JP2023066197A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の衝突の際、シートバックサイドフレームの破断を抑制することが可能な車両用シートを得る。【解決手段】リヤリンク58Aは、リヤリンク本体部62及び鈎状片64を含んで構成され、リヤリンク本体部62は、背面視でサイドフレーム42と縦壁部30Cの間に配置される。また、鈎状片64は、リヤリンク本体部62から垂下され、シート幅方向に沿って縦壁部30Cを跨ぐようにして鈎状に形成される。このため、車両の後突時に、リヤリンク58Aを介して、アンカーブラケット30に衝突荷重が伝達される際、リヤリンク58Aに形成された鈎状片64がアンカーブラケット30に当接することになるが、鈎状片64は、リヤリンク本体部62から鈎状に垂下されているため、当該鈎状片64がアンカーブラケット30に当接し、鈎状片64が変形する過程で衝突エネルギが吸収され、シートバックサイドフレーム54の破断を抑制することが可能となる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1には、シートクッションを昇降させるリフターリンク機構が備わった車両用シートに関する技術が開示されている。
この先行技術では、車両の後面衝突(以下、「後突」と称する)等により、シートバックに対してシート前後方向の後方側へ向かう大荷重(衝突荷重)が入力されると、その大荷重は、シートバックの骨格のうち側部を構成するシートバックサイドフレームの下端部に長手方向の一端部が連結されたリフターリンクを介して、当該リフターリンクの長手方向の他端部が連結されたブラケットに伝達される。ブラケットは、車両前後方向に沿って車体フロアに設けられたスライドレールに固定されており、当該ブラケットを介してスライドレールに車両用シートを連結させる。このため、ブラケットに伝達された大荷重は、スライドレールを介して、車体フロアに伝達される。
特開2020-93728号公報
ここで、例えば、シートバックサイドフレームがスライドレール等を介して車体フロアに衝突し当該車体フロアから所定荷重以上の荷重(反力)が入力された場合、当該シートバックサイドフレームは、シート前後方向に沿って屈曲し、破断(いわゆるサバ折れ)する可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両の衝突の際、シートバックサイドフレームの破断を抑制することが可能な車両用シートを得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、乗員が着座するためのシートクッションの骨格とされるシートクッションフレームのうち、シート幅方向外側に配置され、シート前後方向に延びる一対のサイドフレームと、車体床部に設けられかつ前記シートクッションをシート前後方向にスライド可能とするスライドレールに固定されたブラケットと、前記シートクッションにおける車両前後方向の前部及び後部に設けられると共に、シート前後方向に沿った方向を長手方向として配置され、長手方向の一端部が前記サイドフレームに連結され、かつ長手方向の他端部が前記ブラケットに連結され、シートクッションフレームを昇降可能にするリフタリンクと、を備え、前記ブラケットは、前記スライドレールに固定され、車両幅方向かつ車両前後方向に沿って配置された固定部と、前記固定部におけるシート幅方向の端部から立設された縦壁部と、を含んで構成され、前記リフタリンクのうち前記シートクッションにおける車両前後方向の後部に設けられたリヤリンクは、背面視で前記サイドフレームと前記縦壁部の間に配置されるリヤリンク本体部と、前記リヤリンク本体部から垂下され、シート幅方向に沿って前記縦壁部を跨ぐように鈎状に形成された鈎状片と、を含んで構成されている。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートでは、一対のサイドフレームと、リフタリンクと、ブラケットと、を備えている。一対のサイドフレームは、乗員が着座するためのシートクッションの骨格とされるシートクッションフレームのうち、シート幅方向外側に配置され、シート前後方向に延びて形成されている。
ブラケットは、車体床部に設けられかつシートクッションをシート前後方向にスライド可能とするスライドレールに固定されている。
リフタリンクは、シートクッションにおける車両前後方向の前部及び後部に設けられている。そして、当該リフタリンクは、シート前後方向に沿った方向を長手方向として配置され、リフタリンクの長手方向の一端部がサイドフレームに連結され、リフタリンクの長手方向の他端部がブラケットに連結されており、当該リフタリンクによって、シートクッションフレームを昇降可能にしている。
ここで、ブラケットは、固定部及び縦壁部を含んで構成されている。固定部は、スライドレールに固定され、車両幅方向かつ車両前後方向に沿って配置されている。また、縦壁部は、固定部におけるシート幅方向の端部から立設されている。
一方、リフタリンクのうち、シートクッションにおける車両前後方向の後部に設けられたリヤリンクは、リヤリンク本体部及び鈎状片を含んで構成されている。リヤリンク本体部は、背面視でサイドフレームと縦壁部の間に配置されている。また、鈎状片は、リヤリンク本体部から垂下され、シート幅方向に沿って縦壁部を跨ぐように鈎状に形成されている。
例えば、車両の後突時に、シートクッションに着座した着座乗員の上体を支持するシートバックに対して車両前後方向の後方側へ向かう衝突荷重が入力された場合、シートバックの骨格のうち側部を構成するシートバックサイドフレームの下端部からシートクッションフレームを介してリヤリンクに衝突荷重が伝達される。そして、当該リヤリンクを介して、ブラケットに衝突荷重が伝達されることになる。
本発明ではリヤリンクにおいて、背面視でサイドフレームと縦壁部の間に配置されたリヤリンク本体部から、シート幅方向に沿って縦壁部を跨ぐようにして鈎状に形成された鈎状片を垂下させることによって、当該鈎状片の一部は、平面視で縦壁部と重なることになる。
このため、車両の後突時に、当該リヤリンクを介して、ブラケットに衝突荷重が伝達される際、本発明ではリヤリンクに形成された鈎状片がブラケットに当接する。鈎状片は、リヤリンク本体部から鈎状に垂下されているため、当該鈎状片がブラケットに当接し鈎状片が変形すると、当該鈎状片の変形により衝突エネルギが吸収される。
これにより、本発明では、リヤリンク本体部に鈎状片が形成されていない場合と比較して、車両の衝突の際、シートバックサイドフレームの破断(いわゆるサバ折れ)を抑制することが可能となる。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記縦壁部は、前記固定部におけるシート幅方向の内端部から立設され、前記鈎状片は、前記リヤリンク本体部から垂下された垂下部と、前記垂下部の下端からシート幅方向の内側へ向かって屈曲され、前記縦壁部のシート上下方向の上方側に配置された横壁部と、前記横壁部の先端からシート上下方向の下方側へ向かって垂下され、前記縦壁部と対向する引掛け部と、を含んで構成されている。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートでは、ブラケットに形成された縦壁部が固定部におけるシート幅方向の内端部から立設されている。一方、鈎状片は、垂下部、横壁部及び引掛け部を含んで構成されている。垂下部は、リヤリンク本体部から垂下されており、横壁部は、垂下部の下端からシート幅方向の内側へ向かって屈曲され、ブラケットの一部を構成する縦壁部のシート上下方向の上方側に配置されている。また、引掛け部は、横壁部の先端からシート上下方向の下方側へ向かって垂下され、ブラケットの一部を構成する縦壁部と対向する。
これにより、車両の後突時に、リヤリンクを介して、ブラケットに衝突荷重が伝達される際、本発明ではリヤリンクに形成された鈎状片の一部を構成する横壁部がブラケットに当接する。そして、当該横壁部を介して、鈎状片が変形することになるが、当該鈎状片の変形により衝突エネルギが吸収される。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記リヤリンクには、前記リヤリンク本体部からシート上下方向の下方側へ向かって延出され、前記縦壁部を間において前記引掛け部と対向して配置された延出片が形成されている。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートでは、リヤリンクには、リヤリンク本体部からシート上下方向の下方側へ向かって延出片が延出されている。この延出片は、ブラケットの一部を構成する縦壁部を間において引掛け部と対向して配置されている。
このように、リヤリンク本体部において、ブラケットの一部を構成する縦壁部を間において引掛け部と対向する延出片を設けることによって、リヤリンク本体部からブラケットの縦壁部に当接する際に、リヤリンク本体部とブラケットの間でシート幅方向に沿ったずれが生じた場合でも、引掛け部又は延出片を当接させ、当該引掛け部又は延出片を変形させることによって、衝突エネルギを吸収することが可能となる。
なお、延出片と引掛け部とは、縦壁部を間において必ずしも車両前後方向の略同じ位置で互いに対向させる必要はない。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートは、請求項3に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記縦壁部には、前記ブラケットにおけるシート前後方向の後部側を閉塞させるカバー部材が係合可能な孔部が形成され、前記孔部に前記カバー部材が係合された状態で、前記カバー部材の一部が前記鈎状片と前記延出片とで挟持可能とされる。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートでは、ブラケットにおけるシート前後方向の後部側を閉塞させるカバー部材が設けられている。ブラケットの一部を構成する縦壁部には、当該カバー部材が係合可能な孔部が形成されており、当該孔部にカバー部材が係合された状態で、カバー部材の一部が鈎状片と延出片とで挟持可能とされる。
このように、ブラケットの縦壁部に形成された孔部に係合されたカバー部材の一部をリフタリンク本体に形成された鈎状片及び延出片で挟持することによって、カバー部材のガタ付きが抑制される。
以上説明したように、請求項1に記載の車両用シートによれば、車両の衝突の際、シートバックサイドフレームの破断を抑制することができる。
請求項2に記載の車両用シートによれば、リヤリンク本体部に鈎状片が形成されていない場合と比較して、車両の衝突の際、シートバックサイドフレームの破断を抑制することができる。
請求項3に記載の車両用シートによれば、リヤリンク本体部とブラケットの間でシート幅方向に沿ったずれが生じた場合でも、引掛け部又は延出片を当接させ、衝突エネルギを吸収することができる。
請求項4に記載の車両用シートでは、ブラケットの後部側を閉塞させるカバー部材の一部を鈎状片と延出片とで挟持することによって、カバー部材のガタ付きを抑制することができる。
本実施の形態に係る車両用シートを示す斜視図である。 本実施の形態に係る車両用シートの要部を説明するための要部拡大断面図である。 本実施の形態に係る車両用シートの要部を説明するための要部拡大斜視図である。 本実施の形態に係る車両用シートの要部を説明するための要部拡大斜視図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態に係る車両用シートフレーム構造が適用された車両用シート10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印RH、矢印IN、矢印OUTは、車両の前方(進行方向)、上方、右方、車幅方向の内側、外側をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(車両用シートフレーム構造の構成)
まず、本実施形態に係る車両用シートフレーム構造が適用された車両用シート10の構成について説明する。
図1に示されるように、本実施の形態に係る車両用シートフレーム構造が適用された車両用シート10は、乗員が着座するためのシートクッション12と、該シートクッション12の後端部に下端部が接続されて乗員の上体を支持するシートバック14と、を備えており、シートバック14の上端部には、ヘッドレスト(図示省略)が取り付けられている。
一方、車体床部(図示省略)には、左右一対のスライドレール16が設けられており、当該スライドレール16に沿って車両用シート10がスライド可能とされている。車両用シート10には、リフタ機構18が設けられており、当該リフタ機構18によって、車両用シート10が左右のスライドレール16に対して上下(昇降)移動可能とされる。なお、車両用シート10には、シートベルト20が連結されるバックル装置22が設けられている。
ここで、本実施形態における車両用シート10は、乗員が車両前方を向いて着座するように設けられており、車両用シート10の前後方向、左右方向(シート幅方向)及び上下方向は、車両の前後左右上下の方向と一致している。
また、本実施形態では、車両用シート10は右ハンドルの車両の運転席とされているが、左ハンドルの車両の運転席に適用されてもよいし、助手席又は後部座席に適用されてもよい。なお、左ハンドルの車両の運転席に対して本実施形態における構成が適用された場合には、左右の構成が本実施形態とは逆になる。
当該左右一対のスライドレール16は、ロアレール24とアッパーレール26とをそれぞれ有している。ロアレール24は、その長手方向を前後方向に沿って配置されており、ロアレール24の前端部及び後端部が取付ブラケット(図示省略)を介して車体床部(図示省略)に固定されている。
アッパーレール26は、その長手方向を前後方向に沿って配置されており、ロアレール24に対して長手方向に沿ってスライド可能に支持されている。但し、通常は、図示しないスライドロック機構によってロアレール24に対するアッパーレール26のスライドが規制されており、ロック解除レバー28が操作されることにより、当該スライドロック機構によるスライド規制が解除されるようになっている。
車両用シート10の左側(ここでは車両幅方向の内側)に配置されたアッパーレール26の後部の上面には、アンカーブラケット30が固定されている。このアンカーブラケット30は、図2に示されるように、スライドレール16の幅寸法に合わせて形成されており、スライドレール16の幅方向(車両幅方向)に沿って切断したときの断面形状が略U字状を成している。
また、アンカーブラケット30は、アッパーレール26に締結固定された固定部30Aと、当該固定部30Aのシート幅方向の両端からそれぞれ起立し互いに対向する左右一対の縦壁部30B、30Cと、を含んで構成されている。縦壁部30Bは、車両幅方向の内側に配置されており、車両幅方向の外側に配置された縦壁部30Cよりも高くなるように形成されている。
また、縦壁部30Bの上端部には、アンカーボルト32及び図示しないナットを介して、図1に示すバックル装置22の一部を構成するシートベルトステー34の下端部が締結されており、シートベルトステー34は、アンカーボルト32の軸芯回りに所定角度内を回動可能とされている。
シートベルトステー34の上端部には、バックル36が固定されている。このバックル36には、三点式シートベルト装置のシートベルト20に取り付けられたタングプレート38が連結される構成になっており、シートクッション12に着座した乗員がタングプレート38をバックル36に連結すると、乗員がシートベルト20によって拘束される。
一方、車両用シート10のシートクッション12は、左右のスライドレール16の上方に配置されたシートクッションフレーム40を備えている。シートクッションフレーム40は、略矩形枠状を成しており、左右のサイドフレーム42、44と、当該シートクッションフレーム40の前部を構成するフロントフレーム46と、当該シートクッションフレーム40の後部を構成するリヤフレーム48と、を含んで構成されている。
当該左右のサイドフレーム42、44は、例えば板金材料によって長尺状に形成されており、前後方向に沿ってそれぞれ配置されている。なお、サイドフレーム42は車両幅方向の内側に配置されており、サイドフレーム44は車両幅方向の外側に配置されている。
当該フロントフレーム46は、例えば板金材料によって長尺状に形成されており、軸線方向(長手方向)が左右方向に沿って配置され、左右のサイドフレーム42、44の前端部間に架け渡されている。すなわち、フロントフレーム46の長手方向の両端部は、左右のサイドフレーム42、44に接合されており、当該フロントフレーム46によって左右のサイドフレーム42、44の前端部がシート幅方向に連結されている。
また、フロントフレーム46の下方には、連結パイプ50が設けられている。この連結パイプ50は、シートクッションフレーム40の一部を構成すると共に、後述するリフタ機構18の一部を構成している。連結パイプ50は、例えば金属製のパイプ材によって形成されており、軸線方向(長手方向)が左右方向に沿った状態で左右のサイドフレーム42、44の前端部間に架け渡されている。
連結パイプ50の長手方向の両端部は、左右のサイドフレーム42、44の前端部に形成された図示しない円形の貫通孔に挿通されると共に、かしめ等の手段によって抜止されている。これにより、左右のサイドフレーム42、44の前端部が連結パイプ50によって左右方向に連結されており、連結パイプ50は、左右のサイドフレーム42、44に対して左右方向に沿った軸線回りに回転可能とされている。
また、リヤフレーム48は、例えば金属製のパイプ材によって形成されており、軸線方向(長手方向)が左右方向に沿って配置され、左右のサイドフレーム42、44の後端部間に架け渡されている。このリヤフレーム48の長手方向の両端部は、図示はしないが、左右のサイドフレーム42、44の後端部に形成された円形の貫通孔に挿通されると共に、かしめ等の手段によって抜止されている。
これにより、左右のサイドフレーム42、44の後端部がリヤフレーム48によってそれぞれ連結されており、リヤフレーム48は、左右のサイドフレーム42、44に対して左右方向に沿った軸線回りに回転可能とされている。
なお、左右のサイドフレーム42、44の後端部には、シートバック14の骨格部材であるシートバックフレーム52の側部を構成し車両幅方向の内側に配置されたシートバックサイドフレーム54の下端部が周知のリクライニング機構を介して連結されている。また、シートクッションフレーム40及びシートバックフレーム52には、シート表皮によって覆われたクッションパッドが取り付けられている。
一方、図1、図3に示されるように、リフタ機構18は、左右のサイドフレーム42、44の前端部と左右のアッパーレール26の前端部との間に設けられた左右一対のフロントリンク56と、左右のサイドフレーム42、44の後端部と左右のアッパーレール26の後端部との間に設けられた左右一対のリヤリンク58と、を備えている。
左右のフロントリンク56(図3参照)は、例えば板金材料によって前後方向に沿って長尺状に形成されており、左右のフロントリンク56の長手方向の前端部には、左右のアッパーレール26の前端部に固定されたブラケット60に連結され、左右のアッパーレール26に対して左右方向に沿った軸線回りに回転可能とされている。
また、左右のフロントリンク56の長手方向の後端部には、それぞれ図示しない円形の貫通孔が形成されており、各貫通孔には連結パイプ50の長手方向の後端部が挿通され、溶接等の手段によって左右のフロントリンク56の長手方向の後端部と連結パイプ50とが接合されている。
これにより、左右のフロントリンク56は、連結パイプ50を介して左右のサイドフレーム42、44の前端部に連結されており、左右のサイドフレーム42、44に対して連結パイプ50と一体で左右方向に沿った軸線回りに回転可能とされている。
また、左右のリヤリンク58は、例えば板金材料によって前後方向に沿って長尺状に形成されており、左右のリヤリンク58の長手方向の前端部は、軸線方向が左右方向に沿った図示しない連結部を介して、アッパーレール26の後端側に固定されたアンカーブラケット30の縦壁部30Cに連結されている。これにより、左右のリヤリンク58は、左右のアッパーレール26に対して左右方向に沿った軸線回りに回転可能とされている。
さらに、左右のリヤリンク58の長手方向の後端部には、それぞれ円形の貫通孔(図示省略)が形成されており、各貫通孔には、リヤフレーム48の長手方向の端部が挿通され、溶接等の手段によって左右のリヤリンク58の長手方向の後端部とリヤフレーム48とが接合されている。これにより、左右のリヤリンク58は、リヤフレーム48を介して左右のサイドフレーム42、44の後端部に連結されており、左右のサイドフレーム42、44に対してリヤフレーム48と一体で左右方向に沿った軸線回りに回転可能とされている。
すなわち、以上のような構成により、リフタ機構18では、フロントリンク56、リヤリンク58、サイドフレーム42、44及びアッパーレール26によって四節リンク機構が構成され、シートクッションフレーム40が左右のスライドレール16に対して上下(昇降)移動可能に連結されている。
ここで、本実施形態では、アンカーブラケット30は、平面視で左右のリヤリンク58の下方側に配置されている。図3に示されるように、左右のリヤリンク58のうち車両幅方向の内側に配置されたリヤリンク58Aの長手方向の後端部には、図2、図4に示されるように、リヤリンク本体部62の下端から鈎状片64が垂下されている。また、鈎状片64の車両前後方向の後方側には、リヤリンク本体部62の下端から延出片66が垂下されている。
リヤリンク本体部62は、背面視でサイドフレーム42とアンカーブラケット30の縦壁部30Cの間に配置されている。また、鈎状片64は、リヤリンク本体部62から垂下されて、シート幅方向に沿って当該縦壁部30Cを跨ぐようにして鈎状に形成されている。
鈎状片64について具体的に説明すると、当該鈎状片64は、垂下部64A、横壁部64B及び引掛け部64Cを含んで構成されている。垂下部64Aは、リヤリンク本体部62から垂下されており、横壁部64Bは、垂下部64Aの下端からシート幅方向の内側へ向かって屈曲され、アンカーブラケット30の縦壁部30Cのシート上下方向の上方側に配置されている。
また、引掛け部64Cは、横壁部64Bの先端からシート上下方向の下方側へ向かって垂下され、アンカーブラケット30の縦壁部30Cと対向するように形成されている。さらに、当該引掛け部64Cは、アンカーブラケット30の縦壁部30Cを間において延出片66と対向して配置されている。
ところで、図4に示すアンカーブラケット30の後端部31には、図示はしないが、樹脂製のカバー部材が設けられる。このカバー部材によって、アンカーブラケット30の後端部31が閉塞される。これにより、後部座席側から見たときの意匠性を向上させると共に、アンカーブラケット30内に異物が侵入しないようにすることができると共に、後部座席に着座した乗員の靴等がアンカーブラケット30に直接干渉しないようにすることができる。
ここで、カバー部材は、アンカーブラケット30の後端部31を外側から覆うように略箱状に形成されている。一方、アンカーブラケット30の縦壁部30Bには、孔部67が形成されており、縦壁部30Cには、孔部68が形成されている。この孔部67、68には、当該カバー部材の側壁に形成された係合部が係合可能とされており、当該係合部が孔部67、68に係合された状態で、アンカーブラケット30に対してカバー部材が係合される。
前述のように、リヤリンク本体部62に形成された鈎状片64の横壁部64Bは、アンカーブラケット30の縦壁部30Cのシート上下方向の上方側に配置されている。また、鈎状片64の引掛け部64Cは、アンカーブラケット30の縦壁部30Cと対向するように形成されており、当該引掛け部64Cは、アンカーブラケット30の縦壁部30Cを間において延出片66と対向して配置されている。
アンカーブラケット30に係合されたカバー部材は、カバー部材に形成された係合部がアンカーブラケット30の縦壁部30Bに形成された孔部67及び縦壁部30Cに形成された孔部68にそれぞれ係合された状態で、カバー部材の一部が、延出片66、鈎状片64の横壁部64B及び引掛け部64Cと縦壁部30Cとの間で形成された隙間を縦壁部30Cの上端を跨ぐようにして配置される。これにより、アンカーブラケット30の後端部31にカバー部材が取り付けられることになる。
(車両用シートの作用及び効果)
次に、本実施形態に係る車両用シートフレーム構造が適用された車両用シート10の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、図1、図2に示されるように、アンカーブラケット30は、固定部30A及び縦壁部30Cを含んで構成されており、固定部30Aは、スライドレール16のアッパーレール26に固定され、車両幅方向かつ車両前後方向に沿って配置されている。また、縦壁部30Cは、固定部30Aにおけるシート幅方向の内端部(端部)から立設されている。
一方、左右のリヤリンク58のうち車両幅方向の内側に配置されたリヤリンク58Aは、リヤリンク本体部62及び鈎状片64を含んで構成されており、リヤリンク本体部62は、背面視でサイドフレーム42と縦壁部30Cの間に配置されている。また、鈎状片64は、リヤリンク本体部62から垂下され、シート幅方向に沿って縦壁部30Cを跨ぐようにして鈎状に形成されている。
車両の後突時に、シートバック14に対して車両前後方向の後方側へ向かう衝突荷重が入力された場合、シートバック14の骨格のうち側部を構成するシートバックサイドフレーム54の下端部からリヤフレーム48を介してリヤリンク58Aに衝突荷重が伝達される。そして、当該リヤリンク58Aを介して、アンカーブラケット30に衝突荷重が伝達されることになる。
本実施形態では、リヤリンク58Aにおいて、背面視でサイドフレーム42と縦壁部30Cの間に配置されたリヤリンク本体部62から、シート幅方向に沿って縦壁部30Cを跨ぐようにして鈎状に形成された鈎状片64を垂下させることによって、当該鈎状片64の一部は、平面視で縦壁部30Cと重なることになる。
このため、車両の後突時に、リヤリンク58Aを介して、アンカーブラケット30に衝突荷重が伝達される際、本実施形態では、リヤリンク58Aに形成された鈎状片64がアンカーブラケット30に当接する。鈎状片64は、リヤリンク本体部62から鈎状に垂下されているため、当該鈎状片64がアンカーブラケット30に当接し、鈎状片64が変形すると、当該鈎状片64の変形により衝突エネルギが吸収される。
これにより、本実施形態では、リヤリンク本体部62に鈎状片64が形成されていない場合と比較して、車両の衝突の際、シートバックサイドフレーム54の破断を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、図2、図4に示されるように、鈎状片64は、垂下部64A、横壁部64B及び引掛け部64Cを含んで構成されている。垂下部64Aは、リヤリンク本体部62から垂下されており、横壁部64Bは、垂下部64Aの下端からシート幅方向の内側へ向かって屈曲され、アンカーブラケット30の縦壁部30Cのシート上下方向の上方側に配置されている。また、引掛け部64Cは、横壁部64Bの先端からシート上下方向の下方側へ向かって垂下され、アンカーブラケット30の一部を構成する縦壁部30Cと対向する。
これにより、車両の後突時に、リヤリンク58Aを介して、アンカーブラケット30に衝突荷重が伝達される際、本実施形態では、リヤリンク58Aに形成された鈎状片64の一部を構成する横壁部64Bがアンカーブラケット30に当接する。そして、当該横壁部64Bを介して、鈎状片64が変形することになるが、当該鈎状片64の変形により衝突エネルギが吸収される。
さらに、本実施例では、リヤリンク本体部62からシート上下方向の下方側へ向かって延出片66が延出されている。この延出片66は、アンカーブラケット30の縦壁部30Cを間において鈎状片64の引掛け部64Cと対向して配置されている。
このように、リヤリンク本体部62において、アンカーブラケット30の縦壁部30Cを間において鈎状片64の引掛け部64Cと対向する延出片66を設けることによって、リヤリンク本体部62からアンカーブラケット30の縦壁部30Cに当接する際に、リヤリンク本体部62とアンカーブラケット30の間でシート幅方向に沿ったずれが生じた場合でも、引掛け部64C又は延出片66を当接させ、当該引掛け部64C又は延出片66を変形させることによって、衝突エネルギを吸収することが可能となる。
ここで、本実施形態では、アンカーブラケット30におけるシート前後方向の後端部31側には、カバー部材が設けられ、アンカーブラケット30の後端部31を閉塞させる。アンカーブラケット30の縦壁部30B、30Cには、当該カバー部材が係合可能な孔部67、68がそれぞれ形成されており、当該孔部67、68にカバー部材が係合された状態で、カバー部材の一部が鈎状片64の引掛け部64Cと延出片66とで挟持可能とされる。
このように、アンカーブラケット30の縦壁部30B、30Cに形成された孔部67、68にそれぞれ係合されたカバー部材の一部をリヤリンク本体部62に形成された引掛け部64C及び延出片66で挟持することによって、カバー部材のガタ付きが抑制される。
なお、このカバー部材は、必ずしも必要ではない。また、鈎状片64の形状について、アンカーブラケット30の縦壁部30Cに当接することによって当該鈎状片64を変形させ衝突エネルギを吸収することができればよいため、これに限るものではない。
また、本実施形態では、図3に示されるように、リヤリンク本体部62が、サイドフレーム42のシート幅方向の内側に配置され、かつ背面視でアンカーブラケット30の固定部30Aにおけるシート幅方向の内端部から立設された縦壁部30Cとサイドフレーム42との間に配置されているが、これに限るものではない。
例えば、図示はしないが、リヤリンク本体部62が、サイドフレーム42のシート幅方向の外側に配置され、かつ背面視でサイドフレーム42とアンカーブラケット30の固定部30Aにおけるシート幅方向の外端部から立設された縦壁部30Bの間に配置されてもよい。この場合、鈎状片64は、リヤリンク本体部62から垂下されて、シート幅方向に沿って当該縦壁部30Bを跨ぐようにして鈎状に形成されることになる。このため、図示はしないが、鈎状片の横壁部は、垂下部の下端からシート幅方向の外側へ向かって屈曲することになる。
さらに、本実施形態では、車両用シート10の左側に配置されたアンカーブラケット30側のリヤリンク58Aについて説明したが、車両用シート10の左右のバランスを考慮すると、図示はしないが、車両用シート10の右側に配置されたブラケット側のリヤリンク58側にもリヤリンク58Aの構成が適用されてもよいのは勿論のことである。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
16 スライドレール
30 アンカーブラケット(ブラケット)
30A 固定部(ブラケット)
30C 縦壁部(ブラケット)
40 シートクッションフレーム
42 サイドフレーム
44 サイドフレーム
56 フロントリンク(リフタリンク)
58 リヤリンク(リフタリンク)
58A リヤリンク
60 ブラケット
62 リヤリンク本体部(リヤリンク)
64 鈎状片(リヤリンク)
64A 垂下部(リヤリンク、鈎状片)
64B 横壁部(リヤリンク、鈎状片)
64C 引掛け部
66 延出片
68 孔部

Claims (4)

  1. 乗員が着座するためのシートクッションの骨格とされるシートクッションフレームのうち、シート幅方向外側に配置され、シート前後方向に延びる一対のサイドフレームと、
    車体床部に設けられかつ前記シートクッションをシート前後方向にスライド可能とするスライドレールに固定されたブラケットと、
    前記シートクッションにおける車両前後方向の前部及び後部に設けられると共に、シート前後方向に沿った方向を長手方向として配置され、長手方向の一端部が前記サイドフレームに連結され、かつ長手方向の他端部が前記ブラケットに連結され、シートクッションフレームを昇降可能にするリフタリンクと、
    を備え、
    前記ブラケットは、
    前記スライドレールに固定され、車両幅方向かつ車両前後方向に沿って配置された固定部と、
    前記固定部におけるシート幅方向の端部から立設された縦壁部と、
    を含んで構成され、
    前記リフタリンクのうち前記シートクッションにおける車両前後方向の後部に設けられたリヤリンクは、
    背面視で前記サイドフレームと前記縦壁部の間に配置されるリヤリンク本体部と、
    前記リヤリンク本体部から垂下され、シート幅方向に沿って前記縦壁部を跨ぐように鈎状に形成された鈎状片と、
    を含んで構成されている車両用シート。
  2. 前記縦壁部は、前記固定部におけるシート幅方向の内端部から立設され、
    前記鈎状片は、
    前記リヤリンク本体部から垂下された垂下部と、
    前記垂下部の下端からシート幅方向の内側へ向かって屈曲され、前記縦壁部のシート上下方向の上方側に配置された横壁部と、
    前記横壁部の先端からシート上下方向の下方側へ向かって垂下され、前記縦壁部と対向する引掛け部と、
    を含んで構成されている請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記リヤリンクには、前記リヤリンク本体部からシート上下方向の下方側へ向かって延出され、前記縦壁部を間において前記引掛け部と対向して配置された延出片が形成されている請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記縦壁部には、前記ブラケットにおけるシート前後方向の後部側を閉塞させるカバー部材が係合可能な孔部が形成され、
    前記孔部に前記カバー部材が係合された状態で、前記カバー部材の一部が前記鈎状片と前記延出片とで挟持可能とされる請求項3に記載の車両用シート。
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