JP2510341B2 - ベント梁およびこれを用いた小屋組構造体 - Google Patents

ベント梁およびこれを用いた小屋組構造体

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、屋根の小屋組構造に用いられるベント梁お
よびこれを用いた小屋組構造体に関する。
[従来の技術] 小屋組の構成方法としては、垂木方式,屋根梁方式,
トラス方式,束建方式等の各種方式がある。例えば寄棟
屋根の寄棟部分を例にとると、隅垂木,妻垂木および隅
垂木受けトラスなどで構成される垂木方式,平頂トラ
ス、隅棟トラス,配付トラス等のトラスを組合せて構成
するトラス方式等がある。
[発明が解決しようとする課題] 上記垂木方式,トラス方式などの小屋組構造において
は、寄棟部分の小屋裏空間に隅垂木受けトラス,平頂ト
ラス,配付けトラス等のトラスが配設され、これらのト
ラスによって小屋裏が細かく分画されることとなるた
め、小屋裏を有効に利用することができないという問題
があった。
特に近年においては、地価高騰の影響もあって、広い
面積の家屋を確保することが困難となり、家屋の空間を
有効に利用する必要性が高まっている。
本発明は、このような背景のもとになされたものであ
り、小屋裏を有効に利用することができる小屋組構造を
構成することが可能なベント梁およびこれを用いた小屋
組構造体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明のベント梁は、水平方向に配設される水平部
と、 この水平部の一端に接合され、屋根勾配に対応する傾
斜角で配設される傾斜部と、 前記水平部と傾斜部の接合部の反対側の端部同士を連
結する直線状に伸びるブレース部と、 を含むことを特徴とする。
本発明の小屋組構造体、外壁体と、 この外壁体と並んだ状態で小屋裏空間に配設される屋
根支持体と、 前記外壁体と前記屋根支持体との間に架設される少な
くとも1本の請求項(1)記載のベント梁と、 を含むことを特徴とする。
[作用] 本発明のベント梁(本明細書においてベント梁とは、
水平部に対し所定の傾斜角で接合された傾斜部を有し、
材軸の途中で所定の折れ角で折曲している梁を意味する
ものである。)においては、水平方向の水平部と、屋根
勾配に対応した傾斜部とをその接合部と反対側の端部同
士を直線状に伸びる補強用のブレース部によって連結し
ているため、トラス構造となって十分な機械的強度が得
られ、しかも水平部と傾斜部のみから構成されるベント
梁に比較してこれら部材の断面積を小さくすることがで
きるため、部材の軽量化を図ることができる。
本発明の小屋組構造体においては、前記ベント梁は、
その水平部の先端部が例えば構造耐力壁として機能する
内壁体の上に設けられるトラス構造体や屋切パネルなど
の屋根支持体に連結され、一方、傾斜部の先端部が外壁
体に固定されることによって、外壁体と屋根支持体との
間に架設されることになる。このように、本発明のベン
ト梁を少なくとも1本、通常は複数本配設することによ
り、十分な屋根強度を得ることができる。
そして、本発明のベント梁が架設された下部空間に
は、通常、トラスや柱等の他の補強用構造体を設ける必
要がないため、その分だけ小屋裏空間を有効に利用する
ことができる。
また、本発明のベント梁の材質は特に限定されず、木
材,金属材料などを用いることができるが、形鋼などの
金属材料により構成されることが好ましく、このような
金属材料で構成することにより軽量で大きな機械的強度
を得ることができる。
[実施例] 以下、本発明の好適な実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
第1実施例 第1図は、第1実施例のベント梁100を示す側面説明
図である。
第1実施例において、ベント梁100は、棟木方向(通
常、水平方向)に配置される水平部としての頂部10と、
桁行方向の屋根勾配に対応する傾斜角で配置される傾斜
部20と、頂部10の先端部と傾斜部20の先端部とを連結す
るブレース部30とから構成されている。そして、前記頂
部10と傾斜部20とはその一端端面において相互に例えば
溶接等の手段により突き合せ接合され、また、ブレース
部30の両端は溶接等の手段により頂部10と傾斜部20との
接合部と反対側の端部に位置する頂部10ならびに傾斜部
20の側面に接合されている。なお、頂部10と傾斜部20と
のなす角を「折れ角α」という。
また、頂部10および傾斜部20の先端側にはそれぞれ長
穴状のボルト穴12,22が形成されている。そして、頂部1
0および傾斜部20は、例えば第1図に図示する取付部材4
0および50を介してそれぞれ後述する屋根支持体および
外壁体等の構造体に支持される。図示の取付部材40は、
例えば構造体に固定される基部42と、この基部42に形成
された取付片44と、この取付片44に設けられたボルト穴
46とから構成されている。なお、取付部材50は、前記取
付部材40と同様の構成を有しているのでその詳細な説明
を省略する。従って、頂部10の先端を固定する場合に
は、頂部10のボルト穴12と取付部材40のボルト穴44と位
置合せし、図示しないボルトとナットによって締結す
る。同時に、傾斜部20と取付部材50とがボルト結合され
る。
前記頂部10および傾斜部20は、例えばH型,L型,T型,
コ字形等(本例においてはT型)の各種形状の形鋼から
構成され、ブレース部30は板状あるいはロッド状等の鋼
材から構成されている。
なお、頂部10および傾斜部20の上面には、図示はしな
いが屋根用の下地軸部材などを固定するための取付部材
がそれぞれ適数個設けられる。
上記第1実施例においては、頂部10と傾斜部20とをブ
レース部30によって連結しているため、ベント梁100が
いわゆるトラス構造となり、その機械的強度が大きくな
る。従って、ブレース部30がなく頂部10と傾斜部20とか
ら構成されるベント梁に比較して頂部10および傾斜部20
の断面積を相対的に小さくすることができ、従ってこれ
ら頂部10および傾斜部20の重畳を小さくすることがで
き、ベント梁100の軽量化を図ることができる。
さらに、本実施例においては、ベント梁100は形鋼に
より構成されているため、製造が容易で大量生産に対応
することができ、しかも取付部材や固定部材の取り付け
加工も溶接等により簡単に行うことができ、全体として
ベント梁100の製造が容易であるという利点を有してい
る。
第2実施例 第2図は、本発明の第2実施例にかかるベント梁を示
す側面説明図である。なお、前記第1実施例と同様の構
成および機能を有する部材には同一符号を付し、その詳
細な説明を省略する。
第2実施例においては、頂部10,傾斜部20およびブレ
ース部30を別体に構成し、施工時において組立てること
ができる点で前記第1実施例と異なっている。
すなわち、頂部10は傾斜部20との接合側に連結部16を
有し、この連結部16にはボルト穴14が形成されている。
このボルト穴14は、単数でもよいが、頂部10と傾斜部20
との回転を防止して確実な接合を行うために複数個設け
ることが好ましい。また、傾斜部20の接合側にも前記連
結部16と同様な連結部26を形成する。また、頂部10なら
びに傾斜部20の先端側にはそれぞれブレース部30の端部
を固定するためのブレース部固定部材18および28がそれ
ぞれ形成されている。
また、本実施例においては、前記ブレース部30は、中
途部にターンバックル32を有し、ブレース部30の全長を
微調整することができる。
次に、頂部10,傾斜部20およびブレース部30の組立て
について説明する。
まず、頂部10と傾斜部20とが所定の折れ角αとなるよ
うに位置合せをし、頂部10の連結部16および傾斜部20の
連結部26のボルト穴14,22を介してボルト結合し、頂部1
0と傾斜部20とを接合する。さらに、ブレース部30の両
端をそれぞれ頂部10および傾斜部20のブレース部固定部
材18,28によって固定する。このとき、ターンバックル3
2によりブレース部30の全長を微調整することができ
る。
そして、第2実施例のベント梁100は、通常、頂部10,
傾斜部20およびブレース部30の組立てを建設現場におい
て行う。
第2実施例のベント梁は、機械的強度ならびに軽量化
の点については、前記第1実施例と同様の作用効果を有
し、さらに、製造ならびに運搬などの点で第1実施例よ
り有利である。すなわち、頂部10,傾斜部20およびブレ
ース部30は別体であり、各部材の溶接の必要のないため
製造が容易であり、また頂部10,傾斜部20およびブレー
ス部30は共に直線状の部材であるため車両等による運搬
も容易であり、さらに建築現場での取扱いも容易であ
る。
以上、本発明のベント梁の実施例について述べたが、
本発明のベント梁はこれらに限定されることなく、発明
の要旨の範囲内で各種の変形が可能である。例えば頂部
10,傾斜部20およびブレース部30を構成する形鋼の形
状,大きさ、あるいは連結部16,26や他の部材に対する
取付部材等の各種部材の構成は設計に応じて種々の形態
を取り得るものである。
また頂部10,傾斜部20およびブレース部30の材質は金
属が好ましいが、これに限定されず、木材であってもよ
い。
第3実施例 第3図は、本発明のベント梁100を寄棟屋根の小屋組
構造に適用した場合の例を示す斜視説明図である。
この実施例においては、第3図中、矢印Rで示す桁行
方向において、中央に第1のベント梁100−1を配設
し、その両サイドに第2のベント梁100〜2および100−
3を対称的に配置させている。これらベント梁100−1
〜100−3は、その下端側を、梁間方向の外壁体200に設
けられた図示しない取付部材に固定し、上端側を、外壁
体200と並設された内壁体300の上に設けられた屋根支持
体たるトラス構造体400の上弦材410に図示しない取付部
材を介して固定している。また、第1のベント梁100−
1と第2のベント梁100−2,第3のベント梁100−3との
相互間にはそれぞれ梁間方向に梁120,120が設けられて
いる。これら梁相互の連結は、第1のベント梁100−1
と第2のベント梁100−2との連結を例にとって説明す
ると、例えば第4図に示すように、第2のベント梁100
−2にボルト穴62を有する取付片60を固設し、一方梁12
0の端部にボルト穴120aを設け、これらのボルト穴62,12
0aを介して両梁をボルト結合すればよい。
また、必要に応じ、各ベント梁100−1〜100−3の折
れ部分をつなぐラインLに沿って図示しない隅垂木が配
設され、さらに梁間方向に垂木および配付垂木等の構造
部材が設けられる。
このような小屋組構造体によれば、ベント梁100−1
〜100−3の機械的強度を十分大きくとることにより、
外壁体200から内壁体300上のトラス構造体400に至る小
屋裏空間にトラス等の他の構造体を配設する必要がな
く、従って、小屋裏空間を収納室や他の用途に有効に利
用することができる。
第3図に示した実施例は本発明のベント梁を用いた小
屋組構造体の一例にすぎず、本発明のベント梁は、第3
実施例に示した寄棟屋根をはじめとし、妻部に傾斜部を
有する半切妻屋根,入母屋屋根、その他各種の変形屋根
に適用することができる。
[発明の効果] 本発明によれば、軽量で簡易な構成を有し、工業的製
造,運搬および組立が容易なベント梁、ならびにこのベ
ント梁を用いることにより十分な小屋裏空間を確保する
ことができる小屋組構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のベント梁の第1実施例を示す側面説
明図、 第2図は、本発明のベント梁の第2実施例を示す側面説
明図、 第3図は、本発明のベント梁を適用した寄棟屋根の小屋
組構造体を示す斜視説明図である。 第4図は、ベント梁の接合方法の一例を示す説明図であ
る。 100……ベント梁、10……頂部、14……固定部材、16…
…連結部、20……傾斜部、24……固定部材、26……連結
部、30……ハンチ部材、200……トラス構造体、300……
外壁体、400……屋根、500……内壁体。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向に配設される水平部と、 この水平部の一端に接合され、屋根勾配に対応する傾斜
    角で配設される傾斜部と、 前記水平部と傾斜部の接合部の反対側の端部同士を連結
    する直線状に伸びるブレース部と、 を含むことを特徴とするベント梁。
  2. 【請求項2】外壁体と、 この外壁体と並んだ状態で小屋裏空間に配設される屋根
    支持体と、 前記外壁体と前記屋根支持体との間に架設される少なく
    とも1本の請求項(1)記載のベント梁と、 を含むことを特徴とする小屋組構造体。
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JPS56105048A (en) * 1980-01-26 1981-08-21 Nat Jutaku Kenzai Roof truss structure for hip roof
JPS63210326A (ja) * 1987-02-27 1988-09-01 積水化学工業株式会社 勾配屋根を有するユニツト建物

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