JP2021114868A - 電気機械の積層鉄心の製造方法および電気機械の製造方法 - Google Patents

電気機械の積層鉄心の製造方法および電気機械の製造方法 Download PDF

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隆之 鬼橋
Takayuki Onihashi
隆之 鬼橋
興起 仲
Koki Naka
興起 仲
啓生 大藤
Hiroki Daito
啓生 大藤
健二 福井
Kenji Fukui
健二 福井
明 度会
Akira Watarai
明 度会
正哉 井上
Masaya Inoue
正哉 井上
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Abstract

【課題】電気機械の積層鉄心における渦電流損を低減させることができる電気機械の積層鉄心の製造方法を得る。【解決手段】鋼板シート130の一部を潰し、第1部分および第1部分の板厚よりも薄い板厚を有する第2部分を有する鋼板シート130を作製する潰し工程と、潰し加工の後に、鋼板シート130を焼鈍する焼鈍工程と、潰し工程の後であって、焼鈍工程の前に、鋼板シート130から複数の鉄心片を作製する抜き工程とを備えている。【選択図】図11

Description

本開示は、電気機械の積層鉄心の製造方法および電気機械の製造方法に関する。
従来、固定子鉄心を備えた回転電機が知られている。固定子鉄心は、周方向に環状に配置された複数の分割積層鉄心を有している。複数の分割積層鉄心のそれぞれは、バックヨーク部と、バックヨーク部から径方向内側に突出したティース部と、を有している。分割積層鉄心のそれぞれは、複数の鉄心片が軸方向に積層された構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−163675号公報
上記のような回転電機において回転数を増加させた場合、回転電機の高出力化および小形化を図ることができる。しかしながら、回転電機の回転数が増加すると、固定子鉄心における鉄損、特に、渦電流損が増大してしまうという課題があった。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、渦電流損を低減させることができる電気機械の積層鉄心の製造方法および電気機械の製造方法を提供するものである。
本開示に係る電気機械の積層鉄心の製造方法は、鋼板シートの一部を潰し、第1部分および第1部分の板厚よりも薄い板厚を有する第2部分を有する鋼板シートを作製する潰し工程と、潰し加工の後に、鋼板シートを焼鈍する焼鈍工程と、を備えている。
本開示に係る電気機械の製造方法は、本開示に係る電気機械の積層鉄心の製造方法を含む。
本開示に係る電気機械の積層鉄心の製造方法および電気機械の製造方法によれば、電気機械の積層鉄心における渦電流損を低減させることができる。
実施の形態1に係る回転電機の概略構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る固定子鉄心の構成を示す斜視図である。 実施の形態1の比較例における1つの鉄心片の構成を示す斜視図である。 実施の形態1の比較例における2つの鉄心片が積層された構成を示す断面図である。 実施の形態1の鉄心片の構成を示す斜視図である。 実施の形態1の鉄心片の構成を示す斜視図である。 実施の形態1における鉄心片および鉄心片が積層された構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る分割積層鉄心の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る分割積層鉄心のティース部積層体の先端部を径方向に沿って見た構成を示す図である。 実施の形態1に係る分割積層鉄心の一部を第1部分および第2部分の延伸方向に垂直な平面で切断した構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る分割積層鉄心の製造工程の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1に係る分割積層鉄心の製造工程の流れを示す概念図である。 実施の形態1に係る分割積層鉄心の製造工程における潰し工程の後の鋼板シートの構成を示す断面図である。 実施の形態2に係る分割積層鉄心の構成を示す斜視図である。 実施の形態2の比較例の分割積層鉄心の構成を示す斜視図である。 実施の形態2の変形例の分割積層鉄心を示す斜視図である。 実施の形態3に係る分割積層鉄心の製造工程の流れを示すフローチャートである。 実施の形態3に係る分割積層鉄心の製造工程の流れを示す概念図である。 実施の形態3に係る分割積層鉄心の製造工程における焼鈍工程を示す概念図である。 実施の形態3に係る分割積層鉄心の製造工程における抜き工程を示す概念図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る電気機械の積層鉄心、電気機械、電気機械の積層鉄心の製造方法および電気機械の製造方法について説明する。まず、実施の形態1に係る電気機械の積層鉄心および電気機械のそれぞれの構成について説明する。実施の形態1では、電気機械として、固定子および回転子を備えた回転電機を例示している。回転電機には、電動機、発電機などが含まれる。この明細書では、固定子鉄心の軸方向、固定子鉄心の径方向および固定子鉄心の周方向のことを、それぞれ単に、「軸方向」、「径方向」および「周方向」という場合がある。また、固定子鉄心の内周側、固定子鉄心の外周側、固定子鉄心の内側および固定子鉄心の外側のことを、それぞれ単に、「内周側」、「外周側」、「内側」および「外側」という場合がある。
図1は、実施の形態1に係る回転電機の概略構成を示す断面図である。図1に示すように、回転電機は、ハウジング10と、固定子20と、回転子30と、シャフト40と、を備えている。ハウジング10、固定子20、回転子30およびシャフト40は、外周側から内周側に向かってこの順に配置されている。固定子20の内周面と回転子30の外周面との間には、空隙50が形成されている。
固定子20は、回転磁界を発生させるように構成された回転電機の電機子である。回転子30は、回転電機の界磁である。回転子30は、固定子20の内周側に回転可能に設けられている。回転子30は、空隙50を介して固定子20に対向している。固定子20および回転子30は、ハウジング10によって保持されている。
固定子20は、磁束を通す固定子鉄心21と、導体を巻き回すことによって形成され、通電によって磁界を発生させる固定子巻線22と、を有している。固定子鉄心21は、回転電機の電機子鉄心である。固定子鉄心21と固定子巻線22との間は、図示しない絶縁紙によって絶縁されている。固定子巻線22の巻き方は、分布巻きであってもよいし、集中巻きであってもよい。
回転子30は、磁束を通す回転子鉄心31と、永久磁石32と、を備えた永久磁石型回転子である。回転子30は、永久磁石32が回転子鉄心31の内部に埋め込まれたIPM(Interior Permanent Magnet)型回転子である。永久磁石32は、回転子鉄心31を軸方向に貫通した複数の貫通孔のそれぞれに挿入されている。回転子30は、永久磁石32が回転子鉄心31の外周面に配置されたSPM(Surface Permanent Magnet)型回転子であってもよい。
シャフト40は、回転子30の中心軸に沿って回転子鉄心31を貫通しており、焼嵌め、圧入などによって回転子鉄心31に固定されている。シャフト40は、軸受41および軸受42を介してハウジング10に回転可能に支持されている。回転電機のトルクは、シャフト40を介して外部に伝達される。
ハウジング10は、鉄、アルミニウムなどの金属から構成されている。ハウジング10は、円筒状に形成されている。固定子鉄心21は、ハウジング10の内側に嵌入されている。
図2は、実施の形態1に係る固定子鉄心21の構成を示す斜視図である。図2に示すように、固定子鉄心21の形状は、全体として円環状の形状となっている。固定子鉄心21は、複数の分割積層鉄心60を有している。複数の分割積層鉄心60は、周方向に円環状に並列した状態で、図1に示すハウジング10の内側に嵌入されている。これにより、複数の分割積層鉄心60が互いに結合され、円環状の固定子鉄心21が形成される。
実施の形態1に係る固定子鉄心21は、48個の磁極片を有している。分割積層鉄心60のそれぞれは、固定子鉄心21が有する磁極片のうち、例えば1つの磁極片を構成している。後述するように、分割積層鉄心60のそれぞれは、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを含む複数の鉄心片が軸方向に積層された構成を有している。すなわち、固定子鉄心21は、複数の鉄心片が積層された構成を有する積層鉄心である。鉄心片のそれぞれは、電磁鋼板である薄板、例えば、後述する鋼板シート130を用いて形成されている。また、後述するように、分割積層鉄心60のそれぞれは、複数の鉄心片のバックヨーク部が積層されたバックヨーク部積層体61と、複数の鉄心片のティース部が積層されたティース部積層体62と、を有している。
実施の形態1の鉄心片の構成について、比較例の構成と対比しつつ説明する。図3は、実施の形態1の比較例における1つの鉄心片170の構成を示す斜視図である。図4は、実施の形態1の比較例における2つの鉄心片170が積層された構成を示す断面図である。比較例の鉄心片170は、バックヨーク部171とティース部172とを有しており、全体として平板状に形成されている。図3および図4において、上方を向いた鉄心片170の一方の表面と、下方を向いた鉄心片170の他方の表面とは、いずれも平坦に形成されている。鉄心片170は、全体において実質的に均一な板厚t11を有している。板厚t11は、例えば、0,35mmである。この場合、積層された2つの鉄心片170を合わせた厚さは、0.70mmとなる。板厚t11は、鉄心片170の購入時の板厚、または、後述する鋼板シート130の購入時の板厚と同一である。比較例では、同一構成の複数の鉄心片170が板厚方向に積層されることによって、分割積層鉄心60が形成される。
図5は、実施の形態1の鉄心片70Aの構成を示す斜視図である。図6は、実施の形態1の鉄心片70Bの構成を示す斜視図である。図7は、実施の形態1における鉄心片70Aおよび鉄心片70Bが積層された構成を示す断面図である。図7では、径方向に垂直な平面で鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを切断した断面を示している。実施の形態1では、鉄心片70Aと鉄心片70Bとが板厚方向に交互に積層されることによって、図2に示す複数の分割積層鉄心60が形成されている。
鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれは、比較例の鉄心片170と同様に、バックヨーク部71とティース部72とを有しており、全体として平板状に形成されている。バックヨーク部71は、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの積層方向に垂直な方向に沿って延伸している。ティース部72は、バックヨーク部71の延伸方向におけるバックヨーク部71の中心部から、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの積層方向およびバックヨーク部71の延伸方向の両方に垂直な方向に突出している。鉄心片70Aおよび鉄心片70Bは、同一の平面形状を有している。
バックヨーク部71の延伸方向は、図2に示した固定子鉄心21では、固定子鉄心21の周方向または当該周方向の接線方向に相当する。ティース部72の突出方向は、図2に示した固定子鉄心21では、固定子鉄心21の径方向について内側を向く方向に相当する。鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの積層方向は、図2に示した固定子鉄心21では、固定子鉄心21の軸方向に相当する。
鉄心片70Aは、板厚t1を有する複数の第1部分91と、板厚t1よりも薄い板厚t2を有する複数の第2部分92と、を有している。例えば、板厚t1は、0.35mmであり、板厚t2は、0.25mmである。板厚t1は、例えば、鉄心片70Aの購入時の板厚、または、後述する鋼板シート130の購入時の板厚と同一である。第2部分92は、後述するように、鋼板シート130が板厚方向に押し潰されることによって形成されている。
第1部分91のそれぞれは、ティース部72の突出方向、すなわち、固定子鉄心21の径方向に沿って帯状に延伸している。第1部分91のそれぞれは、間隔を空けて互いに並列して配置されている。第2部分92のそれぞれは、隣り合う2つの第1部分91の間に配置されている。第2部分92のそれぞれは、第1部分91のそれぞれと同様に、ティース部72の突出方向に沿って帯状に延伸している。したがって、第1部分91および第2部分92は、一方向に並列している。第1部分91および第2部分92が並列する並列方向は、バックヨーク部71の延伸方向、すなわち固定子鉄心21の周方向である。複数の第1部分91および複数の第2部分92は、バックヨーク部71の延伸方向において交互に配列している。
鉄心片70Aのうち図5および図7において上方を向いた上面において、第2部分92のそれぞれの表面92aは、第1部分91のそれぞれの表面91aを含む平面111に対して、凹となるように形成されている。これにより、鉄心片70Aの上面のうちの第2部分92には、凹部102が形成されている。鉄心片70Aの上面のうちの第1部分91には、凹部102に対して凸となる凸部101が形成されている。
鉄心片70Aのうち図5および図7において下方を向いた下面において、第2部分92のそれぞれの表面92bは、第1部分91のそれぞれの表面91bを含む平面112に対して、凹となるように形成されている。これにより、鉄心片70Aの下面のうちの第2部分92には、凹部104が形成されている。鉄心片70Aの下面のうちの第1部分91には、凹部104に対して凸となる凸部103が形成されている。つまり、鉄心片70Aの上面および下面のいずれにおいても、第1部分91には凸部が形成されており、第2部分92には凹部が形成されている。
鉄心片70Bは、板厚t3を有する複数の第1部分93と、板厚t3よりも薄い板厚t4を有する複数の第2部分94と、を有している。実施の形態1では、板厚t3と板厚t4との差は、板厚t1と板厚t2との差と同一である。また、実施の形態1では、板厚t3は板厚t1と同一であり、板厚t4は板厚t2と同一である。板厚t3は、鉄心片70Bの購入時の板厚、または、後述する鋼板シート130の購入時の板厚と同一である。
ここで、明細書中の同一には、完全同一だけでなく、技術常識を考慮して実質的に同一とみなすことができる範囲も含まれる。
第1部分93のそれぞれは、ティース部72の突出方向、すなわち、固定子鉄心21の径方向に沿って帯状に延伸している。第1部分93のそれぞれは、間隔を空けて互いに並列して配置されている。第2部分94のそれぞれは、隣り合う2つの第1部分93の間に配置されている。第2部分94のそれぞれは、第1部分93のそれぞれと同様に、ティース部72の突出方向に沿って帯状に延伸している。したがって、第1部分93および第2部分94は、一方向に並列している。第1部分93および第2部分94が並列する並列方向は、バックヨーク部71の延伸方向、すなわち、固定子鉄心21の周方向である。複数の第1部分93および複数の第2部分94は、バックヨーク部71の延伸方向において交互に配列している。
鉄心片70Bのうち図5および図7において上方を向いた上面において、第2部分94のそれぞれの表面94aは、第1部分93のそれぞれの表面93aを含む平面113に対して、凹となるように形成されている。これにより、鉄心片70Bの上面のうちの第2部分94には、凹部106が形成されている。鉄心片70Bの上面のうちの第1部分93には、凹部106に対して凸となる凸部105が形成されている。
鉄心片70Bのうち図5および図7において下方を向いた下面において、第2部分94のそれぞれの表面94bは、第1部分93のそれぞれの表面93bを含む平面114に対して、凹となるように形成されている。これにより、鉄心片70Bの下面のうちの第2部分94には、凹部108が形成されている。鉄心片70Bの下面のうちの第1部分93には、凹部108に対して凸となる凸部107が形成されている。つまり、鉄心片70Bの上面および下面のいずれにおいても、第1部分93には凸部が形成されており、第2部分94には凹部が形成されている。
図10を用いて後述するように、鉄心片70Aの第1部分91の幅W1は、鉄心片70Bの第2部分94の幅W4と同一である。また、鉄心片70Aの第2部分92の幅W2は、鉄心片70Bの第1部分93の幅W3と同一である。
複数の鉄心片が積層される際、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bは、積層方向について互いに重なり合うように配置される。積層された鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを積層方向に沿って見たとき、鉄心片70Aの第1部分91は、鉄心片70Bの第2部分94と重なって配置されている。また、積層方向に沿って見たとき、鉄心片70Aの第1部分91は、鉄心片70Bの第2部分94の形成範囲内に形成されている。このため、鉄心片70Aの第1部分91に形成された凸部103は、鉄心片70Bの第2部分94に形成された凹部106に嵌め合わされる。
積層方向に沿って見たとき、鉄心片70Bの第1部分93は、鉄心片70Aの第2部分92と重なって配置されている。また、積層方向に沿って見たとき、鉄心片70Bの第1部分93は、鉄心片70Aの第2部分92の形成範囲内に形成されている。このため、鉄心片70Bの第1部分93に形成された凸部105は、鉄心片70Aの第2部分92に形成された凹部104に嵌め合わされる。
積層された鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの厚さは、t1+t4、または、t2+t3となる。板厚t1および板厚t3が比較例の鉄心片170の板厚t11と同一である場合に、積層された鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの厚さは、比較例で積層された2つの鉄心片170の厚さよりも薄くなる。例えば、積層された鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの厚さは、0.60mmとなる。なお、実施の形態1では、板厚t1および板厚t3をいずれも、0.35mmとしているが、板厚t1および板厚t3のそれぞれは、0.5mm、0.25mm、0.23mmなどの他の寸法にすることが可能である。板厚t1および板厚t3のそれぞれを薄板の規格に合わせることによって、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bが打ち抜かれる薄板を低コストで容易に入手することができる。
図8は、実施の形態1に係る分割積層鉄心60の構成を示す斜視図である。図9は、実施の形態1に係る分割積層鉄心60のティース部積層体62の先端部62aを径方向に沿って見た構成を示す図である。
図8および図9に示すように、分割積層鉄心60は、複数の鉄心片70Aと複数の鉄心片70Bとが1つずつ交互に積層された構成を有している。積層された複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bは、接着によって固定されてもよいし、溶接によって固定されてもよいし、樹脂を用いたモールド固定によって固定されてもよい。また、積層された複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bは、各鉄心片に形成された半抜き部を用いたカシメによって固定されてもよいし、リベットなどの締結部材を用いた締結によって固定されてもよい。
分割積層鉄心60は、バックヨーク部積層体61と、ティース部積層体62と、を有している。バックヨーク部積層体61は、複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bのそれぞれのバックヨーク部71が積層された構成を有している。ティース部積層体62は、複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bのそれぞれのティース部72が積層された構成を有している。バックヨーク部積層体61は、周方向に沿って延伸している。ティース部積層体62は、バックヨーク部積層体61から径方向内側に向かって突出している。ティース部積層体62の径方向内側の端部には、回転子30の外周面に対向する先端部62aが形成されている。先端部62aは、例えば、径方向に垂直な平面状、または、回転子30の外周面に沿った円筒面状に形成されている。
図10は、実施の形態1に係る分割積層鉄心60の一部を第1部分91および第2部分92の延伸方向に垂直な平面で切断した構成を示す断面図である。図10の左右方向は、第1部分91および第2部分92の並列方向を表している。図10の上下方向は、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの積層方向を表している。図10では、図7に示した断面と平行な断面を示している。
図10に示す分割積層鉄心60の断面において、鉄心片70Aに形成された凹部102および凹部104は、いずれも矩形状の断面形状を有している。鉄心片70Aに形成された凸部101および凸部103は、いずれも矩形状の断面形状を有している。また、鉄心片70Bに形成された凹部106および凹部108は、いずれも矩形状の断面形状を有している。鉄心片70Bに形成された凸部105および凸部107は、いずれも矩形状の断面形状を有している。
これらの凸部および凹部がいずれも矩形状の断面形状を有しているため、鉄心片70Aと鉄心片70Bとを積層する際には、鉄心片70Aと鉄心片70Bとの位置決めを容易に行うことができる。また、鉄心片70Aと鉄心片70Bとが相互に嵌まり込みやすくなるため、接着、溶接などによって固定されるまで、鉄心片70Aと鉄心片70Bとの仮固定を行うことができる。さらに、鉄心片70Aと鉄心片70Bとの間には複数個所で嵌め合いが生じるため、用途によっては、接着、溶接などによる固定を不要とすることができる。これらの凸部および凹部の幅寸法を小さくすることによって、鉄心片70Aと鉄心片70Bとの間で嵌め合いが生じる箇所の数をさらに増やすことが可能である。
図10に示す分割積層鉄心60の断面において、鉄心片70Aの第1部分91の幅W1、すなわち、凸部101および凸部103のそれぞれの幅は、鉄心片70Aの第2部分92の幅W2、すなわち凹部102および凹部104のそれぞれの幅と同一である。また、鉄心片70Bの第1部分93の幅W3、すなわち、凸部105および凸部107のそれぞれの幅は、鉄心片70Bの第2部分94の幅W4、すなわち、凹部106および凹部108のそれぞれの幅と同一である。さらに、幅W1、幅W2、幅W3および幅W4は、すべて同一である。これにより、鉄心片70Aの第1部分91の幅W1と鉄心片70Bの第2部分94の幅W4とが同一となり、鉄心片70Aの第2部分92の幅W2と鉄心片70Bの第1部分93の幅W3とが同一となる。このため、鉄心片70Aと鉄心片70Bとが積層されたとき、鉄心片70Aと鉄心片70Bとの間に形成される隙間を小さくすることができる。したがって、分割積層鉄心60における鉄心の占有率を高めることができる。
図10に示す分割積層鉄心60の断面において、鉄心片70Aには、互いに隣り合う第1部分91および第2部分92によってそれぞれ構成される複数の繰り返しパターン121が形成されている。鉄心片70Aの複数の繰り返しパターン121は、第1部分91および第2部分92の並列方向に沿ってピッチP1で配列している。ピッチP1は、鉄心片70Aにおける幅W1および幅W2の和と同一である。
図10に示す分割積層鉄心60の断面において、鉄心片70Bには、互いに隣り合う第1部分93および第2部分94によってそれぞれ構成される複数の繰り返しパターン122が形成されている。鉄心片70Bの複数の繰り返しパターン122は、第1部分93および第2部分94の並列方向に沿ってピッチP2で配列している。ピッチP2は、鉄心片70Aにおける幅W3および幅W4の和と同一であり、ピッチP1と同一である。
鉄心片70Aの繰り返しパターン121と鉄心片70Bの繰り返しパターン122とは、ずれ幅P3だけずれて配置されている。ずれ幅P3は、ピッチP1およびピッチP2の半分、すなわち、半ピッチ分に相当する。つまり、鉄心片70Aの第1部分91と鉄心片70Bの第1部分93とは、半ピッチ分ずれて配置されている。同様に、鉄心片70Aの第2部分92と鉄心片70Bの第2部分94とは、半ピッチ分ずれて配置されている。これにより、鉄心片70Aと鉄心片70Bとの間に隙間が形成されにくくすることができる。さらに、後述する分割積層鉄心60の製造工程において、潰し機220とプレス機230との動作タイミングを合わせることによって、潰し機220およびプレス機230を停止することなく連続的に分割積層鉄心60を製造することができる。このため、分割積層鉄心60の生産性を高めることができる。
一般に、回転電機に発生する鉄損Wは、下記の式(1)で表される。
=W+W (1)
ここで、Wはヒステリシス損であり、Wは渦電流損である。
渦電流損Wは、下記の式(2)で表される。
=k/ρ×t×f×B (2)
ここで、kは係数であり、ρは薄板の抵抗率であり、tは薄板の板厚であり、fは周波数であり、Bは磁束密度である。渦電流損Wの低減のためには、抵抗率ρを高くすること、板厚を薄くすること、渦電流の経路を遮断するために薄板の表面に絶縁処理をすることなどが有効である。例えば、板厚tを薄くした場合、渦電流損Wは、板厚tの2乗に比例して小さくなる。
実施の形態1では、鉄心片70Aの一部の板厚t2および鉄心片70Bの一部の板厚t4を、図3および図4に示した比較例の鉄心片170の板厚t11よりも薄くすることができる。これにより、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれの一部に発生する渦電流を抑制することができる。
次に、実施の形態1に係る電気機械の積層鉄心の製造方法および電気機械の製造方法について説明する。図11は、実施の形態1に係る分割積層鉄心60の製造工程の流れを示すフローチャートである。図12は、実施の形態1に係る分割積層鉄心60の製造工程の流れを示す概念図である。図12では、実施の形態1に係る分割積層鉄心60を製造する製造装置200の概略構成を合わせて示している。以下、分割積層鉄心60の製造工程の流れ、および、製造装置200の構成について、図11および図12を参照して説明する。
図11に示すように、分割積層鉄心60の製造工程は、少なくとも、潰し工程と、潰し工程の後に実行される抜き工程と、抜き工程の後に実行される焼鈍工程と、を有している。
図12に示すように、分割積層鉄心60を製造する製造装置200は、鋼板供給装置210、潰し機220、プレス機230および炉240を、製造工程の流れにおいてこの順に有している。鋼板供給装置210、潰し機220およびプレス機230は、この順に連続した一連の製造ラインを構成している。潰し機220では潰し工程が実行され、プレス機230では抜き工程が実行され、炉240では焼鈍工程が実行される。潰し工程および抜き工程は、一連の製造ラインによって実行される。
鋼板供給装置210は、フープ状に巻かれた鋼板シート130を保持するように構成されている。鋼板シート130は、無方向性電磁鋼板である薄板を用いて形成されている。また、鋼板供給装置210は、帯状の鋼板シート130を図12において右方向に送る送り装置を有している。これにより、帯状の鋼板シート130が鋼板供給装置210から潰し機220に供給される。潰し機220に供給される鋼板シート130の板厚は、フープ状に巻かれた初期状態の鋼板シート130の板厚と同一である。
潰し機220では、図11のステップS101の潰し工程が実行される。潰し工程は、鋼板シート130の一部を押し潰す工程である。潰し機220は、鋼板供給装置210から供給された鋼板シート130の一部を板厚方向に加圧して押し潰すように構成されている。潰し機220は、鋼板シート130の下方に配置される下テーブル221と、鋼板シート130の上方に配置される上テーブル222と、下テーブル221に対して上テーブル222を上下方向に駆動する図示しない駆動機構と、を有している。下テーブル221には、ツール部223が設けられている。上テーブル222には、ツール部224が設けられている。ツール部223およびツール部224は、鋼板シート130を挟んで互いに対向している。
図13は、実施の形態1に係る分割積層鉄心60の製造工程における潰し工程の後の鋼板シート130の構成を示す断面図である。図13に示すように、潰し機220によって鋼板シート130の一部が押し潰されると、当該一部には、初期状態の鋼板シート130の板厚t5よりも薄い板厚t6を有する薄肉部131が形成される。薄肉部131は、鉄心片70Aの第2部分92または鉄心片70Bの第2部分94となる。
一方、鋼板シート130のうち薄肉部131以外の部分は、初期状態の板厚t5に維持される。この部分は、薄肉部131の板厚t6よりも厚い板厚t5を有する厚肉部132となる。厚肉部132は、鉄心片70Aの第1部分91または鉄心片70Bの第1部分93となる。
図示を省略しているが、ツール部223は、鋼板シート130の下面に向かう方向に突出した突出部を有している。同様に、ツール部224は、鋼板シート130の上面に向かう方向に突出した突出部を有している。これらの突出部は、鋼板シート130を挟んで対称となる平面形状を有している。薄肉部131は、ツール部223の突出部とツール部224の突出部とによって鋼板シート130の一部が上方および下方の両方から押し潰されることによって形成される。これにより、鋼板シート130の上面および下面の何れにおいても、薄肉部131には凹部が形成される。ツール部223およびツール部224のそれぞれは、一方向に突出した突出部を有していればよいため、一般的な金型と比較して簡易な構造とすることができる。
鋼板シート130に複数の薄肉部131を形成する場合には、ツール部223およびツール部224のそれぞれに複数の突起部が設けられていてもよい。これにより、潰し機220による一度の加圧によって、複数の薄肉部131を鋼板シート130に形成することができる。このため、鋼板シート130に複数の薄肉部131を形成する場合に、潰し工程のタクトタイムが長くなることを防ぐことができる。
ただし、鋼板シート130に複数の薄肉部131を形成する場合において、薄肉部131を1つずつ形成することも可能である。この場合、鋼板シート130に形成される薄肉部131の個数に関わらず、ツール部223およびツール部224のそれぞれには1つの突出部が設けられるだけでよい。
例えば、複数の薄肉部131が鋼板シート130に一定のピッチで形成される場合、まず1箇所目の薄肉部131を形成し、次に、鋼板シート130を1ピッチ分だけ送って2箇所目の薄肉部131を形成する。その後、鋼板シート130の送りと薄肉部131の形成とを繰り返して、必要な個数の薄肉部131を鋼板シート130に形成する。この場合、ツール部223およびツール部224のそれぞれにおける突出部の数を減らすことができるため、ツール部223およびツール部224のそれぞれをさらに簡易な構造とすることができ、潰し機220の設備投資を抑制できる。結果として、分割積層鉄心60の製造コストを削減することができる。
潰し工程では、鋼板シート130は切断されない。このため、薄肉部131が形成された鋼板シート130は、上記の送り装置を用いて、潰し機220から次工程のプレス機230に送られる。
なお、図12において、潰し工程を終え、抜き工程に入る前の段階の鋼板シート130には、薄肉部131が形成されていないように見えるが、実際は、鋼板シート130には、薄肉部131が形成されている。図12では、概略が示されており、薄肉部131の凹部が省略されている。
プレス機230では、図11のステップS102の抜き工程が実行される。抜き工程は、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれを鋼板シート130から打ち抜く工程である。図12に示すように、プレス機230は、鋼板シート130の下方に配置されるダイ231と、鋼板シート130の上方に配置されるパンチ232と、ダイ231に対してパンチ232を上下方向に移動する図示しない駆動機構とを有している。パンチ232は、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれと同様の平面形状を有している。パンチ232は、駆動機構によって、ダイ231の内部空間233に嵌まり込むように駆動される。これにより、プレス機230は、鋼板シート130から鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを1つずつ打ち抜くことができる。打ち抜かれた鉄心片70Aおよび鉄心片70Bは、ダイ231の内部空間233に抜き落とされる。
鋼板シート130からは、複数の鉄心片70Aと複数の鉄心片70Bとが1つずつ交互に打ち抜かれる。つまり、プレス機230では、鋼板シート130から1つの鉄心片70Aを打ち抜く工程と、鋼板シート130から1つの鉄心片70Bを打ち抜く工程とが交互に繰り返して実行される。これにより、ダイ231の内部空間233には、複数の鉄心片70Aと複数の鉄心片70Bとが1つずつ交互に積み重ねられる。図12に示した製造工程では、鋼板シート130が連続してプレス機230に送られてくるため、内部空間233には複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bが次々に積み重ねられる。これにより、鉄心片70A、鉄心片70Bおよびこれらを積層した分割積層鉄心60の生産性を向上させることができる。
また、抜き工程において、鉄心片70Aを打ち抜く際の鋼板シート130の送りピッチと、鉄心片70Bを打ち抜く際の鋼板シート130の送りピッチとを、例えば、図10に示したずれ幅P3だけ異ならせるようにしてもよい。これにより、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれを鋼板シート130から容易に打ち抜くことができ、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの生産性を向上させることができる。
また、潰し機220およびプレス機230のそれぞれは、鋼板シート130の送り方向に沿って位置を移動できるように構成されてもよい。潰し機220およびプレス機230のそれぞれの位置を調整しつつ、鋼板シート130の送りピッチを調整することによって、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの連続的な加工を容易に行うことができる。
図示を省略しているが、抜き工程の後には、交互に積み重ねられた複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bを固定する積層固定工程が実行される。積層固定工程では、例えば、交互に積み重ねられた複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bが溶接によって固定される。また、積層固定工程では、例えば、交互に積み重ねられた複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bが接着剤によって接着される。この場合、互いに重なり合う鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの間には、接着剤層が形成される。これにより、互いに重なり合う鉄心片70Aおよび鉄心片70Bが接着剤層を介して固定され、分割積層鉄心60が作製される。接着剤を塗布する方法としては、交互に積み重ねられた複数の鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを、槽に入れられた熱硬化性接着剤に浸し、その後、加熱炉で加熱する方法がある。これにより、接着剤が硬化し、複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bが固定される。また、接着以外の方法としては、交互に積み重ねられた複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bを樹脂成形用の金型に入れ、金型内に樹脂を流し込む方法がある。これにより、複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bが樹脂とともに一体化する。
次に、図11のステップS103の焼鈍工程が実行される。焼鈍工程は、分割積層鉄心60を焼鈍する工程である。焼鈍工程は、潰し工程および抜き工程を経て得られた、交互に積み重ねられた複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bを炉240の中に入れて加熱する。一般的に、鋼板シート130を打ち抜くことによって形成された薄板には、歪が発生する。歪みが発生した薄板では、鉄損が増加する。その結果、回転電機などのエネルギー効率が低下することが知られている。実施の形態1では、薄板の歪みを除去するために、交互に積み重ねられた複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bを焼鈍する。焼鈍条件としては、例えば、始めに300(℃)〜400(℃)で打ち抜き油を除去し、その後、主に、N、CO、COなどの非酸化性または還元性の雰囲気中で、750(℃)で、2時間程度加熱する。
このように、潰し工程が実行された後に、抜き工程が実行され、その後、焼鈍工程が実行される。これにより、分割積層鉄心60が製造される。焼鈍工程が実行されることによって、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを加工した際に生じた歪が抑制され、潰し工程および抜き工程において増加した鉄損を低下させることができる。これにより、磁気特性を改善することができる。潰し工程、抜き工程などの、歪を発生させる工程の全ての後に、焼鈍工程が行われる。これにより、歪が抑制され、分割積層鉄心60の磁気特性を改善することができる。
交互に積層された複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bを焼鈍することによって、焼鈍工程の後に、複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bを交互に積層する必要がない。これにより、複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bの取り扱いが容易となる。焼鈍工程において、複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bを1枚ずつ焼鈍することが可能であるが、この場合に、焼鈍工程の後に、複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bを交互に積層する工程が必要となる。
このようにして作製された分割積層鉄心60を必要な個数、例えば、48個用意する。これらの分割積層鉄心60を円環状に並列させて結合することによって、回転電機の固定子鉄心21が作製される。複数の分割積層鉄心60を結合する際には、溶接または接着が用いられてもよいし、樹脂成形による固定が用いられてもよい。固定子鉄心21に固定子巻線22を装着することによって、固定子20が作製される。なお、複数の分割積層鉄心60のそれぞれに固定子巻線22を装着し、その後、これらの分割積層鉄心60を円環状に並列させて結合するようにしてもよい。
さらに、固定子20の内周側に回転子30およびシャフト40を挿入する工程を経て、図1に示す回転電機が得られる。
実施の形態1では、潰し工程の後に抜き工程が実行されている。これにより、潰し工程で鋼板シート130の変形または寸法変化が生じたとしても、抜き工程では、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bをプレス機230の加工精度に応じた精度で打ち抜くことができる。したがって、寸法精度および幾何精度の高い鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを容易に得ることができる。その結果、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを用いて製造される分割積層鉄心60の寸法精度および幾何精度を高めることができる。
仮に、潰し工程の前に抜き工程が実行される場合には、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれの寸法精度および幾何精度が抜き工程で確保されたとしても、その後の潰し工程で寸法精度および幾何精度が低下してしまう。このため、潰し工程の後に、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれの寸法精度および幾何精度を高める工程がさらに必要になってしまう場合がある。また、抜き工程で打ち抜かれた鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを1枚ずつ潰し工程に送る必要があるため、抜き工程から潰し工程への鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの搬送に時間を要してしまう。
実施の形態1の鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれは、互いに異なる板厚を有する2つの部分として、第1部分および第2部分を有している。しかしながら、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれは、互いに異なる板厚を有する3つ以上の部分を有していてもよい。つまり、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれは、第1部分と、第1部分の板厚よりも薄い板厚を有する第2部分と、第2部分の板厚よりも薄い板厚を有する第3部分と、を有していてもよい。
以上説明したように、実施の形態1に係る分割積層鉄心60は、積層された複数の鉄心片として、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを備えている。鉄心片70Aは、第1部分91と、第1部分91の板厚t1よりも薄い板厚t2を有する第2部分92と、を有している。鉄心片70Bは、第1部分93と、第1部分93の板厚t3よりも薄い板厚t4を有する第2部分94と、を有している。ここで、分割積層鉄心60は、電気機械の積層鉄心の一例である。
上記構成によれば、第2部分92の板厚t2を第1部分91の板厚t1よりも薄くすることができる。渦電流損は鉄心片の板厚の2乗に比例するため、上記構成によれば、鉄心片70Aの第2部分92での渦電流損を低減させることができる。同様に、上記構成によれば、鉄心片70Bの第2部分94での渦電流損を低減させることができる。したがって、上記構成によれば、分割積層鉄心60の渦電流損を低減させることができる。これにより、回転電機に発生する鉄損を低減させることができるため、回転電機の効率を向上させることができる。
実施の形態1では、第1部分91の板厚t1は、鋼板シート130の購入時の板厚と同一である。また、板厚t1よりも薄い板厚t2を有する第2部分92は、鋼板シート130を押し潰すことにより形成されている。このため、鉄心片70Aは、低コストで容易に入手できる鋼板シート130を用いて作製することができる。同様に、鉄心片70Bは、低コストで容易に入手できる鋼板シート130を用いて作製することができる。したがって、実施の形態1によれば、材料費を抑制しつつ、分割積層鉄心60の渦電流損を低減させることができる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60において、複数の鉄心片は、鉄心片70Aと、複数の鉄心片の積層方向で鉄心片70Aに重なり合う鉄心片70Bと、を含んでいる。鉄心片70Aの第1部分91は、鉄心片70Bの第2部分94に対向して配置されている。鉄心片70Aの第2部分92は、鉄心片70Bの第1部分93に対向して配置されている。ここで、鉄心片70Aは、第1鉄心片の一例であり、鉄心片70Bは、第2鉄心片の一例である。
この構成によれば、鉄心片70Aと鉄心片70Bとの間に形成される隙間を小さくすることができる。したがって、分割積層鉄心60における鉄心の占有率を高めることができる。また、鉄心片70Aと鉄心片70Bとを同一の製造装置200を用いて製造できるため、分割積層鉄心60の製造コストを削減することができ、より安価な電気機械を実現することができる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60では、鉄心片70Aにおいて、第1部分91および第2部分92は互いに一方向に並列して配置されている。鉄心片70Bにおいて、第1部分93および第2部分94は互いに方向に並列して配置されている。第1部分および第2部分の並列方向における鉄心片70Aの第2部分92の幅W2は、並列方向における鉄心片70Bの第2部分94の幅W4と同一である。第1部分および第2部分の並列方向について、鉄心片70Aの第1部分91は、鉄心片70Bの第1部分93に重なっている。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60において、鉄心片70Aには、互いに隣接する第1部分91および第2部分92によって構成される複数の繰り返しパターン121が形成されている。鉄心片70Bには、互いに隣接する第1部分93および第2部分94によって構成される複数の繰り返しパターン122が形成されている。鉄心片70Aの複数の繰り返しパターン121と、鉄心片70Bの繰り返しパターン122とは、上記並列方向の沿って同一のピッチP1またはP2で配列されており、かつ、半ピッチ分ずれている。
この構成によれば、鉄心片70Aと鉄心片70Bとの間に隙間が形成されにくくすることができる。さらに、分割積層鉄心60の製造工程において、潰し機220とプレス機230との動作タイミングを合わせることにより、潰し機220およびプレス機230を停止させることなく連続的に分割積層鉄心60を製造することができる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60において、鉄心片70Aの一方の面には、第1部分91の表面91aを含む平面111に対して第2部分92の表面92aが凹となった断面矩形状の凹部102が形成されている。鉄心片70Aの他方の面には、第1部分91の表面91bを含む平面112に対して第2部分92の表面92bが凹となった断面矩形状の凹部104が形成されている。同様に、鉄心片70Bの一方の面には、第1部分93の表面93aを含む平面113に対して第2部分94の表面94aが凹となった断面矩形状の凹部106が形成されている。鉄心片70Bの他方の面には、第1部分93の表面93bを含む平面114に対して第2部分94の表面94bが凹となった断面矩形状の凹部108が形成されている。
この構成によれば、鉄心片70Aと鉄心片70Bとの位置合わせを容易に行うことができる。また、この構成によれば、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの一方に形成された凸部と、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの他方に形成された凹部とを嵌め合わせることにより、接着、溶接などによる鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの固定が不要となる場合がある。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60において、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれは、バックヨーク部71と、バックヨーク部71から突出したティース部72と、を有している。ティース部72における第2部分92および第2部分94は、ティース部72の突出方向に沿って延伸している。
回転電機において、回転子30から固定子鉄心21に入ってくる磁束は、ティース部72では径方向すなわちティース部72の突出方向に流れる。このため、上記構成によれば、ティース部72における第2部分92および第2部分94を、磁束の流れる方向に沿って長く形成することができる。したがって、ティース部72での渦電流をより効果的に抑制することができるため、ティース部72での渦電流損を低減することができる。実施の形態1は、ティース部72の磁束密度がバックヨーク部71の磁束密度よりも大きくなるような回転電機に適用されると、より高い効果が得られる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60において、バックヨーク部71における第2部分92および第2部分94と、ティース部72における第2部分92および第2部分94とは、同一方向に延伸している。この構成によれば、第2部分92および第2部分94を容易に形成することができる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60において、鉄心片70Aの全ての第2部分92は、同一方向に延伸しており、鉄心片70Bの全ての第2部分94は、同一方向に延伸している。この構成によれば、第2部分92および第2部分94を容易に形成することができる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60において、第1部分91の板厚t1および第1部分93の板厚t3は、0.35mmまたは0.5mmである。一般に、板厚0.35mmの薄板および板厚0.5mmの薄板は入手性が良い。このため、上記構成によれば、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの材料を低コストで容易に入手することができる。第2部分92の板厚t2および第2部分94の板厚t4は、0.25mm以下であってもよい。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60において、鉄心片70Aの一方の面には、第1部分91の一方の表面91aを含む平面111に対して第2部分92の一方の表面92aが凹となった凹部102が形成されている。鉄心片70Aの他方の面には、第1部分91の他方の表面91bを含む平面112に対して第2部分92の他方の表面92bが凹となった凹部104が形成されている。同様に、鉄心片70Bの一方の面には、第1部分93の一方の表面93aを含む平面113に対して第2部分94の一方の表面94aが凹となった凹部106が形成されている。鉄心片70Bの他方の面には、第1部分93の他方の表面93bを含む平面114に対して第2部分94の他方の表面94bが凹となった凹部108が形成されている。ここで、凹部102および凹部106は、第1凹部の一例である。凹部104および凹部108は、第2凹部の一例である。この構成によれば、各鉄心片の両方の面に凹部を形成することができる。これらの凹部は、潰し工程で用いられる潰し機220において、ツール部223およびツール部224のそれぞれの突出部により薄板を両面から加圧することにより形成される。ツール部223およびツール部224のそれぞれは、一方向に突出した突出部を有していればよい。このため、潰し機220のツール部223およびツール部224を簡易な構造とすることができる。
実施の形態1に係る回転電機は、分割積層鉄心60を有する固定子20と、空隙50を介して固定子20と対向して配置された回転子30と、を備えている。ここで、回転電機は、電気機械の一例である。固定子20は、電機子の一例である。回転子30は、界磁の一例である。この構成によれば、回転電機において上記の効果を得ることができる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60の製造方法は、潰し工程と、潰し工程の後に実行される抜き工程と、潰し工程の後に実行される焼鈍工程と、を有している。潰し工程は、鋼板シート130の一部を潰し、第2部分92または第2部分94となる薄肉部131を形成する工程である。抜き工程は、鋼板シート130から鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれを打ち抜く工程である。焼鈍工程は、潰し工程によって作製された鋼板シート130を焼鈍する工程である。ここで、分割積層鉄心60の製造方法は、電気機械の積層鉄心の製造方法の一例である。
この製造方法によれば、潰し工程で鋼板シート130の変形または寸法変化が生じた場合であっても、抜き工程では、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれをプレス機230の加工精度に応じた精度で打ち抜くことができる。したがって、寸法精度および幾何精度の高い鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを容易に得ることができる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60の製造方法において、潰し工程では、複数個所の薄肉部131を1箇所ずつ形成するようにしてもよい。この製造方法によれば、潰し工程で必要になる加圧荷重が小さくなるため、潰し機220の設備投資を抑えることができる。また、複数個所の薄肉部131を一度に形成する場合、潰し工程で生じる鋼板シート130の伸びを許容する逃げを設けるのが困難となるため、薄肉部131を形成でいなくなることがある。これに対し、上記製造方法によれば、鋼板シート130の伸びを許容する逃げを設けることが容易となる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60の製造方法において、潰し工程では、複数個所の薄肉部131を一度に形成するようにしてもよい。潰し工程では、全ての薄肉部131、例えば、1つの鉄心片に含まれる全ての薄肉部131を一度に形成するようにしてもよい。これらの製造方法によれば、複数の薄肉部131が設けられる場合であっても、潰し工程のタクトタイムが長くなってしまうことを防ぐことができる。したがって、分割積層鉄心60の生産性の低下を抑制でき、安価な分割積層鉄心60および固定子鉄心21を得ることができる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60の製造方法において、潰し工程および抜き工程の後に焼鈍工程が実行される。これにより、潰し工程および抜き工程によって増加した鉄損を低下させることができる。その結果、固定子鉄心21の磁気特性を改善させることができる。
実施の形態1に係る分割積層鉄心60の製造方法において、積層された鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを焼鈍する。これにより、焼鈍工程の後に、鉄心片70Aおよび鉄心片70bを積層する必要がない。その結果、焼鈍工程の後の鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの取り扱いが容易となる。
実施の形態1に係る電気機械の製造方法は、実施の形態1に係る分割積層鉄心60の製造方法を含むものである。この構成によれば、電気機械の製造方法において上記と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る電気機械の積層鉄心について説明する。図14は、実施の形態2に係る分割積層鉄心60の構成を示す斜視図である。図14の右側の部分には、分割積層鉄心60の先端部62aが拡大されて示されている。なお、実施の形態1と同様の構成については説明を省略する。
図14に示すように、実施の形態2に係る分割積層鉄心60は、板厚t7を有する複数の鉄心片70Cと板厚t7よりも薄い板厚t8を有する複数の鉄心片70Dとが1つずつ交互に積層された構成を有している。すなわち、分割積層鉄心60は、1つの鉄心片70Cからなる第1鉄心片群と、1つの鉄心片70Dからなる第2鉄心片群とが、積層方向に交互に積層された構成を有している。鉄心片70Cおよび鉄心片70Dは、いずれも、表面に凹凸が設けられていない平板状の形状を有している。つまり、鉄心片70Cおよび鉄心片70Dのそれぞれは、全体において実質的に均一な板厚を有している。
鉄心片70Cの板厚t7は、鋼板シート130の購入時の板厚と同一である。鉄心片70Dの板厚t8は、板厚t7よりも薄い。板厚t8を有する鉄心片70Dは、鋼板シート130が板厚方向に押し潰されることによって形成されている。つまり、実施の形態1に係る分割積層鉄心60は、板厚t7の鋼板シート130を用いて、実施の形態1と同様の製造工程によって製造することができる。潰し工程では、鋼板シート130のうち、少なくとも鉄心片70Dとなる部分の全域が押し潰される。一方、鋼板シート130のうち、少なくとも鉄心片70Cとなる部分の全域は、潰し工程で押し潰されない。
図15は、実施の形態2の比較例の分割積層鉄心60の構成を示す斜視図である。図14の右側の部分には、分割積層鉄心60先端部62aが拡大されて示されている。比較例の分割積層鉄心60は、同一の板厚t11を有する複数の鉄心片170が積層された構成を有している。鉄心片170の板厚t11は、鋼板シート130の購入時の板厚と同一である。
鉄心片70Cの板厚t7が鉄心片170の板厚t11と同一である場合に、鉄心片70Dの板厚t8は板厚t11よりも薄くなる。このため、実施の形態2によれば、渦電流を抑制することができ、渦電流損を低減させることができる。つまり、実施の形態2によれば、同一の板厚t11を有する複数の鉄心片170が積層された構成よりも、渦電流損を低減させることができる。
また、実施の形態1の鉄心片70Dは、入手性のよい鋼板シート130が板厚方向に押し潰されることによって形成されている。したがって、実施の形態2によれば、鉄心片70Dの購入費用を抑制することができるため、分割積層鉄心60の製造コストを削減することができる。
図16は、実施の形態2の変形例の分割積層鉄心60を示す斜視図である。図16の右側の部分には、分割積層鉄心60先端部62aが拡大されて示されている。実施の形態2の変形例の分割積層鉄心60では、板厚t7を有する複数の鉄心片70Cと、板厚t7よりも薄い板厚t8を有する複数の鉄心片70Dとが、複数枚ずつ交互に積層された構成を有している。すなわち、変形例の分割積層鉄心60は、複数の鉄心片70Cからなる第1鉄心片群と、複数の鉄心片70Dからなる第2鉄心片群とが、積層方向に交互に積層された構成を有している。第1鉄心片群または第2鉄心片群は、1つの鉄心片により構成されてもよい。複数の第1鉄心片群が設けられている場合、各第1鉄心片群を構成する鉄心片70Cの数は、互いに異なっていてもよい。また、複数の第2鉄心片群が設けられている場合、各第2鉄心片群を構成する鉄心片70Dの数は、互いに異なっていてもよい。実施の形態2の変形例の分割積層鉄心60によっても、図14に示した分割積層鉄心60と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態2の変形例の分割積層鉄心60であっても、実施の形態1と同様の製造工程によって製造することができる。
一般的に、相対的に薄い板厚t8を有する材料の単価は、相対的に厚い板厚t7を有する材料の単価よりも高いことが知られている。実施の形態2の変形例の分割積層鉄心60では、板厚t7を有する鉄心片70Cと、板厚t8を有する鉄心片70Dとが、複数枚ずつ交互に積層されている。これにより、1枚または複数枚の鉄心片70Cが積層方向の両端にそれぞれ配置され、その間に複数枚の鉄心片70Dが積層される構成と比較すると、この変形例では、相対的に薄い板厚t8を有する鉄心片70Dの枚数を少なくすることができる。このため、この変形例によれば、板厚t8を有する材料を購入する場合、および、板厚t7を有する材料の一部または全部を潰して板厚t8を有する材料を製造する場合のいずれにおいても、安価な分割積層鉄心60を得ることができる。
なお、積層方向における複数の鉄心片の両端には、相対的に薄い板厚t8を有する鉄心片70Dを配置してもよい。これによって、積層方向端部から流入する磁束による渦電流損を低減できる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、実施の形態2に係る分割積層鉄心60は、積層された複数の鉄心片を備えている。複数の鉄心片は、鉄心片70Cと、鉄心片70Cの板厚t7よりも薄い板厚t8を有する鉄心片70Dと、を有している。1つ以上の鉄心片70Cからなる第1鉄心片群と、1つ以上の鉄心片70Dからなる第2鉄心片群とが、複数の鉄心片の積層方向に交互に並んでいる。ここで、分割積層鉄心60は、電気機械の積層鉄心の一例である。鉄心片70Cは、第3鉄心片の一例である。鉄心片70Dは、第4鉄心片の一例である。
この構成によれば、より板厚の薄い鉄心片70Dを用いて分割積層鉄心60を形成することができるため、分割積層鉄心60の渦電流損を低減することができる。これにより、回転電機に発生する鉄損を低減することができるため、回転電機の効率を向上させることができる。
実施の形態2に係る分割積層鉄心60では、積層方向における複数の鉄心片の両端には、上記第2鉄心片群が配置されている。この構成によれば、積層方向端部から流入する磁束による渦電流損を低減できる。
実施の形態2に係る分割積層鉄心60の製造方法は、潰し工程と、潰し工程の後に実行される抜き工程と、抜き工程の後に実行される焼鈍工程と、を有する。潰し工程は、鋼板シート130の一分または全部を潰し、鉄心片70Dとなる薄肉部131を形成する工程である。抜き工程は、鋼板シート130から鉄心片70Cおよび鉄心片70Dのそれぞれを打ち抜く工程である。鉄心片70Dは、鋼板シート130のうちの薄肉部131から打ち抜かれる。鉄心片70Cは、例えば、鋼板シート130のうちの薄肉部131以外の部分である厚肉部132から打ち抜かれる。鉄心片70Cは、潰されていない別の鋼板シート130から打ち抜かれるようにしてもよい。
この製造方法によれば、潰し工程で鋼板シート130の変形または変化が生じたとしても、抜き工程では、鉄心片70Cおよび鉄心片70Dのそれぞれをプレス機230の加工精度に応じた精度で打ち抜くことができる。したがって、寸法精度および幾何精度の高い鉄心片70Cおよび鉄心片70Dを容易に得ることができる。
実施の形態3.
図17は、実施の形態3に係る分割積層鉄心60の製造工程の流れを示すフローチャートである。図18は、実施の形態3に係る分割積層鉄心60の製造工程の流れを示す概念図である。実施の形態3では、実施の形態1と比較して、分割積層鉄心60の製造工程が異なる。実施の形態1では、分割積層鉄心60の製造工程は、少なくとも、潰し工程と、潰し工程の後に実行される抜き工程と、抜き工程の後に実行される焼鈍工程と、を有している。一方、実施の形態3では、分割積層鉄心60の製造工程は、少なくとも、潰し工程と、潰し工程の後に実行される焼鈍工程と、焼鈍工程の後に実行される抜き工程と、を有している。つまり、実施の形態3は、焼鈍工程が抜き工程の前に実行される点で、実施の形態1と異なる。
図18に示すように、分割積層鉄心60を製造する製造装置200は、鋼板供給装置210、潰し機220および鋼板巻取装置250を、製造工程の流れにおいてこの順に有している。鋼板供給装置210および潰し機220は、実施の形態1と同様である。
鋼板供給装置210は、フープ状に巻かれた鋼板シート130を保持するように構成されている。鋼板巻取装置250は、鋼板シート130をフープ状に巻き取るように構成されている。鋼板シート130は、無方向性電磁鋼板である薄板を用いて形成されている。また、鋼板供給装置210は、帯状の鋼板シート130を図18において右方向に送る送り装置を有している。これにより、帯状の鋼板シート130が鋼板供給装置210から潰し機220に供給される。潰し機220に供給される鋼板シート130の板厚は、フープ状に巻かれた初期状態の鋼板シート130の板厚と同一である。
潰し機220では、図17のステップS201の潰し工程が実行される。潰し工程は、鋼板シート130の一部を押し潰す工程である。潰し機220は、鋼板供給装置210から供給された鋼板シート130の一部を板厚方向に加圧して押し潰すように構成されている。潰し機220は、鋼板シート130の下方に配置される下テーブル221と、鋼板シート130の上方に配置される上テーブル222と、下テーブル221に対して上テーブル222を上下方向に駆動する図示しない駆動機構と、を有している。下テーブル221には、ツール部223が設けられている。上テーブル222には、ツール部224が設けられている。ツール部223およびツール部224は、鋼板シート130を挟んで互いに対向している。
潰し工程では、鋼板シート130は切断されない。このため、薄肉部131が形成された鋼板シート130は、上記の送り装置を用いて、潰し機220から次工程の鋼板巻取装置250に送られる。
また、潰し機220は、鋼板シート130の送り方向に沿って位置を移動できるように構成されてもよい。潰し機220の位置を調整しつつ、鋼板シート130の送りピッチを調整することによって、鋼板シート130の連続的な加工を容易に行うことができる。
なお、図18において、潰し工程を終え、巻取工程に入る前の段階の鋼板シート130には、薄肉部131が形成されていないように見えるが、実際は、鋼板シート130には、薄肉部131が形成されている。図18では、概略が示されており、薄肉部131の凹部を省略しているためである。
鋼板巻取装置250では、潰し機220によって押し潰された鋼板シート130をフープ状に巻き取る。鋼板巻取装置250による巻取工程は、潰し工程に含まれている。鋼板シート130が巻き取られることによって、潰し工程が終了する。
潰し機220によって押し潰された鋼板シート130は、抜き工程が実行される前に、鋼板巻取装置250によってフープ状に巻き取られる。これにより、潰し機220が鋼板シート130を押し潰しながら連続して、鋼板シート130が巻き取られる。連続して鋼板シート130が巻き取られることによって、潰し工程を高速で行うことができる。
図19は、実施の形態3に係る分割積層鉄心60の製造工程における焼鈍工程を示す概念図である。製造装置200は、炉240を備えている。炉240では、図17のステップS202の焼鈍工程が実行される。焼鈍工程は、分割積層鉄心60を焼鈍する工程である。焼鈍工程では、鋼板巻取装置250によって巻き取られた鋼板シート130を焼鈍する。鋼板シート130を焼鈍することによって、鋼板シート130における歪みが抑制される。
図20は、実施の形態3に係る分割積層鉄心60の製造工程における抜き工程を示す概念図である。製造装置200は、プレス機230を備えている。プレス機230では、図17のステップS203の抜き工程が実行される。抜き工程は、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれを鋼板シート130から打ち抜く工程である。図20に示すように、プレス機230は、鋼板シート130の下方に配置されるダイ231と、鋼板シート130の上方に配置されるパンチ232と、ダイ231に対してパンチ232を上下方向に移動する図示しない駆動機構とを有している。パンチ232は、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれと同様の平面形状を有している。パンチ232は、駆動機構によって、ダイ231の内部空間233に嵌まり込むように駆動される。これにより、プレス機230は、鋼板シート130から鉄心片70Aおよび鉄心片70Bを1つずつ打ち抜くことができる。打ち抜かれた鉄心片70Aおよび鉄心片70Bは、ダイ231の内部空間233に抜き落とされる。
抜き工程では、焼鈍された鋼板シート130がプレス機230に送られる。製造装置200は、焼鈍された鋼板シート130であって、フープ状に巻かされた鋼板シート130を保持する鋼板供給装置260を備えている。鋼板供給装置260は、鋼板供給装置210と同様に、帯状の鋼板シート130を図20において右方向に送る送り装置を有している。
鋼板シート130からは、複数の鉄心片70Aと複数の鉄心片70Bとが1つずつ交互に打ち抜かれる。つまり、プレス機230では、鋼板シート130から1つの鉄心片70Aを打ち抜く工程と、鋼板シート130から1つの鉄心片70Bを打ち抜く工程とが交互に繰り返して実行される。これにより、ダイ231の内部空間233には、複数の鉄心片70Aと複数の鉄心片70Bとが1つずつ交互に積み重ねられる。図17に示した製造工程では、鋼板シート130が連続してプレス機230に送られてくるため、内部空間233には複数の鉄心片70Aおよび複数の鉄心片70Bが次々に積み重ねられる。これにより、鉄心片70A、鉄心片70Bおよびこれらを積層した分割積層鉄心60の生産性を向上させることができる。
また、抜き工程において、鉄心片70Aを打ち抜く際の鋼板シート130の送りピッチと、鉄心片70Bを打ち抜く際の鋼板シート130の送りピッチとを、例えば、図10に示したずれ幅P3だけ異ならせるようにしてもよい。これにより、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれを鋼板シート130から容易に打ち抜くことができ、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの生産性を向上させることができる。
また、プレス機230は、鋼板シート130の送り方向に沿って位置を移動できるように構成されてもよい。プレス機230の位置を調整しつつ、鋼板シート130の送りピッチを調整することによって、鉄心片70Aおよび鉄心片70Bの連続的な加工を容易に行うことができる。
このようにして作製された分割積層鉄心60を必要な個数、例えば、48個用意する。これらの分割積層鉄心60を円環状に並列させて結合することによって、回転電機の固定子鉄心21が作製される。複数の分割積層鉄心60を結合する際には、溶接または接着が用いられてもよいし、樹脂成形による固定が用いられてもよい。固定子鉄心21に固定子巻線22を装着することによって、固定子20が作製される。なお、複数の分割積層鉄心60のそれぞれに固定子巻線22を装着し、その後、これらの分割積層鉄心60を円環状に並列させて結合するようにしてもよい。
さらに、固定子20の内周側に回転子30およびシャフト40を挿入する工程を経て、回転電機が得られる。その他の構成は、実施の形態1または実施の形態2と同様である。
以上説明したように、実施の形態3に係る分割積層鉄心60の製造方法は、潰し工程と、潰し工程の後に実行される焼鈍工程と、焼鈍工程の後に実行される抜き工程と、を有している。潰し工程は、鋼板シート130の一部または全部を潰し、鉄心片70Dとなる薄肉部131を形成する工程である。焼鈍工程は、潰し工程によって押し潰された鋼板シート130を焼鈍する工程である。抜き工程は、焼鈍された鋼板シート130から鉄心片70Aおよび鉄心片70Bのそれぞれを打ち抜く工程である。
一般的に、接着剤は、焼鈍工程の温度に耐えることができない。しかしながら、積層された複数の鉄心片を固定する方法として、接着剤を用いた場合に、実施の形態3に係る分割積層鉄心60の製造方法であれば、焼鈍工程の後に、積層された複数の鉄心片が固定される。したがって、接着剤を用いた固定を使用できる。
また、実施の形態3に係る分割積層鉄心60の製造方法は、焼鈍工程の後に抜き工程が実行される。抜き工程が実行される鋼板シート130が既に焼鈍されていることにより、抜き工程における打ち抜き精度が向上する。これにより、プレス打ち抜き精度で分割積層鉄心60を製造することができる。抜き工程の後に焼鈍工程が実行される場合には、プレス打ち抜き精度で打ち抜いた鉄心片が、焼鈍工程において変形してしまい、焼鈍工程の後に再加工が必要となる。実施の形態3では、この再加工が不要となることから、生産性を向上させることができる。
また、実施の形態3に係る分割積層鉄心60の製造方法は、押し潰された鋼板シート130が鋼板巻取装置250によってフープ状に巻き取られる。これにより、潰し機220が連続して鋼板シート130を押し潰すことができる。その結果、生産性を向上させることができる。
また、実施の形態3に係る分割積層鉄心60の製造方法は、フープ状に巻かれた鋼板シート130がプレス機230に送り出される。これにより、プレス機230が連続して鋼板シート130を打ち抜くことができる。その結果、生産性を向上させることができる。
なお、実施の形態1〜3の鋼板シート130および各鉄心片は、無方向性電磁鋼板を用いて形成されているが、方向性電磁鋼板を用いて形成されてもよいし、SPCC、SS400などの鉄系の磁性材料を用いて形成されてもよい。
また、実施の形態1〜3では、電気機械として回転電機を例に挙げたが、これに限らない。実施の形態1〜3は、積層鉄心が用いられる種々の電気機械、例えば、リニアモータ、変圧器などにも適用可能である。
各実施の形態および変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
10 ハウジング、20 固定子、21 固定子鉄心、22 固定子巻線、30 回転子、31 回転子鉄心、32 永久磁石、40 シャフト、41 軸受、42 軸受、50 空隙、60 分割積層鉄心、61 バックヨーク部積層体、62 ティース部積層体、70A、70B 鉄心片、71 バックヨーク部、72 ティース部、91 第1部分、91a 表面、91b 表面、92 第2部分、92a 表面、92b 表面、93 第1部分、93a 表面、93b 表面、94 第2部分、94a 表面、94b 表面、101 凸部、102 凹部、103 凸部、104 凹部、105 凸部、106 凹部、107 凸部、108 凹部、111 平面、112 平面、113 平面、114 平面、121 繰り返しパターン、122 繰り返しパターン、130 鋼板シート、131 薄肉部、132 厚肉部、170 鉄心片、171 バックヨーク部、172 ティース部、200 製造装置、210 鋼板供給装置、220 潰し機、221 下テーブル、222 上テーブル、223 ツール部、224 ツール部、230 プレス機、231 ダイ、232 パンチ、233 内部空間、240 炉、250 鋼板巻取装置、260 鋼板供給装置。

Claims (12)

  1. 鋼板シートの一部を潰し、第1部分および前記第1部分の板厚よりも薄い板厚を有する第2部分を有する前記鋼板シートを作製する潰し工程と、
    前記潰し工程の後に、前記鋼板シートを焼鈍する焼鈍工程と、を備えた電気機械の積層鉄心の製造方法。
  2. 前記焼鈍工程の後に、前記鋼板シートから複数の鉄心片を作製する抜き工程をさらに備えた請求項1に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法。
  3. 前記潰し工程では、前記鋼板シートがフープ状に巻き取られる請求項2に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法。
  4. 前記潰し工程の後であって、前記焼鈍工程の前に、前記鋼板シートから複数の鉄心片を作製する抜き工程をさらに備え、
    前記焼鈍工程では、前記複数の鉄心片を焼鈍する請求項1に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法。
  5. 前記複数の鉄心片は、第1鉄心片と、前記複数の鉄心片の積層方向に前記第1鉄心片と重なり合う第2鉄心片と、を含んでおり、
    前記第1鉄心片の前記第1部分は、前記第2鉄心片の前記第2部分に対向して配置されており、
    前記第1鉄心片の前記第2部分は、前記第2鉄心片の前記第1部分に対向して配置されている請求項2から請求項4までの何れか一項に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法。
  6. 前記第1鉄心片および前記第2鉄心片のそれぞれにおいて、前記第1部分および前記第2部分は互いに一方向に並列して配置されており、
    前記第1鉄心片の前記第1部分は、前記第1鉄心片の前記第1部分に対向する前記第2鉄心片の前記第2部分に対して並列方向に隣り合う前記第2鉄心片の前記第1部分と前記並列方向に重なっている請求項5に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法。
  7. 前記第1鉄心片の前記第1部分に対して前記並列方向に隣り合う前記第1鉄心片の前記第2部分は、前記第2鉄心片の前記第1部分に対向している請求項6に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法。
  8. 前記第2鉄心片には、前記第2鉄心片の前記第1部分の一方の表面を含む平面に対して前記第2部分の表面が凹となった凹部が形成されており、
    前記第2鉄心片の前記凹部には、前記第1鉄心片の前記第1部分が嵌め合わされている請求項5から請求項7までの何れか一項に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法。
  9. 前記鉄心片には、前記鉄心片の前記第1部分の一方の表面を含む平面に対して前記第2部分の一方の表面が凹となった第1凹部と、前記鉄心片の前記第1部分の他方の表面を含む平面に対して前記第2部分の他方の表面が凹となった第2凹部と、が形成されている請求項5から請求項7までの何れか一項に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法。
  10. 前記第1鉄心片および前記第2鉄心片のそれぞれには、互いに一方向に並列した前記第1部分および前記第2部分によって構成された複数の繰り返しパターンが形成されており、
    前記第1鉄心片の前記複数の繰り返しパターンと、前記第2鉄心片の前記複数の繰り返しパターンとは、互いに同一のピッチで配列されており、かつ、半ピッチ分ずれている請求項5から請求項9までの何れか一項に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法。
  11. 前記第2鉄心片における並列方向についての前記第2部分の幅は、前記第1鉄心片における前記並列方向についての前記第1部分の幅と同一である請求項10に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法。
  12. 請求項1から請求項11までの何れか一項に記載の電気機械の積層鉄心の製造方法を含む電気機械の製造方法。
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