JP2022024188A - 液体塗布装置 - Google Patents

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鵬摶 李
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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、液体を吐出可能な液体塗布装置を提供する。【解決手段】液体塗布装置1は、液体を貯留する液体貯留部10と、前記液体を外部に吐出する吐出部30と、液室33内の加圧信号に応じて、液体貯留部10内に大気圧よりも大きい正圧を加圧する圧力調整部20と、圧電素子41に対する高周波信号の出力と圧力調整部20に対する前記加圧信号の出力とを、所定のタイミングで行う制御部60と、を有する。吐出部30は、液室33と、液体貯留部10から液室33内に液体を供給する流入路34と、厚み方向の変形によって液室33の容積を変化させるダイヤフラム35と、吐出信号に応じてダイヤフラム35を厚み方向に変形させるとともに、前記高周波信号に応じてダイヤフラム35を前記吐出信号に応じて生じる変形の振幅よりも小さい振幅で厚み方向に変形させる駆動部40と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、液体塗布装置に関する。
液体貯留部から供給される液体を、被塗布材に吐出する液体塗布装置が知られている。このような液体塗布装置として、例えば特許文献1には、液室に貯えられた塗布液をインクジェット方式のヘッドのノズルから被塗布材に吐出塗布する塗布装置が開示されている。この塗布装置は、前記液室に貯えられた塗布液を加熱するヒータを有する。このヒータによって塗布液を加熱することにより、該塗布液の粘度を低下させることができる。よって、前記塗布装置は、常温で高い粘度を有する塗布液を、ノズルから液切れよく吐出することができる。
また、前記液体塗布装置として、例えば特許文献2には、吐出口からの液体の吐出流速が一定になるように、液体貯留容器から吐出バルブに供給する液体の圧力を制御するとともに液体の温度を制御する液体定量吐出装置が開示されている。この液体定量吐出装置は、液体貯留容器内に貯留された液体の圧力を制御することにより、ノズル内で受ける管内抵抗に勝る推進力を液体に作用させる。これにより、液体の吐出流速を一定にすることができる。また、前記液体定量吐出装置は、液体の温度を一定にすることにより、液体の粘度変化を抑制する。これにより、液体を安定して定量的に吐出することができる。
特開2003-103207号公報 特開2000-317371号公報
ところで、前記特許文献1、2に開示される構成のように液体を加熱する場合、液体を加熱する加熱装置が必要であるとともに、前記加熱装置を有する分、液体塗布装置が大型化する。
そのため、加熱装置を用いることになく、簡単且つコンパクトな構成で、液体を吐出可能な液体塗布装置が求められている。
本発明の目的は、簡単且つコンパクトな構成で、液体を吐出可能な液体塗布装置を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る液体塗布装置は、液体を貯留する液体貯留部と、前記液体が供給される液室と、前記液室に繋がり且つ前記液体貯留部から前記液室内に液体を供給する流入路と、前記液室を区画する壁部の一部を構成し且つ厚み方向の変形によって前記液室の容積を変化させるダイヤフラムと、吐出信号に応じて前記ダイヤフラムを厚み方向に変形させるとともに、高周波信号に応じて前記ダイヤフラムを前記吐出信号に応じて生じる変形の振幅よりも小さい振幅で厚み方向に変形させる駆動部と、を有し、前記液室内の前記液体を外部に吐出する吐出部と、加圧信号に応じて、前記液体貯留部内に大気圧よりも大きい正圧を加圧する圧力調整部と、前記駆動部に対する前記高周波信号の出力と前記圧力調整部に対する前記加圧信号の出力とを、所定のタイミングで行う制御部と、を有する。
本発明の一実施形態に係る液体塗布装置によれば、簡単且つコンパクトな構成で、液体を吐出することができる。
図1は、実施形態に係る液体塗布装置の概略構成を示す図である。 図2は、液体塗布装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、制御部が高周波信号を圧電素子に出力するタイミングと加圧信号を圧力調整部に出力するタイミングとを含むタイミングチャートの一例である。 図4は、制御部が高周波信号を圧電素子に出力するタイミングと加圧信号を圧力調整部に出力するタイミングとを含むタイミングチャートの一例である。 図5は、制御部が、吐出信号を最後に出力した後、高周波信号を出力するタイミングを示すタイミングチャートの一例である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表していない。
(液体塗布装置)
図1は、本発明の実施形態に係る液体塗布装置1の概略構成を模式的に示す図である。図2は、液体塗布装置1の動作を示すフローチャートである。
液体塗布装置1は、液体を液滴状で外部に吐出するインクジェット方式の液体塗布装置である。前記液体は、例えば、半田、熱硬化性樹脂、インク、機能性薄膜(配向膜、レジスト、カラーフィルタ、有機エレクトロルミネッセンスなど)を形成するための塗布液などである。
液体塗布装置1は、液体貯留部10と、圧力調整部20と、吐出部30と、制御部60とを備える。
液体貯留部10は、内部に液体を貯留する容器である。液体貯留部10は、貯留された液体を吐出部30に供給する。すなわち、液体貯留部10は、貯留された液体を吐出部30に供給する流出口10aを有する。液体貯留部10内の圧力は、圧力調整部20によって調整される。なお、液体貯留部10には、図示しない供給口から液体が供給される。
(圧力調整部)
圧力調整部20は、液体貯留部10内の圧力を、大気圧よりも高い正圧、大気圧よりも低い負圧、または、大気圧のいずれかに調整する。このように液体貯留部10内の圧力を調整することにより、後述するように、吐出部30の吐出口32aから液体を安定して吐出できるとともに、吐出口32aから液体が漏れるのを防止できる。
具体的には、圧力調整部20は、正圧生成部21と、負圧生成部22と、第1切換弁23と、第2切換弁24と、大気開放部25と、圧力センサ26を有する。
正圧生成部21は、大気圧よりも高い正圧を生成する。正圧生成部21は、正圧発生部としての正圧用ポンプ21aを有する。正圧用ポンプ21aは、正圧を生成する。
負圧生成部22は、大気圧よりも低い負圧を生成する。負圧生成部22は、負圧発生部としての負圧用ポンプ22aと、負圧調整容器22bとを有する。
負圧用ポンプ22aは、負圧を生成する。負圧調整容器22bの内部の圧力は、負圧用ポンプ22aによって生成された負圧になる。負圧調整容器22bは、負圧用ポンプ22aと第2切換弁24との間に位置する。負圧生成部22が負圧調整容器22bを有することにより、負圧用ポンプ22aで生成された負圧は均一化される。
これにより、負圧用ポンプ22aで生じる負圧の脈動を低減できるとともに、負圧生成部22で安定した負圧が得られる。また、後述するように、負圧用ポンプ22aの出力が、圧力センサ26による液体貯留部10内の圧力の検出結果に応じて変化する場合でも、負圧調整容器22bによって、負圧用ポンプ22aで生じる負圧の脈動が低減され且つ変化後の負圧において均一化された圧力が得られる。よって、後述するように負圧生成部22を液体貯留部10に接続した際に、液体貯留部10内の圧力を迅速に負圧にすることができる。
第1切換弁23及び第2切換弁24は、それぞれ、3方向弁である。すなわち、第1切換弁23及び第2切換弁24は、それぞれ、3つのポートを有する。第1切換弁23の3つのポートには、液体貯留部10、正圧生成部21及び第2切換弁24が接続される。第2切換弁24の3つのポートには、負圧生成部22、大気開放部25及び第1切換弁23が接続される。
第1切換弁23及び第2切換弁24は、それぞれの内部で、3つのポートのうち2つのポートを接続する。本実施形態では、第1切換弁23は、液体貯留部10に接続されるポートに対し、正圧生成部21に接続されるポートまたは第2切換弁24に接続されるポートを接続する。すなわち、第1切換弁23は、液体貯留部10に対し、正圧生成部21に繋がる回路と第2切換弁24に繋がる回路とを切り換えて接続する。第2切換弁24は、第1切換弁23に接続されるポートに対し、負圧生成部22に接続されるポートまたは大気開放部25に接続されるポートを接続する。すなわち、第2切換弁24は、第1切換弁23に対し、負圧生成部22に繋がる回路と大気開放部25に繋がる回路とを切り換えて接続する。
なお、第1切換弁23及び第2切換弁24は、制御部60から出力される開閉信号に応じて、ポート同士の接続を切り換える。前記開閉信号は、後述する第1制御信号、第2制御信号、第3制御信号及び第4制御信号を含む。
圧力センサ26は、液体貯留部10内の圧力を検出する。圧力センサ26は、検出した液体貯留部10内の圧力を圧力信号として、制御部60に出力する。圧力センサ26によって検出される負圧は、液体貯留部10内の液体残量に応じて変化する。すなわち、液体貯留部10内の液体残量が少なくなると、圧力センサ26によって検出される負圧は、液体残量が多い場合に比べて高くなる。なお、負圧が高くなるとは、例えば-1kPaから-1.1kPaに変化した状態を意味する。
後述の制御部60は、圧力センサ26から出力された圧力信号に応じて、負圧用ポンプ22aの駆動を制御する。制御部60は、圧力センサ26によって、液体貯留部10内における液体残量の減少が液体貯留部10内の高い負圧として検出されると、負圧目標値を低く設定することにより、負圧用ポンプ22aで発生する負圧を大気圧に近づける。
以上の構成により、圧力調整部20は、液体貯留部10内の圧力を正圧にする場合、すなわち液体貯留部10内を正圧に加圧する場合には、第1切換弁23を切り換えて、正圧生成部21と液体貯留部10とを接続する。これにより、液体貯留部10から吐出部30に液体を押し出すことができる。よって、吐出部30に液体を安定して供給することができる。なお、この場合に、制御部60から第1切換弁23に入力される開閉信号が、加圧信号である。すなわち、加圧信号は、制御部60から圧力調整部20に入力される。
また、圧力調整部20は、液体貯留部10内の圧力を負圧にする場合には、第2切換弁24を切り換えて負圧生成部22と第1切換弁23とを接続し且つ第1切換弁23を切り換えて第2切換弁24と液体貯留部10とを接続する。これにより、液体貯留部10内の圧力を負圧にして、吐出部30の吐出口32aから液体が漏れ出すことを防止できる。
さらに、圧力調整部20は、液体貯留部10内の圧力を大気圧にする場合には、第2切換弁24を切り換えて大気開放部25と第1切換弁23とを接続する。このとき、第1切換弁23は、第2切換弁24と液体貯留部10とを接続した状態である。これにより、液体貯留部10内の圧力を大気圧にすることができる。
(吐出部)
吐出部30は、液体貯留部10から供給された液体を、外部に液滴状で吐出する。具体的には、吐出部30は、液体供給部31と、ダイヤフラム35と、駆動部40とを有する。
液体供給部31は、内部に液室33及び流入路34を有するベース部材32を有する。ベース部材32上には液体貯留部10が位置する。ベース部材32の流入路34は、液体貯留部10の流出口10aに接続される。流入路34は、液室33に接続される。すなわち、流入路34は、液室33に繋がり且つ液体貯留部10から液室33内に液体を供給する。
ベース部材32は、液室33に繋がる吐出口32aを有する。吐出口32aは、液室33内に供給された液体を外部に吐出するための開口である。本実施形態では、吐出口32aは下方に向かって開口するため、流入路34及び液室33内に供給された液体は、メニスカスによって、吐出口32a内において下方に突出する液面を有する。
ダイヤフラム35は、液室33を区画する壁部の一部を構成する。ダイヤフラム35は、液室33を挟んで吐出口32aとは反対側に位置する。ダイヤフラム35は、厚み方向に変形可能にベース部材32に支持される。ダイヤフラム35は、液室33を区画する壁部の一部を構成し且つ変形によって液室33の容積を変化させる。ダイヤフラム35の厚み方向の変形によって液室33の容積が変化することで、液室33内の液体が吐出口32aから外部に向かって吐出される。
駆動部40は、ダイヤフラム35を厚み方向に変形させる。具体的には、駆動部40は、圧電素子41と、第1台座42と、第2台座43と、プランジャ44と、コイルばね45と、ケーシング46とを有する。
圧電素子41は、所定の電圧を印加することにより、一方向に伸びる。すなわち、圧電素子41は、前記一方向に伸縮可能である。圧電素子41は、前記一方向に伸縮することにより、ダイヤフラム35を厚み方向に変形させる。なお、ダイヤフラム35を厚み方向に変形させる駆動力は、磁歪素子等の他の駆動素子によって生じさせてもよい。
本実施形態の圧電素子41は、前記一方向に長い直方体状である。また、特に図示しないが、本実施形態の圧電素子41は、例えばジルコン酸チタン酸鉛(PZT)などの圧電セラミックスによって構成された複数の圧電体を、前記一方向に積層した状態で電気的に接続することにより構成される。すなわち、圧電素子41は、前記一方向に積層された複数の圧電体41aを有する。これにより、圧電素子41が一つの圧電体を有する場合に比べて、前記一方向における圧電素子41の伸縮量を大きくすることができる。なお、圧電素子の形状は直方体状に限らず、その他の形状、例えば円柱状等であってもよい。
複数の圧電体41aは、前記一方向と交差する方向に対向して位置する図示しない側面電極によって電気的に接続される。よって、圧電素子41は、前記側面電極に所定の電圧を印加することにより、前記一方向に伸びる。圧電素子41に印加される前記所定の電圧は、後述の制御部60から入力される駆動信号である。
圧電素子41の構成は、従来の圧電素子の構成と同様であるため、詳しい説明を省略する。なお、圧電素子41は、1つの圧電体のみを有してもよい。
プランジャ44は、棒状の部材である。プランジャ44における軸線方向の一方の端部は、ダイヤフラム35に接触する。プランジャ44における軸線方向の他方の端部は、圧電素子41の前記一方向の端部を覆う後述の第1台座42に接触する。すなわち、圧電素子41の前記一方向とプランジャ44の軸線方向とは一致する。また、圧電素子41とダイヤフラム35との間にプランジャ44が位置する。これにより、圧電素子41の伸縮は、プランジャ44を介して、ダイヤフラム35に伝達される。
プランジャ44における前記他方の端部は、半球状である。これにより、プランジャ44の軸線方向と圧電素子41の前記一方向とが異なる場合でも、プランジャ44を介して、圧電素子41の伸縮をダイヤフラム35に伝達することができる。
第1台座42は、圧電素子41における前記一方向のダイヤフラム35側の端部を覆う。第1台座42は、プランジャ44に接触する。第2台座43は、圧電素子41における前記一方向のダイヤフラム35とは反対側の端部を覆う。第2台座43は、後述する固定ケーシング47の固定ケーシング底壁部47aに支持される。
第1台座42及び第2台座43は、ぞれぞれ、底部42a,43aと、外周側に位置する縦壁部42b,43bとを有する。底部42a,43aは、それぞれ、圧電素子41の前記一方向の端面を覆う大きさを有する。縦壁部42b,43bは、それぞれ、圧電素子41の側面の一部を覆う。
圧電素子41は、ケーシング46内に収容される。ケーシング46は、固定ケーシング47と、与圧ケーシング48とを有する。与圧ケーシング48は、固定ケーシング47内に収容される。圧電素子41は、与圧ケーシング48内に収容される。
固定ケーシング47は、ダイヤフラム35側が開口する箱状である。具体的には、固定ケーシング47は、固定ケーシング底壁部47aと、固定ケーシング側壁部47bとを有する。固定ケーシング底壁部47aは、圧電素子41を挟んでダイヤフラム35とは反対側に位置する。固定ケーシング底壁部47aは、圧電素子41の前記一方向の端部を支持する半球状の突出部47cを有する。
与圧ケーシング48は、圧電素子41を挟んでダイヤフラム35とは反対側が開口する箱状である。よって、与圧ケーシング48が固定ケーシング47内に収容された状態で、固定ケーシング底壁部47aの一部は、ケーシング46内に露出する。上述の突出部47cは、固定ケーシング底壁部47aにおいて露出した部分に位置する。
与圧ケーシング48は、与圧ケーシング底壁部48aと、与圧ケーシング側壁部48bとを有する。
与圧ケーシング底壁部48aは、ダイヤフラム35側に位置する。与圧ケーシング底壁部48aは、プランジャ44が貫通する貫通孔を有する。よって、プランジャ44は、圧電素子41とダイヤフラム35との間で前記一方向に延びて与圧ケーシング底壁部48aを貫通し、圧電素子41の伸縮をダイヤフラム35に伝達する。
与圧ケーシング底壁部48aは、ベース部材32の上面によって支持されている。これにより、与圧ケーシング底壁部48aと第1台座42とによって挟みこまれた後述のコイルばね45によって生じる力は、ベース部材32によって支持されるダイヤフラム35に作用しないか、ダイヤフラム35に作用したとしても非常に小さい。
また、与圧ケーシング底壁部48aは、後述のコイルばね45を、第1台座42との間で保持する。
与圧ケーシング側壁部48bの外面が固定ケーシング側壁部47bの内面に接触し、与圧ケーシング側壁部48bの内面が第1台座42及び第2台座43の縦壁部42b,43bに接触する。これにより、与圧ケーシング側壁部48bによって、第1台座42及び第2台座43を保持できる。したがって、圧電素子41に所定の電圧が印加された場合でも、前記一方向と直交する方向への圧電素子41の変形が抑制される。
以上の構成により、圧電素子41は、プランジャ44と、固定ケーシング底壁部47aの突出部47cとによって、前記一方向に挟み込まれる。これにより、圧電素子41が前記一方向に伸縮した場合に、圧電素子41の伸縮をプランジャ44によってダイヤフラム35に伝達することができる。したがって、圧電素子41の伸縮によって、ダイヤフラム35を厚み方向に変形させることができる。なお、図1に、圧電素子41の前記一方向の伸縮によるプランジャ44の移動を、実線矢印で示す。
コイルばね45は、前記一方向に螺旋状に延びるばね部材である。コイルばね45は、第1台座42と与圧ケーシング底壁部48aとによって、前記一方向に挟み込まれる。これにより、コイルばね45は、第1台座42を介して圧電素子41に前記一方向に圧縮する力を付与する。
このようにコイルばね45によって圧電素子41を前記一方向に圧縮することにより、圧電素子41に対して矩形波の駆動信号を入力した場合でも、圧電素子41が伸縮によって損傷を受けることを防止できる。よって、圧電素子41の耐久性を向上することができる。
しかも、上述のようにコイルばね45が位置することにより、コイルばね45の弾性復元力を与圧ケーシング底壁部48aによって受けることができる。よって、コイルばね45の弾性復元力によって、ダイヤフラム35が変形を生じることを防止できる。したがって、吐出口32aから液体が漏れたり、液体の吐出性能が低下したりすることを防止できる。
(制御部)
次に、以下で制御部60の構成について説明する。
制御部60は、液体塗布装置1の駆動を制御する。すなわち、制御部60は、圧力調整部20及び駆動部40の駆動をそれぞれ制御する。
制御部60は、圧力調整制御部61と、駆動制御部62とを有する。
圧力調整制御部61は、圧力調整部20の第1切換弁23及び第2切換弁24に対して、制御信号を出力する。また、圧力調整制御部61は、正圧用ポンプ21aに対して、正圧用ポンプ駆動信号を出力する。さらに、圧力調整制御部61は、負圧用ポンプ22aに対して、負圧用ポンプ駆動信号を出力する。圧力調整制御部61は、第1切換弁23及び第2切換弁24に対して制御信号を出力することにより、液体貯留部10内の圧力を制御する。
例えば、液体貯留部10内に正圧を付与する場合には、圧力調整制御部61は、第1切換弁23に対し、正圧生成部21と液体貯留部10とを接続する第1制御信号を出力する。また、液体貯留部10内に負圧を付与する場合には、圧力調整制御部61は、第1切換弁23に対し、第2切換弁24と液体貯留部10とを接続する第2制御信号を出力し、第2切換弁24に対し、大気開放部25と第1切換弁23とを接続する第3制御信号を出力する。さらに、液体貯留部10内を大気圧にする場合には、圧力調整制御部61は、第1切換弁23に対し、第2切換弁24と液体貯留部10とを接続する第2制御信号を出力し、第2切換弁24に対し、負圧生成部22と第1切換弁23とを接続する第4制御信号を出力する。
圧力調整制御部61は、圧力センサ26から出力された圧力信号に応じて、負圧用ポンプ22aの駆動を制御する。すなわち、圧力調整制御部61は、負圧用ポンプ22aを駆動させても圧力センサ26で検出された圧力が負圧目標値に到達しない場合、前記負圧目標値を低く設定し、新しい負圧目標値に応じて負圧用ポンプ22aを駆動させる。このように、圧力調整制御部61は、圧力センサ26によって、液体貯留部10内における液体残量の減少が液体貯留部10内の高い負圧として検出されると、負圧目標値を低く設定することにより、負圧用ポンプ22aで発生する負圧を大気圧に近づける。
また、圧力調整制御部61は、正圧用ポンプ21aの駆動も制御する。なお、正圧用ポンプ21aの駆動は、従来の構成と同様であるため、詳しい説明を省略する。
駆動制御部62は、駆動部40の圧電素子41の駆動を制御する。すなわち、駆動制御部62は、圧電素子41に対して駆動信号を出力する。この駆動信号は、吐出信号及び高周波信号を含む。
前記吐出信号は、後述するように圧電素子41を伸縮させてダイヤフラム35を変形させることにより、液室33内の液体を吐出口32aから外部に吐出させる信号である。
前記高周波信号は、前記吐出信号に応じて圧電素子41によってダイヤフラム35に生じさせる変形の振幅よりも小さい振幅の変形を、圧電素子41によってダイヤフラム35に生じさせる信号である。前記高周波信号によって圧電素子41を駆動させることによってダイヤフラム35に生じる変形は、ダイヤフラム35に高周波振動を生じさせる。この高周波振動は、吐出部30の吐出口32aから液体が吐出されない程度の振動である。
前記高周波信号は、連続する信号であり、前記吐出信号よりも小さい振幅を有する。前記高周波信号の周波数は、特に限定されないが、圧電素子41の駆動周波数の2倍以上が好ましい。例えば、前記高周波信号の周波数は、2Hz~30kHzが好ましい。
前記高周波信号を圧電素子41に入力することにより、ダイヤフラム35によって液室33内の液体を加振して、該液体の流動性を向上することができる。これにより、液室33内に液体を安定して供給することができる。なお、チクソトロピー性を示す液体の場合、一般的には、前記高周波信号の周波数が高いほど液体の流動性を向上させることができる。
また、上述のように液室33内の液体を加振することにより、吐出口32aから液体を吐出した際に、該液体の曳糸性を改善することができる。
制御部60は、駆動制御部62によって、前記吐出信号を圧電素子41に出力するタイミング、前記高周波信号を圧電素子41に出力するタイミング及び前記制御信号を圧力調整部20に出力するタイミングを制御する。
図2は、吐出部30による液体の吐出及び圧力調整部20による液体貯留部10内の圧力調整の動作の一例を示すフローチャートである。まず、制御部60の駆動制御部62による、前記吐出信号を圧電素子41に出力するタイミングと前記制御信号を圧力調整部20に出力するタイミングとの制御について説明する。
図2に示すように、まず、制御部60は、吐出を指示する外部信号が入力されたかどうかを判定する(ステップS1)。この外部信号は、制御部60よりも上位のコントローラ等から制御部60に入力される。
制御部60に外部信号が入力された場合(ステップS1でYESの場合)には、ステップS2で、制御部60の圧力調整制御部61は、圧力調整部20の第1切換弁23において正圧生成部21と液体貯留部10とを接続する第1制御信号を生成して、第1切換弁23に出力する。第1切換弁23は前記第1制御信号に応じて駆動する。これにより、液体貯留部10内は、正圧に加圧される。一方、制御部60に外部信号が入力されていない場合(ステップS1でNOの場合)には、制御部60に外部信号が入力されるまでステップS1の判定を繰り返す。
ステップS2の後、制御部60の駆動制御部62は、圧電素子41に対して吐出信号を出力して、吐出部30に吐出口32aから液体を吐出させる(ステップS3)。
なお、駆動制御部62が圧電素子41に対して吐出信号を出力した後、圧力調整制御部61が前記第1制御信号を第1切換弁23に出力してもよい。すなわち、吐出部30の吐出を、液体貯留部10内の正圧の加圧よりも前に行ってもよい。
その後、圧力調整制御部61は、圧力調整部20の第1切換弁23において第2切換弁24と液体貯留部10とを接続する第2制御信号を生成して、第1切換弁23に出力する。また、圧力調整制御部61は、第2切換弁24において大気開放部25と第1切換弁23とを接続する第3制御信号を生成して、第2切換弁24に出力する(ステップS4)。第1切換弁23は、前記第2制御信号に応じて駆動する。第2切換弁24は、前記第3制御信号に応じて駆動する。これにより、液体貯留部10内の圧力は、大気圧になる。
続いて、圧力調整制御部61は、第2切換弁24において負圧生成部22と第1切換弁23とを接続する第4制御信号を生成して、第2切換弁24に出力する(ステップS5)。第2切換弁24は、前記第4制御信号に応じて駆動する。これにより、液体貯留部10内の圧力は、負圧になる。よって、吐出部30の吐出口32aから液体が漏れ出るのを防止できる。その後、このフローを終了する(END)。制御部60は、必要に応じて、上述のフローを繰り返し実行する。
上述のように液体貯留部10内の圧力を制御することにより、吐出部30の吐出口32aから液体が漏れ出ることなく、適正なタイミングで液体を吐出口32aから安定して吐出させることができる。
本実施形態では、制御部60は、上述のような液体貯留部10内の圧力の制御に加えて、前記高周波信号を圧電素子41に出力するタイミングと既述の加圧信号を圧力調整部20に出力するタイミングも制御する。前記加圧信号は、上述の図2に示すフローの説明における第1制御信号である。
(加圧信号の出力タイミングが先の場合)
制御部60は、前記加圧信号を圧力調整部20に出力した後、前記高周波信号を圧電素子41に出力する。図3は、前記高周波信号を圧電素子41に出力するタイミングと前記加圧信号を圧力調整部20に出力するタイミングとを含むタイミングチャートの一例である。
図3に示すように、液体塗布装置1に対し、液体の吐出を指示する外部信号が入力されると、まず、制御部60の圧力調整制御部61は、加圧信号を生成して、該加圧信号を圧力調整部20の第1切換弁23に出力する。そうすると、第1切換弁23は、正圧生成部21と液体貯留部10とを接続して、液体貯留部10内を正圧で加圧する。なお、図3では、第1切換弁23が、正圧生成部21と液体貯留部10とを接続する場合をモード1とし、第2切換弁24と液体貯留部10とを接続する場合をモード2とする。
制御部60の駆動制御部62は、圧力調整制御部61が前記加圧信号を出力してから一定時間経過後、高周波信号を圧電素子41に出力する。駆動制御部62は、圧電素子41に対して前記高周波信号を一定期間出力した後、吐出信号を出力する。駆動制御部62は、圧電素子41に対する前記一定期間の前記高周波信号の出力と前記吐出信号の出力とを繰り返す。
なお、制御部60は、前記高周波信号及び前記吐出信号を出力した後、圧力調整部20に対して液体貯留部10内を大気圧にする信号を出力する。この信号が、上述の図2に示すフローの説明における第2制御信号及び第3制御信号である。これにより、第1切換弁23及び第2切換弁24が駆動して、液体貯留部10内を大気圧にする。その後、制御部60は、圧力調整部20に対して液体貯留部10内を負圧にする信号を出力する。この信号が上述の図2に示すフローの説明における第2制御信号及び第4制御信号である。これにより、第1切換弁23及び第2切換弁24が駆動して、液体貯留部10内を負圧にする。
図3におけるタイマ1は、制御部60が有する図示しないタイマの動作を示すタイミングチャートである。前記タイマは、前記一定時間、動作する。
上述のタイミングで制御部60から前記加圧信号及び前記高周波信号を出力することにより、吐出部30の流入路34から液室33内に液体を安定して供給することができる。これにより、吐出部30から液体を安定して吐出させることができる。なお、上述の信号出力のタイミングは、比較的低い粘度を有する液体を吐出部30から吐出する場合に特に効果的である。
(高周波信号の出力タイミングが先の場合)
制御部60は、前記高周波信号を圧電素子41に出力した後、前記加圧信号を圧力調整部20に出力する。図4は、前記高周波信号を圧電素子41に出力するタイミングと前記加圧信号を圧力調整部20に出力するタイミングとを含むタイミングチャートの一例である。
図4に示すように、液体塗布装置1に対し、液体の吐出を指示する外部信号が入力されると、まず、駆動制御部62は、高周波信号を生成して、圧電素子41に出力する。駆動制御部62は、圧電素子41に対して前記高周波信号を一定期間出力した後、吐出信号を出力する。駆動制御部62は、圧電素子41に対する前記一定期間の前記高周波信号の出力と前記吐出信号の出力とを繰り返す。
制御部60の圧力調整制御部61は、駆動制御部62が前記高周波信号を出力してから一定時間経過後、加圧信号を生成して、該加圧信号を圧力調整部20の第1切換弁23に出力する。そうすると、第1切換弁23は、正圧生成部21と液体貯留部10とを接続して、液体貯留部10内を正圧で加圧する。なお、図4では、第1切換弁23が、正圧生成部21と液体貯留部10とを接続する場合をモード1とし、第2切換弁24と液体貯留部10とを接続する場合をモード2とする。
なお、制御部60は、前記高周波信号及び前記吐出信号を出力した後、圧力調整部20に対して液体貯留部10内を大気圧にする信号を出力する。この信号が、上述の図2に示すフローの説明における第2制御信号及び第3制御信号である。これにより、第1切換弁23及び第2切換弁24が駆動して、液体貯留部10内を大気圧にする。その後、制御部60は、圧力調整部20に対して液体貯留部10内を負圧にする信号を出力する。この信号が上述の図2に示すフローの説明における第2制御信号及び第4制御信号である。これにより、第1切換弁23及び第2切換弁24が駆動して、液体貯留部10内を負圧にする。
図4におけるタイマ2は、制御部60が有する図示しないタイマの動作を示すタイミングチャートである。前記タイマは、前記一定時間、動作する。
上述のタイミングで制御部60から前記加圧信号及び前記高周波信号を出力することにより、吐出部30の液室33内の液体の流動性を向上できる。これにより、吐出部30から液体を安定して吐出させることができる。また、上述のタイミングで制御部60から前記加圧信号及び前記高周波信号を出力することにより、液体の曳糸性を改善することができる。なお、上述の信号出力のタイミングは、比較的高い粘度を有する液体を吐出部30から吐出する場合に特に効果的である。
なお、制御部60の駆動制御部62は、前記吐出信号を最後に出力した後、前記高周波信号を出力してもよい。図5は、前記吐出信号を最後に出力した後、前記高周波信号を出力するタイミングを示すタイミングチャートの一例である。粒子を含む液体において、吐出部30の吐出口32a内の粒子密度が高まった場合に、図5に示すように、制御部60の駆動制御部62が前記吐出信号を最後に出力した後に前記高周波信号を出力することにより、吐出口32a内の粒子密度の均一化を図れる。前記粒子を含む液体は、例えば、半田粒子を含むペースト材料などである。
図5におけるタイマ1,3は、制御部60が有する図示しないタイマの動作を示すタイミングチャートである。前記タイマは、圧力調整制御部61が前記加圧信号を出力してから一定時間経過、動作するとともに、前記吐出信号を最後に出力した後に前記高周波信号を出力する期間、動作する。
図5は、前記加圧信号を圧力調整部20に出力した後、前記高周波信号を圧電素子41に出力する場合に、前記吐出信号の出力後に前記高周波信号を出力した例であるが、図4に示すように、前記高周波信号を圧電素子41に出力した後、前記加圧信号を圧力調整部20に出力する場合に、前記吐出信号の出力後に前記高周波信号を出力してもよい。
制御部60の駆動制御部62は、前記吐出信号における立ち上がり部分及び立ち下がり部分の少なくとも一方の傾きを変更可能である。すなわち、駆動制御部62は、前記吐出信号の立ち上がり部分において、時間に対する信号変化の割合を変更可能である。この場合、駆動制御部62は、前記吐出信号における立ち上がり部分の傾き及び立ち下がり部分の傾きのうち少なくとも一方を変更することにより、吐出部30の吐出口32aから吐出される液体の量を調整する。例えば、駆動制御部62は、前記吐出信号の信号出力時間を変えずに前記吐出信号の立ち上がり部分の傾きを小さくすることにより、吐出部30の吐出口32aから吐出される液体の量を少なくする。また、駆動制御部62は、前記吐出信号の信号出力時間を変えずに前記吐出信号の立ち下がり部分の傾きを小さくすることにより、吐出部30の吐出口32aから吐出される液体の量を少なくする。
これにより、吐出部30の吐出口32aの大きさが同じであっても、吐出口32aから噴出する液体の量を変えることができる。
本実施形態の液体塗布装置1は、液体を貯留する液体貯留部10と、前記液体が供給される液室33と、液室33に繋がり且つ液体貯留部10から液室33内に液体を供給する流入路34と、液室33を区画する壁部の一部を構成し且つ厚み方向の変形によって液室33の容積を変化させるダイヤフラム35と、吐出信号に応じてダイヤフラム35を厚み方向に変形させるとともに、高周波信号に応じてダイヤフラム35を前記吐出信号に応じて生じる変形の振幅よりも小さい振幅で厚み方向に変形させる駆動部40と、を有し、液室33内の前記液体を外部に吐出する吐出部30と、加圧信号に応じて、液体貯留部10内に大気圧よりも大きい正圧を加圧する圧力調整部20と、駆動部40に対する前記高周波信号の出力と圧力調整部20に対する前記加圧信号の出力とを、所定のタイミングで行う制御部60と、を有する。
これにより、吐出部30から吐出する液体の粘度に応じて、液体貯留部10内を正圧に加圧するタイミングと、液室33内の前記液体に高周波振動を加えるタイミングとを調整することができる。
例えば前記液体の粘度が比較的低い場合(一例として、例えば50,000mPa・S未満)、液体塗布装置1では、液体貯留部10内を正圧に加圧した後、液室33内の前記液体に高周波振動を加える。すなわち、制御部60は、前記加圧信号を圧力調整部20に対して出力した後、前記高周波信号を駆動部40の圧電素子41に対して出力する。これにより、液体貯留部10から流入路34を介して液室33内に前記液体を安定して供給することができる。
一方、例えば前記液体の粘度が比較的高い場合(一例として、例えば50,000mPa・S以上)、液体塗布装置1では、液室33内の前記液体に高周波振動を加えた後、液体貯留部10内を正圧に加圧する。すなわち、制御部60は、前記高周波信号を駆動部40の圧電素子41に対して出力した後、前記加圧信号を圧力調整部20に対して出力する。これにより、液室33内の前記液体の流動性を向上して、液室33内に前記液体を安定して供給することができる。
しかも、液室33内の前記液体に高周波振動を加えることにより、前記液体の曳糸性を改善することができる。
したがって、本実施形態の構成により、粘度が高い液体であっても、従来のようにヒータ等を設けることなく、簡単且つコンパクトな構成で、液体を吐出することができる。
また、本実施形態では、駆動部40は、前記吐出信号に応じて少なくとも一方向に伸縮することにより、ダイヤフラム35を、前記高周波信号に応じた変形の振幅よりも大きい振幅で変形させる。制御部60は、駆動部40に対し、前記吐出信号を出力した後に前記高周波信号を出力する。
これにより、粒子を含む液体において、吐出部30の吐出口32a内の粒子密度が高まった場合に、上述のように制御部60が前記吐出信号を出力した後に前記高周波信号を出力することにより、吐出口32a内の粒子密度の均一化を図れる。これにより、吐出部30から液体を安定して吐出することができる。
また、本実施形態では、駆動部40は、前記吐出信号または前記高周波信号に応じて一方向に伸縮することにより、ダイヤフラム35を厚み方向に変形させる圧電素子41を有する。これにより、前記吐出信号または前記高周波信号に応じて圧電素子41が前記一方向に伸縮することにより、ダイヤフラム35を厚み方向に容易に変形させることができる。
また、本実施形態では、駆動部40は、前記吐出信号に応じて前記一方向に伸縮することによりダイヤフラム35を厚み方向に変形させるとともに、前記高周波信号に応じて前記一方向に伸縮することによりダイヤフラム35を前記吐出信号に応じて生じる変形の振幅よりも小さい振幅で厚み方向に変形させる圧電素子41を有する。
これにより、前記吐出信号に応じたダイヤフラム35の変形と、前記高周波信号に応じたダイヤフラム35の変形とを、圧電素子41によって実現できる。よって、駆動部40を簡単且つコンパクトな構成で実現できる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、駆動部40は、吐出信号及び高周波信号に応じてダイヤフラム35を厚み方向に変形させる圧電素子41を有する。しかしながら、駆動部は、前記吐出信号に応じてダイヤフラムを厚み方向に変形させる圧電素子と、前記高周波信号に応じてダイヤフラムを厚み方向に変形させる圧電素子とを有してもよい。また、駆動部は、前記吐出信号または前記高周波のいずれかに応じて、ダイヤフラムを厚み方向に変形させる圧電素子を有してもよい。駆動部は、吐出信号及び高周波信号に応じてダイヤフラムを厚み方向に変形可能な構成であれば、圧電素子以外の構成を有してもよい。
前記実施形態では、制御部60は、加圧信号を圧力調整部20に対して出力した後、高周波信号を圧電素子41に対して出力する。また、制御部60は、高周波信号を圧電素子41に対して出力した後、加圧信号を圧力調整部20に対して出力する。
しかしながら、制御部は、前記加圧信号と前記高周波信号とを同時に出力してもよい。制御部は、圧電素子に対する高周波信号の出力と圧力調整部に対する加圧信号の出力とを、どのようなタイミングで行ってもよい。
前記実施形態では、圧力調整部20は、液体貯留部10に対し、正圧生成部21に繋がる回路と第2切換弁24に繋がる回路とを切り換えて接続する第1切換弁23と、第1切換弁23に対し、負圧生成部22に繋がる回路と大気開放部25に繋がる回路とを切り換えて接続する第2切換弁24とを有する。
しかしながら、圧力調整部は、液体貯留部に対し、正圧生成部、負圧生成部及び大気開放部をそれぞれ接続する切換弁を有してもよい。前記圧力調整部は、液体貯留部に対し、正圧生成部、負圧生成部及び大気開放部をそれぞれ接続可能な構成であれば、どのような構成を有してもよい。
前記実施形態では、圧力調整部20によって、液体貯留部10と大気開放部とが接続可能である。しかしながら、圧力調整部は、液体貯留部に対して大気開放部が接続できない構成を有してもよい。
前記実施形態では、圧力調整部20によって、液体貯留部10と正圧生成部21とが接続可能である。しかしながら、液体塗布装置は、正圧生成部を有していなくてもよい。すなわち、液体塗布装置は、負圧と大気圧とによって、液体貯留部内の圧力を制御してもよい。
前記実施形態では、コイルばね45によって、圧電素子41を一方向に圧縮する。しかしながら、圧電素子を前記一方向に圧縮可能であれば、コイルばね以外の構成によって、前記圧電素子を圧縮してもよい。すなわち、前記実施形態では、圧縮力付与部の一例として、螺旋状のばね部材であるコイルばね45を挙げたが、これに限らず、前記螺旋状のばね部材は、所定長さを有し且つ波形状を有する線材または平板が螺旋状に巻かれた、いわゆるコイルドウェーブスプリングなどでもよい。また、圧縮力付与部は、圧電素子を一方向に圧縮可能な構成であれば、螺旋状以外の構成を有してもよい。なお、圧縮力付与部は、どのような構成を有している場合でも、プランジャと干渉しないように配置されるのが好ましい。
本発明は、液体を吐出部から吐出する液体塗布装置に利用可能である。
1 液体塗布装置
10 液体貯留部
20 圧力調整部
21 正圧生成部
21a 正圧用ポンプ
22 負圧生成部
22a 負圧用ポンプ
22b 負圧調整容器
23 第1切換弁
24 第2切換弁
25 大気開放部
26 圧力センサ
30 吐出部
31 液体供給部
32 ベース部材
32a 吐出口
33 液室
34 流入路
35 ダイヤフラム
40 駆動部
41 圧電素子
44 プランジャ
45 コイルばね
46 ケーシング
60 制御部

Claims (7)

  1. 液体を貯留する液体貯留部と、
    前記液体が供給される液室と、
    前記液室に繋がり且つ前記液体貯留部から前記液室内に液体を供給する流入路と、
    前記液室を区画する壁部の一部を構成し且つ厚み方向の変形によって前記液室の容積を変化させるダイヤフラムと、
    吐出信号に応じて前記ダイヤフラムを厚み方向に変形させるとともに、高周波信号に応じて前記ダイヤフラムを前記吐出信号に応じて生じる変形の振幅よりも小さい振幅で厚み方向に変形させる駆動部と、
    を有し、前記液室内の前記液体を外部に吐出する吐出部と、
    加圧信号に応じて、前記液体貯留部内に大気圧よりも大きい正圧を加圧する圧力調整部と、
    前記駆動部に対する前記高周波信号の出力と前記加圧部に対する前記加圧信号の出力とを、所定のタイミングで行う制御部と、
    を有する、液体塗布装置。
  2. 請求項1に記載の液体塗布装置において、
    前記制御部は、前記加圧信号を前記圧力調整部に対して出力した後、前記高周波信号を前記駆動部に対して出力する、液体塗布装置。
  3. 請求項1に記載の液体塗布装置において、
    前記制御部は、前記高周波信号を前記駆動部に対して出力した後、前記加圧信号を前記圧力調整部に対して出力する、液体塗布装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の液体塗布装置において、
    前記駆動部は、前記吐出信号に応じて、前記ダイヤフラムを、前記高周波信号に応じた振動の振幅よりも大きい振幅で変形させ、
    前記制御部は、前記駆動部に対し、前記吐出信号を出力した後に前記高周波信号を出力する、液体塗布装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の液体塗布装置において、
    前記駆動部は、前記吐出信号または前記高周波信号に応じて一方向に伸縮することにより、前記ダイヤフラムを厚み方向に変形させる圧電素子を有する、液体塗布装置。
  6. 請求項1から4のいずれか一つに記載の液体塗布装置において、
    前記駆動部は、前記吐出信号に応じて前記一方向に伸縮することにより前記ダイヤフラムを厚み方向に変形させるとともに、前記高周波信号に応じて前記一方向に伸縮することにより前記ダイヤフラムを前記吐出信号に応じて生じる変形の振幅よりも小さい振幅で厚み方向に変形させる圧電素子を有する、液体塗布装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の液体塗布装置において、
    前記制御部は、前記吐出信号における立ち上がり部分の傾き及び立ち下がり部分の傾きのうち少なくとも一方を変更可能である、液体塗布装置。
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