JP2021114509A - 熱電変換素子、熱電材料および製造方法 - Google Patents

熱電変換素子、熱電材料および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気伝導率の低下を抑制しつつ、熱伝導率を十分に低下させることができ、かつ、量産に適する熱電変換素子、熱電材料および製造方法を提供する。
【解決手段】熱電材料は、複数の熱電母材粒子と、熱電母材粒子間の少なくとも一部に介在する熱伝導率制御層とを含む焼結体であって、熱伝導率制御層が、熱電母材粒子の構成元素とは異なる元素を含む金属材料または半導体材料を有し、焼結体中における金属材料および半導体材料の合計の含有率は0.1mol%以上4.0mol%以下であり、熱電母材粒子の間には、熱伝導率制御層が介在しない部分を含む焼結体を有する。
【選択図】図1

Description

本開示は、熱電変換素子、熱電材料および製造方法に関する。
熱電材料は熱および電気エネルギーを相互に変換する特性を有する材料である。この熱電材料の性能は、無次元の性能指数であるZTで評価される。
性能指数ZTは、以下の式で表される。
ZT=SσT/κ
ここで、S:ゼーベック係数[VK−1]、σ:電気伝導率[W−1−1]、κ:熱伝導率[Wm−1−1]、T:絶対温度[K]ある。
高いZTを得るには、ゼーベック係数の絶対値が大きく、電気伝導率が大きいこと、および熱伝導率が抑制されていることが必要である。
特許文献1では、ビスマステルル(BiTe)にルテニウム(Ru)を添加することで熱電材料の性能の向上を図っている。
特許文献2では、熱電材料であるシリコンゲルマニウム(SiGe)のマトリックス中にシリサイドまたはゲルマニドのナノ粒子を介在させることで、熱伝導率を低下させて熱電性能指数を向上させる方法が提案されている。
特許文献3では、熱電材料である珪化物粉末の表面を珪素でコーティングすることによりゼーベック係数および電気伝導度の向上を図っている。しかし、電気伝導度の向上と熱伝導率の低下を同時に実現するのは難しい。
特許文献4では、10nm以上1μm以下の厚さに形成された半導体層の表面に所定の金属がドーピングされた金属ドープ領域を形成した熱電材料が提案されている。金属ドープ領域を備えることで、電気伝導率を低下させることなく、半導体内において熱伝導を担うフォノンを散乱させ、熱伝導率を低下させることができ、結果として熱電性能の向上を図っている。
特開2015−141984号公報 特表2011−527517号公報 特許第3152254号明細書 特開2019−33203号公報
特許文献1では、BiTe合金粉末とRu金属粉末とを混合させ、焼結する方法で焼結体を得ている。この方法によれば、ゼーベック係数の上昇がみられるが、熱伝導率の低下が十分に図れていなかった。実用化に際しては、熱伝導率をさらに低下させ、熱電性能を向上させることが求められる。
特許文献2は、具体的な熱電材料の製造方法として、SiGeナノコンポジット層を減圧化学蒸着によって成長させる工程と、シリサイド形成工程とを交互に2回から100回繰り返す手法が開示されており、製造に時間がかかり、量産に適さない。
また、特許文献1〜3はいずれも材料が限定的である。特許文献4によれば、電気伝導度を低下させることなく、熱伝導率を低下させることができるが、薄膜による熱電材料の形成であり、量産に適さない。
本開示の技術は、上記事情に鑑み、電気伝導率の低下を抑制しつつ、熱伝導率を十分に低下させることができ、かつ、量産に適する熱電変換素子、熱電材料および製造方法を提供することを目的とする。
本開示の熱電材料は、複数の熱電母材粒子と、熱電母材粒子間の少なくとも一部に介在する熱伝導率制御層とを含む焼結体であって、
熱伝導率制御層が、熱電母材粒子の構成元素とは異なる元素を含む金属材料または半導体材料を有し、焼結体中における金属材料および半導体材料の合計の含有率は0.1mol%以上4.0mol%以下であり、熱電母材粒子の間には、熱伝導率制御層が介在しない部分を含む焼結体を有する。
本開示の熱電材料においては、熱伝導率制御層は、1nm以上50nm以下の厚み部分を含むことが好ましい。
本開示の熱電材料においては、熱電母材粒子の平均粒子径が1μm以上100μm以下であることが好ましい。
本開示の熱電変換素子は、上記熱電材料を備えている。
本開示の熱電材料の製造方法は、複数の熱電母材粒子を含む焼結体を有する熱電材料を製造する方法であって、
複数の熱電母材粒子の表面に、熱電母材粒子の構成元素とは異なる元素を含む金属材料または半導体材料を有する熱伝導率制御層を、焼結体の構成成分中における金属材料および半導体材料の合計の含有率が0.1mol%以上4.0mol%以下となるように塗布形成するコーティング工程と、
コーティング工程を経た複数の熱電母材粒子を焼結して焼結体を得る焼結工程と、を含む、熱電材料の製造方法。
本開示の熱電材料の製造方法においては、コーティング工程において、熱伝導率制御層を気相成長法により形成することができる。
本開示の熱電変換素子、熱電材料および製造方法によれば、電気伝導率を低下させることなく、熱伝導率を十分に低下させることができる。また、本開示の熱電変換素子、熱電材料および製造方法は、量産に適する。
熱電材料を備えた熱電変換素子の一例を示す断面模式図である。 コーティング工程後の熱電母材粒子の断面模式図である。 Ru層が形成されていないBiTe粒子の表面のSEM像である。 Ru層が形成されているBiTe粒子の表面のSEM像である。 比較例1の熱電材料に用いた熱電母材粒子とRu粒子の断面模式図である。 比較例1の熱電材料の一部を示す断面模式図である。
以下、本開示の熱電変換素子、熱電材料および製造方法の実施形態について説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る熱電材料11を備えた熱電変換素子10の断面模式図を示す。熱電変換素子10は、熱電材料11と、熱電材料11の一方の面11aおよび他方の面11bに形成された電極12a、12bを備えている。
<熱電材料>
熱電材料は、複数の熱電母材粒子と、熱電母材粒子間の少なくとも一部に介在する熱伝導率制御層とを含む焼結体であって、熱伝導率制御層が、熱電母材粒子の構成元素とは異なる元素を含む金属材料または半導体材料を有し、焼結体中における金属材料および半導体材料の合計の含有率は0.1mol%以上4.0mol%以下であり、熱電母材粒子の間には、熱伝導率制御層が介在しない部分を含む焼結体を有する。
ここで、熱電材料とは、熱電発電材料および熱電冷却材料を包含する総称である。
一実施形態に係る熱電材料11は、図1中の一部拡大図に示すように、熱電母材粒子14と、熱電母材粒子14間の少なくとも一部に介在する熱伝導率制御層16とを含む焼結体である。ここで、熱伝導率制御層16は、熱電母材粒子14の構成元素とは異なる元素からなる金属材料または半導体材料である。以下において、熱伝導率制御層16を構成する、金属材料および半導体材料を総称して熱伝導率制御材料という。焼結体中における熱伝導率制御材料の含有率は0.1mol%以上4.0mol%以下である。また、焼結体は、熱電母材粒子14間に熱伝導率制御層16が介在しない部分を含む。すなわち、複数の熱電母材粒子14に対して不均一な状態で熱伝導率制御層16が形成されている。
熱電材料11は、表面の少なくとも一部に熱伝導率制御層16が形成された熱電母材粒子14を含む複数の熱電母材粒子14が焼結されてなる焼結体である。熱電材料11中の熱電母材粒子14間には熱伝導率制御層16が介在する部分と介在しない部分とを有する。
熱電母材粒子14間に、熱伝導率制御層16を介在する部分を備えることで、熱電材料11における熱伝導率を、熱電母材粒子のみで構成される熱電材料における熱伝導率と比較して低くすることができる。熱電材料において、熱伝導はフォノン(格子振動)によって生じる。そして、この熱伝導を抑制するメカニズムの一つとしてフォノン散乱が挙げられる。材料中を伝搬するフォノンは、異なる材料間の界面で散乱される。この界面でフォノン散乱が生じ、フォノンの伝搬が阻害されることによって、熱伝導率を抑制することができると考えられる。本開示の熱電材料11においては、熱電母材粒子14間に、その熱電母材粒子14とは異なる材料から構成される熱伝導率制御層16を備えているので、熱電母材粒子14と熱伝導率制御層16との界面でフォノン散乱が生じ、熱電母材粒子のみで構成された熱電材料と比較して熱伝導率を低下することができると考えられる。
熱伝導率制御層16は、熱電母材粒子14を構成する元素とは異なる元素からなる金属材料または半導体材料が熱電母材粒子14の表面にコーティング形成された層である。なお、金属材料および半導体材料とは、膜としての体積抵抗率が1×10Ω・cm以下の材料をいう。
焼結体中における熱伝導率制御材料の含有率が0.1mol%以上であれば、フォノン散乱効果を十分に奏することができる。また、焼結体中における熱伝導率制御材料の含有率が大きくなりすぎると熱電性能が下がる場合がある。熱電母材粒子14間に熱伝導率制御層16が介在しない部分が消失してしまう、すなわち、体積抵抗率が1×10Ω・cm以下の電気伝導性を有する層によって熱電母材粒子14が覆われることで、熱電材料中において電気のパスが熱電母材粒子を通さずに繋がってしまうためである。しかし、焼結体中における熱伝導率制御材料の含有率が4.0mol%以下であれば、電気のパスが繋がってしまうことによる熱電性能の低下を十分に抑制することができる。
熱電母材粒子の原料としては、公知の熱電材料原料を特に制限なく、用いることができる。具体的には、ビスマステルル(BiTe)化合物、鉛テルル(PbTe)化合物、アンチモンテルル(SbTe)化合物、コバルトアンチモン(CoSb)化合物、鉄アンチモン(FeSb)化合物、亜鉛アンチモン(ZnSb)化合物、スクッテルダイト化合物、鉄シリサイド(FeSi)化合物、およびマグネシウムシリサイド(MgSi)化合物などが挙げられるが、これらに限られない。特には、BiTe化合物、MgSi化合物、およびCoSb化合物が好ましい。
熱電材料に含まれる複数の熱電母材粒子の粒子径の平均粒子径が1μm〜100μmであることが好ましい。熱電材料中における平均粒子径はレーザー回折散乱式粒度分布計にて測定することができる。平均粒子径は、2μm〜70μmであることがより好ましく、2μm〜50μmであることがさらに好ましい。熱電材料中には多くの粒界が存在し、その粒界に存在する熱伝導率制御層によってフォノン散乱が生じる。そのため、粒子径が大きすぎると粒界が少なくなるため、フォノン散乱効果が小さくなると考えられる。熱電母材粒子の粒子径を100μm以下とすることで、フォノン散乱効果を十分に得ることができる。
熱伝導率制御材料である金属材料または半導体材料を構成する元素としては、後工程である焼結工程の温度よりも融点が十分に高い材料を用いることが好ましく、例えば、融点が600℃を超える元素であることが好ましい。例えば、Mg、Al、Si、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Sr、Y、Nb、Mo、Ru、Pd、Rh、Ag、Hf、Ta、Au、PおよびWなどを好適に用いることができる。熱伝導率制御材料としては、上記に挙げた元素の化合物あるいは窒化物であってもよい。なお、熱伝導率制御材料としては、融点が700℃を超える元素を用いることがより好ましい。
また、熱伝導率制御材料としては、体積抵抗率が1×10Ω・cm以下の半導体材料または金属材料を用いる。熱電材料としての電気伝導率σが低下するのを抑制するためである。例えば、金属酸化物などの体積抵抗率が1×10Ω・cmを超える材料は熱伝導率制御乱材料としては適さない。また、熱電母材粒子が酸化されて性能が低下する恐れがあるため、熱伝導率制御材料としては酸化物を用いないことが好ましい。但し、熱伝導率制御材料中に故意に添加したものではない微量な酸素、すなわち不可避な酸素を含むことは許容される。
熱電母材粒子がBiTe化合物粒子であり、熱伝導率制御材料がRuである場合、焼結体中におけるRuの含有率は、0.5mol%以上3.0mol%以下であることが好ましく、0.5mol%以上2.5mol%以下であることがより好ましく、0.8mol%以上2.1mol%以下であることが特に好ましい。
また、熱電母材粒子がBiTe化合物粒子であり、熱伝導率制御材料がCuである場合、焼結体中におけるCuの含有率は、0.3mol%以上2.0mol%以下であることが好ましく、0.5mol%以上1.5mol%以下であることがより好ましく、0.8mol%以上1.2mol%以下であることが特に好ましい。
熱電母材粒子がMgSi化合物粒子であり、熱伝導率制御材料がCuである場合、焼結体中におけるCuの含有率は、0.5mol%以上3.0mol%以下であることが好ましい。
熱電母材粒子がCoSb化合物粒子であり、熱伝導率制御材料がRuである場合、焼結体中におけるRuの含有率は、0.5mol%以上3.0mol%以下であることが好ましい。
熱伝導率制御層16は、焼結体中の熱電母材粒子14の全てに形成されている必要はない。焼結体中の熱電母材粒子14には、その表面に熱伝導率制御層16が形成されているもの、形成されていないものが存在し、さらには、熱伝導率制御層16が表面の一部にのみ形成されているもの、表面全体を覆っているものが存在していてよい。また、熱電母材粒子14の表面に設けられている熱伝導率制御層16の厚みは不均一であることが好ましい。熱伝導率制御層16の厚みは、1nm以上50nm以下であることが、フォノン散乱を効果的に生じさせる上で好ましい。但し、熱伝導率制御層16には、50nm超500nm以下の厚い部分が含まれていてもよい。熱電材料11中における熱伝導率制御層16の厚みは透過型電子顕微鏡によって測定することができる。
このような熱電材料11によれば、熱電母材粒子14間に熱伝導率制御層16が形成されていることで、フォノン散乱を生じ、熱伝導率を低下させることができるので、結果として性能指数ZTの向上を図ることができる。熱電母材粒子14に熱伝導率制御層16がコーティング形成されているので、同一の添加量の熱伝導率制御材料が粒子として粒界に存在する場合と比較して、広い範囲に存在させることができるので、高いフォノン散乱効果を得ることができ、熱伝導率を低下させる効果を向上させることができる。すなわち、熱伝導率制御材料が粒子として粒界に存在する場合と比較して、少ない添加量で同一程度の熱伝導率低下の効果を得ることが可能である。
<熱電材料の製造方法>
熱電材料の製造方法は、複数の熱電母材粒子に熱伝導率制御層を形成するコーティング工程と、コーティング工程を経た複数の熱電母材粒子を焼結する工程と、を含む。
−コーティング工程−
熱電母材粒子に熱伝導率制御層をコーティングする方法としては、気相成長法を用いることが好ましく、特にはスパッタ法を用いることが好ましい。しかしながら、スパッタ法以外の物理蒸着法、化学蒸着(chemical vapor deposition)法、ALD(Atomic layer deposition)法などの気相成長法を用いてもよい。また、ゾルゲル法、あるいはメッキ法などのウエットプロセスを用いてもよい。
例えば、スパッタ法を用いる場合には、バレル型スパッタリング装置を用いることができる。熱電母材粒子をバレル中に収容し、スパッタ成膜中にバレルを回転振動させて粒子を撹拌することで、複数の熱電母材粒子の表面への層形成を実現できる。例えば、特開2007−250771号公報に記載のバレル型スパッタリング装置を用いることができる。
コーティング工程においては、熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が0.1mol%以上4mol%以下となる量の熱伝導率制御材料を用いてコーティング処理がなされる。これによって、後工程で得られる焼結体の構成成分中における熱伝導率制御材料の含有率が0.1mol%以上4.0mol%以下となる。コーティングによって、熱電母材粒子が熱伝導率制御材料と接触する面積を広くとることができ、熱伝導率の低下効果を図ることができる。
−焼結工程−
コーティング工程を経た複数の熱電母材粒子14には、図2に示すように、表面全域に熱伝導率制御層16が形成されたもの、表面に部分的に熱伝導率制御層16が形成されたもの、および、表面に熱伝導率制御層16が形成されていないものが含まれていてよい。このようなコーティング工程を経た複数の熱電母材粒子を焼結して焼結体を得る。
例えば、コーティング工程を経た複数の熱電母材粒子を焼結用のカーボン型に入れて高周波誘導加熱加圧法を用いて焼結体を得る。焼結条件としては、例えば、BiTeの場合は圧力100〜1000kgf/cmとし、400〜600℃で1〜5時間加熱した後、室温まで徐冷する。なお、熱電母材粒子の物性によって焼結温度は適宜変えてもよい。
以上の工程により、熱電母材粒子14と、熱電母材粒子14間の少なくとも一部に介在する熱伝導率制御層16とを含む焼結体であって、焼結体中における熱伝導率制御材料の含有率は0.1mol%以上4.0mol%以下であり、かつ、熱伝導率制御層が介在しない部分を含む焼結体からなる熱電材料11を得ることができる。
本開示の熱電材料は、上記の通り、簡単な手法により作製することができるので、量産に適する。
以下、熱電材料についての実施例および比較例を説明する。
<実施例1>
それぞれ単体の原料であるBiとTeを溶解して、Bi:Teが2:3のモル比の混合材料の塊、すなわちBiTe合金の塊を得た。その後、その塊を粉砕し、篩にかけて平均粒子径が約50μmの粒子を得た。これが熱電母材粒子である。なお、熱電母材粒子の平均粒子径はレーザー回折散乱式粒度分布計で測定した。
得られた粒子200gをバレル型のスパッタ装置に設置した。Ru金属ターゲットを用い、バレルを回転させながらAr雰囲気にて粒子にRu金属のコーティングを行った。Ruが熱伝導率制御材料に相当する。ここでは、熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が0.94mol%となるようにコーティング処理を行った。原料中における熱伝導率制御材料の含有率は焼結体における熱伝導率制御材料の含有率と同等である。
コーティング処理後の粒子をSEM(走査型電子顕微鏡)にて観測したところ、少なくとも粒子の一部に薄膜が形成されていることが確認できた。図3は、コーティング前の粒子表面のSEM画像であり、図4はコーティングした粒子表面のSEM画像である。微細な粒子を含むいくつかの粒子の複合体の表面である。図3、4に示すSEM画像はいずれも倍率10万倍の画像である。図3に対して、図4に示す粒子の表面には微細な凹凸が形成され、ざらざらした質感が観察される。この微細な凹凸がRu層であり、成膜処理によって、粒子の表面にRu層が形成されていることを示す。コーティング処理後の多くの粒子においてはこのようなRu層が形成されたざらざらとして表面と、Ru層が形成されていない平滑な表面とが観察された。
コーティング処理を経た粒子を、焼結用のカーボン型に入れて高周波誘導加熱加圧法を用いて焼結体を得た。焼結条件は、圧力500kgf/cm、500℃で5時間加熱とし、その後、室温まで徐冷した。これによりBiTe粒子間の少なくとも一部にRu層が介在する焼結体からなる実施例1の熱電材料を得た。
この熱電材料をスライスし、0.5cm×0.5cm×0.2cm厚の試験片を作製し、熱伝導率を測定した。
熱伝導率は、レーザーフラッシュ法熱物性測定装置(京都電子工業株式会社製 LFA−520)にて測定した。実施例1の熱電材料の熱伝導率は0.94W/mKであった。
また、本熱電材料の20℃におけるゼーベック係数は、0.1cm×0.3cm×0.2cm厚の試料片を作製し熱電性能評価装置(アドバンス理工株式会社 ZEM−3)にて測定し、−234μV/Kと良好な値を得た。
<実施例2>
実施例1と同様に、BiTeの粒子を熱電母材粒子とし、熱伝導率制御材料としてRuを用いた。実施例1よりもコーティング時間を長くして、熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が3.08mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て実施例2の熱電材料を得た。実施例1と同様にして測定した熱伝導率は1.09W/mKであった。
<実施例3>
実施例1と同様のBiTeの粒子を熱電母材粒子とした。熱伝導率制御材料としてはRuNxを用いた。実施例1におけるコーティング処理の工程において、スパッタ雰囲気中に窒素ガスを導入することにより、RuNx(0<x≦1)膜を熱電母材粒子にコーティングした。このとき、熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が2.05mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て実施例3の熱電材料を得た。実施例1と同様にして測定した熱伝導率は0.99W/mKであった。
<実施例4>
実施例1と同様のBiTeの粒子を熱電母材粒子とした。熱伝導率制御材料としては、Cuを用いた。実施例1のコーティング工程におけるRuターゲットに代えてCuターゲットを用い、熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率0.54mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て実施例4の熱電材料を得た。実施例1と同様にして測定した熱伝導率は1.1W/mKであった。
<実施例5>
実施例4と同様に、BiTeの粒子を熱電母材粒子とし、熱伝導率制御材料としては、Cuを用いた。熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が3.7mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て実施例5の熱電材料を得た。実施例1と同様にして測定した熱伝導率は1.1W/mKであった。
<実施例6>
実施例1と同様のBiTeの粒子を熱電母材粒子とした。熱伝導率制御材料としてはCuNを用いた。実施例4におけるコーティング処理の工程において、スパッタ雰囲気中に窒素ガスを導入することにより、CuN膜を熱電母材粒子にコーティングした。このとき、熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が0.31mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て実施例3の熱電材料を得た。実施例1と同様にして測定した熱伝導率は0.98W/mKであった。
なお、実施例6の熱電材料についてのXRD(X線回折)スペクトルからは、熱電母材粒子の表面に形成されていたCuNから窒素が抜けて、ストイキオメトリからずれていることが予想される。焼結時にCuNから窒素が抜け、熱電母材粒子間に介在する熱伝導率制御層としては、ほぼCuとなっている可能性が高い。
<実施例7>
実施例1と同様のBiTeの粒子を熱電母材粒子とした。熱伝導率制御材料としては、Tiを用いた。実施例1のコーティング工程におけるRuターゲットに代えてTiターゲットを用い、熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率1.95mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て実施例7の熱電材料を得た。
<実施例8>
実施例1と同様のBiTeの粒子を熱電母材粒子とした。熱伝導率制御材料としてはTiNを用いた。実施例7におけるコーティング処理の工程において、スパッタ雰囲気中に窒素ガスを導入することにより、CuN膜を熱電母材粒子にコーティングした。このとき、熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が0.81mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て実施例8の熱電材料を得た。
<比較例1>
実施例1と同様のBiTeの粒子を熱電母材粒子とした。熱伝導率制御材料を用いず、熱電母材粒子のみを焼結用のカーボン型に入れて高周波誘導加熱加圧法を用いて焼結体を得た。焼結条件は実施例1と同様とし、比較例1の熱電材料を得た。
比較例1の熱電材料について、実施例1と同様にして測定した熱伝導率は1.2W/mKであり、ゼーベック係数は−125μV/Kであった。
実施例1の熱伝導率はこの比較例1の熱伝導率よりも小さく、かつ、実施例1のゼーベック係数の絶対値は比較例1の2倍近く大きいという結果が得られた。
<比較例2>
実施例1と同様のBiTeの粒子を熱電母材粒子とした。熱伝導率制御材料としてRuを用いるが、ここでは、スパッタによるコーティングはせず、図5に示すように、熱電母材粒子14とRu粒子26とを混合した。このとき、混合物中におけるRuの含有率が実施例1と同じ0.94mol%となるようにした。その後実施例1と同様の手法により焼結を行って、比較例2の熱電材料を得た。
比較例2の熱電材料の一部拡大模式図を図6に示す。図6に示すように、本例の熱電材料においては、Ru粒子26がBiTe粒子14間に分散して存在している。実施例1と同様にして測定した熱伝導率は1.24W/mKであった。Ruが添加されていないBiTeからなる熱電材料の熱伝導率1.2W/mKとほぼ同等であり、変化がなかった。
<比較例3>
比較例2と同様にRuの粒子をBiTe粒子に混合した。混合物中におけるRuの含有と3.08mol%となるようにした。混合物におけるRu含有率は実施例2と同じである。その後、実施例1と同様の手法により焼結を行って、比較例3の熱電材料を得た。実施例1と同様にして測定した熱伝導率は1.18W/mKであった。
<比較例4>
実施例1と同様に、BiTeの粒子を熱電母材粒子とし、熱伝導率制御材料としてRuを用いた。熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が0.05mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て比較例4の熱電材料を得た。
<比較例5>
実施例1と同様に、BiTeの粒子を熱電母材粒子とし、熱伝導率制御材料としてRuを用いた。熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が4.56mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て比較例5の熱電材料を得た。
<比較例6>
実施例4と同様に、BiTeの粒子を熱電母材粒子とし、熱伝導率制御材料としてCuを用いた。熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が0.05mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て比較例6の熱電材料を得た。
表1に実施例1〜8および比較例1〜6の構成および評価をまとめて示す。
評価は、Ruが添加されていないBiTeからなる熱電材料(比較例1)の熱伝導率1.2W/mKを基準として行った。基準に対して、
3%減以下であった場合を、効果なし(×)
3%超かつ10%低下した場合を、効果あり(○)
10%を超えて低下した場合を、非常に効果あり(◎)
として評価した。なお、3%以下を効果なしとしたのは誤差を考慮して優位に差があるレベルが3%超であると判断したことによる。
Figure 2021114509
実施例1と比較例2の比較、あるいは実施例2と比較例3との比較から、熱伝導率制御材料を粒子のまま混合させる場合と比べて、層として粒界に介在させることにより、熱伝導率低下の効果が非常に高いことが明らかである。なお、コーティング処理により熱電母材粒子への熱伝導率制御層の塗布形成は、容易に実施できるので、本実施例の熱電材料の製造方法は量産にも適する。
なお、実施例1のように、熱電母材粒子BiTeを用い、熱伝導率制御材料としてRuを用いた場合にはRuの含有量が1mol%近傍で熱伝導率を大きく減じる効果が得られ、かつ高いゼーベック係数が得られた。特許文献1において、熱電母材粒子BiTeに対してRu粒子を添加した場合、Ruの添加量が2〜3mol%程度で、最も低い熱伝導率を示していた。一方、本発明者らの研究によれば、実施例1のように熱伝導率制御材料を粒子として添加するのではなく、層として粒界に介在させた場合には、熱電母材粒子BiTeに対してRuの添加量は1mol%程度で熱伝導率低下のピークが得られた。すなわち、粒子として存在させる場合と比較して層として存在させることにより、より少ない量でより熱伝導率を低下させることができた。特に、Ruのような非常に高価な原料を熱伝導率制御材料として用いる場合には、製造コストの大幅な抑制につながり好ましい。
また、実施例1〜6および比較例1について、焼結体の抵抗率を4端子法によって測定した。結果を表2に示す。
Figure 2021114509
表2中の熱電材料はいずれもBiTeを熱電母材粒子として用いている。Ru、RuNx、CuあるいはCuNを熱伝導率制御材料として、熱電母材粒子にコーティングを施しても抵抗率は大きく変化しておらず、熱伝導率制御層による電気パスは生じていないことが明らかである。これは、熱伝導率制御層が連続しておらず、粒子間に介在している部分と介在していない部分があることを意味すると考えられる。
同様に、他の原料からなる熱電母材粒子に対して、コーティング処理を行った場合であっても、熱伝導率制御材料の含有量が0.1mol%以上4mol%以下の範囲であれば、熱伝導率制御層が熱電母材粒子間において介在している部分と介在していない部分を有しており、熱電材料中に電気パスが生じないと考えられる。
さらに、熱電母材粒子として、BiTe化合物以外の材料を用いた実施例および比較例を作製した。
<実施例9>
BiTeの粒子に代えてMgSiの粒子を熱電母材粒子とし、熱伝導率制御材料としてCuを用いた。コーティング工程において、Cuターゲットを用い、熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が2.8mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て実施例9の熱電材料を得た。
<比較例7>
実施例9と同様に、MgSiの粒子を熱電母材粒子とし、熱伝導率制御材料としてCuを用いた。熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が0.09mol%となるようにコーティング処理を行った。その後、実施例1と同様の焼結工程を経て比較例7の熱電材料を得た。
<実施例10>
実施例1において、BiTeの粒子に代えてCoSbの粒子を熱電母材粒子とし、熱電母材粒子および熱伝導率制御材料を含む全構成原料中における熱伝導率制御材料の含有率が2.3mol%となるようにコーティング処理を行った。その他は、実施例1と同様にして実施例10の熱電材料を得た。
<比較例8>
実施例10と同様に、CoSbの粒子を熱電母材粒子とした。熱伝導率制御材料としてRuを用いるが、比較例1と同様に、熱電母材粒子とRu粒子とを混合した。このとき、混合物中におけるRuの含有率が実施例10と同じ2.3mol%となるようにした。その後実施例1と同様の手法により焼結を行って、比較例8の熱電材料を得た。
表3に実施例9、10および比較例7、8の構成および評価をまとめて示す。
評価は、それぞれ熱伝導率制御材料が添加されていない熱電母材粒子のみからなる熱電材料の熱伝導率を基準として行った。基準に対して、
3%減以下であった場合を、効果なし(×)
3%超かつ10%以下低下した場合を、効果あり(○)
10%を超えて低下した場合を、非常に効果あり(◎)
として評価した。なお、3%以下を効果なしとしたのは誤差を考慮して優位に差があるレベルが3%超であると判断したことによる。
Figure 2021114509
MgSiの粒子を熱電母材粒子とし、熱伝導率制御材料としてCuを用いた場合、0.1mol%未満の含有率では、熱伝導率制御材料を含まない熱電材料に対して熱伝導率の有意な差がなかった。他方、含有率が2.8mol%である場合には、3%以上の熱伝導率の低下の効果を得ることができた。
CoSbを熱電母材粒子とし、熱伝導率制御材料としてRuを用いた場合にも、表1に示した実施例および比較例と同様に、粒子のまま混合した場合には、熱伝導率の低下効果が十分でなく、層としたことにより熱伝導率の低下効果を高めることができた。
なお、実施例9、10の場合もコーティング処理により熱電母材粒子への熱伝導率制御層の塗布形成は、容易に実施でき、本実施例の熱電材料の製造方法は量産にも適する。
10 熱電変換素子
11 熱電材料
11a 熱電材料の一方の面
11b 熱電材料の他方の面
12a、12b 電極
14 熱電母材粒子
16 熱伝導率制御層
26 Ru粒子

Claims (6)

  1. 複数の熱電母材粒子と、前記熱電母材粒子間の少なくとも一部に介在する熱伝導率制御層とを含む焼結体であって、
    前記熱伝導率制御層が、前記熱電母材粒子の構成元素とは異なる元素を含む金属材料または半導体材料を有し、前記焼結体中における前記金属材料および前記半導体材料の合計の含有率は0.1mol%以上4.0mol%以下であり、
    前記熱電母材粒子の間には、前記熱伝導率制御層が介在しない部分を含む焼結体を有する熱電材料。
  2. 前記熱伝導率制御層は、1nm以上50nm以下の厚み部分を含む請求項1に記載の熱電材料。
  3. 前記熱電母材粒子の平均粒子径が1μm以上100μm以下である請求項1または請求項2に記載の熱電材料。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱電材料を備えた熱電変換素子。
  5. 複数の熱電母材粒子を含む焼結体を有する熱電材料を製造する方法であって、
    前記複数の熱電母材粒子の表面に、前記熱電母材粒子の構成元素とは異なる元素を含む金属材料または半導体材料を有する熱伝導率制御層を、前記焼結体の構成成分中における前記金属材料および前記半導体材料の合計の含有率が0.1mol%以上4.0mol%以下となるように塗布形成するコーティング工程と、
    前記コーティング工程を経た前記複数の熱電母材粒子を焼結して焼結体を得る焼結工程と、を含む、熱電材料の製造方法。
  6. 前記熱伝導率制御層を、気相成長法により形成する請求項5に記載の熱電材料の製造方法。
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