JP2021105687A - 撮影装置、撮影方法及び撮影プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ハーフミラーの挿脱による測距点のずれを補正した好適な測距点表示を行うことができる撮影装置、撮影方法及び撮影プログラムを提供する。【解決手段】撮影光路上に挿入されて被写体光をファインダ光学系に反射させるとともに撮像素子に透過させるミラーダウン位置と、前記撮影光路から退避して前記被写体光を前記撮像素子に通過させるミラーアップ位置との間で回動可能であるハーフミラーと、前記ファインダ光学系による光学像と前記撮像素子による電子像との少なくとも一方に対して、前記撮像素子の焦点検出画素による測距点を重畳表示する重畳表示部と、前記ハーフミラーが前記ミラーダウン位置と前記ミラーアップ位置のいずれに位置しているかに応じて、前記測距点を重畳表示する位置をシフトするシフト制御部と、を有することを特徴とする撮影装置。【選択図】図4

Description

本発明は、撮影装置、撮影方法及び撮影プログラムに関する。
例えば、ハーフミラー(クイックリターンミラー)を備えた一眼レフカメラ(撮影装置)において、ハーフミラーが撮影光束の光路中に挿入されたミラーダウン状態で、一部分の光がカメラ上部に折り曲げられてファインダ光学系を介して撮影画像を確認できる一方、他部分の光がハーフミラーを透過して撮像素子において焦点検出を行うことが提案されている。ハーフミラーを透過した光によって焦点検出を行う場合、撮影時にハーフミラーが撮影光束の光路から退避したミラーアップ状態になると、撮影時と焦点検出時では光路が変化して、撮像素子の撮像面における結像位置がシフトして測距点がずれるため、補正を行う必要がある。
特許文献1には、ハーフミラーが撮影光学系と撮像素子との間の光路上に進出している場合に得られる画像と、ハーフミラーが光路から退避している場合に得られる画像との間の不一致を低減することを目的とした撮像装置が開示されている。撮像装置は、撮影光学系により結像される被写体像を撮像する撮像素子と、ハーフミラーと、ハーフミラーが撮影光学系と撮像素子との間の光路上に進出する第1の状態とハーフミラーが光路から退避する第2の状態とを切り替える切替手段と、撮影光学系の光軸と直交する方向における撮像素子の撮像時の位置を第1の状態と第2の状態とで変更させる位置変更手段とを備えている。
特許文献2には、メインミラーが撮影光学系の光路上に有る無しにかかわらず常に撮影画像と同じ画像情報を使用することを目的とした撮像装置が開示されている。撮像装置は、撮影光学系により結像される被写体像を撮像する撮像素子と、撮影光学系と撮像素子との間の光路中に挿脱可能に設けられたハーフミラーと、ハーフミラーが撮影光学系と撮像素子との間の光路上にある第1の状態とハーフミラーが撮影光学系と撮像素子との間の光路上から退避する第2の状態を切り替える切替手段とを備えている。撮像装置は、ハーフミラーの第1の状態と第2の状態に応じて、第1の状態のときに撮像素子のうちの読み出しを行う第1の読出範囲と、第2の状態のときに撮像素子のうちの読み出しを行う第2の読出範囲とを切り替える読出範囲切替手段を備えている。
特開2013−167855号公報 特開2018−026604号公報
しかしながら、特許文献1は、第1の状態と第2の状態とに応じて撮像素子の撮像時の位置を機械的に移動するための移動機構及び制御機構が必要であるため、構造の複雑化、部品点数の増加、高コスト化を招くという問題がある。
また、特許文献2は、第1の読出範囲と第2の読出範囲との切り替えを可能とするための特殊構造を備えた撮像素子が不可避であるという問題がある。例えば、特許文献2では、撮像面の全面に焦点検出画素を備えた撮像素子、あるいは、部分的に配置された焦点検出画素群がハーフミラーの挿脱による光路のシフト量に相当する距離で配置された撮像素子が必要となる。
本発明は、以上の問題意識に基づいて完成されたものであり、ハーフミラーの挿脱による測距点のずれを補正した好適な測距点表示を行うことができる撮影装置、撮影方法及び撮影プログラムを提供することを目的とする。
本実施形態の撮影装置は、撮影光路上に挿入されて被写体光をファインダ光学系に反射させるとともに撮像素子に透過させるミラーダウン位置と、前記撮影光路から退避して前記被写体光を前記撮像素子に通過させるミラーアップ位置との間で回動可能であるハーフミラーと、前記ファインダ光学系による光学像と前記撮像素子による電子像との少なくとも一方に対して、前記撮像素子の焦点検出画素による測距点を重畳表示する重畳表示部と、前記ハーフミラーが前記ミラーダウン位置と前記ミラーアップ位置のいずれに位置しているかに応じて、前記測距点を重畳表示する位置をシフトするシフト制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ハーフミラーの挿脱による測距点のずれを補正した好適な測距点表示を行うことができる撮影装置、撮影方法及び撮影プログラムを提供することができる。
本実施形態によるデジタルカメラの全体構成を示すブロック図である。 焦点検出画素を含んだ撮像センサの一部分の詳細構造を模式的に示す概略平面図である。 撮像センサの撮像エリアにおける焦点検出画素による測距ブロックの配置の一例を示す図である。 光学ファインダ内の測距点表示位置のシフトを模式的に示す概略平面図である。 ミラーアップ撮影時とミラーダウン撮影時の測距点表示位置を示す第1の図である。 ミラーアップ撮影時とミラーダウン撮影時の測距点表示位置を示す第2の図である。 焦点検出画素ブロックによる測距点を重畳表示する位置をシフトする第1の例を示す図である。 焦点検出画素ブロックによる測距点を重畳表示する位置をシフトする第2の例を示す図である。 本実施形態のデジタルカメラによる撮影処理の一例を示すフローチャートである。
図1は、本実施形態によるデジタルカメラ1の全体構成を示すブロック図である。デジタルカメラ1によって撮影装置、撮影方法及び撮影プログラムが実現される。撮影装置、撮影方法及び撮影プログラムを実現する装置は、デジタルカメラ1に限定されず、デジタルカメラ1以外の各種の電気機器や電子機器とすることができる。
デジタルカメラ1は、例えば、光学ビューファインダ(OVF:Optical View Finder)と電子ビューファインダ(EVF:Electronic View Finder)を有するとともに、OVF表示とEVF表示を重畳して表示するハイブリッドファインダを有するデジタル一眼レフカメラとすることができる。
図1に示すように、デジタルカメラ1は、主に、撮影機能を有するカメラ本体100と、撮影光学系を内蔵するとともにカメラ本体100に対して着脱可能な交換レンズ200とから構成されている。
交換レンズ200は、複数枚(図示例では2枚)のレンズ201と、複数枚のレンズ201の間(図示例では2枚のレンズ201の間)に配置された絞り202と、レンズ駆動機構203と、レンズCPU204とを有している。
レンズ201は、後述の撮像センサ(撮像素子)103に被写体光を結像させるために当該被写体光に正又は負のパワーを与える(収束・発散させる)。絞り202は、自身の開口径を調節することで撮影時の光量調節を行うほか、静止画撮影時には露光秒時調節シャッタとしての機能も備える。レンズ201と絞り202は光軸方向に移動可能に保持され、レンズ駆動機構203により光軸方向に移動されることにより、ズーミングやフォーカシングが行われる。レンズCPU204は、レンズ駆動機構203に指令を送り、絞り202の開口制御、レンズ201によるズーミング制御、フォーカシング制御を行う。また、レンズCPU204は、レンズ側マウント(図示略)を介して、後述のカメラCPU101と通信を行う。
カメラ本体100は、当該カメラ本体100の種々の制御を司るカメラCPU101を有している。カメラCPU101は、演算部、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェイス回路等を有している。図1では、カメラCPU101のROMに符号101Xを付して説明する。カメラCPU101のROM101Xに記憶された所定のプログラムに基づいて、カメラ本体100が有する各種回路を駆動して、ズーミング処理、焦点調節処理(AF処理)、撮影処理、画像処理、記録処理等の一連の動作を実行する。ズーミング処理や焦点調節処理等のレンズの制御は、レンズ制御回路102、カメラ側マウント接点(図示略)、及びレンズ側マウント(図示略)を介してレンズCPU204と通信することにより実行する。
カメラ本体100は、交換レンズ200の撮影光学系(レンズ201、絞り202)から入射した被写体光が結像する撮像センサ(撮像素子)103を有している。撮像センサ103は、例えば、CMOSイメージセンサとその周辺回路で構成され、横方向にM画素、縦方向にN画素の受光画素が正方配置され、ベイヤー配列の原色カラーモザイクフィルタがオンチップで形成された、2次元単板カラーセンサが用いられる(MとNは自然数であり両者の大小関係は問わない)。
撮像センサ駆動回路104は、撮像センサ103の撮像動作を制御するとともに、取得した画像信号をカメラCPU101に送信する。画像処理回路105は、撮像センサ103が取得した画像のカラー補間、γ変換、画像圧縮等の処理を行う。さらに画像処理回路105は、EVFで重畳表示する各種情報の処理を行う。また、この各種情報は、EVF表示のみでなく、外部表示器107への表示に重畳することもできる。ここで、各種情報とは、例えば、白飛び部、黒潰れ部、合焦部、輪郭部などの情報を含み得る。
撮像センサ103は、さらに、撮像面に焦点検出画素を備えており、この焦点検出画素の出力をカメラCPU101に送信する。焦点検出画素を含んだ撮像センサ103の詳細構造については、後に詳細に説明する。カメラCPU101は、取得した焦点検出データに基づき、デフォーカス量を算出し、レンズ201をフォーカシング駆動するための情報を取得する。
測光センサ106は、例えば、後述するファインダ光学系112に配置され、撮影時の被写体の明るさを検出してカメラCPU101に送信する。カメラCPU101は、取得した測光データに基づき、適正な露光条件(露出時間、絞り値および感度等)を算出し、デジタルカメラ1の動作設定を行う。なお、ここでは測光センサ106を備える構成としたが、後述するシャッタ115を開状態に保持することによって、撮像センサ103からの出力を測光センサ106の代わりに用いることもできる。
外部表示器107は、例えばLCD等で構成され、撮影時のプレビュー画像や撮影後の確認用画像、記録された画像の再生画像、カメラの撮影モードに関する情報、及びその他の各種情報等を表示する。操作スイッチ群108は、電源スイッチ、撮影スイッチ、撮影モード選択スイッチ等で構成される。画像記録メモリ109は、例えば着脱可能なメモリであり、動画及び静止画を含む撮影済み画像等を記録する。
ミラー駆動制御回路110は、ハーフミラーで構成されたクイックリターンハーフミラー111のミラーアップ/ミラーダウンの制御を行う。クイックリターンハーフミラー111は、交換レンズ200の撮影光学系(レンズ201、絞り202)から入射された光束を、ファインダ光学系112と撮像センサ103に分岐させ、それぞれ、フォーカシングスクリーン113及び/又は撮像センサ103の撮像面へと結像させる。ファインダ光学系112は、クイックリターンハーフミラー111で反射されてフォーカシングスクリーン113に一次結像した被写体像を正立像にするペンタプリズム112Xと、ペンタプリズム112Xによる正立像を覗き込むための接眼レンズ112Yとを有している。シャッタ駆動制御回路114は、撮像センサ103の直前に配置されたシャッタ115の開閉を制御して撮像センサ103への露光と遮光を制御する。
手振れ検出センサ116は、デジタルカメラ1の手振れ状態を検出し、その手振れデータをカメラCPU101に送信する。センサシフト制御回路117は、手振れ検出センサ116の手振れデータに基づいて撮像センサ103の位置のシフトを制御して手振れ補正を行う。手振れ検出センサ116としては、例えば、角加速度センサと加速度センサとの少なくとも一方を用いることができる。なお、手振れ補正は、撮像センサ103の位置をシフトさせることに代えて/加えて、レンズ201の位置をシフトさせることによっても実現可能である。
EVF表示制御回路118は、ファインダ光学系112に配置され、OVF(光学ビューファインダ)表示にEVF(電子ビューファインダ)表示を重畳表示するためのEVF表示器119の表示制御を行う。EVF表示器119は、透過型の表示器であり、例えば、透過型の有機EL表示器などが使用できる。これにより、OVF(光学ビューファインダ)表示とEVF(電子ビューファインダ)表示とを重畳表示するハイブリッドファインダが構成される。EVF表示器119は、後述する「重畳表示部」として機能し、EVF表示制御回路118は、後述する「シフト制御部」として機能する。「重畳表示部」として機能するEVF表示器119は、例えば、OVF表示、EVF表示又はハイブリッドファインダ表示に測距点情報等の各種情報を重畳表示することができる。
画像バッファメモリ120は、各種画像(記録画像、外部表示画像、EVF表示画像等)を一時的に格納・読出するメモリである。画像バッファメモリ120は、FIFO(First-In First-Out)方式のメモリが好ましい。画像バッファメモリ120に、撮像センサ103から読み出されて画像処理を施された画像が順次格納される。そして、画像バッファメモリ120から順次画像データを読み出すことで、外部表示器107やEVF表示器119に画像表示が行われる。さらに、画像圧縮処理等を行って画像記録メモリ109に撮影画像の記録が行われる。このとき、手振れ検出センサ116の手振れデータに基づいて画像の読出領域をシフトすることによって、撮像センサ103を機械的にシフトすることなく、電子的に手振れを補正することもできるようになる。
接眼検出センサ121は、ファインダ光学系112の接眼レンズ112Yが覗かれているかどうかを検出するセンサであり、例えば、光飛行時間(ToF:Time of Flight)型の近接センサなどを使用することができる。
カメラ本体100の多くの構成要素は、バス122により互いに接続されており、各種の信号やデータ等をやり取りすることができるようになっている。
なお、上述したデジタルカメラ1の構成は一例にすぎず、種々の設計変更が可能である。例えば、ハイブリッドファインダは、上述した構成に限られず、例えば、上述した特許文献1に開示されているように、接眼レンズの手前にハーフミラーを配置してEVF画像を投影する構成でもよい。
クイックリターンハーフミラー111は、ハーフミラーで構成されており、撮影光路上に挿入されて被写体光をファインダ光学系112に反射させるとともに撮像センサ(撮像素子)103に透過させるミラーダウン位置と、撮影光路から退避して被写体光を撮像センサ(撮像素子)103に通過させるミラーアップ位置との間で回動可能である。図1では、ミラーダウン位置にあるクイックリターンハーフミラー111を実線で描いて、ミラーアップ位置にあるクイックリターンハーフミラー111を破線で描いている。
本実施形態によるデジタルカメラ1では、クイックリターンハーフミラー111のミラーダウン位置で、クイックリターンハーフミラー111を透過した一部の光が撮像センサ103に入射して焦点検出が行われる一方、クイックリターンハーフミラー111のミラーアップ位置で、クイックリターンハーフミラー111を通過した全部の光が撮像センサ103に入射して焦点検出が行われる。
図2は、焦点検出画素を含んだ撮像センサ103の一部分の詳細構造を模式的に示す概略平面図である。図2の例では、撮像センサ103の一部である縦5画素×横8画素の計40画素を示しており、縦方向の中央で横方向に延びる8画素が焦点検出画素となっており、その他の32画素が撮像画素となっている。各画素は、マイクロレンズの内部に光電変換部を配置した基本構成を有している。焦点検出画素は、光電変換部の左半分が遮光されて右半分が開口部Rとして露出した右開口画素(SR画素)と、光電変換部の右半分が遮光されて左半分が開口部Lとして露出した左開口画素(SL画素)とを有している。焦点検出画素の右開口画素(SR画素)と左開口画素(SL画素)は、結像光学系の射出瞳面をそれぞれ分割して受光する。これにより、像面位相差方式の焦点検出を行うことが可能になる。
図3は、撮像センサ103の撮像エリアにおける焦点検出画素による測距ブロック(測距点)の配置の一例を示す図である。図2に示したように、撮像センサ103の焦点検出画素は、行方向(横方向)に配列されており、その焦点検出画素行は、所定の間隔で複数の列に配置されている。焦点検出画素行の焦点検出画素は、所定の画素毎に測距ブロックを構成し、その測距ブロック内の焦点検出画素の信号を用いて焦点検出(測距演算)が行われる。そして、測距ブロックがある部分が測距点となる(測距ブロックと測距点は等価である)。図3の例では、焦点検出画素行が5行で、各行が9列の測距ブロックに分割されており、5×9=45の測距点配置を示している。
ここで、クイックリターンハーフミラー111がミラーダウン位置とミラーアップ位置のいずれであるか(撮影時と焦点検出時のいずれであるか)に応じて、撮像センサ103の撮像面における結像位置がシフトして測距点がずれるので、当該測距点をそのままOVF表示、EVF表示又はハイブリッドファインダ表示に重畳表示すると、当該測距点のずれによってユーザ(撮影者)の利便性を損なうおそれがある。これは、ミラーダウン位置にあるクイックリターンハーフミラー111の厚みや屈折率等の各種のパラメータに起因する測距点のずれである。
この点、本実施形態によるデジタルカメラ1では、上記の技術課題を解決して、クイックリターンハーフミラー111の挿脱による測距点のずれを補正した好適な測距点表示を行うための構成要素として、EVF表示器(重畳表示部)119とEVF表示制御回路(シフト制御部)118を有している。
EVF表示器(重畳表示部)119は、OVF表示、EVF表示又はハイブリッドファインダ表示(ファインダ光学系112による光学像と撮像センサ103による電子像との少なくとも一方)に対して、撮像センサ103の焦点検出画素による測距点を重畳表示(スーパーインポーズ表示、重ね合わせ表示)する。
EVF表示制御回路(シフト制御部)118は、クイックリターンハーフミラー111がミラーダウン位置とミラーアップ位置のいずれに位置しているかに応じて、測距点を重畳表示する位置をシフトする。
図4は、光学ファインダ内の測距点表示位置のシフトを模式的に示す概略平面図である。図4は、クイックリターンハーフミラー111がミラーダウン位置とミラーアップ位置のいずれに位置しているかに応じて測距点を重畳表示する位置をシフトする場合の一例を示している。図4において、クイックリターンハーフミラー111のミラーアップ撮影時の測距点の表示位置を実線で描いており、クイックリターンハーフミラー111のミラーダウン撮影時の測距点の表示位置を破線で描いている。ミラーアップ撮影時には、実線で示した位置にのみ測距点が表示され、ミラーダウン撮影時には、破線で示した位置にのみ測距点が表示される。また、図4では、被重畳表示画像として、人間の顔を模式的に描いたものを例示している。
図5A、図5Bは、ミラーアップ撮影時とミラーダウン撮影時の測距点表示位置を示す第1の図である。
図5Aに示すように、クイックリターンハーフミラー111のミラーアップ時には、クイックリターンハーフミラー111の厚みや屈折率等の各種のパラメータの影響を受けることがない。図5Aのミラーアップ状態では、レンズの光軸上に撮像センサの中央の測距ブロックが位置するように撮像センサが配置されている。ここで、ミラーダウン状態としたときの光学ファインダの光軸上の位置に測距点を表示する。これにより、ミラーアップ撮影時の測距ブロックへの入射位置と測距点表示位置を合致させることができる。
図5Bに示すように、クイックリターンハーフミラー111のミラーダウン時には、クイックリターンハーフミラー111の厚みや屈折率等の各種のパラメータの影響を受ける。図5Bのミラーダウン状態では、クイックリターンハーフミラー111の厚みや屈折率等によってレンズの光軸が下方にシフトしてしまい、ミラーアップ時には光が入射していた測距ブロックに光が入射しなくなるので、所望の位置での焦点検出(測距)が困難になってしまう(破線で示した光線軌跡を参照)。そこで、ミラーダウン状態で測距ブロックに入射する光線に基づいて、光学ファインダ内の測距点位置をシフトすることで、クイックリターンハーフミラー111の挿脱による測距点のずれを補正した好適な測距点表示を行うことができる(実線で示した光線軌跡を参照)。
図6A、図6Bは、ミラーアップ撮影時とミラーダウン撮影時の測距点表示位置を示す第2の図である。図5A、図5Bでは、測距点の重畳表示を行う重畳表示部としてEVF表示器を用いているが、図6A、図6Bでは、測距点の重畳表示を行う重畳表示部として、EVF表示器とは別の測距点表示専用表示器を用いている。これにより、専用の測距点表示器として従来から備えているカメラでは、その表示器を流用して、その表示測距点を修正・変更することによって本発明を実施することができる。その場合は、測距点表示器の配置や構成などの大幅な変更なく実施でき、また、EVF表示制御と測距点表示制御を別々に行うことができるので、それぞれの表示制御を比較的容易に行うことができる。その他の部分(光線軌跡等)は図5A、図5Bと共通(同一)であるため、重複する説明を省略する。
図4の例では、EVF表示制御回路(シフト制御部)118が、撮像センサ103の全ての焦点検出画素による測距点を重畳表示するとともに、当該測距点を重畳表示する位置をシフトしている。
これに対して、EVF表示制御回路(シフト制御部)118は、撮像センサ103の焦点検出画素から焦点検出画素ブロックを選択して、当該焦点検出画素ブロックを単位として、当該焦点検出画素ブロックによる測距点を重畳表示する位置をシフトすることも可能である。この場合、EVF表示器(重畳表示部)119は、撮像センサ102の焦点検出画素のうち焦点検出画素ブロックとして選択されなかった残りの焦点検出画素ブロックによる測距点を重畳表示しないようにすることも可能である。
図7は、焦点検出画素ブロックによる測距点を重畳表示する位置をシフトする第1の例を示す図である。図7では、撮像センサ103の中央に位置する1つ(一群)の焦点検出画素群を焦点検出画素ブロックとして選択して、当該焦点検出画素ブロックによる測距点を重畳表示する位置をシフトしている(中央スポット測距)。なお、測距点の選択は中央に限られるものではなく、任意の測距点を選択することが可能である。また、ミラーアップ/ミラーダウン時の測距点の表示方法は、図4〜図6と同様とすることができる。上述したように、選択された測距点を除く測距点は表示しないようにしてもよい。
図8は、焦点検出画素ブロックによる測距点を重畳表示する位置をシフトする第2の例を示す図である。図8では、撮像センサ103の中央付近に位置する3×3=9つの焦点検出画素群を焦点検出画素ブロックとして選択して、当該焦点検出画素ブロックによる測距点を重畳表示する位置をシフトしている(中央重点測距)。なお、測距点の選択は中央のブロックに限られるものではなく、任意の位置での測距点ブロックを選択することが可能である。また、測距点ブロックサイズは、図8で例示した3×3=9つに限られるものでなく、任意のブロックサイズを設定することができる。また、ミラーアップ/ミラーダウン時の測距点の表示方法は、図4〜図6と同様とすることができる。上述したように、選択された測距点を除く測距点は表示しないようにしてもよい。
図9は、本実施形態のデジタルカメラ1による撮影処理の一例を示すフローチャートである。
ステップST1では、デジタルカメラ1の撮影モードを設定する。ここでは、デジタルカメラの撮影モードとして、ミラーアップ撮影モード又はミラーダウン撮影モードを設定する。
ステップST2では、デジタルカメラ1の撮影モードがミラーアップ撮影モードとミラーダウン撮影モードのいずれであるかを判定する。デジタルカメラ1の撮影モードがミラーアップ撮影モードである場合(ステップST2:YES)はステップST3に進み、デジタルカメラ1の撮影モードがミラーダウン撮影モードである場合(ステップST2:NO)はステップST10に進む。
ステップST3では、光学ファインダ内の測距点表示位置を、ミラーアップ撮影時の測距点表示位置に設定して、当該測距点を重畳表示する。ステップST4では、シャッタ釦が押下されるのを待ち(ステップST4:NO)、シャッタ釦が押下されたら(ステップST4:YES)、ステップST5に進む。ステップST5ではクイックリターンハーフミラー111のミラーアップ駆動を行い、ステップST6では測距演算処理を行い、ステップST7では測距演算処理に基づいてレンズ駆動を行い、ステップST8では撮影駆動を行い、ステップST9ではミラーダウン駆動を行う。
ステップST10では、光学ファインダ内の測距点表示位置を、ミラーダウン撮影時の測距点表示位置に設定して、当該測距点を重畳表示する。ステップST11では、シャッタ釦が押下されるのを待ち(ステップST11:NO)、シャッタ釦が押下されたら(ステップST11:YES)、ステップST12に進む。ステップST12ではクイックリターンハーフミラー111のミラーアップ駆動を禁止し、ステップST13では測距演算処理を行い、ステップST14では測距演算処理に基づいてレンズ駆動を行い、ステップST15では撮影駆動を行い、ステップST16ではミラーアップ駆動の禁止を解除する。
ステップST3、ステップST5、ステップST6で説明したように、クイックリターンハーフミラー111がミラーアップ位置に位置している場合、ミラーアップ位置に対応する測距点を重畳表示した後、クイックリターンハーフミラー111のミラーダウン位置への駆動を禁止して、測距演算処理を実行する。
ステップST10、ステップST12、ステップST13で説明したように、クイックリターンハーフミラー111がミラーダウン位置に位置している場合、ミラーダウン位置に対応する測距点を重畳表示した後、クイックリターンハーフミラー111のミラーアップ位置への駆動を禁止して、測距演算処理を実行する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記の実施形態において、添付図面に図示されている構成要素の大きさや形状、機能などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
1 デジタルカメラ(撮影装置)
100 カメラ本体
101 カメラCPU
101X ROM
102 レンズ制御回路
103 撮像センサ(撮像素子)
104 撮像センサ駆動回路
105 画像処理回路
106 測光センサ
107 外部表示器
108 操作スイッチ群
109 画像記録メモリ
110 ミラー駆動制御回路
111 クイックリターンハーフミラー(ハーフミラー)
112 ファインダ光学系
112X ペンタプリズム
112Y 接眼レンズ
113 フォーカシングスクリーン
114 シャッタ駆動制御回路
115 シャッタ
116 手振れ検出センサ
117 センサシフト制御回路
118 EVF表示制御回路(シフト制御部)
119 EVF表示器(重畳表示部)
120 画像バッファメモリ
121 接眼検出センサ
122 バス
200 交換レンズ
201 レンズ
202 絞り
203 レンズ駆動機構
204 レンズCPU

Claims (6)

  1. 撮影光路上に挿入されて被写体光をファインダ光学系に反射させるとともに撮像素子に透過させるミラーダウン位置と、前記撮影光路から退避して前記被写体光を前記撮像素子に通過させるミラーアップ位置との間で回動可能であるハーフミラーと、
    前記ファインダ光学系による光学像と前記撮像素子による電子像との少なくとも一方に対して、前記撮像素子の焦点検出画素による測距点を重畳表示する重畳表示部と、
    前記ハーフミラーが前記ミラーダウン位置と前記ミラーアップ位置のいずれに位置しているかに応じて、前記測距点を重畳表示する位置をシフトするシフト制御部と、
    を有することを特徴とする撮影装置。
  2. 前記シフト制御部は、前記撮像素子の前記焦点検出画素から焦点検出画素ブロックを選択して、前記焦点検出画素ブロックを単位として、前記焦点検出画素ブロックによる前記測距点を重畳表示する位置をシフトする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記重畳表示部は、前記撮像素子の前記焦点検出画素のうち前記焦点検出画素ブロックとして選択されなかった残りの焦点検出画素ブロックによる測距点を重畳表示しない、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記ハーフミラーが前記ミラーダウン位置に位置している場合、前記ミラーダウン位置に対応する前記測距点を重畳表示した後、前記ハーフミラーの前記ミラーアップ位置への駆動を禁止して、測距演算処理を実行し、
    前記ハーフミラーが前記ミラーアップ位置に位置している場合、前記ミラーアップ位置に対応する前記測距点を重畳表示した後、前記ハーフミラーの前記ミラーダウン位置への駆動を禁止して、測距演算処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮影装置。
  5. 撮影光路上に挿入されて被写体光をファインダ光学系に反射させるとともに撮像素子に透過させるミラーダウン位置と、前記撮影光路から退避して前記被写体光を前記撮像素子に通過させるミラーアップ位置との間で回動可能であるハーフミラーを有する撮影装置を用いた撮影方法であって、
    前記ファインダ光学系による光学像と前記撮像素子による電子像との少なくとも一方に対して、前記撮像素子の焦点検出画素による測距点を重畳表示するステップと、
    前記ハーフミラーが前記ミラーダウン位置と前記ミラーアップ位置のいずれに位置しているかに応じて、前記測距点を重畳表示する位置をシフトするステップと、
    を有することを特徴とする撮影方法。
  6. 撮影光路上に挿入されて被写体光をファインダ光学系に反射させるとともに撮像素子に透過させるミラーダウン位置と、前記撮影光路から退避して前記被写体光を前記撮像素子に通過させるミラーアップ位置との間で回動可能であるハーフミラーを有する撮影装置を用いた撮影プログラムであって、
    前記ファインダ光学系による光学像と前記撮像素子による電子像との少なくとも一方に対して、前記撮像素子の焦点検出画素による測距点を重畳表示するステップと、
    前記ハーフミラーが前記ミラーダウン位置と前記ミラーアップ位置のいずれに位置しているかに応じて、前記測距点を重畳表示する位置をシフトするステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする撮影プログラム。
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