JP2504760B2 - 耐熱性プラスチツク光フアイバ - Google Patents

耐熱性プラスチツク光フアイバ

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JP2504760B2
JP2504760B2 JP61288951A JP28895186A JP2504760B2 JP 2504760 B2 JP2504760 B2 JP 2504760B2 JP 61288951 A JP61288951 A JP 61288951A JP 28895186 A JP28895186 A JP 28895186A JP 2504760 B2 JP2504760 B2 JP 2504760B2
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真一 豊島
成樹 勝田
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Description

【発明の詳細な説明】 (本発明の技術分野) 本発明は90℃を越える環境下にあつても導光性能の低
下がなく、且つ機械的強度に優れた耐熱性プラスチツク
光フアイバに関するものである。
(従来の技術) プラスチツク光フアイバは、石英系光フアイバに比
べ、可とう性に富み、且つ大口径・高開口数であるこ
と、端面処理や接続が容易であることなどから、機器内
配線や短距離通信といつた分野への応用が始まつてい
る。
従来実用化されているプラスチツク光フアイバには、
芯材がメタクリル酸メチルを主体とした共重合体で、鞘
材にフツ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合
体や、フツ化メタクリレート系共重合体を使用したも
の、又は、ポリスチレンを芯材とし、ポリメタクリル酸
メチルを鞘材としたものなどがある。しかし、前者は芯
材であるポリメタクリル酸メチルのガラス転移点が約10
5℃であることから、後者は芯材であるポリスチレンの
ガラス転移点が約100℃であることから、せいぜい90℃
までの環境下でしか使用出来ない。
一方、100℃以上の耐熱性を持つプラスチツク光フア
イバとして、芯材にガラス転移点が約150℃であるポリ
カーボネートを用いたものが、考えられている。鞘材と
しては、昭和60年度電気通信学会や特開昭60-32004、特
開昭61-6604、特開昭61-22313で、4−メチルペンテン
−1、フツ化メタクリレート系共重合体、フツ化ビニリ
デン系共重合体などが、開示されている。しかし、どれ
も芯材であるポリカーボネートとの接着性が全くないた
め、耐熱性が充分でないし、機械的特性が著しく悪くな
つている。
このように、従来考えられていたプラスチツク光フア
イバでは耐熱性や機械的特性などが充分でないため、自
動車・船舶のエンジンルーム内といつた高温部に設置し
て、光通信用導波路や光センサとして使用できるまでに
は至つていない。
(本発明の解決すべき問題点) 本発明は芯材と鞘材との接着性が極めて良く、芯/鞘
の二層構造だけで優れた耐熱性を持つているだけでな
く、低損失・高開口数であり、且つ機械的特性に優れた
耐熱性プラスチツク光フアイバを提供するものである。
(問題を解決するための手段) 本発明者らは、上述したような問題を解決するため、
鋭意研究した結果、本発明に到達した。すなわち本発明
は、芯材にポリカーボネートを用い、鞘材に下記構造式
(I)で示されるパーフロロアセトン構造単位を、1重
量%以上、30重量%以下含有し、そのメルトインデツク
スが10(荷重3.8kg)以上である樹脂組成物を用いた耐
熱性プラスチツク光フアイバである。
構造式(I) 芯材に適したポリカーボネートとしては、一般式 で表され、Rが、 で表される脂肪族ポリカーボネート、 で表される芳香族ポリカーボネートなどがあげられる。
また、これらと4,4−ジオキシフエニルエーテル、エチ
レングリコール、p−キシレングリコール、1,6−ヘキ
サンジオールなどのジオキシ化合物との共重合体や、カ
ーボネート結合の他にエステル結合をも有するヘテロ結
合共重合体なども使用可能である。
鞘材には、芯材よりも屈折率の小さい、透明な樹脂を
使用する。芯材であるポリカーボネートの屈折率は1.58
と比較的大きいので、今迄様々な透明樹脂が考えられて
いる。だが、それぞれ欠点を持つている。
例えば、メチルペンテン系共重合体は、透明度もガラ
ス転移点も高いのであるが、ポリカーボネートとの接着
性が全くない。また、ポリメタクリル酸メチルは耐候性
も接着性もよいが、屈折率が1.49であるため開口数は大
きくない。開口数を上げるため、屈折率1.40程度のフツ
化メタクリレート系共重合体、フツ化ビニリデン系共重
合体を使用すると、ポリカーボネートとの接着性が全く
ないため、少し曲げただけで芯鞘剥離が起こり、可とう
性に優れるというプラスチツク光フアイバの特徴を失つ
てしまう。
本発明では、屈折率が充分低く、機械的特性に優れ、
しかもポリカーボネートとの接着性が良い鞘材として、
フツ化ビニリデン−ヘキサフルオロアセトン共重合体、
フツ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロアセトン共重合体、フツ化ビニリデン−テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロペン−ヘキサフル
オロアセトン共重合体、その他、これらの共重合体とポ
リメチルメタクリレートのブレンド物、及び、これらの
共重合体とフルオロアルキルメタクリレート系の共重合
体とのブレンド物などが挙げられる。これらは、どれも
ポリカーボネートとよく接着するし、フツ化ビニリデン
系鞘の特徴である機械的特性に優れるといつた利点も失
つてない。
ここで大事なことは、共重合体である鞘材のモノマー
として、ヘキサフルオロアセトンが、少なくとも1.0重
量%以上30重量%以下含まれていることである。残余の
モノマーの割合は適宜選ぶことができる。
一方、プラスチツク光フアイバとして良い性能を持つ
ためには、芯鞘界面に不整合がなく、なめらかでなけれ
ばならない。そのためには、鞘材のメルトインデツクス
(ASTM-1238,試験温度230℃,荷重3.8Kg,ダイの内径2.0
955mm)が、少なくとも2g/10分、以上であることが必要
である。好ましくは20(荷重3.8kg)以上である。メル
トインデックスがこの範囲より小さいものでは、芯鞘界
面やフアイバ表面が滑らかでなくなる。
本発明のプラスチツク光フアイバを作製する方法とし
ては、清浄な環境下で芯材や鞘材のペレツトを各々溶融
状態にし、特殊ノズルと押出機によつて芯鞘構造を形成
させるいわゆる複合紡糸方式によるのが最適である。鞘
の厚さは芯の直径の2/1000から300/1000程度に被覆し、
裸線を得る。この裸線には、架橋ポリエチレン,架橋ビ
ニル,ポリプロピレン,ポリビニリデンフロラフィド、
ナイロンなどの耐熱被覆をほどこしコードとして実用す
る。
以下具体的実施例を示す。
(実施例1) 芯材のポリカーボネートには、帝人化成(株)製の商
品名パンライトを使用した。鞘材には、ヘキサフルオロ
アセトン−フツ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン
共重合体(モノマー重量比13:72:15)を用いた。各物性
値は下記の通りである。
(メルトインデツクス) 30g/10mm (屈折率) 1.395 (接着性) ポリカーボネートを厚さ3mmの板に成型し、その上に
鞘フイルム(厚さ50〜300μm)プレスで圧着する。そ
して1mm間隔の格子状にカミソリで切れ目を入れ、セロ
ハンテープを上から貼りつける。これをはがしたとき、
100個の小片のうち何片が剥離したか数え、その割合で
接着性を評価する。
剥離率10% 上記のような物性を持つ鞘材のペレツトと、市販のポ
リカーボネート、帝人化成(株)製「パンライト」のペ
レツトを240℃で溶融し、複合紡糸ダイと押出機とを使
用することにより、芯/鞘の二層構造を持つ本発明の耐
熱性プラスチツク光フアイバを作製した。
得られたプラスチツク光フアイバの導光性能は発光波
長770nmにおいて、1100dB/kmであつた。そして、温度13
0℃の恒温室に入れて導光性能の変化をみた。結果は、
初めの10日間で、導光性能は1150dB/kmまで変化した
が、その後は、30日間に至るまで変化はなかつた。
(実施例2-5) 使用する鞘材の組成および物性を表1に示した通りに
変えた以外は、実施例1と同じプラスチツク光フアイバ
を作製した。これらのプラスチツク光フアイバを実施例
1と同じ方法で評価した結果を表1に示す。
(比較例) 芯材のポリカーボネートは実施例1と同一で、鞘材と
して、ヘキサフルオロアセトンを含まないもの、即ちフ
ツ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体(ダ
イキン工業(株)製VT-100)、フツ化ビニリデン−テト
ラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロペン共重合体
(旭化成工業(株)製試作品、ポリ4−メチルペンテン
−1(三井石油化学工業(株)製TPX)のそれぞれ3者
を用いて実施例1と同様の接着性評価を行つた。結果は
三者とも剥離率100%で、ポリカーボネートには全然接
着しなかつた。
(本発明の効果) 本発明のプラスチツク光フアイバは、芯材と鞘材の接
着性がよく、導光性能,耐湿熱性,機械的特性に優れ、
しかも高開口数である。自動車・船舶のエンジンルーム
といつた過酷な条件下でも性能が低下しないため、様々
な場所で、あらゆる用途に使用できる。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカーボネートを主成分とする樹脂を芯
    とし、鞘材として下記構造式(I)で示されるパーフロ
    ロアセトン構造単位を、1重量%以上、30重量%以下含
    有し、メルトインデックスが10(荷重3.8Kg)以上であ
    る樹脂組成物を用いた耐熱性プラスチック光ファイバ 構造式(I)
  2. 【請求項2】鞘材がフッ化ビニリデンとヘキサフルオロ
    アセトンとの共重合体であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の耐熱性プラスチック光ファイバ
  3. 【請求項3】鞘材がフッ化ビニリデンとテトラフルオロ
    エチレンとヘキサフルオロアセトンとの共重合体である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の耐熱性プ
    ラスチック光ファイバ
  4. 【請求項4】鞘材がフッ化ビニリデンとテトラフルオロ
    エチレンとヘキサフルオロプロペンとヘキサフルオロア
    セトンとの共重合体であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の耐熱性プラスチック光ファイバ
  5. 【請求項5】鞘材のメルトインデックスが20(荷重3.8K
    g)以上である特許請求の範囲第1項記載の耐熱性プラ
    スチック光ファイバ
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