JP2022156256A - モータ用ステータおよびバスバー - Google Patents

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直嗣 北山
Naotsugu KITAYAMA
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Abstract

Figure 2022156256000001
【課題】バスバーユニットのインシュレータへの取り付けが正常にできたどうかを容易に確認することが可能なモータ用ステータを提供する。
【解決手段】バスバーホルダ13にスナップフィット爪14が設けられ、インシュレータ3に爪係合部15が設けられたモータ用ステータにおいて、スナップフィット爪14は、片持梁部16の自由端から径方向外側に突出する鉤部17を有し、爪係合部15は、鉤部17を径方向内側から受け入れるとともに、その受け入れた鉤部17が径方向外側から目視可能となるように径方向に貫通して形成された係合孔20を有する。
【選択図】図4

Description

この発明は、モータ用ステータおよびバスバーに関する。
一般に、電動モータは、回転可能に支持されるロータと、ロータを囲むように配置されるステータとを有する。そして、ステータに電流を供給すると、ステータとロータの間に働く電磁力によってロータが回転する。
このような電動モータに使用されるステータとして、特許文献1のものが知られている。特許文献1のステータは、環状のヨークから径方向内方に突出する複数のティースをもつ環状のステータコアと、そのステータコアの各ティースに巻回されるコイルと、各ティースとそのティースに巻回されるコイルとの間に介在するようにステータコアに装着されるインシュレータと、環状のバスバーユニットとを有する。
バスバーユニットは、周方向に等間隔に配置された複数のティースにそれぞれ巻回した各コイルへの給電用の部材であり、各コイルに電気的に接続されるバスバーと、バスバーを保持する樹脂製のバスバーホルダとで構成されている。
ここで、バスバーホルダは、インシュレータとは別体に形成されている。そして、バスバーホルダに設けられたスナップフィット爪を、インシュレータに設けられた爪係合部に係合させることで、バスバーユニットがインシュレータに軸方向に連結されている。
特開2020-18144号公報
ところで、特許文献1のモータ用ステータは、その組み立ての際に、スナップフィット爪が爪係合部に係合している部位を目視することができず、バスバーユニットのインシュレータへの取り付けが正常に行われたかどうかを確認することが難しかった。
すなわち、特許文献1のモータ用ステータにおいては、スナップフィット爪は、軸方向の一端を固定端とし、軸方向の他端を自由端とする径方向に撓み可能な片持梁部と、その片持梁部の自由端から径方向内側に突出する鉤部とを有する。一方、爪係合部は、インシュレータの軸方向端部に形成された軸方向の突出片の径方向外側に形成された段差部である。そして、その段差部に、スナップフィット爪の鉤部を径方向外側から引っ掛けることで、スナップフィット爪を爪係合部に係合させるようにしている。
しかしながら、この構成では、スナップフィット爪を爪係合部に係合させたときに、スナップフィット爪の鉤部の径方向外側は、スナップフィット爪を構成する片持梁部で隠れ、スナップフィット爪の鉤部の径方向内側も、爪係合部(径方向外側に段差部をもつ軸方向の突出片)で隠れ、結局、径方向外側からも径方向内側からも鉤部を目視することができない。そのため、スナップフィット爪を爪係合部に係合させたときに、バスバーユニットのインシュレータへの取り付けが正常にできたかどうかを確認することが難しいという問題があった。
この発明が解決しようとする課題は、バスバーユニットのインシュレータへの取り付けが正常にできたどうかを容易に確認することが可能なモータ用ステータを提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明では、以下の構成のモータ用ステータを提供する。
環状のヨークと、周方向に等間隔に前記ヨークから径方向内方に突出する複数のティースとをもつ環状のステータコアと、
前記複数のティースにそれぞれ巻回される複数のコイルと、
前記各ティースとそのティースに巻回される前記コイルとの間に介在するように前記ステータコアに装着されるインシュレータと、
前記複数のコイルに電気的に接続されるバスバーと、前記バスバーを保持する樹脂製のバスバーホルダとをもつ環状のバスバーユニットと、を有し、
前記バスバーホルダは、前記インシュレータとは別体に形成され、
前記バスバーホルダと前記インシュレータのうちの一方にスナップフィット爪が設けられ、
前記バスバーホルダと前記インシュレータのうちの他方に前記スナップフィット爪と係合する爪係合部が設けられ、前記スナップフィット爪が前記爪係合部と係合することで前記バスバーユニットが前記インシュレータに軸方向に連結されるモータ用ステータにおいて、
前記スナップフィット爪は、軸方向の一端を固定端とし、軸方向の他端を自由端とする径方向に撓み可能な片持梁部と、前記片持梁部の前記自由端から径方向外側に突出する鉤部とを有し、
前記爪係合部は、前記鉤部を径方向内側から受け入れるとともに、その受け入れた鉤部が径方向外側から目視可能となるように径方向に貫通して形成された係合孔を有する、ことを特徴とするモータ用ステータ。
このようにすると、スナップフィット爪の鉤部の突出方向が径方向外向きであり、その鉤部を、径方向に貫通する係合孔に受け入れることで、スナップフィット爪が爪係合部に係合するので、スナップフィット爪を爪係合部に係合させたときに、そのスナップフィット爪の鉤部を、係合孔を通じて径方向外側から目視することが可能である。そのため、スナップフィット爪を爪係合部に係合させたときに、バスバーユニットのインシュレータへの取り付けが正常にできたかどうかを容易に確認することができる。
前記スナップフィット爪および前記爪係合部は、それぞれ周方向に等間隔に複数設けると好ましい。
このようにすると、バスバーユニットをインシュレータに確実に連結することが可能となる。
前記爪係合部は、前記ステータコアの外周よりも径方向内側に配置すると好ましい。
このようにすると、モータ用ステータの外径が小さく抑えられるので、このステータを用いた電動モータをコンパクトにすることができる。
前記バスバーホルダと前記インシュレータのうちのいずれか一方に、軸方向に突出する周方向位置決め凸部が設けられ、
前記バスバーホルダと前記インシュレータのうちの他方に、前記複数の周方向位置決め凸部と係合して前記バスバーホルダと前記インシュレータの周方向の相対移動を規制する周方向位置決め凹部が設けられている構成を採用すると好ましい。
このようにすると、バスバーユニットをインシュレータに取り付けた状態において、外部からバスバーホルダに周方向の力が作用したときに、その周方向の力が周方向位置決め凸部と周方向位置決め凹部で受け止められ、スナップフィット爪に周方向の力が作用するのを防止することができる。そのため、スナップフィット爪が周方向の力で破損するのが防止され、バスバーユニットのインシュレータへの取り付けの信頼性を高めることが可能となる。
前記周方向位置決め凸部および前記周方向位置決め凹部は、周方向に隣り合う前記スナップフィット爪の間を2等分する周方向位置に複数配置することができる。
このようにすると、バスバーユニットをインシュレータに取り付けた状態において、外部からバスバーホルダに周方向の力が作用したときに、その周方向の力を周方向位置決め凸部と周方向位置決め凹部で確実に受け止めることが可能となる。
前記複数のコイルが、周方向に隣り合う2個ずつの前記コイル同士を、前記バスバーを介さずに接続する渡り線を有し、
前記インシュレータには、前記渡り線が引っ掛けられる複数の渡り線ガイド突起が周方向に等間隔に設けられている場合、
前記渡り線で接続された2個の前記コイルと、その2個の前記コイルに対して周方向の一方側に隣接する前記コイルとの間に対応する周方向位置に、前記複数のスナップフィット爪および前記複数の爪係合部が配置され、
前記渡り線で接続された2個の前記コイルと、その2個の前記コイルに対して周方向の他方側に隣接する前記コイルとの間に対応する周方向位置に、前記複数の周方向位置決め凸部および前記複数の周方向位置決め凹部が配置されている構成を採用することができる。
このようにすると、複数の渡り線ガイド突起の周方向位置と、複数のスナップフィット爪(およびそのスナップフィット爪が係合する爪係合部)の周方向位置と、複数の周方向位置決め凸部(およびその周方向位置決め凸部が係合する周方向位置決め凹部)の周方向位置とが、それぞれ周方向に分散した位置関係となるので、これらの構成要素の干渉を避けるために寸法を外径側に大きくする必要がなく、モータ用ステータの径方向寸法を小さく抑えることが可能である。
前記複数のティースおよび前記複数のコイルの個数はそれぞれ12個である場合、
前記複数の渡り線ガイド突起は、周方向に等間隔に6箇所に設けられ、
前記複数のスナップフィット爪および前記複数の爪係合部は、それぞれ周方向に等間隔に3箇所に設けられ、
前記複数の周方向位置決め凸部および前記複数の周方向位置決め凹部は、それぞれ周方向に等間隔に3箇所に設けられている構成を採用することができる。
このようにすると、12個のコイルの隣り合うコイル同士の間に対応する12箇所の位置に、6箇所の渡り線ガイド突起と、3箇所のスナップフィット爪(およびそのスナップフィット爪が係合する爪係合部)と、3箇所の周方向位置決め凸部(およびその周方向位置決め凸部が係合する周方向位置決め凹部)とを、それぞれ1箇所ずつ分散して配置することができ、インシュレータの軸方向端部のスペースを特に効率的に利用することが可能となる。
この発明のモータ用ステータは、スナップフィット爪の鉤部の突出方向が径方向外向きであり、その鉤部を、径方向に貫通する係合孔に受け入れることで、スナップフィット爪が爪係合部に係合するので、スナップフィット爪を爪係合部に係合させたときに、そのスナップフィット爪の鉤部を、係合孔を通じて径方向外側から目視することが可能である。そのため、スナップフィット爪を爪係合部に係合させたときに、バスバーユニットのインシュレータへの取り付けが正常にできたかどうかを容易に確認することができる。
この発明の実施形態のモータ用ステータを示す斜視図 図1のモータ用ステータからバスバーユニットを分離した状態を示す分解斜視図 図1のモータ用ステータを軸方向に見た端面図 図2に示すインシュレータからコイルを取り除いた状態を示す分解斜視図 図1のモータ用ステータの側面図 図5のVI-VI線に沿った断面図 図5のスナップフィット爪および爪係合部の近傍の拡大図 図6のスナップフィット爪および爪係合部の近傍の拡大図
図1、図2に、この発明の実施形態のモータ用ステータを示す。モータ用ステータは、環状のステータコア1と、そのステータコア1の各ティース6に巻回されるコイル2(図2参照)と、各ティース6とそのティース6に巻回されるコイル2との間に介在するようにステータコア1に装着されるインシュレータ3と、環状のバスバーユニット4とを有する。
図2に示すように、ステータコア1は、環状のヨーク5と、そのヨーク5から径方向内方に突出する複数のティース6を有する。図では、ティース6の個数は12個である。これら12個のティース6は、周方向に等間隔に配置されている。各ティース6は、ヨーク5と一体に形成されている。ステータコア1は、ステータコア1の軸直角断面に対応する輪郭形状をもつ環状の電磁鋼板(例えばケイ素鋼板)を軸方向に積層して形成されている。ステータコア1として、金属磁性粉末を金型で圧縮成形した圧粉体を用いることも可能である。
コイル2は、ティース6の外周に巻きつけた導線である。コイル2の個数は、ティース6の個数と同数の12個である。周方向に隣り合う2個ずつのコイル2同士は、バスバー8を介さずに渡り線7で接続されている。
すなわち、図3に示すように、複数のコイル2は、周方向に隣接する2個のコイル2からなる複数のコイル対9で構成され、その各コイル対9を構成する2個のコイル2同士が渡り線7を介して接続されている。図では、12個のコイル2が、6個のコイル対9で構成され、その各コイル対9を構成する2個のコイル2同士が渡り線7を介して接続されている。
図2に示すように、各コイル対9を構成する2個のコイル2は、一方のコイル2の巻回方向と他方のコイル2の巻回方向が逆向きとなるように巻回されている。そして、各コイル対9を構成する2個のコイル2のうち一方のコイル2のコイル端末と、他方のコイル2のコイル端末とが、各コイル2から軸方向の一方側に引き出されている。軸方向に引き出された各コイル2のコイル端末は、バスバー8の端子に熱カシメ等の方法で接続される。
この実施形態のモータ用ステータは、いわゆる分数スロットの電動モータ(ティース6の個数を、電圧の相数とロータの極数との積で除した値が、整数にならず、分数になる電動モータ)に使用されるステータである。分数スロットのモータにおいては、図に示すように、周方向に隣り合う2個のコイル2を連続で巻回し、その2個のコイル2の間を渡り線7で接続した構成のステータを使用することができる。図は、3相10極12スロットの電動モータに使用されるステータを示す。
図4に示すように、インシュレータ3は、各ティース6の外周に嵌合する複数のティース絶縁部10と、ヨーク5の径方向内面に嵌合する筒状のヨーク絶縁部11と、ヨーク5の軸方向端面と軸方向に対向する環状端部12とを有する。インシュレータ3は、絶縁材料(例えば樹脂)で成形されている。
ヨーク絶縁部11は、ティース絶縁部10と一体に形成されている。また、環状端部12は、ヨーク絶縁部11の軸方向の一端から径方向外側に延出するようにヨーク絶縁部11と一体に形成されている。インシュレータ3は、ティース6の軸方向の中央に対応する位置で軸方向に二分割され、その二分割した状態のインシュレータ3でスタータコアを軸方向の両側から挟み込むようにしてステータコア1に装着されている。
バスバーユニット4は、各コイル2(図2参照)への給電用の部材であり、各コイル2に電気的に接続されるバスバー8と、バスバー8を保持する樹脂製のバスバーホルダ13とで構成されている。バスバーホルダ13は、インシュレータ3とは別体に形成されている。
図3、図6に示すように、バスバー8は、U相バスバー8U、V相バスバー8V、W相バスバー8W、中性点バスバー8Nの4つのバスバーで構成されている。バスバー8(8U、8V、8W、8N)は、金属製の導電部材であり、例えば純銅に対しスズめっきをしたものが望ましい。また、8U、8V、8Wの配置はモータ回転方向によって適宜変えてもよい。バスバー8は、バスバーホルダ13の成形金型内にバスバー8をセットした状態でバスバーホルダ13を樹脂成形するインサート成形によって、バスバーホルダ13に固定されている。
図3に示すように、渡り線7で接続された2個のコイル2(すなわちコイル対9を構成する2個のコイル2)のうちの一方のコイル2のコイル端末は、U相バスバー8U、V相バスバー8V、W相バスバー8Wのいずれかに接続され、渡り線7で接続された2個のコイル2のうちの他方のコイル2のコイル端末は、中性点バスバー8Nに接続される。
図5、図6に示すように、バスバーホルダ13には、スナップフィット爪14が一体に形成されている。また、インシュレータ3の環状端部12(図5参照)には、スナップフィット爪14が係合する爪係合部15が一体に形成されている。図3に示すように、スナップフィット爪14は、周方向に等間隔に複数配置され、これに対応するように爪係合部15も、周方向に等間隔に複数配置されている。
図8に示すように、スナップフィット爪14は、軸方向の一端を固定端とし、軸方向の他端を自由端とする径方向に撓み可能な片持梁部16と、片持梁部16の自由端から径方向外側に突出する鉤部17とを有する。
図7に示すように、爪係合部15は、周方向に間隔をおいて軸方向に延びる一対の脚部18と、一対の脚部18の軸方向端部同士を接続するブリッジ部19とを有する。ブリッジ部19と一対の脚部18は、鉤部17を受け入れる係合孔20を形成している。
図8に示すように、爪係合部15は、スナップフィット爪14の鉤部17と係合することで、バスバーホルダ13のステータコア1から遠ざかる方向の軸方向移動を規制し、これによりバスバーユニット4をインシュレータ3に軸方向に連結している。係合孔20は、鉤部17を径方向内側から受け入れるとともに、その受け入れた鉤部17が径方向外側(図では上側)から目視可能となるように径方向に貫通して形成されている。
スナップフィット爪14には、鉤部17の軸方向先端面と径方向外側面の間を斜めに接続する形状の面取り部21が形成されている。また、爪係合部15のブリッジ部19には、ブリッジ部19の径方向内側面と軸方向端面の間を斜めに接続する形状の爪先端ガイド面22が形成されている。爪先端ガイド面22は、スナップフィット爪14を爪係合部15に係合させるときに、鉤部17の面取り部21に摺接することでスナップフィット爪14を径方向内側に案内する。
また、一対の脚部18(図7参照)は、ブリッジ部19よりも径方向内側で周方向に対向する爪側面ガイド面23を有し、その爪側面ガイド面23でスナップフィット爪14の周方向両側面を案内するようになっている。スナップフィット爪14は、爪係合部15に係合した状態で、ステータコア1の外周よりも径方向外側にはみ出る部分をもたないように、ステータコア1の外周よりも径方向内側に配置されている。
スナップフィット爪14を爪係合部15に係合させた状態において、スナップフィット爪14の片持梁部16の径方向の弾性力によって、スナップフィット爪14の片持梁部16の径方向外側の面が爪係合部15のブリッジ部19の径方向内側の面に弾性的に押し当てられ、これにより、バスバーホルダ13がステータコア1に対して径方向に位置決めされている。
図4に示すように、バスバーホルダ13には、ステータコア1に向かって軸方向に突出する複数の周方向位置決め凸部24が一体に形成されている。インシュレータ3の環状端部12には、周方向位置決め凸部24に対応する位置に複数の周方向位置決め凹部25が一体に形成されている。周方向位置決め凸部24は、周方向位置決め凹部25と係合することで、バスバーホルダ13とインシュレータ3の周方向の相対移動を規制する。図3に示すように、周方向位置決め凸部24および周方向位置決め凹部25は、周方向に隣り合うスナップフィット爪14の間を2等分する周方向位置に配置されている。
周方向位置決め凹部25は軸方向に貫通した形状を有し、図6に示すように、周方向位置決め凸部24を周方向位置決め凹部25に挿入したときに、周方向位置決め凸部24の先端がステータコア1のヨーク5の軸方向端面に当接することで、バスバーホルダ13のステータコア1に近づく方向の軸方向移動が規制されるようになっている。周方向位置決め凹部25は、周方向位置決め凸部24に対して周方向の締め代を有する寸法とし、その周方向位置決め凹部25に周方向位置決め凸部24を圧入するようにしてもよい。
図2に示すように、インシュレータ3の環状端部12には、渡り線7が引っ掛けられる複数の渡り線ガイド突起26が一体に形成されている。渡り線ガイド突起26は、環状端部12からバスバーホルダ13に向かって軸方向に突出する形状を有し、その渡り線ガイド突起26の径方向外側の面に渡り線7が巻き掛けられている。渡り線ガイド突起26は、周方向に等間隔に配置されている。
図3に示すように、スナップフィット爪14と爪係合部15は、各コイル対9を構成する2個のコイル2と、その2個のコイル2に対して周方向の一方側(図では反時計回り側)に隣接するコイル2との間に対応する周方向位置に配置されている。周方向位置決め凸部24と周方向位置決め凹部25は、各コイル対9を構成する2個のコイル2と、その2個のコイル2に対して周方向の他方側(図では時計回り側)に隣接するコイル2との間に対応する周方向位置に配置されている。
複数の渡り線ガイド突起26は、周方向に等間隔に6箇所に設けられ、スナップフィット爪14と爪係合部15は、それぞれ周方向に等間隔に3箇所に設けられ、周方向位置決め凸部24と周方向位置決め凹部25は、それぞれ周方向に等間隔に3箇所に設けられた構成となっている。すなわち、12個のコイル2の隣り合うコイル2同士の間に対応する12箇所の位置に、6箇所の渡り線ガイド突起26と、3箇所のスナップフィット爪14(およびそのスナップフィット爪14が係合する爪係合部15)と、3箇所の周方向位置決め凸部24(およびその周方向位置決め凸部24が係合する周方向位置決め凹部25)とが、それぞれ1箇所ずつ分散して配置されている。
このモータ用ステータは、図8に示すように、スナップフィット爪14の鉤部17の突出方向が径方向外向きであり、その鉤部17を、径方向に貫通する係合孔20に受け入れることで、スナップフィット爪14が爪係合部15に係合するので、図7に示すように、スナップフィット爪14を爪係合部15に係合させたときに、そのスナップフィット爪14の鉤部17を、係合孔20を通じて径方向外側から目視することが可能である。そのため、スナップフィット爪14を爪係合部15に係合させたときに、バスバーユニット4のインシュレータ3への取り付けが正常にできたかどうかを容易に確認することができる。
また、このモータ用ステータは、図1に示すように、バスバーユニット4をインシュレータ3に取り付けた状態において、外部からバスバーホルダ13に周方向の力が作用したときに、その周方向の力が周方向位置決め凸部24と周方向位置決め凹部25で受け止められ、スナップフィット爪14に周方向の力が作用するのを防止することができる。そのため、スナップフィット爪14が周方向の力で破損するのが防止され、バスバーユニット4のインシュレータ3への取り付けの信頼性が高い。
また、このモータ用ステータは、図3に示すように、渡り線ガイド突起26の周方向位置と、スナップフィット爪14(およびそのスナップフィット爪14が係合する爪係合部15)の周方向位置と、複数の周方向位置決め凸部24(およびその周方向位置決め凸部24が係合する周方向位置決め凹部25)の周方向位置とが、それぞれ周方向に分散した位置関係となっているので、これらの構成要素の干渉を避けるために寸法を外径側に大きくする必要がなく、モータ用ステータの径方向寸法を小さく抑えることができる。
上記実施形態では、10極12スロットの電動モータに使用されるステータを例に挙げて説明したが、この発明は、他の構成の分数スロットの電動モータに使用されるステータにも同様に適用することができる。
上記実施形態では、スナップフィット爪14と爪係合部15のうち、スナップフィット爪14をバスバーホルダ13に設け、爪係合部15をインシュレータ3に設けたが、これを逆にし、爪係合部15をバスバーホルダ13に設け、スナップフィット爪14をインシュレータ3に設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、周方向位置決め凸部24と周方向位置決め凹部25のうち、周方向位置決め凸部24をバスバーホルダ13に設け、周方向位置決め凹部25をインシュレータ3に設けたが、これを逆にし、周方向位置決め凹部25をバスバーホルダ13に設け、周方向位置決め凸部24をインシュレータ3に設けるようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ステータコア
2 コイル
3 インシュレータ
4 バスバーユニット
5 ヨーク
6 ティース
7 渡り線
8 バスバー
13 バスバーホルダ
14 スナップフィット爪
15 爪係合部
16 片持梁部
17 鉤部
20 係合孔
24 周方向位置決め凸部
25 周方向位置決め凹部
26 渡り線ガイド突起

Claims (7)

  1. 環状のヨーク(5)と、周方向に等間隔に前記ヨーク(5)から径方向内方に突出する複数のティース(6)とをもつ環状のステータコア(1)と、
    前記複数のティース(6)にそれぞれ巻回される複数のコイル(2)と、
    前記各ティース(6)とそのティース(6)に巻回される前記コイル(2)との間に介在するように前記ステータコア(1)に装着されるインシュレータ(3)と、
    前記複数のコイル(2)に電気的に接続されるバスバー(8)と、前記バスバー(8)を保持する樹脂製のバスバーホルダ(13)とをもつ環状のバスバーユニット(4)と、を有し、
    前記バスバーホルダ(13)は、前記インシュレータ(3)とは別体に形成され、
    前記バスバーホルダ(13)と前記インシュレータ(3)のうちの一方にスナップフィット爪(14)が設けられ、
    前記バスバーホルダ(13)と前記インシュレータ(3)のうちの他方に前記スナップフィット爪(14)と係合する爪係合部(15)が設けられ、前記スナップフィット爪(14)が前記爪係合部(15)と係合することで前記バスバーユニット(4)が前記インシュレータ(3)に軸方向に連結されるモータ用ステータにおいて、
    前記スナップフィット爪(14)は、軸方向の一端を固定端とし、軸方向の他端を自由端とする径方向に撓み可能な片持梁部(16)と、前記片持梁部(16)の前記自由端から径方向外側に突出する鉤部(17)とを有し、
    前記爪係合部(15)は、前記鉤部(17)を径方向内側から受け入れるとともに、その受け入れた鉤部(17)が径方向外側から目視可能となるように径方向に貫通して形成された係合孔(20)を有する、ことを特徴とするモータ用ステータ。
  2. 前記スナップフィット爪(14)および前記爪係合部(15)は、それぞれ周方向に等間隔に複数設けられている請求項1に記載のモータ用ステータ。
  3. 前記爪係合部(15)は、前記ステータコア(1)の外周よりも径方向内側に配置されている請求項2に記載のモータ用ステータ。
  4. 前記バスバーホルダ(13)と前記インシュレータ(3)のうちのいずれか一方に、軸方向に突出する周方向位置決め凸部(24)が設けられ、
    前記バスバーホルダ(13)と前記インシュレータ(3)のうちの他方に、前記複数の周方向位置決め凸部(24)と係合して前記バスバーホルダ(13)と前記インシュレータ(3)の周方向の相対移動を規制する周方向位置決め凹部(25)が設けられている請求項2または3に記載のモータ用ステータ。
  5. 前記周方向位置決め凸部(24)および前記周方向位置決め凹部(25)は、周方向に隣り合う前記スナップフィット爪(14)の間を2等分する周方向位置に複数配置されている請求項4に記載のモータ用ステータ。
  6. 前記複数のコイル(2)は、周方向に隣り合う2個ずつの前記コイル(2)同士を、前記バスバー(8)を介さずに接続する渡り線(7)を有し、
    前記インシュレータ(3)には、前記渡り線(7)が引っ掛けられる複数の渡り線ガイド突起(26)が周方向に等間隔に設けられ、
    前記渡り線(7)で接続された2個の前記コイル(2)と、その2個の前記コイル(2)に対して周方向の一方側に隣接する前記コイル(2)との間に対応する周方向位置に、前記複数のスナップフィット爪(14)および前記複数の爪係合部(15)が配置され、
    前記渡り線(7)で接続された2個の前記コイル(2)と、その2個の前記コイル(2)に対して周方向の他方側に隣接する前記コイル(2)との間に対応する周方向位置に、前記複数の周方向位置決め凸部(24)および前記複数の周方向位置決め凹部(25)が配置されている請求項4または5に記載のモータ用ステータ。
  7. 前記複数のティース(6)および前記複数のコイル(2)の個数はそれぞれ12個であり、
    前記複数の渡り線ガイド突起(26)は、周方向に等間隔に6箇所に設けられ、
    前記複数のスナップフィット爪(14)および前記複数の爪係合部(15)は、それぞれ周方向に等間隔に3箇所に設けられ、
    前記複数の周方向位置決め凸部(24)および前記複数の周方向位置決め凹部(25)は、それぞれ周方向に等間隔に3箇所に設けられている請求項6に記載のモータ用ステータ。
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