JP2019215066A - Clutch cover and clutch device - Google Patents
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Abstract
Description
本明細書に開示された技術は、クラッチ装置に用いられるクラッチカバーに関する。 The technology disclosed in the present specification relates to a clutch cover used for a clutch device.
従来技術に係るクラッチ装置は、エンジンのフライホイールに取り付けられ、エンジンの駆動力をトランスミッションに伝達する。かかるクラッチ装置は、特許文献１に開示されているように、フライホイールに固定されるクラッチカバーと、フライホイールに対向して設けられた摩擦材を有するクラッチディスクと、クラッチカバーに設けられたダイヤフラムスプリングにより押圧され、クラッチディスクをフライホイールに向かって押圧するプレッシャープレートと、を含む。
A clutch device according to the related art is attached to a flywheel of an engine, and transmits a driving force of the engine to a transmission. As disclosed in
しかしながら、特許文献１に開示された発明においては、次に示すような問題がある。
まず、特許文献１は、クラッチ装置の長寿命化を図るために、ダイヤフラムスプリングに加えて別の皿バネを用いることを開示している。しかしながら、当該別の皿バネは、クラッチディスクとの干渉を防止するために、ダイヤフラムスプリングに対して、軸方向に延びるリベットを用いて、軸方向に重ねて取り付けられる。これにより、クラッチカバーは、リベット及び当該別の皿バネのために軸方向に一定のスペースを必要とするため、軸方向の寸法を大きくせざるを得ない。
However, the invention disclosed in
First,
さらに、一般に、クラッチカバーに取り付けられたダイヤフラムスプリングは、プレッシャープレートがフライホイールに近づくにつれて増加していく荷重を発生させる特性を有する。よって、クラッチディスクの摩擦材が摩耗するに伴って、クラッチ接続時におけるプレッシャープレートとフライホイールとの間の距離が短くなると、クラッチ切断時に必要とされるクラッチペダルの踏力が増加してしまう。しかしながら、特許文献１は、かかる問題に対処する手法を何ら開示していない。
Further, in general, the diaphragm spring attached to the clutch cover has a property of generating a load that increases as the pressure plate approaches the flywheel. Therefore, if the distance between the pressure plate and the flywheel at the time of clutch connection is shortened as the friction material of the clutch disk wears, the depression force of the clutch pedal required at the time of clutch disconnection will increase. However,
したがって、様々な実施形態により、軸方向の寸法及びクラッチペダルの踏力を少なくとも部分的に低減するクラッチカバーを提供する。 Thus, various embodiments provide a clutch cover that at least partially reduces axial dimension and clutch pedal effort.
一態様に係るクラッチカバーは、略円板状の押圧部材をフライホイールとの間に挟み、略環状の２つの支持部材を相互に距離をおいて対向させて収容し、前記押圧部材と同軸上に設けられる略環状のカバー本体と、前記２つの支持部材の間に挟まれ、外周部において前記押圧部材を前記フライホイールに向かって押圧し、中心部において前記押圧部材に向かう外力が加えられることにより、前記２つの支持部材に支持されつつ撓んで、前記外周部を前記フライホールから離れる方向に変位させる、前記押圧部材と同軸上に設けられる略環状の第１の弾性部材と、前記第１の弾性部材を中心にして前記押圧部材とは反対の側であって、前記２つの支持部材を中心にして前記第１の弾性部材の前記外周部の側において、前記第１の弾性部材と前記カバー本体との間に配置され、前記第１の弾性部材を前記押圧部材に向かって押圧する略環状の第２の弾性部材と、を具備するものである。 A clutch cover according to an aspect includes a substantially disc-shaped pressing member sandwiched between a flywheel and a flywheel, accommodates two substantially annular supporting members facing each other at a distance from each other, and is coaxial with the pressing member. And an outer force that is sandwiched between the two support members, presses the pressing member toward the flywheel at an outer peripheral portion, and applies an external force toward the pressing member at a central portion. A first annular elastic member provided coaxially with the pressing member, which bends while being supported by the two support members and displaces the outer peripheral portion in a direction away from the flyhole; The first elastic member and the first elastic member on the side of the outer peripheral portion of the first elastic member around the two support members, Is arranged between the bar body, a second elastic member substantially annular pressing toward the first elastic member to the pressing member, those having a.
以下、添付図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。なお、図面において共通した構成要素には同一の参照符号が付されている。また、或る図面に表現された構成要素が、説明の便宜上、別の図面においては省略されていることがある点に留意されたい。さらにまた、添付した図面が必ずしも正確な縮尺で記載されている訳ではないということに注意されたい。 Hereinafter, various embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In the drawings, the same components are denoted by the same reference numerals. Also, it should be noted that components illustrated in one drawing may be omitted in another drawing for convenience of description. Furthermore, it is noted that the accompanying drawings are not necessarily drawn to scale.
１．クラッチ装置の構成
図１は、一実施形態に係るクラッチカバーを搭載したクラッチ装置の構成を模式的に示す部分切欠平面図である。図２は、図１に示したクラッチ装置の構成をII-II切断面からみて示す断面図である。
1. Configuration of Clutch Device FIG. 1 is a partially cutaway plan view schematically showing the configuration of a clutch device equipped with a clutch cover according to one embodiment. FIG. 2 is a cross-sectional view showing the configuration of the clutch device shown in FIG. 1 as viewed from a II-II section.
一実施形態に係るクラッチ装置１０は、主に、エンジンが発生させた駆動力により回動するフライホイール（回動板）１に対向して配置された略円板状のクラッチディスク１００と、クラッチディスク１００に対向して同軸上に配置された環状のプレッシャープレート（押圧部材）２００と、フライホイール１との間にこれらの構成要素を挟んで配置されたクラッチカバー３００と、を含む。
The
１−１．クラッチディスク１００
クラッチディスク１００は、例えば、図示しないクラッチシャフトに挿通される略円板状のクラッチプレート１０２と、クラッチプレート１０２の外周部を両側から挟むようにクラッチプレート１０２に取り付けられた略環状の摩擦材１０４と、を含む。摩擦材１０４は、フライホイール１及びプレッシャープレート２００の両方に対向して設けられる。
1-1. Clutch
The
１−２．プレッシャープレート（押圧部材）２００
プレッシャープレート２００は、全体として略環状の形状を有するように、例えば、鉄、アルミニウム合金、チタン合金等の金属により形成される。プレッシャープレート２００は、一方の面において摩擦材１０４と当接する。プレッシャープレート２００は、他方の面において、略環状に延び後述するクラッチカバー３００のダイヤフラムスプリング３０６により押圧される凸部２０２を有する。
1-2. Pressure plate (pressing member) 200
The
１−３．クラッチカバー３００
クラッチカバー３００は、主に、略環状に延びてフライホイール１に固定される固定部３０２と、固定部３０２と一体的に形成され、略環状に延びてプレッシャープレート２００を覆うカバー本体３０４と、カバー本体３０４に取り付けられ、プレッシャープレート２００をフライホイール１に向かって押圧するダイヤフラムスプリング（第１の弾性部材）３０６と、カバー本体３０４とダイヤフラムスプリング３０６との間に配置され、ダイヤフラムスプリング３０６をプレッシャープレート２００に向かって押圧するアシストスプリング（第２の弾性部材）３０８と、含む。
1-3. Clutch
The
相互に一体的に形成される固定部３０２及びカバー本体３０４は、例えば鉄、アルミニウム合金、チタン合金等の金属により形成され得る。
The
カバー本体３０４は、その外周において固定部３０２に一体的に結合されている。カバー本体３０４は、プレッシャープレート２００と同軸上に設けられ得る。カバー本体３０４は、その内周において、周方向に沿って間隔をおいて配置された複数の閉塞部３１０と、周方向に沿って間隔をおいて配置された複数の開放部３１２と、を含むことができる。隣接する複数の閉塞部３１０の間に１つの開放部３１２が配置され得る（隣接する複数の開放部３１２の間に１つの閉塞部３１０が配置され得る）。
The cover
閉塞部３１０は、図２に最もよく示されているように、略コ字状の断面形状を有するように形成されている。各閉塞部３１０の内部には、相互に距離をおいて対向して延びる２つのピボットリング（支持部材）３１４ａ、３１４ｂが挿通（収容）される。
The closing
開放部３１２は、図２に最もよく示されているように、２つのピボットリング３１４ａ、３１４ｂを、クラッチ装置１０の中心部に向かって開放する。これにより、開放部３１２は、２つのピボットリング３１４ａ、３１４ｂの間に挿入されたダイヤフラムスプリング３０６がこれらの開放部３１２を通ってクラッチ装置１０の中心部及びプレッシャープレート２００の凸部２０２に向かって延びることを許容する。
The
ダイヤフラムスプリング３０６は、図１に最もよく示されているように、略環状を呈し、プレッシャープレート２００と同軸上に配置される。ダイヤフラムスプリング３０６は、中心部から放射状に延びる複数の略扇形状の板バネ３２０と、外周部において、略環状を呈し、複数の板バネ３２０に一体的に結合され、プレッシャープレート２００を押圧する押圧部３２２と、を含むものとすることができる。ダイヤフラムスプリング３０６の特性については後述する。
The
アシストスプリング３０８は、一実施形態では、図２に最もよく示されているように、略ハ字状の断面形状を有する皿バネとすることができる。アシストスプリング３０８は、図２に最もよく示されているように、カバー本体３０４とダイヤフラムスプリング３０６との間に配置され、ダイヤフラムスプリング３０６をプレッシャープレート２００に向かって押圧する。
The
具体的には、アシストスプリング３０８は、ダイヤフラムスプリング３０６を中心にして（ダイヤフラムスプリング３０６からみて）、プレッシャープレート２００とは反対の側であって、２つのピボットリング３１４ａ、３１４ｂを中心にして（２つのピボットリング３１４ａ、３１４ｂからみて）、ダイヤフラムスプリング３０６の外周部（押圧部３２２）の側において、ダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間に配置され得る。
Specifically, the
図１及び図２に示した例においては、アシストスプリング３０８は、カバー本体３０４には固定されておらず、外力が作用すればカバー本体３０４に対して相対的に移動することが可能である。これにより、アシストスプリング３０８を固定する新たな部品が不要となり得る。また、クラッチカバー３００の回転によりアシストスプリング３０８は調心されるので、荷重特性の精度を向上し得る。アシストスプリング３０８の特性については後述する。
In the example shown in FIGS. 1 and 2, the
２．クラッチ装置の動作
２−１．摩擦材１０４が摩耗していない場合
図２を参照すると、運転者がクラッチペダル（図示しない）を踏んでいない状態では、ダイヤフラムスプリング３０６の押圧部３２２がプレッシャープレート２００（の凸部２０２）をフライホイール１に向かって押圧することにより、プレッシャープレート２００がクラッチディスク１００の摩擦材１０４をフライホイール１に向かって押圧する。これにより、プレッシャープレート２００、クラッチディスク１００及びクラッチシャフト（図示しない）は、フライホイール１とともに回動する。よって、クラッチ装置１０は、図２に示すように接続状態となる。したがって、エンジンの駆動力がクラッチシャフトを介してトランスミッション側に伝達される。
2. Operation of clutch device
2-1. When the
運転者がクラッチペダル（図示しない）を踏んだ状態では、クラッチペダルにより生じた油圧によって、クラッチシャフトに挿通された（図示しない）ベアリングが、中心部にある各板バネ３２０を、ピボットリング３１４ａ、３１４ｂを支点としてフライホイール１に向かって押圧する。これにより、各板バネ３２０が、弾性変形して、押圧部３２２をプレッシャープレート２００から離れる方向に移動させる。プレッシャープレート２００は、フライホイール１との間に配置された（図示しない）別の弾性部材により付勢されているため、フライホイール１から離れる方向に移動する。これにより、クラッチディスク１００もまたフライホイール１から離れる方向に移動するので、クラッチディスク１００に挿通されたクラッチシャフト（図示しない）も回動しない。よって、クラッチ装置１０は、図３に示すように切断状態となる。したがって、エンジンの駆動力はトランスミッション側には伝達されない。
When the driver depresses a clutch pedal (not shown), a hydraulic pressure generated by the clutch pedal causes a bearing (not shown) inserted through the clutch shaft to move each
この後、運転者がクラッチペダルを解放すると、上記ベアリングがダイヤフラムスプリン３０６の各板バネ３２０に対する押圧を解除するため、各板バネ３２０は弾性力によって元の形状に復帰する。したがって、押圧部３２２は、プレッシャープレート２００の凸部２０２をフライホイール１に向かって押圧する。これにより、クラッチ装置１０は接続状態に戻る。
Thereafter, when the driver releases the clutch pedal, the bearing releases the pressure of the
２−２．摩擦材１０４が摩耗した場合
図４に示すように、摩擦材１０４が摩耗した場合には、クラッチ装置１０の接続時において、ダイヤフラムスプリング３０６に押圧されたプレッシャープレート２００とフライホイール１との間の距離が図２に示す状態に比べて短くなる。これにより、フライホイール１の延設面に対してダイヤフラムスプリング３０６が成す角度は、図２に示す状態に比べて異なっている（大きくなる）。これは、図３に示す状態において、クラッチ装置１０を切断するために必要なクラッチペダルの踏力が増加することを意味する。運転者がクラッチペダルを踏むことにより発生させる油圧は略一定である。したがって、図５に示すように、クラッチ装置１０の切断時において、フライホイール１の延設面に対してダイヤフラムスプリング３０６が成す角度は、図３に示す状態に比べて異なっている（小さくなる）。
2-2. When the
３．ダイヤフラムスプリング３０６及びアシストスプリング３０８の特性
図６は、従来のクラッチ装置におけるダイヤフラムスプリングの荷重特性を示す図である。
3. Characteristics of
図６には、プレッシャープレートのストローク位置Ｓ０からＳ１を経てＳ２に至るまでにおける各ストローク位置に対応するダイヤフラムスプリングが発生させる荷重が示されている。ここで、ストローク位置Ｓ０は、摩擦材が所定値摩耗した時点におけるプレッシャープレートの位置である。ストローク位置Ｓ１は、ダイヤフラムスプリングを最初にクラッチ装置に取り付けた時点、また、例えばダイヤフラムスプリングの内面が略水平になる時点におけるクラッチ接続時のプレッシャープレートの位置である。ストローク位置Ｓ２は、ダイヤフラムスプリングの内周部がフライホイール側に押し込まれた状態になる時点、すなわち、ピボットリングによる支点に対して押圧部の外周端部がフライホイールから離れた状態になる時点におけるプレッシャープレートの位置である。 FIG. 6 shows the load generated by the diaphragm spring corresponding to each stroke position from the stroke position S0 of the pressure plate through S1 to S2. Here, the stroke position S0 is the position of the pressure plate when the friction material wears by a predetermined value. The stroke position S1 is the position of the pressure plate when the clutch is connected when the diaphragm spring is first attached to the clutch device, or when the inner surface of the diaphragm spring becomes substantially horizontal, for example. The stroke position S2 is at the time when the inner peripheral portion of the diaphragm spring is pushed into the flywheel side, that is, at the time when the outer peripheral end of the pressing portion is separated from the flywheel with respect to the fulcrum by the pivot ring. This is the position of the pressure plate.
ストローク位置Ｓ１からストローク位置Ｓ２に移動するに伴って、ダイヤフラムスプリングの内面は、略水平からフライホイール側に傾斜し、その傾斜角度を増加させていく。ストローク位置Ｓ１からストローク位置Ｓ０に移動するに伴って、ダイヤフラムスプリングの内面は、略水平からフライホイールから離れる側に傾斜し、その傾斜角度を増加させていく。 As the stroke position moves from the stroke position S1 to the stroke position S2, the inner surface of the diaphragm spring inclines from substantially horizontal to the flywheel side, and the inclination angle increases. As the stroke position moves from the stroke position S1 to the stroke position S0, the inner surface of the diaphragm spring inclines from substantially horizontal to a side away from the flywheel, and the inclination angle increases.
ストローク位置Ｓ０においては荷重Ｐｗが発生し、ストローク位置Ｓ１においては荷重Ｐｓが発生する。荷重Ｐｓから荷重Ｐ２までの領域Ｒ１は、新品のクラッチ装置により使用される領域であり、荷重Ｐｗから荷重Ｐ４までの領域Ｒ２は、摩擦材が摩耗したときに使用される領域である。荷重Ｐ３は、ピーク荷重である。 A load Pw is generated at the stroke position S0, and a load Ps is generated at the stroke position S1. The region R1 from the load Ps to the load P2 is a region used by a new clutch device, and the region R2 from the load Pw to the load P4 is a region used when the friction material is worn. The load P3 is a peak load.
図７は、図６に示した従来のクラッチ装置のレリーズ特性を示す図である。図７には、レリーズ量とレリーズ荷重との対応関係を示す曲線が、新品のクラッチ装置（実線）及び摩擦材が摩耗したクラッチ装置（太線）のそれぞれについて示されている。 FIG. 7 is a diagram showing release characteristics of the conventional clutch device shown in FIG. FIG. 7 shows curves indicating the relationship between the release amount and the release load for each of a new clutch device (solid line) and a clutch device with a worn friction material (thick line).
レリーズ量は、クラッチ装置の切断に必要なクラッチペダルのストローク量に対応し、レリーズ荷重は、クラッチ装置の切断に必要なクラッチペダルの踏力に対応する。レリーズ荷重Ｆは、概ね、以下の数式により表現され得る。
Ｆ＝Ｐ×Ｒ
ここで、Ｐは、荷重特性値であり、Ｒは、クラッチ装置のレバー比（外支点距離／内支点距離）である。
一般に、レリーズ荷重が大きくなると、運転者にとって操作性が悪く感じられる。
The release amount corresponds to the stroke amount of the clutch pedal required to disconnect the clutch device, and the release load corresponds to the depression force of the clutch pedal required to disconnect the clutch device. The release load F can be generally expressed by the following equation.
F = P × R
Here, P is a load characteristic value, and R is a lever ratio (outer fulcrum distance / inner fulcrum distance) of the clutch device.
Generally, when the release load increases, the operability is felt to be poor for the driver.
図６及び図７から理解されるように、摩擦材が摩耗した時点におけるピーク荷重Ｐ３が大きいため、レリーズ荷重であるＰ３×Ｒも大きくなる。よって、摩擦材が摩耗したクラッチ装置は、新品のクラッチ装置に比べて、レリーズ荷重がＰ３／Ｐ１だけ増加し、ペダル踏力もＰ３／Ｐ１だけ増加する。したがって、操作性も悪化する。 As can be understood from FIGS. 6 and 7, since the peak load P3 at the time when the friction material is worn is large, the release load P3 × R is also large. Therefore, in the clutch device in which the friction material is worn, the release load is increased by P3 / P1 and the pedal effort is also increased by P3 / P1, as compared with a new clutch device. Therefore, the operability also deteriorates.
図８は、図１に示したクラッチ装置におけるダイヤフラムスプリングとアシストスプリングとを合成したスプリング（合成スプリング）の特性を示す図である。図２５は、図１に示したクラッチ装置におけるダイヤフラムスプリング及びアシストスプリングのそれぞれの姿勢の変化を、図８に示した特性に対応付けて示す模式図である（図１及び図２等におけるものと同様の参照符号が使用されている）。
図８には、プレッシャープレートのストローク位置Ｓ０からＳ１を経てＳ２に至るまでにおける各ストローク位置に対応する合成スプリングが発生させる荷重（太線）が示されている。ここで、ストローク位置Ｓ０は、摩擦材１０４が所定値（車種に依存するが、一般的には約２.０ｍｍ〜約２.６ｍｍ）摩耗した時点におけるプレッシャープレートの位置である。ストローク位置Ｓ１は、ダイヤフラムスプリング３０６及びアシストスプリング３０８を最初にクラッチ装置１０に取り付けた時点、また、例えばダイヤフラムスプリング３０６の内面が略水平になる時点におけるクラッチ接続時のプレッシャープレート２００の位置である。ストローク位置Ｓ２は、ダイヤフラムスプリング３０６の内周部がフライホイール１側に押し込まれた状態になる時点、すなわち、ピボットリング３１４ａ、３１４ｂによる支点に対して押圧部３２２の外周端部がフライホイール１から離れた状態（図３に示す状態）になる時点におけるプレッシャープレート２００の位置である。
FIG. 8 is a diagram illustrating characteristics of a spring (combined spring) in which a diaphragm spring and an assist spring are combined in the clutch device illustrated in FIG. 1. FIG. 25 is a schematic diagram showing changes in the respective postures of the diaphragm spring and the assist spring in the clutch device shown in FIG. 1 in association with the characteristics shown in FIG. 8 (from those in FIGS. 1 and 2 and the like). Similar reference numbers have been used).
FIG. 8 shows the load (thick line) generated by the composite spring corresponding to each stroke position from the stroke position S0 of the pressure plate to S2 via S1 through S1. Here, the stroke position S0 is the position of the pressure plate when the
（図２５に最もよく示されているように）ストローク位置Ｓ１からストローク位置Ｓ２に移動するに伴って、ダイヤフラムスプリング３０６の内面は、略水平からフライホイール１側に傾斜し、その傾斜角度を増加させていく。ストローク位置Ｓ１からストローク位置Ｓ０に移動するに伴って、ダイヤフラムスプリング３０６の内面は、略水平からフライホイール１から離れる側に傾斜し、その傾斜角度を増加させていく。
As the stroke position S1 moves from the stroke position S1 to the stroke position S2 (as best shown in FIG. 25), the inner surface of the
ストローク位置Ｓ０においては荷重Ｐｗが発生し、ストローク位置Ｓ１においては荷重Ｐｓが発生する。荷重Ｐｓから荷重Ｐ２までの領域は、新品のクラッチ装置により使用される領域であり、荷重Ｐｗから荷重Ｐ４までの領域は、摩擦材１０４が摩耗したときに使用される領域である。荷重Ｐ３は、ピーク荷重である。
A load Pw is generated at the stroke position S0, and a load Ps is generated at the stroke position S1. The region from the load Ps to the load P2 is a region used by a new clutch device, and the region from the load Pw to the load P4 is a region used when the
図８に示す合成スプリングは、図６に示した従来のクラッチ装置におけるダイヤフラムスプリングに比べて、ピーク荷重Ｐ３を大幅に抑えるとともに、上に凸の特性をなくしてフラットな特性を形成している。これは、次の手法により実現され得るものである。
まず、ダイヤフラムスプリング３０６が発生させる荷重が、図６に示したものよりも低く抑えられる。これを実現するためには、例えば、図６に示したクラッチ装置に用いられたダイヤフラムスプリングとは異なり、適切な板厚、材料及び／又はサイズ等を採用した新たなダイヤフラムスプリングを用いることができる。
The synthetic spring shown in FIG. 8 significantly suppresses the peak load P3 as compared with the diaphragm spring in the conventional clutch device shown in FIG. 6, and has a flat characteristic by eliminating the upward convex characteristic. This can be realized by the following method.
First, the load generated by the
次に、ダイヤフラムスプリング３０６「単体」のピーク荷重に対応するストローク位置が、図６に示したダイヤフラムスプリングのピーク荷重に対応するストローク位置よりも左側にシフトされる。これは、例えば、（図２５に最もよく示されているように）取り付け前の自由状態のダイヤフラムスプリング３０６において、押圧部３２２の外周端部よりも、ピボットリング３１４ａ、３１４ｂによって支持される部位が、フライホイール１の延設面に対して、より離れる形状のダイヤフラムスプリング３０６を用いること、及び／又は、押圧部３２２の厚さがより薄いダイヤフラムスプリング３０６を用いること等により、実現可能である。このようなダイヤフラムスプリング３０６「単体」の荷重特性は、図８において、その一部が破線により示されている。
Next, the stroke position corresponding to the peak load of the
さらに、ダイヤフラムスプリング３０６「単体」のピーク荷重に対応するストローク位置とは異なるストローク位置（例えば、図８において右側にずらしたストローク位置）において、アシストスプリング３０８「単体」のピーク荷重が発生するように、アシストスプリング３０８がクラッチ装置１０に取り付けられる。これは、例えば、（図２５に最もよく示されているように）アシストスプリング３０８を、アシストスプリング３０８の外周端部よりも内周端部の方が、フライホイール１の延設面に対して、より離れる姿勢、すなわち、取り付け前の自由状態に近い姿勢で、クラッチ装置１０に組み付けること等により、実現可能である。なお、アシストスプリング３０８のピーク荷重に対応するストローク位置は、ダイヤフラムスプリング３０８のピーク荷重に対応するストローク位置から約２.０ｍｍ〜約３.０ｍｍずらすことが好ましい。このようなアシストスプリング３０８「単体」の荷重特性は、図８において点線により示されている。
Further, the peak load of the
このように設定されたダイヤフラムスプリング３０６とアシストスプリング３０８とを合成した合成スプリングの荷重特性が、図８において太線により示されている。合成スプリングの荷重特性は、ダイヤフラムスプリング３０６がより小さなピーク荷重を発生させるものであることにより、ピーク荷重を抑えるものとなっている。さらに、合成スプリングの荷重特性は、ダイヤフラムスプリング３０６のピーク荷重及びアシストスプリング３０８のピーク荷重が相互に異なるストローク位置において発生するものであることによって、ピーク荷重の付近においてフラットな特性を形成するものとなっている。さらにまた、合成スプリングの荷重特性は、ダイヤフラムスプリング３０６「単体」の荷重特性における荷重の不足分をアシストスプリング３０８により発生される荷重により補った（アシストした）ものとなっている。
また、アシストスプリング３０８は、ダイヤフラムスプリング３０６を最初にクラッチ装置１０に取り付けた時点におけるクラッチ接続時のプレッシャープレート２００の位置であるストローク位置Ｓ１において、ピーク荷重を発生するように配置されるとよい。これにより、ダイヤフラムスプリング３０６「単体」のピーク荷重及びアシストスプリング３０８「単体」のピーク荷重に対応するそれぞれのストローク位置が近付き過ぎないことにより、合成スプリングの荷重特性のピーク荷重が大きくなることを抑えることができ、さらに、それぞれのストローク位置が離れすぎないことにより、合成スプリングの荷重特性のピーク荷重の付近において荷重の谷ができることを抑えることができる。これにより、よりフラットな特性を形成することができる。
The load characteristics of the combined spring obtained by combining the
Further, the
なお、摩擦材１０４の最大摩耗量は、上述したように約２.０ｍｍ〜約２.６ｍｍであることを考慮すると、アシストスプリング３０８の荷重は、摩擦材１０４が所定値（例えば、約０.７ｍｍ〜約１.５ｍｍを用いることが好ましい）だけ摩耗したときに０となるように設定されることが好ましい。これにより、摩擦材１０４が所定値以上に摩耗したときの合成スプリングの荷重特性が増加することを抑制することができる。すなわち、レリーズ荷重を小さくすることができ、運転者にとって操作性が悪く感じられることを抑制することができる。また、ダイヤフラムスプリング３０６は、クラッチ装置１０に取り付けられた後、摩擦材１０４の摩耗に伴って増加する荷重特性を有することが多いことを考慮すると、最終的な合成スプリングがフラットな荷重特性を形成することができるようにするために、アシストスプリング３０８は、クラッチ装置１０に取り付けられた後、摩擦材１０４の摩耗に伴って低下する荷重特性を有することが好ましい。
In consideration of the fact that the maximum wear amount of the
図９は、図８に示したクラッチ装置のレリーズ特性を示す図である。図９には、レリーズ量とレリーズ荷重との対応関係を示す曲線が、新品のクラッチ装置（実線）及び摩擦材が摩耗したクラッチ装置（太線）のそれぞれについて示されている。 FIG. 9 is a diagram showing the release characteristics of the clutch device shown in FIG. FIG. 9 shows curves indicating the relationship between the release amount and the release load for each of a new clutch device (solid line) and a clutch device with a worn friction material (thick line).
図９に示したレリーズ特性と図７に示したレリーズ特性（従来）とを比較することから理解されるように、一実施形態に係るクラッチ装置においては、従来のクラッチ装置と比較して、ピーク荷重Ｐ３を低減することにより、レリーズ荷重Ｆ（Ｐ３×Ｒ）を小さくすることができる。これにより、レリーズ荷重の増加率（Ｐ３／Ｐ１）を抑制することができるので、操作性の悪化を抑えることができる。 As can be understood from a comparison between the release characteristic shown in FIG. 9 and the release characteristic (conventional) shown in FIG. 7, the peak value of the clutch device according to the embodiment is higher than that of the conventional clutch device. By reducing the load P3, the release load F (P3 × R) can be reduced. As a result, the rate of increase of the release load (P3 / P1) can be suppressed, so that deterioration in operability can be suppressed.
以上のように、本実施形態に係るクラッチカバーによれば、一般的なクラッチカバーに設けられているカバー本体とダイヤフラムスプリングとの間の隙間（スペース）に、ダイヤフラムスプリングの荷重特性を変化させるアシストスプリングを配置することにより、一般的なクラッチカバーの形状を大幅に変更することなく、ピーク荷重を抑えることにより、レリーズ荷重を抑え、ひいてはクラッチペダルの踏力を低減することができる。さらに、アシストスプリングは、ピボットリングを中心にしてダイヤフラムスプリングの外径側に配置されるので、クラッチディスクとの干渉を抑え、さらに軸方向の寸法を抑えることもできる。さらにまた、ダイヤフラムスプリングのピーク荷重に対応するストローク位置とは異なるストローク位置においてピーク荷重を発生させるようにアシストスプリングを設けることにより、フラットな特性を形成することができる。 As described above, according to the clutch cover according to the present embodiment, the assist that changes the load characteristics of the diaphragm spring is provided in the gap (space) between the cover body and the diaphragm spring provided in the general clutch cover. By arranging the spring, it is possible to suppress the release load and reduce the depression force of the clutch pedal by suppressing the peak load without largely changing the shape of the general clutch cover. Further, since the assist spring is arranged on the outer diameter side of the diaphragm spring with the pivot ring as the center, interference with the clutch disc can be suppressed, and the dimension in the axial direction can be further suppressed. Furthermore, by providing the assist spring so as to generate the peak load at a stroke position different from the stroke position corresponding to the peak load of the diaphragm spring, flat characteristics can be formed.
さらにまた、アシストスプリングがダイヤフラムスプリングを中心にしてプレッシャープレート側に配置される場合には、アシストスプリングを配置する領域に対応する量だけ、プレッシャープレートを薄くする必要がある。プレッシャープレートは、一般的には、摩擦材に直接当接することにより、フライホイールとの当接に起因して摩擦材が発生させた熱を放熱する機能をも兼ねる。プレッシャープレートを薄くすることは、放熱効率を低下させることに繋がる。この点につき、本実施形態に係るクラッチカバーにあっては、アシストスプリングがダイヤフラムスプリングを中心にしてプレッシャープレートとは反対の側（すなわちトランスミッション側）に配置されることにより、プレッシャープレートを薄くする必要がない。これにより、プレッシャープレートを薄くしてその体積を減少させることにより放熱効率を低下させる、という事態の発生を抑えることも可能である。 Furthermore, when the assist spring is arranged on the pressure plate side with the diaphragm spring as the center, the pressure plate needs to be thinned by an amount corresponding to the area where the assist spring is arranged. The pressure plate generally also has a function of radiating heat generated by the friction material due to contact with the flywheel by directly contacting the friction material. Reducing the thickness of the pressure plate leads to lower heat dissipation efficiency. In this regard, in the clutch cover according to the present embodiment, it is necessary to reduce the thickness of the pressure plate by arranging the assist spring on the side opposite to the pressure plate around the diaphragm spring (that is, the transmission side). There is no. Thereby, it is also possible to suppress the occurrence of a situation in which the pressure plate is thinned and its volume is reduced, thereby lowering the heat radiation efficiency.
４．変形例
４−１．変形例１
図１０は、別の実施形態に係る（セットリベットタイプの）クラッチカバーを搭載したクラッチ装置の一部の構成を模式的に示す断面図である。図１０において、図１及び図２と異なる構成要素のみに着目して説明し、図１及び図２と共通する構成要素については、詳細な説明を省略する。
4). Modified example
4-1.
FIG. 10 is a cross-sectional view schematically illustrating a configuration of a part of a clutch device equipped with a clutch cover (of a set rivet type) according to another embodiment. In FIG. 10, description will be made by focusing only on components different from those in FIGS. 1 and 2, and detailed description of components common to FIGS. 1 and 2 will be omitted.
図１及び図２に例示した複数の閉塞部３１０のうち少なくとも１つの閉塞部として、図１０に示す閉塞部３３０を用いることができる。閉塞部３３０では、カバー本体３０４の端部３３２に略円柱状のリベットＲが取り付けられる。リベットＲは、２つのピボットリング３１４ａ、３１４ｂの内周面に当接してこれら２つのピボットリングを支持する。アシストスプリング３０８が、ダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間に配置されるということ、及び、アシストスプリング３０８が、カバー本体３０４には固定されておらず、外力が作用すればカバー本体３０４に対して相対的に移動することが可能であるということは、図１及び図２を参照して説明したとおりである。
The
４−２．変形例２
図１１は、さらに別の実施形態に係るクラッチカバーにおいて用いられるアシストスプリングの構成を模式的に示す図である。図１１には、上段において、アシストスプリング３４０の側面図が示され、下段において、アシストスプリング３４０の断面図及び上面図が示されている。
4-2. Modification 2
FIG. 11 is a diagram schematically illustrating a configuration of an assist spring used in a clutch cover according to still another embodiment. FIG. 11 shows a side view of the
アシストスプリング３４０が略環状を呈する皿バネであることは、図１及び図２を参照して説明したアシストスプリング３０８と同様である。アシストスプリング３４０は、周方向に沿って、ダイヤフラムスプリング３０６との間の距離を変化させながら波状（ウェーブ状）に延びる。
The
摩擦材１０４が摩耗するにつれて、ダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間の距離が大きくなることに起因して、ダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間に配置されるアシストスプリングは、より自由に、ダイヤフラムスプリング３０６及び／又はカバー本体３０４に対して相対的に移動することができる余地がある。この場合、アシストスプリングと、ダイヤフラムスプリング３０６及び／又はカバー本体３０４との間で振動して振動音を発生させたり、アシストスプリング、ダイヤフラムスプリング３０６及びカバー本体３０４のうちの少なくとも１つが摩耗する余地がある。
Because the distance between the
しかし、アシストスプリング３４０は、波状に延びることにより、最上面と最下面との間の距離を長くすることができる。これにより、アシストスプリング３４０は、その最上面においてカバー本体３０４に接し、その最下面においてダイヤフラムスプリング３０６と接する、という状態を維持し易くなる。したがって、アシストスプリング３４０は、ダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との間で振動するという事態を抑えることができる。
However, since the
さらに、アシストスプリング３４０は、波状に延びることにより、より低い剛性を有する。これにより、アシストスプリング３４０は、仮にダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との間で振動することがあっても、ダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との関係で、摩耗したり摩耗させるという事態を抑えることができる。
Further, the
４−３．変形例３
図１２は、さらに別の実施形態に係るクラッチカバーを搭載したクラッチ装置の構成を模式的に示す部分切欠平面図である。図１３は、図１２に示したラッチカバーを搭載したクラッチ装置の一部の構成を模式的に示す断面図である。図１２及び図１３において、図１及び図２と異なる構成要素のみに着目して説明し、図１及び図２と共通する構成要素については、詳細な説明を省略する。
4-3. Modification 3
FIG. 12 is a partially cutaway plan view schematically showing the configuration of a clutch device equipped with a clutch cover according to still another embodiment. FIG. 13 is a cross-sectional view schematically showing a configuration of a part of the clutch device equipped with the latch cover shown in FIG. 12 and 13, only components different from those in FIGS. 1 and 2 will be described, and detailed description of components common to FIGS. 1 and 2 will be omitted.
アシストスプリング３５０が略環状を呈する皿バネであることは、図１及び図２を参照して説明したアシストスプリング３０８と同様である。アシストスプリング３５０は、外周部において、周方向に沿って相互に間隔をおいて形成され他の部分よりも高い可撓性（低い剛性）を有する複数の柔軟部３５２を有する。図１２には、各柔軟部３５２が略矩形状に形成される例が示されているが、各柔軟部３５２は、多角形状、台形状、扇状、円形状、半円形状、楕円形状等の任意の形状に形成され得る。
The
各柔軟部３５２は、一方の面（ダイヤフラムスプリング３０６に対向する面）の一部又は全部をダイヤフラムスプリング３０６に当接させた状態で、アシストスプリング３５０（の複数の柔軟部３５２以外の部分）に対する角度を変化させることができる。よって、各柔軟部３５２は、摩擦材１０４が摩耗するにつれて、ダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間の距離が大きくなったとしても、ダイヤフラムスプリング３０６に少なくとも部分的に当接し続けることができる。これにより、アシストスプリング３５０は、ダイヤフラムスプリング３０６及び／又はカバー本体３０４との間で振動して振動音を発生させたり、ダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との関係で、摩耗したり摩耗させるという事態を抑えることができる。
Each of the
４−４．変形例４
図１４は、さらに別の実施形態に係るクラッチカバーを搭載したクラッチ装置の構成を模式的に示す部分切欠平面図である。図１５は、図１４に示したクラッチカバーを搭載したクラッチ装置の一部の構成を模式的に示す断面図である。図１４及び図１５において、図１２及び図１３と異なる構成要素のみに着目して説明し、図１２及び図１３と共通する構成要素については、詳細な説明を省略する。
4-4. Modification 4
FIG. 14 is a partially cutaway plan view schematically showing a configuration of a clutch device equipped with a clutch cover according to still another embodiment. FIG. 15 is a cross-sectional view schematically showing a configuration of a part of the clutch device equipped with the clutch cover shown in FIG. In FIGS. 14 and 15, only components different from those in FIGS. 12 and 13 will be described, and detailed description of components common to FIGS. 12 and 13 will be omitted.
アシストスプリング３６０は、上述したアシストスプリング３５０とは異なり、内周部において、周方向に沿って相互に間隔をおいて形成され他の部分よりも高い可撓性（低い剛性）を有する複数の柔軟部３６２を有する。図１４には、各柔軟部３６２が略矩形状に形成される例が示されているが、各柔軟部３６２は、多角形状、台形状、扇状、円形状、半円形状、楕円形状等の任意の形状に形成され得る。
The
各柔軟部３６２は、一方の面（ダイヤフラムスプリング３０６とは反対側の面）の一部又は全部をカバー本体３０４に当接させた状態で、アシストスプリング３６０（の複数の柔軟部３６２以外の部分）に対する角度を変化させることができる。よって、各柔軟部３６２は、摩擦材１０４が摩耗するにつれて、ダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間の距離が大きくなったとしても、カバー本体３０４に少なくとも部分的に当接し続けることができる。これにより、アシストスプリング３６０は、ダイヤフラムスプリング３０６及び／又はカバー本体３０４との間で振動して振動音を発生させたり、ダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との関係で、摩耗したり摩耗させるという事態を抑えることができる。
Each of the
４−５．変形例５
図１６は、さらに別の実施形態に係るクラッチカバーを搭載したクラッチ装置の構成を模式的に示す部分切欠平面図である。図１７は、図１６に示したクラッチカバーを搭載したクラッチ装置の一部の構成を模式的に示す断面図である。図１６及び図１７において、図１及び図２と異なる構成要素のみに着目して説明し、図１及び図２と共通する構成要素については、詳細な説明を省略する。
4-5. Modification 5
FIG. 16 is a partially cutaway plan view schematically showing a configuration of a clutch device equipped with a clutch cover according to still another embodiment. FIG. 17 is a cross-sectional view schematically showing a configuration of a part of the clutch device equipped with the clutch cover shown in FIG. In FIGS. 16 and 17, only the components different from those in FIGS. 1 and 2 will be described, and detailed description of the components common to FIGS. 1 and 2 will be omitted.
アシストスプリング３７０は、内周部において、周方向に沿って相互に間隔をおいて形成された複数の係止部３７２を有する。図１６には、各係止部３７２が略矩形状に形成される例が示されているが、各係止部３７２は、多角形状、台形状、扇状、円形状、半円形状、楕円形状等の任意の形状に形成され得る。
The
複数の係止部３７２は、アシストスプリング３７０（の複数の係止部３７２以外の他の部分）に対して傾斜するように設けられる。各係止部３７２は、（２つのピボットリング３１４ａ、３１４ｂのうちカバー本体３０４に対向する）ピボットリング３１４ａとカバー本体３０４との間に挟まれた状態でカバー本体３０４によりカシメられ固定されている。これにより、アシストスプリング３７０は、複数の係止部３７２を介してカバー本体３０４に対して固定されているので、カバー本体３０４に対して相対的に移動することが困難である。したがって、アシストスプリング３７０は、ダイヤフラムスプリング３０６及び／又はカバー本体３０４との間で振動して振動音を発生させたり、ダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との関係で、摩耗したり摩耗させるという事態を抑えることができる。これに加えて、アシストスプリング３７０は、カシメられて固定されることにより、上記のような振動音及び摩耗を抑えるという効果を簡易な構造で発揮させ得る。
The plurality of locking
４−６．変形例６
図１８は、さらに別の実施形態に係るクラッチカバーを搭載したクラッチ装置の一部の構成を模式的に示す断面図である。
4-6. Modification 6
FIG. 18 is a cross-sectional view schematically illustrating a configuration of a part of a clutch device equipped with a clutch cover according to still another embodiment.
上記のとおり図１６及び図１７を参照して説明したアシストスプリング３７０は、図１０を参照して説明したセットリベットタイプのクラッチカバーにも同様に適用可能なものである。具体的には、図１８に示すように、カバー本体３０４の端部３３２に略円柱状のリベットＲが取り付けられる。リベットＲは、２つのピボットリング３１４ａ、３１４ｂの内周面に当接してこれら２つのピボットリングを支持する。各係止部３７２は、（２つのピボットリング３１４ａ、３１４ｂのうちカバー本体３０４に対向する）ピボットリング３１４ａとカバー本体３０４との間に挟まれた状態でリベットＲにより挿通され固定されている
As described above, the
これにより、アシストスプリング３７０は、複数の係止部３７２を介してカバー本体３０４に対して固定されているので、カバー本体３０４に対して相対的に移動することが困難である。したがって、アシストスプリング３７０は、ダイヤフラムスプリング３０６及び／又はカバー本体３０４との間で振動して振動音を発生させたり、ダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との関係で、摩耗したり摩耗させるという事態を抑えることができる。これに加えて、アシストスプリング３７０は、リベットＲの頭部と塑性変形した頭部の反対側の端部とにより挟まれて固定されているので、軸方向のガタが低減され、荷重特性の精度を向上し得る。
Accordingly, since the
４−７．変形例７
図１９は、さらに別の実施形態に係るクラッチカバーにおいて用いられるアシストスプリングの構成を模式的に示す図である。図１９には、上段において、アシストスプリング３８０の側面図が示され、下段において、アシストスプリング３８０の断面図及び上面図が示されている。
4-7. Modification 7
FIG. 19 is a diagram schematically illustrating a configuration of an assist spring used in a clutch cover according to still another embodiment. FIG. 19 shows a side view of the
図１９に示したアシストスプリング３８０において図１１に示したアシストスプリング３４０と異なる点のみに着目して説明する。アシストスプリング３８０は、内周部において略環状に延びる当接部３８２を有する。当接部３８０の一方の面３８２ａ（図１９において視認可能な面）は、平らに形成され得る。アシストスプリング３８０は、その当接部３８０の面３８２ａがカバー本体３０４に当接するように配置され得る。
The following description focuses on only the differences between the
アシストスプリング３８０の当接部３８２以外の他の部分は、図１１を参照して示したアシストスプリング３４０と同様に、周方向に沿って、ダイヤフラムスプリング３０６との間の距離を変化させながら波状（ウェーブ状）に延びる。
The other parts of the
これにより、アシストスプリング３８０は、アシストスプリング３４０と同様に、ダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との間で振動するという事態を抑えることができ、また、仮にダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との間で振動することがあっても、ダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との関係で、摩耗したり摩耗させるという事態を抑えることができる。さらに、アシストスプリング３８０は、その当接部３８０の平らな面３８２ａにおいて、カバー本体３０４と安定した状態で当接することにより、ダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との間で振動するという事態（ひいては、ダイヤフラムスプリング３０６及び／カバー本体３０４との関係で、摩耗したり摩耗させるという事態）をさらに確実に抑えることができる。
Thus, similarly to the
４−８．変形例８
図２０は、さらに別の実施形態に係るクラッチカバーを搭載したクラッチ装置の構成を模式的に示す部分切欠平面図である。図２１は、図２０に示したクラッチカバーを搭載したクラッチ装置の一部の構成を模式的に示す断面図である。図２０及び図２１において、図１及び図２と異なる構成要素のみに着目して説明し、図１及び図２と共通する構成要素については、詳細な説明を省略する。
4-8. Modification 8
FIG. 20 is a partially cutaway plan view schematically showing a configuration of a clutch device equipped with a clutch cover according to still another embodiment. FIG. 21 is a cross-sectional view schematically showing a configuration of a part of a clutch device equipped with the clutch cover shown in FIG. In FIGS. 20 and 21, only components different from FIGS. 1 and 2 will be described, and detailed description of components common to FIGS. 1 and 2 will be omitted.
図２０及び図２１に示すクラッチカバーにおいては、略環状に延びるプレート（板状部材）４００が設けられている。プレート４００は、略環状に延びる板状の基部４０２と、基部４０２に一体的に形成され、ダイヤフラムスプリング３０６に近づく方向に突出し、略環状に延びる調整部４０４と、を含み得る。プレート４００（のうちの基部４０２のみであってもよい）は、アシストスプリング３０８とカバー本体３０４との間に配されるものであることを考慮して、カバー本体３０４よりも高い硬度を有する材料、例えば浸炭処理材により形成され得る。
The clutch cover shown in FIGS. 20 and 21 is provided with a plate (plate-like member) 400 extending substantially in a ring shape. The
ダイヤフラムスプリング３０６とプレート４００の調整部４０４との間に、アシストスプリング３０８が配置される。アシストスプリング３０８は、外周部においてダイヤフラムスプリング３０６に当接し、内周部において調整部４０４に当接する。
An
アシストスプリング３０８は、カバー本体３０４にではなく、カバー本体３０４よりも硬い基部４０２に当接する。これにより、カバー本体３０４がアシストスプリング３０８との当接により摩耗するという事態を抑えることができる。
The
さらに、調整部４０４は、基部４０２に対して、軸方向においてアシストスプリング３０８側に延びるとよい。例えば、調整部４０４は、基部４０２とともに段差構造をなすように設けられてもよい。これにより、調整部４０４は、アシストスプリング３０８の取付時の姿勢を調整することができ、荷重特性、例えば、ピーク荷重に対応するストローク位置を調整することができる。
また、アシストスプリング３０８に当接するダイヤフラムスプリング３０６及びプレート４００、並びに、プレート４００に当接するカバー本体３０４には、摺動性を向上させる表面処理、例えばモリブテンを主成分とした微粒子を噴射塗布する処理、又は、グリスを塗布する処理が行われることが、さらに好ましい。
Further, the
Further, the
なお、プレート４００の調整部４０４は、別の実施形態では、図２２（上段において、調整部４０４の側面図が示され、下段において、調整部４０４の断面図及び上面図が示されている。）に示すように、周方向に沿ってアシストスプリング３０８（又はダイヤフラムスプリング３０６）との間の距離を変化させながら波状に延びるように形成され得る。これにより、調整部４０４の剛性をさらに低くすることにより、調整部４０４がアシストスプリング３０８を摩耗させるという事態の発生をさらに効果的に抑えることができる。
In another embodiment, the adjusting
４−９．変形例９
図２３は、さらに別の実施形態に係るクラッチカバーにおいて用いられるアシストスプリングの一部の構成を示す模式図である。図２４は、図２３に示したアシストスプリングの一部（Ａ部）の構成を部分的に拡大して示す模式図である。
4-9. Modification 9
FIG. 23 is a schematic diagram illustrating a partial configuration of an assist spring used in a clutch cover according to still another embodiment. FIG. 24 is a schematic diagram showing a partially enlarged configuration (part A) of the assist spring shown in FIG.
上述した様々な実施形態においては、アシストスプリングの外周部及び／又は内周部に対して、図２３及び図２４に例示するように面取りを施すことが可能である。このような面取りは、例えば、図１（図２）及び図１０及び図２０に示した実施形態では、アシストスプリングの外周部及び内周部のうちの一方又は両方に施すことができ、図１２(図１３）に示した実施形態では、アシストスプリングの内周部に施すことができ、図１４（図５）、図１６（図１７）及び図１８に示した実施形態では、アシストスプリングの外周部に施すことができる。 In the various embodiments described above, the outer peripheral portion and / or the inner peripheral portion of the assist spring can be chamfered as illustrated in FIGS. 23 and 24. Such a chamfer can be applied to one or both of the outer peripheral portion and the inner peripheral portion of the assist spring in the embodiment shown in FIGS. In the embodiment shown in FIG. 13, it can be applied to the inner periphery of the assist spring. In the embodiment shown in FIGS. 14 (FIG. 5), FIG. 16 (FIG. 17) and FIG. Can be applied to any part.
このような面取りを施したアシストスプリングは、相手方部材（例えば、ダイヤフラムスプリング３０６、カバー本体３０４、及び／又は、プレート４００の調整部４０４）に対して、点ではなく面で当接することにより、相手方部材との関係で、摩擦したり摩耗させたりするという事態の発生を抑えることができる。
The chamfered assist spring abuts against a counterpart member (for example, the
４−１０．変形例１０
以上、アシストスプリング３０８、３４０、３５０、３６０、３７０、３８０が、一例として、皿バネ状を呈するものである場合について説明した。しかし、別の実施形態では、アシストスプリング３０８、３４０、３５０、３６０、３７０、３８０は、一般的な弾性部材、例えば、板バネ等の線形特性バネ（すなわち、線形特性を有するバネ）であってもよい。
4-10.
In the above, the case where the assist springs 308, 340, 350, 360, 370, and 380 have a disk spring shape has been described as an example. However, in another embodiment, the assist springs 308, 340, 350, 360, 370, 380 are general elastic members, for example, linear characteristic springs such as leaf springs (ie, springs having linear characteristics). Is also good.
図２６は、さらに別の実施形態に係るクラッチカバーにおいて用いられるアシストスプリングの構成を模式的に示す図である。図２６には、上段において、アシストスプリング４５０の側面図が示され、下段において、アシストスプリング４５０の断面図及び上面図が示されている。
FIG. 26 is a diagram schematically illustrating a configuration of an assist spring used in a clutch cover according to still another embodiment. FIG. 26 shows a side view of the
図２６に示すように、アシストスプリング４５０は、略環状に延びる基部４５２と、基部４５２に支持される複数の板バネ４５４と、を含むことができる。基部４５２は、複数の板バネ４５４を固定及び支持するために設けられるものであり、一例として剛体とすることができ、別の例では、弾性体とすることができ、さらに別の例では、剛体と弾性体とを組み合わせたものとすることができる。
As shown in FIG. 26, the
複数の板バネ４５４は、鉄鋼等を含む任意の弾性部材により形成され得る。複数の板バネ４５４は、基部４５２の周方向に沿って相互に間隔（例えば等しい間隔）をおいて配置され得る。また、複数の板バネ４５４は、基部４５２に対して、一体的に成形されるものであってもよいし、溶接等により結合されるものであってもよい。
The plurality of
このようなアシストスプリング４５０は、複数の板バネ４５４の各々の先端部４５４ａがダイヤフラムスプリング３０６の押圧部３２２に対向し（当接することができ）、基部４５２の端部４５２ａがカバー本体３０４に対向する（当接することができる）ように、ダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間に配置され得る。
In such an
図２７は、図１に示したダイヤフラムスプリング及び図２６に示したアシストスプリングの特性を示す図である。図２７において、プレッシャープレート２００のストローク位置Ｓ０からＳ１を経てＳ２に至るまでにおける各ストローク位置に対応する合成スプリングが発生させる荷重が太線により示されている。ダイヤフラムスプリング３０８の荷重特性及びアシストスプリング４５０の荷重特性は、それぞれ、破線及び点線により示されている。図２７に示す特性の読み方は、図８に示した特性の読み方と同様である。
FIG. 27 is a diagram showing characteristics of the diaphragm spring shown in FIG. 1 and the assist spring shown in FIG. In FIG. 27, the load generated by the composite spring corresponding to each stroke position from the stroke position S0 of the
図２７に示すように、ダイヤフラムスプリング３０６のピーク荷重が減少し始める付近から、アシストスプリング４５０の荷重が発生して増加することによって、合成スプリングは、ダイヤフラムスプリング３０６のピーク荷重の付近において、フラットな特性を形成する（合成スプリングの荷重特性のピーク荷重が大きくなることを抑える）ものとなっている。さらにまた、合成スプリングの荷重特性は、ダイヤフラムスプリング３０６「単体」の荷重特性における荷重の不足分をアシストスプリング４５０により発生される荷重により補った（アシストした）ものとなっている。
As shown in FIG. 27, the load of the
なお、摩擦材１０４の最大摩耗量は、上述したように約２.０ｍｍ〜約２.６ｍｍであることを考慮すると、アシストスプリング４５０の荷重は、摩擦材１０４が所定値（例えば、約０.７ｍｍ〜約１.５ｍｍを用いることが好ましい）だけ摩耗したときに０となるように設定されることが好ましい。これにより、摩擦材１０４が所定値以上に摩耗したときの合成スプリングの荷重特性が増加することを抑制することができる。すなわち、レリーズ荷重を小さくすることができ、運転者にとって操作性が悪く感じられることを抑制することができる。また、ダイヤフラムスプリング３０６は、クラッチ装置１０に取り付けられた後、摩擦材１０４の摩耗に伴って増加する荷重特性を有することが多いことを考慮すると、最終的な合成スプリングがフラットな荷重特性を形成することができるようにするために、アシストスプリング４５０は、クラッチ装置１０に取り付けられた後、摩擦材１０４の摩耗に伴って低下する荷重特性（線形特性）を有するものとなっている。
In consideration of the fact that the maximum wear amount of the
なお、アシストスプリング４５０は、図２及び図１０を参照して上述した実施形態に組み合わせる場合には、複数の板バネ４５４の各々の先端部４５４ａがダイヤフラムスプリング３０６の押圧部３２２に対向し（当接することができ）、基部４５２の端部４５２ａがカバー本体３０４に対向する（当接することができる）ように、ダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間に配置され得る。
When the
また、アシストスプリング４５０は、図１３を参照して上述した実施形態に組み合わせる場合には、複数の板バネ４５４の各々の先端部４５４ａが上述した柔軟部３５２を有するように形成された上で、上記のようにダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間に配置され得る。
When the
さらに、アシストスプリング４５０は、図１５を参照して上述した実施形態に組み合わせる場合には、基部４５２の端部４５２ａが上述した複数の柔軟部３６２を有するように形成された上で、上記のようにダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間に配置され得る。
Further, when combined with the embodiment described above with reference to FIG. 15, the
さらにまた、アシストスプリング４５０は、図１７及び図１８を参照して上述した実施形態に組み合わせる場合には、基部４５２の端部４５２ａが上述した複数の係止部３７２を有するように延長された上で、これら複数の係止部３７２が図１７及び図１８に示されたようにカバー本体３０４とピボットリング３１４ａとの間に係合して、配置され得る。
Furthermore, when the
さらにまた、アシストスプリング４５０は、図２１を参照して上述した実施形態に組み合わせる場合には、複数の板バネ４５４の各々の先端部４５４ａがダイヤフラムスプリング３０６の押圧部３２２に対向し（当接することができ）、基部４５２の端部４５２ａが調整部４０４に対向する（当接することができる）ように、ダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間に配置され得る。
Furthermore, when the
なお、項目「４−１０」において説明したアシストスプリング４５０は、別の実施形態では、複数の板バネ４５４の各々の先端部４５４ａがカバー本体３０４に対向し（当接することができ）、基部４５２の端部４５２ａがダイヤフラムスプリング３０６の押圧部３２２に対向する（当接することができる）ように、ダイヤフラムスプリング３０６とカバー本体３０４との間に配置されるようにしてもよい。
In another embodiment, in the
５．様々な態様
第１の態様に係るクラッチカバーは、略円板状の押圧部材をフライホイールとの間に挟み、略環状の２つの支持部材を相互に距離をおいて対向させて収容し、前記押圧部材と同軸上に設けられる略環状のカバー本体と、前記２つの支持部材の間に挟まれ、外周部において前記押圧部材を前記フライホイールに向かって押圧し、中心部において前記押圧部材に向かう外力が加えられることにより、前記２つの支持部材に支持されつつ撓んで、前記外周部を前記フライホールから離れる方向に変位させる、前記押圧部材と同軸上に設けられる略環状の第１の弾性部材と、前記第１の弾性部材を中心にして前記押圧部材とは反対の側であって、前記２つの支持部材を中心にして前記第１の弾性部材の前記外周部の側において、前記第１の弾性部材と前記カバー本体との間に配置され、前記第１の弾性部材を前記押圧部材に向かって押圧する略環状の第２の弾性部材と、を具備する。
5. Various aspects The clutch cover according to the first aspect sandwiches a substantially disk-shaped pressing member between the flywheel and the substantially circular pressing member, and accommodates two substantially annular supporting members facing each other at a distance from each other, A substantially annular cover body provided coaxially with the pressing member, and sandwiched between the two support members, pressing the pressing member toward the flywheel at an outer peripheral portion, and heading toward the pressing member at a central portion; A substantially annular first elastic member provided coaxially with the pressing member, which bends while being supported by the two support members and displaces the outer peripheral portion in a direction away from the flyhole when an external force is applied. The first elastic member on the side opposite to the pressing member about the first elastic member and the outer peripheral side of the first elastic member about the two support members; of Is disposed between the cover body and sex member comprises a second elastic member substantially annular pressing toward the first elastic member to the pressing member.
第２の態様に係るクラッチカバーは、上記第１の態様において、前記第２の弾性部材は皿バネ状を呈し、前記第１の弾性部材及び前記第２の弾性部材が、前記押圧部材の相互に異なるストローク位置においてピーク荷重を発生するように配置される、ものである。 A clutch cover according to a second aspect is the clutch cover according to the first aspect, wherein the second elastic member has a disk spring shape, and the first elastic member and the second elastic member are arranged so that the pressing member can be connected to each other. Are arranged to generate peak loads at different stroke positions.
第３の態様に係るクラッチカバーは、上記第１の態様又は上記第２の態様において、前記押圧部材の前記フライホイールに対向する面に配置され摩耗量が所定値以上である摩擦材が、前記フライホイールに当接している状態においては、前記第１の弾性部材は荷重を発生させるが、前記第２の弾性部材は荷重を発生させない、ものである。 The clutch cover according to a third aspect is the clutch cover according to the first aspect or the second aspect, wherein the friction material, which is disposed on a surface of the pressing member facing the flywheel and has a wear amount of a predetermined value or more, is When in contact with the flywheel, the first elastic member generates a load, but the second elastic member does not generate a load.
第４の態様に係るクラッチカバーは、上記第１の態様から上記第３の態様のいずれかにおいて、前記第２の弾性部材が、前記カバー本体に対して固定されておらず相対的に移動することが可能なものである。 A clutch cover according to a fourth aspect is the clutch cover according to any one of the first to third aspects, wherein the second elastic member is not fixed to the cover body and relatively moves. It is possible.
第５の態様に係るクラッチカバーは、上記第１の態様から上記第４の態様のいずれかにおいて、前記第２の弾性部材が、前記第２の弾性部材の外周部又は内周部において、周方向に沿って相互に間隔を置いて形成され他の部分よりも高い可撓性を有する複数の柔軟部を有する、ものである。 A clutch cover according to a fifth aspect is the clutch cover according to any one of the first aspect to the fourth aspect, wherein the second elastic member has a circumferential portion at an outer peripheral portion or an inner peripheral portion of the second elastic member. A plurality of flexible portions formed at intervals from each other along the direction and having higher flexibility than other portions.
第６の態様に係るクラッチカバーは、上記第１の態様から上記第４の態様のいずれかにおいて、前記第２の弾性部材が、周方向に沿って前記第１の弾性部材との間の距離を変化させながら波状に延びるものである。 A clutch cover according to a sixth aspect is the clutch cover according to any one of the first aspect to the fourth aspect, wherein the second elastic member is arranged such that a distance between the second elastic member and the first elastic member along a circumferential direction. While extending in a wave shape.
第７の態様に係るクラッチカバーは、上記第１の態様から上記第３の態様のいずれかにおいて、前記第２の弾性部材が、外周部において前記第１の弾性部材に当接し、内周部において前記２つの支持部材のうち前記カバー本体に対向する支持部材と前記カバー本体との間に挟まれて固定される、ものである。 A clutch cover according to a seventh aspect is the clutch cover according to any one of the first aspect to the third aspect, wherein the second elastic member abuts the first elastic member at an outer peripheral portion, and an inner peripheral portion. Wherein the support member is sandwiched and fixed between the cover body and the support member facing the cover body among the two support members.
第８の態様に係るクラッチカバーは、上記第７の態様において、前記第２の弾性部材が、前記内周部において、前記２つの支持部材のうち前記カバー本体に対向する支持部材と前記カバー本体との間に挟まれた状態で前記カバー本体によりカシメられ固定される、ものである。 The clutch cover according to an eighth aspect is the clutch cover according to the seventh aspect, wherein the second elastic member has a support member facing the cover body among the two support members at the inner peripheral portion. And it is caulked and fixed by the cover main body in a state of being sandwiched between the cover body and the cover body.
第９の態様に係るクラッチカバーは、上記第７の態様において、前記第２の弾性部材が、前記内周部において、前記２つの支持部材のうち前記カバー本体に対向する支持部材と前記カバー本体との間に挟まれた状態で、リベットにより挿通され固定される、ものである。 The clutch cover according to a ninth aspect is the clutch cover according to the seventh aspect, wherein the second elastic member includes a support member facing the cover main body among the two support members at the inner peripheral portion. , And inserted and fixed by rivets.
第１０の態様に係るクラッチカバーは、上記第１の態様から上記第３の態様のいずれかにおいて、前記第２の弾性部材が、前記２つの支持部材のうち前記カバー本体に対向する支持部材と前記カバー本体との間に配置され前記カバー本体よりも高い硬度を有する材料により形成された板状部材と、前記第１の弾性部材との間に配置される、ものである。 The clutch cover according to a tenth aspect is the clutch cover according to any one of the first aspect to the third aspect, wherein the second elastic member includes a support member facing the cover main body among the two support members. The first elastic member is disposed between the first elastic member and a plate-shaped member that is disposed between the cover main body and is formed of a material having a higher hardness than the cover main body.
一態様に係るクラッチ装置はクラッチカバーを備え、
このクラッチカバーは、略円板状の押圧部材をフライホイールとの間に挟み、略環状の２つの支持部材を相互に距離をおいて対向させて収容し、前記押圧部材と同軸上に設けられる略環状のカバー本体と、前記２つの支持部材の間に挟まれ、外周部において前記押圧部材を前記フライホイールに向かって押圧し、中心部において前記押圧部材に向かう外力が加えられることにより、前記２つの支持部材に支持されつつ撓んで、前記外周部を前記フライホールから離れる方向に変位させる、前記押圧部材と同軸上に設けられる略環状の第１の弾性部材と、前記第１の弾性部材を中心にして前記押圧部材とは反対の側であって、前記２つの支持部材を中心にして前記第１の弾性部材の前記外周部の側において、前記第１の弾性部材と前記カバー本体との間に配置され、前記第１の弾性部材を前記押圧部材に向かって押圧する略環状の第２の弾性部材と、を具備する。
The clutch device according to one aspect includes a clutch cover,
This clutch cover sandwiches a substantially disc-shaped pressing member between a flywheel and accommodates two substantially annular supporting members facing each other at a distance from each other, and is provided coaxially with the pressing member. A substantially annular cover body, sandwiched between the two support members, presses the pressing member toward the flywheel at an outer peripheral portion, and is applied with an external force toward the pressing member at a central portion, whereby the external force is applied. A substantially annular first elastic member provided coaxially with the pressing member, which bends while being supported by the two support members and displaces the outer peripheral portion in a direction away from the flyhole; and the first elastic member. The first elastic member and the cover book on the side opposite to the pressing member with respect to the center and on the side of the outer peripheral portion of the first elastic member with the two support members as the center. Is arranged between the, comprising a second elastic member substantially annular pressing toward the first elastic member to the pressing member.
以上のように、様々な実施形態によれば、軸方向の寸法及びクラッチペダルの踏力を少なくとも部分的に低減するクラッチカバーを提供することができる。 As described above, according to various embodiments, it is possible to provide a clutch cover that at least partially reduces the axial dimension and the pressing force of the clutch pedal.
なお、以上の説明において、第１の弾性部材（ダイヤフラムスプリング）が押圧部材（プレッシャープレート）をフライホイールに向かって押圧することとは、第１の弾性部材が押圧部材に当接して直接的に押圧部材をフライホイールに向かって押圧すること、及び、第１の弾性部材が、押圧部材との間に配置された１又はそれ以上の他の部材に当接して当該他の部材をフライホイールに向かって押圧することにより、当該他の部材を介して間接的に押圧部材をフライホイールに向かって押圧すること、の両方を少なくとも意味するものである。同様に、第２の弾性部材（アシストスプリング）が第１の弾性部材（ダイヤフラムスプリング）を押圧部材に向かって押圧することとは、第２の弾性部材が第１の弾性部材に直接的に当接して直接的に第１の弾性部材を押圧部材に向かって押圧すること、及び、第２の弾性部材が、第１の弾性部材との間に配置された１又はそれ以上の他の部材に当接して当該他の部材を押圧部材に向かって押圧することにより、当該他の部材を介して間接的に第１の弾性部材を押圧部材に向かって押圧すること、の両方を少なくとも意味するものである。 In the above description, the pressing of the pressing member (pressure plate) toward the flywheel by the first elastic member (diaphragm spring) means that the first elastic member is in direct contact with the pressing member. Pressing the pressing member toward the flywheel, and the first elastic member abuts against one or more other members disposed between the pressing member and the other member to the flywheel. Pressing in this direction means at least both indirectly pressing the pressing member toward the flywheel via the other member. Similarly, pressing of the first elastic member (diaphragm spring) toward the pressing member by the second elastic member (assist spring) means that the second elastic member directly contacts the first elastic member. Contacting and directly pressing the first elastic member toward the pressing member, and the second elastic member is connected to one or more other members disposed between the first elastic member and the first elastic member. At least means both of pressing the first elastic member toward the pressing member indirectly via the other member by pressing the other member toward the pressing member in contact with the pressing member. It is.
上述した様々な実施形態は、矛盾が生じない限りにおいて、相互に組み合わせて用いることが可能なものである。 The various embodiments described above can be used in combination with each other as long as no contradiction occurs.
１ フライホイール（回動板）
１０ クラッチ装置
１００ クラッチディスク
１０２ クラッチプレート
１０４ 摩擦材
２００ プレッシャープレート（押圧部材）
２０２ 凸部
３００ クラッチカバー
３０２ 固定部
３０４ カバー本体
３０６ ダイヤフラムスプリング（第１の弾性部材）
３２０ 板バネ
３２２ 押圧部
３５２、３６２ 柔軟部
３０８、３４０、３５０、３６０、３７０、３８０、４５０ アシストスプリング（第２の弾性部材）
３７２ 係止部
３８２ 当接部
３１０、３３０ 閉塞部
３１２ 開放部
３１４ａ、３１４ｂ ピボットリング（支持部材）
４００ プレート（板状部材）
４０２ 基部
４０４ 調整部
４５２ 基部
４５４ 板バネ
Ｒ リベット
1 flywheel (rotating plate)
DESCRIPTION OF
202
320
372
400 plate (plate-shaped member)
402
Claims (11)
前記２つの支持部材の間に挟まれ、外周部において前記押圧部材を前記フライホイールに向かって押圧し、中心部において前記押圧部材に向かう外力が加えられることにより、前記２つの支持部材に支持されつつ撓んで、前記外周部を前記フライホールから離れる方向に変位させる、前記押圧部材と同軸上に設けられる略環状の第１の弾性部材と、
前記第１の弾性部材を中心にして前記押圧部材とは反対の側であって、前記２つの支持部材を中心にして前記第１の弾性部材の前記外周部の側において、前記第１の弾性部材と前記カバー本体との間に配置され、前記第１の弾性部材を前記押圧部材に向かって押圧する略環状の第２の弾性部材と、
を具備するクラッチカバー。 A substantially disk-shaped pressing member is interposed between the flywheel and the substantially annular cover member, and the two substantially ring-shaped supporting members are housed facing each other at a distance from each other, and are provided substantially coaxially with the pressing member. When,
It is supported by the two support members by being sandwiched between the two support members, pressing the pressing member toward the flywheel at an outer peripheral portion, and applying an external force toward the pressing member at a central portion. A first annular elastic member provided coaxially with the pressing member, which bends and displaces the outer peripheral portion in a direction away from the flyhole;
The first elastic member is provided on a side opposite to the pressing member about the first elastic member and on the outer peripheral side of the first elastic member about the two support members. A substantially annular second elastic member disposed between the member and the cover main body and pressing the first elastic member toward the pressing member;
A clutch cover comprising:
前記第１の弾性部材及び前記第２の弾性部材は、前記押圧部材の相互に異なるストローク位置においてピーク荷重を発生するように配置される、請求項１に記載のクラッチカバー。 The second elastic member has a disk spring shape,
2. The clutch cover according to claim 1, wherein the first elastic member and the second elastic member are arranged to generate a peak load at different stroke positions of the pressing member. 3.
前記２つの支持部材の間に挟まれ、外周部において前記押圧部材を前記フライホイールに向かって押圧し、中心部において前記押圧部材に向かう外力が加えられることにより、前記２つの支持部材に支持されつつ撓んで、前記外周部を前記フライホールから離れる方向に変位させる、前記押圧部材と同軸上に設けられる略環状の第１の弾性部材と、
前記第１の弾性部材を中心にして前記押圧部材とは反対の側であって、前記２つの支持部材を中心にして前記第１の弾性部材の前記外周部の側において、前記第１の弾性部材と前記カバー本体との間に配置され、前記第１の弾性部材を前記押圧部材に向かって押圧する略環状の第２の弾性部材と、
を具備するクラッチカバーを備えたクラッチ装置。 A substantially disk-shaped pressing member is interposed between the flywheel and the substantially annular cover member, and the two substantially ring-shaped supporting members are housed facing each other at a distance from each other, and are provided substantially coaxially with the pressing member. When,
It is supported by the two support members by being sandwiched between the two support members, pressing the pressing member toward the flywheel at an outer peripheral portion, and applying an external force toward the pressing member at a central portion. A first annular elastic member provided coaxially with the pressing member, which bends and displaces the outer peripheral portion in a direction away from the flyhole;
The first elastic member is provided on a side opposite to the pressing member about the first elastic member and on the outer peripheral side of the first elastic member about the two support members. A substantially annular second elastic member disposed between the member and the cover main body and pressing the first elastic member toward the pressing member;
A clutch device comprising a clutch cover comprising:
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| JPH102346A (en) * | 1996-06-13 | 1998-01-06 | Exedy Corp | Clutch cover assembly |
-
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- 2018-06-14 JP JP2018113721A patent/JP2019215066A/en active Pending
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