JPH066505U - 構造用集成材の剛接合構造 - Google Patents

構造用集成材の剛接合構造

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JPH066505U
JPH066505U JP11070691U JP11070691U JPH066505U JP H066505 U JPH066505 U JP H066505U JP 11070691 U JP11070691 U JP 11070691U JP 11070691 U JP11070691 U JP 11070691U JP H066505 U JPH066505 U JP H066505U
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JP11070691U
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Inventor
信夫 片桐
Original Assignee
片桐ハウジング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 施工性を改良し、しかも接合部の表面に露出
しない接合金具により、柱−梁の剛接合を可能とする。 【構成】 複数のひき板を、所定の角度をなし、かつ積
層する際に各層の継ぎ目が交互になるような仕口を有す
る柱用ひき板4と梁用ひき板5とに形成して、接合・積
層接着して構成する構造用集成材の接合部の構造におい
て、該継ぎ目を跨ぐ該柱用ひき板4と該梁用ひき板5の
所定の部分には接合金具7が前記両ひき板を同一平面内
で接合することが可能な取り付け凹部を形成し、該柱用
ひき板と該梁用ひき板とを該接合金具によって接合して
柱−梁材3を形成するとともに、該接合金具7を積層す
る層間に介在させて柱−梁材3を接着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、構造用集成材の柱と梁の剛接合構造に関し、特に金具と接着によ ってラーメン架構を形成することができる構造用集成材の剛接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の構造用集成材は、ひき板13(幅方向に接着して調製した板及び長さ 方向にフィンガージョイントなどで接着して調製した板を含む)を、所要の耐力 を目的として5枚以上積層したものである。おもに、構造物の耐力部材として用 いられている。このような構造用集成材によって従来の柱−梁の剛接合をするに は、図5に示されるように柱用の集成材14と梁用の集成材15とを接合金具1 7により接合する工法が用いられている。この工法は、柱材14と梁材15をつ き合わせて両側から接合金具17によって挟み、ボルトあるいはピンを集成材1 4、15に貫通させて固定し、剛接合とするものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この接合方法で使用する接合金具17の製作は困難であった。 しかも、施工現場において多数のピンあるいはボルトで剛接合部12を止め付け る作業は難しく、相当手間がかかるものであった。また、集成材14、15の木 目模様を室内に現して独特の質感や風合いを内装に生かしたい場合であっても、 剛接合部12の金属製の金具17が露出しているばかりに、内装上の外観を著し く損なってしまうという不都合があった。さらには、露出した接合金具17は火 災時の熱によって軟化しやすく、かかる場合には構造を維持する能力がなくなっ てしまうという問題点もあった。
【0004】 そこで、本考案では、施工性を改良し、しかも接合部の表面に露出しない接合 金具により、柱−梁の剛接合を可能とする構造用集成材の剛接合構造を提案する ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するための手段は本考案では、複数のひき板を、所定の角 度をなし、かつ積層する際に各層の継ぎ目が交互になるような仕口を有する柱用 ひき板と梁用ひき板とに形成して、接合・積層接着して構成する構造用集成材の 接合部の構造において、該継ぎ目を跨ぐ該柱用ひき板と該梁用ひき板の所定の部 分には接合金具が前記両ひき板を同一平面内で接合することが可能な取り付け凹 部を形成し、該柱用ひき板と該梁用ひき板とを該接合金具によって接合して柱− 梁材を形成するとともに、該接合金具を積層する層間に介在させて柱−梁材を接 着する構成とした構造用集成材の剛接合構造に存する。 なお、ここでいう構造用集成材には断面の大きな構造用集成材、いわゆる大断 面構造用集成材を含むものとする。
【0006】
【作用】
上記の構造によれば、接合金具は積層されたひき板とひき板との間に介在して 、ひき板は接合金具と接着により接合され柱−梁の剛接合を可能として、ラーメ ン架構を構成することができる。また、接合金具が外から見えないため、構造用 集成材の用途が拡大される。さらに、金具が表面に露出していないことにより、 木材自体の有する耐火性が生かされて剛接合部の耐火性能も向上する。
【0007】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図1(b)に示す山形のラーメン架構の構造用集成 材1の柱−梁の接合部2を例として説明する。 図1には山形のラーメン構造の柱−梁の接合部2の分解斜視図とその分解断面 図が示されている。本構造用集成材1は接合金具7により接合された5枚の柱− 梁材3が接合・積層されて形成されている。積層された柱−梁材3は、それぞれ 所定の幅及び長さに形成された柱用ひき板4と梁用ひき板5とから形成されてい る。柱用ひき板4及び梁用ひき板5は、接合によって所定の角度をなすように斜 めに切断されて形成されている。例えば、図2に例示される第1層3aにおいて は、斜めに切断された仕口4aを有する柱用ひき板4と、切断によって形成され た梁用ひき板5の側面5bとが突き合わされて組み合わされている。なお、ここ でいうひき板とは、幅方向に接着して調製した板及び長さ方向にフィンガージョ イント、スカーフジョイントなどで接着して調製した板も含むものである。
【0008】 また、第2層の柱−梁材3bにおいては、同様の角度で切断された柱用ひき板 4の側面4bと梁用ひき板5の斜めに切断された仕口5aとが接合されるように 構成されている。すなわち、仕口の突き合わせ方を変えることで、積層する柱− 梁材3の継ぎ目6はそれぞれ交互に梁5方向及び柱4方向に平行に形成されて、 積層の際に各継ぎ目6はラーメン架溝の角度をなして交互になっている。このよ うに、構造用集成材1は積層の際に継ぎ目6が重ならないように形成されている 。この結果、積層方向に対して、継ぎ目が分散されて、構造用集成材1としては 接合部2の不均一性が平均化される。
【0009】 次に、接合金具7は図3に示されるような形状を有している。この接合金具7 は、一枚の金属製の略長方形の板状8であって、この板8の全面にわたって、パ ンチによって切り起こし状に形成された細長い略3角形状の鋲9を多数の有する ものである。この鋲9は板8に対して直角状に切り起こしされ、その先端はひき 板3中に打ち込まれて抜けにくいように若干折れ曲がっている。この鋲9の長さ は柱−梁材3のひき板の厚みの約半分に相当する。
【0010】 このように形成された接合金具7の鋲9は、図1(a)に示されるように、第 1層3a及び第2層3bの内面側及び第4層3d及び第5層3eの内面側の継ぎ 目6を覆うように打ち込まれている。まず、第1層3aの柱用ひき板4と梁用ひ き板5の接合面4a、5bは適切な接着剤によって接着されている。さらに、第 1層3aの内面側の継ぎ目6を跨ぐ柱用ひき板4と梁用ひき板5の一部分におい ては、接合金具7の板8の大きさで厚み分だけ薄く削られた取り付け凹部が形成 されている。接合金具7を取り付けた際に、接合金具7の表面と接合された柱用 ひき板4と梁用ひき板5の表面が一致するようにするためである。この取り付け 凹部に、すなわち、継ぎ目6を覆うように接合金具7の鋲9が打ち込まれ、柱用 ひき板4と梁用ひき板5とが接着されるとともに強固に接合され、柱−梁材3が 形成されている。
【0011】 第2層3bにおいては、第1層3aと同様に内面側の継ぎ目6に取り付け凹部 が形成されるとともに、この凹部に接合金具7の鋲9が打ち込まれて接合されて いる。さらに、第4層3dと第5層3eにおいては、同様にそれぞれの内面側の 継ぎ目6を覆うように、接合金具7が打ち込まれている。 図4に示されるように、接合金具7の鋲9は第1層3a、第2層3b、第4層 3d及び第5層3eのそれぞれ内面側の継ぎ目6に打ち込まれて、各層の約半分 の厚みまで到達し、強固に柱−梁接合部を形成する。 なお、第3層3cの、柱用ひき板4及び梁用ひき板5は接着剤のみによって接 合されている。
【0012】 このように形成された複数の山形の柱−梁材3は、それぞれの接合されるべき 面に適切な接着剤が塗布された後に、積層されて所定の圧力がかけられる。この 結果、各柱−梁材3の継ぎ目6に固定された接合金具7の板8は第2層3b、第 3層3c及び第4層3dに接着され一体化され、図1(b)に示される山形ラー メン架構を有する構造用集成材1が形成される。この際、接合金具7は柱−梁材 3間に介在し、外観から確認することはできない。なお、接合金具7は柱−梁材 3と同一平面にあるので、柱−梁材3同志の積層・接着を妨げることはない。
【0013】 このような剛接合構造2を有する構造用集成材1であれば、木造の枠組みによ る山形あるいは直角のラーメン構造を、安価な通直のひき板を用いて形成するこ とができる。さらに、接合金具7を柱−梁材3間に介在させ、剛接合部2を柱− 梁材3の積層と同時に形成することができるので、工場で一貫加工することが可 能となる。
【0014】 なお、本実施例においては、接合金具7として、図3に例示されるものを使用 したが、これに限定するものではなく、板8から鋲9が立設した形状のものであ ればよい。また、積層されるひき板の枚数は5枚以上であればよく、接合金具7 によって、所定の耐力を得ることができるものであればよい。
【0015】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、積層されるひき板の間に介在させた接合金 具により柱−梁材を形成し、接着積層工程と同時に剛接合部を有する構造用集成 材を製造することができる。したがって、施工現場でのボルト等による接合の手 間をはぶき施工性を改良することができる。また、接合金具が構造用集成材の表 面に露出しないので、内装の外観を損なうこともなく、この枠組みを有効に内装 に生かすことができる。さらには、火災時における剛接合部の耐火性能も向上さ せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造用集成材の分解斜視図及び斜視図である。
【図2】柱用ひき板及び梁用ひき板の仕口に突き合わせ
状態を示す斜視図である。
【図3】接合金具の斜視図である。
【図4】構造用集成材の分解断面の拡大図である。
【図5】従来の構造用集成材の剛接合部を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…構造用集成材 2…接合部 3…柱−梁材 4…柱用ひき板 5…梁用ひき板 6…継ぎ目 7…接合金具 9…鋲

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のひき板を、所定の角度をなし、か
    つ積層する際に各層の継ぎ目が交互になるような仕口を
    有する柱用ひき板と梁用ひき板とに形成して、接合・積
    層接着して構成する構造用集成材の接合部の構造におい
    て、該継ぎ目を跨ぐ該柱用ひき板と該梁用ひき板の所定
    の部分には接合金具が前記両ひき板を同一平面内で接合
    することが可能な取り付け凹部を形成し、該柱用ひき板
    と該梁用ひき板とを該接合金具によって接合して柱−梁
    材を形成するとともに、該接合金具を積層する層間に介
    在させて柱−梁材を接着する構成とした構造用集成材の
    剛接合構造。
JP11070691U 1991-12-17 1991-12-17 構造用集成材の剛接合構造 Pending JPH066505U (ja)

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