JP2021079748A - 車両の車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドドア開口が大きい車両において、エプロンレインフォースメントが後退するような衝突時に、当該エプロンレインフォースメントの取付け部におけるヒンジピラーの屈曲変形を抑制する車両の車体構造を提供する。【解決手段】ヒンジピラー30の閉断面内部にエプロンレインフォースメント20の取付け部23bと上下方向において重複する位置に設けられた補強部材60を備え、補強部材60は、ヒンジピラー30から離間して車両上下方向に延びる本体部61と、本体部61の前部に位置する前方フランジ部62と、本体部61の後部に位置する側方フランジ部63と、本体部61と前方フランジ部62との間に位置する前方稜線部X1と、本体部61と側方フランジ部63との間に位置する後方稜線部X2と、を備え、前方稜線部X1および後方稜線部X2はそれぞれ補強部材60の車両上下方向にわたって連続して設けられたことを特徴とする。【選択図】図3

Description

この発明は、車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームに対して車幅方向外側かつ上方に位置し、車両の前後方向に延びる左右一対のエプロンレインフォースメントと、上記エプロンレインフォースメントの後端が取付けられ、車両上下方向に延びる閉断面を有する左右一対のヒンジピラーと、を備えた車両の車体構造に関する。
従来、上述例の車両の車体構造としては、特許文献1に開示されたものがある。
すなわち、車両前後方向に延びるサイドシルと、フロントピラー後部に連続するルーフサイドレールとの間に、これらを車両上下方向に拘束するセンタピラーを備えたものにおいて、サイドシル前部とフロントピラーの傾斜下端部とを車両上下方向に連結する閉断面構造のヒンジピラーを設けている。当該ヒンジピラーの内部には、その上下方向に延びる平面視でL字断面形状の補強部材が設けられている。
一方で、センタピラーが存在しない観音開き構造のサイドドア、または、スライドドアを備えたようなサイドドア開口部の面積が大きい車両において、スモールオーバラップ衝突のようにエプロンレインフォースメントが後退する衝突荷重が入力した場合、ヒンジピラーが屈曲変形する。それにより、フロントピラーがサイドシルに対して口開き変形、すなわち、フロントピラーの後部がルーフサイドレールの前部を伴って車両上方へ変形する。
そこで、フロントピラーやヒンジピラーを、車体重量を問題視することなく充分に補強すると、上述のヒンジピラーの屈曲変形を抑制することができる。しかしながら、この場合には、重量増加を招くことになり、昨今、車体重量を増加させることなく、ヒンジピラーの屈曲変形を抑制することが要請されている。
従来においても、上記特許文献1で開示されているように、ヒンジピラー内部には補強部材が設けられているが、サイドドアの開口面積が大きい車両では、より一層強度な補強が必要不可欠となる。
特開2017-197058号公報
そこで、この発明は、サイドドア開口が大きい車両において、エプロンレインフォースメントが後退するような衝突時に、当該エプロンレインフォースメントの取付け部におけるヒンジピラーの屈曲変形を抑制することができる車両の車体構造の提供を目的とする。
この発明による車両の車体構造は、車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームに対して車幅方向外側かつ上方に位置し、車両の前後方向に延びる左右一対のエプロンレインフォースメントと、上記エプロンレインフォースメントの後端が取付けられ、車両上下方向に延びる閉断面を有する左右一対のヒンジピラーと、を備えた車両の車体構造であって、上記ヒンジピラーの閉断面内部に上記エプロンレインフォースメントの取付け部と車両上下方向において重複する位置に設けられた補強部材を備え、該補強部材は、上記ヒンジピラーから離間して車両上下方向に延びる本体部と、当該本体部の前部に位置し、上記ヒンジピラーの前面部に取付けられる前方フランジ部と、上記本体部の後部に位置し、上記ヒンジピラーの車幅方向外側面部に取付けられる側方フランジ部と、上記本体部と上記前方フランジ部との間に位置する前方稜線部と、上記本体部と上記側方フランジ部との間に位置する後方稜線部と、を備え、上記前方稜線部および上記後方稜線部はそれぞれ補強部材の車両上下方向にわたって連続して設けられたものである。
上記構成によれば、エプロンレインフォースメントの取付け部と車両上下方向に重複する位置に補強部材を設け、この補強部材には、途切れることなく車両上下方向に連続する前方稜線部と後方稜線部とを設け、これら前後の稜線部にて補強部材の剛性向上を図っている。
これにより、エプロンレインフォースメントの取付け部と重複するヒンジピラーの前後方向の剛性向上を図ることができる。よって、エプロンレインフォースメントから後方向への荷重が入力された際、エプロンレインフォースメントの取付け部を切っ掛けとするヒンジピラーの屈曲変形を抑制することができる。
さらに、上記前後の各稜線部は途切れることはなく車両上下方向に連続しているので、補強部材の車両上下方向の圧縮および引っ張りに対する耐力が向上し、これにより、ヒンジピラーの屈曲変形をさらに抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記前方フランジ部は上記ヒンジピラーの前面部に接合固定され、上記側方フランジ部は上記ヒンジピラーの車幅方向外側面部に接合固定され、上記ヒンジピラーと上記補強部材との間には、車両上下方向に延びる第2の閉断面が形成されたものである。
上記構成によれば、第2の閉断面を形成したことで、ヒンジピラーの屈曲変形をさらに効果的に抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記エプロンレインフォースメントの取付け部と対応する位置において、上記ヒンジピラーの内部には、当該ヒンジピラーの閉断面を上下に仕切る仕切り面部をもったガセット部材が設けられており、上記補強部材は当該ガセット部材と上下方向において重複するように設けられたものである。
上記構成によれば、エプロンレインフォースメントの取付け部近傍におけるヒンジピラーの剛性差を低減し、当該ヒンジピラーの屈曲変形をさらに抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記本体部は上記エプロンレインフォースメントの取付け部と対向する位置において孔部を有するものである。
上記構成によれば、上述の孔部を介してエプロンレインフォースメントとヒンジピラーとの接合固定を可能にしつつ、上記補強部材の前後の各稜線部を車両上下方向に連続させることができ、さらには、上記孔部により補強部材の軽量化をも図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記本体部は上記前方フランジ部と上記側方フランジ部とを連結する車両上下方向に離間した複数のビード部を備えたものである。
上記構成によれば、エプロンレインフォースメントの後退時に、上記複数のビード部を突っ張り部として作用させることができ、衝突荷重入力に対するヒンジピラーの耐力向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記複数のビード部のうち少なくとも1つのビード部は、上記前方フランジ部の上記ヒンジピラーに対する接合部と、上記側方フランジ部の上記ヒンジピラーに対する接合部と、を連結するものである。
上記構成によれば、ヒンジピラーに入力された荷重を、補強部材の前方フランジ部、本体部のビード部、側方フランジ部を介して、当該側方フランジ部が接合されるヒンジピラーの側方部に効率的に伝達することができ、該ヒンジピラーの屈曲変形をさらに抑制することができる。
この発明によれば、サイドドア開口が大きい車両において、エプロンレインフォースメントが後退するような衝突時に、当該エプロンレインフォースメントの取付け部におけるヒンジピラーの屈曲変形を抑制することができる効果がある。
本発明の車両の車体構造を示す車両右側の外側面図 車両の車体構造を示す車両右側の内側面図 図2からヒンジピラーインナを取外した状態で示す要部拡大側面図 図3の車体構造を車幅方向内側後方から見た状態で示す斜視図 図3のA−A線矢視断面図 図3のB−B線矢視断面図 図3のC−C線矢視断面図 補強部材を車両前方から見た状態で示す正面図 補強部材を車幅方向内方から見た状態で示す内側図面 補強部材を車幅方向内方かつ車両後方から見た状態で示す斜視図 ガセット部材を車幅方向内方かつ車両後方から見た状態で示す斜視図 ガセット部材を車幅方向内方かつ車両前方から見た状態で示す斜視図
サイドドア開口が大きい車両において、エプロンレインフォースメントが後退するような衝突時に、当該エプロンレインフォースメントの取付け部におけるヒンジピラーの屈曲変形を抑制するという目的を、車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームに対して車幅方向外側かつ上方に位置し、車両の前後方向に延びる左右一対のエプロンレインフォースメントと、上記エプロンレインフォースメントの後端が取付けられ、車両上下方向に延びる閉断面を有する左右一対のヒンジピラーと、を備えた車両の車体構造であって、上記ヒンジピラーの閉断面内部に上記エプロンレインフォースメントの取付け部と車両上下方向において重複する位置に設けられた補強部材を備え、該補強部材は、上記ヒンジピラーから離間して車両上下方向に延びる本体部と、当該本体部の前部に位置し、上記ヒンジピラーの前面部に取付けられる前方フランジ部と、上記本体部の後部に位置し、上記ヒンジピラーの車幅方向外側面部に取付けられる側方フランジ部と、上記本体部と上記前方フランジ部との間に位置する前方稜線部と、上記本体部と上記側方フランジ部との間に位置する後方稜線部と、を備え、上記前方稜線部および上記後方稜線部はそれぞれ補強部材の車両上下方向にわたって連続して設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の車体構造を示し、図1は当該車両の車体構造を示す車両右側の外側面図、図2は車両の車体構造を示す車両右側の内側面図、図3は図2からヒンジピラーインナを取外した状態で示す要部拡大側面図である。
また、図4は図3の車体構造を車幅方向内側後方から見た状態で示す斜視図、図5は図3のA−A線矢視断面図、図6は図3のB−B線矢視断面図、図7は図3のC−C線矢視断面図である。なお、この実施例の車両の車体構造は左右対称または左右略対称であるから、以下の実施例においては車両右側の構造について説明する。
図1に示すように、エンジンルーム(電動車両の場合は、モータルーム)と車室とを車両前後方向に仕切るダッシュロアパネル(図示せず)から車両前方に延びる左右一対のフロントサイドフレーム10を設けている。但し、図面では車両右側のフロントサイドフレーム10の後部のみを示す。
このフロントサイドフレーム10は、エンジンルームの左右両サイドを車両前後方向に延びる車体剛性部材であって、該フロントサイドフレーム10は、フロントサイドフレームインナと、フロントサイドフレームアウタとを接合して、車両前後方向に延びるフロントサイド閉断面を有している。
図1に示すように、上述のフロントサイドフレーム10に対して車幅方向外側で、かつ車両上方に位置して車両の前後方向に延びる左右一対のエプロンレインフォースメント20を設けている。但し、図面では車両右側のエプロンレインフォースメント20のみを示す。
図1〜図4に示すように、上述のエプロンレインフォースメント20は、エプロンレインフォースメントインナ21と、エプロンレインフォースメントアウタ22と、を接合して車両前後方向に延びるエプロンレイン閉断面を有する車体剛性部材である。また、上述のエプロンレインフォースメント20におけるエプロンレインフォースメントアウタ22の後端部には、当該エプロンレインフォースメント20を後述するヒンジピラー30に接続するカウルサイドレイン23が設けられている。
図5に示すように、エプロンレインフォースメント20の後端(カウルサイドレイン23参照)が取付けられて、車両上下方向に延びる閉断面31を有する左右一対のヒンジピラー30を設けている。但し、図面では車両右側のヒンジピラー30のみを示す。
上述のヒンジピラー30には、ドアヒンジ部材を介してサイドドアとしてのフロントドア(図示せず)が取付けられる。
図2、図5〜図7に示すように、上述のヒンジピラー30は、ヒンジピラーインナアッパ32とヒンジピラーインナロア33とに上下二分割されたヒンジピラーインナ34と、ヒンジピラーアウタ35とを備え、車両の上下方向に延びる上記閉断面31を有する車体剛性部材である。
このヒンジピラー30は、図1、図2に示すサイドシル40の前端部と、図2〜図4に示すフロントピラー50の傾斜下端部と、を上下方向に延びて連結している。
ここで、上述のサイドシル40は、サイドシルインナとサイドシルアウタとを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を備えた車両剛性部材である。
図4に示すように、上述のフロントピラー50は、フロントピラーインナ51と、フロントピラーレインフォースメント52と、フロントピラーアウタ53と、を備え、当該フロントピラー50の長手方向に延びるフロントピラー閉断面を有する車体剛性部材である。このフロントピラー50は上述のヒンジピラー30の上端部とルーフサイドレール(図示せず)の前端部とを、前側が低く、後側が高くなる前低後高状の傾斜方向に延びて連結している。
図1に示すように、上述のサイドシル40、ヒンジピラー30、フロントピラー50、および図示しないルーフサイドレールの車幅方向外側は、サイドフレームアウタ1のサイドシル部4、ヒンジピラー部3、フロントピラー部5、およびルーフサイドレール部で一体的に覆われている。
図1に示すように、車体下部において前後方向に延びるサイドシル40と、車体前部において車両上下方向に延びるヒンジピラー30と、傾斜方向に延びるフロントピラー50と、車体上部において前後方向に延びるルーフサイドレールと、車体後部のリヤピラーまたはクオータピラーと、で囲繞されたサイドドア開口部6が形成されている。上述のサイドシル40とルーフサイドレールとを車両上下方向に拘束するセンタピラーが存在しないセンタピラーレスの車体を採用した場合には、上記サイドドア開口部6は比較的大きくなる。
図5に示すように、上述のヒンジピラー30におけるヒンジピラーインナアッパ32は、前面部32aと、車幅方向の内側面部32bと、後面部32cと、前面部32aから前方に延びるフランジ部32dと、後面部32cから後方に延びるフランジ部32eと、を一体形成したものである。
図5〜図7に示すように、上述のヒンジピラー30におけるヒンジピラーインナロア33は、内側面部33aと、この内側面部33aの前端から車幅方向外方にオフセットして前方に延びるフランジ部33bと、上記内側面部33aの後端から車幅方向外方にオフセットして後方に延びるフランジ部33cと、を一体形成したものである。
図5〜図7に示すように、上述のヒンジピラー30におけるヒンジピラーアウタ35は、前面部35aと、車幅方向の外側面部35bと、後面部35cと、前面部35aから前方に延びるフランジ部35dと、後面部35cから後方に延びるフランジ部35eと、を一体形成し、平面視で断面ハット形状に構成されている。
詳しくは、上記前面部35aは、外側面部35bの前端から車幅方向内方に延びており、上記後面部35cは、外側面部35bの後端から車幅方向内方に延びており、上記外側面部35bは、前面部35aの車幅方向外端と、後面部35cの車幅方向外端とを車両前後方向に連結している。
図5〜図7に示すように、上述のヒンジピラー部3は、前面部3aと、車幅方向の外側面部3bと、後面部3cと、前面部3aから前方に延びるフランジ部3dと、後面部3cから後方に延びるフランジ部3eと、を一体形成し、平面視で断面ハット形状に構成されている。
図5に示すように、ヒンジピラーインナアッパ32の前側のフランジ部32dは、ヒンジピラーインナロア33の内側面部33aに接合固定されている。また、ヒンジピラーインナアッパ32の後側のフランジ部32eは、ヒンジピラーアウタ35の後側のフランジ部35eとヒンジピラー部3の後側のフランジ部3eとに接合固定されている。
図6、図7に示すように、ヒンジピラーインナロア33の前側のフランジ部33bは、ヒンジピラーアウタ35の前側のフランジ部35dとヒンジピラー部3の前側のフランジ部3dとに接合固定されている。また、ヒンジピラーインナロア33の後側のフランジ部33cは、ヒンジピラーアウタ35の後側のフランジ部35eとヒンジピラー部3の後側のフランジ部3eとに接合固定されている。
図1、図5に示すように、上述のカウルサイドレイン23の前部23aは、エプロンレインフォースメントアウタ22の後部内面に連結固定されている。また、後部23bは、ヒンジピラーアウタ35の外側面部35bとヒンジピラー部3の外側面部3bとに連結固定されている。これにより、上述のエプロンレインフォースメント20の後端がヒンジピラー30に取付けられている。
図1に示すように、上述のカウルサイドレイン23の後部23bには、当該後部23bの車両上下方向に間隔を隔てて複数の接合部23c,23d,23e,23f,23gが形成されており、これらの各接合部23c〜23gがヒンジピラーアウタ35に接合固定される。
図3〜図7に示すように、上述のヒンジピラー30の閉断面31内部には、エプロンレインフォースメント20の取付け部(カウルサイドレイン23の後部23b参照)と車両上下方向において重複する位置に補強部材60が設けられている。
詳しくは、図5、図6、図7に示すように、上述の補強部材60は、ヒンジピラー30におけるヒンジピラーアウタ35の前面部35aと外側面部35bとの間に斜交い状に設けられている。
図8は補強部材60を車両前方から見た状態で示す正面図、図9は補強部材60を車幅方向内方から見た状態で示す内側面図、図10は補強部材60を車幅方向内方かつ車両後方から見た状態で示す斜視図である。
図7〜図10に示すように、上述の補強部材60は、本体部61と、前方フランジ部62と、側方フランジ部63と、前方稜線部X1と、後方稜線部X2と、を備えている。
図7〜図10に示すように、上述の本体部61は、ヒンジピラーアウタ35の前面部35aの車幅方向外部および外側面部35bの前側から離間して車両上下方向に延びている。
上述の前方フランジ部62は、本体部61の前部に位置し、本体部61の前端から車幅方向内方に向けて一体的に屈曲形成されている。
上述の側方フランジ部63は、本体部61の後部に位置し、本体部61の後端から車両後方に向けて一体的に屈曲形成されている。
上述の前方稜線部X1は、本体部61と前方フランジ部62との間に位置しており、図10に示すように、この前方稜線部X1は、途切れることなく補強部材60の全高にわたって車両上下方向に連続して設けられている。
上述の後方稜線部X2は、本体部61と側方フランジ部63との間に位置しており、図10に示すように、この後方稜線部X2も、前方稜線部X1と同様に、途切れることなく補強部材60の全高にわたって車両上下方向に連続して設けられている。
すなわち、図3に示すように、エプロンレインフォースメント20の取付け部(カウルサイドレイン23の後部23b参照)と車両上下方向に重複する位置に上記補強部材60を設け、この補強部材60には、途切れることなく車両上下方向に連続する前方稜線部X1と後方稜線部X2とを設け、これら前後の各稜線部X1,X2にて補強部材60の剛性向上を図っている。
これにより、エプロンレインフォースメント20の取付け部と重複するヒンジピラー30の前後方向の剛性向上を図り、以て、エプロンレインフォースメント20から後方向への荷重が入力された際、エプロンレインフォースメント20の取付け部を切っ掛けとするヒンジピラー30の屈曲変形(車両前方側が開放する前開きV字状の屈曲変形)を抑制すべく構成している。
さらに、上述の前後の各稜線部X1,X2が途切れることなく車両上下方向に連続しているので、補強部材60の車両上下方向の圧縮および引っ張りに対する耐力が向上し、これにより、ヒンジピラー30の屈曲変形をさらに抑制すべく構成したものである。
図10に示すように、補強部材60の前方フランジ部62には、車両上下方向に間隔を隔ててヒンジピラー30におけるヒンジピラーアウタ35の前面部35aに対する複数の接合部62a,62b,62c,62d,62eが形成されている。
同図に示すように、補強部材60の側方フランジ部63には、車両上下方向に間隔を隔ててヒンジピラー30におけるヒンジピラーアウタ35の外側面部35bに対する複数の接合部63a,63b,63cが形成されている。
図5、図6、図7に示すように、上述の前方フランジ部62は、ヒンジピラー30におけるヒンジピラーアウタ35の前面部35aに対し接合部62a〜62eにて接合固定されている。また、上述の側方フランジ部63は、ヒンジピラー30におけるヒンジピラーアウタ35の車幅方向外側面部35bに対し接合部63a,63b,63cにて接合固定されている。
そして、図5に示すように、ヒンジピラー30のヒンジピラーアウタ35における前外コーナ部と、補強部材60の本体部61との間には、車両上下方向に延びる第2の閉断面64が形成されている。この第2の閉断面64を形成することで、ヒンジピラー30の上述の屈曲変形をさらに効果的に抑制すべく構成している。
図3、図5、図8、図9、図10に示すように、上述の補強部材60の本体部61における上部には、上記エプロンレインフォースメント20の取付け部(カウルサイドレイン23の後部23b参照)と対向する位置に、当該本体部61を貫通する孔部65が形成されている。
上記本体部61はエプロンレインフォースメント20の取付け部と対向する位置、すなわち、エプロンレインフォースメント20の取付け部と車両上下方向および車両前後方向において重複する位置において上記孔部65を設けている。
これにより、図5に示すように、当該孔部65を介してエプロンレインフォースメント20の取付け部であるカウルサイドレイン23の後部23bにおける上下方向中間部の接合部23fと、ヒンジピラーアウタ35との接合固定を可能にしている。つまり、上述の孔部65を介して、カウルサイドレイン23の後部23bと、ヒンジピラー部3の外側面部3bと、ヒンジピラーアウタ35の外側面部35bとを3枚重ね合わせてスポット溶接が可能となるよう溶接ガンの挿入、離脱ができるように構成したものである。
また、図9、図10に示すように、上述の孔部65を前後の各稜線部X1,X2の中間部における上記本体部61に開口形成している。これにより、孔部65を介して上記各要素23b,3b,35bの接合固定を可能にしつつ、補強部材60の各稜線部X1,X2を車両上下方向に連続形成し、さらには、当該孔部65により補強部材60の軽量化を図るように構成したものである。
図8、図9、図10に示すように、上述の補強部材60の本体部61には、前方フランジ部62と側方フランジ部63とを連結する複数のビード部66,67,68が一体形成されている。これら複数のビード部66,67,68は上下方向に離間している。
上述の各ビード部66,67,68はヒンジピラー30の閉断面31側に突出しており、かつ、前方フランジ部62と側方フランジ部63とを前後斜交い状に連結すべく水平方向に延びている。
このように、補強部材60の本体部61に上述の複数のビード部66,67,68を設けることで、エプロンレインフォースメント20の後退時に、これら各ビード部66,67,68を突っ張り部として作用させ、これにより、衝突荷重入力に対するヒンジピラー30の耐力向上を図るよう構成したものである。
図4、図8、図9、図10に示すように、上述の複数のビード部66,67,68のうち少なくとも1つのビード部、この実施例では、下側に位置する1つのビード部68は、前方フランジ部62のヒンジピラー30に対する接合部62eと、側方フランジ部63のヒンジピラー30に対する接合部63cと、を連結している。
これにより、ヒンジピラー30に入力された荷重を、補強部材60の前方フランジ部62、本体部61の上記ビード部68、側方フランジ部63を介して、当該側方フランジ部63が接合されるヒンジピラー30の側方部、詳しくは、ヒンジピラーアウタ35の外側面部35bに効率的に伝達し、ヒンジピラー30の屈曲変形をさらに抑制すべく構成している。
図8、図9、図10に示すように、上述の補強部材60の本体部61において、上側のビード部66と上下方向中間のビード部67との間にも、孔部69が形成されている。
この孔部69も、上述の上部の孔部65と同様に、カウルサイドレイン23の後部23bと対向しており、図6に示すように、当該孔部69を介してカウルサイドレイン23の後部23bにおける下端部の接合部23gと、ヒンジピラーアウタ35との接合固定を可能にしている。
また、この孔部69は、前後の各稜線部X1,X2を避けて上記本体部61に開口形成している。これにより、孔部69を介して上記各要素23b,3b,35bの接合固定を可能にしつつ、稜線部X1,X2を上下方向に連続形成し、さらに、該孔部69により補強部材60の軽量化をも図るように構成している。
因に、ヒンジピラー部3を含むサイドフレームアウタ1の車外側にカウルサイドレイン23が配置されたものに対し、ヒンジピラーアウタ35と補強部材60とガセット部材70とがアセンブリされたものを組付けた後に、上記カウルサイドレイン23、ヒンジピラー部3、ヒンジピラーアウタ35の三者をスポット溶接する場合、上記孔部65,69が必要となる。
図11は次に述べるガセット部材70を車幅方向内方かつ車両後方から見た状態で示す斜視図、図12はガセット部材70を車幅方向内方かつ車両前方から見た状態で示す斜視図である。
図3、図4に示すように、上述のエプロンレインフォースメント20の取付け部(カウルサイドレイン23の後部23b参照)と対応する位置において、上記ヒンジピラー30の内部には、ガセット部材70が設けられており、図3、図4に示すように、上述の補強部材60の上部は、当該ガセット部材70の下部と車両上下方向において重複するように設けられている。
図11、図12に示すように、上述のガセット部材70は、ヒンジピラー30の閉断面31を上下に仕切る仕切り面部としての上壁部71および下壁部72と、これら上壁部71と下壁部72とを車両上下方向に連結する縦壁部73と、を備えている。
図11、図12に示すように、上述の上壁部71は、前側フランジ74と、後側フランジ75と、内側フランジ76と、を備えている。
上述の前側フランジ74は、上壁部71の前端から下方に向けて屈曲形成されている。上述の後側フランジ75は、上壁部71の後端から下方に向けて屈曲形成されている。一方、上述の内側フランジ76は、上壁部71の車幅方向内端から上方に向けて屈曲形成されている。
図11、図12に示すように、上述の下壁部72は、前側フランジ77と、後側フランジ78と、内側フランジ79と、を備えている。
上述の前側フランジ77は、下壁部72の前端から上方に向けて屈曲形成されている。上述の後側フランジ78は、下壁部72の後端から上方に向けて屈曲形成されている。一方、上述の内側フランジ79は、下壁部72の車幅方向内端から下方に向けて屈曲形成されている。
図11、図12に示すように、ガセット部材70の上側において、上壁部71の車幅方向内端と内側フランジ76の下端との間には、前後方向に延びる上側稜線部X3が形成されている。この上側稜線部X3によりガセット部材70の上部剛性の向上を図るように構成している。
図11、図12において、ガセット部材70の下側において、下壁部72の車幅方向内端と内側フランジ79の上端との間には、前後方向に延びる下側稜線部X4が形成されている。この下側稜線部X4によりガセット部材70の下部剛性の向上を図るように構成している。
図3、図4に示すように、ガセット部材70の上方の前側フランジ74は、ヒンジピラーアウタ35の前面部35aに接合固定されており、下方の前側フランジ77は、補強部材60の前方フランジ部62を介してヒンジピラーアウタ35の前面部35aに接合固定されている。
図3、図4に示すように、ガセット部材70の上下の各後側フランジ75,78はヒンジピラーアウタ35の後面部35cに接合固定されている。
図2、図3に示すように、ガセット部材70の上方の内側フランジ76はヒンジピラーインナ34におけるヒンジピラーインナアッパ32に固定されており、図5に示すように、ガセット部材70の下方の内側フランジ79はヒンジピラーインナ34におけるヒンジピラーインナロア33に固定されている。
このように、カウルサイドレイン23の後部23bと対応する位置において、ヒンジピラー30の内部には、その閉断面31を上下に仕切る仕切り面部としての上壁部71、下壁部72をもったガセット部材70を設け、補強部材60は当該ガセット部材70と上下方向において重複するように設けられたものである。
これにより、エプロンレインフォースメント20の取付け部(カウルサイドレイン23の後部23b)近傍におけるヒンジピラー30の剛性差の低減を図り、当該ヒンジピラー30の屈曲変形をさらに抑制すべく構成している。
また、上述のガセット部材70に車両前後方向に延びる上側稜線部X3、下側稜線部X4を形成することで、衝突荷重入力時に、ヒンジピラーアウタ35の前面部35aから後面部35cに効率的に荷重伝達し、ヒンジピラー30の閉断面31の断面崩れを抑制すべく構成している。
なお、上記実施例においては、車両の車体構造として車両右側の構造について説明したが、車両左側の構造は車両右側のそれと左右対称または左右略対称に構成されている。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車両の車体構造は、車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム10に対して車幅方向外側かつ上方に位置し、車両の前後方向に延びる左右一対のエプロンレインフォースメント20と、上記エプロンレインフォースメント20の後端が取付けられ、車両上下方向に延びる閉断面31を有する左右一対のヒンジピラー30と、を備えた車両の車体構造であって、上記ヒンジピラー30の閉断面31内部に上記エプロンレインフォースメント20の取付け部(カウルサイドレイン23の後部23b参照)と車両上下方向において重複する位置に設けられた補強部材60を備え、該補強部材60は、上記ヒンジピラー30から離間して車両上下方向に延びる本体部61と、当該本体部61の前部に位置し、上記ヒンジピラー30の前面部に取付けられる前方フランジ部62と、上記本体部61の後部に位置し、上記ヒンジピラー30の車幅方向外側面部に取付けられる側方フランジ部63と、上記本体部61と上記前方フランジ部62との間に位置する前方稜線部X1と、上記本体部61と上記側方フランジ部63との間に位置する後方稜線部X2と、を備え、上記前方稜線部X1および上記後方稜線部X2はそれぞれ補強部材60の車両上下方向にわたって連続して設けられたものである(図1、図3、図5、図10参照)。
この構成によれば、エプロンレインフォースメント20の取付け部(カウルサイドレイン23の後部23b)と上下方向に重複する位置に補強部材60を設け、この補強部材60には、途切れることなく車両上下方向にわたって連続する前方稜線部X1と後方稜線部X2とを設け、これら前後の稜線部X1,X2にて補強部材60の剛性向上を図っている。
これにより、エプロンレインフォースメント20の取付け部と重複するヒンジピラー30の前後方向の剛性向上を図ることができる。よって、エプロンレインフォースメント20から後方向への荷重が入力された際、エプロンレインフォースメント20の取付け部を切っ掛けとするヒンジピラー30の屈曲変形を抑制することができる。
さらに、上記前後の各稜線部X1,X2は途切れることなく車両上下方向にわたって連続しているので、補強部材60の車両上下方向の圧縮および引っ張りに対する耐力が向上し、これにより、ヒンジピラー30の屈曲変形をさらに抑制することができる。
したがって、スモールオーバラップ衝突のように、エプロンレインフォースメント20が後退する衝突荷重が、ヒンジピラー30に入力される場合に、特に有効となる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記前方フランジ部62は上記ヒンジピラー30(詳しくは、ヒンジピラーアウタ35)の前面部35aに接合固定され、上記側方フランジ部63は上記ヒンジピラー30(詳しくは、ヒンジピラーアウタ35)の車幅方向外側面部35bに接合固定され、上記ヒンジピラー30と上記補強部材60との間には、車両上下方向に延びる第2の閉断面64が形成されたものである(図5参照)。
この構成によれば、第2の閉断面64を形成したことで、ヒンジピラー30の屈曲変形をさらに効果的に抑制することができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記エプロンレインフォースメント20の取付け部(カウルサイドレイン23の後部23b)と対応する位置において、上記ヒンジピラー30の内部には、当該ヒンジピラー30の閉断面31を上下に仕切る仕切り面部(上壁部71、下壁部72)をもったガセット部材70が設けられており、上記補強部材60は当該ガセット部材70と車両上下方向において重複するように設けられたものである(図3〜図5参照)。
この構成によれば、エプロンレインフォースメント20の取付け部(カウルサイドレイン23の後部23b)近傍におけるヒンジピラー30の剛性差を低減し、当該ヒンジピラー30の屈曲変形をさらに抑制することができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記本体部61は上記エプロンレインフォースメント20の取付け部(カウルサイドレイン23の後部23b)と対向する位置において孔部65を有するものである(図5、図8〜図10参照)。
この構成によれば、上述の孔部65を介してエプロンレインフォースメント20とヒンジピラー30との接合固定を可能にしつつ、上記補強部材60の前後の各稜線部X1,X2を車両上下方向に連続させることができ、さらには、上記孔部65により補強部材60の軽量化をも図ることができる。
さらにまた、この発明の一実施形態においては、上記本体部61は上記前方フランジ部62と上記側方フランジ部63とを連結する車両上下方向に離間した複数のビード部66,67,68を備えたものである(図8〜図10参照)。
この構成によれば、エプロンレインフォースメント20の後退時に、上記複数のビード部66,67,68を筋交い状の突っ張り部として作用させることができ、衝突荷重入力に対するヒンジピラー30の耐力向上を図ることができる。
加えて、この発明の一実施形態においては、上記複数のビード部66,67,68のうち少なくとも1つのビード部68は、上記前方フランジ部62の上記ヒンジピラー30に対する接合部62eと、上記側方フランジ部63の上記ヒンジピラー30に対する接合部63cと、を連結するものである(図3、図4、図9、図10参照)。
この構成によれば、ヒンジピラー30に入力された荷重を、補強部材60の前方フランジ部62、本体部61のビード部68、側方フランジ部63を介して、当該側方フランジ部63が接合されるヒンジピラー30の側方部に効率的に伝達することができ、該ヒンジピラー30の屈曲変形をさらに抑制することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のエプロンレインフォースメント20の取付け部は、上述の実施例のカウルサイドレイン23の後部23bに対応し、
以下同様に、
ガセット部材70の仕切り面部は、上壁部71、下壁部72に対応し、
ヒンジピラー30の前面部は、ヒンジピラーアウタ35の前面部35aに対応し、
ヒンジピラー30の車幅方向外側面部は、ヒンジピラーアウタ35の外側面部35bに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、下側のビード部68のみが上記各接合部62e,63cを連結する構造を採用したが、これに代えて、全てのビード部66,67,68が前方フランジ部62のヒンジピラー30に対する接合部と、側方フランジ部63のヒンジピラー30に対する接合部と、を連結する構造を採用してもよい。
以上説明したように、本発明は、車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームに対して車幅方向外側かつ上方に位置し、車両の前後方向に延びる左右一対のエプロンレインフォースメントと、上記エプロンレインフォースメントの後端が取付けられ、車両上下方向に延びる閉断面を有する左右一対のヒンジピラーと、を備えた車両の車体構造について有用である。
10…フロントサイドフレーム
20…エプロンレインフォースメント
23b…カウルサイドレインの後部(エプロンレインフォースメントの取付け部)
30…ヒンジピラー
31…閉断面
35a…前面部
35b…外側面部
60…補強部材
61…本体部
62…前方フランジ部
62e,63c…接合部
63…側方フランジ部
64…第2の閉断面
65,69…孔部
66,67,68…ビード部
70…ガセット部材
71…上壁部(仕切り面部)
72…下壁部(仕切り面部)
X1…前方稜線部
X2…後方稜線部

Claims (6)

  1. 車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームに対して車幅方向外側かつ上方に位置し、車両の前後方向に延びる左右一対のエプロンレインフォースメントと、
    上記エプロンレインフォースメントの後端が取付けられ、車両上下方向に延びる閉断面を有する左右一対のヒンジピラーと、を備えた車両の車体構造であって、
    上記ヒンジピラーの閉断面内部に上記エプロンレインフォースメントの取付け部と車両上下方向において重複する位置に設けられた補強部材を備え、
    該補強部材は、上記ヒンジピラーから離間して車両上下方向に延びる本体部と、
    当該本体部の前部に位置し、上記ヒンジピラーの前面部に取付けられる前方フランジ部と、
    上記本体部の後部に位置し、上記ヒンジピラーの車幅方向外側面部に取付けられる側方フランジ部と、
    上記本体部と上記前方フランジ部との間に位置する前方稜線部と、
    上記本体部と上記側方フランジ部との間に位置する後方稜線部と、を備え、
    上記前方稜線部および上記後方稜線部はそれぞれ補強部材の車両上下方向にわたって連続して設けられた
    車両の車体構造。
  2. 上記前方フランジ部は上記ヒンジピラーの前面部に接合固定され、
    上記側方フランジ部は上記ヒンジピラーの車幅方向外側面部に接合固定され、
    上記ヒンジピラーと上記補強部材との間には、車両上下方向に延びる第2の閉断面が形成された
    請求項1に記載の車両の車体構造。
  3. 上記エプロンレインフォースメントの取付け部と対応する位置において、上記ヒンジピラーの内部には、当該ヒンジピラーの閉断面を上下に仕切る仕切り面部をもったガセット部材が設けられており、
    上記補強部材は当該ガセット部材と車両上下方向において重複するように設けられた
    請求項1または2に記載の車両の車体構造。
  4. 上記本体部は上記エプロンレインフォースメントの取付け部と対向する位置において孔部を有する
    請求項1〜3の何れか一項に記載の車両の車体構造。
  5. 上記本体部は上記前方フランジ部と上記側方フランジ部とを連結する車両上下方向に離間した複数のビード部を備えた
    請求項1〜4の何れか一項に記載の車両の車体構造。
  6. 上記複数のビード部のうち少なくとも1つのビード部は、上記前方フランジ部の上記ヒンジピラーに対する接合部と、上記側方フランジ部の上記ヒンジピラーに対する接合部と、を連結する
    請求項5に記載の車両の車体構造。
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