JP7151385B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体後部構造に関する。
例えば、特許文献1に開示されているように、車体後部にバックドア開口部が設けられている車両が知られている。バックドア開口部には、荷重が集中しやすい部分が形成される。例えば、路面より荷重入力を、バックドア開口部の下方から受けた場合には、バックドア開口部の車幅方向外側部において、車両上下方向及び車幅方向(左右方向)の荷重が入力され、捩れ変形が生じる可能性がある。
バックドア開口部の強度を向上させるために、例えば、特許文献1に開示されている構造では、バックドア開口部の車幅方向外側部に、リヤピラーインナパネルが配置され、該リヤピラーインナパネルの上部には、ルーフサイドレールインナが接合されている。このように、リヤピラーインナパネルをルーフサイドレールインナに連結させることにより、バックドア開口部の剛性を向上させている。
特許第6062044号公報
上記例では、ルーフサイドレールに近接するバックドア開口部の強度を向上させることは可能であるが、例えば、バックドア開口部の車幅方向外側部において、車両下方に向かうに従って車両後方に膨出するような膨出部を有している場合、当該膨出部に対して、十分な補強が行えない場合がある。このため、上記例には、バックドア開口部の強度を向上させる上で、改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車体後部のバックドア開口部の車幅方向外側部に、車両後方に膨出する膨出部が設けられている場合に、当該膨出部の強度を効果的に向上させることが可能な車体後部構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る車体後部構造は、車体後部のバックドア開口部の車幅方向中間部に配置されたバックパネルと、該バックドア開口部の車幅方向側部に配置された後側クォータパネルと、該後側クォータパネルの車両前方側に配置された前側クォータパネルと、を有し、前記後側クォータパネルの後部には、車両下方に向かうに従い車両後方へ膨出する膨出部が設けられ、該膨出部の車両下方側に位置する前記後側クォータパネルは、車幅方向内側に曲がり前記バックパネルに接合されている。当該車体後部構造において、前記膨出部が位置する前記後側クォータパネルの車両前方側には、車幅方向に延びるリンフォースメントが設けられ、前記後側クォータパネルの前部と、前記前側クォータパネルの後部とは、車両上下方向に延びる第1の接合部で接合され、前記リンフォースメントの車幅方向外側部は、前記第1の接合部に接合され、前記前側クォータパネルは、上部に位置する前側クォータアッパパネルと下部に位置する前側クォータロアパネルとが、車両前後方向に延びる第2の接合部で接合されることにより構成され、該第2の接合部は、前記リンフォースメントの上端と下端との間に配置され、前記リンフォースメントの車幅方向内側部は、前記バックドア開口部の縁部に位置する前記後側クォータパネルに接合されている。
本発明によれば、車体後部のバックドア開口部の車幅方向外側部に、車両後方に膨出する膨出部が設けられている場合に、当該膨出部の強度を効果的に向上させることができる。
本発明に係る車体後部構造を車両室内側から見た斜視図である。 図1のバックドア開口部を車両後方から見た後面図である。 図1のリンフォースメント及びその周辺の拡大斜視図である。 図2のバックドア開口部を車両後方から見た後方斜視図である。 図1の前側クォータパネルを車幅方向内側から見た側面図である。 図5のA-A断面を車両上方から見た平断面図である。 図5のA-A断面図である。 図1のリンフォースメント及びその周辺を、バックドア開口部の車幅方向中間部の車両後方から見た後方斜視図である。
以下、本発明に係る車体後部構造の一実施形態について、図面(図1~図8)を参照しながら説明する。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印O方向は、車幅方向の外側を示している。
本実施形態の車体後部構造は、図1及び図3に示すように、車体後部にバックドア開口部1を有している。また、当該車体後部構造は、バックドア開口部1の車幅方向中間部に配置されたバックパネル10と、バックドア開口部1の車幅方向側部に配置された後側クォータパネル20と、該後側クォータパネル20の車両前方側に配置された前側クォータパネル30と、リンフォースメント35と、を備えている。さらに、車体後部構造は、バックパネルスカート15と、ホイルハウスインナパネル45と、ランプハウスパネル44と、フロアパネル49と、を備えている。
先ず、後側クォータパネル20及び前側クォータパネル30の周辺の構造について説明する。バックパネル10は、車幅方向に延びている部材であり、バックドア開口部1の下部の車幅方向中間部に配置されている。バックパネル10は、上面部11と、前壁部1313と、後壁部14と、を有している。上面部11は、車幅方向に延び、車両上方を臨み、バックドア開口部1の下縁を構成している。前壁部13は、上面部11の前端から車両下方に延び、車幅方向に延びている。後壁部14は、上面部11の後端から車両下方に延び、車幅方向に延びている。
バックパネルスカート15は、図1及び図2に示すように、バックパネル10の後壁部14を車両後方から覆い、バックパネル10の車両下方に延びている部材である。バックパネルスカート15の前壁には、バックパネル10の前壁部13の下部が、スポット溶接により接合されている。バックパネルスカート15の車幅方向外側部には、後述する後側クォータロアパネル26が接合されており、バックパネルスカート15と後側クォータロアパネル26とにより、閉断面が構成され、後側クォータロアパネル26の剛性が高められている。また、バックパネルスカート15のさらに車幅方向外側部には、ランプハウスパネル44が接合されている。ランプハウスパネル44の車幅方向外側には、車体の最外を構成するサイドボディアウタパネル43が配置されている。
ホイルハウスインナパネル45は、前側クォータパネル30の車両下方に配置され、前側クォータパネル30の壁面から車幅方向内側に膨出している部材である。ホイルハウスインナパネル45は、ホイルハウスインナ前部45a、ホイルハウスインナ中部45b及びホイルハウスインナ後部45cが、車両前方側から後方側にこの順で配置され、接合されている。ホイルハウスインナ前部45a、ホイルハウルインナ中部45b及びホイルハウスインナ後部45cは、リアサイドメンバに接合されている。リアサイドメンバは、車体の左右一対となるように配置され、車両前後方向に延び、車体骨格を構成する剛性の高い部材である。
ホイルハウスインナ中部45bは、ホイルハウスインナ前部45a及びホイルハウスインナ後部45cに対して、車両上方に延出している。ホイルハウスインナ中部45bには、図示しないショックアブソーバが取り付けられている。ホイルハウスインナ中部45bは、車両上方に延出していることにより、ショックアブソーバからの入力を、リアサイドメンバに伝達することができる。その結果、前側クォータパネル30が受ける負荷が低減され、前側クォータパネル30の車幅方向の剛性が向上する。
続いて、後側クォータパネル20及び前側クォータパネル30について説明する。先ず、後側クォータパネル20について説明する。
後側クォータパネル20は、図1及び図3に示すように、バックドア開口部1の車幅方向側部に配置されている部材で、後側クォータパネル20の後部には、車両下方に向かうに従い車両後方へ膨出する膨出部25が設けられ、該膨出部25の下部は車幅方向内側に曲がり、バックパネル10の上面部11に接合されている。後側クォータパネル20は、後側クォータアッパパネル21と、後側クォータロアパネル26とを有しており、これらは、車両上下方向に並んで配置されている。
後側クォータロアパネル26は、図1及び図3に示すように、前壁部28と、内面部27と、を有している。前壁部28は、車両前方を臨み、車両上下方向に延びている。内面部27は、前壁部28の車幅方向内側端から車両後方に突出している部分で、バックドア開口部1の車幅方向側縁を構成する。当該内面部27は、バックパネル10の上面部11に接合されている。内面部27は、上面部11から車幅方向外側に延び、車両上方に湾曲し、車両上方に延びている。内面部27において、上面部11に接合される部分は車両上方を臨み、湾曲して車両上方に延びる部分は、車幅方向内側を臨む。
後側クォータアッパパネル21は、図1及び図3に示すように、後側クォータロアパネル26と同様に、前壁部23と、内面部22と、を有している。前壁部23は、車両前方を臨み、車両後方から前方に向かうに従い車両上方に傾斜して延びている。また、前壁部23は、車幅方向中間部で、車両前方に屈曲しており、屈曲している部分から車幅方向外側に向かうに従い、車両前方にやや傾斜している。前壁部23の前端、すなわち傾斜している部分の前端は、車両前方に向かうに従い車両上方に傾斜している。この部分には、後述する第1の接合部51が設けられている。
内面部22は、前壁部23の車幅方向内側端から車両後方に突出している部分で、バックドア開口部1の車幅方向側縁を構成する。後側クォータアッパパネル21の内面部22は、上端から車両下方に向かうに従い車両後方に傾斜し、内面部22の車両上下方向中間部で車両下方に湾曲し、後側クォータロアパネル26の内面部22の上端に連続するように接合され、バックドア開口部1の車幅方向側縁を構成する。
膨出部25は、図1及び図3に示すように、後側クォータアッパパネル21の内面部22の後部から、後側クォータロアパネル26の内面部27の後部にかけて、連続して設けられている。
前側クォータパネル30は、図1及び図3に示すように、車体の車幅方向側部における車両後方側に位置する部材で、後側クォータパネル20の前部に接合され、当該前部から車両前方に延びている。前側クォータパネル30は、前側クォータアッパパネル31と、前側クォータロアパネル32と、を有している。前側クォータアッパパネル31は、後側クォータアッパパネル21の前部から車両前方に延び、前側クォータロアパネル32は、後側クォータロアパネル26の車両前方側に配置され、車両前後方向に延びている。
前側クォータアッパパネル31と前側クォータロアパネル32は、車両上下方向に並んで配置されている。前側クォータアッパパネル31の後部及び前側クォータロアパネル32の後部は、連続して車両上下方向に延びている。また、前側クォータアッパパネル31の下部及び前側クォータロアパネル32の上部は、車両前後方向に延びている。
ここで、各パネルの接合部について説明する。図1、図3及び図5に示すように、後側クォータパネル20の前部と、前側クォータパネル30の後部とは、第1の接合部51で接合されている。詳細には、後側クォータアッパパネル21の前壁部23のうち屈曲している部分よりも車幅方向外側の前端と、前側クォータアッパパネル31の後部とが、第1の接合部51で、スポット溶接により接合されている。第1の接合部51は、車両前方に向かうに従い車両上方に傾斜して延びているフランジによって構成されている。第1の接合部51は、複数の溶接ポイントを有し、これらの溶接ポイントは、車両上下方向に間隔を空けて配置されている。
なお、前側クォータロアパネル32の前部と、後側クォータロアパネル26の後部とは、間隔を空けて配置されている。
図1、図3及び図5に示すように、前側クォータアッパパネル31の下部と、前側クォータロアパネル32の上部とは、第2の接合部52で、スポット溶接により接合されている。第2の接合部52は、車両前後方向に沿って延びているフランジによって構成されている。第2の接合部52は、複数の溶接ポイントを有し、これらの溶接ポイントは、車両前後方向に間隔を空けて配置されている。
図1、図3~図5に示すように、後側クォータアッパパネル21の下部と、後側クォータロアパネル26の上部とは、第3の接合部53で接合されている。詳細には、後側クォータアッパパネル21の内面部22の下部と後側クォータロアパネル26の内面部27の上部、及び後側クォータアッパパネル21の前壁部23の下部と後側クォータロアパネル26の前壁部28のうち屈曲している部分よりも車幅方向内側の上部は、第3の接合部53で、スポット溶接により接合されている。第3の接合部53は、車両前後横方向に延びる部分と車幅方向に延びる部分を有しており、上面視ではL字状に構成されている。
続いて、リンフォースメント35について説明する。リンフォースメント35は、図1、図3及び図4に示すように、膨出部25が位置する後側クォータパネル20の車両前方側に設けられている。リンフォースメント35は、全体で車幅方向に延びている部材であり、リンフォースメント35の車幅方向外側部は、第1の接合部51に接合され、リンフォースメント35の上端と下端との間には、第2の接合部52が配置され、リンフォースメント35の車幅方向内側部は、バックドア開口部1の縁部に位置する後側クォータパネル20に接合されている。また、リンフォースメント35は、後側クォータロアパネル26及び後側クォータアッパパネル21に接合されている。以下、リンフォースメント35の形状及び接合について説明する。
リンフォースメント35は、図1及び図5に示すように、上面視では車幅方向に延びる三角形状であり、側面視では車幅方向に延びる長方形状で、全体で略三角柱状である。上面視の三角形状における1つの頂点は、後側クォータアッパパネル21の前壁部23の屈曲している部分に対応し、当該頂点から延びる2つの辺は、後側クォータアッパパネル21の前壁部23に壁面に沿って延びている。
側面視の長方形は、車幅方向外側に向かうに従い車両前方に傾斜して延びている。当該長方形の車幅方向内側部は、後側クォータアッパパネル21の前壁部23の車幅方向内側端に位置し、長方形の車幅方向外側部は、後側クォータアッパパネル21の前壁部23の前部に位置している。
リンフォースメント35は、図3及び図5に示すように、内側フランジ部36と、外側フランジ部37と、上側フランジ部38と、下側フランジ部39と、を有している。外側フランジ部37は、リンフォースメント35の車幅方向外側の端、すなわち上記した長方形の車幅方向外側の短辺から、車両前方に突出し、車両上下方向に延びている。外側フランジ部37は、第1の接合部51に接合され、外側フランジ部37の上端と下端との間に、第2の接合部52が配置されている。
本実施形態では、外側フランジ部37の車両上下方向の中心よりやや下方側の位置から、上端までの領域は、第1の接合部51に接合されている。外側フランジ部37の上記下方側の位置から下端までの領域は、前側クォータロアパネル32の後部且つ上部に接合されている。この例では、上記の下方側の位置が、第2の接合部52に対応している。
内側フランジ部36は、リンフォースメント35の車幅方向内側の端、すなわち上記した長方形の車幅方向内側の短辺から、車両後方に突出し、車両上下方向に延びている。内側フランジ部36は、バックドア開口部1の縁部に位置する内側面に接合されている。この例では、内側フランジ部36の上部は、後側クォータアッパパネル21の内面部22にスポット溶接により接合され、下部は、後側クォータロアパネル26の内面部27にスポット溶接により接合されている。スポット溶接の複数の溶接ポイントは、車両上下方向に沿って間隔を空けて配置されている。すなわち、第3の接合部53は、リンフォースメント35の内側フランジ部36の上端と下端との間に配置されている。
また、上側フランジ部38は、リンフォースメント35の三角形状の上面の前端の2辺に沿って設けられ、当該2辺から車両上方に突出している。同様に、下側フランジ部39は、リンフォースメント35の三角形状の下面の前端の2辺に沿って設けられ、当該2辺から車両下方に突出している。上側フランジ部38は、後側クォータアッパパネル21の前壁部23にスポット溶接により接合されており、下側フランジ部39は、後側クォータロアパネル26の前壁部28にスポット溶接により接合されている。スポット溶接の複数の溶接ポイントは、車幅方向に間隔を空けて配置されている。
路面から車体下部に、上下方向荷重の入力がなされた場合には、膨出部25に対して車両上下方向及び車幅方向の荷重が入力され、バックドア開口部1は捩れ変形を生じる。車幅方向の荷重は、バックパネル10と後側クォータロアパネル26が湾曲して接合されているために生じる。本実施形態では、リンフォースメント35を、車体の側部の前側クォータパネル30に接合し、且つ、後側クォータパネル20に接合することにより、車両上下方向及び車幅方向の剛性を向上させることができる。
後側クォータロアパネル26の前壁部28には、図1及び図3に示すように、ホイルインナハウス45やリアサイドメンバが接合されているため、後側クォータロアパネル26には、車幅方向及び車両上下方向で剛性の高い部分が形成される。さらに、本実施形態では、後側クォータロアパネル26とリンフォースメント35が接合されることにより、後側クォータアッパパネル21及び後側クォータロアパネル26の双方にリンフォースメント35が接合されることになる。その結果、後側クォータロアパネル26の車幅方向及び車両上下方向に対する剛性を、リンフォースメント35に伝達することが可能となる。
例えば、後側クォータロアパネル26の板厚を、後側クォータアッパパネル21の板厚よりも厚く設定した場合には、後側クォータアッパパネル21の下部の第3の接合部53に荷重が集中してしまう。これに対して、本実施形態では、リンフォースメント35と後側クォータロアパネル26とが接合されているため、荷重が集中する第3の接合部53からリンフォースメント35に荷重を分散させることが可能となる。
図7及び図8に示すように、本実施形態のランプハウスパネル44と後側クォータアッパパネル21とにより閉断面が構成され、ランプハウスパネル44と後側クォータロアパネル26とにより閉断面が構成される。これらの閉断面は車両上下方向に連続している。後側クォータロアパネル26には、ブレース41が取り付けられている。
ブレース41は、図6に示すように、略台形状の板状の部材で、周囲には、フランジ42a~42cが設けられている。ブレース41は、図4に示すように、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜している。
図3及び図4に示すように、ブレース41の前部には、車両上方に張り出す前側フランジ42aが設けられ、ブレース41の車幅方向内側には、車両上方に張り出す内側フランジ42bが設けられ、フランジの後部には、2つの後側フランジ42cが設けられている。
前側フランジ42aは、閉断面の内壁を構成する後側クォータロアパネル26の前壁部28の裏面(後面)に接合され、内側フランジ42bは、内面部27の裏面(車幅方向外側面)に接合されている。さらに、2つの後側フランジ42cは、閉断面の内壁を構成するランプハウスパネル44の壁面に接合されている。また、ブレース41が接合されている接合位置の一部には、リンフォースメント35の外側フランジ部37の上端と下端との間に配置されている。この例では、内側フランジ42bの前部と、前側フランジ42aの車幅方向内側部が、リンフォースメント35の外側フランジ部37の上端と下端との間に配置されている。
ブレース41が、閉断面内に配置され、閉断面の内壁を構成する前壁部28と内面部27に接合されることにより、車幅方向、車両上下方向及び車両前後方向に対して、高剛性となり捩り剛性を向上させることができる。また、当該ブレース41の接合部が上記のように配置されることにより、バックドア開口部1に入力される車幅方向の荷重を、リンフォースメント35を介して、支持することができる。
また、本実施形態では、図3及び図4に示すように、後側クォータロアパネル26は、リンフォースメント35とブレース41によって挟持された状態で接合されている。これにより、ブレース41の剛性をリンフォースメント35まで伝達することが可能となり、ねじり剛性や強度を向上させることができる。
また、図3及び図4に示すように、リンフォースメント35と、第3の接合部53とは、車幅方向視で重合している。第3の接合部53では、後側クォータアッパパネル21と後側クォータロアパネル26が重なっているため、剛性が向上し、さらに、リンフォースメント35が重なるため、後側クォータロアパネル26の車幅方向の剛性を利用することができる。
また、図8に示すように、ランプハウスパネル44には、ブレーキランプ47を固定するための2つのブレーキランプ固定部44aが車両上下方向に間隔を空けて設けられている。ブレーキランプ47は、重量物であるため、ブレーキランプ固定部44aには、荷重が入力される。本実施形態では、下側のブレーキランプ固定部44aが、第3の接合部53の車両後方に配置されるため、ブレーキランプ固定部44aに入力される荷重を、リンフォースメント35で支持することが可能である。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
1 バックドア開口部
10 バックパネル
11 上面部
13 前壁部
14 後壁部
15 バックパネルスカート
20 後側クォータパネル
21 後側クォータアッパパネル
22 内面部
23 前壁部
25 膨出部
26 後側クォータロアパネル
27 内面部
28 前壁部
30 前側クォータパネル
31 前側クォータアッパパネル
32 前側クォータロアパネル
35 リンフォースメント
36 内側フランジ部
37 外側フランジ部
38 上側フランジ部
39 下側フランジ部
41 ブレース
42a 前側フランジ
42b 内側フランジ
42c 後側フランジ
43 サイドボディアウタパネル
44 ランプハウスパネル
44a ブレーキランプ固定部
45 ホイルハウスインナパネル
45a ホイルハウスインナ前部
45b ホイルハウスインナ中部
45c ホイルハウスインナ後部
47 ブレーキランプ
49 フロアパネル
51 第1の接合部
52 第2の接合部
53 第3の接合部

Claims (5)

  1. 車体後部のバックドア開口部の車幅方向中間部に配置されたバックパネルと、該バックドア開口部の車幅方向側部に配置された後側クォータパネルと、該後側クォータパネルの車両前方側に配置された前側クォータパネルと、を有し、
    前記後側クォータパネルの後部には、車両下方に向かうに従い車両後方へ膨出する膨出部が設けられ、該膨出部の車両下方側に位置する前記後側クォータパネルは、車幅方向内側に曲がり前記バックパネルに接合されている、車体後部構造において、
    前記膨出部が位置する前記後側クォータパネルの車両前方側には、車幅方向に延びるリンフォースメントが設けられ、
    前記後側クォータパネルの前部と、前記前側クォータパネルの後部とは、車両上下方向に延びる第1の接合部で接合され、前記リンフォースメントの車幅方向外側部は、前記第1の接合部に接合され、
    前記前側クォータパネルは、上部に位置する前側クォータアッパパネルと下部に位置する前側クォータロアパネルとが、車両前後方向に延びる第2の接合部で接合されることにより構成され、該第2の接合部は、前記リンフォースメントの上端と下端との間に配置され、
    前記リンフォースメントの車幅方向内側部は、前記バックドア開口部の縁部に位置する前記後側クォータパネルに接合されていることを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記後側クォータパネルは、上部に位置する後側クォータアッパパネルと下部に位置する後側クォータロアパネルとが、車両前後方向に延びる第3の接合部で接合されることにより構成され、
    前記第3の接合部は、前記リンフォースメントの上端と下端との間に配置され、
    前記リンフォースメントは、前記後側クォータロアパネル及び前記後側クォータアッパパネルに接合されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記後側クォータロアパネルは、車両上下方向に延び、車両前方を臨む前壁部と、該前壁部の車幅方向内側端から車両後方に突出し、車幅方向内側を臨む内面部と、を有し、
    前記リンフォースメントの上端と下端との間で、前記前壁部及び前記内面部に、ブレースが接合されていることを特徴とする請求項2に記載の車体後部構造。
  4. 前記リンフォースメントと前記ブレースは、前記後側クォータロアパネルを挟持している状態で、前記後側クォータロアパネルに接合されていることを特徴とする請求項3に記載の車体後部構造。
  5. 前記リンフォースメントと、前記第3の接合部とは、車幅方向視で重合していることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の車体後部構造。
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