JP2023502123A - S1p1モジュレーター化合物及び化合物を調製する方法 - Google Patents

S1p1モジュレーター化合物及び化合物を調製する方法 Download PDF

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ジェニファー・ウィレント
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D413/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D413/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing three or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/13Crystalline forms, e.g. polymorphs

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Abstract

本実施形態は、部分的には、例えば式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の調製に使用することができる方法及び組成物を対象とする。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年11月19日出願の米国仮出願第62/937,485号の優先権を主張し、当該出願の全体が参照により本明細書に援用される。
分野
本明細書に開示する実施形態は、化合物と、化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法とを対象とし、これらは例えば、S1P1受容体活性を調節するために使用することができる。
Figure 2023502123000002
式(I)の化合物は、特許文献1で報告されており、その全体が参照により本明細書に援用される。このような化合物またはその医薬的に許容される塩を作製する方法に加えて、他の合成方法がなお必要になり得る。本開示は、このようなニーズなどを満たすものである。
国際出願公開第WO2018/231745号
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、
Figure 2023502123000003
式(II)を好適な条件下で、
Figure 2023502123000004
式(III)に接触させて、以下の構造
Figure 2023502123000005
式(I)を有する化合物を生成することを含み、
式中、A、B、E、X、Y、R、R、R、R、及びRは、本明細書に示す通りであり、例えば、本明細書に記載の化学部分のそれぞれの群から選択することができる。
いくつかの実施形態では、当該方法は、
(a)カップリング試薬及び任意選択で添加剤を第1の有機溶媒中の
Figure 2023502123000006
式(II)の化合物の溶液に加えて混合物を形成し、混合物を少なくとも約5分間撹拌することと、
(b)ステップ(a)の混合物を
Figure 2023502123000007
式(III)の化合物と共に撹拌することと、
(c)ステップ(b)の混合物を少なくとも約40℃の温度に加熱し、混合物をその温度下で撹拌することと、
(d)ステップ(c)の混合物を冷却し、混合物に水を加えてスラリーを形成することと、
(e)ステップ(d)のスラリーを撹拌することと、
(f)ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を得ることと、
(g)ステップ(f)の固体を水及び/または第2の有機溶媒で洗浄することと、
(h)ステップ(g)の固体を真空下で少なくとも約30℃の温度で乾燥して、
Figure 2023502123000008
式(I)の化合物を形成することとを含み、式中、変数は本明細書に示されている。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、以下ステップ:
(a)EDC塩酸塩及びエチルシアノヒドロキシイミノアセテートを、ジメチルホルムアミド中の
Figure 2023502123000009
式(II)の化合物の溶液に加えて混合物を形成し、混合物を少なくとも約1時間撹拌することと、
(b)ステップ(a)の混合物を
Figure 2023502123000010
式(III)の化合物と共に撹拌することと、
(c)ステップ(b)の混合物を約95℃の温度に加熱し、混合物をその温度下で少なくとも約5時間撹拌することと、
(d)ステップ(c)の混合物を約15~20℃に冷却し、水を加えてスラリーを形成することと、
(e)ステップ(d)のスラリーを約15~20℃で約1時間撹拌することと、
(f)ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を形成する(from)ことと、
(g)ステップ(f)の固体を水及びメチル-tert-ブチルエーテルで洗浄することと、
(h)ステップ(g)の固体を真空下で約55℃で乾燥して、
Figure 2023502123000011
式(I)の化合物を形成することとを含み、式中、変数が本明細書に定義される通りである、方法も提供する。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000012
の構造を有する化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、以下ステップ:
(a)EDC塩酸塩及びエチルシアノヒドロキシイミノアセテートをジメチルホルムアミド中の
Figure 2023502123000013
の溶液に加えて混合物を形成し、混合物を少なくとも約1時間撹拌することと、
(b)ステップ(a)の混合物を
Figure 2023502123000014
と共に約1時間撹拌することと、
(c)ステップ(b)の混合物を約95℃の温度に加熱し、混合物をその温度下で少なくとも約5時間撹拌することと、
(d)ステップ(c)の混合物を約15~20℃に冷却し、混合物に水を加えてスラリーを形成することと、
(e)ステップ(d)のスラリーを約15~20℃で約1時間撹拌することと、
(f)ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を形成することと、
(g)ステップ(f)の固体を水及びメチル-tert-ブチルエーテルで洗浄することと、
(h)ステップ(g)の固体を真空下で少なくとも約55℃で乾燥して、
Figure 2023502123000015
を形成することとを含む、方法も提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、
Figure 2023502123000016
式(V)を好適な条件下でRC=Oに接触させることを含む、
Figure 2023502123000017
式(II)の化合物を調製する方法をさらに含み、式中、変数が本明細書に定義される通りである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000018
式(II)の化合物を調製する方法であって、以下ステップ:
(a)RC=Oの化合物中の
Figure 2023502123000019
式(V)の化合物の溶液にピロリジンを加えて、混合物を形成することと、
(b)ステップ(a)の混合物を加熱還流し、混合物をその温度下で約19.5時間撹拌し、混合物を約15~20℃に冷却し、混合物に水を添加することと、
(c)ステップ(b)の混合物のpHを、HClで約2に調整することと、
(d)ステップ(c)の混合物をn-ヘプタンと共に撹拌してスラリーを形成し、スラリーを約15~20℃で約1時間撹拌し、スラリーを濾過して固体を形成することと、
(e)ステップ(d)の固体を水及びn-ヘプタンで洗浄することと、
(g)ステップ(e)の固体を真空下で約50℃で乾燥して、
Figure 2023502123000020
式(II)の化合物を形成することとを含み、式中、
A、B、及びEが、各々独立して、NまたはCRであり、
X及びYが、各々独立して、O、S、またはNRであり、
、R、R、R、R、及びRが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC1~C6アルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法も提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、式RCNの化合物を水酸化アンモニウムに接触することを含む、
Figure 2023502123000021
式(III)の化合物を調製する方法をさらに含み、式中、Rが、H、OH、NH、NO、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、分枝状もしくは非分枝状アルキルアルコール、ハロ、分枝状もしくは非分枝状のアルキル、アミド、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、アクリルスルホニル、亜硝酸、またはアルキルスルファニルである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000022
式(III)の化合物を調製する方法であって、以下ステップ:
(a)アルコール中のRCNの化合物の溶液にヒドロキシルアミンを加えて、混合物を形成することと、
(b)ステップ(a)の混合物を約75℃の温度に加熱し、混合物をその温度下で約4時間撹拌してスラリーを形成することと、
(c)ステップ(b)のスラリーを周囲温度に冷却し、周囲温度下で約16時間撹拌することと、
(d)ステップ(c)のスラリーを濾過して固体を形成することと、
(e)ステップ(d)の固体をアルコールで洗浄し、洗浄された固体を真空下で約50℃で乾燥して、
Figure 2023502123000023
式(III)の化合物を形成することとを含み、Rが本明細書に定義される通りである、方法も提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、
Figure 2023502123000024
式(II)の化合物が、添加剤(addictive)を伴うかまたは伴わないカップリング試薬に接触されて、
Figure 2023502123000025
式(XIII)の構造を有する中間体を形成し、式中、Rが、任意選択で置換されたC1-C6アルキルであり、R、R、R、R、R、及びRが、本明細書に定義される通りである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(XIII)の中間体は、
Figure 2023502123000026
の構造を有する化合物である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、
Figure 2023502123000027
式(XIII)の構造を有する中間体が、
Figure 2023502123000028
式(III)の化合物にさらに接触して、
Figure 2023502123000029
式(XVI)の構造を有する中間体を形成し、式中、変数が本明細書に定義される通りである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(XVI)の中間体は、
Figure 2023502123000030
の構造を有する化合物である。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000031
式(XIII)の化合物またはその医薬的に許容される塩であって、式中、Rが、任意選択で置換されたC1~C6アルキルであり、R、R、R、R、R、及びRが、本明細書に定義される通りである、化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000032
式(XIII)の構造を有する化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000033
式(XVI)の構造を有する化合物またはその医薬的に許容される塩であって、変数が本明細書に定義される通りである、化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000034
の構造を有する化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を形成する方法であって、
Figure 2023502123000035
式(XVI)の式を有する化合物を熱脱水環化条件下で反応させて、
Figure 2023502123000036
式Iの化合物を形成することを含む、方法である。
いくつかの実施形態では、式
Figure 2023502123000037
を有する化合物の結晶形態を提供する。いくつかの実施形態では、結晶形態は形態Iである。
N-ヒドロキシ-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミド(化合物2-2)の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)クロマトグラムを示す。 2,2-ジエチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-6-カルボン酸(化合物4-2)の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)クロマトグラムを示す。 6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オン(化合物6-1)の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)クロマトグラムを示す。 6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オン(化合物6-1)の偏光顕微鏡(PLM)分析結果(10μmスケール)を示す。 6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オン(化合物6-1)の示差熱分析(DSC)結果を示す。 6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オン(化合物6-1)のX線粉末回折(XRPD)結果を示す。
別段の定義がない限り、全ての技術的用語及び科学的用語は、開示する実施形態が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されている意味と同じ意味を有する。本明細書で引用される用語について複数の定義が存在する場合は、別段の明記がない限り、本項の定義が優先される。本明細書で引用される全ての特許、出願、公開出願、及び他の刊行物は、それらの全体が参照により援用される。
本明細書で使用する場合、「a」または「an」という用語は、文脈による別段の明確な指示がない限り、「少なくとも1つ」または「1つ以上」であることを意味する。
本明細書で使用する場合、「約」という用語は、数値が近似値であり、小さな変動が本開示の実施形態の実施に大きく影響しないと考えられることを意味する。数値的限定が使用される場合、文脈による別段の指示がない限り、「約」は、その数値が±10%変動し得るが、本開示の実施形態の範囲内に留まり得ることを意味する。
本明細書で使用する場合、「添加剤」または「カップリング添加剤」という用語は、カップリング反応において、副反応を抑制しラセミ化を低減または排除するためにカップリング試薬との組合せに適した試薬を意味する。いくつかの実施形態では、添加剤としては、限定されるものではないが、エチルシアノヒドロキシイミノアセテート、N-ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、N-ヒドロキシ-5-ノルボルネン2,3-ジカルボキシイミド(HONB)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、6-クロロ-1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(6-Cl-HOBt)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(HOAt)もしくは3-ヒドロキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-1,2,3-ベンゾトリアジン(HODhbt)、3-ヒドロキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-1,2,3-ベンゾトリアジンのアザ誘導体(HODhat)、4-(N,N-ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)、N-ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、N-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-2,3-ジカルボキシイミド(HONB)、またはこれらの任意の組合せがある。
本明細書で使用する場合、「アルコール」という用語は、ヒドロキシル基(-OH)が炭素原子に結合し、この炭素原子が他の水素原子及び/または炭素原子に結合している任意の有機化合物を意味する。例えば、「アルコール」という用語は、炭素原子が1~20個の直鎖状または分枝状のアルキル-OH基を意味し、限定されるものではないが、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、t-ブタノールなどがこれに含まれる。いくつかの実施形態では、アルキル-OH鎖は、炭素原子1~10個の長さ、炭素原子1~8個の長さ、炭素原子1~6個の長さ、炭素原子1~4個の長さ、炭素原子2~10個の長さ、炭素原子2~8個の長さ、炭素原子2~6個の長さ、または炭素原子2~4個の長さである。
本明細書で使用する場合、「アルコキシ」、「フェニルオキシ」、「ベンゾキシ」、及び「ピリミジニルオキシ」という用語はそれぞれ、各々が任意選択で置換され、酸素原子を介し結合しているアルキル基、フェニル基、ベンジル基、またはピリミジニル基を意味する。例えば、「アルコキシ」という用語は、炭素原子が1~20個の直鎖状または分枝状の-O-アルキル基を意味し、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、t-ブトキシなどがこれに含まれる。いくつかの実施形態では、アルコキシ鎖は、炭素原子1~10個の長さ、炭素原子1~8個の長さ、炭素原子1~6個の長さ、炭素原子1~4個の長さ、炭素原子2~10個の長さ、炭素原子2~8個の長さ、炭素原子2~6個の長さ、または炭素原子2~4個の長さである。
本明細書で使用する場合、「アルキル」という用語は、直鎖状または分枝状の飽和炭化水素基を意味する。アルキル基は、1~20個、2~20個、1~10個、2~10個、1~8個、2~8個、1~6個、2~6個、1~4個、2~4個、1~3個、または2個もしくは3個の炭素原子を含むことができる。アルキル基の例としては、限定されるものではないが、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n-プロピル及びイソプロピル)、ブチル(例えば、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル)、ペンチル(例えば、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、4,4-ジメチルペンチル、オクチル、2,2,4-トリメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、2-メチル-1-プロピル、2-メチル-2-プロピル、2-メチル-1-ブチル、3-メチル-1-ブチル、2-メチル-3-ブチル、2-メチル-1-ペンチル、2,2-ジメチル-1-プロピル、3-メチル-1-ペンチル、4-メチル-1-ペンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2,2-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-1-ブチル、2-エチル-1-ブチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「アルキレン」または「アルキレニル」という用語は、二価のアルキル結合基を意味する。アルキレン(またはアルキレニル)の例としては、メチレンまたはメチレニル(-CH2-)がある。
本明細書で使用する場合、「アルキニル」という用語は、1つ以上の炭素間三重結合及び2~20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状のアルキル基を意味し、限定されるものではないが、アセチレン、1-プロピレン、2-プロピレンなどがこれに含まれる。いくつかの実施形態では、アルキニル鎖は、炭素原子2~10個の長さ、炭素原子2~8個の長さ、炭素原子2~6個の長さ、または炭素原子2~4個の長さである。
本明細書で使用する場合、「周囲温度」及び「室温」または「RT」という用語は、当技術分野で理解されており、概して、反応が行われる部屋の温度程度の温度(例えば、反応温度)、例えば、約20℃~約30℃、例えば、25度または約25℃を指す。
本明細書で使用する場合、「アミド」という用語は、窒素原子に結合したカルボニル基を含む官能基、またはアミド官能基を含む任意の化合物を意味する。例えば、アミドはカルボン酸及びアミンから誘導される。
本明細書で使用する場合、「アリール」という用語は、単環式、二環式、または多環式(例えば、2、3、または4個の縮合環を有する)の芳香族炭化水素を意味する。いくつかの実施形態では、アリール基は、6~20個の炭素原子または6~10個の炭素原子を有する。アリール基の例としては、限定されるものではないが、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチルなどが挙げられる。アリール基の例としては、限定されるものではないが、以下のものが挙げられる。
Figure 2023502123000038
Figure 2023502123000039
本明細書で使用する場合、「炭素環」という用語は、5員、6員、または7員の飽和または不飽和の環式環を意味し、当該環は、任意選択でO、S、またはN原子を環の一部として含む。炭素環の例としては、限定されるものではないが、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンタ-1,3-ジエン、フェニル、及び上記に挙げた任意の複素環が挙げられる。
本明細書で使用する場合、「化合物」という用語は、本明細書に記載の化合物の全ての立体異性体、互変異性体、及び同位体を意味する。
本明細書で使用する場合、「含む(comprising)」(ならびに「含む(comprising)」の任意の形態、例えば、「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含まれる(comprised)」)、「有する(having)」(ならびに「有する(having)」の任意の形態、例えば、「有する(have)」及び「有する(has)」)、「含む(including)」(ならびに「含む(including)」の任意の形態、例えば、「含む(includes)」及び「含む(include)」)、または「含む(containing)」(ならびに「含む(containing)」の任意の形態、例えば、「含む(contians)」及び「含む(contain)」)は、包括的または無制限的であり、追加の列挙されていない要素または方法ステップを排除しない。
本明細書で使用する場合、「接触」という用語は、2つの化合物/原子を一緒にして、化合物または原子の間に少なくとも1つの共有結合を形成することを意味する。
本明細書で使用する場合、「カップリング試薬」または「ペプチドカップリング試薬」という用語は、アミンとカルボン酸との間のアミド結合の形成を促進する試薬を意味し、限定されるものではないが、カルボジイミド、アミニウム/ウロニウム及びホスホニウムの塩、ならびにプロパンホスホン酸無水物がこれに含まれる。例えば、カップリング試薬としては、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC、EDAC、もしくはEDCI)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート、ヘキサフルオロホスフェートアザベンゾトリアゾールテトラメチルウロニウム(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、ヘキサフルオロホスフェートベンゾトリアゾールテトラメチルウロニウム(HBTU)、O-(1H-6-クロロベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、O-(1H-6-クロロベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HCTU)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、(7-アザベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyAOP)、プロパンホスホン酸無水物(PPAA、T3P)、または、これらの任意の組合せがある。
本明細書で使用する場合、「シアノ」という用語は-CNを意味する。
本明細書で使用する場合、「シクロアルキル」という用語は、最大20個の環形成炭素原子を含む環化アルキル、アルケニル、及びアルキニル基を含む非芳香環式炭化水素を意味する。シクロアルキル基としては、縮合環系、架橋環系、スピロ環系などの単環式または多環式の環系を挙げることができる。いくつかの実施形態では、多環式環系は、2、3、または4つの縮合環を含む。シクロアルキル基は、3~15個、3~10個、3~8個、3~6個、4~6個、3~5個、または5もしくは6個の環形成炭素原子を含むことができる。シクロアルキル基の環形成炭素原子は、任意選択でオキソまたはスルフィドによって置換されてもよい。シクロアルキル基の例としては、限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、ノルボルニル、ノルピニル、ノルカルニル、アダマンチルなどが挙げられる。また、シクロアルキル環に1つ以上の芳香環が縮合した(共通して結合を有する)部分、例えば、ペンタン、ペンテン、ヘキサンなどのベンゾまたはチエニル誘導体(例えば、2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イルまたは1H-インデン-2(3H)-オン-1-イル)もシクロアルキルの定義に含まれる。
本明細書で使用する場合、「シクロヘテロアルキル」という用語は、単独でまたは別の基の一部として、炭素原子またはヘテロ原子を介し、可能な場合は任意選択でリンカー(CH)n(nは、0、1、2、または3である)を介し結合した1~2個のヘテロ原子(例えば、窒素、酸素、及び/または硫黄)を含む5員、6員、または7員の飽和または部分不飽和環を意味する。上記の基は、1~4つの置換基(例えば、アルキル、ハロ、オキソ、及び/または本明細書で規定するアルキルもしくはアリールの任意の置換基)を含むことができる。加えて、いずれのシクロヘテロアルキル環も、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはシクロヘテロアルキル環と縮合することができる。
本明細書で使用する場合、「例えば(for example)」及び「例えば(such as)」という用語ならびにこれらの文法的等価物。
本明細書で使用する場合、「ハロ」という用語はハロゲン基を意味し、限定されるものではないが、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードがこれに含まれる。
本明細書で使用する場合、「ハロアルコキシ」という用語は-O-ハロアルキル基を意味する。ハロアルコキシ基の一例としてOCFがある。
本明細書で使用する場合、「ハロアルキル」という用語は、1つ以上のハロゲン置換基を有するC1~6アルキル基を意味する。ハロアルキル基の例としては、限定されるものではないが、CF、C、CHF、CHF、CCl、CHCl、CHCFなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「ヘテロアリール」という用語は、最大20個の環形成原子(例えば、C)と、少なくとも1個のヘテロ原子環員(環形成原子)(例えば、硫黄、酸素、または窒素)とを有する芳香族複素環を意味する。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、少なくとも1個以上のヘテロ原子環形成原子を有し、これらの各原子は、独立して、硫黄、酸素、または窒素である。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、3~20個の環形成原子、3~10個の環形成原子、3~6個の環形成原子、または3~5個の環形成原子を有する。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、2~14個の炭素原子、2~7個の炭素原子、または5もしくは6個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、1~4個のヘテロ原子、1~3個のヘテロ原子、または1もしくは2個のヘテロ原子を有する。ヘテロアリール基には、単環式及び多環式(例えば、2つ、3つ、または4つの縮合環を有する)系が含まれる。ヘテロアリール基の例としては、限定されるものではないが、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フリル、キノリル、イソキノリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル(例えば、インドール3-イルなど)、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、インダゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチエニル、プリニル、カルバゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリニル、ピラニル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、チアントレニル、インドリジニル、イソインドリル、イソベンゾフラニル、ベンズオキサゾリル、キサンテニル、2H-ピロリル、ピロリル、3H-インドリル、4H-キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キナゾリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フェノチアジニル、イソオキサゾリル、フラニル、フェノキサジニル基などが挙げられる。好適なヘテロアリール基としては、1,2,3-トリアゾール、1,2,4-トリアゾール、5-アミノ-1,2,4-トリアゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、3-アミノ-1,2,4-オキサジアゾール、1,2,5-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、ピリジン、及び2-アミノピリジンが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「複素環」または「複素環式」という用語は、5~7員の単環式または二環式または7員~10員の二環式複素環系(これらのいずれの環も飽和であっても不飽和であってもよく、炭素原子と、N、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子とからなり(N及びSヘテロ原子は、任意選択で酸化されてもよく、Nヘテロ原子は、任意選択で四級化されてもよい))を意味し、上記で定義された複素環式環のいずれかがベンゼン環と縮合した二環式基を含む。特に有用なのは、1個の酸素もしくは硫黄を含む環、1~3個の窒素原子を含む環、または1個の酸素もしくは硫黄と1~2個の窒素原子とを組み合わせた環である。複素環式環は、任意のヘテロ原子または炭素原子で結合することができ、これは、結果的に安定した構造を作り出す。複素環式基の例としては、限定されるものではないが、ピペリジニル、ピペラジニル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソピロロジニル(oxopyrrolodinyl)、2-オキソアゼピニル、アゼピニル、ピロリル、4-ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾイル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、及びオキサジアゾリルが挙げられる。モルホリノはモルホリニルと同じである。
本明細書で使用する場合、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、最大20個の環形成原子を有する非芳香族ヘテロ環を意味し、環化アルキル、アルケニル、及びアルキニル基がこれに含まれ、環形成炭素原子のうち1つ以上がヘテロ原子(例えば、O、N、またはS原子)によって置換されている。ヘテロシクロアルキル基は、単環式であっても多環式(例えば、縮合系、架橋系、またはスピロ系)であってもよい。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、1~20個の炭素原子または3~20個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、3~14個の環形成原子、3~7個の環形成原子、または5もしくは6個の環形成原子を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、1~4個のヘテロ原子、1~3個のヘテロ原子、または1もしくは2個のヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、0~3つの二重結合を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、0~2つの三重結合を含む。ヘテロシクロアルキル基の例としては、限定されるものではないが、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、2,3-ジヒドロベンゾフリル、1,3-ベンゾジオキソール、ベンゾ-1,4-ジオキサン、ピペリジニル、ピロリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピラゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、ピロリジン-2-オン3-イルなどが挙げられる。加えて、ヘテロシクロアルキル基の環形成炭素原子及びヘテロ原子は、任意選択でオキソまたはスルフィドによって置換されてもよい。例えば、環形成S原子は、1つまたは2つのオキソ(S(O)またはS(O)を形成)で置換されてもよい。別の例として、環形成C原子は、オキソ(カルボニルを形成)で置換されてもよい。また、ヘテロシクロアルキルの定義には、非芳香族複素環式環と縮合した(共通の結合を有する)1つ以上の芳香環を有する部分も含まれ、限定されるものではないが、ピリジニル、チオフェニル、フタルイミジル、ナフタルイミジル、ならびに複素環のベンゾ誘導体(例えば、インドレン、イソインドレン、4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[2,3-c]ピリジン-5-イル、5,6-ジヒドロチエノ[2,3-c]ピリジン-7(4H)-オン-5-イル、イソインドリン-1-オン-3-イル、及び3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オン-3イル基)がこれに含まれる。ヘテロシクロアルキル基の環形成炭素原子及びヘテロ原子は、任意選択で、オキソまたはスルフィドによって置換されてもよい。
本明細書で使用する場合、「ヘテロシクロアルキルアルキル」という用語は、ヘテロシクロアルキルによって置換されたC1~6アルキルを意味する。
本明細書で使用する場合、「ヒドロキシル」または「ヒドロキシ」という用語は、-OH基を意味する。
本明細書で使用する場合、「ヒドロキシアルキル」または「ヒドロキシルアルキル」という用語は、ヒドロキシル基によって置換されたアルキル基を意味する。ヒドロキシルアルキルの例としては、限定されるものではないが、-CHOH及び-CHCHOHが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「患者」という用語は、哺乳類(例えば、マウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、または霊長類(例えば、ヒト))を含む任意の動物を意味する。
本明細書で使用する場合、「単離する」という用語は、合成有機化学反応混合物の他の成分から本明細書に記載の化合物を従来の技術(例えば、濾過)によって分離することを意味する。
本明細書で使用する場合、「哺乳類」という用語は、げっ歯類(すなわち、マウス、ラット、またはモルモット)、サル、ネコ、イヌ、ウシ、ウマ、ブタ、またはヒトを意味する。いくつかの実施形態では、哺乳類はヒトである。
本明細書で使用する場合、「ニトロ」という用語は、-NOを意味する。
本明細書で使用する場合、「n員」(nは整数)という用語は、典型的には、部分内の環形成原子の数を説明するものであり、この場合、環形成原子の数はnである。例えば、ピリジンは6員ヘテロアリール環の一例であり、チオフェンは5員ヘテロアリール環の一例である。
本明細書で使用する場合、「任意選択で置換された」という表現は、置換が任意選択であることを意味し、そのため、置換されていない原子及び部分も置換された原子及び部分も共に含まれる。「置換された」原子または部分は、指定された原子または部分の通常の原子価を超えないことと、置換の結果安定した化合物が得られることとを条件に、指定された原子または部分にある任意の水素が、示された置換基から選択したもので置換されてもよいことを示す。例えば、メチル基が任意選択で置換されている場合、炭素原子上の3個の水素原子が置換基で置換されてもよい。
本明細書で使用する場合、「医薬的に許容される」という表現は、妥当な医学的判断の範囲内で、ヒト及び動物の組織と接触して使用するのに適している、化合物、材料、組成物、及び/または剤形を意味する。いくつかの実施形態では、「医薬的に許容される」とは、連邦もしくは州の政府の規制機関の承認を受けていること、または動物における使用、より特定的にはヒトにおける使用向けに、米国薬局方もしくは他の広く認識された薬局方に収載されていることを意味する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物の塩は、その医薬的に許容される塩である。本明細書で使用する場合、「医薬的に許容される塩(複数可)」という表現は、限定されるものではないが、酸性基または塩基性基の塩を含む。本来塩基性である化合物は、様々な無機酸及び有機酸との多種多様な塩を形成可能である。このような塩基性化合物の医薬的に許容される酸付加塩を調製するために使用することができる酸は、無毒性の酸付加塩、すなわち、薬理学的に許容されるアニオンを含む塩(限定されるものではないが、硫酸、チオ硫酸、クエン酸、マレイン酸、酢酸、シュウ酸、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチジン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルカロン酸塩、サッカリン酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、重炭酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、エシレート、ナプシジシレート(napsydisylate)、トシル酸塩、ベシル酸塩、オルトリン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、及びパモ酸塩(すなわち、1,1’-メチレン-ビス-(2-ヒドロキシ-3-ナフトエート))を含む)を形成する酸である。アミノ部分を含む化合物は、上述の酸に加えて、様々なアミノ酸と医薬的に許容される塩を形成することができる。本来酸性である化合物は、様々な薬理学的に許容されるカチオンと塩基塩を形成可能である。このような塩の例としては、限定されるものではないが、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、特定的には、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、ナトリウム、リチウム、亜鉛、カリウム、及び鉄の塩が挙げられる。本実施形態は、本明細書に記載の化合物の四級アンモニウム塩も含み、この場合、化合物は1つ以上の三級アミン部分を有する。
本明細書で使用する場合、「フェニル」という用語は、-Cを意味する。フェニル基は、非置換であっても、1、2、または3個の好適な置換基で置換されてもよい。
本明細書で使用する場合、「精製された」という用語は、単離されたときに、単離物が、単離物の重量に対し少なくとも90重量%、少なくとも95重量%、少なくとも98重量%、または少なくとも99重量%の本明細書に記載の化合物を含むことを意味する。
本明細書で使用する場合、「四級アンモニウム塩」という表現は、親化合物の三級アミン部分のうちの少なくとも1つが、アルキル化(例えば、メチル化またはエチル化)を介し三級アミン部分を四級アンモニウムカチオンに転換することにより、修飾されている(そしてカチオンが、Cl、CHCOO、及びCFCOOなどのアニオンによって均衡される)、1つ以上の三級アミン部分を有する本開示の化合物の誘導体を意味する。
本明細書で使用する場合、「溶液/懸濁液」という用語は、活性薬剤の第1の部分が溶解して存在し、活性薬剤の第2の部分が液体マトリックス中に懸濁して粒子状で存在する液体組成物を意味する。
本明細書で使用する場合、「溶媒」という用語は、1つ以上の他の物質の溶解または分散が可能な通常は液体の物質を意味し、水、無機非水性溶媒、及び有機溶媒がこれに含まれる。「無機非水性溶媒」という用語は、水以外の溶媒で、有機化合物でないものを意味する。「無機非水性溶媒」の例としては、限定されるものではないが、液体アンモニア、液体二酸化硫黄、塩化スルフリル及び塩化フッ化スルフリル、塩化ホスホリル、四酸化二窒素、三塩化アンチモン、五フッ化臭素、フッ化水素、純硫酸、及び他の無機酸が挙げられる。「有機溶媒」という用語は、炭素ベース溶媒を意味する。「有機溶媒」の例としては、限定されるものではないが、芳香族化合物(例えば、ベンゼン及びトルエン)、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、及びプロパノール)、エステル、エーテル、ケトン(例えば、アセトン)、アミン、ならびに硝化及びハロゲン化炭化水素が挙げられる。「有機溶媒」には、極性有機溶媒及び非極性有機溶媒の両方が含まれる。「極性有機溶媒」とは、大きな双極子モーメント(別名「部分電荷」)を有する有機溶媒を意味し、概して、誘電率が約5以上の有機溶媒は「極性有機溶媒」とみなされ、誘電率が5未満の有機溶媒は「非極性有機溶媒」とみなされる。「極性有機溶媒」の例としては、限定されるものではないが、酢酸、メタノール、アセトン、及びアセトニトリル、DMSO、及びDMFが挙げられる。非極性有機溶媒の例としては、限定されるものではないが、ベンゼン、四塩化炭素、及びn-ヘキサンが挙げられる。「有機溶媒」には、プロトン性有機溶媒及び非プロトン性有機溶媒の両方が含まれる。「プロトン性有機溶媒」とは、酸素または窒素に結合した水素原子(酸性水素原子)を有する有機溶媒を意味する。「プロトン性有機溶媒」の例としては、限定されるものではないが、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ヘキサノール、フェノール、酢酸、安息香酸、及びこれらの部分フッ素化化合物が挙げられる。「非プロトン性有機溶媒」の例としては、限定されるものではないが、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、1,3-ジメトキシプロパン、1,2-ジメトキシプロパン、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジオキサン、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、2,3-ジメチルエチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロラクトン、バレロラクトン、ジメトキシエタン、スルホラン、メチルスルホラン、スルホレン、ジメチルスルホン、エチルメチルスルホン、及びイソプロピルメチルスルホンが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「実質的に単離された」という表現は、化合物が形成または検出される環境から少なくとも部分的にまたは実質的に分離された化合物を意味する。
本明細書で使用する場合、「好適な置換基」または「置換基」という表現は、本明細書に記載の化合物またはそれを調製するのに有用な中間体の合成または医薬的有用性を無効にしない基を意味する。好適な置換基の例としては、限定されるものではないが、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cアリール、C~Cアルコキシ、C~Cヘテロアリール、C~Cシクロアルキル、C~Cアリールオキシ、-CN、-OH、オキソ、ハロ、ハロアルキル、-NO、-COH、-NH、-NH(C~Cアルキル)、-N(C~Cアルキル)、-NH(Cアリール)、-N(C~Cアリール)、-CHO、-CO(C~Cアルキル)、-CO((C~C)アリール)、-CO((C~C)アルキル)、及び-CO((C-C)アリール)が挙げられる。当業者は、本明細書に記載の化合物の安定性、薬理学的活性、及び合成活性に基づき、好適な置換基を容易に選択することができる。
本明細書で使用する場合、「限定されるものではない」という用語は、別段の明記がない限り、これに従うものと理解されたい。
本明細書の様々な箇所で、化合物の置換基を群または範囲で開示する場合がある。実施形態がこのような群及び範囲のメンバーのありとあらゆる個々の部分組合せを含むことが明確に意図されている。例えば、「C~Cアルキル」という用語は、メチル、エチル、プロピル、Cアルキル、Cアルキル、及びCアルキルを個別に開示するように明確に意図されている。
変数が2回以上出現する化合物の場合、各変数は、その変数を定義するマルクーシュ群から選択される異なる部分であり得る。例えば、同じ化合物上に同時に存在する2つのR基を有する構造が記載されている場合、2つのR基は、Rについて定義されたマルクーシュ群から選択された異なる部分を表し得る。別の例では、任意選択で複数の置換基が、例えば
Figure 2023502123000040
という形式で指定されている場合、置換基Rは環上にs回出現することができ、Rは各出現において異なる部分であってもよいものと理解されたい。上記の例において、変数Tが水素を含むように定義されている場合(例えば、TがCH、NHなどである場合)、任意のHが置換基で置き換えられ得る。
さらに理解されたいのは、明快にするために別々の実施形態の文脈で説明されている本明細書に記載のある特定の特徴が、単一の実施形態で組み合わせて提供されてもよいことである。逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴は、別々に提供されても、任意の好適な部分組合せで提供されてもよい。
本実施形態は、適用可能な場合、化合物の立体異性体、ジアステレオマー、及び光学的立体異性体、ならびにこれらの混合物のプロセスを包含することを理解されたい。加えて、化合物の立体異性体、ジアステレオマー、及び光学的立体異性体、ならびにこれらの混合物が実施形態の範囲内であることを理解されたい。非限定的な例として、混合物はラセミ体であってもよく、または混合物は、他方に対し不均等な割合の1つの特定の立体異性体を含んでもよい。加えて、化合物は、実質的に純粋な立体異性体、ジアステレオマー、及び光学的立体異性体(例えば、エピマー)として提供される場合がある。
本明細書に記載の化合物は、非対称(例えば、1つ以上の立体中心を有する)であってもよい。全ての立体異性体(例えば、エナンチオマー及びジアステレオマー)は、別段の指示がない限り、実施形態の範囲内に含まれることが意図されている。非対称に置換された炭素原子を含む化合物は、光学活性形態またはラセミ形態で単離することができる。光学活性の出発物質から光学活性形態を調製する方法は当技術分野で知られており、例えば、ラセミ混合物の分割または立体選択的合成によって調製される。オレフィン、C=N二重結合などの多くの幾何異性体も本明細書に記載の化合物に存在することができ、全てのこのような安定した異性体が本明細書で提供される。化合物のシス及びトランス幾何異性体も本実施形態内に含まれ、これらは、異性体の混合物として、または別々の異性体形態として単離することができる。立体異性または幾何異性が可能な化合物が、特定のR/Sまたはシス/トランス配置に言及されずにその構造または名称で呼ばれている場合、このような全ての異性体が企図されることが意図されている。
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または少なくとも99%、または100%のエナンチオマー純度である化合物またはその医薬的に許容される塩を含み、これは、組成物中の一方のエナンチオマー:他方のエナンチオマーの比が少なくとも90:1、少なくとも95:1、少なくとも98:1、もしくは少なくとも99:1、または他方を上回り完全に一方のエナンチオマーの形態をとることを意味する。
化合物のラセミ混合物の分割は、当技術分野で知られている多数の方法のいずれか(例えば、キラルHPLC、キラル分割酸(光学活性の塩形成有機酸)を用いた分別再結晶を含む)によって行うことができる。分別再結晶法に適した分割剤としては、限定されるものではないが、光学活性の酸(例えば、酒石酸のD及びL形態、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、様々な光学活性のカンファースルホン酸(例えば、β-カンファースルホン酸)が挙げられる。分別結晶法に適した他の分割剤としては、限定されるものではないが、α-メチルベンジルアミンの立体異性的に純粋な形態(例えば、S及びR形態、またはジアステレオマー的に純粋な形態)、2-フェニルグリシノール、ノルフェドリン、エフェドリン、N-メチルフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2-ジアミノシクロヘキサンなどが挙げられる。また、ラセミ混合物の分割は、光学活性の分割剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン)を充填したカラムで溶出することによって行うこともできる。好適な溶出溶媒組成は、当業者によって決定することができる。
また、化合物には互変異性形態も含まれ得る。互変異性形態は、単結合が隣接する二重結合と入れ替わり、それと共に同時にプロトンが移動することによって生じる。互変異性形態には、同じ経験的な式及び全電荷を有する異性プロトン化状態であるプロトトロピック互変異性体が含まれる。プロトトロピック互変異性体の例としては、限定されるものではないが、ケトン-エノール対、アミド-イミド酸対、ラクタム-ラクチム対、アミド-イミド酸対、エナミン-イミン対、及び環状形態が挙げられ、環状形態は、プロトンが複素環系の2つ以上の位置を占めることができ、限定されるものではないが、1H-及び3H-イミダゾール、1H-、2H-、及び4H-1,2,4-トリアゾール、1H-及び2H-イソインドール、ならびに1H-及び2H-ピラゾールがこれに含まれる。互変異性形態は平衡状態にあるか、または適切な置換によって立体的にロックされて1つの形態となる。
化合物には、水和物及び溶媒和物、ならびに無水物及び非溶媒和形態も含まれる。
化合物には、中間体または最終化合物で出現する全ての原子の同位体も含まれ得る。同位体は、原子番号が同じで質量数が異なる原子を含む。例えば、水素の同位体としては、トリチウム及びジュウテリウムが挙げられる。
いくつかの実施形態では、化合物またはその塩は、実質的に単離されている。部分的な分離には、例えば、化合物が濃縮された組成物が含まれ得る。実質的な分離には、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または少なくとも約99重量%の化合物またはその塩を含む組成物が含まれ得る。化合物及びその塩を単離する方法は、当技術分野で日常的に行われている。
本開示の化合物が適しているが、他の官能基を化合物に組み込んでも同様の結果を期待することができる。詳細には、チオアミド及びチオエステルは非常に似た性質を有することが予想される。芳香環間の距離は、化合物の幾何学的パターンに影響を及ぼし得、この距離は様々な長さの脂肪族鎖を組み込むことによって変化させることができ、このような鎖は光学的に置換されてもよく、またはアミノ酸、ジカルボン酸、もしくはジアミンを含んでもよい。化合物内のモノマー間の距離及び相対的な配向は、アミド結合をさらなる原子を有するサロゲートで置き換えることによって変化させることもできる。したがって、カルボニル基をジカルボニルに置き換えると、モノマー間の距離が変化し、ジカルボニル単位が2つのカルボニル部分の反配列を取り入れる性質によって化合物の周期性が変化する。ピロメリット酸無水物は、化合物の立体構造及び物理的性質を変えることができる単純なアミド結合に対するさらなる別の選択肢に相当する。固相有機化学の最新の方法(E. Atherton and R. C.Sheppard,Solid Phase Peptide Synthesis A Practical Approach IRL Press Oxford 1989)により、現在は、5,000ダルトンに近い分子量のホモ分散(homodisperse)化合物を合成することができる。他の置換パターンも同様に有効である。
式(I)の化合物及びその塩を調製する様々な方法の実施形態を提供する。変数が具体的に挙げられていない場合、この変数は、特記または文脈による指示がある場合を除き、本明細書に記載の任意の選択肢であり得る。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法は、添付の例示的かつ非限定的な請求項に記載の通りである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製するプロセスまたは方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、式(II)の化合物
Figure 2023502123000041
式(II)
を式(III)の化合物
Figure 2023502123000042
式(III)
に、好適な条件下で接触させて、以下の構造:
Figure 2023502123000043
式(I)を有する化合物を形成することを含み、
式中、
A、B、及びEが、各々独立して、NまたはCRであり、
X及びYが、各々独立して、O、S、またはNRであり、
が、H、OH、NH、NO、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、分枝状もしくは非分枝状アルキルアルコール、ハロ、分枝状もしくは非分枝状のアルキル、アミド、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、アクリルスルホニル、亜硝酸、またはアルキルスルファニルであり、
、R、R、R、R、及びRが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、接触が反応させることである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、接触は、縮合させることである。いくつかの実施形態では、接触は、カップリングさせることである。いくつかの実施形態では、接触は、環化することである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Aが、NまたはCRである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Aは、Nである。いくつかの実施形態では、Aは、CRである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Bが、NまたはCRである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Bは、Nである。いくつかの実施形態では、Bは、CRである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Eが、NまたはCRである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Eは、Nである。いくつかの実施形態では、Eは、CRである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Xが、O、S、またはNRである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Xは、Oである。いくつかの実施形態では、Xは、Sである。いくつかの実施形態では、Xは、NRである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Yが、O、S、またはNRである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Yは、Oである。いくつかの実施形態では、Yは、Sである。いくつかの実施形態では、Yは、NRである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、式中、Rが、H、OH、NH、NO、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、分枝状もしくは非分枝状アルキルアルコール、ハロ、分枝状もしくは非分枝状のアルキル、アミド、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、アクリルスルホニル、亜硝酸、またはアルキルスルファニルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、OHである。いくつかの実施形態では、Rは、NHである。いくつかの実施形態では、Rは、-NOである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換された炭素環である。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたアリール基である。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたヘテロアリール基である。いくつかの実施形態では、Rは、分枝状または非分枝状のアルキルアルコールである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロである。いくつかの実施形態では、Rは、分枝状または非分枝状のアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、アミドである。いくつかの実施形態では、Rは、シアノである。いくつかの実施形態では、Rは、アルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、アルキルスルホニルである。いくつかの実施形態において、Rは、亜硝酸である。いくつかの実施形態において、Rは、アルキルスルファニルである。
いくつかの実施形態では、Rは、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、R及びRは、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R及びRは、共に、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、R及びRは、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルまたは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R及びRは、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R及びRは、共に、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法はさらに、
Figure 2023502123000044
式(II)の化合物を
Figure 2023502123000045
式(III)の化合物とカップリングさせて、
Figure 2023502123000046
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を形成することを含む。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、カップリングが、式(II)及び式(III)の化合物を少なくとも約5分間反応させることを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、反応は、反応物を少なくとも約40℃の温度で少なくとも約1、2、3、4、または5分間加熱することを含む。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法はさらに、式(II)の化合物と式(III)の化合物との反応物をクエンチして、
Figure 2023502123000047
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含むスラリーを形成することを含む。いくつかの実施形態では、クエンチは、式(II)の化合物と式(III)の化合物との反応物を冷却する、及び/またはこれに水を加えて反応物をクエンチして、スラリーを形成することを含む。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法はさらに、
Figure 2023502123000048
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を単離することを含む。いくつかの実施形態では、単離は、スラリーを濾過、洗浄、及び/または乾燥して、
Figure 2023502123000049
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を得ることを含む。
いくつかの実施形態では、単離は、スラリーを濾過して、
Figure 2023502123000050
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を得ることを含む。いくつかの実施形態では、単離は、スラリーを洗浄して、
Figure 2023502123000051
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を得ることを含む。いくつかの実施形態では、単離は、スラリーを乾燥して、
Figure 2023502123000052
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を得ることを含む。いくつかの実施形態では、単離は、スラリーを濾過及び乾燥して、
Figure 2023502123000053
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を得ることを含む。いくつかの実施形態では、単離は、スラリーを濾過及び洗浄して、
Figure 2023502123000054
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を得ることを含む。いくつかの実施形態では、単離は、スラリーを洗浄及び乾燥して、
Figure 2023502123000055
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を得ることを含む。いくつかの実施形態では、単離は、スラリーを濾過、洗浄、及び乾燥して、
Figure 2023502123000056
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を得ることを含む。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法は、
Figure 2023502123000057
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を得るために洗浄することを含み、ここで、洗浄は、水及び/または有機溶剤で洗浄することを含む。いくつかの実施形態では、洗浄は、溶媒で洗浄して、不純物(例えば、式(II)の化合物または式(III)の化合物の未反応物または過剰物、カップリング試薬及び/または添加剤に由来する副生成物、ならびにこれらの任意の組合せ)を除去することを含む。いくつかの実施形態では、洗浄は、水で洗浄することを含む。いくつかの実施形態では、洗浄は、有機溶媒で洗浄することを含む。いくつかの実施形態では、洗浄は、水及び有機溶媒で洗浄することを含む。いくつかの実施形態では、洗浄は、水で洗浄することを含まない。いくつかの実施形態では、洗浄は、有機溶媒で洗浄することを含まない。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、以下ステップ:
(a)カップリング試薬及び任意選択で添加剤を第1の有機溶媒中の
Figure 2023502123000058
式(II)の化合物の溶液に加えて混合物を形成し、混合物を少なくとも約5分間撹拌することと、
(b)ステップ(a)の混合物を
Figure 2023502123000059
式(III)の化合物と共に撹拌することと、
(c)ステップ(b)の混合物を少なくとも約40℃の温度に加熱し、混合物をその温度下で撹拌することと、
(d)ステップ(c)の混合物を冷却し、混合物に水を加えてスラリーを形成することと、
(e)ステップ(d)のスラリーを撹拌することと、
(f)ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を得ることと、
(g)ステップ(f)の固体を水及び/または第2の有機溶媒で洗浄することと、
(h)ステップ(g)の固体を真空下で少なくとも約30℃の温度で乾燥して、
Figure 2023502123000060
式(I)の化合物を形成することとを含み、式中、変数が本明細書に定義される通りである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、カップリング試薬がカルボジイミドである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、カルボジイミドは、DCC、DIC、またはEDC塩酸塩である。いくつかの実施形態において、カルボジイミドは、DCCである。いくつかの実施形態において、カルボジイミドは、DICである。いくつかの実施形態では、カップリング試薬は、EDC塩酸塩である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、添加剤が、HOBt、HOAt、またはエチルシアノヒドロキシイミノアセテートである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、添加剤は、HOBtである。いくつかの実施形態では、添加剤は、HOAtである。いくつかの実施形態では、添加剤は、エチルシアノヒドロキシイミノアセテートである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、第1の有機溶媒が極性有機溶媒である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、極性有機溶媒は、極性非プロトン性有機溶媒である。いくつかの実施形態では、極性非プロトン性有機溶媒は、ジメチルホルムアミドまたはジエチルホルムアミドである。いくつかの実施形態では、極性非プロトン性有機溶媒は、ジエチルホルムアミドである。いくつかの実施形態では、極性非プロトン性有機溶媒は、ジメチルホルムアミドである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、カップリング試薬の量が、式(II)の化合物の量に対するモル比で少なくとも約1.0当量である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、カップリング試薬の量は、式(II)の化合物の量に対するモル比で約1.2当量である。いくつかの実施形態では、添加剤の量は、式(II)の化合物の量に対するモル比で少なくとも約1.0当量である。いくつかの実施形態では、添加剤の量は、式(II)の化合物の量に対するモル比で約1.0当量である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、第1の有機溶媒中の式(II)の化合物の濃度が、少なくとも約0.1mol/Lである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、第1の有機溶媒中の式(II)の化合物の濃度は、約0.8mol/Lである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、ステップ(a)において、混合物が少なくとも約5分間撹拌される、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ステップ(a)において、混合物は約1時間撹拌される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、式(III)の化合物の量が、式(II)の化合物の量に対するモル比で少なくとも約1.0当量である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(III)の化合物の量は、式(II)の化合物の量に対するモル比で約1.2当量である。
いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、混合物は少なくとも5分間撹拌される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、混合物は少なくとも約1時間撹拌される。
いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、温度は少なくとも約60℃である。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、温度は少なくとも約75℃である。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、温度は約95℃である。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(a)の混合物は約90℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(a)の混合物は約85℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(a)の混合物は約80℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(a)の混合物は約75℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(a)の混合物は約95℃~約100℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(a)の混合物は約95℃~約105℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(a)の混合物は約95℃~約110℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(a)の混合物は約90℃~約115℃に加熱される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法において、ステップ(c)において、混合物は、その温度で少なくとも約1、2、3、4、または5分間撹拌される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、混合物は、その温度で少なくとも約1時間撹拌される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、混合物は、その温度で約5時間撹拌される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、混合物は、その温度で約18時間撹拌される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、ステップ(d)において、混合物が約5~25℃に冷却される、方法を提供する。I.いくつかの実施形態では、ステップ(d)において、混合物は約15~20℃に冷却される。
いくつかの実施形態では、ステップ(d)において、水の第1の有機溶媒に対する体積比は少なくとも約1である。いくつかの実施形態では、ステップ(d)において、水の第1の有機溶媒に対する体積比は約2である。
いくつかの実施形態では、ステップ(e)において、混合物は約5~25℃で撹拌される。I.いくつかの実施形態では、ステップ(e)において、混合物は約15~20℃で撹拌される。
いくつかの実施形態では、ステップ(e)において、スラリーは少なくとも約5分間撹拌される。いくつかの実施形態では、ステップ(e)において、スラリーは約1時間撹拌される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物を調製する方法であって、ステップ(g)において、各洗浄サイクルにおける水の第1の有機溶媒に対する体積比が少なくとも約0.5である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ステップ(g)において、各洗浄サイクルにおける水の第1の有機溶媒に対する体積比は約0.5である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、固体が、水で少なくとも1回洗浄される、方法を提供する。いくつかの実施形態では、固体は、水で2回洗浄される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、各洗浄サイクルにおける第2の有機溶媒の第1の有機溶媒に対する体積比が少なくとも約0.5である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、各洗浄サイクルにおける第2の有機溶媒の第1の有機溶媒に対する体積比は約0.5である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、固体が、第2の有機溶媒で少なくとも1回洗浄される、方法を提供する。いくつかの実施形態では、固体は、第2の有機溶媒で2回洗浄される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、第2の有機溶媒がエーテルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、エーテルは、ジアルキルエーテルである。いくつかの実施形態では、エーテルは、メチル-tert-ブチルエーテルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、固体が約55℃で乾燥される、方法を提供する。いくつかの実施形態では、固体は、約45℃~約55℃で乾燥される。いくつかの実施形態では、固体は、約55℃~約65℃で乾燥される。いくつかの実施形態では、固体は、約50℃~約60℃で乾燥される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、以下ステップ:
(a)EDC塩酸塩及びエチルシアノヒドロキシイミノアセテートを、ジメチルホルムアミド中の
Figure 2023502123000061
式(II)の化合物の溶液に加えて混合物を形成し、混合物を少なくとも約1時間撹拌することと、
(b)ステップ(a)の混合物を
Figure 2023502123000062
式(III)の化合物と共に撹拌することと、
(c)ステップ(b)の混合物を約95℃の温度に加熱し、混合物をその温度下で少なくとも約5時間撹拌することと、
(d)ステップ(c)の混合物を約15~20℃に冷却し、水を加えてスラリーを形成することと、
(e)ステップ(d)のスラリーを約15~20℃で約1時間撹拌することと、
(f)ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を形成することと、
(g)ステップ(f)の固体を水及びメチル-tert-ブチルエーテルで洗浄することと、
(h)ステップ(g)の固体を真空下で約55℃で乾燥して、
Figure 2023502123000063
式(I)の化合物を形成することとを含み、式中、変数が本明細書に定義される通りである、方法も提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、ステップ(c)において、ステップ(b)の混合物が、加熱還流されるか、または還流付近で加熱される、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(b)の混合物は約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(b)の混合物は約90℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(b)の混合物は約85℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(b)の混合物は約80℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(b)の混合物は約75℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(b)の混合物は約95℃~約100℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(c)において、ステップ(b)の混合物は約95℃~約105℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)の混合物は約95℃~約110℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)の混合物は約90℃~約115℃に加熱される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法はさらに、溶媒からステップ(h)の固体を再結晶することを含む。いくつかの実施形態では、再結晶用の溶媒は、水、ジメチルホルムアミド(dimethylformadimade)、エタノール、またはメチル-tert-ブチルエーテルである。いくつかの実施形態では、再結晶用の溶媒は、エタノールである。いくつかの実施形態では、再結晶用の溶媒がエタノールまたはメチル-tert-ブチルエーテルであるとき、混合物がスラリーを形成する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、再結晶用の溶媒がエタノールであるとき、スラリーが少なくとも約50℃の温度に加熱される、方法を提供する。いくつかの実施形態では、溶媒がエタノールであるとき、スラリーは約75℃の温度に加熱される。いくつかの実施形態では、スラリーは約75℃で約15時間撹拌される。
いくつかの実施形態では、溶媒がメチル-tert-ブチルエーテルであるとき、スラリーは少なくとも約30℃の温度に加熱される。いくつかの実施形態では、溶媒がメチル-tert-ブチルエーテルであるとき、スラリーは約45℃の温度に加熱される。いくつかの実施形態では、スラリーは約45℃で約15時間撹拌される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、再結晶された固体の純度が少なくとも約95%である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、再結晶された固体の純度は、少なくとも約99%である。いくつかの実施形態では、再結晶された固体の純度は、約99.5%である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、再結晶された固体の色が白色~オフホワイト色である、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、固体が約55℃で乾燥される、方法を提供する。いくつかの実施形態では、固体は、約45℃~約55℃で乾燥される。いくつかの実施形態では、固体は、約55℃~約65℃で乾燥される。いくつかの実施形態では、固体は、約50℃~約60℃で乾燥される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法において、XはOである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法において、YはOである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法において、調製または生成される化合物は、
Figure 2023502123000064
式(VI)、
Figure 2023502123000065
式(VII)、
Figure 2023502123000066
式(VIII)、または
Figure 2023502123000067
式(IX)の式を有し、式中、変数は請求項1に定義される通りである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法において、化合物は、
Figure 2023502123000068
式(VI)の式を有し、式中、変数は請求項1に定義される通りである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法において、生成される化合物は、
Figure 2023502123000069
式(VII)の式を有し、式中、変数は請求項1に定義される通りである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法において、生成される化合物は、
Figure 2023502123000070
式(VIII)の式を有し、式中、変数は請求項1に定義される通りである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法において、生成される化合物は、
Figure 2023502123000071
式(IX)の式を有し、式中、変数は請求項1に定義される通りである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRが、各々独立して、Hまたは任意選択で置換されたC~Cアルキルである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、RまたはRのいずれかがHである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、
Figure 2023502123000072
式(X)の式を有し、式中、変数が請求項1に定義される通りである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、
Figure 2023502123000073
式(XI)の式を有し、変数は請求項1に定義される通りである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRが、各々独立して、Hまたは任意選択で置換されたC~Cアルキルである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRの両方が、任意選択で置換されたC~Cアルキルである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRの両方が、メチルまたはエチルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRの両方がメチルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRの両方がエチルである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、
Figure 2023502123000074
式(XII)の式を有し、式中、Rが請求項1で定義される通りである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、RまたはRのいずれかがHである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRが、共に、任意選択で置換された5員、6員、または7員のシクロアルキルまたはシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩を調製する方法であって、Rが、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、または任意選択で置換されたヘテロアリール基である、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、任意選択で置換されたアリール基または任意選択で置換されたヘテロアリール基である、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、任意選択で置換されたヘテロアリール基である、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、任意選択で置換された窒素含有ヘテロアリール基である、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、
Figure 2023502123000075
である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R
Figure 2023502123000076
である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R
Figure 2023502123000077
である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R
Figure 2023502123000078
である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R
Figure 2023502123000079
である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R
Figure 2023502123000080
である、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、式(I)の化合物が
Figure 2023502123000081
である、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000082
の構造を有する化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、以下ステップ:
(a)EDC塩酸塩及びエチルシアノヒドロキシイミノアセテートをジメチルホルムアミド中の
Figure 2023502123000083
の溶液に加えて混合物を形成し、混合物を少なくとも約1時間撹拌することと、
(b)ステップ(a)の混合物を
Figure 2023502123000084
と共に約1時間撹拌することと、
(c)ステップ(b)の混合物を約95℃の温度に加熱し、混合物をその温度下で少なくとも約5時間撹拌することと、
(d)ステップ(c)の混合物を約15~20℃に冷却し、混合物に水を加えてスラリーを形成することと、
(e)ステップ(d)のスラリーを約15~20℃で約1時間撹拌することと、
(f)ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を形成することと、
(g)ステップ(f)の固体を水及びメチル-tert-ブチルエーテルで洗浄することと、
(h)ステップ(g)の固体を真空下で少なくとも約55℃で乾燥して、
Figure 2023502123000085
を形成することとを含む、方法も提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、
Figure 2023502123000086
式(V)を好適な条件下でRC=Oに接触させることによって、
Figure 2023502123000087
式(II)の化合物を調製する方法をさらに含み、式中、変数が本明細書に定義される通りである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、接触は、反応させることである。いくつかの実施形態では、接触は、縮合させることである。いくつかの実施形態では、接触は、カップリングさせることである。いくつかの実施形態では、接触は、環化することである。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000088
式(II)の化合物を調製する方法であって、以下ステップ:
(a)RC=Oの化合物中の
Figure 2023502123000089
式(V)の化合物の溶液にピロリジンを加えて、混合物を形成することと、
(b)ステップ(a)の混合物を加熱還流し、還流混合物をその温度下で約19.5時間撹拌し、混合物を約15~20℃に冷却し、混合物に水を添加することと、
(c)ステップ(b)の混合物のpHを、HClで約2に調整することと、
(d)ステップ(c)の混合物をn-ヘプタンと共に撹拌してスラリーを形成し、スラリーを約15~20℃で約1時間撹拌し、スラリーを濾過して固体を形成することと、
(e)ステップ(d)の固体を水及びn-ヘプタンで洗浄することと、
(g)ステップ(e)の固体を真空下で約50℃で乾燥して、
Figure 2023502123000090
式(II)の化合物を形成することとを含み、式中、
A、B、及びEが、各々独立して、NまたはCRであり、
X及びYが、各々独立して、O、S、またはNRであり、
、R、R、及びRが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC1~C6アルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法も提供する。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物が、RC=Oの化合物の沸点またはその付近で加熱還流される、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約90℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約85℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約80℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約75℃~約95℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約95℃~約100℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約95℃~約105℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約95℃~約110℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約90℃~約115℃に加熱される。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Aが、NまたはCRである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Aは、Nである。いくつかの実施形態では、Aは、CRである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Bが、NまたはCRである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Bは、Nである。いくつかの実施形態では、Bは、CRである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Eが、NまたはCRである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Eは、Nである。いくつかの実施形態では、Eは、CRである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Xが、O、S、またはNRである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Xは、Oである。いくつかの実施形態では、Xは、Sである。いくつかの実施形態では、Xは、NRである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Yが、O、S、またはNRである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Yは、Oである。いくつかの実施形態では、Yは、Sである。いくつかの実施形態では、Yは、NRである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、Rが、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC~Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、R及びRは、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R及びRは、共に、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキル、または任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、R及びRは、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R及びRは、共に、任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、式RCNの化合物を水酸化アンモニウムに接触することによって
Figure 2023502123000091
式(III)の化合物を調製する方法をさらに含み、式中、Rが、H、OH、NH、NO、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、分枝状もしくは非分枝状のアルキルアルコール、ハロ、分枝状もしくは非分枝状のアルキル、アミド、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、アクリルスルホニル、亜硝酸、またはアルキルスルファニルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、接触は、反応させることである。いくつかの実施形態では、接触は、縮合させることである。いくつかの実施形態では、接触は、カップリングさせることである。いくつかの実施形態では、接触は、環化することである。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000092
式(III)の化合物を調製する方法であって、以下ステップ:
(a)アルコール中のRCNの化合物の溶液にヒドロキシルアミンを加えて、混合物を形成することと、
(b)ステップ(a)の混合物を約75℃の温度に加熱し、混合物をその温度下で約4時間撹拌してスラリーを形成することと、
(c)ステップ(b)のスラリーを周囲温度に冷却し、周囲温度下で約16時間撹拌することと、
(d)ステップ(c)のスラリーを濾過して固体を形成することと、
(e)ステップ(d)の固体をアルコールで洗浄し、洗浄された固体を真空下で約50℃で乾燥して、
Figure 2023502123000093
式(III)の化合物を形成することとを含み、式中、Rが本明細書に定義される通りである、方法も提供する。
いくつかの実施形態では、式(III)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、式中、Rが、H、OH、NH、NO、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、分枝状もしくは非分枝状のアルキルアルコール、ハロ、分枝状もしくは非分枝状のアルキル、アミド、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、アクリルスルホニル、亜硝酸、またはアルキルスルファニルである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、RはOHである。いくつかの実施形態では、Rは、-NHである。いくつかの実施形態では、Rは、-NOである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換された炭素環である。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたアリール基である。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたヘテロアリール基である。いくつかの実施形態では、Rは、分枝状または非分枝状のアルキルアルコールである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロである。いくつかの実施形態では、Rは、分枝状または非分枝状のアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、アミドである。いくつかの実施形態では、Rは、シアノである。いくつかの実施形態では、Rは、アルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、アルキルスルホニルである。いくつかの実施形態において、Rは、亜硝酸である。いくつかの実施形態において、Rは、アルキルスルファニルである。
いくつかの実施形態では、式(III)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、アルコールが、任意選択で置換されたC1~C6アルキルアルコールである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、アルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、またはブタノールである。いくつかの実施形態では、アルコールは、エタノールである。いくつかの実施形態では、アルコールは、メタノールである。いくつかの実施形態では、アルコールは、プロパノールである。いくつかの実施形態では、アルコールは、ブタノールである。
いくつかの実施形態では、式(III)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、ヒドロキシルアミンがヒドロキシルアミン塩酸塩である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(III)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、ヒドロキシルアミンがヒドロキシルアミン塩酸塩であるとき、有機塩基が加えられる、方法を提供する。いくつかの実施形態では、有機塩基は、ジイソプロピルエチルアミンである。いくつかの実施形態では、有機塩基の量は、ヒドロキシルアミン塩酸塩の量に対するモル比で少なくとも約1.5当量である。
いくつかの実施形態では、式(III)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、ステップ(a)において、ヒドロキシルアミンの量が、RCNの量に対するモル比で少なくとも約1.5当量である、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式(III)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物が、アルコールの沸点またはその付近で加熱還流される、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ステップ(a)の混合物は約75℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約70℃~約75℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約65℃~約75℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約60℃~約75℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約75℃~約75℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約75℃~約80℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約75℃~約85℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約75℃~約90℃に加熱される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)において、ステップ(a)の混合物は約90℃~約95℃に加熱される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、
Figure 2023502123000094
式(II)の化合物を、添加剤を伴うかまたは伴わないカップリング試薬と接触させて、
Figure 2023502123000095
式(XIII)の構造を有する中間体を形成し、式中、Rが、任意選択で置換されたC1-C6アルキルであり、R、R、R、R、R、及びRが、本明細書に定義する通りである、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物は、添加剤を伴うかまたは伴わないカップリング試薬と反応して、式(XIII)の中間体を形成する。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物は、添加剤を伴うかまたは伴わないカップリング試薬とカップリングして、式(XIII)の中間体を形成する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、式(XIII)の中間体が、
Figure 2023502123000096
式(XIV)の構造を有する化合物である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(XIII)の中間体は、
Figure 2023502123000097
式(XIV-I)、
Figure 2023502123000098
式(XIV-II)、
Figure 2023502123000099
式(XIV-III)、または
Figure 2023502123000100
式(XIV-IV)の構造を有する化合物である。いくつかの実施形態では、式(XIII)の中間体は、
Figure 2023502123000101
式(XIV-I)の構造を有する化合物である。いくつかの実施形態では、式(XIII)の中間体は、
Figure 2023502123000102
式(XIV-V)の構造を有する化合物である。いくつかの実施形態では、式(XIII)の中間体は、
Figure 2023502123000103
式(XIV-VI)の構造を有する化合物である。いくつかの実施形態では、式(XIII)の中間体は、
Figure 2023502123000104
の構造を有する化合物である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、
Figure 2023502123000105
式(XIII)の構造を有する中間体が、
Figure 2023502123000106
式(III)の化合物にさらに接触して、
Figure 2023502123000107
式(XVI)の構造を有する中間体を形成する、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(XIII)の中間体は、式(III)の化合物とさらに反応して、式(XVI)の中間体を形成する。いくつかの実施形態では、式(XIII)の中間体は、式(III)の化合物とさらにカップリングして、式(XVI)の中間体を形成する。
いくつかの実施形態では、式(XVI)の中間体は、
Figure 2023502123000108
式(XVII)、
Figure 2023502123000109
式(XVIII)、
Figure 2023502123000110
式(XIX)、または
Figure 2023502123000111
式(XX)の構造を有する化合物である。いくつかの実施形態では、式(XVI)の中間体は、
Figure 2023502123000112
式(XVII)の構造を有する化合物である。いくつかの実施形態では、式(XVI)の中間体は、
Figure 2023502123000113
式(XVII-I)の構造を有する化合物である。いくつかの実施形態では、式(XVI)の中間体は、
Figure 2023502123000114
式(XVII-II)の構造を有する化合物である。いくつかの実施形態では、式(XVI)の中間体は、
Figure 2023502123000115
の構造を有する化合物である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、
Figure 2023502123000116
式(XVI)の構造を有する中間体が、熱脱水環化条件下で
Figure 2023502123000117
式(I)の化合物をさらに形成する、方法を提供する。いくつかの実施形態では、式(XVI)の中間体は、熱脱水環化条件下でさらに縮合して、式(I)の化合物を形成する。いくつかの実施形態では、式(XVI)の中間体は、熱脱水環化条件下でさらに環化して、式(I)の化合物を形成する。いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000118
式(I)の化合物は、
Figure 2023502123000119
である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法から単離される
Figure 2023502123000120
式(XIII)の化合物またはその医薬的に許容される塩も提供する。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000121
式(XIII)の1つ以上の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む組成物も提供する。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000122
式(XIII)の1つ以上の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む溶液も提供する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法から単離される
Figure 2023502123000123
式(XVI)の化合物またはその医薬的に許容される塩も提供する。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000124
式(XVI)の1つ以上の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む組成物も提供する。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023502123000125
式(XVI)の1つ以上の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む溶液も提供する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物を形成する方法であって、
Figure 2023502123000126
式(XVI)の構造を有する化合物を熱脱水環化条件下で反応させて、
Figure 2023502123000127
式Iの化合物を形成することを含む、方法も提供する。
いくつかの実施形態では、構造
Figure 2023502123000128
を有する化合物の結晶形態を提供する。いくつかの実施形態では、結晶形態は、形態Iである。いくつかの実施形態では、結晶形態Iは、約8.9±0.5度2θ、約9.4±0.5度2θ、15.7±0.5度2θ、約17.7±0.5度2θ、約18.9±0.5度2θ、24.3±0.5度2θ、約26.0±0.5度2θ、及び約26.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶形態Iは、図6に示される1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶形態Iは、表14に示される1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、約10.0±0.5度オングストローム、約9.4±0.5度オングストローム、約5.6±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約4.7±0.5度オングストローム、約3.7±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、及び約3.3±0.5度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項142に記載の結晶形態I。
本明細書に記載の化合物は、ある特定の原子の周りの特定の立体化学(例えば、シスまたはトランス)で示される場合があるが、化合物は逆の方向またはラセミ混合物で作製することもできる。このような異性体またはラセミ混合物は、本開示に包含される。加えて、化合物がまとめて表に示されているが、任意の化合物またはその医薬的に許容される塩を表から選択し、本明細書で提供する実施形態で使用することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の任意の化合物またはその医薬的塩を含む医薬組成物を提供する。
本明細書に記載の化合物は、本明細書及び実施例に記載の方法に従って作製することができる。本明細書に記載の方法は、所望され本明細書に記載された化合物に基づいて適合させることができる。いくつかの実施形態では、この方法は、本明細書に記載される1つ以上の化合物を作製するために使用することができ、当業者にはどの化合物が本明細書に記載の方法に従って作製され得るかは明らかであろう。
条件及び温度は、本明細書に記載の例に示されるように、変化させることができる。これらのスキームは非限定的な合成スキームであり、本明細書を読んでいる当業者には明らかであろうように、合成経路は変更することができる。また、化合物は実施例に記載のスキームに従って調製することもできる。
化合物は、S受容体を調節するために使用することができる。したがって、いくつかの実施形態では、化合物は、S受容体調節化合物と称されることがある。
上記の表及び実施例の項の化合物は、ある特定の原子の周りの特定の立体化学(例えば、シスまたはトランス)で示される場合があるが、化合物は逆の方向またはラセミ混合物で作製することもできる。
いくつかの実施形態では、本実施形態は、本明細書に記載の任意の化合物またはその医薬的塩を含む医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、化合物は、実施例に記載のスキームに従って作製される。これらのスキームは、本明細書に記載の化合物及び組成物を調製するために使用することができる。条件及び温度を変化させてもよく、または、合成する化合物に基づいて容易に明らかである変更を加えて、本明細書に記載の例に従って合成を実施してもよい。
条件及び温度は、本明細書に記載の例に示されるように、変化させることができる。これらのスキームは非限定的な合成スキームであり、本明細書を読んでいる当業者には明らかであろうように、合成経路は変更することができる。
本開示は、以下の非限定的な実施形態も提供する。
本明細書に開示する実施形態をより効率的に理解するために、以下に例を示す。これらの例は、例示目的に過ぎないものであり、いかなる形であっても実施形態を限定するものとして解釈すべきではないことを理解されたい。
以下の例は、本明細書に記載の方法の例示であり、限定ではない。本明細書に開示する治療、合成、及び他の実施形態で通常遭遇する様々な条件及びパラメーターに対する他の好適な変更及び適応は、実施形態の趣旨及び範囲内にある。
以下の実施形態を提供する。
1.式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、前記方法が、
Figure 2023502123000129
式(II)の化合物を好適な条件下で
Figure 2023502123000130
式(III)の化合物に接触させて、
Figure 2023502123000131
前記式(I)を有する化合物を生成することを含み、
式中、
A、B、及びEが、各々独立して、NまたはCRであり、
X及びYが、各々独立して、O、S、またはNRであり、
が、H、OH、NH、NO、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、分枝状もしくは非分枝状のアルキルアルコール、ハロ、分枝状もしくは非分枝状のアルキル、アミド、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、アクリルスルホニル、亜硝酸、またはアルキルスルファニルであり、
、R、R、R、R、及びRが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、前記方法。
2.前記方法が、
Figure 2023502123000132
前記式(II)の化合物を
Figure 2023502123000133
式(III)の化合物とカップリングさせて、
Figure 2023502123000134
前記式(I)の化合物を生成することをさらに含む、実施形態1に記載の方法。
3.前記カップリングが、前記式(II)及び式(III)の化合物を、前記式(II)及び式(III)の化合物を含む溶液に対するカップリング試薬及び任意選択で添加剤に接触させることを含む、実施形態2に記載の方法。
4.前記カップリングが、前記式(II)及び式(III)の化合物を少なくとも約5分間反応させることを含む、実施形態2または3に記載の方法。
5.前記反応が、前記反応物を少なくとも約40℃の温度まで少なくとも約1、2、3、4、または5分間加熱することを含む、実施形態4に記載の方法。
6.前記反応物をクエンチして、
Figure 2023502123000135
前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含むスラリーを形成することをさらに含む、実施形態5に記載の方法。
7.前記クエンチが、前記反応物をクエンチしてスラリーを形成するために、前記反応物を冷却する及び/または前記反応物に水を加えることを含む、実施形態6に記載の方法。
8.
Figure 2023502123000136
前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を単離することをさらに含む、実施形態6または7に記載の方法。
9.
Figure 2023502123000137
前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の前記単離が、前記スラリーを濾過、洗浄、及び/または乾燥して、
Figure 2023502123000138
前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を得ることを含む、実施形態8に記載の方法。
10.前記スラリーが濾過されて、
Figure 2023502123000139
前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が得られる、実施形態9に記載の方法。
11.
Figure 2023502123000140
前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、水及び/または有機溶媒で洗浄される、実施形態10に記載の方法。
12.前記スラリーまたは
Figure 2023502123000141
前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が乾燥される、実施形態9、10、または11に記載の方法。
13.前記方法が、以下ステップ:
(a)カップリング試薬及び任意選択で添加剤を第1の有機溶媒中の
Figure 2023502123000142
式(II)の化合物の溶液に加えて混合物を形成し、前記混合物を少なくとも約5分間撹拌することと、
(b)前記ステップ(a)の混合物を
Figure 2023502123000143
式(III)の化合物と共に撹拌することと、
(c)前記ステップ(b)の混合物を少なくとも約40℃の温度に加熱し、前記混合物を前記温度下で撹拌することと、
(d)前記ステップ(c)の混合物を冷却し、前記混合物に水を加えてスラリーを形成することと、
(e)前記ステップ(d)のスラリーを撹拌することと、
(f)前記ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を得ることと、
(g)前記ステップ(f)の固体を水及び/または第2の有機溶媒で洗浄することと、
(h)前記ステップ(g)の固体を真空下で少なくとも約30℃の温度で乾燥して、
Figure 2023502123000144
前記式(I)の化合物を形成することとを含み、式中、前記変数が実施形態1に定義される通りである、実施形態1に記載の方法。
14.前記カップリング試薬がカルボジイミドである、実施形態13に記載の方法。
15.前記カルボジイミドがDCC、DIC、またはEDC塩酸塩である、実施形態14に記載の方法。
16.前記カップリング試薬がEDC塩酸塩である、実施形態13に記載の方法。
17.前記添加剤が、HOBt、HOAt、またはエチルシアノヒドロキシイミノアセテートである、実施形態13~16のいずれか1つに記載の方法。
18.前記添加剤がエチルシアノヒドロキシイミノアセテートである、実施形態13~16のいずれか1つに記載の方法。
19.前記第1の有機溶媒が極性有機溶媒である、実施形態13~18のいずれか1つに記載の方法。
20.前記極性有機溶媒が極性非プロトン性有機溶媒である、実施形態19に記載の方法。
21.前記極性非プロトン性有機溶媒が、ジメチルホルムアミドまたはジエチルホルムアミドである、実施形態20に記載の方法。
22.前記極性非プロトン性溶媒がジメチルホルムアミドである、実施形態20に記載の方法。
23.前記カップリング試薬の量が、前記式(II)の化合物の量に対するモル比で少なくとも約1.0当量である、実施形態13~22のいずれか1つに記載の方法。
24.前記カップリング試薬の量が、前記式(II)の化合物の量に対するモル比で約1.2当量である、実施形態13~22のいずれか1つに記載の方法。
25.前記添加剤の量が、前記式(II)の化合物の量に対するモル比で少なくとも約1.0当量である、実施形態13~24のいずれか1つに記載の方法。
26.前記添加剤の量が、前記式(II)の化合物の量に対するモル比で約1.0当量である、実施形態13~24のいずれか1つに記載の方法。
27.前記第1の有機溶媒中の前記式(II)の化合物の濃度が少なくとも約0.1mol/Lである、実施形態13~26のいずれか1つに記載の方法。
28.前記第1の有機溶媒中の前記式(II)の化合物の濃度が約0.8mol/Lである、実施形態13~26のいずれか1つに記載の方法。
29.前記ステップ(a)において、前記混合物が少なくとも約5分間撹拌される、実施形態13~28のいずれか1つに記載の方法。
30.前記ステップ(a)において、前記混合物が約1時間撹拌される、実施形態13~28のいずれか1つに記載の方法。
31.前記式(III)の化合物の量が、前記式(II)の化合物の量に対するモル比で少なくとも約1.0当量である、実施形態13~30のいずれか1つに記載の方法。
32.前記式(III)の化合物の量が、前記式(II)の化合物の量に対するモル比で約1.2当量である、実施形態13~30のいずれか1つに記載の方法。
33.前記ステップ(b)において、前記混合物が少なくとも5分間撹拌される、実施形態13~32のいずれか1つに記載の方法。
34.前記ステップ(b)において、前記混合物が少なくとも約1時間撹拌される、実施形態13~32のいずれか1つに記載の方法。
35.前記ステップ(c)において、前記温度が少なくとも約60℃である、実施形態13~34のいずれか1つに記載の方法。
36.前記ステップ(c)において、前記温度が少なくとも約75℃である、実施形態13~34のいずれか1つに記載の方法。
37.前記ステップ(c)において、前記温度が約95℃である、実施形態13~34のいずれか1つに記載の方法。
38.前記ステップ(c)において、前記混合物が前記温度で少なくとも約1、2、3、4、または5分間撹拌される、実施形態13~37のいずれか1つに記載の方法。
39.前記ステップ(c)において、前記混合物が前記温度で少なくとも約1時間撹拌される、実施形態13~37のいずれか1つに記載の方法。
40.前記ステップ(c)において、前記混合物が前記温度で約5時間撹拌される、実施形態13~37のいずれか1つに記載の方法。
41.前記ステップ(c)において、前記混合物が前記温度で約18時間撹拌される、実施形態13~37のいずれか1つに記載の方法。
42.前記ステップ(d)において、前記混合物が約5~25℃に冷却される、実施形態13~41のいずれか1つに記載の方法。
43.前記ステップ(d)において、前記混合物が約15~20℃に冷却される、実施形態13~41のいずれか1つに記載の方法。
44.前記ステップ(d)において、水の前記第1の有機溶媒に対する体積比が少なくとも約1である、実施形態13~43のいずれか1つに記載の方法。
45.前記ステップ(d)において、水の前記第1の有機溶媒に対する体積比が約2である、実施形態13~43のいずれか1つに記載の方法。
46.前記ステップ(e)において、前記混合物が約5~25℃で撹拌される、実施形態13~45のいずれか1つに記載の方法。
47.前記ステップ(e)において、前記混合物が約15~20℃で撹拌される、実施形態13~45のいずれか1つに記載の方法。
48.前記ステップ(e)において、前記スラリーが少なくとも約5分間撹拌される、実施形態13~47のいずれか1つに記載の方法。
49.前記ステップ(e)において、前記スラリーが約1時間撹拌される、実施形態13~47のいずれか1つに記載の方法。
50.前記ステップ(g)において、各洗浄サイクルにおける水の前記第1の有機溶媒に対する体積比が少なくとも約0.5である、実施形態13~49のいずれか1つに記載の方法。
51.前記ステップ(g)において、各洗浄サイクルにおける水の前記第1の有機溶媒に対する体積比が約0.5である、実施形態13~49のいずれか1つに記載の方法。
52.前記固体が、水で少なくとも1回洗浄される、実施形態13~51のいずれか1つに記載の方法。
53.前記固体が、水で2回洗浄される、実施形態13~51のいずれか1つに記載の方法。
54.各洗浄サイクルにおける前記第2の有機溶媒の前記第1の有機溶媒に対する体積比が少なくとも約0.5である、実施形態13~53のいずれか1つに記載の方法。
55.各洗浄サイクルにおける前記第2の有機溶媒の前記第1の有機溶媒に対する体積比が約0.5である、実施形態13~53のいずれか1つに記載の方法。
56.前記固体が、前記第2の有機溶媒で少なくとも1回洗浄される、実施形態13~55のいずれか1つに記載の方法。
57.前記固体が、前記第2の有機溶媒で2回洗浄される、実施形態13~55のいずれか1つに記載の方法。
58.前記第2の有機溶媒がエーテルである、実施形態13~57のいずれか1つに記載の方法。
59.前記エーテルがジアルキルエーテルである、実施形態58に記載の方法。
60.前記エーテルがメチル-tert-ブチルエーテルである、実施形態58に記載の方法。
61.前記固体が約55℃で乾燥される、実施形態13~60のいずれか1つに記載の方法。
62.前記方法が、以下ステップ:
(a)EDC塩酸塩及びエチルシアノヒドロキシイミノアセテートを、ジメチルホルムアミド中の
Figure 2023502123000145
式(II)の化合物の溶液に加えて混合物を形成し、前記混合物を少なくとも約1時間撹拌することと、
(b)前記ステップ(a)の混合物を
Figure 2023502123000146
式(III)の化合物と共に撹拌することと、
(c)前記ステップ(b)の混合物を約95℃の温度に加熱し、前記混合物を前記温度下で少なくとも約5時間撹拌することと、
(d)前記ステップ(c)の混合物を約15~20℃に冷却し、水を加えてスラリーを形成することと、
(e)前記ステップ(d)のスラリーを約15~20℃で約1時間撹拌することと、
(f)前記ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を形成することと、
(g)前記ステップ(f)の固体を水及びメチル-tert-ブチルエーテルで洗浄することと、
(h)前記ステップ(g)の固体を真空下で約55℃で乾燥して、
Figure 2023502123000147
前記式(I)の化合物を形成することとを含み、式中、前記変数が実施形態1に定義される通りである、実施形態1に記載の方法。
63.前記ステップ(h)の固体を溶媒から再結晶することをさらに含む、実施形態13~62のいずれか1つに記載の方法。
64.前記溶媒が、水、ジメチルホルムアミド、エタノール、またはメチル-tert-ブチルエーテルである、実施形態63に記載の方法。
65.前記溶媒がエタノールである、実施形態63に記載の方法。
66.前記溶媒がエタノールまたはメチル-tert-ブチルエーテルであるとき、前記混合物がスラリーを形成する、実施形態63に記載の方法。
67.前記溶媒がエタノールであるとき、前記スラリーが少なくとも約50℃の温度に加熱される、実施形態66に記載の方法。
68.前記溶媒がエタノールであるとき、前記スラリーが約75℃の温度に加熱される、実施形態66に記載の方法。
69.前記スラリーが約75℃で約15時間撹拌される、実施形態68に記載の方法。
70.前記溶媒がメチル-tert-ブチルエーテルであるとき、前記スラリーが少なくとも約30℃の温度に加熱される、実施形態66に記載の方法。
71.前記溶媒がメチル-tert-ブチルエーテルであるとき、前記スラリーが約45℃の温度に加熱される、実施形態66に記載の方法。
72.前記スラリーが約45℃で約15時間撹拌される、実施形態71に記載の方法。
73.前記再結晶された固体の純度が少なくとも約95%である、実施形態63~72のいずれか1つに記載の方法。
74.前記再結晶された固体の純度が少なくとも約99%である、実施形態63~72のいずれか1つに記載の方法。
75.前記再結晶された固体の純度が約99.5%である、実施形態63~72のいずれか1つに記載の方法。
76.前記再結晶された固体の色が白色~オフホワイト色である、実施形態63~75のいずれか1つに記載の方法。
77.XがOである、実施形態1~76のいずれか1つに記載の方法。
78.YがOである、実施形態1~77のいずれか1つに記載の方法。
79.前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、
Figure 2023502123000148
式(VI)、
Figure 2023502123000149
式(VII)、
Figure 2023502123000150
式(VIII)、または
Figure 2023502123000151
式(IX)の式を有し、式中、前記変数が実施形態1に定義される通りである、実施形態1~78のいずれか1つに記載の方法。
80.前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、
Figure 2023502123000152
式(VI)の式を有し、式中、前記変数が実施形態1に定義される通りである、実施形態1~78のいずれか1つに記載の方法。
81.R及びRが、各々独立して、Hまたは任意選択で置換されたC~Cアルキルである、実施形態1~80のいずれか1つに記載の方法。
82.RまたはRのいずれかがHである、実施形態1~80のいずれか1つに記載の方法。
83.前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、
Figure 2023502123000153
式(X)の式を有し、式中、前記変数が実施形態1に定義される通りである、実施形態1~80のいずれか1つに記載の方法。
84.前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、
Figure 2023502123000154
式(XI)の式を有し、式中、前記変数が実施形態1に定義される通りである、実施形態83に記載の方法。
85.R及びRが、各々独立して、Hまたは任意選択で置換されたC~Cアルキルである、実施形態1~84のいずれか1つに記載の方法。
86.R及びRの両方が、任意選択で置換されたC~Cアルキルである、実施形態1~84のいずれか1つに記載の方法。
87.R及びRの両方が、メチルまたはエチルである、実施形態1~84のいずれか1つに記載の方法。
88.RまたはRのいずれかがHである、実施形態1~84のいずれか1つに記載の方法。
89.R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルまたは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、実施形態1~84のいずれか1つに記載の方法。
90.R及びRが、共に、任意選択で置換された5員、6員、または7員のシクロアルキルまたはシクロヘテロアルキルである、実施形態1~84のいずれか1つに記載の方法。
91.前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、
Figure 2023502123000155
式(XII)の構造を有し、Rが実施形態1に定義される通りである、実施形態1~84のいずれか1つに記載の方法。
92.Rが、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、または任意選択で置換されたヘテロアリール基である、実施形態1~91のいずれか1つに記載の方法。
93.Rが、任意選択で置換されたアリール基または任意選択で置換されたヘテロアリール基である、実施形態1~91のいずれか1つに記載の方法。
94.Rが、任意選択で置換されたヘテロアリール基である、実施形態1~91のいずれか1つに記載の方法。
95.Rが、任意選択で置換された窒素含有ヘテロアリール基である、実施形態1~91のいずれか1つに記載の方法。
96.Rが、
Figure 2023502123000156
である、実施形態1~91のいずれか1つに記載の方法。
97.R
Figure 2023502123000157
である、実施形態1~91のいずれか1つに記載の方法。
98.前記式(I)の化合物が
Figure 2023502123000158
である、実施形態1に記載の方法。
99.前記方法が、

Figure 2023502123000159
の化合物を好適な条件下で式
Figure 2023502123000160
の化合物に接触させて、以下の構造を有する前記化合物
Figure 2023502123000161
またはその医薬的に許容される塩を形成することを含む、実施形態1に記載の方法。
100.前記方法が以下ステップ:
(a)EDC塩酸塩及びエチルシアノヒドロキシイミノアセテートをジメチルホルムアミド中の
Figure 2023502123000162
の溶液に加えて混合物を形成し、前記混合物を少なくとも約1時間撹拌することと、
(b)前記ステップ(a)の混合物を
Figure 2023502123000163
式(III)の化合物と共に約1時間撹拌することと、
(c)前記ステップ(b)の混合物を約95℃の温度に加熱し、前記混合物を前記温度下で少なくとも約5時間撹拌することと、
(d)前記ステップ(c)の混合物を約15~20℃に冷却し、前記混合物に水を加えてスラリーを形成することと、
(e)前記ステップ(d)のスラリーを約15~20℃で約1時間撹拌することと、
(f)ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を形成することと、
(g)前記ステップ(f)の固体を水及びメチル-tert-ブチルエーテルで洗浄することと、
(h)前記ステップ(g)の固体を真空下で少なくとも約55℃で乾燥して、
Figure 2023502123000164
を形成することとを含む、実施形態99に記載の方法。
101.
Figure 2023502123000165
式(V)を好適な条件下でRC=Oに接触させることによって、
Figure 2023502123000166
式(II)の化合物を調製する方法をさらに含み、式中、
A、B、及びEが、各々独立して、NまたはCRであり、
X及びYが、各々独立して、O、S、またはNRであり、
、R、R、及びRが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC1~C6アルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、実施形態1~100のいずれか1つに記載の方法。
102.前記方法が、以下ステップ:
(a)RC=Oの化合物中の
Figure 2023502123000167
式(V)の化合物の溶液にピロリジンを加えて、混合物を形成することと、
(b)前記ステップ(a)の混合物を加熱還流し、前記混合物を前記温度下で約19.5時間撹拌し、前記混合物を約15~20℃に冷却し、前記混合物に水を添加することと、
(c)前記ステップ(b)の混合物のpHを、HClで約2に調整することと、
(d)前記ステップ(c)の混合物をn-ヘプタンと共に撹拌してスラリーを形成し、前記スラリーを約15~20℃で約1時間撹拌し、前記スラリーを濾過して固体を形成することと、
(e)前記ステップ(d)の固体を水及びn-ヘプタンで洗浄することと、
(g)前記ステップ(e)の固体を真空下で約50℃で乾燥して、
Figure 2023502123000168
前記式(II)の化合物を形成することとを含み、式中、前記変数が実施形態1に定義される通りである、実施形態101に記載の方法。
103.式RCNの化合物を水酸化アンモニウムに接触させることによって
Figure 2023502123000169
式(III)の化合物を調製する方法をさらに含み、式中、Rが、H、OH、NH、NO、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、分枝状もしくは非分枝状のアルキルアルコール、ハロ、分枝状もしくは非分枝状のアルキル、アミド、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、アクリルスルホニル、亜硝酸、またはアルキルスルファニルである、実施形態1~102のいずれか1つに記載の方法。
104.前記方法が、以下ステップ:
(a)アルコール中のRCNの化合物の溶液にヒドロキシルアミンを加えて、混合物を形成することと、
(b)前記ステップ(a)の混合物を約75℃の温度に加熱し、前記混合物を前記温度下で約4時間撹拌してスラリーを形成することと、
(c)前記ステップ(b)のスラリーを周囲温度に冷却し、前記周囲温度下で約16時間撹拌することと、
(d)前記ステップ(c)のスラリーを濾過して固体を形成することと、
(e)前記ステップ(d)の固体をアルコールで洗浄し、洗浄された前記固体を真空下で約50℃で乾燥して、
Figure 2023502123000170
式(III)の化合物を形成することとを含む、実施形態103に記載の方法。
105.前記アルコールが、任意選択で置換されたC~Cアルキルアルコールである、実施形態104に記載の方法。
106.前記アルコールが、メタノール、エタノール、プロパノール、またはブタノールである、実施形態104に記載の方法。
107.前記アルコールがエタノールである、実施形態104に記載の方法。
108.前記ヒドロキシルアミンがヒドロキシルアミン塩酸塩である、実施形態104~107のいずれか1つに記載の方法。
109.有機塩基が加えられる、実施形態108に記載の方法。
110.前記有機塩基がジイソプロピルエチルアミンである、実施形態109に記載の方法。
111.前記有機塩基の量が、ヒドロキシルアミン塩酸塩の量のモル比で少なくとも約1.5当量である、実施形態108または109に記載の方法。
112.前記ステップ(a)において、ヒドロキシルアミンの量が、RCNの量に対するモル比で少なくとも約1.5当量である、実施形態104~111のいずれか1つに記載の方法。
113.
Figure 2023502123000171

式(II)の化合物が、添加剤(addictive)を伴うかまたは伴わないカップリング試薬と接触して、
Figure 2023502123000172
式(XIII)の式を有する中間体を形成し、式中、R、R、R、Rが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、Rが任意選択で置換されたC~Cアルキルである、実施形態1~76のいずれか1つに記載の方法。
114.前記中間体が、
Figure 2023502123000173
式(XIV)の構造を有する化合物である、実施形態113に記載の方法。
115.前記中間体が、
Figure 2023502123000174
式(XIV-I)、
Figure 2023502123000175
式(XIV-II)、
Figure 2023502123000176
式(XIV-III)、または
Figure 2023502123000177
式(XIV-IV)の構造を有する化合物である、実施形態114に記載の方法。
116.前記中間体が、
Figure 2023502123000178
式(XIV-I)の構造を有する化合物である、実施形態114に記載の方法。
117.前記中間体が、
Figure 2023502123000179
式(XIV-V)の構造を有する化合物である、実施形態114に記載の方法。
118.前記中間体が、
Figure 2023502123000180
式(XIV-VI)の構造を有する化合物である、実施形態114に記載の方法。
119.前記中間体が、
Figure 2023502123000181
の構造を有する化合物である、実施形態114に記載の方法。
120.
Figure 2023502123000182
前記式(XIII)の構造を有する中間体が、
Figure 2023502123000183
前記式(III)の化合物とさらに接触して、
Figure 2023502123000184
式(XVI)の構造を有する中間体を形成する、実施形態113に記載の方法。
121.前記中間体が、
Figure 2023502123000185
の構造を有する化合物である、実施形態120に記載の方法。
122.前記中間体が、
Figure 2023502123000186
式(XVII)の構造を有する化合物である、実施形態120に記載の方法。
123.前記中間体が、
Figure 2023502123000187
式(XVII-I)の構造を有する化合物である、実施形態120に記載の方法。
124.前記中間体が、
Figure 2023502123000188
式(XVII-II)の構造を有する化合物である、実施形態120に記載の方法。
125.前記中間体が、
Figure 2023502123000189
の構造を有する化合物である、実施形態120に記載の方法。
126.
Figure 2023502123000190
前記式(XVI)の構造を有する中間体が、熱脱水環化条件下で、
Figure 2023502123000191
前記式(I)の化合物をさらに形成する、実施形態120に記載の方法。
127.
Figure 2023502123000192
前記式(I)の化合物が
Figure 2023502123000193
である、実施形態120に記載の方法。
128.以下の構造を有する化合物:
Figure 2023502123000194
式(XIII)、またはその医薬的に許容される塩であって、
式中、Xが、O、S、またはNRであり、R、R、R、R、Rが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、Rが、任意選択で置換されたC~Cアルキルである、前記化合物、またはその医薬的に許容される塩。
129.前記化合物が、以下の構造:
Figure 2023502123000195
式(XIV)を有し、
式中、R、R、R、Rが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、Rが、任意選択で置換されたC~Cアルキルである、実施形態128に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
130.前記化合物が、以下の構造:
Figure 2023502123000196
式(XIV-I)、
Figure 2023502123000197
式(XIV-II)、
Figure 2023502123000198
式(XIV-III)、または
Figure 2023502123000199
式(XIV-IV)を有し、
式中、R、R、R、R、Rが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、実施形態129に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
131.前記化合物が、以下の構造:
Figure 2023502123000200
式(XIV-VI)を有し、
式中、R及びRが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、実施形態129に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
132.前記化合物が、以下の構造:
Figure 2023502123000201
を有する、実施形態129に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
133.前記化合物が、実施形態1~76のいずれかの方法から単離される、実施形態128~132のいずれか1つに記載の化合物。
134.以下の構造を有する化合物:
Figure 2023502123000202
式(XVI)、またはその医薬的に許容される塩であって、
式中、
が、H、OH、NH、NO、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、分枝状もしくは非分枝状のアルキルアルコール、ハロ、分枝状もしくは非分枝状のアルキル、アミド、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、アクリルスルホニル、亜硝酸、またはアルキルスルファニルであり、
、R、R、Rが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、前記化合物、またはその医薬的に許容される塩。
135.前記化合物が、以下の構造:
Figure 2023502123000203
式(XVII)、
Figure 2023502123000204
式(XVIII)、
Figure 2023502123000205
式(XIX)、または
Figure 2023502123000206
式(XX)を有し、
式中、
が、H、OH、NH、NO、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、分枝状もしくは非分枝状のアルキルアルコール、ハロ、分枝状もしくは非分枝状のアルキル、アミド、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、アクリルスルホニル、亜硝酸、またはアルキルスルファニルであり、
、R、R、R、Rが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、実施形態134に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
136.前記化合物が、以下の構造:
Figure 2023502123000207
式(XVII-I)または
Figure 2023502123000208
式(XVII-II)を有し、
式中、R、R、及びRが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、実施形態134に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
137.前記化合物が、以下の構造:
Figure 2023502123000209
を有する、実施形態134に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
138.前記化合物が、実施形態1~76のいずれかの方法から単離される、実施形態134~137のいずれか1つに記載の化合物。
139.実施形態128~138のいずれか1つに記載の化合物を含む、組成物。
140.実施形態128~138のいずれか1つに記載の化合物を含む、溶液。
141.式Iの化合物を形成する方法であって、
Figure 2023502123000210
式(XVI)の構造を有する前記化合物を熱脱水環化条件下で反応させて、
Figure 2023502123000211
式Iの化合物を形成することを含む、前記方法。
142.
Figure 2023502123000212
の式を有する化合物の結晶形態であって、前記形態が前記化合物の形態Iである、前記結晶形態。
143.約8.9±0.5度2θ、約9.4±0.5度2θ、15.7±0.5度2θ、約17.7±0.5度2θ、約18.9±0.5度2θ、24.3±0.5度2θ、約26.0±0.5度2θ、及び約26.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実施形態142に記載の結晶形態I。
144.図6に示される1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実施形態142に記載の結晶形態I。
145.表14に示される1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実施形態143に記載の結晶形態I。
146.約10.0±0.5度オングストローム、約9.4±0.5度オングストローム、約5.6±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約4.7±0.5度オングストローム、約3.7±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、及び約3.3±0.5度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実施形態142に記載の結晶形態I。
実施例1:式(I)の化合物を調製する方法
ある特定の合成スキームについて、一般的なものも具体的なものも、本明細書で提供する。本明細書に開示する化合物は、本明細書に記載の方法に従って作製することができ、または、本明細書に開示する化合物に至る中間体は、本明細書に記載の方法に従って作製することができる。置換基は、以下の実施例及び当業者に知られている他の変更に基づいて作製される化合物または中間体に応じて変化させることができる。
本明細書に開示する方法を使用して、以下の実施例の化合物を調製した、または、実施例を当業者に応じて変化させて、化合物を調製した。
一般的手順A:
スキーム1
Figure 2023502123000213
化合物2-2:N-ヒドロキシ-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミド2-2の合成
スキーム2
Figure 2023502123000214
化合物2-2:N-ヒドロキシ-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミドの合成。
表1に見られる結果に基づき、EtOHが、N-ヒドロキシ-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミド(化合物2-2)の合成に好ましい溶媒であることが分かった。
Figure 2023502123000215
次に、N-ヒドロキシ-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミド(化合物2-2)の単離のために、エタノール(EtOH)の体積を使用した(表2)。最初に、EtOHの体積をスキーム2の化合物2-1の25体積(25vol)に減らした。より少ない体積の溶媒中で反応を実施することにより、反応完了時に反応混合物から生成物が析出することが観察された。直接濾過を利用して、所望の生成物を白色の固体として単離した(純度99.9%、収率84.9%)。次に、異なる体積のEtOHを試験した。スキーム2の化合物2-1において、EtOHが5、10、及び20体積の場合の収率は同様であった。ただし、15体積のEtOHについては収率の低下が観察された。生成物の純度は一貫していた。このことから、生成物の品質は溶媒負荷に依存しなかったことが示唆される。より大きなスケールでの収率の影響を調べるため、化合物2-1の5、10、及び25体積におけるEtOHを用いて、25gスケールの化合物2-1での反応を実施した(表3)。EtOHの体積が少なくなるにつれて収率が増加することが観察された。N-ヒドロキシ-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミド(化合物2-2)の合成で最も高い収率をもたらすEtOHの体積は、化合物2-1の5体積(5vol)であることが分かった。この結果は予測できなかったと考えられる。
Figure 2023502123000216
Figure 2023502123000217
化合物2-2:N-ヒドロキシ-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミドの合成の実験
エタノール(125mL)中の4-シアノピラゾール(2-1、25g)の撹拌溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(28g)及びN,N- ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(93.8mL)を加えた。反応物を75℃に加熱し、4時間撹拌した。4時間の撹拌期間中に、反応混合物が白色のスラリーになった。スラリーを周囲温度に冷却し、16時間撹拌した。スラリーを濾過して固体を得、固体をEtOH(50mL×2)で洗浄した。回収した固体を真空下で50℃で乾燥して、N-ヒドロキシ-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミド(化合物2-2)を白色の固体として得た(22.8g、収率67.3%)。
UPLC-qDa (CO) 計算値127.05 [M + H], 実測値127.03.
H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ ppm 5.63 (s, 2H), 7.67 (bs, 1H), 7.96 (bs, 1H), 9.11 (s, 1H), 12.87 (bs, 1H).
一般的手順B:
スキーム3
Figure 2023502123000218
化合物4-2:2,2-ジエチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-6-カルボン酸の合成
スキーム4
Figure 2023502123000219
化合物4-2:2,2-ジエチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-6-カルボン酸の合成
スキーム4の合成経路は、ピロリジンの存在下で、3-アセチル-4-ヒドロキシ安息香酸化合物4-1を3-ペンタノンと反応させることを伴い、2,2-ジエチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-6-カルボン酸(化合物2-2)を得た。反応溶媒のスクリーニングは、トルエン中での反応を行うことによって開始した(表4)。最初の実験実行は、特許第WO2000/03681号に概説された手順に従い、ピロリジン(0.5当量)及び3-ペンタノン(1.0当量)を、化合物4-1の15体積(15vol)の量の高温のトルエンに加え、次に3-アセチル-4-ヒドロキシ安息香酸(化合物4-1)を加えた。反応混合物を80℃で24時間撹拌したところ、3.0%という低い転換率を示した。次に、加える順序を変え、ピロリジン及び3-ペンタノンをトルエン中の3-アセチル-4-ヒドロキシ-安息香酸(化合物4-1)に加えた。反応完了をさらに進行させるため、ピロリジン及び3-ペンタノンの当量を増やした。トルエン中の反応が遅く、所望の生成物への高い転換率を示さなかった。トルエンなどの非極性溶媒中では反応の動態が遅いため、極性溶媒をスクリーニングした。EtOH中で行った反応では、48時間後に80.6%の転換率を示した。次に、機構的に発生するプロトン移動を補助することによって反応の進行を高めるため、酢酸を添加剤として組み込んだ。酢酸を加えても、有意な転換率増加は示されなかった。イソプロパノール(IPA)中の反応もEtOHと同様の結果を示した。1-プロパノールは、沸点が高く、より高温での反応を行うことを可能にするために含めた。1-プロパノール中の反応は、反応時間が短いことを除けば、EtOH及びIPA中で行った反応とほぼ同じ転換率を示した。3-ペンタノンを、反応において溶媒及び試薬の両方の役割を有する溶媒として組み込んだ。化合物4-1の10体積(10vol)の量の3-ペンタノン中で行った反応は、95℃で最も高い転換率及び最短の反応を示した。
Figure 2023502123000220
3-ペンタノンが溶媒及び試薬の両方の役割を果たした結果に励まされ、3-ペンタノンの体積について検討した(表5)。化合物4-1の2.5体積(2.5vol)において反応を行ったところ、反応によって16時間時に71.9%の転換率が示された。さらなる3-ペンタノン(1.25vol)を反応物に加えたところ、21時間時の転換率が90.6%に増加した。3-ペンタノン(5vol)中で反応を行ったところ、反応によって16時間時に73.2%の転換率が示された。さらなる3-ペンタノン(1.25vol)を反応物に加えたところ、21時間時の転換率が92.6%に増加した。実行2で得られた結果に基づき、3-ペンタノン(6.25vol)中で反応を行ったところ、19時間時に100%の転換率が観察された。反応中、最初に過剰な3-ペンタノン(6.25vol)を使用することで、より速い速度で反応が進行し完了に至ることが分かった。溶媒として最も高い収率をもたらした3-ペンタノンの体積は、化合物4-1の6.25体積であることが分かった。
Figure 2023502123000221
2,2-ジエチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-6-カルボン酸、化合物4-2の単離のための結晶化条件を開発した(表6)。生成物の最初の単離は酸-塩基抽出を伴い、化合物4-2を黄色の固体として得た。反応混合物を酢酸エチル(EtOAc)で希釈し、0.5MのHClを用いてpHを2に調整した。相分離を行い、有機層のpHを5MのNaOHで5に調整した。有機層を圧力下で濃縮して、所望の生成物を結晶性の黄色の固体として得た。次に、反応混合物からの直接結晶化について試験した。結晶化は、最初にHOを加え、次に5Mの塩酸を用いて反応混合物のpHを2に調整してスラリーを形成することによって生じることが分かった。スラリーを濾過して、化合物4を黄色の固体として収率59.8%で得た。収率を向上させるため、種々の溶媒をスクリーニングした。アセトン及びIPAを貧溶媒として使用したときは、固体は単離されなかった。pH調整後にn-ヘプタンを20℃で加えた結果、収率がわずかに増加した。次に、n-ヘプタンをスラリーに10~15℃で加えたところ、収率が77.4%に増加した。これらの条件が、2,2-ジエチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-6-カルボン酸(化合物4-2)の結晶化を強化することが分かった。
Figure 2023502123000222
化合物4-2:2,2-ジエチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-6-カルボン酸の合成の実験
3-ペンタノン(125mL)中の3-アセチル-4-ヒドロキシ-安息香酸(化合物4-1、20g)の撹拌溶液に、ピロリジン(18.5mL)を加えた。反応物を95℃に加熱し、19.5時間撹拌した。反応物を15~20℃に冷却し、HO(60mL)を加えてスラリーを形成した。5MのHCl水溶液(55mL)を加えることにより、スラリーのpHを2に調整した。n-ヘプタン(60mL)を加え、スラリーを15~20℃でおよそ1時間撹拌した。スラリーを濾過し、固体を水(20mL×2)及びn-ヘプタン(20mL×2)で洗浄した。収集した固体を真空下で50℃で乾燥して、2,2-ジエチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-6-カルボン酸、化合物4-2を黄色の固体として得た(17.8g、収率64.5%)。
UPLC-qDa (C1416) 計算値249.11 [M + H], 実測値249.19. H NMR (500 MHz, CDCl) δ ppm 0.95 - 0.98 (t, J =7.44Hz,6H),1.74- 1.87 (m, 4H), 2.79 (s, 2H), 7.03 -7.05 (d, J =8.78Hz,1H),8.19- 8.21 (dd, J =8.78,2.20Hz,1H),8.65(d,J = 2.2 Hz, 1H).
図4は、6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オン(化合物6-1)の偏光顕微鏡(PLM)分析の結果(10μmスケール)を示す。この結果が、当業者に知られ、理解されている従来の偏光顕微鏡法によって生成されていることを当業者は理解するであろう。
図5は、6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オン(化合物6-1)の示差熱分析(DSC)の結果を示す。この結果が、当業者に知られ、理解されている従来の偏光顕微鏡法によって生成されていることを当業者は理解するであろう。
図6及び表は、6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オン(化合物6-1)のX線粉末回折(XRPD)の結果を示す。この結果が、当業者に知られ、理解されている従来の偏光顕微鏡法によって生成されていることを当業者は理解するであろう。
Figure 2023502123000223
Figure 2023502123000224
Figure 2023502123000225
一般的手順C:
スキーム5
Figure 2023502123000226
実施例2:化合物6-1:6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オンの合成
スキーム6
Figure 2023502123000227
化合物6-1:6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オンの合成
2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を化合物6-1の合成のための有力な溶媒としてスクリーニングした(表7)。DMFは蒸発速度が遅いためにパージが困難であり得ることから、代替的な溶媒について試験した。反応は、化合物4-2の10体積においてMeTHF(10vol)中で75℃で行った。反応の過程で、反応混合物は非常に粘性が高くなり、生成物の単離が困難であることが判明した。この反応により、化合物4-2が収率21.9%で得られた。比較のため、化合物4-2の10体積においてDMF(10vol)中で95℃で並行して反応を行った。化合物6-1の単離は、結晶化を介し収率64.3%で得られた。DMFが化合物6-1の合成に適切な溶媒であることが分かった。
Figure 2023502123000228
反応及び結晶化のための濃度を特定するためにDMFの体積をスクリーニングした(表8)。化合物4-2の15体積においてDMF(15vol)中で行った反応を行った結果、収率が低くなったが、これはDMF中の生成物の溶解性によるものと考えられる。化合物4-2の2.5体積においてDMF(2.5vol)中で行った反応は、非常に粘性が高く、生成物の単離が困難と判明した。この反応の結果、収率は良好であったものの、化合物6-1の純度が低いことが分かった。化合物4-2の5及び10体積においてDMF(5vol及び10vol)中で行った反応は、収率がほぼ同じで有望な結果を示した。反応の1つの実施形態におけるDMFの体積は、化合物4-2の5体積であることが分かった。
Figure 2023502123000229
化合物6-1に対する最初の単離技法は、カラムクロマトグラフィーを伴った。カラムクロマトグラフィーによって所望の化合物6-1を単離した結果、収率は低く、34.6%となった。クロマトグラフィーを排除するために結晶化条件をスクリーニングした(表9)。化合物6-1の単離のために、反応混合物からの直接結晶化について検討した。反応混合物に水を加えることにより、所望の化合物6-1の結晶化が開始した。特許出願公開第WO2018/231745号では、化合物6-1の外観が白色の固体として報告されている。しかし、結晶化から単離した固体は黄褐色の固体であった。固体の外観及び収率を改善するため、貧溶媒を加えることについて検討した。HOを加えた後に5MのNaOHを20℃で加えた結果、外観はわずかに改善されたが、収率は低く、64.3%となった。次に、HO及び5MのNaOHを5℃で加えたところ、収率のわずかな増加を示した。HOを加えた後に5MのHClを20℃で加えた結果、外観はわずかに改善されたが、収率は低く、63.5%となった。MeOHを貧溶媒として組み込んだ結果、収率は著しく低下した。反応混合物に水を5℃で加えた結果、20℃で加えたときとほぼ同じ収率となった。水の体積の増量も検討したが、水の体積を増やしても顕著には収率が増加しないことが分かった。収率及び外観に基づき、化合物4-2の10体積においてHO(10vol)を20℃で加えることによる結晶化が、化合物6-1の単離に最善の条件であることが分かった。
Figure 2023502123000230
化合物6-1を結晶化させた結果、黄褐色の固体が結晶で得られた。生成物中にOxymaが存在することが生成物の色への寄与因子である可能性があるため、Oxymaの負荷をスクリーニングした(表10)。Oxymaの負荷が低いと、反応の進行がかなり低下した。Oxymaの負荷が低いと、化合物6-1の外観は改善されず、収率は大幅に低下した。
Figure 2023502123000231
化合物6-1の外観を改善するために種々の色調改善条件をスクリーニングした。原薬の純度及び力価(%w/w)を同時に分析した。100%を基準に正規化した入力材料に基づいて力価を集計した。最初に、黄褐色化合物6-1の再結晶を、化合物6-1の外観を改善するための色調改善方法として検討した(表11)。化合物6-1がDMF及びジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解するという事実に基づき、これらの2つの溶媒を選択した。化合物6-1を、記載の溶媒を用いて所望の温度で溶液にし、4時間撹拌した。水を15~20℃で加えたところ結晶化が生じ、濾過によって固体が得られた。20℃のDMSO中で再結晶した結果、外観、純度、及び力価が改善された。DMF中の再結晶のための種々の温度をスクリーニングした。DMF中での温度が高いと、最終的な化合物6-1の力価及び回収率の両方が低下した。
Figure 2023502123000232
次に、色調改善のアプローチとしてチャコール処理を利用した(表12)。化合物6-1の溶解性により、DMF及びDMSOを溶媒として使用した。チャコール処理は、活性炭(5wt%)を記載溶媒中の黄褐色化合物6-1の溶液に投入することと、20℃で5時間撹拌することとから構成された。チャコールを濾去し、水を15~20℃で加えたところ結晶化が生じ、濾過によって固体が得られた。DMF中のチャコール処理の結果、純度及び力価の両方が改善し、回収率は63.4%となった。DMSO中のチャコール処理では、DMFと比較すると、純度及び力価のわずかな低下が示されたが、70.4%という高い回収率が示された。
Figure 2023502123000233
色調改善に対する別のアプローチは、低い溶解度を示す異なる溶媒中で黄褐色化合物6-1をリスラリー化するというものであった。リスラリーのための様々な溶媒をスクリーニングした(表13)。リスラリー手順は、所望の溶媒中の化合物6-1を記載の温度で15時間撹拌することを伴った。濾過によって最終的な化合物6-1を単離した。MeOH、EtOAc、アセトン中のリスラリーから単離した固体は、可視的な色調改善を示した。しかし、これらの溶媒中のリスラリーの回収率が低かったため、純度及び力価は分析しなかった。45℃のMTBE中でリスラリーしたところ、純度97.2%、力価101.8%、及び回収率81.2%の白色~オフホワイト色の固体が得られた。EtOH中のリスラリーのための異なる溶媒体積及び温度をスクリーニングした。45℃で化合物6-1の10体積においてEtOH(10vol)中のリスラリーから単離した固体は、可視的な色の改善を示した。しかし、リスラリーの回収率が低かったため、純度及び力価は分析しなかった。20℃のEtOH(10vol)中のリスラリーから得られた最終的な化合物6-1は、純度98.7%、力価101.7%、及び回収率75.7%をもたらした。化合物6-1の5体積において75℃のEtOH(5vol)中のリスラリーから得られた最終的な化合物6-1は、純度99.8%、力価105.6%、及び回収率66.0%をもたらした。
DMSO及びDMF中の再結晶及びチャコール処理は、色調改善の手順として選択しなかった。これらの溶媒は、化合物6-1に対し好ましい改善をもたらした。しかし、いずれの溶媒も、各々の沸点が高いためにパージが困難である。75℃での化合物6-1の体積におけるEtOH(5vol)中のリスラリーが最も有望な結果を示し、これを黄褐色化合物6-1の色調改善方法として選択した。
Figure 2023502123000234
化合物6-1:6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オンの合成の実験
N,N-ジメチルホルムアミド(DMF、350mL)中の2,2-ジエチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-6-カルボン酸(化合物4-2、70g)の撹拌溶液に、EDCI(64.9g)及びエチルシアノヒドロイミノアセテート(Oxyma、40.1g)を加えた。反応物を周囲温度で1時間撹拌した。N-ヒドロキシ-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミド(化合物2-2、42.7g)を加え、反応物を周囲温度で1時間撹拌した。反応物を95℃に加熱し、5時間撹拌した。反応物を15~20℃に冷却し、HO(700mL)を加えてスラリーを形成した。スラリーを15~20℃でおよそ1時間撹拌した。スラリーを濾過して固体を得、固体を水(175mL×2)及びメチル-t-ブチルエーテル(「MTBE」)(175mL×2)で洗浄した。収集した固体を真空下で55℃で乾燥して、黄褐色化合物6-1を黄褐色の固体として得た(75.2g)。
黄褐色化合物6-1をEtOH(375mL)と共に撹拌してスラリーを形成し、スラリーを75℃に加熱した。スラリーを75℃で16時間保持した。スラリーを15~20℃に冷却し、およそ1時間撹拌した。スラリーを濾過し、固体をEtOH(100mL×3)で洗浄した。収集した固体を真空下で55℃で乾燥して、6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オン(化合物6-1)を白色~オフホワイト色の固体として得た(63.2g、収率66.2%)。
UPLC-qDa (C1818)計算値339.15 [M + H], 実測値339.14.
H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ ppm 0.88 - 0.91 (t, J =7.44Hz,6H),1.70- 1.81 (m, 4H), 2.92 (s, 2H), 7.26 - 7.28 (d, J =8.78Hz,1H),8.06(s,1H),8.25- 8.28 (dd, J =8.66,2.32Hz,1H),8.43-8.44(d,J = 2.20 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 13.48 (bs, 1H).
化合物6-1:6-(3-(1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2,2-ジエチルクロマン-4-オンのエステル中間体の合成
スキーム7のワンポットプロセスは、2つの異なる化学結合形成変換からなるものであった。最初に、2,2-ジエチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-6-カルボン酸(化合物4-2)を、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)及びエチルシアノヒドロキシアセテート(Oxyma)の活性化によってエステル化して、中間体7-1を得た。次に、N-ヒドロキシ-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミド(化合物2-2)の存在下での中間体7-1の活性化によってエステル化して、中間体7-2を得た。化合物4-2と化合物2-2とのエステル化の後に熱脱水環化して、化合物6-1を得た。2つの過渡的な中間体を、当業者であれば知っておりインプロセス分析目的で使用するであろう従来の方法で単離し、特性評価した。
スキーム7
Figure 2023502123000235
中間体7-1:エチル(Z)-2-シアノ-2-(((2,2-ジエチル-4-オキソクロマン-6-カルボニル)オキシ)イミノ)アセテート
Oxymaエステル中間体7-1のH-NMR:H NMR (500 MHz, CDCl) δ ppm 0.95 - 0.98 (t, J = 7.44 Hz, 6H), 1.44 - 1.47 (t, J = 7.08 Hz, 3H), 1.74-1.88
(m, 4H), 2.80(s, 2H), 4.50 - 4.54(q, J = 7.16 Hz, 2H), 7.09 - 7.10(d, J = 8.78 Hz, 1H), 8.22 - 8.25(dd, J = 8.78, 2.22 Hz, 1H), 8.69- 8.70(d, J = 2.20 Hz, 1H).
中間体7-2:N-((2,2-ジエチル-4-オキソクロマン-6-カルボニル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-カルボキシイミドアミド
Oxymaエステル中間体7-2のH-NMR:H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 0.85 - 0.88 (t, J = 7.22 Hz, 6H), 1.61-1.78 (m, 4H), 2.67 (s, 2H), 5.93 (bs, 2H), 6.86 - 6.88 (d, J = 8.59 Hz, 1H), 7.85 (s, 2H), 8.05 - 8.08 (dd, J = 8.78, 1.95 Hz, 1H), 8.39 - 8.40 (d, J =1.95 Hz, 1H).

Claims (50)

  1. 式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を調製する方法であって、前記方法が、
    Figure 2023502123000236
    式(II)の化合物を好適な条件下で
    Figure 2023502123000237
    式(III)の化合物に接触させて、
    Figure 2023502123000238
    前記式(I)を有する前記化合物を生成することを含み、
    式中、
    A、B、及びEが、各々独立して、NまたはCRであり、
    X及びYが、各々独立して、O、S、またはNRであり、
    が、H、OH、NH、NO、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、任意選択で置換されたヘテロアリール基、分枝状もしくは非分枝状のアルキルアルコール、ハロ、分枝状もしくは非分枝状のアルキル、アミド、シアノ、アルコキシ、ハロアルキル、アクリルスルホニル、亜硝酸、またはアルキルスルファニルであり、
    、R、R、R、R、及びRが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルである、前記方法。
  2. 前記方法が、
    Figure 2023502123000239
    前記式(II)の化合物を
    Figure 2023502123000240
    前記式(III)の化合物とカップリングさせて、
    Figure 2023502123000241
    前記式(I)の化合物を生成することをさらに含み、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記カップリングが、前記式(II)及び式(III)の化合物を、前記式(II)及び式(III)の化合物を含む溶液に対するカップリング試薬及び任意選択で添加剤に接触させることを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記方法が、反応をクエンチして、
    Figure 2023502123000242
    前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を含むスラリーを形成することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. Figure 2023502123000243
    前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を単離することをさらに含み、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記方法が、以下ステップ:
    (a)カップリング試薬及び任意選択で添加剤を第1の有機溶媒中の
    Figure 2023502123000244
    式(II)の化合物の溶液に加えて混合物を形成し、前記混合物を少なくとも約5分間撹拌することと、
    (b)前記ステップ(a)の混合物を
    Figure 2023502123000245
    式(III)の化合物と共に撹拌することと、
    (c)前記ステップ(b)の混合物を少なくとも約40℃の温度に加熱し、前記混合物を前記温度下で撹拌することと、
    (d)前記ステップ(c)の混合物を冷却し、前記混合物に水を加えてスラリーを形成することと、
    (e)前記ステップ(d)のスラリーを撹拌することと、
    (f)前記ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を得ることと、
    (g)前記ステップ(f)の固体を水及び/または第2の有機溶媒で洗浄することと、
    (h)前記ステップ(g)の固体を真空下で少なくとも約30℃の温度で乾燥して、
    Figure 2023502123000246
    前記式(I)の化合物を形成することとを含み、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項1に記載の方法。
  7. 前記カップリング試薬がカルボジイミドである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記カップリング試薬がEDC塩酸塩である、請求項6に記載の方法。
  9. 前記添加剤が、HOBt、HOAt、またはエチルシアノヒドロキシイミノアセテートである、請求項6~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記添加剤がエチルシアノヒドロキシイミノアセテートである、請求項6~8のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記第1の有機溶媒が極性有機溶媒である、請求項6~10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記極性有機溶媒がジメチルホルムアミドである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ステップ(a)において、前記混合物が少なくとも約5分間撹拌される、請求項6~12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記ステップ(b)において、前記混合物が少なくとも5分間撹拌される、請求項6~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記ステップ(c)において、前記温度が約95℃である、請求項6~14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記ステップ(c)において、前記混合物が前記温度で少なくとも約1、2、3、4、または5分間撹拌される、請求項6~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記固体が、前記第2の有機溶媒で少なくとも1回洗浄される、請求項13~55のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記第2の有機溶媒がエーテルである、請求項6~17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記エーテルがメチル-tert-ブチルエーテルである、請求項18に記載の方法。
  20. 前記固体が約55℃で乾燥される、請求項6~19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記方法が、以下ステップ:
    (a)EDC塩酸塩及びエチルシアノヒドロキシイミノアセテートを、ジメチルホルムアミド中の
    Figure 2023502123000247
    式(II)の化合物の溶液に加えて混合物を形成し、前記混合物を少なくとも約1時間撹拌することと、
    (b)前記ステップ(a)の混合物を
    Figure 2023502123000248
    式(III)の化合物と共に撹拌することと、
    (c)前記ステップ(b)の混合物を約95℃の温度に加熱し、前記混合物を前記温度下で少なくとも約5時間撹拌することと、
    (d)前記ステップ(c)の混合物を約15~20℃に冷却し、水を加えてスラリーを形成することと、
    (e)前記ステップ(d)のスラリーを約15~20℃で約1時間撹拌することと、
    (f)前記ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を形成することと、
    (g)前記ステップ(f)の固体を水及びメチル-tert-ブチルエーテルで洗浄することと、
    (h)前記ステップ(g)の固体を真空下で約55℃で乾燥して、
    Figure 2023502123000249
    前記式(I)の化合物を形成することとを含み、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項1に記載の方法。
  22. 前記ステップ(h)の固体を溶媒から再結晶することをさらに含む、請求項6~21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記溶媒が、水、ジメチルホルムアミド、エタノール、またはメチル-tert-ブチルエーテルである、請求項22に記載の方法。
  24. 前記溶媒がエタノールまたはメチル-tert-ブチルエーテルであるとき、前記混合物がスラリーを形成する、請求項22に記載の方法。
  25. 前記溶媒がエタノールであるとき、前記スラリーが少なくとも約50℃の温度に加熱される、請求項24に記載の方法。
  26. 前記溶媒がエタノールであるとき、前記スラリーが約75℃の温度に加熱される、請求項24に記載の方法。
  27. 前記再結晶された固体の純度が少なくとも約95%である、請求項22~26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、
    Figure 2023502123000250
    式(VI)、
    Figure 2023502123000251
    式(VII)、
    Figure 2023502123000252
    式(VIII)、
    Figure 2023502123000253
    式(IX)、
    Figure 2023502123000254
    式(X)、または
    Figure 2023502123000255
    式(XI)の式を有し、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項1~27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 及びRが、各々独立して、水素または任意選択で置換されたC~Cアルキルである、請求項1~28のいずれか1項に記載の方法。
  30. 前記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩が、
    Figure 2023502123000256
    式(XII)の構造を有し、Rが請求項1に定義される通りである、請求項1~28のいずれか1項に記載の方法。
  31. が、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換された炭素環、任意選択で置換されたアリール基、または任意選択で置換されたヘテロアリール基である、請求項1~30のいずれか1項に記載の方法。
  32. が、
    Figure 2023502123000257
    である、請求項1~30のいずれか1項に記載の方法。
  33. 前記式(I)の化合物が
    Figure 2023502123000258
    である、請求項1~32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 前記方法が、

    Figure 2023502123000259
    の化合物を好適な条件下で式
    Figure 2023502123000260
    の化合物に接触させて、以下の構造を有する前記化合物
    Figure 2023502123000261
    またはその医薬的に許容される塩を形成することを含む、請求項1に記載の方法。
  35. 前記方法が、以下ステップ:
    (a)EDC塩酸塩及びエチルシアノヒドロキシイミノアセテートをジメチルホルムアミド中の
    Figure 2023502123000262
    の溶液に加えて混合物を形成し、前記混合物を少なくとも約1時間撹拌することと、
    (b)前記ステップ(a)の混合物を
    Figure 2023502123000263
    式(III)の化合物と共に約1時間撹拌することと、
    (c)前記ステップ(b)の混合物を約95℃の温度に加熱し、前記混合物を前記温度下で少なくとも約5時間撹拌することと、
    (d)前記ステップ(c)の混合物を約15~20℃に冷却し、前記混合物に水を加えてスラリーを形成することと、
    (e)前記ステップ(d)のスラリーを約15~20℃で約1時間撹拌することと、
    (f)前記ステップ(e)のスラリーを濾過して固体を形成することと、
    (g)前記ステップ(f)の固体を水及びメチル-tert-ブチルエーテルで洗浄することと、
    (h)前記ステップ(g)の固体を真空下で少なくとも約55℃で乾燥して、
    Figure 2023502123000264
    を形成することとを含む、請求項34に記載の方法。
  36. Figure 2023502123000265
    式(V)を好適な条件下でRC=Oに接触させることによって、
    Figure 2023502123000266
    式(II)の化合物を調製する方法をさらに含み、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項1~35のいずれか1項に記載の方法。
  37. 前記方法が、
    (a)RC=Oの化合物中の
    Figure 2023502123000267
    式(V)の化合物の溶液にピロリジンを加えて、混合物を形成することと、
    (b)前記ステップ(a)の混合物を加熱還流し、前記混合物を前記温度下で約19.5時間撹拌し、前記混合物を約15~20℃に冷却し、前記混合物に水を添加することと、
    (c)前記ステップ(b)の混合物のpHを、HClで約2に調整することと、
    (d)前記ステップ(c)の混合物をn-ヘプタンと共に撹拌してスラリーを形成し、前記スラリーを約15~20℃で約1時間撹拌し、前記スラリーを濾過して固体を形成することと、
    (e)前記ステップ(d)の固体を水及びn-ヘプタンで洗浄することと、
    (g)前記ステップ(e)の固体を真空下で約50℃で乾燥して、
    Figure 2023502123000268
    前記式(II)の化合物を形成することとを含み、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項36に記載の方法。
  38. Figure 2023502123000269
    前記式(II)の化合物が、添加剤(addictive)を伴うかまたは伴わない前記カップリング試薬と接触して、
    Figure 2023502123000270
    式(XIII)の式を有する中間体を形成し、式中、
    、R、R、及びRが、各々独立して、H、任意選択で置換されたC~Cアルキル、任意選択で置換されたC~Cヒドロキシアルキル、任意選択で置換されたC~Cアルコキシ、任意選択で置換されたシクロアルキル、もしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、R及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、またはR及びRが、共に、任意選択で置換されたシクロアルキルもしくは任意選択で置換されたシクロヘテロアルキルであり、
    が、任意選択で置換されたC~Cアルキルであり、
    X、Y、A、B、及びEが請求項1に定義される通りである、請求項1~37のいずれか1項に記載の方法。
  39. 前記中間体が、
    Figure 2023502123000271
    式(XIV)の構造を有する化合物であり、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項38に記載の方法。
  40. 前記中間体が、
    Figure 2023502123000272
    式(XIV-I)、
    Figure 2023502123000273
    式(XIV-II)、
    Figure 2023502123000274
    式(XIV-III)、または
    Figure 2023502123000275
    式(XIV-IV)の構造を有する化合物であり、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項39に記載の方法。
  41. 前記中間体が、
    Figure 2023502123000276
    の構造を有する化合物である、請求項38に記載の方法。
  42. 前記式(XIII)の構造を有する中間体が、
    Figure 2023502123000277
    式(III)の化合物にさらに接触して、
    Figure 2023502123000278
    式(XVI)の構造を有する中間体を形成し、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項38に記載の方法。
  43. 前記中間体が、
    Figure 2023502123000279
    式(XVII)、
    Figure 2023502123000280
    式(XVIII)、
    Figure 2023502123000281
    式(XIX)または
    Figure 2023502123000282
    式(XX)、
    Figure 2023502123000283
    式(XVII)、
    Figure 2023502123000284
    式(XVII-I)、または
    Figure 2023502123000285

    式(XVII-II)の構造を有する化合物であり、式中、前記変数が請求項1で定義される通りである、請求項42に記載の方法。
  44. 前記中間体が、
    Figure 2023502123000286
    の構造を有する化合物である、請求項42に記載の方法。
  45. Figure 2023502123000287
    前記式(XVI)の構造を有する中間体が、熱脱水環化条件下で、
    Figure 2023502123000288
    前記式(I)の化合物をさらに形成し、式中、前記変数が請求項1に定義される通りである、請求項42に記載の方法。
  46. Figure 2023502123000289
    前記式(I)の化合物が
    Figure 2023502123000290
    である、請求項42に記載の方法。
  47. Figure 2023502123000291
    の式を有する化合物の結晶形態であって、前記形態が前記化合物の形態Iである、前記結晶形態。
  48. 約8.9±0.5度2θ、約9.4±0.5度2θ、15.7±0.5度2θ、約17.7±0.5度2θ、約18.9±0.5度2θ、24.3±0.5度2θ、約26.0±0.5度2θ、及び約26.7±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項47に記載の結晶形態I。
  49. 表14に示される1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項48に記載の結晶形態I。
  50. 約10.0±0.5度オングストローム、約9.4±0.5度オングストローム、約5.6±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約4.7±0.5度オングストローム、約3.7±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、及び約3.3±0.5度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項47に記載の結晶形態I。
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