JP2024057699A - 扁平ワイヤーハーネスの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】扁平ワイヤーハーネスの取付け作業を簡易にできる技術を提供することを目的とする。【解決手段】扁平ワイヤーハーネスの取付構造は、取付対象部材と、前記取付対象部材の外面に沿って配置された扁平ワイヤーハーネスと、前記扁平ワイヤーハーネスを前記取付対象部材に取付ける取付部と、を備える。前記扁平ワイヤーハーネスにおいて、ベース材のうち複数の線状伝送部材が配置されていない部分に貫通孔が形成されている。前記取付部は、前記貫通孔を貫通する棒状部と、前記棒状部の第1端部に設けられて前記棒状部を前記取付対象部材に固定する固定部と、前記棒状部の第2端部に設けられて前記棒状部が前記貫通孔から抜けることを抑制する抜止部とを含む。前記抜止部の外寸D1は前記貫通孔の寸法D2よりも大きく、前記貫通孔の前記寸法D2は前記棒状部の太さD3以上である。【選択図】図4

Description

本開示は、扁平ワイヤーハーネスの取付構造に関する。
特許文献1は扁平配線部材を車両に固定する技術を開示している。
特開2020-145175号公報
扁平ワイヤーハーネスは、厚み寸法と比べて大きい幅寸法を有するため、取付対象部材への扁平ワイヤーハーネスの取付け作業時に、作業者の視界が扁平ワイヤーハーネスによって遮られやすい。扁平ワイヤーハーネスの取付け作業が簡易となることが望まれる。
そこで、扁平ワイヤーハーネスの取付け作業を簡易にできる技術を提供することを目的とする。
本開示の扁平ワイヤーハーネスの取付構造は、取付対象部材と、前記取付対象部材の外面に沿って配置された扁平ワイヤーハーネスと、前記扁平ワイヤーハーネスを前記取付対象部材に取付ける取付部と、を備え、前記扁平ワイヤーハーネスは、複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材を扁平に並んだ状態に保持するベース材とを含み、前記ベース材のうち前記複数の線状伝送部材が配置されていない部分に貫通孔が形成され、前記取付部は、前記貫通孔を貫通する棒状部と、前記棒状部の第1端部に設けられて前記棒状部を前記取付対象部材に固定する固定部と、前記棒状部の第2端部に設けられて前記棒状部が前記貫通孔から抜けることを抑制する抜止部とを含み、前記抜止部の外寸は前記貫通孔の寸法よりも大きく、前記貫通孔の前記寸法は前記棒状部の太さ以上である、扁平ワイヤーハーネスの取付構造である。
本開示によれば、扁平ワイヤーハーネスの取付け作業を簡易にできる。
図1は実施形態1にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造を示す斜視図である。 図2は扁平ワイヤーハーネスの取付構造を示す平面図である。 図3は図2のIII-III線に沿った断面図である。 図4は扁平ワイヤーハーネスの取付構造を示す分解断面図である。 図5は扁平ワイヤーハーネスを取付ける様子を示す説明図である。 図6は実施形態2にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造を示す正面図である。 図7は扁平ワイヤーハーネスを取付ける様子を示す説明図である。 図8は実施形態2にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造の変形例を示す正面図である。 図9は扁平ワイヤーハーネスを取付ける様子を示す説明図である。 図10は扁平ワイヤーハーネスを取付ける様子を示す説明図である。 図11は実施形態3にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造を示す正面図である。 図12は扁平ワイヤーハーネスを取付ける様子を示す説明図である。 図13は実施形態4にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造を示す正面図である。 図14は扁平ワイヤーハーネスを取付ける様子を示す説明図である。 図15は扁平ワイヤーハーネスを取付ける様子を示す説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の扁平ワイヤーハーネスの取付構造は、次の通りである。
(1)取付対象部材と、前記取付対象部材の外面に沿って配置された扁平ワイヤーハーネスと、前記扁平ワイヤーハーネスを前記取付対象部材に取付ける取付部と、を備え、前記扁平ワイヤーハーネスは、複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材を扁平に並んだ状態に保持するベース材とを含み、前記ベース材のうち前記複数の線状伝送部材が配置されていない部分に貫通孔が形成され、前記取付部は、前記貫通孔を貫通する棒状部と、前記棒状部の第1端部に設けられて前記棒状部を前記取付対象部材に固定する固定部と、前記棒状部の第2端部に設けられて前記棒状部が前記貫通孔から抜けることを抑制する抜止部とを含み、前記抜止部の外寸は前記貫通孔の寸法よりも大きく、前記貫通孔の前記寸法は前記棒状部の太さ以上である、扁平ワイヤーハーネスの取付構造である。
(1)の扁平ワイヤーハーネスの取付構造によると、貫通孔の寸法が棒状部の太さ以上であるため、扁平ワイヤーハーネスの取付け作業時に、貫通孔に棒状部を挿入しやすくなると共に、棒状部を通す前の貫通孔から取付対象部材における取付対象部分を視認しやすくなる。これにより、扁平ワイヤーハーネスの取付け作業が簡易となる。
(2)(1)の扁平ワイヤーハーネスの取付構造において、前記固定部は、前記取付対象部材と前記棒状部とを一体的に固定していてもよい。これにより、ベース材を動かして貫通孔に棒状部を挿し込むことができると共に、貫通孔を通して当該棒状部を視認することができる。
(3)(2)の扁平ワイヤーハーネスの取付構造において、前記棒状部は、スタッドボルトであり、前記抜止部は、前記スタッドボルトに締結される締結部材であり、前記締結部材の外寸が前記貫通孔の前記寸法よりも大きくてもよい。これにより、スタッドボルトからベース材が抜けることが、締結部材によって抑制される。
(4)(3)の扁平ワイヤーハーネスの取付構造において、前記スタッドボルトの外周部に係止凹部が形成され、前記締結部材は、前記スタッドボルトに被せられるキャップ本体と、前記キャップ本体の外周部から外側に張り出すフランジと、前記キャップ本体の内周部に形成されて前記スタッドボルトの前記係止凹部の周縁に係止する弾性係止片とを含み、前記フランジの外寸が前記貫通孔の前記寸法よりも大きくてもよい。これにより、スタッドボルトへ締結部材を押し込むことで締結部材を締結できる。
(5)(2)の扁平ワイヤーハーネスの取付構造において、前記棒状部及び前記抜止部として、一続きに連続するピンが設けられていてもよい。これにより、取付対象部材と一体化されたピンによって、扁平ワイヤーハーネスを取付対象部材に取付けることができる。これにより、取付作業開始時点で互いに別体の状態にある部品が少なくなる。
(6)(5)の扁平ワイヤーハーネスの取付構造において、前記ピンは、曲げ変形困難な剛性を有し、前記棒状部は、前記取付対象部材の前記外面から外向きに第1方向に沿って延び、前記抜止部は、前記棒状部の前記第2端部から前記第1方向と異なる第2方向に沿って延びてもよい。これにより、ピンの先端が貫通孔に通された状態で、ベース材をピンの基端に向けてピンに沿って移動することによって、扁平ワイヤーハーネスを取付対象部材に取付けることができる。
(7)(5)の扁平ワイヤーハーネスの取付構造において、前記ピンは、曲げ変形可能かつ曲げ変形された状態を維持可能な剛性を有し、一部が前記貫通孔の外側に位置するように曲げ変形されていてもよい。これにより、貫通孔を貫通したピンが曲げ変形されることによって、扁平ワイヤーハーネスが取付対象部材に取付けられる。
(8)(1)の扁平ワイヤーハーネスの取付構造において、前記固定部は、前記取付対象部材に形成された挿通孔を有し、前記棒状部が前記挿通孔に通されており、前記貫通孔の前記寸法は前記挿通孔の寸法よりも大きくてもよい。これにより、貫通孔を通して挿通孔を視認しやすい。
(9)(8)の扁平ワイヤーハーネスの取付構造において、軸部及び頭部を含むボルトと、前記ボルトに締結される締結部材とが設けられ、前記軸部が、前記棒状部とされ、前記頭部が、前記固定部及び前記抜止部のいずれか一方とされ、前記締結部材が、前記固定部及び前記抜止部のいずれか他方とされてもよい。これにより、貫通孔を通して挿通孔を視認しやすいことによって、ボルトをベース材の貫通孔及び取付対象部材の挿通孔に通しやすい。
(10)(8)の扁平ワイヤーハーネスの取付構造において、テール及び頭を有する割ピンが設けられ、前記テールが、前記棒状部とされる部分と、前記固定部及び前記抜止部のいずれか一方とされる部分とを有し、前記頭が、前記固定部及び前記抜止部のいずれか他方とされていてもよい。これにより、貫通孔を通して挿通孔を視認しやすいことによって、テールをベース材の貫通孔及び取付対象部材の挿通孔に通しやすい。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の扁平ワイヤーハーネスの取付構造の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造について説明する。図1は実施形態1にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造10を示す斜視図である。図2は扁平ワイヤーハーネスの取付構造10を示す平面図である。図3は図2のIII-III線に沿った断面図である。図4は扁平ワイヤーハーネスの取付構造10を示す分解断面図である。図5は扁平ワイヤーハーネス30を取付ける様子を示す説明図である。
扁平ワイヤーハーネスの取付構造10は、取付対象部材20と扁平ワイヤーハーネス30と取付部40とを備える。扁平ワイヤーハーネス30は、取付対象部材20の外面21に沿って配置されている。取付部40は、扁平ワイヤーハーネス30を取付対象部材20に取付ける。
取付対象部材20は、例えば、車両に配置されるフレーム、リインフォースメント又はパネルなどの部材である。ここでは、取付対象部材20が、インストルメントパネル内に配置されるリインフォースメントであるものとして説明される。リインフォースメント20は、例えば、円筒状に形成される。リインフォースメント20は、外面21及び内面22を有する。外面21は円筒の外周面であり、内面22は円筒の内周面である。
扁平ワイヤーハーネス30は、複数の線状伝送部材32と、ベース材34とを含む。線状伝送部材32は、電気又は光を伝送する線状の部材であればよい。線状伝送部材32は、例えば、電気を伝送する電線又は光を伝送する光ファイバである。ここでは線状伝送部材32が、電線であるものとして説明される。複数の電線32のそれぞれは、被覆電線である。被覆電線は、導体芯線33aと、導体芯線33aを覆う被覆層33bとを有する。
ベース材34は、複数の電線32を扁平に並んだ状態に保持する。ベース材34に対して複数の電線32を扁平に並んだ状態に保持する構造は特に限定されない。例えば、複数の電線32のそれぞれがベース材34に対して、溶着(超音波溶着、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着又は溶剤による溶着を含む)、接着剤、粘着剤等によって固定されてもよい。この場合、複数の電線32をより扁平状態に保ち易い。また、複数の電線32のそれぞれが縫糸によってベース材34に固定されてもよい。また、複数の電線32とベース材34とに巻かれた結束部材により、複数の電線32とベース材34とが結束されていてもよい。結束部材は、例えば、結束バンド(ケーブルタイとも呼ばれる)であってもよいし、粘着テープであってもよい。
複数の電線32の延在方向が扁平ワイヤーハーネス30の延在方向である。複数の電線32の並列方向が扁平ワイヤーハーネス30の幅方向である。電線32とベース材34との積層方向が扁平ワイヤーハーネス30の厚み方向である。扁平ワイヤーハーネス30において、厚み方向の寸法と比べて延在方向の寸法及び幅方向の寸法が大きい。扁平ワイヤーハーネス30の幅寸法は、例えば、リインフォースメント20の幅寸法と同じかそれよりも大きくてもよい。
ここでは、ベース材34は、シート状に形成される。ベース材34のうち複数の電線32が配置されていない部分に貫通孔35が形成されている。ここでは貫通孔35は、電線32と重なっていない。貫通孔35は、部分的に電線32と重なっていてもよい。貫通孔35に取付部40の一部が貫通して、取付対象部材20への扁平ワイヤーハーネス30の取付けがなされる。貫通孔35は、取付対象部材20への扁平ワイヤーハーネス30の取付け時に、作業者が扁平ワイヤーハーネス30越しに取付対象部材20の取付対象部分を視認するための窓部としても用いられ得る。
複数の電線32とベース材34とに結束部材が巻かれる場合、貫通孔35は、結束部材と重なる位置に設けられてもよい。この場合、結束部材にも通すための孔が形成されると良い。結束部材は、貫通孔35と重ならない位置に設けられてもよい。この場合、結束部材には取付部40の一部を通すための孔が不要となる。
複数の電線32の並列構造は、扁平に並ぶものであれば、特に限定されない。例えば、複数の電線32は、ばらばらな状態でベース材34の主面上に配置されてもよい。複数の電線32は、1列に並んだ状態に保持されていてもよいし、積重なりつつ並んだ状態で保持されていてもよい。各列において、隣り合う電線32同士は、図3に示すように、互いに離れていてもよい。各列において、隣り合う電線32同士は、互いに接触していてもよい。
複数の電線32は、束ねられた状態でベース材34の主面上に配置されてもよい。この場合、複数の電線32が複数のグループに分けられてもよい。具体的には、複数の電線32は、複数のグループごとに互いに別に束ねられて複数の束とされる。複数の束が、主面に沿って並べられる。これにより、複数の電線32を扁平状態に保ち易い。
ベース材34は互いに逆向きの第1主面及び第2主面を有する。ここでは複数の電線32は、ベース材34の第1主面上にのみ配置されている。第2主面上には電線32が配置されていない。複数の電線32は、ベース材34の第1主面及び第2主面に分かれて配置されていてもよい。複数の電線32がベース材34の第1主面上にのみ配置される場合、ベース材34のうちリインフォースメント20の外面21に対向する面は、第1主面であってもよいし、第2主面であってもよい。
なお、扁平ワイヤーハーネス30は、複数の線状導体を並列状態にしてフィルム等の絶縁材料で被覆した帯状の配線部材、例えば、フレキシブルフラットケーブルであってもよい。この場合、線状導体が線状伝送部材に相当し、フィルム等がベース材に相当する。
ここでは、ベース材34において、幅方向の中間部に貫通孔35が形成されている。複数の電線32が貫通孔35の両側に分かれて配置されている。もっとも、ベース材34において、幅方向の端部に貫通孔35が形成されていてもよい。貫通孔35に対して片側のみに複数の電線32が集中して配置されていてもよい。
取付部40は、棒状部41と固定部46と抜止部50とを含む。棒状部41は、貫通孔35を貫通する。棒状部41の第1端部42に固定部46が設けられている。棒状部41の第2端部43に抜止部50が設けられている。固定部46は、棒状部41を取付対象部材20に固定する。抜止部50は、棒状部41が貫通孔35から抜けることを抑制する。抜止部50の外寸は貫通孔35の寸法よりも大きい。貫通孔35の寸法は棒状部41の太さ以上である。
本実施形態では、固定部46は、取付対象部材20と棒状部41とを一体的に固定している。具体的には、固定部46は、抜止部50と協働することなく、固定部46単独で棒状部41を取付対象部材20に固定している。棒状部41は、貫通孔35に挿通される前の段階で、固定部46によって、予め取付対象部材20に設けられている。
ここでは固定部46は、取付対象部材20と棒状部41とを着脱不可に固定している。この場合の固定部46は、例えば、取付対象部材20の外面21と棒状部41の第1端部42とが溶接された溶接部などであってもよい。
固定部46は、取付対象部材20と棒状部41とを着脱可能に固定していてもよい。この場合、例えば、棒状部41の第1端部42がボルト部とされると共に、ボルト部よりも第2端部43側に突起部が設けられる。また、ボルト部に締結する締結部材が設けられる。ボルト部が取付対象部材20を貫通した状態で締結部材と突起部とが取付対象部材20を互いに反対側から挟持することによって、取付対象部材20と棒状部41とが、予め着脱可能に固定される。この場合の固定部46は、当該突起部及び締結部材である。
棒状部41がスタッドボルトである。抜止部50がスタッドボルト41に締結される締結部材である。締結部材50の外寸が貫通孔35の寸法よりも大きい。締結部材50は、キャップ又はナットなどである。
スタッドボルト41の外周部に係止凹部44が形成される。係止凹部44の周縁に、締結部材50の後述する弾性係止片54が係止する。ここでは、係止凹部44として、スタッドボルト41の第2端部43の外面に周方向に1周全体にわたる環状の溝が形成されている。もっとも、係止凹部44の形状は、弾性係止片54が係止可能な形状であれば、如何なる形状であってもよい。係止凹部44として、スタッドボルト41の周方向の一部が部分的に凹むように形成されていてもよい。また例えば、環状の溝がスタッドボルト41の軸方向に沿って間隔をあけた複数箇所に形成されていてもよい。この場合、スタッドボルト41は環状凸部と環状凹部とが軸方向に交互に連続する形状を有する。また例えば、スタッドボルト41の外面に雄ねじが形成されて、当該雄ねじの溝が係止凹部44とされてもよい。
ここでは締結部材50は、キャップである。締結部材50は、キャップ本体51とフランジ53と弾性係止片54とを含む。ここでは締結部材50は、例えば、同じ樹脂材料によって金型一体成形された樹脂部材である。
キャップ本体51は、スタッドボルト41に被せられる。キャップ本体51は、筒状に形成されており、スタッドボルト41が挿通される挿通部52を有する。挿通部52の軸方向一方が開口する。ここでは挿通部52の軸方向他方は閉口している。挿通部52の軸方向他方は開口していてもよい。ここでは挿通部52の長さ寸法は、スタッドボルト41の長さ寸法よりも短い。挿通部52の長さ寸法は、スタッドボルト41の長さ寸法と同じかそれよりも長くてもよい。挿通部52の径は、スタッドボルト41の径よりも大きい。
フランジ53は、キャップ本体51の外周部から外側に張り出す。ここではフランジ53は、キャップ本体51の軸方向一方端部の外周部に設けられている。フランジ53の外寸が貫通孔35の寸法よりも大きい。ここではフランジ53は、キャップ本体51の周方向に沿って1周全体にわたって形成されている。フランジ53は、キャップ本体51の周方向に沿った一部に部分的に形成されていてもよい。キャップ本体51の周方向に部分的に延在するフランジが、キャップ本体51の周方向に沿って間隔をあけて複数形成されていてもよい。
弾性係止片54は、キャップ本体51の内周部に形成されている。弾性係止片54は、スタッドボルト41の係止凹部44の周縁に係止する。弾性係止片54は、キャップ本体51へのスタッドボルト41の挿入時にスタッドボルト41の外周部に接触して拡径するように弾性変形する。キャップ本体51へのスタッドボルト41の挿入が進み弾性係止片54が係止凹部44に達することによって、弾性係止片54が弾性復帰し、係止凹部44の周縁部に係止する。
弾性係止片54の形状は、スタッドボルト41の係止凹部44の周縁に係止可能な形状であれば、如何なる形状であってもよい。弾性係止片54は、キャップ本体51の周方向に沿って1周全体にわたって形成されていてもよい。弾性係止片54は、キャップ本体51の周方向に沿った一部に部分的に形成されていてもよい。弾性係止片54は、キャップ本体51の周方向に沿って間隔をあけて複数形成されていてもよい。弾性係止片54は、キャップ本体51の軸方向に沿って1箇所のみに形成されていてもよい。弾性係止片54は、キャップ本体51の軸方向に沿って間隔をあけて複数箇所に形成されていてもよい。
図4において、寸法D1は、締結部材50の外寸を示す。ここでは、寸法D1は、円形状のフランジ53の外径である。また、寸法D2は、貫通孔35の寸法を示す。ここでは、寸法D2は、円形状の貫通孔35の直径である。また、寸法D3は、スタッドボルト41の太さを示す。ここでは、寸法D3は、円形状のスタッドボルト41の直径である。
貫通孔35の直径D2は、スタッドボルト41の直径D3以上である。組付け作業性を考慮すると、貫通孔35の直径D2は、スタッドボルト41の直径D3の1.5倍以上であることが望ましい。
また、フランジ53の外径D1は、貫通孔35の直径D2よりも大きい。フランジ53の外径D1は、貫通孔35の直径D2の2倍以上であることが望ましい。
なお、フランジ53が円形状でない場合、フランジ53の外寸D1は、フランジ53のうち最も外寸が大きい部分の寸法と置き換えてもよい。フランジ53のうち最も外寸が大きい部分の寸法は、平面視において、フランジ53の周囲の互いに異なる2点を結ぶ線分のうち最も長い線分の長さであるととらえることもできる。
同様に、貫通孔35が円形状でない場合、貫通孔35の寸法D2は、貫通孔35のうち最も寸法が大きい部分の寸法と置き換えてもよい。貫通孔35のうち最も寸法が大きい部分の寸法は、平面視において、貫通孔35の周縁の互いに異なる2点を結ぶ線分のうち最も長い線分の長さであるととらえることもできる。
同様に、スタッドボルト41が円形状でない場合、スタッドボルト41の太さD3は、スタッドボルト41のうち最も外寸が大きい部分の寸法と置き換えてもよい。スタッドボルト41のうち最も外寸が大きい部分の寸法は、平面視において、スタッドボルト41の周囲の互いに異なる2点を結ぶ線分のうち最も長い線分の長さであるととらえることもできる。
スタッドボルト41と締結部材50との固定構造は上記したものに限られない。例えば、締結部材として、弾性係止片54を有さないキャップが採用されてもよい。この場合、スタッドボルト41がキャップ本体に圧入されることによって、スタッドボルト41と締結部材とが固定されることができる。圧入にかかるスタッドボルト41とキャップ本体との寸法差は、JIS B0401-1に規定された中間ばめ、又はしまりばめから選択されてもよい。
また例えば、締結部材として、キャップに代えてナットが採用されてもよい。この場合、スタッドボルトに雄ねじが設けられ、ナットに雌ねじが設けられる。そして、スタッドボルトとナットとが螺合することによって、スタッドボルトと締結部材とが固定されることができる。ねじ規格として、一般的なメートルねじであってもよい。メートルねじの呼び径(大きさ)としては、例えば、M4、M6、M8などであってもよい。ナットはフランジ53付きナットであってもよいし、フランジ53なしのナットであってもよい。
スタッドボルトとキャップ本体とが圧入される場合、又は、スタッドボルトとナットとが螺合する場合、かかるキャップ又はナットの寸法は、上記寸法D1、寸法D2、及び寸法D3の間の関係が成り立つように設定されると良い。
図1に示すように、ここでは複数の取付部40が、リインフォースメント20の延在方向に沿って間隔をあけて設けられている。扁平ワイヤーハーネス30が複数の取付部40を用いて取付けられることで、取付部40周りに扁平ワイヤーハーネス30が回転することが抑制される。ここでは、リインフォースメント20の周方向において取付部40は1つであるが、複数の取付部40が、リインフォースメント20の周方向に互いに間隔をあけて設けられていてもよい。
ここではスタッドボルト41はリインフォースメント20から鉛直上向きに突出する。扁平ワイヤーハーネス30のうち取付部40が設けられる部分の下方は、リインフォースメント20に支持される。スタッドボルト41はリインフォースメント20から鉛直上向き以外の向きに突出してもよい。スタッドボルト41はリインフォースメント20から水平方向に突出してもよいし、鉛直下向きに突出してもよい。
扁平ワイヤーハーネス30は、図3に示すように幅方向及び延在方向が水平方向と平行な姿勢で一部が支持されたときに、自重で垂れ下がることがない剛性を有する。取付部40が設けられる部分に対して水平方向に沿って側方に離れた部分(図3において、取付部40の左右に位置する部分)では、扁平ワイヤーハーネス30とリインフォースメント20とが互いに離れている。扁平ワイヤーハーネス30がかかる剛性を有するための構成は、特に限定されない。例えば、ベース材34が自重で垂れ下がらない高い剛性を有するシート材などであってもよい。また例えば、ベース材34は可撓性を有するシート材など自重で垂れ下がる剛性を有しつつ、それぞれが線状伝送部材32及びベース材34を有する複数の配線体が積層されると共に積層状態に保持されて扁平ワイヤーハーネス30とされることによって、扁平ワイヤーハーネス30の剛性が高められてもよい。
扁平ワイヤーハーネス30は、幅方向及び延在方向が水平方向と平行な姿勢で一部が支持されたときに、自重で垂れ下がる剛性を有していてもよい。この場合、取付部40が設けられる部分に対して水平方向に沿って側方に離れた部分でも、扁平ワイヤーハーネス30が垂れ下がってリインフォースメント20に接していてもよい。
スタッドボルト41及び締結部材50を用いて扁平ワイヤーハーネス30を取り付けるに当たり、図5に示すように、リインフォースメント20の外面21に直交する方向に直線状に延びるスタッドボルト41を貫通孔35に差し込む。次に、スタッドボルト41の先端に、締結部材50を締結する。ここでは、キャップ状の締結部材50をスタッドボルト41の先端に押し込むことによって、締結部材50がスタッドボルト41の先端に締結される。この際、弾性係止片54がスタッドボルト41に接触して拡径しつつ締結部材50がスタッドボルト41に沿って移動する。そして、所定位置で弾性係止片54が弾性復帰して係止凹部44に係止して、スタッドボルト41及び締結部材50が締結される。これにより、扁平ワイヤーハーネス30がリインフォースメント20に取付けられて、図1の状態の扁平ワイヤーハーネスの取付構造10となる。
<効果等>
以上のように構成された扁平ワイヤーハーネスの取付構造10によると、貫通孔35の直径D2が棒状部41の直径D3以上であるため、扁平ワイヤーハーネス30の取付け作業時に、棒状部41を通す前の貫通孔35から取付対象部材20における取付対象部分を視認しやすくなると共に、貫通孔35に棒状部41を挿入しやすくなる。これにより、扁平ワイヤーハーネス30の取付け作業が簡易となる。
また、固定部46は、取付対象部材20と棒状部41とを一体的に固定している。この場合、棒状部41も取付対象部分である。従って、ベース材34を動かして貫通孔35に棒状部41を挿し込むことができると共に、貫通孔35を通して取付対象部分である棒状部41を視認することができる。これにより、扁平ワイヤーハーネス30の取付け作業がより簡易となる。
また、棒状部41がスタッドボルト41であり、抜止部50がスタッドボルト41に締結される締結部材50であり、締結部材50の外径D1が貫通孔35の直径D2よりも大きい。これにより、スタッドボルト41からベース材34が抜けることが、締結部材50によって抑制される。
また、スタッドボルト41の外周部に係止凹部44が形成され、締結部材50がスタッドボルト41に被せられるキャップ本体51と、キャップ本体51の外周部から外側に張り出すフランジ53と、キャップ本体51の内周部に形成されてスタッドボルト41の係止凹部44の周縁に係止する弾性係止片54とを含み、フランジ53の外径D1が貫通孔35の直径D2よりも大きい。これにより、スタッドボルト41へキャップ状の締結部材50を押し込むことで締結部材50を締結できる。
[実施形態2]
実施形態2にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造について説明する。図6は実施形態2にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造110を示す正面図である。図7は扁平ワイヤーハーネス130を取付ける様子を示す説明図である。以下の各図においても同様である。また、以下の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、棒状部及び抜止部をなす部材として、上記スタッドボルト41及び締結部材50の代わりに一続きに連続するピン60が設けられている。ピン60は、スタッドボルト41の固定部46と同様の固定部を介して取付対象部材20と一体化されている。これにより、取付対象部材20と一体化されたピン60によって、扁平ワイヤーハーネス130を取付対象部材20に取付けることができる。これにより、取付作業開始時点で互いに別体の状態にある部品が少なくなる。なお、図6及び図7において、扁平ワイヤーハーネス130は、線状伝送部材32が省略されて記載されている。扁平ワイヤーハーネス130は、貫通孔35の位置が上記扁平ワイヤーハーネス30における貫通孔35の位置とは異なる点を除き、扁平ワイヤーハーネス30と同様の構成とすることができる。
ここではピン60には、2つの曲げ部64が設けられている。2つの曲げ部64は、ピン60の延在方向に沿って間隔をあけて離れて設けられる。ここではピン60のうち基端部から1つ目の曲げ部64aまでが棒状部61であり、1つ目の曲げ部64aよりも先端部が抜止部62である。抜止部62のうち1つ目の曲げ部64aと2つ目の曲げ部64bとの間の部分を第1抜止部62aと呼び、2つ目の曲げ部64bよりも先端部を第2抜止部62bと呼ぶ。なお、抜止部は、第2抜止部62bを有さず、第1抜止部62aのみを有していてもよい。
本実施形態では、ピン60は、曲げ変形困難な剛性を有する。曲げ変形困難な剛性とは、作業者の力でピン60を曲げ変形させることが困難な剛性である。例えば、ピン60は、予め曲がった状態に成形されるか、真直ぐの状態からベンダーなどによって曲げ加工されることによって、曲がった形状を有する。また例えば、ピン60は、互いに交差する直線状の2つのピンの端部同士が溶接などによって連結されて、曲がった形状を有してもよい。
棒状部61は、リインフォースメント20の外面21から外向きに第1方向に沿って延び、抜止部62は、棒状部61の第2端部43から第1方向と異なる第2方向に沿って延びる。これにより、ピン60の先端が貫通孔35に通された状態で、ベース材34をピン60の基端に向けてピン60に沿って移動することによって、扁平ワイヤーハーネス130を取付対象部材20に取付けることができる。
ここでは第2方向は第1抜止部62aの延在方向である。ここでは抜止部62は、中間部で第2方向と交差する第3方向に曲がっている。第3方向は、第2抜止部62bの延在方向である。ここでは第2方向は、リインフォースメント20の軸方向と交差(ここでは直交)する。第3方向は、第2方向と直交する。第3方向は、第1方向と平行である。
本実施形態では、締結部材が用いられずに、扁平ワイヤーハーネス130がピン60に引っ掛かって取付けられている。もっとも、ピン60に対する扁平ワイヤーハーネス130の移動を抑制するため、ピン60に締結部材が取付けられてもよい。
ピン60を用いて扁平ワイヤーハーネス130を取り付けるに当たり、図7に示すように、ピン60の先端を貫通孔35に差し込み、扁平ワイヤーハーネス130をピン60の基端部に向けてスライド移動させる。なお、図7において、差込前の扁平ワイヤーハーネス130が実線で示され、差込後の扁平ワイヤーハーネス130が二点鎖線で示されている。扁平ワイヤーハーネス130は、図7の矢印の向きにスライド移動する。扁平ワイヤーハーネス130がピン60の基端部に達することによって、扁平ワイヤーハーネス130がリインフォースメント20に取付けられて、図6の状態の扁平ワイヤーハーネスの取付構造110となる。
ピン60が曲げ部64を有しているため、扁平ワイヤーハーネス130は、曲げ部64を通過する際、回転する。ここでは、各曲げ部64において、扁平ワイヤーハーネス130は、90度回転する。ここでは、第2抜止部62bが第1抜止部62aの先端から棒状部61と平行に棒状部61のある側に突出するため、扁平ワイヤーハーネス130は、ピン60の先端からピン60の基端に達するまでの間に、180度回転する。
図7に示すように、扁平ワイヤーハーネス130において、貫通孔35はベース材34の幅方向に沿った端部に設けられている。これにより、扁平ワイヤーハーネス130がピン60の先端からピン60の基端に向けて回転する際、扁平ワイヤーハーネス130のうちピン60よりもリインフォースメント20側の部分がリインフォースメント20と干渉しにくい。
[実施形態2の変形例]
図8は実施形態2にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造110の変形例を示す正面図である。図9及び図10は扁平ワイヤーハーネス130を取付ける様子を示す説明図である。
本変形例にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造210では、実施形態2にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造110と同様に、ピン260を用いて扁平ワイヤーハーネス130が取付けられている。扁平ワイヤーハーネスの取付構造210では、ピン260の剛性が、扁平ワイヤーハーネスの取付構造110におけるピン60の剛性とは異なる。
具体的には、ピン260は、曲げ変形可能かつ曲げ変形された状態を維持可能な剛性を有する。ここで、ピン260が曲げ変形可能な剛性を有するとは、扁平ワイヤーハーネス130の取付作業時に作業者がピン260を曲げ変形できることを言う。また、ピン260が曲げ変形された状態を維持可能な剛性を有するとは、ピン260が曲げ変形された状態で、扁平ワイヤーハーネス130が抜けないように、曲げ変形状態を維持できることを言う。
ピン260の一部が貫通孔35の外側に位置するように曲げ変形されている。これにより、貫通孔35を貫通したピン260が曲げ変形されることによって、扁平ワイヤーハーネス130がリインフォースメント20に取付けられる。
図8に示す例では、ピン260は、貫通孔35よりも先端側で曲がっている。この場合、ピン260の曲げ部264よりも基端部が棒状部261をなし、曲げ部264よりも先端部が抜止部262をなす。ピン260は、貫通孔35よりも基端側で曲がっていてもよい。ピン260は、リインフォースメント20との基端部で曲げられて、リインフォースメント20から貫通孔35の延在方向と交差する方向に直線状に延びていてもよい。この場合、見かけ上、ピン260には曲げ部264がないとみなすことができる。
図8に示す例では、ピン260の先端は、リインフォースメント20の幅方向外側に向けて延びる。ピン260の先端は、リインフォースメント20の軸方向に沿って延びていてもよい。図8に示す例では、貫通孔35がベース材34の幅方向一端部に形成され、ピン260の先端は、ベース材34の他端部に向かう向き(図8の紙面左向き)とは逆向き(図8の紙面右向き)に延びる。ピン260の先端は、ベース材34の他端部に向かう向きに延びていてもよい。貫通孔35がベース材34の幅方向中間部に形成されていてもよい。
ピン260を用いて扁平ワイヤーハーネス130を取り付けるに当たり、まず、図9に示すように、曲げ変形前のピン260を貫通孔35に差し込み、扁平ワイヤーハーネス30をピン260の基端部に向けてスライド移動させる。なお、図9において、差込前の扁平ワイヤーハーネス130が実線で示され、差込後の扁平ワイヤーハーネス130が二点鎖線で示されている。ピン260を貫通孔35に差し込む際、図9に示すように、曲げ変形前のピン260がリインフォースメント20の外面21に直交する方向に直線状に延びるため、扁平ワイヤーハーネス130をピン260に沿ってスライド移動させることが容易である。また、複数のピン260のそれぞれを対応する貫通孔35に差し込むことも容易である。
扁平ワイヤーハーネス130がピン260の基端部に達したら、次に、図10に示すように、ピン260を曲げ変形させる。なお、図10において、曲げ変形前のピン260が実線で示され、曲げ変形後のピン260が二点鎖線で示されている。ピン260が複数ある場合、複数のピン260同士を互いに同じ向きに曲げてもよいし、互いに異なる向きに曲げてもよい。ピン260が曲げ変形することによって、扁平ワイヤーハーネス130がリインフォースメント20に取付けられて、図8の状態の扁平ワイヤーハーネスの取付構造210となる。
[実施形態3]
実施形態3にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造について説明する。図11は実施形態3にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造310を示す正面図である。図12は扁平ワイヤーハーネス130を取付ける様子を示す説明図である。
扁平ワイヤーハーネスの取付構造310では、棒状部がリインフォースメント20とは別に設けられた部材である点で、上記扁平ワイヤーハーネスの取付構造10、110、210とは異なる。この場合、棒状部をリインフォースメント20に固定するための固定部は、リインフォースメント20に形成された挿通孔23を有する。棒状部は、挿通孔23に通される。
本実施形態では、軸部71及び頭部72を含むボルト70と、ボルト70に締結される締結部材74とが設けられる。軸部71が、棒状部とされる。頭部72が、固定部及び抜止部のいずれか一方とされる。締結部材74が、固定部及び抜止部のいずれか他方とされる。図11に示す例では、頭部72が抜止部とされ、締結部材74が固定部とされる。この場合、ボルト70は、リインフォースメント20の外側から挿通孔23に差し込まれる。頭部72が固定部とされ、締結部材74が抜止部とされる場合、ボルト70は、リインフォースメント20の内側から挿通孔23に差し込まれる。
挿通孔23は、円形状である。挿通孔23の寸法は、挿通孔23の直径である。貫通孔35の直径は、挿通孔23の直径よりも大きい。これにより、貫通孔35を通して挿通孔23を視認しやすいことによって、ボルト70をベース材34の貫通孔35及びリインフォースメント20の挿通孔23に通しやすい。なお、挿通孔23が円形状でない場合、挿通孔23の寸法は、挿通孔23のうち最も寸法が大きい部分の寸法と置き換えてもよい。挿通孔23のうち最も寸法が大きい部分の寸法は、平面視において、挿通孔23の周縁の互いに異なる2点を結ぶ線分のうち最も長い線分の長さであるととらえることもできる。
ここでは締結部材74はナットである。この場合、ベース材34と、抜止部としての頭部72又は締結部材74との間には、座金76が設けられるとよい。座金76が設けられることによって、ベース材34のうち貫通孔35の周縁部がボルト70の螺合時にねじれることが抑制される。
座金76が歯付き座金の歯のような突起を有し、当該突起が基材に食い込んでいてもよい。これにより、ボルト70の螺合時に座金76がベース材34に対して回転することが抑制され、ベース材34のうち貫通孔35の周縁部がボルト70の螺合時によりねじれにくくなる。
ボルト70及び締結部材74を用いて扁平ワイヤーハーネス130を取り付けるに当たり、図12に示すように、ベース材34の貫通孔35の軸方向とリインフォースメント20の挿通孔23の軸方向とが一致するように、扁平ワイヤーハーネス130とリインフォースメント20とを位置合わせする。この際、作業者は貫通孔35を通じて挿通孔23を視認できることによって、位置合わせが容易となる。位置合わせが完了したら、ボルト70を貫通孔35及び挿通孔23に差し込み、締結部材74をボルト70の先端に締結する。ボルト70及び締結部材74が締結されることによって、扁平ワイヤーハーネス130がリインフォースメント20に取付けられて、図11の状態の扁平ワイヤーハーネスの取付構造310となる。
[実施形態4]
実施形態4にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造について説明する。図13は実施形態4にかかる扁平ワイヤーハーネスの取付構造410を示す正面図である。図14及び図15は扁平ワイヤーハーネス130を取付ける様子を示す説明図である。
本実施形態では、挿通孔23及び貫通孔35に挿入される部材として、ボルト70に代えて割ピン80が設けられる点で、実施形態3とは異なる。
割ピン80は、テール81及び頭82を有する。テール81が、棒状部とされる部分と、固定部及び抜止部のいずれか一方とされる部分とを有する。頭82が、固定部及び抜止部のいずれか他方とされている。本実施形態でも、実施形態3と同様に、固定部は、リインフォースメント20に形成された挿通孔23を有する。これにより、貫通孔35を通して挿通孔23を視認しやすいことによって、テール81をベース材34の貫通孔35及び取付対象部材20の挿通孔23に通しやすい。
テール81は2つ設けられる。各テール81は長尺に延びる。頭82は、2つのテール81の一端同士を連結している。頭82は、円環状に形成されている。頭82の直径は、挿通孔23の直径よりも大きい。ここでは、テール81が抜止部とされ、頭82が固定部とされる。この場合、割ピン80がリインフォースメント20の内側から挿通孔23に差し込まれる。テール81が固定部とされ、頭82が抜止部とされる場合、割ピン80がリインフォースメント20の外側から挿通孔23に差し込まれる。
テール81の曲げの態様は、扁平ワイヤーハーネス130を保持できれば、特に限定されない。例えば、図13に示す例では、テール81には貫通孔35よりも先端部に曲げ部81cが設けられている。この場合、曲げ部81cよりも基端部が棒状部81aとされ、曲げ部81cよりも先端部が抜止部81bとされる。テール81において、曲げ部81cは貫通孔35の内部又は貫通孔35よりも基端部に設けられていてもよい。テール81には曲げ部81cが設けられていなくてもよい。この場合、テール81は頭82との連結部から斜めに直線状に延びて、貫通孔35よりも先端側部分が貫通孔35よりも外周側に位置してもよい。
このほか、例えば、図13に示す例では、2つのテール81の両方が曲げ変形している。2つのテール81のうち片方のみが曲げ変形していてもよい。また例えば、図13に示す例では、2つのテール81の先端同士が互いに逆向きに延びている。2つのテール81の先端同士が互いに同じ向きに延びていてもよい。2つのテール81の先端同士が平面視で、互いに交差する向きに延びていてもよい。また例えば、図13に示す例では、テール81の先端がベース材34の幅方向に沿って延びる。テール81の先端がベース材34の延在方向に沿って延びていてもよい。
割ピン80を用いて扁平ワイヤーハーネス130を取り付けるに当たり、まず、図14に示すように、ベース材34の貫通孔35の軸方向とリインフォースメント20の挿通孔23の軸方向とが一致するように、扁平ワイヤーハーネス130とリインフォースメント20とを位置合わせする。そして、テール81が直線状のままの割ピン80を貫通孔35及び挿通孔23に差し込み、頭82をベース材34に向けてスライド移動させる。ここでは、割ピン80をリインフォースメント20の内側から差し込んでいる。この場合、割ピン80は、頭82がリインフォースメント20の内面22に接するまで差し込まれる。なお、図14において、差込前の割ピン80が実線で示され、差込後の割ピン80が二点鎖線で示されている。割ピン80を貫通孔35及び挿通孔23に差し込む際、割ピン80の太さが、挿通孔23の直径及び貫通孔35の直径以下であるため、差し込みやすい。なお、割ピン80の太さは、2つのテールの太さの和である。また、曲げ変形前の割ピン80のテール81が直線状に延びるため、頭82をベース材34に向けて容易に移動させることができる。
頭82がリインフォースメント20の内面22に達したら、次に、図15に示すように、テール81を曲げ変形させる。なお、図15において、曲げ変形前の割ピン80が実線で示され、曲げ変形後の割ピン80が二点鎖線で示されている。テール81が曲げ変形することによって、扁平ワイヤーハーネス130がリインフォースメント20に取付けられて、図13の状態の扁平ワイヤーハーネスの取付構造410となる。
[付記]
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。例えば、複数の取付部が設けられる場合、上記複数種類の取付部のうち第1の取付部と第2の取付部として互いに異なる構成を有する取付部が採用されてもよい。
10、110、210、310、410 扁平ワイヤーハーネスの取付構造
20 リインフォースメント(取付対象部材)
21 外面
22 内面
23 挿通孔(固定部)
30 扁平ワイヤーハーネス
32 電線(線状伝送部材)
33a 導体芯線
33b 被覆層
34 ベース材
35 貫通孔
40 取付部
41 スタッドボルト(棒状部)
42 第1端部
43 第2端部
44 係止凹部
46 固定部
50 締結部材(抜止部)
51 キャップ本体
52 挿通部
53 フランジ
54 弾性係止片
60、260 ピン
61、261 棒状部
62、262 抜止部
62a 第1抜止部
62b 第2抜止部
64、64a、64b、264 曲げ部
70 ボルト
71 軸部(棒状部)
72 頭部(抜止部)
74 締結部材(固定部)
76 座金
80 割ピン
81 テール
81a 棒状部
81b 抜止部
81c 曲げ部
82 頭(固定部)

Claims (10)

  1. 取付対象部材と、
    前記取付対象部材の外面に沿って配置された扁平ワイヤーハーネスと、
    前記扁平ワイヤーハーネスを前記取付対象部材に取付ける取付部と、
    を備え、
    前記扁平ワイヤーハーネスは、複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材を扁平に並んだ状態に保持するベース材とを含み、
    前記ベース材のうち前記複数の線状伝送部材が配置されていない部分に貫通孔が形成され、
    前記取付部は、前記貫通孔を貫通する棒状部と、前記棒状部の第1端部に設けられて前記棒状部を前記取付対象部材に固定する固定部と、前記棒状部の第2端部に設けられて前記棒状部が前記貫通孔から抜けることを抑制する抜止部とを含み、
    前記抜止部の外寸は前記貫通孔の寸法よりも大きく、前記貫通孔の前記寸法は前記棒状部の太さ以上である、扁平ワイヤーハーネスの取付構造。
  2. 請求項1に記載の扁平ワイヤーハーネスの取付構造であって、
    前記固定部は、前記取付対象部材と前記棒状部とを一体的に固定している、扁平ワイヤーハーネスの取付構造。
  3. 請求項2に記載の扁平ワイヤーハーネスの取付構造であって、
    前記棒状部は、スタッドボルトであり、
    前記抜止部は、前記スタッドボルトに締結される締結部材であり、
    前記締結部材の外寸が前記貫通孔の前記寸法よりも大きい、扁平ワイヤーハーネスの取付構造。
  4. 請求項3に記載の扁平ワイヤーハーネスの取付構造であって、
    前記スタッドボルトの外周部に係止凹部が形成され、
    前記締結部材は、前記スタッドボルトに被せられるキャップ本体と、前記キャップ本体の外周部から外側に張り出すフランジと、前記キャップ本体の内周部に形成されて前記スタッドボルトの前記係止凹部の周縁に係止する弾性係止片とを含み、
    前記フランジの外寸が前記貫通孔の前記寸法よりも大きい、扁平ワイヤーハーネスの取付構造。
  5. 請求項2に記載の扁平ワイヤーハーネスの取付構造であって、
    前記棒状部及び前記抜止部として、一続きに連続するピンが設けられている、扁平ワイヤーハーネスの取付構造。
  6. 請求項5に記載の扁平ワイヤーハーネスの取付構造であって、
    前記ピンは、曲げ変形困難な剛性を有し、
    前記棒状部は、前記取付対象部材の前記外面から外向きに第1方向に沿って延び、
    前記抜止部は、前記棒状部の前記第2端部から前記第1方向と異なる第2方向に沿って延びる、扁平ワイヤーハーネスの取付構造。
  7. 請求項5に記載の扁平ワイヤーハーネスの取付構造であって、
    前記ピンは、曲げ変形可能かつ曲げ変形された状態を維持可能な剛性を有し、一部が前記貫通孔の外側に位置するように曲げ変形されている、扁平ワイヤーハーネスの取付構造。
  8. 請求項1に記載の扁平ワイヤーハーネスの取付構造であって、
    前記固定部は、前記取付対象部材に形成された挿通孔を有し、
    前記棒状部が前記挿通孔に通されており、
    前記貫通孔の前記寸法は前記挿通孔の寸法よりも大きい、扁平ワイヤーハーネスの取付構造。
  9. 請求項8に記載の扁平ワイヤーハーネスの取付構造であって、
    軸部及び頭部を含むボルトと、前記ボルトに締結される締結部材とが設けられ、
    前記軸部が、前記棒状部とされ、
    前記頭部が、前記固定部及び前記抜止部のいずれか一方とされ、
    前記締結部材が、前記固定部及び前記抜止部のいずれか他方とされる、扁平ワイヤーハーネスの取付構造。
  10. 請求項8に記載の扁平ワイヤーハーネスの取付構造であって、
    テール及び頭を有する割ピンが設けられ、
    前記テールが、前記棒状部とされる部分と、前記固定部及び前記抜止部のいずれか一方とされる部分とを有し、
    前記頭が、前記固定部及び前記抜止部のいずれか他方とされている、扁平ワイヤーハーネスの取付構造。
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