JP6873053B2 - タンパク質脱アセチル化阻害剤の製造方法 - Google Patents

タンパク質脱アセチル化阻害剤の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6873053B2
JP6873053B2 JP2017563541A JP2017563541A JP6873053B2 JP 6873053 B2 JP6873053 B2 JP 6873053B2 JP 2017563541 A JP2017563541 A JP 2017563541A JP 2017563541 A JP2017563541 A JP 2017563541A JP 6873053 B2 JP6873053 B2 JP 6873053B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
reacted
obtaining
acid
another embodiment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017563541A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018518486A5 (ja
JP2018518486A (ja
Inventor
ファルザネー・セイエディ
ジョン・エイチ・ヴァン・ドゥーザー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Acetylon Pharmaceuticals Inc
Original Assignee
Acetylon Pharmaceuticals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Acetylon Pharmaceuticals Inc filed Critical Acetylon Pharmaceuticals Inc
Publication of JP2018518486A publication Critical patent/JP2018518486A/ja
Publication of JP2018518486A5 publication Critical patent/JP2018518486A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6873053B2 publication Critical patent/JP6873053B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/28Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D239/32One oxygen, sulfur or nitrogen atom
    • C07D239/42One nitrogen atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/28Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D239/30Halogen atoms or nitro radicals

Description

関連出願
本出願は、2015年6月8日に出願の米国仮出願第62/172,624号に対する優先権を主張し、その内容全体が参照として本明細書に組み込まれている。
Figure 0006873053
化合物(I)は、米国特許第8,148,526号にHDAC阻害剤として開示されている。米国特許公開公報第2015/0099744号の実施例2は、化合物(I)の合成を開示する。本明細書の実施例3に詳細に記載されているように、この合成手順によって、著しい量の脱塩素化した副生成物及び塩素が移動した副生成物が形成される。これら不純物は、所望の中間体の溶解性に類似した溶解性を有する。この不純物除去は、非常に困難であり、長い後処理を必要とし、多くの洗浄、粉砕及び結晶化を伴う。粉砕は、特に非効率的で拡張できないプロセスとして既知である。化合物(I)が、実施例2にしたがって調製されたとき、この必要な精製工程によって、所望の中間体が著しく減少し、少量の総収率をもたらし、更にこの合成経路の工業的スケールアップを非実用的にした。この不純物の形成を最小限に抑え、工業的スケールアップに従うことができる化合物(I)及び関連する化合物の合成に対する新しい方法の必要性が依然としてある。
米国特許第8,148,526号 米国特許公開公報第2015/0099744号
したがって、改善された化合物(Ia)の製造方法が、本明細書で提供される。
Figure 0006873053
この改善された方法によって、この脱塩素化した不純物及び塩素が移動した不純物の形成は完全に避けられる。更に、この改善された方法によって、化合物(I)の高い収率(例えば、2倍超)が得られる(例えば、実施例2の方法による15.7%の総収率に対してこの改善された方法による40%の総収率)。化合物(Ia)及びこの化合物を含む組成物の合成において中間体として有用な化合物もまた提供される。
一態様において、化合物(Ia)の製造方法が本明細書で提供され、この方法は、
化合物11aを化合物3aに変換させる工程を含み、:
Figure 0006873053
式中、Xは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択され、;
Zは、−CN及び−CORからなる群から選択され、;並びに
Rは、CからCアルキルであり、;並びに
化合物3aを化合物(Ia)に変換させる工程を含む。
一実施形態において、化合物11aは、化合物1aを化合物11aに変換させる工程を含む方法によって調製され、:
Figure 0006873053
式中、Xは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択され、;
Zは、−CN及び−CORからなる群から選択され、;並びに
Rは、CからCアルキルである。
別の実施形態において、化合物3aを化合物(Ia)に変換させる工程は、
化合物3aを化合物4aに変換させる工程、:
Figure 0006873053
化合物4aを化合物(Ia)に変換させる工程を含む。
別の実施形態において、化合物4aを化合物(Ia)に変換させる工程は、
化合物4aを化合物5aに変換させる工程を含み、:
Figure 0006873053
式中、Xは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択され、;並びに
R’はCからCアルキルであり、;並びに
化合物5aを化合物(Ia)に変換させる工程を含み、:
Figure 0006873053
式中、Xは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択される。
化合物(Ia)の製造方法に関する特定の実施形態において、Xは塩素である。別の特定の実施形態において、ZはCOEtである(すなわち、Rはエチルである)。別の特定の実施形態において、R’はメチルである。
別の態様において、化合物(I)の製造方法が本明細書で提供され、:
Figure 0006873053
この方法が、化合物11bを化合物3bに変換させる工程を含み、:
Figure 0006873053
式中、Zは、−CN及び−CORからなる群から選択され、;並びに式中、RはCからCアルキルであり、;並びに
化合物3bを化合物(I)に変換させる工程を含む。
一実施形態において、化合物11bは、化合物1bを化合物11bに変換させる工程を含む方法によって調製され、:
Figure 0006873053
式中、Zは、−CN及び−CORからなる群から選択され、;並びに式中、RはCからCアルキルである。
別の実施形態において、化合物3bを化合物(I)に変換させる工程は、化合物3bを化合物4に変換させる工程、:
Figure 0006873053
化合物4を化合物(I)に変換させる工程を含む。
別の実施形態において、この化合物4を化合物(I)に変換させる工程は、化合物4を化合物5bに変換させる工程を含み、:
Figure 0006873053
式中、R’はCからCアルキルであり、;及び
化合物5bを化合物(I)に変換させる工程を含む。
Figure 0006873053
上記方法の特定の実施形態において、Zは、COEtである(すなわち、Rはエチルである)。別の特定の実施形態において、R’はメチルである。
特定の実施形態において、化合物1bを化合物11bに変換させる工程は、化合物1を2−クロロアニリンと反応させ化合物11を得ることを含む。
Figure 0006873053
別の特定の実施形態において、化合物11bを化合物3bに変換させる工程は、化合物11をヨードベンゼンと反応させ化合物3を得ることを含む。
Figure 0006873053
別の特定の実施形態において、化合物3bを化合物4に変換させる工程は、化合物3のエステルを加水分解することを含む。
Figure 0006873053
別の特定の実施形態において、この化合物4を化合物5bに変換させる工程は、化合物4を7−アミノヘプタン酸メチルと反応させ化合物5を得ることを含む。
Figure 0006873053
別の特定の実施形態において、化合物5bを化合物(I)に変換させる工程は、化合物5をヒドロキシルアミン又はその塩と反応させ化合物(I)又はその塩を得ることを含む。
別の態様において、
(1)2−クロロピリミジン−5−カルボン酸エチルを2−クロロアニリンと反応させ化合物11を得ること、;
(2)化合物11をヨードベンゼンと反応させ化合物3を得ること、;
(3)化合物3をアルカリ水溶液と、次に酸と反応させ化合物4を得ること、;
(4)化合物4を7−アミノヘプタン酸メチルと反応させ化合物5を得ること、;及び
(5)化合物5をヒドロキシルアミン又はその塩と反応させ化合物(I)又はその塩を得る工程を含む化合物(I)の製造方法が本明細書で提供される。
別の態様において、11bの構造を有する化合物が本明細書で提供され、:
Figure 0006873053
式中、Zは、−CN及び−CORからなる群から選択され、;並びに式中、RはCからCアルキルである。一実施形態において、Zは−CORである。特定の実施形態において、Zは−CORであり、Rはエチルである。別の特定の実施形態において、化合物11bは化合物11である。
別の態様において、1b及び11bを含む組成物が本明細書で提供され、式中、1b及び11bは上記定義の通りである。この組成物の一実施形態において、1bは化合物1であり、11bは化合物11である。
別の態様において、11b及び3bを含む組成物が本明細書で提供され、式中、11b及び3bは、上記定義の通りである。この組成物の一実施形態において、11bは化合物11であり、3bは化合物3である。
別の態様において、化合物11bを含む組成物が本明細書で提供される。一実施形態において、この組成物は、更に化合物3を含む。
別の態様において、化合物3を含む組成物が本明細書で提供され、式中、この組成物は、脱塩素化した化合物3及び塩素が移動した化合物3を含まない。
Figure 0006873053
別の態様において、化合物4を含む組成物が本明細書で提供され、式中、この組成物は、脱塩素化した化合物4及び塩素が移動した化合物4を含まない。
Figure 0006873053
別の態様において、化合物5を含む組成物が本明細書で提供され、式中、この組成物は、脱塩素化した化合物5及び塩素が移動した化合物5を含まない。
Figure 0006873053
本明細書に記載される改善された方法に従う、化合物(I)の一般的な合成を示す。 本明細書に記載される改善された方法に従う、化合物(I)の特定の合成を示す。 化合物11のHNMRデータを示す。 化合物4のHNMRデータを示す。 化合物5のHNMRデータを示す。 化合物(I)のHNMRデータを示す。 化合物(I)の構造におけるHNMRデータの相関を示す。 化合物(I)、形態IのXRPDパターン(パターンA)を示す。 化合物(I)、形態IのDSCグラフを示す。 化合物(I)、形態IのTGAサーモグラムを示す。 化合物(I)、形態IVのXRPDパターン(パターンD)を示す。
合成方法
とりわけ、化合物11aを化合物3aに変換させる工程を含み、:
Figure 0006873053
式中、Xは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択され、;
Zは、−CN及び−CORからなる群から選択され、;並びに
RはCからCアルキルであり、;並びに
化合物3aを化合物(Ia)変換させる工程を含む化合物(Ia)の製造方法が本明細書で提供される。
一実施形態において、化合物11aは、化合物1aを化合物11aに変換させる工程を含む方法によって調製され、:
Figure 0006873053
式中、Xは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択され、;
Zは、−CN及び−CORからなる群から選択され、;並びに
RはCからCアルキルである。
別の実施形態において、化合物3aを化合物(Ia)に変換させる工程は、
化合物3aを化合物4aに変換させる工程、:
Figure 0006873053
化合物4aを化合物(Ia)に変換させる工程を含む。
別の実施形態において、化合物4aを化合物(Ia)に変換させる工程は、
化合物4aを化合物5aに変換させる工程を含み、:
Figure 0006873053
式中、Xは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択され、;並びに
R’はCからCアルキルであり、;並びに
化合物5aを化合物(Ia)に変換させる工程を含み、
Figure 0006873053
式中、Xは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択される。
化合物(Ia)の製造方法に関する特定の実施形態において、Xは塩素である。別の特定の実施形態において、ZはCOEtである(すなわち、Rはエチルである)。別の特定の実施形態において、R’はメチルである。
図1に関して、化合物(I)の製造方法が本明細書で提供され、式中、Zは、−CN及び−CORからなる群から選択され、RはCからCアルキルであり、R’はCからCアルキルである。この方法におけるある種の実施形態において、RはCからCアルキルである。特定の実施形態において、Rはエチルである。別の特定の実施形態において、R’はメチルである。
一実施形態において、この方法は、化合物1bを化合物11bに変換させる工程、すなわち、工程(1)を含む。特定の実施形態において、工程(1)は、化合物1bを2−クロロアニリンと反応させ化合物11bを得ることを含む。
別の実施形態において、この方法は、化合物11bを化合物3bに変換させる工程、すなわち、工程(2)を含む。特定の実施形態において、工程(2)は、化合物11bをヨードベンゼンと反応させ化合物3bを得ることを含む。
別の実施形態において、この方法は、工程(1)から(2)、及び化合物3bを化合物4に変換させる工程、すなわち、工程(3)を含む。特定の実施形態において、工程(3)は、工程(2)の生成物(すなわち、化合物3bを含む反応混合物)と水の混合物を形成し、この混合物を加熱することを含む。
別の実施形態において、この方法は、工程(1)から(3)、及び化合物4を化合物5bに変換させる工程、すなわち、工程(4)を含む。特定の実施形態において、工程(4)は、化合物4を7−アミノペンタン酸のエステルと反応させ化合物5bを得ることを含む。
別の実施形態において、この方法は、工程(1)から(4)、及び化合物5bを化合物(I)に変換させる工程、すなわち、工程(5)を含む。特定の実施形態において、工程(5)は、化合物5bをヒドロキシルアミン又はその塩と反応させ化合物(I)又はその塩を得ることを含む。
別の実施形態において、この方法は、工程(1)から(5)を含む。
別の実施形態において、この方法は、化合物(I)又はその塩が形成されるように、工程(1)から(2)とそれに続く当該技術分野において既知である工程を含む。別の実施形態において、この方法は、化合物(I)又はその塩が形成されるように、工程(1)から(3)とそれに続く当該技術分野において既知である工程を含む。別の実施形態において、この方法は、化合物(I)又はその塩が形成されるように、工程(1)から(4)とそれに続く当該技術分野において既知である工程を含む。
図2に関して、化合物(I)の製造方法は、本明細書で提供される。一実施形態において、この方法は、化合物1を化合物11に変換させる工程、すなわち、工程(1)を含む。特定の実施形態において、工程(1)は、2−クロロピリミジン−5−カルボン酸エチルを2−クロロアニリンと反応させることを含む。別の実施形態において、工程(1)は、アルコール溶媒(特に、例えば、エタノール)の使用を含む。別の実施形態において、工程(1)は、高温(特に、例えば、約78°C)の使用を含む。別の特定の実施形態において、工程(1)は、実施例4に開示されている条件を含む。別の特定の実施形態において、工程(1)は、実施例5に開示されている条件を含む。更に別の実施形態において、工程(1)によって、化合物11が少なくとも約81%の収率(例えば、約81%の収率)で生じる。
別の実施形態において、この方法は、化合物11を化合物3に変換させる工程、すなわち、工程(2)を含む。別の実施形態において、工程(2)は、極性非プロトン性溶媒(特に、例えば、ジメチルスルホキシド)の使用を含む。別の実施形態において、工程(2)は、高温(特に、例えば、約120±5°C)の使用を含む。特定の実施形態において、工程(2)は、化合物11をヨードベンゼンと反応させることを含む。別の特定の実施形態において、工程(2)は、銅の存在下、化合物11をヨードベンゼンと反応させることを含む。更に別の特定の実施形態において、工程(2)は、銅及び炭酸カリウムの存在下、化合物11とヨードベンゼンを反応させることを含む。別の特定の実施形態において、工程(2)は、実施例4に開示されている条件を含む。別の特定の実施形態において、工程(2)は、実施例5に開示されている条件を含む。
別の実施形態において、この方法は、工程(1)から(2)、及び化合物3を化合物4に変換させる工程、すなわち、工程(3)を含む。特定の実施形態において、工程(3)は、工程(2)の生成物(すなわち、化合物3を含む反応混合物)と水の混合物を形成することを含む。別の実施形態において、工程(3)は、高温(特に、例えば、約90から100°C)の使用を含む。別の特定の実施形態において、工程(3)は、実施例4に開示されている条件を含む。別の特定の実施形態において、工程(3)は、実施例5に開示されている条件を含む。更に別の実施形態において、工程(2)から(3)は、少なくとも約65%の収率(例えば、約65%の収率)で、化合物11から化合物4を生じる。更に他の実施例において、工程(2)から(3)は、少なくとも約81%の収率(例えば、約81%の収率)で化合物11から化合物4を生じる。
別の実施形態において、この方法は、工程(1)から(3)、及び化合物4を化合物5に変換させる工程、すなわち、工程(4)を含む。別の実施形態において、工程(3)は、極性非プロトン性溶媒(特に、例えば、ジメチルホルムアミド)の使用を含む。特定の実施形態において、工程(4)は、ジメチルホルムアミド及びジクロロメタンの使用を含む。特定の実施形態において、工程(4)は、化合物4を7−アミノヘプタン酸メチル又はその塩と反応させることを含む。別の特定の実施形態において、工程(4)は、化合物4を活性化酸誘導体に変換させ、次に、この活性化酸誘導体を7−アミノヘプタン酸メチルと反応させることを含む。特定の実施形態において、この活性化酸誘導体は、酸塩化物である。別の特定の実施形態において、工程(4)は、実施例4に開示されている条件を含む。別の特定の実施形態において、工程(4)は、実施例5に開示されている条件を含む。
別の実施形態において、この方法は、工程(1)から(4)、及び化合物5を化合物(I)に変換させる工程、すなわち、工程(5)を含む。別の実施形態において、工程(5)は、低温(特に、例えば、約0から5°C、又は約0から10°C、又は約0±5°C)の使用を含む。特定の実施形態において、工程(5)は、化合物5をヒドロキシルアミン又はその塩と反応させることを含む。別の特定の実施形態において、工程(5)は、アルコール溶媒中のアルコキシド塩基(特に、例えば、メタノール中のナトリウムメトキシド)の使用を含む。別の実施形態において、工程(5)は、CからCアルコールを含む溶媒から粗化合物(I)を結晶化し、形態Iを得ることを含む。特定の実施形態において、この溶媒はイソプロパノールである。別の特定の実施形態において、この溶媒は1−プロパノール/水である。別の特定の実施形態において、工程(5)は、実施例4に開示されている条件を含む。別の特定の実施形態において、工程(5)は、実施例5に開示されている条件を含む。
別の実施形態において、この方法は、工程(1)から(5)を含む。
別の実施形態において、この方法は、化合物(I)又はその塩が形成されるように、工程(1)から(2)とそれに続く当該技術分野において既知である工程を含む。別の実施形態において、この方法は、化合物(I)又はその塩が形成されるように、工程(1)から(3)とそれに続く当該技術分野において既知である工程を含む。別の実施形態において、この方法は、化合物(I)又はその塩が形成されるように、工程(1)から(4)とそれに続く当該技術分野において既知である工程を含む。
この化合物(I)の製造方法は、少なくとも以下の理由により、先行の方法より優れている。実施例2及び3の方法と対照的に、この主張する方法は、工程(1)に塩素原子を導入することを伴う。この工程は、塩化アリールが反応性である条件を伴わない。したがって、この塩化部分は、銅が仲介する塩素の移動及び/又は脱塩素化を受けない。高速液体クロマトグラフィ(HPLC)による工程(1)の分析によって、この反応混合物が塩素の移動及び/又は脱塩素化によるこのような副生成物を含まないことが明らかである。
化合物及び組成物
図2及び3に関して、化合物(I)の合成における中間体として有用な化合物が本明細書で提供されている。一態様において、化合物11bが本明細書で提供され、式中、Zは、−CN及び−CORからなる群から選択され、式中、RはCからCアルキルである。特定の実施形態において、Zは−CORである。別の特定の実施形態において、Zは−COEtである。
別の態様において、化合物11が本明細書で提供される。
化合物(I)の合成において有用な組成物もまた本明細書で提供される。一態様において、化合物1b及び11bを含む組成物が本明細書で提供され、式中、Zが上記実施形態にしたがって定義される。特定の実施形態において、Zは−CORである。別の特定の実施形態において、Zは−COEtである。別の実施形態において、この組成物は、更に2−クロロアニリンを含む。
別の態様において、化合物1及び11を含む組成物が本明細書で提供される。一実施形態において、この組成物は、更に2−クロロアニリンを含む。別の実施形態において、この組成物は、更に実施例4に明記されている試薬を含む。
別の態様において、化合物11b及び3bを含む組成物が本明細書で提供され、式中、Zは、上記実施形態にしたがって定義される。特定の実施形態において、Zは−CORである。別の特定の実施形態において、Zは−COEtである。一実施形態において、この組成物は、更に化合物11bを含む。別の実施形態において、この組成物は、更にヨードベンゼンを含む。別の実施形態において、この組成物は、脱塩素化した3b及び塩素が移動した3bなどの脱塩素化及び塩素が移動した不純物を含まず、:
Figure 0006873053
式中、Zは、上記実施形態にしたがって定義される。別の実施形態において、この組成物は、更に化合物4又はその塩を含み、脱塩素化した4及び塩素が移動した4又はその塩などの脱塩素化及び塩素が移動した不純物を含まない。
Figure 0006873053
別の態様において、化合物11及び3を含む組成物が本明細書で提供される。一実施形態において、この組成物は、更にヨードベンゼンを含む。別の実施形態において、この組成物は、脱塩素化した3及び塩素が移動した3などの脱塩素化及び塩素が移動した不純物を含まない。
Figure 0006873053
別の実施形態において、この組成物は、更に化合物4又はその塩を含み、脱塩素化した4及び塩素が移動した4又はその塩などの脱塩素化した不純物及び塩素が移動した不純物を含まない。
別の態様において、化合物4並びに1b、11b及び3bから選択される1つ以上の化合物を含む組成物が本明細書で提供され、式中、Zは、上記実施形態にしたがって定義される。特定の実施形態において、Zは−CORである。別の特定の実施形態において、Zは−COEtである。
別の態様において、化合物4並びに化合物1、11及び3から選択される1つ以上の化合物を含む組成物が本明細書で提供される。
別の態様において、化合物5b並びに約1%未満(HPLCによって測定され、合わせた領域の百分率)の脱塩素化した化合物5b及び塩素が移動した化合物5bを含む組成物が本明細書で提供され、:
Figure 0006873053
式中、R’は、上記実施形態にしたがって定義される。一実施形態において、この組成物は、脱塩素化した5b及び塩素が移動した5bを含まない。
別の態様において、化合物5並びに約1%未満(HPLCによって測定され、合わせた領域の百分率)の脱塩素化した化合物5及び塩素が移動した化合物5を含む組成物が本明細書で提供される。
Figure 0006873053
一実施形態において、この組成物は、脱塩素化した5及び塩素が移動した5を含まない。
別の態様において、化合物5、化合物(I)並びに約1%未満(HPLCによって測定され、合わせた領域の百分率)の脱塩素化した化合物(I)及び塩素が移動した化合物(I)を含む組成物が本明細書で提供される。
Figure 0006873053
一実施形態において、この組成物は、脱塩素化した(I)及び塩素が移動した(I)を含まない。
定義
本明細書の方法において有用な酸及び塩基は、当該技術分野において既知である。酸触媒は、実際に無機(例えば、塩酸、硫酸、硝酸、三塩化アルミニウム)又は有機(例えば、カンファースルホン酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、イッテルビウムトリフラート)であり得る任意の酸性化学物質である。酸は、化学反応を促進するために触媒量又は理論量で有用である。塩基は、実際に無機(例えば、重炭酸ナトリウム、水酸化カリウム)又は有機(例えば、トリエチルアミン、ピリジン)であり得る任意の塩基性化学物質である。塩基は、化学反応を促進するために触媒量又は理論量で有用である。
本明細書で用いる場合、用語「アルキル」は、完全に飽和した分岐又は非分岐の炭化水素部分を意味する。好ましくはこのアルキルは、1個から6個の原子(すなわち、CからCアルキル)を含む。
本明細書で用いる場合、用語「反応する(react)」又は「反応する(reacting)」は、生成化合物を生じる2つ以上の反応化合物間における結合の形成を意味する。例えば、第一の化合物及び第二の化合物が反応して、生成化合物を形成してよく、この生成化合物が、第一の化合物の一部及び第二の化合物の一部を含み、この2つの部分が共有結合によって結合している。用語「反応する(reacting)」は、この化合物間の反応における発生を促進するために役立ち得る溶媒、触媒、リガンド又はその他の構成要素の相互作用を意味しない。
本明細書で用いる場合、用語「その塩(salt thereof)又は「salts thereof」は、酸付加塩、金属塩、又はアンモニウム塩を意味してよい。かかる塩は、当該技術分野において公知であり、記載されている手順によって形成することができる。酸付加塩は、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸又はリン酸及び有機酸、例えば、コハク酸、マレイン酸、酒石酸、酢酸、シュウ酸又はフマル酸から形成されてよい。付加塩の実施例として、限定されないが、塩酸に由来する塩酸塩、臭化水素酸に由来する臭化水素酸塩、硝酸に由来する硝酸塩、過塩素酸に由来する過塩素酸塩、リン酸に由来するリン酸塩、硫酸に由来する硫酸塩、ギ酸に由来するギ酸塩、酢酸に由来する酢酸塩、アコニット酸に由来するアコニット酸塩、アスコルビン酸に由来するアスコルビン酸塩、ベンゼンスルホン酸に由来するベンゼンスルホン酸塩、安息香酸に由来する安息香酸塩、桂皮酸に由来する桂皮酸塩、クエン酸に由来するクエン酸塩、エンボン酸に由来するエンボン酸塩(embonate)、エナント酸に由来するエナント酸塩(enantate)、フマル酸に由来するフマル酸塩、グルタミン酸に由来するグルタミン酸塩、グリコール酸に由来するグリコール酸塩、乳酸に由来する乳酸塩、マレイン酸に由来するマレイン酸塩、マロン酸に由来するマロン酸塩、マンデル酸に由来するマンデル酸塩、メタンスルホン酸に由来するメタンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸に由来する2−ナフタレンスルホン酸塩、フタル酸に由来するフタル酸塩、サリチル酸に由来するサリチル酸塩、ソルビン酸に由来するソルビン酸塩、ステアリン酸に由来するステアリン酸塩、コハク酸に由来するコハク酸塩、酒石酸に由来する酒石酸塩、及びp−トルエンスルホン酸に由来するp−トルエンスルホン酸塩等が挙げられる。本発明における化学的化合物の金属塩として、カルボキシ基を含有する本発明における化学的化合物のナトリウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられる。
本明細書で用いる場合、用語「銅」は、Cu(0)、Cu(I)又はCu(II)を意味することができる。銅の非限定的例として、Cu(0)粉末、銅−ブロンズ、酸化銅(II)、塩化銅(II)、ヨウ化銅(II)、塩化銅(I)、ヨウ化銅(I)及び当業者に既知であるその他の形態又は銅塩が挙げられる。
本明細書で用いる場合、用語「活性化酸誘導体」は、例えば、このカルボニル炭素上に脱離基を有することによって求核アシル置換しやすいカルボン酸誘導体を意味する。活性化酸誘導体の非限定例として、ハロゲン化アシル(酸塩化物とも称される)、カルボン酸無水物(例えば、混合カルボン酸無水物が挙げられる)、アシルイミダゾール(例えば、カルボン酸をカルボニルジイミダゾールと反応させることによって調製)、及びO−アシルイソウレア(例えば、カルボン酸をEDC又はDCCなどのカルボジイミド試薬と反応させることによって調製)が挙げられる。
特定の溶質又は物質を「含まない(free from)」組成物及び混合物は、この溶質又は物質を重量で5%未満(例えば、4%未満、3%未満、2%未満、1%未満、0.1%未満又は0.01%未満)含んでよい。一実施形態において、特定の溶質又は物質を「含まない(free from)」組成物及び混合物は、本明細書に記載される分析機器の検出限界未満である溶質量又は物質量を含む。
参照による組み込み
本出願を通して引用されたすべての引用文献(参考文献、発行特許、公開特許出願、及び同時係属特許出願が挙げられる)の内容は、参照によりそれらの全体が本明細書に明示的に組み込まれている。他に定義されない限り、本明細書で用いられるすべての科学用語及び専門用語は、当業者に一般に既知である意味と一致する。
均等物
当業者は、通常の実験だけで本明細書に記載される本発明の特定の実施形態において多くの均等物を認識し、確認できるであろう。かかる均等物は、特許請求の範囲によって包含されることが意図される。
機器及び方法
TAインスツルメントQ10 DSCを用いて示差走査熱量計(DSC)のデータを収集した。密閉されていないが覆われており外部から影響を受けないアロジン処理されたアルミニウム試料パン内に、およそ(2から8mg)の試料を入れ、50mL/分の窒素パージ下において10°C/分の速度で30から300°Cまで走査した。
TAインスツルメントTGA Q500を用いて熱重量分析(TGA)データを収集した。開いておりあらかじめ風袋したアルミニウム試料パン内に、およそ5から10mgの試料を入れ、60mL/分の窒素パージを用いて10°C/分の速度で25から300°Cまで走査した。
CuKα放射線源(λ=1.54°A)、9つの位置の試料ホルダー及びLYNXEYE スーパー速度検出器を備えたBruker D8 Advanceを用いてX線粉末回折計(XRPD)パターンを得た。試料をゼロバックグラウンドで、分析用のシリコンプレートホルダーに入れた。
Aquadyne DVS−2重量法水蒸気吸着測定装置を用いて動的水蒸気吸着(DVS)分析を実施した。この相対湿度を2から95%の間に調節し、この試料の重量を連続的にモニターし、この相対湿度及び時間に対して記録した。
プロトン核磁気共鳴(H−NMR):0.05%(v/v)テトラメチルシラン(TMS)を有する重水素化ジメチルスルホキシドにこの化合物を溶解させることによって試料を調製した。周囲温度でTopSpinソフトウェアを備えたBruker Avance 300MHz NMRを用いてスペクトルを収集した。スキャンの数はH−NMRに対して16回だった。
カールフィッシャー(KF):Mettler Toledo DL39 KF滴定装置を用い、カールフィッシャー滴定によってこの試料中の見かけの含水量を決定した。HYDRANAL−Coulomat ADを滴定剤として用いた。滴定するために約20mgのこの固体を用いた。分析パラメーターを表1に示す。
Figure 0006873053
実施例1:比較用の2−(ジフェニルアミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成

反応スキーム
Figure 0006873053
中間体2の合成:DMF(100ml)中でアニリン(3.7g、40mmol)、化合物1(7.5g、40mmol)、及びKCO(11g、80mmol)の混合物を脱気し、N下において120℃で一晩、攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(200ml)で希釈し、次に飽和ブライン(200ml×3)で洗浄した。この有機層を分離し、NaSOで乾燥し、乾固するまで蒸発し、シリカゲルクロマトグラフィ(石油エーテル/EtOAc=10/1)によって精製し、白色固体(6.2g、64%)として所望の生成物を得た。
中間体3の合成:TEOS(200ml)中で化合物2(6.2g、25mmol)、ヨードベンゼン(6.12g、30mmol)、CuI(955mg、5.0mmol)、CsCO(16.3g、50mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージした。得られた混合物を140℃で14時間、攪拌した。室温まで冷却した後、この残留物をEtOAc(200ml)で希釈した。95%のEtOH(200ml)及びシリカゲル上のNHF−HO[50g、水(1500ml)中のNHF(100g)をシリカゲル(500g、100から200メッシュ)に添加することによってあらかじめ調製]に添加し、得られた混合物を室温で2時間、維持した。この固体化した材料をろ過し、EtOAcで洗浄した。このろ液を乾固するまで蒸発し、この残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(石油エーテル/EtOAc=10/1)によって精製し、黄色固体(3g、38%)を得た。
中間体4の合成:2NのNaOH(200ml)をEtOH(200ml)中の化合物3(3.0g、9.4mmol)の溶液に添加した。この混合物を60℃で30分間、攪拌した。この溶媒の蒸発後、この溶液を2NのHClで中和し、白色沈殿物を得た。この懸濁液をEtOAc(2×200ml)で抽出し、この有機層を分離し、水(2×100ml)、ブライン(2×100ml)で洗浄し、NaSOで乾燥した。この溶媒を除去することによって茶色の固体(2.5g、92%)を得た。
中間体6の合成:化合物4(2.5g、8.58mmol)、化合物5(2.52g、12.87mmol)、HATU(3.91g、10.30mmol)、及びDIPEA(4.43g、34.32mmol)の混合物を室温で一晩、攪拌した。この反応混合物をろ過した後、このろ液を乾固するまで蒸発し、この残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(石油エーテル/EtOAc=2/1)によって精製し、茶色い固体(2g、54%)を得た。
2−(ジフェニルアミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成:化合物6(2.0g、4.6mmol)と、MeOH(50ml)及びDCM(25ml)中の水酸化ナトリウム(2N、20mL)の混合物を0℃で10分間、攪拌した。ヒドロキシルアミン(50%)(10ml)を0℃まで冷却し、この混合物に添加した。得られた混合物を室温で20分間、攪拌した。溶媒の除去後、この混合物を1MのHClで中和し、白色沈殿物を得た。この粗生成物をろ過し、プレHPLCによって精製し、白色固体(950mg、48%)を得た。
実施例2:比較用の2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成−化合物(I)
反応スキーム
Figure 0006873053
工程(1)
中間体2の合成:DMF(100ml)中のアニリン(3.7g、40mmol)、2−クロロピリミジン−5−カルボン酸エチル1(7.5g、40mmol)、KCO(11g、80mmol)の混合物を脱気し、N下において120Cで一晩、攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(200ml)で希釈し、次に飽和ブライン(200ml×3)で洗浄した。この有機層を分離し、NaSOで乾燥し、乾固するまで蒸発し、シリカゲルクロマトグラフィ(石油エーテル/EtOAc=10/1)によって精製し、白色固体(6.2g、64%)として所望の生成物を得た。
工程(2)
中間体3の合成:DMSO(690ml)中の化合物2(69.2g、1当量)、1−クロロ−2−ヨードベンゼン(135.7g、2当量)、LiCO(42.04g、2当量)、KCO(39.32g、1当量)、Cu(1当量、45μm)の混合物を脱気し、窒素でパージした。得られた混合物を140℃で36時間、攪拌した。この反応の後処理によって、化合物3を93%の収率で得た。
工程(3)
中間体4の合成:2NのNaOH(200ml)をEtOH(200ml)中の化合物3(3.0g、9.4mmol)の溶液に添加した。この混合物を60Cで30分間、攪拌した。この溶媒の蒸発後、この溶液を2NのHClで中和し、白色沈殿物を得た。この懸濁液をEtOAc(2×200ml)で抽出し、この有機層を分離し、水(2×100ml)、ブライン(2×100ml)で洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を除去することによって茶色の固体(2.5g、92%)を得た。
工程(4)
中間体5合成:実施例1における中間体6の合成と類似の手順を用いた。
工程(5)
2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成:実施例1における2−(ジフェニルアミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成と類似の手順を用いた。
実施例3:実施例2の工程2から3に関するプロセスの進行
Figure 0006873053
Figure 0006873053
Figure 0006873053
Figure 0006873053
施例4:化合物(I)の改善された合成
反応スキーム
Figure 0006873053
工程(1)
化合物11の合成:2−クロロピリミジン−5−カルボン酸エチル(ACY−5、7.0Kgs)、エタノール(60Kgs)、2−クロロアニリン(9.5Kgs、2当量)及び酢酸(3.7Kgs、1.6当量)を不活性雰囲気下において反応容器に充填した。この混合物を加熱還流した。少なくとも5時間後、この反応液をHPLC分析(方法TM−113.1016)用にサンプリングした。分析によって反応の完了(<1%ACY−5)が示されたとき、この混合物を70±5°Cまで冷却し、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を添加した。次にこの反応液を20±5°Cまで冷却し、この混合物を更に2から6時間、攪拌した。得られた沈殿物をろ過し、エタノール(2x6Kgs)及びヘプタン(24Kgs)で洗浄した。このケーキを一定重量まで減圧下において50±5℃で乾燥し、8.4Kgsの化合物11(81%の収率及び99.9%の純度(方法TM−113.1016))を生じた。図3のHNMRデータを参照。
工程(2)
化合物3の合成:銅粉末(0.68Kgs、1当量、<75マイクロメートル)、炭酸カリウム(4.3Kgs、3.0当量)、及びジメチルスルホキシド(DMSO、12.3Kgs)を反応容器(容器A)に添加した。得られた溶液を120±5°Cまで加熱した。別の反応容器(容器B)内において、DMSO(5.6Kgs)中の化合物11(2.9Kgs)及びヨードベンゼン(4.3Kgs、2当量)の溶液を40±5°Cで加熱した。次にこの混合物を2から3時間かけて容器Aに移した。HPLC分析(方法TM−113.942)によって、化合物11の残留が≦1%であると決定されるまで、この反応混合物を120±5度Cで8から24時間、加熱した。
工程(3)
化合物4の合成:工程(2)の混合物を90から100°Cまで冷却し、精製水(59Kgs)を添加した。HPLC(方法TM−113.942−工程2を参照)によって、化合物3の残留が≦1%であると示すまで、この反応混合物を90から100°Cで2から8時間、攪拌した。この反応容器を25°Cまで冷却した。この反応混合物をセライト、次に0.2マイクロメートルのフィルターに通してろ過し、このろ液収集した。このろ液をメチルt−ブチルエーテルで2回(2x12.8Kgs)抽出した。この水層を0から5℃まで冷却し、次に温度を<25℃に維持しながら6Nの塩酸(HCl)でpH2から3まで酸性化した。次にこの反応液を5から15°Cまで冷却した。この沈殿物をろ過し、冷水で洗浄した。このケーキを一定重量まで減圧下において45から55°Cで乾燥し、2.2Kgs(65%の収率)の化合物4を90.3%のAUC純度(方法TM−113.942−工程2を参照)で得た。脱塩素化した生成物又は塩素が移動した生成物(すなわち、脱塩素化した4又は塩素が移動した4)は、観察されなかった。図4のHNMRデータを参照。
工程(4)
化合物5の合成:ジクロロメタン(40.3Kgs)、DMF(33g、0.04当量)及び化合物4(2.3Kg)を反応フラスコに充填した。この溶液を0.2μmのフィルターを通してろ過し、このフラスコに戻した。塩化オキサリル(0.9Kgs、1当量)について添加漏斗を介して<30℃で30から120分かけて添加した。次に反応の完了(化合物4≦3%)がHPLC(方法TM−113.946)によって確認されるまでこのバッチを<30°Cで攪拌した。次に、このジクロロメタン溶液を濃縮し、塩化オキサリルの残留物を減圧下において<40°Cで除去した。HPLC分析(方法TM−113.946)によって塩化オキサリルの残留が<0.10%であることを示したとき、この濃縮物を新しいジクロロメタン(24Kgs)中に溶解させ、反応容器(容器A)に戻した。
第二の容器(容器B)を7−アミノヘプタン酸メチル塩酸塩(化合物A1、1.5Kgs、1.09当量)、DIPEA(2.5Kgs、2.7当量)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、42g、0.05当量)、及びDCM(47.6Kgs)で充填した。この混合物を0から10°Cまで冷却し、5°Cから10°Cの温度に維持しながら、容器A内の酸塩化物溶液を容器Bに移した。この反応液を5から10℃で3から24時間、攪拌し、HPLC分析を行ったところ反応の完了を示した(方法TM−113.946、化合物4≦5%)。次にこの混合物を1MのHCl溶液(20Kgs)、精製水(20Kgs)、7%重炭酸ナトリウム(20Kgs)、精製水(20Kgs)、及び25%塩化ナトリウム溶液(20Kgs)で抽出した。次にこのジクロロメタンを<40℃で真空蒸留し、イソプロピルアルコールで繰り返し追い出した。分析によってDCMの残留が<1mol%であることを示したとき、この混合物を0から5°Cまで徐々に冷却し、0から5°Cで少なくとも2時間、攪拌した。得られた沈殿物をろ過によって収集し、冷えたイソプロピルアルコール(6.4Kgs)で洗浄した。このケーキをフィルター上で4から24時間、吸引乾燥し、次に一定重量まで減圧下において45から55°Cで更に乾燥した。2.2Kgs(77%の収率)を95.9%のAUC純度(方法TM−113.953)及び99.9重量%で単離した。図5のHNMRデータを参照。
工程(5)
化合物(I)の合成:ヒドロキシルアミン塩酸塩(3.3Kgs、10当量)及びメタノール(9.6Kgs)を反応容器に充填した。得られた溶液を0から5°Cまで冷却し、25%ナトリウムメトキシド(11.2Kgs、11当量)を0から10°Cの温度に維持しながら、ゆっくりと充填した。一旦、この添加が完了したら、この反応液を20°Cで1から3時間、混合し、ろ過し、このろ過ケーキをメタノール(2x2.1Kgs)で洗浄した。このろ液(ヒドロキシルアミン遊離塩基)を反応容器に戻し、0±5°Cまで冷却した。化合物5(2.2Kgs)を添加した。この反応が完了するまで(方法TM−113.964、化合物5≦2%)、この反応液を攪拌した。この混合物をろ過し、水(28Kgs)及び酢酸エチル(8.9Kgs)をこのろ液に添加した。pHを6NのHClを用いて8から9に調節し、次にろ過の前に最大3時間まで攪拌した。このろ過ケーキを冷水(25.7Kgs)で洗浄し、次に一定重量まで減圧下において乾燥した。この粗固体化合物(I)は、形態IV/パターンDであると決定した。
この粗固体(1.87Kgs)をイソプロピルアルコール(IPA、27.1Kg)中に懸濁した。このスラリーを75±5°Cまで加熱し、この固体を溶解させた。この溶液に化合物(I)(形態I/パターンA)の種結晶を添加し、周囲温度まで冷却させた。得られた沈殿物をろ過の前に1から2時間、攪拌した。このろ過ケーキをIPA(2x9.5Kgs)ですすぎ、次に一定重量まで減圧下において45から55°Cで乾燥し、85%の収率及び99.5%の純度で1.86kgの結晶性白色固体化合物(I)(形態I/パターンA)を得た。図6のHNMRデータを参照。
実施例5:化合物(I)の代替合成
反応スキーム
Figure 0006873053
工程(1)
化合物11の合成:2−クロロピリミジン−5−カルボン酸エチル(ACY−5、250g)、エタノール(2179g)、2−クロロアニリン(339.3g、2当量)及び酢酸(132.1g、1.6当量)を不活性雰囲気下において反応容器に充填した。この混合物を加熱還流した。少なくとも5時間後、この反応液をHPLC分析用にサンプリングした。分析によって反応の完了(<1%ACY−5)が示されたとき、この混合物を70±5°Cまで冷却し、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、553.6g、3.2当量)を添加した。次にこの反応液を20±5°Cまで冷却し、この混合物を更に2から6時間、攪拌した。得られた沈殿物をろ過し、エタノール(2x401g)及びヘプタン(2x428g)で洗浄した。このケーキを一定重量まで減圧下において50±5℃で乾燥し、307.1gの化合物11(82.5%の収率及び99.7%の純度を生じた。
工程(2)
化合物3の合成:ヨウ化銅(I)(17.5g、8当量)、炭酸カリウム(373.8g、3当量)、L−プロリン(11.4g、0.11当量)及びジメチルスルホキシド(DMSO、1180g)を反応容器(容器A)に添加した。得られた溶液を90±5°Cまで加熱した。別の反応容器(容器B)内において、DMSO(402.5g)中の化合物11(250g)及びヨードベンゼン(1469.5g、8当量)の溶液を40±5°Cで加熱した。次にこの混合物を2から3時間かけて容器Aに移した。HPLC分析によって、化合物11の残留が≦1%であると決定されるまで、この反応混合物を90±5°Cで8から24時間、加熱した。
工程(3)
化合物4の合成:工程(2)の混合物を40から50°Cまで冷却し、水(500g)及び水酸化カリウム溶液10%(700.0g、2.8当量)を添加した。HPLCによって、化合物3の残留が≦1%であると示されるまで、この反応混合物を40から50°Cで2から8時間、攪拌した。この反応容器を25°Cまで冷却した。この反応混合物をセライト、次に0.2マイクロメートルのフィルターに通してろ過し、このろ液収集した。このろ液をトルエン(3x150g)で抽出した。この水層を0から5℃まで冷却し、次に温度を<25℃に維持しながら塩酸(HCl)でpH2から3まで酸性化した。次にこの反応液を5から15°Cまで冷却した。この沈殿物をろ過し、冷水で洗浄した。このケーキを一定重量まで減圧下において45から55°Cで乾燥し、291g(81%の収率)の化合物4を98%のAUC純度で得た。脱塩素化した生成物又は塩素が移動した生成物(すなわち、脱塩素化した4又は塩素が移動した4)は、観察されなかった。
工程(4)
化合物5の合成:
化合物4(250.0g)、A−1(159.2g、1.06当量)及びメチル−THF(5113g)を反応容器に充填した。DIPEA(283.7g、2.85当量)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt、12.5g、0.11当量)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC.HCl、216.3g、1.47当量)を添加した。この反応溶液を周囲温度で6から24時間、攪拌し、HPLC分析を行ったところ、反応の完了を示した。(化合物4≦3%)。次にこの混合物を1MのHCl溶液(2270g)、精製水(2270g)、7%重炭酸ナトリウム(2270g)、精製水(2270g)、及び25%塩化ナトリウム溶液(2270g)で抽出した。次にこのメチル−THFを<40℃で真空蒸留し、イソプロピルアルコールで繰り返し追い出した。分析によってメチル−THFの残留が<1mol%であることを示したとき、この混合物を0から5°Cまで徐々に冷却し、0から5°Cで少なくとも2時間、攪拌した。得られた沈殿物をろ過によって収集し、冷えたイソプロピルアルコール(700g)で洗浄した。このケーキをフィルター上で4から24時間、吸引乾燥し、次に一定重量まで減圧下において45から55°Cで更に乾燥した。294g(82%の収率)を99.6%のAUC純度及び99.4重量%で単離した。
工程(5)
化合物(I)の合成:ヒドロキシルアミン塩酸塩(330g、10当量)及びメタノール(960g)を反応容器に充填した。得られた溶液を0から5°Cまで冷却し、25%ナトリウムメトキシド(1120g、11当量)を0から10°Cの温度に維持しながら、ゆっくりと充填した。一旦、この添加が完了したら、この反応液を20°Cで1から3時間、混合し、ろ過し、このろ過ケーキをメタノール(2x210g)で洗浄した。このろ液(ヒドロキシルアミン遊離塩基)を反応容器に戻し、0±5°Cまで冷却した。化合物5(220g)を添加した。この反応が完了するまで(化合物5≦2%)、この反応液を攪拌した。この混合物をろ過し、水(280g)及び酢酸エチル(890g)をこのろ液に添加した。HClを用いてpHを8から9に調節し、次にろ過の前に最大3時間まで攪拌した。このろ過ケーキを冷水(2570g)で洗浄し、次に83%の収率で粗固体の収量が980gとなる一定重量まで減圧下において乾燥した。この粗固体化合物(I)は、形態IV/パターンDであると決定した。
この粗固体(980g)を1−プロパノール(400g)及び精製水(220g)に懸濁した。この懸濁液を40°Cまで加熱した。次にこのバッチを30分間かけて38°Cまで冷却した。この溶液に化合物(I)(形態I/パターンA、2から5重量%)の種結晶を添加した。このバッチを37から38°Cで2から4時間、維持し、次に20±2°Cまで徐々に冷却した。水(950g)を3から5時間かけて充填した。このバッチを12°Cまで冷却し、この温度で2時間、攪拌した。このバッチをろ過し、冷えた1−プロパノール/水で洗浄し、次に93%の収率及び99.8%のAUC純度で精製化合物(I)の収量が910gとなる一定重量まで50±5°Cで乾燥した。
Figure 0006873053
Figure 0006873053
化合物(I)の結晶形態
I.形態I/パターンA
2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド(すなわち、化合物(I))は、結晶形態I(本明細書において「形態I」と称する)で存在し得る。形態Iは、粉末X線回折(XRPD)を用いて特徴づけることができる。形態IのXRPDパターンを図8に示し、「パターンA」と称される。
Figure 0006873053
また形態Iは、また示差走査熱量計(DSC)及び熱重量分析(TGA)(それぞれ図8及び9を参照)によっても特徴づけることができる。動的水蒸気吸着(DVS)実験によって、0から95パーセントの間の相対湿度にさらしたとき、化合物(I)、形態I/パターンAによる吸湿が0.2%未満であることが明らかになり、この結晶形態が変化しないことが観察された。また、DSC分析によって、約173°Cでの吸熱現象(融点)、続いて発熱現象(分解と考えられる)も示した。TGA分析によって、35から150°Cにおいて、この試料の重量減少が0.1%未満であることが明らかになった。
また、カールフィッシャー(KF)滴定によって、含水量が<1%未満であることも明らかになった。
形態Iの化合物(I)は、非晶質の化合物(I)、又は別の結晶形態の化合物(I)から、エタノールのスラリー中で8から16時間(例えば、一晩)、攪拌することによって調製することができる。
II.形態IV/パターンD
2−((2−クロロフェニル)(フェニル)アミノ)−N−(7−(ヒドロキシアミノ)−7−オキソヘプチル)ピリミジン−5−カルボキサミド(すなわち、化合物(I))は、結晶形態IV(本明細書において「形態IV」と称する)で存在し得る。形態IVは、粉末X線回折(XRPD)を用いて特徴づけることができる。形態IVのXRPDパターンを図11に示し、「パターンD」と称される。
Figure 0006873053

Claims (15)

  1. 以下の工程を含む、化合物(Ia)の製造方法:
    (1)化合物1a:
    Figure 0006873053
    をアニリン及び酢酸と反応させ、化合物11a:
    Figure 0006873053
    [式中、
    Xはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択され;
    Zは−CORから成る群から選択され;及び
    RはC−Cアルキルである]
    を形成する工程;
    (2)化合物11aを元素銅の存在下でヨードベンゼンと反応させ、化合物3a:
    Figure 0006873053
    を得る工程;
    (3)化合物3aを水と反応させ、化合物4a:
    Figure 0006873053
    を得る工程;
    (4)化合物4aをヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下でアルキルアミンと反応させ、化合物5a:
    Figure 0006873053
    [式中、
    R’はC−Cアルキルである]
    を得る工程;並びに
    (5)化合物5aをアルコキシド塩基及びヒドロキシルアミンと反応させ、化合物(Ia):
    Figure 0006873053
    またはその塩を得る工程。
  2. ZがCOEtである、請求項1に記載の方法。
  3. R’がメチルである、請求項1に記載の方法。
  4. 化合物3aを得る工程が、化合物11a:
    Figure 0006873053
    を元素銅及び塩基の存在下でヨードベンゼンと反応させ、化合物3a:
    Figure 0006873053
    を得る工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 化合物4aを得る工程が、化合物3a:
    Figure 0006873053
    を水と反応させ、その後酢酸と反応させ、化合物4a:
    Figure 0006873053
    を得る工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 化合物5aを得る工程が、化合物4a:
    Figure 0006873053
    をヒドロキシベンゾトリアゾール及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドの存在下でアルキルアミンと反応させ、化合物5a:
    Figure 0006873053
    を得る工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 化合物(Ia)を得る工程が、化合物5a:
    Figure 0006873053
    をヒドロキシルアミン塩酸塩の存在下でアルコキシド塩基と反応させ、化合物(Ia):
    Figure 0006873053
    またはその塩を得る工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. 以下の工程を含む、化合物(I)の製造方法:
    (1)化合物1b:
    Figure 0006873053
    を2−クロロアニリン及び酢酸と反応させ、化合物11b:
    Figure 0006873053
    [式中、
    Zは−CORから成る群から選択され;及び
    RはC−Cアルキルである]
    を形成する工程;
    (2)化合物11bを元素銅の存在下でヨードベンゼンと反応させ、化合物3b:
    Figure 0006873053
    を得る工程;
    (3)化合物3bを水と反応させ、化合物4:
    Figure 0006873053
    を得る工程;
    (4)化合物4をヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下でアルキルアミンと反応させ、化合物5b:
    Figure 0006873053
    [式中、
    R’はC−Cアルキルである]
    を得る工程;並びに
    (5)化合物5bをアルコキシド塩基及びヒドロキシルアミンと反応させ、化合物(I):
    Figure 0006873053
    またはその塩を得る工程。
  9. ZがCOEtである、請求項に記載の方法。
  10. R’がメチルである、請求項に記載の方法。
  11. 化合物3bを得る工程が、化合物11b:
    Figure 0006873053
    を元素銅及び塩基の存在下でヨードベンゼンと反応させ、化合物3b:
    Figure 0006873053
    を得る工程をさらに含む、請求項に記載の方法。
  12. 化合物4を得る工程が、化合物3b:
    Figure 0006873053
    を水と反応させ、その後酢酸と反応させ、化合物4:
    Figure 0006873053
    を得る工程をさらに含む、請求項に記載の方法。
  13. 化合物5bを得る工程が、化合物4:
    Figure 0006873053
    をヒドロキシベンゾトリアゾール及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドの存在下でアルキルアミンと反応させ、化合物5b:
    Figure 0006873053
    を得る工程をさらに含む、請求項に記載の方法。
  14. 化合物(I)を得る工程が、化合物5b:
    Figure 0006873053
    をヒドロキシルアミン塩酸塩の存在下でアルコキシド塩基と反応させ、化合物(I):
    Figure 0006873053
    またはその塩を得る工程をさらに含む、請求項に記載の方法。
  15. 以下の工程を含む、化合物(I)の製造方法:
    (1)2−クロロピリミジン−5−カルボン酸エチルをアルコール溶媒の存在下で2−クロロアニリンと反応させ、化合物11
    Figure 0006873053
    を得る工程:
    (2)化合物11を元素銅の存在下でヨードベンゼンと反応させ化合物3
    Figure 0006873053
    を得る工程:
    (3)化合物3を水と反応させ、その後酢酸と反応させ、化合物4
    Figure 0006873053
    を得る工程:
    (4)化合物4をヒドロキシベンゾトリアゾール及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドの存在下で7−アミノヘプタン酸メチルと反応させ、化合物5:
    Figure 0006873053
    を得る工程;
    (5)化合物5をアルコール溶媒の存在下でヒドロキシルアミンまたはその塩及びアルコキシド塩基と反応させ、化合物(I):
    Figure 0006873053
    またはその塩を得る工程。
JP2017563541A 2015-06-08 2016-06-08 タンパク質脱アセチル化阻害剤の製造方法 Active JP6873053B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201562172624P 2015-06-08 2015-06-08
US62/172,624 2015-06-08
PCT/US2016/036434 WO2016200930A1 (en) 2015-06-08 2016-06-08 Methods of making protein deacetylase inhibitors

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018518486A JP2018518486A (ja) 2018-07-12
JP2018518486A5 JP2018518486A5 (ja) 2019-07-04
JP6873053B2 true JP6873053B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=56264043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017563541A Active JP6873053B2 (ja) 2015-06-08 2016-06-08 タンパク質脱アセチル化阻害剤の製造方法

Country Status (11)

Country Link
US (1) US10144714B2 (ja)
EP (1) EP3303304B1 (ja)
JP (1) JP6873053B2 (ja)
CN (1) CN107922352B (ja)
AR (1) AR105812A1 (ja)
AU (2) AU2016276573A1 (ja)
CA (1) CA2988594C (ja)
ES (1) ES2769255T3 (ja)
MX (1) MX369349B (ja)
TW (1) TWI706937B (ja)
WO (1) WO2016200930A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2526093B1 (en) * 2010-01-22 2016-08-17 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Reverse amide compounds as protein deacetylase inhibitors and methods of use thereof
JP2015515279A (ja) 2012-04-19 2015-05-28 アセチロン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッドAcetylon Pharmaceuticals,Inc. 治療に反応する患者を同定するバイオマーカーおよびそのような患者の治療
AR105812A1 (es) 2015-06-08 2017-11-15 Acetylon Pharmaceuticals Inc Métodos para la preparación de inhibidores de proteína deacetilasa
WO2016200919A1 (en) 2015-06-08 2016-12-15 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Crystalline forms of a histone deacetylase inhibitor
WO2017214565A1 (en) * 2016-06-09 2017-12-14 Dana-Farber Cancer Institute, Inc., Methods of use and pharmaceutical combinations of hdac inhibitors with bet inhibitors
JP7100018B2 (ja) 2016-08-08 2022-07-12 アセチロン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド ヒストンデアセチラーゼ6阻害剤及びcd20阻害抗体の薬学的組み合わせならびにその使用
US11497746B2 (en) 2016-11-23 2022-11-15 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical combinations comprising a histone deacetylase inhibitor and a programmed death-ligand 1 (PD-L1) inhibitor and methods of use thereof

Family Cites Families (55)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6777217B1 (en) 1996-03-26 2004-08-17 President And Fellows Of Harvard College Histone deacetylases, and uses related thereto
US20030129724A1 (en) 2000-03-03 2003-07-10 Grozinger Christina M. Class II human histone deacetylases, and uses related thereto
CA2404002A1 (en) 2000-03-24 2001-09-27 Methylgene, Inc. Inhibitors of histone deacetylase
WO2002074298A1 (fr) 2001-03-21 2002-09-26 Ono Pharmaceutical Co., Ltd. Inhibiteurs de production d'il-6
US7244853B2 (en) 2001-05-09 2007-07-17 President And Fellows Of Harvard College Dioxanes and uses thereof
WO2003037869A1 (en) 2001-11-01 2003-05-08 Janssen Pharmaceutica N.V. Amide derivatives as glycogen synthase kinase 3-beta inhibitors
US7154002B1 (en) 2002-10-08 2006-12-26 Takeda San Diego, Inc. Histone deacetylase inhibitors
WO2004082638A2 (en) 2003-03-17 2004-09-30 Syrrx, Inc. Histone deacetylase inhibitors
EP1644323B1 (en) 2003-07-07 2015-03-18 Georgetown University Histone deacetylase inhibitors and methods of use thereof
JP4993374B2 (ja) 2004-04-05 2012-08-08 メルク エイチディーエーシー リサーチ エルエルシー ヒストン脱アセチル化酵素インヒビタープロドラッグ
AU2006226861B2 (en) 2005-03-22 2012-08-16 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Treatment of protein degradation disorders
KR20080052611A (ko) 2005-08-26 2008-06-11 메틸진 인크. 히스톤 탈아세틸 효소의 벤조디아제핀 및 벤조피페라진유도체 억제제
CA2642273C (en) 2006-02-14 2016-09-20 President And Fellows Of Harvard College Bifunctional histone deacetylase inhibitors
JP5497431B2 (ja) 2006-05-03 2014-05-21 プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ ヒストンデアセチラーゼおよびチューブリンデアセチラーゼ阻害剤
WO2007144341A1 (en) 2006-06-12 2007-12-21 Vrije Universiteit Brussel Differentiation of rat liver epithelial cells into hepatocyte-like cells
ES2288802B1 (es) 2006-07-07 2008-12-16 Universidad De Granada Nuevos derivados de ftalimida como inhibidores de las histonas desacetilasas.
EP2061468A4 (en) 2006-09-11 2011-05-04 Curis Inc TYROSINE KINASE INHIBITORS CONTAINING ZINC BINDING CHARACTERISTIC GROUP
EP2255818B1 (en) 2008-02-19 2018-08-22 Earnest Medicine Co., Ltd. Oral or enteral composition useful for recovery of physical functions
JP5665740B2 (ja) 2008-07-23 2015-02-04 プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ デアセチラーゼ阻害剤およびその使用
JP5713999B2 (ja) 2009-05-15 2015-05-07 コリア リサーチ インスティテュート オブ ケミカル テクノロジー アミド化合物、その製造方法及びそれを含む薬学組成物
WO2011019393A2 (en) 2009-08-11 2011-02-17 President And Fellows Of Harvard College Class- and isoform-specific hdac inhibitors and uses thereof
WO2011084991A2 (en) 2010-01-08 2011-07-14 President And Fellows Of Harvard College Fluorinated hdac inhibitors and uses thereof
EP2526093B1 (en) 2010-01-22 2016-08-17 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Reverse amide compounds as protein deacetylase inhibitors and methods of use thereof
EP2571352A4 (en) 2010-05-21 2014-09-17 Sloan Kettering Inst Cancer SELECTIVE HDAC HEMMER
WO2012018499A2 (en) 2010-08-05 2012-02-09 Acetylon Pharmaceuticals Specific regulation of cytokine levels by hdac6 inhibitors
PT2640709T (pt) 2010-11-16 2016-07-13 Acetylon Pharmaceuticals Inc Compostos de pirimidina hidroxiamida como inibidores de proteína desacetilase e métodos de utilização dos mesmos
US9512083B2 (en) 2011-07-20 2016-12-06 The General Hospital Corporation Histone deacetylase 6 selective inhibitors for the treatment of bone disease
US8841301B2 (en) * 2011-09-26 2014-09-23 Bristol-Myers Squibb Company Selective NR2B antagonists
JP2015515279A (ja) 2012-04-19 2015-05-28 アセチロン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッドAcetylon Pharmaceuticals,Inc. 治療に反応する患者を同定するバイオマーカーおよびそのような患者の治療
EP2906211A4 (en) 2012-10-12 2016-04-20 Univ Pennsylvania HYDROXY AMIDE PYRIMIDINE COMPOUNDS AS INHIBITORS OF PROTEIN DEACETYLASE AND METHODS OF USING SAME
US9145412B2 (en) 2012-11-02 2015-09-29 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Selective HDAC1 and HDAC2 inhibitors
US9139583B2 (en) 2013-02-01 2015-09-22 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Selective HDAC3 inhibitors
JP2016511237A (ja) 2013-02-01 2016-04-14 アセチロン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッドAcetylon Pharmaceuticals,Inc. 選択的hdac3阻害剤
US20140357512A1 (en) 2013-06-03 2014-12-04 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Histone deacetylase (hdac) biomarkers in multiple myeloma
WO2015042418A1 (en) 2013-09-20 2015-03-26 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Treatment of diseases caused by abnormal lymphocyte function with an hdac6 inhibitor
US9403779B2 (en) 2013-10-08 2016-08-02 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Combinations of histone deacetylase inhibitors and either Her2 inhibitors or PI3K inhibitors
ES2818933T3 (es) 2013-10-10 2021-04-14 Acetylon Pharmaceuticals Inc Inhibidores de la HDAC en combinación con los inhibidores de la pi3k, para el tratamiento del linfoma no Hodgkin
WO2015054474A1 (en) 2013-10-10 2015-04-16 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Pyrimidine hydroxy amide compounds as histone deacetylase inhibitors
EP3054954A4 (en) 2013-10-10 2017-12-13 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Hdac inhibitors, alone or in combination with btk inhibitors, for treating non-hodgkin's lymphoma
PE20161342A1 (es) 2013-10-11 2016-12-31 Acetylon Pharmaceuticals Inc Combinaciones de inhibidores de histona desacetilasa y farmacos inmunomoduladores
US10660890B2 (en) 2013-10-24 2020-05-26 National Institutes Of Health (Nih), U.S. Dept. Of Health And Human Services (Dhhs), U.S. Government Nih Division Of Extramural Inventions And Technology Resources (Deitr) Treatment of polycystic diseases with an HDAC6 inhibitor
CA2932411A1 (en) 2013-12-03 2015-06-11 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Combinations of histone deacetylase inhibitors and immunomodulatory drugs
EP3084446B1 (en) 2013-12-20 2022-12-14 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Histone deacetylase 6 (hdac6) biomarkers in multiple myeloma
US9464073B2 (en) 2014-02-26 2016-10-11 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Pyrimidine hydroxy amide compounds as HDAC6 selective inhibitors
US20150359794A1 (en) 2014-06-13 2015-12-17 Buck Institute For Research On Aging Impairment of the large ribosomal subunit protein rpl24 by depletion or acetylation
CN107205988A (zh) 2014-07-07 2017-09-26 埃斯泰隆制药公司 利用组蛋白脱乙酰酶抑制剂治疗白血病
US20160137630A1 (en) 2014-10-08 2016-05-19 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Induction of gata2 by hdac1 and hdac2 inhibitors
CA2969790A1 (en) 2014-12-05 2016-06-09 University of Modena and Reggio Emilia Combinations of histone deacetylase inhibitors and bendamustine
WO2016090230A1 (en) 2014-12-05 2016-06-09 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Pyrimidine hydroxy amide compounds for treating peripheral neuropathy
CN107835810A (zh) 2014-12-12 2018-03-23 瑞格纳西制药有限公司 作为hdac1/2抑制剂的哌啶衍生物
WO2016168647A1 (en) 2015-04-17 2016-10-20 Acetylon Pharmaceuticals Inc. Treatment of neuroblastoma with histone deacetylase inhibotrs
US10272084B2 (en) 2015-06-01 2019-04-30 Regenacy Pharmaceuticals, Llc Histone deacetylase 6 selective inhibitors for the treatment of cisplatin-induced peripheral neuropathy
AR105812A1 (es) 2015-06-08 2017-11-15 Acetylon Pharmaceuticals Inc Métodos para la preparación de inhibidores de proteína deacetilasa
WO2016200919A1 (en) 2015-06-08 2016-12-15 Acetylon Pharmaceuticals, Inc. Crystalline forms of a histone deacetylase inhibitor
JP7100018B2 (ja) 2016-08-08 2022-07-12 アセチロン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド ヒストンデアセチラーゼ6阻害剤及びcd20阻害抗体の薬学的組み合わせならびにその使用

Also Published As

Publication number Publication date
CA2988594A1 (en) 2016-12-15
CN107922352B (zh) 2021-08-06
ES2769255T3 (es) 2020-06-25
TW201718517A (zh) 2017-06-01
US10144714B2 (en) 2018-12-04
TWI706937B (zh) 2020-10-11
CA2988594C (en) 2023-08-15
CN107922352A (zh) 2018-04-17
AU2020267299B2 (en) 2022-07-07
US20160355486A1 (en) 2016-12-08
MX2017015900A (es) 2018-11-09
MX369349B (es) 2019-11-06
EP3303304A1 (en) 2018-04-11
AR105812A1 (es) 2017-11-15
EP3303304B1 (en) 2019-11-20
WO2016200930A1 (en) 2016-12-15
AU2020267299A1 (en) 2020-12-10
WO2016200930A9 (en) 2017-02-23
AU2016276573A1 (en) 2018-01-04
JP2018518486A (ja) 2018-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6873053B2 (ja) タンパク質脱アセチル化阻害剤の製造方法
US9643927B1 (en) Process for the preparation of kinase inhibitors and intermediates thereof
EP3376870B1 (en) Process for the preparation of kinase inhibitors and intermediates thereof
JP7157752B2 (ja) Ag-10、その中間体及びその塩の調製方法
JP6556293B2 (ja) 純粋なニロチニブ及びその塩の調製のための方法
JP2013532164A (ja) トロンビン特異的インヒビターを調製する方法
WO2016055918A1 (en) Novel stable polymorphs of isavuconazole or its salt thereof
JP6816036B2 (ja) ヒストン脱アセチル化阻害剤の結晶形態
US9695147B2 (en) Process for the preparation of perampanel
AU2011222588B2 (en) Process for the preparation of 2-(cyclohexylmethyl)-N-{2- [(2S)-1-methylpyrrolidin-2-yl]ethyl}-1, 2, 3, 4- tetrahydroisoquinoline-7-sulfonamide
US20210188823A1 (en) Method for Producing Diarylpyridine Derivatives
JP7292517B2 (ja) オキセタン-2-イルメタンアミンの調製のためのプロセスおよび中間体
JP5234856B2 (ja) Npyy5受容体拮抗作用を有する化合物の結晶
JP2023033201A (ja) オラパリブの製造方法
JP2024511422A (ja) 5-{5-クロロ-2-[(3s)-3-[(モルホリン-4-イル)メチル]-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1h)-カルボニル]フェニル}-1,2-ジメチル-1h-ピロール-3-カルボン酸誘導体を合成するための新規な製造方法及び医薬化合物を製造するためのその適用

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190527

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200611

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201225

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201225

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210108

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6873053

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150