JP2024034308A - 位置決め装置、加工装置、形状測定装置、位置決め方法、及び物品の製造方法 - Google Patents

位置決め装置、加工装置、形状測定装置、位置決め方法、及び物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】位置決め精度の向上を図る。【解決手段】位置決め装置は、ツール及びワークを互いに交差するXYZ軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、前記ステージ装置と連動する第1位置におけるXYZ軸の方向の第1並進量、並びにXYZ軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、前記保持部と連動する第2位置におけるXYZ軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、計測した前記傾斜量の値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、前記ステージ装置の制御量の値又は前記第1並進量の値を補正する第1処理と、前記ステージ装置をXYZ軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、前記補正パラメータを設定する第2処理と、を選択的に実行可能な情報処理部と、を備える。【選択図】図8

Description

本開示は、ツール及びワークを相対的に位置決めする技術に関する。
工作機械や計測機械などの機械において、ツール及びワークをステージ装置で相対的に位置決めすることが行われている。ステージ装置により位置決めを行う際に、ステージ装置に含まれる移動ステージの位置を、計測器を用いて計測する。加工方向又は測定方向と垂直な方向において、ツールの制御点と計測器の測定点との間に距離があると、ステージ装置の姿勢変化によって、計測器の計測結果に位置誤差、いわゆるアッベ誤差が発生する。上記の距離がなくなるように計測器やツール等を配置して設計したとしても、工作機械や計測機械の組立誤差などで位置ずれが発生するため、高精度な位置決めを達成するためには、ステージ装置の姿勢変化によるアッベ誤差の低減が必要になる。
特許文献1には、光プローブの走査中に2つのレーザー測長器の値から計測した姿勢変化の値、及びレーザー測長器の測定点と光プローブの測定点との距離に基づいて、アッベ誤差を計算し、測定結果を補正することが開示されている。
また、特許文献2には、露光装置のウエハ面をレベリング機構で傾斜させて、ウエハ面上のアライメントマークの位置ずれ(アッベ誤差)を測定し、傾斜量に対するアッベ誤差の相関曲線に基づく補正係数を算出し、データベースとすることが開示されている。そして、特許文献2には、位置決めの際に、傾斜量により補正係数を求め、レーザー測長器の検出値を補正することが開示されている。
特許第3604996号公報 特開平5-326364号公報
しかし、特許文献1及び2に記載の方法では、位置決め精度が十分ではなく、更なる位置決め精度の向上が望まれている。
本開示は、位置決め精度の向上を図ることを目的とする。
本開示の第1態様によれば、位置決め装置は、ツールを保持する保持部を有し、前記ツール及びワークを互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、計測した前記傾斜量の値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、前記ステージ装置の制御量の値又は前記第1並進量の値を補正する第1処理と、前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、前記補正パラメータを設定する第2処理と、を選択的に実行可能な情報処理部と、を備えることを特徴とする。
本開示の第2態様によれば、加工装置は、加工工具を保持する保持部を有し、前記加工工具及びワークを互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、計測した前記傾斜量の値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、前記ステージ装置の制御量の値を補正する第1処理と、前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、前記補正パラメータを設定する第2処理と、を選択的に実行可能な情報処理部と、を備えることを特徴とする。
本開示の第3態様によれば、形状測定装置は、プローブを保持する保持部を有し、前記プローブ及び測定対象物を互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、計測した前記傾斜量の値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、前記第1並進量の値を補正する第1処理と、前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、前記補正パラメータを設定する第2処理と、を選択的に実行可能な情報処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第4態様によれば、位置決め方法は、ツールを保持する保持部を有し、前記ツール及びワークを互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、を用意し、前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、補正パラメータを設定し、計測した前記傾斜量の値及び前記補正パラメータに基づいて、前記ステージ装置の制御量の値又は前記第1並進量の値を補正する、ことを特徴とする。
本開示によれば、位置決め精度が向上する。
実施形態に係る位置決め装置の一例である加工装置の説明図である。 実施形態に係る加工装置の装置本体をX軸の方向に視た図である。 実施形態に係るレーザー測長器の配置箇所を拡大した図である。 実施形態に係るZステージが姿勢変化した際のアッベ誤差の説明図である。 実施形態に係るZステージが姿勢変化した際のアッベ誤差の説明図である。 実施形態に係るZステージが姿勢変化した際のアッベ誤差の説明図である。 実施形態に係る制御の制御ブロック図である。 実施形態に係る補正パラメータを取得する際の加工装置の説明図である。 実施形態に係る設定処理のフローチャートである。 実施形態に係るステージ装置の姿勢を変更した状態の説明図である。 実施形態に係るステージ装置の姿勢を変更した状態の説明図である。 実施形態に係るステージ装置の姿勢を変更した状態の説明図である。
以下、本開示の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、実施形態に係る位置決め装置の一例である加工装置10の説明図である。加工装置10は、装置本体100と、電装ラック116と、制御用コンピュータ117と、データ処理用コンピュータ118と、を備える。図2は、実施形態に係る加工装置10の装置本体100をX軸の方向に視た図である。X軸の方向、Y軸の方向及びZ軸の方向は、互いに交差する方向であり、本実施形態では互いに直交する方向である。X軸は、第1軸の一例である。Y軸は、第2軸の一例である。Z軸は、第3軸の一例である。以下、X軸の方向をX方向、Y軸の方向をY方向、Z軸の方向をZ方向という。また以下、X軸、Y軸及びZ軸の3軸をXYZ軸ともいう。また以下、X方向、Y方向及びZ方向の3方向をXYZ方向ともいう。X方向及びY方向は、水平方向であり、Z方向は、鉛直方向でもある。
装置本体100は、定盤101と、加工対象であるワークWが搭載されるワーク台103と、を有する。ワーク台103は、定盤101に固定して配置される。また、装置本体100は、ステージ装置102、ホルダー112、及び計測装置113を有する。
計測装置113は、第1計測装置の一例である。計測装置113は、Z測長基準ミラー104、Y測長基準ミラー105及びX測長基準ミラー106を含む。Z測長基準ミラー104、Y測長基準ミラー105、及びX測長基準ミラー106は、互いに高精度な直交度で定盤101に結合されている。
ステージ装置102は、ステージ定盤110、Xステージ108、Yステージ109及びZステージ107を含む。ステージ定盤110は、定盤101上に配置されている。本実施形態では、ステージ定盤110にYステージ109が配置され、Yステージ109にXステージ108が配置され、Xステージ108にZステージ107が配置されている。よって、Yステージ109は、ステージ定盤110に対してY方向に移動可能にステージ定盤110に支持されている。また、Xステージ108は、Yステージ109に対してX方向に移動可能にYステージ109に支持されている。また、Zステージ107は、Xステージ108に対してZ方向に移動可能にXステージ108に支持されている。これにより、Xステージ108は、X測長基準ミラー106に対して相対的にX方向に移動する。また、Yステージ109は、Y測長基準ミラー105に対して相対的にY方向に移動する。また、Zステージ107は、Z測長基準ミラー104に対して相対的にZ方向に移動する。
Zステージ107には、ホルダー112が配置される。ホルダー112は、加工工具111や後述する変位測定用ターゲット120(図8)を保持可能に構成されている。加工工具111は、例えばエンドミルやドリルなどの工具である。ホルダー112は、保持部の一例である。加工工具111は、ツールの一例である。ホルダー112及び加工工具111は、XYZ方向に移動するZステージ107と連動する。
以上の構成により、ステージ装置102は、加工工具111をワークWに対してXYZ軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能である。なお、ステージ装置102は、上述の構成に限定されるものではなく、加工工具111及びワークWをXYZ軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能であればよい。
また、計測装置113は、複数のレーザー測長器113a~113fを含む。レーザー測長器113a~113fは、Zステージ107の上面に搭載されている。レーザー測長器113a~113fは、Z測長基準ミラー104、Y測長基準ミラー105及びX測長基準ミラー106に対する加工工具111の相対位置及び相対姿勢を計測するのに用いられる。計測装置113は、加工工具111やワークWからなる加工空間から隔離されて、切粉や加工液が位置計測に影響を及ぼさない位置に配置されている。
また、装置本体100は、傾斜機構114を有する。傾斜機構114は、ステージ装置102をXYZ軸まわりに傾斜させる機構である。傾斜機構114は、ステージ装置102を傾斜させることで、ステージ装置102、即ちZステージ107の姿勢を変更することができる。X軸まわりの傾斜方向、即ち回転方向を、θx方向という。また、Y軸まわりの傾斜方向、即ち回転方向を、θy方向という。また、Z軸まわりの傾斜方向、即ち回転方向を、θz方向という。
傾斜機構114は、エアマウント114a~114c及びエアシリンダ115a、115bを含む。エアマウント114a~114cによりステージ定盤110をZ方向に動かすことで、加工工具111の姿勢をθx方向及びθy方向に変更することができる。また、普段のワークWの加工時には、エアマウント114a~114cを着座状態にすることで、加工工具111の姿勢変動をできるだけ小さくすることもできる。また、エアシリンダ115a、115bによりステージ定盤110をY方向に動かすことで、加工工具111の姿勢をθz方向に変更することができる。
電装ラック116は、Zステージ107、Xステージ108、Yステージ109を移動させるためのドライバを有する。
制御用コンピュータ117は、Zステージ107、Xステージ108、Yステージ109、エアマウント114a~114c、及びエアシリンダ115a,115bに対する位置指令を各ドライバへ出力するプログラムを搭載している。また、制御用コンピュータ117は、各ステージ107~109のスケールやレーザー測長器113a~113fの値を取り込むプログラムも搭載している。
データ処理用コンピュータ118は、加工条件の各パラメータを管理しており、加工形状、加工範囲、加工速度などのパラメータから加工手順データを作成し、制御用コンピュータ117にデータを送付するプログラムを搭載している。また、データ処理用コンピュータ118は、各ステージ107~109のスケールやレーザー測長器113a~113fの値を制御用コンピュータ117から取り込むためのデータ取り込みプログラムを搭載している。また、データ処理用コンピュータ118は、取り込んだレーザー測長器113a~113fの値と、後述する補正パラメータとを利用して、各ステージ107~109への位置指令値を修正する補正用プログラムを搭載している。
図3は、図1に示す装置本体100におけるレーザー測長器113a~113fの配置箇所を拡大した図である。レーザー測長器113a~113fは、ステージ装置102のZステージ107の上面の所定部分に配置されている。レーザー測長器113a~113fの測定点の位置は、3次元空間において、レーザー測長器113a~113fが配置されたステージ装置102の所定部分(即ちZステージ107)の姿勢変化と連動して変化する。レーザー測長器113a~113cの測定点の各位置を位置107aとする。各位置107aは、第1位置の一例である。また、レーザー測長器113a~113fの測定点とは、例えばレーザー光の受光部である。
レーザー測長器113cは、X方向においてX測長基準ミラー106に対向して配置され、X測長基準ミラー106に対するレーザー測長器113cのX方向の相対距離dx1を計測する。レーザー測長器113bは、Y方向においてY測長基準ミラー105に対向して配置され、Y測長基準ミラー105に対するレーザー測長器113bのY方向の相対距離dy1を計測する。レーザー測長器113aは、Z方向においてZ測長基準ミラー104に対向して配置され、Z測長基準ミラー104に対するレーザー測長器113aのZ方向の相対距離dzを計測する。
レーザー測長器113eは、レーザー測長器113cに対してZ方向に距離S_θyだけ間隔をあけて配置され、X方向においてX測長基準ミラー106に対向して配置され、X測長基準ミラー106に対するレーザー測長器113eのX方向の相対距離dx2を計測する。レーザー測長器113dは、レーザー測長器113bに対してZ方向に距離S_θxだけ間隔をあけて配置され、Y方向においてY測長基準ミラー105に対向して配置され、Y測長基準ミラー105に対するレーザー測長器113dのY方向の相対距離dy2を計測する。レーザー測長器113fは、レーザー測長器113cに対してY方向に距離S_θzだけ間隔をあけて配置され、X方向においてX測長基準ミラー106に対向して配置され、X測長基準ミラー106に対するレーザー測長器113fのX方向の相対距離dx3を計測する。
ここで、レーザー測長器113cは第1レーザー測長器の一例であり、レーザー測長器113bは第2レーザー測長器の一例であり、レーザー測長器113aは第3レーザー測長器の一例である。また、レーザー測長器113eは第4レーザー測長器の一例であり、レーザー測長器113dは第5レーザー測長器の一例であり、レーザー測長器113fは第6レーザー測長器の一例である。また、X測長基準ミラー106は第1ミラーの一例であり、Y測長基準ミラー105は第2ミラーの一例であり、Z測長基準ミラー104は第3ミラーの一例である。
本実施形態では、データ処理用コンピュータ118は、レーザー測長器113a~113cを用いて、ミラー104~106に対する加工工具111の制御点(加工点)の相対位置を計測する。加工工具111の制御点(加工点)は、例えば加工工具111の先端である。加工工具111の制御点の位置111aは、3次元空間において、Zステージ107、即ちホルダー112の姿勢変化と連動して変化する。加工工具111の制御点の位置111aは、第2位置の一例である。
加工工具111の制御点の位置111aは、X方向、Y方向及びZ方向において、各レーザー測長器113a~113cの測定点の位置107aに対してずれている。よって、図1の加工装置10がワークWを加工している際に、Zステージ107の姿勢変化によってアッベ誤差が発生する。そこで、本実施形態では、レーザー測長器113a~113c及びレーザー測長器113d~113fを用いて、Zステージ107の姿勢変化によって発生するアッベ誤差を計測する。図4、図5及び図6は、図1の加工装置10がワークWを加工している際に、Zステージ107の姿勢変化によって発生するアッベ誤差の説明図である。
図4は、Zステージ107が移動中にX軸まわりに姿勢変化量Δθxだけ姿勢変化した際のアッベ誤差の説明図である。レーザー測長器113bの測定点と加工工具111の制御点(加工点)との間には、Z方向の距離Lz1がある。また、レーザー測長器113aの測定点と加工工具111の制御点(加工点)との間には、Y方向の距離Ly1がある。この時、姿勢変化量Δθxによって、Y方向にアッベ誤差Ey1=Lz1・Δθxが発生し、Z方向にアッベ誤差Ez1=Ly1・Δθxが発生する。よって、レーザー測長器113bの測定点の位置107aは、加工工具111の制御点の位置111aに対してアッベ誤差Ey1だけずれる。また、レーザー測長器113aの測定点の位置107aは、加工工具111の制御点の位置111aに対してアッベ誤差Ez1だけずれる。
図5は、Zステージ107が移動中にY軸まわりに姿勢変化量Δθyだけ姿勢変化した際のアッベ誤差の説明図である。レーザー測長器113cの測定点と加工工具111の制御点(加工点)との間には、Z方向の距離Lz2がある。また、レーザー測長器113aの測定点と加工工具111の制御点(加工点)との間には、X方向の距離Lx1がある。この時、姿勢変化量Δθyによって、X方向にアッベ誤差Ex1=Lz2・Δθyが発生し、Z方向にアッベ誤差Ez2=Lx1・Δθyが発生する。よって、レーザー測長器113cの測定点の位置107aは、加工工具111の制御点の位置111aに対してアッベ誤差Ex1だけずれる。また、レーザー測長器113aの測定点の位置107aは、加工工具111の制御点の位置111aに対してアッベ誤差Ez2だけずれる。
図6は、Zステージ107が移動中にZ軸まわりに姿勢変化量Δθzだけ姿勢変化した際のアッベ誤差の説明図である。レーザー測長器113bの測定点と加工工具111の制御点(加工点)との間には、X方向の距離Lx2がある。また、レーザー測長器113cの測定点と加工工具111の制御点(加工点)との間には、Y方向の距離Ly2がある。この時、姿勢変化量Δθzによって、Y方向にアッベ誤差Ey2=Lx2・Δθzが発生し、X方向にアッベ誤差Ex2=Ly2・Δθzが発生する。よって、レーザー測長器113bの測定点の位置107aは、加工工具111の制御点の位置111aに対してアッベ誤差Ey2だけずれる。また、また、レーザー測長器113cの測定点の位置107aは、加工工具111の制御点の位置111aに対してアッベ誤差Ex2だけずれる。
レーザー測長器113bの出力値dy1の変化量をΔdy1、レーザー測長器113dの出力値dy2の変化量をΔdy2とする。データ処理用コンピュータ118は、Δθx=(Δdy1-Δdy2)/S_θxの計算処理により、Zステージ107のX軸まわりの姿勢変化量Δθx、即ちY測長基準ミラー105に対する加工工具111の相対的な姿勢変化量Δθxを計測する。
また、レーザー測長器113cの出力値dx1の変化量をΔdx1、レーザー測長器113eの出力値dx2の変化量をΔdx2とする。データ処理用コンピュータ118は、Δθy=(Δdx1-Δdx2)/S_θyの計算処理により、Y軸まわりの姿勢変化量Δθy、即ちX測長基準ミラー106に対する加工工具111の相対的な姿勢変化量Δθyを計測する。
また、レーザー測長器113cの出力値dx1の変化量をΔdx1、レーザー測長器113fの出力値dx3の変化量をΔdx3とする。データ処理用コンピュータ118は、Δθz=(Δdx1-Δdx3)/S_θzの計算処理により、Z軸まわりの姿勢変化量Δθz、即ちX測長基準ミラー106に対する加工工具111の相対的な姿勢変化量Δθzを計測している。
以上、6通りのアッベ誤差Ex1,Ey1,Ez1,Ex2,Ey2,Ez2を整理すると以下のようになる。
・θx方向にステージ107の姿勢が変化するときのアッベ誤差
Ey1 = Lz1・Δθx
Ez1 = Ly1・Δθx
・θy方向にステージ107の姿勢が変化するときのアッベ誤差
Ex1 = Lz2・Δθy
Ez2 = Lx1・Δθy
・θz方向にステージ107の姿勢が変化するときのアッベ誤差
Ey2 = Lx2・Δθz
Ex2 = Ly2・Δθz
前述したように、図3の構成でレーザー測長器113a~113fを配置したことにより、ステージ107の姿勢変化は、以下のように算出することができる。
Δθx=(Δdy1-Δdy2)/S_θx
Δθy=(Δdx1-Δdx2)/S_θy
Δθz=(Δdx1-Δdx3)/S_θz
よって、ステージ107の姿勢変化で発生するアッベ誤差は、レーザー測長器113b,113d,113c,113e,113fの出力値の変化量Δdy1,Δdy2,Δdx1,Δdx2,Δdx3を用いて、以下のように表現される。
Ey1=(Lz1/S_θx)・(Δdy1-Δdy2)
Ez1=(Ly1/S_θx)・(Δdy1-Δdy2)
Ex1=(Lz2/S_θy)・(Δdx1-Δdx2)
Ez2=(Lx1/S_θy)・(Δdx1-Δdx2)
Ey2=(Lx2/S_θz)・(Δdx1-Δdx3)
Ex2=(Ly2/S_θz)・(Δdx1-Δdx3)
上記式より、(Lz1/S_θx)、(Ly1/S_θx)、(Lz2/S_θy)、(Lx1/S_θy)、(Lx2/S_θz)、(Ly2/S_θz)を補正パラメータとして求めておくことで、レーザー測長器113c,113e,113f,113b,113dの出力値の基準に対する変化量(Δdx1,Δdx2,Δdx3,Δdy1,Δdy2)からアッベ誤差(Ex1,Ex2,Ey1,Ey2,Ez1,Ez2)を特定することができる。基準は、例えば加工(計測)開始時点でのレーザー測長器113c,113e,113f,113b,113dの出力値である。
図7は、実施形態に係る制御の制御ブロック図である。図7に示す制御ブロックは、減算器705、減算器706、PID制御部701、ドライバ702、ステージ703及びアッベ補正部704を有する。
ここで、データ処理用コンピュータ118は、計測処理と設定処理とを選択的に実行可能な情報処理部として機能する。計測処理は第1処理の一例であり、設定処理は第2処理の一例である。データ処理用コンピュータ118(情報処理部)は、計測処理を実行する機能として、減算器705、減算器706、及びアッベ補正部704を有する。設定処理については後述する。
PID制御部701は、制御用コンピュータ117の機能である。ドライバ702は、電装ラック116に搭載されている。ステージ703は、Zステージ107、Xステージ108及びYステージ109に対応する。
減算器705は、ステージ703に対する更新前のXYZ軸の位置指令値を、XYZ軸の補正値で減算処理する補正によって更新し、更新後のXYZ軸の位置指令値を減算器706に出力する。減算器706は、更新後のXYZ軸の位置指令値と、レーザー測長器113a,113b,113cの出力値との差分値を演算する。PID制御部701は、3つの差分値を打ち消すようなXYZ軸の指令値を求め、求めたXYZ軸の指令値をドライバ702に出力する。ドライバ702は、受け取ったXYZ軸の指令値に基づいて、ステージ703のモーター類に電圧を供給する。
アッベ補正部704は、前述の補正パラメータと、レーザー測長器113c,113e,113f,113b,113dの出力値の変化量(Δdx1,Δdx2,Δdx3,Δdy1,Δdy2)とを用いて、アッベ誤差(Ex1,Ex2,Ey1,Ey2,Ez1,Ez2)を計算する。X軸の位置指令値に対応する補正値は、(Ex1+Ex2)であり、Y軸の位置指令値に対応する補正値は、(Ey1+Ey2)であり、Z軸の位置指令値に対応する補正値は、(Ez1+Ez2)である。このように、アッベ補正部704は、XYZ軸の補正値(Ex1+Ex2,Ey1+Ey2,Ez1+Ez2)を生成する。
アッベ補正部704における演算処理で用いられる補正パラメータは、不図示の記憶装置、例えばデータ処理用コンピュータ118のストレージなどに予め設定されたデータを用いる。
ここで、距離Lx1,Lx2,Ly1,Ly2,Lz1,Lz2の設計値及び距離S_θx、S_θy、S_θzの設計値を利用して補正パラメータを求めると、距離Lx1,Lx2,Ly1,Ly2,Lz1,Lz2の設計値及び距離S_θx、S_θy、S_θzの設計値が実際の値と誤差が大きいため、取得される補正パラメータの精度が低い。このため、本実施形態では、情報処理部として機能するデータ処理用コンピュータ118は、以下の設定処理において、より高精度に補正パラメータを取得し、不図示の記憶装置に設定する。
図8は、実施形態に係る補正パラメータを取得する際の加工装置10の説明図である。図1に示す加工工具111、ワークW及びワーク台103の代わりに、図8に示す計測装置122を配置する。計測装置122は、第2計測装置の一例である。
計測装置122は、変位測定用ターゲット120と、複数の変位センサ121a~121cと、を有する。変位センサ121a~121cは、変位センサ定盤119上に搭載される。変位センサ定盤119は、定盤101上に搭載される。変位測定用ターゲット120は、被計測部材の一例であり、ホルダー112に取り付けられる。変位測定用ターゲット120は、変位センサ121a~121cの測定点をアライメントするマークの位置と制御点の位置111aが一致するよう、ホルダー112に着脱可能に保持される。変位測定用ターゲット120の先端は、アライメント用のマークが付与された反射ミラーなど、変位センサ121a~121cによって計測可能に構成されている。
変位センサ121cは、変位測定用ターゲット120の基準位置に対するX方向の変位量を計測するのに用いられる。変位センサ121bは、変位測定用ターゲット120の基準位置に対するY方向の変位量を計測するのに用いられる。変位センサ121aは、変位測定用ターゲット120のZ方向の基準位置に対する変位量を計測するのに用いられる。変位センサ121cは、X方向において変位測定用ターゲット120の先端と対向して配置される。変位センサ121bは、Y方向において変位測定用ターゲット120の先端と対向して配置される。変位センサ121aは、Z方向において変位測定用ターゲット120の先端と対向して配置される。変位センサ121cは第1変位センサの一例であり、変位センサ121bは第2変位センサの一例であり、変位センサ121aは第3変位センサの一例である。
変位センサ121a~121cを変位測定用ターゲット120にアライメントする際にはアライメントマークに変位センサ121a~121cの測定点が合うようにアライメントする。高精度に補正パラメータを取得するためには、このアライメント精度がより高い方が好ましい。
次に図8に示す加工装置10を用いて、補正パラメータを取得する際のフローについて説明する。図9は、実施形態に係る設定処理900のフローチャートである。設定処理900は、補正パラメータを取得する処理を表している。図10~図12は、実施形態に係るステージ装置102の姿勢を、基準姿勢から傾斜した姿勢に変更した状態の説明図である。
ステップS901において、データ処理用コンピュータ118は、エアマウント114a~114cに給気して、図10に示すように、ステージ装置102の姿勢を着座時の姿勢(基準姿勢)からθx方向に姿勢変化量Δθxだけ変更する。
θx方向に姿勢変化量Δθxだけステージ装置102の姿勢を変更した後、ステップS902において、データ処理用コンピュータ118は、Y方向とZ方向について、レーザー測長器113b,113a,113dの出力値の変化量Δdy1,Δdz,Δdy2の値と、変位センサ121b,121aの出力値の変位量Δhy,Δhzの値とを取得する。
そして、データ処理用コンピュータ118は、
・アッベ誤差Ey1=Δdy1-Δhy
・アッベ誤差Ez1=Δdz-Δhz
・Δdy1-Δdy2
を求める。
ここで、図10に示すように、Δdy1はレーザー測長器113bの出力値の変化量、Δdy2はレーザー測長器113dの出力値の変化量、Δdzはレーザー測長器113aの出力値の変化量、Δhyは変位センサ121bの出力値の変化量(変位量)、Δhzは変位センサ121aの出力値の変化量(変位量)である。
計測後、データ処理用コンピュータ118は、エアマウント114a~114cから排気して、ステージ装置102の姿勢を、着座時の姿勢(基準姿勢)に戻す。
次にステップS903において、データ処理用コンピュータ118は、エアマウント114a~114cに給気して、図11に示すように、ステージ装置102の姿勢を着座時の姿勢(基準姿勢)からθy方向に姿勢変化量Δθyだけ変更する。
θy方向に姿勢変化量Δθyだけステージ装置102の姿勢を変更した後、ステップS904において、データ処理用コンピュータ118は、X方向とZ方向について、レーザー測長器113c,113a,113eの出力値の変化量Δdx1,Δdz,Δdx2の値と、変位センサ121c,121aの出力値の変位量Δhx,Δhzの値とを取得する。
そして、データ処理用コンピュータ118は、
・アッベ誤差Ex1=Δdx1-Δhx
・アッベ誤差Ez2=Δdz-Δhz
・Δdx1-Δdx2
を求める。
ここで、図11に示すように、Δdx1はレーザー測長器113cの出力値の変化量、Δdx2はレーザー測長器113eの出力値の変化量、Δdzはレーザー測長器113aの出力値の変化量、Δhxは変位センサ121cの出力値の変化量(変位量)、Δhzは変位センサ121aの出力値の変化量(変位量)である。
計測後、データ処理用コンピュータ118は、エアマウント114a~114cから排気して、ステージ装置102の姿勢を、着座時の姿勢(基準姿勢)に戻す。
次にステップS905において、データ処理用コンピュータ118は、エアマウント114a~114cに給気してステージ定盤110を浮上させて、エアシリンダ115a,115bをY方向に駆動することで、図12に示すように、ステージ装置102の姿勢を着座時の姿勢(基準姿勢)からθz方向に姿勢変化量Δθzだけ変更する。
θz方向に姿勢変化量Δθzだけステージ装置102の姿勢を変更した後、ステップS906において、データ処理用コンピュータ118は、X方向とY方向について、レーザー測長器113b,113c,113fの出力値の変化量Δdy1,Δdx1,Δdx3の値と、変位センサ121c,121bの出力値の変位量Δhx,Δhyの値とを取得する。
そして、データ処理用コンピュータ118は、
・アッベ誤差Ey2=Δdy1-Δhy
・アッベ誤差Ex2=Δdx1-Δhx
・Δdx1-Δdx3
を求める。
ここで、図12に示すように、Δdx1はレーザー測長器113cの出力値の変化量、Δdx3はレーザー測長器113fの出力値の変化量、Δdy1はレーザー測長器113bの出力値の変化量、Δhxは変位センサ121cの出力値の変化量(変位量)、Δhyは変位センサ121bの出力値の変化量(変位量)である。
次にステップS907において、データ処理用コンピュータ118は、ステップS901~S906で取得したXYZ方向のアッベ誤差Ex1,Ex2,Ey1,Ey2,Ez1,Ez2、及びレーザー測長器113c,113e,113f,113b,113dの出力値の変化量(Δdx1,Δdx2,Δdx3,Δdy1,Δdy2)を結ぶ、以下の6通りの補正パラメータを計算する。
(Lz1/S_θx)=Ey1/(Δdy1-Δdy2)
=(Δdy1-Δhy)/(Δdy1-Δdy2)
(Ly1/S_θx)=Ez1/(Δdy1-Δdy2)
=(Δdz-Δhz)/(Δdy1-Δdy2)
(Lz2/S_θy)=Ex1/(Δdx1-Δdx2)
=(Δdx1-Δhx)/(Δdx1-Δdx2)
(Lx1/S_θy)=Ez2/(Δdx1-Δdx2)
=(Δdz-Δhz)/(Δdx1-Δdx2)
(Lx2/S_θz)=Ey2/(Δdx1-Δdx3)
=(Δdy1-Δhy)/(Δdx1-Δdx3)
(Ly2/S_θz)=Ex2/(Δdx1-Δdx3)
=(Δdx1-Δhx)/(Δdx1-Δdx3)
なお、アッベ誤差Ex1,Ex2,Ey1,Ey2,Ez1,Ez2を求めてから補正パラメータを求めてもよいが、変化量(Δdx1,Δdy1,Δdz)の値、変位量(Δhx,Δhy,Δhz)の値、及び傾斜量(Δdx1-Δdx2,Δdy1-Δdy2,Δdx1-Δdx3)の値から直接、補正パラメータを求めてもよい。
このように、データ処理用コンピュータ118は、設定処理において、ステージ装置102をXYZ軸まわりに傾斜させた際に、変化量(Δdx1,Δdy1,Δdz)の値、変位量(Δhx,Δhy,Δhz)の値、及び傾斜量(Δdx1-Δdx2,Δdy1-Δdy2,Δdx1-Δdx3)の値に基づいて、補正パラメータ(Lz1/S_θx,Ly1/S_θx,Lz2/S_θy,Lx1/S_θy,Lx2/S_θz,Ly2/S_θz)を設定する。変化量(Δdx1,Δdy1,Δdz)は第1並進量の一例であり、変位量(Δhx,Δhy,Δhz)は第2並進量の一例である。
上記計算により取得された補正パラメータ(Lz1/S_θx,Ly1/S_θx,Lz2/S_θy,Lx1/S_θy,Lx2/S_θz,Ly2/S_θz)は、データ処理用コンピュータ118の不図示の記憶装置に記録(設定)される。
ステップS901,S903,S905においてそれぞれθx,θy,θz方向に変更する姿勢変更量Δθx,Δθy,Δθzは、加工時にステージ装置102を駆動した時のZステージ107の姿勢変化量の5倍程度の大きさにすることが好ましい。これにより、アッベ誤差を拡大して検出できるようになり、より高精度に補正パラメータを取得可能である。そのため、加工装置10は、より大きな量でステージ装置102の姿勢を変更することができるエアマウント114a~114c及びエアシリンダ115a,115bを含む傾斜機構114を備えることが好ましい。
以上説明したように、計測装置113は、レーザー測長器113a~113cの測定点の位置107aにおけるXYZ軸の方向の変化量(Δdx1,Δdy1,Δdz)及びXYZ軸まわりの傾斜量(Δdx1-Δdx2,Δdy1-Δdy2,Δdx1-Δdx3)を計測するのに用いられる。
即ち、データ処理用コンピュータ118は、レーザー測長器113cの測定結果に基づいて変化量Δdx1を計測し、レーザー測長器113bの測定結果に基づいて変化量Δdy1を計測し、レーザー測長器113aの計測結果に基づいて、変化量Δdzを取得する。
さらに、データ処理用コンピュータ118は、レーザー測長器113c及びレーザー測長器113eの測定結果に基づいて、傾斜量(Δdx1-Δdx2)を取得し、レーザー測長器113b及びレーザー測長器113dの測定結果に基づいて、傾斜量(Δdy1-Δdy2)を取得し、レーザー測長器113c及びレーザー測長器113fの測定結果に基づいて、傾斜量(Δdx1-Δdx3)を取得する。
データ処理用コンピュータ118は、計測処理において、計測装置113を用いて計測した傾斜量(Δdx1-Δdx2,Δdy1-Δdy2,Δdx1-Δdx3)の値及び設定済みの補正パラメータ(Lz1/S_θx,Ly1/S_θx,Lz2/S_θy,Lx1/S_θy,Lx2/S_θz,Ly2/S_θz)に基づいて、ステージ装置102の制御量の値、即ち位置指令値を補正する。
また、計測装置122は、位置111aにおけるXYZ軸の方向の変位量(Δhx,Δhy,Δhz)を計測するのに用いられる。即ち、データ処理用コンピュータ118は、変位センサ121c,121b,121aの計測結果に基づいて、変位量(Δhx、Δhy、Δhz)の値を取得する。
データ処理用コンピュータ118は、設定処理において、ステージ装置102をXYZ軸まわりに傾斜させた際に、XYZ軸の方向の変化量(Δdx1,Δdy1,Δdz)の値、XYZ軸の方向の変位量(Δhx,Δhy,Δhz)の値、及びXYZ軸まわりの傾斜量(Δdx1-Δdx2,Δdy1-Δdy2,Δdx1-Δdx3)の値に基づいて、XYZ軸の補正パラメータ(Lz1/S_θx,Ly1/S_θx,Lz2/S_θy,Lx1/S_θy,Lx2/S_θz,Ly2/S_θz)を設定する。
図8に示す加工装置10において補正パラメータの取得完了後、作業者は、変位センサ定盤119、計測装置122を装置本体100から取り外す。その後、作業者は、図1に示すように、加工工具111をホルダー112に取り付ける。ホルダー112は、加工工具111の制御点を位置111aへ精度良く位置決めして加工工具111を保持できるように構成されている。また、作業者は、ワークW及びワーク台103を装置本体100に搭載し、ワークWの加工準備をする。
実際に加工装置10でワークWを加工する際、図7に示すアッベ補正部704は、設定された補正パラメータを利用して、アッベ誤差に基づく補正値を求める。データ処理用コンピュータ118は、所望形状にワークを加工するための位置指令値を生成する。減算器705は、補正値で位置指令値を補正することで更新し、減算器706は、更新後の位置指令値と、レーザー測長器113a~113cの出力値との差分値を求める。
PID制御部701は、差分値に基づいて、Zステージ107、Xステージ108、Yステージ109をPID制御する。これにより、加工工具111の制御点(加工点)は、指令通りの位置に移動する。
加工中に各ステージ107~109が移動して、ステージ107の姿勢がθx方向、θy方向及びθz方向に変化すると、アッベ誤差が発生する。このとき、データ処理用コンピュータ118は、レーザー測長器113b~113fから取得した値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、XYZ方向に発生しているアッベ誤差を算出することができる。
データ処理用コンピュータ118は、算出したアッベ誤差に基づく補正値を位置指令値に反映することで、加工工具111の制御点(加工点)を、アッベ誤差を補正した正しい位置に高精度に位置決めすることができる。
即ち、本実施形態では、θx方向及びθy方向の姿勢変化によって生じるX方向及びY方向のアッベ誤差だけでなく、θz方向の姿勢変化によって生じるアッベ誤差や、Z方向のアッベ誤差を算出することで、θx方向、θy方向及びθz方向の全ての姿勢変化によって生じる加工工具111の制御点(加工点)のXYZ方向のずれを高精度に補正し、加工工具111の制御点を、XYZ方向において高精度に位置決めすることができる。
このように、加工工具111の制御点(加工点)の位置決め精度が向上するので、より高精度に所望の形状でワークWを加工することができる。よって、ワークWに加工を施して形成される物品の形状精度が向上する。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
上述の実施形態では、ステージ装置102の姿勢を傾斜機構114によって変更する際の加工工具111の制御点の変位を、変位センサ121で検出してアッベ誤差を特定したが、アッベ誤差の特定方法は、これに限定されるものではない。例えば、姿勢変更前の加工装置10で試験用ワークを加工した結果、及び姿勢変更後の加工装置10で試験用ワークを加工した結果について、それぞれの加工された位置と加工深さの変化を検出することで、アッベ誤差を特定するようにしてもよい。
また、ステージ装置102の姿勢を変更するのではなく、Z測長基準ミラー104、Y測長基準ミラー105、及びX測長基準ミラー106の姿勢を同時に、ステージ装置102に対して変更する機構を設けて、設定処理900を実行してもよい。この方法であっても、上述の実施形態と同様に、補正パラメータを取得することが可能である。
また、ステージ装置102は、加工工具111とワークWとをそれぞれ独立して移動させる機構であってもよい。即ちステージ装置102は、加工工具111を移動させるステージと、ワークWを移動させるステージとを備えていてもよい。このような場合、各ステージに姿勢変更機構及び各対象物の制御点の位置姿勢を計測可能なレーザー測長器等の変位センサ(又は姿勢センサ)を設けて、各ステージにおいて設定処理900を実施することで、同様にアッベ誤差を求めることが可能である。
また、上述の実施形態では、位置決め装置として、加工装置10について説明したが、これに限定されるものではない。位置決め装置が、ワークに加工を施して形成される物品(測定対象物)の形状を測定する形状測定装置であってもよい。この場合、ツールは測定用のプローブであり、物品に対してプローブを走査させて形状計測を行う。
形状測定装置の場合、アッベ誤差を計測して補正パラメータを設定する設定処理は、上述の実施形態の設定処理900と同様であるが、計測処理は、上述の実施形態の計測処理と異なる。形状測定装置の場合、計測処理においては、位置指令値ではなく、形状計測結果である変化量Δdx1,Δdy1,Δdzの値をアッベ誤差で補正すればよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上の実施形態の開示は、以下の項を含む。
(項1)
ツールを保持する保持部を有し、前記ツール及びワークを互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、
前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、
前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、
計測した前記傾斜量の値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、前記ステージ装置の制御量の値又は前記第1並進量の値を補正する第1処理と、前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、前記補正パラメータを設定する第2処理と、を選択的に実行可能な情報処理部と、
を備えることを特徴とする位置決め装置。
(項2)
前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させる傾斜機構を更に備える、
ことを特徴とする項1に記載の位置決め装置。
(項3)
前記第1計測装置は、
前記第1軸の方向において互いに対向して配置された第1ミラー及び第1レーザー測長器と、
前記第2軸の方向において互いに対向して配置された第2ミラー及び第2レーザー測長器と、
前記第3軸の方向において互いに対向して配置された第3ミラー及び第3レーザー測長器と、を有し、
前記情報処理部は、前記第1レーザー測長器、前記第2レーザー測長器及び前記第3レーザー測長器の測定結果に基づいて、前記第1並進量の値を取得する、
ことを特徴とする項1又は2に記載の位置決め装置。
(項4)
前記第1計測装置は、
前記第1軸の方向において前記第1ミラーに対向して配置された第4レーザー測長器と、
前記第2軸の方向において前記第2ミラーに対向して配置された第5レーザー測長器と、
前記第1軸の方向において前記第1ミラーに対向して配置された第6レーザー測長器と、を有し、
前記情報処理部は、前記第1レーザー測長器、前記第2レーザー測長器、前記第4レーザー測長器、前記第5レーザー測長器及び前記第6レーザー測長器の測定結果に基づいて、前記傾斜量の値を取得する、
ことを特徴とする項3に記載の位置決め装置。
(項5)
前記第1レーザー測長器と前記第4レーザー測長器とは、前記第3軸の方向に間隔をあけて配置されている、
ことを特徴とする項4に記載の位置決め装置。
(項6)
前記第2レーザー測長器と前記第5レーザー測長器とは、前記第3軸の方向に間隔をあけて配置されている、
ことを特徴とする項4又は5に記載の位置決め装置。
(項7)
前記第1レーザー測長器と前記第6レーザー測長器とは、前記第2軸の方向に間隔をあけて配置されている、
ことを特徴とする項4乃至6のいずれか1項に記載の位置決め装置。
(項8)
前記第2計測装置は、
前記第2位置に位置決めされるよう前記保持部に着脱可能に保持される被計測部材と、
前記第1軸の方向において前記被計測部材に対向して配置される第1変位センサと、
前記第2軸の方向において前記被計測部材に対向して配置される第2変位センサと、
前記第3軸の方向において前記被計測部材に対向して配置される第3変位センサと、を有し、
前記情報処理部は、前記第1変位センサ、前記第2変位センサ、前記第3変位センサの計測結果に基づいて、前記第2並進量の値を取得する、
ことを特徴とする項1乃至7のいずれか1項に記載の位置決め装置。
(項9)
加工工具を保持する保持部を有し、前記加工工具及びワークを互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、
前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、
前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、
計測した前記傾斜量の値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、前記ステージ装置の制御量の値を補正する第1処理と、前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、前記補正パラメータを設定する第2処理と、を選択的に実行可能な情報処理部と、
を備えることを特徴とする加工装置。
(項10)
プローブを保持する保持部を有し、前記プローブ及び測定対象物を互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、
前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、
前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、
計測した前記傾斜量の値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、前記第1並進量の値を補正する第1処理と、前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、前記補正パラメータを設定する第2処理と、を選択的に実行可能な情報処理部と、
を備えることを特徴とする形状測定装置。
(項11)
ツールを保持する保持部を有し、前記ツール及びワークを互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、を用意し、
前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、補正パラメータを設定し、
計測した前記傾斜量の値及び前記補正パラメータに基づいて、前記ステージ装置の制御量の値又は前記第1並進量の値を補正する、
ことを特徴とする位置決め方法。
(項12)
項9に記載の加工装置を用いて前記ワークを加工することを特徴とする物品の製造方法。
(項13)
ワークに加工を施して物品を形成し、
前記物品の形状を項10に記載の形状測定装置を用いて測定することを特徴とする物品の製造方法。
10…加工装置(位置決め装置)、102…ステージ装置、111…加工工具(ツール)、113…計測装置(第1計測装置)、118…データ処理用コンピュータ(情報処理部)、122…計測装置(第2計測装置)

Claims (13)

  1. ツールを保持する保持部を有し、前記ツール及びワークを互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、
    前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、
    前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、
    計測した前記傾斜量の値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、前記ステージ装置の制御量の値又は前記第1並進量の値を補正する第1処理と、前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、前記補正パラメータを設定する第2処理と、を選択的に実行可能な情報処理部と、
    を備えることを特徴とする位置決め装置。
  2. 前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させる傾斜機構を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  3. 前記第1計測装置は、
    前記第1軸の方向において互いに対向して配置された第1ミラー及び第1レーザー測長器と、
    前記第2軸の方向において互いに対向して配置された第2ミラー及び第2レーザー測長器と、
    前記第3軸の方向において互いに対向して配置された第3ミラー及び第3レーザー測長器と、を有し、
    前記情報処理部は、前記第1レーザー測長器、前記第2レーザー測長器及び前記第3レーザー測長器の測定結果に基づいて、前記第1並進量の値を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  4. 前記第1計測装置は、
    前記第1軸の方向において前記第1ミラーに対向して配置された第4レーザー測長器と、
    前記第2軸の方向において前記第2ミラーに対向して配置された第5レーザー測長器と、
    前記第1軸の方向において前記第1ミラーに対向して配置された第6レーザー測長器と、を有し、
    前記情報処理部は、前記第1レーザー測長器、前記第2レーザー測長器、前記第4レーザー測長器、前記第5レーザー測長器及び前記第6レーザー測長器の測定結果に基づいて、前記傾斜量の値を取得する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の位置決め装置。
  5. 前記第1レーザー測長器と前記第4レーザー測長器とは、前記第3軸の方向に間隔をあけて配置されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の位置決め装置。
  6. 前記第2レーザー測長器と前記第5レーザー測長器とは、前記第3軸の方向に間隔をあけて配置されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の位置決め装置。
  7. 前記第1レーザー測長器と前記第6レーザー測長器とは、前記第2軸の方向に間隔をあけて配置されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の位置決め装置。
  8. 前記第2計測装置は、
    前記第2位置に位置決めされるよう前記保持部に着脱可能に保持される被計測部材と、
    前記第1軸の方向において前記被計測部材に対向して配置される第1変位センサと、
    前記第2軸の方向において前記被計測部材に対向して配置される第2変位センサと、
    前記第3軸の方向において前記被計測部材に対向して配置される第3変位センサと、を有し、
    前記情報処理部は、前記第1変位センサ、前記第2変位センサ、前記第3変位センサの計測結果に基づいて、前記第2並進量の値を取得する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の位置決め装置。
  9. 加工工具を保持する保持部を有し、前記加工工具及びワークを互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、
    前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、
    前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、
    計測した前記傾斜量の値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、前記ステージ装置の制御量の値を補正する第1処理と、前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、前記補正パラメータを設定する第2処理と、を選択的に実行可能な情報処理部と、
    を備えることを特徴とする加工装置。
  10. プローブを保持する保持部を有し、前記プローブ及び測定対象物を互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、
    前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、
    前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、
    計測した前記傾斜量の値及び設定済みの補正パラメータに基づいて、前記第1並進量の値を補正する第1処理と、前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、前記補正パラメータを設定する第2処理と、を選択的に実行可能な情報処理部と、
    を備えることを特徴とする形状測定装置。
  11. ツールを保持する保持部を有し、前記ツール及びワークを互いに交差する第1軸、第2軸及び第3軸の方向に相対的に位置決めするように動作可能なステージ装置と、前記ステージ装置と連動する第1位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第1並進量、並びに前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりの傾斜量を計測するのに用いられる第1計測装置と、前記保持部と連動する第2位置における前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸の方向の第2並進量を計測するのに用いられる第2計測装置と、を用意し、
    前記ステージ装置を前記第1軸、前記第2軸及び前記第3軸まわりに傾斜させた際に、前記第1並進量の値、前記第2並進量の値、及び前記傾斜量の値に基づいて、補正パラメータを設定し、
    計測した前記傾斜量の値及び前記補正パラメータに基づいて、前記ステージ装置の制御量の値又は前記第1並進量の値を補正する、
    ことを特徴とする位置決め方法。
  12. 請求項9に記載の加工装置を用いて前記ワークを加工することを特徴とする物品の製造方法。
  13. ワークに加工を施して物品を形成し、
    前記物品の形状を請求項10に記載の形状測定装置を用いて測定することを特徴とする物品の製造方法。
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