JP5020653B2 - 風防装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両の車体前部を覆う風防装置に関する。
従来、上記風防装置において、そのスクリーンの両側を支持する部位の上端部に、上方に向けて開口する空気吹き出し口を設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。これは、前記部位の下側に設けた空気導入口より取り入れた走行風の一部を、前記空気吹き出し口から上方へ向けて吹き出し、その空気流をもってスクリーン後方の乗員を避けるように走行風全体を導くことで、スクリーン高さを抑えた上で良好な防風効果(スクリーン効果)を得るようにしたものである。
特開昭64−001671号公報
ところで、近年の自動二輪車等においては、高速走行時等における走行快適性のさらなる向上が要望されており、これに伴い、上述のような風防装置においても、スクリーン効果を高めるのみならず、高速走行時等における走行快適性の向上に寄与できるような構成であることが望ましい。
そこでこの発明は、走行風を上方へ吹き出すエアダクトを備えた風防装置において、スクリーン効果を高めると共に走行快適性の向上を図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、鞍乗り型車両(1)の車体前部に設けられてその後方の乗員(J)への防風効果を得る風防装置(16)であって、当該風防装置(16)の前部に設けられて車両前方に向けて開口する空気導入口(28)と、当該風防装置(16)の上部に設けられて上方に向けて開口する空気吹き出し口(29)と、前記空気導入口(28)と空気吹き出し口(29)とを後上がりの空気流路(30)を介して連通するエアダクト(27)とを備える風防装置において、前記空気流路(30)内に横方向に延びて該空気流路(30)に沿うように後上がりとなる整流板(33’)を有し、前記空気流路(30)が、車両側面視で後側ほど急傾斜となるように湾曲する湾曲部(30a)を有し、前記湾曲部(30a)内に、該湾曲部(30a)に沿うように湾曲する前記整流板(33’)が設けられ、前記整流板(33’)が、前記空気導入口(28)から前記空気吹き出し口(29)に至るまで連続的に設けられ、前記湾曲部(30a)内かつ前記整流板(33’)の表側及び裏側の空気流路(30a’,30b’)に、前記湾曲部(30a)と同様に湾曲する副整流板(34,34’)がそれぞれ設けられ、車両側面視において、前記整流板(33’)の両端を結ぶ第一の直線(L3’)が、ステアリング軸線(L1)と直交して後輪(13)の接地点(T)に至る第二の直線(L2)に対して、鈍角に配置されると共に、車両側面視において、前記副整流板(34,34’)の両端を結ぶ第三の直線(L4,L4’)が、前記第二の直線(L2)に対して、鈍角に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、当該風防装置(16)の前部両側には、その外面に沿うように左右外側ほど斜め後上方となるように傾斜して延びる左右一対のヘッドランプ(21)が互いに離間して配設され、当該風防装置(16)の上部を形成するスクリーン(25)の下前端部には、前記空気導入口(28)が車両前方に向けて開口し、前記空気導入口(28)は、前記左右一対のヘッドランプ(21)の間に位置すると共に、正面視で下側が狭い逆台形状をなし、前記ヘッドランプ(21)の上端は、前記空気導入口(28)の上端よりも上方に位置することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記空気流路(30)の左右幅は、前記空気導入口(28)側から前記空気吹き出し口(29)側に向けて広がるように滑らかに徐変して形成され、前記空気流路(30)の前後厚さは、前記空気導入口(28)側から前記空気吹き出し口(29)側に向けて狭まるように滑らかに徐変して形成され、前記空気流路(30)における空気流動方向と直交する断面での断面積は、前記空気導入口(28)から前記空気吹き出し口(29)に至るまで略同一とされることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記副整流板(34,34’)は、前記空気導入口(28)から前記空気流路(30)の中間部でかつ前記湾曲部(30a)の上端部に至るまで設けられることを特徴とする。
本発明によれば、空気導入口からエアダクト内に取り入れた走行風を空気吹き出し口から上方へ吹き出すことで、周囲の走行風も含めて当該風防装置後方の乗員を避けるように導くことができ、当該風防装置の高さ(スクリーン高さ)を抑えた上で乗員に対する良好なスクリーン効果を得ることができる。
また、空気流路内に整流板を設けることで、該空気流路内を流れる空気流の整流効果を得ると共に、空気流路内の負圧部を少なくして管路抵抗を減少させることができ、前記スクリーン効果をより一層高めることができる。
そして、前記整流板が前記第二の直線に対して鈍角に配置されることで、走行風圧による走行抵抗を軽減させると共に、走行風圧により整流板に作用する下向きの揚力を効率良く前輪へのダウンフォースとすることができ、特に高速走行時における走行快適性の向上を図ることができる。
本発明によれば、空気流路内の空気流に対する高い整流効果を得ると共に、空気流路内の負圧部の発生及びこれに伴う管路抵抗を効果的に減少させることができ、前記スクリーン効果をより一層高めることができる。
また、走行風圧による下向きの揚力を増加させて前輪へのダウンフォースを効果的に得ることができ、走行快適性のさらなる向上を図ることができる。
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
<実施例を説明するための参考例>
図1に示す自動二輪車1は例えば低床フロア2を有するスクータ型車両であり、その前輪3はテレスコピック式のフロントフォーク4に軸支され、該フロントフォーク4はステアリングステム5を介して車体フレーム6前端部のヘッドパイプ7に操舵可能に枢支される。
ここで、図中符号L1はヘッドパイプ7の中心軸線でもあるステアリング回動軸線(ステアリング軸線)を示す。なお、フロントフォーク4の伸縮方向に沿う軸線とステアリング軸線L1とは平行である。
車体フレーム6は、ヘッドパイプ7から後下がりに後方へ延びた後に屈曲してさらに後上がりに後方へ延びるメインパイプ8を有してなる。ステアリングステム5の上端部にはハンドル9が取り付けられる。
車体フレーム6の後部にはスイングユニット10がその前端側を中心に揺動可能に枢支される。スイングユニット10はエンジン11及び動力伝達機構12を一体に構成してなり、その後端側の出力軸には駆動輪である後輪13が取り付けられる。スイングユニット10の後端部と車体フレーム6の後端部との間にはリアクッション14が配設される。
ここで、図中符号L2は車両側面視で前記ステアリング軸線L1と直交して後輪13の接地点Tに至るステアリング直交基準線を示す。なお、直線L2は概ねメインパイプ8の前部の中心軸上を通過する。
車体フレーム6は主に合成樹脂からなるボディカバー15により覆われる。ボディカバー15は、車体フレーム6の前部をその前方から両側方に渡って覆うフロントカバー16と、該フロントカバー16の下方に連続するように車体フレーム6の下部を覆うアンダーカバー17と、車体フレーム6の後部を覆うリアカバー18と、メインパイプ8を左右に跨ぎフロントカバー16の後部からアンダーカバー17の上部に渡る部位を覆うフロアカバー19とを主になる。
リアカバー18の上方には、該リアカバー18内の物品収容室(図示略)を開閉可能な乗員(運転者及び後部搭乗者)用のシート20が配設される。このシート20の前部に着座した乗員(運転者)Jは、ハンドル9の左右グリップ部を両手で握り、フロアカバー19の左右上面に両足を載せた運転姿勢をとる。このとき、乗員Jの正面(前方)にはフロントカバー16が位置し、該フロントカバー16が乗員Jを走行風圧から保護する。
図2を併せて参照し、フロントカバー16の前部両側には、その外面に沿うように左右外側ほど斜め後上方となるように傾斜して延びる左右一対のヘッドランプ21が互いに離間して配設される。フロントカバー16の左右両側には、前記ハンドル9の左右グリップ部の前方に張り出すように左右外側に突出する左右一対のサイドミラー22が取り付けられる。各サイドミラー22は前側ほど細身になる筐体を有し、該筐体の前部には左右フロントウインカ23がそれぞれ配設される。なお、図2中線CLは自動二輪車1の車体左右中心線を示す。
ここで、図3を併せて参照し、フロントカバー16の上部かつ左右内側の部位は、例えばポリカーボネイト等の透明又は半透明の透過性樹脂等からなるスクリーン25として構成される。スクリーン25は、フロントカバー16の上部における後上がりの前壁部(外壁部)を形成する概ね左右方向に沿う板状のスクリーン本体26と、該スクリーン本体26の下方から後方に渡ってこれに沿うように設けられるエアダクト27とを有してなる。
エアダクト27はフロントカバー16の内外方向(カバー内外方向)で所定の厚さを有し、スクリーン本体26の裏側(カバー内側)に入り込むように設けられる。スクリーン25は左右対称をなし、フロントカバー16の両側部間に配置され、該スクリーン25を通して乗員Jが車両前方を視認可能とされる。なお、フロントカバー16におけるスクリーン25を除く部位(カバー本体16a)は例えばABS等の有色の不透過性樹脂からなる。
スクリーン25の下端部(前端部)にはエアダクト27への空気導入口28が車両前方に向けて開口し、スクリーン25の上端部にはエアダクト27からの空気吹き出し口29が上方に向けて開口する。空気導入口28はフロントカバー16の前端部の左右ヘッドランプ21間(左右中央部)に位置し、空気吹き出し口29はフロントカバー16の上縁部の左右端に渡って位置する。スクリーン25(フロントカバー16)の上縁部高さは乗員Jの前方視界を遮らない程度(胸部高さ程度)とされる。
空気導入口28はフロントカバー16における後上がりの前端面に沿って開口し、その正面視(前面視)で下側が狭い逆台形状をなし、かつその上辺部28aが下方に凸の湾曲状とされる。この空気導入口28の上辺部28aを下縁部(前縁部)として、スクリーン本体26が斜め上後方に立ち上がるように設けられる。スクリーン本体26は、側面視で斜め下後方に向けて凹むように(カバー内側に向けて凸状となるように)湾曲し、その外面(前面)26aに沿って車両前方からの空気(走行風)を斜め上後方に受け流す。なお、スクリーン25両側を支持するフロントカバー16の両側部は、左右外側ほど後方に回り込む湾曲面16b(図2参照)を形成し、車両前方からの走行風を後方かつ左右外側に受け流す。
空気吹き出し口29は、空気導入口28に対して左右に長くかつカバー内外方向(ここでは前後方向)での厚さを抑えた横長の長方形状をなし、フロントカバー16の上縁部においてやや前下がりの上端面に沿って開口する。この空気吹き出し口29の前辺部29aはスクリーン本体26の上縁部により形成される。なお、空気吹き出し口29はフロントカバー16上縁部の左右中央部において所定の左右幅をもって設けられるともいえる。
エアダクト27は、スクリーン本体26の両側縁部から後方に立設される左右一対の板状の側壁部31と、これら両側壁部31の後縁部間に渡る板状の後壁部32と、両側壁部31の前後中間部間に渡る整流板33とを有してなる。後壁部32はスクリーン本体26に沿うように側面視で斜め下後方に向けて凸状に湾曲し、この後壁部32、両側壁部31及びスクリーン本体26により、スクリーン本体26に沿うように空気導入口28から空気吹き出し口29に至るまで滑らかに連続して後上がりに延びるエアダクト27の空気流路30が形成される。
空気導入口28の上辺部28aの左右幅と空気吹き出し口29の前辺部29aの左右幅とは略同一とされ、かつスクリーン本体26の左右幅はその上下に渡って略同一とされる。また、スクリーン本体26の左右幅はエアダクト27の左右全幅と略同一に設けられる。
一方、空気導入口28における後壁部32の左右幅は、空気吹き出し口29におけるそれよりも狭いものとされる。これは、空気導入口28が逆台形状をなしており、スクリーン本体26から後壁部32にかけて左右幅が狭まるように形成されると共に、空気吹き出し口29ではスクリーン本体26から後壁部32にかけて左右幅が広がるように形成されるからである。なお、エアダクト27の左右幅は空気吹き出し口29近傍の後壁部32において最大となる。
空気流路30の左右幅(平均左右幅)は、空気導入口28側から空気吹き出し口29側に向けて広がるように滑らかに徐変して形成される。また、空気流路30は、カバー内外方向での厚さが空気導入口28側から空気吹き出し口29側に向けて狭まるように滑らかに徐変して形成される。空気流路30における空気流動方向と直交する断面での断面積は、空気導入口28から空気吹き出し口29に至るまで略同一とされる。
図3に示すように、空気流路30の下部(前部)は、後側ほど急傾斜となるように側面視で湾曲する湾曲部30aとされ、空気流路30の上部は、斜め上後方に向けて側面視で直線状に延びる直線部30bとされる。湾曲部30a内には、スクリーン本体26及び後壁部32に沿うように側面視で湾曲する整流板33が設けられる。すなわち、整流板33は空気導入口28から湾曲部30aの上端部(空気流路30の中間部)に至るまで設けられる。
ここで、図中符号L3は車両側面視で整流板33の外面の上下端33a,33bを結ぶ整流板傾斜基準線を示す。
図1,4に示すように、自動二輪車1の走行時においては、その前方から後方に略水平に流れる走行風の一部(図中矢印A参照)が、空気導入口28よりエアダクト27内に取り入れられる。エアダクト27内に進入した走行風は、その流れの方向を空気流路30に沿って後上がりに変化させつつ、空気吹き出し口29より斜め上後方に向けて指向性を持って吹き出される(図中矢印B参照)。
このとき、整流板33が無い場合(図4(b)参照)には、空気流路30の湾曲部30aにおいてスクリーン本体26の裏側に比較的大きな負圧部(低圧部)Fが生じることとなるが、特に湾曲部30aに整流板33を設けることで(図4(a)参照)、スクリーン本体26の裏側及び整流板33の裏側にそれぞれ少量の負圧部F’が生じるのみとすることができる。すなわち、整流板33は、エアダクト27内(特に湾曲部30a内)を流動する走行風に整流効果を付与すると共に、空気流路30内の負圧部を少なくして管路抵抗を減少させる。また、スクリーン25全体の剛性の向上にも寄与するのである。
空気吹き出し口29から吹き出された空気流は、スクリーン25の上方を通過して乗員Jに至ろうとする走行風の流れをも斜め上後方に変化させるべく作用する(図1中矢印C参照)。これにより、スクリーン高さを抑えた上で、乗員Jに向かう走行風全体を該乗員Jを避けるように導くことができる(すなわち良好なスクリーン効果を得ることができる)。なお、空気吹き出し口29がフロントカバー16の上縁部の左右端に渡るように設けられることで、エアダクト27を通じた走行風の吹き出し幅が広がり、前記スクリーン効果を得る範囲が増大する。
ここで、図1,3に示す車両側面視において、前記整流板傾斜基準線L3は、前記ステアリング直交基準線L2に対して、直交するよりも傾斜を路面方向に寝かせて(鈍角に)配置される。すなわち、整流板基準線L3とステアリング直交基準線L2との交点の下方(又は上方)に形成される角度θ3は90度よりも大きい角度とされる。換言すれば、整流板傾斜基準線L3はステアリング軸線L1よりも傾斜を寝かせて配置される。
整流板33には、その傾斜方向(整流板傾斜基準線L3)との直交方向である斜め下後方に向けて、走行風圧による下向きの揚力が作用するが、整流板33がステアリング軸線L1よりも傾斜を寝かせて配置されることで、前記揚力にステアリング軸線L1に沿う下方への分力を含ませることができる。これにより、前輪3へのダウンフォースを効率良く付与することができ、特に高速走行時における走行安定性の向上に寄与する。
以上説明したように、上記参考例における風防装置は、自動二輪車1の車体前部に設けられてその後方の乗員Jへの防風効果を得るフロントカバー16であって、当該フロントカバー16の前部に設けられて車両前方に向けて開口する空気導入口28と、当該フロントカバー16の上部に設けられて上方に向けて開口する空気吹き出し口29と、前記空気導入口28と空気吹き出し口29とを後上がりの空気流路30を介して連通するエアダクト27とを備えるものにおいて、前記空気流路30内にこれに沿うように後上がりの整流板33を有し、車両側面視において、前記整流板33の両端を結ぶ整流板傾斜基準線L3が、ステアリング軸線L1と直交して後輪13の接地点Tに至るステアリング直交基準線L2に対して、鈍角に配置されるものである。
この構成によれば、空気導入口28からエアダクト27内に取り入れた走行風を空気吹き出し口29から上方へ吹き出すことで、周囲の走行風も含めて当該フロントカバー16後方の乗員Jを避けるように導くことができ、当該フロントカバー16の高さ(スクリーン高さ)を抑えた上で乗員Jに対する良好なスクリーン効果を得ることができる。
また、空気流路30内に整流板33を設けることで、該空気流路30内を流れる空気流の整流効果を得ると共に、空気流路30内の負圧部を少なくして管路抵抗を減少させることができ、前記スクリーン効果をより一層高めることができる。
そして、前記整流板33が前記ステアリング直交基準線L2に対して鈍角に配置されることで、走行風圧による走行抵抗を軽減させると共に、走行風圧により整流板33に作用する下向きの揚力を効率良く前輪3へのダウンフォースとすることができ、特に高速走行時における走行快適性の向上を図ることができる。
また、上記風防装置においては、前記空気流路30が車両側面視で後側ほど急傾斜となるように湾曲する湾曲部30aを有し、該湾曲部30a内にこれと同様に湾曲する前記整流板33が設けられることで、空気流路30内の空気流に対する高い整流効果を得ると共に、空気流路30内の負圧部の発生及びこれに伴う管路抵抗を効果的に減少させることで、前記スクリーン効果をより一層高めることができる。
また、走行風圧による下向きの揚力を増加させて前輪3へのダウンフォースを増大させ、走行快適性のさらなる向上を図ることができる。
なお、上記参考例において、空気流路30内に複数(二つが適当)の整流板33を設けた構成としてもよい。このとき、車両側面視において、各整流板33における両端を結ぶ各整流板傾斜基準線は、それぞれ前記ステアリング直交基準線L2に対して、直交するよりも傾斜を寝かせて配置されるものとする。
この構成によれば、複数の整流板33によりさらに高い整流効果を得ると共に管路抵抗をより効果的に減少させることができる。また、各整流板33に揚力が作用することで前輪3へのダウンフォースを増加させて走行快適性のさらなる向上を図ることができる。
<実施例>
次に、この発明の実施例について図1を援用し図5を参照して説明する。
この実施例におけるフロントカバー116(スクリーン125)は、前記参考例のものに対して、前記整流板33に代わり空気流路30の全長に渡って(すなわち空気導入口28から空気吹き出し口29に至るまで)連続的に設けられる整流板33’を有すると共に、該整流板33’の表側及び裏側の空気流路30内にそれぞれ副整流板34,34’を有する点を主に異なるもので、参考例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
整流板33’は、スクリーン本体26及び後壁部32に沿うように、空気導入口28から空気吹き出し口29に至るまで設けられる。この整流板33’により、空気流路30全体が外側及び内側流路30a’,30b’に二分される。外側及び内側流路30a’,30b’における空気流動方向と直交する断面での断面積は、空気導入口28から空気吹き出し口29に至るまで略同一とされる。
空気流路30の湾曲部30a内であって整流板33’の表側及び裏側には、それぞれスクリーン本体26及び後壁部32に沿うように側面視で湾曲する副整流板34,34’が設けられる。すなわち、副整流板34,34’は空気導入口28から湾曲部30aの上端部(空気流路30の中間部)に至るまで設けられる。
ここで、図中符号L3’は車両側面視で整流板33’の外面の上下端33a’,33b’を結ぶ整流板傾斜基準線を、符号L4,L4’は車両側面視で各副整流板34,34’の外面の上下端34a,34b又は34a’,34b’を結ぶ副整流板傾斜基準線をそれぞれ示す。
またここで、図5に示す車両側面視において、前記整流板傾斜基準線L3’及び副整流板傾斜基準線L4,L4’は、前記ステアリング直交基準線L2に対して、直交するよりも傾斜を路面方向に寝かせて(鈍角に)配置される。すなわち、整流板基準線L3’及び副整流板基準線L4,L4’とステアリング直交基準線L2との交点の下方(又は上方)に形成される角度θ3’及びθ4,θ4’は90度よりも大きい角度とされる。換言すれば、整流板傾斜基準線L3’及び副整流板基準線L4,L4’は、ステアリング軸線L1よりも傾斜を寝かせて配置される。
以上説明したように、上記実施例における風防装置は、前記整流板33’が前記空気導入口28から前記空気吹き出し口29に至るまで連続的に設けられ、前記空気流路30が車両側面視で後側ほど急傾斜となるように湾曲する湾曲部30aを有し、該湾曲部30a内かつ前記整流板33’の表側及び裏側のそれぞれに、前記湾曲部30aと同様に湾曲する副整流板34,34’が設けられ、車両側面視において、前記副整流板34,34’の両端を結ぶ副整流板傾斜基準線L4,L4’が、前記ステアリング直交基準線L2に対して、鈍角に配置されるものである。
この構成によれば、空気流路30内の空気流に対するより高い整流効果を得ると共に、空気流路30内の負圧部の発生及びこれに伴う管路抵抗をより効果的に減少させることで、前記スクリーン効果をより一層高めることができる。
また、走行風圧による下向きの揚力をより増加させて前輪3へのダウンフォースをより増大させ、走行快適性のさらなる向上を図ることができる。
なお、上記実施例において、所望するダウンフォースの大きさ等に応じて、前記整流板33’の表側又は裏側の何れか一方のみに副整流板34又は34’を設けた構成としてもよい。また、整流板33’を複数設けることも可能である。
ここで、上記実施例において、エアダクト27、空気導入口28及び空気吹き出し口29をスクリーン25と別体に設けたりカバー本体16aに設けた構成としてもよい。
そして、上記実施例における構成は一例であり、スクータ型の自動二輪車への適用に限定されないことはもちろん、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の参考例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の前面図である。 上記自動二輪車の車体前部の一部断面を含む左側面図である。 上記自動二輪車の風防装置における図3に相当する作用説明図であり、(a)はエアダクト内に整流板がある場合を、(b)は前記整流板が無い場合をそれぞれ示す。 この発明の実施例における図3に相当する左側面図である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
13 後輪
T 接地点
16,116 フロントカバー(風防装置)
21 ヘッドランプ
25,125 スクリーン
26 スクリーン本体
27 エアダクト
28 空気導入口
29 空気吹き出し口
30 空気流路
30a 湾曲部
30a’ 外側流路(空気流路)
30b’ 内側流路(空気流路)
33,33’ 整流板
34,34’ 副整流板
L1 ステアリング軸線
L2 ステアリング直交基準線(第二の直線)
L3,L3’ 整流板傾斜基準線(第一の直線)
L4,L4’ 副整流板傾斜基準線(第三の直線)
J 乗員

Claims (4)

  1. 鞍乗り型車両(1)の車体前部に設けられてその後方の乗員(J)への防風効果を得る風防装置(16)であって、
    当該風防装置(16)の前部に設けられて車両前方に向けて開口する空気導入口(28)と、当該風防装置(16)の上部に設けられて上方に向けて開口する空気吹き出し口(29)と、前記空気導入口(28)と空気吹き出し口(29)とを後上がりの空気流路(30)を介して連通するエアダクト(27)とを備える風防装置において、
    前記空気流路(30)内に横方向に延びて該空気流路(30)に沿うように後上がりとなる整流板(33’)を有し、
    前記空気流路(30)が、車両側面視で後側ほど急傾斜となるように湾曲する湾曲部(30a)を有し、
    前記湾曲部(30a)内に、該湾曲部(30a)に沿うように湾曲する前記整流板(33’)が設けられ、
    前記整流板(33’)が、前記空気導入口(28)から前記空気吹き出し口(29)に至るまで連続的に設けられ、
    前記湾曲部(30a)内かつ前記整流板(33’)の表側及び裏側の空気流路(30a’,30b’)に、前記湾曲部(30a)と同様に湾曲する副整流板(34,34’)がそれぞれ設けられ、
    車両側面視において、前記整流板(33’)の両端を結ぶ第一の直線(L3’)が、ステアリング軸線(L1)と直交して後輪(13)の接地点(T)に至る第二の直線(L2)に対して、鈍角に配置されると共に、
    車両側面視において、前記副整流板(34,34’)の両端を結ぶ第三の直線(L4,L4’)が、前記第二の直線(L2)に対して、鈍角に配置されることを特徴とする風防装置。
  2. 当該風防装置(16)の前部両側には、その外面に沿うように左右外側ほど斜め後上方となるように傾斜して延びる左右一対のヘッドランプ(21)が互いに離間して配設され、
    当該風防装置(16)の上部を形成するスクリーン(25)の下前端部には、前記空気導入口(28)が車両前方に向けて開口し、
    前記空気導入口(28)は、前記左右一対のヘッドランプ(21)の間に位置すると共に、正面視で下側が狭い逆台形状をなし、
    前記ヘッドランプ(21)の上端は、前記空気導入口(28)の上端よりも上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の風防装置。
  3. 前記空気流路(30)の左右幅は、前記空気導入口(28)側から前記空気吹き出し口(29)側に向けて広がるように滑らかに徐変して形成され、
    前記空気流路(30)の前後厚さは、前記空気導入口(28)側から前記空気吹き出し口(29)側に向けて狭まるように滑らかに徐変して形成され、
    前記空気流路(30)における空気流動方向と直交する断面での断面積は、前記空気導入口(28)から前記空気吹き出し口(29)に至るまで略同一とされることを特徴とする請求項1又は2に記載の風防装置。
  4. 前記副整流板(34,34’)は、前記空気導入口(28)から前記空気流路(30)の中間部でかつ前記湾曲部(30a)の上端部に至るまで設けられることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の風防装置。
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