JP2022002879A - 情報処理装置、携帯通信端末、および、情報処理装置または携帯通信端末を制御するためのプログラム - Google Patents

情報処理装置、携帯通信端末、および、情報処理装置または携帯通信端末を制御するためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】情報処理装置からの距離に応じて携帯通信端末に表示される情報を切り替える。【解決手段】情報処理装置を保守するサービスマンが使用する携帯通信端末が表示情報を決定するために実行する処理は、携帯通信端末が情報処理装置から所定距離以内にあるか否かを判断するステップ(S1010)と、携帯通信端末が情報処理装置から所定距離以内にない場合に(ステップS1010にてNO)、携帯通信端末がフラッシュメモリーから物品情報を読み出すステップ(S1040)と、携帯通信端末が情報処理装置から所定距離以内にある場合に(ステップS1010にてYES)、フラッシュメモリーから手順情報を読み出すステップ(S1020)と、手順の終了後にフラッシュメモリーから確認項目を読み出すステップ(S1030)とを含む。【選択図】図10

Description

本開示は情報処理装置と通信端末との通信に関し、より特定的には、情報処理装置からの距離に応じたメッセージを通信端末に表示する技術に関する。
画像形成装置(以下、MFP(Multi-Functional Peripheral)という場合もある)その他の情報処理装置の中には、通信端末と無線通信する機能を有するものがある。
たとえば、特開2014−192695号公報(特許文献1)は、「通信端末装置と通信を実行するための情報処理装置等」を開示している。具体的には、「MFPは、通信端末装置とNFC通信I/Fとの距離が所定距離以内になることに応じて、NFC方式の無線通信を確立する。MFPは、取得したデータ通信要求情報に基づいて、NFC方式の無線通信及びWFD方式の無線通信のうちいずれの無線通信によって、通信端末装置とデータを通信するかを判断する。NFC方式の無線通信を使用する場合であると判断される場合には、NFC方式の無線通信を用いて、データ通信を実行する。WFD方式の無線通信を使用する場合であると判断される場合に、WFD接続設定情報をNFC方式の無線通信を利用して通信端末装置と通信することによって、WFD方式の無線通信を確立する。WFD方式の無線通信を用いてデータ通信を実行する。」というものである([要約]参照)。
また、特開2016−159552号公報(特許文献2)は、「画像形成装置がネットワーク接続されていない場合であっても画像形成装置の状態をユーザが確認できる」技術を開示している。特許文献2に開示された画像形成装置は、「記憶部を備える近距離無線通信手段であるNFCタグボードと、画像形成に関する異常を検知する異常検知部を有する。異常検知部が異常を検知し、且つ、ネットワークに接続していない場合に、記憶部へ異常の内容を外部のスマートフォンが読取可能に書き込む。一方で発光部が発光して、ユーザに異常を検知した旨を通知する。」というものである([要約]参照)。
特開2014−192695号公報 特開2016−159552号公報
MFPその他の情報処理装置が使用される環境において、セキュリティー等の観点から、MFP自体を外部ネットワークに繋がず、社内のネットワークで運用する場合があり得る。この時、MFPに故障が発生してサービスマンによる修理が必要であることが判明した場合、MFPのユーザー又は保守管理者等は、自らそれを判断し、サービスマンへ連絡する必要がある。呼ばれたサービスマンは、MFPが設置されている場所に向かい、MFPを実際に見てどのような故障が発生しているのかを判断する。故障内容によっては部品交換が必要になる。このとき、サービスマンが部品を手持ちしておらず、ユーザーの事業所まで乗ってきた車両に部品が積載されている場合、当該サービスマンは、車両に一度戻るという手間が発生する。その結果、保守が完了するまでの時間が長くなる場合があった。
また、故障の部位によっては複数の部品や特殊な工具が必要になる場合もある。このような場合、サービスマンは複数の部品や必要な工具を失念し又は取り違えて車両から運ぶ恐れもあった。
したがって、保守が完了するまでの時間を短くする技術が必要とされている。また、他の局面において、部品や工具の失念または取り違えを防止する技術が必要とされている。
本開示は、上述のような背景に鑑みてなされたものであって、ある実施の形態に従うと、保守が完了するまでの時間を短くする技術が開示される。他の実施の形態に従うと、部品や工具の失念または取り違えが防止される技術が開示される。
(1)ある実施の形態に従う情報処理装置は、情報処理装置の状態を検知する検知手段と、状態に関する複数の情報を取得する取得手段と、情報処理装置と通信する通信端末との距離を計測する測距センサーと、距離に応じて予め規定された複数の情報を格納するためのメモリーと、距離に基づいて、複数の情報から情報を選択する選択手段と、選択された情報を通信端末に送信する送信手段とを備える。
(2)ある局面に従う情報処理装置において、情報を選択することは、通信端末のユーザー属性に応じて情報を選択することを含む。
(3)ある局面に従う情報処理装置において、複数の情報は、第1種類の情報と、第2種類の情報とを含む。情報を選択することは、距離が予め定められた距離よりも遠い場合に第1種類の情報を選択することと、距離が予め定められた距離よりも近い場合に第2種類の情報を選択することとを含む。
(4)ある局面に従う情報処理装置において、予め定められた距離は、通信端末のユーザー属性に応じて異なる。
(5)ある局面に従う情報処理装置において、第1種類の情報は、状態に対応するために必要な物品の情報である。第2種類の情報は、状態に対応するメンテナンスの手順情報である。
(6)ある局面に従う情報処理装置において、複数の情報は、状態に対応するために必要な物品の情報と、状態に対応するメンテナンスの手順情報とを含む。
(7)ある局面に従う情報処理装置において、手順情報は、メンテナンスの実施後の確認が必要な項目を含む。
(8)ある局面に従う情報処理装置において、情報の選択は、情報処理装置のユーザーが状態に対応する権限を有するか否かに基づいて行なわれる。
(9)ある局面に従う情報処理装置において、情報を選択することは、ユーザーが権限を有さないことに基づいて、権限の所有者のための複数の情報を選択することを含む。複数の情報は、状態に対応するメンテナンスに必要な物品を交換するための工具を特定する情報、または、メンテナンスの後の動作を確認するための情報の少なくともいずれかを含む。
(10)ある局面に従う情報処理装置において、情報を選択することは、ユーザーが権限を有することに基づいて、権限の所有者のための複数の情報を選択することを含む。複数の情報は、状態に対応するメンテナンスに必要な物品の識別情報、または、メンテナンスの後の動作を確認するための情報の少なくともいずれかを含む。
(11)ある局面に従う情報処理装置において、距離は、状態に対応する権限の有無に応じて規定されている。
(12)ある局面に従う情報処理装置において、距離は、情報処理装置に発信される電波の強度に応じて規定されている。
(13)ある局面に従う情報処理装置において、距離は、情報処理装置による無線通信の種類に応じて規定されている。
(14)ある実施の形態に従う携帯通信端末は、情報処理装置の状態を表わす情報を受信する受信手段と、情報処理装置の予め規定された状態に関連付けられた複数の情報を格納するためのメモリーと、情報処理装置と携帯通信端末との距離を検出する検出手段と、複数の情報から、距離に応じて予め規定された情報を選択する選択手段と、選択された情報を表示するモニターとを備える。
(15)ある局面に従う携帯通信端末において、メモリーは、携帯通信端末のユーザー属性を保持している。情報を選択することは、ユーザー属性に応じて情報を選択することを含む。
(16)ある局面に従う携帯通信端末において、複数の情報は、第1種類の情報と、第2種類の情報とを含む。情報を選択することは、距離が予め定められた距離よりも遠い場合に第1種類の情報を選択することと、距離が予め定められた距離よりも近い場合に第2種類の情報を選択することとを含む。
(17)ある局面に従う携帯通信端末において、予め定められた距離は、携帯通信端末のユーザー属性に応じて異なる。
(18)ある局面に従う携帯通信端末において、第1種類の情報は、状態に対応するために必要な物品の情報である。第2種類の情報は、状態に対応するメンテナンスの手順情報である。
(19)ある局面に従う携帯通信端末において、複数の情報は、状態に対応するために必要な物品の情報と、状態に対応するメンテナンスの手順情報とを含む。
(20)ある局面に従う携帯通信端末において、手順情報は、メンテナンスの実施後の確認が必要な項目を含む。
(21)ある局面に従う携帯通信端末において、情報の選択は、情報処理装置のユーザーが状態に対応する権限を有するか否かに基づいて行なわれる。
(22)ある局面に従う携帯通信端末において、情報を選択することは、ユーザーが権限を有さないことに基づいて、権限の所有者のための複数の情報を選択することを含む。複数の情報は、状態に対応するメンテナンスに必要な物品を交換するための工具を特定する情報、または、メンテナンスの後の動作を確認するための情報の少なくともいずれかを含む。
(23)ある局面に従う携帯通信端末において、情報を選択することは、ユーザーが権限を有することに基づいて、権限の所有者のための複数の情報を選択することを含む。複数の情報は、状態に対応するメンテナンスに必要な物品の識別情報、または、メンテナンスの後の動作を確認するための情報の少なくともいずれかを含む。
(24)ある局面に従う携帯通信端末において、距離は、状態に対応する権限の有無に応じて規定されている。
(25)ある局面に従う携帯通信端末において、距離は、情報処理装置によって発信される電波の強度に応じて規定されている。
(26)ある局面に従う携帯通信端末において、距離は、情報処理装置による無線通信の種類に応じて規定されている。
(27)他の実施の形態に従うと、情報処理装置を制御するためのプログラムが提供される。このプログラムは、情報処理装置のコンピューターに、情報処理装置の状態を検知するステップと、状態に関する複数の情報を取得するステップと、情報処理装置と通信する通信端末との距離を計測するステップと、距離に応じて予め規定された複数の情報を読み出すステップと、距離に基づいて、複数の情報から情報を選択するステップと、選択された情報を通信端末に送信するステップとを実行させる。
(28)他の実施の形態に従うと、携帯通信端末を制御するためのプログラムが提供される。プログラムは、携帯通信端末のコンピューターに、情報処理装置の状態を表わす情報を受信するステップと、情報処理装置の予め規定された状態に関連付けられた複数の情報を読み出すステップと、情報処理装置と携帯通信端末との距離を検出するステップと、複数の情報から、距離に応じて予め規定された情報を選択するステップと、選択された情報を表示するステップとを実行させる。
(29)他の実施の形態に従うと、情報処理装置を制御するためにコンピューターで実行される方法が提供される。この方法は、情報処理装置の状態を検知するステップと、状態に関する複数の情報を取得するステップと、情報処理装置と通信する通信端末との距離を計測するステップと、距離に応じて予め規定された複数の情報を読み出すステップと、距離に基づいて、複数の情報から情報を選択するステップと、選択された情報を通信端末に送信するステップとを含む。
ある実施の形態に従うと、保守が完了するまでの時間が短くなる。他の実施の形態に従うと、部品や工具の失念または取り違えが防止され得る。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
情報処理装置と携帯通信端末とが無線通信可能に接続される態様を表わす図である。 ある実施の形態に従う情報処理装置110が備える構成の一例を表わすブロック図である。 携帯通信端末120,130を実現する携帯通信端末300のハードウェアの構成の概要を表わすブロック図である。 ある実施の形態に従う情報処理装置110によって実現される機能の一部を表わすブロック図である。 携帯通信端末120,130としての携帯通信端末300によって実現される機能の一部を表わすブロック図である。 ある実施の形態に従って情報処理装置110の制御装置210がエラー(故障)を検知したときに実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 エラーを検知した情報処理装置110が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 必要な情報を決定するために情報処理装置110が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 ある実施の形態に従って情報処理装置110と通信可能な携帯通信端末130が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 ディスプレイ35に表示される情報を決定するためにプロセッサー20が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 情報処理装置110の製造者によって管理されるサーバーにおけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。 情報処理装置110において故障が発生した場合にサービスマンに保守が行なわれるときの通信の一態様を表わす図である。 情報処理装置110において故障が発生した場合にユーザーによって保守が行なわれるときの通信の一態様を表わす図である。 情報処理装置110において故障が発生した場合にサービスマンに保守が行なわれるときの通信の一態様を表わす図である。 情報処理装置110の保守点検を行なうサービスマンが使用する携帯通信端末130のディスプレイ35に表示される情報を表わす図である。 情報処理装置110のユーザーが使用する携帯通信端末120のディスプレイ35に表示される情報を表わす図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[情報処理装置と携帯通信端末が使用されるエリア]
図1を参照して、ある実施の形態に従う技術が適用される場面について説明する。図1は、情報処理装置と携帯通信端末とが無線通信可能に接続される態様を表わす図である。
ある局面において、情報処理装置110と携帯通信端末120は、ユーザーエリア100において使用される。情報処理装置110と携帯通信端末120とは、WiFi(登録商標:Wireless Fidelity)、WiFiダイレクトその他の無線通信、または、有線通信を行なう。情報処理装置110は、さらに携帯通信端末130と無線通信可能である。情報処理装置110と携帯通信端末130との無線通信は、例えば移動体通信網、WiFiダイレクトなどにより実現される。
情報処理装置110は、画像形成装置、プリンターサーバー装置その他のコンピューター装置等を含む。携帯通信端末120,130は、スマートフォン、タブレット端末その他携帯可能な装置である。ユーザーエリア100は、情報処理装置110が使用される場所である。一例として、ユーザーエリア100は、企業、公益法人その他事業者のオフィスまたは工場の1フロアあるいは1区画である。
携帯通信端末120は、例えば、情報処理装置110のユーザー、すなわち上記の事業者に属する従業員によって使用される。携帯通信端末130は、情報処理装置110にサービスを提供するサービス事業者または実際にサービスを提供するサービスマンによって使用される。
[情報処理装置の構成]
図2を参照して、情報処理装置110の構成について説明する。図2は、ある実施の形態に従う情報処理装置110が備える構成の一例を表わすブロック図である。情報処理装置110は、たとえば、画像形成装置によって実現される。そこで、情報処理装置110の構成の概要について、画像形成装置を例に説明する。
情報処理装置110は、操作パネル200と、センサー202と、制御装置210と、モニター220と、記憶装置230と、シートフィーダー241と、原稿読取部242と、原稿書込部243と、定着部244と、給紙装置245と、排紙トレイ246と、有線通信装置250と、無線通信装置260とを備える。
操作パネル200は、情報処理装置110に対して与えられる命令の入力を受け付ける。操作パネルはタッチパネル式および物理ボタン式のいずれか又はいずれをも含んでも良い。また、操作パネル200は、取り外し可能であっても良い。この場合、操作パネル200は、タブレット端末によっても実現され得る。
センサー202は、情報処理装置110の内部の状態を検知し、その検知結果に応じた信号を出力する。検知の対象は、消耗品の交換時期の到来、交換部品の寿命の到来、部品の単なる故障などを含み得る。信号は、制御装置210に入力される。
制御装置210は、情報処理装置110の動作を制御する。制御装置210は、CPU(Central Processing Unit)その他のプロセッサのようにソフトウェアに含まれる命令を実行可能なプロセッサー、各処理を実行する回路素子その他のハードウェアの組み合わせによって実現され得る。
モニター220は、情報処理装置110の外部に、情報処理装置110の状態その他のメッセージを表示する。モニター220は、液晶モニター、有機EL(Electro Luminescence)モニター等により実現される。
記憶装置230は、情報処理装置110に与えられたデータ、情報処理装置110によって生成されたデータのいずれをも記憶し得る。記憶装置230は、ハードディスク装置、SSD(Solid Sate Device)その他の不揮発性のデータ記録媒体により実現される。記憶装置230は、内蔵式および外部接続式のいずれであっても良い。
シートフィーダー241は、原稿を原稿読取部242に送る。原稿読取部242は、ラインセンサー(図示しない)などにより原稿を読み取る。原稿書込部243は、感光体と、転写ローラーとを含み、感光体と転写ローラーとの間を通る記録媒体(たとえばコピー用紙)に読み取った原稿の内容を転写する。
定着部244は、定着ローラーと加圧ローラーとを含み、記録媒体に付着したトナーに熱を加えて融かし、更に圧力を加えて、記録媒体にトナーを固着させる。
給紙装置245は、カセットから用紙その他の記録媒体を取り出して原稿書込部243に記録媒体を送り出す。
排紙トレイ246は、画像形成後に排出される記録媒体を収容する。
なお、画像形成装置の構成は当業者にとって容易に理解できるものである。したがって、画像形成装置の詳細な構成の説明は繰り返さない。
有線通信装置250は、Ethernet(登録商標)その他の有線ケーブルによる通信を行なう。無線通信装置260は、WiFi、WiFiダイレクトその他の方式による通信を実現する。
[携帯通信端末の構成]
図3を参照して、携帯通信端末120,130の構成について説明する。図3は、携帯通信端末120,130を実現する携帯通信端末300のハードウェアの構成の概要を表わすブロック図である。
ある局面において、携帯通信端末300は、移動体通信が可能なスマートフォンまたはタブレット端末である。より具体的には、携帯通信端末300は、CPU20と、アンテナ23と、通信装置24と、操作スイッチ25と、カメラ26と、フラッシュメモリー27と、RAM(Random Access Memory)28と、ROM(Read Only Memory)29と、メモリーカード駆動装置30と、マイク32と、スピーカー33と、音声信号処理回路34と、ディスプレイ35と、LED(Light Emitting Diode)36と、近距離無線通信I/F37と、バイブレーター38と、加速度センサー39とを備える。メモリーカード駆動装置30には、メモリーカード31が装着され得る。
アンテナ23は、基地局によって発信される信号を受信し、または、基地局を介して他の通信装置と通信するための信号を送信する。アンテナ23によって受信された信号は、通信装置24によってフロントエンド処理が行なわれた後、処理後の信号は、CPU20に送られる。
操作スイッチ25は、携帯通信端末300に対する操作を受け付ける。操作スイッチ25は、たとえば、ハードキー、ソフトキーとして実現される。操作スイッチ25は、操作を受け付けると、その時の携帯通信端末300の動作モードに応じた信号をCPU20に送出する。
CPU20は、携帯通信端末300に対して与えられる命令に基づいて携帯通信端末300の動作を制御するための処理を実行する。携帯通信端末300が信号を受信すると、CPU20は、通信装置24から送られた信号に基づいて予め規定された処理を実行し、処理後の信号を音声信号処理回路34に送出する。音声信号処理回路34は、その信号に対して予め規定された信号処理を実行し、処理後の信号をスピーカー33に送出する。スピーカー33は、その信号に基づいて音声を出力する。
マイク32は、携帯通信端末300に対する発話を受け付けて、発話された音声に対応する信号を音声信号処理回路34に対して送出する。音声信号処理回路34は、その信号に基づいて通話のために予め規定された処理を実行し、処理後の信号をCPU20に対して送出する。CPU20は、その信号を送信用のデータに変換し、変換後のデータを通信装置24に対して送出する。通信装置24は、そのデータを用いて送信用の信号を生成し、アンテナ23に向けてその信号を送出する。
フラッシュメモリー27は、CPU20から送られるデータを格納する。また、CPU20は、フラッシュメモリー27に格納されているデータを読み出し、そのデータを用いて予め規定された処理を実行する。
RAM28は、操作スイッチ25に対して行なわれた操作に基づいてCPU20によって生成されるデータを一時的に保持する。ROM29は、携帯通信端末300に予め定められた動作を実行させるためのプログラムあるいはデータを格納している。CPU20は、ROM29から当該プログラムまたはデータを読み出し、携帯通信端末300の動作を制御する。
メモリーカード駆動装置30は、メモリーカード31に格納されているデータを読み出し、CPU20に送出する。メモリーカード駆動装置30は、CPU20によって出力されるデータを、メモリーカード31の空き領域に書き込む。
音声信号処理回路34は、上述のような通話のための信号処理を実行する。なお、図3に示される例では、CPU20と音声信号処理回路34とが別個の構成として示されているが、他の局面において、CPU20と音声信号処理回路34とが一体として構成されていてもよい。
ディスプレイ35は、タッチパネル式のディスプレイであるが、タッチパネルの機構は特に限られない。ディスプレイ35は、CPU20から取得されるデータに基づいて、当該データによって規定される画像を表示する。たとえば、フラッシュメモリー27が格納している静止画、動画、音楽ファイルの属性(当該ファイルの名前、演奏者、演奏時間など)を表示する。静止画は、描画された画像、デフォルトで携帯通信端末300の製造事業者によって予め準備された画像を含む。
LED36は、CPU20からの信号に基づいて、予め定められた発光動作を実現する。
近距離無線通信I/F37は、無線通信のためにCPU20から出力される信号を発信する。近距離無線通信I/F37は、たとえば、WiFiダイレクトその他の所謂ピアツーピアと呼ばれる装置間通信を実現する通信回路により実現される。
バイブレーター38は、CPU20から出力される信号に基づいて、予め定められた周波数で発振動作を実行する。
加速度センサー39は、携帯通信端末300に作用する加速度の方向を検出する。検出結果は、CPU20に入力される。
[情報処理装置の機能構成]
図4を参照して、情報処理装置110の構成についてさらに説明する。図4は、ある実施の形態に従う情報処理装置110によって実現される機能の一部を表わすブロック図である。情報処理装置110は、状態検出部400と、制御部410と、記憶部420と、測距部430と、通信部440と、表示部450とを備える。制御部410は、故障検知部411と、選択部412とを含む。
状態検出部400は、情報処理装置110の状態を検出する。検出される状態は、正常状態、異常状態、消耗部品を補充する時機の到来、交換部品の寿命の到来などを含み得る。情報処理装置110が画像形成装置である場合には、消耗部品の一例はトナーである。交換部品の一例は、廃トナーボトル、ドラム等である。
制御部410は、情報処理装置110に対して与えられる命令、または、状態検出部400による検出結果に応じて、情報処理装置110の動作を制御する。ある局面において、制御部410は、故障検知部411として、状態検出部400から送られるセンサー信号の結果に基づいて、情報処理装置110の故障を検知し得る。検知される故障は、紙詰まりやトナー切れ等の軽微な故障と、ドラムの異常摩耗、破損その他の重大な故障を含み得る。他の局面において,制御部410は、選択部412として、記憶部420に格納されているデータのうち通信部440を介して携帯通信端末120,130に送信すべき情報を選択し得る。
記憶部420は、情報処理装置110に所定の動作を実行させるためにその製造者によって予め準備されたプログラムおよびデータ、情報処理装置110において生成されたデータ、情報処理装置110に与えられたデータ等を保持する。
測距部430は、情報処理装置110に接近するユーザーまでの距離を計測する。ある局面において、測距部430は、情報処理装置110から携帯通信端末120または携帯通信端末130までの距離を算出する。ある局面において、測距部430は、カメラモジュールを構成するToF(Time-of-Flight)測距センサにより実現される。
通信部440は、携帯通信端末120,130と無線通信する。表示部450は、制御部410から送られる信号に基づいて、情報処理装置110の情報、部品の交換手順を含むサービスメンテナンス情報などを表示する。
ある局面において、情報処理装置110が正常な状態である場合には、制御部410は、与えられた命令に応じて、画像形成処理、スキャン処理、ファイル送信処理等を実行する。他方、情報処理装置110が異常である場合には、制御部410は、状態検出部400による検出結果に応じて、異常を解消するための処理を実行する。たとえば、情報処理装置110が紙詰まりを起こしている場合には、制御部410は、搬送ローラー(図示しない)の近傍に設けられたセンサー(図示しない)からの信号に基づいて、故障検知部411として紙詰まりを検知する。他の局面において、制御部410は、情報処理装置110で使用される部品の交換時期の到来を検知し得る。たとえば、制御部410は、保守点検が必要であると予め指定された部品について使用頻度や稼働時間を記憶部420に格納する。制御部410は、使用頻度や稼働時間が交換時期として予め規定された頻度や時間に到達したことを検知すると、当該部品の交換時期が到来したことを表示部450に表示する。
ある局面において、制御部410は、携帯通信端末120が情報処理装置110に近づいていること、または、情報処理装置110から予め設定された範囲内に存在していることを検知すると、情報処理装置110のメンテナンスのために必要な情報を携帯通信端末120に送信する。携帯通信端末は、当該メンテナンスのために必要な情報を表示し得る。メンテナンスのために必要な情報は、たとえば、トナーカートリッジその他消耗品のうちユーザー(たとえば情報処理装置110を使用する会社の保守担当者)が自ら交換可能な部品について交換の手順を示す情報を含む。ユーザーは、携帯通信端末120に表示されるこのような情報を参照しながら、消耗品を交換できるので、未経験者でも的確に交換できる。これにより、交換時の不具合の発生を抑制できる。
他の局面において、制御部410は、社外のサービスマンが使用する携帯通信端末130が情報処理装置110に近づいていることを検知すると、情報処理装置110の現在の状況を携帯通信端末130に送信し得る。現在の状況が携帯通信端末130に表示されると、サービスマンは、情報処理装置110の現状を把握できるので、現場に到着した際に速やかに保守作業に着手できる。
[携帯通信端末の機能構成]
図5を参照して、携帯通信端末120,130の構成についてさらに説明する。図5は、携帯通信端末120,130としての携帯通信端末300によって実現される機能の一部を表わすブロック図である。携帯通信端末300は、通信部500と、制御部510と、記憶部520と、測距部530と、表示部540とを備える。制御部510は、取得部511と、選択部512とを含む。
通信部500は、情報処理装置110と通信する。通信部500は、たとえば、WiFiダイレクトにより情報処理装置110と通信可能である。なお、無線通信の規格は、WiFiダイレクトに限られず、少なくとも、情報処理装置110と直接通信可能な規格であればよい。
制御部510は、携帯通信端末300の動作を制御する。制御部510は、たとえば、CPUその他のプロセッサーにより実現される。ある局面において、制御部510は、取得部511として、情報処理装置110の情報を取得する。取得される情報は、一例として、情報処理装置110の故障や部品交換の通知その他の状態を表わす情報と、各故障に対処するために必要な部品および工具の識別情報と、消耗部品の識別情報と、部品を交換する作業の手順と、交換後の確認項目とを含み得る。
他の局面において、制御部510は、選択部512として、記憶部520に格納されている情報から、表示部540に表示させる情報を選択する。たとえば、一般ユーザーが使用する携帯通信端末120が、情報処理装置110が故障である旨の通知を受信したとき、その故障の種類に応じて、選択部512は、情報を選択し得る。
たとえば、ある局面において、故障の内容が一般ユーザーによって対処できない場合、あるいは、故障への対応を行なうためのメンテナンス権限が一般ユーザーに割り当てられていない場合、選択部512は、サービスマンを呼ぶための情報を選択して、表示部540に表示する。
他の局面において、故障の内容が一般ユーザーによって対処できる場合、あるいは、故障への対応を行なうためのメンテナンス権限が一般ユーザーに割り当てられている場合、選択部512は、携帯通信端末120のユーザーに対応を促すために、交換部品の識別情報、交換の作業手順、または、交換後の確認項目を表示部540に表示する。
記憶部520は、携帯通信端末300の製造者または情報処理装置110の製造者によって予め準備されたプログラムおよび制御データを保持している。記憶部520は、ROMまたはフラッシュメモリー等の不揮発性のデータ記録媒体によって実現される。他の局面において、記憶部520は、携帯通信端末300が情報処理装置110から受信したデータあるいは携帯通信端末300のユーザーによって入力されたデータを保持し得る。
測距部530は、情報処理装置110と携帯通信端末300との距離を計測する。ある局面において、測距部530は、カメラモジュールを構成するToF測距センサにより実現される。
表示部540は、携帯通信端末300が受信した情報、記憶部520に格納されている情報を表示する。ある局面において、表示部540は、液晶モニター、または、有機ELモニター等により実現される。他の局面において、表示部540は、タッチ操作を受け付けても良い。
[制御構造]
図6〜図8を参照して、情報処理装置110の制御構造について説明する。図6は、ある実施の形態に従って情報処理装置110の制御装置210がエラー(故障)を検知したときに実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS610にて、制御装置210は、センサー(図示しない)からの信号に基づいて、情報処理装置110においてエラー(故障)が発生したことを検知する。
ステップS620にて、制御装置210は、センサーからの信号に基づいて、情報処理装置110の状態を検知する。
ステップS630にて、制御装置210は、現在の状態に関連する情報を取得する。より具体的には、たとえば、制御装置210は、記憶装置230から、エラーに応じて予め規定されているサービスメンテナンス情報を読み出す。
[エラー検知時の処理]
図7は、エラーを検知した情報処理装置110が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS710にて、制御装置210は、携帯通信端末120,130との通信を確立する。たとえば、制御装置210は、情報処理装置110においてエラー(または故障)が発生したことを検知すると、携帯通信端末120,130と通信する。
ステップS720にて、制御装置210は、情報処理装置110の状態を表わす情報(「状態情報」ともいう。)を記憶装置230から取得する。状態情報は、たとえば、情報処理装置110において異常が検知された部位、当該異常について予め規定されたエラーコード等を含み得る。
ステップS730にて、制御装置210は、情報処理装置110において情報を判別するか否かを判断する。この判断は、情報処理装置110において生じ得る各異常への対応者として予め準備されている規定に基づいて行なわれる。当該規定の一例として、たとえば、トナーカートリッジの交換は、ユーザー(または保守業者)によって行なわれることが規定されている。この場合、制御装置210は、情報処理装置110が情報の判別を行なうと判断する。他方、感光体ドラムその他内部の部品の交換は、情報処理装置110の製造者によって指定された保守業者によって行なわれることが規定されている。この場合、制御装置210は、情報処理装置110が情報の判別を行なわないと判断する。
制御装置210は、情報処理装置110が情報の判別を行なうと判断すると(ステップS730にてYES)、ユーザーの携帯通信端末120と通信することを携帯通信端末120,130に通知する。その後、制御装置210は、制御をステップS750に切り替える。これにより、保守業者は、携帯通信端末130が受信する情報に基づいて、情報処理装置110でエラーが発生したことと、当該エラーへの対応がユーザーによって行なわれることとを少なくとも知ることができる。携帯通信端末130はさらに、受信した情報に基づいて、情報処理装置110の保守点検情報のデータベースを更新する。
他方、制御装置210は、情報処理装置110が情報の判別を行なわないと判断すると(ステップS730にてNO)、保守業者に連絡する旨を携帯通信端末120,130に通知する。携帯通信端末120のユーザーは、情報処理装置110において発生したエラーへの対応が保守業者によって対応されることを知ることができる。保守業者は、携帯通信端末130が受信した情報に基づいて、情報処理装置110への対応が必要になると認識することができる。その後、制御装置210は、制御をステップS780に切り替える。
ステップS740にて、制御装置210は、ユーザー情報を取得する。より具体的には、制御装置210は、ハードディスク5から、情報処理装置110の管理者情報等を読み出す。
ステップS750にて、制御装置210は、測距センサー270による検知結果に基づいて、携帯通信端末120との距離を取得する。
ステップS760にて、制御装置210は、後述する表示情報決定処理を実行する。この処理が実行されると、情報処理装置110と通信可能な携帯通信端末120のディスプレイ35に表示される情報が決定される。なお、他の局面において、この情報は、情報処理装置110とのモニター8に表示されてもよいし、携帯通信端末130に送信されて、携帯通信端末130のディスプレイ35に表示されてもよい。
ステップS770にて、制御装置210は、携帯通信端末120への送信情報を設定する。より具体的には、制御装置210は、携帯通信端末120に送信すべき情報を集約する。
ステップS780にて、制御装置210は、全情報を設定する。より具体的には、制御装置210は、携帯通信端末130を使用するサービスマンが情報処理装置110の保守のために必要な情報を、送信情報として生成する。サービスマンは、このような情報を受信することで、情報処理装置110のメンテナンスに必要な情報を速やかに知ることができる。
ステップS790にて、制御装置210は、情報を携帯通信端末130に送信する。他の局面において、制御装置210は、当該情報を携帯通信端末120に送信し、あるいは、モニター220に表示しても良い。
図8は、必要な情報を決定するために情報処理装置110が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS810にて、制御装置210は、検知されたエラーへの対応に必要なメンテナンス権限が情報処理装置110のユーザー(たとえば、保守担当者、システム管理者等)に割り当てられているか否かを判断する。制御装置は、メンテナンス権限がユーザーに割り当てられていると判断すると(ステップS810にてYES)、制御をステップS820に切り替える。そうでない場合には(ステップS810にてNO)、制御装置210は、制御をステップS810に切り替える。
ステップS820にて、制御装置210は、情報処理装置110とユーザー(保守担当者、システム管理者)等との距離が予め定められた距離以内であるか否かを判断する。この判断は、たとえば、測距センサー270からの出力に基づいて、情報処理装置110の近傍にユーザーがいるか否かに基づいて行なわれる。制御装置210は、携帯通信端末120が近距離にある、すなわち、ユーザーとの距離が予め定められた距離よりも近いと判断すると(ステップS820にてYES)、制御をステップS830に切り替える。そうでない(すなわち携帯通信端末120が遠距離にある)場合には(ステップS820にてNO)、制御装置210は制御をステップS850に切り替える。
ステップS830にて、制御装置210は、記憶装置230から、当該エラーへの対応のために予め規定された手順情報を読み出す。制御装置210は、読み出した手順情報を、モニター220に表示する。ユーザーは、その手順情報を参照して、情報処理装置110のエラーを解消する手順を行なうことができる。たとえば、情報処理装置110がMFPである場合において、トナーカートリッジの交換がエラーとして検出されているとき、ユーザーは、モニター220に表示される手順にしたがって、古いトナーカートリッジを取り外し、新たなトナーカートリッジを取り付けることができる。
ステップS840にて、制御装置210は、記憶装置230から、エラーへの対応後に確認するべき項目の情報を読み出して、モニター220に当該項目を表示する。ユーザーは、表示される項目をチェックすることにより、自らが保守作業を行なった場合でも保守が適切に行なわれたかどうかを確認することができる。この情報は、送信情報として、情報処理装置110によって携帯通信端末120に発信される(ステップS770)。
ステップS850にて、制御装置210は、記憶装置230から、物品情報を読み出す。物品情報は、保守に必要な部品を識別する情報を含む。物品情報も、送信情報として、情報処理装置110によって携帯通信端末120に発信され得る(ステップS770)。
ステップS860にて、制御装置210は、記憶装置230から、サービスマン情報を読み出す。サービスマン情報は、エラーが発生した情報処理装置110の識別情報および製造番号と、当該情報処理装置110の保守点検業者として登録されたサービスマンの識別情報および連絡先とを含み得る。連絡先は、電話番号と、電子メールアドレスとを含む。
その後、上述のように、制御装置210は、送信情報を設定して(ステップS770)、携帯通信端末130に送信情報を送る(ステップS790)。
[携帯通信端末の制御構造]
図9および図10を参照して、携帯通信端末の制御構造について説明する。図9は、ある実施の形態に従って情報処理装置110と通信可能な携帯通信端末130が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。図10は、ディスプレイ35に表示される情報を決定するためにプロセッサー20が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
図9に示されるように、ステップS910にて、プロセッサー20は、情報処理装置110との通信を確立する。たとえば、ある局面において、エラーを検知した情報処理装置110が、エラーを通知するために予め定められた情報を携帯通信端末130に送信したときに、通信が確立される。他の局面において、エラーを検知した情報処理装置110の管理者が、連絡先として登録されている携帯通信端末130への通知を指示した場合に、通信が確立される。なお、本実施の形態において、通信が確立とは、情報処理装置110と携帯通信端末130とが常時接続されている必要はなく、少なくとも、情報処理装置110において発生したエラーが携帯通信端末130に通知されて、携帯通信端末130のユーザーであるサービスマンが当該通知を確認した旨を情報処理装置110に返信していれば、通信が確立されたことになる。情報処理装置110は、携帯通信端末130から通知を確認した旨の返信を受信すると、携帯通信端末130に送信する詳細な情報を準備し、その後、詳細な情報を送信する。詳細な情報は、情報処理装置110の識別情報、エラーの識別情報、情報処理装置110が設置されている場所を特定するための情報等を含む。
ステップS920にて、プロセッサー20は、情報処理装置110から送信された情報を受信する。受信する情報は、たとえば、上記の詳細な情報である。
ステップS930にて、プロセッサー20は、携帯通信端末130で情報判別を行なうか否かを判断する。本実施の形態において、情報判別とは、情報処理装置110で生じたエラーの分析、当該エラーに対処する主体を決定することを含む。たとえば、エラーの内容に応じて、ユーザーが対応可能か、あるいは、サービスマンが対応すべきかが決定される。あるいは、エラーが発生した場合に判断を行なう主体として予め定められた保守規定等に基づいて行なわれる。プロセッサー20は、携帯通信端末130で情報判別を行なうと判断すると(ステップS930にてYES)、制御をステップS940に切り替える。そうでない場合には(ステップS930にてNO)、プロセッサー20は、制御をステップS970に切り替える。
ステップS940にて、プロセッサー20は、情報処理装置110の識別情報に基づいて、フラッシュメモリー27から、当該情報処理装置110に関連付けられたユーザー情報を取得する。ユーザー情報は、情報処理装置110を使用する事業者の管理者の氏名および電話番号を含む。
ステップS950にて、プロセッサー20は、情報処理装置110までの距離情報を取得する。距離情報は、たとえば、情報処理装置110の位置情報と、携帯通信端末130の位置情報とに基づいて算出され得る。他の局面において、距離情報は、情報処理装置110から受信する信号の強度に基づいて算出され得る。近距離無線通信I/F37からの出力に基づいて、近距離無線通信I/F37は、たとえば、WiFiダイレクト通信を行なうためのインターフェイス回路である。
ステップS960にて、プロセッサー20は、後述する表示情報の決定処理を実行する。この処理が実行されると、ディスプレイ35に表示される情報が決定される。
ステップS970にて、プロセッサー20は、情報をディスプレイ35に表示する。表示される情報は、たとえば、情報処理装置110の識別情報、設置場所その他の情報処理装置110に関連付けられた情報と、エラーの識別情報、当該エラーに対処するために必要な手順、部品および工具とを含む。携帯通信端末130のユーザーであるサービスマンは、これらの情報を参照しながら、情報処理装置110が設置されている場所に向かうことになる。情報処理装置110で発生したエラーへの対応に必要な情報が携帯通信端末130において事前に(情報処理装置110に到着する前に)表示されるので、サービスマンはエラー対応の準備を遺漏なく整えることができる。
図10を参照して、ステップS1010にて、プロセッサー20は、携帯通信端末130と情報処理装置110との距離が予め定めれた距離以内であるか否かを判断する。プロセッサー20は、当該距離が所定距離以内であると判断すると(ステップS1010にてYES)、制御をステップS1020に切り替える。そうでない場合には(ステップS1010にてNO)、プロセッサー20は、制御をステップS1040に切り替える。
ステップS1020にて、プロセッサー20は、フラッシュメモリー27から手順情報を読み出す。たとえば、プロセッサー20は、情報処理装置110の識別情報と、検出されたエラーの識別コードとに基づいて、当該エラーに対処するために必要な手順として予め定められた手順を示す情報をフラッシュメモリー27から読み出す。サービスマンは、情報処理装置110に到着すると、当該手順情報を参照しながら、復旧のために必要な手順を取ることができる。サービスマンは、必要な手順を完了すると、完了したことを携帯通信端末130に入力する。
ステップS1030にて、プロセッサー20は、必要な手順の完了に応答して、フラッシュメモリー27から確認項目を読み出して、ディスプレイ35に確認項目を表示する。サービスマンは、その確認項目を参照しながら、情報処理装置110のエラー解消のための手続が所定の手順通りに行なったことを確認することができる。その後、プロセッサー20は、制御をメイン処理に戻す。
ステップS1040にて、プロセッサー20は、フラッシュメモリー27から物品情報を読み出す。物品情報は、たとえば、当該エラーへの対応に必要な交換部品や補充部品などを含む。プロセッサー20は、受信した情報に含まれる、情報処理装置110の識別情報と、エラーの識別情報とに基づいて、当該物品情報を検索する。その後、プロセッサー20は、制御をメイン処理に戻す。
図11を参照して、携帯通信端末120,130に表示される情報について説明する。図11は、情報処理装置110の製造者によって管理されるサーバーにおけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。ある局面において、サーバーは、テーブル1100を保持している。テーブル1100は、サービスマンおよびユーザーのそれぞれについて、携帯通信端末120,130に表示される情報を規定している。この表示される情報は、情報処理装置110までの距離の遠近に応じて規定されている。
たとえば、サービスマンが情報処理装置110から離れている場合には(「遠距離」)、必要な用具および必要な部品が携帯通信端末130に表示される情報として規定されている。ここで、遠距離とは、たとえば、サービスマンが客先(ユーザーである事業者)の駐車場にいるぐらいに離れていることである。他の局面において、携帯通信端末130が情報処理装置110とWiFiダイレクトで通信できない程度に離れている場合が遠距離とみなされても良い。サービスマンが情報処理装置110の近距離にいる場合には、故障解除手順、正常に動くかどうかのチェック結果が携帯通信端末130に表示される。近距離とは、たとえば、情報処理装置110に触れるぐらいに近傍であること、あるいは、情報処理装置110が設置されているフロアにいること、である。ある局面において、携帯通信端末130が情報処理装置11とWiFiダイレクトで通信できる場合が、近距離とみなされてもよい。
他方、ユーザー(保守管理者)が遠距離にいる場合には、故障発生通知、消耗品交換通知およびサポートの番号等が、携帯通信端末120に表示され得る。この場合、遠距離とは、ユーザーと情報処理装置110とが同じフロアにいる程度に離れていることをいう。また、サポートの番号とは、情報処理装置110において発生したエラーへの対応として規定されている対策を特定する番号である。ユーザーが情報処理装置110から近距離にいる場合には、エラーの種類によってユーザーが他所可能な場合にはその警告解除方法やサポートの番号等が携帯通信端末120に表示され得る。近距離とは、ユーザーが情報処理装置110を操作できる程度に近傍にいることをいう。
図12〜図14を参照して、本実施の形態に従って情報処理装置110と携帯通信端末120,130との間で行なわれる通信について説明する。
図12は、情報処理装置110において故障が発生した場合にサービスマンに保守が行なわれるときの通信の一態様を表わす図である。
ステップS1210にて、情報処理装置110は、センサー202の出力に基づき、故障が発生したことを検知する。たとえば、制御装置210は、転写ローラーの交換が必要になったことを検知する。
ステップS1220にて、情報処理装置110は、故障が発生したことを通知する情報を生成して、情報処理装置110のユーザー(管理者)に故障の発生を通知する。たとえば、制御装置210は、連絡先として予め登録された携帯通信端末120に、故障の発生を通知するメッセージを送信する。携帯通信端末120のユーザーは、そのメッセージを確認すると、情報処理装置110のサービスセンターに連絡して、対応を依頼する。連絡は、メールおよび電話のいずれであってもよい。また、連絡の主体はユーザーに限られず、情報処理装置110がメッセージを送信してもよい。サービスマンは、このような連絡を受信すると、情報処理装置110の保守に必要な部品と共に、ユーザーの拠点に出向く。サービスマンは、ユーザーの拠点に到着すると、その旨をユーザーに通知し、あるいは、携帯通信端末130を操作して、携帯通信端末120または情報処理装置110に到着を通知する。
ステップS1230にて、情報処理装置110は、サービスマンが到着したことを検知すると、サービスマンの携帯通信端末130に、必要な物品の情報を送信する。他の局面において、情報処理装置110は、ユーザーからの指示に基づいて、物品の情報を携帯通信端末130に送信してもよい。携帯通信端末130は、情報処理装置110から情報を受信すると、ディスプレイ35に物品の情報を表示する。サービスマンは、表示された物品の情報を参照して、情報処理装置110の保守に必要な部品および工具等を持参して、情報処理装置110のあるフロアに向かう。
ステップS1240にて、サービスマンは、転写ローラーを交換して、情報処理装置110の保守を完了する。このとき、携帯通信端末130は、手順をディスプレイ35に表示しているので、サービスマンは、情報処理装置110の保守経験が少なくても、手順を参照することにより、確実に情報処理装置110の保守を行なうことができる。
図13は、情報処理装置110において故障が発生した場合にユーザーによって保守が行なわれるときの通信の一態様を表わす図である。
ステップS1310にて、情報処理装置110は、センサー202からの出力に基づいて、エラーの発生を検知する。たとえば、制御装置210は、廃トナーボトルの交換が必要になったことを検知する。情報処理装置110は、検知した内容を携帯通信端末120に送信する。送信の態様は、たとえば、メールまたはテキストメッセージである。送信される情報は、情報処理装置110の識別情報、エラーの識別情報、エラーの具体的な内容、上記の例では廃トナーボトルの交換等を含む。携帯通信端末120は、情報処理装置110から受信した情報と、予め規定されている対応マニュアルとに基づいて、今回のエラーは、ユーザーが対応可能であるか否かを判断する。対応マニュアルは、たとえば、廃トナーボトルはユーザーによって交換可能である旨、規定している。
ステップS1320にて、携帯通信端末120が情報処理装置110から離れていて「遠距離」にある場合、携帯通信端末120は、エラーへの対応に必要な情報として物品の情報を表示し得る。たとえば、ユーザーが交換に必要な部品を持つことなく情報処理装置110に向かわないように、携帯通信端末120は、持参する必要がある部品があることをユーザーに通知する。たとえば、携帯通信端末120は、検知されたエラーがユーザーによって対応可能であると判断すると、当該エラーに対処するために必要な情報をフラッシュメモリー27から読み出し、その情報をディスプレイ35に表示する。この場合、当該情報は、廃トナーボトルの交換を必要としている情報処理装置110の識別情報と、交換に必要な廃トナーボトルの品番とを含む。
ユーザーが交換部品(廃トナーボトル)を持参して情報処理装置110に向かい、情報処理装置110を操作できる程度まで近接すると、携帯通信端末120はユーザーが情報処理装置110の近距離にいると判断して、廃トナーボトルの交換に必要な作業手順をディスプレイ35に表示する。ユーザーは、その作業手順を参照しながら、廃トナーボトルを交換できる。
図14は、情報処理装置110において故障が発生した場合にサービスマンに保守が行なわれるときの通信の一態様を表わす図である。
ステップS1410にて、情報処理装置110は、センサー202の出力に基づき、故障が発生したことを検知する。たとえば、制御装置210は、給紙ローラーの交換が必要になったことを検知する。
ステップS1420にて、情報処理装置110は、故障が発生したことを通知する情報を生成して、情報処理装置110のユーザー(管理者)に故障の発生を通知する。たとえば、制御装置210は、連絡先として予め登録された携帯通信端末120に、故障の発生を通知するメッセージを送信する。携帯通信端末120は、故障の内容に基づき、当該故障への対応を行なうためのメンテナンスの権限がユーザーにあるか否かを判断する。この判断は、情報処理装置110に生じ得るとして予め想定されている故障毎に定められたメンテナンス権限の内容に基づいて行なわれる。たとえば、部品の交換が簡単にできる故障つについては、メンテナンス権限がユーザーに付与されている。他方、情報処理装置110の分解を伴うなど交換作業が複雑であると規定されている故障については、メンテナンス権限はユーザーに付与されていない。
ステップS1422にて、携帯通信端末120は、メンテナンス権限がユーザーに付与されていないと判断すると、ディスプレイ35に、故障の内容とサービスマンの情報とを表示する。ユーザーは、その表示を確認すると、情報処理装置110のサービスセンターに連絡して、対応を依頼する。連絡は、メールおよび電話のいずれであってもよい。また、連絡の主体はユーザーに限られず、情報処理装置110または携帯通信端末120が、送信の指示をユーザーから受信したことに基づいて、当該依頼のメッセージをサービスマンの携帯通信端末130に送信してもよい。サービスマンは、このような連絡を受信すると、情報処理装置110の保守に必要な部品と共に、ユーザーの拠点に出向く。サービスマンは、ユーザーの拠点に到着すると、その旨をユーザーに通知し、あるいは、携帯通信端末130を操作して、携帯通信端末120または情報処理装置110に到着を通知する。
ステップS1430にて、情報処理装置110は、サービスマンが到着したことを検知すると、サービスマンの携帯通信端末130に、必要な物品の情報を送信する。他の局面において、情報処理装置110は、ユーザーからの指示に基づいて、物品の情報を携帯通信端末130に送信してもよい。携帯通信端末130は、情報処理装置110から情報を受信すると、ディスプレイ35に物品の情報を表示する。サービスマンは、表示された物品の情報を参照して、情報処理装置110の保守に必要な部品(給紙ローラー)および工具等を持参して、情報処理装置110のあるフロアに向かう。
ステップS1440にて、サービスマンは、給紙ローラーを交換して、情報処理装置110の保守を完了する。このとき、携帯通信端末130は、手順をディスプレイ35に表示しているので、サービスマンは、情報処理装置110の保守経験が少なくても、手順を参照することにより、確実に情報処理装置110の保守を行なうことができる。さらに、サービスマンは、給紙ローラーの使用頻度を計数するカウンターの数値をリセットする。
図15および図16を参照して、ディスプレイ35に表示される情報の変化について説明する。図15は、情報処理装置110の保守点検を行なうサービスマンが使用する携帯通信端末130のディスプレイ35に表示される情報を表わす図である。図16は、情報処理装置110のユーザーが使用する携帯通信端末120のディスプレイ35に表示される情報を表わす図である。
図15を参照して、状態Aに示されるように、携帯通信端末130が遠距離にある場合には、ディスプレイ35は、保守点検の対象となる情報処理装置110の名前および品番と、保守点検に必要な部品の識別情報等を表示する。サービスマンは、たとえば車両から必要な部品および工具を持参する際に確認できるので持参忘れが防止され得る。
その後、サービスマンが移動して情報処理装置110の近距離に到達すると、状態Bに示されるように、ディスプレイ35は、当該部品を交換するための具体的な作業手順と、その後の確認項目とを表示する。これにより、サービスマンは作業手順を参照しながら部品を交換できるので、誤りを防止できる。また、サービスマンは、交換後に確認項目をチェックすることで、所定の手順で交換が行なわれたことを確認できる。
図16を参照して、状態Aに示されるように、携帯通信端末120が遠距離にある場合には、ディスプレイ35は、保守点検の対象となる情報処理装置110の場所および名前と、交換が必要な消耗部品の識別情報等を表示する。ユーザーは、必要な消耗部品を管理庫から入手する際に、この画面を参照することにより、取り違えを防止できる。
その後、ユーザーが消耗部品を持参して情報処理装置110の近距離に到達すると、状態Bに示されるように、ディスプレイ35は、当該部品を交換するための具体的な作業手順と、その後の確認項目とを表示する。これにより、ユーザーは作業手順を参照しながら部品を交換できるので、誤りを防止できる。また、ユーザーは、交換後に確認項目をチェックすることで、所定の手順で交換が行なわれたことを確認できる。
<実施の形態のまとめ>
以上のようにして、ある実施の形態に従う情報処理装置110は、故障、部品交換その他のメンテナンスが必要な状態を検知すると、その状態に応じて、通知先を情報処理装置110のユーザーとするか情報処理装置110の保守サービスを提供するサービスマンとするかを判断する。この判断は、情報処理装置110の状態毎に予め規定された通知基準に基づいて行なわれる。
情報処理装置110は、通知先としてサービスマンを選択した場合には、情報処理装置110の状態を識別するコードをサービスマンが使用する携帯通信端末130に送信し、情報処理装置110のメンテナンスのための対応を要請するメッセージを送信する。
サービスマンが情報処理装置110を使用するユーザーのいる場所(たとえば事業所や事務所)の駐車場に到着すると、携帯通信端末130は、情報処理装置110から受信したコードに基づいて、当該状態に対応するために必要な部品または工具の名称をディスプレイ35に表示するので、サービスマンは、持参すべき物を改めて確認することができる。
サービスマンがユーザーの施設内に入って情報処理装置110が設けられているフロアに行くと、携帯通信端末130は、今回の状態に対処するために必要な作業手順と対処後に確認すべき項目のチェックリストを表示する。これにより、サービスマンは、保守作業に着する前からどのような対応が必要かを確認することができるので、経験が浅いサービスマンも的確に対応することができる。
他方、情報処理装置110が検知した状態がユーザーでも対応可能である場合には、情報処理装置110は、ユーザーが使用する携帯通信端末120に、当該状態の識別コードと、対応を要請するメッセージを表示する。ユーザーが情報処理装置110から遠距離にいる場合(たとえば、情報処理装置110が設置されているフロアと同じフロアにいる場合)、携帯通信端末132は、情報処理装置110から受信した識別コードに基づいて、故障が発生していることの通知、消耗品の交換が必要であることの通知、あるいは、情報処理装置110のサポートが必要な番号を通知する。ユーザーが情報処理装置110から近距離にいる場合、たとえば、ユーザーが情報処理装置110の近傍に到達して手で操作可能な程度に近傍にいる場合、携帯通信端末120は、情報処理装置110から先に受信した識別コードに基づいて、当該状態への対処のための手順、消耗品の交換手順などをディスプレイ35に表示する。ユーザーは、これらの手順を参照しながら対応できる。
このように、携帯通信端末120,130は、情報処理装置110からの距離の遠近に応じて、故障などへの対応に必要な情報をディスプレイ35にできるので、サービスマンあるいは一般ユーザーに対して的確な情報を提供することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
5 ハードディスク、8,220 モニター、20 プロセッサー、23 アンテナ、24 通信装置、25 操作スイッチ、26 カメラ、27 フラッシュメモリー、28 RAM、29 ROM、30 メモリーカード駆動装置、31 メモリーカード、32 マイク、33 スピーカー、34 音声信号処理回路、35 ディスプレイ、38 バイブレーター、39 加速度センサ、100 ユーザーエリア、110 情報処理装置、120,130,300 携帯通信端末、200 操作パネル、202 センサー、210 制御装置、230 記憶装置、241 シートフィーダー、242 原稿読込部、243 原稿書込部、244 定着部、245 給紙装置、246 排紙トレイ、250 有線通信装置、260 無線通信装置、270 測距センサー、400 状態検出部、410,510 制御部、411 故障検知部、412,512 選択部、420,520 記憶部、430,530 測距部、440,500 通信部、450,540 表示部、511 取得部、1100 テーブル。

Claims (28)

  1. 情報処理装置であって、
    前記情報処理装置の状態を検知する検知手段と、
    状態に関する複数の情報を取得する取得手段と、
    前記情報処理装置と通信する通信端末との距離を計測する測距センサーと、
    前記距離に応じて予め規定された複数の情報を格納するためのメモリーと、
    前記距離に基づいて、前記複数の情報から情報を選択する選択手段と、
    前記選択された情報を前記通信端末に送信する送信手段とを備える、情報処理装置。
  2. 前記情報を選択することは、前記通信端末のユーザー属性に応じて情報を選択することを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数の情報は、第1種類の情報と、第2種類の情報とを含み、
    前記情報を選択することは、前記距離が予め定められた距離よりも遠い場合に前記第1種類の情報を選択することと、前記距離が予め定められた距離よりも近い場合に前記第2種類の情報を選択することとを含む、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記予め定められた距離は、前記通信端末のユーザー属性に応じて異なる、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1種類の情報は、前記状態に対応するために必要な物品の情報であり、
    前記第2種類の情報は、前記状態に対応するメンテナンスの手順情報である、請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記複数の情報は、前記状態に対応するために必要な物品の情報と、前記状態に対応するメンテナンスの手順情報とを含む、請求項1〜5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記手順情報は、前記メンテナンスの実施後の確認が必要な項目を含む、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記情報の選択は、前記情報処理装置のユーザーが前記状態に対応する権限を有するか否かに基づいて行なわれる、請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記情報を選択することは、前記ユーザーが前記権限を有さないことに基づいて、前記権限の所有者のための複数の情報を選択することを含み、
    前記複数の情報は、前記状態に対応するメンテナンスに必要な物品を交換するための工具を特定する情報、または、前記メンテナンスの後の動作を確認するための情報の少なくともいずれかを含む、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記情報を選択することは、前記ユーザーが前記権限を有することに基づいて、前記権限の所有者のための複数の情報を選択することを含み、
    前記複数の情報は、前記状態に対応するメンテナンスに必要な物品の識別情報、または、前記メンテナンスの後の動作を確認するための情報の少なくともいずれかを含む、請求項8に記載の情報処理装置。
  11. 前記距離は、前記状態に対応する権限の有無に応じて規定されている、請求項1〜10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 前記距離は、前記情報処理装置に発信される電波の強度に応じて規定されている、請求項1〜11のいずれかに記載の情報処理装置。
  13. 前記距離は、前記情報処理装置による無線通信の種類に応じて規定されている、請求項1〜11のいずれかに記載の情報処理装置。
  14. 携帯通信端末であって、
    情報処理装置の状態を表わす情報を受信する受信手段と、
    前記情報処理装置の予め規定された状態に関連付けられた複数の情報を格納するためのメモリーと、
    前記情報処理装置と前記携帯通信端末との距離を検出する検出手段と、
    前記複数の情報から、前記距離に応じて予め規定された情報を選択する選択手段と、
    選択された情報を表示するモニターとを備える、携帯通信端末。
  15. 前記メモリーは、前記携帯通信端末のユーザー属性を保持しており、
    前記情報を選択することは、前記ユーザー属性に応じて情報を選択することを含む、請求項14に記載の携帯通信端末。
  16. 前記複数の情報は、第1種類の情報と、第2種類の情報とを含み、
    前記情報を選択することは、前記距離が予め定められた距離よりも遠い場合に前記第1種類の情報を選択することと、前記距離が予め定められた距離よりも近い場合に前記第2種類の情報を選択することとを含む、請求項14または15に記載の携帯通信端末。
  17. 前記予め定められた距離は、前記携帯通信端末のユーザー属性に応じて異なる、請求項16に記載の携帯通信端末。
  18. 前記第1種類の情報は、前記状態に対応するために必要な物品の情報であり、
    前記第2種類の情報は、前記状態に対応するメンテナンスの手順情報である、請求項16に記載の携帯通信端末。
  19. 前記複数の情報は、前記状態に対応するために必要な物品の情報と、前記状態に対応するメンテナンスの手順情報とを含む、請求項14〜18のいずれかに記載の携帯通信端末。
  20. 前記手順情報は、前記メンテナンスの実施後の確認が必要な項目を含む、請求項19に記載の携帯通信端末。
  21. 前記情報の選択は、前記情報処理装置のユーザーが前記状態に対応する権限を有するか否かに基づいて行なわれる、請求項14に記載の携帯通信端末。
  22. 前記情報を選択することは、前記ユーザーが前記権限を有さないことに基づいて、前記権限の所有者のための複数の情報を選択することを含み、
    前記複数の情報は、前記状態に対応するメンテナンスに必要な物品を交換するための工具を特定する情報、または、前記メンテナンスの後の動作を確認するための情報の少なくともいずれかを含む、請求項21に記載の携帯通信端末。
  23. 前記情報を選択することは、前記ユーザーが前記権限を有することに基づいて、前記権限の所有者のための複数の情報を選択することを含み、
    前記複数の情報は、前記状態に対応するメンテナンスに必要な物品の識別情報、または、前記メンテナンスの後の動作を確認するための情報の少なくともいずれかを含む、請求項21に記載の携帯通信端末。
  24. 前記距離は、前記状態に対応する権限の有無に応じて規定されている、請求項14〜23のいずれかに記載の携帯通信端末。
  25. 前記距離は、前記情報処理装置によって発信される電波の強度に応じて規定されている、請求項14〜24のいずれかに記載の情報処理装置。
  26. 前記距離は、前記情報処理装置による無線通信の種類に応じて規定されている、請求項14〜25のいずれかに記載の携帯通信端末。
  27. 情報処理装置を制御するためのプログラムであって、前記プログラムは、前記情報処理装置のコンピューターに、
    前記情報処理装置の状態を検知するステップと、
    状態に関する複数の情報を取得するステップと、
    前記情報処理装置と通信する通信端末との距離を計測するステップと、
    前記距離に応じて予め規定された複数の情報を読み出すステップと、
    前記距離に基づいて、前記複数の情報から情報を選択するステップと、
    前記選択された情報を前記通信端末に送信するステップとを実行させる、プログラム。
  28. 携帯通信端末を制御するためのプログラムであって、前記プログラムは、前記携帯通信端末のコンピューターに、
    情報処理装置の状態を表わす情報を受信するステップと、
    前記情報処理装置の予め規定された状態に関連付けられた複数の情報を読み出すステップと、
    前記情報処理装置と前記携帯通信端末との距離を検出するステップと、
    前記複数の情報から、前記距離に応じて予め規定された情報を選択するステップと、
    選択された情報を表示するステップとを実行させる、プログラム。
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