JP2020019723A - 抗CD70抗体とIgG結合ペプチドの複合体 - Google Patents
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Description
(1)IgGのFc部分又はその断片を含む抗CD70抗体、及び薬剤が結合したIgG結合ペプチドを含む複合体であって、
前記IgG結合ペプチドが前記抗CD70抗体に連結されており、
前記IgG結合ペプチドが、下記の式I:
(X1-3)-C-(X2)-H-(Xaa1)-G-(Xaa2)-L-V-W-C-(X1-3) (I)
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Xaa2はグルタミン酸残基又はアスパラギン残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、かつ
Wはトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含み、かつヒトIgGと結合可能である、
前記複合体。
(2)前記IgG結合ペプチドが、下記の式II:
(X1-3)-C-(Xaa3)-(Xaa4)-H-(Xaa1)-G-(Xaa2)-L-V-W-C-(X1-3) (II)
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Xaa2はグルタミン酸残基又はアスパラギン残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、
Wはトリプトファン残基であり、
Xaa3はアラニン残基、セリン残基又はトレオニン残基であり、かつ
Xaa4はチロシン残基又はトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含む、(1)に記載の複合体。
(3)前記IgG結合ペプチドが、下記の式III:
(X1-3)-C-A-Y-H-(Xaa1)-G-E-L-V-W-C-(X1-3) (III)
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Aはアラニン残基であり、
Yはチロシン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Eはグルタミン酸残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、かつ
Wはトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含む、(1)又は(2)に記載の複合体。
(4)前記式I〜IIIのいずれかによって表されるアミノ酸配列が17アミノ酸残基とした場合、N末端から1〜3、15〜17番目の各アミノ酸残基が、
1番目のアミノ酸残基= S、G、F、又はなし、
2番目のアミノ酸残基= D、G、A、S、P、ホモシステイン、又はなし、
3番目のアミノ酸残基= S、D、T、N、E、又はR、
15番目のアミノ酸残基= S、T、又はD、
16番目のアミノ酸残基= H、G、Y、T、N、D、F、ホモシステイン、又はなし、
17番目のアミノ酸残基= Y、F、H、M、又はなし、
である、(1)〜(3)のいずれかに記載の複合体。
(5)前記IgG結合ペプチドが、以下の1)〜15)のいずれかのアミノ酸配列を含む、ただし、Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、Xaa2はホモシステインである、(4)に記載の複合体。
1)DCAYH(Xaa1)GELVWCT(配列番号1)
2)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号2)
3)RCAYH(Xaa1)GELVWCS(配列番号3)
4)GPRCAYH(Xaa1)GELVWCSFH(配列番号4)
5)SPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号5)
6)GDDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号6)
7)GPSCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号7)
8)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCSFH(配列番号8)
9)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCTHH(配列番号9)
10)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFY(配列番号10)
11)SPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFY(配列番号11)
12)SDDCAYH(Xaa1)GELVWCTFY(配列番号12)
13)RGNCAYH(Xaa1)GQLVWCTYH(配列番号13)
14)G(Xaa2)DCAYH(Xaa1)GELVWCT(Xaa2)H(配列番号14)
15)RRGPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号15)
(6)IgGのFc部分又はその断片を含む抗CD70抗体、及び薬剤が結合したIgG結合ペプチドを含む複合体であって、
前記IgG結合ペプチドが前記抗CD70抗体に連結されており、
前記IgG結合ペプチドが、RRGPDCAYHKGELVWCTFH(配列番号27)、又は配列番号27のアミノ酸配列において、1若しくは2個のアミノ酸配列が置換、付加、及び/又は欠失されたアミノ酸配列を含む、
前記複合体。
(7)前記IgG結合ペプチドの外側の2つのシステイン(C)残基間でジスルフィド結合を形成しているか、又は前記IgG結合ペプチドの外側の2つのシステイン残基中のスルフィド基が、以下の式:
(8)Xaa1がリシン残基である、(1)〜(7)のいずれかに記載の複合体。
(9)Xaa1が架橋剤で修飾されており、該架橋剤とIgGのFc部分又はその断片の架橋反応によって前記IgG結合ペプチドが前記抗CD70抗体に連結されている、(1)〜(8)のいずれかに記載の複合体。
(10)前記架橋剤が、DSG(ジスクシンイミジルグルタレート)、DSS(ジスクシンイミジルスベレート)、DMA(アジプイミド酸ジメチル二塩酸塩)、DMP(ピメルイミド酸ジメチル二塩酸塩)、DMS(スベルイミド酸ジメチル二塩酸塩)、DTBP(3,3'-ジチオビスプロピオンイミド酸ジメチル二塩酸塩)、及びDSP(ジチオビススクシンイミジルプロピオン酸)からなる群より選択される、(9)に記載の複合体。
(11)前記架橋剤がDSG(ジスクシンイミジルグルタレート)又はDSS(ジスクシンイミジルスベレート)である、(10)記載の複合体。
(12)前記IgG結合ペプチドにおいて、N末端がPEG化及び/又はC末端がアミド化されている、(1)〜(11)のいずれかに記載の複合体。
(13)前記抗CD70抗体が、抗CD70scFv-Fcである、(1)〜(12)のいずれかに記載の複合体。
(14)前記薬剤が抗癌剤である、(1)〜(13)のいずれかに記載の複合体。
(15)(1)〜(14)のいずれかに記載の複合体を含む医薬組成物。
本明細書において、用語「抗CD70抗体」は、CD70と特異的に結合する抗体を指す。CD70は、TNFスーパーファミリーに属するII型膜貫通タンパク質である(Goodwin et al., Cell, 1993, 73:447-456)。TNFアルファおよびベータに対する相同性に基づいて、CD70は、3つのCD27ホモ二量体と相互作用する、3つの同一のサブユニットで構成される、三量体構造を有すると予測された(Peitsch et al., Mol. Immunol., 1994, 152:1756-1761)。CD70発現は通常抑制されているが、ATL患者由来のT細胞ではCD70が高発現していることが報告されている(Baba M. et al., Journal of Virology, 82: 3843-3852, 2008)。また、CD70発現は、悪性血液腫瘍、腎癌細胞、EBV感染細胞、HIV-1慢性感染、及び慢性自己免疫疾患においても高発現することが知られている。
一実施形態において、本発明の複合体に含まれるIgG結合ペプチドは、IgG(IgG1、IgG2、IgG3又はIgG4)、好ましくは、ヒトIgG、例えばIgG1、IgG2、及びIgG4の少なくとも一つ以上に結合可能であってよい。
(X1-3)-C-(X2)-H-(Xaa1)-G-(Xaa2)-L-V-W-C-(X1-3) (I)
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Xaa2はグルタミン酸残基又はアスパラギン残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、かつ
Wはトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含み(又は該アミノ酸配列からなり)、かつヒトIgGと結合可能である。
(X1-3)-C-(X1)-Y-H-(Xaa1)-G-N-L-V-W-C-(X1-3) (I')
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Yはチロシン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Nはアスパラギン残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、かつ
Wはトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含む。
(X1-3)-C-A-(X1)-H-(Xaa1)-G-E-L-V-W-C-(X1-3) (I'')
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Aはアラニン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Eはグルタミン酸残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、かつ
Wはトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含む。
(X1-3)-C-(Xaa3)-(Xaa4)-H-(Xaa1)-G-(Xaa2)-L-V-W-C-(X1-3) (II)
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Xaa2はグルタミン酸残基又はアスパラギン残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、
Wはトリプトファン残基であり、
Xaa3はアラニン残基、セリン残基又はトレオニン残基であり、かつ
Xaa4はチロシン残基又はトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含む。
(X1-3)-C-A-Y-H-(Xaa1)-G-E-L-V-W-C-(X1-3) (III)
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Aはアラニン残基であり、
Yはチロシン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Eはグルタミン酸残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、かつ
Wはトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含む。
1番目のアミノ酸残基= S、G、F又は、なし
2番目のアミノ酸残基= D、G、A、S、P、ホモシステイン又は、なし
3番目のアミノ酸残基= S、D、T、N、E又はR、
15番目のアミノ酸残基= S、T又はD、
16番目のアミノ酸残基= H、G、Y、T、N、D、F、ホモシステイン又は、なし、
17番目のアミノ酸残基= Y、F、H、M又は、なし、
5番目のアミノ酸残基= A又はT、
6番目のアミノ酸残基= Y又はW。
1)DCAYH(Xaa1)GELVWCT(配列番号1)
2)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号2)
3)RCAYH(Xaa1)GELVWCS(配列番号3)
4)GPRCAYH(Xaa1)GELVWCSFH(配列番号4)
5)SPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号5)
6)GDDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号6)
7)GPSCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号7)
8)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCSFH(配列番号8)
9)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCTHH(配列番号9)
10)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFY(配列番号10)
11)SPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFY(配列番号11)
12)SDDCAYH(Xaa1)GELVWCTFY(配列番号12)
13)RGNCAYH(Xaa1)GQLVWCTYH(配列番号13)
14)G(Xaa2)DCAYH(Xaa1)GELVWCT(Xaa2)H(配列番号14)
15)RRGPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号15)
(式中、Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、Xaa2はホモシステインであり、好ましくはホモシステイン同士は互いにジスルフィド結合を形成している)。
1)DCAYH(Xaa1)GELVWCT(配列番号1)、
2)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号2)、
13)RGNCAYH(Xaa1)GQLVWCTYH(配列番号13)、
14)G(Xaa2)DCAYH(Xaa1)GELVWCT(Xaa2)H(配列番号14)、及び
15)RRGPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号15)
(式中、Xaa1はリシン残基であり、Xaa2はホモシステインであり、好ましくはシステイン同士及び/又はホモシステイン同士は互いにジスルフィド結合を形成している)が挙げられる。
一実施形態において、本明細書に記載の上記IgG結合ペプチドは、架橋剤により修飾されている。
一実施形態において、IgG結合ペプチドのアミノ酸配列中の上記Xaa1は架橋剤で修飾されており、該架橋剤とIgGのFc部分又はその断片の架橋反応によって、IgG結合ペプチドが抗CD70抗体に連結される。
一態様において、本発明は、本明細書に記載のIgG結合ペプチドと抗CD70抗体との複合体に関する。該複合体において、IgG結合ペプチドは前記抗CD70抗体に例えば共有結合により連結され得る。該複合体は、限定するものではないが、例えば上記架橋反応によって形成され得る。よって、一実施形態において、本発明は、IgG結合ペプチドの上記Xaa1のアミノ酸残基とIgG FcのLys248又はLys246、好ましくはLys248との間が部位特異的に架橋剤を介して結合したIgG結合ペプチドと抗CD70抗体との複合体に関する。
一態様において、本発明は上記複合体を含む医薬組成物に関する。
本発明の医薬組成物の対象となる疾患として、限定するものではないが、例えば、CD70抗体により標的化可能な疾患又は障害、例えば:CD70陽性癌、例えば成人T細胞白血病(ATL)、悪性血液腫瘍(例えば、白血病、悪性リンパ腫、及び多発性骨髄腫)、腎癌;EBV(エプスタイン・バール・ウイルス)感染症;HIV(ヒト免疫不全ウイルス)-1感染症;及び慢性自己免疫疾患から成る群から選択される疾患が挙げられる。よって、一実施形態において、本発明は、これらの疾患、例えばATLの治療及び/又は予防のための医薬組成物に関する。
抗CD70scFv-Fcの遺伝子は以前に報告されたものを使用した(Muraoka, S. et al., Journal of Biochemistry, 145, pp. 799-810, 2009)。遺伝子の合成はThermo Fisher Scientificに依頼し、pAM-Tベクターに抗CD70scFv-Fcの遺伝子が挿入されたプラスミドを得た。
コンピテントセル(JM109)を氷中で融解し、抗CD70scFv遺伝子を含む上記プラスミドを20ng添加して氷中で30分インキュベートした。その後、42℃で60秒インキュベートし、氷中に移して2分静置した後に500μLの2TY培地を添加して、37℃で1時間振とう培養した。培養した大腸菌100μLを5mLの2TYAG培地に添加し、37℃で15時間振とう培養した後に、Mini PlusTM Plasmid DNA Extraction System(VIOGENE)のプロトコルに従ってプラスミド抽出を行った。
抗CD70scFv遺伝子を特異的なプライマーを用いてPCRにて増幅した。フォワードプライマーとしては、KSB-653(GCACTGAATTCACCGCCATGCCTGCGCTCTGGCTGGGC)(配列番号17)、リバースプライマーとしては、KSB-763(CGACTCCTAGGCCTGCGGCCGCACGTTTGATTTC)(配列番号18)を用いた。
KOD Plus Neo(TOYOBO)(1U/μL) 0.5μL
10×PCR buffer 5μL
2mM dNTPs 5μL
25 mM MgSO4 3μL
F primer(10μM) 1μL
R primer(10μM) 1μL
テンプレート(30ng) 0.125μL
超純水 34.4μL
Fc発現用プラスミドは、東京薬科大学の吉川研究室より譲渡されたもの(pcDNA3.1/Zeo(+)v(Thermo Fisher)のXbaIの下流にFcコード遺伝子を含むもの)(以下、Fc/pcDNAzeoとする)を用いた。
Fc/pcDNAzeoの増幅は、上記「抗CD70 scFvプラスミド増幅」と同様に行った。
「抗CD70scFv遺伝子の増幅」で記載の通りに得たPCR産物、及びFc/pcDNAzeoを、EcoRI(Takara BIO)で添付のbufferを用いて37℃で2時間制限酵素消化を行った。その後、0.1volのNaOAcを添加し、さらに2.5volの冷100%EtOHを添加して-80℃で2時間インキュベートした。その後、15,000rpm、4℃で20分間遠心した後に上清を除去し、300μLの70%EtOHでリンスした後に15,000rpm、4℃で20分間遠心し、上清を除去して各サンプルを10μLの超純水に溶解した。
上記の通り作製したプラスミドを用いて、ヒートショック法により大腸菌(JM109)への形質転換を行った。
構築し、配列確認ができたプラスミドのHEK293細胞(東京薬科大学 吉川研究室より譲渡)へのLipofectionを行った。LipofectionにはThermo Fisher Scientific社のLipofectamin2000を使用した。
インキュベート後、上清を回収し1,000rpm、10分、室温で遠心機にかけ細胞を沈殿させた後、10,000rpm、20分、室温で遠心機にかけ不純物を沈殿させた。遠心後の上清を回収し、60%飽和になるように硫酸アンモニウムを添加して完全に溶解するまで室温下でスターラーで撹拌した。撹拌後のサンプルを10,000×g、4℃で20分間遠心し、上清を除去した後、沈澱を50mLの超純水に溶解し0.22μmのフィルターで濾過した。濾過後のサンプルを20mM Sodium Phosphate Bufferで4倍に希釈し、BIO RAD社のProfiniaTM Protein Purification SystemでProteinAカラム(HiTrapTM Protein A HP 1 /mL)を使用して精製を行った。
発現したscFv-Fcサンプル5μgに4×SDS buffer 5μLを添加し、超純水を加え計20μLとした。還元するサンプルには2-MEを1.25μL添加し、90℃、10分湯浴にて還元を行った。泳動条件は200V、40mA、1〜1.5時間、SDSのゲルにはSuperSepTM Ace,12.5%,13well(WAKO)を用い、CBBで染色を行った。マーカーにはPrecision Plus Protein Standards All Blue(BIO RAD)を用いた。SDS-PAGEにより、scFv-Fcが正しい分子量で発現されていることを確認した。
細胞を5×105 cell / 100μL / 2% FBS/PBSに調整し、1μgのscFv-Fcを添加して4℃で30分インキュベートした。インキュベート後、900μLの2% FBS/PBSを添加し500×gで1分、室温で遠心した。上清を除去し、100μLの2% FBS/PBSで懸濁した後、二次抗体(Anti-Human IgG(Fc gamma-specific)PE 0.5mg/mL)を2μL添加して4℃で30分インキュベートした。その後900μLの2% FBS/PBSを添加し500×gで1分、室温で遠心した。遠心後、上清を除去し、100μLの2% FBS/PBSで懸濁した後、15μLの7-AADを添加して室温で10分インキュベートした。インキュベーションの後、2% FBS/PBSを400μL添加し40μmのナイロンメッシュフィルターに通してフローサイトメーター(S3eTM Cell Sorter:BIO RAD)で解析を行った。
(IgG結合ペプチドとDM1のコンジュゲート)
NEM(N-ethylmaleimide)-PEG4-RRGPDCAYHKGELVWCTFH-NH2(配列番号27、6位のCと16位のCはジスルフィド結合を形成)のNEMに、以下の通りDM-1を反応させた。なお、DM-1(Emtansine)は細胞障害作用を有する化合物である。まず、アミノ-PEG4化合成ペプチドRRGPDCAYHXGELVWCTFH(ただし、C末端はアミド化)をFmoc固相合成法により常法に従って合成した。保護基を除去した後、pH8.5の水溶液中酸化条件下で分子内S-S結合を形成させ、逆相HPLCを用いて、流速1.0ml/min、0.1%のTFAを含む10%から60%のアセトニトリルのグラジエント溶出によって分子内S-S結合を有するペプチドを精製した。凍結乾燥後、DMF中にて、2倍モルのMaleimide-NHS(N-hydroxysuccimide)を反応させ、逆相HPLCにより精製した。続いて、上記ペプチド2mgを34μLのDMSOに溶かし、50mMのDM1(Chemexpress)を含むDMSO 30μLを添加した後にピリジン1.6μLを添加して混合し、50℃で3時間インキュベートした。
流速:0.2mL/min
吸収測定波長:220nm
カラム温度:25℃
使用カラム:Kinetex(登録商標) 1.7μm EVO C18 100オングストローム LC Column 150×2.1 mm
ペプチドとDM1のコンジュゲートにアセトニトリルに溶解した500mM DSG(ジスクシニルグルタレート)を33μL添加し、50℃、3時間インキュベートした後に上記と同様の方法でLC-MSにて分析した。
流速:4.0mL/min
吸収測定波長:220nm、280nm
カラム温度:RT
使用カラム:ジーエルサイエンス社製 InertSustain C18 5μm、7.6×250mm、column
Serial No. 5GR43011
上記の通り調製したSG化ペプチド-DM1を10mMの濃度で含むDMSO 4μLとDMSO 1mLを混合した(混合液1)。また、10mM Acetate buffer(pH5.0)8.8mLと実施例1で調製した抗CD70scFv-Fcを100μMの濃度で含むPBS 200μL(2mg分)を混合した(混合液2)。
測定装置:Shimadzu Chromatography system
カラム:Shodex SP825
溶出液:A. 10mM Acetate buffer (pH5.0)
B. 溶出液A+1M NaCl Linear gradient 10%→90%(30min)
流速: 0.8ml/min
検出器:FLD(Ex:280nm Em340nm)UV (280nm)
96wellプレートの各well(薬剤最高濃度のwellを除く)にRPMI1640培地(+10%FBS +1%penicillin-streptomycin)を100μLずつ分注し、最高濃度(50nM又は5nM)の薬剤のwellには培地で目的の濃度に希釈した125μLの薬剤を添加した。薬剤としては、DM1、抗CD70scFv-Fc、1価抗CD70scFv-Fc + DM1、2価抗CD70scFv-Fc + DM1を、0nM、0.016nM、0.08nM、0.4nM、1nM、2nM、5nM、10nM、又は50nMの濃度で用いた。8連ピペットを用いて最高濃度のwellから25μL取り、そのまま25μLずつ96wellプレート上で段階希釈した。その後、培地で希釈した各種細胞を1×104 cell/100μL/wellずつ撒き、37℃、5%CO2環境下で96時間インキュベートした後に、生細胞検出試薬(Cell Counting Kit-8 : Dojindo)を10μL/wellで添加して同条件で2時間インキュベートした。その後、450nmの吸光度で検出し、630nmの吸光度とブランクwellでの吸光度を引いた値を生存細胞数(%)として示し、IC50を決定した。
Claims (15)
- IgGのFc部分又はその断片を含む抗CD70抗体、及び薬剤が結合したIgG結合ペプチドを含む複合体であって、
前記IgG結合ペプチドが前記抗CD70抗体に連結されており、
前記IgG結合ペプチドが、下記の式I:
(X1-3)-C-(X2)-H-(Xaa1)-G-(Xaa2)-L-V-W-C-(X1-3) (I)
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Xaa2はグルタミン酸残基又はアスパラギン残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、かつ
Wはトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含み、かつヒトIgGと結合可能である、
前記複合体。 - 前記IgG結合ペプチドが、下記の式II:
(X1-3)-C-(Xaa3)-(Xaa4)-H-(Xaa1)-G-(Xaa2)-L-V-W-C-(X1-3) (II)
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Xaa2はグルタミン酸残基又はアスパラギン残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、
Wはトリプトファン残基であり、
Xaa3はアラニン残基、セリン残基又はトレオニン残基であり、かつ
Xaa4はチロシン残基又はトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の複合体。 - 前記IgG結合ペプチドが、下記の式III:
(X1-3)-C-A-Y-H-(Xaa1)-G-E-L-V-W-C-(X1-3) (III)
(式中、Xの各々は独立的にシステイン以外の任意のアミノ酸残基であり、
Cはシステイン残基であり、
Aはアラニン残基であり、
Yはチロシン残基であり、
Hはヒスチジン残基であり、
Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、
Gはグリシン残基であり、
Eはグルタミン酸残基であり、
Lはロイシン残基であり、
Vはバリン残基であり、かつ
Wはトリプトファン残基である。)
によって表される、13〜17アミノ酸残基からなるアミノ酸配列を含む、請求項1又は2に記載の複合体。 - 前記式I〜IIIのいずれかによって表されるアミノ酸配列が17アミノ酸残基とした場合、N末端から1〜3、15〜17番目の各アミノ酸残基が、
1番目のアミノ酸残基= S、G、F、又はなし、
2番目のアミノ酸残基= D、G、A、S、P、ホモシステイン、又はなし、
3番目のアミノ酸残基= S、D、T、N、E、又はR、
15番目のアミノ酸残基= S、T、又はD、
16番目のアミノ酸残基= H、G、Y、T、N、D、F、ホモシステイン、又はなし、
17番目のアミノ酸残基= Y、F、H、M、又はなし、
である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の複合体。 - 前記IgG結合ペプチドが、以下の1)〜15)のいずれかのアミノ酸配列を含む、ただし、Xaa1はリシン残基、システイン残基、アスパラギン酸残基、グルタミン酸残基、2-アミノスベリン酸、又はジアミノプロピオン酸であり、Xaa2はホモシステインである、請求項4に記載の複合体。
1)DCAYH(Xaa1)GELVWCT(配列番号1)
2)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号2)
3)RCAYH(Xaa1)GELVWCS(配列番号3)
4)GPRCAYH(Xaa1)GELVWCSFH(配列番号4)
5)SPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号5)
6)GDDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号6)
7)GPSCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号7)
8)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCSFH(配列番号8)
9)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCTHH(配列番号9)
10)GPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFY(配列番号10)
11)SPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFY(配列番号11)
12)SDDCAYH(Xaa1)GELVWCTFY(配列番号12)
13)RGNCAYH(Xaa1)GQLVWCTYH(配列番号13)
14)G(Xaa2)DCAYH(Xaa1)GELVWCT(Xaa2)H(配列番号14)
15)RRGPDCAYH(Xaa1)GELVWCTFH(配列番号15) - IgGのFc部分又はその断片を含む抗CD70抗体、及び薬剤が結合したIgG結合ペプチドを含む複合体であって、
前記IgG結合ペプチドが前記抗CD70抗体に連結されており、
前記IgG結合ペプチドが、RRGPDCAYHKGELVWCTFH(配列番号27)、又は配列番号27のアミノ酸配列において、1若しくは2個のアミノ酸配列が置換、付加、及び/又は欠失されたアミノ酸配列を含む、
前記複合体。 - Xaa1がリシン残基である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の複合体。
- Xaa1が架橋剤で修飾されており、該架橋剤とIgGのFc部分又はその断片の架橋反応によって前記IgG結合ペプチドが前記抗CD70抗体に連結されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の複合体。
- 前記架橋剤が、DSG(ジスクシンイミジルグルタレート)、DSS(ジスクシンイミジルスベレート)、DMA(アジプイミド酸ジメチル二塩酸塩)、DMP(ピメルイミド酸ジメチル二塩酸塩)、DMS(スベルイミド酸ジメチル二塩酸塩)、DTBP(3,3'-ジチオビスプロピオンイミド酸ジメチル二塩酸塩)、及びDSP(ジチオビススクシンイミジルプロピオン酸)からなる群より選択される、請求項9に記載の複合体。
- 前記架橋剤がDSG(ジスクシンイミジルグルタレート)又はDSS(ジスクシンイミジルスベレート)である、請求項10記載の複合体。
- 前記IgG結合ペプチドにおいて、N末端がPEG化及び/又はC末端がアミド化されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の複合体。
- 前記抗CD70抗体が、抗CD70scFv-Fcである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の複合体。
- 前記薬剤が抗癌剤である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の複合体。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載の複合体を含む医薬組成物。
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