JP2013118741A - ハーネスクランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハーネスクランプにおいて、径が大きく異なる多種のワイヤーハーネスに対応して、ワイヤーハーネスを回転規制しつつ保持すること。
【解決手段】ハーネスクランプ10は、ワイヤーハーネス1を第1方向に沿って支持する支持面28を有し、固定相手部90に対して固定される固定部20と、固定部20の支持面28側でワイヤーハーネス1の外周部に巻き付けられるバンド部30と、バンド部30に係止してバンド部30をワイヤーハーネス1に巻き付けられた形態に維持するバンド係止部40と、支持面28のうち第1方向におけるバンド部30の両側のうち少なくとも一方の位置において突出する小型突部50と、支持面28のうち第2方向における中心に対して小型突部50よりも外側に位置すると共に、第1方向におけるバンド部30の両側のうち少なくとも一方の位置において、小型突部50より大きく突出する大型突部60とを備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、ワイヤーハーネスを固定対象に対して固定する技術に関する。
自動車等に配索されるワイヤーハーネスは、所定の配索経路に敷設され、車体を構成する金属パネル等の固定相手部に対して、電線の延在方向に沿って部分的に固定される。
特許文献1には、バックル部に帯部を挿通して締め付けすることによりワイヤーハーネスの外周をクランプすると共に、バックル部に形成されている係止脚を車両のパネルの取付孔に係止するバンドクランプが開示されている。また、バンドクランプは、バックルのうち帯部で締め付けられたワイヤーハーネスの外周を受ける受承面からワイヤーハーネスの長さ方向に沿って張り出した規制部を備えている。さらに、規制部には、ワイヤーハーネスの電線束にくい込むクサビ形状の規制突部が形成されている。そして、バンドクランプは、規制凸部がワイヤーハーネスの電線束にくい込むことにより、ワイヤーハーネスの周方向の回転及び軸方向のずれを防いでいる。
また、特許文献2にも、特許文献1と同様に、ワイヤーハーネスの外面に突起を食い込ませて、ワイヤーハーネスの回転及び軸方向のずれを防ぐように構成されたパネルロックバンドが開示されている。
さらに、特許文献3には、ワイヤーハーネスを固縛するワイヤーハーネス固縛部とワイヤーハーネスとの間にワイヤーハーネス固縛部と独立して座屈或いは変形可能な舌片状の枝部を1つ以上設け、ワイヤーハーネス固縛部のワイヤーハーネスの円周方向又は長手方向への位置ずれを防止するように構成されたバンドクリップが開示されている。
特開2000−2209号公報 実開平6−1966号公報 特開2009−243526号公報
ところで、ワイヤーハーネスは、延在方向における各部によって、又は、車種、バージョン違いによる品番によって径が異なることがある。
しかしながら、特許文献1、2の技術によると、複数の規制突部又は突起が一定の大きさに設定されているため、大きく径が異なるワイヤーハーネスに対してそれぞれ適用することが困難である。より具体的には、比較的小さい規制突部又は突起を有する治具により大きい径のワイヤーハーネスを保持しても、効果的に回転規制を行うことが困難である。また、比較的大きい規制凸部又は突起を有する治具により小さい径のワイヤーハーネスを保持しても、規制凸部又は突起がワイヤーハーネスの保持の邪魔になってしまう恐れがある。
また、特許文献3の技術によると、より小さい径のワイヤーハーネスに対して適用する場合、舌片状の枝部が邪魔になり、ワイヤーハーネスの保持力が弱くなってしまう恐れがある。
そこで、本発明は、ハーネスクランプにおいて、径が大きく異なる多種のワイヤーハーネスに対応して、ワイヤーハーネスを回転規制しつつ保持することを目的とする。
第1の態様は、ワイヤーハーネスを固定相手部に対して固定するハーネスクランプであって、前記ワイヤーハーネスを第1方向に沿って支持する支持面を有し、前記固定相手部に対して固定される固定部と、前記固定部の支持面側で前記ワイヤーハーネスの外周部に巻き付けられるバンド部と、前記バンド部に係止して前記バンド部を前記ワイヤーハーネスに巻き付けられた形態に維持するバンド係止部と、前記固定部の前記支持面のうち、前記第1方向における前記バンド部の両側のうちの少なくとも一方の位置において突出する小型突部と、前記固定部の前記支持面のうち、前記第2方向における中心に対して前記小型突部よりも外側に位置すると共に、前記第1方向における前記バンド部の両側のうちの少なくとも一方の位置において、前記小型突部より大きく突出する大型突部とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係るハーネスクランプであって、前記小型突部及び前記大型突部は、それぞれ、前記第2方向において中心に対する両側に設けられている。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るハーネスクランプであって、前記小型突部及び前記大型突部は、それぞれ、前記第1方向における前記バンド部の両側の位置に設けられている。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか一態様に係るハーネスクランプであって、前記バンド部は、前記固定部と別体に形成されている。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか一態様に係るハーネスクランプであって、前記固定部は、前記第2方向において隣合って前記支持面からその反対側の面まで貫通して形成され前記バンド部を挿通可能な一対のバンド挿通孔部を有し、前記バンド係止部は、前記一対のバンド挿通孔部内にそれぞれ設けられ、前記一対のバンド挿通孔部は、それぞれ、前記支持面における開口縁部のうち前記第2方向における外側の縁部が丸められている。
第1の態様に係るハーネスクランプによると、バンド部を固定部の支持面に沿わせたワイヤーハーネスの外周部に巻き付けられた形態に維持して、固定部を固定相手部に固定することにより、ワイヤーハーネスを固定相手部に固定することができる。また、固定部の支持面のうち、第1方向におけるバンド部の両側のうちの少なくとも一方の位置において突出する小型突部と、第2方向における中心に対して小型突部よりも外側に位置すると共に、第1方向における前記バンド部の両側のうちの少なくとも一方の位置において、小型突部より大きく突出する大型突部とを備えるため、ハーネスクランプにおいて、径が大きく異なる多種のワイヤーハーネスに対応して、ワイヤーハーネスを回転規制しつつ保持することができる。
第2の態様に係るハーネスクランプによると、小型突部及び大型突部が、それぞれ、第2方向において中心に対する両側に設けられているため、ワイヤーハーネスをバランスよく保持することができると共に、より確実にワイヤーハーネスの回転を規制することができる。
第3の態様に係るハーネスクランプによると、小型突部及び大型突部が、それぞれ、第1方向においてバンド部の両側の位置に設けられているため、より確実にワイヤーハーネスの回転を規制することができる。
第4の態様に係るハーネスクランプによると、バンド部が固定部と別体に形成されているため、より簡易な形状となり、金型成型で容易に成形することができる。
第5の態様に係るハーネスクランプによると、固定部が、第2方向において隣合って支持面からその反対側の面まで貫通して形成されバンド部を挿通可能な一対のバンド挿通孔部を有し、バンド係止部が一対のバンド挿通孔部内にそれぞれ設けられ、一対のバンド挿通孔部がそれぞれ支持面における開口縁部のうち第2方向における外側の縁部が丸められているため、バンド部を一対のバンド挿通孔部に通してワイヤーハーネスを保持する際に、バンド部が屈曲されるのを抑制し、効率良く締め付け作業を行うことができる。
ハーネスクランプの挿入部側から見た斜視図である。 ハーネスクランプの支持面側から見た斜視図である。 ハーネスクランプの挿入部側から似た平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 ハーネスクランプを大型のワイヤーハーネスに適用した状態の図である。 大型突部と大型のワイヤーハーネスとの関係を示す図である。 ハーネスクランプを小型のワイヤーハーネスに適用した状態の図である。 小型突部と小型のワイヤーハーネスとの関係を示す図である。
以下、実施形態に係るハーネスクランプ10について説明する(図1、図2参照)。ハーネスクランプ10は、ワイヤーハーネス1を保持して固定相手部90に対して固定するための部材である。また、このハーネスクランプ10は、保持したワイヤーハーネス1に対して回転及び横ずれすることを抑制するように構成されている。
説明の便宜上、ハーネスクランプ10の適用対象であるワイヤーハーネス1及び固定相手部90について説明しておく。
ワイヤーハーネス1は、車両又は電気機器等(ここでは車両の例で説明する)に配索されるワイヤーハーネスであり、少なくとも1本の電線を有する線材である。ここで対象とするワイヤーハーネス1には、1本の電線で構成されたもの、複数本の電線がテープ巻き等により結束されたもの、電線束にコルゲートチューブ等の外装部材が装着されたもの等が含まれるものとする。ここでは、一例として、ワイヤーハーネス1は、複数本の電線が結束され、ハーネスクランプ10が取り付けられる部分では、各電線が露出されている(テープ或いは外装部材等で覆われていない)ものとする。もっとも、ワイヤーハーネス1のうちのハーネスクランプ10が取り付けられる部分は、電線束がテープで結束して構成されていてもよいし、電線束が外装部材によって覆われていてもよい。そして、ワイヤーハーネス1は、延在方向における部分によって、車種によって又は同じ配索箇所でもバージョン違いの車両によって、径が異なることがある。以下、説明の便宜上、ワイヤーハーネス1のうち、基準寸法(例えば5mm)以上の径のものを大径のワイヤーハーネス1a、基準寸法に満たない径のものを小径のワイヤーハーネス1bと呼ぶことがある。
このワイヤーハーネス1は、配索経路に沿って車両に配索される。この際、ワイヤーハーネス1は、延在方向において部分的に車両各部(固定相手部90)に対して固定される。固定相手部90は、例えば車両の車体を構成する金属パネルであり、厚さ方向に貫通する固定用孔部92が形成されている。
ハーネスクランプ10は、固定部20と、バンド部30と、バンド係止部40と、小型突部50と、大型突部60とを備えている(図1〜図4参照)。概略的には、ハーネスクランプ10は、ワイヤーハーネス1の外周部に巻き付けられたバンド部30がバンド係止部40により巻付形態に維持され、固定部20が固定相手部90の固定用孔部92に対して固定されることにより、ワイヤーハーネス1を車両に固定する。また、ハーネスクランプ10は、小型突部50及び大型突部60により、バンド部30により保持されたワイヤーハーネス1に対する回転及び横ずれを抑制するように構成されている。
ここでは、ハーネスクランプ10は、固定部20、バンド係止部40、小型突部50及び大型突部60が一体に形成された本体部材と、これとは別体に形成されたバンド部30とが組み合わされることにより構成される(図4参照)。本体部材及びバンド部30は、それぞれ、合成樹脂材料を射出成型等して形成されるとよい。
固定部20は、固定相手部90に対して固定される部分である。ここでは、固定部20は、固定用孔部92に対して嵌合可能に形成されている。固定部20は、挿入部22と、係止部24と、押え部26とを有している。
挿入部22は、固定相手部90の固定用孔部92に挿入される部分である。この挿入部22は、略直方体状に形成されている。より具体的には、挿入部22の一対の側面(後述する係止部24が設けられていない側面)は、固定用孔部92の周縁部のうち対向する部分に沿った形状に形成されている。そして、挿入部22は、挿入方向Sに沿って固定用孔部92に挿入される。
係止部24は、固定用孔部92の周縁部に対して挿入部22の挿入方向S前方側から係止する部分である。この係止部24は、挿入部22(ここでは挿入方向S前端部)の外周面から外周側に張り出す形状に形成され、挿入部22の挿入方向S前方側から後方側に向けて徐々に張出寸法が大きくなっている。そして、係止部24は、先端側部分が自由端とされて内周側に向けて弾性変形可能に形成されている。係止部24の先端側部分には、挿入方向S後方に向かう係止面が設けられている。ここでは、係止面は、挿入部22の挿入方向Sにおいて段階的に複数設けられている。すなわち、固定相手部90であるパネルの厚さによって周縁部に係止する係止面が変わる。また、ここでは、係止部24は、対向する2箇所に設けられている。
そして、係止部24は、挿入部22が固定用孔部92に挿入されるにつれて内周側に弾性変形すると共に、係止面が固定用孔部92を越えると弾性変形前の形態に復帰する。これにより、係止部24は、係止面が固定用孔部92の周縁部に対して挿入方向S前方側から係止する。
押え部26は、固定用孔部92の周縁部に対して挿入部22の挿入方向S後方側から係止する部分である。この押え部26は、挿入部22(ここでは挿入方向S後端部)の外周部から外周側に張り出す鍔状に形成されている。ここでは、押え部26は、略楕円形状(具体的には一対の弧状部を一対の直線部が結ぶ形状)に形成されている。
また、押え部26の外周側部分は、外周縁部に近づくにつれて挿入部22の挿入方向S前方側に向かう形状に形成されている。この押え部26の外周側部分は、挿入方向S後方に向けて弾性変形可能(皿バネ状)である。押え部26の外周縁部は、固定相手部90の厚さ寸法より小さい(ここでは僅かに小さい)間隔をあけて設けられている。
また、押え部26の内周側部分は、挿入方向Sにおいて、係止部24の各係止面との間に固定相手部90であるパネルの厚さ寸法と同じかそれより大きい(ここでは僅かに大きい)間隔をあけて設けられている。
そして、押え部26は、挿入部22が固定用孔部92に挿入されるにつれて挿入方向S後方に向けて弾性変形する(図4参照)。これにより、係止部24が固定用孔部92の周縁部に対して挿入方向S前方側から係止した状態で、押え部26は固定用孔部92の周縁部に対して挿入方向S後方側から係止する。すなわち、押え部26の弾性変形前の形状に復帰しようとして固定用孔部92の周縁部を押圧する力により、係止部24が固定用孔部92の周縁部に押し付けられ、固定用孔部92が挿入方向Sにおいて係止部24と押え部26との間に挟まれた状態に維持される。
また、固定部20は、押え部26の内周側部分の挿入方向S後端部に支持面28を有している(図2参照)。支持面28は、ワイヤーハーネス1を第1方向Rに沿って支持する面である。第1方向Rとは、押え部26の長手方向及び一対の係止部24が対向する方向と同方向である。ここでは、支持面28は、挿入部22の挿入方向Sに直交する形状に形成されている。
さらに、固定部20は、支持方向Rに直交する第2方向Rにおいて隣合って支持面28からその反対側の面まで貫通して形成され、バンド部30を挿通可能な一対のバンド挿通孔部45を有している。より具体的には、一対のバンド挿通孔部45は、挿入方向Sに沿って貫通する形状に形成されている。また、一対のバンド挿通孔部45は、第2方向Rにおける中心に対する両側の位置に対称に設けられている。この一対のバンド挿通孔部45内には、後述するバンド係止部40が設けられている。
また、一対のバンド挿通孔部45は、それぞれ、支持面28における開口縁部のうち、第2方向Rにおける外側の縁部が丸められている。この部分を、丸め部46と呼ぶ。丸め部46の曲率半径は、バンド部30の締め付け易さの観点から言うと、より大きく設定されているとよい。
バンド部30は、長手方向に沿って複数の被係止部32が形成された帯状の部材である。より具体的には、バンド部30は、一主面で開口する凹状の被係止部32が、長手方向において間隔をあけて複数並んだ形状に形成されている(図4参照)。
バンド部30は、固定部20から延出するように設けられ、固定部20の支持面28側でワイヤーハーネス1の外周部に巻き付けられる(図4参照)。ここでは、バンド部30は、一対のバンド挿通孔部45に挿通される。より具体的には、バンド部30は、一対のバンド挿通孔部45に対して、両端部が挿入部22の挿入方向S前方側から延出すると共に、中間部分が挿入方向後方側から延出して環状を成す形態で挿通される。すなわち、バンド部30は、支持面28に対向する位置で第1方向Rに沿って配設されるワイヤーハーネス1の外周部に巻き付けられる形態で、両端側部分がそれぞれ一対のバンド挿通孔部45に挿通されている。この形態が、バンド部30の巻付形態である。
バンド係止部40は、バンド部30に係止してバンド部30を巻付形態に維持する部分である。ここでは、バンド係止部40は、固定部20において、一対のバンド挿通孔部45内にそれぞれ設けられている(図3、図4参照)。この一対のバンド係止部40は、一対のバンド挿通孔部45に挿通されたバンド部30が、挿入部22の挿入方向S前方に移動することを規制するように形成されている。
一対のバンド係止部40は、それぞれ、一対のバンド挿通孔部45内に突出する形状に形成されている。より具体的には、バンド係止部40は、挿入部22の挿入方向S前方側を向くと共に挿入方向Sに略直交する係止面を有する突部を有している。そして、バンド係止部40は、一対のバンド挿通孔部45内に挿通されたバンド部30の被係止部32のうち挿入方向S後方側を向く内側面に対して、係止面が係止することにより、バンド部30の移動を規制する。
ここでは、バンド係止部40は、バンド挿通孔部45の貫通方向に並ぶ2つの突部を有している。すなわち、バンド係止部40は、同時に2つの被係止部32に対して係止する。
小型突部50及び大型突部60は、ハーネスクランプ10が固定対象であるワイヤーハーネス1に対して中心軸周りに回転又は延在方向に移動(横ずれ)することを抑制するための部分である。
小型突部50は、主として、小径のワイヤーハーネス1bに対するハーネスクランプ10の回転及び移動を抑制する部分である。この小型突部50は、固定部20の支持面28のうち、第1方向Rにおけるバンド部30(一対のバンド挿通孔部45)の両側の位置のうちの少なくとも一方の位置から突出している。ここでは、小型突部50は、第1方向Rに沿った方向におけるバンド部30の両側の位置に設けられている。また、小型突部50は、第2方向Rにおいて、中心に対する両側の位置に設けられている。すなわち、ここでは小型突部50は4つ設けられている。
この小型突部50は、第2方向Rにおいて、固定対象となるワイヤーハーネス1(1b)のうち最も小径なものの径より小さい(ここでは僅かに小さい)間隔で設けられている。
また、小型突部50は、小径のワイヤーハーネス1bの外周面に対して食い込み可能な突出寸法に設定されている。ここで、食い込むとは、ワイヤーハーネス1を構成する電線の外周面に食い込む場合、電線同士の間に入り込む場合、電線束を結束するテープ又は電線束を覆う外装部材の外周面に食い込む場合を含むものとする。もっとも、小型突部50は、主として、電線の外周面又はテープ或いは外装部材の外周面に食い込むことによってワイヤーハーネス1bの回転及び横ずれを規制する。ここでは、小型突部50は、先端部に半球形状を有する円柱状に形成されている。
大型突部60は、大径のワイヤーハーネス1aに対するハーネスクランプ10の回転及び移動を抑制する部分である。この大型突部60は、固定部20の支持面28のうち、第2方向Rにおいて、中心に対して小型突部50よりも外側に位置すると共に、第1方向Rにおけるバンド部30(一対のバンド挿通孔部45)の両側のうちの少なくとも一方の位置から突出している。ここでは、大型突部60は、第2方向Rにおいて、中心に対する両側の位置に設けられている。また、大型突部60は、第1方向Rに沿った方向におけるバンド部30の両側の位置に設けられている。すなわち、ここでは大型突部60も4つ設けられている。
より具体的には、大型突部60は、第2方向Rにおいて、大型のワイヤーハーネス1aのうち最も小径なものの径(基準寸法(例えば5mm))より小さい(ここでは僅かに小さい)間隔で設けられている。
また、大型突部60は、小型突部50より大きく突出する形状に形成されている。より具体的には、大型突部60は、大径のワイヤーハーネス1aの外周面に対して食い込み可能な寸法に設定されている。大型突部60は、主として、電線同士の間に入り込むことによって、又は、電線束を覆うテープ或いは外装部材の外周面に食い込むことによって、ワイヤーハーネス1aの回転及び横ずれを規制する。ここでは、大型突部60は、ワイヤーハーネス1の第1方向Rに沿って扁平に形成されると共に、第2方向Rから見て先端部が円弧状に形成されている。すなわち、小型突部50及び大型突部60各々の頭頂部は、ワイヤーハーネス1の損傷防止のために、湾曲した面で形成されている。
ハーネスクランプ10の適用方法について説明する。
まず、ワイヤーハーネス1を、第1方向Rに沿わせて支持面28上に配設する。このとき、ワイヤーハーネス1は、中心軸が第2方向Rにおけるほぼ中心に位置するように配設されるとよい。
次に、バンド部30の長手方向中間部分を支持面28上のワイヤーハーネス1の外周部に巻き付ける形態で、該バンド部30の両端側部分を一対のバンド挿通孔部45に挿通する。そして、挿入部22の挿入方向S前方側からバンド部30の両端部を引張ることにより、ワイヤーハーネス1を締め付けて保持する。ここで、バンド部30を引っ張る際に、バンド部30は、固定部20の挿入方向S後端部で、丸め部46に当接しつつ一対のバンド挿通孔部45内に引き込まれる。このため、バンド部30は、固定部20の挿入方向S後端部でも、屈曲されずに丸め部46の曲面に部分的又は全体的に沿って湾曲した形態となる。
また、バンド部30がワイヤーハーネス1の外周部を締め付ける態様で巻き付けられた状態で、一対のバンド係止部40がそれぞれバンド部30の複数の被係止部32のいずれかに対して係止することにより、ワイヤーハーネス1を保持した状態を維持することができる。
以上のようにバンド部30が引っ張られてワイヤーハーネス1の外周部を締め付けた状態では、ワイヤーハーネス1が、第2方向Rにおいてほぼ中心に配設される。また、ワイヤーハーネス1は、バンド部30により、小型突部50又は大型突部60に押し付けられる。
すなわち、大型のワイヤーハーネス1aを対象とする場合、大型のワイヤーハーネス1aの外周部に対して大型突部60が食い込む(図5、図6参照)。図6では、大型のワイヤーハーネス1aを構成する電線同士の間に大型突部60が入り込んだ状態を示している。なお、大型突部60は、電線の外周面に対して食い込んでいることもある。また、ワイヤーハーネス1aの外周部又はその構成電線の外周部に対して、小型突部50も食い込んだ状態となっていてもよい。
また、小型のワイヤーハーネス1bを対象とする場合、小型のワイヤーハーネス1bの外周部に対して大型突部60が食い込む(図7、図8参照)。図8では、小型のワイヤーハーネス1bを両側方から挟む形態で、小型突部50が小型のワイヤーハーネス1bの外周部に食い込んだ状態を示している。より具体的には、小型突部50は、ワイヤーハーネス1bを構成する電線の外周面に対して食い込んでいる。
そして、挿入部22を挿入方向Sに沿って固定用孔部92に挿入することにより、固定部20が固定相手部90に対して固定される。すなわち、係止部24及び押え部26が、固定用孔部92の周縁部に対してそれぞれ挿入方向S前後から係止する。これにより、ワイヤーハーネス1のうちハーネスクランプ10が取り付けられた部分は、所定の固定相手部90に対して固定される。
上記構成に係るハーネスクランプ10によると、バンド部30を固定部20の支持面28に沿わせたワイヤーハーネス1の外周部に巻き付けられた形態に維持して、固定部20を固定相手部90に固定することにより、ワイヤーハーネス1を固定相手部90に固定することができる。また、固定部20の支持面28のうち、第1方向Rにおけるバンド部30の両側のうちの少なくとも一方の位置において突出する小型突部50と、第2方向Rにおける中心に対して小型突部50よりも外側に位置すると共に、第1方向Rにおけるバンド部30の両側のうちの少なくとも一方の位置において、小型突部50より大きく突出する大型突部60とを備えるため、より大きく異なる径に対応して、ワイヤーハーネス1を回転及び横ずれを規制しつつ保持することができる。
また、小型突部50及び大型突部60が、それぞれ第2方向Rにおいて中心に対する両側の位置に設けられている構成によると、ワイヤーハーネス1をバランスよく保持することができると共に、より確実にワイヤーハーネス1の回転及び横ずれを規制することができる。
また、小型突部50及び大型突部60が、それぞれ第1方向Rにおけるバンド部30の両側の位置に設けられている構成によると、より確実にワイヤーハーネス1の回転及び横ずれを規制することができる。
また、バンド部30が固定部20と別体に形成されている構成によると、より簡易な形状となり、金型成型で容易に成形することができる。また、バンド部30は、連続して供給される1本の長尺のバンド材がハーネスクランプ10各々に対応した過不足ない長さで切断されることによって作製される。このため、バンド材の余剰部分(切除される部分)がほとんど生じず、材料の無駄を省くことができる。
また、固定部20が、第2方向Rにおいて隣合うと共に支持面28からその反対側の面まで貫通して形成されバンド部30を挿通可能な一対のバンド挿通孔部45を有し、バンド係止部40が一対のバンド挿通孔部45内にそれぞれ設けられ、一対のバンド挿通孔部45がそれぞれ支持面28における開口縁部のうち第2方向Rにおける外側の縁部に丸め部が形成されているため、バンド部30を一対のバンド挿通孔部45に通してワイヤーハーネス1を保持する際に、バンド部30が屈曲されるのを抑制し、効率良く締め付け作業を行うことができる。
これまで、ハーネスクランプ10について、固定部20に形成された一対のバンド挿通孔部45内にバンド係止部40が設けられ、バンド部30が本体部分と別体に形成された例で説明してきたが、この構成に限られるものではない。例えば、第2方向に貫通するバンド挿通孔部が形成された凸部が支持面28上に設けられ、結束バンドのバンド部が前記バンド挿通孔部に通され、ワイヤーハーネスを締め付けて保持するように構成されていてもよい。なお、結束バンドとは、複数の被係止部が長手方向に複数形成されたバンド部とバンド部を挿通させて被係止部に係止可能な係止筐部とを有し、バンド係止部が複数の被係止部に選択的に係止することにより、バンド部により形成される環状部分の周長を調節及び維持可能な構成である。また、結束バンドの係止筐部が支持面28上に設けられ、ハーネスクランプ全体として一体に形成された構成を採用することもできる。
また、小型突部50及び大型突部60がそれぞれ4つずつ設けられている例で説明してきたが、1つ又は4つ以外の複数設けられていてもよい。例えば、小型突部50及び大型突部60は、挿入方向Sにおけるバンド挿通孔部45の一方側だけ、又は、挿入方向Sに直交する方向における中心に対する一方側だけに設けられていてもよい。すなわち、小型突部50及び大型突部60は、バンド部30に干渉せず、それぞれ小型のワイヤーハーネス1b又は大型のワイヤーハーネス1aの外周部に食い込む位置に設けられていれば、個数及び位置を種々選択することができる。
以上のように、ハーネスクランプ10は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1、1a、1b ワイヤーハーネス
10 ハーネスクランプ
20 固定部
28 支持面
30 バンド部
32 被係止部
40 バンド係止部
45 バンド挿通孔部
46 丸め部
50 小型突起
60 大型突部
90 固定相手部
R 第1方向

Claims (5)

  1. ワイヤーハーネスを固定相手部に対して固定するハーネスクランプであって、
    前記ワイヤーハーネスを第1方向に沿って支持する支持面を有し、前記固定相手部に対して固定される固定部と、
    前記固定部の支持面側で前記ワイヤーハーネスの外周部に巻き付けられるバンド部と、
    前記バンド部に係止して前記バンド部を前記ワイヤーハーネスに巻き付けられた形態に維持するバンド係止部と、
    前記固定部の前記支持面のうち、前記第1方向における前記バンド部の両側のうちの少なくとも一方の位置において突出する小型突部と、
    前記固定部の前記支持面のうち、前記第2方向における中心に対して前記小型突部よりも外側に位置すると共に、前記第1方向における前記バンド部の両側のうちの少なくとも一方の位置において、前記小型突部より大きく突出する大型突部と、
    を備える、ハーネスクランプ。
  2. 請求項1に記載のハーネスクランプであって、
    前記小型突部及び前記大型突部は、それぞれ、前記第2方向において中心に対する両側に設けられている、ハーネスクランプ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のハーネスクランプであって、
    前記小型突部及び前記大型突部は、それぞれ、前記第1方向における前記バンド部の両側の位置に設けられている、ハーネスクランプ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のハーネスクランプであって、
    前記バンド部は、前記固定部と別体に形成されている、ハーネスクランプ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のハーネスクランプであって、
    前記固定部は、前記第2方向において隣合って前記支持面からその反対側の面まで貫通して形成され前記バンド部を挿通可能な一対のバンド挿通孔部を有し、
    前記バンド係止部は、前記一対のバンド挿通孔部内にそれぞれ設けられ、
    前記一対のバンド挿通孔部は、それぞれ、前記支持面における開口縁部のうち前記第2方向における外側の縁部が丸められている、ハーネスクランプ。
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