JP2020527533A - ガラスペインに熱プレストレスをかけるためのブロワーボックス - Google Patents

ガラスペインに熱プレストレスをかけるためのブロワーボックス Download PDF

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Abstract

本発明は、− キャビティ(2a)と、このキャビティ(2)に接続されたガス供給ライン(3)を有する静止部、及び− ガラスペイン(I)の表面に空気流を適用するためにキャビティ(2)に接続された複数のノズルを有する少なくとも1つの閉鎖要素(5,15)を含む、ガラスペインに熱プレストレスをかけるためのブロワーボックス(1)であって、− 上記少なくとも1つの閉鎖要素(5,15)は、可変長の接続要素(6)を少なくとも介して上記静止部に接続されており、− 上記少なくとも1つの閉鎖要素(5,15)は、上記静止部に対して移動可能であり、それによって、上記閉鎖要素と上記静止部との間の距離を変えられるようになっており、かつ− 上記ブロワーボックス(1)は、上記少なくとも1つの閉鎖要素(5,15)を移動させるための手段(7)を備えている、ガラスペインに熱プレストレスをかけるためのブロワーボックス(1)に関する。

Description

本発明は、ガラスペインに熱プレストレスをかけるためのブロワーボックス及びそれを含む装置、並びにそれを用いて実施するプレストレス方法に関する。
ガラスペインの熱硬化は長い間知られている。これは、しばしば、熱プレストレス又は強化処理とも呼ばれる。単なる例として、1930年代から1950年代までの特許文献英国特許出願公開第505188 A号公報、独国特許出願公開第710690 A号公報、独国特許第808880 B号明細書、独国特許出願公開第1056333 A号公報を参照する。軟化温度のすぐ下まで加熱されたガラスペインに、空気流を衝突させて、ガラスペインの急速な冷却(クエンチング)をもたらす。その結果として、ガラスペインにおいて特徴的な応力プロファイルが発生し、ガラスの表面上では圧縮応力が優位になり、かつガラスのコアで引張応力が優位になる。このことは、2つの様式でガラスペインの機械的特性に影響を与える。第一に、ガラスペインの破壊安定性は増加し、非硬化のペインよりも高い荷重に耐えることができる。第二に、中央の引張応力領域を貫通した後のガラスの破損(おそらく鋭い石によるか、又は鋭い緊急ハンマーによる意図的な破壊による損傷)は、大きな鋭い刃の破片の形ではなく、むしろ小さな鈍い破片の形で発生し、怪我の危険性を有意に低減する。
上記の特性に起因して、熱プレストレスのかかったガラスペインは、いわゆる「単層ペイン安全ガラス」として、特にリアウィンドウ及びサイドウィンドウとして乗物部門で使用されている。特に、乗用車の場合に、ガラスペインは通常湾曲している。曲げ及びプレストレス付与は組み合わせて行われ、ガラスペインは加熱により軟化し、所望の湾曲形状になり、次いで、冷却空気流を衝突させ、このようにしてプレストレスを生じる。ここで、いわゆる「ブロワーボックス」(クエンチボックス、クエンチヘッド)を使用し、このブロワーボックスに強力なファンによって空気流を供給し、かつこのブロワーボックスは、ガラスペイン表面上に可能な限り均一に空気流を分割する。
様々なタイプのブロワーボックスが知られている。比較的単純なブロワーボックスはノズルプレートを備えて完成され、ここで、ガラスペインに空気を衝突させるノズルが、二次元パターンとして分布している。このタイプのブロワーボックスは、例えば英国特許出願第505188 A号公報、米国特許第4,662,926号明細書及び欧州特許出願公開第0002055 A1号公報から知られている。より複雑なブロワーボックスでは、空気流は異なるチャネルに分割され、これらのチャネルは、それぞれ、ノズルストリップを備えて完成されている。ノズルストリップには、ガラスペインに向けられた単一列のノズルがあり、これも各チャネルの空気流を分割し、大面積にわたって分布することになる空気流をガラスペインに対して衝突させる。ノズルストリップを備えたこのタイプのブロワーボックスは、例えば、独国特許第3612720 C2号明細書、独国特許第3924402 C1号明細書及び国際公開第2016/054482 A1号に開示されている。
プレストレスをかけるガラスペインが平面又は筒形である場合、すなわち、1つの空間方向のみに沿って曲げられている場合は、ブロワーボックスは、(ガラスペインからの距離に関して)ノズルとともに静止したままとすることができ、一方で、プレストレスをかけるガラスペインは、ブロワーボックスの間の中間空間に順次に運ばれ、再び中間空間から出てくる。可変長の接続要素を介してノズルに接続されているブロワーボックスも知られている。その結果、ノズルの位置を調整することができ、それによって、異なる形状、すなわち特に異なる寸法及び異なる湾曲のペインのタイプに、同じ装置でプレストレスをかけられるようになっている。このため、ノズルの位置決めは、プレストレスをかけるガラスペインのタイプに合わせて初期に調整される。したがって、ガラスペインのプレストレス位置からのノズルの距離を不変に維持したまま、このペインタイプのガラスペインにプレストレスをかけることが、この設定で生産シリーズ全体に対して行われる。このタイプのブロワーボックスは、例えば、欧州特許出願公開第0421784 A1号公報、米国特許第4,314,836号明細書、米国特許第4,142,882号明細書及び独国特許第1056333 B1号明細書から知られている。ガラスペインの輸送は、欧州特許出願公開第0421784 A1号公報のように、ローラー上に水平に横にして;米国特許第4,142,882号明細書及び独国特許第1056333 B1号明細書のように、トングに垂直に吊り下げて;又は米国特許第4,314,836号明細書のように、フレームモールドの上に水平に横にして行うことができる。
米国特許第6,722,160B1号明細書から知られているのは、曲げたガラスペインにプレストレスをかけるための装置であり、ここで、曲げたガラスペインをローラーによってノズルの配列を通って輸送する。所与の時間に、それぞれの場合に、すべてのノズルのサブセットのみからの空気流がガラスペインに衝突する。特定の瞬間にガラスペインに割り当てられるこれらのローラー及びノズルの位置は、同時の鉛直方向変位により、ガラスペインの形状に適合する。同様の装置は特開2004−189511号公報から知られている。ガラスペインの形状への適合は、ローラーの互いに対する変位によって達成されるので、この適合は、個々のローラーの延在方向に対して垂直な空間方向に沿ったガラスペインの湾曲のみに関係する。個々のローラーの延在方向に対して平行な空間方向に沿ったガラスペインの湾曲への適合は不可能である。したがって、この装置は、同様に、筒形に湾曲したガラスペインに対してのみ最適に使用することができる。
乗物の窓は、一般に、両方の空間方向に曲げられており、すなわち、いわばボウル形状であるので、プレストレスをかけるために2つの静止ブロワーボックス間で移動させることはできない。ノズル出口面は、実際、ガラスペインの湾曲に適合した湾曲を有しており、それによって、すべてのノズル開口部がガラスペイン表面から実質的に同じ距離になるようにされている。曲げられたガラスペインを、補完的に湾曲したブロワーボックスの間に持ってくるために、ブロワーボックスを比較的広く離間した状態で配置する必要がある。ここで、この状態でブロワーボックスは、少なくとも局所的に、ガラスペインの表面から離れすぎ、プレストレス効率が大幅に低下しすぎてしまう。ノズルの開口部は、最適なプレストレス効率を達成するために、ガラスペインの表面に対して可能な限り近くに配置される。したがって、曲げられたガラスペインは、典型的には、上下のブロワーボックス間を移動し、次いで、ブロワーボックスを、互いに向けかつプレストレスをかけるために、ガラスペイン表面に向けて移動させる。プレストレスをかける前にガラスが有意に冷却されないように、上記の取り扱いを可能な限り迅速に行うことが重要である。プレストレスをかけた後に、ブロワーボックスを再び互いから離し、それによって、中間空間から出るようにガラスペインを移動できるようにする。2つのブロワーボックスを備えた装置全体は、しばしば、プレストレスステーションと呼ばれる。
重いブロワーボックスの絶え間ない移動は、複雑な動きのメカニズムを必要としかつエネルギー集約的であるプレストレス装置への高い負荷を意味する。さらに、各ブロワーボックスは、ノズルプレート又はノズルストリップが幾何学的形状(サイズ及び湾曲)に関して同等なある一定のガラスペインタイプにのみ適する。異なるガラスペインタイプにプレストレスをかけるときに、ブロワーボックス一式を交換する必要があり、これには時間がかかり、かつ大きな労働力を要する。
本発明の目的は、使用に融通性があり、異なるペインタイプ間に用いるときの変換中の労力を有意に削減し、かつあまり複雑でない機械的移動メカニズムによる、ガラスペインに熱プレストレスをかけるためのブロワーボックスを提供することである。
本発明によれば、この目的は、請求項1記載のブロワーボックスによって達成される。好ましい実施形態は従属請求項から明らかである。
本発明によるブロワーボックスは、熱プレストレスのためにガラスペインの表面にガス流を衝突させるために使用される。ブロワーボックスは、内部キャビティと、このキャビティに接続され、ガス流をブロワーボックスの内部のキャビティに導入することができるガス供給ラインとを有する装置である。ガス流は、典型的に、1つのファン又は直列に接続された複数のファンによって生成される。好ましくは、ガス供給ラインは、例えば、スライド又はフラップによって閉じることができ、それによって、ファン自体のスイッチを切ることなく内部キャビティへのガス流を遮断できるようになっている。
本発明によるブロワーボックスは、キャビティを有する静止部と、このキャビティに接続されたガス供給ラインとを含む。キャビティは、ガス供給ラインが接続され、かつ少なくとも1つの出口開口部を有するカバーで包囲されている。ブロワーボックスはまた、少なくとも1つの出口開口部を閉じるために設けられ、かつ複数のノズルを備えた少なくとも1つの可動閉鎖要素を含む。ノズルはキャビティに接続されるか、又はキャビティに連結されており、それにより、ガスはキャビティからノズルを通って流れ出て、ガラスペインの表面に空気流を衝突させることができるようになっている。
したがって、ブロワーボックスは、比較的小さな断面積のガス供給ラインからのガス流を、ノズルを介して大きな有効面積に分割する。ノズル開口部は個別のガス出口点を構成し、この出口点は多数存在するが、ガラス表面のすべての領域を実質的に同時に均一に冷却するように均一に分布しており、それにより、ガラスペインに均一なプレストレスを与えるようになっている。
ノズルは、閉鎖要素全体を貫通して延在する穴又は通路である。各ノズルは、ガス流がノズルに入る入口開口部(ノズル入口)と、ガス流がノズル(及びブロワーボックス全体)から出る反対側の出口開口部(ノズル開口部)とを有する。入口開口部を備えた閉鎖要素の面は、ブロワーボックスのキャビティに向いており、かつ意図する使用においてガラスペインに向くノズル開口部を備えた表面から離れる方向に向いている。ノズル開口部により、ガラスペインの表面に意図的に空気流を衝突させる。ノズルは、有利には、入口開口部に連結し、かつ出口開口部の方向に先細になる断面を有することができ、それによって、流体力学の観点から効率的かつ適切に空気をそれぞれのノズルに導くことができるようになっている。
本発明によれば、閉鎖要素は、ブロワーボックスの静止部に強固には接続されていない。代わりに、閉鎖要素は静止部に対して移動可能であり、実際には、静止部から離れ、逆に静止部に向かって移動可能でもある。このため、閉鎖要素と静止部の間の距離を変えることができる。したがって、プレストレスをかけるためにノズル開口部をガラスペインに近づけようとするときに、ブロワーボックス全体を移動させる必要がなくなる。代わりに、静止部は動かないままで、静止部からの距離を大きくすることにより、閉鎖要素のみをガラスペインに近づけることができる。プレストレスをかけた後に、静止部からの距離を低減することにより、閉鎖要素を再びガラスペインから遠ざけ、ガラスペインをブロワーボックス間の中間空間から外に移動させることができる。キャビティと閉鎖要素との間のガス流を維持するために、閉鎖要素は可変長を有する接続要素を介して静止部に接続されている。したがって、接続要素を、閉鎖要素と静止部との間でそれぞれ設定した距離に適合させることができる。
曲げられたガラスペインにプレストレスをかけるために、ガラスペインの輪郭に合わせて調整された閉鎖要素を使用して、ガラスペイン表面全体にわたってガラスペインとノズルとの間の実質的に同じ小さな距離を確保する。従来技術のブロワーボックスにおいて、閉鎖要素は、キャビティを備えた一方のブロワーボックスに直接接続されている。したがって、キャビティの出口開口部の輪郭を、閉鎖要素の輪郭に正確に適合させなければならない。その結果、ブロワーボックス全体は特定のタイプのガラスペインにしか適さない。生産ラインを異なる湾曲の異なるタイプのガラスペインのために変換する場合に、ブロワーボックス全体を交換しなければならない。
対照的に、本発明は、ブロワーボックスを、融通性をもって使用することを可能にする。閉鎖要素はブロワーボックスの静止部に直接接続されておらず、可変長の接続要素を介して接続されているので、キャビティの出口開口部の輪郭が閉鎖要素の輪郭に正確に適合していることは、本発明によるブロワーボックスではもはや必要とされない。これにより、ブロワーボックスの同じ静止部に異なる閉鎖要素を取り付けることができる。したがって、プレストレスをかけるガラスペインのタイプを変更しようとする場合に、ブロワーボックス全体を変更する必要はない。代わりに、閉鎖要素のみを変更しなければならない。その結果、ガラスペインのタイプごとに、ブロワーボックス全体ではなく、閉鎖要素のセットのみを製造して保管すればよいので、ツールコスト及び必要な保管空間は有意に低減される。さらに、変換中の労力は低減される。比較的軽い閉鎖要素の移動は、重いブロワーボックスの移動よりも機械的に負荷が少ないため、プレストレス装置はまた、簡素化され、かつエネルギー効率が向上し、それによって、機械的には必要な強い調整要素を少なくするようになっている。これらは、本発明の主要な利点である。
互いに対してすべてのノズル全体の相対的配置は、好ましくは一定で不変である。したがって、すべてのノズル開口部の全体が広がる領域は固定されており、少なくとも1つの閉鎖要素の移動によって変化することはない。一つの閉鎖要素又はすべての閉鎖要素の全体は、冷却ガス流を伴うすべてのノズル全体によってガラスペインに同時にガス流を衝突させるのに適している。
本発明は、様々なタイプのブロワーボックスに適用可能である。第一の実施形態において、閉鎖要素はノズルプレートである。この場合、ブロワーボックスは単一の閉鎖要素のみを有する。ノズルプレートは、ブロワーボックスのノズル全体を備えた典型的には金属シートである要素である。ノズルは、プレートを貫通する穴又は通路として実施されている。ノズルは、例えば複数の行と複数の列で、二次元パターンの様式でプレートに配置される。個々のノズルプレートは、キャビティを完成させるために、可変長の単一の接続要素によってブロワーボックスの静止部に接続される。このタイプのブロワーボックスは比較的単純に構成されており、したがって、経済的に製造できる。
ノズルプレートは滑らか又は波型であることができ、波型の設計では、ノズルは好ましくは波の頂上に配置される。したがって、波の谷は流出ガスの排出チャネルを提供する。
第二の実施形態において、より複雑なブロワーボックスで通例であるように、ノズルストリップを閉鎖要素として使用し、それにより、より高いプレストレス効率を達成することができる。この場合に、複数のチャネルは、典型的にはガス供給ラインの反対側でキャビティに接続され、そのチャネル内で、動作中にガス流が分割される。したがって、ブロワーボックスの静止部内で、キャビティから複数のチャネルへの移行があり、キャビティから出るガス流をチャネルに分割する。チャネルはまた、ノズルウェブ、フィン又はリブとも呼ぶことができる。チャネルは、典型的には、長尺で、実質的に矩形の断面を有し、より長い寸法は実質的にキャビティの幅に対応し、かつより短い寸法は8cm〜15cmの範囲にある。典型的に、チャネルは互いに平行に配置される。チャネルの数は、典型的に、10〜50である。チャネルは、典型的に、金属薄板から形成される。
キャビティは、好ましくは、くさび形である。チャネルに隣接するキャビティの境界は、鋭角に収束する2つの側面として記載されうる。チャネルは、典型的に、前記側面の接続線に垂直に延在している。したがって、チャネルの長さは一定ではなく、代わりに、中心から側面に向かって増加しており、それによって、キャビティに接続されたチャネルの入口開口部がくさび形であり、かつ滑らかで典型的に曲面で出口開口部に広がるようになっている。すべてのチャネルの出口開口部は、典型的に、共通の滑らかな曲面を形成する。記載されたキャビティのくさび形の実施形態及び記載されたチャネルの配置の結果として、ガス流は特に効率的にチャネルに分割され、これにより有効領域全体にわたって非常に均一なガス流が生じる。
キャビティの反対側の端部において、各チャネルはノズルストリップを備えて完成している。しかし、本発明によれば、この接続部は剛性ではない。代わりに、各ノズルストリップは、可変長の接続要素を介して、それに連結されるチャネル(すなわち、接続要素に接続されて完成するチャネル)に接続される。したがって、接続要素は、ノズルストリップとチャネルとの間でそれぞれ設定された距離に適応することができる。したがって、個別の接続要素とノズルストリップは各チャネルに連結される。
ノズルストリップは、ノズルと呼ばれる複数の通路を有する。チャネルのガス流は、ノズルストリップのノズルによって再び分割される。ノズルストリップは、好ましくは、実質的に線に沿って配置された単一列のノズル開口部を有する。ノズル開口部の列は、好ましくは、ノズルストリップの長さの少なくとも80%にわたって延在している。
ブロワーボックスのすべてのノズルストリップは、好ましくは、一緒に移動できるように互いに固く接続されている。接続は、例えば、1つ又は複数のクロスブレースを介して、又は周囲フレーム様ブラケットによって達成することができる。したがって、閉鎖要素を移動させる手段を使用して、必要なノズルストリップの相対的配置をクロスブレース又はブラケットによって確立し、かつ固定しながら、すべてのノズルストリップを同時に移動させる。
可変長の少なくとも1つの接続要素を、連結される閉鎖要素に直接又は間接的に取り付けることができる。間接接続の場合には、追加の要素、例えばガスチャネル又は閉鎖要素用の固定要素を、実際の閉鎖要素、すなわちノズルプレート又はノズルストリップと接続要素との間に配置する。このため、接続要素を追加要素に取り付け、次いで、追加要素を閉鎖要素に接続する。固定要素は、例えば、閉鎖要素を挿入する固定レールとすることができる。
以下の記述は、特に明記しない限り、閉鎖要素がノズルプレート、ノズルストリップとして、又は異なる様式で実施されているかどうかに関係なく、一般的な形態での本発明に関する。
閉鎖要素は、好ましくはアルミニウム又はスチールを含み、好ましくは前記材料から作られている。これらの材料は取り扱いが簡単で、長期使用で有利な安定性を提供する。しかしながら、閉鎖要素はまた、プラスチックを含むか、又はプラスチックから作られていてもよく、これは、好ましくは、約250℃の温度まで安定している。このプラスチックは、使用目的に必要な温度安定性を備えていなければならず、流出ガスの温度は200℃を超える温度を有する。適切なプラスチックは、例えば、エチレン−プロピレンコポリマー(EPM)、ポリイミド又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である。
ノズル開口部は、好ましくは4mm〜15mm、特に好ましくは5mm〜10mm、最も特に好ましくは6mm〜8mm、例えば6mm又は8mmの直径を有する。隣り合うノズル開口部の間の距離は、好ましくは10mm〜50mm、特に好ましくは20mm〜40mm、例えば30mmである。これにより、良好なプレストレス結果が得られる。ここで、「距離」とは、ノズル開口部のそれぞれの中心の間の距離を指す。
閉鎖要素の長さ及び幅はブロワーボックスの設計によって決まる。ノズルストリップの長さの典型的な値(ノズルの列の延在方向に沿って測定)は70cm〜150cmであり、かつ幅/深さ(ノズル開口部の平面内の長さに対して垂直に測定)については、8mm〜15mmであり、好ましくは10mm〜12mmである。ノズルプレートの長さの典型的な値は、同様に、70cm〜150cmであり、幅については、20cm〜150cmである。
ブロワーボックスはまた、1つ又は複数の閉鎖要素を移動させるための手段を備えており、それによって、少なくとも1つの閉鎖要素の静止部からの距離を変えるようになっている。このために、例えばサーボモータなどのアクチュエータモータで駆動するシリンダーを使用することができる。それは非常に迅速かつ正確に動かすことができるという利点がある。しかしながら、代わりに、例えば、空気圧又は液圧駆動のシリンダーを使用することができる。平面図において、ブロワーボックスの静止部の出口開口部は、典型的に、四角形、特に矩形又は台形であり、それにより、4つの駆動シリンダーが好ましくは使用され、その1つずつは、ブロワーボックスのコーナーのそれぞれに配置される。しかしながら、意図する用途に応じて、例えば円形又は楕円形の出口断面など、出口開口部の他の形状も考えられる。
閉鎖要素を移動させるための手段は、特に、ノズルの互いに対する相対的な配置を変えることなく、一つの閉鎖要素又は複数の閉鎖要素のすべての、静止部からの距離を変えるのに適している。プレストレスをかけるようにガラスペインの形状に好ましくは適合させたブロワーボックスのすべてのノズル開口部に及ぶ領域は、したがって、閉鎖要素の移動中に一定のままである。特に有利な実施形態において、前記領域は三次元であり、すなわち両方の空間方向に沿って湾曲している。これは球面湾曲とも呼ぶことができる。
閉鎖要素を移動させる手段は、少なくとも1つの閉鎖要素をプレストレスがかけられる各ガラスペインの近くに持ってきて、プレストレスに続いてその閉鎖要素をガラスペインから再び離れるように移動させることに特に適しており、そのようにすることが意図されている。好ましくは、閉鎖要素は、プレストレスがかけられる次のガラスペインの近くに持ってこられる。一つの閉鎖要素又は複数の閉鎖要素のすべての移動は、好ましくは同時に行われる。
好ましい実施形態において、可変長の接続要素はベローズである。ガス流を実質的に弱めないために、ベローズは可能な限りガス透過性の低い材料から作らなければならない。適切な材料は、例えば、キャンバス、革又はさらにはスチールであり、それはスプリングのような形状であるか又は織布として実施される。ベローズの材料の厚さは、好ましくは0.2mm〜5mm、特に好ましくは0.5mm〜3mmであり、その結果、一方で、十分な安定性及び機械的耐久性並びに良好な気密性が確保され、他方で、有利な可撓性及び成形性が確保される。閉鎖要素としてのノズルプレートの場合に、単一のベローズが使用され、片側で、ノズルプレートの周囲側縁の領域で、又は接続要素とノズルプレートとの間に位置する別の要素に取り付けられ、そして、反対側で、静止部のキャビティを包囲するカバーの出口開口部の領域で取り付けられる。閉鎖要素としてのノズルストリップの場合において、各ノズルストリップに別々のベローズが使用され、そのベローズは、片側で、ノズルストリップの周囲側縁の領域に、又は接続要素とノズルストリップとの間に位置する別の要素上にあり、そして反対側で、連結されるチャネル境界の出口開口部の領域に取り付けられる。
別の好ましい実施形態において、接続要素は剛性チューブとして実施され、そして接続要素とブロワーボックスの静止部は、互いの中に伸縮自在に案内され、互いに対して変位可能であり、それにより、閉鎖要素と静止部との間の距離を変えることができるようになっている。チューブは、典型的には、ノズルプレート又はノズルストリップの形状に対応する四角形の断面を有する。チューブは、典型的には、金属シート、例えばスチール又はアルミニウムの金属シートから形成され、好ましくは、0.5mm〜3mmの壁厚を有する。閉鎖要素としてのノズルプレートの場合に、単一のチューブが使用され、これは、片側で、ノズルプレートの周囲側縁の領域に直接的に又は間接的に接続されている。反対側で、チューブは、カバー及びキャビティに突入するように静止部のキャビティを包囲するカバーに挿入されるか、又は代替的に、カバーがチューブに突入するように、チューブがカバーの上にはめ込まれている。閉鎖要素としてのノズルストリップの場合に、各ノズルストリップに別個のチューブを使用し、このチューブは、チャネルに突入するように、連結されるチャネル出口に差し込まれ、又は代替的に、チャネル境界がチューブに突入するように、連結されるチャネルの出口上にはめ込まれている。静止部のカバー又はチャネル境界が、一つ又は複数のチューブに突入している変形例が好ましいこともある。というのは、この場合に、静止部から接続要素への移行においてガス流の流れ断面積が拡大し、より低い流量損失をもたらすからである。いずれの場合でも、チューブ及び連結される静止部は、それらの間の距離が可能な限り最小になるように、可能な限り同一平面に配置すべきであり、それによって、ガス流の有意な圧力降下を引き起こさないようになっている。
接続要素として剛性チューブを使用する場合は、伸縮自在な構造を包囲するベローズもさらに使用できる。この場合に、ベローズは可変長の接続要素としてではなく、むしろ、伸縮自在な構造を汚れ又は湿気から保護するのに役立つ。
本発明はまた、ガラスペインの熱プレストレスのための装置を含む。この装置は、本発明による第一のブロワーボックス及び本発明による第二のブロワーボックスを含み、それらは互いに対向して配置されており、それによって、それらの閉鎖要素及びそれらのノズルが互いに向き合うようになっている。ブロワーボックスは、ガラスペインをそれらの間に配置できるように、互いに離間している。典型的には、第一のブロワーボックス(上部ブロワーボックス)のノズルは実質的に下向きであり、かつ第二のブロワーボックス(下部ブロワーボックス)のノズルは実質的に上向きである。したがって、ガラスペインをブロワーボックス間の水平位置で有利に移動させることができる。ノズルはガラス表面に対してほぼ垂直に並んでいる。
この装置は、ガラスペインを移動させるための手段も含み、これは、ガラスペインを2つのブロワーボックスの間の中間空間に移動させ、再び前記中間空間から出すのに適している。これには、例えば、レール、ローラー又はコンベアベルトシステムを使用できる。好ましい実施形態において、ガラスペインを移動させるための手段は、輸送中にガラスペインが載置されるフレームモールドも含む。フレームモールドは周状フレーム様支持面を有し、この支持面にガラスペインの側縁が載せられ、その一方で、ガラスペインの表面のより大きい部分を支えることになる。
本発明によれば、ブロワーボックス自体、すなわち、それらの静止部は、プレストレス中に移動することが意図されない。しかしながら、装置は、第一のブロワーボックスと第二のブロワーボックスとの間の距離を変更するための手段、例えばサーボモータを含むことができ、それらが互いに離れるように移動できるようになっている。したがって、ブロワーボックス間の距離は、例えば、メンテナンス目的で、又は閉鎖要素を追加導入するために拡大できる。
この装置は、特に、ブロワーボックス間の中間空間に配置したプレストレスがかけられるべき各ガラスペインに閉鎖要素を近づけ、そして、ガラスペインをブロワーボックス間の中間空間から再び外に移動させるために、プレストレスに続いてガラスペインから閉鎖要素を再び遠ざける(言い換えれば、ガラスペインからの閉鎖要素の距離を拡大する)のに適しており、そのようにすることが意図されている。ブロワーボックスの一つの閉鎖要素又は複数の閉鎖要素のすべての移動は、好ましくは同時に行われる。この装置は、特に、ブロワーボックスのすべてのノズルによる冷却ガス流を同時にガラスペインに衝突させるのに適しており、そうすることが意図されている。
ブロワーボックスのノズル開口部の相対的な配置は、好ましくは、プレストレスがかけられるガラスペインの形状に適合される。一方のブロワーボックスのノズル開口部は凸状に曲げられた領域にまたがり、反対側のブロワーボックスのノズル開口部は凹状に曲げられた領域にまたがる。これらの領域は、好ましくは、閉鎖要素の移動中に一定のままであり、したがって、ブロワーボックスのノズルの互いに対する相対的な配置は変化しない。ブロワーボックスのすべてのノズル全体は、互いに対する配置が変更されることなく、ガラスペインに向かって又はガラスペインから離れるように同時に移動する。したがって、ブロワーボックスのノズルの互いに対する相対的な配置と、それらのノズル開口部が及ぶ領域は、ガラスペインから遠い状態(ガラスペインが搬入又は搬出される)と、近い状態(実際のプレストレスが行われる)で同一である。湾曲の鋭さもガラスペインの形状によって決まる。プレストレス中に、凸型ブロワーボックスはガラスペインの凹面に向き、凹型ブロワーボックスは凸面に向く。したがって、ノズル開口部をガラス表面のより近くに配置して、プレストレス効率を高めることができる。ガラスペインは通常、凹面を上向きにしてプレストレスステーションに輸送されるため、上部ブロワーボックスは、好ましくは凸状であり、下部ブロワーボックスは凹状である。ガラス表面からのノズル出口の距離は、少なくとも1つの閉鎖要素を移動させるための手段により所望の値に正確に設定することができる。
この装置は、好ましくは、三次元的に曲げられた(すなわち、両方の空間方向に沿って曲げられた)ガラスペインにプレストレスをかけるのに適切であり、そのようにすることが意図されている。そのようなガラスペインは、一つの空間方向に沿ってのみ曲げられた筒状に曲げられたガラスペインとは対照的に、球状に曲げられたものと呼ぶこともできる。
本発明はまた、ガラスペインに熱プレストレスをかけるための装置を含み、これは、本発明による装置と、2つのブロワーボックスの間に配置されたガラスペインとを含む。
本発明は、ガラスペインに熱プレストレスをかけるための方法も含み、ここで、
(a)2つの主面及び周囲側縁を有する加熱されたガラスペインを、本発明による第一のブロワーボックスと本発明による第二のブロワーボックスとの間に重なるように配置し、それによって、2つの主面にガス流を衝突させることができるようにし、
(b)次いで、2つのブロワーボックスの閉鎖要素をガラスペインに近づけ、かつ
(c)次に、ガラスペインの2つの主面に2つのブロワーボックスを使ってガス流を衝突させ、ガラスペインを冷却する。
プレストレスをかけた後に、2つのブロワーボックスの閉鎖要素を再びガラスペインから離れるように移動させる。続いて、ガラスペインを、ガラスペインの間の中間空間から外に移動させる。この方法は、ガラスペインをブロワーボックス間の中間空間に滞留させることなくそこから連続的に移動させる連続法ではない。代わりに、ガラスペインを中間空間内に配置し、プレストレス中にそこに滞留させ、その後に、再び中間空間から外に移動させる。したがって、次のガラスペインをブロワーボックスの間に配置することができる。閉鎖要素のガラスペインに向けての移動、及び続いて再びガラスペインから離れる移動は、個々のガラスペインごとに個別に行われる。ブロワーボックスの一つの閉鎖要素又は複数の閉鎖要素のすべての全体の移動は、好ましくは同時に行われる。プレストレスの間に、ブロワーボックスのすべてのノズル全体によって、ガラスペインに冷却ガスの流れが同時に衝突する。
実際のプレストレス中では、ガラスペインを、典型的には、前後に搖動的に移動させ、それによって、1つのノズルから出る空気流が常にガラスペインの同じ場所に衝突するのではなく、むしろ、ガラスペイン表面上の冷却効果のより均一な分布が達成されるようにしている。
好ましくは、工程(b)において、ブロワーボックスの閉鎖要素のみを移動させ、一方、ブロワーボックスの静止部は動かずに静止したままである。
ガラスペインは、好ましくは、ローラー、レール又はコンベヤーベルト上で、ブロワーボックス間で輸送される。有利な実施形態において、ガラスペインは、このために、フレーム様支持面を備えたモールド(フレームモールド)上に配置される。
ガス流のガラスペイン表面への衝突は、各ブロワーボックスの内部キャビティにガス流を導入し、そこでガス流を分割し、そしてノズル開口部を介してガラスペイン表面上に均一に分布するように案内することにより行われる。
ガラスペインの冷却に使用されるガスは、好ましくは空気である。空気を積極的に冷却して、プレストレス装置内でのプレストレス効率を高めることができる。しかしながら、典型的には、積極的な手段によって特に温度制御されていない空気が使用される。
ガラスペイン表面に、好ましくは、1秒〜10秒の時間にわたってガス流が衝突する。
強化されるガラスペインは、好ましい実施形態において、ウィンドウペインに慣例的であるように、ソーダ石灰ガラスから作られている。しかしながら、ガラスペインは、ホウケイ酸ガラス又は石英ガラスなどの他のタイプのガラスも含むか、又はそれから作られることもできる。ガラスペインの厚さは、典型的には、1mm〜10mm、好ましくは2mm〜5mmである。
ガラスペインは、乗物用ガラスペインに一般的であるように、好ましくは三次元的に曲げられている。当該技術分野において、「三次元曲げ」とは、2つの(相互に直交する)空間方向に沿った曲げ、すなわち、ガラスペインの高さ方向の次元に沿った曲げとガラスペインの幅方向の次元に沿った曲げを意味する。曲げられ、プレストレスをかけたガラスペインは、特に、乗物部門で一般的である。したがって、本発明によってプレストレスされるガラスペインは、乗物の、特に好ましくは自動車両のウィンドウペインとして、特に乗用車のウィンドウペインとして、好ましくは意図されている。
閉鎖要素は、ブロワーボックスの各ノズルが好ましくはガラスペイン表面から実質的に同じ距離になるようにガラスペイン形状に適合されている。閉鎖要素の変位中、ノズルの互いに対する相対的な配置は変わらず、むしろ、ブロワーボックスのすべてのノズル全体がガラスペインに向かって又はガラスペインから離れるように同時に移動する。したがって、ガラスペイン表面の形状に好ましくは実質的に対応するすべてのノズル開口部全体に及ぶ領域は、閉鎖要素の移動中に一定のままであり、全体としてガラスペインに向かって移動し、かつガラスペインから離れるように移動する。
有利な実施形態において、本発明による方法は、初期状態で平面であるガラスペインを曲げる曲げプロセスの直後に続く。曲げプロセス中に、ガラスペインは軟化温度まで加熱される。プレストレスプロセスが曲げプロセスの後に続き、その後にガラスペインを有意に冷却する。したがって、ガラスペインを、特にプレストレスのために再び加熱する必要はない。
本発明はまた、陸上、空中又は水上を移動するための移動手段における、好ましくは鉄道車両又は自動車両におけるウィンドウペインとしての、特に乗用車のリアウィンドウ、サイドウィンドウ又はルーフパネルとしての、本発明による方法でプレストレスされたガラスペインの使用を含む。
以下、図面及び例示的な実施形態を参照して、本発明を詳細に説明する。図面は概略図であり、縮尺通りではない。図面は決して本発明を限定しない。特に、ブロワーボックスのノズル及びチャネルの数は、現実に忠実に描かれておらず、単に原理を説明するのに役立つものである。
図1は本発明によるブロワーボックスの第一の実施形態の斜視図である。 図2は本発明によるブロワーボックスを通るノズルストリップに対して垂直な断面図である。 図3は、本発明によるブロワーボックスを通るノズルストリップの長手方向の断面図である。 図4はノズルストリップの斜視図である。 図5は、図4のノズルストリップを通る断面図である。 図6は、ノズルストリップ及び接続要素の第一の実施形態を備えた単一のチャネルの詳細図である。 図7は、ノズルストリップ及び接続要素の第二の実施形態を備えた単一のチャネルの詳細図である。 図8は、本発明の別の実施形態におけるノズルストリップを備えた単一のチャネルの詳細図である。 図9は、本発明の別の実施形態におけるノズルストリップを備えた単一のチャネルの詳細図である。 図10は、本発明による熱プレストレス装置の一部としての、本発明による2つのブロワーボックスを通る断面図である。 図11は、プレストレス操作中の本発明による装置を通る断面図である。 図12は、本発明によるブロワーボックスの別の実施形態の斜視図である。 図13は、図12のブロワーボックスを通る断面図である。 図14は、本発明による方法の実施形態のフローチャートである。
図1は、ガラスペインに熱プレストレスをかけるための本発明によるブロワーボックス1の実施形態の斜視図を示している。ブロワーボックス1は、内部キャビティを有し、そこからチャネル4が延在している。各チャネル4の出口開口部は、可変長の接続要素6を介してノズルストリップ5に接続され、このノズルストリップ5が閉鎖要素として機能し、チャネル4を完成する。接続要素6は、例えば、1.5mmの材料厚さを有するスチールシートからチューブとして製造される。各接続要素6は、連結されるチャネル4に伸縮自在に接続され、接続要素6及びチャネル4の境界は、したがって、互いの中に案内され、互いに対して変位可能である。ノズルストリップ5は、クロスブレース8によって互いにしっかりと接続され、かつ一緒に動かすことができ、それによって、可変長さの接続要素6がブロワーボックス1からのガス流を維持するのを確保しながら、ノズルストリップ5とチャネル4との間の距離を変えるようになっている。ノズルストリップ5とチャネル4との間の所望の距離を設定するために、ブロワーボックス1は、ノズルストリップ5を動かすための手段7を有する。これらの手段は、それぞれの場合にブロワーボックス1のコーナーに配置される4つのサーボモータの形態で実現され、そして、それらは、ノズルストリップ5又はクロスブレース8に接続されたシリンダーを駆動する。シリンダーの動作は、ノズルストリップ5全体を、ブロワーボックス1から離す方向に、又はブロワーボックス1の方向に向けて動かす。
ノズルストリップ5は、簡潔さ及び明瞭性の向上のために真っ直ぐに描かれている。しかしながら、曲げられた乗物のウィンドウにプレストレスをかけるために、実際には曲げられたノズルストリップ5が使用され、ここで、ノズル開口部が広がる湾曲領域はガラスペインの輪郭に適合している。ガラスペインがブロワーボックス1に対して意図したように配置されると、ブロワーボックス1の静止部が静止したままでありながら、サーボモータ及び変位可能なシリンダーによって、ノズルストリップ5をガラスペイン表面に近づけることができる。比較的軽いノズルストリップ5を動かすために、先行技術の装置で一般的であるようなブロワーボックス1全体を動かすために必要であるものよりも有意に低い出力のサーボモータを必要とする。その結果、このブロワーボックスはより経済的である。さらに、ブロワーボックス1の静止部は、異なるペインタイプに使用するための変換時に、接続要素6を備えたノズルストリップ5のみを交換する必要がある汎用ツールとして使用することができる。したがって、ガラスペインのタイプごとに別々のブロワーボックスを製造して保管し、リツールごとにブロワーボックスを再設置する必要はない。これも同様に、プレストレス装置のコスト及び融通性の点で有利である。
図2及び図3は、図1のものと同様の本発明によるブロワーボックス1を通る断面図を示し、ここで、図2の切断面は、チャネル4に対して垂直に延在し、図3では、長手方向に延在している。ブロワーボックス1は、例えば、独国特許第3924402 C1号明細書又は国際公開第2016/054482 A1号に記載されているタイプのものである。ブロワーボックス1は、内部キャビティ2を有し、このキャビティの中に、灰色の矢印で図に表される空気流が、ガス供給ライン3を介して案内される。空気流は、例えば、直列に接続した2つのファン(図示せず)によって作り出され、このファンはガス供給ライン3を介してブロワーボックス1に接続されている。空気流は、ファンを止める必要なく、閉止フラップ12によって中断できる。
ガス供給ライン3の反対側で、空気流を部分流の列に分割するチャネル4が、キャビティ2に接続されている。チャネル4は、1つの次元でキャビティ2と実質的に同じ長さの中空リブの形で実施され、それに垂直な次元で、例えば約11mmという非常に小さい幅を有する。長尺の断面を備えたチャネル4は互いに平行に配置されている。描かれているチャネル4の数は代表的なものではなく、動作原理を説明することだけを目的としている。
キャビティ2は第一の次元に沿ってくさび形であり、キャビティ2の深さはブロワーボックスの中央で最大であり、両方向で外側に向かって減少する。それに垂直な第二の次元において、第一の次元の所定の位置での深さはそれぞれの場合で一定のままである。チャネル4は、この第一の次元に沿ってくさび形キャビティ2に接続されている。したがって、チャネルは、キャビティ2のくさび形を補完する深さプロファイルを有し、ここで、この深さは、チャネル4の中央で最小となりかつ外側に向かって増加し、それによって、各チャネル14の空気出口が滑らかであり、平面であり、又は湾曲している面を形成するようになっている。
図2及び図3は、互いに90度の角度をもつ2つの断面を示している。図2は、個々のチャネル4を断面で認識できるように、チャネル4の配向を横切るブロワーボックス1の上記第二の次元に沿った断面を示す。キャビティ2の深さはこの断面において一定である。図3は、チャネル4の配向に沿ったブロワーボックス1の上記第一の次元に沿った断面を示す。ここで、キャビティ2のくさび状の深さプロファイルを識別することができ、一方で、その深さプロファイルを同様に識別することができる1つのみの単一のチャネル4が、この断面にある。
各チャネル4は、キャビティ2とは反対側の端部にノズルストリップ5を備えて完成している。ここでも、実際には湾曲しているが、簡潔にするためにノズルストリップ5は真っ直ぐに描かれている。ノズルストリップ5は、ここでも、各チャネル4の空気流をさらに部分的な流れに分割し、この部分流がそれぞれノズル9を介して供給される。チャネルからのノズルストリップ5の距離を変えることができ、かつそれにもかかわらず、意図された空気流を維持することができるようにするために、ノズルストリップ5は、可変長の接続要素6を介してチャネルに接続されている。接続要素6は、チャネルに伸縮自在に接続されたシートスチール製のチューブとして実施される。
図4及び図5はそれぞれ、ガラスペインの熱プレストレスのためのブロワーボックス1のための本発明によるノズルストリップ5の実施形態の詳細を示し、ここでも、簡潔さのために、曲線ではなく真っ直ぐに描かれている。ノズルストリップ5はアルミニウムから作られており、アルミニウムは容易に加工でき、有利に軽量である。ノズルストリップは、例えば、11mmの幅を有し、対応するブロワーボックス1のガスチャネル4を完成するように寸法が調整されている。一般的なノズルストリップと同様に、本発明によるノズルストリップ5もノズル9の列を伴って実施される。各ノズル9は、ノズルストリップ5の2つの対向する側面間の通路(穴)である。ノズル9は、対応するブロワーボックス1からのガス流を供給することを意図しており、ここで、ガス流はノズル入口10を介してノズル9に入り、ノズル開口部11を介してノズル9を出る。したがって、ノズル入口10を有するノズルストリップ5の側面は、設置位置でブロワーボックス1に向いていなければならないが、一方で、ノズル開口部11を有する側面は、ブロワーボックスの反対側を向いている。
個々のノズル9は、大きく広がったノズル入口10を有し、その後に、テーパー部分が続く。その後、ノズルの直径はノズル開口部11まで6mmで一定のままである。
図6は、連結されるノズルストリップ5を備えた単一のチャネル4の断面を示し、それらは互いに伸縮自在に接続されている。このため、接続要素6は、チューブとして実施され、かつチャネル4に差し込まれており、それによって、チューブがチャネル4に対して変位可能であるようになっている。あるいは、チューブをチャネルの上にはめ込むことも可能であり、それによって、チャネル境界の外側にチューブを配置するようにする。後者の変形例は、図示したように流れ方向に狭くなる断面を生じず、ガス流れがあまり妨げられないので、さらに好ましいことがある。
図7は、接続要素6としてベローズを用いて互いに接続した単一のチャネル4及び対応するノズルストリップ5の断面を示している。ベローズは、片側でノズルストリップ5に接続し、反対側でチャネル4の出口開口部に接続している。ベローズは、材料厚さ0.5mmのキャンバスから作られている。したがって、障害をほとんど伴わずに空気の流れを概して維持するのに十分な気密性が達成される。
図6及び図7の例示的な実施形態において、接続要素6はノズルストリップ5に直接的に取り付けられている。
図8は、別の実施形態における単一のチャネル4及び対応するノズルストリップ5の断面を示している。図7とは対照的に、接続要素6としてのベローズは、ノズルストリップ5に直接的に取り付けられていない。代わりに、金属シートから形成されたガスチャネル16が、接続要素6とノズルストリップ5の間に配置されている。接続要素6は、この金属シートの端部に取り付けられ、一方、この金属シートの反対側の端部はノズルストリップに取り付けられている。ガスチャネル16はノズルストリップとともに移動する。
図9は、別の実施形態における単一のチャネル4及び対応するノズルストリップ5の断面を示している。ここでも、接続要素6としてのベローズはノズルストリップ5に直接的に取り付けられていない。代わりに、接続要素6は、ノズルストリップ5のための固定要素17に取り付けられている。固定要素17は、ノズルストリップが挿入される固定レールの様式で実施される。このため、ノズルストリップには補完的なレール要素が備えられている。このレール要素は、ノズルストリップと一体で作製することも、又は、図示されるように別の要素としてノズルストリップに取り付けることもできる。
図10は、ガラスペインに熱プレストレスをかけるための本発明による装置の実施形態を示す。この装置は、互いに対向して配置された第一の上部ブロワーボックス1.1及び第二の下部ブロワーボックス1.2を含み、ノズルストリップ5のノズル開口部11が、互いの方向に向けられるようになっている。この装置は、輸送システム13をさらに含み、これにより、プレストレスがかけられるガラスペインIを、ブロワーボックス1.1,1.2の間に輸送することができる。ガラスペインIは、フレームモールド14上に水平に保持され、フレームモールド14は、ガラスペインIの周縁領域をその上に配置するフレーム状の支持面を有している。輸送システム13は、例えば、レール又はローラーシステムからなり、その上にフレームモールド14が移動可能に保持されている。ガラスペインIは、例えば、乗用車のリアウィンドウとして意図されているソーダ石灰ガラス製のガラスペインである。ガラスペインIは、例えば、意図した曲げ形状への重力曲げ又はプレス曲げにより、約650℃の温度にする曲げプロセスを経る。輸送システム13は、まだ加熱された状態のガラスペインIを曲げ装置からプレストレス装置に輸送するのに役立つ。そこでは、2つの主面に、ブロワーボックス1.1,1.2による空気流を衝突させて、これらの主面を大幅に冷却し、かつこのようにして、引張応力及び圧縮応力の特徴的なプロファイルを生じさせる。熱プレストレスをかけたガラスペインIは、自動車のリアウィンドウとして使用するための、いわゆる「単層ペイン安全ガラス」として適している。プレストレスをかけた後に、ペインは、輸送システム13によってブロワーボックス1.1,1.2の間の中間空間から外に再び輸送され、次のガラスペインにプレストレスをかけるためにプレストレス装置を利用可能な状態にする。ガラスペインIの輸送方向は灰色の矢印で表されている。
図11は、本発明によるプレストレス方法の間の工程における本発明による装置を示す。自動車部門で一般的であるように、プレストレスがかけられるガラスペインIは、三次元的に曲げられている。したがって、ブロワーボックス1.1,1.2のノズル9を動かす必要がある。すなわち、ガラスペインIを中間空間内に移動できる、より離れた状態から、ノズル開口部11がガラス表面から可能な限り小さい距離を置き、かつガラスペインの表面にわたってほぼ一定の距離にある状態に、ノズル9を移動させる。従来技術の装置においては、この移動は、強力なサーボモータでブロワーボックス全体を上下させることで行われている。
対照的に、本発明による装置では、ブロワーボックス1.1,1.2全体を動かす必要はなく、ノズルストリップ5のみを動かす。最初に、2つのブロワーボックスのノズルストリップ5は、大きく間隔を開けて置かれ、それによって、ガラスペインIを簡単に運び込める大きな中間空間が存在するようになっている(図11a)。ガラスペインIが配置されると、ノズルストリップ5はガラスペインIに向かって移動する(図11b)。このため、すべてのノズルストリップ5は、ガラス表面から短い距離に配置され、かつガラスペインIに、プレストレスのための空気流が衝突する。次に、ノズルストリップ5を再びガラスペインIから離れるように移動させ、それにより、ガラスペインを中間空間から運び出すことができる。
図において、ガラスペインIのボウル形の三次元湾曲により、ノズルストリップが最終状態にある中間空間内にガラスペインを移動することは不可能であり、その結果として、ノズルの移動が必要であるということが容易に認識できる。
図12及び図13は、それぞれ、本発明が適用可能な、より単純な設計のブロワーボックス1の詳細を示している。ここで、ブロワーボックス1の静止部はカバーを含み、その中にキャビティ2が形成され、そこにガス供給ライン3が接続されている。静止部内では、チャネル4へのガス流の分割は行われず、むしろ、カバーにはガス供給ライン3の反対側に大きな断面の開口部がある。可動閉鎖要素として使用されるのは単一のノズルプレート15であり、このノズルプレート15は大きな開口部を閉鎖し、ノズル9の二次元パターンを具備している。ノズルプレート15は、可変長の接続要素6として単一のベローズによって静止部に接続されている。
ノズルプレート15も、ここでは単純化のために平面的に描かれているが、実際には、曲げられた乗物のペインの輪郭に適合した、すなわち三次元的に曲げられたノズルプレートが使用される。
図示の実施形態において、接続要素6はノズルプレート15に直接的に取り付けられている。しかしながら、ここでは、接続要素6とノズルプレート15との間に追加の要素を配置することもでき、例えば、ノズルストリップ5に関連して図8及び9に描かれているように、ノズルプレートのために、金属シートにより形成されたガスチャネル16又は固定要素17を配置することができる。
図14は、図10及び図11による装置を使用した、フローチャートに従う、ガラスペインに熱プレストレスをかけるための本発明による方法の例示的な実施形態を表す。
(1) ブロワーボックス
(1.1) 第一/上部ブロワーボックス
(1.2) 第二/下部ブロワーボックス
(2) ブロワーボックス1、1.1、1.2のキャビティ
(3) ブロワーボックス1、1.1、1.2のガス供給ライン
(4) ブロワーボックス1、1.1、1.2のチャネル/ノズルウェブ
(5) ノズルストリップ(閉鎖要素として)
(6) 可変長の接続要素
(7) 閉鎖要素を移動させるための手段
(8) ノズルストリップ5のクロスブレース
(9) ノズル
(10) ノズル9のノズル入口/入口開口部
(11) ノズル9のノズル開口部/出口開口部
(12) ガス供給ライン3における閉止フラップ
(13) ガラスペインの輸送システム
(14) ガラスペインのフレームモールド
(15) ノズルプレート(閉鎖要素として)
(16) 接続要素6と閉鎖要素との間のガスチャネル
(17) 接続要素6と閉鎖要素との間の固定要素
(I) ガラスペイン

Claims (15)

  1. − キャビティ(2a)と、前記キャビティ(2)に接続されたガス供給ライン(3)を有する静止部、及び
    − ガラスペイン(I)の表面に空気流を適用するために前記キャビティ(2)に接続された複数のノズルを有する少なくとも1つの閉鎖要素(5,15)
    を含む、ガラスペインに熱プレストレスをかけるためのブロワーボックス(1)であって、
    − 前記少なくとも1つの閉鎖要素(5,15)は、可変長の接続要素(6)を少なくとも介して前記静止部に接続されており、
    − 前記少なくとも1つの閉鎖要素(5,15)は、前記静止部に対して移動可能であり、それによって、前記閉鎖要素と前記静止部との間の距離を変えられるようになっており、かつ
    − 前記ブロワーボックス(1)は、前記少なくとも1つの閉鎖要素(5,15)を移動させるための手段(7)を備えている、
    ガラスペインに熱プレストレスをかけるためのブロワーボックス(1)。
  2. 前記接続要素(6)はベローズである、請求項1記載のブロワーボックス(1)。
  3. 前記ベローズは、厚さ0.5mm〜3mmのキャンバス、革又はスチールから作られている、請求項2記載のブロワーボックス(1)。
  4. 前記接続要素(6)は剛性チューブとして実施され、前記接続要素(6)及び前記静止部は、互いの中に伸縮自在に案内され、かつ互いに対して変位可能である、請求項1記載のブロワーボックス(1)。
  5. 前記チューブは0.5mm〜3mmの材料厚さを有する金属薄板から作られている、請求項4記載のブロワーボックス(1)。
  6. 前記接続要素(6)は前記閉鎖要素(5,15)に直接的に又は間接的に取り付けられている、請求項1〜5のいずれか一項記載のブロワーボックス(1)。
  7. ノズルプレート(15)であり、かつ単一の接続要素(6)によって前記静止部に接続されている、単一の閉鎖要素を有する、請求項1〜6のいずれか一項記載のブロワーボックス(1)。
  8. 前記キャビティ(2)に接続された複数のチャネル(4)を有し、前記チャネルはそれぞれ、前記キャビティ(2)の反対側で閉鎖要素としてノズルストリップ(5)が備えられて完成されており、各ノズルストリップ(5)は、可変長の接続要素(6)を介して前記キャビティに連結したチャネル(4)に接続されている、請求項1〜6のいずれか一項記載のブロワーボックス(1)。
  9. 前記ノズルストリップ(5)は、一緒に移動可能であるように互いにしっかりと接続されている、請求項8記載のブロワーボックス(1)。
  10. 以下を含む、ガラスペインに熱プレストレスをかけるための装置:
    − 請求項1〜9のいずれか一項記載の第一のブロワーボックス(1.1)及び請求項1〜9のいずれか一項記載の第二のブロワーボックス(1.2)、ここで、前記第一のブロワーボックス(1.1)と前記第二のブロワーボックス(1.2)は、互いに対向して配置されており、それによって、前記第一のブロワーボックス(1.1)及び前記第二のブロワーボックス(1.2)の閉鎖要素(5,15)が互いに向かい合うようになっている、及び
    − ガラスペイン(I)を前記第一のブロワーボックス(1.1)と前記第二のブロワーボックス(1.2)との間の中間空間内に移動させるための手段。
  11. 前記ガラスペイン(I)を移動させるための手段は、前記ガラスペイン(I)を配置するフレームモールド(14)、及び前記フレームモールド(14)を移動させるための輸送システム(13)を含む、請求項10記載の装置。
  12. ガラスペインに熱プレストレスをかけるための方法であって、
    (a)2つの主面及び周囲側縁を有する加熱されたガラスペイン(I)を、請求項1〜9のいずれか一項記載の第一のブロワーボックス(1.1)と、請求項1〜9のいずれか一項記載の第二のブロワーボックス(1.2)との間に重なるように配置し、それによって、前記2つの主面にガス流を衝突させることができるようにし、
    (b)前記2つのブロワーボックス(1.1,1.2)の閉鎖要素(5,15)を前記ガラスペイン(I)の近づけ、かつ
    (c)前記ガラスペイン(I)の2つの主面に、前記2つのブロワーボックス(1.1,1.2)を使ってガス流を衝突させ、前記ガラスペイン(I)を冷却する、
    方法。
  13. 工程(b)において、前記ブロワーボックス(1.1,1.2)の静止部は静止したままである、請求項12記載の方法。
  14. 前記ガラスペイン(I)は、2つの空間方向に沿って曲げられている、請求項12又は13記載の方法。
  15. 好ましくは鉄道車両又は自動車のウィンドウペインとしての、特に乗用車のリアウィンドウ、サイドウィンドウ又はルーフパネルとしての、陸上、空中又は水上を移動するための移動手段における、請求項12〜14のいずれか一項記載の方法によってプレストレスをかけたガラスペイン(I)の使用。
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