JP2019528249A - タウpet画像化リガンド - Google Patents

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Abstract

本発明は、ポジトロン放出断層撮影(PET)を使用してタウ凝集体を画像化および定量化するのに有用な、新規な選択的放射標識タウリガンドに関する。本発明はまた、このような化合物を含む組成物、このような化合物および組成物の調製方法、組織または対象をin vitroまたはin vivoで画像化するためのこのような化合物および組成物の使用、および前記化合物の前駆体も対象とする。

Description

本発明は、ポジトロン放出断層撮影(PET)を使用してタウ凝集体を画像化および定量化するのに有用な、新規な選択的放射標識タウリガンドに関する。本発明はまた、このような化合物を含む組成物、このような化合物および組成物の調製方法、組織または対象をin vitroまたはin vivoで画像化するためのこのような化合物および組成物の使用、ならびに前記化合物の前駆体も対象とする。
アルツハイマー病(AD)は、老化に伴う神経変性疾患である。AD患者は、認知障害および記憶喪失、ならびに不安症などの行動問題を患う。ADに罹患している人の90%超が散発型の障害を有するが、この症例の10%未満は家族性または遺伝性である。米国では、65歳で10人に約1人がADを有するが、85歳では2人に1人がADに罹患している。初期診断からの平均余命は7〜10年であり、AD患者は、介護付き生活施設での、または家族による、広範な介護を必要とする。人口に占める高齢者の数が増加するにつれ、ADに対する医学的関心が高まっている。現在使用可能なADの治療は、単にこの疾患の症状を処置するものに過ぎず、この疾患を引き起こす根底にある病理を処置するものではない。
AD患者の脳における顕著な病理学的特徴は、過剰リン酸化したタウタンパク質の凝集体によって生じる神経原線維変化、およびβ−アミロイドペプチドの凝集によって形成されるアミロイド斑である。最も蔓延している神経変性障害はADであるが、凝集タウタンパク質はまた、「タウオパチー」として知られる他の神経変性疾患の特徴でもあり、その疾患には、追加として、以下のみというわけではないが、神経原線維変化型認知症(TD)、嗜銀顆粒病(AGD)、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、ピック病(PiD)、および第17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(FTDP−17)が含まれる。これらの障害の異質性は、ヒトタウの広範なアイソフォームおよび翻訳後修飾と密接な関連がある。タウ凝集体は、超微細構造的に、対らせん状細線維(PHF:paired helical filaments)、直線状細線維(SF:straight filaments)、ランダムコイル状細線維(RCF:randomly coiled filaments)、またはねじれ状細線維(TF:twisted filaments)として現れる場合があり、この多様性が多型につながる。神経原線維変化と、ADにおける認知障害のレベルおよび/またはADを発症する確率との相関が作られている。しかしながら、診断は依然として、死後に組織診/剖検によって行われ得るのみである。病歴および統計的な記憶試験に基づく検査は、障害または認知症の明らかな証拠を必要とし、不正確であるか、または感度が低いことが多く、腰椎穿刺による脳脊髄液中のAβペプチドおよび総タウタンパク質の測定は侵襲的であり、有害作用を受けやすい。ADに固有の複雑さは別にしても、早期診断、進行度分類、および疾患進行の正確なモニタリングのための信頼のおけるツールが不足しているため、治療法の開発が阻まれてきた。したがって、診断を行う、および/または疾患進行をモニターする手段を突き止めることが依然として必要である。タウ凝集体を画像化することにより、特に抗タウ治療が台頭する際に、そのような手段が提供され得る。
ポジトロン放出断層撮影(PET)は、すべての核画像化技術の中で最高の空間および時間分解能を提供する非侵襲的画像化技術であり、組織中のトレーサー濃度の真の定量化を可能にし得るという付加的な利点を有する。PETは検出のためにポジトロン放出核種を使用する。
これまでに、タウ凝集体の画像化用に、ポジトロン放出断層撮影放射性トレーサーがいくつか報告されている(総説については、例えばAriza et al.J. Med.Chem.2015,58,4365−4382を参照されたい)。J.Nucl.Med 2016;57:1599−1610の「Preclinical Characterization of 18F−MK−6240,a promising PET Tracer for In Vivo Quantification of Human Neurofibrillary Tangles」では、多量のNFTを含有するヒトAD大脳皮質ホモジネートと高い親和性で結合するが、アミロイド斑に富んだNFTの少ないAD脳ホモジネートとは結合が不十分な6−フルオロー3−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)イソキノリン−5−アミンが開示されている。頭蓋への取り込みとして、18F−MK−6240により中程度の脱フッ素化が観察される。Eur.J.Nucl.Med.Imaging 2010;37(8):1575−1593の論文「Radiopharmaceuticals for positron emission tomography investigations of Alzheimer’s disease」は、 活性化したミクログリアの末梢皮質ベンゾジアゼピン受容体に結合するイソキノリン化合物[11C]PK11195について報告し、さらに、この化合物は、Arch.Neurol.2009;66(1):60−67の「Carbon 11−labeled Pittsburgh compound B and carbon 11−labeled (R)−PK11195 positron emission tomographic imaging in Alzheimer’s disease」においても、患者と健常ボランティアとの間の脳内沈着の相違を示していないが、報告された。
PHFに高親和性を有するキノリン化合物18F−THK5351によるヒト脳のPET画像化は、酵素モノアミンオキシダーゼMAO−Bへの非特異的な結合により混同して示された(Alzheimer’s Research & Therapy 2017;9;25 DOI 10.1186/s13195−017−0253−y)。
以下に限定されるものではないが、タウ凝集体に対する高親和性および高選択性、可逆的な結合、浸透性、好適な脳内薬物動態学的プロファイル、すなわち、脳全体への急速な分布、急速なクリアランス、最小限の非特異的結合、ならびに合成の容易性を含む、特性のバランスが良好な、タウ凝集体を画像化するための選択的な改良型のポジトロン放出断層撮影放射性トレーサーを提供することが依然として必要である。
したがって、本発明の目的は、タウPET放射性トレーサーとして有用なイソキノリン−6−アミン化合物を提供することである。したがって、一態様において、本発明は式(I)

(式中、
少なくとも1つの原子は放射性であり、ならびに
はメチルであり、かつRがFであり、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつRがFであるかのいずれかであり;または
およびRは両方ともHであり、かつRは、−C1〜4アルキル−F、
−OC1〜4アルキル−F、および−NR−C1〜4アルキル−F(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に関する。
特に、本発明は式(I’)

(式中、
はメチルであり、かつR18Fであり、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつR18Fであるかのいずれかであり;または
およびRは両方ともHであり、かつRは、−C1〜4アルキル−18F、
−OC1〜4アルキル−18F、および−NR−C1〜4アルキル−18F(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に関する。
別の態様において、本発明は、上記に定義した式(I)または(I’)の化合物を合成するための前駆体化合物に関する。したがって、本発明はまた、式(P−1)

(式中、
はメチルであり、かつRが、Br、−NO
−[N(CH、および4−CH−Ph−SO−O−からなる群から選択され、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつRが、Br、−NO、−[N(CH、および4−CH−Ph−SO−O−からなる群から選択されるかのいずれかであり;または
およびRは両方ともHであり、かつRは、
−C1〜4アルキル−Br、−C1〜4アルキル−I、−C1〜4アルキル−O−SOCH、4−CH−Ph−SO−O−C1〜4アルキル−、
−C1〜4アルキル−OH、−OC1〜4アルキル−Br、−OC1〜4アルキル−I、−OC1〜4アルキル−O−SOCH
4−CH−Ph−SO−O−C1〜4アルキル−O−、−OC1〜4アルキル−OH、−NR−C1〜4アルキル−Br、−NR−C1〜4アルキル−I、
−NR−C1〜4アルキル−O−SOCH、4−CH−Ph−SO−O−C1〜4アルキル−NR−、および−NR−C1〜4アルキル−OH(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に関する。
式(P−1)の化合物において、RまたはRのいずれかが−[N(CHである場合、好適な陰イオン性対イオンとしては、トリフルオロアセタート(−[OC(O)CF)、有機スルホナート(例えば、C1〜4アルキルスルホナートまたはフェニルスルホナート(式中、フェニルは、任意選択によりC1〜4アルキル基、ハロ基、またはニトロ基により置換され得る))、およびタルトラートが挙げられるが、これらに限定されない。C1〜4アルキルスルホナートの特定の例としては、メタンスルホナート(メシラート)、
4−メチルベンゼンスルホナート(トシラート)、4−ブロモベンゼンスルホナート、および4−ニトロベンゼンスルホナートが挙げられる。特に、陰イオン性対イオンはトリフルオロアセタート、トシラートおよびメシラートから選択される。
本発明はまた、式(I)または(I’)の化合物の基準物質であって、対応する非放射標識化合物に相当し、本明細書では式[19F]−(I)の化合物

(式中、
はメチルであり、かつRがFであり、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつRがFであるかのいずれかであり;または
およびRは両方ともHであり、かつRは、−C1〜4アルキル−F、
−OC1〜4アルキル−F、および−NR−C1〜4アルキル−F(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
と称される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体または希釈剤とを含む医薬組成物にも関する。特に、前記医薬組成物は診断用医薬組成物である。前記医薬組成物は、具体的には滅菌溶液である。したがって、本発明の実例は、本明細書に記載の式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物を含む滅菌溶液である。
本発明はさらに、画像化剤としての式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物の使用に関する。本発明の例示は、組織もしくは対象をin vitroもしくはin vivoで画像化するための、本明細書に記載の式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物の使用、または組織もしくは対象をin vitroもしくはin vivoで画像化する方法である。
特に、本発明は、タウオパチーに罹患している、または罹患している疑いのある患者のタウ凝集体を結合させ、画像化するのに使用するための式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物に関する。特定のタウオパチーは、例えば、アルツハイマー病、神経原線維変化型認知症(TD)、嗜銀顆粒病(AGD)、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、ピック病(PiD)、および第17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(FTDP−17)である。特に、タウオパチーはアルツハイマー病である。
本発明はさらに、対象の脳内のタウ凝集体を画像診断するための式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物、およびタウオパチーに罹患している、または罹患している疑いのある患者のタウ凝集体を結合させ、画像化することにおける式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物の使用に関する。特定のタウオパチーは、例えば、アルツハイマー病、神経原線維変化型認知症(TD)、嗜銀顆粒病(AGD)、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、ピック病(PiD)、および第17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(FTDP−17)である。特に、タウオパチーはアルツハイマー病である。
本発明はまた、検出可能な量の本明細書に記載の式(I)の標識化合物、特に式(I’)の標識化合物を組織または対象に接触させる、または供給もしくは投与することと、式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物を検出することとを含む、組織または対象を画像化する方法に関する。
本発明のさらなる例示は、本明細書に記載の式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物を組織または対象に接触させる、または供給することと、ポジトロン放出断層撮影画像化システムで組織または対象を画像化することとを含む、組織または対象を画像化する方法である。
加えて、本発明は、本明細書に記載の式(I’−a)または(I’−b)の化合物、特に下記で(I’−a1)、(I’−a2)、(I’−b1)、(I’−b2)、(I’−b3)と称される化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の調製方法であって、
(a)本明細書に記載の式(P−a1)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物とフッ化物18の供給源を、好適な条件下で反応させる工程、または
(b)本明細書に記載の式(P−a2)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物とフッ化物18の供給源を、好適な条件下で反応させる工程、または
(c)本明細書に記載の式(P−b1)の化合物またはその薬学的に許容される塩と塩化メタンスルホニルまたは塩化4−トルエンスルホニルなどの活性化試薬を、トリエチルアミンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)などの塩基の存在下で反応させ、その後、得られたメタンスルホナートまたは4−トルエンスルホナートとフッ化物18の供給源を、好適な条件下で反応させる工程、または
(d)本明細書に記載の式(P−b2)の化合物またはその薬学的に許容される塩と塩化メタンスルホニルまたは塩化4−トルエンスルホニルなどの活性化試薬を、トリエチルアミンまたはDIPEAなどの塩基の存在下で反応させ、その後、得られたメタンスルホナートまたは
4−トルエンスルホナートとフッ化物18の供給源を、好適な条件下で反応させる工程、または
(e)本明細書に記載の式(P−b3)の化合物またはその薬学的に許容される塩と塩化メタンスルホニルまたは塩化4−トルエンスルホニルなどの活性化試薬を、トリエチルアミンまたはDIPEAなどの塩基の存在下で反応させ、その後、得られたメタンスルホナートまたは
4−トルエンスルホナートとフッ化物18の供給源を、好適な条件下で反応させる工程
を含む方法を指す。
式(P−b1)、(P−b2)および(P−b3)の前駆体の活性化のための典型的な条件としては、例えば、活性化剤として塩化メタンスルホニル、溶媒として乾燥ジメチルスルホキシド(DMSO)、室温、反応を促進させて完了させる十分な時間、通常10分が挙げられる。(P−b3)においてRがHである場合、式(I’−b3)の化合物の調製は、アミン官能基を、例えば、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)などの好適な保護基または別の好適なアミン保護基により保護し、その後、保護基がBocである場合、通常トリフルオロ酢酸(TFA)を使用してそのような保護基を切断する、追加の工程を含むことになることを当業者は理解するであろう。
好適な18の供給源は、例えば、4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサンカリウムフルオリド−[18F](1:1)([18F]KF.K222とも称される)である。好適な条件としては、例えば、溶媒としてDMSOまたはDMF、特にDMSOを使用し、通常の加熱またはマイクロ波照射(例えば、50W)のもとで、例えば、約90〜160℃または約120〜160℃、特に約90℃または160℃で、反応がマイクロ波照射下で実施される場合は、反応を完了するまで進行させることができる十分な時間、例えば、10分間など、当該技術分野で知られる求核置換に適したものが含まれる。
AD(ブラーク病期VI)(A)の患者の視覚野の切片に[18F]化合物番号1(7.4kBq/500μL/切片)を使用したin vitroオートラジオグラフィー(ARG)を示す。隣接する切片をタウ病態(B、AT8)およびアミロイドβ病態(C、4G8)用に免疫染色した。 図1(A)に示されるARGと、1μmol/Lの基準化合物である化合物番号1(B)またはT808(C)存在下で[18F]化合物番号1(7.4kBq/500μL/切片)とインキュベートした隣接するヒトAD脳切片との間の比較を示す。 図3:図3は、ヒト大脳基底核(線条体)組織の10nM[H]化合物番号1とのインキュベーション(A)、それに続く10μMの化合物番号1(B)または10μMのTHK5351(C)による処理を示す。図3Dは、図4に示されるIHCにより確認されたタウ病態およびアミロイド病態を有するヒトAD組織(頭頂−側頭皮質、ブラーク病期VI)の10nM[H]化合物番号1とのインキュベーションを示す。図3Eは、図5に示されるIHCにより確認されたタウ病態のないアミロイド病態を有するヒトAD組織(外側後頭回、ブラーク病期0)の10nM[H]化合物番号1とのインキュベーションを示す。図3Fは、ヒト大脳基底核組織の10nM[H]THK5351とのインキュベーションを示し、それに続く10μMの化合物番号1(G)または10μMのTHK5351(H)による処理を示す。図3Iは、図4に示されるように確認されたタウ病態およびアミロイド病態を有するヒトAD組織(頭頂−側頭皮質、ブラーク病期VI)の[H]THK−5351とのインキュベーションを示す。図3Jは、図5に示されるように確認されたタウ病態のないアミロイド病態を有するヒトAD組織(外側後頭回、ブラーク病期0)の10nM[H]THK5351とのインキュベーションを示す。図3Kは、ヒト大脳基底核(K)、アミロイドβ病態およびタウ病態の両方を含有する上記ヒトAD組織(L)、およびタウ病態のないアミロイドβを含有するヒト上記AD組織(M)の3nM[H]−AV−45とのインキュベーションを示す。 (上記の通り。) 図3の画像のために使用された切片と同じ患者の頭頂−側頭皮質領域由来のAD脳切片におけるアミロイド病態およびタウ病態の4G8およびAT8のIHCを示す。 図3Eおよび図3Jに使用されたものに隣接するヒトAD脳切片(外側後頭回、女性)を示す。β−アミロイド斑の存在(A、B)およびタウ濃縮体の不存在(C、D)を、それぞれ4G8抗体およびAT8抗体を使用した免疫組織化学検査により確認した。 図3に示されるin vitro結合のために使用されたヒト大脳基底核組織におけるMAO−B(左)およびMAO−A(右)の発現のIHCによる確認を示す。 ヒトAD組織切片(頭頂−側頭皮質、ブラーク病期VI)の0.2mCi/mL[18F]化合物番号1とのインキュベーション(A)、および10μMクロルギリン(B)、10μMデプレニール(C)、および10μM化合物番号1(D)による処理を示す。 図7において参照されたものに隣接するAD脳切片(頭頂−側頭皮質、ブラーク病期VI)におけるタウ病態およびアミロイド病態の各々のAT8および4G8のIHCを示す。 18F]化合物番号1に対する標準取込値(SUV)として表されるμPET時間放射能曲線を示す。 3匹の雌ウィスターラットの全脳における[18F]T807(C)に対するμPET時間放射能曲線を示す。3つの別個の分析が示される:ベースラインスキャン(トレーサーのみ)、前処置の試験(非放射性の化合物番号1またはT807、10mg/kgが放射性トレーサー注射の60分前に皮下に注射される)、および追跡試験(非放射性の化合物番号1またはT807、1mg/kgが放射性トレーサー注射の30分後に静脈内に注射される)。 ウィスターラットの全脳における[18F]化合物番号1および[18F]T807の小動物PET時間放射能曲線の%SUV最大値曲線を示す。 アカゲザルの全脳、脳梁、小脳、嗅内皮質および頭蓋における、[18F]化合物番号1のμPET時間放射能曲線を示す。 アカゲザルの全脳、脳梁、小脳、嗅内皮質および頭蓋における、[18F]T807のμPET時間放射能曲線を示す。 アカゲザルの全脳における[18F]化合物番号1および[18F]T807の小動物μPET時間放射能曲線の%SUV最大値曲線を示す。
一実施形態では、式(I)の化合物は、具体的には式(I−a)

(式中、
少なくとも1つの原子は放射性であり、ならびにRがFであり、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつRがFである)
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。
より具体的には、式(I)の化合物は、式(I’−a)

(式中、
18Fであり、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつR18Fである)
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。
別の実施形態では、式(I)の化合物は、具体的には式(I−b)

(式中、
少なくとも1つの原子は放射性であり、ならびにRは、−C1〜4アルキル−F、−OC1〜4アルキル−F、および−NR−C1〜4アルキル−Fからなる群から選択され、RはHまたはメチルである)
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。
より具体的には、式(I)の化合物は、式(I’−b)

(式中、
は、−C1〜4アルキル−18−F、−OC1〜4アルキル−18F、および−NR−C1〜4アルキル−18F(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。
一実施形態では、式(I)、具体的には式(I’)の化合物は、

またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。
別の特定の実施形態では、先に定義した式(I)または(I’)の化合物の合成のための前駆体化合物は、具体的には式(P−1)

(式中、
はメチルであり、かつRが、Br、−NO
−[N(CH、および4−Me−Ph−SO−O−からなる群から選択され、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつRが、Br、−NO、−[N(CH、および4−Me−Ph−SO−O−からなる群から選択されるかのいずれかであり;または
およびRは両方ともHであり、かつRは、
−C1〜4アルキル−OH、−OC1〜4アルキル−OH、および−NR−C1〜4アルキル−OH(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。
本発明はまた、非放射標識化合物1に対応する基準物質であって、[19F]−化合物

に対応する化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に関する。
別の特定の実施形態では、式[19F]−(I)の化合物は、具体的には式[19F]−(I−a)

(式中、
がFであり、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつRがFである)
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。
別の特定の実施形態では、式[19F]−(I)の化合物は、具体的には式(I−b)

(式中、
は、−C1〜4アルキル−F、−OC1〜4アルキル−Fおよび−NR−C1〜4アルキル−F(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。
19F]−化合物番号1は、化合物T−808(T−808は、Siemensにより開発されている。例えば、J.Alzheimers Dis.2014,38,171−184を参照されたい)の内部で作られたトリチウム類似体を使用した放射標識置換アッセイにおいて、抽出されたヒトタウ凝集体に強力な結合(pIC50 8.24)を示した。この類似体は本明細書で[H]−T808と称する。さらに、化合物番号1は、フロルベタピル(Eli Lilly and Co.製のAmyvid(登録商標)またはAV−45としても知られる。例えば、J.Nucl.Med.2010,51,913−920を参照されたい)の内部で作られたトリチウム類似体を使用した放射標識置換アッセイにおいて、抽出されたヒトアミロイドβ凝集体に弱い結合(pIC50 5.18)を示す。この類似体は本明細書で
H]−AV−45と称する。プロトコルの説明は後段に記載する。
H]−T808は、ブロモ前駆体(1当量)のメタノール溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(5当量)の存在下で、室温にて、パラジウム担持炭素(5%)で触媒によるトリチウム化を行うことによって得られた。ブロモ前駆体は、T808をアセトニトリル中N−ブロモスクシンイミド(1当量)で臭素化することによって得られた。
H]−AV−45は、ジクロロメタンに溶解したAV−45の、イリジウムに触媒された(クラブトリー触媒)トリチウム交換により得られた。
既に述べたように、式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物、および式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物を含む組成物は、組織または対象を、in vitroまたはin vivoで画像化するために使用することができる。特に、本発明は、組織または対象中のタウ凝集体を、in vitroまたはin vivoで画像化または定量化する方法に関する。
特に、タウ凝集体を画像化する方法は、対象、特に患者に、検出可能な量の式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物を供給することを含む。
さらに、本発明は、対象に検出可能な量の式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物を供給する工程、式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物がタウ凝集体沈着物と相互作用するのに十分な時間を与える工程、およびタウ凝集体沈着物と相互作用した化合物を検出する工程を含む、タウ凝集体沈着物を画像化する方法に関する。
本方法がin vivoで行われる場合、式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物は、静脈内に、例えば、シリンジでの注射によって、または短カテーテルなどの末梢静脈ラインを用いて投与することができる。式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物、または式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物を含む滅菌溶液は、特に、腕の静脈内投与によって、特に手背の特定可能な任意の静脈中に、または肘の肘正中皮静脈中に投与してもよい。
したがって、特定の実施形態では、本発明は、本明細書に定義する式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物、または式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物を含む組成物、特に滅菌製剤を、対象に静脈内投与することと、ポジトロン放出断層撮影画像化システムで対象を画像化することとを含む、対象を画像化する方法に関する。
さらなる実施形態では、本発明は、式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物、または式(I)の化合物、特に式(I’)の化合物を含む組成物を、対象に静脈内投与することと、ポジトロン放出断層撮影画像化システムで画像化することとを含む、対象におけるタウ凝集沈着物を定量化する方法に関する。
本化合物は検出可能な量で対象に提供され、化合物がタウ凝集沈着物と相互作用するのに十分な時間が経過した後に、標識化合物は非侵襲的に検出される。
定義
本明細書で使用する場合、「組成物」という用語は、特定成分を特定量で含む生成物、および特定成分の特定量での組合せから直接的または間接的に得られる任意の生成物を包含するものとする。用語「C1〜4アルキル」は、炭素数1、2、3または4の直鎖または分岐鎖の飽和アルキル基、例えば各々が、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、ブチルなどを意味するものとする。
本発明による化合物の付加塩もまた、本発明の範囲内に包含されることを意図した。
本発明の化合物の許容される塩は、対イオンが薬学的に許容されるものである。しかし、薬学的に許容されない酸および塩基の塩も、例えば、薬学的に許容される化合物の調製または精製に使用される場合がある。薬学的に許容されるか否かにかかわらず、すべての塩が本発明の範囲に含まれる。薬学的に許容される塩は、本発明による化合物が形成することが可能な治療活性のある無毒性の酸付加塩形態を含むものと定義される。前記塩は、適切な酸、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸、特に塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸およびリン酸;有機酸、例えば酢酸、ヒドロキシ酢酸、プロパン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸およびパモ酸で、本発明による化合物の塩基形態を処理することによって得ることができる。
逆に、前記塩形態は、適切な塩基で処理することにより遊離塩基形態に変換することができる。
さらに、本発明の化合物のうち一部は、水(すなわち水和物)または一般的な有機溶媒とともに溶媒和物を形成することができ、このような溶媒和物もまた、本発明の範囲内に包含されるものとする。
本明細書で使用する「対象」という用語は、処置、観察または実験の対象である、または対象となってきたヒトを指す。特に断りのない限り、「対象」には無症候性のヒト、前駆症候性のヒトおよびヒト患者が含まれる。
調製
本発明の化合物は、一般に、それぞれが当業者に知られている一連の工程により調製することができる。具体的には、本化合物は、以下の合成方法に従って調製することができる。
本明細書に開示している式[19F]−(I−a)または[19F]−(I−b)の化合物は、6−ブロモ−イソキノリンの、式(II−a)の適切な2−アミノ−ピリジン化合物(式中、すべての変数は、[19F]−(I)について本明細書に記載している通りである)との、

バックワルド・ハートウィッグアミノ化反応条件下での反応(式中、すべての変数は、[19F]−(I)について本明細書に記載している通りである)により、あるいは、式(II−a’)の化合物(式中、Rが−NOであり、かつRがHであるか、またはRがHであり、かつRが−NOである)の、KFなどのフッ化物源との、熱的条件下、DMSOなどの反応不活性溶媒中での反応により、

あるいは、イソキノリン−6−アミンの、式(II−b)の適切な2−クロロ−ピリジン化合物(式中、すべての変数は、[19F]−(I)について本明細書に記載している通りである)との、

バックワルド・ハートウィッグアミノ化反応条件下での反応により調製することができる。
式(II−a’)の化合物は、例えば、イソキノリン−6−アミンと、6−ブロモ−3−メチル−2−ニトロピリジンまたは2−ブロモ−5−メチル−4−ニトロピリジンのバックワルド・ハートウィッグアミノ化反応条件下での反応により調製することができる。
用途
本発明による化合物には、組織または対象をin vitroおよびin vivoの両方で画像化するための様々な用途がある。したがって、例えば、本発明による化合物は、年齢および性別の異なる対象におけるタウ凝集体沈着物の特異的分布をマッピングするために使用することができる。さらに、アルツハイマー病を含むが、タウ凝集体沈着物に起因する他の疾患、すなわち他のタウオパチーも含む様々な疾患または障害に罹患している対象におけるタウ凝集体沈着物の特異的分布を調査することが可能になる。
したがって、過剰分布は、診断、症例発見、対象集団の層別化において、および個々の対象の疾患進行のモニタリングにおいて、特に抗タウ治療、例えば抗体が利用可能になった場合に役に立つ場合がある。放射性リガンドは、PET画像化用には微量、すなわち検出可能な量で投与されるため、本発明の放射性リガンドの投与による治療効果はあり得ない。
実験的な要素
化学的性質
本明細書で使用する場合、用語「ACNまたはMeCN」はアセトニトリルを意味し、「aq.」は水性を意味し、「tBuOH」はtert−ブタノールを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「DIPE」はジイソプロピルエーテルを意味し、「DIPEA」はN,N−ジイソプロピルエチルアミンを意味し、「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「EtO」はジエチルエーテルを意味し、「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「h」は時間を意味し、「HPLC」は高速液体クロマトグラフィーを意味し、「LCMS」は液体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「min」は分を意味し、「m.p.」は融点を意味し、「org」は有機を意味し、「Pd(dba)」はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を意味し、「prep」は分取を意味し、「rm/RM」は反応混合物を意味し、「rt/RT」は室温を意味し、「R」は保持時間(分単位)を意味し、「sat.」は飽和を意味し、「sol.」は溶液を意味し、「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「XantPhos」は4,5−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテンを意味する。
薄層クロマトグラフィー(TLC)は、試薬用溶媒を用いてシリカゲル60 F254プレート(Merck)上で行った。オープンカラムクロマトグラフィーは、シリカゲル、メッシュ230〜400粒度および60Å孔径(Merck)にて、標準技法で行った。自動フラッシュカラムクロマトグラフィーは、Grace(GraceResolv(商標)カートリッジ)またはTeledyne ISCO(RediSep(登録商標)カートリッジ)から購入した、そのまま接続できる使い捨てカートリッジを使用し、粒径35〜70μmの不定形シリカゲルで、ISCO CombiFlashまたはBiotage Isolera(商標)Spektra装置にて行った。
核磁気共鳴(NMR):いくつかの化合物については、H NMRスペクトルを、Bruker Ultrashield AV300、Bruker DPX 360MHz NMRまたはBruker Avance III 400MHz NMR分光計のいずれかにおいて、それぞれ300MHz、360MHzおよび400MHzで動作する標準的なパルスシーケンスを用いて記録した。試料をDMSO−dまたはCDClに溶解し、5mm NMR管に移して測定した。化学シフト(δ)を、内部標準として使用したテトラメチルシラン(TMS)より低磁場側の百万分率(ppm)で報告する。
HPLCによる精製を、合成プロトコルにおいて示されるように、室温での流速40mL/分により、20分の勾配溶出を用いて、Phenomenex Gemini C18 100Aカラム(長さ100mm×内径30mm;5μm粒子)を装着したTrilutionソフトウェアにより動作させられるGILSONセミ分取システム上で実施した。注入量は8000μLであった。取得周波数を、2波長UV検出器用に284nmに設定した。
本発明の化合物を調製するためのいくつかの方法を以下の実施例に例示するが、これらの実施例は、本発明の範囲を例示するものであり、限定するものではない。別段の断りがない限り、出発物質はすべて、市販業者から入手し、さらに精製することなく使用した。
A.中間体の合成
中間体1の調製

テトラメチル錫(0.736mL、5.309mmol)を、5−ブロモ−4−フルオロピリジン−2−アミン(0.338g、1.77mmol、CAS 944401−69−8)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.062g、0.0885mmol)およびLiCl(0.300g、7.078mmol)の10mLのDMF中混合物に添加した。この混合物を、窒素による脱気後にチューブ内に密閉した。次に、混合物を120℃で18時間撹拌し、その後水で希釈した。次に、KFの飽和水溶液を添加し、水層をEtOAcにより抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で溶媒を蒸発させた。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;DCM/MeOH 100/0〜95/5)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体1を得た(0.190g、79%)。
中間体2の調製

方法1:6−アミノイソキノリン(18.3g、127.1mmol)をトルエン(400mL)中で撹拌した溶液に、2−ブロモ−5−メチル−4−ニトロピリジン(23.0g、105.9mmol)、Xantphos(2.45g、4.24mmol)、Pd(dba)(1.94g、2.12mmol)、tBuOK(16.6g、148.3mmol)を窒素下にて添加した。この混合物に窒素を5分間バブリングし、続いてバイアルを密封し、100℃で2時間加熱した。混合物を濾過し、濾塊をすべての生成物が抽出されるまでEtOAcにより洗浄した。濾液に水を添加し、有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を水に溶解させ、1時間トリチュレートし、濾過し、真空中55℃で乾燥させた。得られた茶色固体(pH4でMeOH中に溶解されている)を、分取HPLC(固定相:RP XBridge Prep C18 OBD−10μm、50×150mm、移動相:0.5%NHOAc水溶液+10%CHCN、MeOH)により精製した。純粋な画分を合わせ、溶出液の有機成分を蒸発させた。赤色沈殿物が生じ、これを濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。得られた沈殿物を、すべて溶解するまでDCM/MeOH/1N NaOH(2L/0.2L/1L)中で撹拌し、有機層を分離した。水層をもう一度DCMにより抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させた。残渣をエーテルと水の二相混合物中でトリチュレートし、濾過し、真空中50℃で2日間、室温にて凍結乾燥器中で4時間乾燥させて、橙色結晶として中間体2を得た(6.11g、18%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm2.40(s,3H)7.50(s,1H)7.62−7.71(m,2H)8.01(d,J=9.0Hz,1H)8.36(d,J=5.7Hz,1H)8.45(s,2H)9.09(s,1H)9.97(s,1H)
方法2:6−アミノイソキノリン(7.62g、52.85mmol)を200mLのトルエン中で撹拌した溶液に、2−ブロモ−5−メチル−4−ニトロピリジン(11.47g、52.85mmol)、Xantphos(0.611g、1.057mmol)、Pd(dba)(0.484g、0.529mmol)およびtBuOK(8.30g、74.00mmol)を添加した。この混合物に窒素を5分間バブリングし、続いてバイアルを密封し、100℃で2時間加熱し、再度110℃で3時間加熱した。混合物にEtOAcを添加し、その後30分間撹拌した。次に、混合物をジカライトで濾過し、濾塊をすべての生成物が抽出されるまでEtOAcにより洗浄した。濾液に水を添加し、有機層を分離した。水層を、残留した生成物がなくなるまでEtOAcにより抽出した(LCMS対照)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣を水/DIPE中に溶解させ、一晩トリチュレートし、濾過し、真空中55℃で乾燥させて、中間体2を得て(10.5g、71%、純度57%)、これを次の反応工程のためにそのまま使用した。
中間体3の調製

トリメチルボロキシン(0.256mL、1.83mmol)を、1,4−ジオキサン(5.3mL)中で5−ブロモ−6−フルオロピリジン−2−アミン(0.291g、1.52mmol、CAS 944401−65−4)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.176g、0.152mmol)およびCsCO(0.993g、3.047mmol)を撹拌させた溶液に窒素をバブリングしながら添加した。窒素下にて105℃で16時間撹拌して反応させた。水およびEtOAcを添加した。相を分離し、有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜50/50)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、黄色固体として中間体3を得た(0.151g、79%)。
中間体4の調製

Deoxo−Fluor(登録商標)(トルエン中50%、1.67mL、3.807mmol)を、2−クロロ−5−(2−フルオロエチル)ピリジン(0.400g、2.538mmol、CAS 117528−28−6)の乾燥DCM(15mL)溶液に0℃で滴加した。1分後、冷浴を取り外し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をNaHCO飽和溶液で希釈し、DCMにより抽出した。有機層を水で洗浄し、(MgSO)で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン、0/100〜70/30)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体4を得た(0.193g、45%)。
中間体5の調製

NaOH(0.064g、1.599mmol)を、[(6−クロロピリジン−3−イル)オキシ]酢酸(0.300g、1.599mmol、CAS 234109−28−5)の、CHCN(4mL)と水(4mL)の混合物中の混合物に添加した。混合物を85℃で1時間加熱した。溶媒を真空中で濃縮して、白色固体として中間体5を得て(335mg、95%)、これを次の反応工程にてそのまま使用した。
中間体6の調製

Selectfluor(登録商標)(1.116g、3.15mmol)を、あらかじめ脱気した水(7.5mL)とCHCN(7.5mL)の混合物中の中間体5(0.314g、1.5mmol)の溶液に添加した。トリス(2,2’−ビピリジル)ジクロロルテニウム(II)六水和物(0.056g、0.075mmol)を添加した。反応から30cmの位置で、500W可視光線の造船所用照明により反応を1時間照射した。光線を消した後、水とジエチルエーテルを反応媒体に注いだ。2つの相を分離し、水相をEtOにより抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗製物を溶出液としてのEtOによりシリカゲルで濾過し、真空中で濃縮して、ベージュ色の油状固体として中間体6を得た(0.167g、54%)。
中間体7の調製

5−アミノ−2−クロロピリジン(1.00g、7.778mmol)をTHF(27mL)中で撹拌した溶液を0℃まで冷却し、続いて2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1.72g、7.778mmol)とピリジン(0.942mL、11.668mmol)を溶液に添加した。得られた混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(0.52g、2.334mmol)とピリジン(0.314mL、3.889mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。次に、水を混合物に加え、水層をEtOAcで抽出した。抽出物をNaHCO飽和水溶液および塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン、0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体7を得た(2.22g、91%)。
中間体8の調製

中間体7(1.1g、3.506mmol)と2−フルオロエチル4−メチルベンゼンスルホナート(0.918g、4.208mmol、CAS 383−50−6)をDMF(10.6mL)中に溶解させた。CsCO(1.942g、5.961mmol)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を85℃まで一晩加熱した。周囲温度まで冷却した後、暗褐色懸濁液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜20/80)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体8を得た(0.687g、54%)。
中間体9の調製

中間体7(0.700g、2.231mmol)と3−フルオロプロピル4−メチルベンゼンスルホナート(0.674g、2.901mmol、CAS312−68−5)をDMF(6.7mL)中に溶解させた。CsCO(1.45g、4.463mmol)を添加し、混合物を窒素雰囲気下で85℃まで一晩加熱した。3−フルオロプロピル4−メチルベンゼンスルホナート(0.363g、1.562mmol)とCsCO(0.727g、2.231mmol)を添加し、混合物を85℃で一晩加熱した。周囲温度まで冷却した後、暗褐色懸濁液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜15/85)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体9を得た(0.395g、42%)。
中間体10の調製

中間体8(0.687g、1.91mmol)を11.6mLのDMF中で撹拌した溶液に、LiOH.HO(0.491g、11.46mmol)と2−メルカプトエタノール(0.164mL、2.33mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。抽出物を水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。減圧下で濃縮して油状残渣を得た。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘプタン、0/100〜30/70)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、黄色油として中間体10を得た(0.276g、83%)。
中間体11の調製

中間体10(0.200g、1.145mmol)を、NaH(60%鉱油分散系、0.069g、1.718mmol)をDMF(9.2mL)中で懸濁した溶液に、窒素雰囲気下、0℃で添加した。この温度で30分間撹拌した後、CHI(0.134mL、1.833mmol)を添加し、室温で一晩撹拌を続けた。NaH(60%鉱油分散系、0.032g、0.802mmol)を0℃で添加し、混合物を30分間撹拌した。CHI(0.032mL、0.573mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン 0/100〜15/85)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体11を得た(0.137g、63%)。
中間体12の調製

NaH(60%鉱油分散系、0.178g、4.46mmol)を、(6−クロロピリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(1.36g、純度75%、4.46mmol、CAS 171178−45−3)を乾燥DMF(7mL)中で撹拌した溶液にN下0℃で添加した。混合物を0℃で15分間攪拌した。次に、1−ブロモ−3−フルオロプロパン(0.491mL、5.353mmol)を0℃で添加し、混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。さらなる1−ブロモ−3−フルオロプロパン(0.327mL、3.568mmol)とNaH(60%鉱油分散系、0.178g、4.46mmol)を添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。追加の1−ブロモ−3−フルオロプロパン(0.818mL、8.921mmol)とNaH(60%鉱油分散系、0.178g、4.46mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をDCMで溶解し、NHClの飽和溶液で洗浄した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン、40%〜100%)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を真空中で蒸発させて、無色油として中間体12を得た(1.71g、純度75%、定量的収率)。
中間体13の調製

方法1:TFA(4mL、53.3mmol)を、中間体12(1.71g、5.33mmol、純度75%)の20mLのDCM中混合物に0℃で添加し、続いてその混合物を室温で150分間撹拌した。次に、混合物をDCMで希釈し、NaHCOの飽和水溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、中間体13(1.91g、純度53%、定量的)を得て、これをそのまま使用した。
方法2:中間体7(0.395g、0.93mmol)をDMF(5.6mL)中で撹拌した溶液に、LiOH.HO(0.239g、5.58mmol)と2−メルカプトエタノール(0.798mL、1.134mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過した。減圧下で濃縮して油状残渣を得て、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘプタン、0/100〜30/70)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、黄色油として中間体13を得た(0.168g、96%)。
中間体14の調製

方法1:ホルムアルデヒド(37%水溶液、2.185mL、29.162mmol)を、酢酸(0.835mL)とMeOH(20mL)の混合物中の中間体13(方法1により取得、1.91g、9.721mmol、純度53%)溶液に添加した。続いて、NaBHCN(1.83g、29.162mmol)を少量ずつ添加した。混合物を室温で一晩(15時間)撹拌した。NaHCOの飽和溶液を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜80/20)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、無色油として中間体14を得た(0.687g、63%)。
方法2:中間体13(方法2により取得、0.172g、0.912mmol)を、NaH(60%鉱油分散系、0.055g、1.368mmol)をDMF(7.3mL)中で撹拌した溶液に、窒素雰囲気下0℃で添加した。この温度で30分間撹拌した後、CHI(0.107mL、1.459mmol)を添加し、室温で一晩撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を濾過し、乾燥させ、真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体14を得た(0.143g、77%)。
中間体15の調製

2−クロロ−5−ヒドロキシピリジン(0.300g、2.316mmol)と2−フルオロエチル−4−メチルベンゼンスルホナート(0.505g、2.316mmol、CAS 383−50−6)をDMF(7mL)中に溶解させた。CsCO(1.132g、3.474mmol)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を85℃で5時間加熱した。周囲温度まで冷却した後、暗褐色懸濁液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜35/65)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体15を得た(0.374g、92%)。
中間体16の調製

2−クロロ−5−ヒドロキシピリジン(0.300g、2.316mmol)と3−フルオロプロピル4−メチルベンゼンスルホナート(0.538g、2.316mmol、CAS 312−68−5)をDMF(7mL)中に溶解させた。CsCO(1.132g、3.474mmol)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を85℃で5時間加熱した。周囲温度まで冷却した後、暗褐色懸濁液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜30/70)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体16を得た(0.408g、93%)。
中間体17の調製

PO(1.70g、7.99mmol)、Pd(dba)(0.152g、0.166mmol)およびXantphos(0.161mg、0.277mmol)を、2,5−ジブロモピリジン(0.738g、3.052mmol、CAS 624−28−2)の乾燥THF(20mL)溶液に、混合物を窒素でバブリングしながら添加した。10分後、6−アミノイソキノリン(0.400g、2.774mmol、CAS 23687−26−5)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を100℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をNaHCO飽和水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜75/25)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体17を得た(0.680g、純度80%、収率65%)。
中間体18の調製

1,4−ジオキサン(10.2mL)中の中間体17(0.680g、1.812mmol)を10分間脱気した。2−[2−エトキシビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.538g、2.719mmol、CAS 1201905−61−4、国際公開第2012010538号パンフレットに記載の手順に従った調製、E体とZ体の2:1混合物)、Pd(OAc)(0.020g、0.0906mmol)、X−Phos(0.095g、0.199mmol)およびCsCO(0.886g、2.719mmol)を添加し、続いて脱気した水(1.1mL)を添加した。混合物をさらに10分間脱気し、80℃で6時間撹拌した。続いて、混合物を周囲温度まで冷却し、EtOAcで希釈した。有機相を水と塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体18を得た(0.510g、91%、E体とZ体の混合物)。
中間体19の調製

中間体18(0.510g、1.75mmol)のTHF(5.3mL)中混合物にHCl(2M水溶液、3.939mL、7.877mmol)を添加した。混合物を60℃で一晩撹拌した。飽和NaHCOをpH7になるまで添加した。この混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させて中間体19を得た。生成物をそのまま次の工程に使用した(0.378g、82%)。
中間体20の調製

NaBH(0.054g、1.436mmol)を中間体19のMeOH(4.5mL)溶液に0℃で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。水を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;MeOH/DCM 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体20を得た(0.135g、35%)。
B.式[19F](I)の化合物の調製
化合物1の調製

方法1:KPO(0.872g、4.11mmol)、Pd(dba)(0.078g、0.0856mmol)およびXantphos(0.083g、0.143mmol)を、6−ブロモイソキノリン(0.372g、1.57mmol)の乾燥DMF(15mL)溶液に、混合物を窒素でバブリングしながら添加した。10分後、中間体1(0.180g、1.427mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を100℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を飽和NaHCOで洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;DCM/MeOH 100/0〜95/5)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物をさらに、70%HO(25mM NHHCO)−30% MeCN−MeOHから27%HO(25mM NHHCO)−73%MeCN−MeOHの逆相により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物をDIPEでトリチュレートして、白色固体として化合物1を得た(0.150g、41%)。
方法2:KF(10.2g、175.7mmol)をDMSO(236mL)中の中間体2(方法2により取得、9.85g、35.14mmol)に添加した。得られた混合物を160℃で16時間撹拌し、その後、LCMSは完全な転化を示した。水およびDCMを添加し、二相混合物を震盪させ、続いてdicalite(登録商標)で濾過した。有機層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発乾固させた。赤褐色残渣を、勾配(ヘプタン/EtOAc、1:0〜0:1)を用いた120gシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を蒸発乾固させて、茶色固体を得た。分取HPLC(固定相:RP XBridge Prep C18 OBD−10μm、50×150mm、移動相:0.25%NHHCO水溶液、MeOH)により精製を行い、溶出液を蒸発させ、水中で懸濁し、濾過し、ヘプタンで洗浄し、真空中で乾燥させて、白色結晶として化合物1を得た(1.38g、15.5%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm2.17(s,3H)6.75(d,J=11.9Hz,1H)7.62(d,J=5.7Hz,1H)7.66(dd,J=8.9,2.1Hz,1H)7.97(d,J=8.8Hz,1H)8.20(d,J=11.2Hz,1H)8.33(d,J=5.7Hz,1H)8.42(d,J=1.8Hz,1H)9.06(s,1H)9.61(s,1H)
化合物2の調製

PO(0.462g、2.175mmol)、Pd(dba)(0.041g、0.0453mmol)およびXantphos(0.044g、0.0755mmol)を、中間体3(0.100g、0.793mmol)の乾燥THF溶液に、混合物を窒素でバブリングしながら添加した。10分後、6−ブロモイソキノリン(0.157g、0.755mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を100℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をNaHCO飽和水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;DCM/MeOH 100/0〜95/5)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLC((0.1%HCOOH)/25mM NHHCO);70/30〜27/73)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、化合物2を得た(0.0238g、12%)。H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm2.24(s,3H)6.72〜6.86(m,2H)7.40〜7.60(m,3H)7.89(d,J=8.7Hz,1H)7.93(brs,1H)8.44(d,J=5.8Hz,1H)9.10(brs,1H)
化合物3の調製

PO(0.300g、1.415mmol)、Pd(dba)(0.027g、0.0295mmol)およびXantphos(0.028g、0.0491mmol)を、中間体4(0.080g、0.491mmol)の乾燥THF(5mL)溶液に、混合物を窒素でバブリングしながら添加した。10分後、イソキノリン−6−アミン(0.074g、0.516mmol、CAS 23687−26−5)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を90℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を飽和NaHCOで洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;MeOH/DCM、0/100〜3/97)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物をさらに分取HPLC((0.1%HCOOH)/ACN:MeOH 1:1);95/5〜63/37)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、化合物3を得た(0.051g、38%)。H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm2.98(dt,J=24.7,6.2Hz,2H)4.64(dt,J=47.0,6.3Hz,2H)6.82(brs,1H)6.98(d,J=8.4Hz,1H)7.43〜7.56(m,3H)7.89(d,J=8.8Hz,1H)7.98(s,1H)8.22(s,1H)8.43(d,J=5.8Hz,1H)9.10(s,1H).
化合物3はまた、代替的に中間体20から、例えば、対応するメタンスルホナートすなわち4−トルエンスルホナートを形成し、続いてフッ化物の供給源により置換することにより作製することができる。
化合物4の調製

PO(0.481g、2.264mmol)、Pd(dba)(0.043g、0.0472mmol)およびXantphos(0.045g、0.0786mmol)を、中間体6(0.127g、0.786mmol)のTHF(6mL)溶液に、窒素でバブリングしながら添加した。10分後、イソキノリン−6−アミン(0.125g、0.865mmol、CAS 23687−26−5)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を90℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を飽和NaHCOで洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン、5/95〜100/0)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物を分取HPLC((59%HO(25mM NHHCO)−41%MeCN−MeOHから17%HO(25mM NHHCO)−83%MeCN−MeOH)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物をn−ペンタンでトリチュレートして、ベージュ色固体として化合物4を得た(0.075g、34%)。H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm5.69(d,J=54.6Hz,2H)6.80(brs,1H)7.00(d,J=8.9Hz,1H)7.39〜7.47(m,1H)7.54(d,J=5.8Hz,1H)7.89(d,J=8.8Hz,1H)7.97(s,1H)8.22(d,J=2.1Hz,1H)8.43(d,J=5.8Hz,1H)9.09(s,1H)
化合物5の調製

PO(0.294g、1.386mmol)、Pd(dba)(0.026g、0.0289mmol)およびXantphos(0.028g、0.0481mmol)を、中間体10(0.084g、0.481mmol)のTHF(4mL)溶液に、窒素をバブリングしながら添加した。10分後、イソキノリン−6−アミン(0.069g、0.481mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を100℃で16時間加熱した。Pd(dba)(0.026g、0.0289mmol)およびXantphos(0.028g、0.0481mmol)を、窒素をバブリングしながら添加し、混合物をさらに100℃で一晩加熱した。Pd(dba)(0.026g、0.0289mmol)およびXantphos(0.028g、0.0481mmol)を、窒素をバブリングしながら添加し、混合物をさらに100℃で一晩加熱した。混合物をNaHCO飽和水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/DCM、0/100〜50/50)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物をさらに分取HPLC(75%[25mM NHHCO]−25%[ACN:MeOH 1:1]から38%[25mM NHHCO]−62%[ACN:MeOH 1:1])により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させた。生成物をEtOでトリチュレートし、濾過して、化合物5を得た(0.042g、31%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm3.34〜3.48(m,2H)4.58(dt,J=47.6,4.8Hz,2H)5.63(brt,J=5.9Hz,1H)6.86(d,J=8.8Hz,1H)7.11(dd,J=8.8,2.7Hz,1H)7.47〜7.57(m,2H)7.78(d,J=2.5Hz,1H)7.87(d,J=8.9Hz,1H)8.21〜8.31(m,2H)8.96(s,1H)9.12(s,1H)
化合物6の調製

PO(0.444g、2.092mmol)、Pd(dba)(0.040g、0.0436mmol)およびXantphos(0.042g、0.0726mmol)を、中間体11(0.137g、0.726mmol)のTHF(6mL)溶液に、窒素でバブリングしながら添加した。10分後、イソキノリン−6−アミン(0.105g、0.726mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を100℃で16時間加熱した。さらなるPd(dba)(0.026g、0.0289mmol)およびXantphos(0.028g、0.0481mmol)を、混合物に窒素をバブリングしながら添加し、その後、混合物をさらに100℃で一晩加熱した。混合物をNaHCO飽和水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/DCM、0/100〜65/35)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物をさらに分取HPLC(70%[25mM NHHCO]−30%[ACN:MeOH 1:1]から27%[25mM NHHCO]−73%[ACN:MeOH 1:1])により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させた。生成物をEtOでトリチュレートし、濾過して、化合物6を得た(0.092g、43%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm2.93(s,3H)3.62(dt,J=26.7,4.6Hz,2H)4.60(dt,J=47.7,4.7Hz,2H)6.93(d,J=9.1Hz,1H)7.28(dd,J=9.0,2.7Hz,1H)7.46〜7.60(m,2H)7.82〜7.94(m,2H)8.27(d,J=5.8Hz,1H)8.34(s,1H)8.97(s,1H)9.21(s,1H)
化合物7の調製

PO(0.544g、2.565mmol)、Pd(dba)(0.049g、0.0534mmol)およびXantphos(0.052g、0.0891mmol)を、中間体13(0.168g、0.891mmol)のTHF(6mL)溶液に、窒素でバブリングしながら添加した。10分後、イソキノリン−6−アミン(0.128g、0.891mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を100℃で16時間加熱した。さらなるPd(dba)(0.049g、0.0534mmol)およびXantphos(0.052g、0.0891mmol)を、窒素流下で添加し、混合物をさらに100℃で一晩加熱した。Pd(dba)(0.049g、0.0534mmol)およびXantphos(0.052g、0.0891mmol)を窒素流下で添加し、混合物を100℃で6時間加熱した。混合物を飽和NaHCOで洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/DCM、0/100〜45/55)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物を分取HPLC(75%[25mM NHHCO]−25%[ACN:MeOH 1:1]から0%[25mM NHHCO]−100%[ACN:MeOH 1:1])により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させた。残渣をDCM中に溶解させ、HCl(2−プロパノール中で5M)を添加し、得られた混合物を真空中で濃縮した。残渣をEtOでトリチュレートし、濾過して、橙色固体として化合物7を得た(0.066g、収率22%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm1.83〜2.05(m,2H)3.17(brt,J=6.8Hz,2H)4.58(dt,J=47.4,5.8Hz,2H)5.83(brs,1H)7.00(d,J=8.8Hz,1H)7.12(dd,J=8.7,2.7Hz,1H)7.77(dd,J=9.2,1.2Hz,1H)7.81(d,J=2.5Hz,1H)7.99(d,J=6.9Hz,1H)8.20(d,J=9.1Hz,1H)8.28(d,J=6.6Hz,1H)8.42(s,1H)9.30(s,1H)10.08(s,1H)
化合物8の調製

PO(0.431g、2.032mmol)、Pd(dba)(0.039g、0.0423mmol)およびXantphos(0.041g、0.0706mmol)を、中間体14(0.143g、0.706mmol)のTHF(5.9mL)溶液に、混合物を窒素でバブリングしながら添加した。10分後、イソキノリン−6−アミン(0.102g、0.706mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を100℃で16時間加熱した。追加のPd(dba)(0.039g、0.0423mmol)およびXantphos(0.041g、0.0706mmol)を、混合物に窒素をバブリングしながら添加し、その後、混合物を100℃で一晩加熱した。追加のPd(dba)(0.039g、0.0423mmol)およびXantphos(0.041g、0.0706mmol)を、窒素をバブリングしながら添加し、混合物を100℃で6時間加熱した。混合物を飽和NaHCOで洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/DCM、0/100〜20/80)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物をさらに分取HPLC(75%[25mM NHHCO]−25%[ACN:MeOH 1:1]から0%[25mM NHHCO]−100%[ACN:MeOH 1:1])により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させた。粗製物をDCM中に溶解させ、HCl(2−プロパノール中で5N)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。残渣をEtOでトリチュレートし、濾過して、橙色固体として化合物8を得た(0.058g、23%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm1.78〜2.02(m,2H)2.92(s,3H)3.45(brt,J=7.1Hz,2H)4.52(dt,J=47.4,5.7Hz,2H)7.09(d,J=8.9Hz,1H)7.29(dd,J=9.0,3.0Hz,1H)7.81(dd,J=8.8,1.2Hz,1H)7.91(d,J=2.6Hz,1H)7.98(d,J=6.6Hz,1H)8.21(d,J=9.1Hz,1H)8.29(d,J=6.7Hz,1H)8.51(s,1H)9.32(s,1H)10.20(s,1H)
化合物9の調製

PO(0.449g、2.117mmol)、Pd(dba)(0.040g、0.0441mmol)およびXantphos(0.043g、0.0735mmol)を、中間体15(0.142g、0.809mmol)のTHF(4mL)溶液に、混合物に窒素をバブリングしながら添加した。10分後、イソキノリン−6−アミン(0.106g、0.735mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を100℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をNaHCO飽和水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜40/60)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物をジ−イソプロピルエーテルでトリチュレートし、濾過して、ベージュ色固体として化合物9を得た(0.116g、55%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm4.28(brdt,J=30.2,3.3Hz,2H)4.75(brdt,J=47.9,3.3Hz,2H)6.99(d,J=8.9Hz,1H)7.43(dd,J=8.9,2.7Hz,1H)7.52〜7.68(m,2H)7.93(d,J=8.8Hz,1H)8.07(d,J=2.5Hz,1H)8.30(brd,J=5.6Hz,1H)8.42(s,1H)9.02(s,1H)9.44(s,1H)
化合物10の調製

PO(0.449g、2.117mmol)、Pd(dba)(0.040g、0.0441mmol)およびXantphos(0.043g、0.0735mmol)を、中間体16(0.153g、0.809mmol)のTHF(4mL)溶液に、混合物を窒素でバブリングしながら添加した。10分後、イソキノリン−6−アミン(0.106g、0.735mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、混合物を100℃で16時間加熱した。混合物をNaHCO飽和水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー;(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜35/65)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。残渣をDCM中に溶解させ、HCl(2−プロパノール中で5N)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。残渣をDIPEでトリチュレートし、濾過して、黄色固体として化合物10を得た(0.147g、47%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm2.00〜2.23(m,2H)4.16(t,J=6.2Hz,2H)4.63(dt,J=47.3,5.8Hz,2H)7.18(d,J=8.9Hz,1H)7.51(dd,J=8.9,3.0Hz,1H)7.91(dd,J=9.2,1.4Hz,1H)8.07(d,J=6.7Hz,1H)8.13(d,J=2.7Hz,1H)8.28(d,J=9.1Hz,1H)8.34(d,J=6.6Hz,1H)8.63(s,1H)9.41(s,1H)10.44(s,1H)
C.放射性標識合成
材料および方法
概要
T808に対する非放射性の基準物質は、Janssen Research & Development(Janssen Pharmaceutica NV部門、Beerse、Belgium)により文献報告(Declercq L.,Celen S.,Lecina J.et al.Molecular Imaging 2016,15,1−151)に従って合成された。化学薬品および試薬はすべて民間の販売元から購入し、さらに精製することなく使用した。HPLC分析を、254nmに設定されたUV検出器に接続したLaChrom Elite HPLCシステム(Hitachi、Darmstadt、Germany)において行った。放射標識化合物の分析については、HPLC溶出液を、UV検出器を通過させた後に、単一チャネル分析器に接続した3インチNaI(Tl)シンチレーション検出器(GABIボックス;Raytest、Straubenhardt、Germany)ヘと導いた。GINA Star(Raytest)データ取得システムを使用して、データを取得し、分析した。
化合物番号1のトリチウム化

化合物番号1(1.74mg、6.87μmol)およびクラブトリー触媒とも称される(1,2,5,6−η)−1,5−シクロオクタジエン](ピリジン)(トリシクロヘキシルホスフィン)イリジウム(I)ヘキサフルオロホスファート(7.72mg、9.59μmol)をCHCl(0.6mL)中に溶解させた。明橙色溶液をRC Tritecのトリチウム化用マニホールドで3回脱気し、続いてトリチウムガス(8.9Ci)雰囲気下、室温で3.5時間撹拌した。反応中に達した最大圧力は882mbarであった。反応後、真空下で溶媒を除去した。メタノール(0.8mL)の添加、溶液の撹拌、および再度真空下で溶媒を除去することにより、不安定なトリチウムを交換した。このプロセスを3回繰り返して、乾燥した固体の粗生成物を得た。
粗生成物をHPLC法:Macherey+Nagel Nucleodur Gravity C18、5μm、8×150mmカラム;移動相A:0.1%TFAを有する水、B:0.1%TFAを有するアセトニトリル;27%Bの均一濃度;流速3.1mL/分、230nmおよび254nm、20℃により精製した。HPLCの後、回収した生成物画分のpHをNaHCO水溶液(10%)により中性にした。混合物の量を回転蒸発器により減少させた。続いて、生成物をPhenomenex StrataXカートリッジ(3mL、100mg)で抽出し、これをエタノール(5mL)で溶出させた。収容した生成物を塩基性条件下のHPLC:Macherey+Nagel Nucleodur Sphinx RP、5μm、8×150mm;移動相A:0.05%NHOHを有する10mM NHOAc、B:アセトニトリル;46.5%Bの均一濃度;流速3.1mL/分、230nmおよび254nm、20℃により精製した。回収した生成物画分の量を回転蒸発器により減少させた。続いて、生成物をPhenomenex StrataXカートリッジ(3mL、100mg)で抽出し、これをエタノール(5mL)で溶出させた。
H]化合物番号1の放射化学的純度は、以下のHPLC法:カラム:Macherey+Nagel Nucleodur Sphinx RP(5μm)、4.6×150mm、カラム温度:30℃、移動相A:水中に0.05% v/v NHOHを有する10mM NHOAc、移動相B:アセトニトリル、流速:1.0mL/分、注入量:5μL、検出波長:254nmのUV、溶出勾配:0〜20分で5%Bから95%Bへの勾配;20〜25分で95%Bの均一濃度;25〜25.5分で95%Bから5%Bへの勾配、により99%より高いと決定された。
比放射能は、質量分析により57.7mCi/mmolであると決定された。LCMS条件:Agilent Zorbax SB C18(1.8μm)2.1×50mmカラム;移動相A:水0.1%ギ酸、B:MeCN0.1%ギ酸;0分5%B;0.2分5%B;5分80%B;流速0.6mL/分;注入1.0μL(1.06μCi、39.2KBq)、UV検出225nm;温度60℃。
放射性フッ素化化合物番号1(N=6)

フルオリド−18([18F]F)を、Cyclone18/9サイクロトロン(Ion Beam Applications、Louvain−la−Neuve、Belgium)中で、2mLの97%濃縮18O−HO(Rotem HYOX18,Rotem Industries、Beer Sheva、Israel)を18−MeVプロトンで照射することによる18O(p,n)18F核反応によって生成した。照射後、[18F]Fを、SepPak Light Accell plus QMA陰イオン交換カートリッジ(CO 2−型、Waters、Milford、MA、U.S.A.)に捕捉し、Kryptofix 2.2.2(K−222、27.86mg)とKCO(2.46mg)のCHCN/HO(0.75mL;95:5 v/v)中に溶解した混合物により溶出した。80℃のヘリウム流および35W(マイクロ波キャビティ)で溶媒を蒸発させた後、無水CHCN(1mL)を添加し、[18F]Fを同じ条件下でさらに乾燥させた。0.50mgのニトロ前駆体の0.25mL DMSO溶液を、乾燥[18F]F/KCO/K−222残渣に添加し、混合物をマイクロ波キャビティ中において160℃および50Wで10分間加熱した。粗製放射標識混合物を、0.6mLの調製用緩衝液(0.01M NaHPO pH7.4およびEtOH(60:40 v/v))で希釈し、NaHPO pH7.4とEtOHとの混合物(60:40 v/v)により流速0.8mL/分で溶出され、254nmのUV検出を用いるXBridge C18カラム(5μm、4.6mm×150mm;Waters、Milford、U.S.A.)上の逆相HPLC(RP−HPLC)を使用して精製した。[18F]化合物番号1は27分で溶出した。精製された放射性トレーサー溶液を生理食塩水で希釈して、静脈内注射に好適な、10%未満のエタノール濃度を得た。続いて、溶液を0.22μmフィルター(Millex−GV、Millipore、Billerica、MA、U.S.A.)に通過させて滅菌生成物を得た。品質管理を、0.01M NaHPO pH7.4とCHNとの混合物(68:32 v/v)により流速0.8mL/分で溶出されるXBridgeカラム(C18、3.5μm、3.0mm×100mm;Waters、Milford、U.S.A.)上のRP−HPLCを使用して行った。UV検出を254nmで行った。[18F]化合物番号1は8分で溶出した。[18F]化合物番号1を、平均、減衰補正それぞれについて放射化学的収率12%(分取クロマトグラムにおける[18F]Fの放射能に対して、n=6)で得た。放射化学的純度はHPLCを使用して分析用C18カラムで試験し、99%を超えていた。[18F]化合物番号1は全合成時間60分以内で得られ、合成の最後に(EOS、n=6)平均比放射能85GBq/μmolで回収した。
D.分析的な要素
融点
値はピーク値または融解範囲のいずれかであり、この分析方法に通常付随する実験上の不確実性を伴って得られる。
いくつかの化合物について、DSC823e(Mettler−Toledo)(DSCとして示される)により融点を決定した。融点を、10℃/分の温度勾配で測定した。最高温度は300℃であった。
いくつかの化合物について、融点を、開放毛細管中でMettler Toledo MP50により決定した。融点を、10℃/分の温度勾配で測定した。最高温度は300℃であった。融点データをデジタル表示装置から読み取り、ビデオ録画システムで確認した。
LC/MS法
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定は、各方法に明記したLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)検出器またはUV検出器およびカラムを使用して行った。必要ならば、追加の検出器を含めた(下の方法の表を参照されたい)。
カラムからの流れを、大気圧イオン源を装備した質量分析計(MS)に導入した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間など)を設定することは当業者の知識の範囲内である。データ取得は、適切なソフトウェアを用いて行った。化合物は、それらの実測保持時間(R)およびイオンで表される。データの表で別に指定しない場合、報告した分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)および/または[M−H](脱プロトン化分子)に対応する。化合物を直接イオン化できなかった場合、付加物の種類を記載する(すなわち、[M+NH、[M+HCOO]など)。複数の同位体パターンを持った分子(Br、Clなど)については、報告される値は、最も低い同位体質量について得られた値である。すべての結果は、用いられた方法に通常付随する実験的不確実性を伴って得られた。
以下、「SQD」はシングル四重極検出器を意味し、「MSD」は質量選択検出器を意味し、「RT」は室温を意味し、「BEH」は架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッドを意味し、「DAD」はダイオードアレイ検出器を意味し、「HSS」は高強度シリカを意味する。
CHNの定量および水の定量
いくつかの化合物について、炭素、水素および窒素(CHN)の量(%w/w)を、Fisons instrumentsのEA 1108 CHN分析器による動的フラッシュ燃焼により決定した。
いくつかの化合物について、水(%w/w)を、CA−02水分計(Mitsubishi)のカール・フィッシャー滴定に適用される電量測定の原理により決定した。
E.生物学的な要素
材料および方法
概要
生体内分布および放射性代謝物の試験の、試料中の放射能の定量化を、試料交換器中に据えた、多チャネル分析器に連結した3インチNaI(Tl)ウェル型結晶を備えた自動γ計数管(Wallac 2480 Wizard 3q、Wallac、Turku、Finland)を使用して行った。値はバックグラウンド放射、物理的減衰および計数管不感時間について補正される。齧歯動物を、温度調節され(約22℃)、湿度制御された施設の中の個別に換気されたケージに収容し、12時間−12時間明暗周期下で、餌および水を自由に摂れるようにした。動物実験はすべて、大学動物倫理委員会の許可を得てから、ベルギーの、動物のケアおよび使用についての実施規定に従って行った。
ヒトAD脳からの凝集タウおよびアミロイド斑の単離
濃縮した凝集タウ画分を、GreenbergおよびDaviesが記述したプロトコル(Greenberg S.G.,Davies P.A preparation of Alzheimer paired helical filaments that displays distinct Τ proteins by polyacrylamide gel electrophoresis.Proc.Natl.Acad.Sci.1990;87:5827−5831)を若干変更したバージョンに従い、ヒトAD脳組織(タウ原線維の量が多い後頭皮質)を使用して調製した。手短に言えば、凍結したヒトAD脳試料(約10g)を、10体積の冷却した均質化緩衝液(10mMトリス、800mM NaCl、1mM EGTA、10%スクロース、pH7.4、PhosSTOPホスファターゼおよびcOmplete EDTA不含プロテアーゼ阻害剤(Roche、Vilvoorde、Belgium)を含有)を使用して、氷上で均質化した。27000×gにて4℃で20分間遠心分離した後、上清を回収し、1%(w/v)N−ラウロイルサルコシンおよび1%(v/v)2−メルカプトエタノールを添加した。N−ラウロイルサルコシン/2−メルカプトエタノールの上清を、オービタルシェーカーで振盪しながら37℃で2時間インキュベートした。続いて、108000×gにて室温で1.5時間超遠心分離して、凝集タウを濃縮してペレットにした。上清を除去し、ペレットを少量のTBS(50mMトリス、150mM NaCl、pH7.4)で慎重に2回すすいだ。最後に、凝集タウのペレットをTBS中に回収し、再懸濁させて試料の均質性を確保した。少量に等分して−80℃で保管した。
濃縮した凝集β−アミロイド標本を、凍結したヒトAD脳試料(10g−アミロイド斑の量が多い後頭皮質)から調製し、これを7倍体積の冷却した均質化緩衝液(250mMスクロース、20mMトリス塩基、1mM EDTA、1mM EGTAならびにPhosSTOPホスファターゼおよびcOmplete EDTA不含プロテアーゼ阻害剤)を使用して氷上で均質化した。27000×gにて4℃で20分間遠心分離した後、細胞片を除去した。アミロイド斑を含有する上清を等分し、−80℃で保管した。
IN VITRO競合放射性リガンド結合アッセイ
競合放射性リガンド結合アッセイにより、用量反応濃度範囲の試験化合物の存在下で、放射標識した参照リガンドの結合を測定する。
手短に言えば、凝集タウ標本を、5%エタノールを含むPBS緩衝液に、100μgタンパク質/mlまで希釈した。96ウェル形式で、20μgタンパク質の凝集タウ標本の存在下にて、H−T808(比放射能;32.97Ci/mmol)を最終濃度10nMで、漸増量の試験化合物に添加した。非特異的結合を、50μMチオフラビンT(一般的なβシート結合剤)の存在下で残存するカウント数として定義した。室温で2時間インキュベートしてから、Filtermate96ハーベスター装置(Perkin Elmer、Zaventem、Belgium)を使用して、GF/Bガラスフィルターで結合混合物を濾過することにより、結合していないリガンドを除去する。20%エタノールを含有するPBS緩衝液で、フィルターを3回洗浄した。フィルタープレートを一晩乾燥させてから、Microscint O液(Perkin Elmer)を添加し、原線維に結合した放射標識リガンドの量を、Topcount装置(Packard Instrument Company、Connecticut、USA)にて、液体シンチレーション計数により測定する。
半数阻害濃度(IC50)の値は、GraphPad Prismソフトウェア(GraphPad Software、SanDiego、CA)を使用して、少なくとも2つの独立した実験の置換曲線から決定した。
凝集β−アミロイドに結合する化合物を判定するために、同様のアッセイを採用したが、いくつかの軽微な変更を加えた。手短に言えば、アミロイド標本を、0.1%BSAおよび5%エタノールを含む50mMトリスに、150μgタンパク質/mlまで希釈した。30μgタンパク質のアミロイド斑標本の存在下で、H−AV−45(フロルベタピル−比放射能;45.95Ci/mmol)を最終濃度10nMで、漸増量の試験化合物に添加した。非特異的結合を、500μMのチオフラビンTの存在下で測定した。室温で150分インキュベートしてから、GF/Bガラスフィルターで結合混合物を濾過した。20%エタノールを含有するPBS緩衝液で、フィルターを3回洗浄した。その後の工程は凝集タウ標本について説明したものと同一とした。
19F]化合物番号1は、この放射標識置換アッセイにおいて、[H]−T808を用いて抽出されたヒトタウに対して強力な結合(pIC50 8.24、2.4nMのKに相当する)を示し、[H]−AV−45を用いて抽出されたヒトアミロイド−β凝集体に対して弱い結合(pIC50 5.18、3.2μMのKに相当する)を示した。
免疫組織化学検査(IHC):M&Mヒト脳
ヒトAD脳の塊(ブラーク病期V−VI)を瞬間凍結し、クライオスタットでスライスし(20μm厚)、免疫組織化学検査に使用するまで−80℃で保管した。切片を乾燥させ、ホルマリン中に固定し、過酸化水素(DAKO、S2023)で5分間、およびブロッキング試薬(PBS1x+0.05%Triton X−100)で1時間インキュベートした。抗アミロイド抗体または抗タウ抗体[(4G8、Covance、SIG−38220)、バックグラウンド低減成分(DAKO、S3022)を含む1/500希釈の抗体希釈液、または(AT8(Bierna et al.,EMBO J.1992,11(4):1593−7)、内製、1mg/ml原液濃度)、バックグラウンド低減成分(DAKO、S3022)を含む0.2μg/mLの抗体希釈液]を切片に1時間適用した。線条体組織を抗MAO−B抗体および抗MAO−A抗体(1:100、Thermo Fisher)により免疫標識して、MAO発現を確認した。
広範な洗浄の後に、スライドをHRPコンジュゲート抗マウス二次抗体(Envision、DAKO、K4000)とともにインキュベートし、続いて発色性のDAB標識(DAKO、K3468)を行った。ヘマトキシリンで対比染色してから、切片を脱水し、有機封入剤(Vectamount、Vector labs、H−5000)で封入した。図1cは、4G8のIHCで検出したAD脳におけるβ−アミロイド病態を示し、図1bは、AT8のIHCで検出したAD脳におけるタウ病態を示す。
オートラジオグラフィー試験
a)AD患者(ブラーク病期V−VIの68歳女性)の風乾凍結した10μm厚の視覚野切片を[18F]化合物番号1(切片当たり7.4kBq/500μL)とともに60分間インキュベートし、続いて、他で記載されているように、PBSとエタノールとの混合物で洗浄した(Xia C.F.,Arteaga J.,Chen G.,et al.Alzheimer’s Dement.2013,1−11)。結合の特異性を評価するために、1μMの標準T808または化合物番号1の存在下で、切片をトレーサーとともにインキュベートした。切片を乾燥させてから蛍光貯蔵スクリーン(超解像度スクリーン、Perkin Elmer)に曝露した。スクリーンをCyclone Plusシステム(Perkin Elmer、Waltham、MA、U.S.A.)で読み出し、Optiquantソフトウェアを使用して分析した。結果を平方mm当たりのデジタル光単位(DLU/mm)として表す。隣接するAD切片を抗タウ抗体(AT8)および抗Aβ抗体(4G8)で免疫染色して、[18F]化合物番号1の結合と関連付けた。
ヒトAD切片に対する[18F]化合物番号1によるデジタルオートラジオグラフィーは、皮質のタウリッチ領域への高くかつ選択的な結合性を示した(図1A)。隣接する切片で実施されたタウ抗体およびAβ抗体による免疫組織化学検査により、多数のNFTおよび老人斑沈着物が同定され、NFTに結合するトレーサーの共局在が確認された(図1、それぞれBおよびC)。これらのNFTへのトレーサー結合の特異性を評価するために、基準化合物である化合物番号1および構造的な関連のない基準化合物T808による阻害試験を行った(図2)。非放射性の化合物番号1による自己阻害は、99%の阻害を引き起こしたが、これは[18F]化合物番号1の結合が特異的であることを実証している。1μMのT808存在下では、[18F]化合物番号1の結合が99%減少し、タウ特異的結合を示しているが、それは、T808が、凝集タウに対して高親和性(K=22nM)であり、かつAβ凝集体よりもタウに対して高い選択性を有する(27倍)ことが報告されたためである(Zhang W.,Arteaga J.,Cashion D.K. et al.J Alzheimers Dis.2012,31(3),601−612)。
b)[H]化合物番号1は、タウ病態およびAβ病態を含有するAD脳の凍結切片に結合するが、Aβ斑のみを含有するタウ病態陰性AD組織には結合しない(図3D、E)。トレーサーを10nMで試験し、この試験ではより高い濃度を検討しなかった。重要なこととして、[H]化合物番号1はまた、MAOに富むヒト組織(線条体)への結合を示さない(図3A)。これらのデータは、本発明者らの化合物がAβ病態およびMAOよりもタウ病態に選択的であることを支持している。
比較して、THK−5351はMAOにも結合すると知られているため、タウトレーサー[H]−THK−5351およびAβトレーサー[H]−AV−45を使用した。これらの実験は、10nMの[H]−THK−5351がMAOに富むヒト組織に結合し、この結合は10μMのTHK−5351(非放射性)により自己阻害され得るが、10μMの化合物番号1(非放射性)によっても自己阻害され得ることを示している(図3F〜H)。これは、より高い濃度の化合物番号1がMAOに結合できることを示す。
H]−THK5351はまた、Aβ斑(タウ陰性)のみを含有するAD組織にも結合し、それによりTHK−5351の低い選択性が確認される(図3I、J)。
H]−AV−45(Aβ斑に対して選択的)は、予想されるように、タウ病態およびAβ病態(Aβ+/タウ+、組織#28391)のヒト組織、ならびにAβ病態のみ(Aβ+/タウ−、組織#92/050)のヒト組織の両方に結合する(図3L〜M)。この試験に使用されるヒトAD組織(組織#28391:図4、組織#92/050:図5)および線条体組織(図6)に対する対照として、免疫組織化学検査を行った。ヒトAD組織(#28391;#92/050)を4G8(抗アミロイド抗体)およびAT8(抗タウ抗体)により免疫標識し、これらのヒトAD組織は、#28391由来の切片がAβ+/タウ+であるのに対して、#92/050由来の切片がAβ+/タウ−であることを明白に実証している(図4および5)。さらに、ヒト線条体組織(#S96/037)におけるMAO−BおよびMAO−Aの発現を、免疫組織化学検査を用いて確認した(図6)。これらのデータは、図3で観察されるin vitro結合による結論を支持している。
c)[18F]化合物番号1のヒトAD組織への結合を、報告されたMAO結合剤の存在下で評価した。図7において見ることができるように、0.2mCi/mLの[18F]化合物番号1は、これらのヒトAD切片におけるタウ病態に対して強い結合を示した(図7A)。この結合パターンは、試料を、A−サブタイプに対して中程度の選択性を有する強力な不可逆的MAO結合剤である10μMのクロルギリン(図7B)、または強力な不可逆的MAO−B結合剤である10μMのセレギリン(デプレニール)(図7C)とともにインキュベートした場合に維持された。[18F]化合物番号1の結合は、10μMの標準の化合物番号1により全体的に阻害することができた(図7D)。隣接するAD切片を抗タウ(AT8)抗体および抗Aβ(4G8)抗体で免疫染色して、[18F]化合物番号1の結合と関連付けた(図8)。
マイクロPET画像化試験
ウィスターラット
18F]化合物番号1または[18F]T807による動的な120分のμPETスキャンを、3匹の雌ウィスターラットに対してFocus 220 μPETスキャナー(Concorde Microsystems、Knoxville、TN、U.S.A.)により同時に取得した。すべての手順の間、ラットをガス麻酔下に維持した(流速1L/分のO中の2.5%イソフルラン)。スキャンをリストモードで取得し、取得データを24の時間枠(4×15秒、4×60秒、5×180秒、8×300秒、3×600秒)でフーリエリビニングした。データを3次元最大事後確率法(3D−MAP)により再構成し、アフィン変換を使用して、Paxinosの座標におけるラット脳18F−FDGテンプレートに手作業で位置合わせをして、事前定義した関心体積(VOI)分析を可能にした(Casteels C.,et al.J.Nucl.Med.2006,47,1858−1866)。全脳の時間放射能曲線(TAC)を、VOIを使用して、PMODソフトウェア(v3.2、PMOD Technologies Ltd.、Zuerich、Switzerland)で生成した。脳内の放射能濃度を、トレーサー注射後の時間の関数としての標準取込値(SUV、(脳内放射能Bq/mL)/(全注入量(Bq)/体重g)で計算)として表した。約50MBqの放射性トレーサーのIV注射の直後にスキャンを開始した(n=3/トレーサー)。前処置および置換試験のために、非放射性の基準化合物である化合物番号1またはT807を、5%DMSO、5%Tween 80および40%(2−ヒドロキシプロピル)−β−シクロデキストリンの混合物中に溶解させ、注射の前に0.22μmメンブレンフィルター(Millex−GV、Millipore)に通して濾過した。前処置(n=1)を、放射性トレーサー注射の60分前に、10mg/kgの化合物番号1またはT807を皮下(SC)注射することにより行った。置換(n=1)を、放射性トレーサー注射の30分後に、1mg/kgの化合物番号1またはT807をIV注射することにより行った。μPET画像を非処置のラットで取得したベースラインスキャン(n=1)と比較した。
18F]化合物番号1およびベンチマークの化合物[18F]T807の120分のベースライン、前処置および追跡試験の結果を、図9〜11に示す(時間放射能曲線、TACおよび%SUV最大値)。[18F]化合物番号1のベースラインスキャンのTAC(図9)は、脳への初期取り込みが高く、[18F]T807の約1.8(図10)と比較して、約2.0という高強度の脳内SUV値であったことを示した。骨への取り込みは、両化合物についてより後の時点で観察された。[18F]化合物番号1は、%SUV最大値曲線に示されるように(図11)、[18F]T807(注射後60分で0.4のSUV値)と比較して、より速い脳からの洗い出し率(注射後60分で0.2のSUV値)を有した。自己阻害作用も自己追跡作用も[18F]化合物番号1には観察されなかったが、これは、脳内に、特異的な非タウ関連の結合は存在しないことを示すものである(図9)。前処置試験と比較して、[18F]T807のベースラインスキャンの間、より少ない脳への取り込みが記録されたが、これは、おそらく代謝酵素および/または血漿タンパク質の飽和に起因していた(図10)。同様の作用が追跡試験において注射後40分で観察された。
マイクロPET画像化試験
アカゲザル
18F]化合物番号1または[18F]T807を使用した動的な120分のμPETスキャンを、Focus 220 μPETスキャナーを用いて、筋肉内(IM)注射によりケタミン(Ketalar(登録商標))およびキシラジン(Rompun(登録商標))で鎮静状態にしたアカゲザル(6歳の雄アカゲザル(Macaca mulatta)、7.6kg)に行った。スキャン中、サルに、追加用量のケタミン/キシラジンをIV注射により反復投与した。血液中O飽和、呼吸頻度および心拍頻度を、全実験中モニターした。動物の頭部をμPETスキャナーの撮像視野の中央に置いた。スキャンをリストモードで取得し、24の時間枠(4×15秒、4×60秒、5×180秒、8×300秒、3×600秒)でフーリエリビニングした。データを、3次元最大事後確率(3D−MAP)反復再構成法を使用して再構成した。全脳のTACを、VOIを使用して、PMODソフトウェアで生成した。脳内の放射能濃度を、トレーサー注射後の時間の関数としてのSUVとして表す。スキャンを、185MBqの[18F]化合物番号1または[18F]T807を右肢の伏在静脈にIV注射した直後に開始した。前処置試験のために、非放射性の基準化合物である化合物番号1を、10%DMSOおよび40%(2−ヒドロキシプロピル)−β−シクロデキストリンの混合物中に溶解させ、注射の前に0.22μmメンブレンフィルター(Millex−GV、Millipore)に通して濾過した。前処置(n=1)を、1mg/kgの非放射性の化合物番号1および放射性トレーサー溶液を同時IV注射することにより行った。μPET画像を非処置のサルで取得したベースラインスキャン(n=1)と比較した。
18F]化合物番号1および[18F]T807の120分ベースラインスキャンの結果を図12〜14(TACおよび%SUV最大値)に示す。脳内の[18F]化合物番号1のベースラインスキャンのTACは、脳への初期取り込みが高く(全脳において約5.4のSUV値)、洗い出しが速いことを示す(図12)。脳内の[18F]T807のベースラインスキャンのTACは、脳への初期取り込みがより遅く(約1.3のSUV値)かつ洗い出しもより遅いことを示す(図13)。[18F]化合物番号1の均一な分布は、観察したすべての脳領域において記録され、脳梁中の取り込みは増加しなかった。頭蓋側面のTACは、SUVシグナルが時間の関数として増加していないため、注射後120分に観察される遊離の18F−フルオリドの骨への取り込みはないことを示す。

Claims (13)

  1. 式(I)

    (式中、
    少なくとも1つの原子は放射性であり、ならびに
    はメチルであり、かつRがFであり、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつRがFであるかのいずれかであり;または
    およびRは両方ともHであり、かつRは、−C1〜4アルキル−F、
    −OC1〜4アルキル−F、および−NR−C1〜4アルキル−F(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
    の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  2. 請求項1に記載の化合物であって、式(I’)

    (式中、
    はメチルであり、かつR18Fであり、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつR18Fであるかのいずれかであり;または
    およびRは両方ともHであり、かつRは、−C1〜4アルキル−18F、−OC1〜4アルキル−18F、および−NR−C1〜4アルキル−18F(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
    を有する化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  3. 請求項1または2に記載の化合物であって、前記化合物が、

    またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容される担体または希釈剤とを含む医薬組成物。
  5. 前記組成物が滅菌溶液である、請求項4に記載の医薬組成物。
  6. タウ凝集体を結合させ、画像化するのに使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物または請求項4もしくは5に記載の医薬組成物。
  7. 対象の脳内のタウ凝集体の画像診断に使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物または請求項4もしくは5に記載の医薬組成物。
  8. タウオパチーに罹患している、または罹患している疑いのある患者のタウ凝集体を結合させ、画像化するのに使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物または請求項4もしくは5に記載の医薬組成物。
  9. タウ凝集体を結合させ、画像化するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物または請求項4もしくは5に記載の医薬組成物の使用。
  10. 請求項1または2に記載の化合物の調製方法であって、請求項1または2に記載の(a)式(P−a1)の化合物もしくは(b)式(P−a2)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物とフッ化物18の供給源を好適な条件下で反応させる工程、あるいは請求項1または2に記載の(c)式(P−b1)の化合物もしくは(d)式(P−b2)の化合物もしくは(e)式(P−b3)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、塩化メタンスルホニルもしくは塩化4−トルエンスルホニルなどの活性化試薬を塩基の存在下で反応させ、その後、得られたメタンスルホナートまたは4−トルエンスルホナートとフッ化物18の供給源を好適な条件下で反応させる工程

    (式中、R、RおよびRは請求項1または2に記載の通りである)
    を含む、方法。
  11. 式(P−1)

    (式中、
    はメチルであり、かつRが、Br、−NO、−[N(CH、および4−CH−Ph−SO−O−からなる群から選択され、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつRが、Br、−NO、−[N(CH、および4−CH−Ph−SO−O−からなる群から選択されるかのいずれかであり;またはRおよびRは両方ともHであり、かつRは、
    −C1〜4アルキル−Br、−C1〜4アルキル−I、−C1〜4アルキル−O−SOCH、4−CH−Ph−SO−O−C1〜4アルキル−、−C1〜4アルキル−OH、−OC1〜4アルキル−Br、−OC1〜4アルキル−I、−OC1〜4アルキル−O−SOCH、4−CH−Ph−SO−O−C1〜4アルキル−O−、−OC1〜4アルキル−OH、−NR−C1〜4アルキル−Br、−NR−C1〜4アルキル−I、−NR−C1〜4アルキル−O−SOCH、4−CH−Ph−SO−O−C1〜4アルキル−NR−および−NR−C1〜4アルキル−OH(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
    の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  12. 請求項11に記載の化合物であって、前記化合物が、

    またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、化合物。
  13. 式[19F]−(I)

    (式中、
    はメチルであり、かつRがFであり、かつRがHであるか、あるいはRがHであり、かつRがFであるかのいずれかであり;または
    およびRは両方ともHであり、かつRは、−C1〜4アルキル−F、
    −OC1〜4アルキル−F、および−NR−C1〜4アルキル−F(式中、RはHまたはメチルである)からなる群から選択される)
    を有する化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
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