JP2023121926A - 処理方法及び処理システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2023121926000001
【課題】第1の基板と第2の基板が接合された重合基板において、第1の基板の周縁部を適切に除去する。
【解決手段】第1の基板と第2の基板が接合された重合基板の処理方法であって、除去対象の前記第1の基板の周縁部における前記第1の基板と前記第2の基板の界面には、少なくとも第1の膜と第2の膜が形成され、前記第1の基板と前記第2の基板の界面における前記第1の膜において接合力が低下した第1の未接合領域を形成することと、前記第1の基板における前記第2の膜と前記第1の基板の界面において接合力が低下した第2の未接合領域を形成することと、前記第1の基板の周縁部と、前記第1の基板の中央部の境界に沿って、前記周縁部の剥離の基点となる周縁改質層を形成することと、前記周縁改質層を基点に、前記周縁部を前記重合基板から除去することと、を含む。
【選択図】図8

Description

本開示は、処理方法及び処理システムに関する。
特許文献1には、第1の基板と第2の基板が接合された重合基板において、除去対象の第1の基板の周縁部と中央部の境界に沿って第1の基板の内部に改質層を形成する改質層形成装置と、前記改質層を基点として第1の基板の周縁部を除去する周縁除去装置と、を有する基板処理システムが開示されている。
国際公開第2019/176589号
本開示にかかる技術は、第1の基板と第2の基板が接合された重合基板において、第1の基板の周縁部を適切に除去する。
本開示の一態様は、第1の基板と第2の基板が接合された重合基板の処理方法であって、除去対象の前記第1の基板の周縁部における前記第1の基板と前記第2の基板の界面には、少なくとも第1の膜と第2の膜が形成され、前記第1の基板と前記第2の基板の界面における前記第1の膜において接合力が低下した第1の未接合領域を形成することと、前記第1の基板における前記第2の膜と前記第1の基板の界面において接合力が低下した第2の未接合領域を形成することと、前記第1の基板の周縁部と、前記第1の基板の中央部の境界に沿って、前記周縁部の剥離の基点となる周縁改質層を形成することと、前記周縁改質層を基点に、前記周縁部を前記重合基板から除去することと、を含む。
本開示によれば、第1の基板と第2の基板が接合された重合基板において、第1の基板の周縁部を適切に除去することができる。
実施の形態にかかる重合ウェハの構成例を示す側面図である。 図1に示した重合ウェハの周縁部を断面で示す説明図である。 本実施形態に係るウェハ処理システムの構成の概略を示す平面図である。 界面改質装置及び内部改質装置の構成の概略を示す平面図である。 界面改質装置及び内部改質装置の構成の概略を示す側面図である。 重合ウェハに対する第1の未接合領域の形成の様子を示す説明図である。 重合ウェハに形成された第1の未接合領域を示す説明図である。 重合ウェハに対する第2の未接合領域の形成の様子を示す説明図である。 重合ウェハに形成された第2の未接合領域を示す説明図である。 重合ウェハに対する改質層の形成の様子を示す説明図である。 重合ウェハに形成された改質層を示す説明図である。 重合ウェハに対するエッジトリムの形成の様子を示す説明図である。
半導体デバイスの製造工程においては、表面に複数の電子回路等を含むデバイス層および接合用膜(例えば酸化膜)が形成された第1の基板(半導体などのシリコン基板)と第2の基板が接合された重合基板において、第1の基板の周縁部を除去すること、いわゆるエッジトリムが行われる場合がある。
第1の基板のエッジトリムは、例えば特許文献1に開示された基板処理システムを用いて行われる。すなわち、第1の基板の内部に内部用レーザ光を照射することで改質層を形成し、当該改質層を基点として第1の基板から周縁部を除去する。また特許文献1に記載の基板処理システムによれば、第1の基板と第2の基板の界面に形成された酸化膜に界面用レーザ光を照射することで改質面を形成し、これにより周縁部における第1の基板と第2の基板の接合力を低下させて周縁部の除去を適切に行うことを図っている。
ところで、除去対象の周縁部における第1の基板と第2の基板の界面には、例えば前工程における基板処理の結果や、第1の基板と第2の基板の接合時の条件等の種々の要因により、前記したデバイス層と接合用膜(酸化膜)が混在する場合がある。換言すれば、前記したように第1の基板の表面にはデバイス層および接合用膜が形成されるが、除去対象の周縁部における第1の基板の表面には、デバイス層との接合部分と、接合用膜との接合部分とが混在する場合がある。
特許文献1にも開示があるように、前記した改質面の形成に際しては第1の基板と第2の基板の界面に形成された酸化膜に対して界面用レーザ光を照射するが、この界面用レーザ光の照射範囲においてデバイス層と接合用膜が混在する場合、改質面を適切に形成できず、第1の基板の周縁部を適切に除去できないおそれがある。
本開示に係る技術は上記事情に鑑みてなされたものであり、第1の基板と第2の基板が接合された重合基板において、第1の基板の周縁部を適切に除去する。以下、本実施形態にかかる処理システムとしてのウェハ処理システムおよび処理方法としてのウェハ処理方法ついて、図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態にかかる後述のウェハ処理システム1では、図1に示すように第1のウェハWと第2のウェハSとが接合された重合ウェハTに対して処理を行う。ウェハは基板の一例である。以下、第1のウェハWにおいて、第2のウェハSと接合される側の面を表面Waといい、表面Waと反対側の面を裏面Wbという。同様に、第2のウェハSにおいて、第1のウェハWと接合される側の面を表面Saといい、表面Saと反対側の面を裏面Sbという。
第1のウェハWは、例えばシリコン基板等の半導体ウェハであって、表面Wa側に複数のデバイスを含むデバイス層Dwが形成されている。また、デバイス層Dwにはさらに接合用膜Fwが形成され、当該接合用膜Fwを介して第2のウェハSと接合されている。接合用膜Fwとしては、例えば酸化膜(THOX膜、SiO膜、TEOS膜)、SiC膜、SiCN膜又は接着剤などが用いられる。なお、第1のウェハWの周縁部Weは面取り加工がされており、周縁部Weの断面はその先端に向かって厚みが小さくなっている。また、周縁部Weは後述のエッジトリムにおいて除去される部分であり、例えば第1のウェハWの外端部から径方向に0.5mm~3mmの範囲である。なお、以下の説明のおいては、第1のウェハWにおける除去対象の周縁部Weよりも径方向内側の領域を中央部Wcという場合がある。
第2のウェハSは、例えば第1のウェハWと同様の構成を有しており、表面Saにはデバイス層Ds及び接合用膜Fsが形成され、周縁部は面取り加工がされている。なお、第2のウェハSはデバイス層Dsが形成されたデバイスウェハである必要はなく、例えば第1のウェハWを支持する支持ウェハであってもよい。かかる場合、第2のウェハSは第1のウェハWのデバイス層Dwを保護する保護材として機能する。
処理対象の重合ウェハTは以上のように構成されている。すなわち、第1のウェハWと第2のウェハSとの界面(接合される側の面である表面Waと表面Saの間)には、接合用膜Fw、Fs及びデバイス層Dw、Dsが形成されている。換言すれば、後述するエッジトリムにおいてレーザ光が照射される「第1のウェハWと第2のウェハSとの界面」には、第1のウェハWの表面Wa、第2のウェハSの表面Sa、接合用膜Fw、Fs及びデバイス層Dw、Dsが含まれるものとする。
なお、後述のエッジトリムにおいてレーザ光が照射される、除去対象の周縁部Weにおける第1のウェハWと第2のウェハSの界面には、図2に示すようにデバイス層Dwと接合用膜Fwが混在する場合がある。より具体的には、第1のウェハWの表面に形成されるデバイス層Dwは、種々の要因により、除去対象の周縁部Weまでその形成範囲が逸脱する場合がある。
本実施形態にかかるウェハ処理システム1では、このようにデバイス層Dwの形成範囲が除去対象の周縁部Weに逸脱しているであっても、当該周縁部Weを重合ウェハTから適切に除去する。
図3に示すようにウェハ処理システム1は、搬入出ステーション2と処理ステーション3を一体に接続した構成を有している。搬入出ステーション2では、例えば外部との間で複数の重合ウェハTを収容可能なカセットCが搬入出される。処理ステーション3は、重合ウェハTに対して所望の処理を施す各種処理装置を備えている。
搬入出ステーション2には、複数の重合ウェハTを収容可能なカセットCを載置するカセット載置台10が設けられている。また、カセット載置台10のX軸正方向側には、当該カセット載置台10に隣接してウェハ搬送装置20が設けられている。ウェハ搬送装置20は、Y軸方向に延伸する搬送路21上を移動し、カセット載置台10のカセットCと後述のトランジション装置30との間で重合ウェハTを搬送可能に構成されている。
搬入出ステーション2には、ウェハ搬送装置20のX軸正方向側において、当該ウェハ搬送装置20に隣接して、重合ウェハTを処理ステーション3との間で受け渡すためのトランジション装置30が設けられている。
処理ステーション3には、ウェハ搬送装置40、界面改質装置50、内部改質装置60、周縁除去装置70及び洗浄装置80が配置されている。
ウェハ搬送装置40は、トランジション装置30のX軸正方向側に設けられている。ウェハ搬送装置40は、X軸方向に延伸する搬送路41上を移動自在に構成され、搬入出ステーション2のトランジション装置30、界面改質装置50、内部改質装置60、周縁除去装置70及び洗浄装置80に対して重合ウェハTを搬送可能に構成されている。
第1のレーザ照射部としての界面改質装置50は、第1のウェハWと第2のウェハSの界面に界面用レーザ光L1(図6を参照)をパルス状に照射し、第1のウェハWと第2のウェハSとの接合力が低下された第1の未接合領域Ae1を形成する。界面用レーザ光L1としては、例えば第1のウェハWと第2のウェハSの界面に形成された接合用膜Fwに吸収され、且つデバイス層Dwで反射する波長を有するレーザ光、例えばCOレーザ等の赤外波長を有するレーザ光が選択される。
図4及び図5に示すように、界面改質装置50は、重合ウェハTを上面で保持するチャック100を有している。チャック100は、第1のウェハWが上側であって第2のウェハSが下側に配置された状態で、第2のウェハSの裏面Sbを吸着保持する。チャック100は、エアベアリング101を介して、スライダテーブル102に支持されている。スライダテーブル102の下面側には、回転機構103が設けられている。回転機構103は、駆動源として例えばモータを内蔵している。チャック100は、回転機構103によってエアベアリング101を介して、鉛直軸回りに回転自在に構成されている。スライダテーブル102は、その下面側に設けられた移動機構104を介して、基台105上においてY軸方向に延伸して設けられるレール106上を移動自在に構成されている。なお、移動機構104の駆動源は特に限定されるものではないが、例えばリニアモータが用いられる。
チャック100の上方にはレーザ照射部110が設けられている。レーザ照射部110は、レーザヘッド111とレンズ112を備える。レンズ112は、レーザヘッド111の下面に設けられた筒状の部材であり、チャック100に保持された重合ウェハTの内部、より具体的には第1のウェハWと第2のウェハSの界面に界面用レーザ光L1を照射する。これによって、重合ウェハTの内部において界面用レーザ光L1が照射された部分を改質し、第1のウェハWと第2のウェハSの接合力が低下した第1の未接合領域Ae1を形成する。第1の未接合領域Ae1は、一例において第1のウェハWの表面Waに接合用膜Fwが形成された領域と対応する界面に形成される。
レーザヘッド111は、支持部材113に支持されている。レーザヘッド111は、鉛直方向に延伸するレール114に沿って、昇降機構115により昇降自在に構成されている。またレーザヘッド111は、移動機構116によってY軸方向に移動自在に構成されている。なお、昇降機構115及び移動機構116はそれぞれ、支持柱117に支持されている。
チャック100の上方であって、レーザヘッド111のY軸正方向側には、撮像機構120が設けられている。撮像機構120は、一例としてマクロカメラやマイクロカメラ等から選択される1つ以上のカメラ121を備え、チャック100に保持された重合ウェハTの外端部を撮像する。撮像機構130は、例えば同軸レンズを備え、赤外光(IR)を照射し、さら対象物からの反射光を受光する。なお、撮像機構120は、昇降機構122によって昇降自在に構成され、さらに移動機構123によってY軸方向に移動自在に構成されてもよい。
なお、図示の例においては回転機構103及び移動機構104によりチャック100をレーザヘッド111に対して相対的に回転、及び水平方向に移動可能に構成したが、レーザヘッド111をチャック100に対して相対的に回転、及び水平方向に移動可能に構成してもよい。また、チャック100及びレーザヘッド111の双方をそれぞれ相対的に回転、及び水平方向に移動可能に構成してもよい。
第2のレーザ照射部としての内部改質装置60は、一例において界面改質装置50と同様の構成を有する。すなわち内部改質装置60は、重合ウェハTを上面に保持するチャック200、チャック200に保持された重合ウェハTに向けて内部用レーザ光を照射するレーザ照射部210、及びチャック200上の重合ウェハTを撮像する撮像機構220を備える。
チャック200は、回転機構203により鉛直軸回りに回転自在に構成されるとともに、移動機構204により水平方向に沿って移動自在に構成される。
レーザ照射部210は、レーザヘッド211及びレンズ212を備える。またレーザ照射部210は、昇降機構215により昇降自在に構成されるとともに、移動機構216によりY軸方向に移動自在に構成される。
撮像機構220は、チャック200に保持された重合ウェハTの外端部を撮像するカメラ221、昇降機構222及び移動機構223を備える。
なお、チャック200とレーザ照射部210は回転機構203及び移動機構204により相対的に回転、及び水平方向に移動自在に構成されてもよいし、又は、レーザ照射部210をチャック200に対して相対的に回転、及び水平方向に移動可能に構成してもよい。また、チャック200及びレーザ照射部210の双方をそれぞれ相対的に回転、及び水平方向に移動可能に構成してもよい。
本開示の技術に係る内部改質装置60において、レーザ照射部210は、第1のウェハWの内部に第2の内部用レーザ光L3(図10を参照)をパルス状に照射し、周縁部Weの剥離の基点となる周縁改質層M1、及び周縁部Weの小片化の基点となる分割改質層M2を形成する。第2の内部用レーザ光L3としては、例えば第1のウェハWに対して多光子吸収が発生する波長を有するレーザ光、例えばファイバーレーザやYAGレーザ等の近赤外波長を有するレーザ光が選択される。
また、本実施形態においてレーザ照射部210は、第1のウェハWと第2のウェハSの界面に同様の第1の内部用レーザ光L2(図8を参照)を照射し、第1のウェハWと第2のウェハSの接合力が低下した第2の未接合領域Ae2を形成する。第2の未接合領域Ae2は、一例において第1のウェハWの表面Waにデバイス層Dwが形成された領域と対応する界面に形成される。第1の内部用レーザ光L2としては、例えば第1のウェハWと第2のウェハSの界面に形成された接合用膜Fwを透過し、且つデバイス層Dwに吸収される波長を有するレーザ光、例えばファイバーレーザやYAGレーザ等の近赤外波長を有するレーザ光が選択される。
なお、内部改質装置60において周縁改質層M1及び分割改質層M2を形成するための第2の内部用レーザ光L3と、第2の未接合領域Ae2を形成するための第1の内部用レーザ光L2としては、同一のレーザ光が用いられてもよいし、異なるレーザ光が用いられてもよい。すなわちレーザ照射部210は、第1の内部用レーザ光L2と第2の内部用レーザ光L3を照射するための少なくとも1つ以上の光源を備える。
周縁除去装置70は、内部改質装置60で形成された周縁改質層M1を基点として、第1のウェハWの周縁部Weの除去、すなわちエッジトリムを行う。エッジトリムの方法は任意に選択できる。一例において周縁除去装置70では、例えばくさび形状からなるブレードを挿入してもよい。また例えば、エアブローやウォータジェットを周縁部Weに向けて噴射することで、当該周縁部Weに対して衝撃を加えてよい。
洗浄装置80は、周縁除去装置70でエッジトリムされた後の第1のウェハW及び第2のウェハSに洗浄処理を施し、これらウェハ上のパーティクルを除去する。洗浄の方法は任意に選択できる。
以上のウェハ処理システム1には、制御装置90が設けられている。制御装置90は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、ウェハ処理システム1における重合ウェハTの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送装置などの駆動系の動作を制御して、ウェハ処理システム1における後述のウェハ処理を実現させるためのプログラムも格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、当該記憶媒体Hから制御装置90にインストールされたものであってもよい。また、上記記憶媒体Hは、一時的なものであっても非一時的なものであってもよい。
次に、以上のように構成されたウェハ処理システム1を用いて行われるウェハ処理について説明する。なお、本実施形態では、第1のウェハWと第2のウェハSが接合され、予め重合ウェハTが形成されている。
先ず、複数の重合ウェハTを収納したカセットCが、搬入出ステーション2のカセット載置台10に載置される。次に、ウェハ搬送装置20によりカセットCから重合ウェハTが取り出され、トランジション装置30及びウェハ搬送装置40を介して界面改質装置50に搬送される。
界面改質装置50では、先ず、チャック100に保持された重合ウェハTを第1の撮像位置に移動させる。第1の撮像位置は、撮像機構120が第1のウェハWの外側端部を撮像できる位置である。第1の撮像位置では、チャック100を回転させながら、撮像機構120によって第1のウェハWの周方向360度における外側端部の画像が撮像される。撮像された画像は、撮像機構120から制御装置90に出力される。
制御装置90では、撮像機構120の画像から、チャック100の中心と第1のウェハWの中心の偏心量を算出する。さらに制御装置90では、算出された偏心量に基づいて、当該偏心量のY軸成分を補正するように、チャック100の移動量を算出する。制御装置90は、この算出された移動量に基づいてチャック100をY軸方向に沿って水平方向に移動し、チャック100の中心と第1のウェハWの中心の偏心を補正する。
また制御装置90では、撮像機構120の画像から特定された第1のウェハWの外側端部の位置に基づいて、未接合領域Aeを形成するための界面用レーザ光L1の照射領域を設定する。界面用レーザ光L1の照射領域は、例えば第1のウェハWの外側端部から所望の径方向幅を有する環状の領域で設定される。界面用レーザ光L1の照射領域の径方向幅は、除去対象の第1のウェハWの周縁部Weを適切に除去できる幅で設定される。
チャック100と第1のウェハWの偏心が補正され、界面用レーザ光L1の照射領域が設定されると、次に、チャック100とレーザ照射部110を相対的に回転させるとともに、Y軸方向に沿って相対的に移動させながら、設定した照射領域と対応する第1のウェハWと第2のウェハSの界面(図6の例では第1のウェハWと、接合用膜Fw又はデバイス層Dwの界面)に界面用レーザ光L1をパルス状に照射する。
ここで界面用レーザ光L1は、上記したように接合用膜Fwに吸収され、且つデバイス層Dwで反射する波長を有するレーザ光、例えばCOレーザ等の赤外波長を有するレーザ光である。このため界面用レーザ光L1は、図6に示すように、周縁部Weの界面に混在する接合用膜Fw(酸化膜)とデバイス層Dw(図2を参照)のうち、接合用膜Fwに対しては吸収される一方、デバイス層Dwに対しては吸収されせずに反射する。
これにより界面改質装置50では、図6及び図7に示すように、周縁部Weの界面において第1のウェハWと接合用膜Fwの界面に対応する領域が改質され、第1のウェハWと第2のウェハSの接合強度が低下された第1の未接合領域Ae1が形成される。第1の未接合領域Ae1は、一例において、照射された界面用レーザ光L1が接合用膜Fwに吸収され、これにより接合用膜Fwの温度が上昇し、この結果、第1のウェハWと接合用膜Fwの界面で剥離が生じることで形成される。
一方、図6及び図7に示したように、周縁部Weの界面において、第1のウェハWとデバイス層Dwの界面に対応する領域では界面用レーザ光L1が反射され、第1の未接合領域Ae1が形成されない。
なお、実施の形態において「界面の改質」には、界面用レーザ光L1(又は後述の第1の内部用レーザ光L2)の照射位置における接合用膜やデバイス層のアモルファス化や、第1のウェハWと接合用膜やデバイス層との剥離、等が含まれるものとする。換言すれば、実施の形態において「未接合領域」では、少なくとも第1のウェハWと第2のウェハSの接合強度が低下されていればよく、より具体的には、上記した接合用膜等のアモルファス化による接合力の低下や、接合用膜等の剥離による接合力の無力化を含むものとする。
第1のウェハWと第2のウェハSの界面に第1の未接合領域Ae1が形成された重合ウェハTは、次に、ウェハ搬送装置40により内部改質装置60へと搬送される。
内部改質装置60では、先ず、チャック200に保持された重合ウェハTを第2の撮像位置に移動させる。第2の撮像位置は、撮像機構220が第1のウェハWの外側端部を撮像できる位置である。第2の撮像位置では、チャック200を回転させながら、撮像機構220によって第1のウェハWの周方向360度における外側端部の画像が撮像される。撮像された画像は、撮像機構220から制御装置90に出力される。
制御装置90では、撮像機構220の画像から、チャック200の中心と第1のウェハWの中心の偏心量を算出する。さらに制御装置90では、算出された偏心量に基づいて、当該偏心量のY軸成分を補正するように、チャック200の移動量を算出する。制御装置90は、この算出された移動量に基づいてチャック200をY軸方向に沿って水平方向に移動し、チャック200の中心と第1のウェハWの中心の偏心を補正する。
また制御装置90では、撮像機構220の画像から特定された第1のウェハWの外側端部の位置に基づいて、未接合領域Aeを形成するための第1の内部用レーザ光L2の照射領域を設定する。第1の内部用レーザ光L2の照射領域は、界面改質装置50において設定された未接合領域Aeの形成領域と同じ範囲、すなわち、第1のウェハWの外側端部から所望の径方向幅を有する環状の領域で設定される。
チャック200と第1のウェハWの偏心が補正され、第1の内部用レーザ光L2の照射領域が設定されると、次に、チャック200とレーザ照射部210を相対的に回転させるとともに、Y軸方向に沿って相対的に移動させながら、設定した照射領域における第1のウェハWと第2のウェハSの界面(図8の例では接合用膜Fw及びデバイス層Dwの内部)に第1の内部用レーザ光L2をパルス状に照射する。
ここで第1の内部用レーザ光L2は、上記したように接合用膜Fwを透過し、且つデバイス層Dwに吸収される波長を有するレーザ光、例えばYAGレーザ等の近赤外波長を有するレーザ光である。この近赤外波長を有する第1の内部用レーザ光L2は、赤外波長を有する界面用レーザ光L1と比較して高いエネルギー密度を有する。このため第1の内部用レーザ光L2は、界面用レーザ光L1では改質ができなかったデバイス層Dwに対する吸収性を有する。
これにより内部改質装置60では、図8及び図9に示すように、周縁部Weの界面において第1のウェハWとデバイス層Dwの界面に対応する領域が改質され、第1のウェハWと第2のウェハSの接合強度が低下された第2の未接合領域Ae2が形成される。換言すれば、内部改質装置60では、後述の周縁改質層M1の形成に先立ち、界面改質装置50で第1の未接合領域Ae1を形成できなかった界面に対して、第2の未接合領域Ae2を形成する。第2の未接合領域Ae2は、一例において、デバイス層Dwの内部に焦点を合わせて第1の内部用レーザ光L2を照射することで、当該デバイス層Dwがアブレーションにより破壊され、この結果、第1のウェハWとデバイス層Dwの界面で剥離が生じることで形成される。
一方、図8及び図9に示したように、周縁部Weの界面において、第1のウェハWと接合用膜Fwの界面に対応する領域では第1の内部用レーザ光L2が透過され、第2の未接合領域Ae2が形成されない。
なお、第1の内部用レーザ光L2は第1のウェハWの内部に照射されることで後述の周縁改質層M1を形成する。換言すれば、デバイス層Dwに加え、第1のウェハW(シリコン)に対して多光子吸収を発生させる。
そこで内部改質装置60では、図8に示したように、第1の内部用レーザ光L2の集光点位置を、デバイス層Dwの内部であって、かつ、第1のウェハWに対して多光子吸収が発生しない位置に設定する。
このように本実施形態に係るウェハ処理システム1においては、周縁部Weに対応する第1のウェハWと第2のウェハSとの界面に対して、界面改質装置50における界面用レーザ光L1と、内部改質装置60における第1の内部用レーザ光L2と、をそれぞれ照射する。これにより、図2に示したように周縁部Weの界面に接合用膜Fwとデバイス層Dwが混在している場合であっても、周縁部Weの全面に適切に未接合領域Ae(第1の未接合領域Ae1及び第2の未接合領域Ae2)を形成できる。
後述するエッジトリムにおいては、除去対象である第1のウェハWの周縁部Weが除去されるが、このように接合力が低下された第1の未接合領域Ae1及び第2の未接合領域Ae2が存在することで、周縁部Weの除去を適切に行うことができる。
第1のウェハWと第2のウェハSの界面に第2の未接合領域Ae2が形成されると、同じ内部改質装置60において、第2の内部用レーザ光L3を、集光点位置(第2の内部用レーザ光L3照射位置)を第1のウェハW(シリコン)の内部に設定する。そして、第1のウェハWの内部における予め決定された照射位置に対して当該第2の内部用レーザ光L3をパルス状に照射し、図10及び図11に示すように、周縁改質層M1及び分割改質層M2を順次形成する。周縁改質層M1は、後述のエッジトリムにおいて周縁部Weを除去する際の基点となるものである。分割改質層M2は、除去される周縁部Weの小片化の基点となるものである。
なお、一例において周縁改質層M1の形成位置は、未接合領域Aeの径方向内側端部よりも若干径方向内側に決定される。
なお、図示の例では周縁改質層M1及び分割改質層M2を形成するための第2の内部用レーザ光L3と、前記した第2の未接合領域Ae2を形成するための第1の内部用レーザ光L2を異なるレーザ光としたが、上記したように、これら第1の内部用レーザ光L2と第2の内部用レーザ光L3は同じであってもよい。この場合、第1の内部用レーザ光L2を照射するためのレーザ照射部と第2の内部用レーザ光L3を照射するレーザ照射部は同じであってもよいし、又はそれぞれのレーザ照射部が独立して配置されてもよい。同様に、第1の内部用レーザ光L2の光源と第2の内部用レーザ光L3の光源は同じであってもよいし、又はそれぞれの光源が独立して配置されてもよい。またこのように同一の光源、レーザ照射部が用いられる場合、それぞれの工程で用いられる内部用レーザ光の照射条件は適宜変更されてもよい。
すなわち、第1の内部用レーザ光L2と第2の内部用レーザ光L3として同じレーザ光を用いる場合には、第2の未接合領域Ae2の形成に際して第1のウェハW(シリコン)に内部用レーザ光の多光子吸収が生じないように、内部用レーザ光の集光点位置、エネルギー密度等、種々の照射条件を最適化するようにしてもよい。同様に、周縁改質層M1及び分割改質層M2の形成に際して内部用レーザ光によるデバイス層Dwのアブレーションが生じないように、エネルギー密度等の種々の照射条件を最適化するようにしてもよい。
第1のウェハWの内部に周縁改質層M1及び分割改質層M2が形成された重合ウェハTは、次に、ウェハ搬送装置40により周縁除去装置70へと搬送される。
周縁除去装置70では、図12に示すように、第1のウェハWの周縁部Weの除去、すなわちエッジトリムが行われる。この時、周縁部Weは、周縁改質層M1を基点として第1のウェハWの中央部(周縁部Weの径方向内側)から剥離されるとともに、未接合領域Ae(第1の未接合領域Ae1及び第2の未接合領域Ae2)を基点として第2のウェハSから完全に剥離される。またこの時、除去される周縁部Weは分割改質層M2を基点として小片化される。
周縁部Weの除去にあたっては、重合ウェハTを形成する第1のウェハWと第2のウェハSとの界面に、例えばくさび形状からなるブレードB(図12を参照)を挿入してもよい。
第1のウェハWの周縁部Weが除去された重合ウェハTは、次に、ウェハ搬送装置40により洗浄装置80へと搬送される。洗浄装置80では、周縁部Weが除去された後の第1のウェハW、及び/又は、第2のウェハSが洗浄される。
その後、全ての処理が施された重合ウェハTは、ウェハ搬送装置40によりトランジション装置30に搬送され、ウェハ搬送装置20によりカセット載置台10のカセットCに搬送される。こうして、ウェハ処理システム1における一連のウェハ処理が終了する。
なお、以上の説明においては界面改質装置50で第1の未接合領域Ae1を形成した後に、内部改質装置60で第2の未接合領域Ae2、周縁改質層M1及び分割改質層M2を形成したが、ウェハ処理システム1におけるウェハ処理の順序はこれに限定されない。すなわち、内部改質装置60で第2の未接合領域Ae2、周縁改質層M1及び分割改質層M2を形成した後に、界面改質装置50で第1の未接合領域Ae1を形成するようにしてもよい。
本実施形態に係るエッジトリム手法によれば、第1のウェハWと第2のウェハSの界面に接合用膜Fwとデバイス層Dwが混在している場合であっても、除去対象の周縁部Weの全面に、第1のウェハWと第2のウェハSの接合力が低下した第1の未接合領域Ae1又は第2の未接合領域Ae2の少なくともいずれかが形成される。すなわち、第1の未接合領域Ae1又は第2の未接合領域Ae2により、周縁部Weの全面において第1のウェハWと第2のウェハSの接合強度が少なくとも低下しているため、周縁部Weが第2のウェハSから適切に除去される。
なお、上記実施形態においては第2の未接合領域Ae2を形成するための第1の内部用レーザ光L2の照射領域を、第1の未接合領域Ae1を形成するための界面用レーザ光L1の照射領域と同じ範囲に設定した。換言すれば、第1のウェハWの外側端部から所望の径方向幅を有する環状の領域(除去対象の周縁部We)の全面に、界面用レーザ光L1と第1の内部用レーザ光L2の両方を照射した。
しかしながら、界面用レーザ光L1と第1の内部用レーザ光L2の照射領域の決定方法はこれに限定されるものではない。例えば、周縁部Weにおいて接合用膜Fwとデバイス層Dwの形成範囲を検知できる場合や、予め接合用膜Fwとデバイス層Dwの形成範囲がわかっている場合には、接合用膜Fwの形成領域に対して界面用レーザ光L1を、デバイス層Dwの形成領域に第1の内部用レーザ光L2を、それぞれ範囲選択的に照射するようにしてもよい。この場合、上記実施形態と比較して界面用レーザ光L1と第1の内部用レーザ光L2の照射領域が減少するため、未接合領域Aeの形成に係るエネルギー消費量を削減できる。
なお、上記実施形態においては界面改質装置50において第1の未接合領域Ae1を形成し、内部改質装置60において第2の未接合領域Ae2、周縁改質層M1及び分割改質層M2を形成した。しかしながら、第1の未接合領域Ae1、第2の未接合領域Ae2、周縁改質層M1及び分割改質層M2のそれぞれを形成するための装置はこれに限定されるものではない。
例えば、内部改質装置60で第2の未接合領域Ae2を形成することに代え、界面改質装置50において第2の未接合領域Ae2を更に形成するようにしてもよい。この場合、界面改質装置50のレーザ照射部110は、界面用レーザ光L1と第1の内部用レーザ光L2の照射が任意に切り替え可能に構成されてもよいし、又は界面用レーザ光L1を照射するためのレーザ照射部と、第1の内部用レーザ光L2を照射するためのレーザ照射部と、を独立して配置してもよい。
また例えば、内部改質装置60で第2の未接合領域Ae2を形成することに代え、第2の未接合領域Ae2を形成するための第2の界面改質装置(図示せず)をウェハ処理システム1に独立して配置してもよい。この場合、第1の未接合領域Ae1を形成するための界面改質装置50が、本開示の技術に係る「第1の界面改質部」(図示せず)に相当する。
なお、上記実施形態においては、周縁部Weの界面において2種類の膜(接合用膜Fwとデバイス層Dw)が混在し、それぞれに対応する2種類のレーザ光(界面用レーザ光L1と第1の内部用レーザ光L2)を当該界面に対して照射する場合を例に説明を行った。しかしながら、例えば周縁部Weの界面において2種類以上の複数種類の膜が混在する場合には、2種類以上の複数のレーザ光を当該界面に対して照射するようにしてもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 ウェハ処理システム
50 界面改質装置
60 内部改質装置
70 周縁除去装置
Ae1 第1の未接合領域
Ae2 第2の未接合領域
L1 界面用レーザ光
L2 第1の内部用レーザ光
M1 周縁改質層
S 第2のウェハ
T 重合ウェハ
W 第1のウェハ
Wc 中央部
We 周縁部

Claims (15)

  1. 第1の基板と第2の基板が接合された重合基板の処理方法であって、
    除去対象の前記第1の基板の周縁部における前記第1の基板と前記第2の基板の界面には、少なくとも第1の膜と第2の膜が形成され、
    前記第1の基板と前記第2の基板の界面における前記第1の膜において接合力が低下した第1の未接合領域を形成することと、
    前記第1の基板における前記第2の膜と前記第1の基板の界面において接合力が低下した第2の未接合領域を形成することと、
    前記第1の基板の周縁部と、前記第1の基板の中央部の境界に沿って、前記周縁部の剥離の基点となる周縁改質層を形成することと、
    前記周縁改質層を基点に、前記周縁部を前記重合基板から除去することと、を含む、処理方法。
  2. 前記第1の基板と前記第2の基板の界面には前記第1の膜としての酸化膜及び前記第2の膜としてのデバイス層が形成され、
    前記第1の未接合領域の形成に際して照射される第1のレーザ光は、前記酸化膜に対して吸収性を有し、前記デバイス層に対しては反射性を有する、請求項1に記載の処理方法。
  3. 前記第1のレーザ光は赤外波長を有する、請求項2に記載の処理方法。
  4. 前記第1の基板と前記第2の基板の界面には前記第1の膜としての酸化膜及び前記第2の膜としてのデバイス層が形成され、
    前記第2の未接合領域の形成に際して照射される第2のレーザ光は、前記デバイス層に対して吸収性を有し、前記酸化膜に対しては透過性を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の処理方法。
  5. 前記第2のレーザ光は近赤外波長を有する、請求項4に記載の処理方法。
  6. 前記周縁改質層の形成に際して前記第1の基板の内部に照射される第3のレーザ光が、前記第2の未接合領域の形成に際して照射される前記第2のレーザ光と同一である、請求項4又は5に記載の処理方法。
  7. 前記第1の未接合領域の形成に際して照射される第1のレーザ光の照射範囲と、前記第2の未接合領域の形成に際して照射される第2のレーザ光の照射範囲を重複させる、請求項1~6のいずれか一項に記載の処理方法。
  8. 第1の基板と第2の基板が接合された重合基板を処理する処理システムであって、
    除去対象の前記第1の基板の周縁部における前記第1の基板と前記第2の基板の界面には、少なくとも第1の膜と第2の膜が形成され、
    前記第1の基板と前記第2の基板の界面における前記第1の膜において接合力が低下した第1の未接合領域を形成する第1のレーザ照射部と、
    前記第1の基板おける前記第2の膜と前記第1の基板の界面において接合力が低下した第2の未接合領域を形成する第2のレーザ照射部と、を備える処理システム。
  9. 前記第1の基板と前記第2の基板の界面には前記第1の膜としての酸化膜及び前記第2の膜としてのデバイス層が形成され、
    前記第1の未接合領域の形成に際して照射される第1のレーザ光は、前記酸化膜に対して吸収性を有し、前記デバイス層に対しては反射性を有する、請求項8に記載の処理システム。
  10. 前記第1のレーザ光は赤外波長を有する、請求項9に記載の処理システム。
  11. 前記第1の基板と前記第2の基板の界面には前記第1の膜としての酸化膜及び前記第2の膜としてのデバイス層が形成され、
    前記第2の未接合領域の形成に際して照射される第2のレーザ光は、前記デバイス層に対して吸収性を有し、前記酸化膜に対しては透過性を有する、請求項8~10のいずれか一項に記載の処理システム。
  12. 前記第2のレーザ光は近赤外波長を有する、請求項11に記載の処理システム。
  13. 前記第2のレーザ照射部の動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記第2のレーザ照射部において、前記第1の基板の周縁部と、前記第1の基板の中央部の境界に沿って、前記周縁部の剥離の基点となる周縁改質層を形成する制御、を実施する、請求項8~12のいずれか一項に記載の処理システム。
  14. 前記制御部は、前記周縁改質層の形成に際して前記第1の基板の内部に照射される第3のレーザ光として、前記第2の未接合領域の形成に際して照射される第2のレーザ光と同一のレーザ光を照射する制御、を実行する、請求項13に記載の処理システム。
  15. 前記第1のレーザ照射部及び前記第2のレーザ照射部の動作を制御する制御部を備え、
    前記第1の未接合領域の形成に際して照射される第1のレーザ光の照射範囲と、前記第2の未接合領域の形成に際して照射される第2のレーザ光の照射範囲を重複して設定する制御を実行する、請求項8~14のいずれか一項に記載の処理システム。
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