JP2023039339A - 半導体記憶装置、及び、半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置、及び、半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023039339A
JP2023039339A JP2021146467A JP2021146467A JP2023039339A JP 2023039339 A JP2023039339 A JP 2023039339A JP 2021146467 A JP2021146467 A JP 2021146467A JP 2021146467 A JP2021146467 A JP 2021146467A JP 2023039339 A JP2023039339 A JP 2023039339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory
pillar
layer
select gate
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021146467A
Other languages
English (en)
Inventor
賢宏 小藤
Masahiro Kofuji
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioxia Corp
Original Assignee
Kioxia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kioxia Corp filed Critical Kioxia Corp
Priority to JP2021146467A priority Critical patent/JP2023039339A/ja
Priority to TW111100780A priority patent/TWI826895B/zh
Priority to CN202210049708.0A priority patent/CN115802748A/zh
Priority to US17/679,866 priority patent/US20230071758A1/en
Publication of JP2023039339A publication Critical patent/JP2023039339A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/52Arrangements for conducting electric current within the device in operation from one component to another, i.e. interconnections, e.g. wires, lead frames
    • H01L23/522Arrangements for conducting electric current within the device in operation from one component to another, i.e. interconnections, e.g. wires, lead frames including external interconnections consisting of a multilayer structure of conductive and insulating layers inseparably formed on the semiconductor body
    • H01L23/528Geometry or layout of the interconnection structure
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B43/00EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators
    • H10B43/20EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by three-dimensional arrangements, e.g. with cells on different height levels
    • H10B43/23EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by three-dimensional arrangements, e.g. with cells on different height levels with source and drain on different levels, e.g. with sloping channels
    • H10B43/27EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by three-dimensional arrangements, e.g. with cells on different height levels with source and drain on different levels, e.g. with sloping channels the channels comprising vertical portions, e.g. U-shaped channels
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B43/00EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators
    • H10B43/10EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by the top-view layout
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B43/00EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators
    • H10B43/30EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by the memory core region
    • H10B43/35EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by the memory core region with cell select transistors, e.g. NAND
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B43/00EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators
    • H10B43/50EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by the boundary region between the core and peripheral circuit regions

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

【課題】チップ面積の増大を抑制し、かつ、NANDストリングのチャネル抵抗の増大を抑制することができる、半導体記憶装置、及び、半導体記憶装置の製造方法を提供する。【解決手段】半導体記憶装置2は、半導体基板71上に積層された複数の配線層632と、複数の配線層632をD3方向に貫通するメモリピラー634と、メモリピラー634の内部に設けられD3方向に延伸する半導体柱638とを備える。また、D2方向に延伸し、複数の配線層632より上方に設けられ、半導体柱638を貫通する配線層631も備える。【選択図】図5A

Description

本実施形態は、半導体記憶装置及び、半導体記憶装置の製造方法に関する。
半導体記憶装置として、NANDフラッシュメモリが知られている。
特開2020-205387号公報
本実施形態は、チップ面積の増大を抑制し、かつ、NANDストリングのチャネル抵抗の増大を抑制することができる、半導体記憶装置、及び、半導体記憶装置の製造方法を提供することを目的とする。
本実施形態の半導体記憶装置は、半導体基板と直交する第1方向上方に設けられた複数の第1配線と、前記複数の第1配線を前記第1方向に貫通するメモリピラーと、前記メモリピラーの内部に設けられ前記第1方向に延伸する半導体層とを備える。また、前記第1方向と直交する第2方向に延伸し、前記複数の第1配線より前記第1方向上方に設けられ、前記半導体層を貫通する第2配線も備える。
実施形態にかかる半導体記憶装置を用いたメモリシステムの構成例を示すブロック図。 実施形態の不揮発性メモリの構成例を示すブロック図。 3次元構造のメモリセルアレイのブロックの構成例を示す図。 3次元構造のメモリセルアレイの一部領域の模式図。 メモリセルアレイの別の模式図。 メモリセルアレイの別の模式図。 メモリセルアレイの別の模式図。 3次元構造のメモリセルアレイの一部領域の断面図。 3次元構造のメモリセルアレイの一部領域の別の断面図。 実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示すメモリセルアレイの上面図、及び、断面図。 実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示すメモリセルアレイの上面図、及び、断面図。 実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示すメモリセルアレイの上面図、及び、断面図。 実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示すメモリセルアレイの上面図、及び、断面図。 実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示すメモリセルアレイの上面図、及び、断面図。 スリットSLSの加工形状の一例を説明する断面図。 スリットSLSの加工形状の一例を説明する断面図。 スリットSLSの加工形状の一例を説明する断面図。 スリットSLSの加工形状の一例を説明する断面図。 配線層631の加工形状の一例を説明する断面図。 配線層631の加工形状の一例を説明する断面図。 配線層631の加工形状の一例を説明する断面図。 配線層631の加工形状の一例を説明する断面図。 アレイチップと回路チップとを貼り合わせて形成した半導体記憶装置の構造を説明する概略断面図。 2層構造のNANDストリングにより構成されたメモリセルアレイの一部領域の断面図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(1.構成)
(1-1.メモリシステムの構成)
図1は、実施形態にかかる半導体記憶装置を用いたメモリシステムの構成例を示すブロック図である。実施形態のメモリシステムは、メモリコントローラ1と、半導体記憶装置としての不揮発性メモリ2とを備える。メモリシステムは、ホストと接続可能である。ホストは、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末などの電子機器である。
不揮発性メモリ2は、データを不揮発に記憶するメモリであり、例えば、NANDメモリ(NANDフラッシュメモリ)を備えている。不揮発性メモリ2は、例えば、メモリセルあたり3bitを記憶可能なメモリセルを有するNANDメモリ、すなわち3bit/Cell(TLC:Triple Level Cell)のNANDメモリである。なお、不揮発性メモリ2は、1bit/Cell、2bit/Cell、または4bit/Cell以上の複数ビットを記憶可能なNANDメモリであっても構わない。また、不揮発性メモリ2は、通常、複数のメモリチップからなる。
メモリコントローラ1は、ホストからの書き込みリクエストに従って不揮発性メモリ2へのデータの書き込みを制御する。また、メモリコントローラ1は、ホストからの読み出しリクエストに従って不揮発性メモリ2からのデータの読み出しを制御する。メモリコントローラ1と不揮発性メモリ2との間では、チップイネーブル信号/CE、レディービジー信号/RB、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号/WE、リードイネーブル信号RE、/RE、ライトプロテクト信号/WP、データである信号DQ<7:0>、データストローブ信号DQS、/DQS、の各信号が送受信される。なお、信号名に付記された"/"は、アクティブ・ローを示す。
例えば、不揮発性メモリ2とメモリコントローラ1は、それぞれが、半導体チップ(以下、単に"チップ"ともいう)として形成される。
チップイネーブル信号/CEは、不揮発性メモリ2の特定のメモリチップを選択し、イネーブルにするための信号である。レディービジー信号/RBは、不揮発性メモリ2がレディー状態(外部からの命令を受け付けることが可能である状態)であるか、ビジー状態(外部からの命令を受け付けることができない状態)であるかを示すための信号である。メモリコントローラ1は、信号R/Bを受けることで、不揮発性メモリ2の状態を知ることができる。コマンドラッチイネーブル信号CLEは、信号DQ<7:0>がコマンドであることを示す信号である。コマンドラッチイネーブル信号CLEは、信号DQとして送信されるコマンドを、不揮発性メモリ2の選択されたメモリチップにおけるコマンドレジスタにラッチすることを可能にする。アドレスラッチイネーブル信号ALEは、信号DQ<7:0>がアドレスであることを示す信号である。アドレスラッチイネーブル信号ALEは、信号DQとして送信されるアドレスを、不揮発性メモリ2の選択されたメモリチップにおけるアドレスレジスタにラッチすることを可能にする。ライトイネーブル信号/WEは、受信した信号を不揮発性メモリ2に取り込むための信号であり、メモリコントローラ1によりコマンド、アドレス、及びデータを受信する都度アサートされる。信号/WEが"L(Low)"レベルである間に信号DQ<7:0>を取り込むよう不揮発性メモリ2に指示する。
リードイネーブル信号RE、/REは、メモリコントローラ1が、不揮発性メモリ2からデータを読み出すための信号である。例えば、信号DQ<7:0>を出力する際の不揮発性メモリ2の動作タイミングを制御するために使用される。ライトプロテクト信号/WPは、データ書き込み及び消去の禁止を不揮発性メモリ2に指示するための信号である。信号DQ<7:0>は、不揮発性メモリ2とメモリコントローラ1との間で送受信されるデータの実体であり、コマンド、アドレス、及びデータを含む。データストローブ信号DQS、/DQSは、信号DQ<7:0>の入出力のタイミングを制御するための信号である。
メモリコントローラ1は、RAM(Random Access Memory)11、プロセッサ12、ホストインターフェイス13、ECC(Error Check and Correct)回路14およびメモリインターフェイス15を備える。RAM11、プロセッサ12、ホストインターフェイス13、ECC回路14およびメモリインターフェイス15は、互いに内部バス16で接続される。
ホストインターフェイス13は、ホストから受信したリクエスト、ユーザデータ(書き込みデータ)などを内部バス16に出力する。また、ホストインターフェイス13は、不揮発性メモリ2から読み出されたユーザデータ、プロセッサ12からの応答などをホストへ送信する。
メモリインターフェイス15は、プロセッサ12の指示に基づいて、ユーザデータ等を不揮発性メモリ2へ書き込む処理および不揮発性メモリ2から読み出す処理を制御する。
プロセッサ12は、メモリコントローラ1を統括的に制御する。プロセッサ12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等である。プロセッサ12は、ホストからホストインターフェイス13経由でリクエストを受けた場合に、そのリクエストに従った制御を行う。例えば、プロセッサ12は、ホストからのリクエストに従って、不揮発性メモリ2へのユーザデータおよびパリティの書き込みをメモリインターフェイス15へ指示する。また、プロセッサ12は、ホストからのリクエストに従って、不揮発性メモリ2からのユーザデータおよびパリティの読み出しを、メモリインターフェイス15へ指示する。
プロセッサ12は、RAM11に蓄積されるユーザデータに対して、不揮発性メモリ2上の格納領域(メモリ領域)を決定する。ユーザデータは、内部バス16経由でRAM11に格納される。プロセッサ12は、メモリ領域の決定を、書き込み単位であるページ単位のデータ(ページデータ)に対して実施する。本明細書では、不揮発性メモリ2の1ページに格納されるユーザデータをユニットデータと定義する。ユニットデータは、一般的にはECC回路14によって符号化されて符号語として不揮発性メモリ2に格納される。本実施形態では、符号化は必須ではない。メモリコントローラ1は、符号化せずにユニットデータを不揮発性メモリ2に格納してもよいが、図1では、一構成例として符号化を行う構成を示している。メモリコントローラ1が符号化を行わない場合には、ページデータはユニットデータと一致する。また、1つのユニットデータに基づいて1つの符号語が生成されてもよいし、ユニットデータが分割された分割データに基づいて1つの符号語が生成されてもよい。また、複数のユニットデータを用いて1つの符号語が生成されてもよい。
プロセッサ12は、ユニットデータごとに書き込み先の不揮発性メモリ2のメモリ領域を決定する。不揮発性メモリ2のメモリ領域には物理アドレスが割当てられている。プロセッサ12は、ユニットデータの書き込み先のメモリ領域を、物理アドレスを用いて管理する。プロセッサ12は、決定したメモリ領域(物理アドレス)を指定してユーザデータを不揮発性メモリ2へ書き込むようメモリインターフェイス15へ指示する。プロセッサ12は、ユーザデータの論理アドレス(ホストが管理する論理アドレス)と物理アドレスとの対応を管理する。プロセッサ12は、ホストからの論理アドレスを含む読み出しリクエストを受信した場合は、論理アドレスに対応する物理アドレスを特定し、物理アドレスを指定してユーザデータの読み出しをメモリインターフェイス15へ指示する。
ECC回路14は、RAM11に格納されたユーザデータを符号化して、符号語を生成する。また、ECC回路14は、不揮発性メモリ2から読み出された符号語を復号する。
RAM11は、ホストから受信したユーザデータを不揮発性メモリ2へ記憶するまでに一時格納したり、不揮発性メモリ2から読み出したデータをホストへ送信するまでに一時格納したりする。RAM11は、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの汎用メモリである。
図1では、メモリコントローラ1が、ECC回路14とメモリインターフェイス15をそれぞれ備える構成例を示した。しかしながら、ECC回路14がメモリインターフェイス15に内蔵されていてもよい。また、ECC回路14が、不揮発性メモリ2に内蔵されていてもよい。
ホストから書き込みリクエストを受信した場合、メモリシステムは次のように動作する。プロセッサ12は、書き込み対象となるデータをRAM11に一時記憶させる。プロセッサ12は、RAM11に格納されたデータを読み出し、ECC回路14に入力する。ECC回路14は、入力されたデータを符号化し、符号語をメモリインターフェイス15に入力する。メモリインターフェイス15は、入力された符号語を不揮発性メモリ2に書き込む。
ホストから読み出しリクエストを受信した場合、メモリシステムは次のように動作する。メモリインターフェイス15は、不揮発性メモリ2から読み出した符号語をECC回路14に入力する。ECC回路14は、入力された符号語を復号し、復号されたデータをRAM11に格納する。プロセッサ12は、RAM11に格納されたデータを、ホストインターフェイス13を介してホストに送信する。
(1-2.不揮発性メモリの構成)
図2は、本実施形態の不揮発性メモリの構成例を示すブロック図である。不揮発性メモリ2は、ロジック制御回路21、入出力回路22、メモリセルアレイ23、センスアンプ24、ロウデコーダ25、レジスタ26、シーケンサ27、電圧生成回路28、入出力用パッド群32、ロジック制御用パッド群34、及び、電源入力用端子群35を備えている。
メモリセルアレイ23は、複数のブロックを備える。複数のブロックBLKの各々は、複数のメモリセルトランジスタ(メモリセル)を備える。メモリセルアレイ23には、メモリセルトランジスタに印加する電圧を制御するために、複数のビット線、複数のワード線、及びソース線などが配設される。ブロックBLKの具体的な構成については後述する。
入出力用パッド群32は、メモリコントローラ1との間でデータを含む各信号の送受信を行うため、信号DQ<7:0>、及び、データストローブ信号DQS、/DQSに対応する複数の端子(パッド)を備えている。
ロジック制御用パッド群34は、メモリコントローラ1との間で各信号の送受信を行うため、チップイネーブル信号/CE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号/WE、リードイネーブル信号RE、/RE、及びライトプロテクト信号/WPに対応する複数の端子(パッド)を備えている。
電源入力用端子群35は、外部から不揮発性メモリ2に、種々の動作電源を供給するため、電源電圧Vcc、VccQ、Vppと、接地電圧Vssを入力する複数の端子を備えている。電源電圧Vccは、動作電源として一般的に外部から与えられる回路電源電圧であり、例えば3.3V程度の電圧が入力される。電源電圧VccQは、例えば1.2Vの電圧が入力される。電源電圧VccQは、メモリコントローラ1と不揮発性メモリ2との間で信号を送受信する際に用いられる。
電源電圧Vppは、電源電圧Vccよりも高圧の電源電圧であり、例えば12Vの電圧が入力される。メモリセルアレイ23へデータを書き込んだり、データを消去したりする際には、20V程度の高い電圧が必要となる。この際に、約3.3Vの電源電圧Vccを電圧生成回路28の昇圧回路で昇圧するよりも、約12Vの電源電圧Vppを昇圧するほうが、高速かつ低消費電力で所望の電圧を生成することができる。電源電圧Vccは、不揮発性メモリ2に標準的に供給される電源であり、電源電圧Vppは、例えば使用環境に応じて追加的・任意的に供給される電源である。
ロジック制御回路21及び入出力回路22は、NANDバスを介して、メモリコントローラ1に接続される。入出力回路22は、メモリコントローラ1との間でNANDバスを介して、信号DQ(例えばDQ0~DQ7)を送受信する。
ロジック制御回路21は、メモリコントローラ1からNANDバスを介して、外部制御信号(例えば、チップイネーブル信号/CE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、書き込みイネーブル信号/WE、読み出しイネーブル信号RE,/RE、及びライトプロテクト信号/WP)を受信する。また、ロジック制御回路21は、NANDバスを介して、メモリコントローラ1にレディー/ビジー信号/RBを送信する。
入出力回路22は、メモリコントローラ1との間で、信号DQ<7:0>、及び、データストローブ信号DQS、/DQSを送受信する。入出力回路22は、信号DQ<7:0>内のコマンド及びアドレスをレジスタ26に転送する。また、入出力回路22は、書き込みデータ、及び読み出しデータをセンスアンプ24との間で送受信する。
レジスタ26は、コマンドレジスタ、アドレスレジスタ、及びステータスレジスタなどを備える。コマンドレジスタは、コマンドを一時的に保持する。アドレスレジスタは、アドレスを一時的に保持する。ステータスレジスタは、不揮発性メモリ2の動作に必要なデータを一時的に保持する。レジスタ26は、例えばSRAMから構成される。
制御部としてのシーケンサ27は、レジスタ26からコマンドを受け、このコマンドに基づくシーケンスに従って不揮発性メモリ2を制御する。
電圧生成回路28は、不揮発性メモリ2の外部から電源電圧を受け、この電源電圧を用いて、書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作に必要な複数の電圧を生成する。電圧生成回路28は、生成した電圧を、メモリセルアレイ23、センスアンプ24、及びロウデコーダ25などに供給する。
ロウデコーダ25は、レジスタ26からロウアドレスを受け、このロウアドレスをデコードする。ロウデコーダ25は、デコードされたロウアドレスに基づいて、ワード線の選択動作を行う。そして、ロウデコーダ25は、選択されたブロックに、書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作に必要な複数の電圧を転送する。
センスアンプ24は、レジスタ26からカラムアドレスを受け、このカラムアドレスをデコードする。センスアンプ24は、センスアンプユニット群24Aと、データレジスタ24Bを有する。センスアンプユニット群24Aは、各ビット線に接続されており、デコードされたカラムアドレスに基づいて、いずれかのビット線を選択する。また、センスアンプユニット群24Aは、データの読み出し時には、メモリセルトランジスタからビット線に読み出されたデータを検知及び増幅する。また、センスアンプユニット群24Aは、データの書き込み時には、書き込みデータをビット線に転送する。
データレジスタ24Bは、データの読み出し時には、センスアンプユニット群24Aにより検出したデータを一時的に保持し、これをシリアルに入出力回路22へ転送する。また、データレジスタ24Bは、データの書き込み時には、入出力回路22からシリアルに転送されたデータを一時的に保持し、これをセンスアンプユニット群24Aへ転送する。データレジスタ24Bは、SRAMなどで構成される。
(1-3.メモリセルアレイのブロック構成)
図3は3次元構造のメモリセルアレイのブロックの構成例を示す図である。図3はメモリセルアレイ23を構成する複数のブロックのうちの1つのブロックBLKを示している。メモリセルアレイの他のブロックも図3と同様の構成を有する。
図示するように、ブロックBLKは、例えば4つのストリングユニット(SU0~SU3)を含む。また各々のストリングユニットSUは、複数のNANDストリングNSを含む。NANDストリングNSの各々は、ここでは8個のメモリセルトランジスタMT(MT0~MT7)と、選択ゲートトランジスタST1、ST2とを含む。メモリセルトランジスタMTは、ゲートと電荷蓄積層とを備え、データを不揮発に保持する。なお、NANDストリングNSに含まれるメモリセルトランジスタMTの個数は、便宜上、8個とするが、更に多数個であってもよい。
選択ゲートトランジスタST1、ST2は、電気回路上は1つのトランジスタとして示しているが、構造上はメモリセルトランジスタと同じでもよい。また、例えば選択ゲートトランジスタST1、ST2として、それぞれ複数の選択ゲートトランジスタを用いてもよい。さらに、メモリセルトランジスタMTと選択ゲートトランジスタST1、ST2との間には、ダミーセルトランジスタが設けられていてもよい。
メモリセルトランジスタMTは、選択ゲートトランジスタST1、ST2間において、直列接続されるようにして配置されている。一端側のメモリセルトランジスタMT7が、選択ゲートトランジスタST1に接続され、他端側のメモリセルトランジスタMT0が、選択ゲートトランジスタST2に接続されている。
ストリングユニットSU0~SU3の各々の選択ゲートトランジスタST1のゲートは、それぞれ選択ゲート線SGD0~SGD3(以下、これらを区別する必要がない場合には選択ゲート線SGDという)に接続される。他方で、選択ゲートトランジスタST2のゲートは、同一のブロックBLK内にある複数のストリングユニットSU間で同一の選択ゲート線SGSに共通接続される。また、同一のブロックBLK内にあるメモリセルトランジスタMT0~MT7のゲートは、それぞれワード線WL0~WL7に共通接続される。すなわち、ワード線WL0~WL7及び選択ゲート線SGSは、同一ブロックBLK内の複数のストリングユニットSU0~SU4間で共通に接続されているのに対し、選択ゲート線SGDは、同一ブロックBLK内であってもストリングユニットSU0~SU3毎に独立している。
NANDストリングNSを構成するメモリセルトランジスタMT0~MT7のゲートには、それぞれワード線WL0~WL7が接続されている。ブロックBLK内において同一行にあるメモリセルトランジスタMTiのゲートは、同一のワード線WLiに接続される。なお、以下の説明では、NANDストリングNSを単に「ストリング」という場合がある。
各NANDストリングNSは、対応するビット線に接続されている。従って、各メモリセルトランジスタMTは、NANDストリングNSに含まれる選択ゲートトランジスタSTや他のメモリセルトランジスタMTを介して、ビット線に接続されている。上述した通り、同一のブロックBLK内にあるメモリセルトランジスタMTのデータは、一括して消去される。一方、データの読み出し及び書き込みは、メモリセルグループMG単位(またはページ単位)で行われる。本明細書では、1つのワード線WLiに接続され、かつ1つのストリングユニットSUに属する複数のメモリセルトランジスタMTをメモリセルグループMGと定義する。読み出し動作及び書き込み動作時において、物理アドレスに応じて、1本のワード線WLiおよび1本の選択ゲート線SGDが選択され、メモリセルグループMGが選択される。
(1-4.不揮発性メモリの平面構造)
図4Aは、3次元構造のメモリセルアレイの一部領域の模式図である。図4Aは、1つのブロックBLKの模式図を示している。以下の説明では、半導体基板表面と平行な平面にあって、ビット線BLの延伸する方向をD1とする。また、半導体基板表面と平行かつD1と直交する方向をD2とする。また、半導体基板表面と直交する方向をD3とする。
メモリセルアレイ23は、セル領域CRと、階段領域SRとを有する。セル領域CRは、NANDストリングNSが形成される領域である。階段領域SRは、選択ゲート線SGS及びワード線WL0~WL7と、D3方向上方に位置する図示しない配線層とを接続するコンタクトCTが形成される領域である。本実施形態では、半導体基板の上方に、選択ゲート線SGS及びワード線WL0~WL7が順次積層されている。D3方向上方から見た場合に、ワード線WL0~WL7、及び、選択ゲート線SGSに接続されるコンタクトCTが重ならないように配置するため、下層に位置する配線の面積が、上層に位置する配線の面積よりも広くなるように形成されている。すなわち、選択ゲート線SGSの上面には、ワード線WL0が積層されていない領域(ステップ)が形成されている。同様に、ワード線WLi(i=0~6)の上面には、ワード線WL(i+1)が積層されていない領域(ステップ)が形成されている。これらのステップにコンタクトCTが形成されている。図4Aは、3列階段構造を有する階段領域SRの一例を示している。すなわち、D2方向に隣接するステップ間の段差が3層であり、D1方向に隣接するステップ間の段差が1層になるように、選択ゲート線SGS及びワード線WL0~WL7が加工されている。
図4Aには、メモリセルアレイ23に形成されるセル領域CRの一部、及び、階段領域SRの一部を示している。図4Aに示すように、D2方向に延伸するワード線WLのD1方向を向いた2つの側面には、D2方向に延伸するスリットSL1~SL3が設けられている。
1つのブロックBLKを構成する4つのストリングユニットSU0~SU3は、D1方向に並んで配置されている。スリットSL1は、ストリングユニットSU0と図示しない他のブロックBLKのストリングユニットSUとの間に設けられている。また、スリットSL2は、ストリングユニットSU1とSU2との間に設けられている。さらに、スリットSL3は、ストリングユニットSU3と図示しない他のブロックBLKのストリングユニットSUとの間に設けられている。すなわち、スリットSL1とスリットSL3との間に、4つのストリングユニットSU0~SU3が配置されている。スリットSL1~SL3は、選択ゲート線SGS及びワード線WLを分離するように設けられている。なお、スリットSL1、SL3は、セル領域CRから階段領域SRまで延伸しており、隣接するブロックBLK間の選択ゲート線SGS及びワード線WL0~WL7を分断するように形成されている。一方、スリットSL2は、セル領域CRのみに形成されており、選択ゲート線SGS及びワード線ワード線WL0~WL7を分離するように設けられているが、階段領域SRまで達していない。すなわち、スリットSL2のD2方向右側に位置する階段領域SRにおいて、選択ゲート線SGS及びワード線ワード線WL0~WL7は電気的に接続されている。
ストリングユニットSUには、複数のメモリピラーMPが設けられている。メモリピラーMPは、NANDストリングNS内のメモリセルトランジスタMT0~MT7、及び、選択ゲートトランジスタST1、ST2に対応する。D3方向に延伸して形成されるメモリピラーMPは、選択ゲート線SGS及びワード線WL0~WL7を貫通する。メモリピラーMPの構造の詳細については後述する。
セル領域CRのメモリピラーMPは、8連千鳥配列で配置されている。すなわち、隣接するスリットSL間に、D1方向の位置が同一であってD2方向に等間隔で配置される複数のメモリピラーMPからなるメモリピラー列MPLが8列配置されている。図4Aに示す一例では、スリットSL間に2つのストリングユニットSUが配置されているので、1つのストリングユニットSUは4本のメモリピラー列MPLで構成される。
より具体的には、例えば、ストリングユニットSU0において、メモリピラーMP1とメモリピラーMP2とがD1方向に隣り合って配置され、メモリピラーMP3とメモリピラーMP4とがD1方向に隣り合って配置されている。また、メモリピラーMP5とメモリピラーMP6とがD1方向に隣り合って配置され、メモリピラーMP7とメモリピラーMP8とがD1方向に隣り合って配置されている。さらに、メモリピラーMP3とメモリピラーMP7とがD2方向に隣り合って配置され、メモリピラーMP1とメモリピラーMP5とがD2方向に隣り合って配置されている。また、メモリピラーMP4とメモリピラーMP8とがD2方向に隣り合って配置され、メモリピラーMP2とメモリピラーMP6とがD2方向に隣り合って配置されている。
そして、メモリピラーMP1は、D1方向において、メモリピラーMP3とメモリピラーMP4との間に配置され、D2方向において、メモリMP3及びメモリピラーMP4とは異なる位置に配置されている。メモリピラーMP4は、D1方向において、メモリピラーMP1とメモリピラーMP2との間に配置され、D2方向において、メモリピラーMP1及びメモリピラーMP2とは異なる位置に配置されている。また、メモリピラーMP5は、D1方向において、メモリピラーMP7とメモリピラーMP8との間に配置され、D2方向において、メモリピラーMP7とメモリピラーMP8とは異なる位置に配置されている。メモリピラーMP8は、D1方向において、メモリピラーMP5とメモリピラーMP6との間に配置され、D2方向において、メモリピラーMP5とメモリピラーMP6とは異なる位置に配置されている。
選択ゲート線SGDは、D2方向に延伸して形成される。ストリングユニットSU0~3には、それぞれ4本ずつ選択ゲート線SGDが配置されている。すなわち、メモリピラー列MPLと選択ゲート線SGDとは、1対1で対応する。以下の説明において、特定の選択ゲート線を表現する場合には添え字付きの符号を用いる。例えば、ストリングユニットSUj(j=0、1、2、・・・)のD1方向上からk本目に配置される選択ゲート線を、選択ゲート線SGDj_kと示す。任意の選択ゲート線を表す場合には、選択ゲート線SGDと表記する。
ストリングユニットSU0には、4本の選択ゲート線SGD0_1、SGD0_2、SGD0_3、SGD0_4が配置されている。それぞれの選択ゲート線SGD0_1、SGD0_2、SGD0_3、SGD0_4は、D1方向において異なる位置に配置されている。選択ゲート線SGDの幅(D1方向の長さ)は、メモリピラーMPの径よりも小さく形成されている。選択ゲート線SGD0_1は、D1方向において同じ位置に配置され、D2方向に沿って並んで配置されている複数のメモリピラーMP3、MP7を貫通するように形成される。また、選択ゲート線SGD0_2は、D1方向において同じ位置に配置され、D2方向に沿って並んで配置されている複数のメモリピラーMP1、MP5を貫通するように形成される。さらに、選択ゲート線SGD0_3は、D1方向において同じ位置に配置され、D2方向に沿って並んで配置されている複数のメモリピラーMP4、MP8を貫通するように形成される。また、選択ゲート線SGD0_4は、D1方向において同じ位置に配置され、D2方向に沿って並んで配置されている複数のメモリピラーMP2、MP6を貫通するように形成される。すなわち、ひとつのメモリピラーMPに対し、複数の選択ゲート線SGDのうちのいずれか一本が貫通するように、選択ゲート線SGDとメモリピラーMPとが配置される。選択ゲート線SGDとメモリピラーMPとの交点に、選択ゲートトランジスタST1が形成される。
ストリングユニットSU0に配置される4本の選択ゲート線SGD0_1、SGD0_2、SGD0_3、SGD0_4は、階段領域SRにおいて、配線VL0と、ビアVAを介して電気的に接続されている。すなわち、選択ゲート線SGD0_1、SGD0_2、SGD0_3、SGD0_4には、配線VL0から同じ電圧が印加される。同様に、選択ゲート線SGD1_0~SGD1_3は配線VL1と、選択ゲート線SGD2_0~SGD2_3は、配線VL2と、選択ゲート線SGD3_0~SGD3_3は、配線VL3と、階段領域SRにおいて、それぞれビアVAを介して電気的に接続されている。すなわち、同じストリングユニットSUに配置された選択ゲート線SGDには同じ配線VLから電圧が印加され、異なるストリングユニットSUに配置された選択ゲート線には異なる配線VLから電圧が印加されるように構成されているので、属するストリングユニットSUが異なる選択ゲート線SGDに対して、互いに独立した電圧の印加が可能である。なお、ビアVAの断面形状は楕円で表しているが、円形形状等でもよい。
メモリピラーMP上には、コンタクトプラグCP2が形成されている。また、コンタクトプラグCP2は、D1方向に延伸する複数のビット線BLのいずれかと接続されている。すなわち、ストリングユニットSU内の複数のメモリピラーMPは、コンタクトプラグCP2を介して、異なるビット線BLにそれぞれ接続される。より具体的には、例えば、メモリピラーMP1~MP8は、それぞれ異なるビット線BLに接続される。1つのビット線BLには、各ストリングユニットSUの1つのメモリピラーMPが共通に接続される。図4Aに示すように、各ストリングユニットSUにおいて、複数のメモリピラーMPが4列の千鳥配置となるように配列されている場合、各ビット線BLの幅は、1つのメモリピラーMPの上方に2本のビット線BLが配置可能な幅になされている。すなわち、ビット線ピッチP_BL(ビット線幅+ビット線間隔)は、メモリホールピッチP_MH(メモリホールMHの直径+D2方向に隣接するメモリホールの間隔)の4分の1である。
なお、1つのブロックBLKを構成するストリングユニットSUの数や、1つのストリングユニットSUを構成するメモリピラー列MPLの数は、任意に設定可能である。例えば、8連千鳥配列のメモリピラーMPにおいて、1つのブロックBLKを4つのストリングユニットSUで構成し、1つのストリングユニットSUを2本のメモリピラー列で構成してもよい。図4Bに、メモリセルアレイの別の模式図を示す。図4Bに示すメモリセルアレイにおいて、各ストリングユニットSUの複数のメモリピラーMPは、D2方向に向かって2列の千鳥配置となるように配列されている。スリットSL1とスリットSL2との間に、1つのブロックBLKを構成する4つのストリングユニットSU0~SU3が配置されており、スリットSL2とスリットSL3との間には、別のブロックBLKを構成する4つのストリングユニットSU0~SU3が配置されている。
ストリングユニットSU0は、2本の選択ゲート線SGD0_1、SGD0_2を含む。選択ゲート線SGD0_1、SGD0_2は、配線VL0と、ビアVAを介して電気的に接続されている。同様に、選択ゲート線SGD1_1、SGD1_2は配線VL1と、選択ゲート線SGD2_1~SGD2_2は配線VL2と、選択ゲート線SGD3_0、SGD3_1は配線VL3と、それぞれビアVAを介して電気的に接続されている。すなわち、属するストリングユニットSUが異なる選択ゲート線SGDに対して、互いに独立した電圧の印加が可能である。なお、各ストリングユニットSUにおいて、複数のメモリピラーMPが2列の千鳥配置となるように配列されている場合、各ビット線BLの幅は、1つのメモリピラーMPの上方に1本のビット線BLが配置可能な幅になされている。すなわち、ビット線ピッチP_BLがメモリホールピッチP_MHの2分の1である。従って、図4Aに示す構成よりも、図4Bに示す構成のほうが、ビット線の幅は太く形成されている。
図4C、及び、図4Dに、メモリセルアレイの別の模式図を示す。図4Cは、8連千鳥配列のメモリピラーMPにおいて、1つのブロックBLKを8つのストリングユニットSUで構成し、1つのストリングユニットSUを2本のメモリピラー列で構成する場合の図である。図4Dは、8連千鳥配列のメモリピラーMPにおいて、1つのブロックBLKを8つのストリングユニットSUで構成し、1つのストリングユニットSUを1本のメモリピラー列で構成する場合の図である。なお、図4Dに示す様に、各ストリングユニットSUにおいて、複数のメモリピラーMPが1列の千鳥配置となるように配列されている場合、各ビット線BLの幅は、2つのメモリピラーMPの上方に1本のビット線BLが配置可能な幅になされている。すなわち、ビット線ピッチP_BLは、メモリホールピッチP_MHと同一である。このように、1つのブロックBLKを構成するストリングユニットSUの数や、1つのストリングユニットSUを構成するメモリピラー列MPLの数は任意に設定可能である。
また、メモリピラーMPの配列は、千鳥配置ではない他の配置パターンでもよい。メモリピラーMPの配列にかかわらず、各ストリングユニットSUの選択ゲート線SGDは、所定の方向(図4A~図4Dの場合、D2方向)に延伸し、当該ストリングユニットSU内において選択ゲート線SGDと同一方向に沿って配列された複数のメモリピラーMPを貫通するように形成される。
(1-5.不揮発性メモリの断面構造)
次に、メモリセルアレイの断面構造について、図5Aを用いて説明する。図5Aは、3次元構造のメモリセルアレイの一部領域の断面図であって、図4のA1-A2線に沿った断面図である。
メモリセルアレイ23は、3次元構造を有する。図5Aに示すように、p型ウェル領域(P-well)上に複数のNANDストリングNSが形成されている。すなわち、p型ウェル領域上には、選択ゲート線SGSとして機能する、複数の配線層633が積層されている。更に、その上層には、ワード線WLiとして機能する、第1配線としての複数の配線層632が積層されている。これらの配線層632、633のうち、D3方向に隣り合う配線層の間には、図示しない絶縁層が設けられている。なお、図4においては、便宜上、ワード線WLiとして機能する配線層632が8層積層された構造を示しているが、更に多層の配線層632が積層されていてもよい。
そして、これらの配線層633、632を貫通してp型ウェル領域に達するメモリピラー634が形成されている。メモリピラー634の側面には、ブロック絶縁膜635、電荷蓄積層636、およびトンネル絶縁膜637が順次形成され、更にメモリホール634内に半導体柱638が埋め込まれている。半導体柱638は、例えばポリシリコンからなり、NANDストリングNSに含まれるメモリセルトランジスタMT並びに選択ゲートトランジスタST1及びST2の動作時にチャネルが形成される領域として機能する。例えば、メモリピラー634と配線層633とが交差する部分は、選択ゲートトランジスタST2として機能する。メモリピラー634と配線層632のそれぞれとが交差する部分は、メモリセルトランジスタ(メモリセル)MTとして機能する。
更に、半導体柱638の内部には、コア層638aが埋め込まれている。コア層638aの上面は、メモリピラー634の上面よりもD3方向に所定の距離だけ低く、最も高い位置にある配線層632の上面よりD3方向に所定の距離だけ高い位置に形成されている。コア層638a上には、半導体柱638が位置する。すなわち、コア層638aは、D1、D2及びD3方向において、半導体柱638に囲まれている。メモリピラー634のコア層638aより上方は、半導体柱638の中心軸を通り、D2方向に延伸するスリットSLSが形成されている。このスリットSLSに、選択ゲートトランジスタST1が形成される。
配線層632の上方、より具体的には、配線層632の最上面からメモリピラー634の上面までの間には、D2方向に延伸する複数の配線層631(第2配線)が形成されている。選択ゲート線SGDとして機能する複数の配線層631は、D1方向に間隔をおいて配列されている。配線層631のD1方向の長さは、半導体柱638のD1方向の長さよりも短い。また、配線層631は、D3方向の長さがD1方向の長さよりも長い。配線層631のD3方向の長さは、選択ゲートトランジスタST1に必要とされるカットオフ特性に応じた長さに設定されており、例えば、配線632のD3方向の厚みの3~4本分程度である。それぞれの配線層631は、D1方向において同じ位置に配置されている複数のメモリピラー634のスリットSLS内を通過するように設けられている(図4A)。配線層631と対向する半導体柱638の面には、ゲート絶縁膜641が形成されている。配線層631とゲート絶縁膜641との間には、バリアメタルとなる導電層が形成されている(図示を省略)。配線層631の上面より上方のスリットSLS内には、絶縁層642が充填されている。
なお、図5Bに示すように、コア層638a上に半導体柱638を設けず、コア層638aの上面とゲート絶縁膜641の下面とが直接接する構造でもよい。図5Bは、3次元構造のメモリセルアレイの一部領域の別の断面図である。
ブロック絶縁膜635、トンネル絶縁膜637、ゲート絶縁膜641、コア層638a、及び、絶縁層642は、例えば、シリコン酸化膜で形成されている。電荷蓄積層636は、例えば、シリコン窒化膜で形成されている。
メモリピラー634の上面よりも上層には、絶縁層を介して配線層643が設けられている。D1方向に延伸する配線層643は、帯状に形成されており、ビット線BLに対応している。複数の配線層643は、D2方向において間隔をおいて配列している(図4A)。
半導体柱638の上端には、第1コンタクトプラグプラグ639が設けられている。更に、第1コンタクトプラグの上端には、第2コンタクトプラグ640が設けられている。第1コンタクトプラグ639と第2コンタクトプラグ640とは、例えば、タングステンなどの導電体で形成されており、半導体柱638と配線層643とを電気的に接続する。具体的には、配線層643は、ストリングユニットSU毎に対応する1つのメモリピラー634の半導体柱638と、第1コンタクトプラグプラグ639及び第2コンタクトプラグ640を介して電気的に接続されている。なお、このような構成に限定されず、メモリピラー634内の半導体柱638及び配線層643間は、複数のコンタクトや配線などを介して接続されてもよい。
(2.製造方法)
次に、本実施形態におけるメモリセルアレイ23の製造方法の一例について説明する。図6から図10は、実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示すメモリセルアレイの上面図、及び、A1-A2線に沿った断面図(A1-A2断面)をそれぞれ示している。図6~図10の断面図は、配線層632の上から2層目(WL6)より上方及び第1コンタクトプラグプラグ639より下方を示している。
以下、配線層632、633の形成方法として、配線層632、633に相当する構造を犠牲層で形成した後、犠牲層を除去して導電材料に置き換える方法(以下、「リプレース」と表記する)を用いた場合について説明する。
まず、半導体基板71上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)等により、絶縁層と、配線層633に対応する4層の犠牲層を交互に積層する。次に、絶縁層651と、配線層632に対応する8層の犠牲層632aを、交互に積層する。犠牲層632aには、絶縁層651に対するウェットエッチングとの選択比が高い材料が用いられる。例えば、絶縁層651がシリコン酸化膜で形成される場合、犠牲層632aにはシリコン窒化膜が用いられる。
次に、メモリピラーMPを形成する。具体的には、まず、最上層の絶縁層651の上面にハードマスクを形成し、メモリピラーMP形成領域のハードマスクを除去する。すなわち、メモリピラーMPの形成領域のみ絶縁層651が露出するように、ハードマスクをパターニングする。次に、異方性エッチングを用いて、12層の犠牲層632aと絶縁層とを貫通し、ソース線としての半導体基板71に底面が達する深孔(ホール)を形成する。ハードマスクを取り除いた後、ブロック絶縁膜635、電荷蓄積層636、およびトンネル絶縁膜637を順次積層する。
続いて、異方性エッチングなどを用いて、最上層の絶縁層651と、ホール底面のブロック絶縁膜635、電荷蓄積層636、およびトンネル絶縁膜637を除去し、ホールの底面において、半導体基板71を露出させる。CVD等により全面にポリシリコン膜とシリコン酸化膜とを順に堆積させた後、エッチバック(ハードマスクを用いず、上面に露出している部分を、異方性エッチングにより全面エッチングすること)を行い、ホール内に半導体柱638とコア層638aとを埋め込む。続いて、最上層の犠牲層632aより所定距離高い位置まで、ホール内のコア層638aを除去する。CVD等により全面にポリシリコン膜を堆積させた後、エッチバックを行って、ホール上部に半導体柱638を埋め込む。
半導体柱638の、コア層638aの上面から、ホール上面から所定深さまでの部分に、イオン注入技術及び拡散技術を用いてp型不純物(例えば、ボロン(B))を注入・拡散させ、p型不純物層638_1を形成する。更に、半導体柱638の、ホール上面から所定深さまでの部分に、イオン注入技術及び拡散技術を用いてn型不純物(例えば、ヒ素(As))を注入・拡散させ、n型不純物層638_2を形成する。p型不純物層638_1は、選択ゲートトランジスタST1のチャネルが形成される領域として用いられる。n型不純物層638_2は、後に形成される第1コンタクトプラグ639と半導体柱638との接続を低抵抗にする。更に、CVDなどを用いて上面全面に絶縁層651を堆積させる。以上の一連の手順を実行することにより、図6に示す構造が形成される。
次に、CVD等を用いて、全面にエッチングストッパー層652、下地層653、絶縁層654を順に積層する。エッチングストッパー層652は、後に形成する絶縁層642を構成する膜とエッチング選択比が大きな膜で形成される。例えば、絶縁層642がシリコン酸化膜で形成される場合、エッチングストッパー膜652はシリコン窒化膜で形成される。下地層653は、例えば、炭素を含む膜(SОC(Spin On Carbon)膜など)で形成される。絶縁層654は、例えば、SOG(Spin On Glass)膜で形成される。絶縁層654の上面にハードマスク655を形成し、スリットSLS形成領域のハードマスク655を除去する。すなわち、スリットSLSの形成領域のみ絶縁層654が露出するように、ハードマスク655をパターニングする。以上の手順を実行することにより、図7に示す構造が形成される。
続いて、異方性エッチングにより、ハードマスク655が形成されていない領域の絶縁層654、下地層653、エッチングストッパー層652、絶縁層651、及び、半導体柱638をエッチングし、スリットSLSを形成する。続いて、アッシングやウェットエッチング(薬液などを用いた等方性エッチング)などにより、ハードマスク655、絶縁層654、及び下地層653を、順に除去する。以上の手順を実行することにより、選択ゲートトランジスタST1のゲートとなる配線層631を埋め込むための、スリットSLSが形成され、図8に示す構造が形成される。なお、スリットSLSの幅(D1方向)が太い場合、D1方向におけるスリットSLSとトンネル絶縁膜637との距離が短くなるため、選択ゲートトランジスタST1のチャネル領域の深さが浅くなる。また、スリットSLSの幅が太い場合、メモリピラーMP上部に露出する半導体柱638の面積が小さくなる。この場合、半導体柱638と第1コンタクトプラグ639との接触面積が小さくなり、高抵抗になったり断線したりする可能性がある。これを防ぐために、スリットSLSの幅は、コア層638aの幅と同程度に形成されることが望ましい。
絶縁層651と半導体柱638とのエッチングレートの差により、メモリピラーMPとその他の領域とでスリットSLSの底面の高さに差が生じる場合がある。図11A~図11Dは、スリットSLSの加工形状の一例を説明する断面図であり、図8のB1-B2線に沿った断面(A1-A2断面)を示している。図11Aは、半導体柱638より絶縁層651のエッチングレートが高い場合を示しており、図11Bは、絶縁層651より半導体柱638のエッチングレートが高い場合を示している。また、図11Cは、図11Aに示す形状の構造体を用いて製造したメモリセルアレイ23における、配線層632の上から2層目(WL6)より上方及び第1コンタクトプラグプラグ639より下方を示している。図11Dは、図11Bに示す形状の構造体を用いて製造したメモリセルアレイ23における、配線層632の上から2層目(WL6)より上方及び第1コンタクトプラグプラグ639より下方を示している。
絶縁層651と半導体柱638とのエッチングレートの差が異なる場合、図11A、図11Bに示す用に、スリットSLSの底面が凹凸形状になる場合がある。図11Aに示す形状の場合、半導体柱638の上面は絶縁層651の上面よりも高くなり、図11Bに示す形状の場合、半導体柱638の上面は絶縁層651の上面よりも低くなる。スリットSLSの底面に沿って選択ゲート線SGDとして機能する配線層631が形成されるため、スリットSLSの底面に凹凸が形成されている場合には、配線層631も高さ方向(D3方向)に凹凸が形成される。このように、配線層631のD3方向下面に凹凸形状が形成されていてもよい。
次に、熱酸化などにより、スリットSLSの内壁に露出しているポリシリコンを酸化し、ゲート酸化膜641を形成する。なお、ゲート酸化膜641は、CVDなどのシリコン酸化膜を堆積させる手法を用いて形成してもよい。そして、スパッタリングやCVDなどにより、バリアメタルとなる導電層656(例えば、窒化チタン)を全面に形成した後、CVDにより配線層631となる導電体膜(例えば、タングステン)をスリットSLS内に埋め込む。更に、ウェットエッチングにより、スリットSLSの底面から所定の高さを超える導電体膜をエッチングし、配線層631を形成する。CVD等により、上面全面に絶縁層642を形成し、スリットSLS内に絶縁層642を充填する。以上の手順を実行することにより、図9に示す構造が形成される。
図12A~図12Dは、配線層631の加工形状の一例を説明する断面図であり、ウェットエッチング後であって絶縁層642埋め込み前における、図9の破線で囲んだ領域C1を示している。図12Aは、導電層656より配線層631のエッチングレートが高い場合を示しており、図12Bは、配線層631より導電層656のエッチングレートが高い場合を示している。図12Cは、図12Aに示す形状の構造体を用いて製造したメモリセルアレイ23における、領域C1より上方及び絶縁層657より下方を示している。図12Dは、図12Bに示す形状の構造体を用いて製造したメモリセルアレイ23における、領域C1より上方及び絶縁層657より下方を示している。スリットSLSの幅は細いため、配線層631となる導電体膜を埋め込む際に、配線層631が平坦に形成されない可能性がある。すなわち、配線層631は、幅方向(D1方向)において、中央部分にくぼみ(リセス)が形成される可能性がある。
また、図12Aに示す形状の場合、導電層656の上面は配線層631の上面よりも高くなり、図12Bに示す形状の場合、導電層656の上面は配線層631の上面よりも低くなる。このように、配線層631表面にくぼみが形成されていたり、バリアメタル層である導電層656との高さに違いがあったりしてもよい。
続いて、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により、エッチングストッパー層652より上層にある絶縁層642を、研磨により除去する。すなわち、CMPにより、スリットSLSに絶縁層642が埋め込まれ、全面が平坦化される。ウェットエッチングなどによりエッチングストッパー層652を除去した後、リプレースを行う。具体的には、異方性エッチングにより、底面が半導体基板71に達するスリットSL1~SL3を所定の場所に加工する。次に、ウェットエッチングにより、スリットSL1~SL3から犠牲層632aを除去し、空隙を形成する。空隙に導電体膜(例えば、タングステン)を埋め込んだ後、スリットSL1~SL3内及び最上層の絶縁層651上に形成された導電体膜を除去し、配線層632、633を形成する。そして、スリットSL1~SL3に絶縁層645を埋め込む。これにより、リプレースが完了し、選択ゲート線SGSとなる配線層633と、ワード線WLとなる配線層622の形成が完了する。
続いて、第1コンタクトプラグ639を形成する。まず、CVDなどにより上面全面に絶縁層657を堆積させる。続いて、絶縁層657の上面にハードマスクを形成する。そして、第1コンタクトプラグ639形成領域のハードマスクを除去する。すなわち、第1コンタクトプラグ639形成領域のみ絶縁層657が露出するように、ハードマスクをパターニングする。続いて、異方性エッチングにより、ハードマスクが形成されていない領域の絶縁層657、及び、絶縁層651を、メモリピラーMPの上面までエッチングし、コンタクトホールを形成する。アッシングやウェットエッチングなどにより、ハードマスクを除去した後、CVDなどにより、コンタクトプラグに導電体膜(例えば、タングステン)を埋め込む。最後に、最上層の絶縁層657上に形成された導電体膜を除去し、第1コンタクトプラグ639を形成する。以上の手順を実行することにより、図10に示す構造が形成される。
続いて、全面に絶縁層を形成した後、第1コンタクトプラグ639上の所定の位置に導電体膜からなる第2コンタクトプラグ640を形成し、第2コンタクトプラグ640の上層に配線層643を形成して、図5に示す構造が形成される。
このように、本実施形態によれば、メモリピラーMPの半導体柱638を貫通するように選択ゲート線SGDが形成されている。具体的には、選択ゲート線SGDは、ビット線BLと直交する方向(D2方向)に延伸し、D1方向に複数配置された配線で構成されている。個々の選択ゲート線SGDは、D1方向の位置が等しいメモリピラーMPをD2方向に貫通するように配置されている。
例えば、ワード線WLや選択ゲート線SGSと同様に、円筒形状の半導体柱638を囲むように、選択ゲート線SGDを形成する場合がある。この場合、選択ゲート線SGDのD1方向の幅は、メモリピラーMPの半導体柱638のD1方向の幅より大きくなる。選択ゲート線SGDは、選択ゲート線SGSやワード線WLとは異なり、ストリングユニットSU毎に分離する必要があり、一本のワード線WL上に複数本の選択ゲート線SGDが配置される。このため、隣り合う選択ゲート線SGD同士を一定距離、離間させる必要が生じ、例えばD1方向にメモリセルアレイ23の領域が増加する場合がある。
これに対し、本実施形態の構成によれば、選択ゲート線SGDがメモリピラーMPの半導体柱638を貫通するように形成されているので、選択ゲート線SGDのD1方向の幅は、メモリピラーMPの半導体柱638のD1方向の幅より小さい。従って、隣り合う選択ゲート線SGD同士の離間距離は十分保たれ、例えばD1方向におけるチップ面積の増大を防ぐことができる。
更に、本実施形態によれば、メモリピラーMPの半導体柱638に選択ゲートトランジスタST1のチャネルを形成している。例えば、メモリピラーMPには選択ゲートトランジスタST2とメモリトランジスタMTを形成してから、メモリピラーMPの上方に、ストリングユニットSUごとに予め分離した選択ゲートトランジスタST1を形成し、選択ゲートトランジスタST1のチャネル形成領域とメモリピラーの半導体柱638とを接触接続する場合、接触接続部分において抵抗が増大してしまう可能性がある。
これに対し、本実施形態の構成によれば、選択ゲートトランジスタST2、メモリトランジスタMT、選択ゲートトランジスタST1のチャネルが、半導体柱638に形成されている。従って、電流経路内に異なる半導体層同士を接触接続させた部分がないため、抵抗の増大を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、同じストリングユニットSUに含まれるNANDストリングの選択ゲート線SGDは、同じ電圧供給線に接続され同じ電圧が供給されるように構成されている。すなわち、本実施形態の構成によれば、1つのストリングユニットSUに含まれるメモリピラーMPの列数は任意に設定可能であり、設計の自由度が向上する。
なお、本実施形態の半導体記憶装置は、メモリセルアレイ23と周辺回路(入出力回路22やロジック制御回路21など、不揮発性メモリ2を構成するメモリセルアレイ23以外の構成要素)の配置構造によらず適用可能である。例えば、半導体基板71上に、メモリセルアレイ23と周辺回路とが横並びで配置されている構造であってもよいし、半導体基板71上に周辺回路が形成されており、周辺回路の上方にメモリセルアレイ23が形成されている構造であってもよい。更に、メモリセルアレイ23と周辺回路とが別々のチップで形成された後、貼り合わせた構造であってもよい。
図13は、アレイチップと回路チップとを貼り合わせて形成した半導体記憶装置の構造を説明する概略断面図である。図13に示すように、半導体記憶装置は、アレイチップ700と、回路チップ800とが貼り合わされた構成を有する。アレイチップ700は、メモリセルアレイ23、及び、メモリセルアレイ23と回路チップ800とを接続するための各種配線が形成される。アレイチップ700は、アレイ領域と周辺領域とを含み、メモリセルアレイ23はアレイ領域に形成される。アレイ領域に形成されるメモリセルアレイ23として、図5に示す構造のメモリセルアレイを用いることができる。すなわち、選択ゲート線SGSである配線層633と、ワード線WLである配線層632とは、半導体基板71の表面に平行な平板状に形成され、選択ゲート線SGDである複数の配線層631は、ビット線BLである配線層643の延伸する方向(D1)と直交する方向(D2方向)に延伸し、D1方向において所定間隔で配置される。それぞれの配線層631は、配線層632の上方において、メモリピラーMPを貫通するように形成される。配線層643は、コンタクトプラグや他の配線層を介して、いずれかの貼合電極701と電気的に接続される。貼合電極701は、回路チップ800との接続に用いられる。
回路チップ800は、ロジック制御回路21、センスアンプ24、ロウデコーダ25、レジスタ26、シーケンサ27、電圧生成回路28などが形成される。半導体基板81上に形成された複数のトランジスタTRのゲート電極、ソース、及びドレインは、コンタクトプラグや複数の配線層を介して、いずれかの貼合電極801と電気的に接続されている。貼合電極801は、対向する貼合電極701と電気的に接続されている。
回路チップ800のD3方向における上面には、複数の電極パッドPDが設けられている。電極パッドPDは、半導体記憶装置1と外部機器との接続に用いられる。電極パッドPDは、コンタクトプラグや配線層を介して、いずれかの貼合電極801と電気的に接続される。回路チップ800のD3方向における上面には、パッシベーション膜として機能する絶縁層82が形成されている。絶縁層82には、電極パッドPDに対応する開口部が設けられている。このような貼合構造の半導体記憶装置についても、NANDストリングの選択ゲート線SGDに上述の構造を適用することで、チップ面積の増大を抑制し、NANDストリングのチャネル抵抗の増大を抑制することができる。
さらに、実施形態の半導体記憶装置は、図14に示す用に、NANDストリングNSが2層構造で形成されている場合にも適用可能である。図14は、2層構造のNANDストリングにより構成されたメモリセルアレイの一部領域の断面図である。
図5に示すような3次元NANDメモリセルアレイは、選択ゲート線SGSとなる配線層633、ワード線となる複数の配線層632を積層した後、メモリピラー634を一括で加工し、メモリピラー634を貫通するように選択ゲート線SGDとなる配線層631を加工することにより形成することができる。しかし、例えば、積層数が多い3次元NANDメモリセルアレイでは、メモリピラー634を加工する際のアスペクト比が高くなり、加工が困難になる場合がある。そこで、配線層632を積層してメモリピラー634を形成するプロセスを複数回に分けて行う場合がある。
ここでは、一例として、配線層632の積層とメモリピラー634の加工とを2回行うことによって形成された、2層構造のNANDストリングNSについて説明する。2層構造のNANDストリングNSは、下層部(Lower Tier)LTと上層部(Upper Tier)UTとの間に、ジョイント部JTと呼ばれる導電層644が挟まれた構造を有する。すなわち、選択ゲート線SGSとなる配線層633と、一部のワード線となる複数の配線層632とを積層した後、メモリピラー634を加工し、メモリピラー634を貫通するように下層部用の選択ゲート線SGDとなる配線層631を加工して、下層部LTを形成する。その後、ジョイント部JTとなる導電層644を積層後、残りのワード線となる複数の配線層633を積層した後、メモリピラー634を加工し、メモリピラー634を貫通するように上層部用のセレクトゲート線SGDとなる配線層631加工して、上層部UTを形成する。このように、2層構造のNANDストリングNSの各層における選択ゲート線SGDに、上述の構造を適用してもよい。なお、ジョイント部JTとなる導電層644を介在させず、下層部LTと上層部UTとを直接接続してもかまわない。
以上に説明した本発明の実施形態は、一例として示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…メモリコントローラ、2…不揮発性メモリ、11…RAM、12…プロセッサ、13…ホストインターフェイス、14…ECC回路、15…メモリインターフェイス、16…内部バス、21…ロジック制御回路、22…入出力回路、23…メモリセルアレイ、24…センスアンプ、24A…データレジスタ、24B…センスアンプユニット群、25…ロウデコーダ、26…レジスタ、27…シーケンサ、28…電圧生成回路、32…入出力用パッド群、33…パッド、34…ロジック制御用パッド群、35…電源入力用端子群、71、81…半導体基板、631、632、633、643…配線層、632a…犠牲層、634…メモリピラー、635…ブロック絶縁膜、636…電荷蓄積層、637、641…ゲート絶縁膜、638…半導体柱、638a…コア層、638_1…p型不純物層、638_2…n型不純物層、639…第1コンタクトプラグプラグ、640…第2コンタクトプラグ、82、642、651、654、657…絶縁層、644、656…導電層、652…エッチングストッパー層、653…下地層、655…ハードマスク、700…アレイチップ、701、801…貼合電極、800…回路チップ、

Claims (5)

  1. 半導体基板と直交する第1方向上方に設けられた複数の第1配線と、
    前記複数の第1配線を、前記第1方向に貫通するメモリピラーと、
    前記メモリピラーの内部に設けられ前記第1方向に延伸する半導体層と、
    前記第1方向と直交する第2方向に延伸し、前記複数の第1配線より前記第1方向上方に設けられ、前記半導体層を貫通する第2配線と、
    を備える半導体記憶装置。
  2. 前記第2方向に配列された複数の前記メモリピラーを備え、前記第2配線は、前記複数のメモリピラーを貫通する、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第2方向と直交する断面における、前記第2配線の前記第1方向の長さは、前記第1方向及び第2方向と直交する第3方向の長さより長い、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 複数の前記第2配線からなる配線グループを複数有し、同一の前記配線グループに属する前記第2配線には、同一の電圧が供給される、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 半導体基板上に、複数の平板状の第1配線を形成することと、
    前記複数の第1配線を、半導体基板と直交する第1方向に貫通する深孔を形成することと、
    前記深孔の内部に前記第1方向に延伸する半導体層を埋め込むことと、
    前記複数の第1配線層より上方の前記半導体層を貫通し、前記第1方向と直交する第2方向に延伸する第2配線を形成することと、
    を含む、半導体記憶装置の製造方法。
JP2021146467A 2021-09-08 2021-09-08 半導体記憶装置、及び、半導体記憶装置の製造方法 Pending JP2023039339A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021146467A JP2023039339A (ja) 2021-09-08 2021-09-08 半導体記憶装置、及び、半導体記憶装置の製造方法
TW111100780A TWI826895B (zh) 2021-09-08 2022-01-07 半導體記憶裝置及其製造方法
CN202210049708.0A CN115802748A (zh) 2021-09-08 2022-01-17 半导体存储装置及其制造方法
US17/679,866 US20230071758A1 (en) 2021-09-08 2022-02-24 Semiconductor storage device and method for manufacturing semiconductor storage device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021146467A JP2023039339A (ja) 2021-09-08 2021-09-08 半導体記憶装置、及び、半導体記憶装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023039339A true JP2023039339A (ja) 2023-03-20

Family

ID=85386589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021146467A Pending JP2023039339A (ja) 2021-09-08 2021-09-08 半導体記憶装置、及び、半導体記憶装置の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230071758A1 (ja)
JP (1) JP2023039339A (ja)
CN (1) CN115802748A (ja)
TW (1) TWI826895B (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020150218A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 キオクシア株式会社 半導体記憶装置
JP2020205387A (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 キオクシア株式会社 半導体記憶装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
TWI826895B (zh) 2023-12-21
CN115802748A (zh) 2023-03-14
TW202312365A (zh) 2023-03-16
US20230071758A1 (en) 2023-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI706545B (zh) 半導體記憶裝置
CN111081712B (zh) 半导体装置及半导体存储装置
JP2019161059A (ja) 半導体記憶装置
US10971487B2 (en) Semiconductor memory device
TWI733300B (zh) 半導體記憶裝置
JP2018049879A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2021040028A (ja) 半導体記憶装置、及び半導体記憶装置の製造方法
US11744071B2 (en) Semiconductor memory device having a passivation film and a plurality of insulating patterns on a memory cell array
US20230005957A1 (en) Semiconductor memory device
US8953408B2 (en) Semiconductor memory device and method of manufacturing the same
US11170855B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method of the same
TWI826895B (zh) 半導體記憶裝置及其製造方法
JP2010165785A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JP2020126888A (ja) 半導体記憶装置
TWI836440B (zh) 半導體記憶裝置及半導體記憶裝置的製造方法
US11587626B2 (en) Semiconductor storage device
US20240015966A1 (en) Semiconductor memory device
US20230067860A1 (en) Semiconductor memory device
US20230290772A1 (en) Semiconductor device and manufacturing method of semiconductor device
CN115776819A (zh) 半导体存储装置
JP2023119402A (ja) 半導体記憶装置
JP2024030086A (ja) メモリデバイス
TW202303946A (zh) 半導體記憶體裝置和半導體記憶體裝置的製造方法
JP2023038689A (ja) 半導体記憶装置
US20150263028A1 (en) Semiconductor memory device