JP2020144010A - マルチ電子ビーム検査装置及びマルチ電子ビーム検査方法 - Google Patents

マルチ電子ビーム検査装置及びマルチ電子ビーム検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異なるビームで取得した被検査画像を同一条件で取得された画像に近づける検査装置を提供する。【解決手段】図形パターンが形成された基板にマルチ1次電子ビームを照射し、照射に起因して基板から放出されるマルチ2次電子ビームを検出し、図形パターンの2次電子画像を取得する画像取得機構150と、マルチ1次電子ビームの照射によって得られる2次電子画像に対して、マルチ1次電子ビームの1次電子ビーム毎の個別補正用関数を用いて、当該部分2次電子画像に対応する1次電子ビームの照射領域にマルチ1次電子ビームのすべての1次電子ビームのビーム形状及びサイズを均一化した均一ビームを照射した場合に2次電子画像取得機構によって取得される均一ビーム部分画像に近づくように当該部分2次電子画像を補正する補正回路113と、それぞれ補正処理が行われた複数の部分2次電子画像を用いて検査を行う比較回路108と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチ電子ビーム検査装置及びマルチ電子ビーム検査方法に関する。例えば、電子線によるマルチビームを照射して放出されるパターンの2次電子画像を用いて検査する検査装置に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、1ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーになっている。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。よって、半導体ウェハ上に転写された超微細パターンの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。その他、歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。このため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査手法としては、半導体ウェハやリソグラフィマスク等の基板上に形成されているパターンを撮像した測定画像と、設計データ、あるいは基板上の同一パターンを撮像した測定画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、パターン検査方法として、同一基板上の異なる場所の同一パターンを撮像した測定画像データ同士を比較する「die to die(ダイ−ダイ)検査」や、パターン設計された設計データをベースに設計画像データ(参照画像)を生成して、これとパターンを撮像した測定データとなる測定画像とを比較する「die to database(ダイ−データベース)検査」がある。撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
上述したパターン検査装置には、レーザ光を検査対象基板に照射して、この透過像或いは反射像を撮像する装置の他、検査対象基板上を電子ビームで走査(スキャン)して、電子ビームの照射に伴い検査対象基板から放出される2次電子を検出して、パターン像を取得する検査装置の開発も進んでいる。電子ビームを用いた検査装置では、さらに、マルチビームを用いた装置の開発も進んでいる。マルチ電子ビーム検査装置では、観察対象間の微小な差異を検出することが求められるため、各ビームが均一であることが求められる。しかしながら、実際のマルチビームでは、ビーム間のビーム形状及びサイズの差異を完全に無くすことは困難である。ビーム間のビーム形状或いはサイズに差異があると、異なるビームで取得した画像間にはビーム特性に応じた差異が生じる。このため、異なるビームで取得した被検査画像同士を比較しても正確な検査は望めず、検査装置の実現にあたって大きな問題となっている。
ここで、マルチビームの各ビームが走査する領域の像の歪みを個別に補正した上で、周囲のビームが走査する領域像同士を繋げてさらに歪みを補正し、さらに領域像同士を繋げた被検査画像を参照画像と比較する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。かかる技術は、複数のビームによる像を繋げた画像を被検査画像とするために、1つの被検査画像内でのビーム間の歪を補正するものである。
特開2017−083301号公報
そこで、本発明の一態様は、異なるビームで取得した被検査画像であっても同一条件で取得された画像に近づけることが可能な検査装置および方法を提供する。
本発明の一態様のマルチ電子ビーム検査装置は、
複数の図形パターンが形成された基板にマルチ1次電子ビームを照射して、マルチ1次電子ビームの照射に起因して基板から放出されるマルチ2次電子ビームを検出して、複数の図形パターンの2次電子画像を取得する2次電子画像取得機構と、
2次電子画像を構成する、マルチ1次電子ビームの個々の1次電子ビームの照射によって得られる複数の部分2次電子画像に対して、部分2次電子画像毎に、マルチ1次電子ビームの1次電子ビーム毎の個別補正用関数を用いて、当該部分2次電子画像に対応する1次電子ビームの照射領域にマルチ1次電子ビームのすべての1次電子ビームのビーム形状及びサイズを均一化した均一ビームを照射した場合に2次電子画像取得機構によって取得される均一ビーム部分画像に近づくように当該部分2次電子画像を補正する補正部と、
それぞれ補正処理が行われた複数の部分2次電子画像を用いて検査を行う検査部と、
を備えたことを特徴とする。
また、1次電子ビーム毎の個別補正用関数の係数は、マルチ1次電子ビームの各1次電子ビームによって得られる、評価パターンの2次電子画像を用いて取得されると好適である。
また、均一ビームとして、マルチ1次電子ビームの各ビームサイズの最大サイズ以上の所定のサイズの真円が用いられると好適である。
また、マルチ1次電子ビームの1次電子ビーム毎に、当該1次電子ビームによって得られた評価パターンの2次電子画像を用いて、当該1次電子ビームの基板上でのビーム形状を楕円形と見做した場合における楕円形の長軸方向の広がり半径、短軸方向の広がり半径、及び長軸方向の角度を演算するビーム形状及びサイズ演算部と、
マルチ1次電子ビームの基板上での各ビーム形状の中から長軸方向の最大広がり半径を抽出する抽出部と、
をさらに備え、
補正部は、1次電子ビーム毎に、1次電子ビーム毎の個別補正用関数を用いて、最大広がり半径以上の所定の広がり半径と当該1次電子ビームの長軸方向の広がり半径との差、及び所定の広がり半径と短軸方向の広がり半径との差を補償するように当該部分2次電子画像を補正すると好適である。
本発明の一態様のマルチ電子ビーム検査方法は、
複数の図形パターンが形成された基板にマルチ1次電子ビームを照射して、マルチ1次電子ビームの照射に起因して基板から放出されるマルチ2次電子ビームを検出して、複数の図形パターンの2次電子画像を取得する工程と、
2次電子画像を構成する、マルチ1次電子ビームの個々の1次電子ビームの照射によって得られる複数の部分2次電子画像に対して、部分2次電子画像毎に、マルチ1次電子ビームの1次電子ビーム毎の個別補正用関数を用いて、当該部分2次電子画像に対応する1次電子ビームの照射領域にマルチ1次電子ビームのすべての1次電子ビームのビーム形状及びサイズを均一化した均一ビームを照射することによって取得される均一ビーム部分画像に近づくように当該部分2次電子画像を補正する工程と、
それぞれ補正処理が行われた複数の部分2次電子画像を用いて検査を行う工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、マルチビーム検査において、異なるビームで取得した被検査画像であっても同一条件で取得された画像に近づけることができる。よって、異なるビームで取得した被検査画像間での検査ができる。
実施の形態1におけるパターン検査装置の構成の一例を示す構成図である。 実施の形態1における成形アパーチャアレイ基板の構成を示す概念図である。 実施の形態1における半導体基板に形成される複数のチップ領域の一例を示す図である。 実施の形態1におけるマルチビームのスキャン動作を説明するための図である。 実施の形態1におけるマルチ1次電子ビームの各1次電子ビームの形状およびサイズの一例を示す図である。 実施の形態1における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における評価パターンの一例を示す図である。 実施の形態1における評価パターンの他の一例を示す図である。 実施の形態1における評価パターンの他の一例を示す図である。 実施の形態1におけるビーム形状及びサイズ演算回路内の構成の一例を示す構成図である。 実施の形態1における輪郭線に法線が設定された図形パターンの一例を示す図である。 実施の形態1における法線上のビームプロファイルの一例を示す図である。 実施の形態1における法線方向と平均ボケ量との関係の一例を示す図である。 実施の形態1におけるマルチ1次電子ビームを構成する1次電子ビームの形状とサイズの一例を示す図である。 実施の形態1におけるカーネル係数演算回路内の構成の一例を示す構成図である。 実施の形態1における画像補正の仕方を説明するための図である。 実施の形態1における比較回路内の構成の一例を示す構成図である。 実施の形態1における被検査画像の一例を示す図である。 実施の形態1における画像補正の効果を説明するための図である。 実施の形態1におけるパターン検査装置の構成の変形例を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成の一例を示す構成図である。図1において、基板に形成されたパターンを検査する検査装置100は、マルチ電子ビーム検査装置の一例である。検査装置100は、画像取得機構150(2次電子画像取得機構)、及び制御系回路160を備えている。画像取得機構150は、電子ビームカラム102(電子鏡筒)及び検査室103を備えている。電子ビームカラム102内には、電子銃201、電磁レンズ202、成形アパーチャアレイ基板203、電磁レンズ205、一括ブランキング偏向器212、制限アパーチャ基板213、電磁レンズ206、電磁レンズ207(対物レンズ)、主偏向器208、副偏向器209、ビームセパレーター214、偏向器218、電磁レンズ224、電磁レンズ226、及びマルチ検出器222が配置されている。
検査室103内には、少なくともXYZ方向に移動可能なステージ105が配置される。ステージ105上には、検査対象となる基板101(試料)が配置される。基板101には、露光用マスク基板、及びシリコンウェハ等の半導体基板が含まれる。基板101が半導体基板である場合、半導体基板には複数のチップパターン(ウェハダイ)が形成されている。基板101が露光用マスク基板である場合、露光用マスク基板には、チップパターンが形成されている。チップパターンは、複数の図形パターンによって構成される。かかる露光用マスク基板に形成されたチップパターンが半導体基板上に複数回露光転写されることで、半導体基板には複数のチップパターン(ウェハダイ)が形成されることになる。以下、基板101が半導体基板である場合を主として説明する。基板101は、例えば、パターン形成面を上側に向けてステージ105に配置される。また、ステージ105上には、検査室103の外部に配置されたレーザ測長システム122から照射されるレーザ測長用のレーザ光を反射するミラー216が配置されている。マルチ検出器222は、電子ビームカラム102の外部で検出回路106に接続される。検出回路106は、チップパターンメモリ123に接続される。
制御系回路160では、検査装置100全体を制御する制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、補正回路113、ステージ制御回路114、レンズ制御回路124、ブランキング制御回路126、偏向制御回路128、ビーム形状及びサイズ演算回路129、カーネル係数演算回路130、磁気ディスク装置等の記憶装置109、モニタ117、メモリ118、及びプリンタ119に接続されている。また、偏向制御回路128は、DAC(デジタルアナログ変換)アンプ144,146,148に接続される。DACアンプ146は、主偏向器208に接続され、DACアンプ144は、副偏向器209に接続される。DACアンプ148は、偏向器218に接続される。
また、チップパターンメモリ123は、補正回路113に接続されている。また、ステージ105は、ステージ制御回路114の制御の下に駆動機構142により駆動される。駆動機構142では、例えば、ステージ座標系におけるX方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系が構成され、XYθ方向にステージ105が移動可能となっている。これらの、図示しないXモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。ステージ105は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。さらに、駆動機構142では、例えば、ピエゾ素子等を用いて、Z方向(高さ方向)にステージ105を移動可能に制御している。そして、ステージ105の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。レーザ測長システム122は、ミラー216からの反射光を受光することによって、レーザ干渉法の原理でステージ105の位置を測長する。ステージ座標系は、例えば、マルチ1次電子ビームの光軸(電子軌道中心軸)に直交する面に対して、X方向、Y方向、θ方向が設定される。
電磁レンズ202、電磁レンズ205、電磁レンズ206、電磁レンズ207(対物レンズ)、電磁レンズ224、電磁レンズ226、及びビームセパレーター214は、レンズ制御回路124により制御される。また、一括ブランキング偏向器212は、2極以上の電極により構成され、電極毎に図示しないDACアンプを介してブランキング制御回路126により制御される。副偏向器209は、4極以上の電極により構成され、電極毎にDACアンプ144を介して偏向制御回路128により制御される。主偏向器208は、4極以上の電極により構成され、電極毎にDACアンプ146を介して偏向制御回路128により制御される。偏向器218は、4極以上の電極により構成され、電極毎にDACアンプ148を介して偏向制御回路128により制御される。
電子銃201には、図示しない高圧電源回路が接続され、電子銃201内の図示しないフィラメント(カソード)と引出電極(アノード)間への高圧電源回路からの加速電圧の印加と共に、別の引出電極(ウェネルト)の電圧の印加と所定の温度のカソードの加熱によって、カソードから放出された電子群が加速させられ、電子ビーム200となって放出される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1における成形アパーチャアレイ基板の構成を示す概念図である。図2において、成形アパーチャアレイ基板203には、2次元状の横(x方向)m列×縦(y方向)n段(m,nは2以上の整数)の穴(開口部)22がx,y方向に所定の配列ピッチで形成されている。図2の例では、23×23の穴(開口部)22が形成されている場合を示している。各穴22は、理想的には共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、理想的には同じ外径の円形であっても構わない。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチ1次電子ビーム20が形成されることになる。ここでは、横縦(x,y方向)が共に2列以上の穴22が配置された例を示したが、これに限るものではない。例えば、横縦(x,y方向)どちらか一方が複数列で他方は1列だけであっても構わない。また、穴22の配列の仕方は、図2のように、横縦が格子状に配置される場合に限るものではない。例えば、縦方向(y方向)k段目の列と、k+1段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法aだけずれて配置されてもよい。同様に、縦方向(y方向)k+1段目の列と、k+2段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法bだけずれて配置されてもよい。
次に、検査装置100における画像取得機構150の動作について説明する。
電子銃201(放出源)から放出された電子ビーム200は、電磁レンズ202によって屈折させられ、成形アパーチャアレイ基板203全体を照明する。成形アパーチャアレイ基板203には、図2に示すように、複数の穴22(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴22が含まれる領域を照明する。複数の穴22の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかる成形アパーチャアレイ基板203の複数の穴22をそれぞれ通過することによって、マルチ1次電子ビーム20が形成される。
形成されたマルチ1次電子ビーム20は、電磁レンズ205、及び電磁レンズ206によってそれぞれ屈折させられ、中間像およびクロスオーバーを繰り返しながら、マルチ1次電子ビーム20の各ビームのクロスオーバー位置に配置されたビームセパレーター214を通過して電磁レンズ207(対物レンズ)に進む。そして、電磁レンズ207は、マルチ1次電子ビーム20を基板101にフォーカス(合焦)する。対物レンズ207により基板101(試料)面上に焦点が合わされた(合焦された)マルチ1次電子ビーム20は、主偏向器208及び副偏向器209によって一括して偏向され、各ビームの基板101上のそれぞれの照射位置に照射される。なお、一括ブランキング偏向器212によって、マルチ1次電子ビーム20全体が一括して偏向された場合には、制限アパーチャ基板213の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ基板213によって遮蔽される。一方、一括ブランキング偏向器212によって偏向されなかったマルチ1次電子ビーム20は、図1に示すように制限アパーチャ基板213の中心の穴を通過する。かかる一括ブランキング偏向器212のON/OFFによって、ブランキング制御が行われ、ビームのON/OFFが一括制御される。このように、制限アパーチャ基板213は、一括ブランキング偏向器212によってビームOFFの状態になるように偏向されたマルチ1次電子ビーム20を遮蔽する。そして、ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ基板213を通過したビーム群により、検査用(画像取得用)のマルチ1次電子ビーム20が形成される。
基板101の所望する位置にマルチ1次電子ビーム20が照射されると、かかるマルチ1次電子ビーム20が照射されたことに起因して基板101からマルチ1次電子ビーム20の各ビームに対応する、反射電子を含む2次電子の束(マルチ2次電子ビーム300)が放出される。
基板101から放出されたマルチ2次電子ビーム300は、電磁レンズ207を通って、ビームセパレーター214に進む。
ここで、ビームセパレーター214はマルチ1次電子ビーム20の中心ビームが進む方向(電子軌道中心軸)に直交する面上において電界と磁界を直交する方向に発生させる。電界は電子の進行方向に関わりなく同じ方向に力を及ぼす。これに対して、磁界はフレミング左手の法則に従って力を及ぼす。このため電子の侵入方向によって電子に作用する力の向きを変化させることができる。ビームセパレーター214に上側から侵入してくるマルチ1次電子ビーム20には、電界による力と磁界による力が打ち消し合い、マルチ1次電子ビーム20は下方に直進する。これに対して、ビームセパレーター214に下側から侵入してくるマルチ2次電子ビーム300には、電界による力と磁界による力がどちらも同じ方向に働き、マルチ2次電子ビーム300は斜め上方に曲げられ、マルチ1次電子ビーム20から分離する。
斜め上方に曲げられ、マルチ1次電子ビーム20から分離したマルチ2次電子ビーム300は、偏向器218によってさらに曲げられ、電磁レンズ224,226によって、屈折させられながらマルチ検出器222に投影される。マルチ検出器222は、投影されたマルチ2次電子ビーム300を検出する。マルチ検出器222には、反射電子及び2次電子が投影されても良いし、反射電子は途中で発散してしまい残った2次電子が投影されても良い。マルチ検出器222は、例えば図示しない2次元センサを有する。そして、マルチ2次電子ビーム300の各2次電子が2次元センサのそれぞれ対応する領域に衝突して電子を発生し、2次電子画像データを画素毎に生成する。言い換えれば、マルチ検出器222には、マルチ1次電子ビーム20の1次電子ビーム20i(iは、インデックスを示す。23×23本のマルチ1次電子ビーム20であれば、i=1〜529)毎に、検出センサが配置される。そして、各1次電子ビーム20iの照射によって放出された対応する2次電子ビームを検出する。よって、マルチ検出器222の複数の検出センサの各検出センサは、それぞれ担当する1次電子ビーム20iの照射に起因する画像用の2次電子ビームの強度信号を検出することになる。マルチ検出器222にて検出された強度信号は、検出回路106に出力される。
図3は、実施の形態1における半導体基板に形成される複数のチップ領域の一例を示す図である。図3において、基板101が半導体基板(ウェハ)である場合、半導体基板(ウェハ)の検査領域330には、複数のチップ(ウェハダイ)332が2次元のアレイ状に形成されている。各チップ332には、露光用マスク基板に形成された1チップ分のマスクパターンが図示しない露光装置(ステッパ)によって例えば1/4に縮小されて転写されている。各チップ332の領域は、例えばy方向に向かって所定の幅で複数のストライプ領域32に分割される。画像取得機構150によるスキャン動作は、例えば、ストライプ領域32毎に実施される。各ストライプ領域32は、長手方向に向かって複数の単位ブロック33に分割される。対象となる単位ブロック33へのビームの移動は、主偏向器208によるマルチビーム20全体での一括偏向によって行われる。
図4は、実施の形態1におけるマルチビームのスキャン動作を説明するための図である。図4の例では、5×5列のマルチ1次電子ビーム20の場合を示している。1回のマルチ1次電子ビーム20の照射で照射可能な照射領域34は、(基板101面上におけるマルチ1次電子ビーム20のx方向のビーム間ピッチにx方向のビーム数を乗じたx方向サイズ)×(基板101面上におけるマルチ1次電子ビーム20のy方向のビーム間ピッチにy方向のビーム数を乗じたy方向サイズ)で定義される。各ストライプ領域32の幅は、照射領域34のy方向サイズと同様、或いはスキャンマージン分狭くしたサイズに設定すると好適である。図3及び図4の例では、照射領域34が単位ブロック33と同じサイズの場合を示している。但し、これに限るものではない。照射領域34が単位ブロック33よりも小さくても良い。或いは大きくても構わない。そして、マルチ1次電子ビーム20の各ビームは、自身のビームが位置するx方向のビーム間ピッチとy方向のビーム間ピッチとで囲まれるサブ照射領域29内を走査(スキャン動作)する。マルチ1次電子ビーム20を構成する各ビームは、互いに異なるいずれかのサブ照射領域29を担当することになる。そして、各ショット時に、各ビームは、各ビームが担当するサブ照射領域29内の同じ位置を照射することになる。サブ照射領域29内のビームの移動は、副偏向器209によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって行われる。かかる動作を繰り返し、1つのビームで1つのサブ照射領域29内を順に照射していく。そして、1つのサブ照射領域29のスキャンが終了したら、主偏向器208によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって照射位置が同じストライプ領域32内の隣接する単位ブロック33へと移動する。かかる動作を繰り返し、ストライプ領域32内を順に照射していく。1つのストライプ領域32のスキャンが終了したら、ステージ105の移動或いは/及び主偏向器208によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって照射位置が次のストライプ領域32へと移動する。以上のように各1次電子ビーム20iの照射によって得られるサブ照射領域29の画像(部分2次電子画像)を組み合わせることで、単位ブロック33の2次電子画像、ストライプ領域32の2次電子画像、或いはチップ332の2次電子画像が構成される。
なお、例えばx方向に並ぶ複数のチップ332を同じグループとして、グループ毎に例えばy方向に向かって所定の幅で複数のストライプ領域32に分割されるようにしても好適である。そして、ストライプ領域32間の移動は、チップ332毎に限るものではなく、グループ毎に行っても好適である。
ここで、ステージ105が連続移動しながらマルチ1次電子ビーム20を基板101に照射する場合、マルチ1次電子ビーム20の照射位置がステージ105の移動に追従するように主偏向器208によって一括偏向によるトラッキング動作が行われる。このため、マルチ2次電子ビーム300の放出位置がマルチ1次電子ビーム20の軌道中心軸に対して刻々と変化する。同様に、サブ照射領域29内をスキャンする場合に、各2次電子ビームの放出位置は、サブ照射領域29内で刻々と変化する。このように放出位置が変化した各2次電子ビームをマルチ検出器222の対応する検出領域内に照射させるように、偏向器218は、マルチ2次電子ビーム300を一括偏向する。
図5は、実施の形態1におけるマルチ1次電子ビームの各1次電子ビームの形状およびサイズの一例を示す図である。図5の例では、5×5列のマルチ1次電子ビーム20の場合を示している。マルチ1次電子ビーム20の各1次電子ビーム20iの基板101上でのビーム12の形状およびサイズは、理想的には均一であることが望ましい。しかしながら、成形アパーチャアレイ基板203の各穴22の製造誤差、及び/或いは光学系の収差等によって、実際には、均一ビームを形成することが困難である。図5の例では、マルチ1次電子ビーム20のうち、中心ビームに対して、中心から外側に離れるビーム12ほどビーム形状が偏平した楕円形に変形し、かつ、長径サイズが大きくなっていく場合を示している。また、中心ビームについても真円とは限らない。なお、各1次電子ビーム20iの形状及びサイズは図5の例に限るものではない。他の形状及び/或いはサイズに変形する場合であっても良い。このように、基板101上での向きを含めたビーム形状およびサイズが異なる複数の1次電子ビームの照射によって得られる2次電子画像は、当然に異なるビーム形状およびサイズの影響を受けることになる。後述するように、実施の形態1では、異なる1次電子ビームの照射によって得られた2次電子画像同士を比較する。しかし、異なるビーム形状およびサイズの影響を受けた2次電子画像同士を比較しても、画像間にずれが生じているので同一にはならず、疑似欠陥を発生させてしまうことになる。よって、高精度な検査を行うことが困難となる。そこで、実施の形態1では、あえて最もサイズが大きく変形した1次電子ビーム20i以上のサイズで真円の均一ビーム14にすべての1次電子ビームを合わせ込む。言い換えれば、各1次電子ビームがそれぞれ担当するサブ照射領域29を真円の均一ビーム14でスキャンした場合に得られたであろう各サブ照射領域29内の画像に、それぞれの1次電子ビーム20iで得られた2次電子画像を近づける処理を行う。さらに言い換えれば、もっともボケが大きい1次電子ビームで得られる画像に合わせ込むように各サブ照射領域29内の画像をぼかす平滑化処理を行う。以下、具体的に説明する。
図6は、実施の形態1における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。図6において、実施の形態1における検査方法は、評価パターン画像取得工程(S102)と、ビーム形状及びサイズ演算工程(S104)と、個別補正カーネル係数演算工程(S108)と、被検査画像取得工程(S202)と、画像補正(平滑化処理)工程(S204)と、位置合わせ工程(S208)と、比較工程(S210)と、いう一連の工程を実施する。
評価パターン画像取得工程(S102)として、画像取得機構150(2次電子画像取得機構)は、マルチ1次電子ビーム20を用いて、評価パターンが形成された評価基板をスキャンして、各1次電子ビーム20iが個別に走査するサブ照射領域29毎の評価パターン画像を取得する。ここでは、まずは、各1次電子ビーム20iの形状及びサイズを取得するために、各1次電子ビーム20iで評価パターンの画像を取得する。
図7は、実施の形態1における評価パターンの一例を示す図である。図7において、評価基板400には、同じサイズ及び同じ真円形のドットパターンが所定のピッチでアレイ配置された評価パターン401が形成されている。各1次電子ビーム20iが走査するサブ照射領域29内に、数個〜数十個のドットパターンが含まれるサイズ及びピッチに形成されると好適である。但し、これに限るものではない。各サブ照射領域29内に、1個のドットパターンが含まれるサイズ及びピッチに形成されるようにしても構わない。真円形のドットパターンの画像を得ることで、いろいろな方向のエッジのプロファイルを抽出できる。よって、ビームの広がりに対する方位依存性を把握できる。
図8は、実施の形態1における評価パターンの他の一例を示す図である。評価パターンは均一なドットパターンに限るものではない。図8の例では、形状及びサイズがランダムな複数の金ナノ粒子が散りばめられた評価パターン402が評価基板400に形成されている場合を示している。各1次電子ビーム20iが走査するサブ照射領域29内に、数個〜数十個の金ナノ粒子が含まれるサイズに形成されると好適である。但し、これに限るものではない。各サブ照射領域29内に、1個の金ナノ粒子が含まれるサイズに形成されるようにしても構わない。形状及びサイズをランダムにすることで、ビームの広がりに対するサイズ依存がもしも存在した場合でもこれを排除できる。
図9は、実施の形態1における評価パターンの他の一例を示す図である。後述するように、評価パターンの各図形の輪郭線に沿って例えば30°毎の12方向からのビーム強度プロファイルを近似する。このため、図9の例では、同じサイズの正12角形のドットパターンが所定のピッチでアレイ配置された評価パターン403が評価基板400に形成されている場合を示している。各1次電子ビーム20iが走査するサブ照射領域29内に、数個〜数十個のドットパターンが含まれるサイズ及びピッチに形成されると好適である。但し、これに限るものではない。各サブ照射領域29内に、1個のドットパターンが含まれるサイズ及びピッチに形成されるようにしても構わない。
実施の形態1では、評価基板400に対して、マルチ1次電子ビーム20を1本ずつのビームに制限して照射する必要はなく、一緒に照射すればよい。もちろん、1本ずつのビームに制限して照射しても構わない。画像の取得は、上述したように、マルチ1次電子ビーム20を照射して、マルチ1次電子ビーム20の照射に起因して評価基板400から放出される反射電子を含むマルチ2次電子ビーム300をマルチ検出器222で検出して、各サブ照射領域29での2次電子画像を取得する。マルチ検出器222には、反射電子及び2次電子が投影されても良いし、反射電子は途中で発散してしまい残った2次電子が投影されても良い。マルチ検出器222によって検出された2次電子の検出データ(評価パターン測定画像:2次電子画像:評価パターン画像)は、測定順に検出回路106に出力される。検出回路106内では、図示しないA/D変換器によって、アナログの検出データがデジタルデータに変換され、チップパターンメモリ123に格納される。このようにして、画像取得機構150は、評価基板上に形成された評価パターンの測定画像を取得する。そして、得られた測定画像データは、位置回路107からの各位置を示す情報と共に、ビーム形状及びサイズ演算回路129に転送される。
ビーム形状及びサイズ演算工程(S104)として、ビーム形状及びサイズ演算回路129(ビーム形状及びサイズ演算部)は、評価パターンの測定画像を用いて、マルチ1次電子ビーム20の各1次電子ビーム20iの基板101(或いは評価基板400でも良い)上でのビーム形状及びサイズを演算する。各1次電子ビーム20iのビーム形状及びサイズを取得(演算或いは測定)する手法は、特に限定されるものではない。市販製品においてもビーム形状を測定するツールを提供するものはいくつかあり(例えば、BEAMETR(aBeam Technologies社製))、或いはBlind−deconvolutionの原理を用いてビーム形状を推定する手法も研究されている。これら種々の手法のいずれを用いても良い。実施の形態1では、例えば、個々の1次電子ビーム20iのサブ照射領域29の評価パターン画像を使って、画像内の図形パターンのエッジの向きによる画像のボケ具合の違いを測定することで、ビーム形状及びサイズを示すパラメータを求める。以下、各1次電子ビーム20iのビーム形状及びサイズを取得する手法の一例を具体的に説明する。ビーム形状及びサイズ演算回路129は、マルチ1次電子ビーム20の1次電子ビーム20i毎に、当該1次電子ビーム20iによって得られた評価パターン401(或いは402、或いは403)の2次電子画像を用いて、当該1次電子ビーム20iの基板101(或いは評価基板400でも良い)上でのビーム形状を楕円形と見做した場合における楕円形の長軸方向の広がり半径A、短軸方向の広がり半径B、及び長軸方向の角度φ0を演算する。具体的な動作を以下に説明する。
図10は、実施の形態1におけるビーム形状及びサイズ演算回路内の構成の一例を示す構成図である。図10において、ビーム形状及びサイズ演算回路129内には、輪郭線抽出部60、法線設定部62、フィッティング処理部64、平均ボケ量演算部66、及びフィッティング処理部68が配置される。輪郭線抽出部60、法線設定部62、フィッティング処理部64、平均ボケ量演算部66、及びフィッティング処理部68といった各「〜部」は、処理回路を含み、この処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。輪郭線抽出部60、法線設定部62、フィッティング処理部64、平均ボケ量演算部66、及びフィッティング処理部68内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリ、或いはメモリ118に記憶される。
まず、輪郭線抽出工程として、輪郭線抽出部60は、マルチ1次電子ビーム20の照射によって得られる照射領域34の2次電子画像を構成する、個々の1次電子ビーム20iの照射によって得られる照射領域34内の複数のサブ照射領域29の評価パターン画像(複数の部分画像)について、1次電子ビーム20i毎のサブ照射領域29の評価パターン画像(部分画像)毎に、当該サブ照射領域29の評価パターン画像内の各図形パターンの輪郭線を抽出する。
次に、法線設定工程として、法線設定部62は、1次電子ビーム20i毎のサブ照射領域29の評価パターン画像内で抽出された図形パターン毎に、当該図形パターンの輪郭線に沿って、所定の画素数おきごとに、輪郭線に直交する法線(切断線)を設定する。
図11は、実施の形態1における輪郭線に法線が設定された図形パターンの一例を示す図である。図11の例では、評価パターン401における円形のドットパターンの輪郭線に対して30°毎に法線10が設定された場合を示している。図11の例では、30°毎に法線10が配置されているが、さらに多くの法線10が設定されると好適である。
図12は、実施の形態1における法線上のビームプロファイルの一例を示す図である。図12において、縦軸yに階調値、横軸xに法線10上の各画素の位置を示す。評価パターン画像の各画素は、例えば、1次電子ビーム20iのサイズと同程度のサイズで格子状に設定されると良い。法線10上の各画素の階調値をプロットすると、図12の例に示すようなビームプロファイルが形成される。そして、ビームプロファイルは、誤差関数で近似できる。
そこで、ビームプロファイルフィッティング工程として、フィッティング処理部64は、1次電子ビーム20i毎のサブ照射領域29の評価パターン画像内の各図形パターンの法線10毎に、法線10上の各画素の階調値を以下の式(1)で示す誤差関数で近似(フィッティング)して、各パラメータa,b,x0,σを求める。
次に、平均ボケ量演算工程として、平均ボケ量演算部66は、1次電子ビーム20i毎の担当するサブ照射領域29の評価パターン画像内のすべての図形パターンを対象として、法線10の向き(方向)に応じて、例えば、30°ずつ12個の方位グループに分割する。例えば、0°以上30°未満の各法線10を方位グループ1、30°以上60°未満の各法線10を方位グループ2、60°以上90°未満の各法線10を方位グループ3、90°以上120°未満の各法線10を方位グループ4、120°以上150°未満の各法線10を方位グループ5、150°以上180°未満の各法線10を方位グループ6、180°以上210°未満の各法線10を方位グループ7、210°以上240°未満の各法線10を方位グループ8、240°以上270°未満の各法線10を方位グループ9、270°以上300°未満の各法線10を方位グループ10、300°以上330°未満の各法線10を方位グループ11、330°以上360°未満の各法線10を方位グループ12、とする。そして、平均ボケ量演算部66は、1次電子ビーム20i毎のサブ照射領域29の評価パターン画像(部分画像)毎に、かつ、方位グループ毎に、各法線10のビームプロファイルに対して得られパラメータσの平均値を演算する。ここでは、ボケ量を示す指標として、例えば、(√2)σの値を用いる。よって、パラメータσの平均値を演算し、(√2)を乗じることで、グループ毎に、平均ボケ量((√2)σの平均値)を求めることができる。
図13は、実施の形態1における法線方向と平均ボケ量との関係の一例を示す図である。図13において、縦軸yに平均ボケ量を示し、横軸xに法線方向角度を示す。上記で得られた平均ボケ量はプロットされた黒丸で示される。図13の例に示すように、法線方向と平均ボケ量との対応関係は、以下の式(2)のような関数で近似できる。
そこで、フィッティング工程として、フィッティング処理部68は、1次電子ビーム20i毎の担当するサブ照射領域29の評価パターン画像(部分画像)毎に、法線方向と平均ボケ量との対応関係を以下の式(2)で示す関数で近似(フィッティング)して、各パラメータA,B,φ0を求める。但し、A>Bとする。
図14は、実施の形態1におけるマルチ1次電子ビームを構成する1次電子ビームの形状とサイズの一例を示す図である。図14に示すように、式(2)でフィッティングした結果、得られたパラメータAは、各1次電子ビーム20iの基板上でのビーム形状を楕円形であると見做した場合における長軸方向の広がり半径を示す。パラメータBは、短軸方向の広がり半径を示す。パラメータφ0は、長軸方向の角度を示す。すべての1次電子ビーム20iの担当するサブ照射領域29の評価パターン画像について、上述した演算処理を行うことで、各1次電子ビーム20iの基板101(評価基板400)上での長軸方向の広がり半径Aと、短軸方向の広がり半径Bと、長軸方向の角度φ0と、いう楕円形状とそのサイズを示すパラメータを求めることができる。演算された各1次電子ビーム20iのパラメータA,B,φ0は、カーネル係数演算回路130に出力される。
個別補正カーネル係数演算工程(S108)として、カーネル係数演算回路130は、各1次電子ビーム20iの担当するサブ照射領域29の画像を補正するための、1次電子ビーム20i毎の個別補正用カーネル(個別補正用関数)Kiの係数を演算する。1次電子ビーム20i毎の個別補正用カーネルの係数Kiは、マルチ1次電子ビーム20の各1次電子ビーム20iによって得られる、評価パターンの2次電子画像を用いて取得される。
図15は、実施の形態1におけるカーネル係数演算回路内の構成の一例を示す構成図である。図15において、カーネル係数演算回路130内には、磁気ディスク装置等の記憶装置70、最大長径抽出部71、均一ビームサイズ設定部72、及び2乗差根演算部74が配置される。最大長径抽出部71、均一ビームサイズ設定部72、及び2乗差根演算部74といった各「〜部」は、処理回路を含み、この処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。最大長径抽出部71、均一ビームサイズ設定部72、及び2乗差根演算部74内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリ、或いはメモリ118に記憶される。
まず、カーネル係数演算回路130内に入力された各1次電子ビーム20iのパラメータA,B,φ0は、1次電子ビーム20iと関連されて記憶装置70に格納される。
次に、最大長径抽出工程として、最大長径抽出部71(抽出部)は、記憶装置70からパラメータAを読み出し、マルチ1次電子ビーム20の基板101(評価基板400)上での各ビーム形状の中から長軸方向の最大広がり半径Amaxを抽出する。図5の例では、中心ビームから最も離れた外周のビーム12が最大広がり半径Amaxで形成される場合を示している。よって、最大長径抽出部71は、かかる外周のビーム12の長軸方向の広がり半径Aを最大広がり半径Amaxとして抽出する。
均一ビームサイズ設定工程として、均一ビームサイズ設定部72は、マルチ1次電子ビーム20の各ビームサイズ(長軸方向の広がり半径A)の最大サイズ(長軸方向の最大広がり半径Amax)以上の所定のサイズ(広がり半径A0)を設定する。図5の例では、中心ビームから最も離れた外周のビーム12が最大広がり半径Amaxより若干大きな広がり半径A0(直径2A0)の真円ビームを均一ビーム14として示している。
2乗差演算工程として、2乗差根演算部74は、各1次電子ビーム20iのサイズ(広がり半径A,B)について、以下の式(3−1)及び式(3−2)に示すように、真円の均一ビーム14のサイズ(広がり半径A0)との2乗差の平方根A’,B’を演算する。
各1次電子ビーム20iの個別補正カーネルKiは、以下の楕円状ガウシアン分布の式(4)で定義できる。
式(4)に示す1次電子ビーム20i毎の個別補正用カーネルKiは、対象となる1次電子ビーム20iのサブ照射領域29にすべての1次電子ビーム20iのビーム形状及びサイズを均一化した均一ビーム14(広がり半径A0の真円ビーム)を照射することによって取得される均一ビーム部分画像に近づくように当該対象となる1次電子ビーム20iのサブ照射領域29の画像(部分2次電子画像)を補正するためのカーネルとなる。具体的には、個別補正用カーネルKiは、最大広がり半径Amax以上の所定の広がり半径A0と当該1次電子ビーム20iの長軸方向の広がり半径Aとの差、及び所定の広がり半径A0と短軸方向の広がり半径Bとの差を補償するように当該1次電子ビーム20iのサブ照射領域20の部分2次電子画像を補正するためのカーネルとなる。以上の演算により、かかる1次電子ビーム20i毎の個別補正用カーネルKiの係数A’,B’,φ0を取得できる。演算された1次電子ビーム20i毎の個別補正用カーネルKiの係数A’,B’,φ0の情報は、補正回路113に出力される。
以上の前処理が終了した段階で、実際の検査処理を実施する。
被検査画像取得工程(S202)として、画像取得機構150は、複数の図形パターンが形成された基板101にマルチ1次電子ビーム20を照射して、マルチ1次電子ビーム20の照射に起因して基板101から放出されるマルチ2次電子ビーム300を検出して、前記複数の図形パターンの2次電子画像を取得する。上述したように、マルチ検出器222には、反射電子及び2次電子が投影されても良いし、反射電子は途中で発散してしまい残った2次電子が投影されても良い。具体的には、以下のように動作する。上述したように、画像取得機構150は、ストライプ領域32をスキャンして、ストライプ領域32の画像を取得する。画像の取得は、上述したように、マルチ1次電子ビーム20を照射して、マルチ1次電子ビーム20の照射に起因して基板101から放出される反射電子を含むマルチ2次電子ビーム300をマルチ検出器222で検出する。マルチ検出器222によって検出された2次電子の検出データ(測定画像:2次電子画像:被検査画像)は、測定順に検出回路106に出力される。検出回路106内では、図示しないA/D変換器によって、アナログの検出データがデジタルデータに変換され、チップパターンメモリ123に格納される。このようにして、画像取得機構150は、各ストライプ領域32上に形成されたパターンの測定画像を取得する。そして、得られた測定画像データは、位置回路107からの各位置を示す情報と共に、補正回路113に転送される。
画像補正(平滑化処理)工程(S204)として、補正回路113(補正部)は、単位ブロック33、或いはストライプ領域32の2次電子画像を構成する、個々の1次電子ビーム20iの照射によって得られる複数のサブ照射領域29の測定画像(部分2次電子画像)に対して、補正処理を行う。補正回路113は、サブ照射領域29の測定画像毎に、1次電子ビーム10i毎の個別補正用カーネルKiを用いて、当該サブ照射領域29の測定画像に対応する1次電子ビーム20iのサブ照射領域29に上述した均一ビーム14(真円ビーム)を照射することによって取得される均一ビーム部分画像に近づくように当該サブ照射領域29の測定画像を補正する。均一ビーム14(真円ビーム)は、マルチ1次電子ビーム20のすべての1次電子ビーム20iのビーム形状及びサイズを均一化した均一ビームとして設定される。具体的には、補正回路113は、1次電子ビーム20i毎に、1次電子ビーム20i毎の個別補正用カーネルKiを用いて、最大広がり半径以上の所定の広がり半径A0と当該1次電子ビーム20iの長軸方向の広がり半径Aとの差、及び所定の広がり半径A0と短軸方向の広がり半径Bとの差を補償するように当該サブ照射領域29の測定画像(部分2次電子画像)を補正する。
具体的には、補正回路113は、1次電子ビーム20i毎に得られた信号で構成される取得画像に対して、1次電子ビーム20i毎の個別補正用カーネルKiを用いて畳み込み演算処理を行ない、最大広がり半径以上の所定の広がり半径A0と当該1次電子ビーム20iの長軸方向の広がり半径Aとの差、及び所定の広がり半径A0と短軸方向の広がり半径Bとの差を補償するように当該サブ照射領域29の測定画像(部分2次電子画像)を補正する。また、上記では個別補正用カーネルを用いた畳み込み演算処理による関数を用いたが、これに代え同等の効果をもつ関数を用いても構わず、例えば畳み込み演算以外の同等の効果をもつ関数を用いても構わない。
図16は、実施の形態1における画像補正の仕方を説明するための図である。図16において、補正回路113内には、マルチ1次電子ビーム20のビーム本数以上のサブ補正回路111(1,2,3,4,5,・・・)が配置される。上述したように、マルチ検出器222には、複数のセンサ223が配置される。各センサ223は、マルチ1次電子ビーム20のうち他のセンサ223とは異なるいずれか1つの1次電子ビーム20iの照射によって放出される2次電子ビームを検出するように割り当てられている。また、補正回路113内の各サブ補正回路111は、マルチ検出器222の複数のセンサ223のうち他のサブ補正回路とは異なるいずれか1つのセンサ223からの画像データを入力するように割り当てられている。言い換えれば、補正回路113内の各サブ補正回路111は、マルチ1次電子ビーム20のいずれか1つの1次電子ビーム20iの照射によって放出される2次電子ビームの検出用のセンサ223に割り当てられている。各サブ補正回路111には、担当する1次電子ビーム20i用の個別補正カーネルKiの係数が入力され、式(4)に示す個別補正カーネルKiが設定されている。図16の例では、1次電子ビーム(ビーム1)に対応するセンサ223の出力がサブ補正回路1に入力される。1次電子ビーム(ビーム2)に対応するセンサ223の出力がサブ補正回路2に入力される。1次電子ビーム(ビーム3)に対応するセンサ223の出力がサブ補正回路3に入力される。1次電子ビーム(ビーム4)に対応するセンサ223の出力がサブ補正回路4に入力される。1次電子ビーム(ビーム5の)に対応するセンサ223の出力がサブ補正回路5に入力される。各サブ補正回路は、担当する1次電子ビーム20iのサブ照射領域29の測定画像(部分2次電子画像)に対して、担当する1次電子ビーム20i用の個別補正カーネルKiを畳み込み演算することで、平滑化処理を行う。以上のようにして、平滑化処理が行われた各サブ照射領域29の測定画像のデータは、位置回路107が示す位置情報と共に、比較回路108に出力される。
図17は、実施の形態1における比較回路内の構成の一例を示す構成図である。図17において、比較回路108内には、磁気ディスク装置等の記憶装置52,56、位置合わせ部57、及び比較部58が配置される。位置合わせ部57、及び比較部58といった各「〜部」は、処理回路を含み、この処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。位置合わせ部57、及び比較部58内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリ、或いはメモリ118に記憶される。
比較回路108(検査部)は、それぞれ補正処理が行われた複数のサブ照射領域29の測定画像(部分2次電子画像)を用いて検査を行う。ここでは、ダイ−ダイ検査を行う場合について主に説明する。
図18は、実施の形態1における被検査画像の一例を示す図である。実施の形態1では、1つの1次電子ビーム20iのスキャン動作によって取得されるサブ照射領域29をさらに複数のマスクダイ領域28に分割して、マスクダイ領域28を被検査画像の単位領域として使用する。図18の例では、サブ照射領域29を4つのマスクダイ領域28に分割する場合を示している。よって、異なるサブ照射領域29間の被検査画像同士を比較する場合、スキャン動作に使用された1次電子ビーム20iが異なる場合が多いことになる。実施の形態1では、1次電子ビーム20i間のビーム特性の違いから生じる画像のずれ方を平滑化処理により均一に近づけることで、異なる1次電子ビーム20iで得られた被検査画像同士を比較することができる。なお、各マスクダイ領域28は、画像の抜けが無いように、互いにマージン領域が重なり合うように構成されると好適である。
比較回路108内では、転送されたパターン画像データ(2次電子画像データ)が、マスクダイ領域28毎のマスクダイ画像(補正被検査画像)として記憶装置56に一時的に格納される。
位置合わせ工程(S208)として、位置合わせ部57は、ダイ1のマスクダイ画像(補正被検査画像)と、同じパターンが形成されたダイ2のマスクダイ画像(補正被検査画像)とを読み出し、画素より小さいサブ画素単位で、両画像を位置合わせする。例えば、最小2乗法で位置合わせを行えばよい。画素サイズとして、例えば、マルチ1次電子ビーム20の各ビームサイズと同程度のサイズの領域に設定されると好適である。よって、各ビームによってスキャンされるサブ照射領域29は、n×n画素によって構成される。例えば、16×16画素で構成される。
比較工程(S210)として、比較部58は、ダイ1のマスクダイ画像(補正被検査画像)と、ダイ2のマスクダイ画像(補正被検査画像)とを比較する。比較部58は、所定の判定条件に従って画素毎に両者を比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。例えば、画素毎の階調値差が判定閾値Thよりも大きければ欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、記憶装置109、モニタ117、若しくはメモリ118に出力される、或いはプリンタ119より出力されればよい。
図19は、実施の形態1における画像補正の効果を説明するための図である。図19(a)では、マルチ1次電子ビーム20のビーム1とビーム2のビーム形状とサイズを対比して示している。ビーム1は長軸方向が紙面の斜め横方向に延びる楕円形状のビームである。他方、ビーム2は長軸方向が紙面の上下方向に延びる楕円形状のビームである。図19(c)に、ビーム1の照射によって取得される画像(補正前画像1)とビーム2の照射によって取得される画像(補正前画像2)を対比して示している。ここでは、同じ評価パターンをビーム1,2でスキャンして得られた画像を示している。ビーム1とビーム2とでは、基板101へ照射されるビーム形状及びサイズが異なるので、図19(c)に示すように、取得される画像についても差が生じる。そこで、実施の形態1では、最大長径サイズの真円の均一ビームで得られる画像に合わせ込むように補正する。図19(b)に、ビーム1用の補正カーネル1のビーム形状及びサイズとビーム2用の補正カーネル2のビーム形状及びサイズとを対比して示している。それぞれ、最大長径サイズの真円の均一ビームに近づけるようにカーネルの形状が設定されている。ビーム1で取得される画像に補正カーネル1を畳み込み演算処理を行い、ビーム2で取得される画像に補正カーネル2を畳み込み演算処理を行う。これにより、図19(d)に示すように、両画像ともにボケが大きくなってはいるが、ビーム1の補正後画像1とビーム2の補正後画像2とを実質的に同じ画像に補正できる。
以上のように、実施の形態1によれば、マルチビーム検査において、異なるビームで取得した被検査画像であっても同一条件で取得された画像に近づけることができる。よって、異なるビームで取得した被検査画像間での検査ができる。
なお、上述した例では、ダイ−ダイ検査を行う場合を説明したが、これに限るものではない。ダイ−データベース検査を行う場合であっても構わない。ダイ−データベース検査を行う場合には、参照画像データが、記憶装置52に一時的に格納される。参照画像は、参照画像作成回路112により作成される。
参照画像作成回路112(参照画像作成部)は、基板101に形成された複数の図形パターンの元になる設計データに基づいて、マスクダイ画像に対応する参照画像を作成する。具体的には、以下のように動作する。まず、記憶装置109から制御計算機110を通して設計パターンデータを読み出し、読み出された設計パターンデータに定義された各図形パターンを2値ないしは多値のイメージデータに変換する。
上述したように、設計パターンデータに定義される図形は、例えば長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。
かかる図形データとなる設計パターンデータが参照画像作成回路112に入力されると図形ごとのデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の設計パターン画像データに展開し、出力する。言い換えれば、設計データを読み込み、検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできたマス目毎に設計パターンにおける図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとして参照回路112に出力する。かかるマス目(検査画素)は、測定データの画素に合わせればよい。
次に、参照画像作成回路112は、図形のイメージデータである設計パターンの設計画像データに、演算された係数を適用したフィルタ関数Fを使ってフィルタ処理を施す。これにより、画像強度(濃淡値)がデジタル値の設計側のイメージデータである設計画像データをマルチ1次電子ビーム20の代表ビーム(例えば中心ビーム)の照射によって得られる像生成特性に合わせることができる。作成された参照画像の画像データは比較回路108に出力される。
そして、位置合わせ工程(S208)として、位置合わせ部57は、被検査画像となるマスクダイ画像と、当該マスクダイ画像に対応する参照画像とを読み出し、画素より小さいサブ画素単位で、両画像を位置合わせする。例えば、最小2乗法で位置合わせを行えばよい。画素サイズとして、例えば、マルチ1次電子ビーム20の各ビームサイズと同程度のサイズの領域に設定されると好適である。よって、各ビームによってスキャンされるサブ照射領域29は、n×n画素によって構成される。例えば、16×16画素で構成される。
比較工程(S210)として、比較部58は、マスクダイ画像(2次電子画像)と参照画像とを比較する。比較部58は、所定の判定条件に従って画素毎に両者を比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。例えば、画素毎の階調値差が判定閾値Thよりも大きければ欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、記憶装置109、モニタ117、若しくはメモリ118に出力される、或いはプリンタ119より出力されればよい。
ダイ−データベース検査を行う場合においても、1次電子ビーム形状の違いによる画像間の差が補正されているので、参照画像との比較においても疑似欠陥を低減できる。なお、実施の形態1では、各測定画像に対して、ボケ量が大きくなる方向に補正するので、参照画像のフィルタ処理を行う場合に同様に参照画像を補正すればよい。
図20は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成の変形例を示す構成図である。図20において、チップパターンメモリ123と補正回路113との配置位置が逆になった点以外は、図1と同様である。すなわち、マルチ検出器222で検出された各1次電子ビーム20iに対応する画像データを補正回路113で補正した後に、チップパターンメモリ123に保存しても好適である。そして、チップパターンメモリ123から比較回路108に補正後の画像データを転送すればよい。
以上の説明において、一連の「〜回路」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。プロセッサ等を実行させるプログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。例えば、位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、補正回路113、ステージ制御回路114、レンズ制御回路124、ブランキング制御回路126、偏向制御回路128、ビーム形状及びサイズ演算回路129、及びカーネル係数演算回路130は、上述した少なくとも1つの処理回路で構成されても良い。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。図1の例では、1つの照射源となる電子銃201から照射された1本のビームから成形アパーチャアレイ基板203によりマルチ1次電子ビーム20を形成する場合を示しているが、これに限るものではない。複数の照射源からそれぞれ1次電子ビームを照射することによってマルチ1次電子ビーム20を形成する態様であっても構わない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのマルチ電子ビーム検査装置及びマルチ電子ビーム検査方法は、本発明の範囲に包含される。
10 法線
12 ビーム
14 均一ビーム
20 マルチ1次電子ビーム
22 穴
28 マスクダイ領域
29 サブ照射領域
32 ストライプ領域
33 ブロック領域
34 照射領域
52,56 記憶装置
57 位置合わせ部
58 比較部
60 輪郭線抽出部
62 法線設定部
64 フィッティング処理部
66 平均ボケ量演算部
68 フィッティング処理部
70 記憶装置
71 最大長径抽出部
72 均一ビームサイズ設定部
74 2乗差根演算部
100 検査装置
101 基板
102 電子ビームカラム
103 検査室
105 ステージ
106 検出回路
107 位置回路
108 比較回路
109 記憶装置
110 制御計算機
111 サブ補正回路
112 参照画像作成回路
113 補正回路
114 ステージ制御回路
117 モニタ
118 メモリ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
123 チップパターンメモリ
124 レンズ制御回路
126 ブランキング制御回路
128 偏向制御回路
129 ビーム形状及びサイズ演算回路
130 カーネル係数演算回路
142 駆動機構
144,146,148 DACアンプ
150 画像取得機構
160 制御系回路
201 電子銃
202 電磁レンズ
203 成形アパーチャアレイ基板
205,206,207,224,226 電磁レンズ
208 主偏向器
209 副偏向器
212 一括ブランキング偏向器
213 制限アパーチャ基板
214 ビームセパレーター
216 ミラー
218 偏向器
222 マルチ検出器
223 センサ
300 マルチ2次電子ビーム
330 検査領域
332 チップ
400 評価基板
401,402,403 評価パターン

Claims (5)

  1. 複数の図形パターンが形成された基板にマルチ1次電子ビームを照射して、前記マルチ1次電子ビームの照射に起因して前記基板から放出されるマルチ2次電子ビームを検出して、前記複数の図形パターンの2次電子画像を取得する2次電子画像取得機構と、
    前記2次電子画像を構成する、前記マルチ1次電子ビームの個々の1次電子ビームの照射によって得られる複数の部分2次電子画像に対して、この部分2次電子画像毎に、前記マルチ1次電子ビームの1次電子ビーム毎の個別補正用関数を用いて、当該部分2次電子画像に対応する1次電子ビームの照射領域に前記マルチ1次電子ビームのすべての1次電子ビームのビーム形状及びサイズを均一化した均一ビームを照射した場合に前記2次電子画像取得機構によって取得される均一ビーム部分画像に近づくように当該部分2次電子画像を補正する補正部と、
    それぞれ補正処理が行われた前記複数の部分2次電子画像を用いて検査を行う検査部と、
    を備えたことを特徴とするマルチ電子ビーム検査装置。
  2. 前記1次電子ビーム毎の個別補正用関数の係数は、前記マルチ1次電子ビームの各1次電子ビームによって得られる、評価パターンの2次電子画像を用いて取得されることを特徴とする請求項1記載のマルチ電子ビーム検査装置。
  3. 前記均一ビームとして、前記マルチ1次電子ビームの各ビームサイズの最大サイズ以上の所定のサイズの真円が用いられることを特徴とする請求項2記載のマルチ電子ビーム検査装置。
  4. 前記マルチ1次電子ビームの1次電子ビーム毎に、当該1次電子ビームによって得られた前記評価パターンの2次電子画像を用いて、当該1次電子ビームの前記基板上でのビーム形状を楕円形と見做した場合における前記楕円形の長軸方向の広がり半径、短軸方向の広がり半径、及び前記長軸方向の角度を演算するビーム形状及びサイズ演算部と、
    前記マルチ1次電子ビームの前記基板上での各ビーム形状の中から長軸方向の最大広がり半径を抽出する抽出部と、
    をさらに備え、
    前記補正部は、1次電子ビーム毎に、1次電子ビーム毎の個別補正用関数を用いて、前記最大広がり半径以上の所定の広がり半径と当該1次電子ビームの長軸方向の広がり半径との差、及び前記所定の広がり半径と短軸方向の広がり半径との差を補償するように当該部分2次電子画像を補正することを特徴とする請求項2又は3いずれか記載のマルチ電子ビーム検査装置。
  5. 複数の図形パターンが形成された基板にマルチ1次電子ビームを照射して、前記マルチ1次電子ビームの照射に起因して前記基板から放出されるマルチ2次電子ビームを検出して、前記複数の図形パターンの2次電子画像を取得する工程と、
    前記2次電子画像を構成する、前記マルチ1次電子ビームの個々の1次電子ビームの照射によって得られる複数の部分2次電子画像に対して、部分2次電子画像毎に、前記マルチ1次電子ビームの1次電子ビーム毎の個別補正用関数を用いて、当該部分2次電子画像に対応する1次電子ビームの照射領域に前記マルチ1次電子ビームのすべての1次電子ビームのビーム形状及びサイズを均一化した均一ビームを照射することによって取得される均一ビーム部分画像に近づくように当該部分2次電子画像を補正する工程と、
    それぞれ補正処理が行われた前記複数の部分2次電子画像を用いて検査を行う工程と、
    を備えたことを特徴とするマルチ電子ビーム検査方法。
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