JP2022511895A - 機械的、熱的特性に優れたポリアミド-10およびその製造方法 - Google Patents

機械的、熱的特性に優れたポリアミド-10およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明はポリアミド-10およびその製造方法に関するものであって、本発明では10-アミノデカン酸の縮重合条件を調節してポリアミド-10を製造することによって、機械的および熱的特性に優れたポリアミド-10を製造することができる。

Description

本発明は、機械的および熱的特性に優れたポリアミド-10およびその製造方法に関するものである。
ポリアミドは代表的な熱可塑性プラスチックであって、アミド結合を有する高分子化合物をひっくるめて称する。アミド結合の水素原子と酸素原子に起因する分子間の水素結合特性によって、強度、耐摩耗性、耐薬品性、電気絶縁性に優れて、合成繊維や機械部品、電気部品などを作るのに使用されている。
多様な構造のポリアミドのうち、長鎖ポリアミド(Long chain polyamide、LCPA)は繰り返し単位内にアミド結合当り炭素数が7個以上であるポリアミド610、612、1010、1012、11、12などを総称するものであって、ポリアミドとポリオレフィンプラスチックの特性を共に示すのでポリアミド特性に加えて耐湿性、低密度(軽量)、耐遮断性、容易な成形加工性長所を有すると知られている。特に、PA6、PA66に代表される一般ポリアミドに比べて耐湿性、耐化学性、耐燃料性に優れて、自動車燃料管、油田/天然ガス産業用チューブ、パイプなどに最適材料として使用されている。
一方、ポリアミド-10(PA10)は様々な論文を通じて基礎的な物性(主に熱物性)がかなり以前から知られてきており、その単量体である10-アミノデカン酸(10-Aminodecanoic acid;10-ADA)の合成法がいくつかの特許を通じて提示されてきたが、商業的に意味ある10-アミノデカン酸の製造法については知られたところがなく、これによってPA10の製法と多様な物性および特性についても知られたところが殆どない。したがって、商業製品であるポリアミド-11(PA11)またはポリアミド-12(PA12)と比較した物性、特性がなくてその有用性に対して現在まで具体的に検討されていないのが実情である。
一方、ポリアミドは単量体を縮重合して製造されているが、縮重合の条件によってポリアミドの物性および特性が影響を受けることがある。よって、本発明者らは現在広く使用されるポリアミド-11(PA11)またはポリアミド-12(PA12)に比べて同等乃至は優れた物性を有するポリアミド-10およびその製造のための縮重合条件を確認して本発明を完成した。
本発明は、機械的および熱的特性に優れたポリアミド-10を提供する。
また、本発明は、前記ポリアミド-10の製造方法を提供する。
前記課題を解決するために、本発明は、
数平均分子量(g/mol)が5000~25000であり、
ISO 527-2によって測定した引張強度(MPa)および引張弾性率(MPa)がそれぞれ40~70、および800~1400であり、
ISO 178によって測定した屈曲強度(MPa)および屈曲弾性率(MPa)がそれぞれ50~90、および1200~1900である、
ポリアミド-10を提供する。
本発明で使用する用語「ポリアミド-10(polyamide-10)」は、10-アミノデカン酸(10-Aminodecanoic acid;10-ADA)またはデカラクタム(Decalactam;10-Lactam)を単量体にして重合された高分子を意味する。10-アミノデカン酸は化学構造上両末端にそれぞれカルボキシ基とアミン基を有しており、これにより、10-アミノデカン酸の縮重合を通じてポリアミド-10を製造することができ、デカラクタムは水による開環反応後、縮重合を通じてポリアミド-10を製造することができる。
また、前記縮重合の条件によって製造されるポリアミド-10の物性および特性が影響を受け、本発明では後述する製造方法のような縮重合条件を使用することによって、機械的および熱的特性に優れたポリアミド-10を製造することができる。
好ましくは、前記ポリアミド-10の数平均分子量は6000以上、7000以上、8000以上、9000以上、または10000以上であり;24000以下、23000以下、22000以下、21000以下、または20000以下である。
また、本発明によるポリアミド-10は機械的特性に優れたものであって、このような特性に対して本発明では引張強度、引張弾性率、屈曲強度、屈曲弾性率、シャルピーノッチ付き衝撃強度、およびロックウェル硬さなどで評価する。
前記ポリアミド-10の引張強度および引張弾性率はISO 527-2によって測定する。好ましくは、前記ポリアミド-10の引張強度(MPa)は45以上、または50以上であり;65以下、または60以下である。また好ましくは、前記ポリアミド-10の引張弾性率(MPa)は900以上、または1000以上であり;1300以下、または1200以下である。
前記ポリアミド-10の屈曲強度および屈曲弾性率はISO 178によって測定する。好ましくは、前記ポリアミド-10の屈曲強度(MPa)は55以上、または60以上であり;85以下、または80以下である。また好ましくは、前記ポリアミド-10の屈曲弾性率(MPa)は1250以上、または1300以上であり;1850以下、または1800以下である。
前記ポリアミド-10のシャルピーノッチ付き衝撃強度はISO 179によって測定する。
好ましくは、前記ポリアミド-10のシャルピーノッチ付き衝撃強度(KJ/cm)は常温条件(23℃)で4~10である。より好ましくは、前記ポリアミド-10のシャルピーノッチ付き衝撃強度(KJ/cm)は常温条件(23℃)で5以上、または6以上であり;9以下、または8以下である。
好ましくは、前記ポリアミド-10のシャルピーノッチ付き衝撃強度(KJ/cm)は低温条件(-30℃)で4~10である。より好ましくは、前記ポリアミド-10のシャルピーノッチ付き衝撃強度(KJ/cm)は低温条件(-30℃)で5以上、または6以上であり;9以下、または8以下である。
前記ポリアミド-10のロックウェル硬さはISO 2039によって測定する。好ましくは、前記ポリアミド-10のロックウェル硬さは90以上である。より好ましくは、前記ポリアミド-10のロックウェル硬さは95以上、または100以上である。一方、前記ロックウェル硬さの値が大きいほど優れるものであって理論的な上限の制限はないが、一例として前記ロックウェル硬さは120以下、115以下、または110以下であってもよい。
前述の物性以外にも、本発明によるポリアミド-10は引張伸び率、破断強度、および破断伸び率に優れる。
前記ポリアミド-10の引張伸び率はISO 527-2によって測定する。好ましくは、前記ポリアミド-10の引張伸び率は4~10%である。より好ましくは、前記ポリアミド-10の引張伸び率は5%以上、または6%以上であり;9%以下、または8%以下である。
前記ポリアミド-10の破断強度および破断伸び率はISO 527-2によって測定する。
好ましくは、前記ポリアミド-10の破断強度(MPa)は40~70である。より好ましくは、前記ポリアミド-10の破断強度(MPa)は45以上、または50以上であり;65以下、または60以下である。
好ましくは、前記ポリアミド-10の破断伸び率は200%以上であり、より好ましくは250%以上、または300%以上である。また、前記破断伸び率は700%以下、600%以下、または500%以下であってもよい。
また、本発明によるポリアミド-10は熱的特性に優れたものであって、このような特性に対して本発明では熱変形温度で評価する。
前記ポリアミド-10の熱変形温度はISO 75によって測定する。好ましくは、前記ポリアミド-10の熱変形温度は0.45MPa条件で100℃以上、105℃以上、または110℃以上である。また、前記ポリアミド-10の熱変形温度は0.45MPa条件で130℃以下、125℃以下、120℃以下、または115℃以下である。好ましくは、前記ポリアミド-10の熱変形温度は1.85MPa条件で40℃以上、45℃以上、または50℃以上である。また、前記ポリアミド-10の熱変形温度は1.85MPa条件で120℃以下、115℃以下、110℃以下である。
前述の本発明によるポリアミド-10の物性および特性は、従来使用されているポリアミド-11またはポリアミド-12に比べて同等乃至は優れた物性を有することを意味するものであって、したがって従来に使用されていたポリアミドを代替することができる。
また、本発明は、下記の段階を含む前述のポリアミド-10の製造方法を提供する。
10-アミノデカン酸を反応器に投入する段階(段階1);
前記反応器の温度を230~250℃に昇温した後、10-アミノデカン酸を攪拌しながら前記温度を維持する段階(段階2);
前記反応器内圧力を10torr以下に減圧する段階(段階3);
前記10-アミノデカン酸を縮重合反応させた後、前記反応器内圧力を常圧に昇圧する段階(段階4);および
前記反応器から生成物を回収する段階(段階5)を含む、
ポリアミド-10の製造方法。
以下、各段階別に本発明を詳しく説明する。
前記段階1は、10-アミノデカン酸を反応器に投入して縮重合を準備する段階である。
前記反応器内で縮重合反応が行われるので、反応物質を除いた残り反応に関与し得る物質、特に酸素などが除去されるのが好ましい。このような観点から、縮重合が不活性気体下に行われるように、前記反応器内部は不活性気体で充填されることが好ましい。前記不活性気体の例としては、窒素を使用することができる。また、前記不活性気体の充填は、反応器に10-アミノデカン酸を反応器に投入前、投入中、または投入後に行うことができる。また、反応器内部を減圧した以後に不活性気体を充填してもよい。
前記段階2は、前記反応器の温度を230~250℃に昇温して、10-アミノデカン酸を溶融させ縮重合反応が起こり得る温度を調節する段階である。
前記温度は10-アミノデカン酸の縮重合が起こり得る温度であれば制限されないが、前記の範囲以外の範囲、即ち、230℃未満では縮重合がよく起こらなくて長時間反応が必要であって生産性が大きく低下し、250℃超過では急激な縮重合によって反応物の分子量調節と反応後回収に問題を発生させる。
また、前記設定した温度に昇温する過程で、前記反応器内の10-アミノデカン酸を攪拌することができる。即ち、反応器内温度が上昇することによって10-アミノデカン酸が溶融して液体になるので、縮重合がよく起こるように攪拌することが好ましい。また、温度が高まるほど10-アミノデカン酸の粘度が次第に低まるので、温度が高まるにつれて攪拌速度を高めることが好ましい。また、前記攪拌は後述の段階4の常圧に昇圧するまで行うことができる。
一方、前記段階1および2は常圧で行うことが好ましい。本明細書で「常圧」は通常の大気圧を意味するものであって、具体的には760±10torr範囲の圧力を意味する。
また、前記段階1および2で、反応器内部の10-アミノデカン酸が空気、特に酸素と接触して酸化されることを防止するために持続的に不活性気体を投入し排出することが好ましい。これは反応中に発生される副産物である水蒸気を排出して反応が順調に進められるようにする効果も兼ねる。前記不活性気体としては窒素が好ましい。
好ましくは、前記段階2で昇温が完了した以後に、温度を1時間~4時間維持することが好ましい。また、前記温度を維持する間に10-アミノデカン酸を攪拌することが好ましい。
前記段階3は、前記反応器内圧力を10torr以下に減圧して10-アミノデカン酸の縮重合反応を行わせる段階である。前記によって、縮重合反応中の副産物である水蒸気を除去して目標とするポリアミド-10の分子量を達成し、また重合物内に存在する気泡を除去して均一な性状の重合物を得ることができる。
この時、前記圧力は、常圧から10torr以下に漸進的に減圧することが好ましい。
好ましくは、前記段階3は複数の段階、例えば、2~10段階、3~9段階、4~8段階で行われてもよく、各減圧段階で50~200torrの圧力だけ順次減圧できる。また、このような各減圧段階は工程進行の効率性と、ポリアミド-10の物性および特性の側面から、2分~10分、または3分~9分、または4分~8分の間隔で順次に行われてもよい。
理論的に制限されるわけではないが、前記のように漸進的な減圧を行うことによって、10-アミノデカン酸の縮重合が効果的に行われるようにして、最終製造されるポリアミド-10の機械的および熱的特性を向上させることができる。
また好ましくは、前記段階3で最終的に前記反応器内圧力を90torr以下、80torr以下、70torr以下、60torr以下、50torr以下、40torr以下、30torr以下、20torr以下、または10torr以下に減圧する。
前記段階4は、前記段階3によって10torr以下に減圧した状態を維持しながら10-アミノデカン酸を縮重合反応させてポリアミド-10を製造する段階である。
前記縮重合反応は、本発明で意図したポリアミド-10が製造されるまで適切な時間まで行うことができる。好ましくは、前記縮重合反応時間は10分~60分である。
また、前記縮重合反応が行われることによってポリアミド-10が製造され、したがって生成物の粘度が増加し攪拌機に負荷が発生して攪拌機のトルクが次第に増加するようになる。したがって、縮重合の進行程度は生成物の粘度で判断できてこのような生成物のトルクで縮重合の程度を調節することができ、このためにトルクメータなどを使用して攪拌機のトルクをモニタリングして縮重合反応を調節することができる。
これを通じて縮重合反応が適切に行われたと判断される場合、縮重合反応を終了させることができ、縮重合反応の終了は前記反応器内圧力を常圧に昇圧することで可能である。
前記反応器内圧力を常圧に昇圧させる方法は反応器内不活性気体を投入させることが好ましく、先に段階1で説明したところと同様に不活性気体、特に窒素を投入することが好ましい。
一方、前記段階4以後には5分~20分間常圧を維持することが好ましい。前記段階4以後に直ちに後述の段階5のように生成物を回収してもよいが、縮重合反応が終了した以後に生成物の安定化、反応器温度冷却などを理由にして前記のように一定時間反応器を維持することができる。
前記段階5は、前記段階4の反応器から生成物を回収する段階であって、反応器下部の吐出口からポリアミド-10ストランドを得てこれをペレタイザーでチップ形状の最終物を収得することができる。
前述のように、本発明は、10-アミノデカン酸の縮重合条件を調節してポリアミド-10を製造することによって、機械的および熱的特性に優れたポリアミド-10を提供することができる。
以下、本発明の理解のために好ましい実施例を提示するが、下記実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の範囲が下記実施例に限定されるのではない。
実施例1
10-アミノデカン酸(10-ADA)2.5kgを5kg容量反応器に投入した。前記反応器は、攪拌モータに連結された攪拌軸およびヘリカルタイプブレードが装着され、窒素ガス投入および真空排気口、反応生成物排出口を有する構造である。
真空ポンプで反応器内部を200torrに減圧した後、窒素を投入して常圧に操作する過程を3回繰り返して反応器内部に存在する空気を除去した。最後に窒素を投入した後にガス流量計で窒素ガスを分当り1000ccに設定して供給し、反応器排気部(Vent)を開放して以後に反応器内部が窒素雰囲気になるように維持した。
前記反応器温度を240℃まで昇温した。前記昇温過程で、190℃に到達すれば攪拌機を稼動して10rpmで攪拌し始め、220℃に到達すれば30rpmで攪拌し、240℃に到達すれば65rpmで攪拌し、攪拌速度を維持した。
2時間経過後、真空ポンプを稼動して700torr、600torr、400torr、150torr、100torr、50torr、および5torr以下に漸進的に減圧した(総7段階)。この時、各減圧段階は5分の時間間隔をおいて減圧した。
5torr以下を維持しながら1時間反応を行い、トルクメータを観察して2.5Vに到達すれば攪拌および加熱を中断して重合を終了した。
窒素を反応器内に投入して常圧で調節し、10分間の放置した後に反応器下部排出口を開放した。排出口を通じて吐出されるポリアミド-10ストランドを冷水水槽に通過させペレタイザーでペレットを得た後、乾燥して最終的にポリアミド-10を得た。
実施例2
前記実施例1と同様な方法でポリアミド-10を得た。
比較例1および2
以下のポリアミドを比較例1および2にした。
-比較例1:PA11(Rilsan、BESNO TL)
-比較例2:PA12(Rilsan、AESNO TL)
実験例
前記実施例1および2で製造されたポリアミド-10と、前記比較例1および2のポリアミドを以下の方法で各物性を評価した。
1)数平均分子量:試料をヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)/0.01Nソジウムトリフルオロアセテート溶媒に溶解してGPC(Viscotek社 TDA305、屈折率検出器)を用いてGPC用カラム(Agilent社 PLgel Mixed D)を用いて測定した。
2)引張強度および引張伸び率:ISO 527-2によって測定した。
3)破断強度および破断伸び率:ISO 527-2によって測定した。
4)引張弾性率:ISO 527-2によって測定した。
5)屈曲強度および屈曲弾性率:ISO 178によって測定した。
6)衝撃強度:ISO 179によって測定した。
7)熱変形温度(HDT):ISO 75によって測定した。
8)Hardness(ロックウェルR):ISO 2039によって測定した。
上述の方法によって評価した結果を下記表1に示した。
Figure 2022511895000001
本発明は、機械的および熱的特性に優れたポリアミド-10およびその製造方法に関するものである。
ポリアミドは代表的な熱可塑性プラスチックであって、アミド結合を有する高分子化合物をひっくるめて称する。アミド結合の水素原子と酸素原子に起因する分子間の水素結合特性によって、強度、耐摩耗性、耐薬品性、電気絶縁性に優れて、合成繊維や機械部品、電気部品などを作るのに使用されている。
多様な構造のポリアミドのうち、長鎖ポリアミド(Long chain polyamide、LCPA)は繰り返し単位内にアミド結合当り炭素数が7個以上であるポリアミド610、612、1010、1012、11、12などを総称するものであって、ポリアミドとポリオレフィンプラスチックの特性を共に示すのでポリアミド特性に加えて耐湿性、低密度(軽量)、耐遮断性、容易な成形加工性長所を有すると知られている。特に、PA6、PA66に代表される一般ポリアミドに比べて耐湿性、耐化学性、耐燃料性に優れて、自動車燃料管、油田/天然ガス産業用チューブ、パイプなどに最適材料として使用されている。
一方、ポリアミド-10(PA10)は様々な論文を通じて基礎的な物性(主に熱物性)がかなり以前から知られてきており、その単量体である10-アミノデカン酸(10-Aminodecanoic acid;10-ADA)の合成法がいくつかの特許を通じて提示されてきたが、商業的に意味ある10-アミノデカン酸の製造法については知られたところがなく、これによってPA10の製法と多様な物性および特性についても知られたところが殆どない。したがって、商業製品であるポリアミド-11(PA11)またはポリアミド-12(PA12)と比較した物性、特性がなくてその有用性に対して現在まで具体的に検討されていないのが実情である。
一方、ポリアミドは単量体を縮重合して製造されているが、縮重合の条件によってポリアミドの物性および特性が影響を受けることがある。よって、本発明者らは現在広く使用されるポリアミド-11(PA11)またはポリアミド-12(PA12)に比べて同等乃至は優れた物性を有するポリアミド-10およびその製造のための縮重合条件を確認して本発明を完成した。
WO 95-14059 A1 KR 10-0427830 B1 WO 2010-134682 A1 US 2018-0155497 A1 KR 10-1999-0066966 A
本発明は、機械的および熱的特性に優れたポリアミド-10を提供する。
また、本発明は、前記ポリアミド-10の製造方法を提供する。
前記課題を解決するために、本発明は、
数平均分子量(g/mol)が5000~25000であり、
ISO 527-2によって測定した引張強度(MPa)および引張弾性率(MPa)がそれぞれ40~70、および800~1400であり、
ISO 178によって測定した屈曲強度(MPa)および屈曲弾性率(MPa)がそれぞれ50~90、および1200~1900である、
ポリアミド-10を提供する。
本発明で使用する用語「ポリアミド-10(polyamide-10)」は、10-アミノデカン酸(10-Aminodecanoic acid;10-ADA)またはデカラクタム(Decalactam;10-Lactam)を単量体にして重合された高分子を意味する。10-アミノデカン酸は化学構造上両末端にそれぞれカルボキシ基とアミン基を有しており、これにより、10-アミノデカン酸の縮重合を通じてポリアミド-10を製造することができ、デカラクタムは水による開環反応後、縮重合を通じてポリアミド-10を製造することができる。
また、前記縮重合の条件によって製造されるポリアミド-10の物性および特性が影響を受け、本発明では後述する製造方法のような縮重合条件を使用することによって、機械的および熱的特性に優れたポリアミド-10を製造することができる。
好ましくは、前記ポリアミド-10の数平均分子量は6000以上、7000以上、8000以上、9000以上、または10000以上であり;24000以下、23000以下、22000以下、21000以下、または20000以下である。
また、本発明によるポリアミド-10は機械的特性に優れたものであって、このような特性に対して本発明では引張強度、引張弾性率、屈曲強度、屈曲弾性率、シャルピーノッチ付き衝撃強度、およびロックウェル硬さなどで評価する。
前記ポリアミド-10の引張強度および引張弾性率はISO 527-2によって測定する。好ましくは、前記ポリアミド-10の引張強度(MPa)は45以上、または50以上であり;65以下、または60以下である。また好ましくは、前記ポリアミド-10の引張弾性率(MPa)は900以上、または1000以上であり;1300以下、または1200以下である。
前記ポリアミド-10の屈曲強度および屈曲弾性率はISO 178によって測定する。好ましくは、前記ポリアミド-10の屈曲強度(MPa)は55以上、または60以上であり;85以下、または80以下である。また好ましくは、前記ポリアミド-10の屈曲弾性率(MPa)は1250以上、または1300以上であり;1850以下、または1800以下である。
前記ポリアミド-10のシャルピーノッチ付き衝撃強度はISO 179によって測定する。
好ましくは、前記ポリアミド-10のシャルピーノッチ付き衝撃強度(KJ/cm)は常温条件(23℃)で4~10である。より好ましくは、前記ポリアミド-10のシャルピーノッチ付き衝撃強度(KJ/cm)は常温条件(23℃)で5以上、または6以上であり;9以下、または8以下である。
好ましくは、前記ポリアミド-10のシャルピーノッチ付き衝撃強度(KJ/cm)は低温条件(-30℃)で4~10である。より好ましくは、前記ポリアミド-10のシャルピーノッチ付き衝撃強度(KJ/cm)は低温条件(-30℃)で5以上、または6以上であり;9以下、または8以下である。
前記ポリアミド-10のロックウェル硬さはISO 2039によって測定する。好ましくは、前記ポリアミド-10のロックウェル硬さは90以上である。より好ましくは、前記ポリアミド-10のロックウェル硬さは95以上、または100以上である。一方、前記ロックウェル硬さの値が大きいほど優れるものであって理論的な上限の制限はないが、一例として前記ロックウェル硬さは120以下、115以下、または110以下であってもよい。
前述の物性以外にも、本発明によるポリアミド-10は引張伸び率、破断強度、および破断伸び率に優れる。
前記ポリアミド-10の引張伸び率はISO 527-2によって測定する。好ましくは、前記ポリアミド-10の引張伸び率は4~10%である。より好ましくは、前記ポリアミド-10の引張伸び率は5%以上、または6%以上であり;9%以下、または8%以下である。
前記ポリアミド-10の破断強度および破断伸び率はISO 527-2によって測定する。
好ましくは、前記ポリアミド-10の破断強度(MPa)は40~70である。より好ましくは、前記ポリアミド-10の破断強度(MPa)は45以上、または50以上であり;65以下、または60以下である。
好ましくは、前記ポリアミド-10の破断伸び率は200%以上であり、より好ましくは250%以上、または300%以上である。また、前記破断伸び率は700%以下、600%以下、または500%以下であってもよい。
また、本発明によるポリアミド-10は熱的特性に優れたものであって、このような特性に対して本発明では熱変形温度で評価する。
前記ポリアミド-10の熱変形温度はISO 75によって測定する。好ましくは、前記ポリアミド-10の熱変形温度は0.45MPa条件で100℃以上、105℃以上、または110℃以上である。また、前記ポリアミド-10の熱変形温度は0.45MPa条件で130℃以下、125℃以下、120℃以下、または115℃以下である。好ましくは、前記ポリアミド-10の熱変形温度は1.85MPa条件で40℃以上、45℃以上、または50℃以上である。また、前記ポリアミド-10の熱変形温度は1.85MPa条件で120℃以下、115℃以下、110℃以下である。
前述の本発明によるポリアミド-10の物性および特性は、従来使用されているポリアミド-11またはポリアミド-12に比べて同等乃至は優れた物性を有することを意味するものであって、したがって従来に使用されていたポリアミドを代替することができる。
また、本発明は、下記の段階を含む前述のポリアミド-10の製造方法を提供する。
10-アミノデカン酸を反応器に投入する段階(段階1);
前記反応器の温度を230~250℃に昇温した後、10-アミノデカン酸を攪拌しながら前記温度を維持する段階(段階2);
前記反応器内圧力を10torr以下に減圧する段階(段階3);
前記10-アミノデカン酸を縮重合反応させた後、前記反応器内圧力を常圧に昇圧する段階(段階4);および
前記反応器から生成物を回収する段階(段階5)を含む、
ポリアミド-10の製造方法。
以下、各段階別に本発明を詳しく説明する。
前記段階1は、10-アミノデカン酸を反応器に投入して縮重合を準備する段階である。
前記反応器内で縮重合反応が行われるので、反応物質を除いた残り反応に関与し得る物質、特に酸素などが除去されるのが好ましい。このような観点から、縮重合が不活性気体下に行われるように、前記反応器内部は不活性気体で充填されることが好ましい。前記不活性気体の例としては、窒素を使用することができる。また、前記不活性気体の充填は、反応器に10-アミノデカン酸を反応器に投入前、投入中、または投入後に行うことができる。また、反応器内部を減圧した以後に不活性気体を充填してもよい。
前記段階2は、前記反応器の温度を230~250℃に昇温して、10-アミノデカン酸を溶融させ縮重合反応が起こり得る温度を調節する段階である。
前記温度は10-アミノデカン酸の縮重合が起こり得る温度であれば制限されないが、前記の範囲以外の範囲、即ち、230℃未満では縮重合がよく起こらなくて長時間反応が必要であって生産性が大きく低下し、250℃超過では急激な縮重合によって反応物の分子量調節と反応後回収に問題を発生させる。
また、前記設定した温度に昇温する過程で、前記反応器内の10-アミノデカン酸を攪拌することができる。即ち、反応器内温度が上昇することによって10-アミノデカン酸が溶融して液体になるので、縮重合がよく起こるように攪拌することが好ましい。また、温度が高まるほど10-アミノデカン酸の粘度が次第に低まるので、温度が高まるにつれて攪拌速度を高めることが好ましい。また、前記攪拌は後述の段階4の常圧に昇圧するまで行うことができる。
一方、前記段階1および2は常圧で行うことが好ましい。本明細書で「常圧」は通常の大気圧を意味するものであって、具体的には760±10torr範囲の圧力を意味する。
また、前記段階1および2で、反応器内部の10-アミノデカン酸が空気、特に酸素と接触して酸化されることを防止するために持続的に不活性気体を投入し排出することが好ましい。これは反応中に発生される副産物である水蒸気を排出して反応が順調に進められるようにする効果も兼ねる。前記不活性気体としては窒素が好ましい。
好ましくは、前記段階2で昇温が完了した以後に、温度を1時間~4時間維持することが好ましい。また、前記温度を維持する間に10-アミノデカン酸を攪拌することが好ましい。
前記段階3は、前記反応器内圧力を10torr以下に減圧して10-アミノデカン酸の縮重合反応を行わせる段階である。前記によって、縮重合反応中の副産物である水蒸気を除去して目標とするポリアミド-10の分子量を達成し、また重合物内に存在する気泡を除去して均一な性状の重合物を得ることができる。
この時、前記圧力は、常圧から10torr以下に漸進的に減圧することが好ましい。
好ましくは、前記段階3は複数の段階、例えば、2~10段階、3~9段階、4~8段階で行われてもよく、各減圧段階で50~200torrの圧力だけ順次減圧できる。また、このような各減圧段階は工程進行の効率性と、ポリアミド-10の物性および特性の側面から、2分~10分、または3分~9分、または4分~8分の間隔で順次に行われてもよい。
理論的に制限されるわけではないが、前記のように漸進的な減圧を行うことによって、10-アミノデカン酸の縮重合が効果的に行われるようにして、最終製造されるポリアミド-10の機械的および熱的特性を向上させることができる。
また好ましくは、前記段階3で最終的に前記反応器内圧力を90torr以下、80torr以下、70torr以下、60torr以下、50torr以下、40torr以下、30torr以下、20torr以下、または10torr以下に減圧する。
前記段階4は、前記段階3によって10torr以下に減圧した状態を維持しながら10-アミノデカン酸を縮重合反応させてポリアミド-10を製造する段階である。
前記縮重合反応は、本発明で意図したポリアミド-10が製造されるまで適切な時間まで行うことができる。好ましくは、前記縮重合反応時間は10分~60分である。
また、前記縮重合反応が行われることによってポリアミド-10が製造され、したがって生成物の粘度が増加し攪拌機に負荷が発生して攪拌機のトルクが次第に増加するようになる。したがって、縮重合の進行程度は生成物の粘度で判断できてこのような生成物のトルクで縮重合の程度を調節することができ、このためにトルクメータなどを使用して攪拌機のトルクをモニタリングして縮重合反応を調節することができる。
これを通じて縮重合反応が適切に行われたと判断される場合、縮重合反応を終了させることができ、縮重合反応の終了は前記反応器内圧力を常圧に昇圧することで可能である。
前記反応器内圧力を常圧に昇圧させる方法は反応器内不活性気体を投入させることが好ましく、先に段階1で説明したところと同様に不活性気体、特に窒素を投入することが好ましい。
一方、前記段階4以後には5分~20分間常圧を維持することが好ましい。前記段階4以後に直ちに後述の段階5のように生成物を回収してもよいが、縮重合反応が終了した以後に生成物の安定化、反応器温度冷却などを理由にして前記のように一定時間反応器を維持することができる。
前記段階5は、前記段階4の反応器から生成物を回収する段階であって、反応器下部の吐出口からポリアミド-10ストランドを得てこれをペレタイザーでチップ形状の最終物を収得することができる。
前述のように、本発明は、10-アミノデカン酸の縮重合条件を調節してポリアミド-10を製造することによって、機械的および熱的特性に優れたポリアミド-10を提供することができる。
以下、本発明の理解のために好ましい実施例を提示するが、下記実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の範囲が下記実施例に限定されるのではない。
実施例1
10-アミノデカン酸(10-ADA)2.5kgを5kg容量反応器に投入した。前記反応器は、攪拌モータに連結された攪拌軸およびヘリカルタイプブレードが装着され、窒素ガス投入および真空排気口、反応生成物排出口を有する構造である。
真空ポンプで反応器内部を200torrに減圧した後、窒素を投入して常圧に操作する過程を3回繰り返して反応器内部に存在する空気を除去した。最後に窒素を投入した後にガス流量計で窒素ガスを分当り1000ccに設定して供給し、反応器排気部(Vent)を開放して以後に反応器内部が窒素雰囲気になるように維持した。
前記反応器温度を240℃まで昇温した。前記昇温過程で、190℃に到達すれば攪拌機を稼動して10rpmで攪拌し始め、220℃に到達すれば30rpmで攪拌し、240℃に到達すれば65rpmで攪拌し、攪拌速度を維持した。
2時間経過後、真空ポンプを稼動して700torr、600torr、400torr、150torr、100torr、50torr、および5torr以下に漸進的に減圧した(総7段階)。この時、各減圧段階は5分の時間間隔をおいて減圧した。
5torr以下を維持しながら1時間反応を行い、トルクメータを観察して2.5Vに到達すれば攪拌および加熱を中断して重合を終了した。
窒素を反応器内に投入して常圧で調節し、10分間の放置した後に反応器下部排出口を開放した。排出口を通じて吐出されるポリアミド-10ストランドを冷水水槽に通過させペレタイザーでペレットを得た後、乾燥して最終的にポリアミド-10を得た。
実施例2
前記実施例1と同様な方法でポリアミド-10を得た。
比較例1および2
以下のポリアミドを比較例1および2にした。
-比較例1:PA11(Rilsan、BESNO TL)
-比較例2:PA12(Rilsan、AESNO TL)
実験例
前記実施例1および2で製造されたポリアミド-10と、前記比較例1および2のポリアミドを以下の方法で各物性を評価した。
1)数平均分子量:試料をヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)/0.01Nソジウムトリフルオロアセテート溶媒に溶解してGPC(Viscotek社 TDA305、屈折率検出器)を用いてGPC用カラム(Agilent社 PLgel Mixed D)を用いて測定した。
2)引張強度および引張伸び率:ISO 527-2によって測定した。
3)破断強度および破断伸び率:ISO 527-2によって測定した。
4)引張弾性率:ISO 527-2によって測定した。
5)屈曲強度および屈曲弾性率:ISO 178によって測定した。
6)衝撃強度:ISO 179によって測定した。
7)熱変形温度(HDT):ISO 75によって測定した。
8)Hardness(ロックウェルR):ISO 2039によって測定した。
上述の方法によって評価した結果を下記表1に示した。
Figure 2022511895000002

Claims (14)

  1. 数平均分子量(g/mol)が5000~25000であり、
    ISO 527-2によって測定した引張強度(MPa)および引張弾性率(MPa)がそれぞれ40~70、および800~1400であり、
    ISO 178によって測定した屈曲強度(MPa)および屈曲弾性率(MPa)がそれぞれ50~90、および1200~1900である、
    ポリアミド-10。
  2. 前記引張強度(MPa)が50~60である、請求項1に記載のポリアミド-10。
  3. 前記引張弾性率(MPa)が1000~1200である、請求項1に記載のポリアミド-10。
  4. 前記屈曲強度(MPa)が60~80である、請求項1に記載のポリアミド-10。
  5. 前記屈曲弾性率(MPa)が1300~1800である、請求項1に記載のポリアミド-10。
  6. ISO 75(0.45MPa条件)によって測定した熱変形温度が100℃以上である、請求項1に記載のポリアミド-10。
  7. ISO 2039によって測定したロックウェル硬さが90以上である、請求項1に記載のポリアミド-10。
  8. 10-アミノデカン酸を反応器に投入する段階(段階1);
    前記反応器の温度を230~250℃に昇温した後、10-アミノデカン酸を攪拌しながら前記温度を維持する段階(段階2);
    前記反応器内圧力を10torr以下に減圧する段階(段階3);
    前記10-アミノデカン酸を縮重合反応させた後、前記反応器内圧力を常圧に昇圧する段階(段階4);および
    前記反応器から生成物を回収する段階(段階5)を含む、
    ポリアミド-10の製造方法。
  9. 前記段階2で、昇温が完了した後に温度を1時間~4時間維持する、請求項8に記載のポリアミド-10の製造方法。
  10. 前記段階3は、複数の段階で50~200torrの圧力だけ順次減圧して10torr以下に減圧して行う、請求項8に記載のポリアミド-10の製造方法。
  11. 前記複数の段階は2~10段階である、請求項10に記載のポリアミド-10の製造方法。
  12. 前記各減圧段階は、2分~10分間隔で順次に行われる、請求項10に記載のポリアミド-10の製造方法。
  13. 前記段階4の縮重合反応は10分~60分間行う、請求項8に記載のポリアミド-10の製造方法。
  14. 前記段階4以後に、5分~20分間常圧を維持する、請求項8に記載のポリアミド-10の製造方法。
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