JP2021084810A - 転倒事故防止形エスカレーター - Google Patents
転倒事故防止形エスカレーター Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021084810A JP2021084810A JP2019224058A JP2019224058A JP2021084810A JP 2021084810 A JP2021084810 A JP 2021084810A JP 2019224058 A JP2019224058 A JP 2019224058A JP 2019224058 A JP2019224058 A JP 2019224058A JP 2021084810 A JP2021084810 A JP 2021084810A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display
- handrail belt
- escalator
- printing
- display sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Abstract
【課題】 従来、手摺ベルト表面に設けた表示シートは、方向表示マークや注意文言等表示部による安全、広告効果が評価される一方で、元の手摺ベルトの色彩に慣れ、元の色彩を残す声が多いこと、また印刷による方向表示マークや注意文言表示部などの印刷面積が増大するコスト面の問題が指摘されていた。【解決手段】 この問題を解決するため、本発明の請求項1の表示シート6は、前記手摺ベルトの色彩が残るように、透明部であってその断面形状をほぼ被い、かつ前記手摺ベルトの長手方向において複数枚に分割され、かつ印刷によって部分的に不透明となって、その移動方向を表示して前記エスカレーターに乗り移る際のタイミングを図る目印となる方向表示マークや注意文言等の表示部を複数個有する表示シートを貼り付けて設けたのである。また本発明の請求項2は、前記複数の表示シートの継ぎ目部分に継ぎ目材を貼り付けて設けたのである。【選択図】図4
Description
本発明は、移動する踏段と手摺ベルトが傾斜路あるいは水平路を形成して乗客輸送を行う転倒事故防止形エスカレーターの構成に関する。
従来、エスカレーターでの転倒事故を防止するものとして、手摺ベルトの表面に表示シートを貼付けて方向表示マーク、注意表示及び広告表示を行う表示部の構成が、例えば特許文献1のように、既に提案され権利化されている。
この特許文献1記載の手摺ベルト用表示シートは、世の中への普及度が増し人身事故、とりわけ転倒事故防止に顕著な効果を発揮している。
上記特許文献1に記載のものは、表示シートによって乗客の目の至近位置に存在する方向表示マーク等によりエスカレーターの移動方向や速度感が分かりやすくなって逆方向乗り込みや乗降タイミングの失敗が少なくなる効果があり、結果として転倒事故防止の実効果が高いとの評価を受けている。また、方向表示マークの間隔内に設けられた注意文言や広告の表示部による安全、広告効果も評価されている。
一方、最近のエスカレーター利用においては、上記の安全、広告効果にプラスして、特に表示シートの全面に元の手摺ベルトとは異色の色彩を施すことに対して、元の色彩を見慣れた関係で印刷による同色とは言え、元の色彩を惜しむ声が根強くある一方、全面印刷によるコスト高の問題が指摘されていた。また継ぎ目部分の剥がれ防止等、この部分の長寿命化、高信頼化が切に望まれていた。
本発明の目的は、手摺ベルト表面に設けた表示シートを、透明部を基本としているので元の手摺ベルトの色彩が視認でき、かつその印刷部分は方向表示マークや注意文言等表示部に限定しているので、それによって元の色彩と同色が視認される表示シートとなり、安全、広告効果に加え、また表示シートの継ぎ目部分には接着剤付きの継ぎ目材を貼り付けることでこの部分の長寿命化、高信頼化に寄与する構成とした転倒事故防止形エスカレーターを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1は−方の乗降口から他方の乗降口にかけて移動し、乗客を輸送する踏段と、この踏段と同期移動する無端状の手摺ベルトとを備えたエスカレーターにおいて、前記手摺ベルトの表面に、その断面形状をほぼ被い、かつ前記手摺ベルトの長手方向において複数枚に分割される一方、前記手摺ベルトの表面が視認できるように透明部でなり、かつ印刷によって部分的に不透明となって、安全な利用を促す文言や広告を行う表示部を設けた表示シートとしたのである。また本発明の請求項2は前記複数の表示シートの継ぎ目部分に接着剤付きの継ぎ目材を貼り付けて設けたのである。
上記構成によれば、手摺ベルトの表面に設けられた表示シートの透明部によって手摺ベルトの元の色彩が視認できる一方、印刷によって部分的に不透明となる(印刷部分が現出する、という意味)方向表示マークや表示部によってエスカレーターの移動方向や速度感を視覚的に示すことで踏段への乗り込みタイミング取りの容易化、逆乗り込み防止を図ったのである。また前記表示シートの継ぎ目部分に設けられる接着剤付きの継ぎ目材によって剥がれが防止でき、その部分の長寿命化、高信頼化を図り得る転倒防止形エスカレーターを提供するものである。
以下、本発明の転倒事故防止形エスカレーターの一実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
本発明の転倒事故防止形エスカレーター1は、建屋2の上階床につながる乗降口2Aとその下階床につながる乗降口2Bを備えて建屋2に装架される主フレーム3と、無端状に連結されて往路から復路にかけて反転して移動する多数の踏段4、この踏段4と同期して往路から復路にかけて反転して移動するものでその断面形状が平坦部5Aとこれに連なる両縁の半円部5Bとで馬蹄形状をなす幅W1の手摺ベルト5と、この手摺ベルト5の長手方向に沿い、その平坦部5A(幅W2)から半円部5Bにかけて接着固定(詳細な図示は省略するも、内面側に接着剤層を備え、その外側には後述する方向表示マーク6A等が印刷されるシート部層や表面のラミネート層などで構成される複層材となっている)される長尺の表示シート6が貼り付けられている。
この手摺ベルト5は、駆動歯車7の動力をチェーン8を介して駆動ローラ9等に伝達された動力によって摩擦駆動されるもので複路を案内ローラ10、往路を欄干11に案内され反転部11A、11Bで折り返し反転して移動する構成となっている。
一方、前記表示シート6の前記継ぎ目部分には、その裏面全体が接着剤付きの継ぎ目材6Cで接着されている。
そして表示シート6は、手摺ベルト5の全長に、後述する、安全上無くてはならない方向表示マーク6A部以外は印刷無しの透明部で手摺ベルト5の元の色彩が視認できるようになっている。そして前記手摺ベルト5の全長に、一枚ものあるいは複数に分割された状態でその継ぎ目部分に継ぎ目材6Cが設けられ、その内面側の接着層が前記手摺ベルト5の表面の平坦部5Bと半円部5Bに貼付けられるとともに、表示シート6の表面のシート部層には、その移動方向を表示する方向表示マーク6Aが目立ち易いように平坦部5Aの幅W2いっぱいに印刷によって設けられ、さらに方向表示マーク6Aは手摺ベルト5の全長方向に適宜の間隔Pをもって複数個設けられ、手摺ベルト5の反転部の半円周範囲である高さH(図1、図2)内に少なくても1個存在する間隔P(図4)をおいて複数個配置されている。そして、いま乗り込まんとする利用者(乗客)が転倒防止形エスカレーター1を見ると常に正面となる符号Hの範囲内に少なくても1個の方向表示マーク6Aが存在して、移動速度の速度感と動き方向を確実に視覚に訴えるものである。加えて、方向表示マーク6Aは、例えば黄色や白色に着色印刷され、そのマークも図2、図4に例示した円形に限らず大きめの矢印や菱形などでも不都合はなく、その大きさも任意である。ここで安全上二次的な表示部6Bは無しの状態でもよい。
また本発明の手摺ベルト5に貼り付けられる表示シート6には、上記方向表示マーク6Aの間隔P内に図2及び図4に想像線の枠で示したように印刷によって部分的に不透明となる注意文言等の表示部6Bが設けられていて、必要に応じて「手摺をつかむこと」、「降り口の左側が改札口」「降り口の右側が地下鉄銀座線」等の安全上の注意文言や案内表示、それに図示しない各種「広告」が印刷によって表示されている。この場合、表示シート6は、前述と重複するも手摺ベルト5への接着層、印刷が施されるシート部層に加え、表面のラミネート層などの複層材で構成されている。
さらに本発明の手摺ベルト5に貼り付けられる継ぎ目材6Cは、それ自身が丈夫な化繊製で裏面には強力な接着剤によってこの表示シート6と手摺ベルト5に貼り付けられるもので外見的には図4のようになっている。
ここで、上記の表示シート6は、その透明部によって手摺ベルト5の元の色彩が視認でき、また方向表示マーク6Aや表示部6Bなどの安全効果部は新規な印刷によって不透明ではあるが鮮明に表現されるものである。
以上説明したように、本発明によれば手摺ベルトの見慣れた色彩が同色をもって視認される一方、移動方向が鮮明に表示されて安全効果、案内効果、広告効果など多岐にわたって総合的な転倒事故防止形エスカレーターを提供でき、かつ表示シート6の継ぎ目部分の長寿命化、高信頼化を図ることができる。
なお、上記の実施形態は、全体が経年により手摺ベルトが寿命間際の数年間適用することも考えられ、その場合は経年による手摺ベルトの汚れをある程度除去する必要がある。また本発明の請求項1は表示部6Bがない場合にも適用できる。なお、上記は一般のエスカレーター構造を例に説明したが、隣接踏段同士に段差を有しない動く歩道にもそのまま適用することができる。
1 転倒事故防止形エスカレーター
2A、2B 乗降口
4 踏段
5 手摺ベルト
5A 平坦部
6 表示シート
6A 方向表示マーク
6B 表示部
6C 継ぎ目
2A、2B 乗降口
4 踏段
5 手摺ベルト
5A 平坦部
6 表示シート
6A 方向表示マーク
6B 表示部
6C 継ぎ目
Claims (2)
- 一方の乗降口から他方の乗降口にかけて移動し、乗客を輸送する踏段と、この踏段と同期移動する無端状の手摺ベルトとを備えたエスカレーターにおいて、前記手摺ベルトの表面に、その断面形状をほぼ被い、かつその長手方向において複数枚に分割される一方、前記手摺ベルトの表面が視認できるように透明部でなり、かつ印刷によって部分的に不透明となって、その移動方向を表示して前記エスカレーターに乗り移る際のタイミングを取る目印となる方向表示マークを複数個有する表示シートを貼り付けて設けたことを特徴とする転倒事故防止形エスカレーター。
- 前記複数の表示シートの継ぎ目部分に接着剤付きの継ぎ目材を貼り付けて設けたことを特徴とする請求項1記載の転倒事故防止形エスカレーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019224058A JP2021084810A (ja) | 2019-11-26 | 2019-11-26 | 転倒事故防止形エスカレーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019224058A JP2021084810A (ja) | 2019-11-26 | 2019-11-26 | 転倒事故防止形エスカレーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021084810A true JP2021084810A (ja) | 2021-06-03 |
Family
ID=76088412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019224058A Pending JP2021084810A (ja) | 2019-11-26 | 2019-11-26 | 転倒事故防止形エスカレーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021084810A (ja) |
-
2019
- 2019-11-26 JP JP2019224058A patent/JP2021084810A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2021084810A (ja) | 転倒事故防止形エスカレーター | |
JP4989863B2 (ja) | エスカレーターの転倒事故防止用手摺ベルト及び転倒事故防止用エスカレーター | |
JP2021084809A (ja) | 転倒事故防止形エスカレーター | |
JP2021084808A (ja) | 転倒事故防止形エスカレーター | |
JP2018165215A (ja) | 転倒事故防止形エスカレーター | |
JP2018193241A (ja) | エスカレーターの転倒防止対策付き手摺ベルト | |
JP2018065687A (ja) | エスカレーターの転倒事故防止用手摺ベルト | |
JP2014065605A (ja) | 主として視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルト | |
JP4989862B2 (ja) | エスカレーターの転倒事故防止用手摺ベルト及び転倒事故防止用エスカレーター | |
JP2013006692A (ja) | 視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルトおよび該手摺ベルトの製造方法 | |
JP2018165214A (ja) | 転倒事故防止形エスカレーター | |
JP2007191304A (ja) | エスカレーターの手摺ベルト | |
JP2009102160A (ja) | エスカレーターの手摺ベルト | |
JP2018065688A (ja) | エスカレーターの転倒事故防止用手摺ベルト | |
JP2009107742A (ja) | 乗客搭乗用エスカレータ及び手摺りベルト用印刷フィルム | |
JP2018027852A (ja) | エスカレーターの転倒事故防止用手摺ベルト及び転倒事故防止用エスカレーター | |
JPWO2007139186A1 (ja) | 手摺ベルト及び該手摺ベルトを備えるエスカレーター | |
JP2015051872A (ja) | エスカレーターの転倒事故防止用手摺ベルト及び転倒事故防止用エスカレーター | |
JP2009249181A (ja) | エスカレーターの手摺ベルト | |
JP2009255996A (ja) | エスカレーターの手摺ベルト | |
JP2012121731A (ja) | エスカレーターの転倒事故防止用手摺ベルト及びそれを備える転倒事故防止用エスカレーター | |
JP2014218367A (ja) | 並設々置エスカレーターの手摺ベルト及びその清掃方法 | |
JP2014065604A (ja) | 主として視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルト | |
JP2007191303A (ja) | エスカレーターの手摺ベルト | |
JP2009255994A (ja) | エスカレーターの手摺ベルト |