JP2023114048A - 車両の荷室構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の荷室において、折り畳まれた後部シートの上面とデッキボードで連続する平坦な荷物を置く面を形成する。【解決手段】架け渡されるデッキボード30が折り畳まれた後部シート18の上面(シートバックの背面20a)と同じ高さとなるよう、荷室の側壁32にシート高ボード受け34Cを設ける。シート高ボード受け34C上でデッキボード30をスライド可能とし、折り畳まれた後部シート18がスライド範囲の前端に位置するとき、デッキボード30もスライド範囲の前端に位置させて、デッキボード30の前縁が後部シート18の後縁に載るようにする。【選択図】図5
Description
本発明は、車両の荷室構造、特に、デッキボードと折り畳まれた後部シートの上面とで、荷物が載置される面が形成される荷室構造に関する。
下記特許文献1には、シートバック(22)を倒して後部シート(リアシート2)を折り畳み、折り畳まれた後部シート(2)の上面(背面23)をデッキボード(4)と同じ高さとして、拡大された荷室に平らな面を形成することが記載されている。
また、下記特許文献2には、荷室(ラゲージルーム2)内における高さ位置を調節可能なトノボード(10)が開示されている。荷室(2)の両側の側壁(8)には複数の高さ位置にスライドレール(9)が形成されている。トノボード(10)は、両側のスライドレール(9)に架け渡され、異なる高さのスライドレール(9)に架け渡すことにより、トノボード(10)が配置される高さを変えることができる。
なお、上記の( )内の部材名および符号は、下記各特許文献1,2のそれぞれで用いられている部材名および符号であり、本願の実施形態の説明で用いられる部材名および符号とは関連しない。
後部シートのシートバックを倒すことによって荷室を拡大可能な車両において、さらに後部シートが車両前後方向にスライド可能である場合、後部シートがスライドすると、当該後部シートと、荷室の荷物を置く載置面の少なくとも一部を規定するデッキボードの位置関係が変化する。後部シートが前方にスライドしたとき、折り畳まれた後部シートの上面とデッキボードの間に隙間ができ、連続した広い平坦な載置面を得ることができない。
本発明は、後部シートがスライドしても、折り畳まれた後部シートの上面とデッキボードの間に隙間ができない車両の荷室構造を提供する。
本発明に係る車両の荷室構造は、シートバックをシートクッション上に重ねるように折り畳み可能で、前後にスライド可能な後部シートと、車両の荷室内において荷物を置く載置面を規定するデッキボードと、荷室の両側の側壁にそれぞれ設けられ、デッキボードが取り外し可能に架け渡される第1ボード受けを備える。第1ボード受けは、当該第1ボード受けに架け渡されたデッキボードが折り畳まれた後部シートの上面と同じ高さとなる位置に設けられている。さらに、第1ボード受けは、デッキボードを車両前後方向において複数の位置で架け渡し可能に構成され、デッキボードが第1ボード受けの架け渡し可能範囲の前端に位置するとき、当該デッキボードの前縁はスライド範囲の前端に位置する折り畳まれた後部シートの上面に載ることができ、デッキボードが第1ボード受けの架け渡し可能範囲の後端に位置するとき、当該デッキボードの前縁はスライド範囲の後端に位置する折り畳まれた後部シートの上面に載ることができる。
前後方向にスライドする後部シートの位置に、デッキボードの前後方向の位置を合わせることで、後部シートの位置に因らず、折り畳まれた後部シートの上面とデッキボードとで連続する載置面を形成することができる。
さらに、上記の車両の荷室構造は、第1ボード受けに対し高さ方向において対向するように荷室の両側の側壁にそれぞれ配置された第1ボードストッパを備えるものとすることができる。第1ボードストッパは、デッキボードが第1ボード受けの架け渡し可能範囲の後端に位置するときの、当該デッキボードの第1ボード受け上の部分の前端部が、第1ボード受けとの間に位置するように設けられている。
制動時に慣性によって第1ボード受けから外れようとするデッキボードを第1ボードストッパによって押さえることができ、デッキボードが第1ボード受けから外れることが抑制される。
さらに、上記の車両の荷室構造は、荷室の両側の側壁にそれぞれ設けられ、デッキボードが取り外し可能に架け渡される第2ボード受けを備えるものとすることができる。第2ボード受けは、当該第2ボード受けに架け渡されたデッキボードが、当該車両のバックドアに設けられたガラスハッチの開口部下縁と同じ高さとなる位置に設けられている。
デッキボードが第2ボード受けに架け渡された場合、ガラスハッチからの荷物の出し入れに便利である。
さらに、第2ボード受けは、当該第2ボード受けに架け渡されたデッキボードの車両の前後方向位置を固定するものとすることができる。
さらに、上記の車両の荷室構造は、第2ボード受けに対し高さ方向において対向するように荷室の両側の側壁にそれぞれ配置された第2ボードストッパを備えるものとすることができる。第2ボードストッパは、デッキボードの第2ボード受け上の部分の前端部が、第2ボード受けとの間に位置するように設けられている。
制動時に慣性によって第2ボード受けから外れようとするデッキボードを第2ボードストッパによって押さえることができ、デッキボードが第2ボード受けから外れることが抑制される。
さらに、デッキボードは、左右両端が第1ボード受け上に載る基板と、基板に重ねられた重畳位置と、重畳位置から移動して当該デッキボードの面積を拡張する拡張位置とを取ることができる拡張板と、を有するものとすることができる。デッキボードが第1ボード受けに架け渡されたとき、拡張位置にある拡張板の前縁が、デッキボードの、折り畳まれた後部シートの上面に載る前縁となる。また、デッキボードが第2ボード受けに架け渡されるときには、拡張板は重畳位置にある。
デッキボードを拡張可能とすることで、デッキボードが架け渡される位置に応じてデッキボードの大きさを変更することができる。
さらに、上記の車両の荷室構造は、荷室の床面より下に形成された床下収納室と、荷室の両側の側壁にそれぞれ設けられ、デッキボードが取り外し可能に架け渡される第3ボード受けとを備えるものとすることができる。第3ボード受けは、当該第3ボード受けに架け渡されたデッキボードが、当該車両の荷室の床面と同じ高さとなり、かつ床下収納室を覆う位置に設けられている。
デッキボードを床下収納室の蓋として用いることができる。
デッキボードの前後方向の位置を変更可能としたことで、後部シートを折り畳んで拡張された荷室において、後部シートのスライド位置に因らず、連続した広い載置面が提供される。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。以下の説明において、特段の断りがない限り、前後左右上下等の相対位置および向きを表す語句は、車両に関する相対位置および向きを表す。各図において、矢印FRの向きが前方、矢印UPの向きが上方、矢印LHの向きが左方である。
図1および図2は、車両10の後部に設けられた荷室12の内部を概略的に示す図であり、図1は斜視図、図2は側面図である。車両10は、ミニバン、ハッチバック、ステーションワゴンなどの、バックドア14を有し、荷室12と荷室前方の客室16が一体の空間を形成している車体形式の車両である。これらの形式の車両において、前後方向において2列のシートを備える車両、3列のシートを備える車両が知られている。最後部のシート18(以下、後部シート18と記す。)、つまり2列シートの車両にあっては2列目、3列シートの車両にあっては3列目のシートは、車両の前後方向にスライド可能であり、スライド方向の所定の位置で固定することができる。図1および図2においては、後部シート18は、スライド範囲の後端に位置している。後部シート18は、シートバック20をシートクッション22上に重なるように倒して折り畳むことができる(図3~5参照)。また、シートバック20の後傾角度(いわゆるリクライニング角度)を調整することができる。さらに、後部シート18は、折り畳んだ状態でも前後方向にスライド可能である。後部シート18は、着座する乗員ごとに独立したセパレートシートであり、左側の後部シート18のみ示されている。右側の後部シートは、左側の後部シート18に比べ幅が広いが、それ以外は同様の構成を有し、図示は省略されている。右側の後部シートと左側の後部シートは、幅が例えば4対6の不等分割シートである。左右の後部シート18は、それぞれ独立してスライドでき、また独立して折り畳むことができる。
後部シートは、乗員が着席する位置を複数備えた、いわゆるベンチシートであってもよい。シートクッション、シートバック共に複数の乗員に対応していてよく、またシートクッションのみ複数の着座位置を備え、シートバックは乗員の着座位置ごとに独立して後傾および前方に倒すことが可能であってもよい。
後部シート18のシートバック20が起きた状態では、このシートバック20が荷室12と客室16の仕切りとなる。シートバック20を前方に倒して後部シート18を折り畳んだ状態では、後部シート18の1つ前のシートのシートバックが、荷室12と客室16の仕切りとなる。折り畳まれた後部シート18の上方の空間が荷室12の一部となり、荷室12が拡大される。
荷室12の後端下部には、荷室12および客室16の床面24より下に床下収納室26が設けられている。バックドア14は、下縁が床下収納室26の底面とほぼ同じ高さまで開口するよう設けられている。バックドア14は、後部窓を有し、後部窓を構成するガラス部分が開閉するガラスハッチ28を有する。ガラスハッチ28は、上縁部を軸として回動して開閉し、図2において閉じた状態が実線で、開いた状態が一点鎖線で示されている。
荷室12には、荷物を載置するための載置面を規定するデッキボード30が配置されている。デッキボード30は、荷室12内で複数の高さ位置に設置することができ、図1には、床下収納室26の底に設置されたデッキボード30が示されている。デッキボード30は、この他、荷室12の床面24と同じ高さ、後部シート18を折り畳んだときの上面、すなわちシートバック20の背面20aと同じ高さ、ガラスハッチ28の開口の下縁と同じ高さに配置することができる。
デッキボード30を複数の高さ位置に設置するために、荷室12の左右両側の側壁32には各高さ位置に対応してボード受け34が設けられている。両側の側壁32の同一の高さに設けられたボード受け34の対にデッキボード30が架け渡される。高さの異なるボード受け34の対に架け替えることで、デッキボード30を設置する高さが変更される。ボード受け34は、デッキボード30を床下収納室26の底に設置するための底面ボード受け34A、デッキボード30を床面24と同じ高さに設置するための床面ボード受け34B、デッキボード30を折り畳んだ後部シート18の上面と同じ高さに設置するためのシート高ボード受け34C、およびデッキボード30をガラスハッチ28の開口下縁と同じ高さに設置するための窓下ボード受け34Dを含む。
図3~5は、折り畳まれた後部シート18と、シート高ボード受け34Cに架け渡されたデッキボード30の位置関係を示している。後部シート18は、シートバック20が前方に倒され、シートクッション22上に重なった折り畳まれた状態にある。折り畳まれた状態で、シートバック20の背面20aは、ほぼ水平に配置された平坦な面を形成する。後部シート18を折り畳むことにより、シートバックの背面20aは、折り畳まれた後部シート18の上面となる。図3および図4では、後部シート18は、そのスライド範囲の後端に位置し、図5ではスライド範囲の前端に位置している。
デッキボード30は、シート高ボード受け34C上でスライド可能であり、スライド範囲においてシート高ボード受け34Cに架け渡すことができる。図3および図4では、デッキボード30は、そのスライド範囲の後端に位置し、図5では、スライド範囲の前端に位置している。デッキボード30は、そのスライド範囲の前端と後端の間のいずれの位置においても架け渡すことができる。
デッキボード30は、左右の端部がボード受け34に載る基板36と、基板36の前縁を中心に基板36に対して回動可能な拡張板38を含む。基板36のボード受け34に載る部分を基板端部36aと記す。拡張板38は、基板36と重なる重畳位置と、展開してデッキボード30の面積を広げる拡張位置を取ることができる。図3には、拡張板38が重畳位置にあるデッキボード30が示され、図3,4の矢印Y1のように拡張板38を回動させて、拡張板38が拡張位置となったデッキボード30が図4および図5に示されている。デッキボード30は、拡張板38が重畳位置にある折り畳まれた状態と、拡張板38拡張位置にある拡張した状態を取ることができる。
図3に示すように、折り畳まれた後部シート18と折り畳まれたデッキボード30とが共にスライド範囲の後端に位置する場合、これらの間には隙間がある。この状態から拡張板38を矢印Y1の方向に回動させると、図4に示すように、拡張板38の前縁は、折り畳まれた後部シート18の上面の後縁部に載り、後部シート18によって支えられる。後部シート18の上面と拡張されたデッキボード30は、拡大された荷室12内に、荷物を置くための連続した1つの載置面を形成する。また、デッキボード30がスライド範囲の後端に位置するとき、デッキボード30の後縁が荷室12の後端に位置する。
折り畳まれた後部シート18がそのスライド範囲の前端にある場合、デッキボード30がそのスライド範囲の後端にあると、拡張板38を前方に回動させても、後部シート18に届かず、後部シート18の上面に載ることができない。また、デッキボード30が折り畳まれた状態で、そのスライド範囲の前端にあっても、図3の場合と同様に、後部シート18との間に隙間ができる。デッキボード30をスライド範囲の前端に位置させ、拡張板38を拡張位置とすることにより、図5に示すように、拡張板38の前縁が折り畳まれた後部シート18の上面の後縁部に載り、後部シート18によって支えられる。このように、後部シート18がスライド範囲の前端に位置する場合であっても、拡張された荷室12内に、荷物を置くための連続した1つの載置面を形成することができる。
拡張板38は、左右の後部シート18の幅に合わせて分割されている。左右の後部シート18の一方のみを折り畳んだ場合であっても、折り畳んだ後部シート18と同じ側の拡張板38を回動させることにより、折り畳んだ後部シート18と共に連続した載置面を形成することができる。
図6は、窓下ボード受け34Dにデッキボード30を架け渡した状態を示す図である。デッキボード30は折り畳まれており、後部シート18のシートバック20を最も後傾させた場合(図6に示す状態)であっても、シートバック20と干渉しない。また、窓下ボード受け34Dは、前後方向に関し、デッキボード30が動かないようにこれを支持している。窓下ボード受け34Dに架け渡されたデッキボード30は、ガラスハッチ28を開いた際の開口の下縁に沿って位置する。この位置にデッキボード30が位置していれば、ガラスハッチ28の近傍に荷物を置くことが可能となり、ガラスハッチ28を介しての荷物の出し入れが容易になる。また、窓下ボード受け34Dに架け渡されたデッキボード30は、ガラスハッチ28越しの視線に関し、デッキボード30の下方の空間に対する目隠しとなる。
図7および図8は、各ボード受け34の形状を示す図である。シート高ボード受け34Cは、当該シート高ボード受け34Cを正面から視たとき(つまり左側の側壁32にあっては、荷室12内から右方向LHに見たとき)、略凹形状であり、凹形状の底部40C上にデッキボード30が置かれ、凹形状の両側の縁部42Cf,42Crにより、デッキボード30の前後方向における架け渡し範囲が規定される。縁部42Cfが前側の縁部であり、縁部42Crが後側の縁部である。より詳細には、デッキボード30の基板端部36aがボード受けの底部40C上に置かれ、また、前後方向において、この底部40Cの上面は基板端部36aのより長い。基板端部36aの後端が後方の縁部42Crに当接するとき、デッキボード30がスライド範囲の後端に位置し、基板端部36aの前端が前方の縁部42Cfに当接するときデッキボード30がスライド範囲の前端に位置する。
荷室の側壁32には、高さ方向において、シート高ボード受け34Cに対向するように、シート高ボードストッパ44Cが配置されている。より詳細には、図8に示すように、シート高ボードストッパ44Cは、デッキボード30がそのスライド範囲の後端の位置にあるとき、基板端部36aの前端部が、シート高ボード受け34C、特にその底部40Cとの間に位置するように配置されている。シート高ボードストッパ44Cは、制動時にデッキボード30が慣性力によって前方に移動する際、シート高ボード受け34Cから浮き上がって外れることを防止する。シート高ボードストッパ44Cは、デッキボード30の基板端部36aに近接して配置されるが、接触している必要はない。
シート高ボードストッパ44Cは、さらに、デッキボード30が後端に位置するときの基板端部36aの前端部に対向する位置と、ボード受けの前側の縁部42Cfとの間にも設けることができる。この場合、デッキボード30がスライド範囲のどの位置にあっても、シート高ボードストッパ44Cは基板端部36aの前端部に対向する。
シート高ボード受け34Cの、シート高ボードストッパ44Cと対向する部分より後方の部分は、上方に向けて開放しており、この開放された部分を通してデッキボード30がシート高ボード受け34Cに着脱される。
窓下ボード受け34Dは、当該窓下ボード受け34Dを正面から視たとき(つまり左側の側壁32にあっては荷室12内から右方向LHに見たとき)、略凹形状であり、凹形状の底部40D上にデッキボード30が置かれ、凹形状の両側の縁部42Df,42Drにより、デッキボード30の前後方向の位置が固定される。縁部42Dfが前側の縁部であり、縁部42Drが後側の縁部である。より詳細には、デッキボード30の基板端部36aがボード受けの底部40D上に置かれ、また前後方向において、この底部40Dの上面は基板端部36aと同じ長さである。
荷室の側壁32には、高さ方向において、窓下ボード受け34Dに対向するように、窓下ボードストッパ44Dが配置されている。より詳細には、窓下ボードストッパ44Dは、基板端部36aの前端部が、窓下ボード受け34D、特にその底部40Dとの間に位置するように配置されている。窓下ボードストッパ44Dは、制動時にデッキボード30が慣性力によって前方に移動する際、窓下ボード受け34Dから浮き上がって外れることを防止する。窓下ボードストッパ44Dは、デッキボード30の基板端部36aに近接して配置されるが、接触している必要はない。
窓下ボード受け34Dの、窓下ボードストッパ44Dと対向する部分より後方の部分は、上方に向けて開放しており、この開放された部分を通してデッキボード30が窓下ボード受け34Dに着脱される。
床面ボード受け34Bは、窓下ボード受け34Dと同様の構成を有する。床面ボード受け34Bに架け渡されたデッキボード30は、図9に示すように荷室12の床面24と同じ高さに設置される。このとき、デッキボード30は、床下収納室26を覆う蓋となる。また、デッキボード30は、床面ボード受け34Bによって前後方向においてその位置が固定される。
図10および図11は、デッキボードの基板端部とシート高ボード受けの他の態様を示す断面図である。図10に示すデッキボード130の基板端部136aは、前述の基板端部36aの下面に位置決め突起148を追加して設けたものである。また、図11に示すシート高ボード受け134Cは、前述のシート高ボード受け34Cの底部40Cの上面に、位置決め窪み150を追加して設けたものである。シート高ボード受け134Cの底部140Cに設けられた位置決め窪み150は、基板端部136aの位置決め突起148と対応して設けられ、これらを係合させることにより、デッキボード130の前後方向における位置が規定される。図10,11に示す例では、位置決め突起148は、2個、位置決め窪み150は5個が配置され、2個の位置決め突起148を前端と中央の位置決め窪み150に係合させることにより、デッキボード130が架け渡し可能範囲の前端に位置決めされる。同様に、位置決め突起148を後端と中央の位置決め窪み150に係合させることにより、デッキボード130は架け渡し可能範囲の後端に位置決めされ、前から2番目と4番目の位置決め窪みに係合させることにより、デッキボード130は架け渡し可能範囲の中央に位置決めされる。位置決め突起148と位置決め窪み150の形状は円形であってよく、また左右方向に延びる突条および溝形状であってもよい。
本発明の車両の荷室構造の他の態様について、以下に記す。
[1]
車両後部の荷室両側の側壁の、それぞれ高さが異なる位置に設けられた複数のボード受けであって、両側の前記側壁の同一の高さに設けられたボード受け同士でボード受け対を構成する、複数のボード受けと、
複数の前記ボード受け対のそれぞれに選択的に載置可能なデッキボードと、
シートバックをシートクッション上に重ねるように折り畳み可能で、前後にスライド可能な後部シートと、
を備え、
複数の前記ボード受け対のうちの1つである第1ボード受け対が、当該第1ボード受け対に載置されたデッキボードが折り畳まれた前記後部シートの上面と同じ高さとなる位置に設けられており、
前記第1ボード受け対は、前記デッキボードが車両前後方向において複数の位置で載置可能に構成され、
前記第1ボード受け対の載置可能範囲の前端の位置に載置されたデッキボードの前縁はスライド範囲の前端に位置する折り畳まれた前記後部シートの上面に載ることができ、
前記第1ボード受け対の載置可能範囲の後端の位置に載置されたデッキボードの前縁はスライド範囲の後端に位置する折り畳まれた前記後部シートの上面に載ることができる、
車両の荷室構造。
車両後部の荷室両側の側壁の、それぞれ高さが異なる位置に設けられた複数のボード受けであって、両側の前記側壁の同一の高さに設けられたボード受け同士でボード受け対を構成する、複数のボード受けと、
複数の前記ボード受け対のそれぞれに選択的に載置可能なデッキボードと、
シートバックをシートクッション上に重ねるように折り畳み可能で、前後にスライド可能な後部シートと、
を備え、
複数の前記ボード受け対のうちの1つである第1ボード受け対が、当該第1ボード受け対に載置されたデッキボードが折り畳まれた前記後部シートの上面と同じ高さとなる位置に設けられており、
前記第1ボード受け対は、前記デッキボードが車両前後方向において複数の位置で載置可能に構成され、
前記第1ボード受け対の載置可能範囲の前端の位置に載置されたデッキボードの前縁はスライド範囲の前端に位置する折り畳まれた前記後部シートの上面に載ることができ、
前記第1ボード受け対の載置可能範囲の後端の位置に載置されたデッキボードの前縁はスライド範囲の後端に位置する折り畳まれた前記後部シートの上面に載ることができる、
車両の荷室構造。
[2]
上記[1]に記載の車両の荷室構造であって、前記複数のボード受け対のうちの1つである第2ボード受け対が、当該第2ボード受け対に載置された前記デッキボードが、当該車両のバックドアに設けられたガラスハッチの開口部下縁と同じ高さとなる位置に設けられている、車両の荷室構造。
上記[1]に記載の車両の荷室構造であって、前記複数のボード受け対のうちの1つである第2ボード受け対が、当該第2ボード受け対に載置された前記デッキボードが、当該車両のバックドアに設けられたガラスハッチの開口部下縁と同じ高さとなる位置に設けられている、車両の荷室構造。
10 車両、12 荷室、14 バックドア、18 後部シート、20 シートバック、22 シートクッション、24 床面、26 床下収納室、28 ガラスハッチ、30,130 デッキボード、32 (荷室の)側壁、34 ボード受け、34A 底面ボード受け、34B 床面ボード受け、34C,134C シート高ボード受け(第1ボード受け)、34D 窓下ボード受け、36 基板、 36a,136a 基板端部、38 拡張板、40C,140C (シート高ボード受けの)底部、40D(窓下ボード受けの)底部、42Cf,42Cr (シート高ボード受けの)縁部、42Df,42Dr (窓下ボード受けの)縁部、44C シート高ボードストッパ(第1ボードストッパ)、44D 窓下ボードストッパ(第2ボードストッパ)、148 位置決め突起、150 位置決め窪み。
Claims (8)
- シートバックをシートクッション上に重ねるように折り畳み可能で、前後にスライド可能な後部シートと、
車両の荷室内において荷物を置く載置面を規定するデッキボードと、
前記荷室の両側の側壁にそれぞれ設けられ、前記デッキボードが取り外し可能に架け渡される第1ボード受けであって、当該第1ボード受けに架け渡された前記デッキボードが折り畳まれた前記後部シートの上面と同じ高さとなる位置に設けられた第1ボード受けと、
を備え、
前記第1ボード受けは、前記デッキボードを車両前後方向において複数の位置で架け渡し可能に構成され、
前記デッキボードが前記第1ボード受けの架け渡し可能範囲の前端に位置するとき、当該デッキボードの前縁はスライド範囲の前端に位置する折り畳まれた前記後部シートの上面に載ることができ、
前記デッキボードが前記第1ボード受けの架け渡し可能範囲の後端に位置するとき、当該デッキボードの前縁はスライド範囲の後端に位置する折り畳まれた前記後部シートの上面に載ることができる、
車両の荷室構造。 - 請求項1に記載の車両の荷室構造であって、前記第1ボード受けに対し高さ方向において対向するように前記荷室の両側の前記側壁にそれぞれ配置された第1ボードストッパであって、前記デッキボードが前記第1ボード受けの架け渡し可能範囲の後端に位置するときの、当該デッキボードの前記第1ボード受け上の部分の前端部が、前記第1ボード受けとの間に位置するように設けられた第1ボードストッパを備える車両の荷室構造。
- 請求項1または2に記載の車両の荷室構造であって、前記荷室の両側の前記側壁にそれぞれ設けられ、前記デッキボードが取り外し可能に架け渡される第2ボード受けであって、当該第2ボード受けに架け渡された前記デッキボードが、当該車両のバックドアに設けられたガラスハッチの開口部下縁と同じ高さとなる位置に設けられた第2ボード受けを備える車両の荷室構造。
- 請求項3に記載された車両の荷室構造であって、前記第2ボード受けは、当該第2ボード受けに架け渡された前記デッキボードの車両の前後方向位置を固定する、車両の荷室構造。
- 請求項4に記載の車両の荷室構造であって、前記第2ボード受けに対し高さ方向において対向するように前記荷室の両側の前記側壁にそれぞれ配置された第2ボードストッパであって、前記デッキボードの前記第2ボード受け上の部分の前端部が、前記第2ボード受けとの間に位置するように設けられた第2ボードストッパを備える車両の荷室構造。
- 請求項1または2に記載の車両の荷室構造であって、
前記デッキボードは、
左右両端部が前記第1ボード受け上に載る基板と、
前記基板に重ねられた重畳位置と、前記重畳位置から移動して当該デッキボードの面積を拡張する拡張位置とを取ることができる拡張板と、
を有し、
前記拡張位置にある前記拡張板の前縁が、前記デッキボードの、折り畳まれた前記後部シートの上面に載る前記前縁である、
車両の荷室構造。 - 請求項3から5のいずれか1項に記載の車両の荷室構造であって、
前記デッキボードは、
左右両端部が前記第1ボード受けまたは前記第2ボード受け上に載る基板と、
前記基板に重ねられた重畳位置と、前記重畳位置から移動して当該デッキボードの面積を拡張する拡張位置とを取ることができる拡張板と、
を有し、
前記拡張位置にある前記拡張板の前縁が、前記デッキボードの、折り畳まれた前記後部シートの上面に載る前記前縁であり、
前記デッキボードが前記第2ボード受けに架け渡されるときには、前記拡張板は前記重畳位置にある、
車両の荷室構造。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の車両の荷室構造であって、
前記荷室の床面より下に形成された床下収納室と、
前記荷室の両側の前記側壁にそれぞれ設けられ、前記デッキボードが取り外し可能に架け渡される第3ボード受けであって、当該第3ボード受けに架け渡された前記デッキボードが、当該車両の前記荷室の床面と同じ高さとなり、かつ前記床下収納室を覆う位置に設けられた第3ボード受けと、
を備える車両の荷室構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022016129A JP2023114048A (ja) | 2022-02-04 | 2022-02-04 | 車両の荷室構造 |
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JP2022016129A JP2023114048A (ja) | 2022-02-04 | 2022-02-04 | 車両の荷室構造 |
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JP2023114048A true JP2023114048A (ja) | 2023-08-17 |
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Family Applications (1)
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JP2022016129A Pending JP2023114048A (ja) | 2022-02-04 | 2022-02-04 | 車両の荷室構造 |
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-
2022
- 2022-02-04 JP JP2022016129A patent/JP2023114048A/ja active Pending
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