JP2019209337A - 加熱炉及び加熱炉内におけるワーク温度取得方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】炉内において加熱されたワークの温度を正確に取得することのできる加熱炉及び加熱炉内におけるワーク温度取得方法を提供する。【解決手段】熱交換器Wに設けられ、所定温度以上に加熱されると形状が変化する変形部80と、変形部80の形状を検出するカメラ71と、を備え、コントローラが、カメラ71によって検出された変形部80の形状に基づいて熱交換器Wの温度を取得している。これにより、変形部80の形状の変化を監視することで熱交換器Wの温度を取得することができるので、炉内における加熱不足に起因する熱交換器Wの金属部品同士の接合不良を抑制することが可能となる。【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、アルミニウム等からなる複数の金属部品を互いにろう付けで接合する際に用いられる加熱炉及び加熱炉内におけるワーク温度取得方法に関するものである。
従来、この種の加熱炉では、炉内を加熱するためのヒータと、炉内の温度を検出するための温度センサと、を備え、温度センサの検出温度に基づいてヒータの出力を制御することで、炉内の温度を設定温度とするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記加熱炉では、ヒータによって炉内に位置するワークを加熱する際に、炉内の温度を設定温度まで加熱したとしても、炉内に位置するワークの温度が目的の温度に加熱されているか否かを判定することができない。このため、前記加熱炉では、ワークの温度が目的の温度に加熱できていない可能性がある。ワークが目的の温度まで加熱されない場合には、ろう付けによって複数の金属部品を互いに接続する場合に、接合不良が生じ得る。
本発明の目的とするところは、炉内において加熱されたワークの温度を正確に取得することのできる加熱炉及び加熱炉内におけるワーク温度取得方法を提供することにある。
本発明の加熱炉は、前記目的を達成するために、炉内に位置するワークを加熱するヒータを備えた加熱炉であって、炉内におけるワークの近傍またはワークに設けられ、所定温度以上に加熱されると形状が変化する変形部と、変形部の形状を検出する形状検出手段と、形状検出手段によって検出された変形部の形状に基づいてワークの温度を取得するワーク温度取得手段と、を備えている。
また、本発明の加熱炉内におけるワーク温度取得方法は、前記目的を達成するために、ヒータによって加熱されたワークの温度を取得する加熱炉内におけるワーク温度取得方法であって、所定温度以上に加熱されると形状が変化する変形部を炉内におけるワークの近傍またはワークに設け、変形部の形状を検出し、検出した変形部の形状に基づいてワークの温度を取得する。
これにより、変形部の形状の変化を監視することでワークの温度が取得される。
本発明によれば、変形部の形状の変化を監視することでワークの温度を取得することができるので、炉内におけるヒータの出力不足もしくは出力過多に起因するワークの金属部品同士の接合不良を抑制することが可能となる。
図1乃至図4は、本発明の一実施形態を示すものである。
本発明の加熱炉及び加熱炉内におけるワーク温度取得方法が適用されるろう付け装置1は、車両用空気調和装置のエバポレータとして使用されるワークとしての熱交換器Wをろう付けするためのものである。熱交換器Wは、アルミニウム合金製の複数の部品を互いにろう付け接合することによって形成される。
このろう付け装置1は、図1に示すように、熱交換器Wを搬送するための搬送装置10と、搬送装置10の搬送方向における上流側から下流側に向かって順に、乾燥炉20と、前室30と、加熱炉40と、冷却室50と、後室60と、を有している。
搬送装置10は、例えば電動モータによって駆動する駆動ローラ11と、回転自在に設けられた従動ローラ12と、駆動ローラ11及び従動ローラ12に巻き掛けられたメッシュベルト13と、を有している。搬送装置10は、駆動ローラ11を駆動させて、駆動ローラ11及び従動ローラ12に巻き掛けられたメッシュベルト13を搬送方向に送ることで、メッシュベルト13上に載置された熱交換器Wを搬送方向に移動させる。
乾燥炉20は、炉内に電熱ヒータ21を有し、電熱ヒータ21によって炉内に位置する熱交換器Wを加熱することにより、熱交換器Wに塗布された加工油を蒸発させる。
前室30は、室内に窒素ガスが供給されており、室内の熱交換器Wが窒素ガス雰囲気中に位置している。
加熱炉40は、炉内に窒素ガスが供給されている。また、加熱炉40は、炉内に複数の電熱ヒータ41を有し、電熱ヒータ41によって炉内に位置する熱交換器Wを加熱してろう付けを行う。加熱炉40は、熱交換器Wの搬送方向に複数のゾーン1,2,…,n(以降、1〜nと記載する)に分割されており、搬送方向の上流側から下流側に向かって、例えば+400℃〜+600℃の範囲内で徐々に炉内の温度が高くなるように、それぞれのゾーン1〜nにおける電熱ヒータ41−1,41−2,…,41−n(以降、41−1〜nと記載する)の出力が調整される。また、加熱炉40のそれぞれのゾーン1〜nの出口側には、図2に示すように、加熱炉40のゾーンとゾーンとを連結する連結部40aが形成されている。連結部40aの上面には、炉内において搬送装置10によって搬送される熱交換器Wに設けられた後述する変形部の形状を炉外から検出するための窓40bが設けられている。
冷却室50は、炉内に窒素ガスが供給されており、室内に充満した窒素ガス雰囲気中においてろう付けされた熱交換器Wを冷却する。
後室60には、冷却室50において冷却され、ろう付けが完了した熱交換器Wが搬送される。
また、ろう付け装置1は、図3に示すように、電熱ヒータ41の出力を制御するためのコントローラ70を備えている。
コントローラ70は、CPU、ROM,RAMを有している。コントローラ70は、入力側に接続された装置からの入力信号を受信すると、CPUが、入力信号に基づいてROMに記憶されたプログラムを読み出すとともに、入力信号によって検出された状態をRAMに記憶したり、出力側に接続された装置に出力信号を送信したりする。
コントローラ70の入力側には、加熱炉40において搬送装置10によって搬送される熱交換器Wの後述する変形部を窓40bを介して炉外から撮影するための形状検出手段としての複数のカメラ71−1,71−2,…,71−n(以降、71−1〜nと記載する)が接続されている。また、コントローラ70の出力側には、複数の電熱ヒータ41−1〜nが接続されている。
複数のカメラ71−1〜nは、レーザ光を使用することにより、暗所においても撮影可能なレーザカメラが用いられる。複数のカメラ71−1〜nは、図2に示すように、窓40bの炉外側に取り付けられ、搬送装置10によって搬送される熱交換器Wの後述する変形部を上方から撮影する。
熱交換器Wは、冷媒と熱交換する空気の流通方向に並ぶ一対の熱交換ユニット100を有している。熱交換ユニット100は、図4に示すように、互いに間隔をおいて配置された一対のヘッダ101と、一対のヘッダ101の間を連結する複数の扁平チューブ102と、隣り合う扁平チューブ102の間に設けられたフィン103と、を有している。
一方の熱交換ユニット100の一方のヘッダ101には、熱交換器Wにおいて空気と熱交換する冷媒を流入させるための冷媒流入管101aが接続されている。また、他方の熱交換ユニット100の一方のヘッダ101には、熱交換器Wにおいて空気と熱交換した冷媒を流出させるための冷媒流出管101bが接続されている。
冷媒流入管101aには、加熱されることで形状が変化する変形部80が設けられている。
変形部80は、それぞれ、冷媒流入管101aの周方向に延びるとともに互いに軸方向に間隔をおいて配置され、冷媒流入管101aの外周面から突出する複数の突出片80−1,80−2,…,80−n(以降、80−1〜nと記載する)を有している。
複数の突出片80−1〜nは、それぞれ加熱することによって融解するろう材からなる。複数の突出片80−1〜nは、それぞれシリコンの含有量が異ならせることで、融解温度を異ならせている。複数の突出片80−1〜nは、それぞれ設定された温度まで加熱されると融解して形状が変化する。
以上のように構成されたろう付け装置1において、搬送装置10によって搬送される熱交換器Wは、乾燥炉20、前室30、加熱炉40、冷却室50、後室60、を順に通過することでろう付けが行われ、複数の構成部品が互いに接合されて一体に形成される。
ろう付け装置1によって熱交換器Wをろう付けする際に、コントローラ70は、複数のカメラ71−1〜nによって撮影した画像に基づいて各ゾーン1〜nにおける熱交換器Wの温度をワーク温度取得手段として取得し、取得した熱交換器Wの温度に基づいて電熱ヒータ41−1〜nの出力を調整する。
具体的に説明すると、コントローラ70は、各ゾーン1〜nを通過後の変形部80をカメラ71−1〜nによって撮影し、変形部80の各突出片80−1〜nのそれぞれが融解したか否かを判定し、判定結果に基づいて電熱ヒータ41−1〜nの出力を調整する。
例えば、ゾーン1の出口側の連結部40aにおいて、変形部80は、ゾーン1に対応する突出片80−1が融解し、ゾーン2〜nに対応する突出片80−2〜nが融解することなく形状を保持している状態を検出すると、ゾーン1における熱交換器Wが目標温度に加熱されたと判定する。
また、ゾーン1に対応する突出片80−1を含む全ての突出片80−1〜nが融解することなく形状を保持している状態を検出すると、ゾーン1における熱交換器Wが目標温度まで加熱されていないと判定する。
更に、ゾーン1に対応する突出片80−1が融解するとともに、ゾーン2〜nに対応する突出片80−2〜nが融解している状態を検出すると、ゾーン1における熱交換器Wが目標温度以上に加熱されていると判定する。
上記のように、複数の突出片80−1〜nのそれぞれが融解しているか否かを判定することによって、各ゾーンにおける熱交換器Wの加熱温度を取得し、各ゾーンにおける熱交換器Wが目標の加熱温度となるように、電熱ヒータ41−1〜nの出力を調整する。
このように、本実施形態の加熱炉によれば、熱交換器Wに設けられ、所定温度以上に加熱されると形状が変化する変形部80と、変形部80の形状を検出するカメラ71と、を備え、コントローラ70が、カメラ71によって検出された変形部80の形状に基づいて熱交換器Wの温度を取得している。
また、本実施形態のワーク温度取得方法によれば、所定温度以上に加熱されると形状が変化する変形部80を熱交換器Wに設け、変形部80の形状を検出し、検出した変形部80の形状に基づいて熱交換器Wの温度を取得している。
これにより、変形部80の形状の変化を監視することで熱交換器Wの温度を取得することができるので、炉内における電熱ヒータ41の出力不足に起因する熱交換器Wの金属部品同士の接合不良を抑制することが可能となる。
また、変形部80は、所定温度以上に加熱すると融解する部材である。
これにより、加熱によって変形部80が融解することから、ろう付け後の熱交換器Wに変形部80が残らないため、製品としての見栄えに影響を与えることがない。
また、カメラ71は、レーザ光を使用して撮影するレーザカメラである。
これにより、炉内に照明設備を設置することなく、変形部80の形状を検出することができるので、既存の加熱炉40に本発明を適用する場合におけるコストの上昇を抑制することが可能となる。
尚、前記実施形態では、加熱対象物であるワークとしての熱交換器Wをろう付けするための加熱炉40に本発明を適用したものを示したが、これに限られるものではない。例えば、熱交換器W以外のろう付けを行う加熱対象物を加熱する加熱炉においても本発明を適用することが可能である。
また、前記実施形態では、ろう付けを行う加熱炉に本発明を適用したものを示したが、ろう付け工程以外の加熱対象物を加熱する工程で用いられる加熱炉に本発明を適用してもよい。
また、前記実施形態では、変形部80の形状の変化を検出する形状検出手段としてレーザカメラからなるカメラ71を示したが、これに限られるものではない。変形部80の形状の変化を検出することが可能なものであれば、例えば、可視光カメラでもよいし、検出信号を二次元画像として出力可能な放射温度計でもよい。
また、前記実施形態では、加熱対象物としての熱交換器Wの冷媒流入管101aに変形部80を設けたものを示したが、これに限られるものではない。例えば、熱交換器Wの冷媒流入管101a以外の部分に変形部を設けてもよいし、熱交換器Wと別体として熱交換器Wの近傍に、熱交換器Wとともに搬送装置10によって搬送される変形部を設けてもよい。
また、前記実施形態では、変形部80を、それぞれ冷媒流入管101aの周方向に延びるとともに互いに軸方向に間隔をおいて配置され、それぞれ冷媒流入管101aの外周面から突出する複数の突出片80−1〜nとしたものを示したが、これに限られるものではない。変形部としては、加熱された結果として視覚的に形状が変化するものであればよく、例えば、加熱された結果として他の平面と面一となる凸部でもよいし、加熱された結果として他の平面と面一となる凹部でもよい。
また、前記実施形態では、変形部80を、加熱によって融解して形状が変化するろう材から形成したものを示したが、これに限られるものではない。変形部としては、例えば、熱交換器Wのろう付けの際に外面に塗布され、加熱することによって状態が変化するフラックスを変形部として用いてもよい。また、変形部としては、温度の変化によって状態が変化して視覚的に形状が変化するものであればよく、固体状のものが昇華するものや、液体状のものが凝固したり蒸発したりするもの、気体状のものが凝縮したり凝固したりするものであってもよい。
40…加熱炉、41…電熱ヒータ、70…コントローラ、71−1〜n…カメラ、80…変形部、80−1〜n…突出片、W…熱交換器。
Claims (4)
- 炉内に位置するワークを加熱するヒータを備えた加熱炉であって、
炉内におけるワークの近傍またはワークに設けられ、所定温度以上に加熱されると形状が変化する変形部と、
変形部の形状を検出する形状検出手段と、
形状検出手段によって検出された変形部の形状に基づいてワークの温度を取得するワーク温度取得手段と、を備えた
加熱炉。 - 変形部は、所定温度以上に加熱すると融解する部材である
請求項1に記載の加熱炉。 - 形状検出手段は、レーザ光を使用して撮影するカメラである
請求項1または2に記載の加熱炉。 - ヒータによって加熱されたワークの温度を取得する加熱炉内におけるワーク温度取得方法であって、
所定温度以上に加熱されると形状が変化する変形部を炉内におけるワークの近傍またはワークに設け、
変形部の形状を検出し、
検出した変形部の形状に基づいてワークの温度を取得する
加熱炉内におけるワーク温度取得方法。
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JP2018104696A JP2019209337A (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 加熱炉及び加熱炉内におけるワーク温度取得方法 |
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