JP2019187044A - 遮断通知システム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1では、設定された震度以上の地震が発生したらそれを感知する感震リレーを分電盤に設置する一方で、メッセージを報音通知する通知ユニットを設け、感震リレーが地震を感知して間もなく電源を停止することをメッセージで報知させることで、停電することに対する居住者の不安の解消をはかった。
また、安全が確保できているため電源の遮断動作は必要無いと居住者が感じても、どのような操作をすれば遅延遮断動作が停止するのか咄嗟に判断できず、慌てている間に遮断動作してかえって危険な状態が発生することがあった。更に、地震発生を受けて先ず何をすべきか的確な判断ができず、とりあえず外へ出てしまうといった安全上好ましくない行動をとってしまい、折角電源の遮断を遅延して実施しても、その目的を十分発揮できていなかった。
マイクが集音した音声を認識する音声認識部と、感震装置の遮断信号を遅延出力させる遅延遮断動作を停止させる遅延動作停止部とを有し、報音制御部は、感震装置から警報信号を受信したら、合わせて送信される遮断信号を出力するまでの残時間情報を基に、電路が遮断されるまでの残時間をスピーカから報音させる一方、遅延動作停止部は、残時間がスピーカから報音されている最中に、マイクから集音した音声から遮断動作を停止させる所定の文言を音声認識部が認識したら、感震装置の遅延遮断動作を停止させ、遮断信号を出力させないことを特徴とする。
この構成によれば、地震が発生して感震装置による遅延遮断動作が開始されたら、ガイド装置が停電になるまでの時間を音声で通知するので、居住者は冷静な対処が可能となる。また、その間に所定の文言、例えば「大丈夫」「遮断しないで」「リセット」などの登録されたワードの文言をガイド装置が認識したら遅延遮断動作が停止する。よって、停電させたくないため慌ててリセットスイッチを探して操作する等の厄介な操作をすることなく停止させることができ利便性が良い。
この構成によれば、ガイド装置は自立移動可能であって、地震が発生したら移動しながら報音動作するため、地震発生時に居住者がガイド装置から離れた場所に居ても状況を把握し易い。
この構成によれば、地震発生の無い殆どの時間帯では、ガイド装置が警報を発したり動き回ることが無いが、商用電力の使用電力情報を表示するため、居住者は使用電力を把握でき、節電を意識できるしガイド装置が動作していることを認識でき利便性が良い。
この構成によれば、少なくとも一部の分岐電路の使用電力情報をガイド装置から把握できるため、例えば節電したい電気機器の使用電力を把握し易く、節電対策し易い。
この構成によれば、ガイド装置には電力情報に加えてガスの使用量或いは水道の使用量が表示されるため、居住者は従来確認し辛かった情報まで容易に把握でき、利便性が良い。
この構成によれば、居住者の安全を確保するためのアナウンスを報音できる。
この構成によれば、地震が発生して感震装置による遅延遮断動作が開始されたら遮断されるまでの時間が音声で通知されるので、居住者は冷静な対処が可能となるし、その間に「大丈夫」「遮断しなくていいよ」「リセット」等登録されたワードの文言が認識されたら遅延遮断動作がリセットされて停止される。よって、停電させたくないため慌ててリセットスイッチを探して操作する等の厄介な操作をすることなく停止させることができ利便性が良い。加えて、音声認識部、遅延動作停止部はクラウドサーバに設けられているため、ガイド装置の構成を簡略化できコストダウンを図ることができる。
この構成によれば、ガイド装置は自立移動可能であって、地震が発生したら移動しながら報音動作するため、地震発生時に居住者がガイド装置から離れた場所に居ても状況を把握し易い。
この構成によれば、地震発生の無い殆どの時間帯では、ガイド装置が警報を発したり動き回ることが無いが、商用電力の使用電力情報を表示するため、居住者は使用電力を把握できるし、ガイド装置が動作していることを認識でき利便性が良い。
この構成によれば、少なくとも一部の分岐電路の使用電力情報をガイド装置から把握できるため、例えば節電したい電気機器の使用電力を把握し易く、節電対策し易い。
この構成によれば、ガイド装置には電力情報に加えてガスの使用量或いは水道の使用量が表示されるため、居住者は従来確認し辛かった情報まで容易に把握でき、利便性が良い。
この構成によれば、居住者の安全を確保するためのアナウンスを報音できる。
この構成によれば、地震により居住者が慌てている状況でも、「火を消して下さい」、「怪我をしないように靴を履いて下さい」、「頭を保護して下さい」等のメッセージを報音させることで、居住者に対して適切な行動を促すことができる。
まず、初期設定として、分電盤1内の電路を遮断する震度閾値及び地震が発生してから遮断動作するまでの遅延時間が設定される。この設定は感震装置2の設定部24を直接操作しても設定できるが、ガイド装置3の操作部34からも設定できる。
具体的に、ガイド装置3の操作部34を所定の表示操作することで、感震装置2と通信して現在の感震装置2の設定状態を表示部32に表示させ、その数値を増減させて設定される。こうして、警報信号を出力する震度(遮断動作する震度)が、例えば”震度5弱”に設定される。また、警報信号を出力してから遮断動作するまでの時間が、例えば”5分”に設定される。
またガイド装置3は、電源プラグ41が図示しない電源コンセントに接続されて蓄電池40が充電状態にあるものとする。
警報信号を受信したガイド装置3は、ガイド装置CPU38の制御により、スピーカ31bから警報音を報音すると共に、その後受信する残時間情報を受けて電路が遮断するまでの残時間が音声で報音される。
こうして部屋内或いは部屋間を移動し、移動が可能なエリア内全体を移動する。移動しながら警報音を報音すると共に、遮断信号が出力されるまでに残時間がアナウンスされ、例えば「2分後停電します」等のメッセージが報音される。
但し、この間、即ち警報を発してから遮断信号が出力されるまでの間、安全な状態を確保でき電路の遮断操作が必要無いと判断した居住者が、遅延遮断を停止させるための特定の文言を含む言葉をガイド装置3に対して発したら、ガイド装置CPU38は遅延遮断を停止する制御を実施する。
例えば、マイク31aが集音した音声に「大丈夫」「停電させないで」「遮断しないで」「リセット」などの登録されたワードが含まれていたら、音声認識部37がそれを認識して、感震装置2に対して遅延遮断停止信号が送信される。
一方、遅延遮断停止信号を受けて遮断信号の出力を停止した感震装置2は、警報停止信号をガイド装置3に返信する。この警報停止信号を受信したガイド装置3は、警報音及び残時間情報のアナウンスを終了すると共に、「遮断操作を停止しました」のアナウンス音声を報音する。
更に、地震が発生したら移動しながら報音動作するため、地震発生時に居住者がガイド装置3の近くに居なくても、居住者は状況を把握し易い。
加えて、地震で居住者が慌てている状況でも、「火を消して下さい」、「怪我をしないように靴を履いて下さい」、「頭を保護して下さい」等のメッセージを報音させることで、居住者に対して安全な避難のための適切な行動を促すことができる。
また、警報信号を受けて報音するメッセージに、避難経路や避難場所を加えてアナウンスさせても良い。
クラウドサーバ5は、インターネット通信等が実施される通信ネットワークN上に配置され、複数の感震装置2と、それぞれ個々の感震装置2に関連付けられている複数のガイド装置3と通信を可能としている。そして、ガイド装置3のマイク31aが集音した音声情報から特定のワードを認識する音声認識部51、ガイド装置3が報音するアナウンス音声を記憶すると共に、対を成す(同一の住戸に設置されている)感震装置2とガイド装置3の組を記憶するメモリ53、ガイド装置3が報音する音声を制御すると共にクラウドサーバ5を制御するサーバCPU52等を備えている。
また、ガイド装置3の通信部39aは、住戸内に設置されて通信ネットワークNに接続された無線ルータ6と通信を行い、この無線ルータ6を介してクラウドサーバ5と通信を行う。
警報信号及びアナウンス音声情報を受信したガイド装置3は、警報音を報音すると共に受信したアナウンス音声をスピーカ31bから報音する。
また、この間ガイド装置3の近くで居住者が発した音声はマイク31aが集音してクラウドサーバ5に送信され、クラウドサーバ5の音声認識部51が、音声から特定の文言、例えば「大丈夫」「停電させないで」「遮断しないで」「リセット」などの登録されたワードを検知したら、サーバCPU52が感震装置2に対して遅延遮断停止信号を送信する。
ガイド装置3は、警報停止信号及びメッセージ情報を受けて、警報音の発報を停止して受信した「遮断操作を停止しました」等のメッセージを報音し、動作を停止する。
分電盤1には、個々の分岐電路(分岐ブレーカ)に電流センサを設けて分岐電路毎の使用電力を計測する電力計測部(図示せず)に加えて、ガスメータ及び水道メータからパルスで送られて来る使用量情報からそれぞれの使用量を計測するパルス計測部(図示せず)を備え、計測した電力情報、ガス使用量情報、水道使用量情報をガイド装置3に無線送信する電力・パルス計測装置8が設けられている。
この通信により、ガイド装置3は、スマートメータ7から入手した受電電力情報、電力・パルス計測装置8から入手した使用電力情報、ガス使用量情報、水道使用量情報を表示部32に表示する。また、所定条件によりスピーカ31bからもアナウンスされる。
ガイド装置CPU38は、電力・パルス計測装置8から送信されるガスの使用量情報から、ガスが現在使用状態にあるかどうか判断し、使用状態にあると認識したら、地震発生を受けたアナウンスを報音する際に、「ガスがついています。止めてください」等のアナウンスを追加させる。このアナウンスの報音により、居住者の安全を確保するためのアナウンスを実施できる。
一方で、地震の無い殆どの場合、ガイド装置3はその機能を生かせず警報を発したり動き回ることが無いが、電力の使用状況やガス/水道の使用状況が表示され、また報音されるため、居住者は使用電力の状況を把握できるし、ガイド装置3が動作していることを認識でき利便性が良い。
また、少なくとも一部の分岐電路の使用電力情報をガイド装置3から把握できるため、例えば節電したい電気機器の使用状況を把握可能とすれば、節電対策がし易い。
更に、ガイド装置3には電力情報に加えてガスの使用量或いは水道の使用量が表示されるため、居住者は従来確認し辛かった情報まで容易に把握でき、利便性が良い。
特に、地震の発生を受けて感震装置の制御対象外であるガスが使用中であれば、停止を促す等の複数の要素から報音するメッセージを選択することも可能であり、適切なメッセージを居住者に通知して安全を図ることができる。
但し、この第4の実施形態では、感震装置2に加えて、スマートメータ7及び電力・パルス計測装置8もクラウドサーバ5と通信するためのクラウド接続IF(図示せず)を有している。
こうして、上記第3の実施形態と同様の作用を奏し、例えば地震発生時にガスが使用されていたら「ガスがついています。止めてください」等のアナウンスが追加されるため、居住者の安全を確保するためのアナウンスを実施できる。
また、例えば温度/湿度が所定値以上であるにも関わらず、使用電力情報からエアコンがオフ状態にあると判断したら、「暑いのでエアコンを入れることをお勧めします」を選択してアナウンスすることで、居住者の熱中症対策を図ることができる。
Claims (13)
- 分電盤に設置されて所定震度以上の地震を感知したら警報信号を外部に送信する通知部、及び前記警報信号の送信後に遮断器を遮断動作させるための遮断信号を遅延出力する遅延出力部を備えた感震装置と、
当該感震装置と通信して前記警報信号を受信したら、間もなく電路が遮断されることを居住者に通知するための報音通知動作をするガイド装置とを備え、
前記ガイド装置は、アナウンス音声を報音するスピーカ及び居住者の音声を集音するマイクと、
前記スピーカから報音するメッセージを記憶するメッセージ記憶部及びメッセージの報音を制御する報音制御部と、
前記マイクが集音した音声を認識する音声認識部と、
前記感震装置の前記遮断信号を遅延出力させる遅延遮断動作を停止させる遅延動作停止部とを有し、
前記報音制御部は、前記感震装置から警報信号を受信したら、合わせて送信される前記遮断信号を出力するまでの残時間情報を基に、電路が遮断されるまでの残時間を前記スピーカから報音させる一方、
前記遅延動作停止部は、前記残時間が前記スピーカから報音されている最中に、前記マイクから集音した音声から遮断動作を停止させる所定の文言を前記音声認識部が認識したら、前記感震装置の前記遅延遮断動作を停止させ、前記遮断信号を出力させないことを特徴とする遮断通知システム。 - 前記ガイド装置と前記感震装置の通知部とは無線により通信を実施すると共に、
前記ガイド装置は、自立移動を可能とする移動機構部と、
前記ガイド装置を駆動する蓄電池部と、
前記警報信号を受信したら移動を開始させる移動制御部を有し、
移動しながら電路が遮断されるまでの残時間を報音することを特徴とする請求項1記載の遮断通知システム。 - 前記ガイド装置は、商用電力系統から前記分電盤に供給される受電電力を計測するスマートメータと無線通信して受電電力情報を入手するスマートメータ通信部と、
前記スマートメータから受信した受電電力情報を表示する表示部とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の遮断通知システム。 - 分電盤には、少なくとも一部の分岐電路に通電される使用電力を計測して、無線により前記ガイド装置に通知する電力計測装置が設けられている一方、
前記ガイド装置は、前記電力計測装置と通信する電力計測装置通信部を有し、
前記表示部は、前記電力計測装置から受信した使用電力情報を表示することを特徴とする請求項3記載の遮断通知システム。 - 前記分電盤には、ガスメータ、水道メータのうちの少なくともガスメータの計測値を入手して前記ガイド装置に無線通知するパルス計測装置が設けられている一方、
前記ガイド装置は、前記パルス計測装置と通信するパルス計測装置通信部を有し、
前記表示部は、前記パルス測装置から受信した使用量情報を表示することを特徴とする請求項3又は4記載の遮断通知システム。 - 前記ガイド装置は、前記パルス計測装置から送信されたガス使用量情報からガスが使用中であるか判断するガス判断手段を有し、
前記報音制御部は、前記感震装置から警報信号が送信された際に、前記ガス判断手段がガス使用中であると判断したら、ガスを止めるメッセージを報音させることを特徴とする請求項5記載の遮断通知システム。 - 分電盤に設置されて所定震度以上の地震を感知したら警報信号を外部に送信する通知部、及び前記警報信号の送信後に遮断器を遮断動作させるための遮断信号を遅延出力する遅延出力部を備えた感震装置と、
通信ネットワーク上に配置されて、前記感震装置と前記通信ネットワークを介して通信するクラウドサーバと、
アナウンス音声を報音するスピーカ及び居住者の音声を集音するマイクを有すると共に、前記クラウドサーバと通信して前記感震装置が送信する前記警報信号を受信して、間もなく電路が遮断されることを居住者に通知するための報音通知動作をするガイド装置と、を備えて、
前記クラウドサーバは、前記スピーカから報音するメッセージを記憶するメッセージ記憶部と、前記ガイド装置が報音するメッセージを制御する報音制御部と、前記ガイド装置が集音した音声を認識する音声認識部と、前記感震装置の前記遮断信号を遅延出力させる遅延遮断動作を停止させる遅延動作停止部とを有し、
前記報音制御部は、前記感震装置から前記警報信号を受信したら、合わせて送信される前記遮断信号を出力するまでの残時間情報を基に、電路が遮断されるまでの残時間を前記スピーカから報音するメッセージを生成して前記ガイド装置に送信して報音させ、
前記遅延動作停止部は、前記残時間が前記スピーカから報音されている最中に、前記マイクから集音した音声から遮断動作を停止させる所定の文言を前記音声認識部が認識したら、前記感震装置の前記遅延遮断動作を停止させ、遮断信号を出力させないことを特徴とする遮断通知システム。 - 前記ガイド装置は、前記クラウドサーバと無線による通信を実施すると共に、自立移動を可能とする移動機構部と、
前記ガイド装置を駆動する蓄電池部と、
前記警報信号を受信したら移動を開始させる移動制御部とを有し、
移動しながら電路が遮断されるまでの残時間をアナウンスすることを特徴とする請求項7記載の遮断通知システム。 - 前記クラウドサーバは、商用電力系統から前記分電盤に供給される受電電力を計測するスマートメータと前記通信ネットワークを介して通信して受電電力情報を入手すると共に、
入手した受電電力情報を前記ガイド装置に送信し、
前記ガイド装置は、前記スマートメータから受信した受電電力情報を表示する表示部を有することを特徴とする請求項7又は8記載の遮断通知システム。 - 分電盤には、少なくとも一部の分岐電路に通電される使用電力を計測して、前記通信ネットワークを介して前記クラウドサーバに通知する電力計測装置が設けられており、
前記クラウドサーバは、前記電力計測装置から入手した使用電力情報を前記ガイド装置に送信し、
前記ガイド装置は、前記クラウドサーバから受信した使用電力情報を前記表示部に表示することを特徴とする請求項9記載の遮断通知システム。 - 分電盤には、ガスメータ、水道メータのうちの少なくとも一つの計測値を入手して、前記通信ネットワークを介して前記クラウドサーバに通知するパルス計測装置が設けられており、
前記ガイド装置は、前記クラウドサーバから受信した使用量情報を前記表示部に表示することを特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載の遮断通知システム。 - 前記クラウドサーバは、前記パルス計測装置から送信されたガス使用量情報からガスが使用中であるか判断するガス判断手段を有し、
前記報音制御部は、前記感震装置から警報信号が送信された際に、前記ガス判断手段がガス使用中であると判断したら、ガスを止めるメッセージを前記ガイド装置のスピーカから報音させることを特徴とする請求項11記載の遮断通知システム。 - 前記報音制御部は、前記警報信号を受信すると、居住者がすべき行動を促す所定のメッセージを前記ガイド装置のスピーカから報音させることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の遮断通知システム。
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