JP2512204B2 - 投写型陰極線管 - Google Patents

投写型陰極線管

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JP2512204B2 JP2120783A JP12078390A JP2512204B2 JP 2512204 B2 JP2512204 B2 JP 2512204B2 JP 2120783 A JP2120783 A JP 2120783A JP 12078390 A JP12078390 A JP 12078390A JP 2512204 B2 JP2512204 B2 JP 2512204B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、光学多重干渉膜付きの投写型陰極線管に
関し、とくに、フエースパネル内面の着色現象(以下、
ブラウニングという)の発生を防止した投写型陰極線管
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来技術1として、本出願人による米国特許第464269
5号に記載の発明がある。同号特許明細書には、投写型
テレビセットにおける各単色の投写型陰極線管からの発
光を投写レンズユニットに取り込む際の集光率の悪さを
改善するための方法が開示されている。すなわち、通常
の陰極線管においては、蛍光面から発せられる光は、い
わゆる完全拡散に近い状態であるが、投写型テレビセッ
トにおいては、蛍光面から発せられる光のうち、発散角
約±30゜以内のもののみが投写レンズユニットへ取り込
まれて有効に利用され、その他は不要光となる。この不
要光は投写レンズユニットの鏡筒等で反射されて迷光と
なり、投写された映像のコントラストを低下させるなど
の問題があった。上記の従来技術1は、上記の問題を解
消するためになされたものであって、蛍光面の、ある発
光点より発せられる前光束の30%以上を発散角±30゜の
円錐体内部へ集約化することにより、投写型テレビセッ
トのスクリーン上での映像の明るさを大幅に向上させる
ことができる。
上記従来技術1を具体的に達成する手段としては、本
出願人による特開昭60−257043号公報に記載の発明(従
来技術2)がある。この従来技術2は、投写型陰極線管
のフエースパネルと蛍光面とのあいだに、高屈折膜と低
屈折膜を交互に形成してなる複数の光学多重干渉膜を設
けた投写型陰極線管について開示し、上記高屈折膜の構
成材料としてTa2O5を用い、低屈折膜の構成材料としてS
iO2を用いた6層からなる光学多重干渉膜を用いる提案
をした。この従来技術2によれば、蛍光面の発光の輝度
分布に角度依存性を持たせることができ、この結果、高
品質の投写型陰極線管が得られる利点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の従来技術2の発明には、つぎの
ような問題があることが判明した。
すなわち、従来技術2の発明においては、上記のよう
な利点がある反面、動作時間とともに投写型陰極線管か
らの発光出力が低下する度合いが、光学多重干渉膜を有
しない投写型陰極線管よりも大きいという問題があっ
た。
ここで、上記の動作時間とともに投写型陰極線管から
の発光出力が低下する度合いについて述べる。
第2図は緑色(G)発光の投写型陰極線管を高圧(加
速電圧)32KV、蛍光面電流密度6μA・cm-2で連続的に
動作させたときの動作時間に対する光出力の変化を示す
ものである。なお、上記の投写型陰極線管のフエースパ
ネルの外面はいずれの場合も冷却液で冷却がおこなわれ
ているものとする。
同図において、曲線(III)は光学多重干渉膜を設け
ない投写型陰極線管(従来品1)についての光出力の劣
化曲線であって、7000時間経過後に初期の光出力の74%
にまで光出力が低下することを示している。この原因と
しては、蛍光体の発光効率そのものが低下することと、
フエースパネル内表面の着色現象(ブラウニング)の2
つがあげられ、現在のところ、その寄与率は約半々と考
えられている。この蛍光体の劣化による光出力とフエー
スパネル内表面の着色現象(ブラウニング)による光出
力の程度をそれぞれ、後掲する第1表の(A)欄に示す
(なお、同表では、いずれも初期値を100%とし、初期
比で示した)。
同表に示す結果から明らかなように、蛍光体の発光効
率の低下は、電子線衝撃のエネルギおよびそのとき発生
する熱やX線により蛍光体の発光機構そのものが徐々に
破壊されていくことにより生じると考えられている。
また、着色現象(ブラウニング)には、電子線ブラウ
ニングとX線ブラウニングとの2種類があり、前者は、
蛍光体層の間隙を通り抜けた電子線がフエースパネル内
表面へ直接、衝突する際のエネルギによりフエースパネ
ルを構成するナトリウム(Na)やカリウム(K)などの
アルカリ金属イオンが還元されて金属化することにより
生じ、後者は、一種のソーラリゼーションであり、蛍光
体層やガラス表面に高速度で電子が衝突することにより
生じたX線のエネルギによりフエースパネル表面のガラ
ス中の格子欠損に着色中心が生じることにより起こる。
これら電子線ブラウニングおよびX線ブラウニングと
も、フエースパネルのガラス表面が茶色に着色し、第3
図から明らかなように、着色前の分光透過率分布(a)
に比べて、着色後の分光透過率分布(b)は可視光の短
波長領域ほど透過率の大きな低下を示す。
また、第2図の曲線(II)は光学多重干渉膜を設けた
投写型陰極線管(従来品2)についての光出力の劣化曲
線を示す。
この従来品2の構造は第4図で示すように、フエース
パネル(1)の内面上に、高屈折膜として二酸化チタン
(TiO2)を、低屈折膜として二酸化珪素(SiO2)を用
い、これらを交互に蒸着して合計5層の光学薄膜層から
なる光学多重干渉膜(2)を形成し、その上に蛍光体層
(3)とメタルバック層(4)を設けた構成となってい
る。
上記したような従来品2によれば、第2図の曲線(I
I)から明らかなように、7000時間で初期の光出力の63
%にまで低下しており、前述の従来品1の場合の曲線
(III)よりも大幅に悪化している。この劣化の要因の
分析結果を後掲する第1表のB欄に示す。当然のことな
がら、蛍光体の劣化に関しては、光学多重干渉膜の有無
には無関係であるため、光学多重干渉膜のない従来品1
の場合と同じ値を示す。また、光学多重干渉膜それ自体
にもブラウニングが生じており、この結果、投写型陰極
線管の光出力が5%低下している。また、非常に注目す
べきことはフエースパネルのガラス表面のブラウニング
による光出力の低下の増大である。すなわち、従来品1
(光学多重干渉膜を設けない)の場合、フエースパネル
のガラス表面のブラウニングによる投写型陰極線管の光
出力の低下は14%であったのに対して、従来品2(光学
多重干渉膜を設けた)場合には光出力の低下が23%であ
り、大幅に増大している。本来、光学多重干渉膜はフエ
ースパネルのガラス表面を被覆してガラス表面に突入す
る電子線のエネルギを弱めるためにブラウニング(電子
線ブラウニングおよびX線ブラウニングとも)は軽減さ
れるはずであるが、上記分析の結果では、逆に従来品2
(光学多重干渉膜を設けた)の場合、フエースパネルの
ガラス表面のブラウニングは増大している。
上記従来品2(光学多重干渉膜を設けた投写型陰極線
管)におけるブラウニング増大の原因について検討した
結果、以下に述べるメカニズムによって、フエースパネ
ルのガラス表面のブラウニングが増大することが判明し
た。
すなわち、従来品2の場合、第4図に示すように、フ
エースパネル(1)のガラス表面には光学多重干渉膜
(2)の第1層目として高屈折膜の二酸化チタン(Ti
O2)の光学薄膜層が形成されている。上記の光学多重干
渉膜(2)は層数で5層、膜厚で0.5〜0.7μmであるた
めに、蛍光体層(3)の間隙を通り抜けてきた電子線
は、この光学多重干渉膜(2)へ突入し、フエースパネ
ル(1)のガラス表面近傍にまで容易に到達できる。こ
のとき、フエースパネル(1)のガラス表面に形成され
ている二酸化チタン(TiO2)の光学薄膜層が電子線で衝
突を受け、二酸化チタン(TiO2)の酸素原子(O)がは
ずれて一酸化チタン(TiO)となる。この一酸化チタン
(TiO)は非常に不安定であり、フエースパネル(1)
のガラス表面から酸素原子(O)を取り込んで安定な二
酸化チタン(TiO2)になろうとする。フエースパネル
(1)のガラス中には酸化ナトリウム(Na2O)や酸化カ
リウム(K2O)がイオンの型で存在しているので、酸素
原子(O)がとられると、還元反応により、ナトリウム
イオンやカリウムイオンが金属ナトリウムや金属カリウ
ムへと変化し、この結果、フエースパネル(1)のガラ
ス表面の着色現象(ブラウニング)が促進されると考え
られる。とくに、第1層目の高屈折膜としては、通常、
金属の酸化物が使用されることが多いが、光学的に使用
可能な種々の金属の酸化物について検討した結果、材料
により程度の差はあるものの、どの材料を使用しても同
様なブラウニングを生じることが確認された。
この発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたものであって、光学多重干渉膜を設けた投写型陰極
線管のフエースパネルのガラス表面のブラウニングをお
さえて、光出力の経時的な劣化が少なくなるような投写
型陰極線管を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明は、高屈折率膜
と低屈折率膜とを交互に形成してなる光学多重干渉膜
の,フェースパネル側の高屈折率の金属酸化物からなる
光学薄膜層とフェースパネルとの間に、上記光学薄膜層
としては機能しない所定の膜厚を有し、かつ上記フェー
スパネルと上記最外層の光学薄膜層との化学反応を妨げ
る保護膜を介在させることにより、光学多重干渉膜とフ
ェースパネルのガラス表面とが直接に接しないように構
成したものである。
〔作用〕
この発明による投写型陰極線管によれば、光学多重干
渉膜を構成するフェースパネル側最外層の高屈折率の金
属酸化物からなる光学薄膜とフェースパネルとの間に、
上記光学薄膜層としては機能しない所定の膜厚を有し、
かつ上記フェースパネルと上記最外層の光学薄膜層との
化学反応を妨げる保護膜を介在させているので、上記光
学多重干渉膜を構成する第1層目の光学薄膜層(フェー
スパネル側最外層)である二酸化チタン(TiO2)層が電
子線で衝撃を受けて不安定な一酸化チタン(TiO)を生
じてもガラス表面から直接、酸素原子(O)を取り込む
ことができない。したがって、フエースパネルのガラス
中にイオンの型で存在している酸化ナトリウム(Na2O)
や酸化カリウム(K2O)が還元反応により、ナトリウム
イオンやカリウムイオンが金属ナトリウムや金属カリウ
ムへと変化することがなく、ガラス表面のブラウニング
化が防止されることになる。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を添付図面にもとづいて説
明する。
第1図は、この発明の一実施例における光学多重干渉
膜を備えた投写型陰極線管のフエースパネルおよび蛍光
面の断面図である。
同図において、メタルバック層(4)と蛍光体層
(3)の内側には従来と同様、高屈折膜として二酸化チ
タン(TiO2)からなる光学薄膜層が、低屈折膜として二
酸化珪素(SiO2)からなる光学薄膜膜が、それぞれ、交
互に合計5層形成してなる光学多重干渉膜(2)が設け
られている。
上記実施例の場合、光学多重干渉膜(2)とフエース
パネル(1)とのあいだに、光学薄膜層としては機能し
ない透明無機材料膜(5)が介在している。
ここで、透明無機材料膜(5)は、高屈折膜である二
酸化チタン(TiO2)の光学薄膜層とフエースパネル
(1)のガラス表面とが電子線のエネルギにより直接、
化学反応をおこすことを妨げるためのバリアの役目をし
ている。すなわち、蛍光体層(3)の間隙を通り抜けて
きた電子線が光学多重干渉膜(2)へ突入し、フエース
パネル(1)側の二酸化チタン(TiO2)の第1層目へ到
達して、その衝撃エネルギにより二酸化チタン(TiO2
の酸化原子(O)がはずれて不安定な一酸化チタン(Ti
O)が生じても、フエースパネル(1)のガラス表面と
のあいだに、バリア層として電子線衝撃に対して安定な
透明無機材料膜(5)(たとえば、SiO2)が存在するの
で、一酸化チタン(TiO)は従来のように、フエースパ
ネル(1)のガラス表面から直接、酸素原子(O)を取
り込むことはできない。
したがって、ガラス表面のブラウニングを軽減するこ
とが可能となる。また、この透明無機材料膜(5)は光
学薄膜層として機能すると、光学多重干渉膜(2)の光
学特性に影響を与えてしまうが、この光学特性への影響
をなくするためには、光学的膜厚に対して十分厚いか、
あるいは逆に、十分に薄いことが要求される。電子線衝
撃に対して非常に安定な材料である二酸化珪素(SiO2
または酸化アルミニウム(Al2O3)を透明無機材料膜
(5)として使用する場合には、その膜厚を500Å(0.0
5μm)以下にするか、あるいは5000Å(0.5μm)以上
にすることが望ましい。
つぎに、この透明無機材料膜として、300Åの膜厚の
二酸化珪素(SiO2)を用いた光学多重干渉膜付きの投写
型陰極線管を試作して、従来と同様、高圧(加速電極)
32KV、蛍光面電流密度6μA・cm-2の条件下で、連続動
作させたときの動作時間に対する光出力の変化を求め
た。この結果を第2図の曲線(I)に示す。
上記の第2図における曲線(I)で示した測定結果を
考察するに、フエースパネルのガラス表面のブラウニン
グ現象が抑制されて、光出力の劣化曲線も7000時間で初
期の光出力の77%であり、従来品1の場合、つまり、光
学多重干渉膜なしの場合(初期の光出力の74%)よりも
むしろ良い結果を示すことが判明した。このような結果
をもたらすのは、上記透明無機材料膜のバリア効果によ
って、高屈折膜である二酸化チタン(TiO2)の光学薄膜
層とフエースパネルのガラス表面とが電子線エネルギに
より、直接、化学反応をおこすことが妨げられるからで
ある。また、この第2図の曲線(I)の光出力の劣化の
要因分析は第1表の(C)欄に示すとおりであり、同欄
に示す結果から明らかなように、従来品1および2の場
合に比べて、この発明の実施品では、フエースパネルの
ガラス表面のブラウニングによる光出力の低下が大幅に
改善されている。これは元来、光学多重干渉膜がフエー
スパネルのガラス表面のブラウニングに対しては、電子
線エネルギを減衰させるためのバリアとしての役割を果
たすうえに、前述したような高屈折膜である二酸化チタ
ン(TiO2)の光学薄膜層とフエースパネルのガラス表面
とが電子線エネルギにより直接、化学反応をおこすこと
が、透明無機材料膜の有するバリア効果によって妨げら
れることによる相乗効果である。ここで、光学多重干渉
膜のブラウニングによる光出力の低下が従来の場合(第
1表のA欄およびB欄)よりも少し増加しているのは、
二酸化チタン(TiO2)の光学薄膜層への酸化原子(O)
の供給がなされなくなるからであると考えられる。
なお、上記の透明無機材料膜の材料としては、二酸化
珪素(SiO2)または酸化アルミニウム(Al2O3)以外に
も無機元素の酸化物、弗化物、硫化物など種々のものが
考えられる。
〔発明の効果〕 以上、説明したように、この発明によれば、光学多重
干渉膜を設けた投写型陰極線管の、フェースパネル側最
外層の高屈折率の金属酸化物からなる光学薄膜とフェー
スパネルとの間に、上記光学薄膜層としては機能しない
所定の膜厚を有し、かつ上記フェースパネルと上記最外
層と光学薄膜層との化学反応を妨げる保護膜を介在させ
るので、電子線衝撃に対してこの保護膜がバリアとなっ
てフエースパネルのガラス表面でおこるブラウニングが
軽減され、光出力の経時的な劣化の少ない高品質な投写
型陰極線管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例における光学多重干渉膜を
備えた投写型陰極線管のフエースパネルおよび蛍光面を
模式的に示す断面図、第2図は投写型陰極線管の光出力
の経時的な劣化を示す特性図、第3図はフエースパネル
のガラス表面のブラウニングによる分光透過率の変化を
示す特性図、第4図は従来の光学多重干渉膜を備えた投
写型陰極線管のフエースパネルおよび蛍光面の断面図で
ある。 (1)……フエースパネル、(2)……光学多重干渉
膜、(3)……蛍光体層、(5)……透明無機材料膜。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光面を構成するフェースパネルと蛍光体
    層との間に、高屈折率と低屈折率の光学薄膜層を交互に
    形成してなる光学多重干渉膜を備え、該光学多重干渉膜
    の上記フェースパネル側の最外層が高屈折率の金属酸化
    物からなる光学薄膜層である投写型陰極線管において、 上記最外層の光学薄膜層とフェースパネルとの間に、上
    記光学薄膜層として機能しない所定の膜厚を有し、かつ
    上記フェースパネルと上記最外層の光学薄膜層との化学
    反応を妨げる保護膜を介在させたことを特徴とする投写
    型陰極線管。
  2. 【請求項2】上記保護膜は、二酸化珪素又は酸化アルミ
    ニウムからなり、上記所定の膜厚が、0.05μm以下、ま
    たは0.5μm以上のものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の投写型陰極線管。
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