JP2023167434A - 揚重支援システム、揚重支援方法及び揚重支援プログラム - Google Patents

揚重支援システム、揚重支援方法及び揚重支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数台のクレーンを用いた揚重作業において、効率的かつ的確な搬送ルートの設定を支援するための揚重支援システム、揚重支援方法及び揚重支援プログラムを提供する。【解決手段】支援サーバ20は、タワークレーンTC1の搬送ルートを生成する制御部21を備える。制御部21が、タワークレーンTC1の搬送可能領域に含まれるタワークレーンTC2の稼働情報を取得し、揚重高さに応じて設定された搬送可能領域において、タワークレーンTC2の稼働情報に基づいて、タワークレーンTC1を用いた吊り荷の搬送ルートを生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、クレーン等の揚重装置において、揚重作業を支援する揚重支援システム、揚重支援方法及び揚重支援プログラムに関する。
資機材を運搬する場合に、タワークレーン等の揚重装置を用いることがある。このような揚重装置を用いた作業の自動化も検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この文献に記載された支援サーバは、3次元モデルを記憶するBIM情報記憶部と、タワークレーンの3次元計測器と通信を行なう制御部とを備える。そして、制御部が、BIM情報記憶部から、タワークレーンの周囲に配置された3次元モデルを取得する。次に、3次元計測器から、障害物について、揚重時の3次元検知情報を取得する。そして、3次元モデル及び3次元検知情報に基づいて、障害物を特定し、障害物を回避可能な高さの搬送可能領域において、障害物との距離に基づいて搬送ルートを設定する。
特開2021-181371号公報
しかしながら、一つの建設現場において、複数台のクレーンを使用する場合がある。この場合、各クレーンフックの搬送ルートが干渉する場合には、的確な搬送が困難である。
上記課題を解決するための揚重支援システムは、第1の揚重装置の搬送ルートを生成する制御部を備える。そして、前記制御部が、前記第1の揚重装置の搬送可能領域に含まれる第2の揚重装置の稼働情報を取得し、揚重高さに応じて設定された搬送可能領域において、前記第2の揚重装置の稼働情報に基づいて、前記第1の揚重装置を用いた吊り荷の搬送ルートを生成する。
本開示によれば、複数台のクレーンを用いた揚重作業において、効率的かつ的確な搬送ルートの設定を支援することができる。
実施形態のシステムの説明図である。 実施形態の揚重装置及び周囲の説明図である。 実施形態のハードウェア構成の説明図である。 実施形態のBIM情報記憶部に記録されたデータの説明図である。 実施形態の評価情報記憶部に記録されたデータの説明図である。 実施形態の揚重情報記憶部に記録されたデータの説明図である。 実施形態の処理手順の説明図である。 実施形態の処理手順の説明図である。 実施形態の表示画面の説明図である。 実施形態の表示画面の説明図である。 実施形態の監視範囲の説明図である。 実施形態の搬送可能領域の説明図である。 実施形態の表示画面の説明図である。 実施形態の表示画面の説明図である。 実施形態の搬送可能領域の説明図である。 実施形態の搬送可能領域の説明図である。 実施形態の表示画面の説明図である。 実施形態の表示画面の説明図である。 実施形態の表示画面の説明図である。 実施形態の表示画面の説明図である。 実施形態の表示画面の説明図である。 実施形態の表示画面の説明図である。 別例の搬送可能領域の説明図である。 別例の搬送可能領域の説明図である。
以下、図1~図22に従って、揚重支援システム、揚重支援方法及び揚重支援プログラムの一実施形態を説明する。本実施形態では、建設現場において、複数台の揚重装置(タワークレーン)を利用する場合に用いる揚重支援システムとして説明する。
図1に示すように、本実施形態では、制御ユニット10、支援サーバ20、管理端末30を用いる。ここでは、建設現場において、複数のタワークレーンを用いる場合を想定する。制御ユニット10は、第1の揚重装置としてのタワークレーンTC1、第2の揚重装置としてのタワークレーンTC2に、それぞれ設けられる。
図2に示すように、タワークレーンTC1のマストC10の上には、旋回フレームC11が載置されており、旋回フレームC11に運転席C12が設けられている。オペレータの操作によって揚重作業を行なう場合には、タワークレーンTC1の運転席C12で、旋回フレームC11の旋回操作やジブC13(ブーム)の起伏(傾斜角)操作、フックC14の上下操作を行なう。そして、フックC14に吊り下げられた吊り荷C15を搬送する。なお、遠隔操作や自動運転操作により、オペレータの操作を行なうことも可能である。
(ハードウェア構成の説明)
図3を用いて、制御ユニット10、支援サーバ20、管理端末30を構成する情報処理装置H10のハードウェア構成を説明する。情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶部H14、プロセッサH15を備える。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアにより実現することも可能である。
通信装置H11は、他の装置との間で通信ルートを確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースや無線インタフェース等である。
入力装置H12は、各種情報の入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイ等である。
記憶部H14は、制御ユニット10、支援サーバ20、管理端末30の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する記憶装置である。記憶部H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
プロセッサH15は、記憶部H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、制御ユニット10、支援サーバ20、管理端末30における各処理を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各処理のための各種プロセスを実行する。
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行なう専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、以下で構成し得る。
〔1〕コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ
〔2〕各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いは
〔3〕それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)
プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
(システム構成)
次に、図1を用いて、揚重支援システムの各機能を説明する。
タワークレーンTC1に設けられる制御ユニット10は、3次元計測器12、撮像装置13及び駆動制御部14を備える。
3次元計測器12は、タワークレーンTC1のジブC13の先端に設けられて、下方周囲の3次元画像を取得する。また、3次元計測器は、旋回フレームC11の運転席C12付近にも、に設けられて、ジブC13の下方周囲の3次元画像を取得する。3次元計測器12は、例えば、レーザ光を用いて、周囲に存在する物体(障害物)を検知する。この3次元計測器12には、例えば、3次元検知情報としての3次元点群情報を取得するLiDAR(Light Detection and Ranging)技術を用いることができる。ここでは、LiDARとして、例えば、2つの異なる位置に設置したレーザ光を用いる。そして、各レーザ光を1次元で走査して形成されたスキャン面を、法線方向に360度で旋回させる。これにより、2つのレーザ光によって周囲の障害物について3次元点群情報を取得することができる。
撮像装置13は、タワークレーンTC1のジブC13の先端に設けられて、下方のフックC14、吊り荷C15の動画を撮影する。また、撮像装置を、現場全体やタワークレーンTC1全体を見渡せる位置等に配置してもよい。
駆動制御部14は、旋回フレームC11の旋回操作、ジブC13の起伏操作、フックC14の上下操作に応じた駆動制御を行なう。
そして、制御ユニット10は、3次元計測器12による3次元点群情報、撮像装置13による動画、駆動制御部14の駆動情報を支援サーバ20に送信する。
支援サーバ20は、制御ユニット10から取得した情報を用いて、揚重作業を支援するコンピュータシステムである。この支援サーバ20は、制御部21、BIM情報記憶部22、評価情報記憶部23、揚重情報記憶部24を備える。
制御部21は、後述する処理(情報取得段階、マップ生成段階、ルート作成段階、揚重管理段階等を含む処理)を行なう。このための各処理のためのプログラムを実行することにより、制御部21は、情報取得部211、マップ生成部212、ルート作成部213、搬送管理部214等として機能する。
情報取得部211は、制御ユニット10から各種情報を取得する。本実施形態では、制御ユニット10から3次元計測情報、ジブC13先端の下方の動画を取得する。この3次元計測情報により、周囲の障害物を検知することができる。また、動画により、吊り荷C15を確認することができる。
更に、情報取得部211は、制御ユニット10から、ジブC13の起伏操作情報、旋回フレームC11の旋回操作情報等の稼働情報を取得する。この稼働情報により、近隣のタワークレーンTC2のジブC13の配置を特定することができる。
マップ生成部212は、BIM情報記憶部22に記録された建設現場の3次元モデル及び3次元計測器12で計測した3次元点群情報を用いて、搬送ルートを作成するための搬送領域マップを生成する。このマップ生成部212は、オフセットテーブルを備える。オフセットテーブルには、荷幅に応じてオフセットが設定されている。オフセットは、障害物に対して、接触しないように余裕を持たせる距離である。そして、マップ生成部212は、障害物からオフセットだけ離れた領域に、搬送ルートを設定可能な搬送領域マップを設ける。この搬送領域マップにおいては、マップを構成する分割領域(ポリゴン)毎に評価値がマッピングされる。この評価値は、各障害物の重要度(スコア)や、障害物から分割領域までの距離に応じて、接触時のリスクを評価した個別値を合計した値である。このため、マップ生成部212は、障害物の重要度、距離に応じて個別値を算出するための個別値算出情報を保持している。
ルート作成部213は、搬送領域マップ内において、評価値が低く、効率的な搬送ルートを作成する。
搬送管理部214は、作成した搬送ルートにより、タワークレーンTC1,TC2を動作させる。この搬送管理部214は、吊り荷のサイズ(寸法や重量)に応じて、搬送速度(通常速度)を決定するための速度決定テーブルを備える。この速度決定テーブルにおいては、サイズが大きい程、遅い搬送速度が設定されている。更に、搬送管理部214は、搬送速度に対して監視範囲を決定するための範囲決定テーブルを備える。この範囲決定テーブルにおいては、搬送速度が速い程、大きな監視範囲が設定されている。本実施形態では、搬送速度を減速する第1監視範囲と、搬送を停止する第2監視範囲を決定する。第1監視範囲は第2監視範囲の外側に配置される。各監視範囲の形状は、後述するように、円筒形状である。
図4に示すように、設計情報記憶部としてのBIM情報記憶部22には、BIM(Building Information Modeling)において作成したBIMデータ220が記録される。このBIMデータ220は、3次元CADを用いて、建設現場で建設される構造物の設計を行なった場合に記録される。3次元モデル情報としてのBIMデータ220は、プロジェクト情報、要素モデル、属性情報、配置情報を含んで構成される。
プロジェクト情報は、建設現場の名称、経度・緯度、建設現場の方位等に関する情報を含む。
要素モデルは、建設現場に用いる各建築要素(構成部材)の3次元モデル(BIMオブジェクト)に関する情報である。このBIM情報記憶部22には、タワークレーンTC1,TC2の要素モデルの他に、周囲に配置される構造物を構成する要素モデルも記録される。
属性情報は、この要素モデルの属性情報である。この属性情報には、仕様(要素ID、要素種別、規格、寸法、面積、体積、素材等)に関する情報が含まれる。
配置情報は、各要素モデルを配置する座標に関する情報を含む。更に、配置情報においては、この座標に対して、各要素モデルが配置される配置予定年月日が関連付けられている。
図5に示すように、評価情報記憶部23には、評価管理データ230が記録される。この評価管理データ230は、評価情報が登録された場合に記録される。評価管理データ230は、要素種別情報、スコア情報を含んで構成される。
要素種別情報は、BIMデータ220に含まれる可能性がある各建築要素を特定するための識別子に関する情報である。なお、要素種別には、3次元点群情報により特定した障害物も含まれる。
スコア情報は、各建築要素の重要度に関する情報である。吊り荷との接触を避ける建築要素や、3次元点群には高いスコアを設定しておく。
図6に示すように、揚重情報記憶部24には、制御ユニット10の吊り荷に関する揚重管理データ240が記録される。この揚重管理データ240は、管理端末30から、各種情報を取得した場合に記録される。揚重管理データ240は、作業ID、クレーンID、吊上げ位置、吊下し位置、搬送物、搬送状況に関する情報を含んで構成される。
作業IDは、各揚重作業を特定するための識別子に関する情報である。
クレーンIDは、この各揚重作業において用いるタワークレーンTC1,TC2を特定するための識別子に関する情報である。
吊上げ位置情報、吊下し位置情報は、管理者によって指定された吊上げ位置(搬送開始位置)、吊下し位置(搬送目標位置)に関する情報である。
搬送物情報は、揚重対象の資機材を特定するための識別子に関する情報である。
搬送状況情報は、この揚重についての搬送状況(搬送前、搬送中、搬送終了)を示すフラグに関する情報である。
揚重管理データ240には、予定ルート情報241及び実績ルート情報242が関連付けられている。予定ルート情報241は、ルート生成を行なった場合に記録される。実績ルート情報242は、揚重を終了した後で記録される。
予定ルート情報241は、搬送領域マップを用いて作成した搬送ルートに関する情報である。
実績ルート情報242は、旋回フレームC11の旋回操作やジブC13の起伏操作、フックC14の上下操作に基づいて、吊り荷C15が通過した実績ルートに関する情報である。
管理端末30は、建設現場の管理者が用いるコンピュータ端末である。管理者は、運転席C12のオペレータによる操作の代わりに、管理端末30を用いて、建設現場におけるタワークレーンTC1,TC2を遠隔操作して揚重作業を指示する。
(揚重支援処理)
次に、図7~図22を用いて、上記のように構成された支援サーバ20において、揚重作業時に行なわれる揚重支援方法の処理手順を説明する。
まず、図7に示すように、支援サーバ20の制御部21は、BIM情報取得処理を実行する(ステップS101)。具体的には、制御部21の情報取得部211は、現在年月日をシステムタイマから取得し、BIM情報記憶部22を用いて、配置予定年月日が現在年月日以前の要素モデルを特定する。そして、情報取得部211は、仮想空間内に、特定した要素モデルを配置する。更に、情報取得部211は、周囲に配置された他のタワークレーンTC2の制御ユニット10から稼働情報を取得する。次に、搬送管理部214は、稼働情報に応じて、他のタワークレーンTC2のマストC10やジブC13等の移動構造物の要素モデルを配置する。そして、搬送管理部214は、仮想空間を表示した管理画面を、管理端末30の表示装置H13に出力する。
図9に示すように、管理画面500には、3次元画像エリア50aを含む。この3次元画像エリア50aには、タワークレーンTC1,TC2の周囲の構造物502の3次元モデルが配置されている。この管理画面500は、仮想空間内で視点位置や視線方向を任意に設定することにより、視野を変更することができる。
更に、管理画面500には、クレーン制御エリア50b1,50b2を備える。クレーン制御エリア50b1,50b2は、それぞれ、タワークレーンTC1,TC2を制御するためのエリアである。クレーン制御エリア50b1,50b2には、シミュレーション、遠隔運転、設定中、運転中、非常停止、クレーン設定、カメラ、Lidar、吊荷設定、高さ設定の各選択アイコンを含む。シミュレーション選択アイコンは、設定した条件で揚重のシミュレーションを実行させるためのアイコンである。遠隔運転選択アイコンは、タワークレーンを用いた揚重を開始させるためのアイコンである。設定中選択アイコンは、揚重経路の設定状態を表示するためのアイコンである。運転中選択アイコンは、タワークレーンを用いた揚重状態を表示するためのアイコンである。非常停止選択アイコンは、揚重中のタワークレーンの運転を停止させるためのアイコンである。クレーン設定選択アイコンは、タワークレーンの緒元を設定するためのアイコンである。カメラ選択アイコンは、タワークレーンに設置された撮像装置13の撮影画像を拡大表示させるためのアイコンである。Lidar選択アイコンは、タワークレーンに設置された3次元計測器12の3次元画像を拡大表示させるためのアイコンである。吊荷設定選択アイコンは、タワークレーンを用いた揚重の開始位置、終了位置を設定するためのアイコンである。高さ設定選択アイコンは、タワークレーンを用いた揚重経路の高さを設定するためのアイコンである。
更に、管理画面500には、クレーン状況エリア50c1,50c2を備える。クレーン状況エリア50c1,50c2は、それぞれ、タワークレーンTC1,TC2の稼働状況(巻上、旋回、起伏等の状況)を表示するためのエリアである。クレーン状況エリア50c1,50c2は、透過型の表示エリアであり、3次元画像エリア50aに重畳表示される。
更に、管理画面500には、撮影画像エリア50dを備える。撮影画像エリア50dには、建設現場に配置された撮像装置や、タワークレーンTC1,TC2等に配置された撮像装置13によって撮影された各動画のサムネイルが表示される。
次に、支援サーバ20の制御部21は、属性情報によるスコアリング処理を実行する(ステップS102)。具体的には、制御部21の情報取得部211は、BIM情報記憶部22の属性情報から、仮想空間内に配置された各要素モデルの要素種別を取得する。そして、情報取得部211は、評価情報記憶部23から、要素種別に対応したスコアを取得する。
次に、支援サーバ20の制御部21は、マッピング処理を実行する(ステップS103)。具体的には、制御部21のマップ生成部212は、タワークレーンTC1,TC2の制御ユニット10から、3次元計測器12で計測したタワークレーンTC1,TC2周囲の3次元点群情報を取得する。そして、マップ生成部212は、管理画面に表示された仮想空間に配置された要素モデルに加えて、点群データを配置して表示する。
図10は、管理画面の3次元画像エリア50aに表示された表示画面510(3次元画像)である。この表示画面510においては、タワークレーンTC1,TC2の周囲の構造物502の3次元モデルも配置される。更に、タワークレーンTC1,TC2の3次元計測器12によって取得した周囲の点群データ511が表示されている。この点群データ511は、例えば、地表に置かれた資機材等を検知したものである。
この表示画面510には、ジブ範囲J0、監視範囲W0(吊り荷なしの初期値)の3次元モデルも表示される。ジブ範囲J0は、ジブC13の周囲の安全を確保する領域である。ジブC13の延在方向に、直方体形状で設定される。
図11に示すように、監視範囲W0は、フックC14の周囲に円筒形状で設定される。この監視範囲W0は、2つの第1監視範囲W1、第2監視範囲W2により構成される。第1監視範囲W1は搬送速度を減速させるための減速領域であり、第2監視範囲W2は搬送を一旦停止させるための停止領域である。
次に、支援サーバ20の制御部21は、高さ設定処理を実行する(ステップS104)。具体的には、制御部21のマップ生成部212は、3次元点群情報を用いて、仮想空間に配置された構造物(固定構造物)の要素モデルの存在を確認する。そして、マップ生成部212は、存在が確認された固定構造物において、最高位置を特定する。
図12に示すように、マップ生成部212は、地表GLから固定構造物の最高位置h11に、余裕高さh12(例えば5m)を加算した揚重高さh1を算出する。この場合、マップ生成部212は、ジブC13によりフックC14を巻き上げられる高さ以下で、搬送を行なう揚重高さを決定する。
この場合、図13に示すように、表示画面520が表示される。この表示画面520には、揚重設定中のタワークレーン毎に高さ調節画面521が含まれる。高さ調節画面521を用いて、手動により、揚重高さを調節する。
次に、支援サーバ20の制御部21は、搬送情報の設定処理を実行する(ステップS105)。具体的には、制御部21のルート作成部213は、管理端末30に搬送入力画面を出力する。この場合、管理者は、管理端末30を用いて、搬送物に関する情報を入力する。例えば、搬送物について、BIM情報記憶部22に記録された要素IDを入力する。また、搬送物がBIM情報記憶部22に記録されていない場合には、荷幅を含むサイズを入力する。
更に、図14に示すように、表示画面530が表示される。この表示画面530には、揚重設定中のタワークレーン毎に目的地設定画面531が表示される。この目的地設定画面531には、揚重設定中のタワークレーン毎に、目的地として、吊上げ位置(搬送開始位置)、吊下し位置(搬送目標位置)を設定する。ここでは、表示装置H13に表示された表示画面530の仮想空間において、搬送開始位置及び搬送目標位置を指定することができる。この場合、ルート作成部213は、指定された搬送開始位置及び搬送目標位置の座標を特定する。
また、建設現場における作業員が携帯する位置情報取得装置を用いて指定するようにしてもよい。位置情報取得装置としては、例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)を用いることができる。この場合には、作業員が所持する位置情報取得装置を用いて、搬送開始位置及び搬送目標位置を特定する。
なお、目的地の指定方法は、管理画面の仮想空間を用いた選択に限定されるものではない。例えば、BIM情報記憶部22に記録された要素モデルを選択することにより指定してもよい。この場合には、BIMデータに記録された属性情報に基づいて重心位置を算出し、この重心位置において吊り下げるようにする。この場合、ルート作成部213は、要素モデルを用いて、この重心位置での吊り下げによる荷幅を算出する。
そして、ルート作成部213は、作業IDを付与し、管理画面から取得した搬送物情報を含めた揚重管理データ240を揚重情報記憶部24に記録する。この場合、揚重管理データ240に、搬送状況として「搬送前」フラグを記録する。
次に、支援サーバ20の制御部21は、オフセットの設定処理を実行する(ステップS106)。具体的には、制御部21のルート作成部213は、オフセットテーブルを用いて、搬送物のサイズに応じたオフセットを算出する。
次に、支援サーバ20の制御部21は、周囲情報の取得処理を実行する(ステップS107)。具体的には、制御部21のマップ生成部212は、周囲のタワークレーンの稼働情報を取得する。
図15に示すように、マップ生成部212は、タワークレーンTC1のジブC13の到達範囲AT1内に所在する他のタワークレーンTC2を特定する。そして、マップ生成部212は、揚重情報記憶部24から、タワークレーンTC2について、搬送状況として、「搬送前」フラグ、「搬送中」フラグが記録されている揚重管理データ240を取得する。
ここでは、既に、タワークレーンTC2を用いて、位置P21から位置P22までの搬送ルートR2が設定されている場合を想定する。搬送ルートR2は、タワークレーンTC1のマストC10周囲の所定範囲や、ジブC13の直下のオフセット分の範囲を除いた搬送可能領域A12において設定されている。
そして、図16に示すように、「搬送前」フラグ、「搬送中」フラグが記録されている揚重管理データ240を取得した場合、マップ生成部212は、タワークレーンTC2の搬送ルートが設定されていることになる。この場合、予定ルート情報241(搬送ルートR2)に関する情報を周辺情報として取得する。なお、「搬送前」フラグ、「搬送中」フラグが記録されている揚重管理データ240が記録されていない場合には、タワークレーンTC2のマストC10周囲の所定範囲を除いた搬送可能領域A11において設定される。
そして、マップ生成部212は、タワークレーンTC2のマストC10周囲の所定範囲や、ジブC13の直下、搬送ルートR2のオフセット分の範囲を、搬送可能領域A11から除外する。
次に、支援サーバ20の制御部21は、搬送ルートの作成処理を実行する(ステップS108)。具体的には、制御部21のマップ生成部212は、搬送可能領域A11において、搬送領域マップを作成する。
図12に示すように、この搬送領域マップM1は、複数の分割領域P1により構成される。搬送領域マップM1を作成する場合、マップ生成部212は、搬送可能領域A11において、評価情報記憶部23から仮想空間内に存在する障害物(要素モデル)の要素種別に対応するスコアを取得する。この場合、マップ生成部212は、周囲のタワークレーンTC2に関する要素モデルについてスコアも取得する。次に、マップ生成部212は、搬送可能領域A11を任意の大きさで分割した分割領域P1を設定する。次に、マップ生成部212は、分割領域P1の代表位置(例えば重心)毎に、各障害物からの距離及びスコアに基づいて、個別値算出情報を用いて個別値を算出する。そして、マップ生成部212は、算出した個別値を合計して、各分割領域における評価値を算出する。この場合、障害物からの距離が近い場合や、スコアが高い場合、高い評価値が設定される。
次に、ルート作成部213は、搬送領域マップM1を用いて、ルート上の各分割領域P1の評価値の合計が低い搬送ルートを生成する。ここでは、最短距離のパスにより、フック位置(移動開始位置)→吊り荷移動元位置(搬送開始位置)→吊り荷移動先位置(搬送目標位置)の3次元の搬送ルートを生成する。この場合、水平移動平面では、ノード(例えば、分割領域P1の重心)とリンクからなるグラフに対して、ルート探索アルゴリズムを適用する。ルート探索アルゴリズムとしては、例えば、「A*(A-star)探索アルゴリズム」を用いることができる。このA*探索アルゴリズムは、移動開始位置→搬送開始位置→搬送目標位置までのパスを見つけるグラフ探索問題において、探索の道標となるコスト関数を用いる。コスト関数では、スタートからn地点までのコストと、n地点からゴールまでの予想されるコスト(評価値)の合計が低い搬送ルートを特定する。そして、ルート作成部213は、生成した搬送ルートを、予定ルート情報241として、揚重管理データ240に関連付けて揚重情報記憶部24に記録する。
図16に示すように、タワークレーンTC1について、搬送ルートR1が設定される。この場合、タワークレーンTC2についても、搬送可能領域A12から、タワークレーンTC1の搬送ルートR1からオフセット分の範囲した搬送可能領域A12が設定される。
次に、支援サーバ20の制御部21は、監視範囲の設定処理を実行する(ステップS109)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、速度決定テーブルを用いて、吊り荷のサイズに応じた搬送速度(通常搬送における通常速度)を決定する。更に、搬送管理部214は、範囲決定テーブルを用いて、吊り荷に応じた搬送速度(通常搬送)から監視範囲を決定する。
次に、支援サーバ20の制御部21は、搬送開始処理を実行する(ステップS110)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、管理端末30の表示装置H13に、開始確認画面を出力する。
図17に示すように、表示画面540には、タワークレーン毎に、確認表示541が表示される。この確認表示541には、開始要否(「はい」又は「いいえ」)の選択ボタンが含まれる。そして、搬送管理部214は、表示画面540において「はい」ボタンの押下を検知した場合、揚重管理データ240に、搬送状況として「搬送中」フラグを記録する。そして、搬送管理部214は、タワークレーンTC1,TC2の制御ユニット10の駆動制御部14に対して、搬送開始を指示する。
この場合、図18に示す表示画面550が、管理端末30の表示装置H13に表示される。
そして、図8に示す処理が、タワークレーン毎に行なわれる。ここでは、タワークレーンTC1について制御を説明するが、タワークレーンTC2についても、同様な制御が行なわれる。
まず、支援サーバ20の制御部21は、周囲状況の監視処理を実行する(ステップS201)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、タワークレーンTC1の制御ユニット10から、3次元計測器12で計測したタワークレーンTC1周囲の3次元点群情報を取得する。
次に、支援サーバ20の制御部21は、障害検知かどうかについての判定処理を実行する(ステップS202)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、3次元点群情報において、監視範囲に含まれる障害物の有無を確認する。監視範囲に含まれる3次元点群(障害物)が存在する場合には、障害検知と判定する。一方、監視範囲に含まれる3次元点群が存在しない場合には、障害検知なしと判定する。
障害検知なしと判定した場合(ステップS202において「NO」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、通常搬送処理を実行する(ステップS203)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、駆動制御部14に対して、速度決定テーブルを用いて決定した通常速度での搬送を指示する。ここで、マストC10から搬送目標位置までの水平距離(第1距離)が、マストC10から搬送開始位置までの水平距離(第2距離)と異なる場合もある。この場合には、マストC10から吊り荷C15までの水平距離が第2距離になるように、ジブC13の起伏操作を、旋回フレームC11の旋回操作と同時に行なう。
一方、障害検知と判定した場合(ステップS202において「YES」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、減速領域かどうかについての判定処理を実行する(ステップS204)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、検知した障害物の配置と監視範囲との位置関係を特定する。障害物が第1監視範囲W1に含まれる場合には、減速領域と判定する。
減速領域と判定した場合(ステップS204において「YES」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、減速搬送処理を実行する(ステップS205)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、通常速度に対して減速速度での搬送を指示する。この減速速度は、例えば、通常速度に対して、1以下の所定割合を乗算することにより算出することができる。搬送管理部214は、駆動制御部14に対して、減速速度での搬送を指示する。
一方、障害物が第2監視範囲W2に含まれており、停止領域と判定した場合(ステップS204において「NO」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、停止処理を実行する(ステップS206)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、駆動制御部14に対して、旋回フレームC11の旋回操作やジブC13の起伏操作の停止を指示する。
次に、支援サーバ20の制御部21は、障害消失かどうかについての判定処理を実行する(ステップS207)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、タワークレーンTC1の3次元計測器12で計測した3次元点群情報において、第2監視範囲W2に含まれる障害物が消失したかどうかを確認する。例えば、障害と特定したクレーンが第2監視範囲W2から外れた場合には、障害消失と判定する。
障害が消失していないと判定した場合(ステップS207において「NO」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、停止処理(ステップS206)を継続する。
一方、障害消失と判定した場合(ステップS207において「YES」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、周囲情報の取得処理(ステップS107)から処理をやり直す。更に、タワークレーンTC1の制御ユニット10から、3次元計測器12で計測したタワークレーンTC1周囲の3次元点群情報を取得する。そして、現在のフック位置を搬送開始位置として、搬送目標位置までの搬送ルートを作成する。これにより、周辺のタワークレーンTC2の搬送状況、障害物の現状に基づいて、ステップS108において、搬送ルートを作成し直す。
通常搬送処理(ステップS203)、減速搬送処理(ステップS205)の実行時には、支援サーバ20の制御部21は、旋回終了かどうかについての判定処理を実行する(ステップS208)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、タワークレーンTC1のフックC14が、搬送目標位置の上方に到達した場合には、旋回終了と判定する。
旋回終了でないと判定した場合(ステップS208において「NO」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、周囲状況の監視処理(ステップS201)以降の処理を繰り返して実行する。
一方、旋回終了と判定した場合(ステップS208において「YES」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、荷下ろし処理を実行する(ステップS209)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、駆動制御部14に対して、搬送目標位置に達するまでフックC14の降下を指示する。
次に、支援サーバ20の制御部21は、実績ルートの記録処理を実行する(ステップS210)。具体的には、制御部21の搬送管理部214は、旋回フレームC11の旋回操作、ジブC13の起伏操作、フックC14の上下操作に応じて、実際に吊り荷C15が通過したルートに関する実績ルート情報242を生成する。そして、搬送管理部214は、揚重管理データ240に関連付けて、実績ルート情報242を揚重情報記憶部24に記録する。更に、この実績ルート情報242には、旋回フレームC11の旋回操作、ジブC13の起伏操作、フックC14の上下操作の操作情報を含める。
この場合、予定ルートに対して、各操作情報による実績ルートが、揚重情報記憶部24に記録される。
図19~図22に示すように、タワークレーンTC1,TC2において、同時期に搬送開始処理を実行した場合、表示画面560,570,580,590が、順次、管理端末30の表示装置H13に表示される。
そして、搬送を完了した場合、搬送管理部214は、揚重管理データ240に、搬送状況として「搬送終了」フラグを記録する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、支援サーバ20の制御部21は、BIM情報取得処理(ステップS101)、属性情報によるスコアリング処理(ステップS102)を実行する。これにより、3次元モデル情報に基づいて、障害物を特定することができる。例えば、建設現場において、複数のタワークレーンを用いる場合、周囲のタワークレーンに対して、スコアを付与することができる。
(2)本実施形態では、支援サーバ20の制御部21は、マッピング処理(ステップS103)、高さ設定処理(ステップS104)を実行する。これにより、タワークレーンTC1,TC2の周囲の障害物に応じて、高さを設定することができる。
(3)本実施形態では、支援サーバ20の制御部21は、搬送情報の設定処理(ステップS105)、オフセットの設定処理(ステップS106)を実行する。これにより、障害物への接近を抑制することができる。
(4)本実施形態では、支援サーバ20の制御部21は、周囲情報の取得処理(ステップS107)、搬送ルートの作成処理(ステップS108)を実行する。これにより、搬送開始位置から搬送目標位置までの効率的な搬送ルートを作成することができる。特に、建設現場において、複数のタワークレーンを使用する場合にも、周囲のタワークレーンの稼働状況を考慮して、干渉が生じない搬送ルートを作成することができる。
(5)本実施形態では、支援サーバ20の制御部21は、監視範囲の設定処理を実行する(ステップS109)。これにより、吊り荷C15の状況に応じた監視範囲を設定することができる。
(6)本実施形態では、支援サーバ20の制御部21は、搬送開始処理(ステップS110)、周囲状況の監視処理(ステップS201)を実行する。これにより、突発的に発生した障害物を検知することができる。そして、障害検知なしと判定した場合(ステップS202において「NO」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、通常搬送処理を実行する(ステップS203)。これにより、効率的に搬送を行なうことができる。
(6)本実施形態では、減速領域と判定した場合(ステップS204において「YES」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、減速搬送処理を実行する(ステップS205)。これにより、障害物との接触の可能性がある場合に、時間的な猶予を確保することができる。
(7)本実施形態では、停止領域と判定した場合(ステップS204において「NO」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、停止処理を実行する(ステップS206)。これにより、障害物との接触の可能性が高い場合に、回避することができる。
(8)本実施形態では、障害消失と判定した場合(ステップS207において「YES」の場合)、支援サーバ20の制御部21は、周囲情報の取得処理(ステップS107)以降の処理を実行する。これにより、現在の状況を考慮して、効率的な搬送ルートを作成することができる。例えば、周辺のタワークレーンTC2の搬送状況を参照して、効率的かつ的確な搬送ルートを作り直すことができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、第1、第2の揚重装置としてタワークレーンTC1,TC2を想定したが、揚重装置はタワークレーンに限定されるものではない。また、上記実施形態では、2台のタワークレーンを想定したが、3台以上のタワークレーンについて適用してもよい。この場合にも、第1の揚重装置の周辺の複数の揚重装置を、それぞれ第2の揚重装置として稼働情報を取得して、第1の揚重装置の搬送ルートを生成する。
・上記実施形態では、支援サーバ20の制御部21は、搬送情報の設定処理を実行する(ステップS105)。ここで、搬送予定テーブルに、予め搬送開始位置及び搬送目標位置を設定しておいてもよい。この場合、管理端末30において、搬送予定テーブルにおける指定に基づいて、搬送情報を設定する。また、搬送予定テーブルに、搬送予定時刻を登録しておき、予定時刻になった場合に、管理端末30に搬送指示の確認を促すメッセージを出力してもよい。
・上記実施形態では、支援サーバ20の制御部21は、搬送ルートの作成処理を実行する(ステップS108)。この搬送ルートの作成処理においては、A*探索アルゴリズムを用いる。搬送ルートの作成方法は、A*探索アルゴリズムに限定されるものではない。例えば、ジブの旋回に応じた円弧状を組み合わせた搬送ルートを作成するようにしてもよい。
また、支援サーバ20の制御部21が、揚重情報記憶部24に記録された予定ルート情報241及び実績ルート情報242を教師情報として、予定ルートから実績ルートを予測する予測モデルを、機械学習により生成してもよい。この場合には、ルート作成部213は、搬送ルートの作成処理(ステップS108)において生成した各予定ルート候補を予測モデルに入力して、予定ルート候補毎に実際の予測ルートを出力する。次に、ルート作成部213は、搬送領域マップM1を用いて、この予測ルートの評価値を取得し、評価値の合計を再計算する。そして、各予測ルートにおいて評価値の合計が低い予定ルート候補を搬送ルートとして特定する。
・上記実施形態では、支援サーバ20の制御部21は、周囲情報の取得処理(ステップS107)、搬送ルートの作成処理(ステップS108)を実行する。具体的には、搬送ルートの生成時に、周囲のタワークレーンの搬送ルートを考慮する。これに加えて、搬送ルートに応じて、ジブC13が旋回する領域を、搬送可能領域から削除するようにしてもよい。
図23に示すように、搬送可能領域A11において、タワークレーンTC2のマストC10から搬送ルートR2の範囲を、ジブC13が旋回する領域として除外する。これにより、ジブC13の旋回領域を予測して、搬送ルートを設定することができる。
更に、搬送時に、周囲のタワークレーンの稼働状況(搬送の進捗状況)に応じて、搬ルートを、逐次、更新してもよい。この場合には、周囲のクレーンの搬送ルートにおいて、吊り荷が通過した領域は、搬送可能領域と設定し直す。この場合、マップ生成部212は、タワークレーンTC2の制御ユニット10から、ジブC13の起伏操作情報、旋回フレームC11の旋回操作情報等の稼働情報を逐次、取得する。この場合、マップ生成部212は、逐次、搬送可能領域を更新する。そして、ルート作成部213は、更新された搬送領域マップに基づいて、搬送ルートを再作成する。
図24に示すように、搬送ルートR2において、既に通過した領域R21の範囲を、搬送可能領域A11に含める。これにより、周辺のタワークレーンによる搬送の進捗状況に応じて、搬送ルートを設定することができる。
・上記実施形態では、3次元計測器12には、例えば、障害物の3次元点群情報を取得するLiDAR技術を用いる。障害物の所在地を特定できる技術であれば、LiDAR技術を用いる場合に限定されるものではない。例えば、2つの撮像素子の視野角を用いて、障害物の位置を特定する3次元カメラを用いることも可能である。この場合、情報取得部211は、撮影画像における画像認識により、要素種別を特定するようにしてもよい。この場合には、評価情報記憶部23を用いて、要素種別に応じたスコア情報を取得することができる。
・上記実施形態では、フックC14の周囲に、監視範囲(W1,W2)を設定する。フックC14に近いほど、移動を制限する範囲であれば、監視範囲は2つに限定されるものではない。
・上記実施形態では、支援サーバ20の制御部21は、監視範囲の設定処理を実行する(ステップS108)。ここでは、吊り荷のサイズに応じて監視範囲を決定する。監視範囲は、サイズに基づいて決定する方法に限定されない。建設現場の環境に応じて、監視範囲を決定してもよい。例えば、風速や天候に応じて、監視範囲を決定してもよい。この場合、風速が大きい場合や、視界が悪い天候の場合には、風速が小さい場合や、視界がよい天候に比べて、監視範囲を大きくする。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(a)前記制御部が、
前記第2の揚重装置の稼働情報として、前記第2の揚重装置を用いた搬送ルートを取得し、
前記第1の揚重装置の搬送可能領域から、前記第2の揚重装置を用いた搬送ルートに応じた領域を除外することを特徴とする請求項1に記載の揚重支援システム。
(b)前記制御部が、前記第2の揚重装置を用いた搬送ルートにおいて、未通過の領域を除外することを特徴とする(a)に記載の揚重支援システム。
(c)前記制御部が、
前記第2の揚重装置を用いた搬送ルートにおいて、第2の揚重装置のジブの旋回領域を予測し、前記旋回領域を、前記第1の揚重装置の搬送可能領域から除外することを特徴とする(a)に記載の揚重支援システム。
(d)前記制御部が、前記第1の揚重装置を用いた吊り荷の搬送中に、障害物を検知した場合、搬送を停止し、
前記搬送を再開する場合に、前記搬送ルートを再生成することを特徴とする請求項1、(a)~(c)の何れか一項に記載の揚重支援システム。
(e)前記制御部が、前記第1の揚重装置を用いた吊り荷の搬送中に、前記搬送ルートの生成を繰り返すことを特徴とする請求項1、(a)~(d)の何れか一項に記載の揚重支援システム。
A11,A12…搬送可能領域、TC1,TC2…タワークレーン、C10…マスト、C11…旋回フレーム、C12…運転席、C13…ジブ、C14…フック、C15…吊り荷、R1,R2…搬送ルート、10…制御ユニット、12…3次元計測器、13…撮像装置、14…駆動制御部、20…支援サーバ、21…制御部、211…情報取得部、212…マップ生成部、213…ルート作成部、214…搬送管理部、22…BIM情報記憶部、23…評価情報記憶部、24…揚重情報記憶部、30…管理端末。

Claims (3)

  1. 第1の揚重装置の搬送ルートを生成する制御部を備えた揚重支援システムであって、
    前記制御部が、
    前記第1の揚重装置の搬送可能領域に含まれる第2の揚重装置の稼働情報を取得し、
    揚重高さに応じて設定された搬送可能領域において、前記第2の揚重装置の稼働情報に基づいて、前記第1の揚重装置を用いた吊り荷の搬送ルートを生成することを特徴とする揚重支援システム。
  2. 第1の揚重装置の搬送ルートを生成する制御部を備えた揚重支援システムを用いて揚重支援を行なう方法であって、
    前記制御部が、
    前記第1の揚重装置の搬送可能領域に含まれる第2の揚重装置の稼働情報を取得し、
    揚重高さに応じて設定された搬送可能領域において、前記第2の揚重装置の稼働情報に基づいて、前記第1の揚重装置を用いた吊り荷の搬送ルートを生成することを特徴とする揚重支援方法。
  3. 第1の揚重装置の搬送ルートを生成する制御部を備えた揚重支援システムを用いて揚重支援を行なうためのプログラムであって、
    前記制御部を、
    前記第1の揚重装置の搬送可能領域に含まれる第2の揚重装置の稼働情報を取得し、
    揚重高さに応じて設定された搬送可能領域において、前記第2の揚重装置の稼働情報に基づいて、前記第1の揚重装置を用いた吊り荷の搬送ルートを生成する手段として機能させることを特徴とする揚重支援プログラム。
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