JP2020525545A - アセナピンおよびシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含有する経皮治療システム - Google Patents

アセナピンおよびシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含有する経皮治療システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020525545A
JP2020525545A JP2020520721A JP2020520721A JP2020525545A JP 2020525545 A JP2020525545 A JP 2020525545A JP 2020520721 A JP2020520721 A JP 2020520721A JP 2020520721 A JP2020520721 A JP 2020520721A JP 2020525545 A JP2020525545 A JP 2020525545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
asenapine
silicone
therapeutic system
transdermal therapeutic
hours
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020520721A
Other languages
English (en)
Inventor
パトリック・モーア
レネ・リーチェル
レネ・アイフラー
オールガ・ブルクアイン
Original Assignee
エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー
エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー, エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー filed Critical エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー
Publication of JP2020525545A publication Critical patent/JP2020525545A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/40Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom, e.g. sulpiride, succinimide, tolmetin, buflomedil
    • A61K31/407Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom, e.g. sulpiride, succinimide, tolmetin, buflomedil condensed with other heterocyclic ring systems, e.g. ketorolac, physostigmine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • A61K9/7038Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer
    • A61K9/7046Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds
    • A61K9/7053Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon to carbon unsaturated bonds, e.g. polyvinyl, polyisobutylene, polystyrene
    • A61K9/7061Polyacrylates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • A61K9/7038Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer
    • A61K9/7046Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds
    • A61K9/7069Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon to carbon unsaturated bonds, e.g. polysiloxane, polyesters, polyurethane, polyethylene oxide
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/18Antipsychotics, i.e. neuroleptics; Drugs for mania or schizophrenia

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Psychiatry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、アセナピン含有層構造を含むアセナピンの経皮投与のための経皮治療システム(TTS)に関し、前記アセナピン含有層構造は、A)バッキング層およびB)アセナピン含有層を含み、ここで、経皮治療システムは、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含む。

Description

本発明は、体循環へのアセナピンの経皮投与のための経皮治療システム(TTS)、ならびに製造のプロセス、処置の方法およびその使用に関する。
活性薬剤アセナピン(3aRS,12bRS)−rel−5−クロロ−2,3,3a,12b−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロール)は、四環式構造が、オランザピン、クエチアピンまたはクロザピン(三環式構造)、リスペリドン、ジプラシドンまたはアリピプラゾール(二環式構造)など他の抗精神病薬のものに非関連であるジベンゾ−オキセピノピロールファミリーに属する非定型抗精神病薬である。アセナピンは、後者に対する高い親和性を有するドーパミンD2およびセロトニン5−HT2A受容体でのアンタゴニストであり、双極性障害に関連する統合失調症および急性躁病の処置のためにSchering−Plough/Organonによって開発されてきた。
現在、アセナピンは、商標名Sycrest(Swissmedic)およびSaphris(Schering−Plough)の下で、1日2回(BID)5mgまたは10mgの投与量強度で投与される舌下錠の形態で市販されている。
舌下投与経路は、経口投与の初回通過代謝を回避することで、生物学的利用能を増加させ、舌下で摂取される場合に35%および経口摂取されるならば<2%である。しかしながら、舌下投与は、苦いまたは不快な味、同様に局所性麻酔効果、吐き気および頭痛によって誘発される舌/口腔粘膜の知覚麻痺に関連する。さらに、舌下投薬した直後に摂食、飲水および喫煙することは許可されていない。これらの不便さは、患者コンプライアンスの低減、および不適切な投与、例えば用量低減、用量飛び越し、不規則な薬物摂取、または意図されたアセナピン摂取からの完全な離脱に至ることがある。舌下投与は、その上、施設に収容された精神医学患者をモニタリングすることが難しく、嚥下が難しい小児、高齢および他の患者に、または自ら薬物療法を受けられない人々に適当でないことがある。
舌下投与に続いて、アセナピンは、0.5時間から1.5時間内に発生するピーク血中血漿濃度で急速に吸収され、数時間の半減期、続いて、約1日以上のより長い末端処分半減期を有する急速な初期分布相を有する2区画薬物動態を(治療用量で)呈する。血中血漿濃度は、したがって、ある特定の程度の増減を呈し、定常状態でさえ、投与の約1時間後にピーク、続いて、次の投与の直前に低いポイントをもたらす濃度減少を有する。相対的に急速な濃度減少は、特に慢性状態において、不十分な患者コンプライアンスと関連する複数の日用量(現在では1日2回)にも必然的に至る。
こうした増減は、活性物の拡張放出を提供することによってある程度2つの投与間の血漿濃度減少を防止するアセナピンの経皮投与によって回避または低減することができる。アセナピンの経皮送達は調査されてきたが、アセナピンの受動的経皮送達、特に長時間期間にわたる一定の放出は難題であると思われる。皮膚を介する経皮治療システム(TTS)からの活性薬剤の受動的輸送は、経皮システムにおけるおよび皮膚の外表面上の活性薬剤の濃度と血流における濃度との間の濃度勾配に基づく駆動力を利用する。こうした受動的輸送は、イオントフォレーシスまたはマイクロポレーションなどの能動的輸送手段を利用するTTSと比較して、TTSの複雑性および投与の便利性の観点から有利である。現在まで、市販のアセナピンTTSは入手可能でない。
したがって、当技術分野において、アセナピンの経皮投与のための経皮治療システムの必要がある。
現在のアセナピン投与の上述の不利な点を克服するTTSを提供することは、本発明の目的である。
したがって、治療有効用量を達成するのに十分である浸透率を提供するアセナピンの経皮投与のためのTTSを提供することは、本発明の目的である。特に、治療有効用量を達成するのに十分である浸透率を提供するアセナピンの経皮投与のためのマトリックス型TTSを提供するのは、本発明の目的である。
製造のためのコストの観点から結果として有利である低複雑性のアセナピン含有層構造を有するアセナピンの経皮投与のためのTTSを提供するのは、本発明のさらなる目的である。
長時間期間にわたる一定の放出が提供されるアセナピンの経皮投与のためのTTSを提供することは、本発明のさらなる目的である。
患者の皮膚への最大7日まで(例えば3.5日)の投与期間中、最大7日間まで治療有効量のアセナピンを提供する、連続的投与におけるアセナピンの経皮投与のためのTTSを提供することは、本発明のさらなる目的である。
アセナピン血中血漿濃度における増減が、特に定常状態において舌下投与と比較した場合に低減される、アセナピンの経皮投与のためのTTSを提供することもまた、本発明の目的である。
サイズおよび厚さの観点から好都合な適用の必要に応じる、ならびに/または製造するのに容易でありコスト効果的である、アセナピンの経皮投与のためのTTSを提供することは、本発明の別の目的である。
アセナピンの生物学的利用能が改善された、アセナピンの経皮投与のためのTTSを提供することは、本発明のある特定の実施形態の目的である。
治療有効量のアセナピンが、患者の皮膚への1日の投与期間中、前記経皮治療システムによって1日間提供され、24時間処置において1日1回のTTS交換を可能にする、アセナピンの経皮投与のためのTTSを提供することは、本発明のある特定の実施形態の目的である。
治療有効量のアセナピンが、患者の皮膚への3.5日の投与期間中、前記経皮治療システムによって3.5日間提供され、24時間処置において週2回のTTS交換を可能にする、アセナピンの経皮投与のためのTTSを提供することは、本発明のある特定の実施形態の目的である。
治療有効量のアセナピンが、患者の皮膚への7日の投与期間中、前記経皮治療システムによって7日間提供され、24時間処置において週1回のTTS交換を可能にする、アセナピンの経皮投与のためのTTSを提供することは、本発明のある特定の実施形態の目的である。
これらの目的および他の目的は、第1の態様によると、アセナピン含有層構造を含むアセナピンの経皮投与のための経皮治療システムであって、前記アセナピン含有層構造が:
A)バッキング層;および
B)アセナピン含有層;
を含み、経皮治療システムがシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含む、経皮治療システムに関する本発明によって達成される。
第2の態様によると、本発明は、アセナピン含有層を含むアセナピンの経皮投与のための経皮治療システムであって、前記アセナピン含有層構造が:
A)バッキング層;ならびに
B)以下を含むアセナピン含有層
1.アセナピン;および
2.シリコーンアクリルハイブリッドポリマー
を含む経皮治療システムに関する。
第3の態様によると、本発明は:
A)バッキング層;ならびに
B)以下を含むアセナピン含有圧力感受性接着剤層:
1.アセナピン含有圧力感受性接着剤層の4%から10%の量で、遊離塩基の形態にて含まれるアセナピン;および
2.アセナピン含有圧力感受性接着剤層の90%から96%の量で、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤;
を含むアセナピン含有自己接着性層構造を含むアセナピンの経皮投与のための経皮治療システムであって、
アセナピン含有圧力感受性接着剤層の面積重量が、90g/mから160g/mを範囲とする、経皮治療システムに関する。
第4の態様によると、本発明は:
A)バッキング層;
B)以下を含むアセナピン含有圧力感受性接着剤層:
1.アセナピン含有圧力感受性接着剤層の10%から17%の量で、遊離塩基の形態にて含まれるアセナピン;および
2.アセナピン含有圧力感受性接着剤層の83%から90%の量で、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤;
を含むアセナピン含有自己接着性層構造を含むアセナピンの経皮投与のための経皮治療システムであって、
アセナピン含有圧力感受性接着剤層の面積重量が、90g/mから160g/mを範囲とする、経皮治療システムに関する。
なお別の態様によると、本発明は:
1)少なくとも構成成分アセナピンおよびシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを溶媒中で組み合わせることで、コーティング組成物を得る工程;
2)コーティング組成物をバッキング層または剥離ライナー上にコーティングする工程;ならびに
3)コーティングされたコーティング組成物を乾燥させることで、アセナピン含有層を形成する工程
を含む、本発明による経皮治療システムにおける使用のためのアセナピン含有層を製造するためのプロセスに関する。
定義
この発明の意味内で、「経皮治療システム」(TTS)という用語は、活性薬剤(例えば、アセナピン)が経皮送達を介して体循環に投与されるシステムを指し、場合により存在する剥離ライナーを除去した後に患者の皮膚に適用される全体的な個々の投薬単位を指し、これは、活性薬剤含有層構造中に治療有効量の活性薬剤、および場合により活性薬剤含有層構造の上部に追加の接着剤オーバーレイを含む。活性薬剤含有層構造は、剥離ライナー(剥脱可能な保護層)上に位置することができ、したがって、TTSは、剥離ライナーをさらに含むことができる。この発明の意味内で、「TTS」という用語は、特に、例えばイオントフォレーシスまたはマイクロポレーションを介して能動的送達を排除する経皮送達を提供するシステムを指す。経皮治療システムは、経皮薬物送達システム(TDDS)または経皮送達システム(TDS)と称することもある。
この発明の意味内で、「アセナピン含有層構造」という用語は、治療有効量のアセナピンを含有する層構造を指し、バッキング層および少なくとも1つの活性薬剤含有層を含む。好ましくは、アセナピン含有層構造は、アセナピン含有自己接着性層構造である。
この発明の意味内で、「治療有効量」という用語は、TTSによって患者に投与されるならば、前に定義されている長時間期間(例えば1日、3.5日および7日)にわたって1日2回5mgの舌下アセナピンの定常状態投与で得られる血中レベルと比較した場合に同様の範囲(例えば、AUCとして測定される場合の約10%から約1000%)のアセナピン血中レベルを提供するのに十分なTTS中のアセナピンの定量を指す。TTSは通常、皮膚および体循環に実際に提供されるよりも多くの活性物を該システムに含有する。この過剰量の活性薬剤は、通常、TTSから体循環への送達のための十分な駆動力を提供するために必要である。
この発明の意味内で、「活性物」および「活性薬剤」などという用語、同様に「アセナピン」という用語は、任意の薬学的に許容される化学的および形態学的形態ならびに物理的状態におけるアセナピンを指す。これらの形態としては、限定せずに、それの遊離塩基形態におけるアセナピン、プロトン化または部分的にプロトン化されたアセナピン、アセナピン塩、共結晶、および特に、無機酸または有機酸の添加によって形成される酸付加塩、例えばアセナピン塩酸塩またはマレイン酸塩アセナピン、溶媒和物、水和物、クラスレート、複合体など、同様にミクロン化、結晶性および/または非晶質であってよい粒子の形態におけるアセナピン、ならびに前に記述の形態の任意の混合物が挙げられる。アセナピンは、溶媒などの媒体に含有される場合、溶解もしくは分散させるまたは一部溶解および一部分散させることができる。
アセナピンが、TTSの製造において特別な形態で使用されると記述されている場合、これは、最終のTTSにおいて、この形態のアセナピンとアセナピン含有層構造、例えば塩形成または複合体化の他の成分との間の相互作用を排除しない。これは、アセナピンがそれの遊離塩基形態で含まれていても、それがプロトン化もしくは部分的にプロトン化された形態でもしくは酸付加塩の形態で最終のTTS中に存在することができること、またはそれが塩の形態で含まれているならば、その一部は最終のTTSにおいて遊離塩基として存在することができることを意味する。別段に表示されていない限り、特に、層構造におけるアセナピンの量は、TTSの製造中にTTSに含まれるアセナピンの量に関連し、遊離塩基の形態におけるアセナピンに基づいて算出される。例えば、a)0.1mmol(28.6mgに等しい)のアセナピン塩基またはb)0.1mmol(40.2mgに等しい)のマレイン酸アセナピンが製造中にTTSに含まれる場合、層構造におけるアセナピンの量は、本発明の意味内で、両方の場合0.1mmolまたは28.6mgである。
TTSの製造中にTTSに含まれるアセナピン出発材料は、粒子の形態であってよい。アセナピンは、例えば、粒子の形態で活性薬剤含有層構造に存在するおよび/または溶解させることができる。
この発明の意味内で、「粒子」という用語は、個々の粒子を含む固体の粒子状材料であって、寸法が材料と比較して無視できる粒子状材料を指す。特に、粒子は、非晶質および結晶性の材料を含めて、プラスチック/変形可能な固体を含めた固体である。
この発明の意味内で、「分散させること」という用語は、出発材料(例えばアセナピン)が全体的に溶解されていない工程または工程の組合せを指す。本発明の意味における分散させることは、出発材料の可溶性(例えば、コーティング組成物におけるアセナピンの可溶性)に依存して、出発材料(例えばアセナピン粒子)の一部の溶解を含む。
活性薬剤送達のためのTTSの2つの主な型、即ちマトリックス型TTSおよびリザーバー型TTSがある。マトリックス型TTSにおける活性薬剤の放出は、主に、活性薬剤それ自体を含めたマトリックスによって制御される。それとは対照的に、リザーバー型TTSは典型的に、活性薬剤の放出を制御する速度制御膜を必要とする。原則として、マトリックス型TTSも速度制御膜を含有することができる。しかしながら、マトリックス型TTSは、リザーバー型TTSと比較して、通常、速度決定膜が必要でないとともに用量ダンピングが膜破断により発生することがないという点において有利である。つまり、マトリックス型経皮治療システム(TTS)は、製造においてあまり複雑でなく、患者による使用に容易および好都合である。
この発明の意味内で、「マトリックス型TTS」は、活性物がポリマー担体内で均質に溶解および/または分散されているシステムまたは構造、即ち、活性薬剤および場合により残りの成分でマトリックス層を形成するマトリックスを指す。こうしたシステムにおいて、マトリックス層は、TTSからの活性薬剤の放出を制御する。好ましくは、マトリックス層は、自立するのに十分な密着を有しているので、他の層との間のシーリングが必要とされない。したがって、活性薬剤含有層は、本発明の一実施形態において、活性薬剤含有マトリックス層であってよく、ここで、活性薬剤は、ポリマーマトリックス内で均質に分布されている。ある特定の実施形態において、活性薬剤含有マトリックス層は、一緒に積層することができる2つの活性薬剤含有マトリックス層を含むことができる。マトリックス型TTSは、特に、活性物が圧力感受性接着剤マトリックス内に均質に溶解および/または分散されるシステムを指す「接着剤中薬物」型TTSの形態であってよい。これに関連して、活性薬剤含有マトリックス層は、活性薬剤含有感圧接着剤層または活性薬剤含有感圧接着剤マトリックス層と称することもできる。重合性ゲル、例えばヒドロゲル内に溶解および/または分散させた活性薬剤を含むTTSは、本発明によるマトリックス型であるとも考えられる。
液体活性薬剤含有リザーバーを有するTTSは、「リザーバー型TTS」という用語によって言及される。こうしたシステムにおいて、活性薬剤の放出は、好ましくは速度制御膜によって制御される。特に、リザーバーは、バッキング層と速度制御膜との間に密閉されている。したがって、活性薬剤含有層は、一実施形態において、好ましくは活性薬剤を含む液体リザーバーを含む活性薬剤含有リザーバー層であってよい。さらに、リザーバー型TTSは、典型的に、皮膚接触層を追加的に含み、ここで、リザーバー層および皮膚接触層は、速度制御膜によって分離することができる。リザーバー層において、活性薬剤は、好ましくは、エタノールもしくは水などの溶媒中またはシリコーン油中に溶解されている。皮膚接触層は、典型的に、接着特性を有する。
リザーバー型TTSは、本発明の意味内でマトリックス型であると理解されるべきでない。しかしながら、薬物輸送および薬物送達の概念において均質の単相マトリックス型TTSおよびリザーバー型TTSと異なるマトリックス型TTSおよびリザーバー型TTSの混合形態であると当技術分野において考えられているマイクロリザーバーTTS(外部ポリマー相中に分散された内部の活性物含有相の堆積物(例えば、球体、液滴)を有する二相系)は、本発明の意味内でマトリックス型であると考えられる。マイクロリザーバー液滴の大きさは、必要とされる検出限界に依存して10倍から400倍の間の増大率で、異なる位置にてマイクロリザーバーの写真を撮ることによる光学顕微鏡測定によって(例えば、カメラ、例えばLeica DSC320を含めたLeica MZ16によって)決定することができる。マイクロリザーバーの大きさは、画像化分析ソフトウェアを使用することによって決定することができる。
この発明の意味内で、「アセナピン含有層」という用語は、活性薬剤を含有し、放出面積を提供する層を指す。該用語は、アセナピン含有マトリックス層およびアセナピン含有リザーバー層を包含する。アセナピン含有層がアセナピン含有マトリックス層であるならば、前記層は、マトリックス型TTS中に存在する。ポリマーが圧力感受性接着剤であるならば、マトリックス層はTTSの接着剤層を表すこともできるので、追加の皮膚接触層は存在しない。代替として、追加の皮膚接触層が接着剤層として存在することができる、および/または接着剤オーバーレイが提供される。追加の皮膚接触層は、典型的に、それが活性薬剤フリーであるように製造される。しかしながら、濃度勾配により、活性薬剤は、平衡が達せられるまで時間をかけてマトリックス層から追加の皮膚接触層へ移動する。追加の皮膚接触層は、アセナピン含有マトリックス層上に存在することができ、または膜、好ましくは速度制御膜によってアセナピン含有マトリックス層から分離することができる。好ましくは、アセナピン含有マトリックス層は、十分な接着特性を有することで、追加の皮膚接触層は存在しない。アセナピン含有層がアセナピン含有リザーバー層であるならば、前記層はリザーバー型TTS中に存在し、該層は、液体リザーバー中にアセナピンを含む。加えて、追加の皮膚接触層は、好ましくは、接着特性を提供するために存在する。好ましくは、速度制御膜は、追加の皮膚接触層からリザーバー層を分離する。追加の皮膚接触層は、それが活性薬剤フリーまたは活性薬剤含有であるように製造することができる。追加の皮膚接触層が活性薬剤フリーであるならば、活性薬剤は、平衡が達せられるまで時間をかけてリザーバー層から皮膚接触層へ濃度勾配により移動する。追加的に、接着剤オーバーレイが提供されることがある。
本明細書で使用される場合、アセナピン含有層は、好ましくはアセナピン含有マトリックス層であり、それは、最終の固化層に言及される。好ましくは、アセナピン含有マトリックス層は、本明細書に記載されている通り、溶媒含有コーティング組成物をコーティングおよび乾燥させた後に得られる。代替として、アセナピン含有マトリックス層は、溶融コーティングおよび冷却した後に得られる。アセナピン含有マトリックス層は、所望の面積重量を提供するために同じ組成物の2つ以上のこうした固化層(例えば、乾燥または冷却させた層)を積層することによって製造することもできる。マトリックス層は自己接着性である(感圧接着剤マトリックス層の形態で)、またはTTSは、十分な粘着を提供するために感圧接着剤の追加の皮膚接触層を含むことができる。好ましくは、マトリックス層は感圧接着剤マトリックス層である。場合により、接着剤オーバーレイは存在することができる。
この発明の意味内で、「圧力感受性接着剤」(「PSA」とも省略される)という用語は、特に指圧を用いて接着し、恒久的に粘着性であり、強い保持力を発揮し、残留物を残すことなく滑らかな表面から除去可能であるべきである材料を指す。感圧接着剤層は、皮膚と接触している場合、「自己接着性」であり、即ち、皮膚への接着を提供するので、典型的に、皮膚上の固定のためのさらなる助剤は必要とされない。「自己接着性」層構造は、感圧接着剤マトリックス層の形態でまたは追加層の形態で提供することができる、皮膚接触のための感圧接着剤層、即ち感圧接着剤皮膚接触層を含む。接着剤オーバーレイもまた、接着を向上させるために用いることができる。圧力感受性接着剤の圧力感受性接着剤特性は、使用されるポリマーまたはポリマー組成物に依存する。
この発明の意味内で、「シリコーンアクリルハイブリッドポリマー」という用語は、シリコーン亜種およびアクリレート亜種の繰り返し単位を含めた重合生成物を指す。シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、したがって、シリコーン相およびアクリル相を含む。「シリコーンアクリルハイブリッド」という用語は、シリコーンベースの亜種およびアクリレートベースの亜種の単純なブレンド以上のものを示すと意図される。代わりに、該用語は、一緒に重合されたシリコーンベースの亜種およびアクリレートベースの亜種を含む重合ハイブリッド種を示す。シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、アクリレートおよびアクリルのという用語が一般に、本発明において使用されるハイブリッドポリマーの文脈において相互交換可能に使用されるので、「シリコーンアクリレートハイブリッドポリマー」と称することもできる。
この発明の意味内で、「シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤」という用語は、圧力感受性接着剤の形態におけるシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを指す。シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は、例えば、EP2599847およびWO2016/130408に記載されている。シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤の例としては、Dow Corning(7−610Xおよび7−630X;X=1 n−ヘプタンベース/X=2 酢酸エチルベース)によってn−ヘプタンまたは酢酸エチル中で製造および供給されるPSAシリーズ7−6100および7−6300が挙げられる。シリコーンアクリルハイブリッドPSAが供給される溶媒に依存して、シリコーンまたはアクリル連続外相および対応する不連続内相を提供するシリコーン相およびアクリル相の配列は異なることが見出された。シリコーンアクリルハイブリッドPSAがn−ヘプタン中で供給されるならば、組成物は、連続的シリコーン外相および不連続的アクリル内相を含有する。シリコーンアクリルハイブリッドPSA組成物が酢酸エチル中で供給されるならば、組成物は、連続的アクリル外相および不連続的シリコーン内相を含有する。
この発明の意味内で、「非ハイブリッドポリマー」という用語は、ハイブリッド種を含まないポリマーに対して同義的に使用される。好ましくは、非ハイブリッドポリマーは、圧力感受性接着剤(例えば、シリコーンベースまたはアクリレートベースの圧力感受性接着剤)である。
この発明の意味内で、「アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物」という用語は、前記アクリレートまたはメタクリレート官能基を提供するシリコーン樹脂、シリコーンポリマー、およびケイ素含有キャッピング剤の縮合反応生成物を含む。アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物は、アクリレート官能基のみ、メタクリレート官能基のみ、またはアクリレート官能基およびメタクリレート官能基の両方を含むことができると理解されるべきである。
本明細書で使用される場合、活性薬剤含有マトリックス層は、少なくとも1種のポリマー中に堆積物(特に、液滴)の形態で分散させる活性薬剤−溶媒混合物を形成するため、少なくとも1種のポリマー中に溶解もしくは分散させた活性薬剤を含有するまたは溶媒中に溶解させた活性薬剤を含有する層である。好ましくは、少なくとも1種のポリマーは、ポリマーベースの圧力感受性接着剤(例えば、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤)である。この発明の意味内で、「圧力感受性接着剤層」という用語は、溶媒をフィルム上にコーティングおよび蒸発させた後に溶媒含有接着剤コーティング組成物から得られた圧力感受性接着剤層を指す。
この発明の意味内で、「皮膚接触層」という用語は、投与中に患者の皮膚と直接接触する活性薬剤含有層構造に含まれている層を指す。これは、活性薬剤含有層であり得る。TTSが追加の皮膚接触層を含む場合、活性薬剤含有層構造の他の層は、皮膚と接触せず、自己接着特性を必ずしも有していない。上記で概説されている通り、活性薬剤含有層に付着されている追加の皮膚接触層は、時間をかけて活性薬剤の一部を吸収することができる。追加の皮膚接触層は、付着を増強するために使用することができる。追加の皮膚接触層および活性薬剤含有層の大きさは、通常、同延であり、放出面積に対応する。しかしながら、追加の皮膚接触層の面積は、活性薬剤含有層の面積よりも大きいこともある。こうした場合において、放出面積はまた、活性薬剤含有層の面積を指す。
この発明の意味内で、「面積重量」という用語は、g/mで提供される、特定の層の、例えばアセナピン含有層の乾燥重量を指す。面積重量値は、製造変動により±10%、好ましくは±7.5%の誤差を受ける。
別段に示されていない限り、「%」は、重量%を指す。
この発明の意味内で、「ポリマー」という用語は、1種またはそれ以上のモノマーを重合することによって得られるいわゆる繰り返し単位からなる任意の物質を指し、モノマーの1つの型からなるホモポリマー、およびモノマーの2つ以上の型からなるコポリマーを含む。ポリマーは、コポリマー、例えば交互コポリマー、統計コポリマー、ブロックコポリマー、またはグラフトポリマーの場合における任意のモノマー配列の、線状ポリマー、スターポリマー、コームポリマー、ブラシポリマーなど任意の構築物であってよい。最小分子量は、ポリマー型に依存して変動し、当技術者に知られている。ポリマーは、例えば、2000ダルトン超、好ましくは5000ダルトン超、より好ましくは10,000ダルトン超の分子量を有することができる。それに応じて、2000ダルトン未満、好ましくは5000ダルトン未満、またはより好ましくは10,000ダルトン未満の分子量を有する化合物は、通常、オリゴマーと称される。
この発明の意味内で、「架橋剤」という用語は、ポリマー内に含有される官能性基を架橋することができる物質を指す。
この発明の意味内で、「接着剤オーバーレイ」という用語は、活性薬剤がなく、活性薬剤含有構造よりも面積が大きく、皮膚に接着する追加の面積を提供するが活性薬剤の放出面積を提供しない自己接着性層構造を指す。それによって、それはTTSの全体的接着特性を増強する。接着剤オーバーレイは、閉塞または非閉塞特性を提供することができるバッキング層および接着剤層を含む。好ましくは、接着剤オーバーレイのバッキング層は、非閉塞特性を提供する。
この発明の意味内で、「バッキング層」という用語は、活性薬剤含有層を支持する層または接着剤オーバーレイのバッキング物を形成する層を指す。TTSにおける少なくとも1つのバッキング層、および通常、活性薬剤含有層のバッキング層は、貯蔵および投与の期間中、該層に含有される活性薬剤に対して実質的に不浸透性であり、規制要件に従って活性損失または相互汚染を防止する。好ましくは、バッキング層は閉塞性でもあり、水および水蒸気に対して実質的に不浸透性であることを意味する。バッキング層のための適当な材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、ポリウレタン、およびその混合物が挙げられる。適当なバッキング層は、したがって、例えばPETラミネート、EVA−PETラミネートおよびPE−PETラミネートである。その上適当なのは、織成または不織のバッキング材料である。
本発明によるTTSは、インビトロ皮膚浸透試験において測定される場合のある特定のパラメータを特徴とすることができる。
インビトロ浸透試験は、Franz拡散細胞において、ヒトまたは動物の皮膚を用いて、好ましくは800μmの厚さを有する皮節化されたスプリット厚のヒト皮膚および無傷の表皮を用いて、ならびにレセプター媒体が、例えば、60vol−%リン酸緩衝液pH5.5、30vol−%ジプロピレングリコールおよび10vol−%アセトニトリルを含有することができるように最大40vol−%の有機溶媒、例えばエタノール、アセトニトリル、イソプロパノール、ジプロピレングリコール、PEG400の添加の有無におけるリン酸緩衝液pH5.5または7.4(0.1%生理食塩水アジ化物を有する32℃)をレセプター媒体として用いて行われる。
別段に示されていない場合、インビトロ浸透試験は、800μmの厚さを有する皮節化されたスプリット厚のヒト皮膚および無傷の表皮を用いて、およびレセプター媒体(0.1%生理食塩水アジ化物を有する32℃)としてリン酸緩衝液pH5.5を用いて行われる。レセプター媒体に浸透させた活性物の量は、サンプル体積を採取することによってUV光度検出器を用いて検証HPLC方法を使用して規則的な間隔で決定される。レセプター媒体は、サンプル体積を採取する時に新鮮な培地によって完全にまたは部分的に置き換えられ、浸透された活性物の測定量は、2つの最後のサンプル採取点の間に浸透された量に関連し、それまでに浸透された総量に関連しない。
したがって、この発明の意味内で、「浸透量」というパラメータは、μg/cmで提供され、ある特定の経過時間でサンプル間隔において浸透される活性物の量に関する。例えば、レセプター媒体に浸透される活性物の量が例えば0時間目、2時間目、4時間目、8時間目、12時間目および24時間目に測定されている、上に記載されている通りのインビトロ浸透試験において、活性物の「浸透量」は、例えば8時間目から12時間目のサンプル間隔で与えることができ、12時間目での測定に対応し、ここで、レセプター媒体は、8時間目に完全に交換されている。
浸透量は、ある特定の時点で浸透された活性物の累積量に対応する「累積浸透量」として示すこともできる。例えば、レセプター媒体に浸透された活性物の量が、例えば0時間目、2時間目、4時間目、8時間目、12時間目および24時間目に測定された、上に記載されている通りのインビトロ浸透試験において、12時間目の活性物の「累積浸透量」は、0時間目から2時間目、2時間目から4時間目、4時間目から8時間目、および8時間目から12時間目の浸透量の和に対応する。
この発明の意味内で、ある特定の経過時間でのある特定のサンプル間隔についての「皮膚浸透率」というパラメータは、μg/cm−hrで提供され、前記サンプル間隔の時間で割られた、μg/cmで上に記載されている通りのインビトロ浸透試験によって測定された前記サンプル間隔における浸透量から算出される。例えば、レセプター媒体に浸透された活性物の量が、例えば0時間目、2時間目、4時間目、8時間目、12時間目および24時間目に測定された、上に記載されている通りのインビトロ浸透試験において、12時間目の「皮膚浸透率」は、4時間で割られた8時間目から12時間目のサンプル間隔における浸透量として算出される。
「累積皮膚浸透率」は、累積浸透量を経過時間で割ることによってそれぞれの累積浸透量から算出することができる。例えば、レセプター媒体に浸透された活性物の量が、例えば0時間目、2時間目、4時間目、8時間目、12時間目および24時間目に測定された、上に記載されている通りのインビトロ浸透試験において、12時間目の「累積皮膚浸透率」は、12時間で割られた12時間目についての累積浸透量(上記を参照されたい)として算出される。
この発明の意味内で、「浸透量」および「皮膚浸透率」(同様に「累積浸透量」および「累積皮膚浸透率」)という上記パラメータは、少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つのインビトロ浸透試験実験から算出された平均値を指す。別段に示されていない場合、これらの平均値の標準偏差(SD)は、式:
Figure 2020525545
(式中、nはサンプルサイズであり、{x、x、・・・x}は観察値であり、
Figure 2020525545
は観察値の平均値である)
を使用して算出された補正サンプル標準偏差を指す。
本発明によるTTSは、インビボ臨床研究において測定された通りのある特定のパラメータを特徴とすることもできる。
この発明の意味内で、「平均放出速度」というパラメータは、活性薬剤がヒト皮膚を介して体循環に放出される投与期間(例えば1日から7日)にわたるμg/hrまたはmg/日での平均放出速度を指し、臨床研究における前記投与期間にわたって得られたAUCに基づいている。
この発明の意味内で、「長時間期間」という用語は、少なくとももしくは約24時間、少なくとももしくは約48時間、少なくとももしくは約84時間、少なくとももしくは約168時間、少なくとももしくは約1日、少なくとももしくは約3.5日、もしくは少なくとももしくは約7日の期間、または約24時間から約168時間、もしくは1日から7日(単数または複数)、もしくは約24時間から約84時間、もしくは1日から3.5日(単数または複数)の期間に関する。
連続的な薬物処置について、薬物投与の頻度は、好ましくは、治療的に有効な血中血漿濃度を維持するように十分高く保持される。言い換えると、投薬間隔とも呼ばれる2つの剤形投与の間の間隔は、適宜適応される必要がある。本発明の意味内で、「投薬間隔」という用語は、2つの連続したTTS投与の間の時間期間、即ち、TTSが患者の皮膚に適用される2つの連続した時点の間の間隔を指す。一旦適用されると、TTSは通常、全的的な投薬間隔の間、患者の皮膚上に維持され、投薬間隔の終わりに除去されるだけであり、この時点で、新たなTTSが皮膚に適用される。例えば、投薬間隔が168時間または7日であるならば、TTSは、168時間または7日の間、患者の皮膚に適用および維持される。168時間または7日後、TTSは皮膚から除去され、新たなTTSが適用される。したがって、168時間または7日の投薬間隔は、24時間処置における週1回TTS交換モードを可能にする。
この発明の意味内で、「室温」という用語は、実験が行われる実験室において室内で見出される非変更温度を指し、通常15℃から35℃、好ましくは約18℃から25℃内にある。
この発明の意味内で、「患者」という用語は、処置の必要を示唆する特別な症状(単数または複数)の臨床病態を表している、状態について防止的または予防的に処置される対象または処置されるべき状態と診断された対象を指す。
この発明の意味内で、「薬物動態学的パラメータ」という用語は、例えば、健康なヒト対象への活性薬剤含有TTS、例えばアセナピンTTSの単一用量、多用量または定常状態投与によって、臨床研究において得られた血中血漿曲線、例えばCmax、CおよびAUCt1−t2を記載するパラメータを指す。個々の対象の薬物動態学的パラメータは、算術平均および相乗平均、例えば平均Cmax、平均AUCtおよび平均AUCINF、ならびに追加の統計、例えばそれぞれの標準偏差および標準誤差、最小値、最大値、および値のリストがランク付けされる場合の中心値(中央)を使用して要約される。本発明の文脈において、薬物動態学的パラメータ、例えばCmax、CおよびAUCt1−t2は、別段に示されていない限り、相乗平均値を指す。臨床研究におけるある特定のTTSについて得られた絶対平均値は、研究毎にある程度変動することは除外できない。研究間の絶対平均値の比較を可能にするため、参照製剤、例えば将来において、本発明に基づく任意の生成物は、内部標準として使用することができる。早期および後期の研究におけるそれぞれの参照生成物の放出面積当たりのAUCの比較は、研究毎の差異を考慮するための補正因子を得るために使用することができる。
本発明による臨床研究は、医薬品規制調和国際会議(ICH)ならびに全ての適用可能な現地の優良臨床試験基準(GCP)および規制に完全に遵守して行われる研究を指す。
この発明の意味内で、「健康なヒト対象」という用語は、55kgから100kgを範囲とする体重および18から29.4を範囲とする肥満度指数(BMI)ならびに正常の生理学的パラメータ、例えば血圧などを有する男性または女性の対象を指す。本発明の目的のための健康なヒト対象は、ICHの推奨に基づくとともに従う包含および除外基準に従って選択される。
この発明の意味内で、「対象集団」という用語は、少なくとも5人、好ましくは少なくとも10人の個々の健康なヒト対象を指す。
この発明の意味内で、「相乗平均」という用語は、元のスケールに逆変換された対数変換データの平均を指す。
この発明の意味内で、「算術平均」という用語は、観察の合計数で割られた観察の全ての値の和を指す。
この発明の意味内で、「AUC」というパラメータは、血漿濃度−時間曲線下の面積に対応する。AUC値は、合計で血液循環に吸収された活性薬剤の量に比例し、それゆえ、生物学的利用能についての尺度である。
この発明の意味内で、「AUCt1−t2」というパラメータは、(ng/ml)hrで提供され、時間t1からt2の血漿濃度−時間曲線下の面積に関し、別段に表示されていない限り線形台形方法によって算出される。他の算出方法は、例えば、対数的および線形的対数台形方法である。
この発明の意味内で、「Cmax」というパラメータは、(ng/ml)で提供され、活性薬剤の最大観察血中血漿濃度に関連する。
この発明の意味内で、「C」というパラメータは、(ng/ml)で提供され、t時間目に観察された活性薬剤の血中血漿濃度に関連する。
この発明の意味内で、「tmax」というパラメータは、hrで提供され、Cmax値が達せられる時点に関連する。言い換えると、tmaxは、最大観察血漿濃度の時点である。
この発明の意味内で、「平均血漿濃度」という用語は、(ng/ml)で提供され、各時点での、活性薬剤、例えばアセナピンの個々の血漿濃度の平均である。
この発明の意味内で、「コーティング組成物」という用語は、溶媒中にマトリックス層の全ての構成成分を含む組成物を指し、これは、バッキング層または剥離ライナーにコーティングされることで、乾燥にてマトリックス層を形成することができる。
この発明の意味内で、「感圧接着剤組成物」という用語は、少なくとも溶媒(例えばn−ヘプタンまたは酢酸エチル)との混合物中における感圧接着剤を指す。
この発明の意味内で、「溶解する」という用語は、清澄であるとともに裸眼に見えるようないずれの粒子も含有しない溶液を得るプロセスを指す。
この発明の意味内で、「溶媒」という用語は、好ましくはメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、酢酸エチル、塩化メチレン、ヘキサン、n−ヘプタン、トルエンおよびその混合物などの揮発性有機液体である任意の液体物質を指す。
0時間目から72時間目の間の、実施例1a、実施例1bおよび参照例1cに従って調製されたTTSのアセナピン皮膚浸透率を示す図である。 72時間後の、実施例1a、実施例1bおよび参照例1cに従って調製されたTTSのアセナピンの利用を示す図である。 0時間目から72時間目の間の、実施例2aおよび参照例2bに従って調製されたTTSのアセナピン皮膚浸透率を示す図である。 72時間後の、実施例2aおよび参照例2bに従って調製されたTTSのアセナピンの利用を示す図である。 0時間目から72時間目の間の、実施例3aおよび参照例3bに従って調製されたTTSのアセナピン皮膚浸透率を示す図である。 0時間目から168時間目の間の、実施例3aおよび参照例3bに従って調製されたTTSのアセナピン皮膚浸透率を示す図である。 72時間後および168時間後の、実施例3aおよび参照例3bに従って調製されたTTSのアセナピンの利用を示す図である。 0時間目から72時間目の間の、実施例4aおよび参照例4bに従って調製されたTTSのアセナピン皮膚浸透率を示す図である。 0時間目から168時間目の間の、実施例4aおよび参照例4bに従って調製されたTTSのアセナピン皮膚浸透率を示す図である。 72時間および168時間後の、実施例4aおよび参照例4bに従って調製されたTTSのアセナピンの利用を示す図である。 0時間目から96時間目の間の、実施例4aおよび参照例4bに従って調製されたTTSのアセナピン血中血漿濃度を示す図である。
TTS構造
本発明は、アセナピン含有層構造を含むアセナピンの経皮投与のための経皮治療システムに関する。
アセナピン含有層構造は、特に、治療有効量のアセナピンを含有することができる。
本発明によると、経皮治療システムは、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーも含み、アセナピン含有層構造は、A)バッキング層およびB)アセナピン含有層を含む。
したがって、第1の態様において、本発明は、アセナピン含有層構造を含むアセナピンの経皮投与のための経皮治療システムであって、前記アセナピン含有層構造が:
A)バッキング層;および
B)アセナピン含有層;
を含み、
経皮治療システムがシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含む、経皮治療システムに関する。
バッキング層は、特に、実質的にアセナピン不浸透性である。
好ましくは、アセナピン含有層構造は、アセナピン含有自己接着性層構造である。したがって、本発明によるアセナピンの経皮投与のための経皮治療システムは、好ましくは、アセナピン含有自己接着性層構造を含み、こうしたアセナピン含有自己接着性層構造は、追加の皮膚接触層を含むまたは含まないことがあるが、好ましくは、アセナピン含有層それ自体は自己接着性であるので、追加の皮膚接触層は必要とされず、好ましくは存在しない。特に好ましくは、経皮治療システムに存在するシリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、アセナピン含有自己接着性層構造に、いっそう好ましくはアセナピン含有層に存在し、自己接着特性を提供する。
本発明によるTTSは、マトリックス型TTSまたはリザーバー型TTSであり得る。好ましくは、本発明によるTTSはマトリックス型TTSである。
本発明によるこうしたマトリックス型TTSにおいて、アセナピンは、ポリマー担体、即ち、アセナピンおよび場合により残りの成分とともにマトリックス層を形成するマトリックス内に均質に溶解および/または分散されている。したがって、こうした実施形態において、アセナピン含有層は、アセナピン含有マトリックス層である。アセナピン含有層構造は、追加の皮膚接触層を含むまたは含まないことがあるが、アセナピン含有マトリックス層は、追加の皮膚接触層が必要とされず、好ましくは存在しないように、自己接着性であることが好ましい。アセナピン含有マトリックス層が、実質的に同じ組成物である2つのアセナピン含有マトリックス層を一緒に積層することによって調製されるならば、結果として得られた二重層は、1つのアセナピン含有マトリックス層とみなされるべきである。
本発明によるリザーバー型TTSにおいて、アセナピン含有リザーバーは、バッキング層と速度制御膜との間に密閉されている。したがって、アセナピン含有層は、アセナピンを含む液体リザーバーを好ましくは含むアセナピン含有リザーバー層である。リザーバー型TTSは、典型的に、皮膚接触層を追加として含み、ここで、リザーバー層および皮膚接触層は、好ましくは、速度制御膜によって分離されている。
特定の実施形態において、例えば上記で概説されている通り、本発明によるアセナピン含有層構造は、追加の皮膚接触層を含むまたは含まない。追加の皮膚接触層は、好ましくは自己接着性であり、投与中にアセナピン含有層構造と患者の皮膚との間の接着を提供する。
こうした実施形態において、アセナピン含有層構造は、アセナピン含有層と追加の皮膚接触層との間に位置される膜を含むまたは含まないことがあり、ここで、膜は、好ましくは速度制御膜である。
アセナピン含有層は、バッキング層に直接付着されるので、バッキング層とアセナピン含有層との間に追加層がないことがさらに好ましい。その結果として、例えば製造のためのコストの観点から有利である低複雑性の層構造が得られる。
特に、アセナピン含有層構造は3つ以下の層を含み、好ましくは、2つの層、即ちバッキング層およびアセナピン含有層のみを含むことが好ましい。次いで、投与中のアセナピン含有層構造と患者の皮膚との間の十分な接着は、好ましくはアセナピン含有圧力感受性接着剤層であるアセナピン含有層によって提供される。
TTSの自己接着特性は、TTSに、好ましくはアセナピン含有層構造に、より好ましくはアセナピン含有層、最も好ましいのはアセナピン含有マトリックス層に存在するシリコーンアクリルハイブリッドポリマーによって好ましくは提供される。したがって、本発明の好ましい実施形態において、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤である。本発明によるシリコーンアクリルハイブリッドポリマーに関するさらなる詳細は、下記でさらに提供されている。
本発明のある特定の実施形態によると、TTSは、接着剤オーバーレイをさらに含むことができる。この接着剤オーバーレイは、特に、アセナピン含有層構造よりも大きく、全体的な経皮治療システムの接着特性を増強するためにそこに付着されている。前記接着剤オーバーレイは、バッキング層および接着剤層も含む。前記接着剤オーバーレイの面積は、TTSの全体的サイズを増やすが、放出面積を増やさない。接着剤オーバーレイは、シリコーンアクリルハイブリッドポリマー、アクリルポリマー、ポリシロキサン、ポリイソブチレン、スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー、およびその混合物の群から選択される自己接着性ポリマーまたは自己接着性ポリマー混合物を含み、これらは、アセナピン含有自己接着性層構造に含まれる任意のポリマーまたはポリマー混合物と同一または異なっていてよい。
アセナピン含有自己接着性層構造などの本発明によるアセナピン含有層構造は、通常、剥脱可能な保護層(剥離ライナー)上に位置され、それは患者の皮膚の表面に適用される直前にここから除去される。したがって、TTSは、剥離ライナーをさらに含むことができる。このやり方で保護されたTTSは、通常、ブリスターパックまたは継ぎ目密閉パウチに貯蔵される。包装は、子供に安全および/または高齢者に優しくあり得る。
アセナピン含有層
より詳細に上記で概説されている通り、本発明の第1の態様によるTTSは、バッキング層およびアセナピン含有層を含むアセナピン含有層構造を含み、ここで、TTSは、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含む。
好ましい実施形態において、アセナピン含有層は:
1.アセナピン;および
2.シリコーンアクリルハイブリッドポリマー
を含む。
上記で概説されている通り、本発明の好ましい一実施形態において、アセナピン含有層はアセナピン含有マトリックス層であり、好ましくは圧力感受性接着剤層である。こうしたアセナピン含有マトリックス層において、アセナピンは、ポリマーマトリックス内に均質に分布される。ポリマーマトリックスは、好ましくはシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含む。したがって、本発明によると、アセナピン含有マトリックス層はアセナピンおよびシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含むことが好ましい。
上記で概説されている通り、アセナピン含有層構造は、好ましくは、アセナピン含有自己接着性層構造である。したがって、アセナピン含有層は、アセナピン含有圧力感受性接着剤層、より好ましくはアセナピン含有圧力感受性接着剤マトリックス層であるのが好ましい。
ある特定の駆動力を維持し、したがって十分な皮膚浸透を達成するために、アセナピン含有層におけるアセナピン量および濃度は、好ましくは、ある特定のレベルで保持される。したがって、本発明の好ましい実施形態において、アセナピン含有層は、少なくとも0.10mg/cm、好ましくは少なくとも0.30mg/cm、より好ましくは少なくとも0.50mg/cm、最も好ましくは少なくとも0.60mg/cmのアセナピンを含有する。他方で、アセナピン含有層は、特に、4.0mg/cm未満、3.2mg/cm未満、2.4mg/cm未満または1.7mg/cm未満のアセナピンを含有することができる。本発明の特定の他の実施形態において、アセナピン含有層におけるアセナピンの量は、アセナピン含有層の2%から25%、好ましくは3%から20%、より好ましくは4%から15%を範囲とする
本発明のある特定の実施形態において、アセナピン含有層の面積重量は、50g/mから230g/m、好ましくは70g/mから190g/m、最も好ましくは90g/mから150g/mを範囲とする。
理論によって束縛されることを望むことなく、良好なインビトロ皮膚浸透など本発明によるTTSの有利な特色は、とりわけ、TTSに含有されるアセナピンの量によって達成され、これは、アセナピン含有マトリックス層などのアセナピン含有層の濃度および/または面積重量を調整することによって双方向で制御することができると思われる。
上記で概説されている通り、アセナピン含有層は、好ましくは、1.アセナピンおよび2.シリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含む。こうした実施形態において、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーの量は、特に、アセナピン含有層の総重量に基づいて55重量%から98重量%、好ましくは70重量%から98重量%、より好ましくは80重量%から98重量%を範囲とすることができる。
アセナピン含有層は、非ハイブリッドポリマーを含むこともでき、ここで、非ハイブリッドポリマーは、好ましくは、非ハイブリッド圧力感受性接着剤であり、非ハイブリッドポリマーは、好ましくは、ポリシロキサン、ポリイソブチレン、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーおよびアクリルポリマーから選択される。任意選択の非ハイブリッドポリマーに関するさらなる詳細は、下記でさらに提供されている。
アセナピン含有層は、したがって、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーおよび/または非ハイブリッドポリマーを含むことができ、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーおよび非ハイブリッの両方ドポリマーの総量を指す総ポリマー含有量は、特に、アセナピン含有層の70%から98%、好ましくは80%から98%、より好ましくは85%から98%を範囲とすることができる。
アセナピン含有層は、結晶化阻害剤、架橋剤、可溶化剤、充填剤、粘着付与剤、膜形成剤、可塑剤、安定剤、軟化剤、スキンケア用物質、浸透エンハンサー、pH調節剤および保存料からなる群から選択されるさらなる賦形剤または添加剤を含むこともできる。こうした賦形剤および添加剤についての詳細は、下記でさらに提供されている。
前に記述されている通り、アセナピン含有層は、放出面積を提供する。本発明の好ましい実施形態において、放出面積は、5cmから100cm、好ましくは10cmから80cm、より好ましくは10cmから60cmを範囲とする。
アセナピン
本発明の経皮治療システムは、アセナピン、特に治療有効量のアセナピンを、アセナピン含有層構造に、即ちアセナピン含有層に含む。
活性薬剤は、本発明によると、プロトン化された形態でまたは遊離塩基形態でTTSに存在することができるが、遊離塩基形態が好ましい。
したがって、ある特定の実施形態において、アセナピン含有層におけるアセナピンは、遊離塩基の形態で含まれる。
ある特定の実施形態において、アセナピン含有層は、遊離塩基の形態でアセナピンを組み込むことによって得られる。さらなる実施形態において、アセナピン含有マトリックス層は、遊離塩基の形態でアセナピンを組み込むことによって得られる。
特に、アセナピン含有層におけるアセナピンの少なくとも90mol%、好ましくは少なくとも95mol%、より好ましくは少なくとも98mol%、最も好ましくは少なくとも99mol%は、遊離塩基の形態で存在する。
アセナピン含有層におけるアセナピンは、完全に溶解させることができる、またはアセナピン含有層は、好ましくはアセナピン遊離塩基からなるアセナピン粒子を含有することができる。
TTSにおけるアセナピンの総量は、放出される活性物の量にとって、および放出速度にとっても重要である。したがって、ある特定の好ましい実施形態において、TTSに含有されるアセナピンの量は、3mgから100mg、好ましくは3mgから21mg、または10mgから80mg、最も好ましくは3.5mgから14mg、または15mgから60mgを範囲とする。
ある特定の実施形態において、アセナピンは、定量的HPLCによって決定される場合に少なくとも95%の、好ましくは少なくとも98%の、より好ましくは少なくとも99%の純度を有する。定量的HPLCは、UV検出を用いる逆相HPLCで行うことができる。特に、HPLCが均一濃度で行われるならば、以下の条件が使用される:
カラム: オクタデシル相acc.Ph.Eur. 2.2.29(USP相L1)
Kromasil C18 125mm×4.0mm;5μmまたは同等のもの
移動相: KHPO/メタノール/TEA(45:55:0.1;v:v:v);pH2.5±0.05(TEA=トリエチルアミン)
勾配: 均一濃度
フラックス: 1.0mL
注入体積: 30μL
カラム温度: 40℃
波長: 225nm、270nmおよび3Dフィールド;評価は270nmで行われる
実行時間: 10分
さらに、HPLCが勾配で行われるならば、以下の条件が使用される:
カラム: オクタデシル相acc.Ph.Eur. 2.2.29(USP相L1)
Kinetex C18 EVO 100mm×4.6mm;2.1μmまたは同等のもの
移動相: A:0.02molのKHPO緩衝液/メタノール/TEA(70:30:0.1;v:v:v)pH2.5まで調整
B:0.02molのKHPO緩衝液/メタノール/TEA(30:70:0.1;v:v:v);pH2.5まで調整(TEA=トリエチルアミン)
フラックス: 1.0mL
注入体積: 30μL
カラム温度: 40℃
波長: 225nm、270nmおよび3Dフィールド;評価は225nmで行われる
実行時間: 32分
勾配プロファイル: 0.00分:A:100%B:0%
12.00分:A:40% B:60%
18.00分:A:0% B:100%
27.00分:A:0% B:100%
27.01分:A:100% B:0%
32.00分:A:100% B:0%
シリコーンアクリルハイブリッドポリマー
本発明によるTTSは、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含む。シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、一緒に重合されているシリコーンベースの亜種およびアクリレートベースの亜種を含む重合ハイブリッド種を含む。シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、したがって、シリコーン相およびアクリル相を含む。好ましくは、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤である。
シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は、通常、n−ヘプタンおよび酢酸エチルのような溶媒中で供給および使用される。圧力感受性接着剤の固形分は、通常、30%から80%の間である。当技術者は、固形分が、適当な量の溶媒を添加することによって修飾することができることを承知している。
好ましくは、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤におけるシリコーン対アクリレートの重量比は、5:95から95:5、または20:80から80:20、より好ましくは40:60から60:40であり、最も好ましくは、シリコーン対アクリレートの比は約50:50である。50:50のシリコーン対アクリレートの重量比を有する適当なシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は、例えば、Dow Corningによって酢酸エチル中で供給される市販のシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤7−6102、シリコーン/アクリレート比50/50、および7−6302、シリコーン/アクリレート比50/50である。
本発明による好ましいシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は、25℃および酢酸エチル中約50%の固形分で、好ましくは50RPMでスピンドル番号5が備えられているブルックフィールドRVT粘度計を使用して測定された場合の約400cP超、もしくは約500cPから約3,500cP、特に約1,000cPから約3,000cP、より好ましいのは約1,200cPから約1,800、最も好ましいのは約1,500cP、または代替として、より好ましいのは約2,200cPから約2,800cP、もしくは最も好ましいのは約2,500cPの溶液粘度を特徴とする。
これらのシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は、0.1rad/sにて30℃で、好ましくはレオメーターに8mmのプレートおよびゼロとされたギャップが備えられているRheometrics ARESレオメーターを使用して測定される場合の約1.0e9ポアズ未満、もしくは約1.0e5ポアズから約9.0e8ポアズ、もしくはより好ましいのは約9.0e5ポアズから約1.0e7ポアズ、もしくは最も好ましいのは約4.0e6ポアズ、または代替として、より好ましいのは約2.0e6ポアズから約9.0e7ポアズ、もしくは最も好ましいのは約1.0e7ポアズの複素粘度も特徴とすることができる。
Rheometrics ARESレオメーターを使用してレオロジー的挙動を測定するためのサンプルを調製するため、2グラムから3グラムの間の接着剤溶液は、SCOTCH−PAK 1022フルオロポリマー剥離ライナー上に注がれ、環境条件下で60分間放置される。接着剤の基本的に溶媒フリーのフィルムを達成するため、それらは、オーブン中に110℃+/−10℃で60分間置かれる。オーブンから除去し、室温に平衡化させた後、フィルムは、剥離ライナーから除去され、折り重ねられることで正方形を形成することができる。気泡を排出するため、フィルムは、Carverプレスを使用して圧縮することができる。サンプルは次いで、プレート間に充填され、30℃で1.5+/−0.1mmに圧縮される。過剰の接着剤は取り除かれ、最終のギャップが記録される。0.01rad/sから100rad/sの間の周波数掃引は、以下の設定で行うことができる:温度=30℃;ひずみ=0.5〜1%、および3時点/10年で収集されるデータ。
市販されている適当なシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤としては、Dow Corningによってn−ヘプタンまたは酢酸エチル中で製造および供給されるPSAシリーズ7−6100および7−6300が挙げられる(7−610Xおよび7−630X;X=1 n−ヘプタンベース/X=2 酢酸エチルベース)。例えば、50/50のシリコーン/アクリレート比を有する7−6102シリコーンアクリルハイブリッドPSAは、25℃および酢酸エチル中約50%の固形分で2,500cPの溶液粘度および0.1rad/sにて30℃で1.0e7ポアズの複素粘度を特徴とする。50/50のシリコーン/アクリレート比を有する7−6302シリコーンアクリルハイブリッドPSAは、25℃および酢酸エチル中約50%の固形分で1,500cPの溶液粘度および0.1rad/sにて30℃で4.0e6ポアズの複素粘度を有する。
シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤が供給される溶媒に依存して、シリコーンまたはアクリル連続外相および対応する不連続内相を提供するシリコーン相およびアクリル相の配列は異なる。シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤がn−ヘプタン中で提供されるならば、該組成物は、連続的シリコーン外相および不連続的アクリル内相を含有する。シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤が酢酸エチル中で提供されるならば、該組成物は、連続的アクリル外相および不連続的シリコーン内相を含有する。シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤が提供される溶媒を蒸発させた後、結果として得られた圧力感受性接着剤フィルムまたは層の相配列は、溶媒含有接着剤コーティング組成物の相配列に対応する。例えば、シリコーンアクリルハイブリッド感圧接着剤組成物における相配列の逆位を誘発し得る任意の物質の非存在下で、n−ヘプタン中のシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤から調製される圧力感受性接着剤層は、連続的シリコーン外相および不連続的アクリル内相を提供し、酢酸エチル中のシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤から調製される圧力感受性接着剤層は、連続的アクリル外相および不連続的シリコーン内相を提供する。該組成物の相配列は、例えば、シリコーン化された剥離ライナーに付着されているシリコーンアクリルハイブリッドPSA組成物から調製される圧力感受性接着剤フィルムまたは層を用いる剥離力試験において決定することができる。シリコーン化された剥離ライナーが、2つのシリコーン表面のブロックにより、圧力感受性接着剤フィルム(バッキングフィルムに積層されている)から除去することができないまたはほとんど除去することができないならば、圧力感受性接着剤フィルムは、連続的シリコーン外相を含有する。ブロックは、同様の表面エネルギーを含む2つのシリコーン層の付着に起因する。シリコーン接着剤は、シリコーン化されたライナー上の良好な展延を示し、そのため、ライナーへの良好な接着を作り出すことができる。シリコーン化された剥離ライナーが簡便に除去することができるならば、圧力感受性接着剤フィルムは連続的アクリル外相を含有する。アクリル系接着剤は、異なる表面エネルギーにより良好な展延を有さず、したがって、シリコーン化されたライナーへの低い接着を有するまたは接着をほとんど有さない。
本発明の好ましい実施形態によると、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物から得られるシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤である。アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物は、アクリレート官能基のみ、メタクリレート官能基のみ、またはアクリレート官能基およびメタクリレート官能基の両方を含むことができると理解されるべきである。
本発明のある特定の実施形態によると、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は、(a)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物、(b)エチレン性不飽和モノマー、および(c)開始剤の反応生成物を含む。即ち、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は、これらの反応物((a)、(b)および(c))の間の化学反応の生成物である。特に、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は、(a)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物、(b)(メタ)アクリレートモノマー、および(c)開始剤の反応生成物(即ち、開始剤の存在下で)を含む。即ち、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は、これらの反応物((a)、(b)および(c))の間の化学反応の生成物を含む。
(a)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物、(b)エチレン性不飽和モノマー、および(c)開始剤の反応生成物は、連続的シリコーン外相および不連続的アクリル内相を含有することができる、または(a)、(b)および(c)の反応生成物は、連続的アクリル外相および不連続的シリコーン内相を含有することができる。
アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物(a)は、典型的に、ハイブリッド圧力感受性接着剤100重量部に基づき、5重量部から95重量部、より典型的には25重量部から75重量部の量で、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤に存在する。
エチレン性不飽和モノマー(b)は、典型的に、ハイブリッド圧力感受性接着剤100重量部に基づき、5重量部から95重量部、より典型的には25重量部から75重量部の量で、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤に存在する。
開始剤(c)は、典型的に、ハイブリッド圧力感受性接着剤100重量部に基づき、0.005重量部から3重量部、より典型的には0.01重量部から2重量部の量で、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤に存在する。
本発明のある特定の実施形態によると、アクリレートまたはメタクリレート官能基(a)を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物は、(a1)シリコーン樹脂、(a2)シリコーンポリマー、および(a3)前記アクリレートまたはメタクリレート官能基を提供するケイ素含有キャッピング剤の縮合反応生成物を含む。シリコーン樹脂(a1)は、シリケート樹脂またはシリカ樹脂と称することもできる。好ましくは、シリコーンポリマー(a2)は、ポリシロキサン、好ましくはポリジメチルシロキサンである。(a1)および(a2)は、重縮合によってシリコーンベースの感圧接着剤を形成すること、ならびにアクリレートまたはメタクリレート官能基は、(a3)との反応によって導入されることが理解されるべきである。
本発明のある特定の実施形態によると、アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物(a)は:
(a1)シリコーン樹脂、
(a2)シリコーンポリマー、および
(a3)前記アクリレートまたはメタクリレート官能基を提供するケイ素含有キャッピング剤、ここで、前記ケイ素含有キャッピング剤は、一般式XYR’SiZ3−bであり、ここで、
Xは、一般式AE−の一価の基であり
ここで、Eは、−O−または−NH−であり、Aは、アクリル基またはメタクリル基であり、
Yは、1個から6個の炭素原子を有する二価のアルキレン基であり、
R’は、メチルまたはフェニル基であり、
Zは、一価の加水分解性有機基またはハロゲンであり、
bは、0または1である;
の縮合反応生成物を含み、
ここで、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーは、反応されることで圧力感受性接着剤を形成し、ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが反応される前に、最中にまたは後に導入され:
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが縮合反応されることで圧力感受性接着剤を形成した後に、圧力感受性接着剤と反応する;または
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーとその場で反応する。
本発明のある特定の実施形態によると、アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物は、感圧接着剤、および前記アクリレートまたはメタクリレート官能基を提供するケイ素含有キャッピング剤の縮合反応生成物を含む。即ち、アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有感圧接着剤組成物は、基本的に、前記アクリレートまたはメタクリレート官能基を提供するケイ素含有キャッピング剤でキャップまたは末端ブロックされている感圧接着剤であり、ここで、感圧接着剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーの縮合反応生成物を含む。好ましくは、シリコーン樹脂は、30重量部から80重量部の量で反応することで感圧接着剤を形成し、シリコーンポリマーは、20重量部から70重量部の量で反応することで感圧接着剤を形成する。これらの重量部の両方は、感圧接着剤100重量部に基づく。必要とされていないが、感圧接着剤は、触媒量の縮合触媒を含むことができる。多様なシリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが、感圧接着剤を構成するのに適当である。
本発明のある特定の実施形態によると、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は:
(a)以下の縮合反応生成物を含むアクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物:
(a1)シリコーン樹脂、
(a2)シリコーンポリマー、および
(a3)前記アクリレートまたはメタクリレート官能基を提供するケイ素含有キャッピング剤、ここで、前記ケイ素含有キャッピング剤は、一般式XYR’SiZ3−bであり、ここで、
Xは、一般式AE−の一価の基であり
ここで、Eは、−O−または−NH−であり、Aは、アクリル基またはメタクリル基であり、
Yは、1個から6個の炭素原子を有する二価のアルキレン基であり、
R’は、メチルまたはフェニル基であり、
Zは、一価の加水分解性有機基またはハロゲンであり、
bは、0または1であり;
ここで、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーは、反応されることで圧力感受性接着剤を形成し、ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが反応される前に、最中にまたは後に導入され:
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが縮合反応された後に圧力感受性接着剤と反応することで圧力感受性接着剤を形成する;または
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーとその場で反応する;
(b)エチレン性不飽和モノマー;ならびに
(c)開始剤
の反応生成物である。
本発明において使用されるシリコーンアクリルハイブリッド組成物は:
(i)以下の縮合反応生成物を含むアクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物を提供する工程:
シリコーン樹脂、
シリコーンポリマー、および
前記アクリレートまたはメタクリレート官能基を提供するケイ素含有キャッピング剤、ここで、前記ケイ素含有キャッピング剤は一般式XYR’SiZ3−bであり、ここで、
Xは、一般式AE−の一価の基であり
ここで、Eは、−O−または−NH−であり、Aは、アクリル基またはメタクリル基であり、
Yは、1個から6個の炭素原子を有する二価のアルキレン基であり、
R’は、メチルまたはフェニル基であり、
Zは、一価の加水分解性有機基またはハロゲンであり、
bは、0または1であり;
ここで、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーは、反応されることで圧力感受性接着剤を形成し、ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが反応される前に、最中にまたは後に導入され:
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが縮合反応された後に圧力感受性接着剤と反応することで圧力感受性接着剤を形成する;または
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーとその場で反応する;
(ii)エチレン性不飽和モノマー、および工程(i)のアクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物を、開始剤の存在下で重合することで、場合により50℃から100℃、または65℃から90℃の温度で、シリコーンアクリルハイブリッド組成物を形成する工程
を含む方法によって調製されることによって記載することができる。
エチレン性不飽和モノマー、およびアクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物の重合中、シリコーン対アクリル比は、所望の通りに制御および最適化することができる。シリコーン対アクリル比は、該方法においておよびその最中に多種多様な機序によって制御することができる。1つのこうした機序の例示的な例は、アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物へのエチレン性不飽和モノマーまたはモノマーの速度制御添加である。ある特定の用途において、アクリレートベースの亜種または全体的なアクリル含有量を超えるシリコーンベースの亜種または全体的なシリコーン含有量を有することが望ましくあり得る。他の用途において、その反対が真実であるのも望ましくあり得る。最終用途とは関係なく、一般に、すでに上に記載されている通り、アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物は、好ましくは、シリコーンアクリルハイブリッド組成物100重量部に基づき、約5重量部から約95重量部、より好ましくは約25重量部から約75重量部、さらに好ましくは約40重量部から約60重量部の量で、シリコーンアクリルハイブリッド組成物中に存在するのが好ましい。
本発明のある特定の実施形態によると、本発明において使用されるシリコーンアクリルハイブリッド組成物は:
(i)以下の縮合反応生成物を含むアクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物を提供する工程:
シリコーン樹脂、
シリコーンポリマー、および
前記アクリレートまたはメタクリレート官能基を提供するケイ素含有キャッピング剤、ここで、前記ケイ素含有キャッピング剤は、一般式XYR’SiZ3−bであり、ここで、
Xは、一般式AE−の一価の基であり
ここで、Eは、−O−または−NH−であり、Aは、アクリル基またはメタクリル基であり、
Yは、1個から6個の炭素原子を有する二価のアルキレン基であり、
R’は、メチルまたはフェニル基であり、
Zは、一価の加水分解性有機基またはハロゲンであり、
bは、0または1であり;
ここで、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーは反応されることで圧力感受性接着剤を形成し、ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが反応される前に、最中にまたは後に導入され:
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが縮合反応された後に圧力感受性接着剤と反応することで圧力感受性接着剤を形成する;または
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーとその場で反応する;
(ii)エチレン性不飽和モノマー、および工程(i)のアクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物を、第1の溶媒中で開始剤の存在下にて50℃から100℃の温度で重合することで、シリコーンアクリルハイブリッド組成物を形成する工程;
(iii)第1の溶媒を除去する工程;ならびに
(iv)第2の溶媒を添加することでシリコーンアクリルハイブリッド組成物を形成する工程、ここで、シリコーンアクリルハイブリッド組成物の相配列は、第2の溶媒の選択によって選択的に制御される
を含む方法によって調製されることによって記載することができる。
本発明において使用されるシリコーンアクリルハイブリッドPSA組成物は:
(i)以下の縮合反応生成物を含むアクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物を提供する工程:
シリコーン樹脂、
シリコーンポリマー、および
前記アクリレートまたはメタクリレート官能基を提供するケイ素含有キャッピング剤、ここで、前記ケイ素含有キャッピング剤は、一般式XYR’SiZ3−bであり、ここで、
Xは、一般式AE−の一価の基であり
ここで、Eは、−O−または−NH−であり、Aは、アクリル基またはメタクリル基であり、
Yは、1個から6個の炭素原子を有する二価のアルキレン基であり、
R’は、メチルまたはフェニル基であり、
Zは、一価の加水分解性有機基またはハロゲンであり、
bは、0または1であり;
ここで、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーは反応されることで圧力感受性接着剤を形成し、ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが反応される前に、最中にまたは後に導入され:
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが縮合反応された後に圧力感受性接着剤と反応することで圧力感受性接着剤を形成する;または
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーとその場で反応する;
(ii)エチレン性不飽和モノマー、および工程(i)のアクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物を、第1の溶媒中で開始剤の存在下にて50℃から100℃の温度で重合することでシリコーンアクリルハイブリッド組成物を形成する工程;
(iii)加工溶媒を添加する工程、加工溶媒は、第1の溶媒よりも高い沸点を有する、ならびに
(iv)第1の溶媒の大部分が選択的に除去されるように、70℃から150℃の温度で熱を適用する工程;
(v)加工溶媒を除去する工程;ならびに
(vi)第2の溶媒を添加することでシリコーンアクリルハイブリッド組成物を形成する工程、ここで、シリコーンアクリルハイブリッド組成物の相配列は、第2の溶媒の選択によって選択的制御される
を含む方法によって調製されることによって記載することもできる。
前の段落によるシリコーン樹脂は、式R SiO1/2のトリオルガノシロキシ単位および式SiO4/2の四官能性シロキシ単位を、各四官能性シロキシ単位に対して0.1から0.9、好ましくは約0.6から0.9のトリオルガノシロキシ単位の比で含むコポリマーを含有することができる。好ましくは、各Rは、独立して、1個から6個の炭素原子、ビニル基、ヒドロキシル基またはフェニル基を有する一価の炭化水素基を示す。
前の段落によるシリコーンポリマーは、少なくとも1つのポリジオルガノシロキサンを含むことができ、好ましくは、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ヒドリド基、ビニル基、またはその混合物からなる群から選択される官能性基でエンドキャップされている(末端ブロックされている)。ジオルガノ置換基は、ジメチル、メチルビニル、メチルフェニル、ジフェニル、メチルエチル、(3,3,3−トリフルオロプロピル)メチル、およびその混合物からなる群から選択することができる。好ましくは、ジオルガノ置換基は、メチル基のみを含有する。ポリジオルガノシロキサンの分子量は、典型的に、約50,000から約1,000,000、好ましくは約80,000から約300,000を範囲とする。好ましくは、ポリジオルガノシロキサンは、末端ブロックするTRASiO1/2単位で終端されているARSiO単位を含み、ここで、ポリ−ジオルガノシロキサンは、25℃で約100センチポイズから約30,000,000センチポイズの粘度を有し、各A基は、R、または1個から6個の炭素原子を有するハロ炭化水素基から独立して選択され、各T基は、R、OH、HまたはORからなる群から独立して選択され、各Rは独立して、1個から4個の炭素原子を有するアルキル基である。
好ましいシリコーン樹脂および好ましいシリコーンポリマーの形態を使用する例として、感圧接着剤の1つの型は、以下によって作製される:
(i)ケイ素結合ヒドロキシル基を含有するとともに、存在する各SiO4/2単位に対して0.6から0.9のR SiO1/2単位のモル比で、R SiO1/2単位およびSiO4/2単位から必須になる、包括的に30重量部から80重量部の少なくとも1つの樹脂コポリマー、(ii)末端ブロックするTRASiO1/2単位で終端されているARSiO単位を含む、約20重量部から約70重量部の間の少なくとも1つのポリジオルガノシロキサン、ここで、ポリジオルガノシロキサンは、25℃で約100センチポイズから約30,000,000センチポイズの粘度を有し、各Rは、包括的に1個から6個の炭素原子の炭化水素基からなる群から選択される一価の有機基であり、各A基は、R、または包括的に1個から6個の炭素原子を有するハロ炭化水素基から独立して選択され、各T基は、R、OH、HまたはORからなる群から独立して選択され、各Rは独立して、包括的に1個から4個の炭素原子のアルキル基である;(iii)その上末端ブロック剤として全体を通して称され、下に記載されており、シラノール含有量または5,000ppmから15,000ppmの範囲、より典型的には8,000ppmから13,000ppmにおける濃度を提供できる、ケイ素含有キャッピング剤の少なくとも1つの十分な量、望ましい場合、(iv)(ii)によって何も提供されていない場合には温和なシラノール縮合触媒の追加の触媒量、および必要な場合、(v)(i)、(ii)、(iii)および(iv)の混合物の粘度を低減するため(i)、(ii)、(iii)および(iv)に関して不活性である有機溶媒の有効量を混合すること、ならびに少なくともケイ素含有キャッピング剤または薬剤の実質量が(i)および(ii)のケイ素結合ヒドロキシル基およびT基と反応するまで(i)、(ii)、(iii)および(iv)の混合物を縮合すること。追加の有機ケイ素末端ブロック剤は、本発明のケイ素含有キャッピング剤または薬剤(iii)と併せて使用することができる。
前の段落によるケイ素含有キャッピング剤は、アクリレート官能性シラン、アクリレート官能性シラザン、アクリレート官能性ジシラザン、アクリレート官能性ジシロキサン、メタクリレート官能性シラン、メタクリレート官能性シラザン、メタクリレート官能性ジシラザン、メタクリレート官能性ジシロキサン、およびその組合せの群から選択することができ、一般式XYR’SiZ3−bであるとして記載することができ、ここで、Xは、一般式AE−の一価の基であり、ここでEは、−O−または−NH−であり、Aは、アクリル基またはメタクリル基であり、Yは、1個から6個の炭素原子を有する二価のアルキレン基であり、R’は、メチルまたはフェニル基であり、Zは、一価の加水分解性有機基またはハロゲンであり、bは、0、1または2である。好ましくは、一価の加水分解性有機基は、一般式R”0−であり、ここで、R”はアルキレン基である。最も好ましくは、この特別な末端ブロック剤は、3−メタクリロキシプロピルジメチルクロロシラン、
3−メタクリロキシプロピルジクロロシラン、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン、
3−メタクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、
3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、
3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、(メタクリロキシメチル)ジメチルメトキシシラン、(メタクリロキシメチル)メチルジメトキシシラン、(メタクリロキシメチル)トリメトキシシラン、(メタクリロキシメチル)ジメチルエトキシシラン、(メタクリロキシメチル)メチルジエトキシシラン、メタクリロキシメチルトリエトキシシラン、メタクリロキシ−プロピルトリイソプロポキシシラン、3−メタクリロキシプロピルジメチルシラザン、3−アクリロキシ−プロピルジメチルクロロシラン、3−アクリロキシプロピルジクロロシラン、3−アクリロキシプロピル−トリクロロシラン、3−アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、3−アクリロキシ−プロピルメチルジメトキシシラン、
3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピル−ジメチルシラザン、およびその組合せ
の群から選択される。
前の段落によるエチレン性不飽和モノマーは、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する任意のモノマーであってよい。好ましくは、前の段落によるエチレン性不飽和モノマーは、脂肪族アクリレート、脂肪族メタクリレート、脂環式アクリレート、脂環式メタクリレート、およびその組合せからなる群から選択される化合物であってよい。該化合物、脂肪族アクリレート、脂肪族メタクリレート、脂環式アクリレートおよび脂環式メタクリレートの各々は、アルキル基を含むと理解されるべきである。これらの化合物のアルキル基は、最大20個までの炭素原子を含むことができる。エチレン性不飽和モノマーの1つとして選択することができる脂肪族アクリレートは、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、アクリル酸ヘキシル、2−エチルヘキシルアクリレート、iso−オクチルアクリレート、iso−ノニルアクリレート、iso−ペンチルアクリレート、アクリル酸トリデシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、およびその混合物からなる群から選択される。エチレン性不飽和モノマーの1つとして選択することができる脂肪族メタクリレートは、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、メタクリル酸ヘキシル、2−エチルヘキシルメタクリレート、iso−オクチルメタクリレート、iso−ノニルメタクリレート、iso−ペンチルメタクリレート、メタクリル酸トリデシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、およびその混合物からなる群から選択される。エチレン性不飽和モノマーの1つとして選択することができる脂環式アクリレートは、アクリル酸シクロヘキシルであり、エチレン性不飽和モノマーの1つとして選択することができる脂環式メタクリレートは、メタクリル酸シクロヘキシルである。
シリコーンアクリルハイブリッド感圧接着剤を調製するために使用されるエチレン性不飽和モノマーは、1つ超のエチレン性不飽和モノマーであり得ると理解されるべきである。即ち、エチレン性不飽和モノマーの組合せは、重合すること、より具体的にはアクリレートまたはメタクリレート官能基および開始剤を含むケイ素含有感圧接着剤組成物と一緒に共重合することができる。本発明のある特定の実施形態によると、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤は、好ましくは2−エチルヘキシルアクリレートおよびアクリル酸メチルの群から選択される少なくとも2つの異なるエチレン性不飽和モノマーを、より好ましくは50%の2−エチルヘキシルアクリレートおよび50%のアクリル酸メチルの比で、または60%の2−エチルヘキシルアクリレートおよび40の%アクリル酸メチルの比で、アクリル系モノマーとして使用することによって調製される。
前の段落による開始剤は、アクリレートまたはメタクリレート官能基およびエチレン性不飽和モノマーを含むケイ素含有感圧接着剤組成物の重合を開始することでシリコーンアクリルハイブリッドを形成するのに適当である任意の物質であり得る。例えば、過酸化物、アゾ化合物、酸化還元開始剤および光開始剤の群から選択される遊離基開始剤は使用することができる。
前の段落に従って使用することができる、さらに適当なシリコーン樹脂、シリコーンポリマー、ケイ素含有キャッピング剤、エチレン性不飽和モノマーおよび開始剤は、WO2007/145996、EP2599847A1およびWO2016/130408に詳述されている。
本発明のある特定の実施形態によると、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、シリコーンポリマー、シリコーン樹脂およびアクリルポリマーの反応生成物を含み、ここで、アクリルポリマーは、シリコーンポリマーおよび/またはシリコーン樹脂に共有結合的に自己架橋および共有結合的に結合される。
本発明のある特定の他の実施形態によると、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、シリコーンポリマー、シリコーン樹脂およびアクリルポリマーの反応生成物を含み、ここで、シリコーン樹脂は、Rが有機基であるトリオルガノシロキシ単位RSiO1/2、および四官能性シロキシ単位SiO4/2を、各SiO4/2に対して0.1から0.9のRSiO1/2単位のモル比で含有する。
アクリルポリマーは、少なくともアルコキシシリル官能性モノマー、ポリシロキサン含有モノマー、ハロシリル官能性モノマーまたはアルコキシハロシリル官能性モノマーを含むことができる。好ましくは、アクリルポリマーは、トリアルコキシシリル(メタ)アクリレート、ジアルコキシアルキルシリル(メタ)アクリレート、およびその混合物からなる群から選択されるアルコキシシリル官能性モノマーから調製される、またはエンドキャップされているアルコキシシリル官能性基を含む。アルコキシシリル官能性基は、好ましくは、トリメトキシルシリル基、ジメトキシメチルシリル基、トリエトキシルシリル基、ジエトキシメチルシリル基、およびその混合物からなる群から選択することができる。
アクリルポリマーは、ポリシロキサン含有モノマーを含む混合物から、好ましくはポリジメチルシロキサンモノ(メタ)アクリレートを含む混合物から調製することもできる。
シリル官能性モノマーは、典型的に、アクリルポリマーの0.2重量%から20重量%の量で使用され、より好ましくは、シリル官能性モノマーの量は、アクリルポリマーの約1.5重量%から約5重量%を範囲とする。
ポリシロキサン含有モノマーの量は、典型的に、アクリルポリマーの1.5重量%から50重量%の量で使用され、より好ましくは、ポリシロキサン含有モノマーの量は、アクリルポリマーの5重量%から15重量%を範囲とする。
代替として、アクリルポリマーは、アクリルおよびポリシロキサンのブロックまたはグラフト化コポリマーを含む。ポリシロキサンブロックコポリマーの例は、ポリジメチルシロキサン−アクリルブロックコポリマーである。シロキサンブロックの好ましい量は、全体のブロックポリマーの10重量%から50重量%である。
アクリルポリマーは、アルキル(メタ)アクリレートモノマーを含む。使用することができる好ましいアルキル(メタ)アクリレートは、アルキル基中に最大約18個までの炭素原子、好ましくはアルキル基中に1個から約12個の炭素原子を有する。約0℃未満のホモポリマーTgを有する好ましい低ガラス転移温度(Tg)アクリル酸アルキルは、アルキル基中に約4個から約10個の炭素原子を有し、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、2−エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸デシル、その異性体、およびその組合せが挙げられる。特に好ましいのは、アクリル酸ブチル、2−エチルヘキシルアクリレートおよびアクリル酸イソオクチルである。アクリルポリマー構成成分は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸イソブチルなど、高いTgを有する(メタ)アクリレートモノマーをさらに含むことができる。
アクリルポリマー構成成分は、結果として生じた接着剤の低温流特性を改善するため、ポリイソブチレン基をさらに含むことができる。
アクリルポリマー構成成分は、窒素含有極性モノマーを含むことができる。例としては、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−第三級のオクチルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−第三級のブチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、シアノエチルアクリレート、N−ビニルアセトアミドおよびN−ビニルホルムアミドが挙げられる。
アクリルポリマー構成成分は、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレートおよび/またはヒドロキシプロピルメタクリレートなど、1つまたはそれ以上のヒドロキシル含有モノマーを含むことができる。
アクリルポリマー構成成分は、所望であれば、カルボン酸含有モノマーを含むことができる。有用なカルボン酸は、好ましくは、約3個から約6個の炭素原子を含有し、とりわけ、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸およびβ−カルボキシエチルアクリレートなどが挙げられる。アクリル酸が特に好ましい。
他の有用な周知のコモノマーとしては、酢酸ビニル、スチレン、アクリル酸シクロヘキシル、アルキルジ(メタ)アクリレート、メタクリル酸グリシジルおよびアリルグリシジルエーテル、同様に、例えばポリ(スチリル)メタクリレートなどのマクロマーが挙げられる。
本発明の実践において使用することができる1つのアクリルポリマー構成成分は、約90重量%から約99.5重量%のアクリル酸ブチルおよび約0.5重量%から約10重量%のジメトキシメチルシリルメタクリレートを含むアクリルポリマーである。
本発明のある特定の実施形態によると、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、a)シリコーンポリマーをシリコーン樹脂と反応させることで、結果として生じた生成物を形成すること、b)a)の結果として生じた生成物を、反応性官能基を含有するアクリルポリマーと反応させることよって調製することができ、ここで、構成成分は有機溶媒中で反応させる。
本発明のある特定の実施形態によると、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、a)シリコーン樹脂を、反応性官能基を含有するアクリルポリマーと反応させることで、結果として生じた生成物を形成すること、b)a)の結果として生じた生成物をシリコーンポリマーと反応させることによって調製することができ、ここで、構成成分は有機溶媒中で反応させる。
本発明のある特定の実施形態によると、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、a)シリコーンポリマーを、反応性官能基を含有するアクリルポリマーと反応させることで、結果として生じた生成物を形成すること、b)a)の結果として生じた生成物を、シリコーン樹脂と反応させることによって調製することができ、ここで、構成成分は有機溶媒中で反応させる。
前の段落に従ってシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを提供するため、シリコーンポリマー、シリコーン樹脂およびアクリルポリマーを一緒に化学的に反応させるために使用することができる、さらに適当なアクリルポリマー、シリコーン樹脂、およびシリコーンポリマーは、WO2010/124187に詳述されている。
本発明のある特定の実施形態によると、TTSにおいて使用されるシリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、1種またはそれ以上の非ハイブリッドポリマーとブレンドされ、好ましくは、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、1種またはそれ以上の非ハイブリッド感圧接着剤(例えば、ポリシロキサンまたはアクリレートに基づく圧力感受性接着剤)とブレンドされる。
非ハイブリッドポリマー
本発明のある特定の実施形態によると、TTSは、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーに加えて、1種またはそれ以上の非ハイブリッドポリマー(例えば、非ハイブリッド圧力感受性接着剤)を含む。非ハイブリッドポリマー(例えば、非ハイブリッド圧力感受性接着剤)は、ハイブリッド種を含まないポリマー(例えば、ポリマーベースの圧力感受性接着剤)である。好ましいのは、ポリシロキサン、アクリレート、ポリイソブチレンまたはスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーに基づく非ハイブリッドポリマー(例えば、非ハイブリッド圧力感受性接着剤)である。
非ハイブリッドポリマー(例えば、非ハイブリッド圧力感受性接着剤)は、アセナピン含有層構造におよび/または接着剤オーバーレイに含有させることができ、特に、アセナピン含有層に含むことができる。
非ハイブリッド圧力感受性接着剤は、通常、n−ヘプタンおよび酢酸エチルのような溶媒中で供給および使用される。圧力感受性接着剤の固形分は、通常30%から80%の間である。
本発明による適当な非ハイブリッドポリマーは、例えば、商標名BIO−PSA(ポリシロキサンに基づく感圧接着剤)、Oppanol(商標)(ポリイソブチレン)、JSR−SIS(スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー)またはDuro−Tak(商標)(アクリルポリマー)の下で市販されている。
ポリシロキサンに基づくポリマーは、シリコーンベースのポリマーと称することもできる。ポリシロキサンに基づくこれらのポリマーは、好ましくは、ポリシロキサンに基づく感圧接着剤である。ポリシロキサンに基づく圧力感受性接着剤は、シリコーンベースの圧力感受性接着剤またはシリコーン感圧接着剤と称することもできる。
ポリシロキサンに基づくこれらの圧力感受性接着剤は、適当な粘着、および湿った皮膚を含めて様々な皮膚型に対する迅速な結合、適当な接着剤および密着性品質、皮膚に対して長く続く接着、高程度の可撓性、水分への浸透性、ならびに多くの活性物およびフィルム基材に対する適合性を提供する。十分なアミン耐性、およびそのためアミンの存在下での安定性の増強を提供することが可能である。こうした圧力感受性接着剤は、樹脂−イン−ポリマー概念に基づいており、ここで、シラノール末端ブロックポリジメチルシロキサンと、シリカ樹脂(シリケート樹脂とも称される)との縮合反応によって、ポリシロキサンに基づく圧力感受性接着剤が調製され、ここで、アミン安定性のため、残留のシラノール官能性基は、トリメチルシロキシ基で追加的にキャップされている。シラノール末端ブロックポリジメチルシロキサン含有量は、粘度−弾性挙動の粘性構成成分に寄与し、接着剤の湿潤および展延特性に影響する。該樹脂は、粘着付与剤および補強剤として作用し、弾性構成成分に関与する。シラノール末端ブロックポリジメチルシロキサンと樹脂との間の補正バランスは、補正接着特性を提供する。
上記の観点から、シリコーンベースのポリマー、特にシリコーンベースの感圧接着剤は、一般に、シラノール末端ブロックポリジメチルシロキサンとシリケート樹脂との重縮合によって得られる。アミン適合性シリコーンベースのポリマー、特にアミン適合性シリコーンベースの感圧接着剤は、ポリマーのシラノール含有量を低減するために、シリコーンベースのポリマー、特にシリコーンベースの感圧接着剤を、トリメチルシリル(例えば、ヘキサメチルジシラザン)と反応させることによって得ることができる。結果として、残留のシラノール官能基は、トリメチルシロキシ基で少なくとも部分的に、好ましくは大部分または完全にキャップされている。
上記に示されている通り、シリコーンベースのポリマーの粘着性は、樹脂対ポリマー比、即ちシラノール末端ブロックポリジメチルシロキサン対シリケート樹脂の比を変更することができ、好ましくは、70:30から50:50、好ましくは65:35から55:45の範囲である。粘着性は、樹脂に相対した漸増量のポリジメチルシロキサンで増加される。高粘着性シリコーンベースのポリマーは、好ましくは55:45の樹脂対ポリマー比を有し、中粘着性シリコーンベースのポリマーは、好ましくは60:40の樹脂対ポリマー比を有し、低い粘着性シリコーンベースのポリマーは、好ましくは65:35の樹脂対ポリマー比を有する。高粘着性シリコーンベースのポリマーは、好ましくは、0.01rad/sおよび30℃で約5×10ポアズの複素粘度を有し、中粘着性シリコーンベースのポリマーは、好ましくは、0.01rad/sおよび30℃で約5×10ポアズの複素粘度を有し、低い粘着性シリコーンベースのポリマーは、好ましくは、0.01rad/sおよび30℃で約5×10ポアズの複素粘度を有する。高粘着性アミン適合性シリコーンベースのポリマーは、好ましくは、0.01rad/sおよび30℃で約5×10ポアズの複素粘度を有し、中粘着性アミン適合性シリコーンベースのポリマーは、好ましくは、0.01rad/sおよび30℃で約5×10ポアズの複素粘度を有し、低粘着性アミン適合性シリコーンベースのポリマーは、好ましくは、0.01rad/sおよび30℃で約5×10ポアズの複素粘度を有する。
市販されているシリコーンベースのPSA組成物の例としては、Dow Corningによってn−ヘプタンまたは酢酸エチル中で製造および典型的に供給される、標準的なBIO−PSAシリーズ(7−4400、7−4500および7−4600シリーズ)、アミン適合性(エンドキャップされている)BIO−PSAシリーズ(7−4100、7−4200および7−4300シリーズ)および軟質皮膚接着剤シリーズ(7−9800)が挙げられる。例えば、BIO−PSA 7−4201は、25℃およびヘプタン中約60%の固形分で450mPa sの溶液粘度ならびに0.01rad/sにて30℃で1×10ポアズの複素粘度を特徴とする。BIO−PSA 7−4301は、25℃およびヘプタン中約60%の固形分で500mPa sの溶液粘度ならびに0.01rad/sにて30℃で5×10ポアズの複素粘度を有する。
ポリシロキサンに基づく圧力感受性接着剤は、n−ヘプタン、酢酸エチルまたは他の揮発性シリコーン流体のような溶媒中で供給および使用される。溶媒におけるポリシロキサンに基づく圧力感受性接着剤の固形分は、通常、60%から85%の間、好ましくは70%から80%の間、または60%から75%の間である。当技術者は、固形分が、適当な量の溶媒を添加することによって修飾することができることを承知している。
例えばDow Corningから入手可能であるポリシロキサンに基づく圧力感受性接着剤は、以下のスキームに従って得ることができる:
Figure 2020525545
こうしたポリシロキサンに基づく圧力感受性接着剤は、Dow Corningから、例えば、溶媒n−ヘプタン(コード「01」によって示されている)中で提供される商標BIO−PSA 7−4401、BIO−PSA−7−4501またはBIO−PSA 7−4601の下で、または溶媒酢酸エチル(コード「02」によって示されている)中で提供される商標BIO−PSA 7−4402、BIO−PSA 7−4502およびBIO 7−4602の下で入手可能である。溶媒中の典型的な固形分は、60%から75%の範囲である。コード「44」は、低い粘着性をもたらす65:35の樹脂対ポリマー比を示し、コード「45」は、中程度の粘着性をもたらす60:40の樹脂対ポリマー比を示し、コード「46」は、高い粘着性をもたらす55:45の樹脂対ポリマー比を示す。
例えばDow Corningから入手可能であるポリシロキサンに基づくアミン適合性圧力感受性接着剤は、以下のスキームに従って得ることができる:
Figure 2020525545
こうしたポリシロキサンに基づくアミン適合性圧力感受性接着剤は、Dow Corningから、例えば、溶媒n−ヘプタン(コード「01」によって示されている)中で提供される商標BIO−PSA 7−4101、BIO−PSA−7−4201またはBIO−PSA 7−4301の下で、または溶媒酢酸エチル(コード「02」によって示されている)中で提供される商標BIO−PSA 7−4102、BIO−PSA 7−4202およびBIO 7−4302の下で入手可能である。溶媒中の典型的な固形分は、60%から75%の範囲である。コード「41」は、低い粘着性をもたらす65:35の樹脂対ポリマー比を示し、コード「42」は、中程度の粘着性をもたらす60:40の樹脂対ポリマー比を示し、コード「43」は、高い粘着性をもたらす55:45の樹脂対ポリマー比を示す。
本発明に従ってポリシロキサンに基づく好ましい圧力感受性接着剤は、25℃およびn−ヘプタン中60%の固形分で、好ましくは50rpmでスピンドル番号5が備えられているブルックフィールドRVT粘度計を使用して測定された場合の約150mPa s超、または約200mPa sから約700mPa sの溶液粘度を特徴とする。これらは、0.01rad/sにて30℃で約1×10ポアズ未満、または約1×10から約9×10ポアズの複素粘度も特徴とし得る。
本発明による適当なポリイソブチレンは、Oppanol(登録商標)という商標下で入手可能である。高分子量ポリイソブチレン(B100/B80)および低分子量ポリイソブチレン(B10、B11、B12、B13)の組合せが使用されることがある。低分子量ポリイソブチレン対高分子量ポリイソブチレンの適当な比は、100:1から1:100、好ましくは95:5から40:60、より好ましくは90:10から80:20の範囲である。ポリイソブチレン組合せのための好ましい例は、85/15の比におけるB10/B100である。Oppanol(登録商標)B100は、1,110,000の粘度平均分子量M、および1,550,000の重量平均分子量M、および2.9の平均分子量分布M/Mを有する。Oppanol(登録商標)B10は、40,000の粘度平均分子量M、および53,000の重量平均分子量M、および3.2の平均分子量分布M/Mを有する。ある特定の実施形態において、ポリブテンは、ポリイソブチレンに添加することができる。溶媒におけるポリイソブチレンの固形分は、通常30%から50%の間、好ましくは35%から40%の間である。当技術者は、固形分が、適当な量の溶媒を添加することによって変更することができることを承知している。
好ましい実施形態において、非ハイブリッドポリマーは、アクリルポリマーから選択される。好ましくは、アクリルポリマーは、アクリレートに基づく圧力感受性接着剤であり、アクリレートベースの圧力感受性接着剤またはアクリレート圧力感受性接着剤と称することもできる。アクリレートに基づく圧力感受性接着剤は、好ましくは30%から60%の間の固形分を有することができる。アクリルポリマー、特にアクリレートベースの圧力感受性接着剤は、ヒドロキシ基、カルボン酸基、中和されたカルボン酸基、およびその混合物などの官能性基を含むことがあるまたはない。したがって、「官能性基」という用語は、特に、ヒドロキシおよびカルボン酸基、ならびに脱プロトン化カルボン酸基を指す。好ましくは、非ハイブリッドポリマーは、ヒドロキシル基を含むとともにカルボン酸基を含まないアクリルポリマーから選択され、より好ましくは、酢酸ビニル、2−エチルヘキシル−アクリレート、2−ヒドロキシエチル−アクリレートおよびグリシジル−メタクリレートに基づくコポリマーである。
非ハイブリッドポリマーは、架橋剤によって架橋することができ、好ましくは、チタン架橋剤によって架橋することができる、または非ハイブリッドポリマー(非ハイブリッド圧力感受性接着剤)は、架橋剤によって架橋されていない。
対応する市販製品は、例えばHenkelから商標Duro Tak(登録商標)下で入手可能である。こうしたアクリレートベースの圧力感受性接着剤は、アクリル酸、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、t−オクチルアクリルアミドおよびビニルアセテートの1つまたはそれ以上から選択されるモノマーに基づいており、酢酸エチル、ヘプタン、n−ヘプタン、ヘキサン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、2,4−ペンタンジオン、トルエンもしくはキシレン、またはその混合物中で提供される。
特定のアクリレートベースの圧力感受性接着剤は:
−Duro−Tak(商標)387−2287またはDuro−Tak(商標)87−2287(架橋剤を用いずに酢酸エチル中の溶液として提供される、酢酸ビニル、2−エチルヘキシル−アクリレート、2−ヒドロキシエチル−アクリレートおよびグリシジル−メタクリレートに基づくコポリマー)、
−Duro−Tak(商標)387−2516またはDuro−Tak(商標)87−2516(チタン架橋剤を用いて酢酸エチル、エタノール、n−ヘプタンおよびメタノール中の溶液として提供される、酢酸ビニル、2−エチルヘキシル−アクリレート、2−ヒドロキシエチル−アクリレートおよびグリシジル−メタクリレートに基づくコポリマー)、
−Duro−Tak(商標)387−2051またはDuro−Tak(商標)87−2051(酢酸エチルおよびヘプタン中の溶液として提供される、アクリル酸、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートおよび酢酸ビニルに基づくコポリマー)、
−Duro−Tak(商標)387−2353またはDuro−Tak(商標)87−2353(酢酸エチルおよびヘキサン中の溶液として提供される、アクリル酸、2−エチルヘキシルアクリレート、グリシジルメタクリレートおよびメチルアクリレートに基づくコポリマー)、
−Duro−Tak(商標)87−4098(酢酸エチル中の溶液として提供される、2−エチルヘキシル−アクリレートおよび酢酸ビニルに基づくコポリマー)
として入手可能である。
追加のポリマーは、密着および/または接着を増強するために添加することもできる。
ある特定のポリマーは、特に、低温流を低減し、したがって、追加のポリマーとして特に適当である。ポリマー性マトリックスは、低温流を示すことがあり、というのは、こうしたポリマー組成物は、非常に高い粘度にもかかわらず、非常にゆっくり流れるという能力をしばしば呈するからである。したがって、貯蔵中、マトリックスは、バッキング層の端部をある程度流れることがある。これは、貯蔵安定性の問題であり、ある特定のポリマーの添加によって防止することができる。塩基性アクリレートポリマー(例えば、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ブチルメタクリレートおよびメチルメタクリレートに基づくコポリマーであるEudragit(登録商標)E100)は、例えば、低温流を低減するために使用することができる。したがって、ある特定の実施形態において、アセナピン含有層は、塩基性ポリマー、特に、例えばEudragit(登録商標)E100などのアミン官能性アクリレートを追加として含む。Eudragit(登録商標)E100は、2:1:1の比を有するジメチルアミノエチルメタクリレート、ブチルメタクリレートおよびメチルメタクリレートに基づくカチオン性コポリマーである。該モノマーは、コポリマー鎖に沿って無作為に分布されている。SEC方法に基づき、Eudragit(登録商標)E100の重量平均モル質量(Mw)は、およそ47,000g/molである。
引張強度試験機を使用して、接着力試験をアセナピン含有接着剤マトリックス層で行った。試験する前に、サンプルを24時間、制御条件下にておよそ室温(23±2℃)およびおよそ50% rh(相対湿度)で平衡化した。さらに、サンプルを、25mmの固定幅および適当な長さを有する断片にカットした。接着的に備え付けられている箔の最初の数ミリメートルを引き剥がし、スプライシングテープを、開放された接着剤側に適用した。次いで、接着的に備え付けられている箔を全体的に除去し、清浄された試験用プレート(アルミニウムまたはステンレス鋼)の中央に、接着剤表面を縦方向にして、サンプルを置いた。試験用プレートを引張強度機械の下クランプに固定した。機械をゼロに調整し、スプライシングテープを機械の上クランプに引きつけた。引く角度を90°に設定した。3つのサンプルの接着力の測定後、接着力の平均値を算出した。測定値は、単位「N/サンプル幅」[N/25mm]に基づく。
プローブ粘着試験器PT−1000(ChemInstruments)を使用するInverted Probe Machine(ASTM D 2979−01;Reapproved 2009)を使用してStandard Test Method for Pressure−Sensitive Tack of Adhesivesに従って、アセナピン含有接着剤マトリックス層を用いて、粘着(短時間の接触後に接着剤表面から物体を分離するのに必要とされる力)試験を行った。試験する前に、サンプルを24時間、制御条件下にておよそ室温(23±2℃)およびおよそ50% rhで、平衡化した。粘着を決定するため、5mmの直径を有する清浄プローブの先を、1秒間、定義速度(10±0.1mm/s)で、定義圧力(9.79±0.10kPa)下にて、所与の温度(23±2℃)で、アセナピン含有接着剤マトリックス層の接着剤表面と接触させ、プローブと接着剤との間で形成された結合を引き続いて、同じ速度で切断させた。接着結合を切断するのに必要とされる最大力として、粘着を測定した(ASTM D 2979−01;Reapproved 2009を参照されたい)。終了後、3つの関連したサンプルの個々の結果からの平均値を算出し、平均粘着値を[N]で報告した。
さらなる添加剤
本発明によるTTS、特にアセナピン含有層は、少なくとも1種の賦形剤または添加剤をさらに含むことができる。特に、アセナピン含有層は、結晶化阻害剤、架橋剤、可溶化剤、充填剤、粘着付与剤、膜形成剤、可塑剤、安定剤、軟化剤、スキンケア用物質、浸透エンハンサー、pH調節剤および保存料からなる群から選択されるさらなる賦形剤または添加剤を含む。こうした添加剤は、0.001重量%から10重量%の量で、アセナピン含有層中に存在することができる。
医薬製剤において、製剤構成成分は、それらの物理化学的および生理学的特性に従って、およびそれらの機能に従ってカテゴリー化されることが留意されるべきである。これは、特に、1つのカテゴリーに入る物質または化合物が、製剤構成成分の別のカテゴリーに入るのを排除されないことを意味する。例えば、ある特定のポリマーは、非ハイブリッドポリマーであるが、膜形成剤でもあり得る。一部の物質は、例えば、典型的な軟化剤であるが、同時に浸透増強剤として作用することができる。当技術者は、ある特定の物質または化合物が属する製剤構成成分のカテゴリー(単数または複数)における彼の一般的な知識に基づいて決定することができる。以下において、賦形剤および添加剤に関する詳細が提供されるが、しかしながら、排他的であると理解されるべきでない。本記載に明白にリストされていない他の物質は、本発明に従って同様に使用することができ、製剤構成成分の1つのカテゴリーのために明白にリストされている物質および/または化合物は、本発明の意味において別の製剤構成成分として使用されることから排除されない。
架橋剤は、特に、アルミニウムアセチルアセトネート、チタンアセチルアセトネートまたはポリブチルチタネートなどのアルミニウムおよびチタン架橋剤からなる群から選択することができ、好ましくはチタン架橋剤である。架橋剤の量は、アセナピン含有層の0.005%から1%、好ましくは0.01%から0.1%を範囲とすることができる。アセナピン含有層は、自己架橋性であるポリマーを含むこともでき、即ち、加熱することで反応するグリシジル基などの架橋性官能性基を含む。さらなる特定の実施形態によると、アセナピン含有層は、上記の通りの架橋剤および自己架橋性ポリマーを含む。
一実施形態において、アセナピン含有層は、結晶化阻害剤をさらに含む。結晶化阻害剤の適当な例としては、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル/ビニルピロリドンコポリマーおよびセルロース誘導体が挙げられる。結晶化阻害剤は、好ましくはポリビニルピロリドン、より好ましくは可溶性ポリビニルピロリドンである。結晶化阻害剤は、活性薬剤の可溶性を増加させることまたは活性薬剤の結晶化を阻害することができる。
「可溶性ポリビニルピロリドン」という用語は、少なくともエタノール中で、好ましくは水、ジエチレングリコール、メタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、クロロホルム、塩化メチレン、2−ピロリドン、マクロゴール400、1,2プロピレングリコール、1,4ブタンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、プロピオン酸および酢酸中でも、10%超で可溶性であるポリビニルピロリドンを指す。市販されているポリビニルピロリドンの例としては、BASFによって供給されるKollidon(登録商標)12 PF、Kollidon(登録商標)17 PF、Kollidon(登録商標)25、Kollidon(登録商標)30およびKollidon(登録商標)90 F、またはポビドンK90Fが挙げられる。
一実施形態において、アセナピン含有層は、安定剤をさらに含み、ここで、安定剤は、好ましくは、トコフェロールおよびそのエステル誘導体、ならびにアスコルビン酸およびそのエステル誘導体から選択される。好ましい安定剤としては、トコフェロールおよびそのエステル誘導体、アスコルビン酸およびそのエステル誘導体、ブチル化ヒドロキシアニソール、ならびにブチルヒドロキシトルエンが挙げられる。特に好ましいのはトコフェロールである。
一実施形態において、アセナピン含有層は、軟化剤をさらに含む。例証的な軟化剤としては、6個から20個の炭素原子を有する線状または分枝の飽和または不飽和アルコールが挙げられる。
アセナピン含有層が自己接着特性を有することが必要とされるとともに十分な自己接着特性を提供しない1つまたはそれ以上のポリマーが選択される場合において、粘着付与剤が添加される。粘着付与剤は、ポリビニルアルコール、アルギネート、グアーガム、トリグリセリド、ジプロピレングリコール、樹脂、樹脂エステル、テルペンおよびその誘導体、エチレン酢酸ビニル接着剤、ジメチルポリシロキサン、ならびにポリブテンから選択することができる。
ある特定の実施形態において、アセナピン含有層は、ポリビニルピロリドン、特に可溶性ポリビニルピロリドン、Soluplus(登録商標)(Soluplus(登録商標)は、PVAc−PVCap−PEGとも省略されるポリエチレングリコール、ポリ酢酸ビニルおよびポリビニルカプロラクタムベースのグラフトコポリマーである)、ポリエチレングリコール、セルロース誘導体および他の親水性の添加剤から選択される膜形成剤を含む。Soluplusは、ポリエチレングリコール、ポリ酢酸ビニルおよびポリビニルカプロラクタムベースのグラフトコポリマー(PVAc−PVCap−PEG)から選択することができる。
ある特定の実施形態において、アセナピン含有層は、浸透増強剤を含む。浸透増強剤は、活性薬剤浸透性を増加させるという意味において角質層のバリア特性に影響を及ぼす物質である。浸透増強剤の一部の例は、多価アルコール、例えばジプロピレングリコール、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコール;油、例えばオリーブ油、スクアレンおよびラノリン;脂肪エーテル、例えばセチルエーテルおよびオレイルエーテル;脂肪酸エステル、例えばミリスチン酸イソプロピル;尿素および尿素誘導体、例えばアラントイン;極性溶媒、例えばジメチルデシルホスホキシド、メチルセチルスルホキシド、ジメチルアウリルアミン、ドデシルピロリドン、イソソルビトール、ジメチルアセトニド、ジメチルスルホキシド、デシルメチルスルホキシドおよびジメチルホルムアミド;サリチル酸;アミノ酸;ニコチン酸ベンジル;ならびにより高い分子量の脂肪族界面活性剤、例えばラウリル硫酸塩である。他の薬剤としては、オレイン酸およびリノール酸、アスコルビン酸、パンテノール、ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、酢酸トコフェリル、リノール酸トコフェリル、オレイン酸プロピルならびにパルミチン酸イソプロピルが挙げられる。好ましくは、浸透エンハンサーは、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、乳酸ラウリル、ジメチルプロピレン尿素、ならびに脂肪酸のプロピレングリコールモノエステルおよびジエステルの混合物から選択される。
TTSは、浸透増強剤が存在しなくても、活性薬剤の十分な浸透性を提供することが見出された。そのため、本発明のある特定の実施形態において、アセナピン含有層は浸透増強剤を含まない。
本発明によるアセナピン含有層は、可溶化剤を含むことができる。可溶化剤は、好ましくは、1,2−プロパンジオール、様々なブタンジオール、グリセリン、ポリエチレングリコール400、テトラヒドロフルフリルアルコールおよびジエチレングリコールモノエチルエーテルなどの多価アルコールから選択される。さらにそれぞれの浸透エンハンサーも可溶化剤として作用することができる。
シリカゲル、二酸化チタンおよび酸化亜鉛などの充填剤は、所望のやり方で、密着および結合強度などある特定の物理的パラメータに影響を及ぼすために、ポリマーと併せて使用することができる。
本発明によるアセナピン含有層は、可塑剤を含むことができる。好ましくは、可塑剤は、グリセリン、グリセリンエステル、グリコール誘導体、脂肪酸エステル、酸エステルおよび糖アルコールから選択される。
本発明によるアセナピン含有層は、軟化剤を含むことができる。好ましくは、軟化剤は、6個から20個の炭素原子を有する線状または分枝の飽和または不飽和アルコールおよびトリグリセリドから選択される。
本発明によるアセナピン含有層は、スキンケア用物質を含むことができる。好ましくは、スキンケア用物質は、デクスパンテノール、レシチン、ホスファチド、コレステロール、アロエから選択される。
本発明によるアセナピン含有層は、pH調節剤を含むことができる。好ましくは、pH調節剤は、アミン誘導体、無機アルカリ誘導体、それぞれ塩基性および酸性機能性を有するポリマーから選択される。
一般に、本発明によると、さらなる添加剤が必要とされないのが好ましい。したがって、TTSは、低複雑性の構造を有する。
放出特徴
本発明によるTTSは、前定義されている長時間期間の間、体循環にアセナピンを経皮投与するように設計される。
一態様において、本発明によるTTSは、少なくとも24時間の投与にわたって、好ましくは少なくとも48時間の投与にわたって、より好ましくは少なくとも72時間の投与にわたって、0.5mg/日から20mg/日、好ましくは1.0mg/日から15mg/日、より好ましくは2.0mgから10mg/日の平均放出速度を提供する。
ある特定の実施形態によると、本発明によるTTSは、1μg/cm−hrから20μg/cm−hr、好ましくは2μg/cm−hrから17μg/cm−hr、より好ましくは4μg/cm−hrから12μg/cm−hrの、皮節化ヒト皮膚を用いるFranz拡散細胞において測定された場合の48時間目または72時間目でのアセナピンの累積皮膚浸透率を提供する。
本発明の特定の実施形態において、上に記載されている通りの本発明によるTTSは、
最初の8時間に0μg/cm−hrから10μg/cm−hr、
8時間目から24時間目に2μg/cm−hrから20μg/cm−hr、
24時間目から32時間目に5μg/cm−hrから25μg/cm−hr、
32時間目から48時間目に3μg/cm−hrから22μg/cm−hr、
48時間目から72時間目に2μg/cm−hrから20μg/cm−hr
の、皮節化ヒト皮膚を用いるFranz拡散細胞において測定される場合のアセナピンの皮膚浸透率を提供する。
ある特定の実施形態において、本発明による経皮治療システムは、48時間の時間期間にわたって、0.05mg/cmから1.0mg/cm、好ましくは0.1mg/cmから0.8mg/cmの、皮節化ヒト皮膚を用いるFranz拡散細胞において測定される場合のアセナピンの累積浸透量を提供する。
ある特定の実施形態において、本発明による経皮治療システムは、72時間の時間期間にわたって、0.1mg/cmから2.0mg/cm、好ましくは0.2mg/cmから1.2mg/cmの、皮節化ヒト皮膚を用いるFranz拡散細胞において測定された場合のアセナピンの累積浸透量を提供する。
さらに、ある特定の実施形態において、本発明は、
20から300(ng/mL)hr、好ましくは30から200(ng/mL)hrのAUC0−48
30から400(ng/mL)hr、好ましくは50から300(ng/mL)hrのAUC0−72
35から450(ng/mL)hr、好ましくは60から350(ng/mL)hrのAUC0−84
2.0未満、好ましくは1.5未満、より好ましくは1.3未満の、C48に対するCmax比、
3.0未満、好ましくは2.5未満、より好ましくは2.0未満の、C72に対するCmax比、
3.5未満、好ましくは3.0未満、より好ましくは2.5未満、最も好ましくは2.0未満の、C84に対するCmax
からなる群から選択される1つまたはそれ以上の薬物動態学的パラメータ(単数または複数)を経皮送達によって提供する経皮治療システムに関する。
処置の方法/医学的使用
本発明の特定の態様によると、本発明によるTTSは、処置の方法における使用のためのものである。特に、本発明によるTTSは、ヒト患者を処置する方法における使用のためのものである。
ある特定の実施形態において、本発明によるTTSは、統合失調症および/または双極性障害を処置する方法における使用のためのものである。特に、本発明によるTTSは、双極性障害を処置する方法における使用のため、特に、双極性障害の急性の躁病または混合エピソードを処置する方法における使用のためのものである。
TTSは、さらに、少なくとも24時間もしくは1日、少なくとも48時間もしくは2日、または少なくとも72時間もしくは3日の投薬間隔での処置の方法における使用のためのものであり得る。さらに、TTSは、最大168時間もしくは7日まで、最大120時間もしくは5日まで、または最大96時間もしくは4日までの投薬間隔での処置の方法における使用のためのものであり得る。投薬間隔は、特に、24時間もしくは1日、48時間もしくは2日、または84時間もしくは3.5日であり得る。
したがって、本発明は、1日1回TTS交換モード(24時間または1日の投薬間隔)、週2回TTS交換モード(84時間または3.5日の投薬間隔)または週1回TTS交換モード(168時間または7日の投薬間隔)での24時間処置において、処置の方法における使用のため、特に、統合失調症および/または双極性障害、特に双極性障害の急性の躁病または混合エピソードを処置する方法における使用のためのTTSにも関する。
別の特定の態様によると、本発明は、処置の方法、特にヒト患者を処置する方法にも関する。
本発明は、特に、本発明による経皮治療システムを患者の皮膚に適用することを含む処置の方法に関する。
本発明は、特に、本発明による経皮治療システムを患者の皮膚に適用することを含む、統合失調症および/または双極性障害を処置する方法に関する。
本発明は、特に、本発明による経皮治療システムを患者の皮膚に適用することを含む、双極性障害、特に双極性障害の急性の躁病または混合エピソードを処置する方法に関する。
上記で概説されている通りの処置の方法は、特に、本発明による経皮治療システムを、少なくとも24時間もしくは1日、少なくとも48時間もしくは2日、または少なくとも72時間もしくは3日の間、患者の皮膚に適用することを含むことができる。
上記で概説されている通りの処置の方法は、本発明による経皮治療システムを、最大168時間もしくは7日まで、最大120時間もしくは5日まで、または最大96時間もしくは4日までの間、患者の皮膚に適用することも含むことができる。具体的に、上記で概説されている通りの処置の方法は、特に、本発明による経皮治療システムを、24時間もしくは1日、48時間もしくは2日、または84時間もしくは3.5日の間、患者の皮膚に適用することを含むことができる。
したがって、本発明は、1日1回TTS交換モード(24時間または1日の投薬間隔)、週2回TTS交換モード(84時間または3.5日の投薬間隔)または週1回TTS交換モード(168時間または7日の投薬間隔)での24時間処置における処置の方法にも関する。
本発明者らは、驚くべきことに、相対的に一定のアセナピン血中血漿濃度が、アセナピンの経皮送達によって長時間期間の間維持することができることを示してきた。
製造のプロセス
本発明は、経皮治療システムにおける使用のためのアセナピン含有層の製造のプロセス、ならびに対応するアセナピン含有層構造および対応するTTSにさらに関する。
本発明による経皮治療システムにおける使用のためのアセナピン含有層の製造のプロセスは:
1)少なくとも構成成分アセナピンおよびシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを溶媒中で組み合わせることで、コーティング組成物を得る工程;
2)コーティング組成物をバッキング層または剥離ライナー上にコーティングする工程;ならびに
3)コーティングされたコーティング組成物を乾燥させることで、アセナピン含有層を形成する工程
を含む。
製造のこのプロセスにおいて、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、好ましくは、酢酸エチル中またはn−ヘプタン中、好ましくは酢酸エチル中の溶液として提供される。
製造のこのプロセスにおいて、好ましくは工程1)において、アセナピンが溶解されることで、コーティング組成物を得る。
上に記載されているプロセスにおいて、好ましくは、溶媒は、アルコール溶媒、特にメタノール、エタノール、イソプロパノール、およびその混合物から、ならびに非アルコール性溶媒、特に酢酸エチル、ヘキサン、n−ヘプタン、石油エーテル、トルエン、およびその混合物から選択され、より好ましくはn−ヘプタンおよび酢酸エチルから選択される。
ある特定の実施形態において、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、30重量%から70重量%の固形分で、酢酸エチル、n−ヘプタン、メタノールまたはエタノール中の溶液として提供される。好ましくは、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、40重量%から60重量%の固形分で酢酸エチルまたはn−ヘプタン中の溶液として提供される。
工程3)において、乾燥させることは、好ましくは40℃から90℃、より好ましくは50℃から80℃の温度で行われる。
実施例
本発明はここで、添付の実施例を参照して、より詳しく記載される。以下の記載は例示的のみであることが理解されるべきであり、決して本発明の制限として解釈されるべきでない。組成物における成分の量または面積重量に関して実施例に提供されている数値は、製造変動によりわずかに変動することがある。
実施例1A、1Bおよび参照例1C
コーティング組成物
実施例1a、1bおよび参照例1cのアセナピン含有コーティング組成物の製剤は、下記の表1.1に要約されている。該製剤は、表1.1にも示されている通り、重量パーセントに基づく。
Figure 2020525545
コーティング組成物の調製
ビーカーにアセナピン塩基および適用可能ならば溶媒(酢酸エチル)を充填した(参照例1c)。アクリル圧力感受性接着剤Duro−Tak(商標)387−2287(参照例1c)またはシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤7−6301(実施例1a)または7−6302(実施例1b)を添加し、混合物を次いで、均質の混合物を得るまで最大500rpmで撹拌した(撹拌時間は、別段に示されていなければ実施例全体にわたって60分以上である)。
コーティング組成物のコーティング
結果として得られたアセナピン含有コーティング組成物をポリエチレンテレフタレートフィルム上にコーティングし(剥離ライナーとして機能することができる、ケイ素化された100μmの厚さ(参照例1c)またはフルオロポリマー化された75μmの厚さ(実施例1a、1b))、およそ10分間室温でおよび20分間60℃で(実施例1bおよび参照例1c)または90℃で(実施例1a)乾燥させた。コーティング厚は、それぞれ、101.70g/m(実施例1a)、109.85g/m(実施例1b)、および102.50g/m(参照例1c)のアセナピン含有圧力感受性接着剤層の面積重量を与えた。乾燥フィルムにポリエチレンテレフタレートバッキング層(23μmの厚さ)を積層することで、アセナピン含有自己接着性層構造が提供された。
TTSの調製(全ての実施例に関する)
個々のシステム(TTS)を次いで、アセナピン含有自己接着性層構造から抜き出した。特定の実施形態において、上に記載されている通りのTTSは、活性薬剤がない圧力感受性接着剤マトリックス層を含む、好ましくは丸い角を有する、より大きい表面積のさらなる自己接着性層を設けることができる。これは、TTSが、それの物理的特性単独に基づいて、皮膚に十分に接着しない場合および/またはアセナピン含有マトリックス層が、無駄を回避する目的で目立った角を有する(四角または長方形の形状)場合に利点である。TTSを次いで抜き出し、一次包装材料のパウチ中に密封した。
皮膚浸透率の測定
実施例1a、1bおよび参照例1cに従って調製されたTTSの浸透量および対応する皮膚浸透率を、OECDガイドライン(2004年4月13日に採用された)に従って7.0mlのFranz拡散細胞で実施されたインビトロ実験によって決定した。スプリット厚のGoettingenミニブタ皮膚(雌性)を使用した。皮節を使用することで、全てのTTSのために無傷の表皮で800μmの厚さに皮膚を調製した。1.145cmの面積を有するダイカットをTTSから抜き出した。32±1℃の温度でFranz細胞のレセプター媒体(抗細菌学的薬剤として0.1%生理食塩水アジ化物を有するリン酸緩衝溶液pH5.5)におけるアセナピン浸透量を測定し、対応する皮膚浸透率を算出した。結果は、表1.2および図1aに示されている。
Figure 2020525545
アセナピンの利用
72時間でのアセナピンの利用を、72時間での累積浸透量および初期のアセナピン含有量に基づいて算出した。結果は、表1.3および図1bに示されている。
Figure 2020525545
実施例2Aおよび参照例2B
コーティング組成物
実施例2aおよび参照例2bのアセナピン含有コーティング組成物の製剤は、下記の表2.1に要約されている。製剤は、表2.1にも示されている通り、重量パーセントに基づく。
Figure 2020525545
コーティング組成物の調製
実施例2aおよび参照例2bのため、コーティング組成物を、実施例1bおよび参照例1cに記載されている通りに調製した。
コーティング組成物のコーティング
結果として得られたアセナピン含有コーティング組成物をポリエチレンテレフタレートフィルム上にコーティングし(剥離ライナーとして機能することができる、ケイ素化された100μmの厚さ(参照例2b)またはフルオロポリマー化された75μmの厚さ(実施例2a))、およそ10分間室温でおよび20分間60℃で(実施例2aおよび参照例2b)乾燥させた。コーティング厚は、それぞれ、117.50g/m(実施例2a)および97.80g/m(参照例2b)のアセナピン含有圧力感受性接着剤層の面積重量を与えた。乾燥フィルムにポリエチレンテレフタレートバッキング層(23μmの厚さ)を積層することで、アセナピン含有自己接着性層構造が提供された。
TTSの調製
実施例1を参照されたい。
皮膚浸透率の測定
実施例2aおよび参照例2bに従って調製されたTTSの浸透量および対応する皮膚浸透率を、7.0mlのFranz拡散細胞で実施されたOECDガイドライン(2004年4月13日に採用された)に従ったインビトロ実験によって決定した。スプリット厚のGoettingenミニブタ皮膚(雌性)を使用した。皮節を使用することで、全てのTTSのために無傷の表皮で800μmの厚さに皮膚を調製した。1.145cmの面積を有するダイカットをTTSから抜き出した。32±1℃の温度で、Franz細胞のレセプター媒体(60%リン酸緩衝液pH5.5、30%ジプロピレングリコール、10%アセトニトリルを含有する溶液)におけるアセナピン浸透量を測定し、対応する皮膚浸透率を算出した。結果は、表2.2および図2aに示されている。
Figure 2020525545
アセナピンの利用
72時間でのアセナピンの利用を、72時間での累積浸透量および初期のアセナピン含有量に基づいて算出した。結果は、表2.3および図2bに示されている。
Figure 2020525545
実施例3Aおよび参照例3B
コーティング組成物
実施例3aおよび参照例3bのアセナピン含有コーティング組成物の製剤は、下記の表3.1に要約されている。製剤は、表3.1にも示されている通り、重量パーセントに基づく。
Figure 2020525545
コーティング組成物の調製
実施例3aおよび参照例3bのコーティング組成物を、参照例1cに記載されている通りに調製したが、実施例3aについては最大1000rpmで撹拌した。
コーティング組成物のコーティング
結果として得られたアセナピン含有コーティング組成物をポリエチレンテレフタレートフィルム上にコーティングし(剥離ライナーとして機能することができる、ケイ素化された100μmの厚さ(参照例3b)またはフルオロポリマー化された75μmの厚さ(実施例3a))、およそ15分間室温でおよび25分間60℃で乾燥させた。コーティング厚は、それぞれ、174.50g/m(実施例3a)および148.60g/m(参照例3b)のアセナピン含有圧力感受性接着剤層の面積重量を与えた。乾燥フィルムにポリエチレンテレフタレートバッキング層(23μmの厚さ)を積層することで、アセナピン含有自己接着性層構造が提供された。
TTSの調製
実施例1を参照されたい。
皮膚浸透率の測定
実施例3aおよび参照例3bに従って調製されたTTSの浸透量および対応する皮膚浸透率を、7.0mlのFranz拡散細胞で実施されたOECDガイドライン(2004年4月13日に採用された)に従ったインビトロ実験によって決定した。スプリット厚のGoettingenミニブタ皮膚を使用した。皮節を使用することで、全てのTTSのために無傷の表皮で800μmの厚さに皮膚を調製した。1.156cmの面積を有するダイカットをTTSから抜き出した。32±1℃の温度でFranz細胞のレセプター媒体(抗細菌学的薬剤として0.1%生理食塩水アジ化物を有するリン酸緩衝溶液pH5.5)におけるアセナピン浸透量を測定し、対応する皮膚浸透率を算出した。結果は、表3.2ならびに図3aおよび3bに示されている。
Figure 2020525545
アセナピンの利用
72時間および168時間でのアセナピンの利用を、72時間および168時間での累積浸透量および初期のアセナピン含有量に基づいて算出した。結果は、表3.3および図3cに示されている。
Figure 2020525545
実施例4Aおよび参照例4B
コーティング組成物
実施例4aおよび参照例4bのアセナピン含有コーティング組成物の製剤は、下記の表4.1に要約されている。製剤は、表4.1にも示されている通り、重量パーセントに基づく。
Figure 2020525545
コーティング組成物の調製
実施例4aおよび参照例4bのため、ビーカーにアセナピン塩基および溶媒(酢酸エチル)を充填した。それぞれの圧力感受性接着剤を添加し、混合物を次いで、均質の混合物を得るまでおよそ500rpmで撹拌した。
コーティング組成物のコーティング
結果として得られたアセナピン含有コーティング組成物を被覆しポリエチレンテレフタレートフィルム上にコーティングし(剥離ライナーとして機能することができる、ケイ素化された100μmの厚さ(参照例4b)またはフルオロポリマー化された75μmの厚さ(実施例4a))、およそ15分間室温でおよび25分間60℃で乾燥させた。コーティング厚は、138.20g/m(実施例4a)および135.7g/m(参照例4b)のアセナピン含有圧力感受性接着剤層の面積重量を与えた。乾燥フィルムにポリエチレンテレフタレートバッキング層(23μmの厚さ)を積層することで、アセナピン含有自己接着性層構造が提供された。
TTSの調製
実施例1を参照されたい。
皮膚浸透率の測定
実施例4aおよび参照例4bに従って調製されたTTSの浸透量および対応する皮膚浸透率を、7.0mlのFranz拡散細胞で実施されたOECDガイドライン(2004年4月13日に採用された)に従ったインビトロ実験によって決定した。スプリット厚のGoettingenミニブタ皮膚(雌性)を使用した。皮節を使用することで、全てのTTSのために無傷の表皮で800μmの厚さに皮膚を調製した。1.156cmの面積を有するダイカットをTTSから抜き出した。32±1℃の温度でFranz細胞のレセプター媒体(抗細菌学的薬剤として0.1%生理食塩水アジ化物を有するリン酸緩衝溶液pH5.5)におけるアセナピン浸透量を測定し、対応する皮膚浸透率を算出した。結果は、表4.2ならびに図4aおよび4bに示されている。
Figure 2020525545
アセナピンの利用
72時間および168時間でのアセナピンの利用を、72時間での累積浸透量および初期のアセナピン含有量に基づいて算出した。結果は、表4.3および図4cに示されている。
Figure 2020525545
Goettingenミニブタを使用するインビボ研究
実施例4aおよび参照例4bに従って調製されたTTSのインビボ放出および対応する皮膚浸透率を、Goettingenミニブタ(雌性、約6カ月、単純なランダムサンプル方法によって無作為化された)を使用するインビボ実験によって決定した。10cmの面積を有するダイカットをTTSから抜き出し、1つのTTS製剤について1匹のGoettingenミニブタを使用した。ミニブタ当たり、3つの薬物含有TTSおよび1つのプラセボ含有TTS(各10cm)を使用した。ミニブタ当たり全ての4つのパッチ(3つの活性物用および1つのプラセボ用パッチ)の合計装着時間は84時間だった。
研究中、ミニブタを22±3℃で、40±15%の相対湿度で、6amから6pmに照明し、動物当たり約140〜200gのカロリー低減された育種食物ssniffを1日2回用い、および無制限に水を用いて保持した。
TTS(3本物および1プラセボ、各10cm)の上記単一用量適用に続き、3mlの血液サンプルを0時間、4時間、8時間、12時間、24時間、32時間、48時間、56時間、72時間、84時間および96時間に採取し、血液サンプルを2000×gで10分遠心分離し、血中血漿を得た。アセナピン血中血漿濃度をMS/MS検出とともにLC方法によって決定した。AUC値を血中血漿濃度から算出した。アセナピンの残留量を定量的HPLCによって除去TTSにおいて決定し(上記を参照されたい)、アセナピンの経皮送達量をTTSに含まれるアセナピンの初期量に対する差異として算出した。結果は、表4.4および図4dに示されている。
Figure 2020525545
本発明は、特に、以下のさらなる項目に関する:
1.アセナピン含有層構造を含むアセナピンの経皮投与のための経皮治療システムであって、前記アセナピン含有層構造が:
A)バッキング層;および
B)アセナピン含有層
を含み、
経皮治療システムが、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含む、経皮治療システム。
2.アセナピン含有層が、
1.アセナピン;および
2.シリコーンアクリルハイブリッドポリマー
を含む、
項目1に従った経皮治療システム。
3.アセナピン含有層がマトリックス層であり、好ましくは圧力感受性接着剤層である、
項目1または2に従った経皮治療システム。
4.アセナピン含有層構造が、アセナピン含有自己接着性層構造である、
項目1から3のいずれか1つに従った経皮治療システム。
5.アセナピン含有層構造が、治療有効量のアセナピンを含有する、
項目1から4のいずれか1つに従った経皮治療システム。
6.アセナピン含有層が、少なくとも0.10mg/cm、好ましくは少なくとも0.30mg/cm、より好ましくは少なくとも0.50mg/cm、最も好ましくは少なくとも0.60mg/cmのアセナピンを含有する、
項目1から5のいずれか1つに従った経皮治療システム。
7.アセナピン含有層が、4.0mg/cm未満、3.2mg/cm未満、2.4mg/cm未満または1.7mg/cm未満のアセナピンを含有する、
項目1から6のいずれか1つに従った経皮治療システム。
8.アセナピン含有層の面積重量が、50g/mから230g/m、好ましくは70g/mから190g/m、より好ましくは90g/mから150g/mを範囲とする、
項目1から7のいずれか1つに従った経皮治療システム。
9.アセナピン含有層におけるアセナピンの量が、アセナピン含有層の2%から25%、好ましくは3%から20%、より好ましくは4%から15%を範囲とする、
項目1から8のいずれか1つに従った経皮治療システム。
10.経皮治療システムに含有されるアセナピンの量が、3mgから100mg、好ましくは3mgから21mg、または10mgから80mg、最も好ましくは3.5mgから14mg、または15mgから60mgを範囲とする、
項目1から9のいずれか1つに従った経皮治療システム。
11.アセナピンが、定量的HPLCによって決定される場合の少なくとも95%、好ましくは少なくとも98%、より好ましくは少なくとも99%の純度を有する、
項目1から10のいずれか1つに従った経皮治療システム。
12.アセナピン含有層におけるアセナピンが、遊離塩基の形態で含まれる、
項目1から11のいずれか1つに従った経皮治療システム。
13.アセナピン含有層が、遊離塩基の形態でアセナピンを組み込むことによって得られる、
項目1から12のいずれか1つに従った経皮治療システム。
14.アセナピン含有層におけるアセナピンの少なくとも90mol%、好ましくは少なくとも95mol%、より好ましくは少なくとも98mol%、最も好ましくは少なくとも99mol%が、遊離塩基の形態で存在する、
項目1から13のいずれか1つに従った経皮治療システム。
15.アセナピン含有層におけるアセナピンが、完全に溶解されている、または
アセナピン含有層が、アセナピン粒子を含有する、好ましくはアセナピン遊離塩基からなる、
項目1から14のいずれか1つに従った経皮治療システム。
16.シリコーンアクリルハイブリッドポリマーの量が、アセナピン含有層の総重量に基づいて55重量%から98重量%、好ましくは70%重量から98重量%、または80重量%から98重量%を範囲とする、
項目1から15のいずれか1つに従った経皮治療システム。
17.シリコーンアクリルハイブリッドポリマーが、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤である、
項目1から16のいずれか1つに従った経皮治療システム。
18.シリコーンアクリルハイブリッドポリマーが、
(a)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物
から得られるシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤である、
項目1から17のいずれか1つに従った経皮治療システム。
19.シリコーンアクリルハイブリッドポリマーが、
(a)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物;
(b)エチレン性不飽和モノマー;および
(c)開始剤
の反応生成物を含むシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤である、
項目1から18のいずれか1つに従った経皮治療システム。
20.アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物が、
(a1)シリコーン樹脂、および
(a2)シリコーンポリマー、および
(a3)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有キャッピング剤
の縮合反応生成物を含む、
項目18または19に従った経皮治療システム。
21.アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物が、
(a1)シリコーン樹脂、および
(a2)シリコーンポリマー、および
(a3)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有キャッピング剤、ここで、前記ケイ素含有キャッピング剤は、一般式XYR’SiZ3−bであり、ここで、Xは一般式AEの一価の基であり、ここでEは−O−である、または
−NH−およびAは、アクリル基またはメタクリル基であり、Yは、1個から6個の炭素原子を有する二価のアルキレン基であり、R’は、メチルまたはフェニル基であり、Zは、一価の加水分解性有機基またはハロゲンであり、bは、0または1である;
の縮合反応生成物を含み、
ここで、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーは反応されることで圧力感受性接着剤を形成し、ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが反応される前に、最中にまたは後に導入され、
ケイ素含有キャッピング剤は、シリコーン樹脂およびシリコーンポリマーが縮合反応された後に圧力感受性接着剤と反応することで圧力感受性接着剤を形成する、またはケイ素含有キャッピング剤はシリコーン樹脂およびシリコーンポリマーとその場で反応する、
項目18から20のいずれか1つに従った経皮治療システム。
22.エチレン性不飽和モノマーが、脂肪族アクリレート、脂肪族メタクリレート、脂環式アクリレート、脂環式メタクリレート、およびその組合せからなる群から選択され、前記化合物の各々が、アルキル基中に最大20個までの炭素原子を有する、
項目19から21のいずれか1つに従った経皮治療システム。
23.
(a)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物;
(b)エチレン性不飽和モノマー;および
(c)開始剤
の反応生成物が、連続的シリコーン外相および不連続的アクリル内相を含有する、
項目19から22のいずれか1つに従った経皮治療システム。
24.
(a)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物;
(b)エチレン性不飽和モノマー;および
(c)開始剤
の反応生成物が、連続的アクリル外相および不連続的シリコーン内相を含有する、
項目19から22のいずれか1つに従った経皮治療システム。
25.シリコーンアクリルハイブリッドポリマーが、シリコーンポリマー、シリコーン樹脂およびアクリルポリマーの反応生成物を含み、ここで、アクリルポリマーは、シリコーンポリマーおよび/またはシリコーン樹脂に共有結合的に自己架橋および共有結合的に結合されている、
項目1から17のいずれか1つに従った経皮治療システム。
26.アセナピン含有層中のシリコーンアクリルハイブリッドポリマーが、連続的シリコーン外相および不連続的アクリル内相を含有する、
項目1から25のいずれか1つに従った経皮治療システム。
27.アセナピン含有層中のシリコーンアクリルハイブリッドポリマーが、連続的アクリル外相および不連続的シリコーン内相を含有する、
項目1から25のいずれか1つに従った経皮治療システム。
28.アセナピン含有層が、非ハイブリッドポリマーを含み、
非ハイブリッドポリマーが、好ましくは、非ハイブリッド圧力感受性接着剤であり、
非ハイブリッドポリマーが、好ましくは、ポリシロキサン、ポリイソブチレン、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーおよびアクリルポリマーから選択される、
項目1から27のいずれか1つに従った経皮治療システム。
29.非ハイブリッドポリマーが、アクリルポリマーから選択される、
項目28に従った経皮治療システム。
30.非ハイブリッドポリマーが、官能性基を含むアクリルポリマーから選択され、
非ハイブリッドポリマーが、好ましくは、ヒドロキシル基を含むとともにカルボン酸基を含まないアクリルポリマーから選択され、より好ましくは、酢酸ビニル、2−エチルヘキシル−アクリレート、2−ヒドロキシエチル−アクリレートおよびグリシジル−メタクリレートに基づくコポリマーである、
項目29に従った経皮治療システム。
31.非ハイブリッドポリマーが、架橋剤によって架橋されており、好ましくは、チタン架橋剤によって架橋されている、または非ハイブリッドポリマーが、架橋剤によって架橋されていない、
項目30に従った経皮治療システム。
32.非ハイブリッドポリマーが、官能性基を含まないアクリルポリマーから選択され、好ましくは、2−エチルヘキシル−アクリレートおよび酢酸ビニルに基づくコポリマーである、
項目29に従った経皮治療システム。
33.アセナピン含有層中の総ポリマー含有量が、アセナピン含有層の70%から98%、好ましくは80%から98%、より好ましくは85%から98%を範囲とする、
項目1から32のいずれか1つに従った経皮治療システム。
34.放出面積が5cmから100cm、好ましくは10cmから80cm、より好ましくは10cmから60cmを範囲とする、
項目1から33のいずれか1つに従った経皮治療システム。
35.アセナピン含有層が、結晶化阻害剤、架橋剤、可溶化剤、充填剤、粘着付与剤、膜形成剤、可塑剤、安定剤、軟化剤、スキンケア用物質、浸透エンハンサー、pH調節剤および保存料からなる群から選択されるさらなる賦形剤または添加剤を含む、
項目1から34のいずれか1つに従った経皮治療システム。
36.粘着付与剤が、ポリビニルアルコール、アルギネート、グアーガム、トリグリセリド、ジプロピレングリコール、樹脂、樹脂エステル、テルペンおよびその誘導体、エチレン酢酸ビニル接着剤、ジメチルポリシロキサンおよびポリブテンから選択される、
項目35に従った経皮治療システム。
37.膜形成剤が、ポリビニルピロリドン、特に可溶性ポリビニルピロリドン;ポリエチレングリコール、ポリ酢酸ビニルおよびポリビニルカプロラクタムベースのグラフトコポリマー;セルロース誘導体および他の親水性の添加剤から選択される、
項目35に従った経皮治療システム。
38.安定剤が、トコフェロールおよびそのエステル誘導体、アスコルビン酸およびそのエステル誘導体、ブチル化ヒドロキシアニソール、ならびにブチルヒドロキシトルエンから選択される、
項目35に従った経皮治療システム。
39.浸透エンハンサーが、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、乳酸ラウリル、ジメチルプロピレン尿素、ならびに脂肪酸のプロピレングリコールモノエステルおよびジエステルの混合物から選択される、
項目35に従った経皮治療システム。
40.アセナピン含有層が、浸透増強剤を含まない、
項目1から38のいずれか1つに従った経皮治療システム。
41.アセナピン含有層が、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ブチルメタクリレートおよびメチルメタクリレートに基づくコポリマーをさらに含む、
項目1から40のいずれか1つに従った経皮治療システム。
42.経皮治療システムが、少なくとも24時間の投与にわたって、好ましくは少なくとも48時間の投与にわたって、より好ましくは少なくとも72時間の投与にわたって、0.5mg/日から20mg/日、好ましくは1.0mg/日から15mg/日、より好ましくは2.0mgから10mg/日の平均放出速度を提供する、
項目1から41のいずれか1つに従った経皮治療システム。
43.経皮治療システムが、
20から300(ng/mL)hr、好ましくは30から200(ng/mL)hrのAUC0−48
30から400(ng/mL)hr、好ましくは50から300(ng/mL)hrのAUC0−72
35から450(ng/mL)hr、好ましくは60から350(ng/mL)hrのAUC0−84
2.0未満、好ましくは1.5未満、より好ましくは1.3未満の、C48に対するCmaxの比
3.0未満、好ましくは2.5未満、より好ましくは2.0未満の、C72に対するCmaxの比、および
3.5未満、好ましくは3.0未満、より好ましくは2.5未満、最も好ましくは2.0未満の、C84に対するCmaxの比
からなる群から選択される1つまたはそれ以上の薬物動態学的パラメータ(単数または複数)を経皮送達によって提供する、
項目1から42のいずれか1つに従った経皮治療システム。
44.1μg/cm−hrから20μg/cm−hr、好ましくは2μg/cm−hrから17μg/cm−hr、より好ましくは4μg/cm−hrから12μg/cm−hrの、皮節化ヒト皮膚を用いるFranz拡散細胞において測定される場合の48時間目または72時間目でのアセナピンの累積皮膚浸透率を提供する、
項目1から43のいずれか1つに従った経皮治療システム。
45.
最初の8時間に0μg/cm−hrから10μg/cm−hr、
8時間目から24時間目に2μg/cm−hrから20μg/cm−hr、
24時間目から32時間目に5μg/cm−hrから25μg/cm−hr、
32時間目から48時間目に3μg/cm−hrから22μg/cm−hr、
48時間目から72時間目に2μg/cm−hrから20μg/cm−hr
の、皮節化ヒト皮膚を用いるFranz拡散細胞において測定される場合のアセナピンの皮膚浸透率を提供する、
項目1から44のいずれか1つに従った経皮治療システム。
46.
48時間の時間期間にわたって、0.05mg/cmから1.0mg/cm、好ましくは0.1mg/cmから0.8mg/cm、または
72時間の時間期間にわたって、0.1mg/cmから2.0mg/cm、好ましくは0.2mg/cmから1.2mg/cm
の、皮節化ヒト皮膚を用いるFranz拡散細胞において測定される場合のアセナピンの累積浸透量を提供する、
項目1から45のいずれか1つに従った経皮治療システム。
47.剥離ライナーおよび/または接着剤オーバーレイをさらに含む、
項目1から46のいずれか1つに従った経皮治療システム。
48.バッキング層が、実質的にアセナピン不浸透性である、
項目1から47のいずれか1つに従った経皮治療システム。
49.アセナピン含有層構造が、追加の皮膚接触層を含むまたは含まない、
項目1から48のいずれか1つに従った経皮治療システム。
50.経皮治療システムが、マトリックス型TTSである、
項目1から49のいずれか1つに従った経皮治療システム。
51.処置の方法における使用のための、
項目1から50のいずれか1つに従った経皮治療システム。
52.統合失調症および/または双極性障害を処置する方法における使用のための、
項目51に従った経皮治療システム。
53.双極性障害、特に双極性障害の急性躁病または混合エピソードを処置する方法における使用のための、
項目51に従った経皮治療システム。
54.少なくとも24時間もしくは1日、少なくとも48時間もしくは2日、または少なくとも72時間もしくは3日の投薬間隔での処置の方法における使用のための、
項目51から53のいずれか1つに従った経皮治療システム。
55.最大168時間もしくは7日まで、最大120時間もしくは5日まで、または最大96時間もしくは4日までの投薬間隔での処置の方法における使用のための、
項目51から54のいずれか1つに従った経皮治療システム。
56.24時間もしくは1日、48時間もしく2日、または84時間もしくは3.5日の投薬間隔での処置の方法における使用のための、
項目54に従った経皮治療システム。
57.項目1から50のいずれか1つに従った経皮治療システムを患者の皮膚に適用することを含む、
処置の方法。
58.項目1から50のいずれか1つに従った経皮治療システムを患者の皮膚に適用することを含む、
統合失調症および/または双極性障害を処置する方法。
59.項目1から50のいずれか1つに従った経皮治療システムを患者の皮膚に適用することを含む、
双極性障害、特に双極性障害の急性の躁病または混合エピソードを処置する方法。
60.項目1から50のいずれか1つに従った経皮治療システムを、少なくとも24時間もしくは1日、少なくとも48時間もしくは2日、または少なくとも72時間もしくは3日の間、患者の皮膚に適用することを含む、
項目57から59のいずれか1つに従った処置の方法。
61.項目1から50のいずれか1つに従った経皮治療システムを、最大168時間もしくは7日まで、最大120時間もしくは5日まで、または最大96時間もしくは4日までの間、患者の皮膚に適用することを含む、
項目57から60のいずれか1つに従った処置の方法。
62.項目1から50のいずれか1つに従った経皮治療システムを、24時間の間もしくは1日、48時間の間もしくは2日、または84時間の間もしくは3.5日の間、患者の皮膚に適用することを含む、
項目57から61のいずれか1つに従った処置の方法。
63.アセナピン含有層を製造するためのプロセスであって:
1)少なくとも構成成分アセナピンおよびシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを溶媒中で組み合わせることで、コーティング組成物を得る工程;
2)コーティング組成物をバッキング層または剥離ライナー上にコーティングする工程;および
3)コーティングされたコーティング組成物を乾燥させることで、アセナピン含有層を形成する工程
を含む、項目2から50のいずれか1つに従った経皮治療システムにおける使用のためのアセナピン含有層を製造するためのプロセス。
64.シリコーンアクリルハイブリッドポリマーが、酢酸エチル中またはn−ヘプタン中、好ましくは酢酸エチル中の溶液として提供される、項目63に従ったアセナピン含有層を製造するためのプロセス。
65.溶媒が、アルコール系溶媒、特にメタノール、エタノール、イソプロパノール、およびその混合物から、ならびに非アルコール系溶媒、特に酢酸エチル、ヘキサン、n−ヘプタン、石油エーテル、トルエン、およびその混合物から選択され、より好ましくは、n−ヘプタンおよび酢酸エチルから選択される、
項目63または64に従ったプロセス。
66.アセナピンの経皮投与のための経皮治療システムであって:
A)バッキング層;ならびに
B)以下を含むアセナピン含有圧力感受性接着剤層:
1.アセナピン含有圧力感受性接着剤層の4%から10%の量にて、遊離塩基の形態で含まれるアセナピン;および
2.アセナピン含有圧力感受性接着剤層の90%から96%の量でシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤;
を含むアセナピン含有自己接着性層構造を含み、
アセナピン含有圧力感受性接着剤層の面積重量が、90g/mから160g/mを範囲とする、
経皮治療システム。
67.アセナピンの経皮投与のための経皮治療システムであって:
A)バッキング層;ならびに
B)以下を含むアセナピン含有圧力感受性接着剤層:
1.アセナピン含有圧力感受性接着剤層の10%から17%の量にて遊離塩基の形態で含まれるアセナピン;および
2.アセナピン含有圧力感受性接着剤層の83%から90%の量でシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤;
を含むアセナピン含有自己接着性層構造を含み、
アセナピン含有圧力感受性接着剤層の面積重量が、90g/mから160g/mを範囲とする、
経皮治療システム。

Claims (19)

  1. アセナピン含有層構造を含むアセナピンの経皮投与のための経皮治療システムであって、前記アセナピン含有層構造は:
    A)バッキング層;および
    B)アセナピン含有層;
    を含み、
    該経皮治療システムは、シリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含む、前記経皮治療システム。
  2. アセナピン含有層は、
    1.アセナピン;および
    2.シリコーンアクリルハイブリッドポリマー
    を含む、
    請求項1に記載の経皮治療システム。
  3. アセナピン含有層はマトリックス層であり、好ましくは圧力感受性接着剤層である、
    請求項1または2に記載の経皮治療システム。
  4. アセナピン含有層構造は、アセナピン含有自己接着性層構造である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  5. アセナピン含有層は、少なくとも0.10mg/cm、好ましくは少なくとも0.30mg/cm、より好ましくは少なくとも0.50mg/cm、最も好ましくは少なくとも0.60mg/cmのアセナピンを含有する、および/または
    アセナピン含有層は、4.0mg/cm未満、3.2mg/cm未満、2.4mg/cm未満もしくは1.7mg/cm未満のアセナピンを含有する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  6. アセナピン含有層の面積重量は、50g/mから230g/m、好ましくは70g/mから190g/m、より好ましくは90g/mから150g/mを範囲とする、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  7. アセナピン含有層におけるアセナピンの量は、アセナピン含有層の2%から25%、好ましくは3%から20%、より好ましくは4%から15%を範囲とする、および/または
    経皮治療システムに含有されるアセナピンの量は、3mgから100mg、好ましくは3mgから21mg、もしくは10mgから80mg、最も好ましくは3.5mgから14mg、もしくは15mgから60mgを範囲とする、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  8. シリコーンアクリルハイブリッドポリマーの量は、アセナピン含有層の総重量に基づいて55重量%から98重量%、好ましくは70重量%から98重量%、または80重量%から98重量%を範囲とする、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  9. アセナピン含有層におけるアセナピンは、遊離塩基の形態で含まれる、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  10. シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、シリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤であり、好ましくは、
    (a)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物
    から得られるシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤である、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  11. シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、
    (a)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物;
    (b)エチレン性不飽和モノマー;および
    (c)開始剤
    の反応生成物を含むシリコーンアクリルハイブリッド圧力感受性接着剤である、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  12. アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有圧力感受性接着剤組成物は、
    (a1)シリコーン樹脂、および
    (a2)シリコーンポリマー、および
    (a3)アクリレートまたはメタクリレート官能基を含むケイ素含有キャッピング剤
    の縮合反応生成物を含む、
    請求項10または11に記載の経皮治療システム。
  13. シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、シリコーンポリマー、シリコーン樹脂およびアクリルポリマーの反応生成物を含み、アクリルポリマーは、シリコーンポリマーおよび/またはシリコーン樹脂に共有結合的に自己架橋および共有結合的に結合される、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  14. アセナピン含有層中のシリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、連続的シリコーン外相および不連続的アクリル内相を含有する、または
    アセナピン含有層中のシリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、連続的アクリル外相および不連続的シリコーン内相を含有する、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  15. アセナピン含有層は、非ハイブリッドポリマーを含み、
    非ハイブリッドポリマーは、好ましくは非ハイブリッド圧力感受性接着剤であり、
    非ハイブリッドポリマーは、好ましくは、ポリシロキサン、ポリイソブチレン、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーおよびアクリルポリマーから選択される、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  16. アセナピン含有層中の総ポリマー含有量は、アセナピン含有層の70%から98%、好ましくは80%から98%、より好ましくは85%から98%を範囲とする、
    請求項1〜15のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  17. 好ましくは、
    少なくとも24時間もしくは1日、少なくとも48時間もしくは2日、もしくは少なくとも72時間もしくは3日の投薬間隔での、および/または
    最大168時間もしくは7日まで、最大120時間もしくは5日まで、もしくは最大96時間もしくは4日までの投薬間隔での、
    処置の方法における使用のための、好ましくは統合失調症および/または双極性障害を処置する方法における使用のための、より好ましくは双極性障害、特に双極性障害の急性の躁病または混合エピソードを処置する方法における使用のための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の経皮治療システム。
  18. 処置の方法、好ましくは統合失調症および/または双極性障害を処置する方法、より好ましくは双極性障害、特に双極性障害の急性の躁病または混合エピソードを処置する方法であって、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の経皮治療システムを患者の皮膚にを適用することを含む、好ましくは、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の経皮治療システムを、少なくとも24時間もしくは1日、少なくとも48時間もしくは2日、もしくは少なくとも72時間もしくは3日の間、患者の皮膚適用することを含む、および/または
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の経皮治療システムを、最大168時間もしくは7日まで、最大120時間もしくは5日まで、もしくは最大96時間もしくは4日までの間、患者の皮膚に適用することを含む、
    前記方法。
  19. 請求項2〜16のいずれか1項に記載の経皮治療システムにおける使用のためのアセナピン含有層を製造するための方法であって:
    1)少なくとも構成成分アセナピンおよびシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを溶媒中で組み合わせることで、コーティング組成物を得る工程;
    2)コーティング組成物をバッキング層または剥離ライナー上にコーティングする工程;ならびに
    3)コーティングされたコーティング組成物を乾燥させることで、アセナピン含有層を形成する工程、
    を含み、
    該シリコーンアクリルハイブリッドポリマーは、好ましくは、酢酸エチル中またはn−ヘプタン中、好ましくは酢酸エチル中の溶液として提供される、
    前記方法。
JP2020520721A 2017-06-26 2018-06-25 アセナピンおよびシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含有する経皮治療システム Pending JP2020525545A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP17177862 2017-06-26
EP17177862.4 2017-06-26
PCT/EP2018/066950 WO2019002204A1 (en) 2017-06-26 2018-06-25 TRANSDERMAL THERAPEUTIC SYSTEM CONTAINING ASENAPINE AND SILICONE-TYPE ACRYLIC HYBRID POLYMER

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020525545A true JP2020525545A (ja) 2020-08-27

Family

ID=59215655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020520721A Pending JP2020525545A (ja) 2017-06-26 2018-06-25 アセナピンおよびシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含有する経皮治療システム

Country Status (8)

Country Link
US (1) US11033512B2 (ja)
EP (1) EP3644973B1 (ja)
JP (1) JP2020525545A (ja)
CN (1) CN110799180A (ja)
BR (1) BR112019027037B1 (ja)
CA (1) CA3067938A1 (ja)
ES (1) ES2881783T3 (ja)
WO (1) WO2019002204A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018015424A1 (en) * 2016-07-22 2018-01-25 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Control of adhesive domains
KR102614709B1 (ko) 2016-12-20 2023-12-18 에르테에스 로만 테라피-시스테메 아게 아세나핀 및 폴리실록산 또는 폴리이소부틸렌을 함유하는 경피흡수 치료 시스템
JP7502199B2 (ja) 2018-06-20 2024-06-18 エルテーエス ローマン テラピー-ジステーメ アーゲー アセナピンを含有する経皮治療システム
JP2022500362A (ja) * 2018-08-29 2022-01-04 イントラ−セルラー・セラピーズ・インコーポレイテッドIntra−Cellular Therapies, Inc. 新規組成物および方法
WO2020071205A1 (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 久光製薬株式会社 アセナピン含有貼付剤
JP7152500B2 (ja) * 2018-10-01 2022-10-12 久光製薬株式会社 アセナピン含有貼付剤
WO2022102574A1 (ja) * 2020-11-16 2022-05-19 久光製薬株式会社 アセナピン含有貼付剤

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009540052A (ja) * 2006-06-06 2009-11-19 ダウ・コーニング・コーポレイション シリコーンアクリレートハイブリッド組成物およびその製造方法
WO2014017594A1 (ja) * 2012-07-26 2014-01-30 久光製薬株式会社 貼付剤
WO2017018322A1 (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 久光製薬株式会社 アセナピン含有貼付剤

Family Cites Families (326)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL7605526A (nl) 1976-05-24 1977-11-28 Akzo Nv Nieuwe tetracyclische derivaten.
US4154836A (en) 1976-05-24 1979-05-15 Akzona Incorporated Tension reducing 1,2,3,4,4a,13b-hexahydro-dibenz[2,3;6,7]oxepino[4,5-c]pyridines
EP0188538B1 (en) 1984-07-23 1989-10-11 Schering Corporation Transdermal delivery of azatadine
US5446070A (en) 1991-02-27 1995-08-29 Nover Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for topical administration of pharmaceutically active agents
US5474783A (en) 1988-03-04 1995-12-12 Noven Pharmaceuticals, Inc. Solubility parameter based drug delivery system and method for altering drug saturation concentration
US5656286A (en) 1988-03-04 1997-08-12 Noven Pharmaceuticals, Inc. Solubility parameter based drug delivery system and method for altering drug saturation concentration
EP0387751B1 (en) 1989-03-15 1994-06-08 Nitto Denko Corporation Medicated plasters
DE3937271A1 (de) 1989-11-09 1991-05-16 Boehringer Ingelheim Kg Transdermale applikation von 2-amino-6-n-propylamino-4,5,6,7-tetrahydrobenzothiazol
EP0569096A1 (en) 1992-05-08 1993-11-10 Akzo Nobel N.V. Depot preparation
CN1079670C (zh) 1994-03-02 2002-02-27 阿克佐诺贝尔公司 舌下或颊给药的药物组合物
JP3274579B2 (ja) 1995-01-12 2002-04-15 住友製薬株式会社 脳血管障害に伴う精神症候治療剤
KR100213465B1 (ko) 1996-11-01 1999-08-02 최좌진 케토프로펜 패취 조성물
JP2001526702A (ja) 1997-05-26 2001-12-18 アクゾ・ノベル・エヌ・ベー 芳香族スルホン酸の塩類
US7150881B2 (en) 1997-06-26 2006-12-19 Mylan Technologies, Inc. Adhesive mixture for transdermal delivery of highly plasticizing drugs
GB9714650D0 (en) 1997-07-11 1997-09-17 Strakan Ltd Block copolymer
WO1999032108A1 (en) 1997-12-19 1999-07-01 Akzo Nobel N.V. Org-5222 in the treatment of depression
DE19814083C2 (de) 1998-03-30 2002-02-07 Lohmann Therapie Syst Lts Verfahren zur Herstellung von transdermalen therapeutischen Systemen unter Verwendung von basischen Alkalimetallsalzen zur Umwandlung von Wirkstoffsalzen in die freien Basen
CA2338987A1 (en) 1998-07-29 2000-02-10 Teijin Limited Adhesive agent composition, and permeable adhesive tape, adhesive drug composition and adhesive tape preparation containing the adhesive agent composition
DE19918106A1 (de) 1999-04-22 2000-10-26 Lohmann Therapie Syst Lts Transdermales therapeutisches System mit neutralisierten Acrylathaftklebern
US20040142024A1 (en) 1999-07-27 2004-07-22 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Patch formulation for external use
WO2001052823A2 (en) 2000-01-20 2001-07-26 Noven Pharmaceuticals, Inc. Compositions to effect the release profile in the transdermal administration of drugs
KR100406722B1 (ko) 2000-11-06 2003-11-21 주식회사 삼양사 수분흡수능이 우수한 매트릭스형 경피투여제
NZ526801A (en) 2001-01-02 2005-07-29 Upjohn Co Norepinephrine reuptake inhibitor i.e. reboxetine and neuroleptic to treat disorders of the central nervous system
BR0207955A (pt) 2001-03-07 2004-02-25 Hisamitsu Pharmaceutical Co Agente de emplastro
US20030109546A1 (en) 2001-04-26 2003-06-12 Fenton Wayne S. Treatment of psychotic disorders comprising co-therapy with anticonvulsant derivatives and atypical antipsychotics
GB0119012D0 (en) 2001-08-03 2001-09-26 Strakan Group Plc Transdermal delivery of drugs
CA2475839A1 (en) 2002-02-08 2003-08-14 Abbott Laboratories Combination therapy for treatment of schizophrenia
JP4323138B2 (ja) 2002-06-05 2009-09-02 日東電工株式会社 経皮吸収型製剤およびその製造方法
US7973043B2 (en) 2002-07-30 2011-07-05 Peter Migaly Combination therapy for depression, prevention of suicide, and various medical and psychiatric conditions
JP4642467B2 (ja) 2002-08-20 2011-03-02 ユーロ−セルティーク エス.エイ. 活性剤及び塩並びに副作用物質の遊離塩基形を含む経皮剤形
AU2003268376A1 (en) 2002-08-30 2004-11-26 Watson Pharmaceuticals, Inc. Transdermal delivery systems and methods
AU2003284899A1 (en) 2002-10-29 2004-05-25 Miicro, Inc. Novel combination therapy for schizophrenia focused on improved cognition: 5-ht-2a/d2 blockade with adjunctive blockade of prefrontal da reuptake
GB0302662D0 (en) 2003-02-05 2003-03-12 Strakan Ltd Transdermal granisetron
GB0306604D0 (en) 2003-03-21 2003-04-30 Curidium Ltd Second medical use
RU2005135454A (ru) 2003-05-16 2006-06-27 Пфайзер Продактс Инк. (Us) Терапевтические комбинации атипичных нейролептиков с модуляторами гамк и/или противосудорожными препаратами
TWI327915B (en) 2003-06-12 2010-08-01 Organon Nv Pharmaceutical composition comprising antipsychotic agent and use of the antipsychotic agent for treating patients with overweight
US20080020028A1 (en) 2003-08-20 2008-01-24 Euro-Celtique S.A. Transdermal dosage form comprising an active agent and a salt and a free-base form of an adverse agent
WO2005039464A1 (en) 2003-10-10 2005-05-06 Oryxe Transdermal high and low molecular weight compounds
EP1682061B1 (en) 2003-10-28 2017-03-15 Noven Pharmaceuticals, Inc. Transdermal drug delivery device
EP1684734A2 (en) 2003-11-18 2006-08-02 3M Innovative Properties Company Olanzapine containing transdermal drug delivery compositions
US7884096B2 (en) 2003-12-02 2011-02-08 Pharmaneuroboost N.V. Method of treating mental disorders using of D4 and 5-HT2A antagonists, inverse agonists or partial agonists
EP1576985A1 (en) 2004-03-18 2005-09-21 B&B Beheer NV Use of D4 and 5-HT2A antagonists, inverse agonists or partial agonists
EP1547650A1 (en) 2003-12-02 2005-06-29 B & B Beheer NV Use of D4 and 5-HT2A antagonists, inverse agonists or partial agonists
US8304431B2 (en) 2003-12-02 2012-11-06 Pharmaneuroboost N.V. Use of D4 and 5-HT2A antagonists, inverse agonists or partial agonists
JP2007516275A (ja) 2003-12-23 2007-06-21 ファイザー・プロダクツ・インク 認知増強および精神病性障害のための治療的組合せ
EP1715868A1 (en) 2004-01-29 2006-11-02 Pfizer Products Incorporated Combinations of an atypical antipsychotic and an aminomethylpyridyloxymethyl/benzisoxazole azabicyclic derivatives for treating cns disorders
WO2005079807A1 (en) 2004-02-13 2005-09-01 Pfizer Products Inc. Therapeutic combinations of atypical antipsychotics with corticotropin releasing factor antagonists
US7650848B2 (en) 2004-02-17 2010-01-26 University Of Florida Research Foundation, Inc. Surface topographies for non-toxic bioadhesion control
EP1725222A2 (en) 2004-03-02 2006-11-29 Pharmacia Corporation Methods and compositions for treating or preventing psychiatric disorders with cox-2 inhibitors alone and in combination with antidepressant agents
GB0405200D0 (en) 2004-03-08 2004-04-21 Pfizer Ltd Combinations comprising alpha-2-delta ligands
US9205062B2 (en) 2004-03-09 2015-12-08 Mylan Pharmaceuticals, Inc. Transdermal systems containing multilayer adhesive matrices to modify drug delivery
WO2005102393A1 (ja) 2004-04-21 2005-11-03 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. 粘着基剤中の吸収促進剤の含有率を高めた外用貼付剤
AU2005235422B2 (en) 2004-04-22 2011-08-11 Boehringer Ingelheim International Gmbh New pharmaceutical compositions for the treatment of sexual disorders II
WO2005107808A2 (en) 2004-05-11 2005-11-17 Pfizer Products Inc. Combination of atypical antipsychotics and 5-ht1b receptor antagonists
PL1765310T3 (pl) 2004-05-28 2016-04-29 Oryxe Mieszanina do podawania przezskórnego nisko- i wysokocząsteczkowych związków
WO2006000222A2 (en) 2004-06-24 2006-01-05 H. Lundbeck A/S The combination of an antipsychotic and a glycine transporter type i inhibitor for the treatment of schizophrenia
US20060019969A1 (en) 2004-07-24 2006-01-26 Laboratorios Dr. Esteve S.A. Use of compounds active on the sigma receptor for the treatment of allodynia
ITMI20041628A1 (it) 2004-08-06 2004-11-06 Bouty S P A Sistema terapeutico a rilascio controllato per uso topico transdermico
GB0417702D0 (en) 2004-08-09 2004-09-08 Merck Sharp & Dohme New uses
US20060039869A1 (en) 2004-08-17 2006-02-23 Daniel Wermeling Intranasal delivery of antipsychotic drugs
TW200628175A (en) 2004-10-08 2006-08-16 Noven Pharma Transdermal drug delivert device including an occlusive backing
US20060078602A1 (en) 2004-10-08 2006-04-13 Noven Pharmaceuticals, Inc. Device for transdermal administration of drugs including acrylic polymers
US20060084692A1 (en) 2004-10-15 2006-04-20 Pfizer Inc. Treatment of bipolar disorders and associated symptoms
ATE413166T1 (de) 2004-11-22 2008-11-15 Hisamitsu Pharmaceutical Co Transdermales pflaster enthaltend einen schmelzpunktsenkenden hilfsstoff
US20060150989A1 (en) 2005-01-12 2006-07-13 Peter Migaly Method of diagnosing, treating and educating individuals with and/or about depression
AU2006208630B2 (en) 2005-01-28 2011-09-29 Ucb Pharma Gmbh SPM 927 for add-on therapy of schizophrenia
WO2006082728A1 (ja) 2005-02-04 2006-08-10 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. 経皮吸収貼付剤
WO2006092691A1 (en) 2005-03-01 2006-09-08 Pfizer Limited Use of pde7 inhibitors for the treatment of neuropathic pain
WO2006096439A2 (en) 2005-03-04 2006-09-14 Boehringer Ingelheim International Gmbh Pharmaceutical compositions for the treatment and/or prevention of schizophrenia and related diseases
GB0506139D0 (en) 2005-03-24 2005-05-04 Transphase Ltd A transdermal topical composition and its uses
US7872147B2 (en) 2005-04-07 2011-01-18 N. V. Organon Intermediate compounds for the preparation of trans-5-chloro-2-methyl-2,3,3a,12b-tetrahydro-1H-dibenz[2,3:6,7]oxepino[4,5-c]pyrrole
DOP2006000082A (es) 2005-04-07 2006-11-30 Organon Ireland Ltd Forma cristalina ortorrómbicadel maleato de asenapina y su uso enel tratamiento de trastornos mentales.
CA2603181A1 (en) 2005-04-07 2006-10-12 N.V. Organon Intermediate compounds for the preparation of trans-5-chloro-2-methyl-2,3,3a,12b-tetrahydro-1h-dibenz[2,3:6,7]oxepino[4,5-c]pyrrole
US7741358B2 (en) 2005-04-14 2010-06-22 N.V. Organon Crystal form of asenapine maleate
EP1879027B1 (en) 2005-04-27 2013-06-12 CytoPathfinder, Inc. Agent for preventing and treating pancreatitis
CA2548864C (en) 2005-06-06 2012-12-11 Nitto Denko Corporation Percutaneous absorption-type pharmaceutical preparation
EP1731143B1 (en) 2005-06-06 2008-11-26 Nitto Denko Corporation Percutaneous absorption-type pharmaceutical preparation using a metal chloride, preferably sodium chloride, for preventing cohesive failure
JP5000932B2 (ja) 2005-06-21 2012-08-15 日東電工株式会社 ニコチン含有経皮吸収製剤
US20070015763A1 (en) 2005-07-12 2007-01-18 Pfizer Inc Treatment of psychosis associated with parkinson's disease and subcortical dementias using a combination of an atypical antipsychotic with a dopamine agonist
TW200738734A (en) 2005-08-08 2007-10-16 Pfizer Prod Inc Benzoate salt of 4-(5-methyl-oxazolo[4,5-b]pyridin-2-yl)-1,4-diaza-bicyclo[3.2.2]nonane
WO2007046554A1 (ja) 2005-10-21 2007-04-26 Sumitomo Chemical Company, Limited ジベンゾオキセピノピロール化合物の製造方法、その中間体及び該中間体の製造方法
DE102005050431A1 (de) 2005-10-21 2007-04-26 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Transdermales therapeutisches System zur Verabreicherung lipophiler und/oder wenig hautpermeabler Wirkstoffe
US7888422B2 (en) 2005-11-09 2011-02-15 Mylan Technologies Inc. Long-wearing removable pressure sensitive adhesive
JP5037831B2 (ja) 2006-02-15 2012-10-03 久光製薬株式会社 凝集力向上及び徐放化の外用貼付剤
CA2647421A1 (en) 2006-03-27 2007-10-04 Panacea Biotec Ltd. Sustained release pharmaceutical composition on the basis of a release system comprising an acid-soluble polymer and a ph-dependent polymer.
TW200812993A (en) 2006-05-02 2008-03-16 Lundbeck & Co As H New uses of escitalopram
US20070259952A1 (en) 2006-05-02 2007-11-08 H. Lundbeck A/S Uses of escitalopram
WO2007137224A2 (en) 2006-05-22 2007-11-29 Vanda Pharmaceuticals, Inc. Method of treatment
CA2653827C (en) 2006-06-09 2014-04-08 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. Novel blonanserin tape preparation
US7750167B2 (en) 2006-07-05 2010-07-06 N.V. Organon Process for the preparation of asenapine and intermediate products used in said process
TW200817414A (en) 2006-07-05 2008-04-16 Organon Nv Process for the preparation of asenapine and intermediate products used in said process
EP2044029B1 (en) 2006-07-14 2011-01-26 Pfizer Products Inc. Tartrate salt of (7s)-7-[(5-fluoro-2-methyl-benzyl)oxy]-2-[(2r)-2-methylpiperazin-1-yl]-6,7-dihydro-5h-cyclopenta[b]pyridine
US20080045512A1 (en) 2006-08-09 2008-02-21 Pfizer Inc. Benzoate salt of 4-(5-methyl-oxazolo[4,5-b]-pyridin-2-yl)-1,4-diazabicyclo[3.2.2]nonane
TW200831514A (en) 2006-10-06 2008-08-01 Organon Nv Amorphous asenapine and processes for preparing same
DE102006050558B4 (de) 2006-10-26 2009-03-26 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Transdermales therapeutisches System enthaltend Norelgestromin zur Kontrazeption und Hormonsubstitution
EP2098233A4 (en) 2006-12-01 2012-03-21 Nitto Denko Corp PREPARATION OF SKIN ADHESIVE COMPRISING DERESEPZIL STABILIZED
WO2008066184A1 (fr) 2006-12-01 2008-06-05 Nitto Denko Corporation Procédés destinés à prévenir la coloration dans une préparation d'adhésif cutané contenant du donépézil, procédés de réduction de la production d'analogue de donépézil dans une préparation d'adhésif cutané
WO2008078482A1 (ja) 2006-12-22 2008-07-03 Sumitomo Chemical Company, Limited アセナピン合成中間体の製造方法
US7875729B2 (en) 2007-01-05 2011-01-25 Synthon Bv Process for making asenapine
TWI440456B (zh) 2007-01-16 2014-06-11 用於治療代謝性症候群之新穎化合物
US20080226698A1 (en) 2007-03-16 2008-09-18 Mylan Technologies, Inc. Amorphous drug transdermal systems, manufacturing methods, and stabilization
FR2913882B1 (fr) 2007-03-20 2009-05-01 Oreal Utilisation pour la coloration des fibres keratiniques d'une composition comprenant un compose halochromique et/ou le colorant correspondant a ce compose
WO2008141438A1 (en) 2007-05-17 2008-11-27 Sunnybrook Health Sciences Centre Gabaergic modulators for treating airway conditions
EP2170399A1 (en) 2007-06-05 2010-04-07 Synthon B.V. Intranasal administration of asenapine and pharmaceutical compositions therefor
WO2009000890A2 (en) 2007-06-27 2008-12-31 N.V. Organon Medication container
JP5245428B2 (ja) 2007-07-06 2013-07-24 住友化学株式会社 トランス−ジベンゾオキセノピロール化合物の製造方法およびその中間体
US20100178323A1 (en) 2007-07-10 2010-07-15 Agis Kydonieus Dermal Delivery Device
JP5224163B2 (ja) 2007-07-24 2013-07-03 コスメディ製薬株式会社 経皮吸収テープ製剤
WO2009017453A1 (en) 2007-07-30 2009-02-05 Astrazeneca Ab New therapeutic combination of an antipsychotic and a gsk3 inhibitor 958
US20110269777A1 (en) 2007-08-01 2011-11-03 Medivation Neurology, Inc. Methods and compositions for treating schizophrenia using antipsychotic combination therapy
US20090209608A1 (en) 2007-08-29 2009-08-20 Protia, Llc Deuterium-enriched asenapine
JP5653753B2 (ja) 2007-09-10 2015-01-14 ヴァンダ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド Snp遺伝子型に基づくqt延長の予測
EP2198049A1 (en) 2007-09-10 2010-06-23 Vanda Pharmaceuticals Inc. Antipsychotic treatment based on snp genotype
WO2009035473A2 (en) 2007-09-13 2009-03-19 Sanfilippo Louis C Method of treating binge eating disorder, obesity resulting from binge eating behavior and depressive disorders
WO2009082039A1 (en) 2007-12-26 2009-07-02 Eisai R & D Management Co., Ltd. Ampa receptor antagonists for epilepsy, mental disorders or deficits in sensory organ
CA2710800A1 (en) 2008-01-04 2009-07-16 N.V. Organon Process for the preparation of asenapine and intermediate products used in said process
GB2456183A (en) 2008-01-04 2009-07-08 Gw Pharma Ltd Anti-psychotic composition comprising cannabinoids and anti-psychotic medicament
US8529441B2 (en) 2008-02-12 2013-09-10 Innurvation, Inc. Ingestible endoscopic optical scanning device
CN101977628A (zh) 2008-02-13 2011-02-16 塔加西普特公司 α7烟碱激动剂和抗精神病药的组合
JP5485135B2 (ja) 2008-02-27 2014-05-07 久光製薬株式会社 貼付製剤
WO2009121031A1 (en) 2008-03-27 2009-10-01 Vascular Biosciences, Inc. Methods of novel therapeutic candidate identification through gene expression analysis in vascular-related diseases
JP5301190B2 (ja) 2008-03-31 2013-09-25 積水メディカル株式会社 貼付剤
WO2009135091A1 (en) 2008-04-30 2009-11-05 Medivation Technologies, Inc. Use of asenapine and related compounds for the treatment of neuronal or non-neuronal diseases or conditions
NZ589542A (en) 2008-05-30 2012-10-26 Mylan Inc Transdermal drug delivery system comprising an active agent in amorphous form and polyvinylpyrrolidone
CA2724533C (en) 2008-07-24 2014-07-29 Handa Pharmaceuticals, Llc Stabilized atypical antipsychotic formulation
ES2546732T3 (es) 2008-08-20 2015-09-28 Brainco Biopharma, S.L. STXBP1 como biomarcador psiquiátrico en un sistema de modelo murino y sus usos
CA2735913A1 (en) 2008-09-04 2010-03-11 Neurosearch A/S A method for combating adverse effects arising from antipsychotic treatment
WO2010060742A1 (en) 2008-11-03 2010-06-03 Solvay Pharmaceuticals B.V. Combination of bifeprunox and an antipsychotic drug with d2/5-ht2a receptor antagonistic activity for treating cns disorders
WO2010073326A1 (ja) 2008-12-24 2010-07-01 ニチバン株式会社 経皮吸収型製剤
WO2010080757A2 (en) 2009-01-07 2010-07-15 Astrazeneca Ab Combinations with an alpha-4beta-2 nicotinic agonist
US9649304B2 (en) 2009-01-20 2017-05-16 Los Angeles Biomedical Research Institute At Harbor-Ucla Medical Center Sorbic and benzoic acid and derivatives thereof enhance the activity of a neuropharmaceutical
US9561352B2 (en) 2009-03-12 2017-02-07 Delpor, Inc. Implantable device for long-term delivery of drugs
JP5732039B2 (ja) 2009-03-20 2015-06-10 アンタレス・ファーマ・インコーポレーテッド 危険有害性薬剤の注入システム
WO2010110914A2 (en) 2009-03-27 2010-09-30 Zirus, Inc. Mammalian genes involved in infection
EP2236138A1 (en) 2009-03-30 2010-10-06 PharmaNeuroBoost N.V. Low dose pipamperone in treating mood and anxiety disorders
EP2236157A1 (en) 2009-03-30 2010-10-06 PharmaNeuroBoost N.V. Pipamperone and a second agent in treating mood and anxiety disorders
JP2012522033A (ja) 2009-03-30 2012-09-20 ファーマニューロブースト エン.ヴェー. 気分障害の治療における低用量ピパンペロン
WO2010119455A2 (en) 2009-04-15 2010-10-21 Sun Pharma Advanced Research Company Ltd. An injectable sustained release pharmaceutical composition
EP2421553A4 (en) 2009-04-21 2012-11-28 Sanomune Inc TISSUE KALLICREIN FOR THE TREATMENT OF SCHIZOPHRENIA AND BIPOLAR DISORDER
TWI462955B (zh) 2009-04-24 2014-12-01 Henkel US IP LLC 以聚矽氧丙烯酸混成聚合物為主之黏著劑
TWI471127B (zh) 2009-04-29 2015-02-01 Intervet Int Bv 供人類使用之口服崩解錠劑的製備方法、所製得之口服崩解錠劑、以及含有該口服崩解錠劑的包裝物
EP2425827B1 (en) 2009-05-01 2017-07-26 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Transdermal preparation
WO2010127674A1 (en) * 2009-05-06 2010-11-11 Sunin K/S Transdermal compositions of asenapine for the treatment of psychiatric disorders
CA2766291C (en) 2009-06-24 2016-06-21 Msd Oss B.V. Injectable formulations containing asenapine and method of treatment using same
US20110306596A1 (en) 2009-07-27 2011-12-15 Auspex Pharmaceuticals, Inc. Benzazepine inhibitors of gamma-secretase
TW201118102A (en) 2009-07-29 2011-06-01 Organon Nv Hydroxyasenapine compounds, derivatives thereof and pharmaceutical compositions comprising same
CN102481283A (zh) 2009-08-31 2012-05-30 埃里克·B·施耐德 创伤或损伤后中枢神经***继发性损伤的预防和治疗
EP2488174A2 (en) 2009-10-16 2012-08-22 University of South Florida Treatment of suicidal ideation or behavior using inhibitors of nicotinic acetylcholine receptors
WO2011057199A1 (en) 2009-11-06 2011-05-12 Adenios, Inc. Compositions for treating cns disorders
EP2512460A4 (en) 2009-12-18 2015-01-21 Exodos Life Sciences Ltd Partnership METHOD AND COMPOSITIONS FOR STABLE LIQUID ACTIVE FORMULATIONS
CA2785056A1 (en) 2009-12-22 2011-07-21 Pondera Biotechnologies, LLC Methods and compositions for treating distress dysfunction and enhancing safety and efficacy of specific medications
AR079814A1 (es) 2009-12-31 2012-02-22 Otsuka Pharma Co Ltd Compuestos heterociclicos, composiciones farmaceuticas que los contienen y sus usos
CA2798172C (en) 2010-01-07 2017-11-21 Alkermes Pharma Ireland Limited Quaternary ammonium salt prodrugs
WO2011085188A1 (en) 2010-01-07 2011-07-14 Eurand, Inc. Pharmaceutical compositions comprising anti-psychotic drugs
WO2011084851A1 (en) 2010-01-07 2011-07-14 Alkermes, Inc. Asenapine produrugs
ITMI20100260A1 (it) 2010-02-19 2011-08-20 Giulio Scigliano Composizione farmaceutica contenente un farmaco per ridurre gli effetti collaterali dei farmaci antipsicotici
JP5615899B2 (ja) 2010-02-24 2014-10-29 久光製薬株式会社 経皮吸収製剤
WO2011105486A1 (ja) 2010-02-24 2011-09-01 久光製薬株式会社 貼付剤
WO2011107855A2 (en) 2010-03-04 2011-09-09 Torrent Pharmaceuticals Limited Sustained release oral liquid suspension dosage form
WO2011120044A1 (en) 2010-03-26 2011-09-29 Duke University Conjugated neuroactive steroid compositions and methods of use
WO2011136283A1 (ja) * 2010-04-28 2011-11-03 久光製薬株式会社 皮膚刺激抑制剤及び経皮吸収製剤
WO2011143755A1 (en) 2010-05-21 2011-11-24 Serdar Dursun Compositions and methods of treating schizophrenia
CN101851242B (zh) 2010-05-25 2013-07-24 上海皓元生物医药科技有限公司 阿塞那平中间体的制备方法
AU2011268335A1 (en) 2010-06-18 2013-01-10 Dr. Reddy's Laboratories Ltd. Asenapine maleate
CA2805542C (en) 2010-07-29 2017-12-12 Laboratorios Lesvi, S.L. Novel process for the preparation of asenapine
EP2616538A4 (en) 2010-09-16 2014-03-05 Univ Cornell USE OF ADENOSINE RECEPTOR SIGNALS FOR MODULATING THE PERMEABILITY OF THE BLOOD-BRAIN BARRIER
WO2012038975A2 (en) 2010-09-22 2012-03-29 Msn Laboratories Limited Process for the preparation of (3ars,12brs)-5-chloro-2-methyl-2,3,3a12b-tetrahydro-1hdibenzo[2,3:6,7] oxepino [4,5-c]pyrrole maleate and it's pharmaceutical composition thereof
EP2621898A4 (en) 2010-09-27 2014-01-08 Alphora Res Inc PROCESS FOR THE PREPARATION OF TETRACYCLIC DERIVATIVES AND INTERMEDIATE PRODUCTS USED IN THE PROCESS
JP2014502958A (ja) 2010-11-12 2014-02-06 プロメンテイス・フアーマシユーテイカルズ・インコーポレイテツド S−t−ブチル保護システインジペプチド類似体および関連化合物
WO2012065110A2 (en) 2010-11-12 2012-05-18 Promentis Pharmaceuticals, Inc. S-protected cysteine analogs and related compounds
WO2012066565A2 (en) 2010-11-16 2012-05-24 Cadila Healthcare Limited Asenapine maleate amorphous and crystalline form and process for preparation thereof
CA2815898C (en) 2010-11-17 2018-12-18 Hexal Ag Transdermal therapeutic system comprising buprenorphine
WO2012070043A1 (en) 2010-11-26 2012-05-31 Ramot At Tel-Aviv University Ltd. Method and composition for weight-gain management
WO2012070034A1 (en) 2010-11-26 2012-05-31 University Of The Witwatersrand, Johannesburg A drug delivery device
EP2468750A1 (en) 2010-12-13 2012-06-27 Chemo Ibérica, S.A. Polymorphic forms of asenapine maleate and processes for their preparation
CA2822447C (en) 2010-12-23 2018-05-01 Alkermes Pharma Ireland Limited Multi-api loading prodrugs
ES2575544T3 (es) 2010-12-24 2016-06-29 Medichem, S.A. Procedimientos para la preparación de 5-cloro-2-metil-2,3,3a,12b-tetrahidro-1H-dibenzo[2,3:6,7]oxepino[4,5-c]pirrol
US9737531B2 (en) 2012-07-12 2017-08-22 Glytech, Llc Composition and method for treatment of depression and psychosis in humans
WO2012114325A1 (en) 2011-02-23 2012-08-30 Mapi Pharma Limited Polymorphs of asenapine maleate
WO2012123325A1 (en) 2011-03-11 2012-09-20 Medichem S.A. NEW CRYSTAL FORMS OF THE SALT OF TRANS-5-CHLORO-2-METHYL-2,3,3A,12b-TETRAHYDRO-1H-DIBENZO[2,3:6,7]OXEPINO[4,5-c]PYRROLE WITH MALEIC ACID
JP5698837B2 (ja) 2011-04-18 2015-04-08 久光製薬株式会社 貼付剤の製造方法及び貼付剤
CN102229613B (zh) 2011-04-27 2013-08-07 上海华升生物科技有限公司 阿森纳平的合成工艺
ITMI20110734A1 (it) 2011-05-02 2012-11-03 Olon Spa Sali cristallini di asenapina
EP2524921A1 (en) 2011-05-17 2012-11-21 Sandoz AG Novel Crystalline Salts of Asenapine
EP2524920A1 (en) 2011-05-17 2012-11-21 Sandoz AG Novel Crystalline Asenapine Hydrochloride Salt Forms
EP2524919A1 (en) 2011-05-17 2012-11-21 Sandoz AG Novel crystalline salts of Asenapine with organic Di-acids and Tri-acids
US9533994B2 (en) 2011-05-18 2017-01-03 Laboratorios Lesvi S.L. Monoclinic crystalline form of asenapine maleate with a specific particle size distribution
ES2665843T3 (es) 2011-05-18 2018-04-27 Laboratorios Lesvi, S.L. Síntesis de una forma de maleato de asenapina monoclínica micronizada estable
DE102011076653A1 (de) 2011-05-27 2012-11-29 Acino Ag Transdermales therapeutisches System enthaltend Buprenorphin und eine alpha-Hydroxysäure
KR20130002292A (ko) 2011-06-28 2013-01-07 주식회사 비보존 다중 타겟팅의 상승 효과를 유발하는 유효물질의 조합 및 그 용도
MX2013015204A (es) 2011-06-29 2014-02-17 Otsuka Pharma Co Ltd Quinazolinas como compuestos terapeuticos, y metodos de uso relacionados.
WO2013024492A2 (en) 2011-07-01 2013-02-21 Megafine Pharma (P) Ltd. A process for the preparation of asenapine and novel salts thereof
EP2730290B1 (en) 2011-07-07 2019-09-18 Teikoku Seiyaku Co., Ltd. Adhesive skin patch containing serotonin receptor antagonist drug
WO2013011461A1 (en) 2011-07-20 2013-01-24 Ranbaxy Laboratories Limited Process for the preparation of asenapine maleate
JP2014524936A (ja) 2011-07-28 2014-09-25 プロメンテイス・フアーマシユーテイカルズ・インコーポレイテツド システインプロドラッグ
AR082640A1 (es) 2011-08-25 2012-12-19 Amarin Technologies S A Un dispositivo para la administracion transdermal de compuestos alcalinos susceptibles a la degradacion en su forma no salificada
CN102952144A (zh) 2011-08-29 2013-03-06 上海华拓医药科技发展股份有限公司 阿森纳平马来酸盐的晶型、制备方法及其药物组合物
WO2013035109A1 (en) 2011-09-08 2013-03-14 Mylan Laboratories Ltd Improved process for the preparation of asenapine maleate
US20150224120A1 (en) 2011-09-14 2015-08-13 Catherine Clelland Compositions and methods for treating hyperprolinemia-associated mental disorders
WO2013041604A1 (en) 2011-09-21 2013-03-28 Sandoz Ag Crystal form of asenapine maleate
EP2572703A1 (en) 2011-09-21 2013-03-27 Hexal AG Compressed oral dosage form for asenapine maleate
WO2013061247A1 (en) 2011-10-24 2013-05-02 Alembic Pharmaceuticals Limited Novel process for the preparation of asenapine
TWI583401B (zh) 2011-10-24 2017-05-21 布雷本製藥股份有限公司 可植入替紮尼定組合物及其治療方法
WO2013067519A2 (en) 2011-11-04 2013-05-10 Purdue Research Foundation Insect and tick g-coupled receptors useful as targets for insecticides and compounds and reagents identified using the same
AU2012346880A1 (en) 2011-11-28 2014-06-19 Sun Pharmaceutical Industries Limited Process for the preparation of asenapine intermediate
JP2013139554A (ja) 2011-11-29 2013-07-18 Dow Corning Corp シリコーンアクリレートハイブリッド組成物及び該組成物の製造方法
US20130143867A1 (en) 2011-12-02 2013-06-06 Sychroneuron Inc. Acamprosate formulations, methods of using the same, and combinations comprising the same
CN103183680A (zh) 2011-12-27 2013-07-03 上海华拓医药科技发展股份有限公司 阿森那平的制备方法
WO2013114400A2 (en) 2012-01-20 2013-08-08 Rubicon Research Private Limited Compressed pharmaceutical compositions of atypical antipsychotics
CN103254201B (zh) 2012-02-21 2016-04-13 四川科伦药物研究有限公司 一种阿塞那平的制备方法
EA201491550A1 (ru) 2012-03-14 2014-12-30 Левисепт Лтд. Применение связывающего белка нейротрофинового рецептора p75ntr в терапевтических целях
DE102012205493A1 (de) 2012-04-03 2013-10-10 Acino Ag Einen Dopamin-Agonisten enthaltendes transdermales Applikationssystem
CA2908622A1 (en) 2012-04-18 2013-10-24 Hemoshear, Llc In vitro model for pathological or physiologic conditions
KR20130120648A (ko) 2012-04-26 2013-11-05 에스에프씨 주식회사 벤조사이클로플루오렌계 화합물 및 이를 포함하는 유기전계발광소자
CN102657635B (zh) 2012-05-04 2013-08-07 上海现代药物制剂工程研究中心有限公司 具有微孔的海绵状的阿塞那平舌下膜剂及其制备方法
US20150141274A1 (en) 2012-05-09 2015-05-21 The Rockefeller University Methods and Compositions for Activity Dependent Transcriptome Profiling
CN102746209A (zh) 2012-06-20 2012-10-24 盛世泰科生物医药技术(苏州)有限公司 一种3-(2-(4-氯苯氧基)苯基)-1-甲基-2,4-二酮的合成方法
WO2013190481A1 (en) 2012-06-21 2013-12-27 Alembic Pharmaceuticals Limited Process for preparing asenapine and salts of intermediates thereof
US8986677B2 (en) 2012-07-30 2015-03-24 Pop Test Cortisol Llc Therapeutic compositions and methods
KR20150095622A (ko) 2012-09-28 2015-08-21 델포어, 인코포레이티드 항정신병 제제의 지속 방출을 위한 장치 및 방법
ITMI20121810A1 (it) 2012-10-24 2014-04-25 Chemo Iberica Sa Poliformi di maleato di asenapina e processo per la loro preparazione
JOP20210047A1 (ar) 2012-10-25 2017-06-16 Otsuka Pharma Co Ltd عامل وقائي و/أو علاجي للأعراض السلوكية والنفسية المصحوبة بمرض تنكسي عصبي أو الأعراض الإندفاعية المصحوبة بمرض ذهني، يحتوي على بريكسبيرازول أو ملحه
ITPD20120343A1 (it) 2012-11-13 2014-05-14 Matteo Bevilacqua Composto in particolare per la cura della depressione e dell'ansia
JP6440625B2 (ja) 2012-11-14 2018-12-19 ザ・ジョンズ・ホプキンス・ユニバーシティー 精神***病を処置するための方法および組成物
WO2014078377A1 (en) 2012-11-14 2014-05-22 Agenebio, Inc. Methods and compositions for treating schizophrenia
CN102976929A (zh) 2012-11-26 2013-03-20 盛世泰科生物医药技术(苏州)有限公司 一种(4-氯-2-苯氧基苯基)乙酸的合成方法
CN102976998A (zh) 2012-11-26 2013-03-20 盛世泰科生物医药技术(苏州)有限公司 一种3 -(5-氯-2-苯氧基-苯基)-1-甲基-吡咯烷-2,4-二酮的合成方法
RU2663289C2 (ru) 2012-11-26 2018-08-03 Юниверсити Оф Кейптаун Производные фенотиазина и их применение против туберкулеза
JP2014105205A (ja) 2012-11-30 2014-06-09 Medical Front Co Ltd 医用貼付剤
US9597291B2 (en) 2012-12-11 2017-03-21 Alfred E. Tiefenbacher (Gmbh & Co. Kg) Orally disintegrating tablet containing asenapine
US9868707B2 (en) 2012-12-20 2018-01-16 Sanford-Burnham Medical Research Institute Small molecule agonists of neurotensin receptor 1
TWI646091B (zh) 2012-12-28 2019-01-01 日商衛斯克慧特股份有限公司 鹽類及晶形
CN103893139B (zh) 2012-12-28 2018-06-08 石药集团中奇制药技术(石家庄)有限公司 一种阿塞那平组合物及其制备方法
US9295726B2 (en) 2012-12-28 2016-03-29 Noven Pharamceuticals, Inc. Multi-polymer compositions for transdermal drug delivery
CN103120688A (zh) 2013-01-11 2013-05-29 盛世泰科生物医药技术(苏州)有限公司 一种闪释制剂的药物组合
CN103965206A (zh) 2013-01-29 2014-08-06 北京京卫燕康药物研究所有限公司 一种阿色纳品马来酸盐的新晶型及制备方法
AU2014214537B2 (en) 2013-02-06 2019-01-03 Mark SILLENDER Therapeutic substance transfer catheter and method
CN103083284B (zh) 2013-02-06 2014-08-06 上海现代药物制剂工程研究中心有限公司 膜状制剂及其制备方法
CN103099799B (zh) 2013-02-06 2014-08-06 上海现代药物制剂工程研究中心有限公司 复合膜状制剂及其制备方法
WO2014127786A1 (en) 2013-02-22 2014-08-28 Zentiva, K.S. Orally disintegrating pharmaceutical composition comprising asenapine
WO2014165136A1 (en) 2013-03-12 2014-10-09 Antares Pharma, Inc. Constant volume prefilled syringes and kits thereof
CN103113379A (zh) 2013-03-12 2013-05-22 盛世泰科生物医药技术(苏州)有限公司 阿塞那平马来酸盐的合成工艺
US20140271923A1 (en) 2013-03-14 2014-09-18 Christopher Brian Reid Compositions & formulations for preventing and treating chronic diseases that cluster in patients such as cardiovascular disease, diabetes, obesity, polycystic ovary syndrome, hyperlipidemia and hypertension, as well as for preventing and treating other diseases and conditions
WO2014160167A1 (en) 2013-03-14 2014-10-02 Endo Pharmaceuticals Solutions Inc. Implantable drug delivery compositions comprising aromatic polyurethanes and methods of treatment thereof
US20140276479A1 (en) 2013-03-14 2014-09-18 Noven Pharmaceuticals, Inc. Transdermal drug delivery system with overlay
WO2014160026A2 (en) 2013-03-14 2014-10-02 Endo Pharmaceuticals Solutions Inc. Implantable drug delivery compositions comprising sugar-based sorption enhancers and methods of treatment thereof
WO2014160155A2 (en) 2013-03-14 2014-10-02 Endo Pharmaceuticals Solutions Inc. Implantable drug delivery compositions comprising non-polymeric sorption enhancers and methods of treatment thereof
WO2014152965A2 (en) 2013-03-14 2014-09-25 The Children's Hospital Of Philadelphia Schizophrenia-associated genetic loci identified in genome wide association studies and use thereof as novel therapeutic targets
JP2016512890A (ja) 2013-03-15 2016-05-09 アメリトックス,エルティーディー. 測定された薬物濃度を正規化する方法、及び薬物治療計画の不遵守の可能性を試験する方法
AR095259A1 (es) 2013-03-15 2015-09-30 Noven Pharma Composiciones y métodos para la administración transdérmica de fármacos de amina terciaria
US20140274764A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Pathway Genomics Corporation Method and system to predict response to treatments for mental disorders
CN105263488A (zh) 2013-03-15 2016-01-20 纳尔制药有限公司 含卡巴拉汀的经皮给药***
US20140350064A1 (en) 2013-03-15 2014-11-27 Als Mountain Llc Pharmaceutical composition comprising an ampk activator and a serotonergic agent and methods of use thereof
JP6129632B2 (ja) 2013-04-24 2017-05-17 帝國製薬株式会社 貼付剤
CN103254202A (zh) 2013-05-19 2013-08-21 甘肃皓天化学科技有限公司 阿塞纳平的制备方法
EP2810646B1 (en) 2013-06-04 2016-07-27 LTS LOHMANN Therapie-Systeme AG Transdermal delivery system
WO2014197744A1 (en) 2013-06-05 2014-12-11 Synchroneuron, Inc. Acamprosate formulations, methods of using the same, and combinations comprising the same
CN103342707B (zh) 2013-06-28 2015-09-02 甘肃皓天化学科技有限公司 用于制备阿塞纳平中间体的制备方法
WO2014207664A2 (en) 2013-06-28 2014-12-31 Alembic Pharmaceuticals Limited Stable pharmaceutical composition of asenapine
CN103351393B (zh) 2013-07-03 2016-04-06 华裕(无锡)制药有限公司 用于制备阿森那平之还原剂及阿森那平之制备方法
WO2015027342A1 (en) 2013-08-30 2015-03-05 Mcmaster University Microgel compositions for delivery of substances to the brain
CN104447771A (zh) 2013-09-12 2015-03-25 天津市汉康医药生物技术有限公司 一种稳定的马来酸阿塞那平化合物
CN104447770A (zh) 2013-09-12 2015-03-25 天津市汉康医药生物技术有限公司 阿塞那平化合物
US10098893B2 (en) 2013-10-03 2018-10-16 Northwestern University Methods of administering a trace amine-associated receptor 1 (TAAR1) agonist to patients having the minor allele of the single nucleotide polymorphism rs2237457
US9757330B2 (en) 2013-10-18 2017-09-12 Industrial Technology Research Institute Recipe for in-situ gel, and implant, drug delivery system formed thereby
IN2013MU03596A (ja) 2013-11-18 2015-07-24 Piramal Entpr Ltd
IL293523B2 (en) 2013-12-03 2024-02-01 Intra Cellular Therapies Inc Lometaferon for use in the treatment of type I and/or type II bipolar disorders
CA2928772A1 (en) 2013-12-05 2015-06-11 Alrise Biosystems Gmbh Process for the production of drug formulations for oral administration
US20160374956A1 (en) 2013-12-12 2016-12-29 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Multilayer type patch
CN103772402A (zh) 2014-01-07 2014-05-07 万特制药(海南)有限公司 一种新的阿塞那平马来酸盐粗品精制方法
CN103772401A (zh) 2014-01-07 2014-05-07 万特制药(海南)有限公司 11-氯-2,3,3a,12b-四氢-2-甲基-1H-二苯并[2,3:6,7]氧杂卓并[4,5-c]吡咯-1-酮的一种新精制方法
CN103772400A (zh) 2014-01-07 2014-05-07 万特制药(海南)有限公司 反式-5-氯-2,3,3a,12b-四氢-1H-二苯并[2,3:6,7]氧杂卓并[4,5-c]吡咯的制备方法
CN103760258A (zh) 2014-01-07 2014-04-30 万特制药(海南)有限公司 一种用液相色谱法分离测定马来酸阿塞那平有关物质的方法
CN103760280A (zh) 2014-01-10 2014-04-30 万特制药(海南)有限公司 一种用液相色谱法分离测定阿塞那平中间体有关物质的方法
AU2015213778B2 (en) 2014-02-07 2020-04-23 Neurocrine Biosciences, Inc. Pharmaceutical compositions comprising an antipsychotic drug and a VMAT2 inhibitor and uses thereof
US20170007537A1 (en) 2014-02-18 2017-01-12 Hetero Research Foundation Pharmaceutical compositions of asenapine
WO2015127416A1 (en) 2014-02-24 2015-08-27 Urigen Pharmaceuticals, Inc. Compositions of pentosan polysulfate salts for oral administration and methods of use
WO2015127556A1 (en) 2014-02-28 2015-09-03 UNIVERSITé LAVAL Methods and uses for inducing or facilitating defecation in a patient in need thereof
WO2015127558A1 (en) 2014-02-28 2015-09-03 UNIVERSITé LAVAL Methods and uses for inducing or facilitating micturition in a patient in need thereof
US10662475B2 (en) 2014-02-28 2020-05-26 Centre For Addiction And Mental Health Compositions and methods for the treatment and prevention of antipsychotic medication-induced weight gain
CN103864802B (zh) 2014-03-31 2016-08-17 四川科伦药业股份有限公司 马来酸阿塞那平的制备方法
CN104974168B (zh) 2014-04-02 2019-01-04 洋浦慧谷医药有限公司 阿塞那平的制备方法以及用于制备阿塞那平的中间体
CN104974167B (zh) 2014-04-02 2019-01-04 洋浦慧谷医药有限公司 阿塞那平的制备方法以及用于制备阿塞那平的中间体
RU2020123764A (ru) 2014-04-04 2020-08-05 Интра-Селлулар Терапиз, Инк. Органические соединения
AU2015240526A1 (en) 2014-04-04 2016-11-24 Intra-Cellular Therapies, Inc. Organic compounds
CN104000800A (zh) 2014-04-28 2014-08-27 万特制药(海南)有限公司 马来酸阿塞那平口腔速溶膜剂及其制备方法
EP3145504B1 (en) 2014-05-20 2023-07-26 LTS Lohmann Therapie-Systeme AG Transdermal delivery system including an interface mediator
US11426359B2 (en) 2014-05-20 2022-08-30 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Method for adjusting the release of active agent in a transdermal delivery system
US9662392B2 (en) 2014-06-03 2017-05-30 Pop Test Abuse Deterrent Technology Llc Drug device configured for wireless communication
WO2015191554A1 (en) 2014-06-09 2015-12-17 Intra-Cellular Therapies, Inc. Compounds and methods of use to treat schizophrenia
CN104133010B (zh) 2014-07-01 2019-11-29 北京万全德众医药生物技术有限公司 高效液相色谱法分离分析阿西马朵林中间体及光学异构体
CN104133012B (zh) 2014-07-02 2020-01-07 北京万全德众医药生物技术有限公司 一种高效液相色谱法测定马来酸阿塞那平消旋体的方法
EP3169317B1 (en) 2014-07-18 2020-04-08 Buzzz Pharmaceuticals Limited Oxymorphone transdermal patch
CN104098580B (zh) 2014-07-22 2016-04-13 成都百裕科技制药有限公司 一种阿塞那平关键中间体的制备方法
KR20170039196A (ko) 2014-07-31 2017-04-10 노벤 파머수티컬즈, 인코퍼레이티드 경피 약물 전달 조성물을 위한 실리콘 함유 아크릴 폴리머
ES2562684B1 (es) 2014-08-04 2017-02-06 Consejo Superior De Investigaciones Científicas (Csic) Método de monitorización de tratamiento antipsicótico
US20170231957A1 (en) 2014-08-14 2017-08-17 Alrise Biosystems Gmbh Injectable formulations of asenapine
JP2016056142A (ja) 2014-09-11 2016-04-21 第一三共株式会社 Pde10a阻害薬と抗精神病薬の組み合わせ
CN104297366A (zh) 2014-09-24 2015-01-21 万特制药(海南)有限公司 马来酸阿塞那平及其杂质的液相分析方法
PT3206678T (pt) 2014-10-14 2020-03-23 Sculpt B V Escultura corporal
WO2016062271A1 (zh) 2014-10-24 2016-04-28 朗齐生物医学股份有限公司 抗生素药物用于制备治疗癌症的医药组合物的用途
EP3020782B1 (en) 2014-11-11 2018-08-01 SFC Co., Ltd. An electroluminescent compound and an electroluminescent device comprising the same
AU2015353413A1 (en) 2014-11-25 2017-05-11 Nanocopoeia, Llc Amorphous nanoparticles prepared by electrospraying
US20170343634A1 (en) 2014-12-01 2017-11-30 The Feinstein Institute For Medical Research Use of striatal connectivity patterns for evaluating antipsychotic agents
CA2969142A1 (en) 2014-12-05 2016-06-09 Myriad Genetics, Inc. Biomarkers for distinguishing mood disorders
EP3031458A1 (en) 2014-12-09 2016-06-15 Iproteos S.L. Use of 1-[(2-phenylcycloprop-1-yl)carbonyl]-2-[(1,3-thiazolidin-3-yl)carbonyl]perhydroindole in the treatment of schizophrenia-associated cognitive deficits
US9656441B2 (en) 2015-01-08 2017-05-23 Alfred E. Tiefenbacher ( Gmbh & Co. Kg) Transdermal patch
WO2016114655A1 (en) 2015-01-12 2016-07-21 Ry Pharma B.V. Treating neuromuscular or neurologic disease through reducing gabaergic and/or glycinergic inhibitory neurotransmitter overstimulation
WO2016121805A1 (ja) 2015-01-30 2016-08-04 積水メディカル株式会社 貼付剤
WO2016130408A1 (en) 2015-02-09 2016-08-18 Dow Corning Corporation Multi-phase silicone acrylic hybrid visco-elastic compositions and methods of making same
EP3261640B1 (en) 2015-02-25 2022-04-06 The Regents of The University of California 5ht agonists for treating epilepsy disorders
US10369116B2 (en) 2015-03-02 2019-08-06 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Patch comprising an adhesive layer having a nonfunctional silicone oil
KR20160107610A (ko) 2015-03-04 2016-09-19 한국과학기술원 대사 질환의 예방 또는 치료용 조성물
ITUB20150635A1 (it) 2015-04-14 2016-10-14 Giuseppe Lotito Uso di un inibitore dell’aceticolinesterasi e composizioni farmaceutiche contenenti detto inibitore.
EP3285753A1 (en) 2015-04-22 2018-02-28 CeMM - Forschungszentrum für Molekulare Medizin GmbH Combination of an antiandrogen with a vitamin k antagonist or with a gamma -glutamyl carboxylase inhibitor for the therapy of androgen receptor positive cancer
US20190055603A1 (en) 2015-04-28 2019-02-21 Proove Biosciences, Inc. System and method for processing genotype information relating to drug metabolism
ES2598248B1 (es) 2015-06-26 2017-12-18 Centro De Investigación Biomédica En Red Método in vitro y kit para el pronóstico o predicción de la respuesta al tratamiento con agentes antipsicóticos por parte de pacientes que han sufrido un primer episodio psicótico
JP6462880B2 (ja) 2015-07-27 2019-01-30 久光製薬株式会社 アセナピン含有貼付剤の製造方法
CN105566336A (zh) 2016-01-08 2016-05-11 万特制药(海南)有限公司 一种制备阿塞那平去甲基杂质的新方法
CN105693735A (zh) 2016-01-15 2016-06-22 万特制药(海南)有限公司 马来酸阿塞那平一种制备方法
WO2017131034A1 (ja) 2016-01-28 2017-08-03 久光製薬株式会社 経皮吸収製剤
JP6658201B2 (ja) 2016-03-28 2020-03-04 東洋インキScホールディングス株式会社 貼付剤
KR20160108258A (ko) 2016-06-20 2016-09-19 한국과학기술원 대사 질환의 예방 또는 치료용 조성물
AU2017302305A1 (en) 2016-07-27 2019-02-14 Corium, LLC. Transdermal delivery systems with pharmacokinetics bioequivalent to oral delivery
KR102614709B1 (ko) 2016-12-20 2023-12-18 에르테에스 로만 테라피-시스테메 아게 아세나핀 및 폴리실록산 또는 폴리이소부틸렌을 함유하는 경피흡수 치료 시스템
CA3047451A1 (en) 2016-12-20 2018-06-28 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Transdermal therapeutic system containing asenapine

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009540052A (ja) * 2006-06-06 2009-11-19 ダウ・コーニング・コーポレイション シリコーンアクリレートハイブリッド組成物およびその製造方法
WO2014017594A1 (ja) * 2012-07-26 2014-01-30 久光製薬株式会社 貼付剤
WO2017018322A1 (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 久光製薬株式会社 アセナピン含有貼付剤

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019002204A1 (en) 2019-01-03
EP3644973B1 (en) 2021-03-24
US20200179298A1 (en) 2020-06-11
BR112019027037A2 (pt) 2020-06-30
BR112019027037B1 (pt) 2022-04-05
CN110799180A (zh) 2020-02-14
US11033512B2 (en) 2021-06-15
ES2881783T3 (es) 2021-11-30
CA3067938A1 (en) 2019-01-03
EP3644973A1 (en) 2020-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11033512B2 (en) Transdermal therapeutic system containing asenapine and silicone acrylic hybrid polymer
US20230241004A1 (en) Transdermal therapeutic system for the transdermal administration of guanfacine comprising a silicone polymer
JP2023116688A (ja) シリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含むグアンファシンの経皮投与のための経皮治療システム
TWI829654B (zh) 用於經皮投予胍法辛(guanfacine)的包括至少一種添加劑之經皮治療系統
JP2020532582A (ja) リバスチグミンの経皮投与のための経皮治療システム
US20220241215A1 (en) Transdermal therapeutic system comprising an active agent-containing layer comprising a silicone-containing polymer and a skin contact layer comprising a silicone gel adhesive
JP2020525546A (ja) スコポラミン及びシリコーンアクリルハイブリッドポリマーを含有する経皮治療システム
US20210052569A1 (en) Transdermal therapeutic system containing nicotine and silicone acrylic hybrid polymer
RU2792822C2 (ru) Трансдермальная терапевтическая система для трансдермального введения гуанфацина, содержащая силиконовый полимер
EP4395749A1 (en) Transdermal therapeutic system for the transdermal administration of guanfacine comprising guanfacine and a mono-carboxylic acid

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220329

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220628

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221122