JP2022135637A - 縦型充填包装機および被包装物の充填包装方法 - Google Patents

縦型充填包装機および被包装物の充填包装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被包装物に固形物が含まれる場合であっても、またアルミ箔が積層されてなるプラスチックフィルムを製袋する場合であっても、破袋強度に優れた包装体を高速で製造すること。【解決手段】少なくともベース層とシーラント層を有する積層プラスチックフィルムの長手方向に順次に縦シールすることにより、筒状体を連続的に形成する1対の縦シールロールと、前記筒状体内に、被包装物を充填しながら横シールを施すことにより包装体を連続的に製袋していく1対の横シールロールとを備える縦型充填包装機であって、前記縦シールロールの上流位置には、少なくとも前記縦シール予定位置を加熱するプレヒーターが配設されており、前記縦シールロールと横シールロールとの間には、少なくとも前記筒状体の両側端部の縦シール位置で、前記筒状体を長手方向に連続的に引き出す一以上のアウトフィードロール対が配設されている。【選択図】図1

Description

この発明は、長尺の積層プラスチックフィルムを製袋し、液状や粘稠状、粉・粒状物等の被包装物を充填包装して包装体を製造する縦型充填包装機および充填包装方法に関し、とくに固形物入りのレトルト食品を充填包装した小型レトルトパウチを製造するのに好適に用いられる縦型充填包装機および充填包装方法に関する。
従来より飲食物や調味液、医薬品、化学品等の液状物や粘稠物、粉・粒状物等からなる被包装物を、積層プラスチックフィルムを袋状に成形しながら自動的に充填包装することのできる充填包装機が知られており、とくに固形物や、固形物入りの液状や粘稠状の被包装物を充填包装する場合には、シール部内への被包装物(固形物)の噛み込みを防止するため、特許文献1および特許文献2に記載されたような横型の充填包装機が広く利用されている。
この横型充填包装機は、長尺の積層プラスチックフィルムを、水平方向に引き出し移動させながら、その進行方向と略直交する方向に二つ折りにすることで包装袋の底部となる部分を形成した後、ターンテーブルへと導き、回転移動する該積層プラスチックフィルムを、ターンテーブル上の周囲に配設されたシールバー(積層プラスチックフィルムと同期して回転)によって垂直方向から挟み込むことで、包装袋の側部となるシール部を形成して複数の包装袋を水平方向に連続して形成し、続いて、前記包装袋の上端部(開口)に充填シュート(積層プラスチックフィルムと同期して回転)を挿入し、所定量の被包装物を充填(投入)した後、前記上端部(開口)をヒートシールして密封するように構成されている。
特開2020-93830号公報 特開2004-67224号公報 特開2005-96849号公報
上記横型の充填包装機は、各包装袋に対してそれぞれ充填シュートを挿入して被包装物を充填(投入)する必要があるため、包装速度を高速化することができず製袋加工費が高価となり、とくに被包装物の充填量が50g以下の小さな包装体(小袋)の製造は、著しいコストアップになることから普及していないのが実情である。
一方、小袋の製造に関しては、特許文献3のような縦型の充填包装機を用いることで、高速で製造することができることが知られている。しかしながら、縦型充填包装機では、被包装物が液状物のみからなる場合には高速かつ連続で小袋を充填包装することができるものの、被包装物中に固形物が含まれるような場合には、横シール部内への固形物の噛み込みを阻止するために被包装物を間欠的に充填する必要があり、高速運転を行うことができないという問題点があった。
さらに、従来の縦型充填包装機では、連続移送される長尺のフィルムの繰り出し機構として縦シールロールが利用されているため、例えば縦シールロールによって積層プラスチックフィルムが過剰に溶融されると、該積層プラスチックフィルムを所期したとおりに送り出すことができず、蛇行したりして積層プラスチックフィルムに皺や依れ等が発生する他、積層プラスチックフィルムの溶融が不足する場合には、シール部が剥離等するおそれがあることから、両者(積層プラスチックフィルムの送り出しと融着接合)のバランスを取りながらシール条件を決定する必要があり、縦ヒートシールロールのシール条件が狭く(厳しく)なる点に問題があった。そのため、レトルトパウチのようにアルミ箔等が積層されている場合や高温でのヒートシールが必要な積層プラスチックフィルムを製袋する場合には、高温で縦シールすることができず、シール時の熱量(シール強度)不足を阻止するために製袋速度を低速にしてシール時間を確保する必要があり、高速運転を行うことができなかった。
そこで、本発明では、被包装物に固形物が含まれる場合であっても、高速かつ低コストで充填包装することができ、とくにレトルトパウチのようなアルミ箔等が積層されている場合、あるいは高温でのヒートシールが必要な積層プラスチックフィルムを製袋するような場合であっても、破袋強度(シール強度)に優れた包装体を高速で製造することのできる縦型充填包装機および被包装物の充填包装方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、少なくともベース層とシーラント層を有する積層プラスチックフィルムからなる包装袋内に被包装物を充填してなる充填包装体を連続して製造する縦型充填包装機において、前記シーラント層どうしが対面するようにして連続的に繰り出される前記積層プラスチックフィルムの長手方向に沿って連続的に縦シールすることにより筒状体とする1対の縦シールロールと、前記筒状体内に、被包装物を充填しながら長手方向に所定の間隔をおいて横シールを施すことにより包装体を連続的に製袋する1対の横シールロールとを備えるものであって、前記縦シールロールの上流位置には、前記積層プラスチックフィルムの少なくとも縦シール予定位置を加熱するプレヒーターが配設され、前記縦シールロールと横シールロールとの間の位置には、前記筒状体の少なくとも一側端部にある縦シール位置において前記筒状体を長手方向に連続的に引き出す一以上のアウトフィードロール対が配設されていることを特徴とする縦型充填包装機である。
また本発明の縦型充填包装機においては、
(1)前記プレヒーターは、一対のシールロールまたは一対の短冊状のヒートプレートによって構成されていること、
(2)前記プレヒーターの上流位置には、前記積層プラスチックフィルムを挟持して長手方向に連続的に送り出す一対のインフィードフィードロールが配設されていること、
(3)前記プレヒーターは、前記縦シールロールによるシール幅以上の範囲を前記シーラント層の融点未満の温度に加熱するものであること、
(4)前記積層プラスチックフィルムは、さらにアルミ箔、アルミ合金箔、アルミニウム蒸着箔および/または紙を積層してなるものであること、
(5)前記横シールロールは、前記筒状体に向かって近接したり離間する開閉動作に合わせ、積層プラスチックフィルムの繰り出し方向に一定の周期で上下動する昇降動作とを組み合わせたボックスモーションの動作を行うものであること、
(6)前記横シールロールは、固形物を含む被包装物の充填に際し、前記筒状体への近接位置において、一対の前記横シールロールどうしによってヒートシール位置に残留する被包装物を排除するものと同時に、該被包装物中に含まれる固形物を粉砕すると共に、粉砕されたそれら固形物どうしの隙間および当該固形物に発生する割れ目内に、軟化-溶融した前記積層プラスチックフィルムのシーラント層樹脂を含浸させていく粉砕含浸処理を行うものであること、
が好ましい。
また本発明は、少なくともベース層とシーラント層を有する積層プラスチックフィルムからなる包装袋内に被包装物を充填してなる充填包装体を連続して製造する方法であって、前記シーラント層どうしが対面するようにして連続的に繰り出される前記積層プラスチックフィルムを、一対の縦シールロールによって長手方向に連続的に繰り出しながら順次に縦シールすることにより、筒状体を形成する筒状体形成工程と、前記筒状体に対し、一対の横シールロールによって被包装物を充填しながら長手方向に所定の間隔をおいて横シールを施すことにより連続的に製袋して包装体を形成していく製袋工程とを有し、前記筒状体形成工程に先立ち、前記縦シールロールの上流位置に配設されたプレヒーターによって、前記積層プラスチックフィルムの少なくとも縦シール予定位置を加熱し、前記縦シールロールと横シールロールとの間の位置において、前記筒状体の少なくとも縦シール位置を、前記縦シールロールの下流位置に配設した一以上のアウトフィードロール対によって挟持し、該アウトフィードロール対の回転によって該筒状体を長手方向に連続的に引き出すことを特徴とする被包装物の充填包装方法である。
なお、本発明の充填包装方法においては、
(1)前記プレヒーターは、一対のシールロールまたは一対の短冊状のヒートプレートによって構成されていること、
(2)前記プレヒーターの上流位置には、前記積層プラスチックフィルムを挟持して長手方向に連続的に送り出す一対のインフィードフィードロールを配設すること、
(3)前記プレヒーターによる加熱は、前記縦シールロールによるシール幅以上の範囲を、前記シーラント層の融点未満の温度までとすること、
(4)前記横シールロールは、前記筒状体に向かって近接したり、離間する開閉動作に合わせ、前記積層プラスチックフィルムの繰り出し方向に一定の間隔で上下動する昇降動作とを組み合わせたボックスモーションの動作を行うこと、
(5)前記横シールロールは、固形物を含む被包装物の充填に際し、前記筒状体への近接位置において、一対の前記横シールロールどうしによって該ヒートシール位置に残留する被包装物を排除すると同時に、該被包装物中に含まれる固形物を粉砕すると共に、粉砕されたそれら固形物どうしの隙間および当該固形物に発生する割れ目内に、軟化-溶融した前記積層プラスチックフィルムのシーラント層樹脂を含浸させていく粉砕含浸処理を行うこと、
が好ましい。
本発明に係る縦型充填包装機および被包装物の充填包装方法によれば、一対の縦シールロールの上流位置に一対の加熱ロールやヒートプレート等からなるプレヒーターを設けることで、縦シールロールによる昇温の負担が小さく(ヒートシール時間が短く)なり、縦シールを高速で行うことができる。そのため、レトルトパウチ用の積層プラスチックフィルムのようにアルミ箔等が積層されているような場合であっても、プレヒーターおよび縦シールロールによって短時間で十分な熱量を供給することができるようになり、シール不良を発生させることなく、高速かつ連続して包装体を製造することができ、小容量の小袋のレトルトパウチであっても低コストで提供することができる。
しかも、本発明では、縦シールロールの下流位置に、一以上のアウトフィードロール対を設けて、積層プラスチックフィルムを連続的に引き出すようにしているため、従来、フィードロールの役割を有していた縦シールロールは、ヒートシールのみを行えばよくなり、縦シール条件(温度、圧力等)の設定が緩和され、各種の積層プラスチックフィルムにおいてシール不良を発生することなく縦シールを高速で行うことができる。
また、本発明によれば、前記プレヒーターの上流位置にインフィードロール対を設けることで、積層プラスチックフィルムを、該インフィードロール対によって連続的に送り出すと共に、縦シールロールと横シールロールとの間に設けられたアウトフィードロール対によって引き出すことで、積層プラスチックフィルムを蛇行させることなく安定して走行させることができる。
例えば、一の積層プラスチックフィルムを幅方向に折り返して二つ折りにして、その非折り返し側端部どうしを縦シールロールによって長手方向に連続して縦シールするような場合には、前記インフィードロール対を、プレヒーターの上流位置に設けたことで、通常であればプレヒーターに向かってV字に開いた状態で送られる前記二つ折の積層プラスチックフィルムの非折り返し側端部どうしを、前記インフィードロール対によってぴったりと重ね合わせた状態で送ることができるため、プレヒーターによる熱を積層プラスチックフィルムに対して熱のダメージを与えることなく効率よく伝えることができる。このことは、縦シール位置が複数に有する多列充填包装(多列充填包装機)の場合についても同じ作用効果が得られる。
さらに、本発明によれば、一対の横シールロールが、縦シールを行って筒状にした筒状体に対し接近および離間する開閉動作と、該筒状体の繰り出し方向に昇降動作と、を組み合わせたボックスモーション動作を行うものからなることで高速運転する場合においては、横シール時間を十分に確保することができるようになるため、横シール部のシール強度を高めることができ、たとえ積層プラスチックフィルムにアルミ箔や紙等の、シーラント層への伝熱を阻害するような材料が積層されているような場合であっても、シール不良(液漏れや剥離等)の発生を阻止することができる。
さらに、本発明によれば、被包装物がレトルト食品などの固形物を含むものである場合、前記ボックスモーション動作を行う横シールロールのシール圧力を、例えば500kPa以上の高圧にすることで、横シールロールによって被包装物を絞り(抜き)出しながら、その絞り出し位置を横シールする夾雑物シール方法によって、横シール位置の積層プラスチックフィルムを加圧して該被包装物を押し出すと共に、該横シール位置に残留する被包装物中の、その固形物を粉砕すると同時に、その粉々になった固形物の割れ目および該固形物どうしの隙間に、該横シールロールによる加熱によって軟化し溶融した積層プラスチックフィルムのシーラント層樹脂を含浸させていく粉砕含浸処理を行うことができる。これにより、横シール部内に残留する固形物は、島状に分散して点在した状態で溶融したシーラント層樹脂によって含浸もしくは包囲されると共に、積層プラスチックフィルムのシーラント層樹脂と共に融着接合して横シール部を形成することができるようになるため、該横シール部の融着接合が前記固形物によって阻害されるようなことがなく、隙間の発生や剥離等によってシール不良(液漏れ)を招くようなことがない。
本発明の縦型充填包装機の一実施形態を示す模式図である。 図1の縦型充填包装機において、プレヒーターとしてヒートプレートを用いた場合の拡大部分斜視図である。 (a)は粉砕含浸処理により形成された横シール部の断面図であり、(b)は粉砕された固形物に溶融したシーラント層の樹脂が含浸する様子を示す図である。 本発明の縦型充填包装機の他の一実施形態を示す模式図である。 (a)は図1の充填包装機のプレヒーターおよび縦シールロール部分を示す側面図であり、(b)は図4の充填包装機のインフィードロール対、プレヒーターおよび縦シールロール部分を示す側面図である。
本発明は、充填包装体を一列もしくは複数列(多列)で同時に製造するいずれの場合にも適用が可能であるが、以下の説明は、主として一列充填の例で説明する。
図1は、この発明に係る縦型充填包装機の一実施形態(一列充填)を示す模式図であり、図面に示す例に基づいて、この発明について詳しく説明する。
図1に示す縦型充填包装機では、例えば、一軸もしくは二軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィルム層やナイロン樹脂フィルム層等からなるベース層と、無延伸のポリエチレン層やポリプロピレン層等からなるシーラント層とを積層してなる積層プラスチックフィルムFが巻回されているフィルムロールRから、該積層プラスチックフィルムFが、上方から下方に向かって連続的に繰り出され、その繰り出し走行中にガイドロッド1で案内しつつ、積層プラスチックフィルムFを、シーラント層が互いに向かい合わせになるように幅方向に折り返し、その両側端部6同士を重ね合わせる。
なお、積層プラスチックフィルムFは、少なくともベース層とシーラント層を有するものであればとくに限定されるものではなく、例えアルミ箔、アルミ合金箔、アルミニウム蒸着層および/または紙などのシーラント層への熱の伝わりを阻害するような材料を積層してなる積層プラスチックフィルムであっても好適に使用することができる。
次に、前記積層プラスチックフィルムFは、その側端部6の重なり合う部分を、プレヒーター20によって予熱する。そのプレヒーター20は、本実施形態では、図1に示すように、一対の加熱ロール21(水平面内で、図の前後方向で平行に延在する。図では手前側に位置する前方側のものだけを示す。)からなるものであり、該加熱ロール21は、積層プラスチックフィルムFの側端部6側に、円形フランジ状のシールバー22を有する一方、折返し部7側にはゴムロール等からなるピンチロール23を有し、該シールバー22およびピンチロール23によって上記のように折り返して重ね合わせた積層プラスチックフィルムFの側端部6や折返し部7を挟持しつつ、シールバー22およびピンチロール23の回転によって該積層プラスチックフィルムFを、図の下方側へ繰り出し走行させる。
なお、この実施形態では、図1のように三方がシールされてなる包装体Wを製造する場合を一例としている。そのため、一対の加熱ロール21の、積層プラスチックフィルムFの折返し部7側には、加熱に寄与しない一対のピンチロール23が設けられているが、折返し部7がシールされてなる四方シール形の包装体を製造する場合には、該ピンチロール23の代わりに、シールバーを設けて折返し部7を予熱できるようにすることが好ましい。
一対の加熱ロール21は、外周面に設けたシールバー22の加熱に寄与する赤外線等からなるヒータが内蔵されたものが好適に用いられ、図示しない一対のシリンダによって前方側の加熱ロール21を後方側の加熱ロール21に向けて押圧することで、積層プラスチックフィルムFの重ね合わせ側端部6をシールバー22間に挟持し、加熱、加圧する。なお、プレヒーター20による加熱温度は、包装体の製造条件(サイズやショット数等)や破袋強度、品種等に合わせて適宜変更し、好ましくは、積層プラスチックフィルムFのベース層の融点以下とする。
プレヒーター20は、図1の一対の加熱ロール21の他、図2に示すような積層プラスチックフィルムFの搬送方向に延びる短冊状の一対のヒートプレート24からなるものであってもよく、該一対のヒートプレート24タイプのものは、積層プラスチックフィルムFの重なり合う側端部6を表裏から挟むように設けることが好ましい。この場合には、積層プラスチックフィルムFは、3mm超~200mm、好ましくは10mm~100mmの長さの一対のヒートプレート24を用いて、それらの間を該ヒートプレート24に接触させながら、または各ヒートプレート24に近接(ヒートプレート24と積層プラスチックフィルムFとの隙間:10mm以下)した位置を走行し、その間に外側から加熱されることになるので、加熱時間の短い(接触長さの短い:3mm程度)加熱ロール21よりも、上記の長さのものとすると伝熱効果が飛躍的に高くなり、しかも温度制御が容易でコストも安価である。また、ヒートプレート24は、重なり合う側端部6の相互間(内側)に設けてもよく、その場合には、重なり合う積層プラスチックフィルムFの対面するシーラント層を直接加熱することができるため、効率よく予熱を行うことができる。
続いて、前後で一対の縦シールロール2(水平面内で、図の前後方向で平行に延在する。図では手前側に位置する前方側のものだけを示す。)の回転下で、前記プレヒーター20によって所定の温度まで予熱された積層プラスチックフィルムFの側端部6を、さらに加熱、加圧することで、対面するシーラント層どうしを長手方向(縦方向)に連続して融着接合させて縦シール部4を形成し、これによって筒状体5を形成する。
なお、一対の縦シールロール2は、その外周面に円形フランジ状のシールバー3を有するとともに、該シールバー3の加熱に寄与するヒータを内蔵している。一対の前記縦シールロール2は、図示しない一対のシリンダによって前方側の縦シールロール2を後方側の縦シールロール2に向けて押圧することで、積層プラスチックフィルムFの重ね合わせ側端部6をシールバー3間に挟持し、加熱、加圧して合掌状に融着させて縦シール部4を形成するように構成されている。
上記した四方シール形の包装体を製造する場合には、縦シールロール2の、ガイドロッド1において折返された積層プラスチックフィルムFの折返し部7に相当する位置にさらにシールバー3を設け、縦シールロール2によって、積層プラスチックフィルムFの重ね合わせた側端部6および折返し部7にそれぞれ縦シール部4を形成する。また、筒状体5は、上記のように1枚の長尺の積層プラスチックフィルムFを幅方向に折り返して形成する他、2つのフィルムロールRを使ってそれぞれ繰り出された2枚の積層プラスチックフィルムFをシーラント層どうしが対面するように重ね合わせ、その両側端部をそれぞれ長手方向に加熱および加圧して縦シール部4を形成し、これにより筒状体5を形成してもよい。この場合は、ガイドロッド1は存在せず、また縦シールロール2は、積層プラスチックフィルムFの両側端部にシールバー3が必要となる。
このように、プレヒーター20は、下流に位置する縦シールロール2による積層プラスチックフィルムFの側縁部6の、対面するシーラント層どうしの融着接合を補助するためのものであり、まずプレヒーター20によって積層プラスチックフィルムFを、例えば対面するシーラント層の界面温度が、該シーラント層の融点未満の温度になるまで予熱し、該予熱された積層プラスチックフィルムFを、さらに縦シールロール2によって加熱してシーラント層の融点温度以上まで上昇させる。これによれば、縦シールロール2による加熱の負荷が小さくなり、ヒートシール時間が短くなって製袋速度を高速化することができる。
とくに、この2段階による昇温は、アルミ箔等を積層してなる積層プラスチックフィルムFを製袋してレトルトパウチ等を製造する場合や、紙等の熱が伝わり難い材料が積層されてなる積層プラスチックフィルムFを製袋する場合に好適である。例えばアルミ箔が積層されてなる積層プラスチックフィルムFの場合、縦シールロール2による熱がアルミに奪われてシーラント層に熱が伝わり難く、一方、紙が積層されてなる場合には、厚みが厚く、また繊維の隙間に空気があり、断熱効果によって縦シールロール2による熱が伝わり難いため、該シーラント層を融点まで昇温させて融着接合させるのに時間を要していたが、上記のようにプレヒーター20を用いて、積層プラスチックフィルムFを所定の温度まで昇温(予熱)させておき、さらに縦シールロール2によってシーラント層の融点温度まで昇温(2段階で昇温)させることで、縦シールロール2による昇温時間を短くすることができ、製袋速度を高速化させることができる。
プレヒーター20による積層プラスチックフィルムFの予熱は、少なくとも縦シールロール2のシールバー3による縦シール予定位置に対して行い、好ましくは、該縦シール予定位置よりも相対的に広い範囲(縦シール幅以上)に予熱を行うことで効率よく昇温を行うことができる。この場合、前記縦シール予定位置以外の融着接合を阻止するため、プレヒーター20の加熱温度を、対面するシーラント層の界面温度が、その融点未満となるように制御することが好ましい。
上記のようにして形成された筒状体5は、前後で一対のアウトフィードロール対9(水平面内で、図の前後方向で平行に延在する。図では手前側に位置する前方側のものだけを示す)によって両側端部がそれぞれ挟持され、該アウトフィードロール対9の回転によって図の下方側へ引き出される。
なお、前記アウトフィードロール対9は、歯車組を介してモータで互いに逆向きにかつ等速で回転駆動するもの等とすることが好ましく、例えば、縦型充填包装機の制御部からの指令によって積層プラスチックフィルムF(筒状体5)を挟持しながら所定の速さで回転駆動させることで、該積層プラスチックフィルムF(筒状体5)を連続的に引き出すことができる。したがって、従来、フィードロールとして機能していた縦シールロール2はヒートシールのみを行えばよく、それぞれ縦シール条件(温度、圧力等)が柔軟になり、各種の積層プラスチックフィルムに対し、上記のように高速運転下でシール不良を発生することなく確実にヒートシールすることができる。
前記アウトフィードロール対9は、縦シールロール2の下流位置に、筒状体5の少なくとも両側端部を挟持するように設け、例えば、積層プラスチックフィルムFが広幅からなる場合には、筒状体5の中央部等の複数個所に設けてもよい。また、このアウトフィードロール対9によって、積層プラスチックフィルムFを後述する横シールロール10に蛇行することなく送り出すことができるので、横シール部12への皺等の発生を抑制することができる。
上記のようにして形成された筒状体5の内側へは、それぞれ図示しないタンクから図示しないポンプおよび供給路を介して、供給された被包装物Mが充填ノズル11から連続的に充填される。なお、被包装物Mは、固形物を含まない液状物や粘稠物の他、胡椒や胡麻などの穀物粒子や肉、魚、野菜などの固形物を含む液状物や粘稠物、塩や胡椒等の粉粒状物、流動性を有する固形物や半固形物(シリコンや練り物等)などの飲食品や化学品、医薬品等、各種のものを用いることができる。
1対の横シールロール10では、走行する筒状体5を挟持し、該筒状体5の長手方向に所定の間隔をおいて、充填された被包装物を絞り出しながら、その絞り出し位置を加熱および加圧して横シール部12を形成することで、上下端部が横シール部12によって、両側端部が縦シール部4(図では左側)と折返し部7によって包囲された包装体Wを、積層プラスチックフィルムFの長手方向へ繋がった状態の包装体としてで製袋することができる。
1対の横シールロール10は、図の前後方向に平行に延在させてあり(図では手前側に位置する前方側のものだけを示す。)、歯車組を介してモータで互いに逆向きにかつ等速で回転駆動するものである。例えば、該横シールロール10については、その外周面上に等間隔に位置し、軸線方向へ延在する複数本のヒートシールバー13を有し、対向するヒートシールバー13同士によって筒状体5を挟持し、加熱することで、筒状体5の走行方向と直交する方向に、その全幅にわたって横シール部12を形成することができる。
なお、1対の横シールロール10は、筒状体5に向かって接近したり離間する開閉動作に合わせ、積層プラスチックフィルムFの繰り出し方向に一定の間隔で上下動する昇降動作とを組み合わせたボックスモーションの動作を行うものであることが好ましい。このボックスモーション形の横シールロール10では、筒状体5を挟持して横シールしながら降下動作を行うため、上記プレヒーター20と縦シールロール2による2段階の昇温による、高速での縦シール下においても、横シール時間を十分に確保することができるため、横シール部のシール強度を高めることができ、たとえ積層プラスチックフィルムFに、アルミ箔や紙等のシーラント層への熱の伝わりを阻害するような材料が積層されていても、シール不良(液漏れや剥離等)の発生を阻止することができる。
なお、被包装物が、液状物からなる場合には、一対の横シールロール10によって筒状体5を挟持し、該横シールロール10の回転によって筒状体5の間に残存する被包装物を絞り出しながら、その絞り出し位置をヒートシール(夾雑物シール)することで被包装物の横シール部12内への噛み込みを阻止することができるものの、被包装物が胡椒や胡麻、果皮などの固形物を含有する液状物や粘稠物等の流体や流動性を有する固形、半固形物からなる場合には、横シール部12内に被包装物の一部(固形物)が残留し、噛み込まれやすく、その噛み込み位置の融着接合が阻害されて剥離が生じやすくなり、やがては液漏れ(スローリーク)が発生するおそれがある。
これに対し、上記のように1対の横シールロール10を、ボックスモーション動作を行うものにすることにより、強加圧下(好ましくは500kPa以上、好ましくは500~2000kPa、より好ましくは600~1500kPa)でヒートシールを行うようにすることで、横シール位置の筒状体5を強加圧して被包装物を押し出すようにすれば、該横シール位置に残留する被包装物中の固形物を強く粉砕することができると同時に、その粉々になった固形物の割れ目および該固形物どうしの隙間に、該横シールロール10による加熱によって軟化し溶融した積層プラスチックフィルムのシーラント層樹脂を含浸させていく、いわゆる粉砕含浸処理を行うことができるようになる。
その結果、図3に示すように横シール位置に残留する固形物Sは、図3(a)に示すようにベース層30とシーラント層31からなる積層プラスチックフィルムFの、対面するシーラント層31中において島状に分散して点在するようになり、該シーラント層31中の固形物Sは、図3(b)に拡大して示したように粉々になると同時に、溶融したシーラント層31の樹脂31’がその固形物Sの割れ目に含浸し、もしくは包囲して、積層プラスチックフィルムFのシーラント層31と共に融着接合し、横シール部12を形成するようになる。その結果、該横シール部12の融着接合が前記固形物によって阻害されるようなことがなくなり、隙間の発生や剥離等によってシール不良(液漏れ)を招くようなことがなくなる。
なお、横シールロールは、2段で設けてもよく、その場合には、1段目で筒状体5を加熱、加圧して横シール部12を形成し、2段目で該横シール部12部分を冷却されたシールバーによって押さえ付けることで、横シール部12を定着させて安定化させることができる。
次に、横シールロール10において連続して製袋された包装体Wは、ロータリーカッター等による切り離し手段15によって横シール部12の略中間部を幅方向にカットして一体ずつ、もしくは所要の複数体ずつに切り離したり、横シール部12の略中間部にミシン目を入れて複数体を繋げた状態で搬出される。
図4は、この発明に係る縦型充填包装機の他の一実施形態を示す模式図である。以下、図1の縦型充填包装機と相違する部分についてのみ説明する。
本実施形態の縦型充填包装機では、プレヒーター20の上流位置に、一対のインフィードロール対8(水平面内で、図の前後方向で平行に延在する。図では手前側に位置する前方側のものだけを示す。)が配設され、該インフィードロール対8によって、上記のようにガイドロッド1によって幅方向に折り返して重ね合わせた積層プラスチックフィルムFの側端部6および折返し部7を挟持しつつ、該インフィードロール対8の回転に基づいて該積層プラスチックフィルムFを図の下方側へ繰り出し走行させる。
なお、インフィードロール対8は、歯車組を介してモータで互いに逆向きにかつ等速で回転駆動するもの等とすることが好ましく、例えば、縦型充填包装機の制御部からの指令によって積層プラスチックフィルムFを挟持しながら所定の速さで回転駆動することで、該積層プラスチックフィルムFを連続的に引き出すことができる。
図1のインフィードロール対を具えていない縦型充填包装機の場合、フィルムロールRから繰り出された積層プラスチックフィルムFは、ガイドロッド1に従って幅方向中央位置で折り畳まれて、図5(a)の側面図に示したようにV字状にプレヒーター20へと引き込まれて行くのに対し、図5(b)に示したようにプレヒーター20の上流位置にインフィードロール対8を設けると、積層プラスチックフィルムFは、側端部6どうしがぴったりと重なりあった状態でプレヒーター20へと向かうことになるため、該プレヒーター20の熱を効率よく積層プラスチックフィルムFに伝えることができる。
また、本実施形態では、縦シールロール2の上流位置および下流位置にそれぞれフィードロール対(インフィードロール対8およびアウトフィードロール対9)が配設され、該フィードロール対によって積層プラスチックフィルムF(筒状体5)を連続的に繰り出しているので、積層プラスチックフィルムFの蛇行が抑制され、ガイドロッド1の案内によって幅方向に折り返された積層プラスチックフィルムFの側端部どうしをぴったりと重ね合わせることができ、耳ずれの発生や縦シールロール2による縦シール位置のずれ等を効果的に抑制することができる。
なお、インフィードロール対8は、少なくとも重ね合わせた積層プラスチックフィルムFの両側端部を挟持するように設け、例えば、積層プラスチックフィルムFが広幅な場合には、インフィードロール対8を、さらに積層プラスチックフィルムFの中央部や折返し端部等に複数設けることで、積層プラスチックフィルムFの蛇行を効果的に抑制することができる。
また、インフィードロール対8とアウトフィードロール対9は、その間を走行する積層プラスチックフィルムF(筒状体5)のテンションが一定となるように制御することが好ましく、これによれば、インフィードロール対8とアウトフィードロール対9との間を走行する積層プラスチックフィルムF(筒状体5)に弛みが生じることがなく、また積層プラスチックフィルムの偏肉(厚みの違い)による左右の長さの違いの影響を受けることなく、該積層プラスチックフィルムの側縁部をぴったりと重ね合わせることができ、端面がずれる(耳ずれ)のを抑制することができる。
以上、この発明に係る縦型充填包装機および充填包装方法について、包装体Wを一列で連続して製造する場合を一例として説明したが、本発明の縦型充填包装機および充填方法は、上記したように幅方向に折り返してなる一枚の広幅の積層プラスチックフィルムF、または二枚重ねにした広幅の積層プラスチックフィルムFに対し、縦シールロール2を幅方向に並列して複数設けて、包装体Wを多列で同時に連続して製造する場合にも好適に利用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
図1に示す本発明に係る縦型充填包装機により、アルミ箔が積層されてなる積層プラスチックフィルム(PET12μm/Al7μm/NY15μm/PE30μm)を幅方向中央位置において二つに折り畳み、重なり合う側縁部(左縦シール部)、幅方向中央部(センター縦シール部)および折返し部(右縦シール部)を縦シールロールに設けたシールバーによって長手方向に連続的にヒートシールを行って多列で包装体を製袋し、各縦シール部についてシール強度を測定した。比較例としては、縦シールロールの上流位置にプレヒーターを設けていない縦型充填包装機を用いて製造した包装体を用いた。その結果を表1に示す。
Figure 2022135637000002
表1の結果より、本発明例の縦型充填包装機によれば、アルミ箔を積層してなる積層
プラスチックフィルムに対し、フィルム速度を比較例に対して2倍程度に高速にしても十分なシール強度を確保することができ、製造効率を飛躍的に向上させることができることが確認できた。
本発明の縦型充填包装機および充填包装法は、飲食物や調味液、医薬品、化学品等の液状物、粘稠物もしくは粉・粒状物からなる被包装物を充填包装してなる包装体を一列または多列で同時に製造する際に好適に利用することができ、とくにアルミ箔や紙等を積層してなる積層プラスチックフィルムからなり、固形物入りのレトルト食品を充填包装した各種(小型~大型)のレトルトパウチの製造においての利用が期待できる。
1 ガイドロッド
2 縦シールロール
3 シールバー
4 縦シール部
5 筒状体
6 側端部
7 折返し部
8 インフィードロール対
9 アウトフィードロール対
10 横シールロール
11 充填ノズル
12 横シール部
13 ヒートシールバー
15 切り離し手段
20 プレヒーター
21 加熱ロール
22 シールバー
23 ピンチロール
24 ヒートプレート
30 ベース層
31 シーラント層
31’ 樹脂
R フィルムロール
F 積層プラスチックフィルム
W 包装体
M 被包装物

Claims (13)

  1. 少なくともベース層とシーラント層を有する積層プラスチックフィルムからなる包装袋内に被包装物を充填してなる充填包装体を連続して製造する縦型充填包装機において、
    前記シーラント層どうしが対面するようにして連続的に繰り出される前記積層プラスチックフィルムの長手方向に沿って連続的に縦シールすることにより筒状体とする1対の縦シールロールと、
    前記筒状体内に、被包装物を充填しながら長手方向に所定の間隔をおいて横シールを施すことにより包装体を連続的に製袋する1対の横シールロールとを備えるものであって、
    前記縦シールロールの上流位置には、前記積層プラスチックフィルムの少なくとも縦シール予定位置を加熱するプレヒーターが配設され、
    前記縦シールロールと横シールロールとの間の位置には、前記筒状体の少なくとも一側端部にある縦シール位置において前記筒状体を長手方向に連続的に引き出す一以上のアウトフィードロール対が配設されていることを特徴とする縦型充填包装機。
  2. 前記プレヒーターは、一対のシールロールまたは一対の短冊状のヒートプレートによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の縦型充填包装機。
  3. 前記プレヒーターの上流位置には、前記積層プラスチックフィルムを挟持して長手方向に連続的に送り出す一対のインフィードフィードロールが配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の縦型充填包装機。
  4. 前記プレヒーターは、前記縦シールロールによるシール幅以上の範囲を前記シーラント層の融点未満の温度に加熱するものであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の縦型充填包装機。
  5. 前記積層プラスチックフィルムは、さらにアルミ箔、アルミ合金箔、アルミニウム蒸着箔および/または紙を積層してなるものであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の縦型充填包装機。
  6. 前記横シールロールは、前記筒状体に向かって近接したり離間する開閉動作に合わせ、積層プラスチックフィルムの繰り出し方向に一定の周期で上下動する昇降動作とを組み合わせたボックスモーションの動作を行うものであることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の縦型充填包装機。
  7. 前記横シールロールは、固形物を含む被包装物の充填に際し、前記筒状体への近接位置において、一対の前記横シールロールどうしによってヒートシール位置に残留する被包装物を排除するものと同時に、該被包装物中に含まれる固形物を粉砕すると共に、粉砕されたそれら固形物どうしの隙間および当該固形物に発生する割れ目内に、軟化-溶融した前記積層プラスチックフィルムのシーラント層樹脂を含浸させていく粉砕含浸処理を行うものであることを特徴とする請求項6に記載の縦型充填包装機。
  8. 少なくともベース層とシーラント層を有する積層プラスチックフィルムからなる包装袋内に被包装物を充填してなる充填包装体を連続して製造する方法であって、
    前記シーラント層どうしが対面するようにして連続的に繰り出される前記積層プラスチックフィルムを、一対の縦シールロールによって長手方向に連続的に繰り出しながら順次に縦シールすることにより、筒状体を形成する筒状体形成工程と、
    前記筒状体に対し、一対の横シールロールによって被包装物を充填しながら長手方向に所定の間隔をおいて横シールを施すことにより連続的に製袋して包装体を形成していく製袋工程とを有し、
    前記筒状体形成工程に先立ち、前記縦シールロールの上流位置に配設されたプレヒーターによって、前記積層プラスチックフィルムの少なくとも縦シール予定位置を加熱し、
    前記縦シールロールと横シールロールとの間の位置において、前記筒状体の少なくとも縦シール位置を、前記縦シールロールの下流位置に配設した一以上のアウトフィードロール対によって挟持し、該アウトフィードロール対の回転によって該筒状体を長手方向に連続的に引き出すことを特徴とする被包装物の充填包装方法。
  9. 前記プレヒーターは、一対のシールロールまたは一対の短冊状のヒートプレートによって構成されていることを特徴とする請求項8に記載の被包装物の充填包装方法。
  10. 前記プレヒーターの上流位置には、前記積層プラスチックフィルムを挟持して長手方向に連続的に送り出す一対のインフィードフィードロールを配設することを特徴とする請求項8または9に記載の被包装物の充填包装方法。
  11. 前記プレヒーターによる加熱は、前記縦シールロールによるシール幅以上の範囲を、前記シーラント層の融点未満の温度までとすることを特徴とする請求項8~10のいずれか1項に記載の被包装物の充填包装方法。
  12. 前記横シールロールは、前記筒状体に向かって近接したり、離間する開閉動作に合わせ、前記積層プラスチックフィルムの繰り出し方向に一定の間隔で上下動する昇降動作とを組み合わせたボックスモーションの動作を行うことを特徴とする請求項8~11のいずれか1項に記載の被包装物の充填包装方法。
  13. 前記横シールロールは、固形物を含む被包装物の充填に際し、前記筒状体への近接位置において、一対の前記横シールロールどうしによって該ヒートシール位置に残留する被包装物を排除すると同時に、該被包装物中に含まれる固形物を粉砕すると共に、粉砕されたそれら固形物どうしの隙間および当該固形物に発生する割れ目内に、軟化-溶融した前記積層プラスチックフィルムのシーラント層樹脂を含浸させていく粉砕含浸処理を行うことを特徴とする請求項8~12のいずれか1項に記載の被包装物の充填包装方法。
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