JP2023043509A - 外観検査装置及び外観検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】検査精度の向上を図ることができる外観検査装置及び外観検査方法を提供する。【解決手段】外観検査装置(1)は、電子部品(PT)が実装されたワーク表面(Wa)の側からワーク(W)を撮像可能に構成された第1の撮像部(C1)と、ワーク表面(Wa)とは反対側であるワーク裏面(Wb)の側からワーク(W)を撮像可能に構成された第2の撮像部(C2)と、を備え、第1の撮像部(C1)は、ワーク表面(Wa)を平面視したときのリードフレーム(LF)に対する電子部品(PT)の位置及び角度のうち少なくとも一方を認識可能な少なくとも1つの撮像画像を撮像するように構成され、第2の撮像部(C2)は、ワーク裏面(Wb)を平面視したときのリードフレーム(LF)からはみ出した導電性接合部材(CB)の寸法を認識可能な撮像画像を撮像するように構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、外観検査装置及び外観検査方法に関する。
従来、基板に導電性接合部材を用いて電子部品を実装する場合、実装状態を検査するため、外観検査が施される。
特許文献1には、傾斜状態で検査位置に案内されたワークの直下から離れるように配置されてワーク裏面側からの光を反射する裏面用反射ミラーと、裏面用反射ミラーを介してワーク裏面側からの反射光を撮像する裏面撮像用カメラと、ワーク表面側からの反射光を撮像する表面撮像用カメラとを備え、裏面撮像用カメラ及び表面撮像用カメラのそれぞれで撮像した撮像画像に基づいて、制御部による検査処理によりセラミックコンデンサにおけるはんだの塗布状態を検査する、外観検査装置が開示されている。
特許文献1に記載の外観検査装置によれば、裏面検査用カメラのレンズ上に落下した異物に起因する外観検査の誤判定を防止しつつ、はんだのはみ出し量を含めた塗布状態を検査することでコンデンサがリードフレームに電気的に接続されているか否かを判別することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の外観検査装置は、はんだを認識可能な撮像画像を撮像するための構成のため、コンデンサとリードフレームとが明瞭に撮像できず、コンデンサとリードフレームとの導通不良以外の実装不良、例えばリードフレーム上の正常な実装領域からのコンデンサのずれ、を充分な精度で検査できない場合があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、検査精度の向上を図ることができる外観検査装置及び外観検査方法の提供である。
本発明の一態様に係る外観検査装置は、リードフレーム、リードフレームの表面に設けられた電子部品、及びリードフレームと電子部品との間に設けられた導電性接合部材を含むワークの外観を検査する外観検査装置であって、電子部品が実装されたワーク表面の側からワークを撮像可能に構成された第1の撮像部と、ワーク表面とは反対側であるワーク裏面の側からワークを撮像可能に構成された第2の撮像部と、を備え、第1の撮像部は、ワーク表面を平面視したときのリードフレームに対する電子部品の位置及び角度のうち少なくとも一方を認識可能な少なくとも1つの撮像画像を撮像するように構成され、第2の撮像部は、ワーク裏面を平面視したときのリードフレームからはみ出した導電性接合部材の寸法を認識可能な撮像画像を撮像するように構成されている。
この態様によれば、リードフレームに対する電子部品の配置ズレと、リードフレームと電子部品との導通との両方を精度よく検査することができる。また、ワークを挟んで対向するように第1の撮像部と第2の撮像部とを配置することで、効率のよい外観検査を可能にしつつも大型化が抑制された外観検査装置を提供することができる。
上記態様において、ワークと第1の撮像部との間に設けられた第1の同軸落射照明と、ワークと第2の撮像部との間に設けられた第2の同軸落射照明と、ワークと第2の同軸落射照明との間に設けられたリング照明と、ワークとリング照明との間に設けられたバー照明と、をさらに備えてもよい。
上記態様において、第1の同軸落射照明によってリードフレーム及び電子部品を照明し、ワーク表面を平面視したときのリードフレームに対する電子部品の位置を認識可能な第1の撮像画像を第1の撮像部によって撮像する第1モードと、第2の同軸落射照明によってリードフレーム及び電子部品を暗状態とし、ワーク表面を平面視したときのリードフレームに対する電子部品の角度を認識可能な第2の撮像画像を第1の撮像部によって撮像する第2モードと、第2の同軸落射照明及びリング照明によってリードフレーム及び電子部品を照明し、バー照明によって導電性接合部材を照明し、ワーク裏面を平面視したときのリードフレームからはみ出した導電性接合部材の寸法を認識可能な第3の撮像画像を第2の撮像部によって撮像する第3モードと、とを実行可能に構成されてもよい。
上記態様において、第3モードでは、リードフレームからはみ出た導電性接合部材の幅W1と、幅W1と同一方向における電子部品の幅W2との割合に基づいて、リードフレームと電子部品との導通を検査してもよい。
上記態様において、第1モード及び第2モードでは、第1の撮像画像及び第2の撮像画像に基づき、ワーク表面の面内方向における、正常な実装領域からの電子部品のずれを検査してもよい。
本発明の他の一態様に係る外観検査方法は、リードフレーム、リードフレームの表面に設けられた電子部品、及びリードフレームと電子部品との間に設けられた導電性接合部材を含むワークの外観を検査する外観検査方法であって、電子部品が実装されたワーク表面の側からワークを撮像することと、ワーク表面とは反対側であるワーク裏面の側からワークを撮像することと、を含み、ワーク表面の側からワークを撮像することは、ワーク表面を平面視したときのリードフレームに対する電子部品の位置及び角度のうち少なくとも一方を認識可能な少なくとも1つの撮像画像を撮像することを含み、ワーク裏面の側からワークを撮像することは、ワーク裏面を平面視したときのリードフレームからはみ出した導電性接合部材の寸法を認識可能な撮像画像を撮像することを含む。
この態様によれば、リードフレームに対する電子部品のズレと、リードフレームと電子部品との導通との両方を精度よく検査することができる。
本発明によれば、検査精度の向上を図ることができる外観検査装置及び外観検査方法を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。本実施形態の図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施形態に限定して解するべきではない。
<外観検査装置>
図1を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る外観検査装置1の構成について説明する。図1は、一実施形態に係る外観検査装置の構成を概略的に示す図である。
図1を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る外観検査装置1の構成について説明する。図1は、一実施形態に係る外観検査装置の構成を概略的に示す図である。
外観検査装置1は、ワークWの外観を検査する装置である。外観検査装置1は、撮像部C1,C2、同軸落射照明V1,V2、リング照明R2、バー照明B2、制御部10及び検査部20を備えている。後述する図4で示すように、ワークWは、リードフレームLF、リードフレームLFの表面に設けられた電子部品PT、及びリードフレームLFと電子部品PTとの間に設けられた導電性接合部材CBを含んでいる。
図示を省略しているが、外観検査装置1は、ワークWを案内するレールや、ワークWを固定するホルダ等をさらに備えてもよい。
電子部品PTは、例えばセラミックコンデンサであるが、リードフレームLFに実装されるものであれば特に限定されない。導電性接合部材CBは、例えば銀ペースト等の導電性接着剤であるが、リードフレームLFと電子部品PTとを電気的に接合するものであれば特に限定されない。
撮像部C1は、電子部品PTが実装されたワーク表面Waの側からワークWを撮像可能に構成されている。撮像部C1は、ワーク表面Waを平面視したときのリードフレームLFに対する電子部品PTの位置及び角度のうち少なくとも一方を認識可能な少なくとも1つの撮像画像を撮像するように構成されている。撮像部C1は、例えば、対物レンズ及びカメラを備えている。図1に示した例では、撮像部C1の対物レンズにワーク表面Waが対向するように、撮像部C1の直下にワークWが設けられる。撮像部C1は、本願発明に係る「第1の撮像部」の一例に相当する。
撮像部C2は、電子部品PTが実装されたワーク裏面Wbの側からワークWを撮像可能に構成されている。撮像部C2は、ワーク裏面Wbを平面視したときのリードフレームLFからはみ出した導電性接合部材CBの寸法を認識可能な撮像画像を撮像するように構成されている。撮像部C2は、例えば、対物レンズ及びカメラを備えている。図1に示した例では、撮像部C2の対物レンズにワーク裏面Wbが対向するように、撮像部C2の直上にワークWが設けられる。すなわち、撮像部C1と撮像部C2とは、互いの対物レンズが対向するように設けられている。撮像部C2は、本願発明に係る「第2の撮像部」の一例に相当する。
撮像部C1,C2の構成は上記に限定されるものではなく、ミラーや屈折レンズ等の光学素子をさらに備えてもよい。例えば、撮像部C1,C2は、ミラーに反射したワークWを撮像するように構成されてもよい。このとき、撮像部C2は、対物レンズが下を向くように配置されてもよい。これによれば、撮像部C2の対物レンズ上に落下した異物に起因する外観検査の誤判定を防止することができる。
同軸落射照明V1は、ワークWと撮像部C1との間に設けられている。同軸落射照明V1は、撮像部C1の対物レンズの光軸に沿った光線を、ワークWのワーク表面Waに対して垂直に照射する照明である。同軸落射照明V1は、撮像部C1に対して、リードフレームLF及び電子部品PTを照明する。同軸落射照明V1は、例えば、ワークWと撮像部C1との間の空間に配置されたハーフミラーHM1と、ハーフミラーHM1で反射した光をワーク表面Waに照射する光源LS1とを備えている。同軸落射照明V1は、本願発明に係る「第1の同軸落射照明」の一例に相当する。
同軸落射照明V2は、ワークWと撮像部C2との間に設けられている。同軸落射照明V2は、撮像部C2の対物レンズの光軸に沿った光線を、ワークWのワーク裏面Wbに対して垂直に照射する照明である。同軸落射照明V2は、撮像部C1に対して、リードフレームLF及び電子部品PTを暗状態とする。また、同軸落射照明V2は、撮像部C2に対して、リードフレームLF及び電子部品PTを照明する。同軸落射照明V2は、例えば、ワークWと撮像部C2との間の空間に配置されたハーフミラーHM2と、ハーフミラーHM2で反射した光をワーク裏面Wbに照射する光源LS2とを備えている。同軸落射照明V2は、本願発明に係る「第2の同軸落射照明」の一例に相当する。
リング照明R2は、ワークWと同軸落射照明V2との間に設けられている。リング照明R2は、撮像部C2の対物レンズの光軸に対して傾いた光線を、ワークWのワーク裏面Wbに対して照射する照明である。リング照明R2は、撮像部C2に対して、リードフレームLF及び電子部品PTを照明する。
バー照明B2は、ワークWとリング照明R2との間に設けられている。リング照明R2は、撮像部C2の対物レンズの光軸に対して傾いた光線を、ワークWのワーク裏面Wbに対して照射する照明である。バー照明B2は、撮像部C2に対して、リードフレームLFからはみ出した導電性接合部材CBを照明する。
制御部10は、撮像部C1,C2、同軸落射照明V1,V2、リング照明R2及びバー照明B2を制御し、複数のモードでの外観検査を実行する。具体的には、撮像画像MG1を撮像する第1モード、撮像画像MG2を撮像する第2モード、及び、撮像画像MG3を撮像する第3モードを実行可能に構成されている。撮像画像MG1は本願発明に係る「第1の撮像画像」の一例に相当し、撮像画像MG2は本願発明に係る「第2の撮像画像」の一例に相当し、撮像画像MG3は本願発明に係る「第3の撮像画像」の一例に相当する。撮像画像MG1~MG3、及び第1~第3モードの詳細については後述する。
検査部20は、撮像部C1及び撮像部C2のそれぞれから取得した撮像画像を基に、ワークWの外観を検査するための装置である。例えば、検査部20は撮像画像をモニタに表示し、表示された撮像画像を基にオペレータが目視で異常の有無を判別する。例えば、検査部20は、正常なワークWの画像と、撮像画像とを比較し、画像解析によって異常の有無を自動的に判別してもよい。
制御部10及び検査部20は、CPU,ROM及びRAM等を有するハードウェアと、当該ハードウェアを操作するソフトウェアとによって構成される。制御部10及び検査部20は、共通のコンピュータによって構成されてもよく、別々のコンピュータによって構成されてもよい。
なお、外観検査装置1は、さらに照明を備えてもよい。例えば、ワーク表面Waの側において電子部品PTからはみ出した導電性接合部材CBを照明するためのリング照明やバー照明などを、ワークWと同軸落射照明V1との間に備えてもよい。
<外観検査方法>
次に、図2~図8を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る外観検査装置1を用いた外観検査方法の概略について説明する。図2は、一実施形態に係る外観検査方法の一例を示すフローチャートである。図3は、第1の撮像画像を取得する工程を概略的に示す図である。図4は、第1の撮像画像の一例を概略的に示す図である。図5は、第2の撮像画像を取得する工程を概略的に示す図である。図6は、第2の撮像画像の一例を概略的に示す図である。図7は、第3の撮像画像を取得する工程を概略的に示す図である。図8は、第3の撮像画像の一例を概略的に示す図である。図4,6,8において、ワーク表面Wa及びワーク裏面Wbは、X軸及びY軸によって規定されるXY面に沿って延在しているものとする。
次に、図2~図8を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る外観検査装置1を用いた外観検査方法の概略について説明する。図2は、一実施形態に係る外観検査方法の一例を示すフローチャートである。図3は、第1の撮像画像を取得する工程を概略的に示す図である。図4は、第1の撮像画像の一例を概略的に示す図である。図5は、第2の撮像画像を取得する工程を概略的に示す図である。図6は、第2の撮像画像の一例を概略的に示す図である。図7は、第3の撮像画像を取得する工程を概略的に示す図である。図8は、第3の撮像画像の一例を概略的に示す図である。図4,6,8において、ワーク表面Wa及びワーク裏面Wbは、X軸及びY軸によって規定されるXY面に沿って延在しているものとする。
まず、第1の撮像画像を撮像する(S10)。このとき、外観検査装置1は、第1モードで実行される。図3に示すように、制御部10は、同軸落射照明V1によってリードフレームLF及び電子部品PTを照明する。そして、図4に示すように、制御部10は、ワーク表面Waを平面視したときのリードフレームLFに対する電子部品PTの位置を認識可能な撮像画像MG1を撮像部C1によって撮像する。つまり、第1モードでは、ワーク表面Waの側からワークWを照明し、ワーク表面Waの側からワークWを撮像する。
次に、第1の撮像画像MG1に基づき、電子部品PTのずれを検査する(S20)。撮像画像MG1において、リードフレームLFのスリットは暗状態となり、リードフレームLF及び電子部品PTは明状態となる。検査部20では、撮像画像MG1に基づき、ワーク表面Waの面内方向における、正常な実装領域からの電子部品PTのずれが検査される。具体的には、検査部20において、X軸方向及びY軸方向における電子部品PTの変位が検査される。
次に、第2の撮像画像MG2を撮像する(S30)。このとき、外観検査装置1は、第2モードで実行される。図5に示すように、制御部10は、同軸落射照明V2によってリードフレームLF及び電子部品PTを照明する。そして、図6に示すように、制御部10は、ワーク表面Waを平面視したときのリードフレームLFに対する電子部品PTの角度を認識可能な撮像画像MG2を撮像部C1によって撮像する。つまり、第2モードでは、ワーク裏面Wbの側からワークWを照明し、ワーク表面Waの側からワークWを撮像する。
次に、第2の撮像画像MG2に基づき、電子部品PTのずれを検査する(S40)。撮像画像MG2において、リードフレームLF及び電子部品PTは暗状態となり、リードフレームLFのスリットは明状態となる。検査部20では、撮像画像MG2に基づき、ワーク表面Waの面内方向における、正常な実装領域からの電子部品PTのずれが検査される。具体的には、検査部20において、XY面と交差する軸を中心とした回転方向における電子部品PTの変位が検査される。
次に、第3の撮像画像MG3を撮像する(S50)。このとき、外観検査装置1は、第3モードで実行される。図7に示すように、制御部10は、同軸落射照明V2及びリング照明R2によって前記リードフレームLF及び電子部品PTを照明し、バー照明B2によって導電性接合部材CBを照明する。そして、図8に示すように、制御部10は、ワーク裏面Wbを平面視したときのリードフレームLFからはみ出した導電性接合部材CBの寸法を認識可能な撮像画像MG3を撮像部C2によって撮像する。つまり、第3モードでは、ワーク裏面Wbの側からワークWを照明し、ワーク裏面Wbの側からワークWを撮像する。
次に、第3の撮像画像MG3に基づき、導通を検査する(S60)。撮像画像MG3において、リードフレームLFのスリットは暗状態となり、導電性接合部材CBは明状態となる。リードフレームLF及び電子部品PTは、暗状態と明状態との中間状態となる。検査部20では、撮像画像MG3に基づき、リードフレームLFからはみ出した導電性接合部材CBの幅W1と、幅W1と同一方向における電子部品PTの幅W2との割合(以下、「幅割合」とする。)W1/W2が求められる。ここで、幅W1,W2は、ワーク裏面Wbにおいて導電性接合部材CBがリードフレームLFからはみ出す方向であるY軸方向に対して直交する、X軸方向に沿った寸法である。検査部20において、幅割合W1/W2に基づいて、リードフレームLFと電子部品PTとの導通が検査される。幅割合W1/W2が閾値以上であれば、正常に導通していると判別する。当該閾値は例えば1/3であるが、これに限定されるものではない。
なお、第3モードにおいて、検査部20では、導電性接合部材CB同士の短絡が検査されてもよい。例えば、リードフレームLFからはみ出した導電性接合部材CBの長さL1と、長さL1と同一方向におけるリードフレームLFからはみ出した電子部品PTの長さL2との割合(以下、「長さ割合」とする。)L1/L2が求められる。ここで、長さL1,L2は、ワーク裏面Wbにおいて導電性接合部材CBがリードフレームLFからはみ出す方向であるY軸方向に沿った寸法である。検査部20において、長さ割合L1/L2に基づいて、導電性接合部材CB同士の短絡が検査される。長さ割合L1/L2が閾値以下であれば、短絡していないと判別する。当該閾値は例えば1/2であるが、これに限定されるものではない。また、検査部20では、撮像画像MG3において実際に導電性接合部材CB同士が接触しているか否かに基づいて短絡が生じているか否かが判別されてもよい。
工程S20,S40,S60における正常異常の判別は、例えば、検査部20がモニタに表示した撮像画像MG1~MG3のそれぞれに基づいてオペレータによって実施される。但し、工程S20,S40,S60のそれぞれにおける正常異常の判別は、検査部20のコンピュータによる撮像画像MG1~MG3のそれぞれの画像解析によって実施されてもよい。この場合、異常を検出した検査部20は、その旨をモニタに表示してオペレータに報知してもよく、リードフレームLFに電子部品PTを実装する実装装置にその旨を報知して実装条件を調整させてもよい。
なお、工程S10~S60は上記の順に限定されるものではない。例えば、撮像画像MG1は、撮像画像MG2又は撮像画像MG3の後に撮像されてもよく、撮像画像MG2は撮像画像MG3の後に撮像されてもよい。撮像画像MG1,MG2のそれぞれに基づく外観検査は、撮像画像MG1,MG2の両方を撮像してから実施されてもよく、撮像画像MG1~MG3のそれぞれに基づく外観検査は、撮像画像MG1~MG3を全て撮像してから実施されてもよい。また、撮像画像MG1,MG2のそれぞれに基づく外観検査のうち一方の外観検査が実施されるのであれば、他方の外観検査は省略されてもよい。
以上説明したように、ワーク表面Waを平面視したときのリードフレームLFに対する電子部品PTの位置及び角度のうち少なくとも一方を認識可能な少なくとも1つの撮像画像を撮像するように構成された撮像部C1と、ワーク裏面Wbを平面視したときのリードフレームLFからはみ出した導電性接合部材CBの寸法を認識可能な撮像画像を取得するように構成された撮像部C2とを備えた外観検査装置1が提供される。また、外観検査装置1を用いた外観検査方法が提供される。
これによれば、リードフレームLFに対する電子部品PTの配置ズレと、リードフレームLFと電子部品PTとの間での導通との両方を精度よく検査することができる。また、ワークWを挟んで対向するように撮像部C1と撮像部C2とを配置することで、効率のよい外観検査を可能にしつつも大型化が抑制された外観検査装置を提供することができる。
また、外観検査装置1は、同軸落射照明V1,V2、リング照明R2及びバー照明B2を制御し、電子部品PTの位置を認識可能な撮像画像MG1を撮像する第1モードと、電子部品PTの角度を認識可能な撮像画像MG2を撮像する第2モードと、リードフレームLFからはみ出した導電性接合部材CBの寸法を認識可能な撮像画像MG3を撮像する第3モードとを実行可能に構成されている。
これによれば、検査目的に応じて撮像方法や照明方法を適宜変更することで、精度の高い外観検査が可能となる。
以上説明したように、本発明の一態様によれば、検査精度の向上を図ることができる外観検査装置及び外観検査方法を提供することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…外観検査装置
10…制御部
20…検査部
C1,C2…撮像部
V1,V2…同軸落射照明
R2…リング照明
B2…バー照明
W…ワーク
Wa…ワーク表面
Wb…ワーク裏面
LF…リードフレーム
PT…電子部品
CB…導電性接合部材
同軸落射照明
10…制御部
20…検査部
C1,C2…撮像部
V1,V2…同軸落射照明
R2…リング照明
B2…バー照明
W…ワーク
Wa…ワーク表面
Wb…ワーク裏面
LF…リードフレーム
PT…電子部品
CB…導電性接合部材
同軸落射照明
Claims (6)
- リードフレーム、前記リードフレームの表面に設けられた電子部品、及び前記リードフレームと前記電子部品との間に設けられた導電性接合部材を含むワークの外観を検査する外観検査装置であって、
前記電子部品が実装されたワーク表面の側から前記ワークを撮像可能に構成された第1の撮像部と、
前記ワーク表面とは反対側であるワーク裏面の側から前記ワークを撮像可能に構成された第2の撮像部と、
を備え、
前記第1の撮像部は、前記ワーク表面を平面視したときの前記リードフレームに対する前記電子部品の位置及び角度のうち少なくとも一方を認識可能な少なくとも1つの撮像画像を撮像するように構成され、
前記第2の撮像部は、前記ワーク裏面を平面視したときの前記リードフレームからはみ出した前記導電性接合部材の寸法を認識可能な撮像画像を撮像するように構成されている、
外観検査装置。 - 前記ワークと前記第1の撮像部との間に設けられた第1の同軸落射照明と、
前記ワークと前記第2の撮像部との間に設けられた第2の同軸落射照明と、
前記ワークと前記第2の同軸落射照明との間に設けられたリング照明と、
前記ワークと前記リング照明との間に設けられたバー照明と、
をさらに備える、
請求項1に記載の外観検査装置。 - 前記第1の同軸落射照明によって前記リードフレーム及び前記電子部品を照明し、前記ワーク表面を平面視したときの前記リードフレームに対する前記電子部品の位置を認識可能な第1の撮像画像を前記第1の撮像部によって撮像する第1モードと、
前記第2の同軸落射照明によって前記リードフレーム及び前記電子部品を暗状態とし、前記ワーク表面を平面視したときの前記リードフレームに対する前記電子部品の角度を認識可能な第2の撮像画像を前記第1の撮像部によって撮像する第2モードと、
前記第2の同軸落射照明及び前記リング照明によって前記リードフレーム及び前記電子部品を照明し、前記バー照明によって前記導電性接合部材を照明し、前記ワーク裏面を平面視したときの前記リードフレームからはみ出した前記導電性接合部材の寸法を認識可能な第3の撮像画像を前記第2の撮像部によって撮像する第3モードと、
とを実行可能に構成されている、
請求項2に記載の外観検査装置。 - 前記第3モードでは、前記リードフレームからはみ出た前記導電性接合部材の幅W1と、前記幅W1と同一方向における前記電子部品の幅W2との割合に基づいて、前記リードフレームと前記電子部品との導通を検査する、
請求項3に記載の外観検査装置。 - 前記第1モード及び前記第2モードでは、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像に基づき、前記ワーク表面の面内方向における、正常な実装領域からの前記電子部品のずれを検査する、
請求項3又は4に記載の外観検査装置。 - リードフレーム、前記リードフレームの表面に設けられた電子部品、及び前記リードフレームと前記電子部品との間に設けられた導電性接合部材を含むワークの外観を検査する外観検査方法であって、
前記電子部品が実装されたワーク表面の側から前記ワークを撮像することと、
前記ワーク表面とは反対側であるワーク裏面の側から前記ワークを撮像することと、
を含み、
前記ワーク表面の側から前記ワークを撮像することは、前記ワーク表面を平面視したときの前記リードフレームに対する前記電子部品の位置及び角度のうち少なくとも一方を認識可能な少なくとも1つの撮像画像を撮像することを含み、
前記ワーク裏面の側から前記ワークを撮像することは、前記ワーク裏面を平面視したときの前記リードフレームからはみ出した前記導電性接合部材の寸法を認識可能な撮像画像を撮像することを含む、
外観検査方法。
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