JP2513888Y2 - 集成木材の接合構造 - Google Patents

集成木材の接合構造

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JP2513888Y2 JP186092U JP186092U JP2513888Y2 JP 2513888 Y2 JP2513888 Y2 JP 2513888Y2 JP 186092 U JP186092 U JP 186092U JP 186092 U JP186092 U JP 186092U JP 2513888 Y2 JP2513888 Y2 JP 2513888Y2
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04CSTRUCTURAL ELEMENTS; BUILDING MATERIALS
    • E04C3/00Structural elongated elements designed for load-supporting
    • E04C3/38Arched girders or portal frames
    • E04C3/42Arched girders or portal frames of wood, e.g. units for rafter roofs

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  • Architecture (AREA)
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  • Structural Engineering (AREA)
  • Rod-Shaped Construction Members (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数の板材がその繊維
方向を一致させて積層されて貼り合わされた集成木材
の、長さ方向端部を互いに接合する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前記集成木材は、木材の切り出し位置の
相違、木目の方向、節の有無等によって生じる強度のば
らつきを解消することが可能な建材として広く使用され
てきている。
【0003】ところで、一対の木材を、長さ方向に接合
する構造の一例として、図2に示す継手構造が知られて
いる。この継手構造は、接合する木材1、2の接合面3
の形状をのこぎり歯状に形成し、接合面3に接着材を塗
布した後に、接合面3どうしを噛み合わせて木材1、2
どうしが強固に接合されるようになっている。
【0004】しかし、図2に示した継手構造は、通常、
合板等の一枚板からなるボード類を工場等で接合する際
に採用されており、この継手構造を前述した集成木材に
採用する場合、接合面3をのこぎり歯状に形成しようと
すると、積層固着された板材の剥離等によりその形成が
困難であり、さらには、のこぎり歯状の接合面3構造を
加工することも複雑なため、上記継手構造では集成材の
現場接合は行われていなかった。
【0005】そこで、一対の集成木材を長さ方向端部を
接合する構造として、図3に示す、集成木材の接合構造
が一般的であった。この接合構造は、互いに突き合わさ
れた第1、第2の集成木材4、5の接合端部の上面間及
び下面間に鉄板6、7を配設し、これら鉄板6、7を木
ねじ8で止めて第1、第2の集成木材4、5を接合する
構造である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示した接合構造では、施工から長い年月が経過した後
に、木ねじ8がゆるんで接合部ががたつきやすく、それ
により接合耐力が低下してしまうという問題があった。
【0007】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、接合部の耐力向上が図れるとともに、接合部の現場
加工が簡単に行える集成木材の接合構造を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
するためになされたものであり、その手段としては、長
さ方向に沿って繊維が延びている複数枚の板材を、繊維
方向を一致させた状態で積層かつ固着してなる一対の集
成木材の、長さ方向端部を互いに接合する集成木材の接
合構造において、互いに接合される第1、第2の集成木
材の接合端面の上下に切欠部を形成し、第1、第2の集
成木材を互いに接合端面を突き合わせて対向する切欠部
により画成された凹所に、凹所と同形状で引張力若しく
は上下方向に対するせん断力の大きな接合木板を、切欠
部との当接面に接着剤を塗布した状態で埋め込み固着し
てなることを特徴としている。
【0009】
【作用】本考案によれば、互いに接合される第1、第2
の集成木材の接合端面の上下に切欠部を形成し、第1、
第2の集成木材を互いに接合端面を突き合わせて対向す
る切欠部により画成された凹所に、凹所と同形状のせん
断力の大きな接合木板を、切欠部との当接面に接着剤を
塗布した状態で埋め込み固着してなる構造とされ、接合
木板が、たとえばH形鋼のフランジ部と同様の機能で上
下方向のせん断力に対して十分な耐力を果たすので、比
較的長いスパンの集成木材どうしの接合であっても、接
合部の耐力や剛性の向上が図られる。
【0010】また、第1、第2の集成木材の接合端面の
上下に切欠部を形成し、切欠部により画成される凹所
に、接合木板を埋め込み固着すれば接合が完了するの
で、集成材接合部の現場加工が簡単に行える。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の一実施例を説
明する。図1は、本実施例を適用して構成されるラーメ
ン構造の門型パネル10の全体を示している。この門型
パネル10は、両側の柱脚部材(集成木材)11、11
の間に梁部材(集成木材)12が架け渡されてなるもの
で、たとえば、家屋下のガレージや店舗の入口として構
築される。
【0012】柱脚部材11は、複数の板材11aが積層
状態で固着されて構成され、上部集成板13と、この上
部集成板13の長さ方向の一端13aから下方に延びて
固着された下部集成板14とで逆L字状に形成されてい
る。そして、上部集成板13の木目の方向(繊維方向)
は、梁部材12の長さ方向に沿っており、下部集成板1
4の繊維方向は自身の長さ方向に沿っている。
【0013】また、上部集成板13の長さ方向の他端1
3bには、その上下面13c、13dの接合端面15側
が削り取られて切欠部16、16が形成されている。こ
れら上下の切欠部16、16の底面16aは、長さ方向
に沿って形成されているとともに、底面16aの一側か
ら傾斜してさらに底面16aと直交した面を有する側面
16bが形成されている。
【0014】一方、梁部材12も、柱脚部材11と同様
に、複数の板材12aが積層状態で固着されてなるもの
であり、その木目は長さ方向に沿っている。
【0015】そして、梁部材12の長さ方向の両端12
b、12cには、その上下面の接合端面17側が削り取
られて切欠部18、18が形成されている。これら切欠
部18の形状は、上部集成板13の他端13bに形成さ
れた切欠部16と同形状に形成されている。
【0016】ここで、梁部材12の両側間に、柱脚部材
11、11が互いの接合端面15、17に接着剤を塗布
して突き合わせ配設されることにより、柱脚部材11
(上部集成材13)の切欠部16と、梁部材12の切欠
部18とが対向して凹所19が画成される。そして、こ
の凹所19には、凹所19と同形状とされ、かつ柱脚部
材11、梁部材12の上面と面一とされて接合木板20
が埋め込まれている。
【0017】すなわち、接合木板20は、引張強度と上
下方向に対するせん断強度の大きな合板で形成され、切
欠部16、18の底面16a、18a及び側面16b、
18bと当接する当接面に接着剤が塗布された状態で、
凹所19内に埋め込まれることにより、柱脚部材11と
梁部材12間にわたって固着されるようになっている。
なお、接合木板20は、引張強度及び上下方向に対する
せん断強度が大きいものであれば、むく材で形成されて
いてもよい。
【0018】次に、現場において、上記梁部材12の両
端に、上記柱脚部材11をそれぞれ接合して門型パネル
10を形成する手順を以下に記す。
【0019】まず、柱脚部材11の上部集成板13の長
さ方向の他端13bに、その上下面13c、13dの接
合端面15側を削り取って切欠部16、16を形成す
る。また、梁部材12の長さ方向の両端にも、その上下
面の接合端面17側を削り取って、柱脚部材11の切欠
部16と同形状の切欠部18を形成する。
【0020】次に、柱脚部材11の接合端面15と梁部
材12の接合端面17とを、接着剤を塗布した状態で突
き合わせる。これにより、柱脚部材11の切欠部16
と、梁部材12の切欠部18とが対向して凹所19が画
成される。そして、この凹所19に、当接面に接着剤を
塗布した接合木板20を埋め込んで固着する。これによ
り、門型パネル10が形成される。
【0021】上記本実施例の柱脚部材11と梁部材12
の接合構造によれば、柱脚部材11と梁部材12との接
合端面15、17の突き合わせにより切欠部16、18
で画成された凹所19に接合木板20、20が固着さ
れ、すなわち接合部を上方及び下方から挟み込んで接合
する2重構造の接合木板20、20による接合構造とさ
れているので、上下方向からのせん断荷重に対して十分
な耐力を有する。つまり、接合端面15、17の上面側
及び下面側に大きな圧縮力若しくは引張力が加えられる
が、たとえばH形鋼のフランジ部と同様の機能を果たし
て固着される接合木板20が、圧縮力若しくは引張力に
抗する構造とされている。
【0022】また、柱脚部材11と梁部材12の接合端
面15、17の上下に切欠部16、18を形成し、切欠
部16、18により画成される凹所19に、接合木板2
0を埋め込み固着すれば接合が完了するので、現場で容
易に施工が行える。
【0023】なお、上記本実施例は、門型パネル10に
おける柱脚部材11と梁部材12の接合構造であるが、
本考案はこのような門型パネル10に限られることな
く、特に、長いスパンの各種集成木材の接合に好適であ
る。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の集成木材
の接合構造によれば、第1、第2の集成木材の接合端面
に切欠部を形成し、かつこれら切欠部を突き合わせるこ
とにより画成された凹所に接合木板が固着され、接合端
部間の上面及び下面からの2重構造の接合木板による接
合構造とされているため、接合木板が、たとえばH形鋼
のフランジ部と同様の機能で上下方向のせん断力に対し
て十分な耐力を果たすので、比較的長いスパンの集成木
材どうしの接合であっても、接合部の耐力や剛性の向上
を図ることができる。
【0025】また、現場において、第1、第2の集成木
材の接合端面の上下に簡単に切欠部を形成することがで
き、その切欠部の突き合わせにより画成された凹所に、
接合木板を埋め込み固着すれば接合が完了するため、集
成材の接合部の現場加工を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例が適用された門型パネルの斜
視図である。
【図2】従来の木材の接合構造の第1の実施例を示す要
部斜視図である。
【図3】従来の木材の接合構造の第2の実施例を示す要
部斜視図である。
【符号の説明】
11 柱脚部材(第1の集成木材) 12 梁部材(第2の集成木材) 15 柱脚部材の接合端面 16 柱脚部材の切欠部 17 梁部材の接合端面 18 梁部材の切欠部 19 凹所 20 接合木板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向に沿って繊維が延びている複数
    枚の板材を、繊維方向を一致させた状態で積層かつ固着
    してなる一対の集成木材の、長さ方向端部を互いに接合
    する集成木材の接合構造において、 互いに接合される第1、第2の集成木材の接合端面の上
    下に切欠部を形成し、前記第1、第2の集成木材を互い
    に接合端面を突き合わせて対向する前記切欠部により画
    成された凹所に、該凹所と同形状で引張力若しくは上下
    方向に対するせん断力の大きな接合木板を、前記切欠部
    との当接面に接着剤を塗布した状態で埋め込み固着して
    なることを特徴とする集成木材の接合構造。
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