JP2021169332A - Ptp包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、新たに、チャイルドプルーフ機能(チャイルドレジスタント機能)を有するPTP包装体を提供する事を主な目的とする。【解決手段】PTP包装体であって、前記PTP包装体は、少なくとも2以上の収容部が形成された容器用シートと、前記容器用シートを覆う蓋材シートとを有し、前記蓋材シートは、少なくも基材と当該基材に対して剥離可能なカバーフィルムとを有し、前記基材を介して容器用シートを覆い、前記容器用シートは、前記少なくとも2以上の収容部の間に折り曲げ部を有し、前記カバーフィルムは、前記折り曲げ部と略同一方向に向かって、凸凹形状に蛇行して延びる切込み部を有する、PTP包装体。【選択図】なし

Description

本発明は、PTP包装体に関する。本発明は、特にチャイルドプルーフ機能(チャイルドレジスタント機能)を有するPTP包装体に関する。
プレススルーパック(以下「PTP」とも記す)包装体は、近年、子供(幼児)が不用意に開封して薬剤を誤飲しないことを目的に、敢えて開封し難くする工夫が成されている。この様なPTP包装体は、チャイルドプルーフPTP包装体として知られている。
特許文献1は、出願人が提供するPTP包装体である。このPTP包装体は、内容物を収容する為の収容部が形成された容器用シートと、当該収容部の蓋材シートから成り、(1)蓋材シートが、Al箔層を含む基材と剥離可能なカバーフィルムとの積層体であり、(2)蓋材シートの基材側に容器用シートが積層されており、(3)基材とカバーフィルムとの界面部が、強接着処理領域、弱接着処理領域、及び非接着処理領域からなり、(4)収容部の一部又は全部が、弱接着処理領域上に存在し、(5)包装体が、分割用の包装体ミシン目を有し、(6)非接着処理領域が掴み代となるように、包装体ミシン目とは異なる位置に、当該領域のカバーフィルムにミシン目加工が施されている、PTP包装体である。このPTP包装体を用いると、(i)カバーフィルムと包装体とを一緒に廃棄すれば良い点、(ii)包装体ミシン目で分割し、2容器分の個別包装では、剥がされるカバーフィルムは1容器分だけであり、容器はカバーフィルムにより保護されている点、(iii)非接着処理領域の「つかみしろ」で、カバーフィルムを容易に剥離し易い点、(iv)印刷層がカバーフィルム側又は基材側のどちらかに完全に追従し、文字、絵柄等を識別することが出来る点等の効果を発揮する。
特許第4196189号
本発明は、新たに、チャイルドプルーフ機能(CP機能、或はチャイルドレジスタント機能(CR機能))を有するPTP包装体を提供する事を主な目的とする。
本発明は、下記のプレススルーパック(PTP)包装体を含む。
項1.
PTP包装体であって、
前記PTP包装体は、少なくとも2以上の収容部が形成された容器用シートと、前記容器用シートを覆う蓋材シートとを有し、
前記蓋材シートは、少なくも基材と当該基材に対して剥離可能なカバーフィルムとを有し、前記基材を介して容器用シートを覆い、
前記容器用シートは、前記少なくとも2以上の収容部の間に折り曲げ部を有し、
前記カバーフィルムは、前記折り曲げ部と略同一方向に向かって、凸凹形状に蛇行して延びる切込み部を有する、PTP包装体。
項2.
前記基材と前記カバーフィルムとの間で、前記切込み部の少なくとも凸形状の先端部分は、弱接着領域又は/及び非接着領域を含む、前記項1に記載のPTP包装体。
項3.
前記凸凹形状は、波状であって、
前記凸凹の平均高さは、略1.0mm〜略2.0mmであり、
前記凸部が表す弧の半径Rは、略1.0mm〜略8.0mmである、前記項1又は2に記載のPTP包装体。
項4.
前記折り曲げ部は、PTP包装体が長方形で有る時、その長手方向に縦断する、前記項1〜3のいずれかに記載のPTP包装体。
項5.
前記容器用シートは、分割用のミシン目を有さない、前記項1〜4のいずれかに記載のPTP包装体。
本発明のPTP包装体は、チャイルドプルーフ機能(或はチャイルドレジスタント機能)に優れている。本発明のPTP包装体は、更に、開封の容易性に優れている。
本発明のPTP包装体の一態様を表す図である。 本発明のPTP包装体の一態様を表す図である。 本発明のPTP包装体の一態様を表す図である。 本発明のPTP包装体の一態様を表す図である。 従来技術(特許文献1)のPTP包装体を表す図である。
本発明は以下のPTP包装体を含む。
(1)PTP包装体
本発明のPTP包装体は、好ましくは、医薬品(錠剤、カプセル剤等の薬剤)、芳香剤、化学品、菓子類等を収容・保存する、カバーフィルム付きのPTP包装体である(図1〜図4)。本発明のPTP包装体は、チャイルドプルーフ機能(或はチャイルドレジスタント機能)に優れている。
上記特許文献1のPTP包装体は、カバーフィルムを剥がして容器側から薬剤を押し出すことで基材が破れて薬剤を取り出すPTP包装体である。その特許文献1のPTP包装体において、例えば、チャイルドプルーフ性を付加する目的で、カバーフィルムに、指で摘む為の部位(摘み部)を設けなかったり、設けたとしても摘み部を摘み難い構造にしたりすると、必要な時にカバーフィルムを剥がし難くなる可能性は有る。また、例えば、カバーフィルムを剥がし易くする目的で、カバーフィルムの端部を外観から分かり易い摘み部を設けると、却って子供(幼児)でも容易に開けてしまう可能性(誤飲の可能性)は有る。
本発明のPTP包装体は、上記特許文献1のPTP包装体を改良し、(1)開ける手順が分からない時は、不用意に開け難いという、チャイルドプルーフ性(誤飲防止)を備えると共に、(2)開ける手順が分かる時は、必要な時にカバーフィルムを剥がし易いという、開封の容易性を備える。
本発明のPTP包装体は、少なくとも2以上の収容部が形成された容器用シートと、前記容器用シートを覆う蓋材シートとを有し、前記蓋材シートは、少なくも基材と当該基材に対して剥離可能なカバーフィルムとを有し、前記基材を介して容器用シートを覆い、前記容器用シートは、前記少なくとも2以上の収容部の間に折り曲げ部を有し、前記カバーフィルムは、前記折り曲げ部と略同一方向に向かって、凸凹形状に蛇行して延びる切込み部を有する。
本発明のPTP包装体は、好ましくは、基材とカバーフィルムとの間で、切込み部の少なくとも凸形状の先端部分は、弱接着領域又は/及び非接着領域を含む。
本発明のPTP包装体は、好ましくは、凸凹形状は、波状であって、前記凸凹の平均高さは、略1.0mm〜略2.0mmであり、前記凸部が表す弧の半径Rは、略1.0mm〜略8.0mmである。
本発明のPTP包装体は、好ましくは、折り曲げ部は、PTP包装体が長方形で有る時、その長手方向に縦断する。
本発明のPTP包装体は、好ましくは、容器用シートは、分割用のミシン目を有さない。
PTP包装体は、薬剤等の内容物を封入した包装体である。PTP包装体は、少なくとも2以上の収容部が形成された容器用シートと、前記容器用シートを覆う蓋材シートとを有する。前記収容部は、好ましくは、薬剤等の内容物を収容する。
蓋材シートは、少なくも基材と当該基材に対して剥離可能なカバーフィルムとを有し、前記基材を介して容器用シートを覆う。蓋材シートは、基材を介して、前記基材と前記カバーフィルムとの積層体である。基材は、好ましくは、アルミニウム箔を含む。
(2)容器用シート
本発明のPTP包装体は、少なくとも2以上の収容部が形成された容器用シートと、前記容器用シートを覆う蓋材シートとを有する。容器用シートは、PTP包装体を構成するものの1つであり、少なくとも2以上の収容部の間に折り曲げ部を有する(図1〜図4のPVC)。
容器用シートは、薬剤等内容物を収容する為の収容部が少なくとも2以上形成されている。収容部は、薬剤を収容可能とする為に、好ましくは、蓋材シート側からみて、凹形状に構成されている。
容器用シートは、収容部を2以上備えていれば良い。収容部は、好ましくは、PTP包装体が長方形で有る時、その列方向(長手方向に縦断する方向)、及び行方向(短手方向に横断する方向)に複数設けられている。収容部は、好ましくは、蓋材シートの折り曲げ部の折り曲げ性を考慮して、列方向、及び行方向で、共に規則的に配列されている。
容器用シートの材質は、特に限定されない。容器用シートの材質は、好ましくは、樹脂シート、金属シート、又は、金属シートに樹脂シートを貼り合わせたもの、から適宜選択する。樹脂シートは、好ましくは、例えば、ポリプロピレン、塩化ビニル等を用いる。
容器用シートでは、上記材質の材料を用い、熱間真空成形、熱間圧空成形、プラグアシスト成形等により、錠剤等の内容物を収容する為の収容部を成形する。
容器の厚みは、特に限定されない。容器の厚みは、好ましくは、通常、50μm〜100μm程度である。
折り曲げ部
本発明のPTP包装容器では、容器用シートは、少なくとも2以上の収容部の間に折り曲げ部を有し、カバーフィルムは、前記折り曲げ部と略同一方向に向かって、凸凹形状に蛇行して延びる切込み部を有する(図1〜3の折り曲げ部)。容器用シートは、2以上の収容部の間を、好ましくは、縦断又は横断する方向に、折り曲げ可能に構成された折り曲げ部を有する。
容器用シートが折り曲げ部を有する構造は、好ましくは、容器用シートが予め折り曲げ易い様に、折り目が設けられている。容器用シートが折り曲げ部を有する構造は、好ましくは、大人の手で折り曲げられる構造の時は、折り目は設けられていない構造としても良い。
容器用シートの折り曲げ部は、好ましくは、PTP包装体が長方形で有る時、その長手方向(列方向)に縦断する構造(図1及び3の折り曲げ部)や、その短手方向(行方向)に横断する構造(図2及び3の折り曲げ部)とする。容器用シートが折り曲げ部を有する構造は、好ましくは、例えば、2以上の複数の収容部が、列方向、及び行方向で、共に規則的に配列されていて、収容部間を縦断する方向に向かって折り曲げた時に、他の収容部が折り曲げる方向の延長線上に配置されない構成する。
容器用シートの折り曲げ部は、より好ましくは、PTP包装体が長方形で有る時、その長手方向に縦断する。
分割用のミシン目
本発明のPTP包装容器では、好ましくは、容器用シートは、分割用のミシン目を有さない。容器用シートは、少なくとも2以上の収容部の間に折り曲げ部を有し、分割用のミシン目を有さないことで、容器用シートの収容部が1つ1つに分かれず、収容部の誤飲防止に繋がる。
(3)蓋材シート
本発明のPTP包装体は、少なくとも2以上の収容部が形成された容器用シートと、前記容器用シートを覆う蓋材シートとを有する(図4のカバーフィルム(保護フィルム)及び基材(PTP部分))。蓋材シートは、少なくも基材と当該基材に対して剥離可能なカバーフィルムとを有し、前記基材を介して容器用シートを覆う。カバーフィルムは、折り曲げ部と略同一方向に向かって、凸凹形状に蛇行して延びる切込み部を有する。
蓋材シートは、基材(カバーフィルムの反対側)を介して容器用シートを覆い、積層される。蓋材シートの基材は、好ましくは、その自体が接着性を有することで、カバーフィルムと接着される。蓋材シートは、好ましくは、基材とカバーフィルムとの間には、接着剤が配置され、接着剤を介して接着される。
基材
基材は、好ましくは、例えば、アルミニウム箔(Al箔)を含む(図4の基材(PTP部分))。
基材に含まれるAl箔は、好ましくは、公知のPTPで用いられているAl箔を使用する。
基材に含まれるAl箔の厚みは、好ましくは、10μm〜30μm程度の、例えば、(JIS)1N30材、8021材、8079材等の軟質材、半硬質材又は硬質材を採用する。Al箔の厚みは、10μm以上であると、耐湿性に優れる。Al箔の厚みは、30μm以下であると、良好にプレススルー機能を発揮する(図4の基材の20AL)。
基材には、好ましくは、容器用シートとの接着性を付加する目的で、熱接着層が含まれる(図4のVC、PVCシートと熱シール)。熱接着層は、特に限定されない。熱接着層は、好ましくは、公知のPTPで用いられている熱接着層(熱接着剤)を使用し、例えば、ポリプロピレン系接着剤、塩化ビニル系接着剤、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体系接着剤等を使用する。
熱接着剤の塗布量は、好ましくは、乾燥後重量で0.5g/m2〜15g/m2程度である。PTP包装体製造時のヒートシール条件は、好ましくは、通常、140℃〜260℃程度で、1秒〜3秒程度である。シール後の断面形状は、好ましくは、連続する凹凸状(ギザギザ状)のメッシュシールとする。
カバーフィルム
カバーフィルムの種類は、特に限定されない(図4のカバーフィルム(保護フィルム部分))。カバーフィルムの種類は、好ましくは、公知の樹脂フィルムを用い、例えば、ポリエチレン系フィルム、ポリプロピレン系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリアミド(ナイロン)系フィルム等のフィルムを用いる。カバーフィルムの種類は、好ましくは、公知の樹脂を用い、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アセタール系樹脂等の樹脂を用い、これをフィルムに使用する。
カバーフィルムを構成する樹脂フィルムは、好ましくは、一軸又は二軸方向に延伸されている樹脂フィルム、又は、無延伸の樹脂フィルムである。
カバーフィルムは、好ましくは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン等の樹脂フィルムを用い(図4のカバーフィルムの25PET)、透明保護層/Al箔/接着剤層/PET層からなるラミネート品を用いる(図4のカバーフィルムのOP/12AL/DL/25PET)。
蓋材シートのカバーフィルムは、基材に対して剥離可能である。基材とカバーフィルムとは剥離可能に構成されており、この構成により、(剥離可能な)カバーフィルムを剥がしても、容器用シートに基材が積層されている。つまり、容器用シートに基材が残る。即ち、カバーフィルムを剥がしても、直ぐには容器用シートに収容された内容物が露出しない(飛び出さない)ことで、良好に、子供(幼児)の薬物誤飲を防ぐことが出来る。
カバーフィルムを構成するアルミニウム箔(Al箔)(図4のカバーフィルムの12AL)には、好ましくは、適宜、印刷層、着色層(図4のカバーフィルムの白ベタ)、プライマーコート層(図4のカバーフィルムのOP)等を積層し介在させることも出来る。
カバーフィルムの厚みは、特に限定されず、PTP包装体の用途、カバーフィルムの材質等によって、適宜設定する。カバーフィルムの厚みは、好ましくは、例えば、通常の充填機によってシールする点で、一般に、9μm〜45μm程度とする。カバーフィルムの厚みは、9μm以上であると、容器用シートを、折り曲げ部で折り曲げた時に、良好に摘み部が浮き、摘み部が形成される。カバーフィルムの厚みは、45μm以下であると、カバーフィルムの剛性は高く成り過ぎず、良好に折り曲げ可能である。
カバーフィルムが基材に対し剥離可能であること
基材とカバーフィルムとが剥離可能となる構成は、特に限定されない。基材とカバーフィルムとが剥離可能となる構成は、好ましくは、接着強度が低い接着剤により、基材と積層していている。基材上に、好ましくは、例えば、ドライラミネート法により、ドライラミネート接着剤を用いる(図4のカバーフィルムの剥離層及びDL)。
カバーフィルムの切り込み部
本発明のPTP包装容器では、容器用シートは、少なくとも2以上の収容部の間に折り曲げ部を有し、カバーフィルムは、前記折り曲げ部と略同一方向に向かって、凸凹形状に蛇行して延びる切込み部を有する(図1〜3の折り曲げ部)。
カバーフィルムの切り込み部は、好ましくは、PTP包装体が長方形で有る時、その長手方向(列方向)に縦断する構造(図1及び3の切り込み部)や、その短手方向(行方向)に横断する構造(図2及び3の切り込み部)とする。
切込み部は、凸凹形状を有していれば良く、その形状は、特に限定されない。切込み部の凸凹形状は、好ましくは、波状、Z字状に直線が繰り返し折れ曲がって形成される刃状等である。
切込み部の凸凹形状は、より好ましくは、波状である。切込み部は、好ましくは、凸凹形状は、波状であって、前記凸凹の平均高さは、略1.0mm〜略2.0mmであり、前記凸部が表す弧の半径Rは、略1.0mm〜略8.0mmである。
切込み部の凸凹形状は、好ましくは、Z字状に直線が繰り返し折れ曲がって形成される刃状である時、その頂点(凸部)は弧を描く半円形状(R形状)を備える。Z字状に直線が繰り返し折れ曲がって形成される刃状の頂点(凸部)が弧を描く半円形状(R形状)である時、凸部が表す弧の半径Rは、好ましくは、0.5mm以上の凸凹形状同士の間隔以下である。
切込み部の凸凹形状の大きさは、特に限定されない。切込み部の凸凹形状の大きさは、好ましくは、凸凹形状の中心から凸部までの高さが0.5mm以上であり、4mm以下である。
切込み部の隣り合う凸凹形状同士の間隔(ピッチ、凸部1つ分)は、特に限定されない。切込み部の隣り合う凸凹形状同士の間隔(凸部1つ分)は、好ましくは、8mm以上であり、20mm以下である。
切込み部の凸凹形状は、好ましくは、容器用シートの収容部間の中心に対し、切込み部の凸部とは、一致してないことが好ましく、例えば0.5mm以上であり、4mm以下の範囲で、ずれている。
切込み部は、好ましくは、ミシン目加工(貫通ミシン目又は切れ目)が施されている。切込み部は、好ましくは、ミシン目加工を施すことにより形成することが出来、ミシン目に代えて、ハーフカット等を採用する(図1のハーフカット)。切込み部の切り込みは、好ましくは、刃によるカット、レーザーによるカットである。
本発明では、カバーフィルムを剥がし易くする為に、特にカバーフィルムの無接着処理領域にミシン目加工を施すことが望ましい。保護層の材質によっては、包装体のミシン目部の無接着部分のみで保護層を剥離するのが困難な場合もある。この場合、包装体のミシン目部分とは異なる位置に予め保護層にミシン目を入れておくことで、包装体をミシン目で分割する際に保護層のみが異なる位置で分割され、そこが「掴み代」となる。この場合、ミシン目の形状は、包装体のミシン目に対して、例えば矩形波状、サインカーブの様な左右(又は上下)に出入りが有る様に設計することもできる。これにより、2つの容器のいずれも剥がし易く出来る。容器側のミシン目(包装体ミシン目)は、好ましくは、収容部(ポケット部)を2個分取り囲む様な格子状とし、カバーフィルム側のミシン目の反対側の対応位置に施す。ミシン目に代えて、好ましくは、所謂ハーフカット等を採用する。
切り取り部
カバーフィルムには、好ましくは、切込み部の中心線に対して垂直方向に、更に切り取り部を備える。切り取り部は、好ましくは、切込み部と共に容器用シートの収容部1つ1つが区画される様に構成されている。切り取り部により、収容部1つだけを開封することが可能となる。
切り取り部は、好ましくは、ミシン目加工を施すことにより形成することが出来、ミシン目に代えて、ハーフカット等を採用する(図1のハーフカット)。切り取り部の切り込みは、好ましくは、刃によるカット、レーザーによるカットである。
切込み部の弱接着領域又は/及び非接着領域
切込み部は、好ましくは、基材とカバーフィルムとの間で、切込み部の少なくとも凸形状の先端部分は、弱接着領域又は/及び非接着領域を含む。
切込み部は、好ましくは、凸凹形状の少なくとも凸形状の先端部分に、基材とカバーフィルムとが弱接着する、又は非接着する領域を備える。PTP包装体を容器用シートの折り曲げ部に沿って折り曲げると、弱接着領域又は/及び非接着領域により、カバーフィルムの切込み部の凸凹形状の凸形状の先端部分が飛び出て、摘み部に成る。本発明のPTP包装容器では、好ましくは、基材とカバーフィルムとの界面部が、強接着処理領域、当該強接着処理領域よりも弱い接着処理が施されている弱接着処理領域、及び接着処理がなされていない非接着処理領域から成ることで、切込み部の凸凹形状の凸形状の先端部分が飛び出て、摘み部に成る。
各領域の剥離強度(接着強度)は、PTP包装体の用途、使用条件等に応じて、適宜設定する。強接着処理領域の剥離強度は、好ましくは、2.0(N/15mm巾)以上である。弱接着処理領域の剥離強度は、好ましくは、0.5(N/15mm巾)以上であり、2.0(N/15mm巾)未満である。非接着処理領域の剥離強度は、好ましくは、0.5(N/15mm巾)未満である。
本発明PTP包装体では、好ましくは、非接着処理領域が掴み部(掴み代)と成り、当該領域にミシン目加工(貫通ミシン目又は切れ目)が施される。これにより、剥離を容易に行うことができる。ミシン目加工の形態は、掴み部を形成する様に、好ましくは、例えば、波型等の凹凸状の形状と成る様に加工する。ミシン目加工の位置は、好ましくは、非接着処理領域に限定されず、例えば、非接着処理領域を設けない場合は、弱接着処理領域に施す。
この摘み部を摘んで引き剥がすことで、カバーフィルムが剥がれる。
カバーフィルムに、好ましくは切り取り部が設けられている時、収容部1つ分に相当する領域において、カバーフィルムを引き剥がすことが出来る。
(4)剥離コート層
本発明のPTP包装体は、基材とカバーフィルムとは剥離可能に構成されている。
基材とカバーフィルムとが剥離可能に構成されている態様は、特に限定されない。基材とカバーフィルムとが剥離可能に構成されている態様は、好ましくは、例えば、基材表面に接着剤層(図4のカバーフィルムと基材との間のDL)を備え、その表面に更に剥離コート層(図4のカバーフィルムの剥離層)が設けられた構成をとる。
剥離コート層は、好ましくは、剥離コート剤により形成する。剥離コート剤は、好ましくは、例えば、アクリル系、シリコン系、フッ素系等の公知の剥離コート剤を使用する。
剥離コート層は、好ましくは、蓋材シートの基材の、カバーフィルムと対向する面上に、接着剤層を介して積層され、全面塗り(所謂、ベタ塗り)とすることで、非接着状態と成る。剥離コート層は、好ましくは、部分的に形成すること(部分コート部)で、その占有面積に応じた剥離性(易剥離性)を付与する。
本発明のPTP包装体では、好ましくは、剥離コート層(剥離層)により、蓋材シートは、少なくも基材と当該基材に対して剥離可能なカバーフィルムとを有し、前記基材と前記カバーフィルムとの間で、切込み部の少なくとも凸形状の先端部分は、弱接着領域又は/及び非接着領域を含む。
剥離コート層は、好ましくは、ストライプ状とすることで、見当合わせ(位置合わせ)が容易であり、各層を構成する原反シートの長手方向(以下「巻き取り方向」とも記す)と平行になる様に、ストライプを形成する。ストライプの方向は、特に限定されない。ストライプの方向は、好ましくは、原反シートの長手方向と垂直になる様に、ストライプを形成する。
剥離コート剤の塗布量は、特に限定されない。剥離コート剤の塗布量は、好ましくは、全面塗り(ベタ塗り部、非接着領域)では、乾燥後重量で0.3g/m2〜10g/m2程度で塗布する。剥離コート剤の塗布量は、好ましくは、部分コート部(弱接着領域)では、乾燥後重量で0.1g/m2〜3g/m2程度で塗布する。
剥離コート層の形成方法は、特に限定されない。剥離コート層の形成方法は、好ましくは、ハケ塗り、ローラー、スプレー等の塗布方法、グラビア印刷、スクリーン印刷等の公知の印刷方法も適用する。
(5)接着剤層
本発明のPTP包装体は、好ましくは、基材とカバーフィルムとを積層する目的で、接着剤層を設ける(図4のカバーフィルムと基材との間のDL)。
接着剤層は、公知の接着剤によって形成することが出来る。接着剤層は、好ましくは、例えば、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤等を用い、前記接着剤の少なくとも1種の接着剤を用いる。
接着剤の塗布量は、特に限定されない。接着剤の塗布量は、一般に、乾燥後重量で0.5g/m2〜15g/m2程度で塗布する。
(6)印刷層
本発明のPTP包装体は、好ましくは、蓋材シートに、更に印刷層を設ける(図4のカバーフィルムの白ベタ)。
印刷層の形成方法は、特に限定されない。印刷層の形成方法は、好ましくは、例えば、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷等の公知の印刷方法により行う。
印刷層を形成する位置は、特に限定されない。印刷層を形成する位置は、好ましくは、基材、カバーフィルム等のいずれであっても良く、2つ以上の印刷層を形成しても良い。
印刷する内容は、特に限定されない。印刷する内容は、好ましくは、PTP包装体の用途、使用目的等に応じて適宜設定し、例えば、医薬品を包装する時は、印刷層に薬剤名、注意書き等を印刷する。
(7)透明保護層
本発明のPTP包装体は、好ましくは、蓋材シートに、更に透明保護層(オーバープリント層、OP層)を設ける(図4のカバーフィルムのOP)。
透明保護層は、好ましくは、特に印刷層を保護する目的で必要に応じて形成する。印刷層がカバーフィルムと基材との双方に形成されている場合は、好ましくは、夫々の印刷層を保護する目的で、透明保護層をカバーフィルムと基材との双方に設ける。
透明保護層を形成する材質は、特に限定されない。透明保護層を形成する材質は、好ましくは、公知のPTP包装体で使用されている材料を使用することが出来、例えば、ニトロセルロース系樹脂、エポキシ系樹脂等によって形成する。
透明保護層を形成する材料の塗布量は、特に限定されない。透明保護層を形成する材料の塗布量は、好ましくは、乾燥後重量で0.5g/m2〜5g/m2程度で塗布する。
(8)アルミニウム箔層(Al箔層)
本発明のPTP包装体では、蓋材シートに含有されるAl箔は、特に限定されない(図4のカバーフィルムの12ALや基材の20AL)。Al箔層は、好ましくは、基材に形成したり、必要に応じてカバーフィルムに形成したりする。
蓋材シートに含有されるAl箔は、好ましくは、公知のPTP包装体で使用されているAl箔と同様のAl箔を使用することが出来、例えば、JIS(AA)の1000系、8000系等のAl箔を使用する。Al箔の中でも、より好ましくは、硬質材(H材)を用いる。
Al箔層の厚みは、特に限定されない。Al箔層の厚みは、好ましくは、一般に、10μm〜50μm程度である。
(9)シーラントコート層
本発明のPTP包装体では、好ましくは、蓋材シートと容器用シートとを積層する目的で、蓋材シートと容器用シートとの少なくとも一方の最表面に、更にシーラントコート層を設ける(図4の基材のVC、PVCと熱シール)。
シーラントコート層は、特に限定されない。シーラントコート層は、好ましくは、公知のPTP包装体で使用されている材料と同様の材料で形成し、例えば、ポリプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体等の樹脂類を用いる。
シーラントコート層の厚みは、通常、乾燥後重量で0.5g/m2〜15g/m2程度で形成する。
包装体製造時のヒートシール条件は、通常、140〜260℃程度で、1秒〜3秒程度である。シール後の断面形状は、連続する凹凸状(ギザギザ状)のメッシュシールとしても良い。
(10)蓋材シートの作製
本発明のPTP包装体では、蓋材には、好ましくは、必要に応じて、アンカーコート層、薄紙層、アルミニウム、アルミナ、シリカ等の蒸着層、プライマーコート層、印刷層、着色層、バーコード層、キーラッカー層、オーバーコート層、遮光層等を設ける。
蓋材シートの各層の積層方法は、特に限定されない。蓋材シートの各層の積層方法は、好ましくは、公知の方法を用いて、例えば、ポリエステル、ポリウレタン系接着剤を利用したドライラミネート法、ウェットラミネート法、ヒートラミーネート、押し出しラミネート法、グラビア印刷、ロールコーティングによる塗布積層等により、積層する。また、カバーフィルムは、容器用シートの折り曲げ部と略同一方向に向かって凸凹形状を有しながら延びる切込み部を有する。
(11)PTP包装体の作製
本発明のPTP包装体の製造方法は、特に限定されず、好ましくは、従来のPTP包装体の製造方法に従って実施する。
本発明のPTP包装体の製造は、先ず、カバーフィルム(PET)に印刷層を形成し、位置合わせ用アクセサリも同時に印刷し、印刷層を形成する。次いで、弱接着領域又は/及び非接着領域(界面部)を形成する。具体的には、剥離コートを位置合わせ用アクセサリに合わせて、つまり、原反の巻き取り方向(PTPの短手方向)と垂直になるストライプ状に(PTPの長手方向に剥離コートが入る様に)コートする。
一方、Al箔上に印刷層を形成する。Al箔上の印刷層の形成時に、ラインを設けても良い。次いで、印刷層上にOP層を形成する。その後に、前記の剥離コートとOP層とを接着剤で接着する。この場合、両者の位置合わせラインをラインセンサー等で検知しながら接着する。
その後、蓋材シートと内容物が収容された容器用シートとを積層する。
(12)PTP包装体の有用性
本発明のPTP包装体は、収容部から錠剤、カプセル剤等の薬剤を取り出す時に、容器用シートを折り曲げ部に沿って折り曲げ、カバーフィルムを剥離する。この時、そのカバーフィルムの凸凹形状の内、凸形状の先端(弱接着領域又は非接着領域)を基材から浮かせて、剥離する用の摘み部を形成する。つまり、蓋材シートの内、そのカバーフィルムは基材を境に剥がれ、その基材は容器用シートに残る。そして、その摘み部を摘んでカバーフィルムを剥離した後、収容部(容器)から薬剤を押し出すことで、基材を破き、薬剤を取り出す。
本発明のPTP包装体は、例えば、子供(幼児)への安全を配慮する時、容器用シートを折り曲げる手順が分からなかったり、或はその手順を教えなかったり、上手く容器用シートを折り曲げられなかったりすると、その摘み部は生じない為、カバーフィルムを剥離することは困難と成る。本発明のPTP包装体は、この機能により、(1)子供(幼児)から、錠剤、カプセル剤等の薬剤の誤飲を防ぎ、チャイルドプルーフ性(誤飲防止)を達成することが出来る。
本発明のPTP包装体は、そのチャイルドプルーフ性に加えて、一方で、例えば、大人が使用する時、取扱説明書、医師や薬剤師等の説明を基に、容器用シートを折り曲げて、摘み部を形成させ、この摘み部を摘んでカバーフィルムを剥離する手順を理解していると、カバーフィルムを剥離することは容易である。本発明のPTP包装体は、この機能により、(2)錠剤、カプセル剤等の薬剤が必要な時は、カバーフィルムを剥がし易いという、開封の容易性を達成することが出来る。
以下に実施例及び比較例を示して、本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
(1)カバーフィルム(保護フィルム)の作製
カバーフィルムとして、厚み12μm、1N30、片ツヤ、軟質のアルミニウム箔(Al箔)(東洋アルミニウム社製)(図4の保護フィルムの12AL)の一方の面に、接着剤を用いて厚さ25μmのPETフィルム(図4の25PET)(製品名「E5100」東洋紡績製)を積層した。接着剤(図4の12ALと25PETとの間のDL)は、2液硬化型ドライラミネート用接着剤であり、主剤として製品名「LX-500」10重量部、硬化剤として製品名「KW75」1重量部(いずれも大日本インキ化学工業製)を用いた。接着剤の塗布は、グラビアコートにより、乾燥後重量3g/m2となる塗布量で実施した。塗布された塗膜(接着剤の層)を80℃で乾燥した後、60℃で、PETフィルムとAl箔とを接着した。
次いで、PETフィルムに剥離コート層(図4の剥離層)を積層した。剥離コート層を形成する剥離コート剤として、有機溶剤(メチルエチルケトンと酢酸エチルとを1:1の重量比で混合したもの)にアクリル樹脂17重量%及びワックス2重量%を含む液剤を使用した。剥離コート剤の塗布は、グラビアコート(#175で版深度33μmのグラビア版)により、実施した。尚、Al箔が長方形であり、その長手方向に対して中心から幅13mmの範囲では剥離コート剤(剥離コート層を形成する)をベタ塗りとし、それ以外の領域ではメッシュパターンにより剥離コート剤(剥離コート層を形成する)が面積比率で50%となる様に塗布した。塗布された塗膜(剥離コート層)を70℃で乾燥した。
次いで、剥離コート層側から、レーザーカットにより、ハーフカット処理を行った(図4のハーフカット)。ハーフカットパターンは、図1に示す通り、Al箔が長方形であり、短手方向に16mm間隔で平行なハーフカット線、長手方向にZ字形状の直線が繰り返し折り返されることで、波状の凹凸形状となったジグザグのハーフカット線を設けた。ジグザグのハーフカット線は、凸部が表す弧の半径Rを1.0mmとし、中心線から凸部の高さを1.0mmとし、隣り合う凸部同士の間隔を8.0mmとした(凸部1つ分を8.0mmとした)。
次いで、Al箔(図4の保護フィルムの12AL)のもう一方の面にはグラビアコートにより白ベタ層(図4の白ベタ)を設けた。次いで白ベタ層上にOPコート層(図4の保護フィルムのOP)(オーバープリント層、透明保護層)を積層した。OPコート層の形成には、ニトロセルロース系OPコート剤を使用した。OPコート剤の塗布は、グラビアコートにより乾燥後重量1.6g/m2となる塗布量で実施した。塗布された塗膜(OPコート層)を180℃で乾燥した。
次いで、剥離コート層の表面にシーラントコート層(図4の剥離層とOPとの間のDL)を積層した。シーラントコート剤として、マレイン化ポリプロピレンを使用した。シーラントコート剤の塗布は、グラビアコートにより、乾燥後重量3.5g/m2となる塗布量で実施した。塗布された塗膜(シーラントコート層)を200℃で乾燥した。
(2)基材(PTP部分)の作製
基材として、厚み20μm、1N30、片ツヤ、硬質のアルミニウム箔(Al箔)(東洋アルミニウム社製)(図4の基材の20AL)の一方の面に、OPコート層(図4の基材のOP)(オーバープリント層、透明保護層)を積層した。OPコート層の形成には、ニトロセルロース系OPコート剤を使用した。OPコート剤の塗布は、グラビアコートにより、乾燥後重量1.5g/m2となる塗布量で実施した。塗布された塗膜(OPコート層)を180℃で乾燥した。
次いで、Al箔(図4の基材の20AL)のもう一方の面にグラビアコートにより、VC層(図4のVC、シーラントコート層)を形成した。
次いで接着剤を用いて上記カバーフィルムの剥離コート層側(図4の保護フィルムの剥離層)と基材のOPコート側(図4の基材のOP)とを積層し蓋材フィルムを得た。
(3)容器(PVC)の作製
容器用シートとして厚さ250μmのPVCフィルム(住友ベークライト社製)(図4のPVC)に、公知の熱間圧空成形により、収容部を成形した。収容部は、長手方向に10個、短手方向に2個が規則的に配列したものとし、1個当たりの収容部は直径9.9mmの円で、高さ4.0mmとした。容器用シートの長手方向の中心部は収容部を設けずに、これにより容器用シートが折り曲げ可能となり、これを折り曲げ部とした。
(4)PTP包装体の作製
前記蓋材シート(カバーフィルム及び基材)と前記容器用シート(PVC)とを、ヒートシール層(図4のPVCシートと熱シール)を介して、単動式シーラーにより、ヒートシールして35mm×95mmのPTP包装体とした(図1及び図4)。
(5)PTP包装体の評価
PTP包装体を、成人10人の被験者に渡し、各披験者から、3分以内に開封可能か、そして、開封出来た場合には開封し易さの程度を、夫々申告して貰った。
成人10人の被験者の内、5人(被験者A〜E)は、大人役として、このPTP包装体の開封方法を予め知らせた被験者とした。
成人10人の被験者の内、残る5人(被験者F〜J)は、子供役として、このPTP包装体の開封方法を知らなかった被験者とした。
(A)開封容易性:開封方法を予め知らせた被験者(大人役)の評価基準
大人役は、PTP包装体の開封方法を予め知っている被験者である。
10点評価:大人役が、開封し易いと申告し、1分以内に開封出来たPTP包装体である。人がPTP包装体の開封方法を予め知っている事情が有り、この「10点評価」は、開ける手順が分かる時は、必要な時にカバーフィルムを剥がし易く、開封の容易性を備えることを表す。
5点評価:大人役が、開封のし易さの申告に関わらず、1分以上3分以内に開封出来たPTP包装体である。
1点評価:大人役が、開封し難いと申告し、力に任せて無理やり開封したPTP包装体であるか、開封出来なかったPTP包装体である。
(B)CR性:開封方法を知らなかった被験者(子供役)の評価基準
(CR性:チャイルドレジスタンス性)
子供役は、PTP包装体の開封方法を知らなかった被験者である。
10点評価:子供役が、開封し難いと申告し、力に任せて無理やり開封したPTP包装体であるか、開封出来なかったPTP包装体である。人がPTP包装体の開封方法を知らなかった事情が有り、この「10点評価」は、開ける手順が分からない時は、不用意に開け難いという、チャイルドプルーフ性(誤飲防止)を備えることを表す。
5点評価:子供役が、開封のし易さの申告に関わらず、1分以上3分以内に開封されたPTP包装体である。
1点評価:子供役が、開封し易いと申告し、30秒以内に開封出来たPTP包装体である。
<実施例2>
実施例2は、実施例1を基準に、ジグザグのハーフカット線の凸部が表す弧の半径Rを2.0mmに変更した点以外は、実施例1と同様にして、PTP包装体を作製した。
<実施例3>
実施例3は、実施例1を基準に、ジグザグのハーフカット線の凸部が表す弧の半径Rを4.0mmに変更した点以外は、実施例1と同様にして、PTP包装体を作製した。
<実施例4>
実施例4は、実施例1を基準に、ジグザグのハーフカット線の凸部が表す弧の半径Rを8.0mmに変更した点以外は、実施例1と同様にしてPTP包装体を作製した。
<実施例5>
実施例5は、実施例1を基準に、ジグザグのハーフカット線の中心線から凸部の高さを2.0mmに変更した点以外は、実施例1と同様にしてPTP包装体を作製した。
<実施例6>
実施例6は、実施例5を基準に、ジグザグのハーフカット線の凸部が表す弧の半径Rを2.0mmに変更した点とした以外は、実施例5と同様にしてPTP包装体を作製した。
<実施例7>
実施例7は、実施例5を基準に、ジグザグのハーフカット線の凸部が表す弧の半径Rを4.0mmに変更した点とした以外は、実施例5と同様にしてPTP包装体を作製した。
<比較例1>
比較例1は、図5が表す従来技術(特許文献1)のPTP包装体を模擬しており、実施例1を基準に、カバーフィルムのハーフカットを無くし、に示す剥離コート剤パターン、ミシン目カットパターンとした以外は、実施例1と同様にしてPTP包装体を作製した。
実施例及び比較例の開封評価を行った。結果を表1に表す。
比較例1の評価結果の考察
従来技術のPTP包装体は、開ける手順が分から分からない時でも、つまり、子供役でも、開けることが出来、不用意に開けることが出来しまう点で、チャイルドプルーフ性(CR性)(誤飲防止)が良好でないと評価出来る。
実施例1〜7の評価結果の考察
本発明のPTP包装体(実施例1〜7)は、開ける手順が分かる時は、つまり、大人役では、必要な時にカバーフィルムを剥がし易く、開封の容易性を備える。本発明のPTP包装体は、開ける手順が分からない時は、つまり、子供役では、開けることが困難で、不用意に開け難いという、優れたチャイルドプルーフ性(CR性)(誤飲防止)を備える。
本発明のPTP包装体は、例えば、実施例4で表される通り、好ましくは、凸凹形状は、波状であって、前記凸凹の平均高さは、略1.0mm〜略2.0mmであり、前記凸部が表す弧の半径Rは、略1.0mm〜略8.0mmであると、子供(開封方法を知らなかった被験者)には開封がし難いという利点(チャイルドプルーフ性)と、一方、大人(開封方法を予め知らせた被験者)には特に開封がし易いという利点(開封の容易性)とを有する。
本発明のPTP包装体は、(1)開ける手順が分からない時は、不用意に開け難いという、チャイルドプルーフ性(誤飲防止)を備え、(2)開ける手順が分かる時は、必要な時にカバーフィルムを剥がし易く、開封の容易性を備える。
Figure 2021169332

Claims (5)

  1. プレススルーパック包装体であって、
    前記プレススルーパック包装体は、少なくとも2以上の収容部が形成された容器用シートと、前記容器用シートを覆う蓋材シートとを有し、
    前記蓋材シートは、少なくも基材と当該基材に対して剥離可能なカバーフィルムとを有し、前記基材を介して容器用シートを覆い、
    前記容器用シートは、前記少なくとも2以上の収容部の間に折り曲げ部を有し、
    前記カバーフィルムは、前記折り曲げ部と略同一方向に向かって、凸凹形状に蛇行して延びる切込み部を有する、
    プレススルーパック包装体。
  2. 前記基材と前記カバーフィルムとの間で、前記切込み部の少なくとも凸形状の先端部分は、弱接着領域又は/及び非接着領域を含む、請求項1に記載のプレススルーパック包装体。
  3. 前記凸凹形状は、波状であって、
    前記凸凹の平均高さは、略1.0mm〜略2.0mmであり、
    前記凸部が表す弧の半径Rは、略1.0mm〜略8.0mmである、請求項1又は2に記載のプレススルーパック包装体。
  4. 前記折り曲げ部は、プレススルーパック包装体が長方形で有る時、その長手方向に縦断する、請求項1〜3のいずれかに記載のプレススルーパック包装体。
  5. 前記容器用シートは、分割用のミシン目を有さない、請求項1〜4のいずれかに記載のプレススルーパック包装体。
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