JP2022006537A - 再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステム - Google Patents

再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステム Download PDF

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【課題】音像を適切に定位することができる再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステムを提供する。【解決手段】本実施の形態にかかる再生装置30は、第1のスピーカユニット群11と、第1のスピーカユニット群11よりも後方に配置された第2のスピーカユニット群12と、を備えたスピーカシステム100に再生信号を出力する再生装置である。第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rとには同じ遅延時間が設定されており、かつ、第1のセンタースピーカユニット11Cと第1の右スピーカユニット11Rとの間には、距離差(L1C-L1LR)に応じた第1の遅延時間が設定されている。第1及び第2のスピーカユニット群の一方に含まれるスピーカユニットに対して共通の第2の遅延時間が設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステムに関する。
特許文献1には、複数のスピーカユニットを有する車載スピーカシステムが開示されている。このシステムは、第1のスピーカユニット群と、第2のスピーカユニット群とを備えている。第1のスピーカユニット群が左右の第1のスピーカユニットを備えている。同様に、第2のスピーカユニット群が左右の第2のスピーカユニットを備えている。
左右の第1のスピーカユニットには、基準位置からの各スピーカユニットまでの距離の距離差に応じた遅延時間が与えられる。同様に、左右の第2のスピーカユニットには、基準位置からの各スピーカユニットまでの距離の距離差に応じた遅延時間が与えられる。第1のスピーカユニット群と第2のスピーカユニット群との間には、前後方向距離に応じた遅延時間が与えられる。基準位置は、運転者の頭部となっている。
国際公開2019/142407号
このような複数のスピーカユニットを有するスピーカシステムでは、音像を適切に定位することが望まれる。特に車載スピーカシステムでは、運転者以外の同乗者に対しても、音像を適切に定位することが望まれる。例えば、助手席や後部座席に座った同乗者に対して、音像を適切に定位することが望まれる。
本実施形態は上記の点に鑑みなされたもので、音像を適切に定位することができる再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステムを提供することを目的とする。
本実施形態にかかる再生装置は、第1の席の前方に配置された第1のスピーカユニット群と、前記第1のスピーカユニット群の後方に配置された第2のスピーカユニット群と、を備えたスピーカシステムに再生信号を出力する再生装置であって、それぞれのスピーカユニットに出力される再生信号を遅延させる遅延部を備え、前記第1のスピーカユニット群は、第1の左スピーカユニットと第1の右スピーカユニットと第1のセンタースピーカユニットとを含んでおり、前記第2のスピーカユニット群は、第2の左スピーカユニットと第2の右スピーカユニットとを含んでおり、前記第1のスピーカユニット群において、前記第1の左スピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットのうち、前記第1の席に対応する第1の基準位置から近い方のスピーカユニットまでの距離をL1LRとし、前記第1の基準位置から前記第1のセンタースピーカユニットまでの距離をL1Cとし、前記遅延部において、前記第1のセンタースピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットとの間には、距離差(L1C-L1LR)に応じた第1の到達時間差を調整した第1の遅延時間が設定されており、前記第1及び第2のスピーカユニット群の一方に出力される再生信号に対してオフセットを与えるように第2の遅延時間が設定されており、前記第1の左スピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットとには同じ遅延時間が設定されており、前記第2の左スピーカユニットと前記第2の右スピーカユニットとには同じ遅延時間が設定されている。
本実施形態にかかる再生装置の設定方法は、第1の席の前方に配置された第1のスピーカユニット群と、前記第1のスピーカユニット群の後方に配置された第2のスピーカユニット群と、を備えたスピーカシステムに再生信号を出力する再生装置における設定方法であって、前記設定方法は、前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットに出力される再生信号を遅延させる第1の遅延時間を設定するステップと、前記第1及び第2のスピーカユニット群の一方に出力される再生信号に対してオフセットを与えるための第2の遅延時間を設定するステップと、を備えており、前記第1のスピーカユニット群は、第1の左スピーカユニットと第1の右スピーカユニットと第1のセンタースピーカユニットとを含んでおり、前記第2のスピーカユニット群は、第2の左スピーカユニットと第2の右スピーカユニットとを含んでおり、前記第1のスピーカユニット群において、前記第1の左スピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットのうち、前記第1の席に対応する第1の基準位置から近い方のスピーカユニットまでの距離をL1LRとし、前記第1の基準位置から前記第1のセンタースピーカユニットまでの距離をL1Cとし、前記第1の遅延時間は、前記第1のセンタースピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットとの間には、距離差(L1C-L1LR)に応じた第1の到達時間差を調整した時間であり、前記第1の左スピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットとには同じ遅延時間が設定されており、前記第2の左スピーカユニットと前記第2の右スピーカユニットとには同じ遅延時間が設定されている。
本実施形態によれば、音像を適切に定位することができる再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステムを提供することができる。
実施の形態1にかかる車載スピーカシステムを示す図である。 実施の形態2にかかる車載スピーカシステムを示す図である。 実施の形態3にかかる車載スピーカシステムを示す上面図である。 車載スピーカシステムの遅延回路を示す図である。
実施の形態1.
本実施の形態にかかる再生装置、及び車載スピーカシステムについて、図1を用いて説明を行う。図1は自動車1の車室2内を上から見た模式図である。以下、受聴者である運転者U1を基準とする方向を図1のように前後方向、及び左右方向と定義して、説明を行う。図1に示す前後方向、及び左右方向は、自動車1の進行方向の前後方向、及び左右方向と一致している。
自動車1の車室2内には、運転席3、助手席4、後部座席5、及びハンドル6が設けられている。ハンドル6は運転席3の前方に配置されている。運転席3に座った運転者U1が受聴対象者とする。ここでは、自動車1が、ハンドル6が右側に配置されている右ハンドル車として説明する。よって、運転席3が前列の右側に、助手席4が前列の左側に並んで配置されている。また、後部座席5は、運転席3、及び助手席4の後方に配置されている。
自動車1は5人乗り車であるため、後部座席5は、左側後部座席5L、中央後部座席5C、右側後部座席5Rの3席を有している。なお、自動車1が4人乗り車の場合、中央後部座席5Cが無くなるため、後部座席5は、左側後部座席5L、右側後部座席5Rの2席のみを有している。また、本実施の形態にかかるスピーカシステム100は後部座席5のない2人乗り車にも適用可能である。
さらに、車室2内には、第1のスピーカユニット群11と、第2のスピーカユニット群12と、再生装置30とを備えた車載スピーカシステム100が設けられている。再生装置30は、例えば、ダッシュボードに配置されている。再生装置30は、音源、デコーダ、DSP(Digital Signal Processor)、D/A(Digital to Analog)コンバータ、アンプ等を備えた処理装置である。音源は、例えば、マルチメディアメモリープレイヤ、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などのディスクプレイヤ、ラジオ、デジタル放送、USB(Universal Serial Bus)や無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)接続されたスマートフォンやタブレット、又はCAN(Controller Area Network)やMOST(Media Oriented Systems Transport)などのデジタル音楽データなどであり、外付けの装置であってもよい。また、再生装置30の一部又は全部は、カーナビゲーションシステムの機能として実現されていてもよい。
第1のスピーカユニット群11、第2のスピーカユニット群12は車室2内に配置されている。再生装置30は音楽を再生するために再生信号を車室2内に出力する。再生装置30は、例えば、LchとRchのステレオ音楽信号を第1のスピーカユニット群11、第2のスピーカユニット群12に出力する。車室2内で運転者U1が音楽を受聴することができる。
第1のスピーカユニット群11は、運転席3よりも前方に配置されている。第1のスピーカユニット群11は第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rと第1のセンタースピーカユニット11Cを備えている。第1のスピーカユニット群11は、ダッシュボードに配置されている。第1のスピーカユニット群11は、ダッシュボードで上向きに設置されるので、フロントガラスに反射して広範囲に音を放射することができる。各スピーカユニットの設置位置は特に限定されるものではない。第1の左スピーカユニット11L、及び第1の右スピーカユニット11Rはピラーに埋め込まれていてもよく、ドアの上部に設置されていても良い。この場合も、第1のスピーカユニット群11がダッシュボードスピーカで得られる効果と同様の効果が得られることが好ましい。第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rは車の左右対称の位置に設置されており、第1のセンタースピーカユニット11Cは車室内の幅の中心にあるのが望ましい。
左右方向において、第1のセンタースピーカユニット11Cは第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rとの間に配置されている。第1のセンタースピーカユニット11Cは、車室2の左右方向の中央に配置されている。第1の左スピーカユニット11Lは第1のセンタースピーカユニット11Cの左側に配置されている。第1の右スピーカユニット11Rは第1のセンタースピーカユニット11Cの右側に配置されている。
第1の左スピーカユニット11Lには、Lchのステレオ信号が入力される。第1の右スピーカユニット11Rには、Rchのステレオ信号が入力される。第1のセンタースピーカユニット11Cは、ステレオのLch信号とRch信号を足したC成分の強調された信号を出力する。C成分は、L成分(Lch)又はR成分(Rch)を足したものであるため、音量が大きくなる。よって、C成分は、-6dBほどレベルを下げることが好ましい。C成分の信号は、L成分とR成分の合成したミックスMONO信号を半分にした信号でもよい。もちろん、聴感テストにより、音量のレベルが調整されていてもよい。
第2のスピーカユニット群12は、運転席3よりも前方に配置されている。第2のスピーカユニット群12は、第1のスピーカユニット群11よりも後方に配置されている。第2の左スピーカユニット12Lは、左側のフロントドア、つまり助手席4側のドアに設置されている。第2の右スピーカユニット12Rは右側のフロントドア、つまり運転席3側のドアに設置されている。
第1のスピーカユニット群11と第2のスピーカユニット群12とは、運転者U1の前方に配置されたフロントスピーカユニット群FSを構成している。第1のスピーカユニット群11と第2のスピーカユニット群12は、再生周波数帯によって分けられている。例えば、フロントスピーカユニット群FSは3wayスピーカとなっている。具体的には、第1のスピーカユニット群11がスコーカ及びツイータに対応して、第2のスピーカユニット群12がウーハに対応している。ツイータとスコーカとは寄り添うように配置されている。また、コアキシャルタイプのスピーカのようにツイータとスコーカが一体となっていてもよい。第1のスピーカユニット群11は、高音を出力し、第2のスピーカユニット群12は低音を出力する。
スコーカがボーカルの帯域のほとんどを受け持つように設定されていることが好ましい。また、ウーハとスコーカのクロスオーバーが適切に設定されていることが好ましい。なお、フロントスピーカユニット群は、2wayスピーカとなっていてもよい。例えば、スコーカがツイータの受け持つ高音の帯域まで再生できるようであれば、ツイータは不要となる。
再生装置30で再生された音楽は、複数のスピーカユニット11L、11R、11C、12L、12Rから出力される。再生装置30は各スピーカユニットへの再生信号をそれぞれ遅延させる遅延回路を備えている。複数のスピーカユニット11L、11R、11C、12L、12Rへの再生信号に対して設定されている遅延時間について説明する。受聴対象者である運転者U1の頭部の位置を基準位置P1とする。基準位置P1は、運転席3に対応する位置である。なお、本実施の形態では、自動車1が右ハンドル車であるため、各スピーカユニット群において、基準位置P1から右のスピーカユニットまでの距離が、基準位置P1から左のスピーカユニットまでの距離よりも短くなっている。
基準位置P1から第1の左スピーカユニット11Lまでの距離をL1L、第1の右スピーカユニット11Rまでの距離をL1Rとする。基準位置P1から第1のセンタースピーカユニット11Cまでの距離をL1Cとする。基準位置P1から第2の左スピーカユニット12Lまでの距離をL2L、第2の右スピーカユニット12Rまでの距離をL2Rとする。また、前後方向における第1のスピーカユニット群11から第2のスピーカユニット群12までの距離をL12とする。なお、前後方向における第1の左スピーカユニット11Lから第2の左スピーカユニット12Lまでの距離と、第1の右スピーカユニット11Rから第2の右スピーカユニット12Rまでの距離は同じとなっている。
基準位置P1から各スピーカユニットまでの距離はメジャー等で測定した測定値を用いることができる。例えば、運転者U1が運転席3に座った状態での頭部の位置を基準位置P1と仮定して、運転者U1又はその他の人が、基準位置P1から各スピーカユニットまでの距離をメジャーで測定する。測定した距離を再生装置30に入力する。あるいは、各種センサが距離を測定してもよい。
スピーカの距離差に基づいて、到達時間差が求められる。距離差を空気中の音速cで除算することで、到達時間差が求められる。ここで、音速c=331.5+0,61t[m/s]であり、tは温度[℃]である。
また、距離ではなく、マイク測定により到達時間差を直接求めることも可能である。例えば、基準位置P1等に設置されたマイクにより、インパルス音などの測定信号を収音してもよい。複数のスピーカユニットから同時に出力されたインパルス音の時間差が到達時間差となる。
基準位置P1に対して、第1の右スピーカユニット11Rが相対的に近く、第1の左スピーカユニット11Lが相対的に遠くなる。また、基準位置P1に対して、第1のセンタースピーカユニット11Cは、第1の右スピーカユニット11Rよりも遠くなっている。
第1の左スピーカユニット11L及び第1の右スピーカユニット11Rのうち、運転席3(基準位置P1)に近い方のスピーカユニットから、基準位置P1までの距離をL1LRとする。自動車1が右ハンドル車であるため、第1の右スピーカユニット11Rのほうが第1の左スピーカユニット11Lよりも運転席3(基準位置P1)に近い。自動車1が右ハンドル車で、運転席に座る運転者U1が受聴対象者としている。よって、L1R=L1LRとなる。なお、自動車1が左ハンドル車である場合、L1L=L1LRとなる。
第1のセンタースピーカユニット11Cと第1の右スピーカユニット11Rとの間の距離差(L1C-L1LR)を第1の距離差とする。第1の距離差(L1C-L1LR)に応じた到達時間差を第1の到達時間差D1とする。D1=(L1C-L1LR)/cである。ここで、距離L1Rは、距離L1Cよりも小さくなっている。よって、基準位置P1から遠い方の第1のセンタースピーカユニット11Cを基準とする。
第1のスピーカユニット群11において、第1のセンタースピーカユニット11Cと第1の右スピーカユニット11Rとの間に設定される遅延時間を第1の遅延時間T1とする。第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rとには、同じ遅延時間が設定される。
さらに、メジャーなどを用いて第1のスピーカユニット群11と第2のスピーカユニット群12との前後方向距離L12を求める。そして、前後方向距離L12に応じた第2の到達時間差D2を求める。前後方向距離L12を音速で除算することで、到達時間差が求められる。D2=L12/cである。
第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12の一方に出力される再生信号に対してオフセットを与えるように、再生装置30に第2の遅延時間T2が設定されている。第2のスピーカユニット群12において、第2の左スピーカユニット12Lと第2の右スピーカユニット12Rとの間には、同じ遅延時間が設定される。
本実施の形態では、再生装置30の遅延時間を設定するに際して、調整時間を用いて遅延時間が調整されている。例えば、到達時間差から調整時間を減算した値が遅延時間として設定される。調整時間は、運転者U1の聴感テストにより求められる値である。あるいは、調整時間は、複数の測定者に対して行われた聴感テストの統計値により求められる値であってもよい。調整時間はマイコンなどにより設定されてもよい。
以下の説明では、運転者U1等に対する聴感テストによって調整時間が定められるものとして説明する。つまり、調整時間を徐々に変えていき、ボーカル成分等が運転者U1又は搭乗者U2の正面に定位する遅延時間が求められる。聴感テストに用いられるテスト音はボーカルを含む楽音、あるいは、ボーカル帯域を満たすピンクノイズなどである。第1のセンタースピーカユニット11Cはステレオ音源のLchとRchをミックスMONOにした合成信号を出力する。運転者U1が、ボーカルかピンクノイズが正面に定位するように遅延時間を調整する。
(第1の聴感テスト)
まず、第1の聴感テストにより、第1のスピーカユニット群11に対して設定される第1の遅延時間T1が求められる。第1の聴感テストでは、第1のスピーカユニット群11を用いた聴感テストが行われる。第1の聴感テストでは、第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rと第1のセンタースピーカユニット11Cからテスト音を出力する。運転者U1が運転席3に座った状態で、第1の聴感テストが行われる。第1の聴感テストでは、第2のスピーカユニット群12は用いない。
第1の右スピーカユニット11Rが第1のセンタースピーカユニット11Cよりも基準位置P1に対して近くなっている。第1のセンタースピーカユニット11Cに与える遅延時間を0とし、第1の右スピーカユニット11Rに正の遅延時間を与える。第1の右スピーカユニット11R及び第1の左スピーカユニット11Lには同じ遅延時間が与えられる。
第1のセンタースピーカユニット11Cを基準として、第1の右スピーカユニット11Rに第1の遅延時間T1を与える。ここで、基準となる第1のセンタースピーカユニット11Cの遅延時間を基準時間T0とすると、T0=0とすることができる。第1の左スピーカユニット11Lには、第1の右スピーカユニット11Rと共通の第1の遅延時間T1を与える。
具体的には、第1の到達時間差D1を微調整した遅延時間を第1の右スピーカユニット11Rに与えて、運転者U1が受聴する。例えば、第1の到達時間差D1から調整時間を減算した遅延時間が第1の右スピーカユニット11Rに与えられる。第1の聴感テストでは音像が正面に定位するまで、運転者U1が調整時間を徐々に変えていく。換言すると、調整時間を徐々に変えていき、運転者U1の正面に定位した調整時間が第1の調整時間A1となる。さらに、正面に定位した遅延時間が第1の遅延時間T1(=D1-A1)となる。なお、第1の調整時間A1は正の値でもよく、負の値でもよい。
(第2の聴感テスト)
次に、第2の聴感テストにより、第2の遅延時間T2を求める。第2の遅延時間T2は、第1のスピーカユニット群11と第2のスピーカユニット群12の間のオフセットを与える。第2の聴感テストでは、図1に示すように、第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12を用いた聴感テストが行われる。第2の聴感テストでは、第1の左スピーカユニット11L、第1の右スピーカユニット11R、第2の左スピーカユニット12L,及び第2の右スピーカユニット12Rからテスト音を出力する。運転者U1が運転席3に座った状態で、聴感テストが行われる。第2の聴感テストでは、第1の聴感テストで求めた第1の遅延時間T1はそのままとしている。
第1のスピーカユニット群11は、ダッシュボードに配置されている。一方、第2のスピーカユニット群12は、左右のフロントドアにおいて足元の高さに配置される。したがって、基準位置P1に対して、第1の右スピーカユニット11Rが第2の右スピーカユニット12Rよりも近くなる。距離L1Rが距離L2Rよりも小さい。第2のスピーカユニット群12を基準とし、第1のスピーカユニット群11に対して第2の遅延時間T2が与えられる。これにより、第1のスピーカユニット群11からの再生音の到達時間を遅らせることができる。
第1のスピーカユニット群11に含まれるスピーカユニットに与えられる第2の遅延時間T2は同じ値となっている。つまり、第1の左スピーカユニット11L、第1の右スピーカユニット11R、第1のセンタースピーカユニット11Cには与えられる第2の遅延時間T2は共通のオフセット値となっている。
第2の聴感テストにおいて、第2の到達時間差D2を第2の調整時間A2で調整していくことで、第2の遅延時間T2が求められる。具体的には、第2の到達時間差D2を微調整した遅延時間を第1のスピーカユニット群11に与えて、運転者U1が受聴する。例えば、第2の到達時間差D2から調整時間を減算した遅延時間が第1のスピーカユニット群11に与えられる。
ここで、第2の到達時間差D2は例えば、前後方向距離L12に応じた値(L12/c)となっていてもよい。
第1のスピーカユニット群11がスコーカであり、第2のスピーカユニット群12がウーハである。運転者U1の位置で、ウーハとスコーカのクロスオーバー付近の位相を揃え、音の繋がりがよくなるように、運転者U1が調整時間を調整してもよい。位相が揃った時の調整時間が第2の調整時間A2となる。位相が揃ったときの遅延時間が第2の遅延時間T2(=D2-A2)となる。なお、第2の調整時間A2は正の値でもよく、負の値でもよい。
したがって、第2の左スピーカユニット12Lと第2の右スピーカユニット12Rとには、遅延時間T2が与えられる。第1のセンタースピーカユニット11Cには、基準時間T0が与えられる。第1の左スピーカユニット11L、及び第1の右スピーカユニット11Rは、遅延時間T1が与えられる。
このように、第1のスピーカユニット群11に対して第2のスピーカユニット群12に第2の遅延時間T2が設定されることで、オフセットを与えることができる。第2の遅延時間T2は、スピーカユニット群に含まれるスピーカユニットで共通となっている。
本実施の形態では、ダッシュボードに第1のセンタースピーカユニット11Cが設けられている。運転席3、助手席4については第1のセンタースピーカユニット11Cの遅延時間の調整で正面定位ができる。左右のスピーカユニットの間で、遅延時間のズレは無くなる。第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rには同じ遅延時間が設定されている。さらに、第2の左スピーカユニット12Lと第2の右スピーカユニット12Rとには、同じ遅延時間が設定されている。左側の座席と右側の座席の遅延関係は左右対称となり、例えば、運転席3及び助手席4のいずれにおいても正面定位が可能となる。
このようにすることで、左右の対称性から、運転席3、助手席4では正面定位ができる。
一般的なタイムアライメント法に対して、各スピーカユニットへの遅延時間の与え方が異なるのみとなっている。ユーザが、簡単に遅延時間を設定することができる。したがって、ハードウェアの構成の変更が不要となり、特殊な回路が不要となる。つまり、ミックス回路、ネットワーク回路、遅延回路、アッテネータ回路のみでの調整が可能となる。一般的なタイムアライメント法では調整する位置が一か所になるため、助手席で聴く場合は調整値を切り替える必要がある。これに対して、本実施の形態では受聴位置を変えた場合でも調整値の切替が不要となる。つまり、同じ遅延時間の設定で、運転席3、助手席4に対して適切な音像定位が可能となる。
また、第1及び第2の聴感テストにおいては、基準位置P1から各スピーカまでの距離に応じて、音量レベルを調整してもよい。また、聴感テストによって、受聴する再生音の音量レベルを調整してもよい。
なお、本実施の形態では、基準位置P1に対して、第1の右スピーカユニット11Rが第2の右スピーカユニット12Rよりも近いため、第1のスピーカユニット群11に対してオフセットとなる第2の遅延時間を与えている。基準位置P1に対して、第1の右スピーカユニット11Rが第2の右スピーカユニット12Rよりも遠い場合は、第2のスピーカユニット群12に対してオフセットとなる第2の遅延時間を与えてもよい。この場合、第2の左スピーカユニット12Lと第2の右スピーカユニット12Rに与えられる第2の遅延時間T2は共通のオフセット値となっている。したがって、第1のセンタースピーカユニット11Cには、基準時間T0=0が与えられる。第1の左スピーカユニット11L、及び第1の右スピーカユニット11Rは、第1の遅延時間T1が与えられる。第2の左スピーカユニット12Lと第2の右スピーカユニット12Rは、第2の遅延時間T2が与えられる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかるスピーカシステム及び再生装置について図2を用いて説明する。本実施の形態では、図1の構成に対して、第3のスピーカユニット群13が追加されている。第3のスピーカユニット群13は第3の左スピーカユニット13L及び第3の右スピーカユニット13Rを備えている。第3のスピーカユニット群13は第2のスピーカユニット群12よりも後方には位置されている。
第3の左スピーカユニット13L及び第3の右スピーカユニット13R以外の構成、及び処理は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。例えば、第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12における遅延時間の設定は、実施の形態1と同様となっている。
第3のスピーカユニット群13は、運転席3よりも後方に配置されている。第3の左スピーカユニット13L及び第3の右スピーカユニット13Rは、運転者U1の後方に配置されたリアスピーカユニットとなる。第3の左スピーカユニット13L及び第3の右スピーカユニット13Rはそれぞれ左右の後部ドアに設置されている。第3のスピーカユニット群13は、フルレンジスピーカとなっている。もちろん、第3のスピーカユニット群13は2way構成や3way構成となっていてもよい。例えば、コアキシャルユニットが装着されていてもよい。
第3のスピーカユニット群13における遅延時間の設定について説明する。第2のスピーカユニット群12と第3のスピーカユニット群13との前後方向における距離を前後方向距離L23とする。前後方向距離L23は前後方向距離L12よりも大きくなっている。前後方向距離L23に応じた到達時間差を第3の到達時間差D3とする。ここで、第1のセンタースピーカユニット11Cには、基準時間T0=0が与えられているので、D3=(L23/c)+T1+T2となる。
第1のセンタースピーカユニット11Cと第3のスピーカユニット群13との間に設定される遅延時間を第3の遅延時間T3とする。第3の遅延時間T3は、第3の聴感テストによって、第3の到達時間差D3を調整した時間となる。
(第3の聴感テスト)
第3のスピーカユニット群13における第3の遅延時間を設定する場合、受聴者は、基準位置P2に対応する右側後部座席5Rに座る。例えば、受聴者が運転席3から右側後部座席5Rに移動する。右側後部座席5Rに座った搭乗者U2の頭部の位置を基準位置P2とする。つまり、基準位置P2は、右側後部座席5Rに対応する位置となっている。
第1のセンタースピーカユニット11Cを基準として、第3の右スピーカユニット13R、及び第3の左スピーカユニット13Lに第3の遅延時間T3を与える。第3の遅延時間T3は、第3の到達時間差D3を微調整することで求められる。例えば、第3の到達時間差D3から第3の調整時間A3を減算した値が第3の遅延時間T3となる。T3=D3-A3である。第3の聴感テストは、第1及び第2の聴感テストの後に行うようにすればよい。つまり、第1の遅延時間T1、及び第2の遅延時間T2の設定は変えずに、第3の聴感テストを行う。
第3の聴感テストでは、図2に示すように、全てのスピーカユニットからテスト音を出力する。つまり、第1のスピーカユニット群11、第2のスピーカユニット群12、及び第3のスピーカユニット群13に含まれる7つのスピーカユニットからテスト音を出力する、そして、搭乗者U2の正面に音像が定位するように、調整時間を変えていく。このとき、後部座席5において、第1のスピーカユニット群11、第2のスピーカユニット群12の音量は減衰しているので、第3のスピーカユニット群13の音量レベルを下げて調整する。
実施の形態1と同様に、遅延時間を微調整してボーカルの正面定位を行う。音像が搭乗者U2の正面に定位する第3の調整時間A3を求める。第2のスピーカユニット群12と第3のスピーカユニット群13との間には、前後方向距離L23に応じたオフセットが与えられる。第3の右スピーカユニット13R、及び第3の左スピーカユニット13Lに与えられる第3の遅延時間T3は同じ時間となる。
第3のスピーカユニット群13においても、左右のスピーカユニットの間で、遅延時間のズレは無くなる。つまり、第3の左スピーカユニット13Lと第3の右スピーカユニット13Rには同じ遅延時間が設定されている。左側の座席と右側の座席の遅延関係は左右対称となり、どの席でも正面に定位する。例えば、運転席3及び助手席4のいずれにおいても正面定位が可能となる。左側後部座席5L及び右側後部座席5Rのいずれにおいても正面定位が可能となる。後部座席5では、第3のスピーカユニット群の共通の遅延時間だけで正面定位の補正ができる。フロントスピーカユニット群FSに対して第3のスピーカユニット群13は遅延されている。よって、運転席3では正面に先行音効果を強調させる働きを得る。したがって、前方向への音像定位が得られる。
第3のスピーカユニット群13はフルレンジスピーカとして説明したが、フロントスピーカユニット群FSと同様に、2way構成や3way構成であってもよい。ボーカル帯域を持つスコーカは、同じユニットで車室内のなるべく上部に設置されることが好ましい。ドアスピーカは足元に配置されるケースが多く、乗車している人の足で、隠れてしまうことがある。ドアスピーカでは、耳に到達する距離や周波数特性が変わってしまうおそれがあり、定位の方向や音色が変化してしまうことがある。また、ドアスピーカの多くは横に向いて設置される。一般的にスピーカユニットは周波数の高域に向かうほど指向性が鋭くなり、耳の位置では高域の音波は届きにくくなる。以上のようなスコーカがウーハの上部位置にあれば、ウーハの高域の減衰にも良い。
実施の形態3.
実施の形態3にかかるスピーカシステム及び再生装置について図3を用いて説明する。本実施の形態では、図2の構成に対して第4のスピーカユニット群14、及び第5のサブウーハスピーカユニット15Cが追加されている。第4のスピーカユニット群14は第4の左スピーカユニット14L及び第4の右スピーカユニット14Rを備えている。
第5のサブウーハスピーカユニット15C、第4の左スピーカユニット14L及び第4の右スピーカユニット14R以外の構成、及び処理は、実施の形態1、2と同様であるため説明を省略する。例えば、第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12における遅延時間の設定は、実施の形態1と同様となっている。第3のスピーカユニット群13における遅延時間の設定は、実施の形態2と同様になっている。
第4のスピーカユニット群14と第5のサブウーハスピーカユニット15Cは、後部座席5の後方に配置されている。第4のスピーカユニット群14と第5のサブウーハスピーカユニット15Cは第3のスピーカユニット群13よりも後方に配置されている。第4のスピーカユニット群14は、フルレンジスピーカとなっている。もちろん、第4のスピーカユニット群14は2way構成や3way構成となっていてもよい。例えば、コアキシャルユニットが装着されていてもよい。
第5のサブウーハスピーカユニット15Cはサブウーハスピーカユニットとなっている。第5のサブウーハスピーカユニット15Cは、低音を出力する。左右方向において、第5のサブウーハスピーカユニット15Cは、車室2の中央に配置されている。
第2のスピーカユニット群12と第4のスピーカユニット群14との前後方向における距離を前後方向距離L24とする。第2のスピーカユニット群12と第5のサブウーハスピーカユニット15Cとの前後方向における距離を前後方向距離L25とする。前後方向距離L24に応じた到達時間差を第4の到達時間差D4とする。ここで、D4=(L24/c)+T1+T2となる。前後方向距離L25に応じた到達時間差を第5の到達時間差D5とする。ここで、D5=(L25/c)+T1+T2となる。
第1のセンタースピーカユニット11Cと第4のスピーカユニット群14との間に設定される遅延時間を第4の遅延時間T4とする。第4の遅延時間T4は、第4の聴感テストによって、第4の到達時間差D4を調整した値となる。第1のセンタースピーカユニット11Cと第5のサブウーハスピーカユニット15Cとの間に設定される遅延時間を第5の遅延時間T5とする。第5の遅延時間T5は、第5の聴感テストによって、第5の到達時間差D5を調整した値となる。
(第4の聴感テスト)
第4のスピーカユニット群14における第4の遅延時間T4を設定する場合、受聴者は、基準位置P2に対応する右側後部座席5Rに座る。例えば、受聴者が運転席3から右側後部座席5Rに移動する。右側後部座席5Rに座った搭乗者U2の頭部の位置を基準位置P2とする。つまり、基準位置P2は、右側後部座席5Rに対応する位置となっている。
第1センタースピーカユニット11Cを基準として、第4の右スピーカユニット14R、及び第4の左スピーカユニット14Lに第4の遅延時間T4を与える。第4の遅延時間T4は、第4の到達時間差D4を微調整することで求められる。例えば、第4の到達時間差D4から第4の調整時間A4を減算した値が第4の遅延時間T4となる。T4=D4-A4である。第4の聴感テストは、第1~第3の聴感テストの後に行うようにすればよい。つまり、第1の遅延時間T1、第2の遅延時間T2、及び第3の遅延時間T3の設定は変えずに、第4の聴感テストを行う。
第4の聴感テストでは、第1のスピーカユニット群11、第2のスピーカユニット群12、及び第3のスピーカユニット群13、及び第4のスピーカユニット群14に含まれる9つのスピーカユニット群からテスト音を出力する、そして、搭乗者U2の正面に音像が定位するように、調整時間を変えていく。このとき、後部座席5において、第1のスピーカユニット群11、第2のスピーカユニット群12の音量は減衰しているので、第3のスピーカユニット群13、及び第4のスピーカユニット群14の音量レベルを下げて調整しても良い。
実施の形態1、2と同様に、遅延時間を微調整してボーカルの正面定位を行う。音像が搭乗者U2の正面に定位する第4の調整時間A4を求める。第2のスピーカユニット群12と第4のスピーカユニット群14との間には、前後方向距離L24に応じたオフセットが与えられる。第4の右スピーカユニット14R、及び第4の左スピーカユニット14Lに与えられる第4の遅延時間T4は同じ値となる。
(第5の聴感テスト)
第5のサブウーハスピーカユニット15Cにおける第5の遅延時間T5を設定する場合、受聴者は、基準位置P2に対応する右側後部座席5Rに座る。第4の聴感テストと同様に、右側後部座席5Rに座った搭乗者U2の頭部の位置を基準位置P2とする。つまり、基準位置P2は、右側後部座席5Rに対応する位置となっている。
第1のセンタースピーカユニット11Cを基準として、第5のサブウーハスピーカユニット15Cに第5の遅延時間T5を与える。第5の遅延時間T5は、第5の到達時間差D5を微調整することで求められる。例えば、第5の到達時間差D5から第5の調整時間A5を減算した値が第5の遅延時間T5となる。T5=D5-A5である。第5の聴感テストは、第1~第4の聴感テストの後に行うようにすればよい。つまり、第1の遅延時間T1、第2の遅延時間T2、第3の遅延時間T3及び第4の遅延時間T4の設定は変えずに、第5の聴感テストを行う。
テスト音の音源は、低音楽器、例えば、ベースやバスドラムなどがモノラルで記録されている楽曲を用いることができる。あるいは、テスト音の音源は、サブウーハ帯域を含むピンクノイズを用いることができる。第5の聴感テストでは、10個すべてのスピーカユニットからテスト音を出力する。
実施の形態1、2と同様に、遅延時間を微調整して低音の正面定位を行う。音像が搭乗者U2の正面に定位する第5の調整時間A5を求める。第2のスピーカユニット群12と第5のサブウーハスピーカユニット15Cとの間には、前後方向距離L25に応じたオフセットが与えられる。
この時、サブウーハのクロスオーバーが100Hz以下でLPF(Low Pass Filter)が設定されることが良い。LPFの位相のずれや、サブウーハである第5のサブウーハスピーカユニット15Cと第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12のそれぞれの最低共振周波数におけるインピーダンスの関係で、サブウーハの位相も含めて調整が必要となる。このことから最低音の定位が得られない場合があるので、位相反転も含め遅延時間を微調整して合わせる。
なお、再生装置30は第4のスピーカユニット群と第5のサブウーハスピーカユニット15Cの音量レベルを基準位置P2までの距離に応じて設定してもよい。右側後部座席5Rでは、基準位置P2に近い第4のスピーカユニット群14、及び第5のサブウーハスピーカユニット15Cの音圧が高くなる。よって、第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12に含まれるスピーカユニットのうち距離の一番遠いスピーカユニット(例えば、第2の左スピーカユニット12L又は第1の左スピーカユニット11L)の音圧に合わせて音量レベルを下げても良い。
この時、基準位置P2では,第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12からの音量は減衰している。第4のスピーカユニット群14は基準位置P2の近傍に配置される。従って、距離に応じて、第4の左スピーカユニット14L.第4の右スピーカユニット14Rの音量レベルを下げてバランスをとる。なお、音量レベルが高めだと視聴者の周りの包まれる感じが増すので、自由に設定できる。
また、右側後部座席5Rでは第4のスピーカユニット群14の方が第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12よりも近距離にあるので、音量レベルが高くなる。そのため、第4のスピーカユニット群14の音量レベルを第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12から聞こえてくる音量レベルに合わせて下げて、聴感テストを行う。各スピーカユニットの音量は、遠い程減衰するので、運転席3と同じレベルになるように右側後部座席5Rで補正することが好ましい。車室2は開放空間ではないので、理想的に音源からの音波は球面波で広がるわけではない。このため、音量は聴感で合わせるか、マイク測定して合わせるようにしてもよい。聴感テストを行うことで、音像をより適切に定位することができる
第4のスピーカユニット群14においても、左右のスピーカユニットの間で、遅延時間のズレは無くなる。つまり、第4の左スピーカユニット14Lと第4の右スピーカユニット14Rには同じ遅延時間が設定されている。左側の座席と右側の座席の遅延関係は左右対称となり、どの席でも正面に定位する。例えば、運転席3及び助手席4のいずれにおいても正面定位が可能となる。左側後部座席5L及び右側後部座席5Rのいずれにおいても正面定位が可能となる。後部座席5では、第4のスピーカユニット群14の共通の遅延時間だけで正面定位の補正ができる。フロントスピーカユニット群FSに対して第4のスピーカユニット群14、及び第5のサブウーハスピーカユニット15Cは遅延されている。よって、運転席3では正面に先行音効果を強調させる働きを得る。したがって、前方向への音像定位が得られる。
(再生装置)
次に、再生装置30の構成について、図4を用いて説明する。図4は、再生装置30の構成を示すブロック図である。再生装置30は、音源31は、遅延部32と、アンプ部33と、入力部35と、ミックス回路36と、ネットワーク回路37と、アッテネータ回路38とを備えている。
実施の形態2ではスピーカユニットが10個であるため、再生装置30が、10つの再生信号を各スピーカユニットに出力する。遅延部32は、各スピーカユニットに対する10個の遅延回路321L、321C、321R、322L、322R,323L、323R,324L、324R,325Cを備えている。遅延部32は、DSPの機能として実現されていてもよい。この場合、遅延部32の後段にD/Aコンバータなどが配置される。同様に、アンプ部33は、1個のアンプ331L、331C、331R、332L、332R、333L、333R、334L、334R、335Cを備えている。アンプ331L、331C、331R、332L、332R、333L、333R、334L、334R、335Cは、各スピーカユニットに内蔵されていてもよい。
同様に、ネットワーク回路37は、10個のネットワーク回路371L、371C、371R、372L、372R、373L、373R、374L、374R、375Cを備えている。同様に、アッテネータ回路38は、10個のアッテネータ回路381L、381C、381R、382L、382R、383L、383R、384L、384R、385Cを備えている。
ミックス回路36は第1のセンタースピーカユニット11Cや第5のサブウーハスピーカユニット15Cの信号を作るために、2チェンネルステレオ信号をミックスしモノラル信号を作る。ネットワーク回路37はスピーカのクロスオーバーを設定する回路でLPF(ローパスフィルタ)、HPF(ハイパスフィルタ)をアクティブに回路で構成されている。また、パッシブ回路としてアンプとスピーカの間にコンデンサ、コイル、抵抗で構成する部品を設けても良い。アッテネータ回路38は、上記のように音量を調整する。入力部35は、ネットワーク回路37のクロスオーバー、遅延部32の遅延時間、及びアッテネータ回路38の音量等を設定する。
音源31は、再生信号を10個のスピーカユニット11L、11C、11R、12L、12R、13L、13R、14L、14R、15Cにそれぞれ出力する。再生信号のチャンネル数は特に限定されるものではない。左右のスピーカユニットには、LchとRchのステレオ信号が出力される。
再生信号は、ネットワーク回路371Lを介して、遅延回路321Lに入力される。遅延回路321Lは、第1の左スピーカユニット11Lに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路381Lを介してアンプ331Lに入力される。アンプ331Lは、再生信号を増幅して、第1の左スピーカユニット11Lに出力する。
再生信号は、ネットワーク回路371Rを介して、遅延回路321Rに入力される。遅延回路321Rは、第1の右スピーカユニット11Rに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路381Rを介して、アンプ331Rに入力される。アンプ331Rは、再生信号を増幅して、第1の右スピーカユニット11Rに出力する。遅延回路321Lには、第1の遅延時間T1が設定されており、遅延回路321Rには、第1の遅延時間T1が設定されている。
ミックス回路36は、LchとRchのステレオ信号をミックスして、モノラルの再生信号を生成する。モノラルの再生信号は、ネットワーク回路371Cを介して、遅延回路321Cに入力される。遅延回路321Cは、第1のセンタースピーカユニット11Cに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路381Cを介して、アンプ331Cに入力される。アンプ331Cは、再生信号を増幅して、第1のセンタースピーカユニット11Cに出力する。上記したように、遅延回路321Cには、基準時間T0が設定されている。
再生信号は、ネットワーク回路372Lを介して、遅延回路322Lに入力される。遅延回路322Lは、第2の左スピーカユニット12Lに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路382Lを介して、アンプ332Lに入力される。アンプ332Lは、再生信号を増幅して、第2の左スピーカユニット12Lに出力する。再生信号は、ネットワーク回路372Rを介して、遅延回路322Rに入力される。遅延回路322Rは、第2の右スピーカユニット12Rに対する再生信号号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路382Rを介して、アンプ332Rに入力される。アンプ332Rは、再生信号を増幅して、第2の右スピーカユニット12Rに出力する。上記したように、遅延回路322L、及び遅延回路322Rには、共通の第2の遅延時間T2が設定されている。
再生信号は、ネットワーク回路373Lを介して、遅延回路323Lに入力される。遅延回路323Lは、第3の左スピーカユニット13Lに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路383Lを介して、アンプ333Lに入力される。アンプ333Lは、再生信号を増幅して、第3の左スピーカユニット13Lに出力する。再生信号は、ネットワーク回路373Rを介して、遅延回路323Rに入力される。遅延回路323Rは、第3の右スピーカユニット13Rに対する再生信号号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路383Rを介してアンプ333Rに入力される。アンプ333Rは、再生信号を増幅して、第3の右スピーカユニット13Rに出力する。上記したように、遅延回路323L、及び遅延回路323Rには、共通の第3の遅延時間T3が設定されている。
再生信号は、ネットワーク回路374Lを介して、遅延回路324Lに入力される。遅延回路324Lは、第4の左スピーカユニット14Lに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路384Lを介して、アンプ334Lに入力される。アンプ334Lは、再生信号を増幅して、第4の左スピーカユニット14Lに出力する。再生信号は、ネットワーク回路374Rを介して、遅延回路324Rに入力される。遅延回路324Rは、第4の右スピーカユニット14Rに対する再生信号号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路384Rを介してアンプ334Rに入力される。アンプ334Rは、再生信号を増幅して、第4の右スピーカユニット14Rに出力する。上記したように、遅延回路324L、及び遅延回路324Rには、共通の第4の遅延時間T4が設定されている。
ミックス回路36は、LchとRchのステレオ信号をミックスして、モノラルの再生信号を生成する。モノラルの再生信号は、ネットワーク回路375Cを介して、遅延回路325Cに入力される。遅延回路325Cは、第5のサブウーハスピーカユニット15Cに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路385Cを介して、アンプ335Cに入力される。アンプ335Cは、再生信号を増幅して、第5のサブウーハスピーカユニット15Cに出力する。上記したように、遅延回路325Cには、第5の遅延時間T5が設定されている。
10個のスピーカユニットが再生信号を出力することで、音楽が再生される。前方向からの音像定位が自然となり、適切な音像を再生することができる。遅延部32における遅延時間は、入力部35によって入力される。例えば、入力部35は、タッチパネル又はボタンなどの入力デバイスを備えている。そして、運転者U1等が、入力部35を操作することで、メジャーで測定した距離を入力する。これにより、再生装置30が、上記の式に従って、各スピーカユニットに対する遅延時間を入力する。
聴感テストによって、ユーザが各遅延時間を調整している。そして、再生装置30が、遅延時間だけ再生信号を遅延させ、各スピーカユニット群に出力する。再生信号による音楽を運転者U1が受聴して聴感テストを行う。遅延時間を増減させて、聴感テストを繰り返し行った時の結果から、運転者U1が最適な遅延時間を選択する。このようにすることで、遅延時間を微調整することができ、より適切に音像を定位させることができる。また、調整開始時における遅延時間の初期値を前後方向距離等に基づいた値とすることで、容易に調整を行うことができる。
また、アンプ部33の各アンプにおけるアッテネータ部38を調整することで、各スピーカユニット群の音量を調整することができる。アンプ部33が、距離差に応じて、音量レベルを調整してもよい。さらに、運転者U1が入力部35を操作することで、各スピーカユニットの音量を個別に調整してもよい。
再生装置30は、物理的に単一な装置に限られるものではない。例えば、遅延部32と、アンプ部33とが別々の装置として構成されていてもよい。また、音源31は、再生装置30に対して外部接続されるMP3プレイヤ等であってもよい。この場合、音源31は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルやBluetooth(登録商標)などにより再生装置30に接続される。
図3に示す再生装置30は、実施の形態1、2についても適用可能である。つまり、アンプや遅延回路の数は、スピーカシステムにおけるスピーカユニットの総数に応じて適宜変更が可能である。例えば、実施の形態2では、第4のスピーカユニット群14、第5のサブウーハスピーカユニット15Cが無いため、アンプ333L、334R、335C及び遅延回路324L、324R,325Cは不要となる。実施の形態1ではスピーカユニットの総数が5のため、遅延回路及びアンプの数がそれぞれ5個となる。
上記の説明では、自動車1が右ハンドル車であるため、距離L1R=L1LRとしたが、左ハンドル車の場合、あるいは、右ハンドル車で助手席に座る同乗者が受聴対象者である場合、距離L1L=L1LRとすればよい。
なお、右ハンドル車で説明したが、各郡のスピーカ同士は左右対称の遅延時間を与えるため、どの席においても正面に定位する。したがって左ハンドル車と区別する必要がなくなる。
なお、自動車1は、前後の2列シートとなっていたが、前中後の3列シートであってもよい。この場合、運転席3に対応する位置を基準位置P1とし、右側中列座席に対応する位置を基準位置P2としてもよい。右側後列座席に対応する位置を基準位置P2としてもよい。なお、基準位置P2に対応する席は、基準位置P1に対応する席の真後ろの席とすることが好ましい。
実施の形態1~3にかかる再生装置30は、車載スピーカシステム以外のスピーカシステムについても適用することができる。すなわち、本実施の形態にかかる再生装置、及びスピーカシステムは、同様な配置の乗り物のスピーカシステムに適用可能である。例えば、遊園地のアトラクションに設置されていてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
1 自動車
2 車室
3 運転席
4 助手席
5 後部座席
6 ハンドル
11 第1のスピーカユニット群
11L 第1の左スピーカユニット
11C 第1のセンタースピーカユニット
11R 第1の右スピーカユニット
12 第2のスピーカユニット群
12L 第2の左スピーカユニット
12R 第2の右スピーカユニット
13 第3のスピーカユニット群
13L 第3の左スピーカユニット
13R 第3の右スピーカユニット
14 第4のスピーカユニット群
14L 第4の左スピーカユニット
14R 第4の右スピーカユニット
15C 第5のサブウーハスピーカユニット
30 再生装置
31 音源
32 遅延部
33 アンプ部

Claims (5)

  1. 第1の席の前方に配置された第1のスピーカユニット群と、前記第1のスピーカユニット群の後方に配置された第2のスピーカユニット群と、を備えたスピーカシステムに再生信号を出力する再生装置であって、
    それぞれのスピーカユニットに出力される再生信号を遅延させる遅延部を備え、
    前記第1のスピーカユニット群は、第1の左スピーカユニットと第1の右スピーカユニットと第1のセンタースピーカユニットとを含んでおり、
    前記第2のスピーカユニット群は、第2の左スピーカユニットと第2の右スピーカユニットとを含んでおり、
    前記第1のスピーカユニット群において、前記第1の左スピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットのうち、前記第1の席に対応する第1の基準位置から近い方のスピーカユニットまでの距離をL1LRとし、前記第1の基準位置から前記第1のセンタースピーカユニットまでの距離をL1Cとし、
    前記遅延部において、
    前記第1のセンタースピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットとの間には、距離差(L1C-L1LR)に応じた第1の到達時間差を調整した第1の遅延時間が設定されており、
    前記第1及び第2のスピーカユニット群の一方に出力される再生信号に対してオフセットを与えるように第2の遅延時間が設定されており、
    前記第1の左スピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットとには同じ遅延時間が設定されており、
    前記第2の左スピーカユニットと前記第2の右スピーカユニットとには同じ遅延時間が設定されている再生装置。
  2. 前記スピーカシステムは前記第1の席の後方に配置された第3のスピーカユニット群を備え、
    前記第3のスピーカユニット群は第3の左スピーカユニットと第3の右スピーカユニットとを含んでおり、
    前記第2のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットから前記第3のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットまでの前後方向距離をL23とし、
    前記遅延部において、
    前記第3のスピーカユニット群に対して、前後方向距離L23に応じた到達時間差を調整した第3の遅延時間が設定されており、
    前記第3の左スピーカユニットと第3の右スピーカユニットとには同じ遅延時間が設定されている請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記スピーカシステムは前記第1の席の後方にある第2の席の後方に配置された第4のスピーカユニット群を備え、
    前記第4のスピーカユニット群は第4の左スピーカユニットと第4の右スピーカユニットとを含んでおり、
    前記第2のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットから前記第4のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットまでの前後方向距離を前後方向距離L24とし、
    前記遅延部には、
    前記第4のスピーカユニット群に対して、前記前後方向距離L24に応じた到達時間差を調整した第4の遅延時間が設定されており、
    前記第4の左スピーカユニットと第4の右スピーカユニットとには同じ遅延時間が設定されている請求項1、又は2に記載の再生装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の再生装置と、
    前記再生装置からの再生信号が入力される第1及び第2のスピーカユニット群と、を備えた車載スピーカシステム。
  5. 第1の席の前方に配置された第1のスピーカユニット群と、前記第1のスピーカユニット群の後方に配置された第2のスピーカユニット群と、を備えたスピーカシステムに再生信号を出力する再生装置における設定方法であって、
    前記設定方法は、
    前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットに出力される再生信号を遅延させる第1の遅延時間を設定するステップと、
    前記第1及び第2のスピーカユニット群の一方に出力される再生信号に対してオフセットを与えるための第2の遅延時間を設定するステップと、を備えており、
    前記第1のスピーカユニット群は、第1の左スピーカユニットと第1の右スピーカユニットと第1のセンタースピーカユニットとを含んでおり、
    前記第2のスピーカユニット群は、第2の左スピーカユニットと第2の右スピーカユニットとを含んでおり、
    前記第1のスピーカユニット群において、前記第1の左スピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットのうち、前記第1の席に対応する第1の基準位置から近い方のスピーカユニットまでの距離をL1LRとし、前記第1の基準位置から前記第1のセンタースピーカユニットまでの距離をL1Cとし、
    前記第1の遅延時間は、前記第1のセンタースピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットとの間には、距離差(L1C-L1LR)に応じた第1の到達時間差を調整した時間であり、
    前記第1の左スピーカユニットと前記第1の右スピーカユニットとには同じ遅延時間が設定されており、
    前記第2の左スピーカユニットと前記第2の右スピーカユニットとには同じ遅延時間が設定されている再生装置の設定方法。
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