JP2020156340A

JP2020156340A - 乗用芝刈り機

Info

Publication number: JP2020156340A
Application number: JP2019056618A
Authority: JP
Inventors: 小野　弘喜; Hiroyoshi Ono; 弘喜小野
Original assignee: Iseki and Co Ltd; Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Current assignee: Iseki and Co Ltd; Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date: 2019-03-25
Filing date: 2019-03-25
Publication date: 2020-10-01

Abstract

【課題】本発明は、コレクタを走行車体上に搭載することで安定した走行が行える電動の乗用型芝刈機とすることを課題とする。【解決手段】前輪９と後輪１０で支持した走行車体１２の前下部に芝生を刈り取るモアデッキ１を設け、走行車体１２の下部に前輪９を駆動する前モータ９Ｍと後輪１０を駆動する後モータ１０Ｍを設け、モアデッキ１から送られる刈芝を溜めるコレクタ３を走行車体１２の後輪１０上で昇降可能に設け、該コレクタ３の前に操縦座席４を設け、コレクタ３下方の走行車体１２上に動力源となるバッテリユニット１３を搭載する乗用芝刈り機とする。【選択図】図３

Description

本発明は、電動モータを動力源として芝生を刈り取り走行する乗用型芝刈機に関する。

省エネを目的として、動力源にエンジンと電動モータを備えたハイブリッド方式の乗用型芝刈機がある。

この乗用芝刈り機は、例えば、特許文献１に記載の如く、前後車輪で支持した走行車体の前部にエンジンを搭載し、その後部に作業者が搭乗する座席を設け、この座席下部に発電機とバッテリを搭載し、走行車体の後部に昇降可能に装着したコレクタで刈り取った芝生を収納運搬する構成で、前輪と後輪及びモアブレードを電動モータとエンジンの動力を使い分けて駆動走行する。

特許第５７７９８５８号公報

前記従来の乗用芝刈り機は、前輪と後輪で支持した走行車体の後部にコレクタを装着しているために、コレクタに芝生が充満するとコレクタの重量が重くなって走行車体が浮き気味になって走行が不安定になる。

本発明は、コレクタを走行車体上に搭載することで安定した走行が行える電動の乗用型芝刈機とすることを課題とする。

上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。

請求項１の発明は、前輪９と後輪１０で支持した走行車体１２の前下部に芝生を刈り取るモアデッキ１を設け、前記走行車体１２の下部に前記前輪９を駆動する前モータ９Ｍと前記後輪１０を駆動する後モータ１０Ｍを設け、前記モアデッキ１から送られる刈芝を溜めるコレクタ３を前記走行車体１２の前記後輪１０上で昇降可能に設け、該コレクタ３の前に操縦座席４を設け、前記コレクタ３下方の前記走行車体１２上に動力源となるバッテリユニット１３を搭載することを特徴とする乗用芝刈り機とする。

請求項２の発明は、前記バッテリユニット１３を電池セット１９を前後左右平面状に複数並べて配設構成したことを特徴とする請求項１に記載の乗用芝刈り機とする。

請求項３の発明は、前記バッテリユニット１３上に、該バッテリユニット１３、前記前モータ９Ｍ及び前記後モータ１０Ｍの電力制御ユニット１４を配置したことを特徴とする請求項１に記載の乗用芝刈り機とする。

請求項１の発明で、前輪９と後輪１０で支持した走行車体１２の後輪１０上にバッテリユニット１３とコレクタ３が配置されるので、後輪１０で支持した走行車体１２上のコレクタ３に刈り取った芝生が充満して重量が重くなっても後輪１０でその重量を受け止めて走行車体１２の重量バランスを変化しにくくすることができる。また、複数のバッテリユニット１３を平面状に並べて搭載することにより、重心の上昇を抑制できるため、安定した状態で走行できる。

請求項２の発明で、請求項１の効果に加えて、たとえば、バッテリユニット１３を高さの低い電池セット１９を平面状に並べているので、コレクタ３の位置が高くなることなく、安定した機体構成となる。また、重量の大きなバッテリユニット１３を扁平な形状に構成できるため、重心の上昇を抑制でき、安定した状態での走行が可能となる。また、高さの低い複数のバッテリＲＢは、交換などのメンテナンスが容易である。

請求項３の発明で、請求項１の効果に加えて、コレクタ３の下部で走行車体１２に搭載されるバッテリユニット１３と電力制御ユニット１４は、コレクタ３を上昇させると上面が解放されるので、メンテナンス作業を行い易い。また、重量の大きいバッテリを低位置に置くことで車体重心を低く抑え、安定した状態で走行できる。

乗用芝刈り機の右側面図である。乗用芝刈り機の一部省略平面図である。乗用芝刈り機のバッテリ搭載状態を示す右側面図である。乗用芝刈り機の動力伝動機構図である。バッテリユニットの斜視図である。

本実施形態の乗用芝刈機は、走行車体１２に、前側下部に昇降自在に連結されていて芝草を刈り取るモアデッキ１と、その後側に刈り取られた芝草を吸引して搬送するブロワ２と、その後側に刈り取られた芝草を収容するコレクタ３を備えている。

また、コレクタ３の前側には運転席４が設けられている。運転席４前側のハンドルポスト５には、操向操作用のステアリングハンドル６や、操作盤７が設けられていて、ステップ８には前進用ペダルや後進用ペダルやブレーキペダル等が設けられている。

前記運転席４，ハンドルポスト５，ステップ８等を設ける走行車体１２の下部には、前モータ９Ｍで駆動される前輪９と後モータ１０Ｍで駆動される後輪１０が設けられ、走行車体１２からハンドルポスト５の下方に向けてモアリンク１１を伸ばしモアデッキ１を装着している。

モアデッキ１の左右に設けるブレード軸はブレードモータ１Ｍ，１Ｍで回転駆動し、モアリンク１１がモア電動シリンダ１１Ｃでモアデッキ１を昇降する。

モアデッキ１とコレクタ３は、図示省略のダクトで連結され、刈り取った芝生がブロワ２の送風でコレクタ３内に搬送して収納される。

車体フレーム１２の後半部で左右の後輪１０上方には間隔を空けてコレクタフレーム３Ｆを設け、このコレクタフレーム３Ｆにコレクタ３をコレクタリフトシリンダ３Ｌで昇降しコレクタダンプシリンダ３Ｄでダンプ可能に取り付けている。コレクタ３のリアゲート３Ｇはコレクタ３をダンプすると後方へ開き、内部の芝生を排出する。

車体フレーム１２とコレクタフレーム３Ｆの間隔内には、図５の如く複数のリチウムイオン電池を直列接続した電池セット１９を前後左右に直列接続で配置したバッテリユニット１３を下にしてバッテリ制御ユニット１４を上にして搭載している。従って、コレクタフレーム３Ｆを上昇させると走行車体１２との間に広い空間が確保できて、バッテリユニット１３とバッテリユニット１３のメンテナンスや電池セット１９の交換が容易に行える。また、重量の大きいバッテリを低位置に置くことで車体重心を低く抑え、安定した状態で走行できる。

なお、電池セット１９は、薄いリチウムイオン電池を複数重ねて一体にしても良い。また、高さを構成する辺が幅、奥行きを構成する辺よりもかなり短い直方体、すなわち扁平な形状をしている。この電池セット１９を平面状に並べることにより、重量の大きいバッテリユニット１３の高さを低くして搭載できるため、車両の重心を低く抑え、安定した状態で走行できる。

図４には、前輪９と後輪１０の動力伝動機構を示し、前モータ９Ｍのモータ軸回転が前デフ機構１５で左右に分岐して前遊星減速機構１６で減速されて前輪９の車軸に伝動され、後モータ１０Ｍのモータ軸回転が後デフ機構１７で左右に分岐して後遊星減速機構１８で減速されて後輪１０の車軸に伝動される。また、前モータ９Ｍのモータ軸回転が前軸回転センサ９Ｓで検出され、後モータ１０Ｍのモータ軸回転が後軸回転センサ１０Ｓで検出される。

１モアデッキ
３コレクタ
９前輪
９Ｍ前モータ
１０後輪
１０Ｍ後モータ
１２走行車体
１３バッテリユニット
１４電力制御ユニット

Claims

前輪（９）と後輪（１０）で支持した走行車体（１２）の前下部に芝生を刈り取るモアデッキ（１）を設け、前記走行車体（１２）の下部に前記前輪（９）を駆動する前モータ（９Ｍ）と前記後輪（１０）を駆動する後モータ（１０Ｍ）を設け、前記モアデッキ（１）から送られる刈芝を溜めるコレクタ（３）を前記走行車体（１２）の前記後輪（１０）上で昇降可能に設け、該コレクタ（３）の前に操縦座席（４）を設け、前記コレクタ（３）下方の前記走行車体（１２）上に動力源となるバッテリユニット（１３）を搭載することを特徴とする乗用芝刈り機。
前記バッテリユニット（１３）を電池セット（１９）を前後左右平面状に複数並べて配設構成したことを特徴とする請求項１に記載の乗用芝刈り機。
前記バッテリユニット（１３）上に、該バッテリユニット（１３）、前記前モータ（９Ｍ）及び前記後モータ（１０Ｍ）の電力制御ユニット（１４）を配置したことを特徴とする請求項１に記載の乗用芝刈り機。