JP2022176654A - 機器モジュール - Google Patents

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Kosuke Sone
辰海 佐藤
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Abstract

【課題】蓄冷材と共に断熱ケースに収容されずとも機器の熱対策を行うことができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】機器モジュールは、車両においてルーフパネルと内装部材との間のルーフ内空間に配置されると共に前記ルーフパネルに固定される剛性部材と、前記剛性部材に固定された機器と、を備える。前記剛性部材には、前記機器に接して前記機器から熱を受け取る受熱部と、前記受熱部が受け取った熱を放熱する放熱部とが設けられ、前記受熱部と前記放熱部とは、前記剛性部材の表面のうち互いに離れた箇所に設けられており、前記剛性部材のうち前記受熱部と前記放熱部とを結ぶ熱移動経路を介して熱が前記受熱部から前記放熱部に移動される。【選択図】図4

Description

本開示は、機器モジュールに関する。
特許文献1は、車両用オーバヘッドモジュールを開示している。特許文献1に記載の両用オーバヘッドモジュールでは、電子機器及び蓄冷材が断熱ケース内に収容されることによって、耐熱性の低い電子機器も使用できるとされている。
特開2005-239133号公報
特許文献1に記載の車両用オーバヘッドモジュールでは、電子機器が断熱ケース内に収容される構成であるため、収容できる電子機器の数が少なかったり、オーバヘッドモジュールの組立作業性及び電子機器のメンテナンス性などが悪化したりする恐れがある。
そこで、蓄冷材と共に断熱ケースに収容されずとも機器の熱対策を行うことができる技術を提供することを目的とする。
本開示の機器モジュールは、車両においてルーフパネルと内装部材との間のルーフ内空間に配置されると共に前記ルーフパネルに固定される剛性部材と、前記剛性部材に固定された機器と、を備え、前記剛性部材には、前記機器に接して前記機器から熱を受け取る受熱部と、前記受熱部が受け取った熱を放熱する放熱部とが設けられ、前記受熱部と前記放熱部とは、前記剛性部材の表面のうち互いに離れた箇所に設けられており、前記剛性部材のうち前記受熱部と前記放熱部とを結ぶ熱移動経路を介して熱が前記受熱部から前記放熱部に移動される、機器モジュールである。
本開示によれば、蓄冷材と共に断熱ケースに収容されずとも機器の熱対策を行うことができる。
図1は機器モジュールが組込まれた車両を示す概略斜視図である。 図2は実施形態1にかかる機器モジュールを示す斜視図である。 図3は実施形態1にかかる機器モジュールを示す平面図である。 図4は図3のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は実施形態2にかかる機器モジュールを示す底面図である。 図6は図5のVI-VI線に沿った断面図である。 図7は実施形態3にかかる機器モジュールを示す平面図である。 図8は図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。 図9は実施形態4にかかる機器モジュールを示す断面図である。 図10は剛性部材、機器及び機能性シートの位置関係の変形例を示す説明図である。 図11は剛性部材、機器及び機能性シートの位置関係の変形例を示す説明図である。 図12は剛性部材、機器及び機能性シートの位置関係の変形例を示す説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の機器モジュールは、次の通りである。
(1)車両においてルーフパネルと内装部材との間のルーフ内空間に配置されると共に前記ルーフパネルに固定される剛性部材と、前記剛性部材に固定された機器と、を備え、前記剛性部材には、前記機器に接して前記機器から熱を受け取る受熱部と、前記受熱部が受け取った熱を放熱する放熱部とが設けられ、前記受熱部と前記放熱部とは、前記剛性部材の表面のうち互いに離れた箇所に設けられており、前記剛性部材のうち前記受熱部と前記放熱部とを結ぶ熱移動経路を介して熱が前記受熱部から前記放熱部に移動される、機器モジュールである。機器の熱が、受熱部から熱移動経路を介して放熱部に伝わると共に、放熱部を介して放熱される。これにより、機器の放熱性を高めることができ、蓄冷材と共に断熱ケースに収容されずとも機器の熱対策を行うことができる。
(2)(1)の機器モジュールにおいて、前記熱移動経路を構成する部材として、前記剛性部材の本体部よりも熱の移動効率の高い熱移動部材が設けられていてもよい。これにより、受熱部から放熱部までの熱の移動効率を高めることができる。
(3)(2)の機器モジュールにおいて、前記熱移動部材は、ヒートパイプを含んでもよい。これにより、機器の熱をヒートパイプによって、より効率的に放熱部まで移動させることができる。
(4)(2)又は(3)の機器モジュールにおいて、前記熱移動部材の少なくとも一部は前記剛性部材の前記本体部の内部に設けられてもよい。これにより、剛性部材の表面において、機器の取付け及び放熱に用いることができる領域が減少することが抑制される。また、剛性部材のうち放熱部以外の広範な部分にも熱移動部材を介して熱が移動することができる。
(5)(1)から(4)のいずれか1つの機器モジュールにおいて、前記機器の表面と前記受熱部の表面との間に介在して、前記機器の表面及び前記受熱部の表面との隙間を埋める伝熱部材をさらに備えてもよい。これにより、伝熱部材によって機器と受熱部との間の界面熱抵抗が小さくなり、機器の熱がより効率的に受熱部に移動することができる。
(6)(1)から(5)のいずれか1つの機器モジュールにおいて、前記放熱部は、前記剛性部材のうち前記内装部材の側を向く表面に設けられてもよい。これにより、日射影響によってルーフ内空間が高温となった場合に、温度の低い内装部材側に放熱できる。
(7)(1)から(6)のいずれか1つの機器モジュールにおいて、前記放熱部は、前記ルーフ内空間に配置されるダクトの吹出口と対向する位置に設けられてもよい。これにより、ダクトからの冷気を放熱部に当てることができ、放熱性が高まる。
(8)(1)から(7)のいずれか1つの機器モジュールにおいて、前記剛性部材が設けられる機能性シートを備えてもよい。これにより、剛性部材を介して機能性シートがルーフパネルに吊り下げ支持されることができる。
(9)(8)の機器モジュールにおいて、前記機能性シートは断熱層を含み、前記放熱部が前記断熱層より前記内装部材の側に露出してもよい。断熱層が設けられることによって、断熱層より内装部材の側の温度は、断熱層よりルーフパネルの側の温度よりも低くなりやすい。断熱層より内装部材の側に放熱部が露出することによって、放熱部の放熱性が高まる。
(10)(8)又は(9)の機器モジュールにおいて、前記機能性シートに設けられて、前記機器に接続される伝送部材を備えてもよい。これにより、剛性部材を介して伝送部材がルーフパネルに吊り下げ支持されることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の機器モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる機器モジュールについて説明する。
<機器モジュールが組込まれる車両について>
図1は機器モジュール20が組込まれた車両10を示す概略斜視図である。車両10は、ボディ11を備える。ボディ11は、車両10の外形をなす部分である。ボディ11は、モノコックボディであってもよいし、ラダーフレーム上に搭載されるボディであってもよい。ここでは、ボディ11は、車室を囲む側方パネル、ルーフパネル12、さらには、乗員が乗り降りするための乗降用ドアパネル、荷物を出し入れするためのリアドアパネル等を含む。ボディ11は、金属によって形成されてもよいし、樹脂によって形成されてもよい。ボディ11は、金属と樹脂との組合せによって構成されていてもよい。ボディ11のうち車室の上方を覆う板状の部分がルーフパネル12である。つまり、ルーフパネル12は、車両10の屋根部分を形成する。ルーフパネル12は、ボディ11の外観形状を形作るべく一部又は全体的に湾曲していてもよい。ルーフパネル12は、金属で形成されてもよいし、樹脂で形成されてもよい。ルーフパネル12は、金属と樹脂との組合せによって構成されていてもよい。ルーフパネル12には、アンテナ用孔が形成されていてもよい。
<車両において機器モジュールが組込まれる位置について>
機器モジュール20が組込まれる位置について、図2を参照しつつ説明する。図2は実施形態1にかかる機器モジュール20を示す斜視図である。図2には、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向が示されている。本開示において、機器モジュール20が車両10に配置された状態で、X方向が車両10の前後方向とされ、Y方向が車両10の幅方向とされ、Z方向が鉛直方向とされるものとする。
機器モジュール20は、ルーフパネル12を含む屋根部分14に組込まれる。屋根部分14としては、上記ルーフパネル12と内装部材16とが図示されている。屋根部分14は、ルーフパネル12を支持するフレーム13(図4参照)を含む場合がある。内装部材16は、樹脂等で形成された板状部材である。内装部材16は、車室内の天井形状を形作る部分である。内装部材16は、一部又は全体的に湾曲していてもよい。内装部材16は、ルーフパネル12に対して下側に取付けられる。内装部材16は、車室内に露出する部分である。内装部材16は、ルーフライナ(roof liner)と呼ばれることもある。機器モジュール20は、ルーフ内空間に配置される。ルーフ内空間は、車両10においてルーフパネル12と内装部材16との間の空間である。ルーフ内空間は、車内空間であって、乗員が搭乗する空間ではない空間である。なお、車内空間は、車両10の外観をなすボディ11に覆われる空間であり、乗員が搭乗する空間は、車両10の内観をなす内装部材16に覆われる空間である。
<機器モジュールについて>
機器モジュール20について、図2に加えて、図3及び図4を参照しつつ、説明する。図3は実施形態1にかかる機器モジュール20を示す平面図である。図4は機器モジュール20の断面図であり、図3のIV-IV線に沿った断面図である。
機器モジュール20は、剛性部材30と機器50とを備える。機器モジュール20は、機能性シート60と伝送部材70とをさらに備える。
剛性部材30は、ルーフ内空間に配置される。剛性部材30は、ルーフパネル12に固定される。剛性部材30には機器50が固定される。剛性部材30には、受熱部36と放熱部37とが設けられる。受熱部36は、機器50に接して機器50から熱を受け取る部分である。放熱部37は、受熱部36が受け取った熱を放熱する部分である。受熱部36と放熱部37とは、剛性部材30の表面のうち互いに離れた箇所に設けられている。剛性部材30のうち受熱部36と放熱部37とを結ぶ熱移動経路を介して熱が受熱部36から放熱部37に移動される。一般的な熱の移動(heat transfer)としては、熱伝導(heat conduction)によるもの、熱対流(heat convection)によるもの、熱放射(heat radiation)によるものなどがある。上記熱移動経路における熱の移動は、主として、熱伝導によるもの、熱対流によるものが想定される。
剛性部材30は、本体部31を有する。本体部31の表面のうち支持面32に機器50が支持される。本例では、支持面32は、鉛直上向きの面である。支持面32は、鉛直上向きの面以外の面であってもよい。支持面32には、凹凸部33が設けられている。支持面32には、リブ34が格子状に設けられている。リブ34の部分が凹凸部33における凸部34となり、リブ34で囲まれる部分が凹凸部33における凹部35とされる。機器50は、凸部34上に支持され、凹部35とは接していない。
本例では、受熱部36及び放熱部37として、本体部31とは別の部材が設けられる。受熱部36及び放熱部37は、本体部31よりも熱伝導率が高い(熱抵抗が小さい)部材であるとよい。本体部31、受熱部36及び放熱部37の組み合わせは、熱伝導率の異なる組み合わせであれば、適宜設定可能である。好ましくは受熱部36及び放熱部37は、金属製であるとよい。例えば、本体部31が樹脂製で、受熱部36及び放熱部37が金属製であってもよい。また例えば、本体部31が熱伝導率の低い金属製で、受熱部36及び放熱部37が熱伝導率の高い金属製であってもよい。図4に示す例では、受熱部36として受熱板36aが設けられ、放熱部37として放熱板37aが設けられている。受熱板36a及び放熱板37aは、例えば金属板であってもよい。放熱部37はヒートシンクであってもよい。放熱部37は、リブ、フィンなどが放熱板37aと一体的に設けられることによって表面積が大きくされていてもよい。
剛性部材30には、熱移動経路を構成する部材として熱移動部材38が設けられている。熱移動部材38は、本体部31よりも熱の移動効率(以下、伝熱効率という)が高い。本体部31は、主として熱伝導によって熱を移動させる。熱移動部材38における伝熱効率は、本体部31における熱伝導による伝熱効率よりも高い。
ここでは熱移動部材38は、ヒートパイプ39を含む。ヒートパイプ39は、作動液を相変化させつつ循環させることによって、熱伝導よりも効率的に熱を移動させるものである。従って、ヒートパイプ39における伝熱効率は、本体部31における熱伝導による伝熱効率よりも高い。
ヒートパイプ39は、コンテナ40を有する。コンテナ40は、中空の部材である。コンテナ40の内部に、作動液(図示省略)が封入される。コンテナ40の内部空間は、作動液の飽和蒸気で満たされると良い。コンテナ40の内部空間は減圧されて、作動液が沸騰しやすくされていると良い。図4に示す例では、ヒートパイプ39は、非ループ式である。コンテナ40は、第1端部40a及び第2端部40bを有する。第1端部40aが受熱部36に熱的に接続され、第2端部40bが放熱部37に熱的に接続される。第1端部40a及び第2端部40bと、受熱板36a及び放熱板37aとは、任意の接続態様によって接続可能である。例えば、第1端部40aが受熱板36aと溶接され、第2端部40bが放熱板37aと溶接されてもよい。第1端部40aに位置する作動液が、受熱部36からの熱を受けつつ蒸発して蒸気となる。このとき、作動液は、潜熱を吸収する。蒸気は、第2端部40bに向けてコンテナ40内を移動する。第2端部40bにおいて、蒸気は、放熱部37に熱を渡しつつ凝縮して液体に戻る。このとき、作動液は、潜熱を放出する。液体に戻った作動液は、第1端部40aに向けてコンテナ40内を移動する。以下、このサイクルが繰り返され、第1端部40a及び第2端部40bの温度差が小さくなる。
コンテナ40の内部空間には、キャビティ41が設けられる。蒸気は、第1端部40aから第2端部40bに向けてキャビティ41内を移動する。蒸気は、第1端部40aと第2端部40bとの間の密度の違い(気圧差)を用いて移動する。蒸気は、第1端部40aから第2端部40bに向けて、鉛直下側から鉛直上側へも容易に移動できる。コンテナ40の内部空間には、液体が移動するウィック(wick)が設けられてもよい。ウィックは、通常、キャビティ41を囲うようにコンテナ40の内面に設けられる。ウィックの内面がキャビティ41に面する。ウィックは、毛細管が形成された部材である。作動液は、いわゆる毛細管現象を用いることによって、第2端部40bから第1端部40aに向けて、鉛直下側から鉛直上側への移動も可能となる。なお、第2端部40bから第1端部40aに向けて、常に鉛直下向きに移動するような場合には、ウィックは設けられていなくてもよい。
ヒートパイプ39におけるコンテナ40、作動液及びウィックの種類は、特に限定されず、各種のコンテナ40、作動液及びウィックを用いることができる。コンテナ40は、例えば、樹脂製又は金属製であってもよい。作動液は、例えば、水又はアルコールなどが用いられてもよい。ウィックは、例えば、コンテナ40とは別に設けられたメッシュ又はワイヤなどであってもよい。ウィックは、コンテナ40の内面に形成された溝部であってもよい。ウィックは、焼結金属など多孔質な部材であってもよい。コンテナ40は、受熱部36、放熱部37及び作動液と、主として熱伝導によって熱の授受を行う。従って、コンテナ40は、熱伝導率の高い金属製であることが好ましい。コンテナ40とは別に設けられたウィックについても同様に、熱伝導率の高い金属製であることが好ましい。コンテナ40及びウィックが別に設けられる場合、コンテナ40の材料及びウィックの材料は、同種であってもよいし、異種であってもよい。
ヒートパイプは、コンテナがループ状に形成された、いわゆるループヒートパイプであってもよい。ループヒートパイプにおいて、ループ状のコンテナの一部の区間が受熱部36に熱的に接続され、他の一部の区間が放熱部37に熱的に接続される。ヒートパイプは、コンテナが受熱部36と放熱部37との間を往復する蛇腹状に形成された、いわゆる自励振動型のヒートパイプであってもよい。
熱移動部材38の少なくとも一部は、本体部31の内部に設けられる。ここでは、ヒートパイプ39の中間部が本体部31の内部に設けられる。ヒートパイプ39の両端部が本体部31の外部に突出している。本体部31は、熱移動部材38をインサート部品として、インサートモールド成形されてもよい。この場合、後から熱移動部材38を本体部31に組付ける手間が省けたり、熱移動部材38の経路保持性が高まったりする。本体部31の成形後に、熱移動部材38が本体部31に取付けられてもよい。この場合、本体部31の成形時に、本体部31の内部に熱移動部材38を通すための経路(空洞)が設けられると良い。また、この場合、熱移動部材38が着脱可能となり、機器50の変更などに応じて、本体部31を変更せずに熱移動部材38を変更できる。
機器50は、剛性部材30の支持面32に支持される。機器50は、例えば、電気回路を有する電子機器である。機器50は、例えば、外部との通信用の通信機器である。本例では、機器50は、剛性部材30よりもZ方向に沿ってルーフパネル12側に配置される。また、機器50は、機能性シート60よりもZ方向に沿ってルーフパネル12側に配置される。機器50は、機器本体51と筐体52とを有する。機器本体51は、回路基板、電子部品等を含む。機器本体51は、筐体52に収容される。筐体52の表面が支持面32と接する。筐体52は、樹脂によって形成されていてもよい。筐体52は、金属によって形成されていてもよい。筐体52は、樹脂製の部分と、金属製の部分とを有する複合部材であってもよい。
筐体52には、貫通孔53が形成されている。貫通孔53を通じて機器本体51及び受熱部36が接している。ここでは受熱板36aが貫通孔53を通じて筐体52の内部に配置されている。ここでは、筐体52の表面のうち貫通孔53のない部分が支持面32における凸部34と接する。筐体52が凸部34と接した状態で、筐体52と凸部34とが接する部分が、Z方向から見て貫通孔53の四方を囲んでいてもよい。貫通孔53の開口部は、本体部31によって塞がれていてもよい。
機能性シート60は、内装部材16とは別に設けられた部材である。機能性シート60には、剛性部材30が配置される。剛性部材30のうち支持面32とは別の表面が機能性シート60に接している。機能性シート60には、剛性部材30及び伝送部材70が固定される。機能性シート60は、これらの部材が固定される以外に、断熱機能、防音機能、電波遮蔽機能の少なくとも1つの機能を奏する層を含むシートである。本例では、機能性シート60は少なくとも断熱機能を奏する層を含んでいる。
断熱機能を奏する層としては、例えば不織層が用いられることができる。不織層は、機能性シート60の一方主面側及び他方主面側の間で、熱が伝わり難いようにする断熱性を奏する層の一例である。断熱層は、熱放射エネルギーを反射する層であってもよい。断熱層は、他の層よりも熱伝導率が低い層であってもよい。例えば、断熱層は、不織シートの他、発泡シート等のように、細かい隙間を含むシートが用いられてもよい。断熱層としては、断熱塗料、遮熱塗料が用いられてもよい。
不織層は、機能性シート60の一方主面側及び他方主面側の間で、音が伝わり難いようにする防音性を奏する層の一例であるとも把握可能である。防音性を奏する層は、音を反射するものであってもよいし、音のエネルギーを熱エネルギーとして吸収するものであってもよい。例えば、防音層としては、不織シートの他、発泡シート等のように、細かい隙間を含むシートが用いられてもよい。防音層としては、吸音塗料が用いられてもよい。断熱層と防音層とは物理的に別の層として設けられてもよい。
機能性シート60は、単層構造であってもよい。機能性シート60は、多層構造であってもよい。例えば、機能性シート60において、上記不織層と電波遮蔽層とが積層されてもよい。
電波遮蔽層は、機能性シート60の一方主面側及び他方主面側の間で、電波が伝わり難いようにする層である。電波遮蔽層は、全ての周波数に対して電波遮蔽性を有していてもよい。電波遮蔽層は、一部の周波数帯に対して選択的な電波遮蔽性を有していてもよい。この場合、一部の周波数帯の電波は、電波遮蔽層において反射又は吸収の少なくとも一方がなされればよい。電波遮蔽層は、アルミニウム、鉄等の金属箔で形成された層であってもよい。選択的な電波遮蔽性を有する電波遮蔽層としては、周知の周波数選択膜(FSS: Frequency Selective Surface)が用いられてもよい。周波数選択膜は、樹脂等で形成されたベースフィルム上に金属箔等によってユニットセル(素子)を形成したものである。かかる周波数選択膜は、ユニットセル(素子)の周波数特性に応じて1つ又は複数の周波数帯の電波を選択的に遮蔽し、他の周波数帯の電波を通過させる性質を有する。選択的な電波遮蔽性を有する電波遮蔽層は、断熱層又は防音層に直接導電性ペースト等を印刷することによって形成されていてもよい。
機能性シート60が多層構造を有する場合、各機能層の重ね合せ順は、任意である。例えば、機能性シート60は、不織層の上側に電波遮蔽層が設けられてもよいし、不織層の下側に電波遮蔽層が設けられてもよい。また各機能層の大きさは、任意である。各機能層は、同じ大きさに形成されてもよい。1つの機能層に対して他の機能層が部分的に設けられてもよい。なお、各機能層は、単に重ね合されただけであってもよい。各機能層は、両面テープ、接着剤、溶着等によって固定されていてもよい。
さらに、機能性シート60が複数の機能層を有する場合において、複数の機能層が機能性シート60の厚み方向において重なって配置されていることは必須ではない。複数の機能層は、機能性シート60が広がる領域内において、異なる領域に設けられていてもよい。例えば、複数の機能層が、機能性シート60が広がる領域内において横並びで設けられていてもよい。
伝送部材70は、機器50と接続されている。伝送部材70は、電気又は光等を伝送する部材であり、機能性シート60において少なくとも1端は機器50に接続される配線経路に沿って設けられる部材である。例えば、伝送部材70は、芯線と芯線の周囲の被覆とを有する一般電線であってもよいし、裸導線、シールド線、電気ケーブル、エナメル線、ニクロム線、同軸線、光ファイバ等であってもよい。つまり、伝送部材70は、電気を伝送する線状の部材であってもよい。電気を伝送する線状の部材としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。また、電気を伝送する線状の伝送部材70は、単一の線状物であってもよいし、複数の線状物の複合物(ツイスト線、複数の線状物を集合させてこれをシースで覆ったケーブル等)であってもよい。伝送部材70は、機能性シート60に対する導電性塗料の塗布、銅箔に対するエッチング等によって形成されてもよい。ここで、伝送部材70が電線であることを想定した説明がなされる。
機器50は、伝送部材70を介して電気信号又は光信号を送信し又は受信する。又は、機器50は、伝送部材70を介して電力供給を受けたり、電力を分配したりする。伝送部材70と機器50との接続は、コネクタを介して行われてもよい。伝送部材70が機器50内に直接導入され、機器50内の電気要素に直接に接続されていてもよい。なお、図2及び図3において示される伝送部材70は、概略的な経路を示しており、1本の線として描かれていても、複数の電線等を含む場合がある。
伝送部材70は機能性シート60に設けられる。ここで、伝送部材70が機能性シート60に設けられるとは、電気又は光を伝送する媒体が機能性シート60において電気又は光の経路をなすように形作られることをいう。このため、機能性シート60に設けられた伝送部材70とは、当該機能性シート60に対して導電性塗料の塗布、銅箔に対するエッチング等によって直接形成される伝送部材70の他、機能性シート60とは別に製造された線状の伝送部材70が、機能性シート60のいずれか又は両方の主面等に沿って一定の経路をなすように形作った状態で取付けられた伝送部材70を含む。伝送部材70の支持のための具体的構成は特に限定されない。
例えば、伝送部材70は、機能性シート60の一主面に対して固定されていてもよい。例えば、伝送部材70は、機能性シート60の一主面に対して溶着(融着ともいう)されていてもよい。これにより形成された溶着部は、伝送部材70及び機能性シート60の少なくとも一方の一部が溶けて相互にくっついた状態となっている。伝送部材70と機能性シート60との溶着は、超音波溶着によってなされてもよいし、加熱溶着によってなされてもよい。また、伝送部材70と機能性シート60との少なくとも一方の表面が溶剤によって溶かされることで、伝送部材70と機能性シート60とが溶着されてもよい。また、例えば、伝送部材70は、機能性シート60に対して、接着剤、両面テープ等によって固定されていてもよい。また、例えば、伝送部材70は、縫糸等によって、機能性シート60に対して縫付けられていてもよい。また、例えば、伝送部材70が機能性シート60の一主面上に配設された状態で、機能性シート60の一主面の外側から伝送部材70を跨ぐように粘着テープが貼付けられることで、伝送部材70が機能性シート60の一主面に固定されていてもよい。伝送部材70は、機能性シート60の一主面のみに固定される必要は無い。伝送部材70は、機能性シート60の一方主面に固定される部分と、機能性シート60の他方主面に固定される部分とを併有していてもよい。この場合、伝送部材70は、機能性シート60の中間部又は端縁部において一方主面から他方主面に向けて通るように付設されてもよい。
また、例えば、伝送部材70は、2つのシートの間に挟み込まれることで、機能性シート60に固定されていてもよい。例えば、機能性シート60が複数層を含む場合において、伝送部材70が各層を構成するシートの間に挟込まれていてもよい。また、機能性シート60に他のシートが重ね合される場合において、機能性シート60と当該他のシートとの間に、伝送部材70が挟込まれていてもよい。この場合において、伝送部材70を挟込む2つのシート同士は、溶着によって固定されてもよいし、接着剤又は両面テープによって固定されてもよい。
ここでは、伝送部材70は、機能性シート60に対してルーフパネル12側の面に設けられている。伝送部材70は、機能性シート60に対して内装部材16側の面に設けられていてもよい。
機能性シート60には剛性部材30が設けられる。剛性部材30は、機器50を支持する機能及び冷却用空気を流す機能のほかに、機能性シート60に対して変形し難さを付与する機能を有していてもよい。剛性部材30は、機能性シート60よりも高剛性であってもよい。ここでの剛性の高低は、例えば、剛性部材30の長手方向に対して直交する面を基準面とし、剛性部材30の当該基準面における曲げ剛性と、機能性シート60のうち当該剛性部材30が設けられた部分的な領域における当該基準面における曲げ剛性とによって評価されてもよい。例えば、機能性シート60は、アルミニウム箔(電波遮蔽層)と不織布(断熱層兼防音層)との積層体であり、剛性部材30は、比較的硬質な樹脂(例えば、PP(ポリプロピレン)、PA(ポリアミド)等)製であってもよい。剛性部材30は、上記リブ34による凹凸部33のほか、ハニカム構造など有し、強度を持たせつつ軽量化が図られてもよい。剛性部材30は、鉄、アルミニウム等の金属によって形成されていてもよい。剛性部材30は、樹脂製の部分と、金属製の部分とを有する複合部材であってもよい。
ルーフ内空間における剛性部材30の配置領域、つまり、機能性シート60に対する剛性部材30の配置領域は、任意である。剛性部材30は、例えば、機器50の配置領域に応じて設けられてもよい。例えば、機器50が外部通信用アンテナユニットである場合、機器50は、ルーフパネル12に形成されたアンテナ用孔に対応する位置に配置される。従って、剛性部材30は、ルーフパネル12に形成されたアンテナ用孔の下に配置されると良い。また剛性部材30は、屋根部分14におけるフレーム13に対応する位置に設けられてもよい。
剛性部材30は、機能性シート60に対して接着剤、粘着剤、両面テープ、溶着(超音波溶着、熱溶着等)等によって固定される。剛性部材30は、ネジ止、ピン止等によって機能性シート60に固定されてもよい。ここで、剛性部材30は、細長い長方形状に形成されている。剛性部材30の長さ寸法は、機能性シート60の幅寸法と同程度に設定される。剛性部材30の長さ寸法は、機能性シート60の縁が真下に垂れ下がらない程度で、機能性シート60の幅寸法より小さくてもよい(例えば、20cm以下の範囲で小さい)。剛性部材30が機能性シート60のうちルーフパネル12側の面に配置される。両者の対向面が接着剤等によって接合される。
剛性部材30の長手方向は、機能性シート60の幅方向に沿っている。このため、機能性シート60のうち剛性部材30が設けられた部分は、幅方向において垂れ下がり難いように保たれる。機能性シート60に対する剛性部材30の配置領域は任意である。剛性部材30は、機能性シート60に対して部分的な領域に設けられてもよい。
剛性部材30には、屋根部分14に固定される屋根固定部42を有していてもよい。屋根固定部42は、屋根部分14におけるルーフパネル12又は当該ルーフパネル12を支えるフレーム13に固定されてもよい。これにより、機器50、機能性シート60及び伝送部材70が剛性部材30を介して、ルーフパネル12又は当該ルーフパネル12を支えるフレーム13に吊り下げ支持されることができる。これにより、機器モジュール20の荷重の全部が内装部材16にかかることが抑制される。
屋根固定部42と屋根部分14との固定態様は、如何なる態様であってもよい。例えば、屋根固定部42と屋根部分14とは、ネジ止、ピン止等によって固定されてもよい。また例えば、屋根固定部42と屋根部分14とは、接着剤、粘着剤、両面テープ、溶着(超音波溶着、熱溶着等)等によって固定されてもよい。
ルーフ内空間には、剛性部材30に設けられる上記機器50のほかに、剛性部材30以外の箇所に設けられる機器が存在してもよい。当該機器は、屋根部分14におけるルーフパネル12、フレーム13又は内装部材16に設けられてもよいし、機能性シート60に設けられてもよい。剛性部材30以外の箇所に設けられる機器用の伝送部材70は、屋根部分14におけるルーフパネル12、フレーム13又は内装部材16に設けられてもよいし、機能性シート60に設けられてもよい。
機能性シート60は、ルーフパネル12及び内装部材16に対して面状に広がるように、当該屋根部分14に組込まれる。例えば、機能性シート60は、屋根部分14に対して8割以上の面積に広がって配設されてもよい。また、例えば、機能性シート60は、車室内の複数の乗員席のヘッドレストの上方全体に広がるように配設されてもよい。機能性シート60が屋根部分14に対して広がって配設されることで、機能性シート60が持つ機能を、屋根部分14に対してなるべく広い領域で、発揮することができる。また、屋根部分14に対してなるべく広い領域で、ルーフ内空間に配置される伝送部材70及び機器50が支持されることができる。
<効果等>
以上のように構成された機器モジュール20によると、機器50の熱が、受熱部36から熱移動経路を介して放熱部37に伝わると共に、放熱部37を介して放熱される。これにより、機器50の放熱性を高めることができ、蓄冷材と共に断熱ケースに収容されずとも機器50の熱対策を行うことができる。
また、熱移動経路を構成する部材として、本体部31よりも熱の移動効率の高い熱移動部材38が設けられている。これにより、受熱部36から放熱部37までの熱の移動効率を高めることができる。
また、熱移動部材38は、ヒートパイプ39を含む。ヒートパイプ39は、熱伝導よりも効率的に熱を移動させることができる。これにより、機器50の熱をヒートパイプ39によって、より効率的に放熱部37まで移動させることができる。
また、熱移動部材38の少なくとも一部は、本体部31の内部に設けられる。これにより、剛性部材30の表面において、機器50の取付けに用いることができる領域が減少することが抑制される。また、剛性部材30のうち放熱部37以外の広範な部分にも熱移動部材38を介して熱が移動することができる。
また、機器モジュール20は、剛性部材30が設けられる機能性シート60を備える。これにより、剛性部材30を介して機能性シート60がルーフパネル12に吊り下げ支持されることができる。
また、機器モジュール20は、機器50から延びて、機能性シート60に設けられる伝送部材70を備える。これにより、剛性部材30を介して伝送部材70がルーフパネル12に吊り下げ支持されることができる。
[実施形態2]
実施形態2にかかる機器モジュールについて説明する。図5は実施形態2にかかる機器モジュール120を示す底面図である。図6は図5のVI-VI線に沿った断面図である。なお、本実施形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。以下の各実施形態及び各変形例の説明においても同様である。
機器モジュール120において、放熱部37は、剛性部材130のうち内装部材16の側を向く表面に設けられる。これにより、日射影響によってルーフ内空間が高温となった場合に、温度の低い内装部材16側に放熱できる。図6に示す例では、剛性部材130の本体部131のうち内装部材16の側を向く表面に収容凹部37bが形成されている。収容凹部37bは、放熱板37aに応じた大きさに形成されている。放熱板37aが収容凹部37bに収容されている。これにより、放熱板37aが本体部131よりも下方に突出することが抑制されている。もっとも、本体部131に収容凹部37bが形成されていなくてもよい。放熱板37aが本体部131よりも下方に突出していてもよい。
コンテナ40の第2端部40bは、本体部131のうち第1端部40aが設けられる表面(ここでは上面)とは逆を向く表面(ここでは下面)に設けられる。コンテナ40は、上下方向に本体部131を貫通する。図5の底面視において、第2端部40bは、第1端部40aとは異なる位置に設けられる。コンテナ40の中間部は、第1端部40a及び第2端部40bとの間で、第1端部40a及び第2端部40bとは異なる高さ(第1端部40aより低く、第2端部40bより高い高さ)で水平に延びている。コンテナ40の中間部は、コンテナ40の中間部は、第1端部40aと同じ高さで水平に延びていてもよいし、第2端部40bと同じ高さで水平に延びていてもよい。また図5の底面視において、第2端部40bは、第1端部40aと同じ位置に設けられてもよい。この場合、コンテナ40の中間部は、水平方向に延びずに鉛直方向にのみ延びてもよい。
機器モジュール120において、機能性シート160は断熱層を含み、放熱部37が断熱層より内装部材16の側に露出する。断熱層が設けられることによって、日射影響によってルーフ内空間が高温となった場合でも、断熱層より内装部材16の側の温度は、断熱層よりルーフパネル12の側の温度よりも低くなりやすい。断熱層より内装部材16の側に放熱部37が露出することによって、放熱部37の放熱性が高まる。機能性シート160が剛性部材130よりも内装部材16側に設けられる場合、図6に示す例のように、機能性シート160に放熱部37を露出させる窓部62が設けられて、窓部62を通じて放熱部37が断熱層より内装部材16の側に露出してもよい。なお、内装部材16にも窓部が設けられて、放熱部37が室内に露出してもよい。内装部材16には窓部が設けられていなくてもよい。
[実施形態3]
実施形態3にかかる機器モジュールについて説明する。図7は実施形態3にかかる機器モジュール220を示す平面図である。図8は図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。
本例では、ルーフ内空間にダクト17が配置される。本例のダクト17は、後席用のダクト17である。ダクト17は流路18A、18B、18Cを有する。流路18A、18Bは、車両10の両側方において、X方向に延びる。流路18Cは、車両10の後方において、Y方向に延び、流路18A、18Bを連結する。ダクト17には、後席に向けての吹出口19A(図3参照)が設けられている。吹出口19Aは、例えば、流路18A、18Bに設けられる。なお、車両10において、エアコンユニットなどの空調設備の本体は、通常、ルーフ内空間には配置されず、ルーフ内空間よりも下方(例えば、インストルメントパネルの内部又は後席の後ろなど)に配置される。後席用のダクト17は、例えば、Cピラーを通るダクトなどを介して、後席の後ろに配置される空調設備の本体と接続される。空調設備の本体からの冷気が、吹出口19Aを介して後席に向けて放出される。流路18Bには、後席に向けての吹出口19Aとは別に、剛性部材30に向けての吹出口19Bが設けられる。吹出口19Bは、ルーフ内空間に開口している。吹出口19Bは、本体部31の側面と対向する位置に設けられる。
放熱部37は、ルーフ内空間に配置されるダクト17の吹出口19Bと対向する位置に設けられる。これにより、図8の矢符Aに示されるように、ダクト17からの冷気を放熱部37に当てることができ、放熱性が高まる。ここでは、放熱板37a及びヒートパイプ39の第2端部40bが、本体部31の側面に設けられる。ヒートパイプ39の第2端部40bが本体部31の上面又は下面に設けられて、放熱板37aが本体部31の上面又は下面と、側面とを覆うようにL状に設けられてもよい。実施形態2の収容凹部37bのような収容凹部が本体部31の側面に形成されて、収容凹部の内部に放熱板37a及びヒートパイプ39の第2端部40bが設けられてもよい。収容凹部は、側面のみに開口する有底穴であってもよいし、本体部31を貫通する貫通孔であってもよい。
なお、前席用のダクトからの冷気が放熱部37に当てられてもよい。前席用のダクトが、放熱部37と離れた位置にある場合、ダクトと接続された管状部材が放熱部37まで延びてもよい。
[実施形態4]
実施形態4にかかる機器モジュールについて説明する。図9は実施形態4にかかる機器モジュール320を示す断面図である。
機器モジュール320では、上記熱移動部材38が設けられていない。機器50の熱は、受熱部336から本体部31を経て放熱部337まで熱伝導によって伝わる。また機器モジュール320では、上記放熱板37aが設けられていない。本体部31が全体に放熱部337とされる。本体部31がヒートシンクとして機能する。また、凹凸部33によって、放熱性が高まっている。また本例の機器モジュール320では、上記受熱板36aが設けられていない。本体部31のうち機器350と接する部分が受熱部336とされる。機器350と受熱部336との接触面積は、なるべく大きいことが好ましい。例えば、凹部35の底面が受熱部336とされて、機器350の底面の全部又は大部分(例えば8割以上)が受熱部336と接してもよい。
機器モジュール320は、伝熱部材44を備える。伝熱部材44は、機器350の表面と受熱部336の表面との間に介在する。伝熱部材44は、機器350の表面及び受熱部336の表面との隙間を埋める。これにより、伝熱部材44によって機器350と受熱部336との間の界面熱抵抗が小さくなり、機器350の熱がより効率的に受熱部336に移動することができる。かかる伝熱部材44は、特に限定されるものではなく、各種の伝熱部材44が用いられることができる。例えば、伝熱部材44は、伝熱グリスなどの半固体状の部材であってもよい。また例えば、伝熱部材44は、伝熱シート又は伝熱ゴムなど、圧縮変形可能な部材であってもよい。本例では、機器350と剛性部材30とは、伝熱部材44とは別の固定部材80によって固定されている。かかる固定部材80は、例えば、ネジ、クリップ、リベットなどであってもよい。機器350と剛性部材30とが固定部材80によって固定される際、伝熱部材44が機器350と剛性部材30との間で圧縮される。伝熱部材44が、機器350と剛性部材30とを固定してもよい。かかる伝熱部材44は、伝熱接着剤などであってもよい。
なお、本例では、機器350の筐体352には上記貫通孔53が形成されていない。筐体352が、伝熱部材44を介して受熱部336と接している。本例でも、実施形態1のように、機器50の筐体52に貫通孔53が形成され、貫通孔53を通じて、機器本体51と受熱部336とが、伝熱部材44を介して接していてもよい。
[変形例]
図10から図12は剛性部材30、機器50及び機能性シート60の位置関係の変形例を示す説明図である。これまでの例では、機能性シート60の上面に剛性部材30が設けられ、剛性部材30の上面に機器50が設けられるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、図10に示す例のように、機能性シート60の上面に剛性部材30が設けられ、剛性部材30の下面に機器50が設けられてもよい。また例えば、図11に示す例のように、機能性シート60の下面に剛性部材30が設けられ、剛性部材30の上面に機器50が設けられてもよい。また例えば、図12に示す例のように、機能性シート60の下面に剛性部材30が設けられ、剛性部材30の下面に機器50が設けられてもよい。図10及び図11に示す例のように、剛性部材30のうち機能性シート60を向く面に機器50が配置される場合、機能性シート60のうち機器50の配置される部分に窓部64が形成されてもよい。機器50は窓部64をつうじて、機能性シート60の他方の面の外に突出してもよい。図10から図12に示す例において、放熱部37の位置は任意であり、本体部31の表面のうち上面、側面及び下面のいずれに設けられてもよい。
このほか、これまで熱移動部材38がヒートパイプ39を含むものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。ヒートパイプ39に代えて、本体部31よりも熱伝導率の大きい部材が熱移動部材として設けられてもよい。この場合、熱移動部材は、熱伝導によって熱を受熱部36から放熱部37に移動させる。かかる本体部31及び熱移動部材の組み合わせは、熱伝導率の異なる組み合わせであれば、適宜設定可能である。例えば、本体部31が樹脂製で、熱移動部材が金属製であってもよい。また例えば、本体部31が熱伝導率の低い金属製で、熱移動部材が熱伝導率の高い金属製であってもよい。
またこれまで、熱移動部材38の少なくとも一部が本体部31の内部に設けられるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、熱移動部材38の全部が、本体部31の表面上に配置されてもよい。
またこれまで、機器モジュール20が、剛性部材30に固定される機能性シート60を備えるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。機器モジュール20が、剛性部材30に固定される機能性シート60を備えていなくてもよい。例えば、ルーフ内空間に機能性シート60が設けられていなくてもよい。また例えば、機能性シート60は剛性部材30によってルーフパネル12に固定されずに、内装部材16などに固定されてもよい。
またこれまで、機器50から延びる伝送部材70が機能性シート60に設けられるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。伝送部材70は、機能性シート60に設けられていなくてもよい。例えば、伝送部材70は、内装部材16又はルーフパネル12に設けられてもよい。また、例えば、伝送部材70のうち機器50から延び出る部分が剛性部材30に固定され、剛性部材30から延び出る部分がルーフパネル12に固定されてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。例えば、実施形態1から実施形態3の機器本体51と受熱板36aとの間に、実施形態4の伝熱部材44が設けられてもよい。
10 車両
11 ボディ
12 ルーフパネル
13 フレーム
14 屋根部分
16 内装部材
17 ダクト
18A、18B、18C 流路
19A、19B 吹出口
20、120、220、320 機器モジュール
30、130 剛性部材
31、131 本体部
32 支持面
33 凹凸部
34 凸部(リブ)
35 凹部
36、336 受熱部
36a 受熱板
37、337 放熱部
37a 放熱板
37b 収容凹部
38 熱移動部材
39 ヒートパイプ
40 コンテナ
40a 第1端部
40b 第2端部
41 キャビティ
42 屋根固定部
44 伝熱部材
50、350 機器
51 機器本体
52、352 筐体
53 貫通孔
60、160 機能性シート
62、64 窓部
70 伝送部材
80 固定部材

Claims (10)

  1. 車両においてルーフパネルと内装部材との間のルーフ内空間に配置されると共に前記ルーフパネルに固定される剛性部材と、
    前記剛性部材に固定された機器と、
    を備え、
    前記剛性部材には、前記機器に接して前記機器から熱を受け取る受熱部と、前記受熱部が受け取った熱を放熱する放熱部とが設けられ、
    前記受熱部と前記放熱部とは、前記剛性部材の表面のうち互いに離れた箇所に設けられており、
    前記剛性部材のうち前記受熱部と前記放熱部とを結ぶ熱移動経路を介して熱が前記受熱部から前記放熱部に移動される、機器モジュール。
  2. 請求項1に記載の機器モジュールであって、
    前記熱移動経路を構成する部材として、前記剛性部材の本体部よりも熱の移動効率の高い熱移動部材が設けられている、機器モジュール。
  3. 請求項2に記載の機器モジュールであって、
    前記熱移動部材は、ヒートパイプを含む、機器モジュール。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の機器モジュールであって、
    前記熱移動部材の少なくとも一部は前記剛性部材の前記本体部の内部に設けられる、機器モジュール。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の機器モジュールであって、
    前記機器の表面と前記受熱部の表面との間に介在して、前記機器の表面及び前記受熱部の表面との隙間を埋める伝熱部材をさらに備える、機器モジュール。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の機器モジュールであって、
    前記放熱部は、前記剛性部材のうち前記内装部材の側を向く表面に設けられる、機器モジュール。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の機器モジュールであって、
    前記放熱部は、前記ルーフ内空間に配置されるダクトの吹出口と対向する位置に設けられる、機器モジュール。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の機器モジュールであって、
    前記剛性部材が設けられる機能性シートを備える、機器モジュール。
  9. 請求項8に記載の機器モジュールであって、
    前記機能性シートは断熱層を含み、
    前記放熱部が前記断熱層より前記内装部材の側に露出する、機器モジュール。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の機器モジュールであって、
    前記機能性シートに設けられて、前記機器と接続される伝送部材を備える、機器モジュール。
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