JP2020116046A - トイレットロール - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の第1形態は、エンボスを1プライのトイレットペーパーに施し、それを重ねて2プライのロール状にしたものである(いわゆるダブルエンボス)。
本発明の第2形態は、第1形態と異なり、重ねられた状態の2プライのトイレットペーパーにエンボス(いわゆるシングルエンボス)を施し、それをロール状にしたものである。
本発明のトイレットロールの製造方法は、繊維原料を含むスラリーを抄紙し、1プライのトイレットペーパーウェブを得る工程を含む。
本発明の実施例1から実施例5の各実施例に係るトイレットロールにおいて、物性に係る19個のパラメータについて、比較例1および比較例2に対する比較評価を行った。その比較評価について、以下の表1に示す。尚、実施例1から実施例4、および比較例2は上述した第1形態のようなダブルエンボス(図2を参照)であり、実施例5および比較例1は上述した第2形態のようなシングルエンボス(図4を参照)である。比較例1は上述の第2形態のようなシングルエンボスであり、比較例2は上述の第1形態のようなダブルエンボスではあるが、後述するように、Tr/Ti(ISO/理論値、つまり復元値)、伸び、外側シート(または内側シート)のエンボスの高さ、吸水度、肌触り感、等が、実施例1から実施例5と明らかに異なるものとなっていることが、表1から理解される。
表1に記載の「外側シートのエンボスの高さ」と「内側シートのエンボスの高さ」との合計は、構成がダブルエンボスである場合、エンボス加工前の原紙の紙厚(ISOで測定)と、製品状態の紙厚(ISOで測定)との差を表すものである。すなわち、当該合計は、紙厚の実測値Trから2プライの原紙の紙厚を引いたときの差を表すものである。構成がシングルエンボスの場合、「エンボスの高さ」は、紙厚の実測値Trから原紙の2プライの紙厚を引いたときの差を表すものである。ここで、2プライの原紙の紙厚は、140μm前後とするが、坪量により紙厚は変動するため一概には規定されない。
II:解析アプリケーションVR−H2Aの機能を用いて、エンボス凸部の3D形状の全てを対象に基準線を設定した。
III:同解析アプリケーションが備える形状補正ツールのゆがみ修正機能を用いて、エンボス凸部の3D形状の測定データについてゆがみを修正した。
IV:同解析アプリケーションの機能を用いて、基準線より上の部分をエンボス凸部として、エンボス凸部を2次元的(平面的)に見た場合の面積を「エンボス凸部の面積」として算出した。
表1中の密度について、本発明のトイレットペーパーの密度は、1枚(1プライ)あたりの坪量(g/m2)からトイレットペーパーの紙厚の実測値Tr(μm)を除して、その値を2倍して得た値(g/cm3)である。本発明の効果を奏する上で好ましくは、トイレットペーパーの密度は0.110g/cm3〜0.180g/cm3であり、より好ましくは0.110g/cm3〜0.165g/cm3である。
表1中の引張強さについて、本発明のトイレットペーパーの長さ方向(縦方向)の引張強さ(N)は、1.5〜2.2であることが好ましく、1.5〜2.1であることがより好ましい。
表1中の伸びについて、本発明のトイレットペーパーの長さ方向(縦方向)の伸び率(%)は12.0%〜16.0%以上であることが好ましく、12.3%〜15.5%であることがより好ましい。
当該伸び率(%)は、以下の式より算出される。
伸び率(%)=試料の伸び量(mm)×100/スパン長(mm)
なお、「引張強さ」、「伸び」については、JIS P 8113に準拠した試験方法で行われうる。
表1中のソフトネスについて、本発明のトイレットペーパーのソフトネスは、29より大きいことが好ましく、30〜33であることがより好ましく、34以上が更に好ましい。なお、「ソフトネス」については、JAPAN TAPPI No.34に準拠した測定方法で測定されうる。
表1中の吸水度について、本発明のトイレットペーパーの吸水度は、21より大きいことが好ましく、22〜23であることがより好ましく、24以上が更に好ましい。
表1中の肌触り感の評価方法については、50人の評価者に「肌触り感」について、「特に優れている」と感じたものを4点とし、「優れている」と感じたものを3点とし、「良好」と感じたものを2点とし、「劣る」と感じたものを1点として、四段階に評価してもらい、評価点の平均値が1点以上であって1.5点未満であれば「×」とし、1.5点以上であって2.5点未満であれば「△」とし、2.5点以上であって3.5未満であれば「○」とし、3.5以上であって4点以下であれば「◎」とした。
復元値(Tr/Ti)が0.90以上であれば、吸水度については「22」以上が得られ、肌触り感については「△」以上が得られる。表1に示すように、本発明の実施例1から実施例5に係る復元値はそれぞれ0.95、1.24、1.03、1.31、および1.14となっており、実施例1から実施例5の各実施例によれば吸水度については28、25、23、28、および27がそれぞれ得られ、肌触り感については○、◎、○、◎、および△がそれぞれ得られる。
本発明は、上述した各実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
10 トイレットロール
11 第1シート
11e、11’e エンボス部(第1エンボス部)
11p、11’p エンボス凸部(第1エンボス凸部)
11r、11’r エンボス凹部(第1エンボス凹部)
12 第2シート
12e、12’e 第2エンボス部
12p、12’p 第2エンボス凸部
12r、12’r 第2エンボス凹部
13、13’ 連続シート
14 紙管
d 紙管の直径
e1、e2 エンボス
C 回転軸
D トイレットロールの直径
L 巻長
S トイレットペーパーの占める面積
Tr トイレットペーパーの紙厚の実測値
Ti トイレットペーパーの紙厚の算出値
Claims (8)
- 少なくとも2プライのトイレットペーパーをロール状としたトイレットロールであって、
前記トイレットペーパーの紙厚の実測値をTrとし、前記トイレットロールの回転軸に直交した切断面において、前記トイレットペーパーが占める面積を、前記トイレットロールに巻かれた前記トイレットペーパーの巻長で除して得られる算出値をTiとしたときに、前記実測値Trを前記算出値Tiで除して得られる復元値が0.90以上であることを特徴とするトイレットロール。 - 前記トイレットペーパーの少なくとも1プライには、エンボス加工によりエンボス部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のトイレットロール。
- 前記トイレットロールの巻径は100mm〜116mmであり、前記巻かれた前記トイレットペーパーの巻長は36m〜60mであり、前記トイレットペーパーの1プライあたりの密度は0.110g/cm3〜0.180g/cm3であることを特徴とする請求項1に記載のトイレットロール。
- 前記エンボス部は、前記トイレットペーパーの少なくとも1プライの一方面にエンボス凸部、他方面に前記エンボス凸部に対応するエンボス凹部が形成されることで構成され、
前記エンボス凹部の深さは、0.015mm〜0.120mmであることを特徴とする請求項2に記載のトイレットロール。 - 前記エンボス部は、複数のエンボス凹部によって構成され、
前記トイレットペーパーの単位面積当たりの前記複数のエンボス凹部の密度は、1個/cm2〜100個/cm2であり、
1個の前記エンボス凹部の形成された面積が0.01mm2〜10.00mm2であることを特徴とする請求項2に記載のトイレットロール。 - 前記トイレットペーパーは、前記複数のエンボス凹部によって構成された第1エンボス凹部が形成された第1層と、前記複数のエンボス凹部によって構成された第2エンボス凹部が形成された第2層とを有する少なくとも複数層が重ねられて構成され、
前記第1層の単位面積当たりの前記第1エンボス凹部のエンボス凹部の密度と、前記第2層の単位面積当たりの前記第2エンボス凹部のエンボス凹部の密度とは、異なることを特徴とする請求項5に記載のトイレットロール。 - 前記第1層は、前記第2層よりも前記トイレットロールの径方向外側に位置し、
前記第1層の単位面積当たりの前記第1エンボス凹部のエンボス凹部の密度よりも、前記第2層の単位面積当たりの前記第2エンボス凹部のエンボス凹部の密度が、高いことを特徴とする請求項6に記載のトイレットロール。 - 前記第1層の単位面積当たりの前記第1エンボス凹部のエンボス凹部の密度は、15個/cm2〜50個/cm2であり、前記第2層の単位面積当たりの前記第2エンボス凹部のエンボス凹部の密度は、50個/cm2〜100個/cm2であり、
前記第1エンボス凹部の1個のエンボス凹部の形成された面積が0.01mm2〜2.00mm2であり、前記第2エンボス凹部の1個のエンボス凹部の形成された面積が0.01mm2〜1.50mm2であることを特徴とする請求項6に記載のトイレットロール。
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