JP2023018959A - 情報処理装置 - Google Patents

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Tomoko Oshika
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Abstract

Figure 2023018959000001
【課題】乗客を車両で輸送するサービスにおいて、その乗車地点及び降車地点の双方における乗客の需要及び車両の供給に応じた適切な運賃を算出する。
【解決手段】サーバ装置30は、乗客の乗車地点及び降車地点を含む要求を取得し、取得された要求に含まれる乗車地点及び降車地点における、乗客の需要及び車両の供給の状態を推定し、乗車地点における乗客の需要又は車両の供給が運賃に与える影響と、降車地点における乗客の需要又は車両の供給が運賃に与える影響とを異なる方法で特定して、運賃を算出する。例えば乗車地点の需要増/降車地点の供給増は運賃アップに働き、降車地点の需要増/乗車地点の供給増は運賃ダウンに働くというように、乗車地点と降車地点とで需要及び供給がそれぞれ逆に作用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両によって乗客を輸送するときの運賃を算出するための技術に関する。
サービスに対する対価は、需要と供給の関係に応じて決まる一面がある。例えば特許文献1には、複数の乗客が相乗りする車両において、複数の乗客の各々の乗車時刻、降車時刻に基づいて運行計画を生成するにあたって、新たな乗客の需要に関連する需要情報、又は車両の供給に関する供給情報に基づいて、乗客の乗車料金を設定することが記載されている。
国際公開2020/262673号公報
車両によって乗客を輸送するサービスにおいて、乗車地点における乗客の需要及び車両の供給と、降車地点における乗客の需要及び車両の供給とでは、それぞれ運賃に及ぼす影響が異なる可能性がある。
そこで、本発明は、乗客を車両で輸送するサービスにおいて、その乗車地点及び降車地点の双方における乗客の需要及び車両の供給に応じた適切な運賃を算出することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、乗客の乗車地点及び降車地点を含む要求を取得する取得部と、取得された前記要求に含まれる前記乗車地点及び前記降車地点における、乗客の需要及び車両の供給の状態を推定する推定部と、推定された前記乗客の需要及び前記車両の供給の状態に基づいて、前記要求に応じた運賃を算出する算出部であって、前記乗車地点における乗客の需要又は車両の供給が運賃に与える影響と、前記降車地点における乗客の需要又は車両の供給が運賃に与える影響とを異なる方法で特定して、前記運賃を算出する算出部とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
本発明によれば、乗客を車両で輸送するサービスにおいて、その乗車地点及び降車地点の双方における乗客の需要及び車両の供給に応じた適切な運賃を算出することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両管理システム1の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係るユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る車載端末20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係るサーバ装置30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 サーバ装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。 サーバ装置30が記憶する情報を例示する図である。 サーバ装置30が記憶する情報を例示する図である。 サーバ装置30の動作を例示するフローチャートである。 変形例においてサーバ装置30が記憶する情報を例示する図である。 変形例においてサーバ装置30が記憶する情報を例示する図である。 変形例においてサーバ装置30が記憶する情報を例示する図である。
[構成]
図1は、本実施形態の車両管理システム1の一例を示す図である。車両管理システム1は、オンデマンド型の乗客輸送サービスを提供するためのシステムである。車両管理システム1は、車両に乗降する乗客(つまり乗客輸送サービスの提供対象となるユーザ)が利用する通信端末としてそれぞれ機能する複数のユーザ端末10と、車両において運転者が利用する通信端末としてそれぞれ機能する複数の車載端末20と、本発明に係る情報処理装置として機能するサーバ装置30とを備える。ネットワーク2は、これらユーザ端末10、車載端末20及びサーバ装置30を相互に通信可能に接続する。ネットワーク2は、例えばLAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)、若しくはこれらの組み合わせであり、有線区間又は無線区間を含んでいる。ネットワーク2は、例えば第5世代移動通信システムに準拠したネットワークであることが望ましいが、必ずしもこれに限らない。なお、図1において、ユーザ端末10、車載端末20及びサーバ装置30をそれぞれ1つずつ図示しているが、これはあくまで例示であり、これらは複数あってもよい。
車両管理システム1において、ユーザは自身のユーザ端末10を操作して、予め用意された複数の乗降車地点群から選択した任意の乗車地点から任意の降車地点までの乗車を要求する。この乗車要求はユーザ端末10からサーバ装置30にネットワーク2経由で送信される。車載端末20をそれぞれ搭載した複数の車両は分散して走行又は待機しており、サーバ装置30は、上記乗車要求における乗車地点の近辺に居る車両群又はその乗車地点の近辺を走行する予定の車両群から、そのユーザの乗車要求に合致する車両を選択する。
このとき、サーバ装置30は、上記ユーザのユーザ端末10に対して、乗車地点から降車地点までユーザを輸送する対価として運賃や、車両が乗車地点及び降車地点に到着する予定の到着予定時刻等に関する情報を通知する。本実施形態の特徴は、この運賃を算出する方法に特徴がある。具体的には、乗車地点におけるユーザの需要増は、その他の条件が一定であれば、運賃が高くなる方向に働く。降車地点における車両の供給増は、その他の条件が一定であれば、運賃が高くなる方向に働く。降車地点におけるユーザの需要増は、その他の条件が一定であれば、運賃が低くなる方向に働く。乗車地点における車両の供給増は、その他の条件が一定であれば、運賃が低くなる方向に働く。つまり、乗車地点と降車地点とでは、ユーザの需要又は車両の供給が互いに逆の方向に作用するようになっているが、その詳細は後述する。
サーバ装置30は、車両の現在地点から上記乗車地点を経由して上記降車地点に至るまでの経路を特定して、その経路に関する情報を、選択した車両の車載端末20に通知する。この車載端末20が搭載された車両の運転者は、通知された経路に従って車両を運転する。また、サーバ装置30は、上記ユーザのユーザ端末10に対して、そのユーザが乗車するべき車両等に関する情報を通知する。ユーザは、通知された車両の到着予定時刻までに乗車地点に徒歩等で移動し、その乗車地点において車両に乗車し、降車地点にて降車する。ユーザによる運賃の支払いは、例えば現金の支払いや電子決済により行われる。
図2は、ユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。ユーザ端末10は、例えばスマートホン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末又はパーソナルコンピュータ等のコンピュータである。ユーザ端末10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ユーザ端末10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
ユーザ端末10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ1001によって実現されてもよい。
プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。ユーザ端末10の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワーク2からユーザ端末10に送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キー、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ、GPSユニットなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチスクリーン)であってもよい。
プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、ユーザ端末10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
図3は、車載端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。車載端末20は、例えばカーナビゲーション装置、スマートホン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末又はパーソナルコンピュータ等のコンピュータである。車載端末20は、車両に一体化又は固定されている端末であってもよいし、運転者が携帯可能で車両に持ち込むことができるような端末であってもよい。車載端末20のハードウェア構成は、図3に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、車載端末20を構成してもよい。
車載端末20は、物理的にはユーザ端末10と同様に、プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。車載端末20における各機能は、プロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信を制御したり、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006、及びこれらを接続するバスは、ユーザ端末10について説明したプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、及びこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その説明を省略する。
図4は、サーバ装置30のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置30のハードウェア構成は、図4に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、サーバ装置30を構成してもよい。
サーバ装置30は、物理的には、プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。サーバ装置30における各機能は、プロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信を制御したり、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、及びこれらを接続するバスは、ユーザ端末10について説明したプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、及びこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その説明を省略する。ただし、通信装置3004は、無線通信の通信規格に従って通信を行うためのハードウェアである必要はなく、任意の有線通信の通信規格に従ってネットワーク2を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であってもよい。
図5は、車両管理システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、サーバ装置30において、取得部31と、推定部32と、算出部33と、配車管理部34と、記憶部35と、出力部36という機能が実現される。
前述したように、ユーザがユーザ端末10を操作して、自身の希望する任意の乗車地点から任意の降車地点までの乗車を要求すると、これら乗車地点及び降車地点に関する情報のほか、ユーザを識別するユーザID等を含む乗車要求が、ユーザ端末10からネットワーク2経由でサーバ装置30に送信される。サーバ装置30において、取得部31は、この乗車要求をユーザ端末10からネットワーク2経由で取得する。また、取得部31は、車載端末20からネットワーク2経由で定期的に送信されてくる車載端末20の位置情報(つまり車両の位置情報)を取得する。
推定部32は、取得部31により取得された乗車要求に含まれる乗車地点及び降車地点のそれぞれにおけるユーザの需要及び車両の供給の状態を推定する。
ここで、図6はユーザの需要及び車両の供給の状態を推定するために記憶部35に記憶されている情報である。図6に例示するように、各地区の識別子としての地区IDが割り当てられた地区ごとに、過去の所定期間(例えば過去1時間)においてその地区内を乗車地点として希望したユーザの数(乗車希望数)と、現時点又は過去の所定期間(例えば過去5分間)においてその地区内で停車又は走行している車両の数(車両供給数)とが対応付けられている。各地区を区分する基準はどのようなものであってもよく、例えば所定サイズで所定形状のメッシュ単位で各地区が区分されていてもよいし、市区町村等の行政区分に基づいて各地区が区分されていてもよい。推定部32は、過去の所定期間において取得部31が取得した各乗車要求に含まれる乗車地点がどの地区に含まれるかを判定し、乗車地点を含む地区単位で乗車希望数をカウントし、記憶部35に記憶させる。また、推定部32は、現時点又は過去の所定期間において取得部31が取得した車両の位置情報がどの地区に含まれるかを判定し、その位置情報を含む地区単位で車両供給数をカウントし、記憶部35に記憶させる。
そして、推定部32は、新たに取得された乗車要求に含まれる乗車地点を含む地区の乗車希望数を、乗車地点におけるユーザの需要の状態として推定し、新たに取得された乗車要求に含まれる乗車地点を含む地区の車両供給数を、乗車地点における車両の供給の状態として推定する。また、推定部32は、新たに取得された乗車要求に含まれる降車地点を含む地区の乗車希望数を、降車地点におけるユーザの需要の状態として推定し、新たに取得された乗車要求に含まれる降車地点を含む地区の車両供給数を、降車地点における車両の供給の状態として推定する。
図6の例において、例えば地区ID「A001」の地区に、新たな乗車要求に係る乗車地点が含まれる場合、乗車地点におけるユーザの需要の状態は「25」という値で表現され、乗車地点における車両の供給の状態は「20」という値で表現されることになる。また、図6の例において、例えば地区ID「A003」の地区に、新たな乗車要求に係る降車地点が含まれる場合、降車地点におけるユーザの需要の状態は「5」という値で表現され、降車地点における車両の供給の状態は「10」という値で表現されることになる。
なお、ユーザの需要及び車両の供給の状態は、図6で例示したように乗車希望数及び車両供給数の実数で表現してもよいし、これら乗車希望数及び車両供給数を複数の段階又はレベルで区分して表現してもよいし、各地区の乗車希望数を全地区の乗車希望数で除算した値及び各地区の車両供給数を全地区の車両供給数で除算した値で表現してもよい。
図5の説明に戻り、算出部33は、推定部32により推定された乗車地点及び降車地点におけるユーザの需要及び車両の供給の状態に基づいて、取得部31により取得された乗車要求に応じた運賃を算出する。具体的には、算出部33は、図6に例示したような乗車地点における乗車希望数(Ronとする)、降車地点における乗車希望数(Roffとする)、乗車地点における車両供給数(Sonとする)、及び、降車地点における車両供給数(Soffとする)を、以下の数式に当てはめて運賃Fを算出する。
運賃F=運賃係数K×(乗車地点係数Kon×乗車地点における乗車希望数Ron/乗車地点における車両供給数Son)×(降車地点係数Koff×降車地点における車両供給数Soff/降車地点における乗車希望数Roff)
なお、運賃係数K、乗車地点係数Kon、降車地点係数Koffは、乗車希望数及び車両供給数という実数から運賃(単位:円)を導き出すための所定の係数であり、いずれも正の値をとる。
この数式によれば、乗車地点における乗車希望数Ron及び降車地点における車両供給数Soffは右式の分子に相当するので、乗車地点における車両供給数Son及び降車地点における乗車希望数Roffが一定だと仮定すると、乗車地点におけるユーザの需要増及び降車地点における車両の供給増は運賃が高くなる方向に働く。一方、乗車地点における車両供給数Son及び降車地点における乗車希望数Roffは右式の分母に相当するので、乗車地点における乗車希望数Ron及び降車地点における車両供給数Soffが一定だと仮定すると、乗車地点における車両の供給増及び降車地点におけるユーザの需要増は運賃が低くなる方向に働く。なお、この数式はあくまで例示であり、乗車地点におけるユーザの需要増及び降車地点における車両の供給増が運賃の高くなる方向に働き、乗車地点における車両の供給増及び降車地点におけるユーザの需要増は運賃が低くなる方向に働くような数式であればどのようなものであってもよい。
ここで、乗車地点におけるユーザの需要増は運賃が高くなる方向に働くという設計は、サービスに対する需要が大きい場合にそのサービスへの対価を高くする、という一般的な考え方に従ったものである。同様に、乗車地点における車両の供給増は運賃が低くなる方向に働くという設計は、サービスの供給が大きい場合にそのサービスへの対価を低くする、という一般的な考え方に従ったものである。
一方、降車地点における車両の供給減は運賃が高くなる方向に働くという設計は、次のような考え方による。車両に乗車しているユーザが降車地点にて降車したとき、その車両が所在する位置が車両の供給の少ない位置である場合、その車両がその位置近傍において次のユーザを乗車させることができる可能性は大きくなる。このような状態は、乗客輸送サービスの提供者にとって有利といえるから、運賃が低くなる方向に働くようになっている。
また、降車地点におけるユーザの需要減は運賃が高くなる方向に働くという設計は、次のような考え方による。車両に乗車しているユーザが降車地点にて降車したとき、その車両が所在する位置がユーザの需要の小さい位置である場合、その車両がその位置近傍において次のユーザを乗車させることができる可能性が小さくなる。このような状態は、乗客輸送サービスの提供者にとって不利といえるから、運賃が高くなる方向に働くようになっている。
このように算出部33は、乗車地点におけるユーザの需要又は車両の供給が運賃に与える影響と、降車地点におけるユーザの需要又は車両の供給が運賃に与える影響とを異なる方法で特定して、運賃を算出する。
配車管理部34は、車両の配車乃至運行に関する処理を行う。より具体的には、配車管理部34は、上記乗車要求に含まれる乗車地点の近辺に居る車両群又はその乗車地点の近辺を走行する予定の車両群から、そのユーザの乗車要求に合致する車両を選択する。配車管理部34は、選択した車両の現在地点から上記乗車地点を経由して上記降車地点に至るまでの経路を算出する。この経路は、車両がどの位置をいつ通過するといった情報を含む概念である。
前述したように本実施形態において、ユーザが車両に対して乗降することが可能な場所、つまり車両への乗降地点の位置は予め決まっている。従って、ユーザが車両に乗車する乗車地点は予め決められた乗降地点の中から指定されることになるし、また、ユーザが車両から降車する降車地点は予め決められた乗降地点の中から指定されることになる。そこで、記憶部35は、これら複数の乗降地点に関する乗降地点情報を記憶している。この乗降地点情報には、乗降地点の位置やその利用可能条件(例えば乗降地点として利用可能な日時に関する情報、具体的には、日又は時と、当該日又は時において各乗降地点が利用可能であるか否かを示す情報)等に関する情報が含まれている。
さらに、記憶部35は、全ての乗客輸送サービスエリア内の地図データ及び交通データを記憶している。地図データには、全ての乗客輸送サービスエリア内の各道路の位置、各道路において走行可能な方向及び車線数、及び各道路における信号等に関する情報が含まれる。交通データには、全ての乗客輸送サービスエリア内の各道路における渋滞や事故等に関する情報が含まれる。また、交通データには、各地域において所定のセンシング装置によってセンシングされた交通量に関する情報や、日時等の条件に応じて道路上の車両群がどのような移動をするのかというマクロ的な観点からの統計情報を含んでいてもよい。これら地図データ及び交通データは、車両の経路及びその経路を車両が移動するときの所要時間の特定に用いられる。
また、記憶部35は、図7に例示するように、どの車両がどの位置をいつ通過するか、また、どの車両においてどのユーザがどの乗降地点からいつ乗車するか/どの乗降地点においていつ降車するか等の、配車管理部34によって算出された各車両の経路に関する情報を記憶する。
出力部36は、各種の情報をネットワーク2経由でユーザ端末10又は車載端末20に出力する。例えば出力部36は、車両の経路に関する情報を、その車両の車載端末20に出力する。この車載端末20が搭載された車両の運転者は、通知された経路に従って車両を運転する。また、出力部36は、乗車を要求したユーザのユーザ端末10に対して、そのユーザが乗客輸送サービスの対価として支払う運賃や、そのユーザが乗車するべき車両等に関する情報を出力する。
[動作]
次に、サーバ装置30の動作について説明する。図8に示す各処理の手順は、サーバ装置30に記憶されているプログラムに記述されている。図8において、まず、取得部31は、ユーザ端末10から送信されてくる乗車要求をネットワーク2経由で取得する(ステップS11)。この乗車要求には、乗車を希望するユーザのユーザIDと、そのユーザによって指定された乗車地点及び降車地点に関する情報とが含まれている。また、取得部31は、車載端末20からネットワーク2経由で定期的に送信されてくる車載端末20の位置情報(つまり車両の位置情報)を取得している。
次に、推定部32は、図6に例示したような内容に基づいて、取得部31により取得された乗車要求に含まれる乗車地点及び降車地点のそれぞれにおけるユーザの需要及び車両の供給の状態を推定する(ステップS12)。
次に、算出部33は、推定部32により推定された乗車地点及び降車地点におけるユーザの需要及び車両の供給の状態に基づき、前述した数式に従って運賃を算出する(ステップS13)。
次に、出力部36は、乗車を要求したユーザのユーザ端末10に対して、算出部33により算出された運賃や、そのユーザが乗車するべき車両の乗車地点及び降車地点の到着予定時刻等に関する乗車条件を出力する(ステップS14)。これらの乗車条件はユーザ端末10において表示され、ユーザに提示される。
ユーザがこの乗車条件を見て、乗車要求を取り下げることなく(ステップS15;NO)、この乗車条件での乗車を了承する旨の操作を行うと、配車管理部34は、ユーザの乗車が確定したと判断する(ステップS16;YES)。
そして、配車管理部34は、配車処理を行う(ステップS17)。具体的には、配車管理部34は、乗車要求における乗車地点の近辺に居る車両群又はその乗車地点の近辺を走行する予定の車両群から、そのユーザの乗車要求に合致する車両を選択し、選択した車両の現在地点から上記乗車地点を経由して上記降車地点に至るまでの経路を算出する。そして、出力部36は、算出された経路に関する情報等を車載端末20に出力する。車両の運転者は、配車管理部34から通知された経路に従って車両を運転してユーザの乗車地点への移動を開始する。また、出力部36は、ユーザ端末10のユーザが乗車するべき車両や、その車両が乗車地点及び降車地点に到着する到着予定時刻等に関する情報等を、ユーザ端末10に出力する。なお、このような車両の選択や経路の算出に関する処理は、前述したステップS15以前に行われていてもよい。
以上説明した実施形態によれば、乗客を車両で輸送するサービスにおいて、その乗車地点及び降車地点の双方における乗客の需要及び車両の供給に応じた適切な運賃を算出することが可能となる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
ユーザの現在位置と、そのユーザが希望する乗車地点とは、距離的に近いことが予想される。そこで、推定部32は、各地区におけるユーザの需要の状態を次のようにして推定してもよい。例えば、推定部32は、乗客輸送サービスを提供するサイトがアクセスされた回数を、そのアクセスが経由した無線設備単位でカウントした結果に基づいて、乗車地点及び降車地点におけるユーザの需要を推定する。乗客輸送サービスを提供するサイトとは、ユーザからの乗車希望を受け付けるWEB上のサイトである。このサイトには、車両への乗車を実際に希望するユーザのほか、乗客輸送サービスに興味があるユーザや、乗客輸送サービスを実際に利用する前にその概要を確認しておきたいユーザ等もアクセスし得る。取得部31は、ユーザ端末10がこのサイトにアクセスしたとき、アクセスが経由した無線設備(例えば無線基地局や交換局)の識別子を取得する。推定部3は、取得された識別子の無線設備の位置を含む地区ごとに、このアクセス数をカウントする。そして、推定部32は、新たに取得された乗車要求に含まれる乗車地点を含む地区のアクセス数を、乗車地点におけるユーザの需要の状態として推定する。また、推定部32は、新たに取得された乗車要求に含まれる降車地点を含む地区のアクセス数を、降車地点におけるユーザの需要の状態として推定する。これにより、乗客輸送サービスに興味があるユーザが多い地区をユーザの需要が大きいと推定し、乗客輸送サービスに興味があるユーザが少ない地区をユーザの需要が小さいと推定することができる。
また、ユーザ端末10は、ユーザの操作に応じて又は定期的に、GPSユニットやいわゆる基地局測位等によって自端末の位置を測位する。そして、前述したサイトへのアクセスに、測位されたユーザ端末10の位置を示す位置情報が含まれるようにする。推定部3は、この位置情報が示す位置を含む地区ごとにユーザ端末10からのアクセス数をカウントする。そして、推定部32は、新たに取得された乗車要求に含まれる乗車地点を含む地区のアクセス数を、乗車地点におけるユーザの需要の状態として推定する。また、推定部32は、新たに取得された乗車要求に含まれる降車地点を含む地区のアクセス数を、降車地点におけるユーザの需要の状態として推定する。これにより、乗客輸送サービスに興味があるユーザが多い地区をユーザの需要が大きいと推定し、乗客輸送サービスに興味があるユーザが少ない地区をユーザの需要が小さいと推定することができる。
[変形例2]
推定部32は、ユーザ端末10から上記サイトへのアクセスの深度を用いてユーザの需要の状態を推定するようにしてもよい。アクセスの深度については、サイトが階層状の構造になっていることを利用して評価する。例えば、サイトにおいてトップページに相当する、最上位のWEBページに対するアクセスは深度が浅いと評価し、最下位のWEBページ対するアクセスは深度が深いと評価するというように、階層状の構造において上位に位置するほどアクセスの深度が浅く、下位に位置するほどアクセスの深度が深くなる。推定部32は、乗客輸送サービスを提供するサイトがアクセスされたときのアクセス深度に応じてアクセス数をカウントした結果に基づいて、乗車地点及び降車地点におけるユーザの需要を推定する。例えば、サイト上の最上位層のトップページにユーザ端末10がアクセスしてそのページをユーザが閲覧したならアクセスを0.1カウントし、2階層目のページをユーザが閲覧したらアクセスを0.3カウントするといった具合に、アクセス深度が深いほど大きな値をカウントすればよい。
さらに、WEBページにおけるユーザの操作や入力の有無もアクセスの深度として考慮してもよい。例えば、サイト上のトップページをユーザが閲覧しただけならアクセスを0.1カウントし、2階層目のページにおいてユーザが乗車地点を指定したらアクセスを0.5カウントし、2階層目のページにおいてユーザが乗車地点及び降車地点を指定したらアクセスを0.8カウントするといった具合に、ユーザの操作や入力が多いほど大きな値をカウントすればよい。これにより、乗客輸送サービスに強く興味があるユーザが多い位置をユーザの需要が大きいと推定し、乗客輸送サービスに強く興味があるユーザが少ない位置をユーザの需要が小さいと推定することができる。
[変形例3]
推定部32は、乗客輸送サービスを提供するサイトにアクセスしたユーザのその乗客輸送サービスの過去の利用履歴に基づいて、乗車地点及び降車地点におけるユーザの需要の状態を推定するようにしてもよい。このため、記憶部35は、図9に例示するように、各ユーザのユーザIDに対応付けて、そのユーザの乗客輸送サービスの利用履歴を記憶している。推定部32は、例えばトップページにアクセスしたら必ず乗車を要求するという利用履歴のユーザや、過去所定期間において乗客輸送サービスを閾値以上の回数にわたって利用したという利用履歴のユーザが、上記サイトへアクセスした場合、そのアクセスがあった位置(前述した各変形例によって特定された位置)に基づいて、1以上の数を上述した地区ごとにカウントする。一方、サイトを見るだけで乗車を要求しないユーザや、過去所定期間において乗客輸送サービスを閾値未満の回数にわたって利用したという利用履歴のユーザが上記サイトへアクセスした場合には、1未満の数を上述した地区ごとにカウントする。つまり、推定部32は、各ユーザからのアクセスを、ユーザの利用履歴に応じた重みを付与して評価する。
そして、推定部32は、新たに取得された乗車要求に含まれる乗車地点を含む地区のカウント数を、乗車地点におけるユーザの需要の状態として推定する。また、推定部32は、新たに取得された乗車要求に含まれる降車地点を含む地区のカウント数を、降車地点におけるユーザの需要の状態として推定する。これにより、乗客輸送サービスを利用する可能性が高いユーザが多い位置をユーザの需要が大きいと推定し、乗客輸送サービスを利用する可能性が低いユーザが多い位置をユーザの需要が小さいと推定することができる。
[変形例4]
上述した実施形態及び変形例はあくまで例示であり、算出部33は、乗車地点におけるユーザの需要又は車両の供給が運賃に与える影響と、降車地点におけるユーザの需要又は車両の供給が運賃に与える影響とを異なる方法で特定して、ユーザに対する運賃を算出すればよい。
[変形例5]
本発明において、例えば株式会社NTTドコモのモバイル空間統計(登録商標)と呼ばれる人口統計システムを用いて、各ユーザの分布を利用してもよい。この人口統計システムは、例えば非識別化処理、集計処理、秘匿処理を経て、所定のメッシュ単位でモバイル端末(例えば携帯電話機やスマートホン等)の位置の分布をユーザの属性(例えば性別、年齢、位置履歴、運動履歴等)ごとに算出し得るシステムである。サーバ装置30の算出部33は、乗車を希望するユーザのユーザ属性と、このような人口統計システムから特定されるユーザ属性ごとのユーザの分布を用いて運賃を算出するようにしてもよい。このため、記憶部35は、図10に例示するように、各ユーザのユーザIDに対応付けて、そのユーザのユーザ属性を記憶している。この場合、サーバ装置30において、取得部31は、各地区のモバイル端末の数をユーザの属性ごとに区分した情報(例えばA地区は男性が○○人で女性が××人等)を人口統計システムから取得する。算出部33は、乗車要求に係るユーザのユーザ属性を図10に例示した記憶内容から特定し、そのユーザ属性と、乗車地点又は降車地点に存在するユーザ群の属性の分布とに基づいて、運賃を算出する。例えば算出部33は、例えば或るユーザが希望する乗車地点に女性が少ない場合に、そのユーザが女性の場合には通常よりも割り引いた運賃を算出するとか、例えば或るユーザが希望する乗車地点に60歳代のユーザが多い場合に、そのユーザが20歳代の場合には通常よりも割り引いた運賃を算出するといった具合である。これにより、乗車を希望するユーザのユーザ属性と、ユーザ属性ごとのユーザの分布とに応じた運賃を算出することが可能となる。
[変形例6]
車両には様々な設備又は機能があり、これら設備又は機能は車両によって異なることがある。そこで、算出部33は、乗車要求に係るユーザの属性又は希望と、乗車対象となる車両が備える設備又は機能とに基づいて、運賃を算出するようにしてもよい。このため、記憶部35は、図11に例示するように、各車両の車両IDに対応付けて、その車両が備える設備又は機能(例えば乗車可能人数、荷物の最大積載量、AV機器やゲーム機器の有無、コンセントの有無等)を記憶している。この場合、例えば乗車希望人数又は搭載希望荷物量が多い要求に対して、多人数又は大きな荷物に対応可能な車両は通常料金から割引しないとか、ユーザが子供の場合にはゲーム機器を備えた車両は通常料金から割引するといった具合である。
[変形例7]
本発明に係る情報処理装置の一例としてサーバ装置30を例示したが、図5に例示した機能ブロックを実現するコンピュータであれば本発明を適用可能である。
[そのほかの変形例]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
情報等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
ユーザ端末10又は車載端末20は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。
「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」され経路考えることができる。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
1…車両管理システム、2…ネットワーク、10…ユーザ端末、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、20…車載端末、2001…プロセッサ、2002…メモリ、2003…ストレージ、2004…通信装置、2005…入力装置、2006…出力装置、30…サーバ装置、31…取得部、32…推定部、33…算出部、34…配車管理部、35…記憶部、36…出力部、3001…プロセッサ、3002…メモリ、3003…ストレージ、3004…通信装置。

Claims (6)

  1. 乗客の乗車地点及び降車地点を含む要求を取得する取得部と、
    取得された前記要求に含まれる前記乗車地点及び前記降車地点における、乗客の需要及び車両の供給の状態を推定する推定部と、
    推定された前記乗客の需要及び前記車両の供給の状態に基づいて、前記要求に応じた運賃を算出する算出部であって、前記乗車地点における乗客の需要又は車両の供給が運賃に与える影響と、前記降車地点における乗客の需要又は車両の供給が運賃に与える影響とを異なる方法で特定して、前記運賃を算出する算出部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記推定部は、乗客輸送サービスを提供するサイトがアクセスされた回数を、当該アクセスが経由した無線設備単位でカウントした結果に基づいて、前記乗車地点及び前記降車地点における乗客の需要の状態を推定する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記推定部は、乗客輸送サービスを提供するサイトがアクセスされたときのアクセス深度に応じてアクセス数をカウントした結果に基づいて、前記乗車地点及び前記降車地点における乗客の需要の状態を推定する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記推定部は、乗客輸送サービスを提供するサイトにアクセスしたユーザの当該乗客輸送サービスの利用履歴に基づいて、前記乗車地点及び前記降車地点における乗客の需要の状態を推定する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記算出部は、前記要求に係る乗客の属性と、前記乗車地点又は前記降車地点に存在するユーザ群の属性の分布とに基づいて、前記運賃を算出する
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記算出部は、前記要求に係る乗客の属性又は希望と、乗車対象となる前記車両が備える設備又は機能とに基づいて、前記運賃を算出する
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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