JP6156088B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents
車両の前部車体構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6156088B2 JP6156088B2 JP2013236469A JP2013236469A JP6156088B2 JP 6156088 B2 JP6156088 B2 JP 6156088B2 JP 2013236469 A JP2013236469 A JP 2013236469A JP 2013236469 A JP2013236469 A JP 2013236469A JP 6156088 B2 JP6156088 B2 JP 6156088B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- cowl
- rain
- cowl side
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
これにより、車体前部の変形をより一層確実に抑制することができる。
図面は車両の前部車体構造を示し、図1は当該車体構造を示す側面図、図2はその平面図(但し、図2ではフロアパネルの図示を省略している)、図3は図1のX−X線に沿う正面図、図4は図3のY−Y線矢視断面図、図5は車両の前部車体構造を示す分解斜視図、図6は図5の部分拡大斜視図である。
なお、以下の実施例においては、車両右側の前部車体構造のみを示すが、車両の左側の前部車体構造は、右側のそれと左右略対称に構成されている。
上述のフロアパネル4は車室2の底面を形成するもので、該フロアパネル4の車幅方向中央部には、車室2内に突出して車両の前後方向に延びるトンネル部(図示せず)を、一体または一体的に形成している。トンネル部は車体剛性の中心となるものである。また、上述のフロアパネル4の車幅方向左右両端部には、車両の前後方向に延びる閉断面構造のサイドシル5を設けている。
そして、このヒンジピラー10の上端後部には、図1に示すように、上方かつ後方に向けて斜め方向に延びる閉断面構造のフロントピラー11を連設している。このフロントピラー11は、フロントピラーアウタとフロントピラーインナとを接合固定して、斜め方向に延びるフロントピラー閉断面を有する車体強度部材である。
また、図1,図2に示すように、左右一対のフロントサイドフレーム16の前後方向中間部の下面部相互間には、車幅方向に延びるフロントクロスメンバ(いわゆるNo.1クロスメンバ)26を横架している。
このカウルサイドレイン28は、上面部28aと、該上面部28aの車幅方向外端部から下方に延びる車外側の縦面部28bと、上記上面部28aの車幅方向内端部から下方に延びる車内側の縦面部28d(図6参照)と、上記縦面部28bの前端下部から車幅方向外方に延びる外向きフランジ28cとを備えている。なお、上述のカウルサイドレイン28は、縦面部28bおよび外向きフランジ28cから成る部材と、各要素28a,28dからなる部材との2部材で構成してもよい。
また、図3,図5に示すように、エプロンレインフォースメント32の後部において、その下部には上述のホイールエプロン29が接合固定されていて、図3に示すように、エプロンレインフォースメント32とホイールエプロン29とで閉断面33が形成されている。
図9は図1のB−B線に沿う要部の矢視断面図、図10は図9の要部斜視図、図11は図1のC−C線に沿う要部の矢視断面図、図12は図11の要部斜視図である。
図3,図4,図9〜図12に示すように、上述のダッシュロアパネル3の前部においてフロントサイドフレーム16と車体側部のカウルサイドパネル27との間に車幅方向に延びて、これら両者16,27間に接続されたダッシュフロントレインアッパ37を設けている。
このダッシュフロントレインロア39は、その上端部39aをダッシュフロントレインアッパ37の下端部前面に溶接固定している。また、該ダッシュフロントレインロア39は、図5に示すように、その車幅方向内側にキックアップフレーム20に溶接されるフランジ39bを有すると共に車幅方向外側には、カウルサイドパネル27の前向きフランジ27bに溶接されるフランジ39cを有している。
換言すれば、ダッシュフロントレインアッパ37と車幅方向で対向すべく上述のカウルサイドレイン28の縦面部28b、カウルサイドパネル27の車外側面には、当該カウルサイドレイン28およびカウルサイドパネル27との間に閉断面51を形成するようにカウルサイドパネルレイン50を溶接固定したものである。
また、図7,図8に示すように、カウルサイドパネルレイン50の上部において前部フランジ50e、および後部フランジ50gはカウルサイドレイン28に接合固定されている。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
この実施例では車両衝突時に入力された前突荷重を車体全体で受けることができるので、その荷重伝達経路について説明する。
図1,図2に示すように、車両の前突時に、バンパレイン25およびクラッシュカン24を介して閉断面構造のフロントサイドフレーム16に入力された前突荷重は、当該フロントサイドフレーム16から高剛性のサスタワー34を介してエプロンレインフォースメント32に伝達されると共に、フロントサイドフレーム16からダッシュロアパネル3とバックボーンフレーム13の前部延長部13aとの間の閉断面14(図7参照)を介して、図2に点線矢印aで示すように当該バックボーンフレーム13およびトンネル部(図示せず)に荷重伝達されて、荷重分散を図ることができる。
フロントサイドフレーム16に入力された前突荷重は、図1,図2に点線矢印bで示すように、キックアップフレーム20を介してフロアパネル4下部における閉断面構造のフロアフレーム6に荷重伝達されて、荷重分散を図ることができる。
フロントサイドフレーム16に入力された前突荷重は、図1,図2に点線矢印cで示すように、ダッシュロアパネル3との間で閉断面38(図4,図11,図12参照)を形成するダッシュフロントレインアッパ37およびダッシュフロントレインロア39を介して、閉断面51構造のカウルサイドパネルレイン50に伝達された後に、当該カウルサイドパネルレイン50から図1に点線矢印dで示すように、閉断面構造のサイドシル5に荷重伝達されて、荷重分散を図ることができる。
一方で、シュラウドメンバ36からエプロンレインフォースメント32に入力された前突荷重は、その一部が図1に矢印eで示すように、閉断面51構造のカウルサイドパネルレイン50に伝達された後に、当該カウルサイドパネルレイン50から閉断面構造のサイドシル5に荷重伝達されて、荷重分散を図ると共に、エプロンレインフォースメント32に入力された前突荷重の他部は図1に矢印fで示すようにカウルサイドレイン28に伝達された後に、該カウルサイドレイン28からフロントピラー11(図1の矢印g参照)とヒンジピラー10(図1の矢印h参照)とに分散され、ヒンジピラー10に伝達された荷重は、さらにサイドシル5にも荷重伝達されて、荷重分散を図ることができる。
このように、車両衝突時に入力された前突荷重を車体全体で受けて、車体前部の変形を抑制することができる。このため、車両のさらなる小型コンパクト化が可能となる。
これにより、車体前部の変形をより一層確実に抑制することができる。
この発明のダッシュフロントレインは、実施例のダッシュフロントレインアッパに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
5…サイドシル
16…フロントサイドフレーム
27…カウルサイドパネル
27b,37b…前向きフランジ
28…カウルサイドレイン
28c,29c…外向きフランジ
29…ホイールエプロン
37…ダッシュフロントレインアッパ(ダッシュフロントレイン)
50…カウルサイドパネルレイン
51…閉断面
WH…ホイールハウス
α…境界部
Claims (3)
- 車体側部の下側を形成するカウルサイドパネルと、
車体側部の上側を形成するカウルサイドレインと、
前輪の後方においてホイールハウスの一部を形成するホイールエプロンと、を備えた
車両の前部車体構造であって、
ダッシュロアパネルの前部においてその車外側端部が上記カウルサイドパネルに連結されたダッシュフロントレインを設け、
車体側部の上側においてはカウルサイドレインとホイールエプロンとがこれらの外向きフランジ同士で互いに溶接固定されると共に、
車体側部の下側においては上記カウルサイドパネルと上記ダッシュフロントレインとがこれらの前向きフランジ同士で互いに溶接固定されており、
上記外向きフランジと上記前向きフランジとの溶接方向が変化して溶接不可部分となる境界部を含んで上記カウルサイドレインおよび上記カウルサイドパネルの車外側面には、これらの間に閉断面を形成するカウルサイドパネルレインを接合固定し、
該閉断面構造のカウルサイドパネルレインにて、上記カウルサイドレインと上記カウルサイドパネルとを橋渡しした
車両の前部車体構造。 - 上記カウルサイドパネルレインは斜め下方後方に延びてその下端部がサイドシルに連結された
請求項1記載の車両の前部車体構造。 - 上記ダッシュフロントレインは、上記カウルサイドパネルとフロントサイドフレームとの間に接続されて車幅方向に延在する
請求項1または2記載の車両の前部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013236469A JP6156088B2 (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 車両の前部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013236469A JP6156088B2 (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 車両の前部車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015096350A JP2015096350A (ja) | 2015-05-21 |
JP6156088B2 true JP6156088B2 (ja) | 2017-07-05 |
Family
ID=53373894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013236469A Active JP6156088B2 (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 車両の前部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6156088B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6504063B2 (ja) * | 2016-01-20 | 2019-04-24 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
JP6372494B2 (ja) * | 2016-01-20 | 2018-08-15 | マツダ株式会社 | 車両の前部車体構造 |
US10913499B2 (en) | 2019-05-08 | 2021-02-09 | Ford Global Technologies, Llc | Vehicle hinge pillar assembly |
DE102020100202A1 (de) * | 2020-01-08 | 2021-07-08 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Vorderwagenstruktur für fahrzeug |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6440776U (ja) * | 1987-09-04 | 1989-03-10 | ||
DE19926352B4 (de) * | 1999-06-10 | 2004-02-12 | Daimlerchrysler Ag | Rohbaukarosserie eines Kraftfahrzeugs |
DE10023194B4 (de) * | 2000-05-11 | 2004-10-14 | Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag | Aufbaustruktur für ein Kraftfahrzeug mit vorderen Federbeinaufnahmen |
JP2002154458A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-05-28 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車体前部構造 |
JP4938716B2 (ja) * | 2008-04-08 | 2012-05-23 | 本田技研工業株式会社 | 自動車の前部車体構造 |
US9248865B2 (en) * | 2012-03-28 | 2016-02-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle body front structure |
-
2013
- 2013-11-15 JP JP2013236469A patent/JP6156088B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015096350A (ja) | 2015-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5526644B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP4853101B2 (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP5585480B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP6432535B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP6881325B2 (ja) | 下部車体構造 | |
JP7259506B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP6131967B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP2008296833A (ja) | 車体前部骨格構造 | |
JP2008265653A (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP6292046B2 (ja) | 自動車の後部車体構造 | |
JP6156088B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP4244666B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP6079708B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP5321334B2 (ja) | 車両のカウル部構造 | |
EP3566931B1 (en) | Vehicle body structure, and vehicle | |
JP6098649B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP6171878B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP2008201289A (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP2012011857A (ja) | 車両の下部車体構造 | |
JP5076718B2 (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP6269758B1 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP2016155434A (ja) | 自動車の側部車体構造 | |
JP5818477B2 (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP2017144884A (ja) | キャブの後面部構造 | |
JP6052310B2 (ja) | 自動車の車体構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170105 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170509 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170522 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6156088 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |