JP2512210Y2 - 入力機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば直流電圧、熱電対、測音抵抗体等の多
チャンネルの入力信号をスキャン方式で順次切り換えな
がらシグナルコンディショナへ送り、データのアナログ
−デジタル変換を行なうデータ記録、記録装置の入力部
に使用して好適な入力機構に関する。

〔考案の概要〕

本考案は例えば直流電圧、熱電対、測温抵抗体等の多
チャンネルの入力信号をスキャン方式で順次切り換えな
がらシグナルコンディショナへ送り、データのアナログ
−デジタル変換を行なうデータ収録、記録装置の入力部
に使用して好適な入力機構に関し、アルミ基板上に絶縁
膜を介して所定の配線パターン及びコネクタ端子を設け
ると共にこのアルミ基板上に温度センサを配設し、この
アルミ基板に入力端子台を取付けると共にこのアルミ基
板のコネクタ端子を装置本体のコネクタに接続する様に
し、この温度センサによる測定温度により実データを補
正することにより、比較的簡単な構成で入力接続部の温
度の影響による測定誤差を小さくできまた入力接続部を
装置本体と着脱ができるようにしたものである。

〔従来の技術〕 従来直流電圧、熱電対、測温測定体等の多チャンネル
の入力信号をスキャン方式で順次切り換えながらシグナ
ルコンディショナへ送り、データのアナログ−デジタル
変換を行なうデータ収録、記録装置の入力機構として第
４図に示す如きものが使用されていた。即ち第４図に於
いて、（１）はデータ収録、記録装置本体を示し、この
データ収録記録装置本体（１）の所定部に多チャンネル
の入力信号を供給する多チャンネルのコネクタ（２）が
設けられている。

このコネクタ（２）の着脱用コネクタ（３）を介して
多チャンネルの入力信号の中継用のプリント基板（４）
を接続且つ固定する如くする。このプリント基板（４）
の一面には所定の配線パターンが形成されていると共に
このプリント基板（４）の他面には例えば６〜10チャン
ネルを１グループとする測定信号が供給される測定端子
が接続される入力端子台（5a）（5b）が取付け固定され
る如くなされている。

斯る第４図に示す如き入力機構に於いては着脱用コネ
クタ（３）を介して複数チャンネルの測定信号が供給さ
れる測定端子を接続する接続部を設けたので作業者が手
元で接続作業を行なうことができ装置本体に接続部が設
けられているものに比較し便利である。

また熱電対測定の場合この入力接続部の温度により測
定値に誤差があるので、このプリント基板（４）の所定
位置に温度センサ（６）を配設し、この温度センサ
（６）により温度測定し、この温度に応じて実データ補
正する様にしていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

然しながらプリント基板（４）は絶縁基板が使用され
ており、比較的熱伝導率が悪く、例えば装置本体側に熱
源があったりすると、このプリント基板（４）に於いて
温度勾配が現われ温度センサ（６）による測定温度と接
続端子部の温度とが相違することがあり、これが測定値
の誤差となって現われる不都合があった。

また第４図例では着脱用コネクタ（３）を使用してこ
の接続部（プリント基板（４））を装置本体（１）に接
続するようにしているので、それだけ接続部品点数が多
くなる不都合があった。

本考案は斯る点に鑑み比較的簡単な構成で入力接続部
の温度の影響による測定誤差を小さくできるようにする
と共にこの入力接続部を装置本体と着脱ができるように
することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案入力機構は例えば第１図、第２図に示す如くア
ルミ基板（７）上に絶縁膜（８）を介して所定の配線パ
ターン（９）及びコネクタ端子（10）を設けると共にこ
のアルミ基板（７）に温度センサ（６）を配設し、この
アルミ基板（７）に入力端子台（5a）（5b）を取付ける
と共にアルミ基板（７）のコネクタ端子（10）を装置本
体（１）のコネクタ（２）に接続する様にし、この温度
センサ（６）による測定温度により実データを補正する
ようにしたものである。

〔作用〕

本考案に依ればアルミ基板（７）に入力端子台（5a）
（5b）を設けているので、アルミ基板（７）は比較的熱
伝導性が良いので、熱源があっても温度勾配がなく温度
センサ（６）による測定温度により実データを良好に補
正することができ、またアルミ基板（７）にコネクタ端
子（10）を設けたので着脱用コネクタを必要とすること
はなく、装置本体（１）のコネクタ（２）に接続するこ
とができる。

〔実施例〕

以下、第１図及び第２図を参照して本考案入力機構の
一実施例につき説明しよう。

この第１図に於いて第４図に対応する部分には同一符
号を付し、詳細説明は省略する。

本例に於いては、所定厚のアルミ基板（７）の一面側
に第２図に示す如く絶縁膜（８）を介して所定の配線パ
ターン（９）を設けると共にこのアルミ基板（７）の一
端部を直角に折り曲げ、この一面側の折り曲げ端部に配
線パターン（９）と連続するカードエッジコネクタ（1
0）を形成する。このカードエッジコネクタ（10）は装
置本体（１）の多チャンネルコネクタ（２）に挿入接続
される形状とする。このアルミ基板（７）の他面側に例
えば６〜10チャンネルを１グループとする測定信号が供
給される測定端子が挿入接続される入力端子台（5a）
（5b）を取付ける如くし、この入力端子台（5a）（5b）
がこのアルミ基板（７）に取付けられたときこの入力端
子台（5a）（5b）の端子がこのアルミ基板（７）の一面
側の所定の配線パターン（９）の所定位置に接続される
如くなす。

またアルミ基板（７）の所定位置に温度センサ（６）
を設ける如くする。

本例に於いてはアルミ基板（７）に取付けた入力端子
台（5a）（5b）に所定の測定端子を接続した後に、この
アルミ基板（７）に設けたカードエッジコネクタ（10）
を装置本体（１）のコネクタ（２）に挿入接続する如く
する。

従って本例に於いては接続部即ちアルミ基板（７）が
装置本体（１）に着脱自在であり、このアルミ基板
（７）の入力端子台（5a）（5b）に作業者が測定端子を
接続するときにこの作業者の手元で接続作業を行なうこ
とができ接続作業を容易且つ正確に行なうことができ
る。またこのアルミ基板（７）にカードエッジコネタク
（10）を設けたので、これを直接装置本体（１）のコネ
クタ（２）に挿入接続することができ、特別に着脱コネ
クタを必要としない利益がある。

またこのアルミ基板（７）は熱伝導性が良いので例え
ば装置本体（１）側から熱を受けたりした場合でも素早
く熱を拡散させ温度平衡を保とうとするので温度勾配が
なく温度センサ（６）による測定温度により実データを
良好に補正することができる利益がある。

また第３図に示す如くこのアルミ基板（７）をコの字
形に折り曲げておけば装置本体（１）にこのアルミ基板
（７）を装着するときに他の補助固定具を必要としない
利益がある。

尚、本考案は上述実施例に限ることなく本考案の要旨
を逸脱することなくその他種々の構成が取り得ることは
勿論である。

〔考案の効果〕

本考案に依れば比較的簡単な構成で入力接続部の温度
の影響による測定誤差がなくなる利益があると共に、入
力接続部を装置本体（１）と着脱ができ、これにより接
続作業が容易且つ正確となる利益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案入力機構の一実施例を示す分解斜視図、
第２図は第１図例のアルミ基板の斜視図、第３図はアル
ミ基板の他の例を示す側面図、第４図は従来の入力機構
の例を示す分解斜視図である。 （１）は装置本体、（２）はコネクタ、（5a）（5b）は
入力端子台、（６）は温度センサ、（７）はアルミ基
板、（８）は絶縁膜、（９）は配線パターン、（10）は
カードエッジコネクタである。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】アルミ基板上に絶縁膜を介して所定の配線
   パターン及びコネクタ端子を設けると共に前記アルミ基
   板に温度センサを配設し、前記アルミ基板に入力端子台
   を取付けると共に前記アルミ基板のコネクタ端子を装置
   本体のコネクタに接続する様にし、前記温度センサによ
   る測定温度により実データを補正するようにしたことを
   特徴とする入力機構。