JP2021154878A - クッション支持構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、部品点数を削減することのできるクッション支持構造を提供することを目的とする。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部に設けられる車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両であり、シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
サブフレーム17は、メインフレーム16の後部16aから自動二輪車1の後端側まで後方に延びる。
センターフレーム18は、メインフレーム16に対し直接接続されておらず、メインフレーム16に対し後下方に離間して配置される。
また、センターフレーム18は、サブフレーム17に対し直接接続されておらず、サブフレーム17に対し下方に離間して配置される。
サブフレーム17は、センターフレーム18に対し上方に離間した位置で、メインフレーム16の後部16aから後輪3の上方の位置まで延びる。シート14は、サブフレーム17の後部の上面に配置される。
前輪2は、フロントフォーク12の下端部に支持される。操舵用のハンドル20は、フロントフォーク12の上端部に取り付けられる。
メインフレーム16の下部は、クランクケース26の前部の上部に接続される。
左右のセンターフレーム18は、クランクケース26の後部26aの外側方にそれぞれ配置され、後部26aに固定される。
フロントフェンダー32は、フロントフォーク12に支持される。
左右一対のミラー装置35は、フロントカバー30に取り付けられる。
テールランプ36は、サブフレーム17の後端部に設けられる。
図2は、クッション支持構造を示すクランクケース部分の側面図である。図3は、クッション支持構造を示すセンターフレーム部分を拡大した側面図である。図4は、クッション支持構造を示す平面図である。図5は、クッション支持構造を示す斜視図である。
メインフレーム16とセンターフレーム18とは、車両前後方向で離間して配置されており、メインフレーム16には、サブフレーム17が取り付けられている。
センターフレーム18は、上下方向に延在するように形成されており、センターフレーム18の上端部18aは、クランクケース26の上部26bより下方に位置している。
サブフレーム17は、クランクケース26の前部近傍でメインフレーム16に取り付けられている。サブフレーム17の下部は、クランクケース26の上部26bに対して上下方向に間隙をもって配置されている。
スイングアーム13は、各センターフレーム18,18の間に配置され、各センターフレーム18の上下方向略中央部分にピボット軸28により揺動自在に取り付けられている。
詳細には、図2および図3に示すように、スイングアーム13のセンターフレーム18寄りには、下方に延在する支持ステー(図示せず)が設けられている。支持ステーには、略三角形状のリンク板61の一頂点61aが揺動自在に取付けられている。リンク板61は、他の2つの頂点61b,61cが車両前方に位置するように取付けられている。
リンク板61の他の頂点の内、下方に位置する頂点61bには、リンクアーム62の一端部が揺動自在に連結されている。リンクアーム62の他端部は、センターフレーム18の下端部にボルト63を介して揺動自在に連結されている。リンク板61の上方に位置する頂点61cには、リヤクッション29の下端部が連結されている。
これにより、走行時におけるスイングアーム13の揺動動作をリンク板61およびリンクアーム62からなるリンク機構を介してリヤクッション29にて吸収するように構成されている。
一方、リヤクッション29の上端部には、筒状の上部取付部50が設けられている。
そして、クランクケース26の支持部41の凹部42に、リヤクッション29の上部取付部50を配置した状態で、各センターフレーム18の上部を貫通するボルト52を締め付けることで、センターフレーム18に対して、クランクケース26およびリヤクッション29の上部取付部50を同軸に取り付けるように構成されている。
リヤクッション29の上部には、リザーブタンク51が取り付けられている。リザーブタンク51は、車両前後方向を指向し、クランクケース26の上部と略同一の高さで取り付けられている。
これにより、サブフレーム17の下部とクランクケース26の上部26bとの間に、上下方向に間隙をもって配置されており、クランクケース26の上部26bとリザーブタンク51の上部51aとを略同一の高さで、かつ、略水平に配置することができるので、車両の側方からみた場合に、すっきりとした印象を与えることができ、デザイン上、極めて優れている。
さらに、本実施の形態においては、センターフレーム18の上端部18aをクランクケース26の上部26bより下方に位置させ、センターフレーム18の上端部18aがクランクケース26の上部26aから突出しないので、センターフレーム18の上端部18aが邪魔にならず、クランクケース26とサブクレーム17との間のデザイン性を高めることができる。
この構成によれば、エンジン11を締結する部材やリヤクッション29の軸受部材をそれぞれ別個に用意する必要がなく、部品点数を削減することができる。
また、メインフレーム16とセンターフレーム18のように車体フレームが分割構造となっている場合、ピボットプレートにリヤサスペンションの軸受けを設定するには左右を跨ぐブリッジを設定する必要があるが、クランクケース26とリヤクッション29とをセンターフレーム18に同軸で締結することで、ブリッジが不要になり、かつ剛性を確保することができる。
この構成によれば、サブフレーム17をクランクケース26の前方近傍で取り付けるため、サブシートの前後方向の長さを確保することができ、その結果、シート位置の設計の自由度を高めることができる。
この構成によれば、サブフレーム17の下部とクランクケース26の上部との間に上下方向に間隙をもって配置されており、クランクケース26の上部は、略水平方向で後方に延びるように形成されているので、車両の側方からみた場合に、すっきりとした印象を与えることができ、デザイン性を高めることができる。
この構成によれば、リヤクッション29のリザーブタンク51が車両前後方向を指向し、クランクケース26の上部26bと略同一の高さとされているので、クランクケース26の上部26bとリザーブタンク51の上部51aとを略同一の高さで、かつ、略水平に配置することができ、車両の側方からみた場合のデザイン性を向上させることができる。
前記実施の形態では、自動二輪車1に設けられるクッション支持構造を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、4輪以上を備える鞍乗り型車両、及び、その他の車両に適用可能である。
2 前輪
3 後輪
10 車体フレーム
11 エンジン
12 フロントフォーク
13 スイングアーム
14 シート
16 メインフレーム
17 サブフレーム
18 センターフレーム
20 ハンドル
25 クランク軸
26 クランクケース
27 シリンダー部
28 ピボット軸
29 リヤクッション
40 支持部材
41 支持部
42 凹部
50 上部取付部
51 リザーブタンク
52 ボルト
Claims (4)
- ヘッドパイプから車両後方に延びるメインフレーム(16)と、
前記メインフレーム(16)の下方に位置するクランクケース(26)と、
前記クランクケース(26)とスイングアーム(13)とを支持するセンターフレーム(18)と、を備え、
前記メインフレーム(16)と前記センターフレーム(18)とは車両前後方向で離間しており、
側面視で、前記クランクケース(26)とリヤクッション(29)とは前記センターフレーム(18)に同軸で締結されていることを特徴とするクッション支持構造。 - 前記メインフレーム(16)に取り付けられシートを支持するサブフレーム(17)を備え、
前記サブフレーム(17)は、前記クランクケース(26)の前部近傍で前記メインフレーム(16)に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のクッション支持構造。 - 前記クランクケース(26)の少なくとも上部は、略水平方向で後方に延びるように形成され、
前記サブフレーム(17)は、前記クランクケース(26)の上部に対して上下方向に間隙をもって配置されていることを特徴とする請求項2に記載のクッション支持構造。 - 前記リヤクッション(29)のリザーブタンク(51)は、車両前後方向を指向し、前記クランクケース(26)の上部と略同一の高さで取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のクッション支持構造。
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