JP5303217B2 - 欠陥検査方法及び欠陥検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、欠陥検査方法及び欠陥検査装置に関し、特に、半導体製造工程,液晶表示素子製造工程,プリント基板製造工程等、基板上にパターンを形成して対象を製作していく製造工程で、発生する異物等の欠陥を検出し、分析して対策を施す製造工程における異物等の欠陥の発生状況を検査することに好適な技術に関する。
半導体製造工程では、被検査基板(ウエハ)上に異物が存在すると配線の絶縁不良や短絡等の不良の原因になる。さらに半導体素子の微細化に伴い、微細な異物が存在すると、より微細異物がキャパシタの絶縁不良やゲート酸化膜等の破壊の原因にもなる。これらの異物は、搬送装置の可動部から発生するものや、人体から発生するもの、プロセスガスにより処理装置内で反応生成されたもの、薬品や材料の混入していたもの等種々の状態で混入される。
同様に液晶表示素子の製造工程でも、液晶表示素子基板上に形成されたパターン上に異物が付着及び何らかの欠陥が生じると、表示素子として使えないものになってしまう。プリント基板の製造工程でも状況は同じであって、異物の付着はパターンの短絡,不良接続の原因になる。
従来この種の被検査基板上の異物を検出する技術の1つとして、特許文献1に記載されているように、被検査基板上にレーザを照射して被検査基板上に異物が付着している場合に発生する異物からの散乱光を検出し、直前に検査した同一品種被検査基板の検査結果と比較することにより、パターンによる虚報を無くし、高感度かつ高信頼度な異物及び欠陥検査するものが開示されている。また、特許文献2に開示されているように、被検査基板上にレーザを照射して被検査基板上に異物が付着している場合に発生する異物からの散乱光を検出し、この検出した異物をレーザフォトルミネッセンスあるいは2次元X線分析(XMR)等の分析技術で分析するものがある。
また、上記異物を検査する技術として、ウエハにコヒーレント光を照射してウエハ上の繰り返しパターンから射出する光を空間フィルタで除去し、繰り返し性を持たない異物や欠陥を強調して検出する方法が開示されている。また、ウエハ上に形成された回路パターンに対して該回路パターンの主要な直線群に対して45度傾けた方向から照射して主要な直線群からの0次回折光を検出レンズの開口内に入射させないようにした異物検査装置が、特許文献3において知られている。この特許文献3においては、主要な直線群ではない他の直線群を空間フィルタで遮光することについても記載されている。また、異物等の欠陥検査装置及びその方法に関する従来技術としては、特許文献4には、検出光学系を切換えて検出画素サイズを変えることが記載されている。異物サイズ測定用としては、特許文献5,特許文献6が開示されている。特許文献7では、薄膜上の欠陥検出技術として、レーザ光を絞り込み、ステージ移動方向とは直角方向に細長いビームスポットを形成し、照明方位とは直角の方向より検出を行っている。
特開昭62−89336号公報 特開昭63−135848号公報 特開平1−117024号公報 特開2000−105203号公報 特開2001−60607号公報 特開2001−264264号公報 特開2004−177284号公報
微細化する欠陥を検出するためには欠陥から散乱した光を検出光学系が取り込む範囲を拡大することで欠陥の信号強度を高めることができる。そのためには上方に配置した検出光学系の高NA(Numerical Aperture:開口数)化が有効であるが、レンズ径を拡大しない場合はレンズ先端と被検査基板間の距離を小さくする必要があるため、検出光学系光軸外からの斜方照明の角度をあげることができず、欠陥に照射するパワーが低下し、結果として検出信号を高めることができない。一方レンズ径を拡大すればレンズ先端と被検査基板間の距離を長くできるがNA比が大きい場合はレンズ径/焦点距離の比も大きくなるため光学系サイズの拡大が著しくし、レンズの製作及び装置に搭載が困難となる新たな課題が発生する。
垂直光軸の検出光学系の取り込み範囲外に反射する欠陥から散乱した光を取り込むためには、検出光学系の光軸を傾ける機構を検出光学系に付加し斜めに倒して検出する方式、又は斜方検出系を増設する方式がある。しかし上方検出レンズ又は増設斜方検出系の光軸は一定の仰角以下になると被検査基板面に接触するため、低仰角で検出することができない。より低仰角にして接触を回避するためには検出光学系のNAを縮小して検出系レンズの鏡筒径を小さくすればある範囲は可能となるが、入射可能な光量が低下するため信号強度が低下する。さらに前記の方式では上方光学系を傾斜させる機構、又は斜方検出用のイメージセンサとレンズと空間フィルタユニットと検出領域観察光学系が必要なため、光学系サイズの拡大する、部品が高価格になる、調整するための工数が増加する等の課題が生じる。
本発明の一つの目的は、微細な欠陥から散乱した光の取込範囲を拡大し信号強度を高める欠陥検査装置及び欠陥検査方法を提供することにある。
本発明の一つの特徴は、被検査基板を照明し、照明領域から得た光を結像し、結像した像を信号強度に変換し、被検査基板を光によって検査する方法であって、被検査基板と像の間において、光学素子を介して光が伝達されることを特徴とする検査方法である。
また、本発明の他の特徴は、被検査基板を搭載して光学系に対し相対移動するステージと、被検査基板上の検査領域を照明する照明系と、被検査基板からの光を入射させイメージセンサに被検査基板上の検査領域からの光を結像する検出光学系と、検出光学系によって結像された像を信号に変換するイメージセンサと、前記イメージセンサの信号から欠陥を検出する信号処理系と、前記検出光学系と被検査基板の間に配置した光学素子で構成され、被検査基板上からの光を、前記光学素子を介して伝達することを特徴とする
検査装置である。
また、本発明の更に他の特徴は、検出レンズと被検査基板間に平面反射鏡を配置し、照明領域から得た光を平面反射鏡で反射し、イメージセンサに結像させることによって斜方検査を実現するものである。
本発明によれば、高NAかつ低仰角の斜方検査が容易に実現でき、検出可能な欠陥種の拡大、検出数の増加が期待できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図において、同等の機能部分には同じ符号を付して説明する。
本発明に係る欠陥検査装置の実施形態について図1を用いて説明する。
図示した欠陥検査装置は、被検査基板1を搭載するステージ部300,被検査基板1上にスリット状にスリット状照明領域であるビームスポット3を照射する照明光学系100,イメージセンサの検出領域4からの散乱光を検出する検出光学系200、及び各種演算処理を実行する制御系400を備えている。
ステージ部300は、被検査基板1内の検査領域をXY方向に走査し光学系に対し相対移動ができるXステージ301及びYステージ302,被検査基板1の表面にピントを合わせることができるZステージ303,シータ(θ)ステージ304、並びにステージコントローラ305から構成される。
照明光学系100は、レーザ光源,ビームエキスパンダ,光学フィルタ群及びミラー,ガラス板と切換可能な光学分岐要素(又はミラー),ビームスポット結像部から構成される。照明光学系100のレーザ光源としては、高出力のYAGレーザの第3高調波THG、波長355nmを用いるのが良いが、必ずしも355nmである必要はない。すなわち、レーザ光源Arレーザ,窒素レーザ,He−Cdレーザ,エキシマレーザ等他の光源であっても良い。
検出光学系200は、上方検査用のものであり、検出レンズ201,空間フィルタ202,結像レンズ203,ズームレンズ群204,1次元イメージセンサ(イメージセンサ)205,イメージセンサの検出領域を観察できる観察光学系(カメラ)206,偏光ビームスプリッター209,2センサ同時検査をするための分岐検出光学系210から構成される。1次元イメージセンサ205はCCD又はTDI(Time Delay Integration:遅延積算)センサであっても良い。CCDの場合、一般に画素サイズが10μm程度であるため線状検出と考えて良く、走査方向にピントが合ってない画像を取り込むことによる感度低下がない。一方TDIでは走査方向に一定画素分の画像の積算があるため照明幅を小さくする又はTDIセンサを傾ける等の対策によってピントが合ってない画像を取り込む量を低減することが望ましい。図1の左下に座標系を示す。平面上にXY軸をとり、垂直上方にZ軸をとる。検出光学系200の光軸はZ軸に沿って配置されている。
制御系400は、信号処理部402,制御CPU部401,表示部403及び入力部404より構成される。信号処理部402は、A/D変換部,遅延させることができるデータメモリ,チップ間の信号の差をとる差分処理回路,チップ間の差信号を一時記憶するメモリ,パターン閾値を設定する閾値算出処理部,比較回路より構成される。制御CPU部401は、異物等の欠陥検出結果を記憶すると共に欠陥検出結果を出力する出力手段、モータ等の駆動,座標,センサを制御する。
図2を参照して、本発明による欠陥検査装置の検査の対象である試料について説明する。図2(a)に示す被検査基板1aは、所定の間隔で2次元に配列したメモリLSIチップ1aaを有する。メモリLSIチップ1aaは、主として、メモリセル領域1ab,デコーダやコントロール回路等からなる周辺回路領域1ac、及び、その他の領域1adを有する。メモリセル領域1abは、2次元に規則的に配列した、即ち、繰り返しのメモリセルパターンを有する。周辺回路領域1acは、2次元的に規則的に配列されていない、即ち不規則に配列された非繰り返しパターンを有する。
図2(b)に示す被検査基板1bは、所定の間隔で2次元に配列したマイコン等のLSIチップ1baを有する。マイコン等のLSIチップ1baは、主として、レジスタ群領域1bb,メモリ部領域1bc,CPUコア部領域1bd、及び入出力部領域1beを有する。なお、図2(b)は、メモリ部領域1bcとCPUコア部領域1bdと入出力部領域1beの配列を概念的に示したものである。レジスタ群領域1bb及びメモリ部領域1bcは、2次元に規則的に配列した、即ち、繰り返しのパターンを有する。CPUコア部領域1bd及び入出力部領域1beは、非繰り返しパターンを有する。このように、本発明による欠陥検査装置の被検査対象物は、一般に図2に示した被検査基板(ウエハ)1のように規則的に配列されたチップを有するが、チップ内においては最小線幅が領域毎に異なり、しかも繰り返しパターン及び非繰り返しパターンを含み、その形態は多種多様である。
図3を参照して、照明光学系100の第1のビームスポット結像部110,第2のビームスポット結像部120,第3のビームスポット結像部130までの3つのビームスポット結像部について説明する。図3は、被検査基板1を上から見た図である。
第1のビームスポット結像部110を経由してX軸方向の検査用照明光11が照射され、第2のビームスポット結像部120を経由してY軸に対して−45度傾斜した方向の検査用照明光12が照射され、第3のビームスポット結像部130を経由してY軸に対して45度傾斜した方向の検査用照明光13が照射される。
これらの検査用照明光11,12,13は、被検査基板1上の表面に対して所定の仰角αにて傾斜して照射される。特に、検査用照明光12,13の仰角αを小さくすることによって、透明薄膜下面からの散乱光の検出量を低減することができる。これらの検査用照明光11,12,13によって、被検査基板1上に細長いビームスポット3が形成される。ビームスポット3は、Y軸方向に沿って延びている。ビームスポット3のY軸方向の長さは、検出光学系200の1次元イメージセンサ205のイメージセンサの検出領域4より大きい。
照明光学系100に、3つのビームスポット結像部110,120,130を設けた理由について説明する。検査用照明光12,13をXY平面上に投影した像がX軸となす角をそれぞれφ1,φ2とすると、本例では、φ1=φ2=45度である。この場合、被検査基板1上の非繰り返しパターンの主たる方向はX軸又はY軸の直線状パターンであるため、パターンに対して45度方向から入射される。このため、回折光はX軸又はY軸方向の成分として検出レンズ201の入射瞳に入ることになるが、照明仰角αが低角度の場合は正反射光も低角度αとなりX軸又はY軸成分の回折光も同様に検出レンズ201の入射瞳の領域から離れるので検出光学系200に入射することが回避できるもので、例えば、特許3566589号(特に段落[0033]から[0036]参照)に詳細に記載されており、ここではその説明は省略する。
被検査基板1上の非繰り返しパターンは、主として、平行及び直角に形成された直線状パターンからなる。これらの直線状パターンは、X軸又はY軸方向に延びている。被検査基板1上のパターンは突出して形成されているため、隣接する直線状パターンの間には凹部が形成される。従って、X軸及びY軸に対して45度傾斜した方向から照射した検査用照明光12,13は突出した回路パターンによって遮られ、直線状パターンの間の凹部を照射することができない。
そこで、X軸方向に沿った検査用照明光11を生成する第1のビームスポット結像部110を設けた。こうして検査用照明光11によって、直線状パターンの間の凹部を照射することができるため、そこに存在する異物等の欠陥を検出することができる。直線状パターンの方向によっては、試料を90度回転させて検査するか、検査用照明光11をY軸方向に沿って照射すると良い。
尚、検査用照明光11のように、X軸方向に沿って直線状パターンの間の凹部を照射する場合には、イメージセンサが0次の回折光を検出しないように0次の回折光を遮光する必要がある。そのために、空間フィルタ202が設けられる。
図4及び図5を参照して、細長いビームスポット3を形成する方法を説明する。図4及び図5では、照明光学系100のうち、レーザ光源101,凹レンズ102,凸レンズ103、及び、照明レンズ104のみを示し、他の構成要素は省略している。
照明レンズ104は、円錐曲面を持つシリンドリカルレンズであり、図4(a)に示すように、長手方向(図4(a)中の上下方向)に沿って直線的に焦点距離が変化し、図4(b)に示すように、平面凸レンズの断面を有する。図5に示すように、被検査基板1に対して傾斜して入射する照明光に対しても、Y方向に絞り込み、X方向にコリメートされたスリット状のビームスポット3を生成することができる。被検査基板1の表面に対する照明光の角度(仰角)をα1、被検査基板1上に投射された検査用照明光11の像がX軸となす角をφ1とする。
このような照明レンズ104を用いることにより、X方向に平行光を有し、かつφ1=45度付近の照明を実現することができる。円錐曲面を有する照明レンズ104の製造方法等については、例えば、特許3566589号(特に段落[0027]から[0028]参照)に詳細に記載されており、公知の方法で製造可能である。
(第1実施形態)
図6を用いて、本発明に係る斜方検査の第1実施形態を説明する。本実施形態の目的は被検査基板1上の欠陥を光によって検出するため、上方検出光学系で斜方検査をすることを特徴とする方式の実現である。
検出レンズ201と被検査基板1の間に平面反射鏡501を配置する。この平面反射鏡501は被検査基板1上のイメージセンサの検出領域4から得た斜方の散乱光を反射する。平面反射鏡501で反射した散乱光は、検出光学系によりイメージセンサ205に結像される。そのためには、平面反射鏡の反射面をイメージセンサの画素方向(長手方向)に平行で検出レンズ光軸に対して傾けて配置する。イメージセンサの検出領域4は検出レンズの光軸に一致させる必要はなく、イメージセンサ205の画素方向と垂直な方向すなわちX軸方向にずらして設定し斜方検査することができる。
光路の“けられ”をなくすためには平面反射鏡501のY方向の形状は検出レンズ201のNAに対応する光路径より十分大きい必要がある。斜方検出の検出仰角βが決まれば、反射面の長さは、上方検出と斜方検出の切換時に検出レンズ201と被検査基板1に対して接触しない距離、例えば0.2から1mm程度の隙間を確保した上で最大の寸法にすることが望ましい。この場合、平面反射鏡501の下面及び上面を水平にすれば反射面積を最大に確保できる。平面反射鏡501のX方向の位置は入射光のNAを最大にできる位置にすることが望ましい。
イメージセンサの検出領域4からの光をイメージセンサ205に結像させるとき、イメージセンサの検出領域4に検出レンズ201のピントを一致させる必要がある。そのためには、本実施形態の場合、上方検査用の検出領域6に対してZステージ303を検出レンズ201のピント高さまで上昇させ、斜方検査用のイメージセンサの検出領域4にオートフォーカス機構でピントを一致させることが望ましい。オートフォーカス機構の光軸が検出レンズ内を通過する場合は斜方検査時に変更を必要としないが、検出系レンズ内を通過しないオフアクシス方式のオートフォーカスを採用している場合は、ステージZの移動量ΔZに合わせてオートフォーカス機構をZ軸方向に+ΔZ移動させる必要がある。被検査基板1のXYZ座標を事前に記憶させて表面高さの分布を求め、それを検査時に再現させる方法も可能である。また、イメージセンサの検出領域4からの光をイメージセンサ205に結像させるとき、ビームスポット3の分布の中心と角度をイメージセンサの検出領域4に一致させることが望ましい。
平面反射鏡501は切換機構502で光路中に出し入れできる機構になっている。本実施形態では、上方検査時のイメージセンサの検出領域6からの光を検出光学系200でイメージセンサ205に結像させ検査する場合(上方検査する場合)は、平面反射鏡501を光路の外に退避させる。イメージセンサの検出領域4を検出光学系200でイメージセンサ205に結像させ検査する場合(斜方検査する場合)は平面反射鏡501を図6に示した位置に戻す。
これによって、光路中に平面反射鏡501を入れた斜方検査の検出光学系、又は平面反射鏡501が光路中にない状態の上方検査の検出光学系を作ることができ、斜方検査と上方検査を選択することができる。2回の検査で上方検査と斜方検査の検査結果が得られ、座標が同じ欠陥に対し、上方検査と斜方検査とで得られた信号強度と欠陥面積から欠陥のサイズの算出、欠陥の分類を高精度化することができる。
平面反射鏡501に入射する光の仰角は検出しようとする欠陥の散乱光分布によって変更可能な機構とすることが望ましい。異なる検出仰角で斜方検査し、信号強度と座標を各々信号処理系のメモリに記憶させ、検出仰角の異なる斜方検査で得た信号強度を比較して欠陥の抽出、分類をより高精度化することができる。図6ではβ1とβ2の2種類の仰角の散乱光をそれぞれ検出レンズ201に入射させる2つの平面反射鏡501を切換機構502で白抜き矢印の方向へ移動させることにより、検出する散乱光の仰角を切換える構成となっており、平面反射鏡501の反射面の角度を変えることによって検出仰角の異なる散乱光について斜方検査が可能となる。検出仰角βは上方の検出レンズ201のNAに対して残りのNAをβ1とβ2で分割できるようにすることが望ましい。これによって欠陥の散乱光をX軸方向に対してはNA0.9以上で検出可能となり、散乱光分布が方向性のある欠陥の信号強度を上げることができ感度を向上できる。このように、本実施形態によれば、微細な欠陥から散乱した光の取込範囲を拡大し信号強度を高めることができる。この効果は、以降の各実施形態でも同様に得られる。
検査像の倍率を変更するには、イメージセンサの検出領域6を上方検査する時にズームレンズ群204の位置を変更するのと同様に、イメージセンサの検出領域4を斜方検査する時もズームレンズ群204の位置を変更して検査可能である。これによって被検査基板1の検出画素サイズを変更できるため、画素サイズを小さくした場合はS/N(=欠陥の信号強度/パターンの信号強度)を向上させることができ、画素サイズを大きくした場合はスループットを短縮できる。
上方検査時はイメージセンサの検出領域6のフーリエ変換像を空間フィルタ202でフィルタリングすることが可能であるのと同様に、斜方検査時も画素方向のフーリエ像がパターンピッチに依存するためイメージセンサの検出領域4のフーリエ変換像を空間フィルタ202でフィルタリングする。
上方検査時のイメージセンサの検出領域6を観察光学系206で観察可能であるのと同様に、イメージセンサの検出領域4を検出光学系の観察光学系206で観察可能である。
このことによって斜方検査用観察機能の増設が不要となる。
(第2実施形態)
図7を用いて、本発明に係る斜方検査の第2実施形態を説明する。本実施形態の目的は検出光学系を使った上方検査時のステージ高さと斜方検査時のステージ高さを同一高さ又はその近傍に合わせることによってオートフォーカス系のピント高さを引き込み範囲内で追従させ、第1実施形態のようにステージ高さを変更することなく上方検査と斜方検査をする方式の実現である。そのためには光路長補正素子503を平面反射鏡(本例の場合、光路長補正素子503の反射面506)と検出光学系200との間に配置することによって、被検査基板1上の検査領域から検出レンズ201への光路長を延長することが望ましい。光路長は光路長補正素子503内を通過する光路長の1/(1−屈折率)だけ延長できる。光路長補正素子503をプリズムにすることによって後述する第3実施形態に比べ補正量を大きくとることができることが特徴である。光路長補正素子503の1面(反射面506)には、入射光を高い反射率で反射するための誘電多層膜コーティングが形成されている。
図7ではβ1とβ2の2種類の仰角の散乱光をそれぞれ検出レンズ201に入射させる反射面506の角度が異なる2つの光路長補正素子503を切換機構502で白抜き矢印の方向へ移動させることにより、検出する散乱光の仰角を切換えることができる構成となっている。また、前述した第1実施形態では、上方検査から斜方検査に移行する際にZステージ303を上昇させて検出光学系のピントを合わせたが、光路長補正素子503を配置することによって、イメージセンサの斜方検査用のイメージセンサの検出領域4からの散乱光の検出時と同じステージ高さで上方検査が可能となり、ステージ高さの補正量及び粗動機構が不要となる。
光路長補正素子503は結像収差補正機能を有することが望ましい。光路長補正素子503の出射面に収差を補正するカーブを形成し、結像性能を劣化させないことが可能である。このことによって高NA検出光学系の周辺部分を通過する光の収差を補正できるため、イメージセンサに受光する像の強度分布を低減でき、感度むらを低減できる。
(第3実施形態)
図8を用いて、本発明に係る斜方検査の第3実施形態を説明する。本実施形態の目的は検出光学系を使った上方検査時のステージ高さと斜方検査時のステージ高さを同一高さに合わせることによってオートフォーカス系のピント高さを引き込み範囲内で追従させ、ステージ高さを変更することなく上方検査と斜方検査を可能にする方式の実現である。そのためには光路長補正素子504又は505を平面反射鏡501と検出光学系200との間に配置することによって、光路長を延長することが望ましい。光路長は補正素子内を通過する光路長の1/(1−屈折率)だけ延長できる。図8ではβ1とβ2の2種類の仰角の散乱光をそれぞれ検出レンズ201に入射させる角度の異なる2つの平面反射鏡501を切換機構502で白抜き矢印の方向へ移動させることにより、検出仰角を切換えることができる構成となっている。光路長補正素子504,505は、これら2つの平面反射鏡501の上方にそれぞれ設けられている。また、光路長補正素子504,505はその出射面を非球面とし、結像性能を劣化させないことが必要である。このことによって高NA検出光学系の周辺部分を通過する光の収差を補正できるため、イメージセンサ205に受光する像の強度分布を低減でき、感度むらを低減できる。本実施形態では第2実施形態に比べ光路長補正素子の形状がレンズ形状となっているので非球面加工が容易であるが光路長が短いため補正量が小さく、斜方検出系の仰角βを低くすると補正量が不足する。そのため、低角度の仰角βでは第2実施形態のプリズム型を使用することが望ましい。
(第4実施形態)
図9を用いて、本発明に係る斜方検査の第4実施形態を説明する。本実施形態の目的は、1回の検査で1つ又は複数のイメージセンサで同じ検出領域(本例では検出領域6)からの光を検査可能にする方式の実現である。つまり、イメージセンサの検出領域6からの光を上方検査に用いるイメージセンサ205及び斜方検査用に追加したイメージセンサ207で検出できるようにするもので、そのためには平面反射鏡501の位置を検出光学系200の光軸からずらし、平面反射鏡501で反射した光を検出レンズ201の周辺部に入射させる方式とすることが望ましい。平面反射鏡501で反射した光の光路中に光路分岐用平面反射鏡208を配置し、イメージセンサの検出領域6から斜方に散乱した光を光路分起用平面反射鏡208で反射させ斜方検出用のイメージセンサ207に結像させる。このとき、斜方検査の光路が上方検査の光路(破線)と異なるため、光路分岐用平面反射鏡208が上方検査領域外(上方検査の光路外)にあれば上方検査と斜方検査の同時検査が可能となる。このとき第2実施形態又は第3実施形態のように光路長補正素子を斜方検出光学系に追加することもできる。
同時検査の効果は検査時間の短縮である。検出仰角が異なる2種類の信号を同時取り込み可能で、演算しながら検査できるため、ハードのメモリ容量を節約でき、ソフト処理の時間短縮と負荷軽減ができる。本実施形態は検査用照明光12と検査用照明光13とを波長や偏光の異なるものにすることによって、1回の検査において2つのイメージセンサ205及び207で異なる信号強度の情報が得られる。欠陥から散乱する光は波長や偏光又は検出仰角によって信号強度が異なるため、2つのイメージセンサ205,207の信号強度比を特徴量として欠陥の分類情報をより高精度に抽出可することができる。
(第5実施形態)
図10を用いて、本発明に係る斜方検査の第5実施形態を説明する。本実施形態の目的は、イメージセンサの検出領域6からの光をイメージセンサ205で検出する上方検査とイメージセンサの検出領域4からの光をイメージセンサ207で検出する斜方検査を同時に検査できるようにする方式の実現である。そのためには平面反射鏡501の位置を検出光学系200の光軸からずらし、平面反射鏡501で反射した光を検出レンズ201の周辺部に入射させる方式とすることが望ましい。このとき第2実施形態又は第3実施形態のように光路長補正素子を斜方検出光学系に追加することもできる。第4実施形態との違いは、上方検査用のイメージセンサの検出領域6からずらした位置に斜方検査用のイメージセンサの検出領域4を配することである。斜方検査用センサであるイメージセンサ207にイメージセンサの検出領域4を結像させるためには光路分岐用平面反射鏡208を平面反射鏡501で反射した光の光路中に配して分岐させる。このとき上方検査の光路は破線の光路であるため、光路分起用平面反射鏡208が上方検査領域外(上方検査の光路外)にあれば上方検査と斜方検査の同時検査が可能となる。
上記構成の効果は検査時間の短縮である。検出の仰角が異なる2種類の信号を同時取り込み可能で、演算しながら検査できるため、ハードのメモリ容量を節約でき、ソフト処理の時間短縮と負荷軽減ができる。第4実施形態との効果の違いは、斜方検査用の検出領域4を上方検査用の検出領域6とずらして平面反射鏡501で反射した光の検出レンズ201への入射位置を第4実施形態に比べて検出光学系200の光軸に近付けることで検出光学系200の視野を縮小できるため、レンズ周辺部を通過した結像性能の低下を低減できる。また、照明条件として照明の方向と仰角と偏光と波長を選択でき、複数のイメージセンサに結像させで検査できる。また本実施形態でも、前述した第4実施形態のように検査用照明光12と13とを方向や仰角や波長や偏光の異なるものにすることによって、1回の検査において2つのイメージセンサ205及び207で異なる信号強度の情報が得られる。欠陥から散乱する光は波長や偏光又は検出仰角によって信号強度が異なるため、2つのイメージセンサ205,207の信号強度比を特徴量として欠陥の分類情報をより高精度に抽出することができる。
(第6実施形態)
図11を用いて、本発明に係る斜方検査の第6実施形態を説明する。本実施形態の目的は照明条件として偏光を選択した場合にイメージセンサの検出領域4を2センサで同時に検出することを特徴とする方式の実現である。そのためにはP偏光とS偏光の2種類の偏光でイメージセンサの検出領域4を照射し、偏光ビームスプリッター209で光路を分岐しS偏光とP偏光を別々のイメージセンサ205,207で検出可能とすることが望ましい。検出レンズ201の光軸からオフセットしY軸に平行な位置にあるイメージセンサの検出領域4に対しビームスポット3を形成する。本実施形態では検査用照明光12がS偏光、検査用照明光13がP偏光になっている。イメージセンサの検出領域4から得られた光はミラー切換機構502で選択された検出仰角がβ1又はβ2になる様に傾けたミラーである平面反射鏡501の反射面506で反射され検出レンズ201に入射される。検出レンズ201のフーリエ変換面に設置した空間フィルタ202によってパターンノイズがカットされた光は結像レンズ203及びズームレンズ群204によって所定の倍率でイメージセンサ205に結像する。観察光学系206によってイメージセンサの検出領域4又は空間フィルタ202の面が観察できる。本実施形態では偏光ビームスプリッター209を検出光学系200とイメージセンサ間に挿入することによって光路を分岐させて2個のイメージセンサ207及び205結像させている。
上記構成によれば、偏光方向によって欠陥から散乱される光の信号強度が異なるため、同一欠陥から得た光を偏光ビームスプリッター209で分岐させ2つのイメージセンサ205又は207に異なる偏光成分の光を結像させることができ、信号強度比から欠陥分類が可能となる。偏光ビームスプリッター209を波長分離ができる素子に変更すれば、検査用照明光12及び13を波長の異なるものにすることによって1回の検査で同時に2種類の信号強度の情報が得られる。欠陥から散乱する光は波長や偏光又は検出仰角によって信号強度がことなるため、2つのイメージセンサ205,207の信号強度比を特徴量として欠陥の分類情報をより高精度に抽出することができる。
(第7実施形態)
図12を用いて、本発明に係る斜方検査の第7実施形態を説明する。本実施形態の目的は同時に2仰角の照明角度で検出することを特徴とする方式の実現である。そのためには検出レンズ201と被検査基板1との間に角度β1及びβ2の異なる2個の平面反射鏡501をそれぞれイメージセンサの検出領域4又は5から検出レンズ201への光路中に同時に配することが望ましい。本実施形態では検出レンズ201の光軸からオフセットしY軸に平行な位置にあるイメージセンサの検出領域4に対し検査用照明光12によるビームスポット3を形成する。イメージセンサの検出領域4から得られた光は検出仰角がβ1になる様に傾けた平面反射鏡501の反射面506で反射され検出レンズ201に入射される。平面反射鏡501で反射され検出レンズ201のフーリエ変換面に設置した空間フィルタ202によってパターンノイズがカットされた光は結像レンズ203及びズームレンズ群204によって所定の倍率でイメージセンサ205に結像する。観察光学系206によってイメージセンサの検出領域4又は空間フィルタ202の面の観察ができる。一方、検出レンズ201の光軸からオフセットしY軸に平行な位置にあるイメージセンサの検出領域5に対し検査用照明光13によるビームスポット3を形成する。イメージセンサの検出領域5から得られた光は検出仰角がβ2になる様に傾けたミラーである平面反射鏡501の反射面506で反射され検出レンズ201に入射される。光路分岐用平面反射鏡208を検出光学系200とイメージセンサ間に挿入することによってイメージセンサの検出領域5からの光の光路を分岐させてイメージセンサ207に結像させている。
上記構成によれば、イメージセンサの検出領域4及び5から異なる角度で得た光は検出光学系200の異なる位置を通過するため、2つのイメージセンサ205及び207に結像させることが可能となり、欠陥から得られる光を1回の検査で同時に2種類の仰角で斜方検査することができるため、上方検査と本実施形態の斜方検査を合わせる事によって例えばNA0.9以上の高NA検出が可能となり、欠陥から散乱した光の殆どを取り込むことができ、欠陥の検出種及び検出数を増加させることが可能となる。また、前述した第4実施形態のように検査用照明光12及び13を波長や偏光の異なるものにすることによって1回の検査で2つのイメージセンサ205及び207から異なる信号強度の情報が得られる。欠陥から散乱する光は波長や偏光又は検出仰角によって信号強度がことなるため、2つのイメージセンサ205,207の信号強度比を特徴量として欠陥の分類情報を高精度に抽出することができる。
(第8実施形態)
図13を用いて、本発明に係る斜方検査の第8実施形態を説明する。本実施形態の目的はイメージセンサの画素方向(長手方向)に垂直な方向(本例ではX軸方向)に検出領域をずらし斜方検査ができる機構を2式対向して設置し、1回の検査で同時に2種類の斜方検査を可能とすることを実現することである。つまり対向し角度の異なる(又は角度が同じでも良い)2つの平面反射鏡501を検出レンズ201と被検査基板1との間に配し、それぞれのイメージセンサ検出領域4,5に各検査用照明光12,13を照射することが望ましい。これら2つの平面反射鏡501でそれぞれ折り曲げられた検査用照明光12,13による散乱光の光路は検出光学系200内で別の光路となるため、それぞれイメージセンサ205及び207に結像させることが可能である。検出レンズ201の光軸からオフセットしY軸に平行な位置にあるイメージセンサの検出領域4に対し検査用照明光13によるビームスポット3を形成する。イメージセンサの検出領域4から得られた光は検出仰角がβ1になる様に傾けたミラーである平面反射鏡501の反射面506で反射され検出レンズ201に入射される。一方、検出レンズ201の光軸からオフセットしY軸に平行な位置にあるイメージセンサの検出領域5に対し検査用照明光12によるビームスポット3を形成する。イメージセンサの検出領域5から得られた光は検出仰角がβ2になる様に傾けたミラーである平面反射鏡501の反射面506で反射され検出レンズ201に入射される。検出光学系200を通過した各平面反射鏡501からの光はそれぞれ検出光学系200とイメージセンサ間に挿入された別の光路分岐用平面反射鏡208によって光路を分岐させ、それぞれ異なるイメージセンサ207に結像される。
また平面反射鏡501を切換機構502(図6参照)等により抜き差しすることによってイメージセンサ205に結像させる上方検査が可能となる。検出レンズ201のフーリエ変換面に設置した空間フィルタ202によってパターンノイズがカットされた光は結像レンズ203及びズームレンズ群204によって所定の倍率でイメージセンサ205に結像する。観察光学系206によって検出領域又は空間フィルタ202の面を観察することができる。
本例においても、前述した第4実施形態のように検査用照明光12と13を波長や偏光の異なるものにすることによって1回の検査で同時に2つのイメージセンサ207から異なる信号強度の情報が得られる。欠陥から散乱する光は波長や偏光又は検出仰角によって信号強度がことなるため、2つのイメージセンサ207の信号強度比を特徴量として欠陥の分類情報を高精度に抽出することができる。
(第9実施形態)
図14を用いて、本発明に係る斜方検査の第9実施形態を説明する。本実施形態の目的は、斜方検査ができる機構を2式対向配置し、これら2式の斜方検査用イメージセンサを使う2種の斜方検査と上方検査用イメージセンサを使う上方検査の3つの検査を1回の検査で実行可能とする方式を実現することである。
そのためには対向し角度の異なる(又は同じでも良い)2つの平面反射鏡501を検出レンズ201と被検査基板1との間に配し、イメージセンサ検出領域6に検査用照明光12及び13を照射することで、検出レンズ201の光軸上のY軸に平行な位置にあるイメージセンサの検出領域6に対してビームスポット3を形成することが望ましい。これら2つの平面反射鏡501で折り曲げられた検査用照明光12,13による散乱光の光路は検出光学系200の別の光路となるため、検査用照明光12,13による散乱光はそれぞれ対応の斜方検査用イメージセンサ207及び上方検査用のイメージセンサ205に結像させることが可能である。このことによって3つの検査光路を実現できるため、同時に2つの斜方検査と上方検査が可能となる。
1つ目の光路では、イメージセンサの検出領域6から得られた光が、検出仰角がβ1になる様に傾けたミラーである平面反射鏡501の反射面506で反射され検出レンズ201に入射される。検出レンズ201のフーリエ変換面に設置した空間フィルタ202によってパターンノイズがカットされた光は結像レンズ203及びズームレンズ群204によって所定の倍率でイメージセンサ205に結像される。観察光学系206によってイメージセンサの検出領域6又は空間フィルタ202面を観察することができる。2つ目の光路では、イメージセンサの検出領域6から得られた光が、検出仰角がβ2になる様に傾けたミラーである平面反射鏡501の反射面506で反射され検出レンズ201に入射される。3つ目の光路では、イメージセンサの検出領域6からの光を直接検出レンズ201に入射させる。検出光学系200を通過した1つ目の光路及び2つ目の光路は、検出光学系200とイメージセンサ間に挿入した別の光路分岐用平面反射鏡208によってそれぞれ異なるイメージセンサ207に結像される。また3つ目の光路は、検出光学系200を介して直接イメージセンサ205に結像される。また、レンズタイプの光路長補正素子504,505をそれぞれ検出レンズ201と各平面反射鏡501間に設置することによって3つの検査光路の物点面のピントを合わせることができ、Y方向の倍率合わせも可能となる。一方前述した第4実施形態のように検査用照明光12と検査用照明光13を波長や偏光の異なるものにすることによって1回の検査でイメージセンサ205及び2個のイメージセンサ207から異なる信号強度の情報が得られる。欠陥から散乱する光は波長や偏光又は検出仰角によって信号強度がことなるため、3センサの信号強度比を特徴量として欠陥の分類情報を高精度に抽出することができる。
(第10実施形態)
図15を用いて、本発明に係る斜方検査の第10実施形態を説明する。本実施形態は第9実施形態に対し、プリズムタイプの平面反射鏡で斜方検査した場合の例である。すなわち、検出レンズ201の光軸上のY軸に平行な位置にあるイメージセンサの検出領域6に対し検査用照明光12,13を照明してビームスポット3を形成する。1つ目の光路では、検査用照明光13で照射されイメージセンサの検出領域6から得られた光が、検出仰角がβ1になる様に傾けたプリズムタイプの光路長補正素子503の反射面で反射され検出レンズ201に入射される。2つ目の光路では、検査用照明光12で照射されイメージセンサの検出領域6から得られた光が、検出仰角がβ2になる様に傾けたプリズムタイプの対向の光路長補正素子503の反射面で反射され検出レンズ201に入射される。3つ目の光路では、イメージセンサ検出領域6からの光を直接検出レンズ201に入射させる。
光路長補正素子503を検出レンズ201と被検査基板1の間に設置することによって3つの検査光路の物点面のピントを合わせることができ、Y軸方向の倍率合わせも可能となる。検出光学系200を通過した1つ目及び2つ目の光路は、検出光学系200とイメージセンサ間に挿入して異なる光路分岐用平面反射鏡208によって、それぞれ対応のイメージセンサ207に結像される。また3つ目の光路は、検出光学系200を介して直接イメージセンサ205に結像される。検出レンズ201のフーリエ変換面に設置した空間フィルタ202によってパターンノイズがカットされた光は結像レンズ203及びズームレンズ群204によって所定の倍率でイメージセンサ205に結像する。また、観察光学系206によってイメージセンサの検出領域6又は空間フィルタ202の面を観察することができる。
上記の構成によれば、第4実施形態のように検査用照明光12,13を波長や偏光の異なるものにすることによって1回の検査で同時にイメージセンサ205及び2個のイメージセンサ207から異なる信号強度の情報が得られる。欠陥から散乱する光は波長や偏光又は検出仰角によって信号強度がことなるため、3つのイメージセンサ205,207の信号強度比を特徴量として欠陥の分類情報を高精度に抽出することができる。
ここで、以上の各実施形態に係る欠陥検査装置により検出しようとしている被検査基板1上に形成されたパターンと欠陥について図16を用いて詳しく説明する。
被検査基板1上に形成されるパターンの方向は主に直交したX,Y方向である。図16では、Y方向に長手で形成された直線上のY方向パターン553とX方向に長手で形成されたX方向パターン551を示している。一般に、パターンは露光・現像・エッチングプロセスを経て形成されるが、例えば露光時のフォーカスズレによるプロセス条件の変動等が原因となって発生するショート欠陥は、配線間の最短距離となる場合がある。例えばY方向パターン553のショート欠陥をX方向に隣り合う配線間に介在するY方向パターン内欠陥554、X方向パターン551のショート欠陥をY方向に隣り合う配線間に介在するX方向パターン内欠陥552として示す。こうしたX方向パターン内欠陥552,Y方向パターン内欠陥554を検査すべくXZ平面を入射面とした斜方照明を行った場合、この斜方照明は、Y方向パターン553に対しては直交照明、X方向パターン551に対しては平行照明となる。この場合、照明光549と平行なX方向パターン551に形成されたX方向パターン内欠陥552は散乱断面積を確保することができるが、照明と直交するY方向パターン553に形成されたY方向パターン内欠陥554は、Y方向パターン553の陰となり欠陥554に当たる照明光量が少なくなる。このため、Y方向パターン内欠陥554からの散乱光量が小さくなり、Y方向パターン内欠陥554の検出が困難となる。これに対して、入射面をYZ平面に対して傾かせた場合、照明方位から見てY方向パターン内欠陥554がY方向パターン553の陰となる割合が低くなり、Y方向パターン内欠陥554に当たる照明光量が増加する。これにより、Y方向パターン内欠陥554からの散乱光量が多くなるため、Y方向パターン内欠陥554が検出し易くなる。YZ平面に対して入射面を傾斜させた場合、照明光549によってX方向パターン551からはX方向パターンからの散乱光分布556、X方向パターン内欠陥552又はY方向パターン内554からは欠陥からの散乱光分布570、Y方向パターン553からはY方向パターンからの散乱光分布557が発生する。
このように、照明方位をX軸及びY軸に対して傾かせることにより配線間のショート欠陥等を検出し易くすることができるが、照明仰角によっても、例えば異物のような凸欠陥やスクラッチのような凹欠陥等、検出し易い欠陥形状が変化する。したがって、被検査基板のパターン形状や検査目的の欠陥形状に応じて検査S/Nが最大となる条件が選択できるように、照明方位のみならず照明仰角(又は検出仰角)も調整可能な構成とすることが望ましい。
図17は検出光学系200にて散乱光を検出する方位と照明方位との関係を示している。照明光549のビームスポットの中央部を中心(原点)とする半球を被検査基板1上に仮想した場合、図17では、その仮想半球550の平面図(XY平面)、Y軸方向から見た側面図(XZ平面)、照明光549の照明方位と直交する方向から見た側面図を示している。欠陥及びパターンからの散乱光であるX方向パターンからの散乱光分布556,Y方向パターンからの散乱光分布557,欠陥からの散乱光分布570(図16参照)は半球状に広がり、それぞれ図17に示したように仮想半球550上の領域556A,557A,570Aに入射する。図中の符号569は上方検出系の開口を仮想半球550上に投影したものである。照明光549の照明方位(入射面)はYZ平面に対して角度γだけ傾斜しており、被検査基板1上の水平な平坦部からの正反射光は、図17に示したように仮想半球550の頂点から原点に下ろした線(Z軸)を対称軸とする領域555Aに入射する。X方向パターンからの散乱光分布556,Y方向パターンからの散乱光分布557が入射する領域556A,557Aは、検査用照射光549の角度γや仰角αに応じてシフトする。
被検査基板1上に正常なパターンがX軸方向及びY軸方向に混在する場合を仮定すると図17においてX方向に長手なパターンからの散乱光556は平坦部の正反射光の入射する領域555Aを含む領域556Aに主に集まる。この領域556AはY軸方向に延びる。また、Y方向パターン553からの散乱光557は平坦部の正反射光555Aを含む領域557Aに集まる。この領域557AはX軸方向に延びる。これに対して、パターンとは異なる形状の欠陥からの散乱光570はパターンからの散乱光556,557とは異なる領域570Aに入射する。この領域570Aは、領域555Aの他、照明光549の角度γによって領域556A,557Aの一部又は全部に重複する。図17では、欠陥からの散乱光570の前方散乱光強度が強い場合を例示的に図示している。
本欠陥検査装置では、欠陥からの散乱光570のみを検出すべく、領域570Aのうち、正常なパターンからの散乱光556,557が入射し得る領域556A,557Aと重複しない領域に入射する散乱光570をできるだけ多く補足できるように検出光学系200や平面反射鏡501を配置する。例えば図17に示したように、仮想半球550上に投影した開口558が領域556A,557Aにはかからず領域570Aにのみ重複するように検出光学系を配置する。検査用照明光549の角度γや検出光学系の開口558のとり方に応じて領域570Aのみに対する開口558の重複面積が変わるので、領域570Aのみに対する開口558の重複面積ができるだけ大きくなるように角度γや開口558の配置及び大きさを設定することが望ましい。
検出光学系光軸の仰角方向(XZ平面)のNA(開口数)は、パターンからの散乱光556,557の入射が避けられる範囲に制限される。従って捕捉する散乱光量を拡大するには検出光学系光軸を基準とする方位角方向に開口558を拡大することが欠陥からの散乱光570のみを効率的に補足する上で有効である。
従来、低仰角の検出光学系のNAを拡大することは構成上困難であった。本発明の各実施形態では、検出光学系光軸の開口558を仰角方向に制限することにより、検出光学系光軸の方位角方向には検出レンズのNAと同等、すなわち全開口(例えばNA0.6、NA0.8等)まで拡大することができる。先に説明した各実施形態のように平面反射鏡で光軸を折り曲げる構成の場合、開口558を検出レンズ201のNAまでイメージセンサの画素方向に拡大することができる。これにより、検出光学系にて捕捉する欠陥からの散乱光を増やしつつ正常パターンからの散乱光の補足を抑制することが可能であり、検査S/Nを向上させることが可能となる。
なお、検出光学系のNAの検出光学系光軸の仰角方向にとった値と水平方向にとった値とが異なるように開口を設定することは、必ずしもミラーを用いる方式に限られず、別途検出レンズを設ける構成であっても良い。次の第11実施形態でそのような構成例を示す。
(第11実施形態)
図20は本発明に係る斜方検査の第11実施形態の概念図である。すなわち、本実施形態では、上記の検出光学系200に加えて斜方検査用の低仰角検出光学系573を配置している。低仰角検出光学系573の構成は検出光学系200と概ね同様である。但し、低仰角検出光学系573の検出レンズ(対物レンズ)572は、下部が被検査基板1、上部が検出光学系200によって空間的に制限されるため、図中のA矢視のように検出レンズ572の上下をカットして光軸の仰角方向に開口を制限した形状になっている。このように構成することもできる。
(第12実施形態)
図18は本発明に係る斜方検査の第12実施形態の概念図である。本実施形態は、斜方検査用の検出光学系に対する照明光学系の最適なレイアウトを示すものである。本実施形態では照射した照明光を反射して折り曲げる照明用ミラー563が照明光学系に備えられており、図18の平面図に示したように、上方から見た場合、照明光学系から照射された照明光549は照明用ミラー563で折り曲げられ、Y軸に対して角度γだけ傾斜した方位から被検査基板1にビームスポット3を形成する。例えば第1実施形態のように、検出光学系200はX軸上に平面反射鏡501、検出レンズ201を配置して欠陥からの散乱光を補足する。側面(Y軸方向)から見た場合、照明光549は照明用ミラー563で折り曲げられ、検出光学系200の検出仰角βと約90°の角度をなす照明仰角αで被検査基板1に照明する。
この構成によれば、照明光束の光軸及びビームスポット3の長手軸(Y軸)を含む面と検出光学系200に入射する散乱光の光束の光軸がなす角がほぼ90°となるように照明用ミラー563を配することで、被検査基板1の高さが変動してもピントずれが生じない。すなわち、照明光束の光軸及びビームスポット3の長手軸を含む面は検出光学系200の焦点面560であり、照明用ミラー563により反射された照明光549の光軸が焦点面560上にあるため、被検査基板1の高さが変わった場合、被検査基板1上の照明光549によるビームスポット3の位置は焦点面560に沿って移動する。このようにビームスポット3は常に焦点面560上にあるため、検出光学系200がビームスポット3に合焦していれば、被検査基板1の高さに関係なく検出光学系200のピントが照明光549によるビームスポット3に合った状態が保たれる。
その他の仰角の照明、例えばYZ平面からの照明571は、そのビームスポットがYZ平面と被検査基板1との交線上に形成され、被検査基板1の上下に伴ってYZ平面上に沿って移動するため、照明光571のビームスポットは検出光学系200の焦点深度564から外れる可能性がある。例えば、被検査基板1が高さ568まで下がると、照明光571のビームスポットが焦点深度564から外れ、照明光571による散乱光に対してピントずれ量565が生じる。図17の例では被検査基板1が高さ567よりも下がると照明光571によるビームスポットが焦点深度564から外れる。
第12実施形態における照明方位γの適正範囲を図19で説明する。
前述の側面図で照明光束の光軸及びビームスポット3の長手軸を含む面と検出光学系光軸がなす角を約90°なので、照明方位γは照明光束の光軸及びビームスポット3の長手軸を含む面の仰角αと検出光学系低仰角βから、
sinγ=tanα・tanβ・・・(式1)
により換算することができる。
図19に示したプロファイル561は検出仰角βに対する斜方検出光学系に捕捉される散乱光量分布である。この散乱光量分布は、上記(式1)により検出仰角βを照明方位γに換算して表示したものである。一方、プロファイル562は、照明方位γに対する斜方検出光学系に捕捉されるパターンからの散乱光量の分布である。また検出仰角βは実装上の制約から、照明方位γに換算すると概ねγ>10°程度の範囲で設定する必要があり、さらにパターン散乱光の影響を受けないようにするためには、図19のプロファイル561,562を基に概ねγ<25°の範囲に制限される。したがって、本実施形態では照明方位γを10〜25°の中心値である17.5°付近に決定することが好ましい。
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明はその技術思想の範囲内で更なる変形が可能である。
(第13実施形態)
図21は本発明に係る斜方検査の第13実施形態の概念図である。本実施形態の目的は、異なる検出仰角で同時に複数の検査をする方法の実現である。本実施形態の同時検査は1回の検査で検出仰角の異なる光路を用いて複数の検査で検出可能な欠陥を取得でき結果を同じ座標系で処理し検出仰角違いによる輝度分布の特徴から欠陥を分類がすることが効果となる。
図21では検出光学系200の光軸を被検査基板1に対して傾けることによって、反射鏡501を用いた検査光路と反射鏡501を用いない検査光路で検出光学系200と被検査基板1間の光路長に差を生じない実施形態を示す。すなわち被検査基板1と検出光学系200の前側主点位置間の上方検査光路長ABC=斜方検査光路長AC′となっている。このため反射鏡501を用いた検査と反射鏡501を用いない検査で被検査基板のピント位置が同じ高さになるため1回の検査で同時に複数の異なる検査結果を取得する同時検査が可能となる。
検出仰角β1が90°すなわち上方検出となる条件はABB′A′Aが作る2つの三角形が合同の場合である。上方検査の光路は被検査基板1に対しβ1=90°の方向から反射鏡501に入射し反射光は検出光学系200光軸と平行に検出レンズ201に入射して検出光学系200の出射光は光路分岐用平面反射鏡208で反射されてイメージセンサ207に結像する。斜方検査の光路は被検査基板1に対しβ1の仰角で検出レンズ201に入射して検出光学系200を出射した光路はイメージセンサ205に結像する。検出仰角β1,β3は空間的制約内で変更可能でアクチュエータで検出光学系の光軸および反射鏡角度を可動させ検査条件のレシピーでβ1,β3を設定することによって、検出仰角に依存する欠陥を選択検査する。
上方と斜方検査でY方向の倍率が同じになるのでY方向の座標関係は共通となる。X方向の座標はイメージセンサの検出領域4と6がオフセットしているため、オフセット分の補正が必要となる。検査用照明光12はイメージセンサの検出領域4に対して照明している。照明に必要な条件は照度、照度分布の均一性及び照明幅である。検出領域4及び6はイメージセンサがライン状のためビーム幅が細いほど検出領域の照度をあげることができる。斜方検査では検出仰角がZX平面内でβ3のため焦点はY軸方向にライン状となる。このため照明効率を上げるためには照明幅をX方向に細くする必要がある。イメージセンサがX方向に蓄積型の場合は照明幅が広いとぼけ像を検出するため、検出画像の解像度を低下させることになる。
検査用照明光12,13は第4実施形態のように検査用照明光12と検査用照明光13とで波長や偏光方向や仰角や方向の照明条件を異なるものにすることによって、1回の検査において2つのイメージセンサ205及び207で異なる信号強度の情報が得られる。欠陥から散乱する光は波長や偏光又は検出仰角によって信号強度が異なるため、2つのイメージセンサ205,207の信号強度比を特徴量として欠陥の分類情報を抽出する。
(第14実施形態)
図22を用いて、本発明に係る斜方検査の第14実施形態を説明する。本実施形態の目的は平面反射鏡を使った斜方検査の方式を用いてベベル検査をすることを特徴とする方式の実現である。本方式の効果はミラーの傾きを任意に設定することでベベル面に対する検出仰角を容易に変更して検査できる。被検査基板ベベル部600は被検査基板1のエッジ部の斜面部分を示し、検査によってベベル部の欠陥、すなわち皮膜状態,異物,傷を発見し、皮膜はがれや異物による汚染が他工程へ流出しないようにする。
本実施例では前述図1のXステージ301及びYステージ302がベベル部を検出領域4に移動させ、シータ(θ)ステージ304が被検査基板1を回転させて検出領域4をベベル部全体に走査し、検査用照明光12及び13によってビームスポット3をベベル部に形成し、ベベル部600とイメージセンサ検出領域4の共通部分から発生した反射光を検出光学系で取り込みイメージセンサ205に結像させ、得られた信号は図1で前述した信号処理部402にて、A/D変換し閾値算出処理により所望の欠陥を検出する。
本発明による欠陥検査装置の構造の例を示す図である。 検査対象の試料であるLSIが配列された被検査基板を示す図である。 本発明による欠陥検査装置の照明光学系によって生成される3つの検査用照明光を説明するための図である。 本発明による欠陥検査装置の照明光学系の照明レンズを含む光学系を示す図である。 本発明による欠陥検査装置の照明光学系の照明レンズの機能を示す図である。 本発明に係る第1実施形態を説明するための図である。 本発明に係る第2実施形態の概念図である。 本発明に係る第3実施形態の概念図である。 本発明に係る第4実施形態の概念図である。 本発明に係る第5実施形態の概念図である。 本発明に係る第6実施形態の概念図である。 本発明に係る第7実施形態の概念図である。 本発明に係る第8実施形態の概念図である。 本発明に係る第9実施形態の概念図である。 本発明に係る第10実施形態の概念図である。 パターン及び欠陥と散乱光の散乱方向を表したモデル図である。 検出光学系にて散乱光を検出する方位と照明方位との関係を示した図である。 本発明に係る斜方検査の第12実施形態の概念図である。 第12実施形態における照明方位γの適正範囲の説明図である。 本発明に係る斜方検査の第11実施形態の概念図である。 本発明に係る斜方検査の第13実施形態の概念図である。 本発明に係る斜方検査の第14実施形態の概念図である。
符号の説明
1 被検査基板(ウエハ)
1a,1b 被検査基板
1aa メモリLSIチップ
1ab メモリセル領域
1ac 周辺回路領域
1ad その他の領域
1ba マイコン等のLSI
1bb レジスタ群領域
1bc メモリ部領域
1bd CPUコア部領域
1be 入出力部領域
3 ビームスポット(照明領域)
4,5,6 イメージセンサの検出領域
11〜13 検査用照明光
100 照明光学系
101 レーザ光源
102 凹レンズ
103 凸レンズ
104 照明レンズ
110 第1のビームスポット結像部
120 第2のビームスポット結像部
130 第3のビームスポット結像部
200,548 検出光学系
201 検出レンズ(対物レンズ)
202 空間フィルタ
203 結像レンズ
204 ズームレンズ群
205,207 イメージセンサ
206 観察光学系
208 光路分岐用平面反射鏡
209 偏光ビームスプリッター
210 分岐検出光学系
300 ステージ部
301〜304 XYZθステージ
305 ステージコントローラ
400 制御系
401 制御CPU部
402 信号処理部
403 表示部
404 入力部
501 平面反射鏡
502 切換機構
503,504,505 光路長補正素子
506 反射面
549 照明光
550 仮想半球
551 X方向パターン
552 X方向パターン内欠陥
553 Y方向パターン
554 Y方向パターン内欠陥
555 正反射光が550と交わる点
556 X方向パターンからの散乱光分布
557 Y方向パターンからの散乱光分布
558 高NA検出系の開口
560 検出系の焦点面
561 検出光学系に捕捉される欠陥例の散乱光量分布(検出光学系低仰角βをφに換算)
562 検出光学系に捕捉されるパターン散乱光量分布
563 照明用ミラー
564 検出光学系の焦点深度
565 ピントずれ量
566 照明方位(φ3)
567 焦点深度限界の被検査基板の高さ
568 焦点深度限界を超えた場合の被検査基板の高さ
569 上方検出系の開口
570 欠陥からの散乱光分布
571 その他の仰角の照明
572 2方向で開口数が異なるレンズ
573 低仰角検出光学系
600 被検査基板ベベル部

Claims (15)

  1. 被検査基板を搭載して光学系に対し相対移動可能なステージと、
    被検査基板上の検査領域を照明する照明系と、
    被検査基板の検査領域からの光を検出する検出光学系と、
    前記検出光学系によって結像された像を信号に変換するイメージセンサと、
    前記イメージセンサの信号を処理し欠陥を検出する信号処理系と、
    前記検出光学系と被検査基板の間に配置され、被検査基板上からの光を前記検出光学系に伝達する反射鏡とを備え、
    前記反射鏡は切換機構で前記被検査基板から前記検出光学系までの光路中に出し入れできる機構になっており、
    前記検出光学系は、前記光路中に前記反射鏡を入れた状態で斜方検査用の検出光学系又は前記反射鏡が光路中にない状態で上方検査の検出光学系をつくり、前記斜方検査と前記上方検査が選択でき、
    前記反射鏡と前記検出レンズとの間に光路長補正素子を配置し、
    前記光路長補正素子により被検査基板上の検査領域から前記検出レンズへの光路長を延長して斜方検査時の前記ステージの高さが上方検査時と同じ又はその近傍で検査可能であることを特徴とする欠陥検査装置。
  2. 請求項1の欠陥検査装置において、
    前記反射鏡の反射面を前記イメージセンサの画素方向に対し平行で前記検出レンズの光軸に対し傾けて配置したことを特徴とする欠陥検査装置。
  3. 請求項1の欠陥検査装置において、
    反射面の角度が異なる複数の前記反射鏡を備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  4. 請求項1の欠陥検査装置において、
    前記検出光学系から出た前記反射鏡からの光を分岐させる光路分岐用反射鏡と、
    前記光路分岐用反射鏡で分岐させられた光を信号に変換する斜方検査用のイメージセンサと、をさらに備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  5. 請求項4の欠陥検査装置において、
    前記光路分岐用反射鏡が上方検査の光路外に配置されていることを特徴とする欠陥検査装置。
  6. 請求項4の欠陥検査装置において、
    検出領域を前記検出光学系の光軸に対して前記イメージセンサの画素方向に垂直な方向にずらして設定することを特徴とする欠陥検査装置。
  7. 請求項6の欠陥検査装置において、
    照明条件として照明の方向と仰角と偏光と波長が選択可能であることを特徴とする欠陥検査装置。
  8. 請求項7の欠陥検査装置において、
    照明条件として偏光を選択した場合は前記検出光学系と前記イメージセンサとの間にビームスプリッターを配し、
    前記検出光学系を通過した光を前記ビームスプリッターで異なる偏光成分に分離させ、
    それぞれ異なるイメージセンサに結像させること特徴とする欠陥検査装置。
  9. 請求項6の欠陥検査装置において、
    前記イメージセンサの画素方向に垂直な方向に検出領域をずらした反射鏡を2つ対向して設置したことを特徴とする欠陥検査装置。
  10. 請求項9の欠陥検査装置において、
    前記2つの反射鏡からの光をそれぞれ異なる斜方検査用のイメージセンサに結像させると同時に、被検査基板から直接前記検出光学系に入射した光を上方検査用のイメージセンサに結像させることを特徴とする欠陥検査装置。
  11. 請求項1の欠陥検査装置において、
    照明光束の光軸及びビームスポットの長手軸を含む面とビームスポットから前記光学素子に入射する光の光軸がなす角を約90°に設定したことを特徴とする欠陥検査装置。
  12. 請求項11の欠陥検査装置において、
    前記検出光学系に捕捉される散乱光量分布と前記検出光学系に捕捉されるパターン散乱光量分布から照明方位を設定したことを特徴とする欠陥検査装置。
  13. 請求項1の欠陥検査装置において、
    前記検出光学系の光軸を基準とする方位角方向の開口数を前記検出光学系の開口数と同等に設定したことを特徴とする欠陥検査装置。
  14. 請求項1において異なる検出領域に対し波長,偏光方向,仰角,方向の照明条件を個別に設定することを特徴とする欠陥検査装置。
  15. 請求項1の欠陥検査装置において、
    被検査基板のベベル部を検査することを特徴とする欠陥検査装置。
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