JP2021195047A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】トレッド部に周方向溝が設けられたタイヤにおいて、トレッド部の摩耗に伴うウェット性能の低下を確実に抑制する。【解決手段】トレッド部を有するタイヤである。トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の周方向溝5が設けられている。周方向溝5は、第1溝縁6と、第1溝壁8とを含む。第1溝壁8は、第1溝縁6よりもタイヤ半径方向内側で、タイヤ周方向に凹凸を繰り返す凹凸壁部10を含む。凹凸壁部10は、タイヤ周方向に間隔を開けて並ぶ複数の凹部11と、隣接する凹部11の間に形成された柱状部12とを含む。凹部11は、その底部分で平面状の第1平面16を含む。柱状部12は、第1平面16と略平行な第2平面17を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤに関する。
従来、トレッド部に設けられた主溝の溝壁に凹部が設けられた空気入りタイヤが提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。前記凹部は、トレッド部が摩耗しても、トレッド部の踏面において、主溝の開口面積を十分に確保する。このため、前記空気入りタイヤは、トレッド部の摩耗に伴うウェット性能の低下を抑制できる。
特開2019−026241号公報
近年では、優れたウェット性能をより長期に亘って発揮するタイヤが求められている。このため、前記空気入りタイヤは、上述のウェット性能の低下の抑制について、さらなる改善が求められていた。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、トレッド部に周方向溝が設けられたタイヤにおいて、トレッド部の摩耗に伴うウェット性能の低下を確実に抑制することを主たる課題としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の周方向溝が設けられており、前記周方向溝は、トレッド踏面を延びる第1溝縁と、前記第1溝縁からタイヤ半径方向内側に延びる第1溝壁とを含み、前記第1溝壁は、前記第1溝縁よりもタイヤ半径方向内側で、タイヤ周方向に凹凸を繰り返す凹凸壁部を含み、前記凹凸壁部は、タイヤ周方向に間隔を開けて並ぶ複数の凹部と、隣接する前記凹部の間に形成された柱状部とを含み、前記凹部は、その底部分で平面状の第1平面を含み、前記柱状部は、前記第1平面と略平行な第2平面を含む。
本発明のタイヤにおいて、前記第1溝壁は、前記凹凸壁部のタイヤ半径方向外側に、前記第1溝縁を通るタイヤ法線に対して0〜16°の角度を有する平坦壁部を含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記各凹部の前記第1平面は、前記周方向溝の溝底面と連なっているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記各凹部のタイヤ半径方向の最大長さは、前記周方向溝の最大深さの50%〜70%であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記各凹部のタイヤ周方向の最大長さは、5〜11mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記各凹部の深さは、1〜3mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記各柱状部のタイヤ周方向の最大長さは、5〜11mmであるあるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記周方向溝は、トレッド踏面を延びる第2溝縁と、前記第2溝縁からタイヤ半径方向内側に延びる第2溝壁とを含み、前記第2溝壁は、前記第2溝縁よりもタイヤ半径方向内側で、前記第1溝壁の前記凹凸壁部とは異なる位相でタイヤ周方向に凹凸を繰り返す凹凸壁部を含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記各柱状部は、前記第2平面のタイヤ周方向の両側に連なる側面を含み、前記側面は、前記周方向溝の溝幅方向と平行に延びる平面状であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記各柱状部の前記第2平面と前記側面との間のコーナ部の曲率半径は、0.5mm以下であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記周方向溝には、前記トレッド部の踏面で開口する横溝及びサイプが連通していないのが望ましい。
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、トレッド部が摩耗しても周方向溝の溝縁によってウェット走行時に十分に大きな摩擦力を発揮でき、ひいてはトレッド部の摩耗に伴うウェット性能の低下を確実に抑制することができる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の横断面図である。 図1の周方向溝の拡大平面図である。 図1の周方向溝の拡大斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 トレッド部が摩耗したときの周方向溝の拡大斜視図である。 第2平面の角度θ1とウェット性能との関係を示すグラフである。 柱状部のトレッド踏面に沿った断面図である。 比較例の周方向溝の拡大斜視図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の横断面図が示されている。なお、図1は、タイヤ1の正規状態におけるタイヤ回転軸を含む子午線断面図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして好適に用いられる。但し、このような態様に限定されるものではなく、本発明のタイヤ1は、例えば、重荷重用として用いられても良い。
「正規状態」とは、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤや、非空気式タイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって無負荷の状態を意味する。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。なお、本明細書で説明された各構成は、ゴム成形品に含まれる通常の誤差を許容するものとする。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
図1に示されるように、トレッド部2には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の周方向溝5が設けられている。本実施形態のトレッド部2には、例えば、4本の周方向溝5が設けられている。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。
本明細書において、周方向溝5の溝長さ方向は、周方向溝5の溝中心線と平行な方向を意味する。本実施形態において、前記溝長さ方向は、タイヤ周方向と平行である。また、周方向溝5の溝幅方向は、前記溝中心線と直交する方向を意味する。
各周方向溝5の溝幅Waは、例えば、トレッド幅TWの3.0%〜6.0%であるのが望ましい。なお、上記溝幅Waは、トレッド部2の踏面(以下、トレッド踏面2sという場合がある。)に表れる溝縁間の長さである。トレッド幅TWは、前記正規状態における一方のトレッド端Teから他方のトレッド端Teまでのタイヤ軸方向の距離である。各周方向溝5の溝深さは、乗用車用の空気入りタイヤの場合、例えば、5〜10mmであるのが望ましい。
トレッド端Teとは、前記正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
「正規荷重」は、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。また、各種の規格が定められていないタイヤや、非空気式タイヤの場合、「正規荷重」は、タイヤの標準使用状態において、1つのタイヤに作用する荷重を指す。前記「標準使用状態」とは、タイヤの使用目的に応じた標準的な車両にタイヤが装着され、かつ、前記車両が走行可能な状態で平坦な路面上に静止している状態を指す。
図2には、周方向溝5の拡大平面図が示されている。図3には、周方向溝5の拡大斜視図が示されている。図2及び図3に示されるように、周方向溝5は、例えば、タイヤ周方向に沿って直線状に延びている。但し、このような態様に限定されるものではなく、周方向溝5は、例えば、タイヤ周方向にジグザグ状に延びるものでも良い。
周方向溝5は、トレッド踏面2sを延びる第1溝縁6及び第2溝縁7と、第1溝縁6からタイヤ半径方向内側に延びる第1溝壁8と、第2溝縁7からタイヤ半径方向内側に延びる第2溝壁9とを含んでいる。
図3に示されるように、第1溝壁8は、第1溝縁6よりもタイヤ半径方向内側で、タイヤ周方向に凹凸を繰り返す凹凸壁部10を含む。換言すれば、凹凸壁部10は、第1溝縁6とタイヤ半径方向に離間している。また、凹凸壁部10は、タイヤ周方向に間隔を開けて並ぶ複数の凹部11と、隣接する凹部11の間に形成された柱状部12とを含む。第2溝壁9も同様である。なお、図2では、溝壁に設けられた凹部が破線で示されている。
図4には、図2のA−A線断面図が示されている。図3及び図4に示されるように、凹部11は、その底部分で平面状の第1平面16を含む。柱状部12は、第1平面16と略平行な第2平面17を含む。なお、第1平面16と第2平面17とが略平行であるとは、ゴム成形品に含まれる通常の誤差を許容する趣旨であり、第1平面16と第2平面17との角度差が5°以下である態様を含む。より望ましい態様では、第1平面16と第2平面17とは、互いに完全に平行に配される。
本発明のタイヤ1は、上記の構成を採用したことによって、トレッド部2が摩耗しても周方向溝5の溝縁によってウェット走行時に十分に大きな摩擦力を発揮でき、ひいてはトレッド部2の摩耗に伴うウェット性能の低下を確実に抑制することができる。その理由としては、以下のメカニズムが推察される。
図5には、トレッド部2が摩耗したときの周方向溝5の拡大斜視図が示されている。図5に示されるように、トレッド部2が摩耗して凹部11及び柱状部12がトレッド踏面2sに表れた場合、第1平面16及び第2平面17が、それぞれ、周方向溝5の溝縁を形成し、ウェット走行時に摩擦力を提供する。また、本発明では、柱状部12の第2平面17が凹部11の第1平面16と平行であるため、柱状部12が変形し難く、第1平面16及び第2平面17によって形成される溝縁が大きな摩擦力を提供する。このようなメカニズムにより、本発明のタイヤは、上述の作用効果を発揮できるものと推察される。
さらに、上述の周方向溝5は、タイヤ走行時、凹部11及び柱状部12によって周方向溝5内を通る空気の振動エネルギーを損失させて気柱共鳴音を低減し、ひいてはノイズ性能を向上させるのにも役立つ。
以下、本実施形態のさらに詳細な構成が説明される。図3及び図4に示されるように、この実施形態の第1溝壁8は、第1溝縁6を通るタイヤ法線と平行に延びるか、又は、タイヤ半径方向外側に向かって溝幅方向の外側に傾斜している。また、第1溝壁8は、凹凸壁部10のタイヤ半径方向外側に、平面状の平坦壁部15を含んでいる。なお、タイヤ法線とは、任意の点を通ってタイヤ半径方向に平行に延びる仮想線を意味する。
平坦壁部15は、例えば、第1溝縁6を通るタイヤ法線に対して0〜16°の角度で配されている。平坦壁部15の前記タイヤ法線に対する角度は、0〜4°がより望ましい。このような平坦壁部15を有する第1溝壁8は、ウェット走行時において第1溝縁6によって大きな摩擦力を発揮できる。
柱状部12の第2平面17は、平坦壁部15と連なっている。本実施形態の第2平面17は、前記タイヤ法線に対して平坦壁部15と同程度の角度で配されている。
図6には、本実施形態のタイヤ1における、第1溝縁6を通るタイヤ法線に対する第2平面17の角度θ1と、ウェット性能との関係を表すグラフが示されている。なお、図6のウェット性能は、凹凸壁部10が溝のエッジに現れるまで陸部が摩耗した状態におけるウェット性能である。このグラフでは、横軸が前記角度θ1であり、縦軸がウェット性能である。前記角度θ1の符号が(+)である場合は、第2平面17がタイヤ半径方向外側に向かって溝幅方向の外側に傾斜していることを示す。前記角度θ1の符号が(−)である場合は、第2平面17がタイヤ半径方向外側に向かって溝幅方向の内側に傾斜していることを示す。
上述の通り、本実施形態のタイヤ1は、柱状部12が溝のエッジとして現れた状態で優れたウェット性能を期待できる。一方、柱状部12の剛性と周方向溝5の溝容積とをバランス良く確保するために、前記角度θ1が適正な範囲に規定されるのが望ましい。図6に示されるように、前記角度θ1は、0〜16°が望ましく、とりわけ、前記角度θ1が0〜4°の範囲がより望ましい。これにより、周方向溝5が摩耗した状態でも優れたウェット性能が期待できる。
一方、前記角度θ1が0°より小さい場合(すなわち、角度θ1の符号が(−)である場合)、ウェット性能が急減している。これは、第2平面17がタイヤ半径方向外側に向かって溝幅方向の内側に傾斜している場合、第1溝壁8が溝幅方向の内側に倒れ易くなり、ひいては第1溝縁6が発揮する摩擦力が小さくなるものと推察できる。
図7には、柱状部12のトレッド踏面2sに沿った断面の輪郭が示されている。図7に示されるように、各柱状部12のタイヤ周方向の最大長さL1は、例えば、5〜11mmである。これにより、凹部11の容積を大きく確保しつつ、柱状部12の剛性を高めることができる。
各柱状部12は、第2平面17のタイヤ周方向の両側に連なる側面20を含んでいる。柱状部12の側面20は、平面状に構成されている。また、柱状部12の側面20は、トレッド平面視において周方向溝5の溝幅方向に延びている。側面20の溝幅方向に対する角度は、例えば、5°以下が望ましい。より望ましい態様として、本実施形態の側面20は、周方向溝5の溝幅方向と平行に延びている。すなわち、本実施形態では、前記角度が0°とされている。このような側面20は、エッジとしてトレッド踏面2sに表れたときにトラクション性能を高めることができる。
本実施形態では、各柱状部12の第2平面17と側面20との間のコーナ部21の曲率半径r1は、0.5mm以下である。このような柱状部12は、コーナ部21の偏摩耗を抑制するのに役立つ。
さらに望ましい態様では、周方向溝5に設けられたウェアインジケータ用の凸部(図示省略)の外面と同じタイヤ半径方向の位置における、側面20の溝幅方向の長さが、側面の溝幅方向の最大長さの90%以上であるのが望ましい。これにより、摩耗後のウェット性能が確実に維持される。なお、ウェアインジケータ用の凸部は、タイヤの摩耗限度を表示するものである。一般に、前記凸部の高さは、1.6mmとされる。
図2に示されるように、本実施形態の周方向溝5の第1溝壁8には、同一形状状の凹部11が溝長さ方向に等間隔に設けられている。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、形状の異なる凹部11が溝長さ方向に複数並ぶものでも良い。
図4に示されるように、本実施形態の各凹部11の第1平面16は、周方向溝5の溝底面19と連なっている。これにより、ウェアインジケータ用の凸部が露出するような摩耗終期においも、凹部11によってウェット性能を確保することができる。
各凹部11のタイヤ半径方向の最大長さL2は、周方向溝5の最大深さd1の望ましくは40%以上、より望ましくは50%以上、さらに望ましくは60%以上であり、望ましくは90%以下、より望ましくは80%以下、さらに望ましくは70%以下である。このような各凹部11は、タイヤ新品時のドライ路面での操縦安定性を維持しつつ、トレッド部2の摩耗に伴うウェット性能の低下を確実に抑制することができる。
同様の観点から、各凹部11の深さd2は、例えば、5mm以下であり、望ましくは1〜3mmである。なお、凹部11の深さd2は、第1平面16から第2平面17までの、第1平面16と直交する法線方向の距離に相当する。
第1平面16と第2平面17とが平行となっている領域のタイヤ半径方向の長さは、凹部11のタイヤ半径方向の最大長さL2の40%以上が望ましく、より望ましくは50%〜70%である。これにより、上述の効果が確実に得られる。
図2に示されるように、各凹部11のタイヤ周方向の最大長さL3は、望ましくは4mm以上、より望ましくは5mm以上、さらに望ましくは6mm以上であり、望ましくは12mm以下、より望ましくは11mm以下、さらに望ましくは10mm以下である。また、凹部11の前記長さL3は、柱状部12の前記長さL1よりも大きいのが望ましい。このような凹部11は、上述の効果を発揮しつつ、気柱共鳴音を確実に低減できる。
図3に示されるように、周方向溝5の第2溝壁9は、第1溝壁8と同様の構成を具えている。このため、上述の第1溝壁8の構成は、第2溝壁9の構成に適用することができる。
より望ましい態様では、図2に示されるように、第2溝壁9は、第2溝縁7よりもタイヤ半径方向内側で、第1溝壁8の凹凸壁部10とは異なる位相でタイヤ周方向に凹凸を繰り返す凹凸壁部10を含む。これにより、周方向溝5内の空気の振動エネルギーがさらに損失され易くなり、ノイズ性能がさらに向上する。
図2に示されるように、本実施形態の周方向溝5には、トレッド部2の踏面で開口する横溝及びサイプが連通していないのが望ましい。これにより、トレッド部2の剛性が向上し、ドライ路面での操縦安定性が確保される。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
上述した周方向溝を有するサイズ245/40R18の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、図8に示されるように、凹部が設けられていない従来の周方向溝aを有する空気入りタイヤが試作された。なお、各テストタイヤは、上記構成を除いて、実質的に同じ構成を具えている。また、各テストタイヤは、新品状態のウェット性能が実質的に同じである。各テストタイヤについて、摩耗後のウェット性能、及び、ノイズ性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:18×8.5J
タイヤ内圧:前輪250kPa、後輪250kPa
テスト車両:排気量3500cc、四輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
<摩耗後のウェット性能>
各テストタイヤについて、トレッド部を摩耗させ、周方向溝の残り溝深さが、タイヤ新品時の周方向溝の全深さの40%である状態とされた。この状態の各テストタイヤが装着された上記テスト車両で、ウェット路面を走行したときのウェット性能が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例の前記ウェット性能を100とする評点であり、数値が大きい程、摩耗後のウェット性能が優れていることを示す。
<ノイズ性能>
新品のテストタイヤが装着された上記テスト車両でドライ路面を速度100km/hで走行したときの、周方向溝の気柱共鳴音が測定された。結果は、比較例を基準とするデシベル数で示されている。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2021195047
表1に示されるように、各実施例のタイヤは、トレッド部が摩耗した状態においても、優れたウェット性能が発揮されていることが確認できた。すなわち、各実施例のタイヤは、トレッド部の摩耗に伴うウェット性能の低下を確実に抑制していることが確認できた。
また、各実施例のタイヤは、周方向溝の気柱共鳴音が小さく、優れたノイズ性能を発揮していることも確認できた。
2 トレッド部
2s トレッド踏面
5 周方向溝
6 第1溝縁
8 第1溝壁
10 凹凸壁部
11 凹部
12 柱状部
16 第1平面
17 第2平面

Claims (11)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の周方向溝が設けられており、
    前記周方向溝は、トレッド踏面を延びる第1溝縁と、前記第1溝縁からタイヤ半径方向内側に延びる第1溝壁とを含み、
    前記第1溝壁は、前記第1溝縁よりもタイヤ半径方向内側で、タイヤ周方向に凹凸を繰り返す凹凸壁部を含み、
    前記凹凸壁部は、タイヤ周方向に間隔を開けて並ぶ複数の凹部と、隣接する前記凹部の間に形成された柱状部とを含み、
    前記凹部は、その底部分で平面状の第1平面を含み、
    前記柱状部は、前記第1平面と略平行な第2平面を含む、
    タイヤ。
  2. 前記第1溝壁は、前記凹凸壁部のタイヤ半径方向外側に、前記第1溝縁を通るタイヤ法線に対して0〜16°の角度を有する平坦壁部を含む、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記各凹部の前記第1平面は、前記周方向溝の溝底面と連なっている、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記各凹部のタイヤ半径方向の最大長さは、前記周方向溝の最大深さの50%〜70%である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
  5. 前記各凹部のタイヤ周方向の最大長さは、5〜11mmである、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤ。
  6. 前記各凹部の深さは、1〜3mmである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。
  7. 前記各柱状部のタイヤ周方向の最大長さは、5〜11mmである、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ。
  8. 前記周方向溝は、トレッド踏面を延びる第2溝縁と、前記第2溝縁からタイヤ半径方向内側に延びる第2溝壁とを含み、
    前記第2溝壁は、前記第2溝縁よりもタイヤ半径方向内側で、前記第1溝壁の前記凹凸壁部とは異なる位相でタイヤ周方向に凹凸を繰り返す凹凸壁部を含む、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のタイヤ。
  9. 前記各柱状部は、前記第2平面のタイヤ周方向の両側に連なる側面を含み、
    前記側面は、前記周方向溝の溝幅方向と平行に延びる平面状である、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ。
  10. 前記各柱状部の前記第2平面と前記側面との間のコーナ部の曲率半径は、0.5mm以下である、請求項9に記載のタイヤ。
  11. 前記周方向溝には、前記トレッド部の踏面で開口する横溝及びサイプが連通していない、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。
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