JP2020157384A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】研削装置のテーブル保持面を傷つけずに保持面高さを測定し、保持される被加工物の厚みを測定しつつ所望厚みまで研削する。【解決手段】保持面300a周囲にテーブル30と共に回転しないように固定された柱37を備え、厚み測定手段8は、保持面300aに保持された被加工物の上面高さを測定する第1ゲージ81と、柱37の上面高さを測定する第2ゲージ82と、第1ゲージ81又は第2ゲージ82で保持面高さと柱上面高さとを測定してその第1の差を記憶する第1記憶部86と、第1ゲージ81が測定した保持面300aに保持された被加工物の上面高さと第1ゲージ81又は第2ゲージ82が測定した柱上面高さとの第2の差を記憶する第2記憶部87と、該第2の差から第1の差を差し引き被加工物の厚みとして算出する算出部89と、を備え、算出部89で算出した被加工物の厚みが予め設定した仕上げ厚みになるまで被加工物を研削砥石740で研削する研削装置1。【選択図】図3

Description

本発明は、被加工物を研削砥石で研削する研削装置に関する。
チャックテーブルの保持面に保持された被加工物を研削砥石で研削する研削装置は、被加工物の上面高さと被加工物を保持する保持面の高さとを接触式のゲージで測定し、その差を算出して被加工物の厚みとし、その算出する厚みが予め設定した所望の厚みになるまで被加工物を研削している(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。
特開2008−073785号公報 特開2014−079838号公報
しかし、保持面の高さを測定するために保持面に接触するゲージの先端に研削屑が付着し、その研削屑によりゲージが測定する保持面に傷がつけられてしまい、正確な保持面の高さの測定ができなくなるという問題がある
したがって、被加工物を研削砥石で研削する研削装置においては、保持面を傷つけることなく保持面の高さを測定し、保持面が保持する被加工物の厚みを測定しながら予め設定した所望の厚みになるまで研削を遂行するという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、保持面で被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルを回転させるテーブル回転手段と、研削砥石を環状に配置した研削ホイールを回転可能に装着し該研削砥石で該保持面に保持された被加工物を研削する研削手段と、該保持面に保持された被加工物の厚みを測定する厚み測定手段とを備えた研削装置であって、該保持面の周囲に該チャックテーブルと共に回転しないように固定配置された柱を備え、該厚み測定手段は、該保持面に保持された被加工物の上面高さを測定する第1ゲージと、該柱の上面高さを測定する第2ゲージと、該第1ゲージ又は該第2ゲージで該保持面の高さと該柱の上面高さとを測定して該保持面の高さと該柱の上面高さとの第1の差を記憶する第1記憶部と、該第1ゲージが測定した該保持面に保持された被加工物の上面高さと該第2ゲージが測定した該柱の上面高さとの第2の差を記憶する第2記憶部と、該第2記憶部に記憶されている該第2の差の値から該第1記憶部に記憶されている該第1の差の値を差し引き被加工物の厚みとして算出する算出部と、を備え、該算出部で算出した被加工物の厚みが予め設定した仕上げ厚みになるまで被加工物を研削砥石で研削する研削装置である。
前記テーブル回転手段は、前記チャックテーブルを回転可能に支持するチャックベースを備え、前記柱は、該チャックベースから立設すると好ましい。
本発明に係る研削装置は、チャックテーブルの保持面の周囲にチャックテーブルと共に回転しないように固定配置された柱を備え、厚み測定手段は、保持面に保持された被加工物の上面高さを測定する第1ゲージと、柱の上面高さを測定する第2ゲージと、第1ゲージ又は第2ゲージで保持面の高さと柱の上面高さとを測定して保持面の高さと柱の上面高さとの第1の差を記憶する第1記憶部と、第1ゲージが測定した保持面に保持された被加工物の上面高さと第2ゲージが測定した柱の上面高さとの第2の差を記憶する第2記憶部と、第2記憶部に記憶されている第2の差の値から第1記憶部に記憶されている第1の差の値を差し引き被加工物の厚みとして算出する算出部と、を備え、算出部で算出した被加工物の厚みが予め設定した仕上げ厚みになるまで被加工物を研削砥石で研削することで、従来において研削中にチャックテーブルの保持面の高さを測定していた第2ゲージが、保持面に接触して傷を付ける事が無くなり、代わりに厚み測定のための基準面となる柱の上面の高さを測定することによって、正確に被加工物の厚みを測定しつつ被加工物を所望の仕上げ厚みまで研削できる。
テーブル回転手段は、チャックテーブルを回転可能に支持するチャックベースを備え、柱は、チャックベースから立設することで、研削中に第2ゲージが厚み測定のための基準面となる柱の上面の高さを測定することによって、第2ゲージが保持面に傷を付ける事が無くなったので、正確に被加工物の厚みを測定しつつ被加工物を所望の仕上げ厚みまで研削できる。
研削装置の一例を示す斜視図である。 研削手段、チャックテーブル、及びテーブル回転手段の構造を示す断面図である。 チャックテーブルの保持面に保持された被加工物が、厚み測定がされつつ研削砥石で研削されている状態を示す断面図である。
図1に示す研削装置1は、チャックテーブル30上に保持された被加工物Wを研削手段7によって研削する装置であり、研削装置1のベース10上の前方(−Y方向側)は、チャックテーブル30に対して被加工物Wの着脱が行われる領域であり、ベース10上の後方(+Y方向側)は、研削手段7によってチャックテーブル30上に保持された被加工物Wの研削が行われる領域である。
被加工物Wは、例えば、シリコン母材等からなる円形の半導体ウェーハであり、図1において下方を向いている被加工物Wの下面Waは、格子状に区画された領域に複数のデバイスが形成されており、図示しない保護テープが貼着されて保護されている。被加工物Wの上面Wbは、研削加工が施される被加工面となる。なお、被加工物Wはシリコン以外にガリウムヒ素、サファイア、窒化ガリウム、セラミックス、樹脂、又はシリコンカーバイド等で構成されていてもよいし、矩形のパッケージ基板等であってもよい。
被加工物Wを保持する図1、2に示すチャックテーブル30は、例えば、その外形が円形状であり、ポーラス部材等からなり被加工物Wを吸着する吸着部300と、吸着部300を支持する枠体301とを備える。吸着部300は図示しない吸引源に連通し、吸着部300の露出面と枠体301の上面とからなる保持面300a上で被加工物Wを吸引保持する。なお、保持面300aは、チャックテーブル30の回転中心を頂点とする極めて緩やかな円錐面となっている。
図1に示すように、チャックテーブル30は、カバー39によって囲繞されていると共に、その下方に配設されたテーブル回転手段4(図2参照)により回転可能である。また、チャックテーブル30は、図1に示すカバー39及びカバー39に連結された蛇腹カバー39aの下方に配設された図示しない移動手段によってY軸方向に往復移動可能となっている。
チャックテーブル30の移動経路両脇には、図示しないウォーターケースの開口が位置している。ウォーターケースは、被加工物Wが研削されることで排出される研削屑を含みチャックテーブル30から流下する加工廃液等を受け止めて、図示しない廃液処理機構へと送る。
本実施形態において、テーブル回転手段4は、図2に示すプーリ機構40と、チャックテーブル30を回転可能に支持しチャックテーブル30と共に回転しないチャックベース42とを備えている。
プーリ機構40は、チャックテーブル30の下面に接続されチャックテーブル30に対して垂直に延在する回転軸400を備えている。回転軸400を回転させる駆動源となるモータ402のシャフトには、主動プーリ403が取り付けられており、主動プーリ403には無端ベルト404が巻回されている。回転軸400の下端側には従動プーリ405が取り付けられており、無端ベルト404は、この従動プーリ405にも巻回されている。図2に示すモータ402が主動プーリ403を回転駆動することで、主動プーリ403の回転に伴って無端ベルト404が回動し、無端ベルト404が回動することで従動プーリ405及び回転軸400が回転する。
なお、回転軸400の下端側に回転軸400を回転させるモータがカップリング等を介して直に接続されていてもよい。
例えば筒状のチャックベース42は、図1に示すカバー39の下方に配設されており、回転軸400の周囲を囲繞している。図2に示すように、チャックベース42の内周側にはベアリング420が配設されており、該ベアリング420によってチャックベース42はチャックテーブル30を回転軸400を介して回転可能に支持している。
チャックベース42は、例えば、図2に示すチャックテーブル30の極めて緩やかな円錐面である保持面300aの傾きを調整する傾き調整手段49によって支持されている。
傾き調整手段49は、例えば、チャックベース42の底面に周方向に等間隔空けて2つ以上設けられている。即ち、例えば該周方向に120度間隔で、2つの傾き調整手段49と、チャックベース42を固定する図示しない支持柱とが配設されている。2つの傾き調整手段49は、例えば、ピストンロッド490がZ軸方向に上下動可能である電動シリンダやエアシリンダ等である。2つの傾き調整手段49のピストンロッド490が上下動することで、保持面300aの研削手段7の研削砥石740の研削面(下面)に対する傾きを調整することができる。
研削装置1は、チャックテーブル30の保持面300aの周囲に配置され、テーブル回転手段4によるチャックテーブル30の回転と共に回転しないように固定配置された柱37を備えている。柱37は、例えば、チャックテーブル30の枠体301と同素材のカーボン、セラミックス、又はSUS等の合金等で構成されており、円柱状又は角柱状の外形を備えている。柱37の上面37aは、例えば、平滑な平坦面に形成されていると好ましい。本実施形態において、柱37は、回転しないチャックベース42の上面に立設している。そして、例えば、図1に示すカバー39には柱37を通過させる通過孔390が厚み方向に貫通形成されており、柱37の上部側は該通過孔390からカバー39上方に所定長さで突き出ている。
なお、柱37は、例えば、保持面300aの周囲となるカバー39の上面から直に立設していてもよい。
図1に示すベース10上の研削領域には、コラム11が立設されており、コラム11の前面には研削手段7をチャックテーブル30に対して離間又は接近するZ軸方向(鉛直方向)に研削送りする研削送り手段5が配設されている。研削送り手段5は、鉛直方向の軸心を有するボールネジ50と、ボールネジ50と平行に配設された一対のガイドレール51と、ボールネジ50の上端に連結しボールネジ50を回動させるモータ52と、内部のナットがボールネジ50に螺合し側部がガイドレール51に摺接する昇降板53とを備えており、モータ52がボールネジ50を回動させると、これに伴い昇降板53がガイドレール51にガイドされてZ軸方向に往復移動し、昇降板53に固定されている研削手段7がZ軸方向に研削送りされる。
チャックテーブル30に保持された被加工物Wを研削する研削手段7は、軸方向がZ軸方向であるスピンドル70と、スピンドル70を回転可能に支持するハウジング71と、スピンドル70を回転駆動するモータ72と、スピンドル70の下端に接続された円環状のマウント73と、マウント73の下面に着脱可能に装着された研削ホイール74と、ハウジング71を支持し研削送り手段5の昇降板53にその側面が固定されたホルダ75とを備える。
研削ホイール74は、ホイール基台741と、ホイール基台741の底面に環状に配置された略直方体形状の複数の研削砥石740とを備える。研削砥石740は、適宜のバインダー(接着剤)でダイヤモンド砥粒等が固着されて成形されており、主にその下面が研削面となる。
スピンドル70の内部には、研削水供給源に連通し研削水の通り道となる図示しない流路が、スピンドル70の軸方向(Z軸方向)に貫通して設けられており、該流路は、さらにマウント73を通り、ホイール基台741の底面において研削砥石740に向かって研削水を噴出できるように開口している。
なお、チャックテーブル30の側方に別途の洗浄ノズルを配設して、研削砥石740と被加工物Wとの接触部位に対して洗浄ノズルから洗浄水を直接供給してもよい。
研削手段7の下方に位置づけられたチャックテーブル30に隣接する位置には、チャックテーブル30の保持面300aに保持された被加工物Wの厚みを接触式にて測定する厚み測定手段8が配設されている。
厚み測定手段8は、保持面300aに保持された被加工物Wの上面Wbの高さを測定する第1ゲージ81と、柱37の上面37aの高さを測定する第2ゲージ82とを備えている。
第1ゲージ81及び第2ゲージ82は、その各先端に、上下方向に昇降し各測定面に接触するコンタクトを備えており、該コンタクトは、例えば、その下端が半球状に丸められている。第1ゲージ81(第2ゲージ82)は、その上端側が略水平方向に延在する第1の支持部83(第2の支持部84)によって支持されている。第1の支持部83(第2の支持部84)は、第1ゲージ81(第2ゲージ82)を上下動可能に支持していると共に、例えば内部に内蔵したスプリングが生み出す反発力によって、第1ゲージ81(第2ゲージ82)を各被測定面に対して適宜の力で押し付けることができる。
厚み測定手段8は、例えば、記憶素子等からなる第1記憶部86と、記憶素子等からなる第2記憶部87と、CPU等からなる算出部89とを備えている。そして、第1ゲージ81又は第2ゲージ82が測定した被測定面の高さについての情報は無線又は有線の通信経路を介して算出部89に送信される。
以下に、上記図1に示す研削装置1を用いて被加工物Wの上面Wbを研削する場合の、研削装置1の動作について説明する。
例えば、まず、図1に示す被加工物Wを保持していないチャックテーブル30が、厚み測定手段8の第1ゲージ81及び第2ゲージ82の下までY軸方向へ移動する。そして、図2に示すように、例えば、第1ゲージ81の下方にチャックテーブル30の保持面300aが位置付けられ、第2ゲージ82の下方に柱37の上面37aが位置付けられる。
また、傾き調整手段49によって、極めて緩やかな傾斜面である保持面300aが研削手段7の研削砥石740の研削面(下面)に対して平行になるように、チャックテーブル30の傾きが調整される。これに伴って、柱37の上面37aの傾きも調整される。
そして、図2に示すように、チャックテーブル30の保持面300aに第1ゲージ81が所定の押圧力で押し付けられ、また、柱37の上面37aに第2ゲージ82が所定の押圧力で押し付けられる。第1ゲージ81により保持面300aの高さZ1が測定され、第2ゲージ82により柱37の上面37aの高さZ2が測定され、該測定値についての情報が算出部89に送信される。
算出部89は、送られてきた測定値から保持面300aの高さZ1と柱37の上面37aの高さZ2との第1の差であるZ1−Z2=H1を算出する。そして、第1記憶部86は、該第1の差H1を記憶する。
なお、該第1の差H1を記憶させるために、第1ゲージ81で保持面300aの高さZ1及び柱37の上面37aの高さZ2を測定してもよいし、第2ゲージ82で保持面300aの高さZ1及び柱37の上面37aの高さZ2を測定してもよい。
次に、図1に示すチャックテーブル30の保持面300aによって、被加工物Wが上面Wbが上側を向いた状態で吸引保持される。被加工物Wの上面Wbの中心とチャックテーブル30の回転中心とは略合致している。次いで、被加工物Wを保持したチャックテーブル30が、研削手段7の下まで+Y方向へ移動する。そして、研削手段7の研削砥石740とチャックテーブル30に保持された被加工物Wとの位置合わせがなされる。位置合わせは、図3に示すように、例えば、研削ホイール74の回転中心が被加工物Wの回転中心に対して所定の距離だけ水平方向にずれ、研削砥石740の回転軌跡が被加工物Wの回転中心を通るように行われる。
また、第1ゲージ81の下方にチャックテーブル30に吸引保持され研削加工が施される前の被加工物Wの上面Wbが位置付けられ、第2ゲージ82の下方に柱37の上面37aが位置付けられる。
次いで、研削手段7が研削送り手段5により−Z方向へと送られ、スピンドル70の回転に伴って回転する研削砥石740が被加工物Wの上面Wbに当接することで研削が行われる。研削中は、図3に示すテーブル回転手段4が、チャックテーブル30を例えば研削砥石740と同方向に回転するのに伴って、保持面300a上に保持された被加工物Wも回転するので、研削砥石740によって被加工物Wの上面Wb全面の研削加工が行われる。また、研削水が研削砥石740と被加工物Wとの接触部位に対して供給され、接触部位が冷却・洗浄される。
研削砥石740による被加工物Wの上面Wbの研削加工が開始されると、図3に示すように、被加工物Wの上面Wbに第1ゲージ81が所定の押圧力で押し付けられ、また、柱37の上面37aに第2ゲージ82が所定の押圧力で押し付けられる。第1ゲージ81により被加工物Wの上面Wbの研削によって変化する高さZfが順次測定され、第2ゲージ82により柱37の上面37aの高さZ2が測定され、該測定値についての情報が算出部89に送信される。
算出部89は、送られてきた測定値から被加工物Wの上面Wbの高さZfと柱37の上面37aの高さZ2との第2の差であるZf−Z2=Hfを順次算出する。そして、第2記憶部87は、第2の差Hfを順次記憶していく。さらに、算出部89は、第2記憶部87に記憶されていく第2の差Hfの値から第1記憶部86に記憶されている図2に示す第1の差H1の値を差し引き被加工物Wの研削により変化していく厚み(Hf−H1)として順次算出していく。
従来の研削装置では、研削中における被加工物Wの厚み測定のために、第2ゲージ82は回転するチャックテーブル30の枠体301の上面に当接して保持面300aの高さ(基準面の高さ)を測定していた。したがって、研削により発生する研削屑が第2ゲージ82の下端に付着した場合には、回転するチャックテーブル30の枠体301の上面が第2ゲージ82の下端側に付着した研削屑により削られて傷つけられてしまうことがあった。
これに対して、本発明に係る研削装置1においては、研削中における被加工物Wの厚み測定のために、第2ゲージ82は回転していない柱37の上面37aを基準面と見立てて当接していることによって、第2ゲージ82の下端に付着した研削屑により削られて傷つけられてしまうことがない。また、第2ゲージ82が当接する柱37の上面37aはチャックテーブル30の保持面300aと一体となっておらず隔絶されているため、研削屑が付着しにくく、それ故、第2ゲージ82の下端に研削屑が付着しにくい。
また、研削加工中においては、チャックテーブル30のみならず、柱37の上面37aを含む上端側にも遠心力を受けた研削水がかかる。つまり、研削水によって、研削加工中における柱37の温度はチャックテーブル30と略同一の温度に保たれる。よって加工中に温度変化があったとしても、チャックテーブル30の熱膨張する割合と柱37の熱膨張する割合とは殆ど等しくなるため、研削加工中における柱37及びチャックテーブル30の温度変化を要因とした算出部89による被加工物Wの厚み算出誤差は生じない。
また、柱37の上面37aは、研削屑を含んだ研削水がかかり、上面37aに研削屑を堆積させないように球面で形成してもよい。
研削加工が続行され、算出部89が上述のように誤差なく算出していく被加工物Wの正確な厚み(Hf−H1)が、予め設定され例えば第1記憶部86に記憶されている仕上げ厚みと同一値となると、研削手段7が+Z方向へと引き上げられて研削砥石740が被加工物Wから離間し、被加工物Wの研削が終了する。
本発明に係る研削装置1は上記実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。また、添付図面に図示されている研削装置1の各構成の形状等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
W:被加工物
1:研削装置 10:ベース 11:コラム
30:チャックテーブル 300:吸着部 300a:保持面 301:枠体
39:カバー 39a:蛇腹カバー 390:通過孔
37:柱 37a:柱の上面
4:テーブル回転手段 40:プーリ機構 400:回転軸 402:モータ
403:主動プーリ 404:無端ベルト 405:従動プーリ
42:チャックベース 420:ベアリング
49:傾き調整手段
5:研削送り手段 50:ボールネジ 52:モータ
7:研削手段 70:スピンドル 72:モータ 74:研削ホイール 740:研削砥石
8:厚み測定手段 81:第1ゲージ 82:第2ゲージ
86:第1記憶部 87:第2記憶部 89:算出部

Claims (2)

  1. 保持面で被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルを回転させるテーブル回転手段と、研削砥石を環状に配置した研削ホイールを回転可能に装着し該研削砥石で該保持面に保持された被加工物を研削する研削手段と、該保持面に保持された被加工物の厚みを測定する厚み測定手段とを備えた研削装置であって、
    該保持面の周囲に該チャックテーブルと共に回転しないように固定配置された柱を備え、
    該厚み測定手段は、
    該保持面に保持された被加工物の上面高さを測定する第1ゲージと、該柱の上面高さを測定する第2ゲージと、該第1ゲージ又は該第2ゲージで該保持面の高さと該柱の上面高さとを測定して該保持面の高さと該柱の上面高さとの第1の差を記憶する第1記憶部と、
    該第1ゲージが測定した該保持面に保持された被加工物の上面高さと該第2ゲージが測定した該柱の上面高さとの第2の差を記憶する第2記憶部と、該第2記憶部に記憶されている該第2の差の値から該第1記憶部に記憶されている該第1の差の値を差し引き被加工物の厚みとして算出する算出部と、を備え、
    該算出部で算出した被加工物の厚みが予め設定した仕上げ厚みになるまで被加工物を研削砥石で研削する研削装置。
  2. 前記テーブル回転手段は、前記チャックテーブルを回転可能に支持するチャックベースを備え、
    前記柱は、該チャックベースから立設する請求項1に記載の研削装置。
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