JP2022082534A - キッチンペーパーロールおよびキッチンペーパー - Google Patents

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Abstract

【課題】吸水性および吸油性を維持可能なキッチンペーパーロールおよびキッチンペーパーを提供する。【解決手段】キッチンペーパーをロール状としたキッチンペーパーロール10であって、キッチンペーパーの紙厚の実測値をTrとし、キッチンペーパーロール10の回転軸Cに直交した切断面において、キッチンペーパーが占める面積Sを、キッチンペーパーロール10に巻かれたキッチンペーパーの巻長Lで除して得られる算出値をTiとしたときに、実測値Trを算出値Tiで除して得られる復元値が1.10以上であり、キッチンペーパーロール10に巻かれたキッチンペーパーの巻長が20m~25mである。【選択図】図1

Description

本発明は、吸水性および吸油性を維持可能なキッチンペーパーロールおよびキッチンペーパーに関する。
従来、台所等で広く使用されているキッチンペーパーは、水や油を効率よく吸収することが求められる。そこで、キッチンペーパーを構成するシートにエンボス加工を施すことで、シート間に空隙を形成させ、吸水性や吸油性の向上を図ったものが、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2013-072156号公報
ところで、構成するシートの形状や構造に工夫を施したキッチンペーパーは、その紙厚が厚いものとなり、それをロール状にしたものは、巻き径が太くなり、使用可能な枚数も制限される傾向がある。一方、例えば、構成するシートにエンボス加工を施したキッチンペーパーの場合、キッチンペーパーロールの巻き径を細くするため、キッチンペーパーを紙管に巻き付ける力を強くすると、エンボスの形状がくずれ、吸水性、吸油性が損なわれるおそれがある。
したがって、使用可能な枚数の確保、吸水性および吸油性の維持、の2つの観点から、キッチンペーパーを構成するシートの形状、構造を決定することが求められる。特許文献1では、この点について考慮されておらず、キッチンペーパーを構成するシートの最適な形状、構造は依然として改良の余地がある。
本発明の目的は、吸水性および吸油性を維持可能なキッチンペーパーロールおよびキッチンペーパーを提供することにある。
本発明によるキッチンペーパーロールは、キッチンペーパーをロール状としたキッチンペーパーロールであって、前記キッチンペーパーの紙厚の実測値をTrとし、前記キッチンペーパーロールの回転軸に直交した切断面において、前記キッチンペーパーが占める面積を、前記キッチンペーパーロールに巻かれた前記キッチンペーパーの巻長で除して得られる算出値をTiとしたときに、前記実測値Trを前記算出値Tiで除して得られる復元値が1.10以上であり、前記キッチンペーパーロールに巻かれた前記キッチンペーパーの巻長が20m~25mであることを特徴とする。
また、本発明によるキッチンペーパーは、本発明によるキッチンペーパーロールから引き出して使用可能なものである。
本発明によれば、キッチンペーパーを構成するシートの、吸水性や吸油性を有する形状、構造が保持されるため、吸水性および吸油性を維持することが可能となる。
本発明の第1形態に係るキッチンペーパーロールの全体斜視図である。 第1形態に係るキッチンペーパーロールから引き出されたキッチンペーパーであって、凹部と凸部とが接着されたエンボスを有するものについて説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のIIb-IIb方向断面図である。 第1形態に係るキッチンペーパーロールの模式的な断面図である。 本発明の第2形態に係るキッチンペーパーロールから引き出されたキッチンペーパーであって、凸部同士が接着されたエンボスを有するものについて説明するための図であり、図2(a)のIIb-IIb方向断面図である。 本発明の第3形態に係るキッチンペーパーロールから引き出されたキッチンペーパーであって、2プライのシートを重ねてエンボス加工を施したものについて説明するための図であり、図2(a)のIIb-IIb方向断面図である。
本発明によるキッチンペーパーロールの実施するための第1形態から第3形態の3つの形態について、図1から図5を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は本形態の態様に限定されるものではない。
<第1形態>
図1に本発明の第1形態に係るキッチンペーパーロール10の全体斜視図を示す。図2は、本形態に係るキッチンペーパーロール10から引き出されたキッチンペーパー1であって、凹部と凸部とが接着されたエンボスを有するものについて説明するための図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のIIb-IIb方向の模式的な断面図である。図3に本形態に係るキッチンペーパーロール10の模式的な断面図を示す。
本形態に係るキッチンペーパーロール10は、2プライのキッチンペーパーが紙管14(巻き芯)に巻かれて構成されている。当該キッチンペーパーを構成する2層のシートには、紙管14に巻かれる前にエンボス加工により凹部や凸部がそれぞれ施され、2層のシートに施されたエンボスの凸部と凹部が重なっている(いわゆるネステッド型)(後述の第2形態では、2層のシートに施されたエンボスの凸同士が重なっており(いわゆるティップトゥーティップ型)、後述の第3形態では、当該キッチンペーパーを構成する2層のシートが重ねられた状態で片側にエンボス加工が施されている(いわゆるシングルエンボス))。
本形態に係るキッチンペーパーロール10から引き出されたキッチンペーパー1は、第1エンボス部11eが形成された表面シート(第1層)11と、第2エンボス部12eが形成された裏面シート(第2層)12と、が積層された積層連続シート13である。第1エンボス部11eは、図2(b)に示すように、表面シート11の一方面に第1エンボス凸部11p、他方面に第1エンボス凸部11pに対応する第1エンボス凹部11rがそれぞれ形成されることで構成される。また、第2エンボス部12eは、図2(b)に示すように、裏面シート12の一方面に第2エンボス凸部12p、他方面に第2エンボス凸部12pに対応する第2エンボス凹部12rがそれぞれ形成されることで構成される。すなわち、表面シート11の一方面には、表面シート11の他方面に形成された第1エンボス凹部11rに対応するように、第1エンボス凸部11pが形成されており、裏面シート12の一方面には、裏面シート12の他方面に形成された第2エンボス凹部12rに対応するように、第2エンボス凸部12pが形成されている。
本形態に係るキッチンペーパーに施される第1エンボス部11eおよび第2エンボス部12eの形状は、図2(a)に示すように、ドット状のエンボスが斜め格子状に配列されたパターンとなっている。本発明では、キッチンペーパーに施されるエンボスの形状(すなわち凹部の窪みの外側輪郭)は、本形態のような円状のドット状に限られず、角部を有するものであってもよい。エンボスの形状が角部を有するものであった場合、エンボスがつぶれにくくなり、後述のエンボスの効果を維持することが可能となる。本発明では、キッチンペーパーに施されるエンボスの形状(すなわち凹部の窪みの外側輪郭)は、多角形を呈するものであってもよい。
本発明に係るキッチンペーパー1では、表面シート11の一方面と裏面シート12の一方面とは、接着部15を介して接着されており、表面シート11の他方面および裏面シート12の他方面に第1エンボス凹部11rおよび第2エンボス凹部12rの窪みが配置されるように、第1エンボス凹部11rおよび第2エンボス凹部12rがそれぞれ形成されうる。本形態に係るキッチンペーパー1では、図2(b)に示すように、第1エンボス凸部11pの頂部と、裏面シート12の一方面のうちエンボス加工されていない面と、が接着部15を介して接着され、且つ、第2エンボス凸部12pの頂部と、表面シート11の一方面のうちエンボス加工されていない面と、が接着部15を介して接着されている。このように接合されている構成によって形成された第1エンボス凹部11rおよび第2エンボス凹部12rの凹部形状によって、油に接触する面積が広くなり、油を素早く吸収することが可能となっている。
また、上記接合されている構成によって、図2(b)に示すように、第1エンボス凸部11pと第2エンボス凸部12pとの間に間隙Gが形成される。この間隙Gによって、吸収した水を閉じ込めることが可能となり、吸水性を向上させている。
<第2形態>
図4は、本発明の第2形態に係る、凸部同士が接着されたエンボスを有するキッチンペーパーロール10’について説明するための図であり、図2(a)のIIb-IIb方向の模式的な断面図である。本形態に係るキッチンペーパーロール10’を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
本形態に係るキッチンペーパー1’に施される第1エンボス部11’eおよび第2エンボス部12’eの上面視の形状は、第1形態と同様に、図2(a)に示すように、ドット状のエンボスが整列されたパターンとなっている。
本形態に係るキッチンペーパー1’では、図4に示すように、第1エンボス凸部11pの頂部と第2エンボス凸部12pの頂部とが接着部15を介して接着されている。このように接合されている構成によって形成された第1エンボス凹部11rおよび第2エンボス凹部12rの凹部形状によって、第1形態と同様に、油に接触する面積が広くなり、油を素早く吸収することが可能となっている。
複数の第1エンボス凸部11pと複数の第2エンボス凸部12pとが接合することで、図2(b)に示すように、それらの間に間隙Gが形成される。この間隙Gによって、第1形態と同様に、吸収した水を閉じ込めることが可能となり、吸水性を向上させている。
<第3形態>
図5は、本発明の第3形態に係る、2プライのシートを重ねてエンボス加工を施したキッチンペーパーロール10’’について説明するための図であり、図2(a)のIIb-IIb方向の模式的な断面図である。本形態に係るキッチンペーパーロール10’’を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
本形態に係るキッチンペーパーに施される第1エンボス部11’’eおよび第2エンボス部12’’eの上面視の形状は、第1形態と同様に、図2(a)に示すように、ドット状のエンボスが整列されたパターンとなっている。
本形態に係るキッチンペーパーでは、図5に示すように、第1エンボス部11’’eと第2エンボス部12’’eとは、2プライのシートを重ねてエンボス加工することで形成されている。上記エンボス加工により形成された第1エンボス凹部11rおよび第2エンボス凹部12rの凹部形状によって、第1形態と同様に、油に接触する面積が広くなり、油を素早く吸収することが可能となっている。
<本発明の第1形態から第3形態に係るキッチンペーパーの共通する構成>
本発明に係るキッチンペーパーロールから引き出され(例えば、切れ目を介在させて)切り取られて使用される1枚のシートの坪量は、15~25g/m2であるのが望ましい。より好ましくは19~23g/m2である。なお、坪量は、JIS P 8124(1998)による。
本発明の第1形態から第3形態に係るキッチンペーパーでは、図2(b)、図4および図5に示すように、第1エンボス凹部11rおよび第2エンボス凹部12rの深さH1、H’1、H’’1と、第1エンボス凸部11pおよび第2エンボス凸部12pの高さH2、H’2、H’’2の、本発明の効果を有効に奏する好適な範囲は、それぞれ200~450μmである。また、本発明の第1形態から第3形態に係るキッチンペーパーでは、各凹部、または各凸部の面積(1個分)は0.40~4.20mm2/個になるように作製されている。本発明では、各凹部、または各凸部の面積(1個分)は0.40~2.00mm2/個になるように作製されることがより好ましい。さらに、本発明の第1形態から第3形態に係るキッチンペーパーに施されるエンボスの密度は、5.0~12.0個/cm2にすることが適切である。本発明の第1形態から第3形態に係るキッチンペーパーの単位面積当たりの凹部の面積の割合は3%~50%であることが好ましい。本発明では、キッチンペーパーの単位面積当たりの凹部の面積の割合は3%~20%であることがより好ましい。本発明の第1形態から第3形態に係るキッチンペーパーでは、離隔間隔が2~5mm程度のパターンで凹部、または凸部がエンボス加工により形成されている。
本発明の第1形態から第3形態に係るキッチンペーパーロールは、一定の条件(例えば、復元率、復元量に相当するパラメータの下限値など)を充足するように、それぞれ製造されている。
本発明の第1形態では、キッチンペーパーロール10から引き出したキッチンペーパー1の紙厚は、ISO12625-3に準拠して測定される。このキッチンペーパー1の紙厚の実測値をTrとし、キッチンペーパーロール10の回転軸Cに直交した切断面において、キッチンペーパーが占める面積Sを、キッチンペーパーロール10に巻かれたキッチンペーパーの巻長Lで除して得られる算出値をTiとしたときに、実測値Trを算出値Tiで除して得られる復元値が1.10以上であることが、本発明の効果を奏する上で好ましい。本発明ではこれに限られず、当該復元値は1.15以上、1.25以上、1.27以上、1.40以上、の順に好ましい。キッチンペーパー1の紙厚は、ISO12625-3に準拠していれば、様々な公知の測定方法で測定されうる。キッチンペーパーが占める面積Sは、図3に示すように、紙管14の直径(コア径)をdとし、キッチンペーパーロール10の巻径をDとしたときに、D/2の2乗にπを掛けたものからd/2の2乗にπを掛けたものを引いて得られた値である。
当該復元値が1.10以上だと、充分な復元力があるため、ロール状にキッチンペーパーが巻かれ、そしてキッチンペーパーロールから引き出された後であっても、エンボスの形が安定し吸油性が保持され、エンボスの間隙Gが維持されるため吸水性が保持される。一方、1.10未満だと、例えば、充分な復元力がないため、ロール状にキッチンペーパーが巻かれたときにエンボスの形が変形し、キッチンペーパーロールから引き出された後であっても、エンボスの形が変形したままになってしまい、上記間隙Gが狭まったりエンボスの形がくずれる場合があり吸水性、吸油性が保持されないおそれがある。
また、当該復元値が1.10以上だと、紙厚の理論値が紙厚の実測値よりも小さくなり(下記表1および2の実施例1から9を参照)、巻径を小さく抑えられるので、その分、巻長さが長くすることが可能となり、使用可能な枚数を確保することが可能となる。一方、1.10未満だと、紙厚の理論値が紙厚の実測値とあまり変わらなくなり(下記表2の比較例1から3を参照)、巻径も変わらなくなるので、巻長さが充分に長くすることができなくなり、使用可能な枚数を充分に確保することができないおそれがある。
本発明の第2形態および第3形態に係るキッチンペーパーロールから引き出したキッチンペーパー1’および1’’の紙厚についても、第1形態と同様に、ISO12625-3に準拠して測定され、実測値Trを算出値Tiで除して得られる復元値が1.10以上である。
<本発明に係るキッチンペーパーの製造方法>
本発明のキッチンペーパーの製造方法は、パルプを含むスラリーを抄紙し、1プライのキッチンペーパーウェブを得る工程と、キッチンペーパーロールにエンボス加工を施す工程と、キッチンペーパーウェブを積層する工程を含むものである。エンボス加工と積層の工程は、この順番で行われてもよいし、先に積層を行ってからエンボス加工を施してもよい。積層工程の前にエンボス加工を施すことで、積層後のキッチンペーパーの厚手感をより高め、使用感を向上させることができる。以下に、キッチンペーパーの製造工程について、順に説明する。
ここで、後述する(1)パルプの配合工程、(2)パルプの叩解工程、(3)薬品の添加工程、(5)脱水工程及びプレス工程(ウェットクレープ加工工程)、(6)乾燥工程(ドライクレープ加工工程)及び(8)エンボス加工工程の少なくとも一つの工程において、キッチンペーパーの復元値を最適な範囲となるように、キッチンペーパーウェブの紙質を調整することができる。これにより、様々な用途に対応するキッチンペーパーを製造することができる。
1プライのキッチンペーパーウェブを得る工程の前には、パルプを漂白する工程を含んでもよい。漂白工程で使用する漂白剤としては、酸素系漂白剤や塩素系漂白剤等の公知の漂白剤を挙げることができる。
まず、1プライのキッチンペーパーウェブを得る工程は、パルプを含むスラリーを得る工程を含むものである。このスラリーを得る工程は、さらに、(1)パルプの配合工程、(2)パルプの叩解工程、(3)薬品の添加工程を含むものである。
(1)パルプの配合工程
パルプの配合工程において、キッチンペーパーに適した既知の組成のパルプ繊維が採用されて作製されており、バージンパルプを90~100質量%含むのが適している。本発明の特有の効果が顕著になるパルプ組成としては、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しパルプ)などの針葉樹パルプと、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しパルプ)などの広葉樹パルプと、を適宜の比率で配合するものがよく、特に、針葉樹パルプ:広葉樹パルプの比を、10:90~90:10にするのが最適である。
(2)パルプの叩解工程
パルプの叩解工程において、パルプ繊維に機械的な叩解処理(例えば、ダブルディスクレファイナー等)が施される。この時、針葉樹パルプと広葉樹パルプをそれぞれ単独で叩解してもよいし、混合させた後に叩解してもよい。このパルプ繊維は、叩解処理によってフィブリル化することにより、キッチンペーパーウェブの紙質を調整することができる。ここで、叩解の程度を表すキッチンペーパー中に含有される繊維成分(パルプ成分)のCSF:カナディアン・スタンダード・フリーネス で表されるフリーネスを、300~650mlにするのが適切である。
(3)薬品の添加工程
薬品の添加工程において、パルプ繊維に対し任意成分が添加されてもよい。任意成分としては、例えば、乾燥紙力剤、湿潤紙力剤等を挙げることができる。乾燥紙力剤としては、例えば、カチオン化澱粉、ポリアクリルアミド(PAM)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等を挙げることができる。湿潤紙力剤としては、ポリアミドエピクロロヒドリン、尿素、メラミン、熱架橋性ポリアクリルアミド等を挙げることができる。
1プライのキッチンペーパーウェブを得る工程は、パルプを含むスラリーを抄紙する工程を含むものである。抄紙する工程で用いられる抄紙機としては、例えば、サクションブレストフォーマー(円網タイプ、長網タイプ)、ツインワイヤーフォーマー、円網フォーマー(Cラップ、Sラップ)、クレセントフォーマー等の抄紙機を挙げることができる。このスラリーを抄紙する工程は、さらに、(4)供給工程、(5)脱水工程及びプレス工程、(6)乾燥工程、(7)原紙巻取り工程を含むものである。
(4)供給工程
供給工程において、網状のワイヤー上にパルプを含むスラリーが供給されてパルプの薄層が形成される。一般に、ワイヤーは、金属またはプラスチック製の網を環にしたものである。ここで、例えば、針葉樹パルプと広葉樹パルプを混合したパルプスラリーを抄紙して均一な1つの層として湿紙を形成する方法、針葉樹パルプと広葉樹パルプを混合したパルプスラリーを抄き合わせて1枚の湿紙を形成する方法、針葉樹パルプ層と広葉樹パルプ層を抄き合わせて1枚の湿紙を形成する方法などがあるが、いずれの手法を採用してもよい。
(5)脱水工程及びプレス工程
脱水工程において、プレスパートに向かって移送されながら、パルプの薄層の水分が網の下へ抜かれることでパルプの薄層は脱水される。脱水工程の後、プレス工程において、湿紙はワイヤーからフェルトへと移動する。フェルトを介してプレスロールで湿紙に圧力を加えることにより、湿紙はさらに機械的に搾水される。ここで、湿紙にウェットクレープ加工(ウェットクレープ加工工程)を施すことによって、キッチンペーパーの幅方向に延在する複数のクレープを付与することができ、キッチンペーパーウェブの紙質を調整することができる。
(6)乾燥工程
プレス工程後の乾燥工程において、例えば、湿紙に向かって熱風を吹き付ける工程、もしくは、ドライヤシリンダーを外周面に圧着させる工程であることが好ましい。ここで、乾燥した紙にドライクレープ加工(ドライクレープ加工工程)を施すことによって、キッチンペーパーの幅方向に延在する複数のクレープを付与することができ、キッチンペーパーウェブの紙質を調整することができる。
(7)原紙巻取り工程
乾燥工程の後、原紙巻取り工程が設けられる。原紙巻取り工程では、上記の工程を経て仕上げられたキッチンペーパーウェブが巻取られることで、1プライの原紙巻取が得られる。この際、キッチンペーパーウェブの巻外側面が原紙巻取の外周面となるように巻取ることが好ましい。
次に、1プライのキッチンペーパーウェブを積層する工程においては、1プライの原紙巻取2本を加工機にかけ、巻き解きながら原紙表面への(8)エンボス加工工程、2プライへの(9)貼り合わせ工程を行う。
(8)エンボス加工工程
エンボス加工工程は、例えば、スチールラバー式のエンボス付与装置を用い、エンボスの付与されたエンボスロールにより加圧することで行う。エンボスロールの押し込み量または押し込み圧を変更することによって、所定のエンボス高さを有するエンボス形状を形成することができる。ここで、エンボス加工は、後述する貼り合わせ工程の前に行うことが好ましい。ここで、キッチンペーパーにエンボスを設ける場合には、エンボスの面積(1個分)は、0.40~2.00mm2/個にすることが適切である。また、キッチンペーパーに施されるエンボスの高さ(凹部の深さ)は、200~450μmにすることが適切である。さらに、キッチンペーパーに施されるエンボスの密度は、5.0~12.0個/cm2にすることが適切である。
(9)貼り合わせ工程
貼り合わせ工程は、1プライのキッチンペーパーウェブを2枚以上積層し、貼り合わせを行う。1プライの原紙巻取の巻外側面同士が外側にくるように2プライへの貼り合わせを行うことが好ましい。この工程では、例えば、原紙を重ねた後に製品のエンボス凸部に貼り合せ用の接着剤を塗布し、1プライ同士を積層させる。その際、エンボスロールによって押し込まれた面を外側にして貼り合わせる方が、拭き取り性が良くなる観点から好ましい。ここで、貼り合わせ部の面積(1個分)は、0.40~1.20mm2/個にすることが適切である。また、貼り合わせ部の接着強度は、0.50~3.00Nにすることが適切である。さらに、貼り合わせ部の密度は、5.0~24.0個/cm2にすることが適切である。貼り合わせ部の接着強度の測定は、下記の引張強さの測定方法と同様の条件で行われうる。
従来、台所等で広く使用されているキッチンペーパーは、水や油を効率よく吸収することが求められるが、キッチンペーパーを構成するシートにエンボス加工を施すことで、シート間に空隙を形成させ、その要求に応えようとしたものが、例えば、特許文献1に開示されている。
ところで、構成するシートの形状や構造に工夫を施したキッチンペーパーは、その紙厚が厚いものとなり、それをロール状にしたものは、巻き径が太くなり、使用可能な枚数も制限される傾向がある。一方、例えば、構成するシートにエンボス加工を施したキッチンペーパーの場合、キッチンペーパーロールの巻き径を細くするため、キッチンペーパーを紙管に巻き付ける力を強くすると、エンボスの形状がくずれ、吸水性、吸油性が損なわれるおそれがある。
したがって、使用可能な枚数の確保、吸水性および吸油性の維持、の2つの観点から、キッチンペーパーを構成するシートの形状、構造を決定することが求められる。
本発明の第1形態から第3形態によれば、キッチンペーパーを構成するシートの、吸水性や吸油性を有する形状、構造が保持されるため、吸水性および吸油性を維持することが可能となる。
また、キッチンペーパーの吸水性および吸油性を担保しつつ、巻径をコンパクトにし、巻長さを長くすることが可能となるため、使用可能な枚数を確保することが可能となる。
さらに、本発明の第1形態から第3形態によれば、後述するように、ふき取り性を向上させることが可能となる。
本発明の効果を有効に発揮する上で好適な範囲としては、キッチンペーパーロールの長手方向の伸びが10.0%~25.0%、キッチンペーパーの幅方向の伸びが4.0%~7.0%であり、キッチンペーパーの長手方向の乾燥時の引張強度が5.0N~13.0Nであり、キッチンペーパーの幅方向の乾燥時の引張強度が1.5N~4.5Nである。
また、本発明の効果を有効に発揮する上で好適な範囲としては、キッチンペーパーロールの重量が150g~320g、より好ましくは200g~250g、キッチンペーパーロールの巻径Dが110mm~120mm、キッチンペーパーの巻長Lが14m~35m、より好ましくは20m~25m、紙管14の直径dが38mm~42mm、キッチンペーパーの紙厚の実測値Trが450μm~670μm、より好ましくは450μm~650μmである。ここで、キッチンペーパーロールの重量は、紙管の重量を含むものである。
<物性の比較評価>
本発明の実施例1から実施例9の各実施例に係るキッチンペーパーロールにおいて、物性に係る22個のパラメータについて、比較例1から比較例3に対する比較評価を行った。その比較評価について、以下の表1および表2に示す。尚、実施例1から実施例7、および比較例1から比較例3は上述の第1形態のようなネステッド型(図2(b)を参照)であり、実施例8は上述の第2形態のようなティップトゥーティップ型(図4を参照)であり、実施例9は上述の第3形態のようなシングルエンボス(図5を参照)である。比較例1から比較例3は上述の第1形態のようなネステッド型ではあるが、後述するように、復元値、伸び、引張強さ、吸水度、吸油度、ふき取り性、等が、実施例1から実施例9と明らかに異なるものとなっていることが、表1および表2から理解される。
Figure 2022082534000002
Figure 2022082534000003
<凹部の深さについて>
表1および表2に記載の「凹部の深さ」とは、構成がネステッドである場合、エンボス加工前の原紙の紙厚(ISOで測定)と、製品状態の紙厚(ISOで測定)との差を表すものである。すなわち、「凹部の深さ」は、紙厚の実測値Trから原紙の紙厚を引いたときの差を表すものである。構成がTip to Tipの場合、エンボスの凸と凸が重なるためネステッドの半分の紙厚と成る。ここで、原紙の紙厚は205μm前後とする。
凹部の形状(凹部の深さ)は、3D形状測定器VR-3000および解析アプリケーションVR-H2A(いずれもキーエンス社製)を用いて測定した。手順を下記I~IVのようにした。
I:3D形状測定器VR-3000を用いて、倍率12倍で凹部の3D形状を撮影した。
II:解析アプリケーションVR-H2Aの機能を用いて、凹部の3D形状の全てを対象に基準線を設定した。
III:同アプリケーションが備える形状補正ツールのゆがみ修正機能を用いて、凹部の3D形状の測定データについてゆがみを修正した。
IV:同アプリケーションの機能を用いて、基準線より下の部分を凹部として、凹部の深さの平均値を算出した。これは、1水準につき5枚のサンプルのそれぞれ無作為に選んだ6か所において凹部の深さを測定し、得られた合計30個の値を平均することにより求めた。
<密度について>
表1および表2中の密度について、本発明のキッチンペーパーの密度は、1枚(1プライ)あたりの坪量(g/m2)からキッチンペーパーの紙厚の実測値Tr(μm)を除して、その値を2倍して得た値(g/cm3)である。
<引張強さについて>
表1および表2中の引張強さについて、本発明のキッチンペーパーの長手方向(縦方向)の乾燥引張強度(T)は、13.0Nよりも低いことが好ましく、11.0Nよりも低いことがより好ましく、10.3Nよりも低いことがさらに好ましい。本発明のキッチンペーパーの幅方向(横方向)の乾燥引張強度(Y)は、4.5Nよりも低いことが好ましく、4.0Nよりも低いことがより好ましく、3.8Nよりも低いことがさらに好ましい。
本明細書におけるキッチンペーパーの乾燥引張強度(表1および表2中の引張強さ)は、キッチンペーパーを幅15mm、スパン長100mmにカットしたサンプルを、引張速度50mm/分の条件で測定をし、10回の測定の平均を算出した値である。乾燥引張強度の測定には、例えば、横型引張試験機(熊谷理機工業株式会社製)を用いることができる。乾燥引張強度の測定は、ISO187に準拠した環境(温度23±1℃、相対湿度50±2%)で行った。
<伸びについて>
表1および表2中の伸びについて、本発明のキッチンペーパーの長手方向(縦方向)の伸び率(%)は30.0%よりも低いことが好ましく、25.0%以下であることがより好ましく、19.0%以下であることが特に好ましい。また、本発明のキッチンペーパーの幅方向(横方向)の伸び率(%)は10.0%よりも低いことが好ましく、7.0%以下であることがより好ましい。
本明細書におけるキッチンペーパーの伸び率(表1および表2中の伸び)は、キッチンペーパーを幅15mm、スパン長100mmにカットしたサンプルを、引張速度50mm/分の条件で測定し、10回の測定の平均を算出した値である。伸び率の測定は、ISO187に準拠した環境(温度23±1℃、相対湿度50±2%)で行った。
当該伸び率(%)は、以下の式より算出される。
伸び率(%)=試料の伸び量(mm)×100/スパン長(mm)
なお、「引張強さ」、「伸び」については、JIS P 8113に準拠した試験方法で行われうる。
<吸水度および吸油度について>
表1および表2中の吸水度および吸油度について、吸水度測定の場合は、イオン交換水0.1gを、吸油度測定の場合は、サラダ油0.05gを、キッチンペーパー(10mm×10mm)へ10mmの高さから滴下させ、液が吸収されてサンプル表面から光の反射がなくなるまで(目視)の時間を測定した。
吸水度については、1.1秒以下であれば「可」とし、0.8秒以下であれば「良」とし、0.7秒以下であれば「優」とした。
吸油度については、13.9秒以下であれば「可」とし、12.0秒以下であれば「良」とし、11.0秒以下であれば、「優」とした。
なお、上記滴下法については、JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法のNo.32-2に準拠した試験方法で行われ、浸せき法については、JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法のNo.32-1に準拠した試験方法で行われる。
<ふき取り性について>
表1および表2中のふき取り性について、1から5の5段階で評価し、数値が高いほどふき取り性が良いものとした。
製品の「ふき取り性」について、50人のモニターに「特に優れている」と感じたものを5点、「優れている」と感じたものを4点、「良好」と感じたものを3点、「普通」と感じたものを2点、「劣る」と感じたものを1点とした評価を行ってもらった。
50人全体の評価点の平均値の小数点以下を四捨五入し、1から5の5段階で評価した。
<復元値について>
復元値(Tr/Ti)が1.10以上であれば、吸水度、吸油度のいずれも「可」以上が得られ、ふき取り性のいずれも「2」以上が得られる。復元値が1.25以上であれば、吸水度、吸油度のいずれも「良」以上でありさらに優れ、ふき取り性のいずれも「4」以上でありさらに優れる。復元値が1.40以上であれば、吸水度、吸油度のいずれも「優」以上であり特に優れ、ふき取り性のいずれも「5」以上でありさらに優れる。
表1および表2に示すように、本発明の実施例7、実施例8および実施例9に係る復元値はそれぞれ1.12、1.15および1.24となっているため、実施例7から実施例9の各実施例によれば吸水度、吸油度のいずれも「可」以上がそれぞれ得られ、ふき取り性のいずれも「2」以上がそれぞれ得られる。実施例5および実施例6に係る復元値はそれぞれ1.28、1.25となっているため、実施例5および実施例6によれば吸水度、吸油度のいずれも「良」がそれぞれ得られ、ふき取り性のいずれも「4」以上がそれぞれ得られる。実施例1、実施例2、実施例3および実施例4に係る復元値はそれぞれ1.46、1.40、1.58および1.53となっているため、実施例1から実施例4の各実施例によれば吸水度、吸油度のいずれも「優」がそれぞれ得られ、ふき取り性のいずれも「5」以上がそれぞれ得られる。
表1および表2に示すように、本発明の実施例1から実施例9の各実施例に係る復元値は、それぞれ1.10以上となっているため、本発明の実施例1から実施例9の各実施例によれば、吸水性および吸油性を維持することができ、ふき取り性を向上させるという本発明の効果を有効に得られることになる。一方、比較例1から比較例3については、復元値は1.10未満となっているため、上述した本発明の効果を得られないことになる。
本発明に係るキッチンペーパーの復元値(またはふき取り性)は、キッチンペーパーの「伸び」に影響するものである。当該復元値は、エンボスが復元することを表す値ともいえ、伸縮性が影響している。この伸縮性に効く要因の一つとして、伸び(%)が関係している。表1および表2を参照すると、実施例1から実施例9のキッチンペーパーの「伸び」は、縦方向が13.4%から22.7%の範囲(第1の範囲)となっており、横方向が4.9%から6.5%の範囲(第2の範囲)となっている一方、比較例1から比較例3のキッチンペーパーの「伸び」は、これらの範囲から逸脱しており、縦方向が24.3%から25.0%の範囲となっており、横方向が7.5%から7.8%の範囲となっている。すなわち、キッチンペーパーの縦方向の「伸び」を上記第1の範囲に設定し、横方向の「伸び」を上記第2の範囲に設定することによって、復元値を1.10以上のキッチンペーパーロールを製造することが可能となっている。この縦方向の「伸び」および横方向の「伸び」は、上記製造工程のうち(5)脱水工程及びプレス工程や(6)乾燥工程におけるクレープ加工によって、調整することが可能となっている。すなわち、キッチンペーパーの「伸び」に影響するクレープが拭き取り性に効いているともいえる。
<その他>
本発明は、上述した各形態や、各実施例、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
例えば、上記各形態、各実施例またはその変形例では、実測値Trから算出値Tiを除して得た値を、便宜的に「復元値」としているが、当該復元値は、本発明では、例えば、ロール状にしたときにシングルエンボスの凸部が凹部に入り込んでいて、その後、ロールから引き出して1枚で使用するときに、Tr>Tiとなる場合、つまり、見かけの復元も含まれるものである。
1、1’、1’’ キッチンペーパー
10、10’、10’’ キッチンペーパーロール
11 表面シート(第1層)
11e、11’e、11’’e 第1エンボス部
11p 第1エンボス凸部
11r 第1エンボス凹部
12 裏面シート(第2層)
12e、12’e、12’’e 第2エンボス部
12p 第2エンボス凸部
12r 第2エンボス凹部
13 積層連続シート
14 紙管
15 接着部
d 紙管の直径
C 回転軸
D キッチンペーパーロールの直径
G 間隙
L 巻長
S キッチンペーパーの占める面積
Tr キッチンペーパーの紙厚の実測値
Ti キッチンペーパーの紙厚の算出値

Claims (11)

  1. キッチンペーパーをロール状としたキッチンペーパーロールであって、
    前記キッチンペーパーの紙厚の実測値をTrとし、前記キッチンペーパーロールの回転軸に直交した切断面において、前記キッチンペーパーが占める面積を、前記キッチンペーパーロールに巻かれた前記キッチンペーパーの巻長で除して得られる算出値をTiとしたときに、前記実測値Trを前記算出値Tiで除して得られる復元値が1.10以上であり、
    前記キッチンペーパーロールに巻かれた前記キッチンペーパーの巻長が20m~25mであることを特徴とするキッチンペーパーロール。
  2. 前記キッチンペーパーの長手方向の乾燥時の引張強度が5.0N~13.0Nであり、前記キッチンペーパーの幅方向の乾燥時の引張強度が1.5N~4.5Nであることを特徴とする請求項1に記載のキッチンペーパーロール。
  3. 前記復元値が1.15以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキッチンペーパーロール。
  4. 前記キッチンペーパーには、エンボス加工により凹部が施されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のキッチンペーパーロール。
  5. 前記凹部の深さは200μm~450μmであり、前記キッチンペーパーの単位面積当たりの前記凹部の面積の割合は3%~50%であることを特徴とする請求項4に記載のキッチンペーパーロール。
  6. 前記キッチンペーパーに形成された前記凹部の窪みの外側輪郭は、角部を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のキッチンペーパーロール。
  7. 前記キッチンペーパーに形成された前記凹部の窪みの外側輪郭は、多角形を呈していることを特徴とする請求項6に記載のキッチンペーパーロール。
  8. 前記キッチンペーパーは、第1層および第2層を有し、
    前記第1層の一方面と前記第2層の一方面とは、接着部を介して接着されており、
    前記第1層の他方面および前記第2層の他方面に前記凹部の窪みが配置されるように、前記凹部がそれぞれ形成されることを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか一項に記載のキッチンペーパーロール。
  9. 前記第1層の前記一方面には、前記第1層の前記他方面に形成された前記凹部に対応するように、第1エンボス凸部が形成されており、
    前記第2層の前記一方面には、前記第2層の前記他方面に形成された前記凹部に対応するように、第2エンボス凸部が形成されており、
    前記第1エンボス凸部の頂部と、前記第2層の前記一方面のうちエンボス加工がされていない面と、が前記接着部を介して接着されており、且つ、前記第2エンボス凸部の頂部と、前記第1層の前記一方面のうちエンボス加工がされていない面と、が前記接着部を介して接着されていることを特徴とする請求項8に記載のキッチンペーパーロール。
  10. 前記キッチンペーパーロールの重量は150g~320gであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のキッチンペーパーロール。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のキッチンペーパーロールから引き出して使用可能なキッチンペーパー。
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