JP2021086949A - 半導体装置の製造方法、及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、及び半導体装置 Download PDF

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【課題】製造に掛かる時間を抑えて、オン抵抗が低い縦型のMOSFETを製造することが可能な半導体装置の製造方法、及び半導体装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明では、先ず、半導体の基板の一方の面上にエピタキシャル層が形成されている半導体ウェハにドライエッチングを施して、第1幅の開口部を有する第1のトレンチ及び第1幅よりも広い第2幅の開口部を有する第2のトレンチを形成する。次に、第1及び第2のトレンチに酸化膜を埋め込み、引き続き第1のトレンチに埋め込まれている絶縁膜が全て取り除かれるまでウェットエッチングを行う。次に、第1及び第2のトレンチ各々の内側の面に絶縁膜を形成し、第1及び第2のトレンチ内に導電材料を堆積させることで第1のトレンチにフィールドプレート電極、第2のトレンチにゲート電極を形成する。そして、エピタキシャル層の上部にソース領域、ソース領域の下部にボディ領域、基板の他方の面上にドレインコンタクト層を夫々形成する。【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、及び半導体装置に関する。
現在、オン抵抗を小さくするために縦型の構造を採用したパワーMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)が知られている。また、縦型のMOSFETとしてトレンチ構造を採用したものが知られている。
トレンチ構造とは、半導体ウェハに形成したトレンチの内部にゲート電極を埋め込んだものをゲートトレンチとして形成し、当該ゲートトレンチに沿ってウェハの厚さ方向に電流が流れるチャネルを形成させるようにしたものである。この場合、ソース電極は、ゲート電極が存在していない半導体ウェハ表面のソース層に接続され、ドレイン電極は、ウェハの裏面に形成されたドレイン層に接続される。
このようなトレンチ構造を有する縦型のMOSFETとして、ゲートトレンチの両サイドに絶縁膜に覆われた電極を埋め込んだフィールドプレートトレンチ(FPトレンチと称する)を設けたものが提案されている(特許文献1参照)。当該MOSFETでは、ゲートトレンチと同様な深さのFPトレンチを設けることで、ゲートトレンチに沿って形成されるチャネル領域からの電界を低下させている。これにより、チャネル長を短くすることができるようになり、その結果、更なるオン抵抗の低下を図ることが可能となる。
更に、特許文献1に開示されているMOSFETでは、ゲートトレンチ内の底部に形成されている絶縁膜の厚さを、FPトレンチ内の底部に形成されている絶縁膜の厚さに比べて厚くしている。これにより、特許文献1に開示のMOSFETでは、ゲートドレインキャパシタンスを低下させて、MOSFETの高速動作化を図るようにしている。
ここで、特許文献1では、当該MOSFETを製造するにあたり、先ず、半導体ウェハをエッチングすることで、FPトレンチ及びゲートトレンチの各々の元となるトレンチを形成する。次に、各トレンチに基板表面まで酸化膜を埋め込み、引き続き当該酸化膜の厚さが、ゲートトレンチの底部に形成されている絶縁膜の厚さに至るまで、酸化膜をエッチングする。次に、フォトレジストをゲートトレンチ内及び基板表面に堆積させた後、FPトレンチの開口部を露出させ、且つゲートトレンチの開口部にはフォトレジストが残るようにフォトレジストにパターニングを施した状態で酸化膜をエッチングする。これによりFPトレンチ内に埋め込まれた酸化膜を全て取り除く処理を行う。そして、フォトレジストを取り除いてから熱酸化処理を施すことで、各トレンチの内面に薄い酸化膜を形成し、引き続きCVD(chemical vapor deposition)により、各トレンチ内に電極を形成する。
特開2010−505270号公報
ところで、特許文献1では、ゲートトレンチの底部に形成されている絶縁膜の厚さをFPトレンチの底部に形成されている絶縁膜に比べて厚くする為に、上記したようにフォトレジストを堆積させてFPトレンチの開口部だけが露出するようにパターニングする、いわゆるフォトリソグラフィ工程を行っている。
しかしながら、フォトリソグラフィ工程によると、フォトレジストを堆積させる過程でFPトレンチの内壁の窪み等にフォトレジストが残留する場合がある。この際、FPトレンチの深さによってはエッチングでこれを完全に除去することが出来ず、除去し切れなかったフォトレジストがFPトレンチ内に残留する。これにより、当該FPトレンチではチャネル領域からの電界を十分に低下させることができなくなり、それに伴い、MOSFETのオン抵抗を下げることが困難になっていた。
更に、フォトリソグラフィ工程に掛かる時間の分だけMOSFETの製造に掛かる時間も長くなる。
そこで、本発明は、製造に掛かる時間を抑えて、オン抵抗が低い縦型のMOSFETを製造することが可能な半導体装置の製造方法、及び半導体装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体の基板の一方の面上にエピタキシャル層が形成されている半導体ウェハにドライエッチングを施すことで第1幅の開口部を有する第1のトレンチ及び前記第1幅よりも広い第2幅の開口部を有する第2のトレンチを形成する第1の工程と、前記第1及び第2のトレンチに酸化膜を埋め込む第2の工程と、前記第1のトレンチに埋め込まれている前記酸化膜が全て取り除かれるまで前記半導体ウェハにウェットエッチングを施す第3の工程と、前記第1及び第2のトレンチ各々の内側の面に酸化膜を形成する第4の工程と、前記第1及び第2のトレンチ内に導電材料を堆積させることで前記第1のトレンチにフィールドプレート電極を形成し、前記第2のトレンチにゲート電極を形成する第5の工程と、前記エピタキシャル層の上部における前記第1及び第2のトレンチ間に第1導電型のソース領域を形成する第6の工程と、前記ソース領域の下部に第1導電型とは逆極性の第2導電型のボディ領域を形成する第7の工程と、前記基板の他方の面上に導電材料を堆積させることでドレインコンタクト層を形成する第8の工程と、を有する。
本発明に係る半導体装置は、第1導電型の半導体の基板の一方の面上に、エピタキシャル層、第1導電型とは逆極性の第2導電型のボディ領域及び第1導電型の半導体のソース領域が積層されている半導体層と、前記ソース領域及び前記ボディ領域を貫通して前記エピタキシャル層内に到達し、第1幅の開口部を有する第1のトレンチと、前記第1のトレンチの内壁を覆う第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層に覆われたフィールドプレート電極と、前記ソース領域及び前記ボディ領域を貫通して前記エピタキシャル層内に到達し、前記第1幅よりも広い第2幅の開口部を有する第2のトレンチと、前記第2のトレンチの内壁を覆う第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層に覆われたゲート電極と、前記基板の他方の面上に形成されているドレインコンタクト層と、を有し、前記第2のトレンチの深さが前記第1のトレンチの深さよりも深く、且つ前記第2のトレンチの底部の前記第2の絶縁層の厚さが前記第1のトレンチの底部の前記第1の絶縁層の厚さよりも厚く、前記第1のトレンチの内壁の窪みに酸化膜が含まれている。
本発明では、先ず、第1導電型の半導体の基板の一方の面上にエピタキシャル層が形成されている半導体ウェハにドライエッチングを施す。これにより、第1幅の開口部を有するFPトレンチ用の第1のトレンチ及び第1幅よりも広い第2幅の開口部を有するゲートトレンチ用の第2のトレンチを形成する。この際、マイクロローディング効果により、第2のトレンチの深さは第1のトレンチの深さよりも、両者の開口部同士の幅の差に対応した分だけ深くなる。
次に、第1及び第2のトレンチに酸化膜を埋め込み、引き続き第1のトレンチに埋め込まれている酸化膜が全て取り除かれるまでウェットエッチングを行う。これにより、第1のトレンチ内から全ての酸化膜が取り除かれるが、第2のトレンチの深さが第1のトレンチよりも深いことから、当該第2のトレンチの底部には、両者の深さの差に対応した厚さの酸化膜が残留する。
そして、新たに第1及び第2のトレンチ各々の内側の面に酸化膜を形成する。これにより、FPトレンチ用の第1のトレンチでは、その内側の面に新たに形成した酸化膜がFP電極を覆う絶縁層となる。一方、ゲートトレンチ用の第2のトレンチでは、その内側の面に新たに形成された酸化膜、及びその内側の底部に残留していた酸化膜がゲート電極を覆う絶縁層となるため、その底部の絶縁層の厚さは第1のトレンチの底部に形成されている絶縁層よりも厚くなる。これにより、MOSFETのオン抵抗を低下させることが可能となる。
このように、本発明に係る製造方法によれば、フォトリソグラフィ工程を行わずに、ゲートトレンチの底部に形成されている絶縁層の厚さを、FPトレンチ底部に形成されている絶縁層よりも厚くすることができる。
よって、フォトリソグラフィ工程が不要になることで、その分だけMOSFETの製造に掛かる時間を短縮することが可能となる。更に、FPトレンチ内にフォトレジストが残留することもないので、FPトレンチはチャネル領域からの電界を十分に低下させることが可能となり、その結果、オン抵抗を確実に低下させることが可能になる。
したがって、本発明によれば、製造に掛かる時間を抑えて、オン抵抗が低い縦型のMOSFETを製造することが可能となる。
MOSFET100の断面を示す断面図である。 MOSFET100の製造手順を示すフロー図である。 製造に用いる半導体ウェハの断面を示す断面図である。 トレンチドライエッチング処理後の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 トレンチドライエッチング処理後の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 酸化膜ウェットエッチング処理後の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 熱酸化処理後の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 電極形成処理後の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 ソース領域形成処理後の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 ボディ領域形成処理後の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 電極絶縁層形成処理途中の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 電極絶縁層形成処理後の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 ソースコンタクト層形成処理後の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 ドレインコンタクト層形成処理後の半導体ウェハの断面を示す断面図である。 MOSFET100の製造手順の変形例を示すフロー図である。 残留酸化膜ドライエッチングを実行する際の半導体ウェハの断面を示す断面図である。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る半導体装置としてのMOSFET100の断面図である。
MOSFET100は、第1導電型(例えばn型)の半導体の基板11の一方の面上に、ドレインドリフト領域としての第1導電型のエピタキシャル層12、第1導電型とは逆極性の第2導電型(例えばp型)のボディ領域13、及び第1導電型のソース領域14が積層された半導体層を含む。
基板11の他方の面上には、金属等の導電材料からなるドレインコンタクト層21が形成されている。当該ドレインコンタクト層21がMOSFET100のドレイン電極となる。
更に、MOSFET100には、ソース領域14及びボディ領域13を貫通してエピタキシャル層12内にまで至るフィールドプレートトレンチ(以下、FPトレンチと称する)40及びゲートトレンチ50が夫々形成されている。
FPトレンチ40は、ソース領域14からエピタキシャル層12内にまで至る深さD1及び幅W1のトレンチに、そのトレンチ内壁を覆う絶縁層41と、当該絶縁層41に覆われるFP電極42と、を有する。絶縁層41は、例えば二酸化ケイ素(SiO2)などからなり、FP電極42は、例えばn型またはp型の材料をドープしたポリシリコンなどの導電材料からなる。
ゲートトレンチ50は、ソース領域14からエピタキシャル層12内にまで至る深さD2及び幅W2のトレンチに、そのトレンチ内壁を覆う絶縁層51と、当該絶縁層51に覆われるゲート電極52と、を含む。絶縁層51は、絶縁層41と同一の例えば二酸化ケイ素(SiO2)などからなり、ゲート電極52は、FP電極42と同一の例えばn型またはp型の材料をドープしたポリシリコンなどの導電材料からなる。当該ゲート電極52が、MOSFET100のゲート電極となる。
ソース領域14の上面上において、FPトレンチ40各々の上部とその周囲の所定範囲内の領域と、を除く全領域に絶縁層15が形成されている。更に、図1に示すように、金属等の導電材料からなるソースコンタクト層22が、絶縁層15の上面と、FPトレンチ40各々の上部と、FPトレンチ40各々の上部の周囲の所定範囲内の領域に隣接するソース領域14の一部と、に夫々接合するように形成されている。つまり、ソースコンタクト層22は、FPトレンチ40各々のFP電極42及びソース領域14に電気的に接続されている。当該ソースコンタクト層22がMOSFET100のソース電極となる。
尚、図1に示すように、ゲートトレンチ50の深さD2はFPトレンチ40の深さD1よりも深く、且つゲートトレンチ50の幅W2もFPトレンチ40の幅W1よりも広い。この際、ゲートトレンチ50の深さD2をFPトレンチ40の深さD1より大きくするにあたり、深さD1が深さD2の80パーセント以上であれば、MOSFET100の特性(例えば耐圧、閾値Vt)劣化を防ぐことができる。
かかる構成により、ボディ領域13内におけるゲートトレンチ50の外壁に沿ってチャネル領域(例えば破線にて囲まれた領域)が形成される。
図1に示すMOSFET100では、ゲートトレンチ50の外壁に沿って形成されるチャネル領域から発せられる電界をFPトレンチ40によって低下させている。これにより、そのチャネル長を短くすることができるようになり、その結果、MOSFET100のオン抵抗を低下させることが可能となる。
また、図1に示すMOSFET100では、エピタキシャル層12内のFPトレンチ40とゲートトレンチ50とに挟まれた領域(トレンチ間領域と称する)のドーピング濃度を、ゲートトレンチ50の底部より下の領域のドーピング濃度よりも低くしている。
更に、MOSFET100では、ゲートトレンチ50の底部に形成されている絶縁層50の厚さT2を、FPトレンチ40の底部に形成されている絶縁層41の厚さT1よりも厚くしている。
これにより、ボディ領域13とエピタキシャル層12との間のPN接合部が、トレンチ間領域での限定された空乏電荷に起因して逆バイアスされる場合に、当該トレンチ間領域の空乏の広がりが向上する。それに伴い、チャネル長を更に短くすることが可能となり、より低いオン抵抗、ゲートソースキャパシタンス、及びゲートドレインキャパシタンスが得られる。
次に、MOSFET100の製造方法を図2に示す製造フローに沿って説明する。尚、MOSFET100を製造するにあたり、以下のような半導体のウェハを用意する。
図3は、MOSFET100を製造するために用いる半導体ウェハの断面を示す断面図である。
図3に示すように、当該半導体ウェハは、燐またはヒ素等で高ドープされたn型(第1導電型)の半導体の基板11上にエピタキシャル層12を成長させ、当該エピタキシャル層12上に酸化物層72を成長させ、酸化物層72上に窒化ケイ素層74を堆積させたものである。
かかる半導体ウェハに対して、先ず、FPトレンチ40に対応した幅W1の開口部、及びゲートトレンチ50に対応した幅W2の開口部を夫々有するレジストマスクによって酸化物層72及び窒化ケイ素層74をパターニングし、ドライエッチングを所定期間に亘り施す(ステップS11)。
ステップS11により、図4に示すように、FPトレンチ40に対応した、開口部の幅W1を有するトレンチTRfと、ゲートトレンチ50に対応した、開口部の幅W2を有するトレンチTRgと、が形成される。
尚、ステップS11のドライエッチングによると、マイクロローディング効果により、トレンチの開口部の幅が広いほどトレンチの深さが深くなる。これにより、図4に示すように、トレンチTRgの深さD2はトレンチTRfの深さD1よりも、両者の開口部の幅の差(W2−W1)に対応した長さDS分だけ深くなる。
つまり、ステップS11では、図1に示すFPトレンチ40の深さD1に対してゲートトレンチ50の深さが所定長分だけ深い深さD2となるように、ドライエッチングを実施する期間長、開口部の幅W1及びW2が決定されている。
次に、図4に示すトレンチTRf及びTRgの各々内に、例えば二酸化ケイ素等からなる酸化膜76を図5に示すように埋め込む(ステップS12)。
次に、窒化ケイ素層74及び酸化物層72を取り除くエッチングを行い、引き続き、トレンチTRf及びTRg各々内の酸化膜76を取り除くウェットエッチングを、トレンチTRf内の酸化膜76が全て取り除かれるまで行う(ステップS13)。つまり、ステップS13では、トレンチTRf内の酸化膜76が全て取り除かれた時点でウェットエッチングを終了する。
ステップS13でのウェットエッチングによれば、トレンチの開口部の幅に関わらずウェットエッチングを実施する期間長に応じてエッチングされる深さが変化する。そのため、図6に示すように、各トレンチTRfに埋め込まれていた酸化膜76が全て取り除かれるものの、トレンチTRgの底部には、長さDSの厚さの酸化膜76が残留する。
次に、半導体ウェハに熱酸化処理を施すことで、図7に示すように、エピタキシャル層12の上部、トレンチTRf及びTRg各々の内側の面に、厚さT1の酸化膜78を形成する(ステップS14)。この際、トレンチTRgの底部には長さDSの厚さの酸化膜76の上部に厚さT1の酸化膜78が積層されるので、その結果、図7に示すように当該トレンチTRgの底部には厚さT2(DS+T1)の酸化膜が形成されることになる。
次に、CVD(chemical vapor deposition)により、トレンチTRf及びTRgの各々内に導電材料として例えばポリシリコンを堆積させる。これにより、図8に示すように、トレンチTRfの各々内に酸化膜78で覆われたFP電極42が形成され、トレンチTRg内に酸化膜(76、78)で覆われたゲート電極52が形成される(ステップS15)。
次に、ヒ素もしくは燐などのn型ドーパントを注入することで、図9に示すように、エピタキシャル層12の上部におけるトレンチTRf及びTRgが形成されていない領域に、ソース領域14を形成する(ステップS16)。
次に、ホウ素などのp型(第2導電型)のドーパントを注入することで、図10に示すように、ソース領域14の下部にボディ領域13を形成する(ステップS17)。
次に、酸化膜78、FP電極42及びゲート電極52各々の上面に図11に示すように酸化物79を堆積させ、引き続き、図12に示すように、FPトレンチ40各々の上部及びその周囲の領域を、ソース領域14の一部が露出するまでエッチングすることで、FP電極42の内壁を覆う絶縁層41、及びゲート電極52の内壁を覆う絶縁層51を形成する(ステップS18)。
つまり、当該ステップS18により、ステップS14でトレンチTRfの内壁に形成された酸化膜78が絶縁層41となる。また、上記したステップS13によってゲートトレンチTRgの底部に残留させた酸化膜76と、ステップS14でゲートトレンチTRgの内壁に形成された酸化膜78とがゲート電極52の表面を覆う絶縁層51となる。また、図12に示すように、酸化膜78における絶縁層41及び51以外の部分と、酸化物79とが結合することで図1に示す絶縁層15となる。
更に、図12に示すように、絶縁層41及びFP電極42を含むトレンチTRfが図1に示すFPトレンチ40となり、絶縁層51及びゲート電極52を含むトレンチTRgが図1に示すゲートトレンチ50となる。
次に、金属等の導電材料を堆積させることで、図13に示すように、ソース領域14、及びFPトレンチ40各々のFP電極42と電気的に接続されるソースコンタクト層22を形成する(ステップS19)。
次に、金属等の導電材料を基板11の下面に堆積させることで、図14に示すようにドレインコンタクト層21を形成する(ステップS20)。これにより、図1に示す構造を有するMOSFET100が製造される。
要するに、図2に示される製造方法では、ゲートトレンチ及びFP(フィールドプレート)トレンチを有する縦型のMOSFET100を以下の第1〜第8の工程で製造する。
第1の工程(S11)では、第1導電型の半導体の基板11の一方の面上にエピタキシャル層12が形成されている半導体ウェハに、ドライエッチングを施す。これにより、第1幅W1の開口部を有するFPトレンチ40用の第1のトレンチTRfと、第1幅よりも広い第2幅W2の開口部を有するゲートトレンチ50用の第2のトレンチTRgと、を同時に形成(図4)する。この際、マイクロローディング効果により、第2のトレンチの深さD2は第1のトレンチの深さD1よりも、開口部の幅の差(W2−W1)に対応した所定長の分だけ深くなる。
次の第2の工程(S12)では、第1及び第2のトレンチに酸化膜76を埋め込む。第3の工程(S13)では、第1のトレンチに埋め込まれている酸化膜が全て取り除かれるまでウェットエッチングを行う。
第4の工程(S14)では、熱酸化を行うことで第1及び第2のトレンチ各々内に酸化膜78を形成する。第5の工程(S15)では、第1及び第2のトレンチ内に導電材料を堆積させることで第1のトレンチにフィールドプレート電極41を形成すると共に第2のトレンチにゲート電極52を形成する。第6の工程(S16)では、第1導電型のドーパントを注入することでエピタキシャル層の上部にソース領域14を形成する。第7の工程(S17)では、第1導電型とは逆極性の第2導電型のドーパントを注入することでソース領域の下部にボディ領域13を形成する。第8の工程(S19)では、基板の他方の面上に導電材料を堆積させることでドレインコンタクト層21を形成する。
よって、上記した一連の工程によれば、フォトリソグラフィ工程を行わずに、ゲートトレンチ50内の底部に形成されている絶縁層51(76、78)の厚さを、FPトレンチ40内の底部に形成されている絶縁層41(78)の厚さより厚くすることができる。これにより、製造されたMOSFET100のオン抵抗を低くすることが可能となる。
また、上記した一連の工程によれば、上記したフォトリソグラフィ工程が不要になることで、その分だけMOSFETの製造に掛かる時間を短縮することが可能となる。更に、FPトレンチ40内にフォトレジストが残留することもないので、FPトレンチ40は、チャネル領域からの電界を十分に低下させることが可能となり、その結果、オン抵抗を確実に低下させることが可能になる。
よって、図2に示される製造方法によれば、製造に掛かる時間を抑えて、オン抵抗が低い縦型のMOSFETを製造することが可能となる。
ところで、トレンチTRfの内壁に僅かな窪みが存在すると、当該窪み部に酸化膜が入り込む虞がある。この際、トレンチTRfの開口部の幅W1はトレンチTRgの開口部の幅W2よりも狭いので、上記したステップS13にて酸化膜のウェットエッチング処理を施しても、トレンチTRfの窪み部に入り込んだ酸化膜を除去し切れず、酸化膜の一部が残留する虞がある。
図14は、かかる点に鑑みて為されたMOSFET100の製造手順の変形例を示すフロー図である。尚、図14に示す製造手順では、ステップS11〜S20を実行する点については、図2に示す製造手順と同じである。
ただし、図14では、ステップS13の実行後、ステップS13Aにて以下の残留酸化膜ドライエッチングを実行する。
ステップS13Aでは、トレンチTRf内に残留した酸化膜を除去する為に図14に示すように、トレンチTRgの開口部を覆うレジスト80を形成し、残留酸化膜を除去するドライエッチングを行う。尚、この残留酸化膜ドライエッチングでは、一部の残留した酸化膜を除去すれば良いので、その処理時間は短時間で済む。そして、当該残留酸化膜ドライエッチングの終了後にレジスト80を除去し、引き続き、上記したステップS14〜S20による一連の処理を実行する。これにより、処理時間を大幅に増加することなく、FPトレンチ40に残留する酸化膜を確実に除去することが可能となる。
11 基板
12 エピタキシャル層
13 ボディ領域
14 ソース領域
40 FPトレンチ
41、51 絶縁層
42 FP電極
50 ゲートトレンチ
52 ゲート電極
76、78 酸化膜
100 MOSFET

Claims (6)

  1. 第1導電型の半導体の基板の一方の面上にエピタキシャル層が形成されている半導体ウェハにドライエッチングを施すことで第1幅の開口部を有する第1のトレンチ及び前記第1幅よりも広い第2幅の開口部を有する第2のトレンチを形成する第1の工程と、
    前記第1及び第2のトレンチに酸化膜を埋め込む第2の工程と、
    前記第1のトレンチに埋め込まれている前記酸化膜が全て取り除かれるまで前記半導体ウェハにウェットエッチングを施す第3の工程と、
    前記第1及び第2のトレンチ各々の内側の面に酸化膜を形成する第4の工程と、
    前記第1及び第2のトレンチ内に導電材料を堆積させることで前記第1のトレンチにフィールドプレート電極を形成し、前記第2のトレンチにゲート電極を形成する第5の工程と、
    前記エピタキシャル層の上部における前記第1及び第2のトレンチ間に第1導電型のソース領域を形成する第6の工程と、
    前記ソース領域の下部に第1導電型とは逆極性の第2導電型のボディ領域を形成する第7の工程と、
    前記基板の他方の面上に導電材料を堆積させることでドレインコンタクト層を形成する第8の工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第3の工程の終了後、前記第2のトレンチの開口部を覆うレジストを形成して前記半導体ウェハにドライエッチングを施すことで前記第1のトレンチに残留する酸化膜を除去する工程を実行した後に前記第4〜第8の工程を順に実行することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の工程では、所定の期間長に亘り前記半導体ウェハに前記ドライエッチングを施すことで前記第1及び第2のトレンチを同時に形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記ドライエッチングに伴うマイクロローディング効果によって前記第2のトレンチの深さが前記第1のトレンチの深さよりも所定長だけ深くなるように、前記所定の期間長、前記第1幅及び前記第2幅が夫々決定されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1のトレンチの深さは前記第2のトレンチの深さの80パーセント以上であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 第1導電型の半導体の基板の一方の面上に、エピタキシャル層、第1導電型とは逆極性の第2導電型のボディ領域及び第1導電型の半導体のソース領域が積層されている半導体層と、
    前記ソース領域及び前記ボディ領域を貫通して前記エピタキシャル層内に到達し、第1幅の開口部を有する第1のトレンチと、
    前記第1のトレンチの内壁を覆う第1の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層に覆われたフィールドプレート電極と、
    前記ソース領域及び前記ボディ領域を貫通して前記エピタキシャル層内に到達し、前記第1幅よりも広い第2幅の開口部を有する第2のトレンチと、
    前記第2のトレンチの内壁を覆う第2の絶縁層と、
    前記第2の絶縁層に覆われたゲート電極と、
    前記基板の他方の面上に形成されているドレインコンタクト層と、を有し、
    前記第2のトレンチの深さが前記第1のトレンチの深さよりも深く、且つ前記第2のトレンチの底部の前記第2の絶縁層の厚さが前記第1のトレンチの底部の前記第1の絶縁層の厚さよりも厚く、
    前記第1のトレンチの内壁の窪みに酸化膜が含まれていることを特徴とする半導体装置。
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